JP2002070443A - 戸口用シール装置 - Google Patents

戸口用シール装置

Info

Publication number
JP2002070443A
JP2002070443A JP2000266396A JP2000266396A JP2002070443A JP 2002070443 A JP2002070443 A JP 2002070443A JP 2000266396 A JP2000266396 A JP 2000266396A JP 2000266396 A JP2000266396 A JP 2000266396A JP 2002070443 A JP2002070443 A JP 2002070443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
doorway
tubular body
cylindrical body
corner
support point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000266396A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuji Nakatani
龍二 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ashimori Industry Co Ltd
Original Assignee
Ashimori Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ashimori Industry Co Ltd filed Critical Ashimori Industry Co Ltd
Priority to JP2000266396A priority Critical patent/JP2002070443A/ja
Publication of JP2002070443A publication Critical patent/JP2002070443A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続する筒状体を戸口開口部を狭める方向に
2以上重ね、大きさの異なる車両に対応できるようにす
るとともに、構造が簡単で、シール性に優れる、戸口用
シール装置を提供する。 【解決手段】 建物の戸口1に設けられ、該戸口1の両
サイド及び上部に沿って取り付けられ、開口部を狭める
方向に1又は2以上重ねられるそれぞれが連続する筒状
体2を、戸口1に対して伸縮ベルト3で固定するととも
に、空気を供給する事によって、戸口1と該戸口1に位
置する車両との間をシールする戸口用シール装置であっ
て、前記連続する筒状体2は、前記戸口1の上部からサ
イド部へ折れ曲がる支持点10となるように、前記筒状
体2の膨張を拘束する拘束部材5で前記戸口1のサイド
部に固定され、前記支持点10が、戸口1のコーナー部
より下部側となり、前記戸口1のコーナー部と上部筒状
体2との空間部に詰め部材9が詰められるとともに、前
記支持点部分で、上部筒状体とサイド部筒状体とが干渉
しあって前記開口部のコーナー部をシールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、建物の戸口と、戸
口に位置する車両等との間をシールして、建物及び車両
内に外気が入り込むのを防止するための戸口用シール装
置に関し、特に大きさの異なる車両であっても適応可能
なように、筒状体を重ね合わせた戸口用シール装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、トラック式の保冷車から保冷倉
庫へと保冷物を搬入又は搬出する場合に、保冷倉庫の戸
口に設けられたシャッターを開け、トラックをバックさ
せて前記戸口に直接トラック式の保冷車の荷台部分を位
置させ、出来るだけ外気の侵入を防止するようにして、
保冷物の出し入れを行うことが行われている。しかし、
トラックをバックさせる際に、プラットフォームと荷台
の高さ方向の不一致は少なく、プラットフォームの緩衝
材に当てることができるが、荷台と戸口の側面との間に
は多少の隙間が生じる。また、タイヤの空気圧等の影響
を受けて高さ方向のずれも生じる。このように、熟練し
たドライバーが運転しても、戸口と荷台との間に不可避
的な隙間が生じ、この隙間から外気が侵入する。そこ
で、建物の戸口と戸口に位置する車両等との間をシール
して、建物及び車両内に外気が入り込むのを防止するた
