JP2002069853A - 片面防滑布帛 - Google Patents
片面防滑布帛Info
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- JP2002069853A JP2002069853A JP2000258705A JP2000258705A JP2002069853A JP 2002069853 A JP2002069853 A JP 2002069853A JP 2000258705 A JP2000258705 A JP 2000258705A JP 2000258705 A JP2000258705 A JP 2000258705A JP 2002069853 A JP2002069853 A JP 2002069853A
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- JP
- Japan
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- fabric
- slip
- resin
- sided anti
- sided
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Bedding Items (AREA)
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、レジデント(患者)の立場からのシ
ーツのズレ、ガサツキ音、蒸れ、柔らかさなどの使用感
の向上、および工業洗濯耐久性の向上をそなえた片面防
滑布帛を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の片面防滑布帛は、基布の片面に樹
脂被膜を有し、その面の摩擦係数が0.50以上で、基
布自体の摩擦係数が0.50以下で、その差が0.40
以上であることを特徴とするものである。
ーツのズレ、ガサツキ音、蒸れ、柔らかさなどの使用感
の向上、および工業洗濯耐久性の向上をそなえた片面防
滑布帛を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の片面防滑布帛は、基布の片面に樹
脂被膜を有し、その面の摩擦係数が0.50以上で、基
布自体の摩擦係数が0.50以下で、その差が0.40
以上であることを特徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基布の片面に樹脂
被膜を有し、その面の摩擦係数が高く、反対面の基布の
摩擦係数が低く、それの摩擦係数が特定の範囲であると
ころの防水性のある片面防滑布帛に関する。さらに詳し
くは、樹脂被膜のある面が滑りにくく加工してあるため
密着性または防滑性があり、また一方、樹脂被膜のない
基布面は滑りがよいため密着せず滑りやすいので、おね
しょパット、シーツ、介護ベッド用下敷きシーツから選
ばれたいずれかの用途に広く応用できる繊維構造物に関
する。
被膜を有し、その面の摩擦係数が高く、反対面の基布の
摩擦係数が低く、それの摩擦係数が特定の範囲であると
ころの防水性のある片面防滑布帛に関する。さらに詳し
くは、樹脂被膜のある面が滑りにくく加工してあるため
密着性または防滑性があり、また一方、樹脂被膜のない
基布面は滑りがよいため密着せず滑りやすいので、おね
しょパット、シーツ、介護ベッド用下敷きシーツから選
ばれたいずれかの用途に広く応用できる繊維構造物に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢化社会となり質の高い介護が
要求されるようになってきた。とくにレジデントの立場
で考慮した介護用品の開発が重要との見識となってい
る。その中で特に、寝たきりの高齢者や長期病気療養者
の場合寝返りもできず床擦れが発生しやすいため、こま
めに下着やシーツを取り替えたり、寝る姿勢を時々変え
る必要がある。
要求されるようになってきた。とくにレジデントの立場
で考慮した介護用品の開発が重要との見識となってい
る。その中で特に、寝たきりの高齢者や長期病気療養者
の場合寝返りもできず床擦れが発生しやすいため、こま
めに下着やシーツを取り替えたり、寝る姿勢を時々変え
