JP2002071233A - 冷蔵庫及びその制御方法 - Google Patents

冷蔵庫及びその制御方法

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JP2002071233A
JP2002071233A JP2000254131A JP2000254131A JP2002071233A JP 2002071233 A JP2002071233 A JP 2002071233A JP 2000254131 A JP2000254131 A JP 2000254131A JP 2000254131 A JP2000254131 A JP 2000254131A JP 2002071233 A JP2002071233 A JP 2002071233A
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refrigerator
temperature
compressor
refrigeration mode
cooling
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JP2000254131A
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English (en)
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Tsutomu Sakuma
勉 佐久間
Minoru Tenmyo
稔 天明
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Toshiba Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2511Evaporator distribution valves

Abstract

(57)【要約】 【課題】RエバとFエバ内に滞留する冷媒のバランスを
保ちながら適正な冷媒量で冷蔵室と冷凍室の冷却を効率
よく行う冷蔵庫を提供する。 【解決手段】圧縮機15、凝縮器21、切替弁22が順
次接続され、この切替弁22には、Rエバ10とFエバ
12とが、各々絞り機構23,24を介して並列に接続
され、前記各蒸発器10,12には庫内に冷気循環を行
う冷蔵室冷却ファン11と冷凍室冷却ファン13がそれ
ぞれ配置され、冷媒流路を切替弁22によって交互に切
替えることによって、冷蔵室を冷却する冷蔵モードと冷
凍室を冷却する冷凍モードを交互に行い、冷蔵室と冷凍
室の庫内温度が設定温度より下がり圧縮機15が停止し
た後、または、除霜運転の後、冷凍モードから運転を開
始する冷凍モード起動運転を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵室と冷凍室に
蒸発器と冷却ファンを設けた冷蔵庫及びその制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷蔵庫は圧縮機から吐出された
冷媒が凝縮器、絞り機構(キャピラリーチューブ)、蒸
発器を通り、再び圧縮機に戻る冷凍サイクルを構成し、
一つ蒸発器で温度の異なる複数の部屋を冷却していた。
【0003】一方、近年、冷蔵室と冷凍室にそれぞれ任
意の口径のキャピラリーチューブを介して蒸発器を配置
し、冷媒流路を切り替えて冷蔵室を冷却する冷蔵モード
と、冷凍室を冷却する冷凍モードを交互に冷却すると共
に、圧縮機の回転数を可変して各部屋の温度帯に適した
蒸発温度に制御する冷蔵庫が提案されている(特開平1
1−173729号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような冷蔵庫に
あっては、冷却室毎にそれぞれの蒸発温度に適した温度
で冷却できるため、高い冷凍サイクル効率が得られる。
【0005】この時、各蒸発器の圧力は温度に依存する
ため、冷蔵室蒸発器(以下、Rエバという)の圧力は冷
凍室蒸発器(以下、Fエバという)の圧力より高くな
る。
【0006】そこで、上記提案の冷蔵庫では、冷凍室の
出口側配管に逆止弁を設け、冷凍室と冷蔵室の圧力差を
利用して冷蔵モードでは逆止弁を閉状態として低温冷媒