めのシール装置が戸口側に設置される。なお、このよう
なシール装置は、保冷車と保冷倉庫との間に限らず、ク
リーン度が要求される貨物を建物から車両へ直接出し入
れする場合にも適用され、この場合にはほこりや昆虫等
が建物内に入るのを防ぐために用いられる。
【0003】このような用途に用いられるシール装置と
しては例えば、特開2000−110456号公報に示
されるものが知られている。このものは、2以上重ねら
れるそれぞれが連続する筒状体と、この筒状体を戸口に
対して固定する伸縮ベルトとからなり、戸口上部側に位
置する隣り合う筒状体が互いに開口・連結されており、
この筒状体に圧縮空気を供給することにより前記筒状体
を膨張させ、建物の戸口と車両との間をシールするもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した戸口用シール
装置は、筒状体が2以上重ねられているため、大きさの
異なる車両に対しても対応できるストロークを有してい
る。しかしながら、筒状体が膨張する際には、戸口上部
側に位置する筒状体と、戸口サイド側に位置する筒状体
とが互いに干渉するため、筒状体の膨張が制限されてし
まう。特に戸口上部側に位置する筒状体は、両サイドの
筒状体から干渉を受けるため、より制限される。そのた
め、筒状体のストロークが十分に得られず、対応できる
車両サイズが限定されるという問題があった。特に車両
サイズが異なる場合、幅方向は両サイドの筒状体が寸法
差の半分ずつ膨張すれば良いが、高さ方向は寸法差を上
部の筒状体のみで補わなければならないため、車両サイ
ズの限定が顕著であった。
【0005】本発明は、前記問題を解決するためになさ
れたもので、戸口上部側に位置する筒状体のストローク
を十分に得ることができ、より多くの車両サイズに対応
できる戸口用シール装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の請求項1に記載の戸口用シール装置は、建物
の戸口に設けられ、該戸口の両サイド及び上部に沿って
取り付けられ、開口部を狭める方向に1又は2以上重ね
られるそれぞれが連続する筒状体を、戸口に対して伸縮
ベルトで固定するとともに、空気を供給する事によっ
て、戸口と該戸口に位置する車両との間をシールする戸
口用シール装置であって、前記連続する筒状体は、前記
戸口の上部からサイド部へ折れ曲がる支持点となるよう
に、前記筒状体の膨張を拘束する拘束部材で前記戸口の
サイド部に固定され、前記支持点が、戸口のコーナー部
より下部側となり、前記戸口のコーナー部と上部の筒状
体との空間部に詰め部材が詰められるとともに、前記支
持点部分で、上部の筒状体とサイド部の筒状体とが干渉
しあって前記開口部のコーナー部をシールすることを特
徴とする。空気が供給されることによって、膨張する筒
状体の膨張が拘束され、上部からサイド部に折れ曲がる
支持点が、戸口のコーナー部よりも下部側に位置してい
るため、戸口の上部側の筒状体も十分に膨張することが
できる。そして、筒状体の折れ曲がる支持点が戸口コー
ナー部よりも下部側に位置することにより生じる戸口コ
ーナー部の空間部に詰め部材が詰められ、さらに、上部
の筒状体及びサイド部の筒状体それぞれが十分に膨張す
ることができるため、この支持点部分で、お互いに干渉
しあって、戸口のコーナー部分を確実にシールすること
ができる。
【0007】請求項2に記載の戸口用シール装置は、請
求項1において、前記支持点が、前記戸口のコーナー部
から下部側に前記筒状体の最大ストロークの約1/3〜
2/3の範囲に設けられているものである。支持点が、
戸口サイド部の戸口のコーナー部から下部側に筒状体の
最大ストロークの約1/3〜2/3の所定位置に設けら
れ、筒状体が折れ曲がって膨張するため、戸口上部に位
置する筒状体は戸口サイドに位置する筒状体の干渉を受
けにくくなり、十分なストロークを得ることができる。
これによって、従来と比べて、適用可能な車両サイズの
範囲がより多くなる。ここで、支持点が戸口のコーナー
部から下部側に、筒状体の最大ストロークの1/3より
も短い距離に位置する場合は、サイド部筒状体の膨張に
影響され、上部の筒状体の膨張が抑制され、上部の筒状
体が十分に膨張されない。また、支持点が戸口コーナー
部から下部側に2/3よりも長い距離に位置する場合
は、上部の筒状体とサイド部の筒状体との折れ曲がり部
で、両者が干渉せず、開口部のコーナー部に隙間が生じ
るため好ましくない。
【0008】請求項3に記載の戸口用シール装置は、請
求項1又は2において、前記上部の筒状体を固定する伸
