JP2002070884A - 車両のパーキングブレーキ装置 - Google Patents

車両のパーキングブレーキ装置

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JP2002070884A
JP2002070884A JP2000260545A JP2000260545A JP2002070884A JP 2002070884 A JP2002070884 A JP 2002070884A JP 2000260545 A JP2000260545 A JP 2000260545A JP 2000260545 A JP2000260545 A JP 2000260545A JP 2002070884 A JP2002070884 A JP 2002070884A
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wheel
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Masahiro Inoue
昌弘 井上
Keisuke Nomura
啓介 野村
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運転者の操作が不要でかつ制動装置を利用しな
い簡易な構成として機能的にも価格的にも満足できるパ
ーキングブレーキ装置の提供。 【解決手段】エンジン1から車輪9A〜9Dに至る動力
伝達経路に、エンジン1からの車輪駆動力の有無に応じ
て車輪9A〜9Dに連結される動力伝達軸11bを回転
不可能なロック状態と回転可能な状態とに自動的に切り
替える形態の機械式クラッチを配設し、これをパーキン
グブレーキ装置20として利用している。この機械式ク
ラッチは、従来例のように車輪9A〜9Dの制動装置を
利用しないものであり、また、運転者の操作に頼らずに
エンジン1からの車輪駆動力の有無のみによって機械的
に切り替え動作するものであるから、従来例のようなセ
ンサ、操作ユニットならびに制御装置が不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者の操作なし
に車輪を回転不可能な状態と回転可能な状態とに自動的
に切り替えるパーキングブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、自動車のパーキングブレーキ
装置では、運転席に設置されるパーキングブレーキレバ
ーまたはペダルなどの操作に応答して、車輪の制動装置
(ディスクブレーキまたはドラムブレーキ)をロック状
態とアンロック状態とに切り替えるようになっている。
【0003】この他、ゴルフカートなどでは、ブレーキ
ペダルを所要ストローク以上踏み込んだときに、その状
態をロックするパーキングブレーキ装置などが装備され
ている。このパーキングブレーキ装置のロック解除は、
アクセルペダルを所要ストローク以上踏み込むことによ
り行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、いず
れも、運転者がパーキングブレーキ装置をロックするた
めの操作を行う必要があり、面倒である。
【0005】これに対して、特開平7−101319号
公報に示すように、エンジン回転数が所定範囲内でかつ
車速が所定値以下のときに、車輪の制動装置を作動させ
る一方、所定範囲外でかつ車速が所定値を超えたときに
制動装置の作動を解除するようなパーキングブレーキ装
置が提案されている。
【0006】この従来技術のパーキングブレーキ装置で
は、運転者が操作する必要がない点で優れているもの
の、エンジン回転数や車速を検出するためのセンサと、
制動装置(ディスクブレーキまたはドラムブレーキ)を
作動させたり解除させたりするための操作ユニット(モ
ータやアクチュエータなど)と、センサ出力に基づいて
操作ユニットを制御する制御装置などが必要になり、構
造が複雑で高価であることが指摘される。
【0007】このような事情に鑑み、本発明は、車両の
パーキングブレーキ装置において、運転者の操作が不要
でかつ制動装置を利用しない簡易な構成として機能的に
も価格的にも満足できる構造とすることを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明第一の車両のパー
キングブレーキ装置は、エンジンから車輪への動力伝達
経路に配設されて、エンジンから車輪駆動力が入力され
ていないときまたは当該車輪駆動力が入力されていても
所要値未満のときに車輪に連結される動力伝達軸を回転
不可能なロック状態に、また、エンジンから所要値以上
の車輪駆動力が入力されたときに車輪に連結される動力
伝達軸を回転可能として前記車輪駆動力を車輪に伝達す
る状態に自動的に切り替わる機械式クラッチからなる、
ことを特徴としている。