をFエバ内に貯溜させている。そのため、冷凍室に切り
替わった時は貯留された冷媒が循環するため効率良い冷
却ができる。
【0007】しかしながら、圧縮機が停止すると切替弁
に連通している蒸発器側には凝縮器側の高温冷媒が流入
し蒸発器の温度が上昇することになる。つまり、冷凍モ
ードで圧縮機が停止すると切替弁を介して凝縮器側の高
温冷媒がFエバに流入し、Fエバの温度が上昇し、冷蔵
モードで圧縮機が停止するとRエバの温度が上昇する。
すると、FエバとRエバの温度と圧力及び冷媒量のバラ
ンスが崩れることになり、Rエバには冷却中より多くの
冷媒が滞留することとなる。
【0008】また、Fエバの除霜後にはさらに多くの冷
媒がFエバ側に移動し、冷媒が滞留する。
【0009】この様な状況から冷蔵モードで圧縮機が起
動すると、Rエバでは冷媒が蒸発しきれず、圧縮機まで
液で戻る液バックが起こり、必要以上の入力増大を招く
ばかりでなく圧縮機の故障の原因になるという問題点が
あった。
【0010】そこで、本発明は、RエバとFエバ内に滞
留する冷媒のバランスを保ちながら適正な冷媒量で冷蔵
室と冷凍室の冷却を効率よく行う冷蔵庫を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、圧縮
機、凝縮器、切替弁が順次接続され、この切替弁には、
冷蔵室蒸発器と冷凍室蒸発器とが、各々絞り機構を介し
て並列に接続された冷凍サイクルを有し、前記各蒸発器
には庫内に冷気循環を行う冷蔵室冷却ファンと冷凍室冷
却ファンがそれぞれ配置され、前記冷蔵室蒸発器、また
は、前記冷凍室蒸発器への冷媒流路を前記切替弁によっ
て交互に切替えることによって、冷蔵室を冷却する冷蔵
モードと冷凍室を冷却する冷凍モードを交互に行える冷
蔵庫において、前記冷蔵庫の制御手段は、冷蔵室と冷凍
室の庫内温度が設定温度より下がり前記圧縮機が停止し
た後、または、除霜運転の後、冷凍モードから運転を開
始する冷凍モード起動運転を行うことを特徴とする冷蔵
庫である。
【0012】請求項2の発明は、前記制御手段は、冷蔵
モードを行う要求によって前記圧縮機を起動する場合、
前記冷凍モード起動運転で所定時間冷却した後、冷蔵モ
ードへ切り替えることを特徴とする請求項1記載の冷蔵
庫である。
【0013】請求項3の発明は、前記制御手段は、前記
冷凍モードの所定時間を、前記圧縮機の回転数が高いと
き程短くなるように設定することを特徴とする請求項2
記載の冷蔵庫である。
【0014】請求項4の発明は、前記制御手段は、冷蔵
モードを行う要求によって前記圧縮機が起動した場合、
前記冷凍モード起動運転中に前記冷蔵室冷却ファンを所
定時間運転することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫
である。
【0015】請求項5の発明は、前記制御手段は、前記
冷蔵室冷却ファンの運転時間を冷凍モード起動運転時間
と同期させることを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫で
ある。
【0016】請求項6の発明は、前記制御手段は、前記
冷蔵室冷却ファンの運転を、前記冷蔵室蒸発器の温度を
検出する温度センサの検知温度が、所定温度まで上昇す
ると停止させることを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫
である。
【0017】請求項7の発明は、前記冷凍サイクルに用
いられる冷媒が、可燃性冷媒であることを特徴とする請
求項1から6記載の冷蔵庫である。
【0018】請求項8の発明は、圧縮機、凝縮器、切替
弁が順次接続され、この切替弁には、冷蔵室蒸発器と冷
凍室蒸発器とが、各々絞り機構を介して並列に接続され
た冷凍サイクルを有し、前記各蒸発器には庫内に冷気循
環を行う冷蔵室冷却ファンと冷凍室冷却ファンがそれぞ
れ配置され、前記冷蔵室蒸発器、または、前記冷凍室蒸
発器への冷媒流路を前記切替弁によって交互に切替える
ことによって、冷蔵室を冷却する冷蔵モードと冷凍室を
冷却する冷凍モードを交互に行える冷蔵庫の制御方法に
おいて、冷蔵室と冷凍室の庫内温度が設定温度より下が
り前記圧縮機が停止した後、または、除霜運転の後、冷
凍モードから運転を開始する冷凍モード起動運転を行う