縮ベルトの前記戸口のサイド部側に位置する伸縮ベルト
が、前記戸口のコーナー部から前記戸口上部の中央に向
かって前記筒状体の最大ストロークの約1/3〜2/3
の範囲に設けられているものである。戸口の上部を固定
する伸縮ベルトが前記戸口のコーナー部から前記戸口上
部の中央に向かって前記筒状体の最大ストロークの約1
/3〜2/3の範囲に位置されているため、上部の筒状
体が、十分に膨張し、かつ確実に収納される。ここで、
1/3より短い場合は、拘束部材との距離が近いため、
上部の筒状体は膨張しにくくなる。また2/3より長い
場合は、収納時の垂れ下がりが大きくなり、戸口に出入
りするトラックに接触する可能性がある。
【0009】請求項4に記載の戸口用シール装置は、請
求項2又は3において、前記支持点及び前記戸口のサイ
ド部側に位置する伸縮ベルトの少なくとも一方が、前記
戸口のコーナー部から、前記筒状体の最大ストロークの
約1/2の位置に設けられている。支持点及び戸口のサ
イド部側に位置する伸縮ベルトが、戸口のコーナー部か
ら、筒状体の最大ストロークの約1/2の位置に設けら
れることによって、上部の筒状体及びサイド部の筒状体
がバランス良く均等に膨張し、確実に戸口と車両間をシ
ールすることが可能となる。
【0010】請求項5に記載の戸口用シール装置は、請
求項1乃至4のいずれかにおいて、前記伸縮ベルトが天
然又は合成ゴムからなり、前記伸縮ベルトは、両端部
と、前記両端部より中央部に向かって断面積が減少する
ように形成されるテーパ部とからなり、前記両端部は、
前記筒状体が最大に膨張した状態で前記筒状体と接触し
ない非接触部とほぼ同じ長さであるとともに、前記テー
パ部は前記筒状体が最大に膨張したときの前記伸縮ベル
トの応力分布に応じて前記両端部から中央部にかけて断
面積が減少していることを特徴とする。筒状体が膨張し
たときに、筒状体と伸縮ベルトとの間に生じる摩擦力に
よって伸縮ベルトにテンションの分布が生じても、テー
パ部を設けることにより伸縮ベルトの全長において伸び
率をほぼ均一にすることができる。そのため、局部的に
伸ばされることが無く、耐久性に優れた伸縮ベルトとな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ説明する。図1において、戸口用シー
ル装置は、戸口1の両サイドと上面の三辺に沿って逆凹
字型に折り曲げて取り付けられ、長さ方向に連続し、高
さ方向に3本重ねられた筒状体2と、筒状体2を戸口1
に取り付けるため所定間隔毎に設けられた伸縮ベルト3
と、筒状体2が戸口の上部からサイド部へ折れ曲がるよ
うな支持点となるように、筒状体2の膨張を拘束する拘
束部材5と、空気の供給手段又は排出手段としての送風
機4とからなっている。
【0012】筒状体2は、縦糸と横糸とを筒状に織成し
た織布の内面に柔軟なゴム又は合成樹脂のライニングを
施したものである。この筒状体2の表面をラテックス、
塩ビペースト、又は樹脂で被覆するのが好ましい。この
被覆は筒状体2の表面の摩擦係数を上げ、該筒状体2と
車両との間の滑りを防止し、更に、該筒状体2を外傷よ
り保護し、耐久性を向上させる。また、筒状体2として
は、可撓性を有するシート2枚を重ね合わせて、その両
側部を接着剤、熱融着等の接着手段により接着して筒状
にしたものや、可撓性を有するシートを折り畳んで上下
のシートの側部同士を前記接着手段により接着して筒状
にしたものを使用することもできる。なお、可撓性シー
トとしては、縦糸と横糸とを織成した織布の両面に柔軟
な合成樹脂を被覆したものが好ましい。この筒状体2の
両耳部22、22には、熱プレス等のヒートセット手段
により、偏平となる折り癖が形成されており、通常は偏
平に折り畳まれた形状になっている。
【0013】この筒状体2は、図3のように戸口側から
2a、2bおよび2cの3本の筒状体よりなる。それぞ
れの筒状体は、図4に示すように、戸口1の上面の中央
部21a及びコーナー部やや内側21b、21cの3箇
所において、接着または溶着あるいは縫製等の手段によ
り隣り合う筒状体同士連結されている。各連結部にはそ
れぞれ開口部が設けられており、この3ヵ所の開口部間
を、図4中の破線に示すように、連結するとより好まし
い。これにより、空気が両サイドに均等に供給できる。
このように開口連結された筒状体2aは、板材18を介
して、戸口1上面の略全長にわたって固定されている。
ただし、図3のように、筒状体2a内に位置し、筒状体
2の幅よりも十分小さい板材19と前記板材18とを固
定するので、筒状体2aの膨張は妨げられない。
