JP2002070534A - ディーゼルエンジン排ガスの粒子状物質除去装置 - Google Patents

ディーゼルエンジン排ガスの粒子状物質除去装置

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JP2002070534A
JP2002070534A JP2000355623A JP2000355623A JP2002070534A JP 2002070534 A JP2002070534 A JP 2002070534A JP 2000355623 A JP2000355623 A JP 2000355623A JP 2000355623 A JP2000355623 A JP 2000355623A JP 2002070534 A JP2002070534 A JP 2002070534A
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filter
particulate matter
exhaust gas
diesel engine
gap
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JP2000355623A
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Toshio Matsumoto
壽夫 松本
Hiroo Masaki
博夫 正木
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KAWAJU TECHNO SERVICE CORP
MATSUMOTO GIKEN KK
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KAWAJU TECHNO SERVICE CORP
MATSUMOTO GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディーゼルエンジン排ガスの粒子状物質除去装
置(DPF)に於いて、粒子状物質(PM)を連続的に
篩分け分級し、そして夫々を別途に焼却して、粒子状物
質(PM)を100%処理すること。 【解決手段】粒子状物質(PM)を含む排ガスを、耐熱
金属箔(厚さ約20μm)で作成されたテープ(例えば
幅15mm)の平板と波板、平板と凹凸板、或いは波板
と他の波板を多数回巻回又は積層し、所定の隙間(約1
0μm)を設けて構成した薄いディスク状等のフィルタ
ーで篩分けされ、フィルターの隙間を通過する超微細な
粒子状物質は、フィルターの隙間を通過中に該隙間を構
成する耐熱金属箔で加熱及び又は酸化触媒で燃焼され全
量焼却される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、ディーゼルエン
ジンを搭載した車から排出される排ガスの粒子状物質を
除去する装置に関する。詳しくはディーゼル車から排出
される排ガス中の炭素微粒子から成る粒子状物質(P
M)をフィルターで篩分け分級し、且つ分級した粒子状
物質を夫々別途に処理することで粒子状物質を完全に焼
却することができるディーゼルエンジン排ガスの粒子状
物質除去装置(DPF)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からトラックやバスなど、所謂ディ
ーゼル車から排出される大量の粒子状物質即ち炭素微粒
子から生じる公害が問題視され、その対策が講じられて
いる。その代表的な第1番目の例は、図11に示すよう
に、セラミックス繊維を不規則に重ね合わせたフェルト
状の積層体から成る素材を、通電加熱する金網で挟んで
拘束し、断面が花びら型に折り畳んで広い表面積を持つ
筒型に加工して、フィルターとなしたセラミックス繊維
構造体39がある。このものは、柔軟で広い瀘過面積が
得られ、信頼性が高いが、初期の排ガス粒子状物質の捕
捉率は60%程度と低い欠点がある。
【0003】そして上記第1番目のものは排ガス中の粒
子状物質をフィルターで瀘過する際に、フィルターの繊
維の間に粒子状物質を付着堆積させた後、所定の目詰ま
りをセンサーで感知してこれを焼却してフィルターを再
生するものである。
【0004】即ち図12に示すように、ディーゼルエン
ジンで発生した排ガスの粒子状物質(PM)をA、B一
対のフィルターで瀘過捕捉するように構成されている。
排ガスの粒子状物質は先ずフィルターAで瀘過捕捉す
る。すると該フィルターAに粒子状物質が付着堆積して
目詰まりし、通気抵抗が大きくなると圧力センサーが感
知し、切替弁CでフィルターBに切替えて瀘過捕捉を連
続する。フィルターAはその間フィルターに詰まった粒
子状物質を焼却することによって再生する。フィルター
Bも同様に粒子状物質がフィルターに詰まれば切替えら
れて再生され、これが交互に繰り返される。図中40は
排ガスを導入する排気管である。
【0005】図11に示す排ガスの粒子状物質除去装置
39は、図12に示す2基の切替式の再生機能付フィル
ターを設けたことを特徴としているので、切替バルブC