ことを特徴とする冷蔵庫の制御方法である。
【0019】請求項9の発明は、冷蔵モードを行う要求
によって前記圧縮機を起動する場合、前記冷凍モード起
動運転で所定時間冷却した後、冷蔵モードへ切り替える
ことを特徴とする請求項8記載の冷蔵庫の制御方法であ
る。
【0020】請求項10の発明は、前記冷凍モードの所
定時間を、前記圧縮機の回転数が高いとき程短くなるよ
うに設定することを特徴とする請求項9記載の冷蔵庫の
制御方法である。
【0021】請求項11の発明は、冷蔵モードを行う要
求によって前記圧縮機が起動した場合、前記冷凍モード
起動運転中に前記冷蔵室冷却ファンを所定時間運転する
ことを特徴とする請求項8記載の冷蔵庫の制御方法であ
る。
【0022】請求項12の発明は、前記冷蔵室冷却ファ
ンの運転時間を冷凍モード起動運転時間と同期させるこ
とを特徴とする請求項11記載の冷蔵庫の制御方法であ
る。
【0023】請求項13の発明は、前記冷蔵室冷却ファ
ンの運転を、前記冷蔵室蒸発器の温度を検出する温度セ
ンサの検知温度が、所定温度まで上昇すると停止させる
ことを特徴とする請求項11記載の冷蔵庫の制御方法で
ある。
【0024】請求項14の発明は、前記冷凍サイクルに
用いられる冷媒が、可燃性冷媒であることを特徴とする
請求項8から13記載の冷蔵庫の制御方法である。
【0025】請求項1、8の発明によって、冷蔵室蒸発
器に滞留する冷媒が液状態で圧縮機に戻ることを防止す
ると共に適正な冷媒量で効率の良い冷却ができ、無駄な
入力増加を抑えることができる。
【0026】請求項2、9の発明によって、冷凍室蒸発
器へ一定冷媒を貯留でき、冷蔵室蒸発器と冷凍室蒸発器
の冷媒量バランスを概ね適正に保つため、その後の冷蔵
モードを効率良く行うことができる。
【0027】請求項3、10の発明によって、制御が容
易であり、また、圧縮機回転数によらず冷蔵室蒸発器と
冷凍室蒸発器の冷媒量バランスを適正に保つことができ
る。
【0028】請求項4、11の発明によって、冷蔵室蒸
発器内に滞留する必要以上の冷媒を早く冷凍室側に移す
ことができ、冷却を要求された冷蔵モードへの移行時間
を短縮できる。
【0029】請求項5、12の発明によって、簡単な制
御で冷媒量のバランスを保ち、冷却要求された冷蔵モー
ドへの移行時間の短縮が図れる。
【0030】請求項6、13の発明によって、過剰な冷
蔵室冷却ファンの運転による入力増大を防止でき、請求
項5、12同様に簡単な制御で冷却要求された冷蔵モー
ドへの移行時間の短縮が図れる。
【0031】請求項7、14の発明では、上記各発明に
おいて使用する冷媒の量を少なくできるために、可燃性
冷媒を用いても安全である。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、図面を
参照しながら本発明の第1の実施形態を具体的に説明す
る。
【0033】(1)冷蔵庫の構造 図1は、第1の実施形態を示す間冷式冷蔵庫の断面図で
ある。
【0034】冷蔵庫本体1は、断熱箱体9と内箱8で形
成されている。そして、断熱仕切壁2によって冷蔵温度
帯30と冷凍温度帯40に区画され、冷蔵室30と冷凍
室40の冷気は完全に独立し、各冷気が混合することの
ない構造となっている。
【0035】冷蔵温度帯30の庫内は冷蔵仕切板3によ
って冷蔵室4と野菜室5とに仕切られ、冷凍温度帯40
の庫内は第1冷凍室6と第2冷凍室7から成り、各室は
それぞれ開閉扉51〜54を有している。
【0036】野菜室5の背面には冷蔵室蒸発器(以下、
Rエバという)10と冷蔵室冷却ファン(以下、Rファ
ンという)11が配置され、Rファン11は庫内温度変
動や扉開閉によって任意に運転される。そして、冷蔵室
4の背面は、冷気を冷蔵温度帯30内に供給するための
冷気循環路18となっている。
【0037】冷凍室蒸発器(以下、Fエバという)12
と冷凍室冷却ファン(以下、Fファンという)13は第
1及び第2冷凍室6、7の背壁に配置され、冷気を循環
することで第1及び第2冷凍室6、7が冷却される。
【0038】また、除霜ヒータ60,62が、Rエバ1
0,Fエバ12の下方に配置されている。
【0039】さらに、冷蔵庫本体1の背面上部には、こ
の冷蔵庫の制御を行うマイクロコンピュータよりなる制
御部64が設けられている。