る必要がある。
【0003】また最近では床擦れ防止の目的でギャッチ
ベッド(起き上がり角度調整可能)に電動ポンプ式エア
ーマットが設置されている。そのエアーマットは常時エ
アーが吹き出ているのと同時に、マットのふくらみを時
々自動的に調整することにより体の位置をずらす。これ
らにより床擦れが起きないようにしている。ベッドマッ
トとエアーマットとの間に片面が樹脂でコーティングさ
れた防滑シートを敷き、防滑面(樹脂面)がベッドマッ
トに接触するように用いている。これによりベッドを起
き上がらせたときベッドマットとエアーマットがスムー
ズに滑るようにしたものである。この防滑シートを家庭
で用いる場合は、家庭洗濯をするので洗濯耐久性の面で
はあまり問題はないが、病院などで用いる場合、院内感
染予防のため滅菌、殺菌を目的とした商業または工業洗
濯をおこなう場合が主体である。この場合、防水性や防
滑性の洗濯耐久性の面で不十分であった。
ベッド(起き上がり角度調整可能)に電動ポンプ式エア
ーマットが設置されている。そのエアーマットは常時エ
アーが吹き出ているのと同時に、マットのふくらみを時
々自動的に調整することにより体の位置をずらす。これ
らにより床擦れが起きないようにしている。ベッドマッ
トとエアーマットとの間に片面が樹脂でコーティングさ
れた防滑シートを敷き、防滑面(樹脂面)がベッドマッ
トに接触するように用いている。これによりベッドを起
き上がらせたときベッドマットとエアーマットがスムー
ズに滑るようにしたものである。この防滑シートを家庭
で用いる場合は、家庭洗濯をするので洗濯耐久性の面で
はあまり問題はないが、病院などで用いる場合、院内感
染予防のため滅菌、殺菌を目的とした商業または工業洗
濯をおこなう場合が主体である。この場合、防水性や防
滑性の洗濯耐久性の面で不十分であった。
【0004】また、乳幼児や高齢者の失禁した際に布団
が濡れるのを防ぐため、防水機能を持った安価なビニー
ルシートやコーティングしたシートを用いている。ま
た、失禁、発汗などで寝床が濡れて細菌が繁殖し皮膚病
等にかかるのを防ぐため抗菌性を有する繊維布帛等を用
いたものも存在している。
が濡れるのを防ぐため、防水機能を持った安価なビニー
ルシートやコーティングしたシートを用いている。ま
た、失禁、発汗などで寝床が濡れて細菌が繁殖し皮膚病
等にかかるのを防ぐため抗菌性を有する繊維布帛等を用
いたものも存在している。
【0005】ただしシーツで防水性があり、使用してい
てもズレが生じなく、使用感が良く商業または工業洗濯
耐久性のよい物は現時点では見当たらない。
てもズレが生じなく、使用感が良く商業または工業洗濯
耐久性のよい物は現時点では見当たらない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の背景に鑑み、レジデント(患者)の立場からのシ
ーツのズレ、ガサツキ音、蒸れ、柔らかさなどの使用感
の向上、および工業洗濯耐久性の向上をそなえた片面防
滑布帛を提供せんとするものである。
技術の背景に鑑み、レジデント(患者)の立場からのシ
ーツのズレ、ガサツキ音、蒸れ、柔らかさなどの使用感
の向上、および工業洗濯耐久性の向上をそなえた片面防
滑布帛を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明の片面防滑布帛は、基布の片面に
樹脂被膜を有し、その面の摩擦係数が0.50以上で、
基布自体の摩擦係数が0.50以下で、その差が0.4
0以上であり、防水性のあることを特徴とするものであ
る。
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明の片面防滑布帛は、基布の片面に
樹脂被膜を有し、その面の摩擦係数が0.50以上で、
基布自体の摩擦係数が0.50以下で、その差が0.4
0以上であり、防水性のあることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の布帛は、合成繊維、天然
繊維を使用することができ、特に限定されないが、工業
洗濯耐久性を要求される用途においては、ポリエステル
系繊維を主体とする布帛が好ましく、言い換えれば50
重量%以上含む繊維から構成されているものが好まし