の故障が生じた場合や、圧力センサー、コントローラー
が故障した場合にはフィルターに過剰の目詰まりが生
じ、通気抵抗のため排気圧(圧損)が異状に高くなった
り、燃焼温度が高くなり過ぎたりする。
【0006】更に、図11に示すセラミックス繊維構造
体の粒子状物質除去装置39では、フィルターに付着堆
積して目詰まりした粒子状物質を、通電発熱する金網で
フィルターと一緒に電気加熱して焼却する。この電気加
熱は、2基のフィルターが大きい容積を占めるばかりで
なく、この電気加熱に費やされる電気エネルギーがバ
ス、トラック等が通常装備しているバッテリー、発電機
では不足するために、別途に高性能な発電機はもとより
発電した電力を24ボルトに変換するレギュレーター
や、コントローラーその他を必要とし、システムは複雑
大型化して高価なものとなっている。そして上記セラミ
ックス繊維構造体のフィルター方式では、該フィルター
の隙間を通り抜けた粒子状物質は全て大気中に拡散され
る大きな欠点がある。更に決定的なこととして、特開平
11−294140号に開示されている如く、上記シス
テムに異状が生じて、粒子状物質がフィルターに過剰に
捕捉堆積された場合、前記フィルター再生時に加熱損傷
等の問題が起こることを避けるために、排ガスの一部を
大気中に逃す必要があることである。即ち、これが継続
すれば排ガス状物質が垂れ流し状態になる欠点がある。
【0007】また第2番目の例として図13に示すもの
は、排ガスが通過する壁に無数の細孔を設けたコーディ
ライト、炭化ケイ素等多孔質セラミックスハニカム構造
体からなるフィルター41で、該フィルター41によっ
て炭素微粒子を瀘過捕捉し、該フィルター41に付着堆
積した炭素微粒子を焼却することによって、フィルター
の目詰まりを解消して再生しながら連続して使用するフ
ィルター再生型の粒子状物質除去装置がある。
【0008】該多孔質セラミックスハニカム(通常ウォ
ール・フロー・ハニカムと呼ばれる)のフィルター41
は、通常のセラミックスハニカム担体のように排気通路
が貫通しておらず、隣同士の通路が交互に出口と入口が
閉塞された市松模様のようにもみえる構造である。排ガ
スは開口している4角柱の孔に流れ込むが、出口が閉塞
されているので4角柱の多孔質の壁を通り抜けて、隣の
通路に移動するようになっている。従って該多孔質セラ
ミックスハニカムは、排ガス粒子状物質の捕捉効率は8
0%程度と比較的高いが、瀘過捕捉する面積が小さく、
且つ瀘過時間が短いためにハニカム構造体を大型にする
必要がある。最大の欠点は粒子状物質で多孔質セラミッ
クスの壁を通り抜けるために通気抵抗が大きいことであ
る。
【0009】尚、ウォール・フロー・ハニカムとは、コ
ーディライト、炭化ケイ素等に無数の細孔(連続気泡)
を設けた多孔質セラミックスハニカム構造体であって、
一般的に知られている態様は、4角柱の細孔が1平方イ
ンチ当たり200ケあり、そして該4角柱の細孔の一辺
は約1.4mm程度、壁の厚さが0.36mm、壁の細
孔が約10μm、4角の細孔の長さが160mmと言わ
れている。
【0010】上記したようにウォール・フロー・ハニカ
ムは壁の厚さが0.36mmしかないために、当然瀘過
時間(通過時間)が短く、従って加熱燃焼時間が短くな
り、通過する粒子状物質(PM)を焼却しきれない欠点
がある。
【0011】この第2番目の例のものは「能動方式」と
いわれ、フィルター(ハニカムの壁)に瀘過堆積して目
詰まりすると、バーナーやヒーターを用いた専用機構で
焼却して再生するため、大型でコストが掛かっていた。
【0012】これらに対して、更に第3番目の例は、英
国ジョンソン・マッセイ社が提案する触媒燃焼方式の連
続再生型の粒子状物質除去装置である。これは目詰まり
を再生するのにバーナーやヒーターを用いないで、触媒
燃焼を利用するものである。この触媒燃焼方式の連続再
生時の粒子状物質除去装置は、「受動方式」といわれ、
粒子状物質の焼却には電熱ヒーターではなく、触媒の反
応熱を利用する。即ち、フィルター(ウォール・フロー
・ハニカム)の前段に酸化触媒を置き、該触媒で炭素を
酸化させる作用の強い2酸化窒素(NO2)を作ると同
時に熱を発生せしめる。この粒子状物質除去装置では自
然発生する反応熱を利用し、フィルターが1つで済み、
連続して焼却処理ができるため、第1番目の従来例、即
ちセラミッックス繊維構造体の粒子状物質除去装置より
も小型で低コストである。
【0013】更に第4番目の例であるの米国エンゲルハ
ード社も「受動方式」で、フィルターに酸化機能を持つ
2種類の金属触媒をコーティングしたフィルター(ウォ
ール・フロー・ハニカム)を使用して粒子状物質を酸化
する。この触媒反応をさせるためには、フィルターを通
過する排ガスの温度が350℃以上であることが必要と
されている。しかし乍ら、ディーゼルエンジン排ガス温
度は通常200℃程度と低いために、できるだけエンジ
ンに近づけたり、燃料(軽油)に酸化セシウム等の添加
剤を混ぜて粒子状物質が通常より50〜100℃低い温
度で燃焼させたりする必要がある。この第4番目の例も