【0014】また、各筒状体2a、2b及び2cの両端
は、溶着、接着等のシール手段23、23によりシール
されており、戸口1上面中央における筒状体2aの片耳
部に空気給排口7が設けられている。また、筒状体2c
の両端のシール手段23、23の近傍には、単なる穴か
らなる空気排出口24、24が設けられている。なお、
6は所定間隔毎に長孔が形成されたアングルであり、こ
のアングル6は折り畳まれた状態の筒状体2の両耳部2
2、22に沿うように戸口1に取り付けられている。
【0015】伸縮ベルト3は、偏平時の筒状体2と膨張
時の筒状体2との外周差を吸収できるように伸縮性を有
する。この伸縮ベルト3はゴムよりなる成型品であっ
て、図5に示すように、戸口1に設けられているアング
ル6に掛けられる固定金具3aを有する両端部3bと、
両端部3bより断面積の小さい中央部3dと、これらを
つなぐテーパ部3cとよりなる。この両端部3bは、筒
状体2が最大に膨張した時の、膨張に応じて伸縮ベルト
3が伸ばされた時に、筒状体2と接触しない非接触部の
長さとほぼ同じになるように設定されている(図6参
照)。さらに、テーパ部は筒状体2が最大に膨張した時
の伸縮ベルト3の引張応力分布に応じて、両端部3b,
3b側から中央部3d側へかけて断面積が減少してい
る。図6に基づいてより詳しく説明すると、筒状体2が
最大に膨張した状態では、伸縮ベルト3の非接触部すな
わち両端部3b,3bは筒状体2と伸縮ベルト3との間
に摩擦が無いため引張応力は一定である。それに対し、
接触部のA点では距離a分の摩擦力によって引張応力は
減少している。つまり、伸縮ベルト3の接触部において
は、両端部3b,3b側から中央部3dへいくにつれて
引張応力は小さくなっていく。特に伸縮ベルト3として
ゴムの成型品を使用すると、摩擦係数が大きいため、引
張応力分布は顕著なものとなる。この引張応力分布に応
じてテーパ部3cの断面積を予め減少させておくことに
より、伸縮ベルト3の全長において、伸び率をほぼ均一
にすることが可能となる。
【0016】この伸縮ベルト3及び後述する拘束部材5
によって、筒状体2は戸口1の両サイドと上面において
所定間隔毎に固定されている。具体的には、図2に示す
ように、戸口1のサイド部に位置する筒状体2は、戸口
1のコーナー部から筒状体2の最大ストロークLの約1
/2の位置で拘束部材5によって固定されている。ここ
で、この拘束部材5は、筒状体2が折れ曲がる支持点1
0となるように、筒状体2の膨張を拘束できるような材
料であれば、特に限定されず、筒状体2の上部とサイド
部との空気の連通が可能であって、筒状体2にネック
(支持点)を形成するものであれば、ロープや、半リン
グ状の締結部材等を使用することができる。本実施形態
例では、筒状体2を戸口1に固定している伸縮ベルト3
が2重に巻掛けられている。この支持点10となる拘束
部材5で固定されている位置以外は、この位置より所定
間隔毎に伸縮ベルト3で固定されている。戸口1の上部
に位置する筒状体2も同様に、戸口1のコーナー部から
筒状体2の最大ストロークLの約1/2の位置を固定さ
れている。ただし、伸縮べルト3の本数は全て1本で、
膨張が拘束されるところがないように固定されている。
これら伸縮ベルト3は、その両端部3b,3bに取り付
けられた固定金具3a,3aをアングル6の長孔に引っ
掛けられて固定されている。
【0017】このように、支持点10が、戸口1のコー
ナー部よりも下部側で、拘束部材5によって固定されて
形成されているため、戸口1のコーナー部には、戸口1
と上部の筒状体2との間に空間が形成される。そのた
め、この空間には、スポンジやゴム等の詰め部材9が詰
められ、シール性が確保されている。この詰め部材9
は、筒状体2が戸口1に固定された後に形成された空間
にスポンジやゴム等を詰めても良いし、予め板等を戸口
1のコーナー部の形状に併せて張りつけて空間が生じな
いようにしてもよい。
【0018】図1に戻り、空気の供給排出手段の送風機
4は、吐出口11と吸入口12とを有するケーシング内
に羽根車を納めたものであり、羽根車はモータ13で回
転駆動される。吐出口11と空気給排口7との間は保形
ホース14で配管され、吸入口12は大気開放されてい
る。ただし、モータ13の回転を正逆に切り換えると、
羽根車の回転方向も正逆に切り換わり、吸入口12から
大気を吸い込んだり、吐出したりする。この送風機4は
3相の交流で作動する誘導モータで駆動されているた
め、3線の接続形態を変えるだけで正転又は逆転に切り
換えられる。
【0019】戸口1の適所に設けられたコントロールボ