【0040】(2)冷凍サイクルの構成 図2は冷蔵モードと冷凍モードを交互に繰り返しす冷凍
サイクルである。
【0041】冷蔵庫本体1の背壁下部の機械室14に
は、圧縮機15、凝縮器21がそれぞれ配置されてい
る。
【0042】圧縮機15から吐出された不燃性冷媒は、
凝縮器21を通った後、3方弁22の冷媒切換機構によ
って冷媒流路が交互に切り替えられる。
【0043】3方弁22の一方の出口には冷蔵キャピラ
リーチューブ23とRエバ10が順次接続され、3方弁
22の他方の出口には冷凍キャピラリーチューブ24と
Fエバ12とアキュームレータ16が順次接続されてい
る。
【0044】アキュームレータ16の出口配管には,機
械室14内で逆止弁17が接続され、逆止弁17の出口
側はRエバ10の出口配管と合流して圧縮機15の吸込
側に繋がっている。
【0045】このような構成の冷蔵庫1によれば、3方
弁22によって冷媒流路が切り替わり、冷凍モード時は
冷媒が冷凍キャピラリーチューブ24で減圧されてFエ
バ12に入り、冷凍温度帯40を冷却した後、再び圧縮
機15に戻る。一方、冷蔵モード時は冷媒が冷蔵キャピ
ラリーチューブ23で減圧され、Rエバ10に入り、冷
蔵温度帯30を冷却した後、再び圧縮機15に戻る冷凍
サイクルを構成する。
【0046】即ち、冷凍モード時の冷媒は冷凍キャピラ
リーチューブ24、Fエバ12、アキュームレータ1
6、逆止弁17の順で流れ、Fファン13の運転によっ
て冷気が庫内を循環し、第1及び第2冷凍室6、7の冷
却が行われる。そして、3方弁22が切り替わり、冷媒
流路が冷凍モードから冷蔵モードに切り替わると冷媒は
Rエバ10に流れ、Rファン11の運転によって冷蔵室
4と野菜室5を冷却する。
【0047】(3)冷媒の挙動 ここで、冷媒挙動について説明する。
【0048】図2の冷凍サイクルにおいて、冷蔵モード
にあってはRエバ10の圧力と温度はおよそ0.2MPa,
−10℃で、一方のFエバ12の圧力と温度はおよそ
0.1MPa、−26℃である。交互冷却中のRエバ10と
Fエバ12の圧力及び理想的な温度変化の様子を図3に
示す。
【0049】つまり、冷蔵モードにあっては、蒸発器内
の圧力はRエバ10側がFエバ12側より高く、この圧
力差で逆止弁17を閉じ、Fエバ12内には低温冷媒が
貯留される。
【0050】そして、この状態から冷凍モードに切り替
わると、この低温冷媒を用いて冷却できることになり、
冷凍モードは冷媒遅れが生じることなく効率の良い冷却
ができる。
【0051】このように、通常の場合では、食品投入や
扉開閉等の負荷変動が生じてもほぼ上記のような温度・
圧力バランスを保ちながら冷却過程が繰り返される。
【0052】(4)除霜運転時の状態 次に、除霜ヒータ60,62によってRエバ10,Fエ
バ12に着霜した霜を融かす除霜運転での温度状態につ
いて説明する。
【0053】図4は除霜前後のRエバ10とFエバ12
の温度変化である。
【0054】通常、除霜は蒸発器温度を検出して設定温
度到達で終了となるが、Rエバ10は、Fエバ12に比
べ温度が高く、しかも冷凍モード中にRファン11を運
転して霜を融かす潤い除霜をしているためRエバ10側
は早く除霜終了となる。従って、局所的にはFエバ12
の方が高温となる。
【0055】図4に示すように、Fエバ12の温度はR
エバ10側に比べてピーク時で5℃程度高くなってい
る。このような温度状態ではFエバ12の圧力はRエバ
10側より高くなり、Fエバ12内の冷媒はRエバ10
側に流入して、Rエバ側には通常より多くの冷媒が滞留
することとなる。
【0056】Rエバ10内に大量の冷媒が存在するこの
様な状況から冷蔵モードで圧縮機15を起動すると、図
5に示す様に圧縮機15の吸込部の温度が低下する。つ
まり、冷媒はRエバ10内で蒸発しきれず液冷媒の状態
で圧縮機15に戻ることになり、入力の増大を招くばか
りでなく、圧縮機15の故障の大きな原因となる。
【0057】(5)圧縮機15の停止時 図6と図7に冷凍モード及び冷蔵モードから圧縮機15
が停止した時の蒸発器温度変化を示す。
【0058】いずれも、停止時は停止前の冷却側蒸発器
に高温冷媒が流入するため温度が上昇している。
【0059】従って、この温度上昇の影響を少なく抑え
るため停止は冷蔵モードで行うのがよい。