フィルターが1つで済み、連続して焼却処理ができるた
め第1番目の例(セラミックス繊維構造体の粒子状物質
除去装置)よりも小型で低コストである。
【0014】従って、現時点ではフィルターにウォール
・フロー・ハニカムを使用した「受動方式」の触媒燃焼
の連続再生型の粒子状物質除去装置、即ち第3番目及び
第4番目の例のものが最有力視されている。
【0015】しかし乍ら、第3番目の例の英国ジョンソ
ン・マッセー社の触媒燃焼方式の連続再生型の粒子状物
質除去装置は、ディーゼルエンジンの燃料として使用さ
れる軽油に含まれる酸化力の強い硫黄(S)分を、現在
の500ppmから50ppm以下に下げないと、炭素
の微粒子を酸化させる酸化触媒が機能しなくなるという
大きな欠点がある。従って、軽油の品質改良の進展を待
たなければならない。
【0016】また第4番目の例では、触媒燃焼可能温度
より排ガス温度が大幅に低いために、燃料に酸化セシウ
ム等の添加剤を混ぜて酸化を促進し、粒子状物質が通常
より50〜100℃低い温度で燃焼するようにすること
で粒子状物質除去率を高める工夫がなされているものが
あるが、コストが掛かるばかりでなく、大気中に新しい
化合物を撒くことになり別の不安が生じる欠点がある。
【0017】そして第3及び第4番目の例いずれに於い
ても、既に走行しているディーゼルエンジン車に、後か
ら付けることが困難な欠点がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のディーゼル
エンジン排ガスの粒子状物質除去装置は、いずれも粒子
状物質を瀘過するフィルターにセラミックス繊維構造
体、又はウォール・フロー・ハニカムにセラミックスハ
ニカム構造体等セラミックスを使用している。尚、これ
は10μmの粒子状物質を除去することを目的とした故
である。この素材では、フィルターに最も効率が良い働
きをさせ、しかも制御し易い通電発熱(自己発熱、「自
動方式」と呼ぶ)をさせることができない。そのため
に、バーナー等別の熱源でフィルターを加熱する前記第
1番目及び第2番目の例の「能動方式」、及び触媒反応
熱を利用する等排ガスの温度を上げることで機能する第
3番目及び第4番目の例の「受動方式」が採られてい
る。この発明の課題は、前記第1番目及び第2番目の例
の「能動方式」でフィルターの切替え再生型と、第3番
目及び第4番目の例の「受動方式」で触媒燃焼の連続再
生型それぞれの欠点を除くことである。即ちエンジン始
動ですぐ効果があり、連続運転ができ、粒子状物質を完
全焼却し、構造が簡単、製造が容易、小型高性能で廉
価、そして既製のディーゼル車にも後から取り付けるこ
とができるディーゼル車の排ガス中の粒子状物質の除去
装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】この課題は、所定の隙間
(例えば10μm)を設けたディスク型等の薄く精緻な
メタルハニカム構造体で構成されたフィルターを使用す
ることによって解決される。従来、10μm級を篩分け
できる耐熱金属板又は耐熱金属箔製の、廉価で実用でき
るフィルターは知られていない。因にドリル切削で穿孔
すると、実用最小で直径が60μmが報告されている
が、これは1ケずつしか穿孔できずコストも天文学的に
なる。可能性のある技術としては唯一レーザーによる穿
孔法があるが、現在知られている限りでは金属箔の材質
及び厚さ(数10μm)に大きな制限がある(そして、
細孔の直径も、電子ビームで約200μm、CO2レー
ザーで約100μm、YAGレーザーで10μm以上と
されている。)。従って、ディスク状のフィルターを作
成するために、例えば直径150mm、厚さ5mmの耐
熱金属に約10μmの細孔を無数に穿つことは従来技術
では極めて困難であり、極めて高価となり、実際に作成
することが不可能であった。この発明は上記従来の製法
から発想を転換し、ハニカム構造体の隙間を所定の10
μmに設定することで、容易に且つ廉価に上記フィルタ
ーを作成することに成功したものである。更に換言すれ
ば、この発明者は、通電加熱ができ且つ通気抵抗が小さ
い素材、例えば厚さが20μmの耐熱金属箔を使用し、
これを隙間が10μmになるように巻回又は積層したメ
タルハニカム構造体をフィルターとして利用することに
着目し、初めて上記課題を「自動方式」で解決すること
に成功したものである。即ち、ディーゼルエンジン排ガ
スの粒子状物質除去装置に於いて、排ガス中の粒子状物
質が、精緻なメタルハニカム構造体で構成された所定の
隙間を設けた通電発熱ができるフィルターで篩分け分級
され、超微細粒子状物質は該隙間で、粗い粒子状物質は
フィルターの表面で、或いは又中央部に集められ濃縮さ
れてから、焼却に充分な時間をかけて夫々別途に焼却処
理されることによって解決される。
【0020】前記ハニカム構造体の所定の隙間を通過す
る超微細な粒子状物質は、該隙間を通過中、ハニカムの
壁に繰り返し衝突することにより通電加熱された壁面及
び又は担持された酸化触媒によって燃焼され焼却され
る。
【0021】前記一層目のフィルターの隙間を通過して
も未だ燃焼していない粒子状物質は、二層目のフィルタ