【0009】本発明第二の車両のパーキングブレーキ装
置は、上記第一の構成において、前記動力伝達経路に、
変速機構部とデファレンシャルとが配設されており、前
記動力伝達軸が、変速機構部からデファレンシャルまで
の間、あるいはデファレンシャルから車輪までの間のい
ずれかに配設されるものである、ことを特徴としてい
る。
【0010】本発明第三の車両のパーキングブレーキ装
置は、上記第一または第二の構成において、前記機械式
クラッチが、動力伝達経路における上流側の動力伝達軸
に同期回転可能に連結される第一回転体と、第一回転体
と同軸状に対向配置されて動力伝達経路における下流側
の動力伝達軸に同期回転可能に連結される第二回転体
と、第二回転体に対して同期回転可能でかつ軸方向変位
可能に取り付けられる可動摩擦体と、回転不可能に固定
配置されて前記可動摩擦体が軸方向変位されることによ
り圧接または離隔される固定摩擦体と、前記エンジンか
ら車輪駆動力が入力されていないときまたは当該車輪駆
動力が入力されていても所要値未満のときに可動摩擦体
を前進させて固定摩擦体に対して圧接させることにより
前記第二回転体を回転不可能なロック状態にする一方
で、前記エンジンから所要値以上の車輪駆動力が入力さ
れたときに可動摩擦体を後退させて前記固定摩擦体から
離隔させることにより前記両回転体を同期回転可能な状
態に結合するカム機構とを含む、ことを特徴としてい
る。
【0011】本発明第四の車両のパーキングブレーキ装
置は、上記第三の構成において、前記カム機構が、第一
回転体に一体的に固定されて可動摩擦体と軸方向で対向
されるカムプレートと、カムプレートおよび可動摩擦体
の両対向面にそれぞれ設けられる一対のカム溝と、両カ
ム溝間にそれぞれ1つずつ介装されるクラッチ用玉とを
含み、前記クラッチ用玉が、前記カム溝内を周方向に転
動することで可動摩擦体を固定摩擦体に対して圧接また
は離隔するよう変位させるものである、ことを特徴とし
ている。
【0012】本発明第五の車両のパーキングブレーキ装
置は、上記第三または第四の構成において、前記可動摩
擦体が、第二回転体の外周に対してスプライン嵌合され
る環状プレートからなり、その外周面に第一回転体側へ
向けて縮径するテーパコーン面が形成されており、前記
固定摩擦体が、可動摩擦体の外周を囲む形態で同心状に
固定状態で配設される円筒形ケースからなり、その内周
面の軸方向所要領域に前記可動摩擦体の軸方向変位に応
じてそのテーパコーン面が圧接または離隔されるテーパ
コーン面が形成されている、ことを特徴としている。
【0013】本発明第六の車両のパーキングブレーキ装
置は、上記第一または第二の構成において、前記機械式
クラッチが、正回転動力の伝達状態から逆回転トルクが
作用したときに状態切り替え動作を鈍らせるための動作
遅延要素を有する、ことを特徴としている。
【0014】本発明第七の車両のパーキングブレーキ装
置は、上記第三ないし第五の構成において、前記機械式
クラッチが、正回転動力の伝達状態から逆回転トルクが
作用したときに状態切り替え動作を鈍らせるための動作
遅延要素を有し、この動作遅延要素が、可動摩擦体と第
二回転体との変位案内面に封入される高粘性流体とされ
る、ことを特徴としている。
【0015】要するに、本発明では、車輪駆動力の有無
に応じて車輪に連結される動力伝達軸を回転不可能なロ
ック状態と回転可能な状態とに自動的に切り替える形態
の機械式クラッチを、パーキングブレーキ装置として用
いるようにしている。
【0016】つまり、本発明のパーキングブレーキ装置
は、従来例のように車輪の制動装置を利用しないもので
あり、また、運転者の操作に頼らずにエンジンからの車
輪駆動力の有無のみによって機械的に切り替え動作する
ものであるから、従来例のようなセンサ、操作ユニット
ならびに制御装置が不要になる。
【0017】なお、上記第六や第七の構成では、正回転
動力の伝達状態から逆回転トルクが作用したときに状態
切り替え動作が鈍くなるから、反応よく状態が切り替わ
る場合のように正回転動力の伝達中に回転制動力が付与
されるといった不具合が発生せずに済む。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の詳細について図面に示す
実施形態を参照して詳細に説明する。
【0019】図1ないし図4に本発明の一実施形態を示
している。図1は、パーキングブレーキ装置を装備した
車両の動力伝達経路を模式的に示す平面図、図2は、図
1のパーキングブレーキ装置を拡大して示す断面図、図
3は、図2のパーキングブレーキ装置の分解斜視図、図
4は、パーキングブレーキ装置のカム機構を周方向に展
開した状態の断面図である。
【0020】図1には、4輪駆動式の車両における動力
伝達経路が示されており、1はエンジン、2は歯車式あ
るいはベルト式の変速機構部、3はフロントデファレン
シャル、4はドライブシャフト、5は電子制御カップリ