【0060】(6)本実施形態の制御方法 本実施形態の制御部64の制御方法は、除霜運転後の
他、庫内温度上昇を判断して圧縮機15が再起動する場
合、冷蔵側と冷凍側のどちらの要求であっても冷凍モー
ドから行うものである。
【0061】図4,図5のようにRエバ10側とFエバ
12側の温度が逆転したり、温度差が少なくなると圧縮
機15の停止時のようにRエバ10側とFエバ12側と
で冷媒量の均衡が崩れることになる。
【0062】図6,図7はともに冷凍モードで圧縮機1
5が起動しているが、Rエバ10側とFエバ12側の温
度差が少なく、Rエバ10内に多くの冷媒が存在する状
態から冷蔵モードで圧縮機15が起動すると図5に示し
たように、冷媒が蒸発しきれず液状態で圧縮機15に戻
ることになる。
【0063】従って、制御部64は、庫内が設定温度ま
で冷却されて圧縮機15が停止した後、冷蔵温度帯30
側の庫内温度が上昇して冷却要求による圧縮機15の再
起動時であっても3方弁22は冷凍側流路に切替え、冷
凍モードで運転する。以下、この冷凍モードの運転を冷
凍モード起動運転という。
【0064】但し、この冷凍モード起動運転は、Rエバ
10側とFエバ12側における冷媒量のバランスを保つ
ことを目的とするため、任意時間だけ運転し、その後要
求側である冷蔵モードを行なう。
【0065】(7)第2の実施形態の制御方法 第2の実施形態の制御方法について説明する。
【0066】冷凍モード起動運転は、冷媒量のバランス
を保つものであり、圧縮機15の回転数が高いほど、短
時間で定常状態となる。要求側である冷蔵温度帯30は
早急に冷却を行なう必要があるが、Fエバ12内に一定
量の冷媒を貯留してから切替える必要がある。定常復帰
までの時間短縮を図ろうとして圧縮機15の起動時に回
転数を高くすると騒音の増大を招くことになる。
【0067】したがって、圧縮機15の回転数は通常制
御で決定し、この時の圧縮機15の回転数によって、要
求側であるRモードへの切替時間を決定する。
【0068】例えば、冷蔵温度帯30からの冷却指令が
30Hzであったとすると、30Hzで3分間の冷凍モ
ードを行い、50Hzでの冷却指令の場合は2分間と
し、その後、通常制御で運転する。
【0069】(8)第3の実施形態の制御方法 第3の実施形態の制御方法について説明する。
【0070】本実施形態は、冷凍モード起動運転の時、
Rファン11を任意時間運転することでRエバ10内に
滞留する冷媒の放出を早めることができ、Fエバ12へ
貯留する時間短縮が図れる。
【0071】この時のRファン11は一定回転数で運転
し、冷凍モード終了から冷蔵モードへの移行後は、例え
ば圧縮機15の回転数に対応した制御指令に従った通常
の回転数制御を行う。
【0072】(9)第4の実施形態の制御方法 第4の実施形態の制御方法について説明する。
【0073】本実施形態は、冷凍モード起動運転の時、
Rファン11の運転をRエバ10の温度で決定するもの
である。
【0074】Rエバ10内に多くの冷媒が存在するとき
冷凍モード運転を行うとRエバ10の圧力が低下して冷
媒が蒸発する。この時、冷媒の蒸発によってRエバ10
の温度が低下するためRファン11を運転することでR
エバ10内に滞留する冷媒の放出を早め、しかも冷蔵温
度帯30の冷却に寄与できる。
【0075】しかしながらRエバ10の温度が−2℃前
後になると冷蔵温度帯30の冷却には寄与せず、むしろ
Rファン11入力に伴う庫内負荷となる。
【0076】そこで、冷媒蒸発の検知方法として、例え
ばRエバ10の温度が−3℃になったらRファン11の
運転を停止する。
【0077】(10)第5の実施形態の制御方法 第5の実施形態の制御方法について説明する。
【0078】本実施形態は、電源投入時の冷却は冷凍モ
ードから行うものである。
【0079】電源投入時の運転方法は、温度レベル毎、
あるいは時間により冷却室を切替えており、庫内が冷却
さている通常制御の場合と異なる。
【0080】停電等で一時的に電源が切れた場合、電源
遮断時の運転状態によっては上述したように冷蔵側と冷
凍側の温度・圧力の均衡が崩れることが考えられる。
【0081】このため、電源が再投入された場合も冷凍
モードから圧縮機15を再起動し、その後通常の制御に
よって冷却室の切替を行なう。
【0082】(11)変更例1 上記実施例形態では、冷却ファンによって冷気を庫内に