ーで、或いはその中間部、更に通過後も燃焼し焼却され
る。この際、一層目と二層目のフィルターで隙間の大き
さを変えることもできる。
【0022】前記隙間を通過しない大きい粒子状物質は
加熱されたフィルターの表面上で、或いは又中央部で濃
縮され、粗い隙間のメタルハニカムに担持された触媒に
よって酸化焼却される。或いはまた粗いメタルハニカム
に通電して発熱させて焼却される。
【0023】
【発明の作用及び構成】上記目的のため、この発明はデ
ィーゼルエンジン排ガスの粒子状物質除去装置に於い
て、前記除去装置のフィルターが、通気抵抗が小さく、
排ガスは通過するが、所定以上の大きさの粒子状物質を
通過させない、精緻な隙間を設けたディスク型等の薄い
メタルハニカム構造体により成り、そしてこのフィルタ
ーを直接通電加熱することによって、篩分け分級され
て、該隙間を通過中及び通過後の超微細な粒子状物質を
効率良く酸化焼却する。しかして該隙間を通過しない粒
子状物質は、燃焼温度に加熱されているフィルターの表
面で焼却される。通過後も着火されており焼却される。
【0024】該ディスク型等のフィルターは、所定の間
隔を開けて多層、好ましくは1層〜5層程度に設けるこ
とができる。そしてフィルターは夫々の隙間寸法、形
態、厚さ、設置間隔、その他自由に組合わすことができ
る。これによって、フィルターと排ガス粒子状物質の衝
突回数が増加する。該フィルターは薄い4角形で通電加
熱されるものが好ましいが、円盤状でも良く、更にはま
た、所期の目的が達成される限り、適宜な形状が採用可
能である。また必要に応じ、フィルターの上下及び又は
一層目と二層目とのフィルターの間に別途電気ヒーター
を設けることができる。更にこの発明に於いては、フィ
ルターの厚みは一層目と二層目、或いは更に多層目の間
で変えることもできる。
【0025】別の態様として、該隙間を通過しない粒子
状物質は、漏斗状に構成されたフィルターの中央部に集
められ、粗い隙間を設けた中央部のハニカム構造体で成
る長い酸化筒で焼却処理される。この態様では排ガス中
の粒子状物質が、前記精緻なフィルターによって篩分、
分級され、そしてフィルターの傾斜によってフィルター
中央部に集められ濃縮される。この発明では排ガス中の
粒子状物質を、任意の級(例えば直径が10μm)で分
級され、その級の粒子状物質を焼却するのに好ましい隙
間環境即ち、隙間の表面状態、隙間寸法、隙間形態、隙
間温度、通過距離、及び又触媒種等を容易に選択設計し
て決定することができる。
【0026】この発明に係るフィルターは、図1に示す
円盤状ディスク型のメタルハニカム構造体でもよいが、
図5に示すように円盤状ディスク型のフィルターの中央
部を凹めて漏斗状に変形させてもよい。或いは、図8に
示すように4角形の通電加熱ができるフィルターでもよ
い。
【0027】このフィルターを構成する耐熱金属箔は当
然であるが、排ガスの高温に耐え、必要に応じて通電加
熱ができる材質であることが望ましい。更に触媒を担持
できるメタル担体が好ましい。そして通気抵抗が小さい
極めて薄い金属箔がよい。そしてフィルターの表面を構
成するテープ端縁が先鋭であることが更に好ましい。
【0028】上記からこの発明に於いては、該フィルタ
ーに厚さが20μmの触媒担体用の耐熱鋼(Fe−20
Cr−5Al)を用い、その表面に酸化触媒を担持させ
ることによって、隙間を構成する壁に接触及び通過する
超微細な粒子状物質が酸化されるようになした。しかし
てフィルターを通過する超微細な粒子状物質が全量酸化
焼却される。尚、前記超微細な粒子状物質の酸化は、排
気熱や触媒反応熱でもよいが、前記担持した触媒を活性
化するため、フィルターの少なくとも一部は通電によっ
て発熱する通電加熱をすることができる。因にFe−2
0Cr−5Alの電気抵抗値は、300℃で146(μ
Ω・cm)である。
【0029】フィルターを構成する耐熱金属箔は、排ガ
スの通気抵抗から当然であるが可能な限り薄いことが好
ましい。現在では触媒担体用の耐熱鋼(Fe−20Cr
−5Al)で厚さ約20μmのものが得られる。そし
て、必要に応じてフィルターの排ガス導入側の表面(テ
ープの端縁)は先鋭化していることが好ましい。更に該
表面にダスト固形物が着かないようクリーニングするこ
とが好ましい。
【0030】これによって、フィルター表面の目詰まり
が防止及び(又は)再生できるばかりでなく、フィルタ
ーの隙間を擦り抜けてフィルターの外に出る排ガスの超
微細な粒子状物質が全量焼却除去できる。
【0031】また電気ヒーター又はバーナ等の再生手段
によって焼却する。更に又、フィルターが通電加熱され
得るもの、或いは通電加熱と酸化触媒を担持できるもの
が好ましい。そして耐熱金属箔又は電気ヒーターの波板
30と波板31の間には米国3M(スリーエム)社製の
高温絶縁織物「ネクステル」を挟んで絶縁されたり、或
いは耐熱金属箔の波板30と波板31の表面に高温絶縁
塗料をコーティングして絶縁する。しかして、ロスの無
い直接通電加熱ができ、更に酸化触媒を担持しているの
で、排ガス粒子状物質(PM)を酸化焼却するのに極め
