JP2002070774A - 気体圧縮機 - Google Patents

気体圧縮機

Info

Publication number
JP2002070774A
JP2002070774A JP2000267038A JP2000267038A JP2002070774A JP 2002070774 A JP2002070774 A JP 2002070774A JP 2000267038 A JP2000267038 A JP 2000267038A JP 2000267038 A JP2000267038 A JP 2000267038A JP 2002070774 A JP2002070774 A JP 2002070774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
discharge
groove
gas
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000267038A
Other languages
English (en)
Inventor
Sei Aoki
聖 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2000267038A priority Critical patent/JP2002070774A/ja
Publication of JP2002070774A publication Critical patent/JP2002070774A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0042Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
    • F04C29/0085Prime movers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/30Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members
    • F04C18/34Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members
    • F04C18/344Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the inner member
    • F04C18/3446Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the inner member the inner and outer member being in contact along more than one line or surface
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2250/00Geometry
    • F04C2250/10Geometry of the inlet or outlet
    • F04C2250/102Geometry of the inlet or outlet of the outlet

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダ室の圧力が下がったとき発生する吐
出弁の叩き音のレベルを低減するとともに、弁体の破損
を防止する。 【解決手段】 吐出穴8の中心からロータ回転方向手前
側の所定角度θにわたって、シリンダブロック1の内周
面1bに小断面積の溝31を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーエアコン等
に用いられるロータリベーン型の気体圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリベーン型の気体圧縮機は、図9
に示すように、シリンダブロック1のシリンダ室1a内
に回動自在に設けられたロータ2と、このロータ2にほ
ぼ放射状に刻設されたベーン溝3に摺動自在に出没し
て、先端4aが上記シリンダブロック1の内周面1b
に、両側面がサイドブロックの内壁面21a、22a
(図3参照)に摺接するベーン4と、上記ベーン4によ
り上記シリンダ室1aを分割して形成された圧縮室6、
6、‥‥と、上記シリンダ室1a内の短径円弧部1cか
らロータ2が回転する方向の手前側に開口して、シリン
ダ室1aと吐出室10(図3参照)とを連通させる吐出