送る間冷式冷蔵庫であったが、これに代えて、蒸発器を
庫内の壁面に配した直冷式の冷蔵庫であってもよい。
【0083】(12)変更例2 上記実施形態では、不燃性冷媒を用いたが、これに代え
て可燃性冷媒(HC冷媒)も用いることができる。これ
は、上記各実施形態では、冷媒の量を少なくできるため
に、可燃性冷媒でも安全だからである。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、8の発
明は、圧縮機停止状態から冷凍室側と冷蔵室側の何れか
らの要求であっても圧縮機の起動は冷凍モードで行うた
め、高温冷媒の流入によって冷蔵側と冷凍側の温度が逆
転したり、温度差が少なくなって冷蔵側と冷凍側とで冷
媒量の均衡が崩れても、液バック状態を回避でき、かつ
一定量の冷媒をFエバに貯留し、概ね適正な冷媒量バラ
ンスを保ちながら効率の良い交互冷却ができる。
【0085】請求項2、9の発明は、冷蔵室側からの要
求によって圧縮機が起動した場合、所定時間冷凍モード
で冷却した後に冷蔵モードへ切り替えるため、概ね冷媒
量バランスを維持する最小時間で要求側の冷蔵室を冷却
できるため、冷蔵室温度の温度変動幅増大を抑えること
ができる。
【0086】請求項3、10の発明は、冷凍モードの所
定時間は圧縮機回転数が高い時は短く、圧縮機回転数が
低い時は長くするため、圧縮機回転数制御は通常の場合
と同等にでき、容易な制御でRエバとFエバの冷媒量バ
ランスを適正に保つことができる。
【0087】請求項4、11の発明は、冷蔵室側からの
要求によって圧縮機が起動した場合、Rファンを所定時
間運転するため、Rエバ内に滞留する必要以上の冷媒を
早く冷凍室側に移すことができ、冷却要求された冷蔵モ
ードへの移行時間を短縮できるので、冷蔵室温度の上昇
を少なく抑えることができる。
【0088】請求項5、12の発明は、Rファンの運転
時間は冷凍モードの所定時間に同期させるため、簡単な
制御で冷却要求された冷蔵室冷却への移行時間の短縮が
図れる。
【0089】請求項6、13の発明は、Rファンの所定
時間はRエバの温度を検出する温度センサの検知温度に
よって決めるため、過剰な冷却ファン運転による負荷増
大を抑え、簡単な制御で冷却要求された冷蔵モードへの
移行時間の短縮が図れると共に、RエバとFエバの冷媒
量バランスを確実に保ち、安定した冷却室の切替運転が
可能となる。
【0090】請求項7、14の発明では、上記各発明に
おいて使用する冷媒の量を少なくできるために、可燃性
冷媒を用いても安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す冷蔵庫の断面図
である。
【図2】同じく冷蔵庫の冷凍サイクル図である。
【図3】理想的な運転時における温度変化の様子を表し
たすタイムチャートである。
【図4】除霜運転時におけるRエバとFエバの温度変化
の様子を表したすタイムチャートである。
【図5】除霜運転時における圧縮機の吸い込み温度の変
化の様子を表したすタイムチャートである。
【図6】Fモードから停止したときの各温度変化の様子
を表したタイムチャートである。
【図7】Rモードから停止したときの各温度変化の様子
を表したタイムチャートである。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体 2 断熱仕切壁 3 冷蔵仕切板 4 冷蔵貯蔵庫 5 野菜室 6 第1冷凍室 7 第2冷凍室 8 内箱 9 断熱箱体 10 Rエバ 11 Rファン 12 Fエバ 13 Fファン 14 機械室 1 5 圧縮機 16 アキュームレータ 17 逆止弁 18 冷気循環路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機、凝縮器、切替弁が順次接続され、
    この切替弁には、冷蔵室蒸発器と冷凍室蒸発器とが、各
    々絞り機構を介して並列に接続された冷凍サイクルを有
    し、 前記各蒸発器には庫内に冷気循環を行う冷蔵室冷却ファ
    ンと冷凍室冷却ファンがそれぞれ配置され、 前記冷蔵室蒸発器、または、前記冷凍室蒸発器への冷媒
    流路を前記切替弁によって交互に切替えることによっ
    て、冷蔵室を冷却する冷蔵モードと冷凍室を冷却する冷