て処理効率が良いディーゼルエンジン排ガスの粒子状物
質除去装置(DPF)となる。
【0032】尚、上記及び下記実施例ではディーゼルエ
ンジンを搭載したディーゼル車排ガスの粒子状物質除去
装置について述べたが、これに限定されるものではな
く、大型、小型のディーゼルエンジンに使用した陸用機
関、舶用機関、コーゼネレーション、その他粒子状物質
を含む排ガスの処理に利用できることはいうまでもな
い。以下実施例によってこの発明の詳細を説明するが、
同一部材、同一の用途については同じ符号を付してその
説明を省略する。
【0033】
【実施例1】以下実施例1について図面を参照して説明
する。図1に示すように粒子状物質除去装置(DPF)
1は、約10μmを分級する円盤状ディスク型のフィル
ター2を使用し、排ガス粒子状物質を該フィルター2に
よって篩分け分級、夫々別途に焼却することを特徴とし
ている。図中3はケースを、4は架台を示している。即
ち、約10μm以下の超微細粒子状物質は該フィルター
2を通過中に酸化焼却され、10μm以上の粒子状物質
は該フィルター表面5で酸化焼却される。この実施例1
のフィルター2は、厚さ20μmの耐熱金属箔(Fe−
20Cr−5Al)を幅15mmのテープ状にスリット
裁断されたものを使用する。そして図2(イ)に示すよ
うに1枚は平板6のまま、他の1枚は波板7に成形され
る。この波の形状及び高さは、製品になったときその平
板6と波板7との隙間8が所定の10μmになるように
成形される。これら平板6と波板7とを重ねて段ボール
のように多数回巻回する。しかして直径が150mm、
厚さが15mmの円盤状ディスク型フィルター2が得ら
れる。即ち、このフィルター2は平板6と波板7との間
の隙間8が10μmであるように構成されており。その
長さは15mmであるから、ウォール・フロー・ハニカ
ムの壁の厚さが0.36mmであるのに対して実に40
倍の長さに相当する。然もこの長さの設定は自由であ
る。
【0034】該円盤状ディスク型フィルター2の別な態
様は図2(ロ)に示すように、図2(イ)の波板を斜め
方向の凹9凸10とし、約10μmの隙間を構成するよ
うにしたものである。このものは図2(イ)のものより
も隙間8の寸法が安定すると共に、斜方向の波によって
流れ込んだ超微細粒子状物質の衝突回数が増加して酸化
効率が上がる。更にフィルター2の別な態様として図2
(ハ)に示すものは、異なった斜方向に波付けされた波
板11と他の波板12とを、互いに背中合わせに重ねて
多数回巻回して円盤状ディスク型フィルター2に構成し
たものである。このものは、図2(ロ)に示すものより
も超微細粒子状物質の衝突回数が更に増加して酸化効率
が上がるばかりでなく、波板11と他の波板12が点接
触のためテープの重なり部分が最小となって使用材料が
少なくて済む。従って加熱のための電気容量が少なくて
済む。更に図2(ニ)に示すように、波板の山部13を
内側に凹所14を設けるなどして凹凸を作り、粒子状物
質の衝突回数を増加させるとよい。
【0035】フィルター2の表面5は図3に示すように
そのテープの端縁15が先鋭になていることが好まし
い。図中隙間8が10μmに対して、平板6と波板7夫
々の厚さが20μmであることからも通気抵抗の大きさ
が判る。図3(イ)は厚さ20μmの耐熱金属箔をスリ
ット裁断したまま端縁15を示す模式図である。(ロ)
は(イ)の端縁15を先鋭にした状態を示す模式図であ
る。この先鋭化はロールによる圧つぶし、砥粒による機
械的な研磨であってもよいが、電解研磨、化学研磨等で
先を丸める方法でもよい。これによって流入してくる排
ガスの通気抵抗が低減される大きな効果がある。しかし
乍ら他方では、この通気抵抗が乱流を起こして粒子状物
質を撹拌し、隙間の壁に衝突する回数が増加するので、
二層目のフィルターには必ずしも必要としない。
【0036】
【実施例2】この実施例2は図4に示す。円盤状ディス
ク型フィルター2は厚さ20μmの耐熱金属箔(Fe−
20Cr−5Al)を幅10mmのテープ状にスリット
裁断されたものを使用し、実施例1と同様に多数回巻回
されている。そしてこのフィルター2と、所定の間隔1
6を開けて幅5mmのテープを用いて同様に作成された
フィルター17が二層目に設けられている。尚、4は架
台である。これらのフィルター2、17は夫々テープの
幅、隙間寸法、形態、設置間隔、その他自由に組み合わ
せることができる。これによって、フィルター2、17
と排ガス粒子状物質の衝突回数が増加する。フィルター
2とフィルター17の間隔16には電気ヒーター18を
設けることができる。そして必要に応じ、フィルター
2、17と通電ヒーター18の間に通気性の大きい、目
の粗い絶縁シート(図示しない)を挟むことができる。
尚通電ヒーター18はフィルター2の上面にも設けるこ
とができる。
【0037】
【実施例3】この実施例3は図5に示す。即ち円盤状デ
ィスク型フィルター20の中央部21を押し込んで漏斗
状に構成したこと、及び/又は該中央部21にフィルタ
ー20よりも粗い隙間22を持つ酸化筒23を設けたこ
とを特徴としている。即ち実施例1の、10μmの隙間