穴8と、この吐出穴8と吐出室10との間に介在して、
上記圧縮室6から吐出室10へ圧縮された気体(冷媒ガ
ス)を通過させ、吐出室10からシリンダ室1aへの気
体の逆流を遮断するリーフ弁式の吐出弁9とを有し、上
記ロータ2の回転に伴い圧縮室6の容積を増減させて、
シリンダ室1aに開口する吸入穴7から気体を吸入し、
圧縮室6内でこの気体を圧縮し、吐出穴8、吐出弁9経
由で、圧縮した圧縮気体を吐出室10へ吐出するもので
ある。
【0003】圧縮室6の圧縮行程(圧縮室6と吸入穴7
との連通が閉じられ、圧縮室6に閉じ込められた気体を
圧縮して吐出室10へ吐出する行程)では、ロータ2の
回転とともに、圧縮室6内の容積が減少して気体圧力が
次第に増大し、この圧力が吐出室10の圧力よりも大き
くなると、吐出弁9のリーフ状の弁体9aが弁座9bか
ら離れてバルブサポート9c側にたわんで、吐出弁9が
解放されたままになる(図4参照)。
【0004】圧縮室6の後側(ロータ回転方向の)のベ
ーン4が吐出穴8に近付き、このベーン4とシリンダ室
1aの短径円弧部1cとの間の圧縮室6の圧縮空間が縮
まるに従い、圧縮圧力は最大になる。そして、ベーン4
が吐出穴8を通過して、次の圧縮室6が吐出穴8に連通
すると、次の圧縮室6は圧縮行程の初期にあって、気体
圧縮があまり行われていないので、圧力が吐出室10の
圧力よりも低く、吐出弁9は閉じられ、逆流が防止され
る。すなわち、バルブサポート9c側にたわんでいた弁
体9aが弁座9bに衝突して吸着される。この衝突音が
騒音となり、気体圧縮機外へ伝播する。また、この衝突
によりリーフ状の弁体9aが破れる等、破損することが
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、吐出穴に
連通する圧縮室が交替する時の急激な圧力変化に起因す
るリーフ状の弁体の発する騒音レベルを減少し、弁体の
損傷を防止できる気体圧縮機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明の気体圧縮機においては、前後をサイド
ブロックで塞がれてシリンダブロック内に形成されたシ
リンダ室と、このシリンダ室内にあって、上記サイドブ
ロックの内壁面に両側面を摺接しながら回転するロータ
と、このロータにほぼ放射状に刻設されたベーン溝と、
このベーン溝に摺動自在に出没して、先端が上記シリン
ダブロックの内周面に、両側面がサイドブロックの内壁
面にそれぞれ摺接するベーンと、このベーンにより上記
シリンダ室を分割して形成された圧縮室と、上記シリン
ダ室内の短径円弧部よりもロータ回転方向やや手前側に
開口してシリンダ室と吐出室とを連通させる吐出穴と、
この吐出穴と吐出室との間に介在して、上記圧縮室から
吐出室へ圧縮された気体を通過させ、吐出室からシリン
ダ室への気体の逆流を遮断するリーフ弁式の吐出弁とを
有し、上記ロータの回転に伴い圧縮室の容積を増減させ
て、シリンダ室に開口する吸入穴から吸入室内の気体を
吸入し、圧縮室内で上記気体を圧縮し、上記吐出穴から
吐出室へ圧縮した圧縮気体を吐出する気体圧縮機におい
て、上記吐出穴からロータ回転方向手前側の所定角度に
わたって、シリンダブロックの内周面やサイドブロック
の内壁面、すなわち、シリンダ室の壁に吐出穴断面積よ
りも小断面積の溝を形成する。
【0007】この小断面積の溝に隣り合うふたつの圧縮
室がかかって連通すると、高圧側の圧縮室から低圧側の
圧縮室へ溝を通って気体が少しずつ流れ、圧力差が少な
くなっていき、吐出穴に通じる圧縮室が隣の圧縮室に入
れ替わったときの吐出弁に加わる圧力差が低減する。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、以下、
図1〜図8を参照して説明する。
【0009】[第1の実施の形態]図1〜図6を参照し
て、この発明の第1の実施の形態を説明する。図1は、
気体圧縮機のシリンダブロック1、ロータ2およびベー
ン4を示す横断面図、図2は、図1のシリンダブロック
1のII−II断面図、図3は、図1の気体圧縮機の縦
断面図、図4は、図1の要部拡大断面図、図5および図
6は、それぞれロータの回転に伴う圧縮室の変化の状態
を示す要部拡大断面図である。図1において、図9と同
一部分については、同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0010】図3において、2aは、上記ロータ2と一
体のロータ軸、11は、上記吐出室10内の底部に設け
られた潤滑油用油溜り、12、12は、上記ロータ軸2
aを軸支する軸受、14は、上記吸入穴7と連通してい
る吸入室、21は、上記シリンダブロック1の前面に密