ング、6はリヤデファレンシャル、7はフロントアクス
ルシャフト、8はリヤアクスルシャフト、9A,9Bは
前輪、9C,9Dは後輪である。なお、ドライブシャフ
ト4、フロントアクスルシャフト7ならびにリヤアクス
ルシャフト8は、軸方向で複数に分割されていて、各分
割部分が自在継手10で連結されている。
【0021】そして、図1において、変速機構部2にお
ける出力軸11にパーキングブレーキ装置20が配設さ
れている。なお、変速機構部2の出力軸11は、軸方向
で2分割とされており、その上流側部分11aと下流側
部分11bとの間にパーキングブレーキ装置20が介装
される。この出力軸11が請求項に記載の動力伝達軸の
ひとつに相当する。
【0022】パーキングブレーキ装置20は、機械式ク
ラッチからなり、第一回転軸21と、第二回転軸22
と、可動摩擦体としての環状プレート23と、固定摩擦
体としての円筒ケース24と、カム機構25と、円錐コ
イルバネ26とを有する構成になっている。
【0023】第一回転軸21と第二回転軸22は、同軸
状に対向配置されており、第一回転軸21に対して変速
機構部2の出力軸11における上流側部分11aが、ま
た、第二回転軸22に対して変速機構部2の出力軸11
における下流側部分11bがそれぞれ同期回転可能に連
結される。
【0024】環状プレート23は、第二回転軸22の外
周に対して同期回転可能かつ軸方向変位可能にスプライ
ン嵌合されており、その外周面には第一回転軸21側へ
向けて縮径するテーパコーン面23aが形成されてい
る。
【0025】円筒ケース24は、環状プレート23の外
周を囲む形態で同心状に回転不可能に固定配設されてお
り、その内周面の軸方向所要領域に環状プレート23の
軸方向変位に応じてそのテーパコーン面23aが圧接ま
たは離隔されるテーパコーン面24aが形成されてい
る。
【0026】カム機構25は、変速機構部2の出力軸1
1における上流側部分11aが非回転時あるいは所要回
転数未満のときにおいて環状プレート23を前進させて
円筒ケース24に対して圧接させることにより第二回転
軸22を回転不可能なロック状態にする一方で、上流側
部分11aが所要回転数以上のときに環状プレート23
を後退させて円筒ケース24から離隔させることにより
両回転軸21,22を同期回転可能な動力伝達状態に結
合するものである。
【0027】このカム機構25は、第一回転軸21に一
体的に形成されて環状プレート23と軸方向で対向され
るカムプレート251と、カムプレート251および環
状プレート23の両対向面にそれぞれ設けられる一対の
カム溝252,253と、両カム溝252,253間に
それぞれ1つずつ介装されるクラッチ用玉254とを含
む。両カム溝252,253は、周方向中心から周方向
両側へ向けて深さが浅くなるすり鉢状に形成されてお
り、クラッチ用玉254が、両カム溝252,253内
を周方向に転動することで環状プレート23を円筒ケー
ス24に対して圧接または離隔するよう変位させる。
【0028】円錐コイルバネ26は、環状プレート23
と、第2回転軸22の外周面の周溝22aに係入された
C形止め輪27との間に圧縮状態で介装されており、環
状プレート23のテーパコーン面23aを円筒ケース2
4のテーパコーン面24aに対して圧接させるよう、環
状プレート23をカム機構25のカムプレート251側
へ弾発付勢する。
【0029】なお、第一回転軸21は、単列深溝玉軸受
28を介して円筒ケース24に支持されており、この第
一回転軸21の軸挿入孔21aに第二回転軸22の軸端
部が嵌入されて相対回転可能に支持されている。第二回
転軸22は、C形止め輪29を介して第一回転軸21に
位置決めされている。
【0030】次に、上記パーキングブレーキ装置20の
動作について説明する。
【0031】エンジン1から車輪9A〜9Dに対して前
後進の車輪駆動力が入力されていないときまたは当該車
輪駆動力が入力されていても所要値未満(アイドリング
回転時のトルク以下)のときに、円錐コイルバネ26に
より環状プレート23のテーパコーン面23aが円筒ケ
ース24のテーパコーン面24aに圧接されていて、第
二回転軸22が非回転のロック状態となっている。この
状態では、ドライブシャフト4、フロントアクスルシャ
フト7、リヤアクスルシャフト8、車輪9A〜9Dのす
べてが回転不可能にロックされる。
【0032】一方、エンジン1から車輪9A〜9Dに対
して所要値以上の前後進の車輪駆動力が入力されること
により第一回転軸21が回転されると、クラッチ用玉2
54が周方向に転動して、環状プレート23を円錐コイ
ルバネ26に抗して後退させるので、環状プレート23
のテーパコーン面23aが円筒ケース24のテーパコー
ン面24aから離隔させられることになり、第一回転軸
21と環状プレート23と第二回転軸22の三者が一体
化して同期回転することになる。この状態では、出力軸
11における上流側部分11aと下流側部分11bとが