い。ここでポリエステル系繊維としては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタ
レートなどが好ましく使用される。また、かかるポリエ
ステル系繊維を構成するポレエステルとしては、第3成
分を共重合したものも使用することができ、かかる第3
成分としては、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸、メトオキシポリオキシエチレングリコール
などを共重合させたものが好ましく使用される。なお、
本発明においては、ポリエステル系繊維の他に、例えば
ポリアミド、ポリアクリル等の合成繊維、アセテート、
レーヨン等の半合成繊維、木綿、羊毛、絹、麻等の天然
繊維が含まれていてもよい。構造、形状はいかなるもの
であってもさしつかえないが、好ましくは合成繊維を主
体とした布帛状のもの、すなわち織物、編物、不織布が
よく、複合材料であってもよい。また布帛の表面が立毛
されているものを用いて、立毛面と反対面に樹脂皮膜を
コーティングすれば、非常にタッチのよい(手触りのよ
い)片面防滑布帛が得られる。ここでいう立毛布帛と
は、織編物または不織布からなる基布に立毛を付与した
ものをいう。かかる立毛は、パイルともいうのでパイル
布帛ともいう。立毛は1種類でも多種類でも差し支えな
い。具体的には、編物では、シンカー編機を使用して編
成するシンカーパイル編物や、経編物を使用したパイル
編物、ダブルラッセル編機編物を使用したパイル編物が
ある。また、織物では、パイル織機で製織されるパイル
織物であり、カットパイル、モケット、ダブルラッセ
ル、ベロア、ベルベット等がある。不織布としては、表
面をサンドペーパー等で毛羽立たせたスエード調人工比
較皮革等が該当する。一方、静電気を利用した電気植毛
加工(フロック加工)により布帛表面に繊維を植毛した
ものも立毛繊維に該当する。
繊維を使用することができ、特に限定されないが、工業
洗濯耐久性を要求される用途においては、ポリエステル
系繊維を主体とする布帛が好ましく、言い換えれば50
重量%以上含む繊維から構成されているものが好まし
い。ここでポリエステル系繊維としては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタ
レートなどが好ましく使用される。また、かかるポリエ
ステル系繊維を構成するポレエステルとしては、第3成
分を共重合したものも使用することができ、かかる第3
成分としては、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸、メトオキシポリオキシエチレングリコール
などを共重合させたものが好ましく使用される。なお、
本発明においては、ポリエステル系繊維の他に、例えば
ポリアミド、ポリアクリル等の合成繊維、アセテート、
レーヨン等の半合成繊維、木綿、羊毛、絹、麻等の天然
繊維が含まれていてもよい。構造、形状はいかなるもの
であってもさしつかえないが、好ましくは合成繊維を主
体とした布帛状のもの、すなわち織物、編物、不織布が
よく、複合材料であってもよい。また布帛の表面が立毛
されているものを用いて、立毛面と反対面に樹脂皮膜を
コーティングすれば、非常にタッチのよい(手触りのよ
い)片面防滑布帛が得られる。ここでいう立毛布帛と
は、織編物または不織布からなる基布に立毛を付与した
ものをいう。かかる立毛は、パイルともいうのでパイル
布帛ともいう。立毛は1種類でも多種類でも差し支えな
い。具体的には、編物では、シンカー編機を使用して編
成するシンカーパイル編物や、経編物を使用したパイル
編物、ダブルラッセル編機編物を使用したパイル編物が
ある。また、織物では、パイル織機で製織されるパイル
織物であり、カットパイル、モケット、ダブルラッセ
ル、ベロア、ベルベット等がある。不織布としては、表
面をサンドペーパー等で毛羽立たせたスエード調人工比
較皮革等が該当する。一方、静電気を利用した電気植毛
加工(フロック加工)により布帛表面に繊維を植毛した
ものも立毛繊維に該当する。
【0009】本発明で用いる樹脂としては特に限定はし
ないが、たとえば、ポリウレタン系、ポリ塩化ビニル
系、ポリアミド系、ポリアミノ酸系、ポリエステル系、