    凍モードを交互に行える冷蔵庫において、 前記冷蔵庫の制御手段は、 冷蔵室と冷凍室の庫内温度が設定温度より下がり前記圧
    縮機が停止した後、または、除霜運転の後、冷凍モード
    から運転を開始する冷凍モード起動運転を行うことを特
    徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、 冷蔵モードを行う要求によって前記圧縮機を起動する場
    合、前記冷凍モード起動運転で所定時間冷却した後、冷
    蔵モードへ切り替えることを特徴とする請求項1記載の
    冷蔵庫。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、 前記冷凍モードの所定時間を、前記圧縮機の回転数が高
    いとき程短くなるように設定することを特徴とする請求
    項2記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、 冷蔵モードを行う要求によって前記圧縮機が起動した場
    合、前記冷凍モード起動運転中に前記冷蔵室冷却ファン
    を所定時間運転することを特徴とする請求項1記載の冷
    蔵庫。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、 前記冷蔵室冷却ファンの運転時間を冷凍モード起動運転
    時間と同期させることを特徴とする請求項4記載の冷蔵
    庫。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、 前記冷蔵室冷却ファンの運転を、前記冷蔵室蒸発器の温
    度を検出する温度センサの検知温度が、所定温度まで上
    昇すると停止させることを特徴とする請求項4記載の冷
    蔵庫。
  7. 【請求項7】前記冷凍サイクルに用いられる冷媒が、可
    燃性冷媒であることを特徴とする請求項1から6記載の
    冷蔵庫。
  8. 【請求項8】圧縮機、凝縮器、切替弁が順次接続され、
    この切替弁には、冷蔵室蒸発器と冷凍室蒸発器とが、各
    々絞り機構を介して並列に接続された冷凍サイクルを有
    し、 前記各蒸発器には庫内に冷気循環を行う冷蔵室冷却ファ
    ンと冷凍室冷却ファンがそれぞれ配置され、 前記冷蔵室蒸発器、または、前記冷凍室蒸発器への冷媒
    流路を前記切替弁によって交互に切替えることによっ
    て、冷蔵室を冷却する冷蔵モードと冷凍室を冷却する冷
    凍モードを交互に行える冷蔵庫の制御方法において、 冷蔵室と冷凍室の庫内温度が設定温度より下がり前記圧
    縮機が停止した後、または、除霜運転の後、冷凍モード
    から運転を開始する冷凍モード起動運転を行うことを特
    徴とする冷蔵庫の制御方法。
  9. 【請求項9】冷蔵モードを行う要求によって前記圧縮機
    を起動する場合、前記冷凍モード起動運転で所定時間冷
    却した後、冷蔵モードへ切り替えることを特徴とする請
    求項8記載の冷蔵庫の制御方法。
  10. 【請求項10】前記冷凍モードの所定時間を、前記圧縮
    機の回転数が高いとき程短くなるように設定することを
    特徴とする請求項9記載の冷蔵庫の制御方法。
  11. 【請求項11】冷蔵モードを行う要求によって前記圧縮
    機が起動した場合、前記冷凍モード起動運転中に前記冷
    蔵室冷却ファンを所定時間運転することを特徴とする請
    求項8記載の冷蔵庫の制御方法。
  12. 【請求項12】前記冷蔵室冷却ファンの運転時間を冷凍
    モード起動運転時間と同期させることを特徴とする請求
    項11記載の冷蔵庫の制御方法。
  13. 【請求項13】前記冷蔵室冷却ファンの運転を、前記冷
    蔵室蒸発器の温度を検出する温度センサの検知温度が、
    所定温度まで上昇すると停止させることを特徴とする請
    求項11記載の冷蔵庫の制御方法。
  14. 【請求項14】前記冷凍サイクルに用いられる冷媒が、
    可燃性冷媒であることを特徴とする請求項8から13記
    載の冷蔵庫の制御方法。
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