ックス8には、運転ボタン15、停止ボタン16の2コ
の押ボタンスイッチと、タイマ17とが設けられてい
る。またコントロールボックス8には配線F1により3
相電源が導入され、配線F2を経て送風機4の誘導モー
タを駆動する。
【0020】そして、戸口1は、図7に示すように、戸
口1の下側がプラットフォーム25となっており、プラ
ットフォーム25の端部にトラック荷台26の下側端面
が当たる緩衝材27が貼り付けられている。この緩衝材
27はある程度の弾力を有しておりシール材としても機
能する。筒状体2の両サイドの下端部は緩衝材27から
更に下側に延在している。すなわち、戸口1の両サイド
と上面の三辺に沿う筒状体2と緩衝材27でトラック荷
台26の上下面と両サイドの4面をシールできるように
なっている。なお、筒状体2を緩衝材27の下側のプラ
ットフォーム25に取り付け、一本の筒状体2を四角に
折り曲げて4面をシール可能にすることもできる。
【0021】次に、図1、図2及び図7により、前述し
た戸口用シール装置の作動を以下に説明する。まず、図
7のように、戸口1の内側に設けられたオーバードア
(シャッター)28を閉めた状態にし、また筒状体2を
偏平に収縮させた図1の状態にし、トラックを戸口1の
中にバックさせ、トラック荷台26の下部をプラットフ
ォーム25の緩衝材27に当てて停止させて図7の状態
にする。この時、トラックは戸口1の中央に位置するよ
うに停止させる。
【0022】そしてコントロールボックス8を操作し
て、送風機4を正転駆動する。送風機4の吸入口12よ
り吸入された空気は、吐出口11、空気給排口7を経て
戸口上部側の筒状体2内に供給される。空気は、各筒状
体2の連通する開口部21a、21b、21c(図4参
照)を通り、戸口上部の筒状体2に供給される。戸口上
部側の筒状体2は、両サイドの筒状体2にやや先行し
て、伸縮ベルト3の収縮力に打ち勝ち、伸縮ベルト3を
更に伸長させつつ一斉に膨脹し、両サイドの筒状体に、
同時に空気を均等に供給する。この時、戸口1の上部側
の筒状体2は板材18と19により長手方向の略全長に
渡り、直接戸口に固定されている(図4参照)ため、左
右の動きが拘束され、下方向に向かって均等に膨張す
る。
【0023】また、筒状体2が折れ曲がる支持点10が
戸口1のコーナー部よりも筒状体2の最大ストロークL
の1/2下部側に位置しており、この支持点10を形成
するように、筒状体2の膨張を拘束する拘束部材5が、
ある程度は伸縮できるように、伸縮ベルト3が2重に巻
掛けられたものであるため、戸口1の上部の筒状体2
は、戸口1両サイド部の筒状体2にその膨張を抑制され
ることなく、十分に膨張することができ、図2に示すよ
うに、その支持点10部分で、両サイド部の筒状体2と
干渉しあって、開口部のコーナー部を確実にシールして
いる。
【0024】この筒状体2は膨張する過程で、トラック
荷台26の上面と両側面の表面に当接してシールする。
供給された空気の一部は空気排出口24、24より大気
に排出され、筒状体2内の圧力が一定に保たれる。
【0025】筒状体2の膨張状態が図2に示されてお
り、トラック荷台26の両サイドと上面が連続する筒状
体2により一体的にシールされる。コーナー部において
も、隙間が生じることがなく、完全にトラック荷台26
の出口と外気との連通が遮断される。この状態で図7の
オーバードア28を開き、トラック荷台26から貨物の
出し入れを行うと、ほこりや昆虫等が外気とともに侵入
したり、冷気が外気に逃げにくくなる。尚、筒状体2は
高さ方向に3本重ねられているため、膨張時にストロー
クが大きくなり、そのストロークの範囲内で、大きさの
異なる車両に対しての適用が可能となる。
【0026】そして、貨物の出し入れが終わると、オー
バードアー28を閉め、コントロールボックス8を操作
して、送風機4を逆転駆動させ、空気の排気を行う。空
気の排気時における空気の流れ、すなわち、筒状体の収
縮は、膨張時と逆の順で行われる。また図1のコントロ
ールボックス8内のタイマ17が逆転駆動の時間計測を
開始する。筒状体2内の空気を排出するのに要する時間
は予め測定されており、それを越える時間の間送風機4
を逆転駆動すると、筒状体2内は負圧になって、完全に
偏平な状態になる。特に戸口1上面において、中央及び
コーナー部やや内側の3ヵ所で開口連結されている筒状
体2a、2b及び2cは、戸口1上面の略全長にわたっ
て板材18へ引きつけられる。このとき、筒状体2の戸
口1上面コーナー部には、戸口サイドに位置する筒状体
の自重がかかっているが、戸口1上面コーナー部やや内