着されてシリンダ室1aの一方の側面を内壁面21aに
より塞ぐフロントサイドブロック、22は、シリンダブ
ロック1の後面に密着されてシリンダ室1aの他方の側
面を内壁面22aにより塞ぐリアサイドブロック、24
は、この吸入室14へ気体圧縮機外部から気体を吸入す
るための吸入ポート、26は、上記吐出穴8から吐出室
10への圧縮気体通路、27は、圧縮気体通路26の出
口に取り付けられ、圧縮気体中の潤滑油回収用の油分離
器、28は、吐出室10中の圧縮気体を気体圧縮機外部
へ吐出するための吐出ポートである。
【0011】ロータ軸2a、2aが軸受12、12によ
り軸支されてロータ2が回転駆動されると、圧縮室6
が、ロータ軸回りに回転しながら、その容積を増減し
て、吸入室14の気体を吸入穴7から吸入し、圧縮して
吐出穴8から吐出して、吐出室に圧縮気体を吐出する。
【0012】この実施の形態においては、図1に示すよ
うに、シリンダブロック1の内周面1bに、吐出穴8の
中心からロータ2の回転方向手前側の所定角度θにわた
って、吐出穴8に連なる小断面積の溝31が形成されて
いる。
【0013】上記溝31の断面形状は適宜のものでよい
が、この実施の形態では、加工の経済性から、やや幅広
ぎみの方形とした。ふたつの溝31、31(図2参照)
の総断面積は、ふたつの吐出穴8、8の総断面積よりも
小さく設定する。
【0014】上記溝31が設けられる、シリンダブロッ
ク1の円周方向の上記の角度範囲θは、次の条件を満た
す範囲内に設定する。すなわち、ロータ回転方向に見
て、ひとつの圧縮室6の後側のベーン4が、この圧縮室
6を吸入穴7から遮断した後に、ベーン先端4aで仕切
られていた溝31とこの圧縮室6とが連通するようにθ
を設定する。
【0015】上記角度範囲θの設定許容範囲は、次のよ
うになる。すなわち、図1に示すように、吸入穴7側の
短径円弧部の中心から吸入穴7がなくなるまでの角度を
α、吐出穴8側の短径円弧部の中心から溝31の端まで
の角度をβ、ベーンの枚数をnとすると、
【0016】β≦180°−(360°/n)−α
【0017】となる。なお、θは、図から明かなよう
に、β−(吐出穴8側の短径円弧部の中心から吐出穴8
の中心までの角度)となる。
【0018】もし、θの上記の条件を外れて溝31を長
くすると、吸入穴7−吸入行程の圧縮室6−溝31−圧
縮行程の圧縮室6−吐出穴8が連通する時間帯ができて
しまい、この間、圧縮気体が吸入室14へ逆流して、吐
出穴圧縮機が機能しなくなるのである。
【0019】短径円弧部1c側の溝31の終端に関して
は、理論上、ベーン先端4aのシリンダ室内周面1cと
の接触線Cが、吐出穴8の手前側の端に掛かるまでが、
上記溝の有効な範囲である。なお、例えば、溝を吐出穴
8から離して、図2の31−1のように、有効な範囲を
若干越えて、吐出穴8のある角度範囲まで入り込ませて
溝を設けても差し支えない。また、31−2のように、
吐出穴8のある角度範囲から若干離れて溝を設けても差
し支えないし、円周方向に対して傾けても、この発明の
作用効果は発揮できる。
【0020】溝31(あるいは31−1、31−2)の
本数は、上記の総断面積の関係が満たされれば、特に限
定されない。
【0021】以下、この発明における溝31のはたらき
を説明する。
【0022】ベーン先端4aのシリンダ室内周面1cと
の接触線Cが、図4のように、溝31の前側の端31a
の手前にあるときは、ベーン4と短径円弧部1cとの間
にある圧縮室6−1は、後の圧縮室6−2と隔離されて
いて、高圧Ph に圧縮された圧縮気体を吐出穴10から
吐出する。この間、弁体9aが高圧圧縮気体の気流によ
りバルブサポート9c側にたわみ、吐出弁9は開となっ
ている。図4では、圧縮室6−2は、吸入穴7との連通
を断たれた後、少し圧縮が始まり、吸入した気体圧力よ
りやや高い圧力Pm となっている。
【0023】ロータ2がやや回転して、接触線Cが、図
5のように、溝31の前側の端31aを通過すると、吐
出中の手前の圧縮室6−1と後の圧縮室6−2とが、溝
31でつながる。
【0024】従来の溝31のない気体圧縮機の場合は、
手前の圧縮室6−1の気体はより高圧Ph++ に圧縮さ
れ、一方、後の圧縮室6−2は、未だその容積が大き
く、閉じ込めた気体はあまり圧縮されていないので、図
4の状態よりはやや圧力が上がってPm+となるが、圧縮
室6−1の圧力Ph++ よりもはるかに低い。
【0025】この発明では、溝31が存在するので、手
前の圧縮室6−1の高圧気体は、吐出室10への吐出を
続けながら、同時に、溝31を通って後の圧縮室6−2
へも流れ出るようになる。溝31の総断面積は吐出穴8