8を設けた直径が150mm厚さが15mmの円盤状デ
ィスク型フィルター20を、30°の傾斜角を持つ架台
4に乗せてフィルター20の表面24を傾斜させる。そ
して中央部21には、直径20mm、長さ100mm
で、粗い隙間22が約300μmの耐熱金属箔製の酸化
筒23を設ける。この実施例のディーゼルエンジン排ガ
スの粒子状物質除去装置1に流入した粒子状物質(P
M)は、フィルター20で約10μm以下とそれ以上と
に篩分け分級される。そして約10μm以下の超微細粒
子状物質はフィルター20の隙間8を通りその間に酸化
される。しかして約10μm以上の粒子状物質はフィル
ター20の傾斜した表面24によって中央部21に集ま
って濃縮された状態になる。そして中央部21には酸化
筒23があって300μm以下の粒子状物質を通過中及
び通過後にも着火し焼却する。
【0038】
【実施例4】この実施例4は図6に示すように前記実施
例2において、フィルター20の表面24に固着した酸
化物等を剥落クリーニングすることができるブラシ25
を備えたワイパー26を設けたことを特徴とする。図7
において、ワイパー26は炭化ケイ素繊維で作成された
ブラシ25を耐熱金属板27で挟んだ態様で作成され、
そして少しではあるが、プロペラのように左右が捻じれ
ている。該ワイパー26は粒子状物質除去装置1の上部
で、直径方向に渡された部材28の中心を軸として上下
にスライドするように取り付けられている。図の左側半
分はワイパー26が上昇した状態、右側半分はワイパー
26が下がった状態を示している。しかして図6左側半
分に示すワイパー26が上昇した状態では、ワイパー2
6の両端が装置1の一部(図示しない)に係止され、ブ
ラシ25が若干フィルター20の表面24から浮き上が
っている。バネ29を押し下げるとワイパー26両端の
係止が外れ、ワイパー26がフィルター20の表面24
に接触すると同時に、プロペラが機能し、排ガスの通過
圧力でワイパー26が回転するように構成されている。
ワイパー26の回転によって炭化ケイ素繊維のブラシ2
5が旋回し、フィルター20の表面を機械的にクリーニ
ングする。同時にブラシ25によって剥落されたダスト
固形物は酸化筒23の粗い隙間22を通って排出され
る。このクリーニング動作は必要に応じて、連続又は間
欠に実施できる。
【0039】
【実施例5】この実施例5は図8に示し、フィルター2
を通電加熱、あるいは通電加熱と酸化触媒処理ができる
ことを特徴としている。即ち、触媒メタル担体である厚
さ20μmのこの耐熱金属箔(Fe−20Cr−5A
l)を幅15mmのテープ状にスリット裁断されたもの
を使用する。そして図2(ハ)に示すように、斜方向の
波板30と他の異なった斜方向の波板31とを、互いに
背中合わせに重ねて多数積層して4角型のフィルター2
に構成したものである。この波の形状及び高さは、組み
立てられたときその波板30と他の波板31との隙間8
が所定の30μmになるように成形される。積層された
波板30と他の波板31との端部32、33は夫々電極
34、35にロー付で強固に接続される。このロー付は
真空炉でも良いが、コストの廉い高周波ロー付法が適用
できる。ケースの図示は省略する。この耐熱金属箔の表
面には、それぞれ耐熱絶縁塗料が直接コーティングされ
ている。しかして、ロスの無い通電加熱ができ、更に酸
化触媒を担持したフィルターとなり、排ガス粒子物質
(PM)を酸化焼却するのに極めて処理効率が良いディ
ーゼルエンジン排ガスの粒子状物質除去装置が提供でき
る。
【0040】
【実施例6】この実施例は図9に示し、フィルター2を
最小の電力で通電加熱、及びまたは通電加熱と酸化触媒
処理ができることを特徴としている。即ち、実施例5
(図8)の通電加熱ができる厚さが3mmの一層目のフ
ィルター2とし、2mmの間隔16をおいて厚さ12m
mの二層目のフィルター17を設けたものである。一層
目のフィルター2と二層目のフィルター17の少なくと
も一部には酸化触媒が担持されていることが好ましい。
一層目のフィルター2と二層目のフィルター17の間に
は断熱、絶縁体が置かれる。しかして一層目のフィルタ
ー2は、少ない電力で短時間に500〜700℃にまで
上昇する。間隔16をおいて設けられた二層目のフィル
ター17は、一層目のフィルター2から流下する排ガス
の温度と幅射熱によって昇温し、容易に酸化触媒の機能
温度(350℃)に達しその効果を発揮する。同時にフ
ィルター2の隙間8を通過する超微細粒子状物質は、前
記間隔16で進路を中断されることによって撹拌され、
所定より短い行程で酸化することができる。図中4は架
台である。
【0041】
【実施例7】この実施例は図10に示し、フィルター2
上流にバーナー燃焼装置を設けたことを特徴としてい
る。即ち、フィルター2の手前に、1000℃近くの高
温で燃焼し、高温の燃焼ガスを生成するガスバーナー3
6を設け、この燃焼ガスで排ガスを加熱したりフィルタ
ー2の表面に堆積した粒子状物質(PM)を焼却して再
生する。図中37は煙道である。38は燃焼ガスであ
る。ガスバーナーは、極く僅かな消費電力で機能する点