ポリエチレン系、ポリスチレン系、ポリアクリル系、エ
チレン酢酸ビニル共重合体系、エチレンビニルアルコー
ル系、ポリオレフィン系エポキシ系、ゴム系樹脂として
は天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、
イソプレンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴムな
どを使用することができる。これらの樹脂の中でもポリ
ウレタン系樹脂が柔軟で弾性率が大きいため防滑性があ
り、さらに発泡させた場合透湿性も出てくる、また温度
差による性質が大きく変化しないので好ましい。
ないが、たとえば、ポリウレタン系、ポリ塩化ビニル
系、ポリアミド系、ポリアミノ酸系、ポリエステル系、
ポリエチレン系、ポリスチレン系、ポリアクリル系、エ
チレン酢酸ビニル共重合体系、エチレンビニルアルコー
ル系、ポリオレフィン系エポキシ系、ゴム系樹脂として
は天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、
イソプレンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴムな
どを使用することができる。これらの樹脂の中でもポリ
ウレタン系樹脂が柔軟で弾性率が大きいため防滑性があ
り、さらに発泡させた場合透湿性も出てくる、また温度
差による性質が大きく変化しないので好ましい。
【0010】かかる樹脂の付着量としては、好ましくは
10〜100g/m2、さらに好ましくは15〜70g
/m2の範囲で片面に付与されているのがよい。10g
/m2未満であれば、摩擦係数が低く、対象布と防滑布
帛との間で滑りやすくなり、防滑布帛の目的が達成でき
なくなる。また100g/m2を越えて付与されていて
も、重く硬くなるばかりで、透湿性も悪くなり、コスト
も上昇し、防滑布帛としては適さないものとなる。
10〜100g/m2、さらに好ましくは15〜70g
/m2の範囲で片面に付与されているのがよい。10g
/m2未満であれば、摩擦係数が低く、対象布と防滑布
帛との間で滑りやすくなり、防滑布帛の目的が達成でき
なくなる。また100g/m2を越えて付与されていて
も、重く硬くなるばかりで、透湿性も悪くなり、コスト
も上昇し、防滑布帛としては適さないものとなる。
【0011】かかる樹脂を付与する方法としては、公知
のコーティング法、ラミネート法などを採用すればよ
い。また、摩擦係数調整や透湿度調整や軽量化のため
に、湿式凝固による微多孔化、発泡剤添加による乾式発
泡などを採用すればさらによい。
のコーティング法、ラミネート法などを採用すればよ
い。また、摩擦係数調整や透湿度調整や軽量化のため
に、湿式凝固による微多孔化、発泡剤添加による乾式発
泡などを採用すればさらによい。
【0012】また、かかる樹脂皮膜の中に、適宜、酸化
チタン、カーボンブラック、顔料、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、難燃剤等が含まれていてもよい。
チタン、カーボンブラック、顔料、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、難燃剤等が含まれていてもよい。
【0013】摩擦係数はカトーテック(株)製のKES-FB
4を用いて測定し、平均摩擦係数を求めた。測定方法に
ついては、実施例で詳細に説明する。
4を用いて測定し、平均摩擦係数を求めた。測定方法に
ついては、実施例で詳細に説明する。
【0014】摩擦係数は数値が大きくなるほど滑りにく
くなる。本発明では、樹脂被膜面の摩擦係数は0.50
以上で、基布面の摩擦係数は0.50以下で、その差が
0.40以上である防水性の片面防滑布帛を提案してい
る。すなわち樹脂面が滑りにくく、一方の基布面が滑り
易い構造になっている。この性質を利用して特殊用途へ
のシート状物として展開をはかる。基布面の摩擦係数
は、糸使い(素材、単糸の太さ、糸の太さ、撚係数な
ど)や、織物または編の組織、目付により決まってくる
が、比較的滑り易い目付の軽いフイラメント使いの平織
の場合0.1〜0.2の範囲である。若干滑りにくい目
付の高い極細糸使いのスエード調人工皮革の場合は0.