側において筒状体2を開口連結していることにより、送
風機4の吸引力で効果的に筒状体2を引き上げることが
できる。タイマ17がタイムアップすると、送風機4の
逆転駆動を停止させる。そして伸縮ベルト3の収縮力と
相まって、筒状体2は戸口1の両サイドと上面に沿った
状態でコンパクトに収納され、トラック荷台26の出し
入れ時に邪魔にならない。このように丈夫で簡単な構造
の筒状体2を複数重ね合わせているため、戸口の大きさ
や、該筒状体の収縮時の収納スペースを改めて大きくし
なくてもよく、耐久性に優れ、取り扱いが容易な戸口用
シール装置として有効に作動する。
【0027】なお、図2において、戸口1の上部に位置
する筒状体2の戸口1のコーナー部側の伸縮ベルト3の
位置を、筒状体2の最大ストロークLの1/3より短く
した場合は、拘束部材との距離が短いため、上部の筒状
体2が十分に膨張しきれない。また、筒状体2の最大ス
トロークLの2/3より長くした場合は、上部の筒状体
2の収納時の垂れ下がりが大きくなるため好ましくな
い。
【0028】次に、本発明の戸口用シール装置の他の実
施形態例について図8及び図9を参照しつつ説明する。
【0029】図8に示すように、支持点10を戸口1の
コーナー部から下部側に、筒状体2の最大ストロークL
の1/3の位置になるように、拘束部材5によって、筒
状体2を戸口1のサイド部に固定することもできる。こ
の場合、上部の筒状体2の開口部側に位置する筒状体2
cが、拘束部材5によって引っ張られるため、前述の支
持点10を戸口1のコーナー部から筒状体2の最大スト
ロークLの1/2の距離に設ける場合に比べて、上部の
筒状体2の膨張が十分とならないが、トラックのサイズ
によっては十分に実用可能である。ところが、支持点1
0が、戸口1のコーナー部よりも下部側に筒状体2の最
大ストロークLの1/3よりも短い距離に設けられる
と、上部の筒状体2の膨張が十分とならず、シール性が
悪くなる。
【0030】また、図9に示すように、支持点10を戸
口1のコーナー部から下部側に、筒状体2の最大ストロ
ークLの2/3の位置になるように、拘束部材5によっ
て、筒状体2を戸口1のサイド部に固定することもでき
る。この場合、上部の筒状体2の支持点10より下側へ
の膨張量が少ないため、開口部のコーナー部で、上部の
筒状体2とサイド部の筒状体2が十分干渉せず、若干の
隙間30が形成される。この隙間30は、支持点10が
戸口1のコーナー部から筒状体2の最大ストロークLの
2/3の距離よりも離れた位置に設けられると、さらに
大きくなり、戸口1とトラック間の隙間を十分にシール
することができなくなる。
【0031】以上のように、支持点10のコーナー部か
らの位置によって、筒状体2の膨張状態を適切なものに
調整できる。実用上使用可能な支持点10の位置は、筒
状体2の最大ストロークLの1/3〜2/3の範囲であ
る。最も好ましい支持点10の位置は、コーナー部から
1/2付近(2/5〜3/5)である。
【0032】なお、実施の形態は、前記のものに限定さ
れず、例えば、次のように変更して実施してもよい。 (1)筒状体2は、複数の筒状体を用いることで、各種
のサイズの車両に対応可能となるため好ましいが、1本
であってもよい。 (2)戸口1のコーナー部には、詰め部材9を詰めるの
ではなく、戸口自体の形状を詰め部材9が詰められたよ
うな形状としてもよい。 (3)伸縮ベルト3には、これ以外にも、ゴムベルト、
バネ等を使用してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
ると、 空気が供給されることによって、膨張する筒状
体の膨張が拘束され、上部からサイド部に折れ曲がる支
持点が、戸口のコーナー部よりも下部側に位置している
ため、戸口の上部側の筒状体も十分に膨張することがで
きる。そして、筒状体の折れ曲がる支持点が戸口コーナ
ー部よりも下部側に位置することにより生じる戸口コー
ナー部の空間部に詰め部材が詰められ、さらに、上部筒
状体及びサイド部筒状体それぞれが十分に膨張するた
め、この支持点部分で、お互いに干渉しあって、戸口の
コーナー部分を確実にシールすることができる。
【0034】請求項2の発明によると、支持点が、戸口
サイド部の戸口のコーナー部から下部側に筒状体の最大
ストロークの約1/3〜2/3の所定位置に設けられ、
筒状体が折れ曲がって膨張するため、戸口上部に位置す
る筒状体は戸口サイドに位置する筒状体の干渉を受けに
くくなり、十分なストロークを得ることができる。これ
によって、従来と比べて、適用可能な車両サイズの範囲
がより多くなる。