の総断面積よりも小さく、後の圧縮室6−2への気流は
絞られ、手前の圧縮室6−1の高圧気体の圧力Ph++は
Ph+ないしはPh 程度へと徐々に下がり、後の圧縮室6
−2の気体の圧力Pm+はその分やや上昇していってPm+
+ となる。
【0026】すなわち、図5のように、溝31により前
後の圧縮室6−1、6−2が連通している間は、手前の
圧縮室6−1の高圧気体は、溝31を通って後の圧縮室
6−2へ少しずつ流れ続け、前後の圧縮室6−1、6−
2の圧力差が従来の気体圧縮機よりも減少する。手前の
圧縮室6−1の圧力Ph+〜Ph は、それでも吐出室10
側圧力よりも高いので、吐出弁9は開のままで、吐出室
10への吐出は継続している。
【0027】ロータ2の回転が、図5から更に進み、図
6のように、ベーン先端4aのシリンダ室内周面1cと
の接触線Cが吐出穴8の開口と交わる状態になると、吐
出穴8と後の圧縮室6−2とが溝31経由の連通の他に
直接の連通が加わり、連通断面積が急増するので、吐出
穴8すなわち吐出弁9の吐出側圧力は、急速に後の圧縮
室6−2の圧力となる。なお、この時の後の圧縮室6−
2の圧力は、図5の場合よりも、圧縮室容積減少による
分と、更に手前の圧縮室6−1から流れ込んだ気体の分
だけ上がっている。
【0028】しかし、この時の圧縮室6−2の圧力は、
未だ吐出室10側の圧力よりも低いので、吐出弁9の逆
流防止作用が働いて、吐出室10側の圧力と吐出穴8の
圧力との圧力差によって、弁体9aが弁座9bに吸着さ
れ、弁は閉じられる。弁体9aと弁座9bとの衝突音は
それ程大きいものではない。
【0029】接触線Cが吐出穴8の開口と交わる直前の
前後の圧縮室6−1、6ー2の圧力差が、この発明のよ
うに、少なくなっていると、吐出弁9の閉止作動時、弁
体9aが弁座9bに衝突する勢いが弱まり、吐出弁9の
発する騒音レベルを減少し、弁体9aの損傷を防止する
のである。
【0030】手前の圧縮室6−1の高圧気体の圧力降下
と後の圧縮室6−2の圧力上昇は、ロータ2の回転数が
遅いときや、溝31の断面積が大きくて絞り効果が弱け
れば、大きくなる。手前の圧縮室6−1の気体圧力は、
増加しなくなったり、逆に若干低下したりする。また、
この前後の圧縮室6−1、6−2の圧力差の減少は、圧
縮機の効率も低下させるおそれがある。
【0031】それ故、溝31の断面積、本数、ロータ円
周方向の長さは、気体圧縮機の容量、運転条件、効率等
を考慮して実験的に選択することになる。
【0032】また、図2に示した吐出穴8のある角度範
囲まで入り込ませて溝31−1のように吐出穴8と離れ
て溝を設けた場合は、図5の状態から図6の状態へと極
く近付いたとき、吐出穴8と溝31−1との連絡路(圧
縮室)が狭くなるから、吐出穴8から後の圧縮室6−2
への流れが多少悪くなるが、溝31の場合と大きな差は
生じない。
【0033】また、図2に示した吐出穴8のある角度範
囲から若干離れた溝31−2を設けた場合も、同様であ
る。
【0034】[第2の実施の形態]図7および図8は、
この発明の第2の実施の形態を示し、図7は、気体圧縮
機のシリンダブロック1、ロータ2およびベーン4を示
す横断面図、図8は、図7のシリンダブロック1のVI
II−VIII断面図である。図7および図8におい
て、第1の実施の形態の図1および図2と同一部分につ
いては、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0035】この実施の形態においては、吐出穴8から
ロータ回転方向手前側の所定角度θにわたって、溝をサ
イドブロックのベーンと摺接する内壁面に形成する。
【0036】図7および図8において、22はリアサイ
ドブロックで、その内壁面22aに溝32を設けてあ
る。この溝32は、吐出穴8の中心からロータ2の回転
方向手前側の所定角度θにわたって形成する。また、溝
32は、シリンダ室1aに少なくとも一部が開口してい
なければならない。よって、この実施の形態では、図7
に示したように、シリンダブロック内周面1bに沿わせ
て、溝32を形成した。溝32を設けることの可能な角
度範囲は、第1の実施の形態と同様である。
【0037】溝32は、一方のサイドブロックに設けて
もよいし、両サイドブロックに対称形に一対にして設け
てもよい。溝32の総断面積の設定についても、第1の
実施の形態と同様、実験的に定めるのがよい。
【0038】この実施の形態においても、第1の実施の
形態と同様に、前後の圧縮室の気体圧力差の低減作用
と、それによる吐出弁騒音レベル減少効果、弁体損傷防
止効果がある。
【0039】この発明では、シリンダブロックの内周面
に溝を設ける上記第1の実施の形態と、サイドブロック