火ヒータを使用でき、装置が小型簡単になりコストが安
い。しかも瞬時に完全燃焼し、火力のコントロールが自
在にでき、粒子状物質を含むディーゼル車排ガスを加熱
する熱源として最適である。燃料として、プロパン、L
PG(液化石油ガス)等のボンベ、カートリッジはすで
に安全性に実績が豊富であり、使い勝手がよい。
【0042】この発明においては、排ガスの超微細粒子
状物質を瀘過する5〜500μmの隙間を設けたメタル
ハニカム構造体のフィルターは包含される。円盤状でデ
ィスク型、4角形でフロッピー(登録商標)型等厚さが
10〜200mmの薄いフィルターは包含される。ハニ
カムの上流に電気ヒーター又はガスバーナー等の再生手
段を設けたものは包含される。直接電流を流して通電加
熱ができるメタルハニカム構造のフィルターは包含され
る。排ガス中の粒子状物質がフィルターの表面で篩分け
分級され、そのまま焼却灰化処理される如くなした粒子
状物質除去装置は包含される。排ガス中の粒子状物質が
フィルターの表面で篩分け分級され、中央部で集められ
濃縮される如くなした粒子状物質除去装置は包含され
る。そして中央部に集められた粒子状物質が、中央部に
設けた酸化筒で別途に酸化処理等される。必要に応じて
ワイパーを設け、該酸化筒は剥落したダスト固形物の通
路となる。或いは、中央部で集められ濃縮されてから酸
化せず、別途移送され処理されるこの処理がエンジンル
ームでの再燃焼であっても良い。また形も円形に限定せ
ず、楕円形、4角形その他自由に変更できる。使用材料
も上記耐熱鋼に限定せず、厚さも実施例に限定しないこ
とは言うまでもない。このディーゼルエンジン排ガスの
粒子状物質除去装置の前或いは後に、新規な又は従来の
触媒装置等を組み合わせることができる。
【0043】ディスク型等フィルターは、2層又はそれ
以上、好ましくは5層程度まで設けることができる。そ
して必要に応じて上記フィルターに通電、及び又はフィ
ルターの上下に通電ヒーターを設けることができる。尚
上記した通電加熱の意には、フィルターを加熱するため
にフィルターと組み合わせて使用する電気ヒーターも含
まれる。再生手段として、ハニカムの上流に電気ヒータ
ー又はガスバーナー等の手段を設けることが好ましい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、以下に列挙するような種々の効果が得られる。
【0045】(1)燃料(軽油)の硫黄部分(S)が、
現行の500ppmでも使用できる。 (2)燃料(軽油)に各種添加剤を加える必要が無い。 (3)排ガスの粒子状物質を篩分け分級し、別途に処理
することによって、焼却が容易になり、処理費用、処理
装置のコストが下がる。 (4)粒子状物質(PM)を篩分け分級する隙間の大き
さ、長さ(距離)が自由に設定でき、完全焼却が可能と
なる。 (5)酸化触媒は、篩分けされた少量の超微細な粒子状
物質だけを処理すればよいので、触媒機能の低下が極め
て些少である。 (6)フィルター表面の目詰まりが自動的にクリーニン
グされ再生される。 (7)耐熱金属箔の使用量が少ないので通電加熱の容量
が少なくて済み、急速加熱も容易。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例を示す一部縦断斜視
図である。
【図2】図2の(イ)は図1のフィルターの要部を拡大
して示す斜視図である。図2の(ロ)は図1のフィルタ
ーの要部を拡大して示す斜視図である。図2の(ハ)は
図1のフィルターの要部を拡大して示す斜視図である。
図2の(ニ)はフィルターの波部を拡大して示す斜視図
である。
【図3】図3はフィルターの端縁を示す一部断面図であ
り、(イ)はスリットしたままの端縁を拡大して示す模
式図であり、(ロ)は先を丸めた端縁を拡大して示す模
式図である。
【図4】図4はこの発明の他の実施例を示す一部断面図
である。
【図5】図5はこの発明の他の実施例を示す一部縦断斜
視図である。
【図6】図6はこの発明の他の実施例を示す断面図であ
る。図の左側にワイパーの上がった状態を示している。
図の右側にワイパーの下がった状態を示している。
【図7】図7はワイパーの実施例を示す斜視図である。
【図8】図8はこの発明の他の実施例を示す一部縦断斜
視図である。
【図9】図9はこの発明の他の実施例を示す一部断面図
である。
【図10】図10はこの発明の他の実施例を示す一部断
面図である。
【図11】図11は従来のセラミックス繊維構造体を示
す斜視図である。
【図12】図12は従来のフィルター切替え式粒子状物
質除去装置の説明図である。
【図13】図13は従来のセラミックスハニカム構造体
(ウォール・フロー・ハニカム)を示す斜視図である。
【符号の説明】