【0035】請求項3の発明によると、戸口の上部を固
定する伸縮ベルトが前記戸口のコーナー部から前記戸口
上部の中央に向かって前記筒状体の最大ストロークの約
1/3〜2/3の範囲に位置されているため、上部筒状
体が、十分に膨張するとともに、確実に収納することが
可能となる。
【0036】請求項4の発明によると、支持点及び戸口
のサイド部側に位置する伸縮ベルトが、戸口のコーナー
部から、筒状体の最大ストロークの約1/2の位置に設
けられることによって、上部筒状体及びサイド部筒状体
がバランス良く均等に膨張し、確実に戸口と車両間をシ
ールすることが可能となる。
【0037】請求項5の発明によると、筒状体が膨張し
たときに、筒状体と伸縮ベルトとの間に生じる摩擦力に
よって伸縮ベルトにテンションの分布が生じても、テー
パ部を設けることにより伸縮ベルトの全長において伸び
率をほぼ均一にすることができる。そのため、局部的に
伸ばされることが無く、耐久性に優れた伸縮ベルトとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の戸口用シール装置の一実施形態例にお
ける空気排出時の取付状態を示す正面図である。
【図2】本発明の戸口用シール装置の一実施形態例にお
ける空気供給時の取付状態を示す正面図である。
【図3】本発明の戸口用シール装置の一実施形態例にお
ける戸口上部に固定された筒状体の断面概略図である。
【図4】本発明の戸口用シール装置の一実施形態例にお
ける戸口下部側からの平面概略図である。
【図5】本発明の戸口用シール装置に用いられる伸縮ベ
ルトの全体図である。
【図6】本発明の戸口用シール装置の一実施形態例にお
ける戸口サイド部に固定された筒状体の膨張時の断面概
略図である。
【図7】本発明の戸口用シール装置がトラック荷台に適
用されてシールした状態を示す側面図である。
【図8】本発明の戸口用シール装置の他の実施形態例に
おける空気供給時の取付状態を示す模式図である。
【図9】本発明の戸口用シール装置の他の実施形態例に
おける空気供給時の取付状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 戸口 2 筒状体 3 伸縮ベルト 4 送風機 25 プラットホーム 26 トラック荷台 27 緩衝材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の戸口に設けられ、該戸口の両サイ
    ド及び上部に沿って取り付けられ、開口部を狭める方向
    に1又は2以上重ねられるそれぞれが連続する筒状体
    を、戸口に対して伸縮ベルトで固定するとともに、空気
    を供給する事によって、戸口と該戸口に位置する車両と
    の間をシールする戸口用シール装置であって、 前記連続する筒状体は、前記戸口の上部からサイド部へ
    折れ曲がる支持点となるように、前記筒状体の膨張を拘
    束する拘束部材で前記戸口のサイド部に固定され、 前記支持点が、戸口のコーナー部より下部側となり、前
    記戸口のコーナー部と上部の筒状体との空間部に詰め部
    材が詰められるとともに、前記支持点部分で、上部の筒
    状体とサイド部の筒状体とが干渉しあって前記開口部の
    コーナー部をシールすることを特徴とする戸口用シール
    装置。
  2. 【請求項2】 前記支持点が、前記戸口のコーナー部か
    ら下部側に前記筒状体の最大ストロークの約1/3〜2
    /3の範囲に設けられている請求項1に記載の戸口用シ
    ール装置。
  3. 【請求項3】 前記上部の筒状体を固定する伸縮ベルト
    の前記戸口のサイド部側に位置する伸縮ベルトが、前記
    戸口のコーナー部から前記戸口上部の中央に向かって前
    記筒状体の最大ストロークの約1/3〜2/3の範囲に
    設けられている請求項1又は2に記載の戸口用シール装
    置。
  4. 【請求項4】 前記支持点及び前記戸口のサイド部側に
    位置する伸縮ベルトの少なくとも一方が、前記戸口のコ
    ーナー部から、前記筒状体の最大ストロークの約1/2
    の位置に設けられている請求項2又は3に記載の戸口用
    シール装置。
  5. 【請求項5】 前記伸縮ベルトが天然又は合成ゴムから
    なり、前記伸縮ベルトは、両端部と、前記両端部より中
    央部に向かって断面積が減少するように形成されるテー
    パ部とからなり、前記両端部は、前記筒状体が最大に膨
    張した状態で前記筒状体と接触しない非接触部とほぼ同