の内壁面に溝を設ける上記第2の実施の形態とを複合し
た構造としてもよいことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
おいては、ロータリベーン型気体圧縮機において、吐出
穴からロータ回転方向手前側の所定角度にわたって、シ
リンダ室の壁に小断面積の溝を形成したから、吐出穴と
接する圧縮室が入れ替わる際の圧縮室の圧力差が少なく
なるので、吐出弁が発する騒音レベルを減少し、吐出弁
のリーフ状の弁体の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の気体圧縮機のシリン
ダブロック、ロータおよびベーンを示す横断面図。
【図2】図1のシリンダブロックのII−II断面図。
【図3】図1の気体圧縮機の縦断面図。
【図4】図1の要部拡大断面図。
【図5】図4よりもロータが回転した状態を示す要部拡
大断面図。
【図6】図5よりもロータが回転した状態を示す要部拡
大断面図。
【図7】この発明の他の実施の形態を示すシリンダブロ
ック、ロータおよびベーンを示す断面図。
【図8】図7のシリンダブロックのVIII−VIII
断面図。
【図9】従来の気体圧縮機を示す横断面図。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 1a シリンダ室 1b 内周面 1c 短径円弧部 2 ロータ 3 ベーン溝 4 ベーン 4a ベーン先端 6、6−1、6−2 圧縮室 7 吸入穴 8 吐出穴 9 吐出弁 9a 弁体 9b 弁座 9c バルブサポート 10 吐出室 21 フロントサイドブロック 21a 内壁面 22 リアサイドブロック 22a 内壁面 31 溝 32 溝 C ベーン先端とシリンダ室内周面との接触線 θ 吐出穴中心からの溝のある領域の所定角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後をサイドブロックで塞がれてシリン
    ダブロック内に形成されたシリンダ室と、このシリンダ
    室内にあって、上記サイドブロックの内壁面に両側面を
    摺接しながら回転するロータと、このロータにほぼ放射
    状に刻設されたベーン溝と、このベーン溝に摺動自在に
    出没して、先端が上記シリンダブロックの内周面に、両
    側面がサイドブロックの内壁面にそれぞれ摺接するベー
    ンと、このベーンにより上記シリンダ室を分割して形成
    された圧縮室と、上記シリンダ室内の短径円弧部よりも
    ロータ回転方向やや手前側に開口してシリンダ室と吐出
    室とを連通させる吐出穴と、この吐出穴と吐出室との間
    に介在して、上記圧縮室から吐出室へ圧縮された気体を
    通過させ、吐出室からシリンダ室への気体の逆流を遮断
    するリーフ弁式の吐出弁とを有し、上記ロータの回転に
    伴い圧縮室の容積を増減させて、シリンダ室に開口する
    吸入穴から吸入室内の気体を吸入し、圧縮室内で上記気
    体を圧縮し、上記吐出穴から吐出室へ圧縮した圧縮気体
    を吐出する気体圧縮機において、 上記吐出穴からロータ回転方向手前側の所定角度にわた
    って、シリンダ室の壁に吐出穴断面積よりも小断面積の
    溝を形成したことを特徴とする気体圧縮機。
  2. 【請求項2】 上記小断面積の溝がシリンダブロックの
    内周面に形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の気体圧縮機。
  3. 【請求項3】 上記小断面積の溝がサイドブロックの内
    壁面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    気体圧縮機。
JP2000267038A 2000-09-04 2000-09-04 気体圧縮機 Pending JP2002070774A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000267038A JP2002070774A (ja) 2000-09-04 2000-09-04 気体圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000267038A JP2002070774A (ja) 2000-09-04 2000-09-04 気体圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002070774A true JP2002070774A (ja) 2002-03-08