A.フィルター装置 B.フィルター装置 C.切替弁 1.粒子状物質除去装置 2.フィルター 3.ケース 4.架台 5.フィルター表面 6.平板 7.波板 8.隙間 9.波板の凹部 10.波板の凸部 11.斜方向波板 12.他の斜方向波板 13.波板 14.凹所 15.先鋭な端縁 16.間隔 17.二層目のフィルター 18.通電ヒーター 20.フィルター 21.中央部 22.粗い隙間 23.酸化筒 24.表面(斜面) 25.ブラシ 26.ワイパー 27.金属板 28.部材 29.バネ 30.斜方向の波板 31.他の斜方向の波板 32.端部 33.端部 34.電極 35.電極 36.バーナー 37.煙道 38.燃焼ガス 39.粒子状物質除去装置 40.排気管 41.フィルター(ウォール・フロー・ハニカム) 42.セラミックス繊維構造体 43.排気管 44.セラミックスハニカム構造体(ウォール・フロー
・ハニカム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 46/42 B01D 46/42 B 53/94 F01N 3/18 B F01N 3/18 3/20 K 3/20 3/24 E 3/24 L 3/28 301P 3/28 301 301Q B01D 53/36 103C Fターム(参考) 3G090 AA01 AA03 AA04 BA04 CB01 CB18 EA01 3G091 AA02 AA04 AA05 AA06 AA18 AB02 AB13 BA00 BA03 BA04 BA38 BA39 CA02 CA03 CA04 CA27 FA02 FA04 FB02 FB10 FC04 FC07 GA06 GA08 GA09 GA16 GA17 GA18 GA24 GB01X HA12 HA14 HA45 HA46 HA47 4D019 AA01 BA02 BB10 BC07 BD01 BD03 BD06 CA01 CA03 CB04 CB06 4D048 AA14 AB01 BA03X BA25X BA36X BA39X BB02 BB12 CA01 CC32 CC38 CC53 CD05 DA01 DA13 4D058 JA32 JA34 JB03 MA31 MA42 MA44 SA08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディーゼルエンジン排ガスの粒子状物質除
    去装置(DPF)において、前記除去装置の要部は4角
    形又は円盤状ディスク型等の薄いメタルハニカム構造の
    フィルターで構成され、該フィルターは、テープ状の金
    属箔で作成された平板と波板、平板と凹凸板、或いは波
    板と他の波板を、所定の隙間を設けて多数回巻回又は積
    層して構成したメタルハニカム構造体より成り、該フィ
    ルターで篩分け分級された大粒の粒子状物質は該フィル
    ター上で、或いは濃縮して別途に、焼却せしめられ、一
    方フィルターの隙間を通り抜ける超微細な粒子状物は、
    該隙間を通過中、及び通過後に少なくとも一部が焼却さ
    れるようになしたことを特徴とするディーゼルエンジン
    排ガスの粒子状物質除去装置。
  2. 【請求項2】前記フィルターを構成するハニカム構造体
    の隙間が5〜500μmである請求項1に記載のディー
    ゼルエンジン排ガスの粒子状物質除去装置。
  3. 【請求項3】前記フィルターを構成するハニカム構造体
    の長さ(ディスク等の厚さ)が10〜200mmである
    請求項1又は2に記載のディーゼルエンジン排ガスの粒
    子状物質除去装置。
  4. 【請求項4】前記除去装置の要部は少なくとも1層のデ
    ィスク型等のフィルターで構成され、必要に応じて、通
    電加熱が可能、及びまたフィルターの少なくとも一部に
    酸化触媒が担持されている請求項1〜3のいずれかに記
    載のディーゼルエンジン排ガスの粒子状物質除去装置。
  5. 【請求項5】一層目のフィルターが通電加熱され、二層
    目のフィルターがその余熱で活性化される請求項1〜4
    のいずれかに記載のディーゼルエンジン排ガスの粒子状
    物質除去装置。
  6. 【請求項6】前記フィルターの開口部が漏斗状に構成さ
    れ、ハニカム構造体の隙間より大きくて、フィルターを
    通過しない大粒の粒子状物質がその中央部に集められ、
    焼却されるようになした請求項1〜5のいずれかに記載
    のディーゼルエンジン排ガスの粒子状物質除去装置。
  7. 【請求項7】前記漏斗状部を形成するフィルターの隙間
    が5〜500μm、酸化筒の隙間が30μm以上である
    請求項1〜6のいずれかに記載のディーゼルエンジン排
    ガスの粒子状物質除去装置。
  8. 【請求項8】前記フィルターの表面を構成するテープの
    端縁が先鋭である請求項1〜7のいずれかに記載のディ
    ーゼルエンジン排ガスの粒子状物質除去装置。
  9. 【請求項9】前記フィルターの上面にワイパー装置を設
    けた請求項1〜8のいずれかに記載のディーゼルエンジ
    ン排ガスの粒子状物質除去装置。
  10. 【請求項10】前記フィルターが1〜5段で構成されて
    いる請求項1〜9のいずれかに記載のディーゼルエンジ
    ン排ガスの粒子状物質除去装置。
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