一体化され、同期回転する。
【0033】以上説明したように、車輪9A〜9Dを回
転可能な状態または回転不可能なロック状態とするパー
キングブレーキ装置20を、自身でフリー状態とロック
状態とを切り替える機械式クラッチとしているから、運
転者の操作が不要であるうえ、従来例のようなセンサ、
操作ユニットならびに制御装置が不要となって安価で済
む。
【0034】なお、本発明は上述した実施形態のみに限
定されるものではなく、いろいろな応用や変形が考えら
れる。
【0035】(1)上記実施形態では、パーキングブレ
ーキ装置20を変速機構部2の出力軸11に配設した例
を挙げているが、ドライブシャフト4、フロントアクス
ルシャフト7、リヤアクスルシャフト8のいずれかに配
設することができる。
【0036】(2)上記実施形態において、パーキング
ブレーキ装置20とする機械式クラッチについて、各構
成要素の形状や構造は機能的に同等な範囲でいろいろ変
形できる。
【0037】(3)上記実施形態で示したパーキングブ
レーキ装置20において、エンジン1が加速状態つまり
第一回転軸21から第二回転軸22へ正回転動力を伝達
している状態から減速状態つまり逆回転トルクが作用す
る状態に切り替わる際に、環状プレート23が反応よく
前進して、そのテーパコーン面23aが円筒ケース24
のテーパコーン面24aに対して圧接すると、ここの摩
擦抵抗が回転制動力として作用することになる。そこ
で、環状プレート23の動きを鈍らせる動作遅延要素を
装備するようにしてもよい。
【0038】この動作遅延要素としては、例えば環状プ
レート23のメススプラインと第二回転軸22のオスス
プラインとの間の隙間に封入される高粘性グリースなど
とすることができる。この高粘性グリースは、以下のよ
うにして封入される。
【0039】つまり、図5および図6に示すように、環
状プレート23におけるメススプラインの軸方向両端
に、断面X字形状のシールリング30,31を装着する
ことにより、上記隙間を密封空間とすることができる。
【0040】ところで、シールリング30,31の設置
スペースを確保しにくい場合には、次のように構成する
ことができる。まず、一方のシールリング30について
は、環状プレート23の内周において、第一回転軸21
寄りの位置に周溝を設け、この周溝内に嵌入させるよう
にしている。また、環状プレート23の後退側の内周部
に小径の円筒部23bを設け、この円筒部23bの内周
に周溝を設けて、ここに他方のシールリング31を嵌入
させている。そして、第二回転軸22については、その
軸方向中間領域に形成してあるオススプラインの軸方向
両端を短くして、この短くした領域をそれぞれ円筒形状
にしている。この円筒形状にした外周面に対して前述し
た2つのシールリング30,31を接触させるようにし
ている。なお、シールリング30,31については、既
存のいろいろなタイプのものを用いることができる。
【0041】このようにしていれば、エンジン1が加速
状態から減速状態に切り替わる際に、高粘性グリースの
せん断抵抗によって環状プレート23が敏感に応答して
前進しにくくなるので、回転制動力が作用しにくくな
る。但し、このように応答性を鈍感にしても、パーキン
グブレーキ装置20としてみれば高速応答性が要求され
ないので、機能上、何ら支障ない。
【0042】
【発明の効果】請求項1ないし7の発明に係る車両のパ
ーキングブレーキ装置は、エンジンから車輪駆動力の入
力の有無に応じて車輪に連結される動力伝達軸を回転不
可能なロック状態と回転可能な状態とに自動的に切り替
わる形態の機械式クラッチとしているから、運転者の操
作が不要であるうえ、従来例のようなセンサ、操作ユニ
ットならびに制御装置が不要となって安価に提供できる
ようになる。
【0043】特に、請求項6や7の発明では、正回転動
力の伝達状態から逆回転トルクが作用したときに状態切
り替え動作が鈍くなるから、反応よく状態が切り替わる
場合のように正回転動力の伝達中に回転制動力が付与さ
れるといった不具合が発生せずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパーキングブレーキ装置を装備した車
両の動力伝達経路を模式的に示す平面図
【図2】図1のパーキングブレーキ装置を拡大して示す
断面図
【図3】図2のパーキングブレーキ装置の分解斜視図
【図4】パーキングブレーキ装置のカム機構を周方向に
展開した状態の断面図
【図5】本発明のパーキングブレーキ装置の他実施形態
を示す断面図
【図6】図5の要部を拡大した図
【符号の説明】
1 エンジン 2 変速機構部 3 フロントデファレンシャル 4 ドライブシャフト 5 電子制御カップリング 6 リヤデファレンシャル 7 フロントアクスルシャフト 8 リヤアクスルシャフト 9A,9B 前輪 9C,9D 後輪 11 変速機構部2の出力軸(動力伝達軸) 20 パーキングブレーキ装置 21 第一回転軸 22 第二回転軸 23 環状プレート(可動摩擦体) 24 円筒ケース(固定摩擦体) 25 カム機構 26 円錐コイルバネ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンから車輪への動力伝達経路に配設