Family

ID=18754023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000267038A Pending JP2002070774A (ja) 2000-09-04 2000-09-04 気体圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002070774A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016104652A1 (ja) * 2014-12-24 2016-06-30 ナブテスコオートモーティブ 株式会社 真空ポンプ
JP2018071503A (ja) * 2016-11-03 2018-05-10 大豊工業株式会社 ベーンポンプ
JP2018071504A (ja) * 2016-11-03 2018-05-10 大豊工業株式会社 ベーンポンプ
CN108138778A (zh) * 2015-11-02 2018-06-08 皮尔伯格泵技术有限责任公司 机动车真空泵
CN111441945A (zh) * 2019-01-16 2020-07-24 株式会社爱发科 真空泵

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5471413A (en) * 1977-11-16 1979-06-08 Sanwa Seiki Mfg Co Ltd Vacuum pump
JPS55134786A (en) * 1979-04-05 1980-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd Vane rotary compressor
JPS60128987A (ja) * 1983-12-15 1985-07-10 Hitachi Ltd 可動翼型圧縮機
JPS6149088U (ja) * 1984-09-05 1986-04-02
JPH01149582U (ja) * 1988-04-06 1989-10-17

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5471413A (en) * 1977-11-16 1979-06-08 Sanwa Seiki Mfg Co Ltd Vacuum pump
JPS55134786A (en) * 1979-04-05 1980-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd Vane rotary compressor
JPS60128987A (ja) * 1983-12-15 1985-07-10 Hitachi Ltd 可動翼型圧縮機
JPS6149088U (ja) * 1984-09-05 1986-04-02
JPH01149582U (ja) * 1988-04-06 1989-10-17

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016104652A1 (ja) * 2014-12-24 2016-06-30 ナブテスコオートモーティブ 株式会社 真空ポンプ
CN108138778A (zh) * 2015-11-02 2018-06-08 皮尔伯格泵技术有限责任公司 机动车真空泵
US11268514B2 (en) 2015-11-02 2022-03-08 Pierburg Pump Technology Gmbh Motor vehicle vacuum pump
CN108138778B (zh) * 2015-11-02 2020-03-31 皮尔伯格泵技术有限责任公司 机动车真空泵
CN109891098A (zh) * 2016-11-03 2019-06-14 大丰工业株式会社 叶片泵
WO2018084107A1 (ja) * 2016-11-03 2018-05-11 大豊工業株式会社 ベーンポンプ
WO2018084105A1 (ja) * 2016-11-03 2018-05-11 大豊工業株式会社 ベーンポンプ
CN109923313A (zh) * 2016-11-03 2019-06-21 大丰工业株式会社 叶片泵
JP2018071504A (ja) * 2016-11-03 2018-05-10 大豊工業株式会社 ベーンポンプ
JP2018071503A (ja) * 2016-11-03 2018-05-10 大豊工業株式会社 ベーンポンプ
US11306718B2 (en) 2016-11-03 2022-04-19 Taiho Kogyo Co., Ltd. Vane pump
US11346343B2 (en) 2016-11-03 2022-05-31 Taiho Kogyo Co., Ltd. Vane pump including pressure relief groove
CN111441945A (zh) * 2019-01-16 2020-07-24 株式会社爱发科 真空泵
CN111441945B (zh) * 2019-01-16 2021-07-20 株式会社爱发科 真空泵

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7150610B2 (en) Gas compressor
JPH0712072A (ja) ベーン圧縮機
KR100844153B1 (ko) 스크롤압축기의 바이패스 장치
JP5429353B1 (ja) 圧縮機
JP3024743B2 (ja) 回転圧縮器
JP4218373B2 (ja) 圧縮機
JP2002070774A (ja) 気体圧縮機
US20190010945A1 (en) Compressor having improved discharge structure
JP2002161882A (ja) 気体圧縮機
JP3106721B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2003155985A (ja) 気体圧縮機
JP4898721B2 (ja) ベーン式コンプレッサ
EP1217215B1 (en) Gas compressor
JP4076764B2 (ja) 気体圧縮機
KR100438610B1 (ko) 스크롤 압축기
KR20200093350A (ko) 베인 로터리 압축기
JP3738149B2 (ja) 気体圧縮機
JPS60113084A (ja) スライディングベ−ン式ロ−タリ−圧縮機
JP4015776B2 (ja) 気体圧縮機
JP2000265983A (ja) 気体圧縮機
JP2005054745A (ja) 圧縮機
KR100343730B1 (ko) 스크롤 압축기의 진공압축 방지장치
JP3568034B2 (ja) ベーン型圧縮機
KR100469462B1 (ko) 스크롤 압축기의 고정스크롤
KR100304556B1 (ko) 밀폐형회전식압축기의소음저감구조

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040617

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070830

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100329