    じ長さであるとともに、前記テーパ部は前記筒状体が最
    大に膨張したときの前記伸縮ベルトの応力分布に応じて
    前記両端部から中央部にかけて断面積が減少しているこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の戸口
    用シール装置。
JP2000266396A 2000-09-04 2000-09-04 戸口用シール装置 Withdrawn JP2002070443A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000266396A JP2002070443A (ja) 2000-09-04 2000-09-04 戸口用シール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000266396A JP2002070443A (ja) 2000-09-04 2000-09-04 戸口用シール装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002070443A true JP2002070443A (ja) 2002-03-08

Family

ID=18753486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000266396A Withdrawn JP2002070443A (ja) 2000-09-04 2000-09-04 戸口用シール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002070443A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4076872A (en) Inflatable cellular assemblies of plastic material
US5439247A (en) Inflatable gas bag for a vehicular restraining system
US4192699A (en) Method of making inflatable cellular assemblies of plastic material
CA1048348A (en) Dunnage bag
US8915029B2 (en) Face panels for loading dock seals and shelters
US5059084A (en) Vacuum apparatus for installing a water proof liner
US5028197A (en) Method and apparatus for securing a water proof liner to the walls of a container
US9616634B2 (en) Cushioning air bag with predetermined opening in air cylinder turning zone and manufacturing thereof
US9751703B2 (en) Face panels for loading dock seals and shelters
US20170247207A1 (en) Inflatable seal for door openings
CN112660605A (zh) 选择性刚化膜
US3391502A (en) Dock seal
CN205256991U (zh) 可顺畅填充流体的流体容器
JP2002070443A (ja) 戸口用シール装置
JP4005017B2 (ja) 冷凍庫又は冷蔵庫用の中仕切り壁
CN105173401A (zh) 可顺畅填充流体的流体容器及其应用
JP2000110456A (ja) 戸口用シール装置
JPH10325671A (ja) 戸口用シール装置
JP3657292B2 (ja) 荷崩れ防止装置
JPH08189263A (ja) 戸口用シール装置
JP4197414B2 (ja) 荷崩れ防止装置
KR920005991Y1 (ko) 건물의 에어백식 도어씰장치
JP3010654U (ja) 荷箱伸縮式冷凍貨物車両のパッキン構造
JP2003112566A (ja) ウイングボデー
JP3889901B2 (ja) 低温室の搬入出ゲートシール装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071106