    されて、エンジンから車輪駆動力が入力されていないと
    きまたは当該車輪駆動力が入力されていても所要値未満
    のときに車輪に連結される動力伝達軸を回転不可能なロ
    ック状態に、また、エンジンから所要値以上の車輪駆動
    力が入力されたときに車輪に連結される動力伝達軸を回
    転可能として前記車輪駆動力を車輪に伝達する状態に自
    動的に切り替わる機械式クラッチからなる、ことを特徴
    とする車両のパーキングブレーキ装置。
  2. 【請求項2】請求項1の車両のパーキングブレーキ装置
    において、 前記動力伝達経路に、変速機構部とデファレンシャルと
    が配設されており、前記動力伝達軸が、変速機構部から
    デファレンシャルまでの間、あるいはデファレンシャル
    から車輪までの間のいずれかに配設されるものである、
    ことを特徴とする車両のパーキングブレーキ装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の車両のパーキングブレ
    ーキ装置において、 前記機械式クラッチが、動力伝達経路における上流側の
    動力伝達軸に同期回転可能に連結される第一回転体と、 第一回転体と同軸状に対向配置されて動力伝達経路にお
    ける下流側の動力伝達軸に同期回転可能に連結される第
    二回転体と、 第二回転体に対して同期回転可能でかつ軸方向変位可能
    に取り付けられる可動摩擦体と、 回転不可能に固定配置されて前記可動摩擦体が軸方向変
    位されることにより圧接または離隔される固定摩擦体
    と、 前記エンジンから車輪駆動力が入力されていないときま
    たは当該車輪駆動力が入力されていても所要値未満のと
    きに可動摩擦体を前進させて固定摩擦体に対して圧接さ
    せることにより前記第二回転体を回転不可能なロック状
    態にする一方で、前記エンジンから所要値以上の車輪駆
    動力が入力されたときに可動摩擦体を後退させて前記固
    定摩擦体から離隔させることにより前記両回転体を同期
    回転可能な状態に結合するカム機構とを含む、ことを特
    徴とする車両のパーキングブレーキ装置。
  4. 【請求項4】請求項3の車両のパーキングブレーキ装置
    において、 前記カム機構が、第一回転体に一体的に固定されて可動
    摩擦体と軸方向で対向されるカムプレートと、カムプレ
    ートおよび可動摩擦体の両対向面にそれぞれ設けられる
    一対のカム溝と、両カム溝間にそれぞれ1つずつ介装さ
    れるクラッチ用玉とを含み、 前記クラッチ用玉が、前記カム溝内を周方向に転動する
    ことで可動摩擦体を固定摩擦体に対して圧接または離隔
    するよう変位させるものである、ことを特徴とする車両
    のパーキングブレーキ装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4の車両のパーキングブレ
    ーキ装置において、 前記可動摩擦体が、第二回転体の外周に対してスプライ
    ン嵌合される環状プレートからなり、その外周面に第一
    回転体側へ向けて縮径するテーパコーン面が形成されて
    おり、 前記固定摩擦体が、可動摩擦体の外周を囲む形態で同心
    状に固定状態で配設される円筒形ケースからなり、その
    内周面の軸方向所要領域に前記可動摩擦体の軸方向変位
    に応じてそのテーパコーン面が圧接または離隔されるテ
    ーパコーン面が形成されている、ことを特徴とする車両
    のパーキングブレーキ装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2の車両のパーキングブレ
    ーキ装置において、 前記機械式クラッチが、正回転動力の伝達状態から逆回
    転トルクが作用したときに状態切り替え動作を鈍らせる
    ための動作遅延要素を有する、ことを特徴とする車両の
    パーキングブレーキ装置。
  7. 【請求項7】請求項3ないし5の車両のパーキングブレ
    ーキ装置において、 前記機械式クラッチが、正回転動力の伝達状態から逆回
    転トルクが作用したときに状態切り替え動作を鈍らせる
    ための動作遅延要素を有し、 この動作遅延要素が、可動摩擦体と第二回転体との変位
    案内面に封入される高粘性流体とされる、ことを特徴と
    する車両のパーキングブレーキ装置。
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