5付近である。一方滑りにくい樹脂被膜面は樹脂の種類
(含む重合度、分子量など)や、表面形態(凹凸、穴あ
き、気泡など)、樹脂付着量などの各種要因の組み合わ
せにより決まってくる。同じ樹脂を用いてコーティング
しても発泡ありとなしでは、発泡ありが滑りにくく摩擦
係数で約0.2の開きが生じる。一般的に柔らかい樹脂
が摩擦係数が高く、硬い樹脂は低い傾向である。樹脂面
をガラス板と接触するように載せて手で滑らそうとして
も摩擦係数が0.6位の物から滑りにくくなり、密着状
態となってくる。1.0では手で動かすことが出来なく
なる。樹脂被膜面の摩擦係数と基布面の摩擦係数の差は
0.40以上あれば本発明の用途への適応が充分でき
る。
くなる。本発明では、樹脂被膜面の摩擦係数は0.50
以上で、基布面の摩擦係数は0.50以下で、その差が
0.40以上である防水性の片面防滑布帛を提案してい
る。すなわち樹脂面が滑りにくく、一方の基布面が滑り
易い構造になっている。この性質を利用して特殊用途へ
のシート状物として展開をはかる。基布面の摩擦係数
は、糸使い(素材、単糸の太さ、糸の太さ、撚係数な
ど)や、織物または編の組織、目付により決まってくる
が、比較的滑り易い目付の軽いフイラメント使いの平織
の場合0.1〜0.2の範囲である。若干滑りにくい目
付の高い極細糸使いのスエード調人工皮革の場合は0.
5付近である。一方滑りにくい樹脂被膜面は樹脂の種類
(含む重合度、分子量など)や、表面形態(凹凸、穴あ
き、気泡など)、樹脂付着量などの各種要因の組み合わ
せにより決まってくる。同じ樹脂を用いてコーティング
しても発泡ありとなしでは、発泡ありが滑りにくく摩擦
係数で約0.2の開きが生じる。一般的に柔らかい樹脂
が摩擦係数が高く、硬い樹脂は低い傾向である。樹脂面
をガラス板と接触するように載せて手で滑らそうとして
も摩擦係数が0.6位の物から滑りにくくなり、密着状
態となってくる。1.0では手で動かすことが出来なく
なる。樹脂被膜面の摩擦係数と基布面の摩擦係数の差は
0.40以上あれば本発明の用途への適応が充分でき
る。
【0015】本発明布帛をシーツとして用いた場合、透
湿度は3000g/m2・24Hr以上であれば、蒸れ
ることもなく、快適に過ごすことができるので、好まし
くは4000g/m2・24Hr以上あればよい。ま
た、防水性の面から水が洩れなければよいので、耐水圧
の観点から200mmH2O以上あればよいが、長期使
用や、洗濯耐久性を考慮すれば400mmH2O以上あ
ればより好ましい。
湿度は3000g/m2・24Hr以上であれば、蒸れ
ることもなく、快適に過ごすことができるので、好まし
くは4000g/m2・24Hr以上あればよい。ま
た、防水性の面から水が洩れなければよいので、耐水圧
の観点から200mmH2O以上あればよいが、長期使
用や、洗濯耐久性を考慮すれば400mmH2O以上あ
ればより好ましい。
【0016】撥水性はあった方が使用の点から好まし
く、撥水性能ではJIS L 1092スプレー試験法
で4級以上あれば好ましい。耐久性のある撥水性をもた
せるには、フッ素系撥水剤とメラミン化合物、イソシア
ネート化合物等を併用した加工が好ましく採用される。
く、撥水性能ではJIS L 1092スプレー試験法
で4級以上あれば好ましい。耐久性のある撥水性をもた
せるには、フッ素系撥水剤とメラミン化合物、イソシア
ネート化合物等を併用した加工が好ましく採用される。
【0017】本発明の片面防滑布帛は、抗菌性を有する
ことが好ましく使用することが出来る。ここで片面防滑
布帛が抗菌性を有するとは、後述する抗菌評価方法にお
いて、菌数増減値差が2.2以上(合格)を示すものを
いう。
ことが好ましく使用することが出来る。ここで片面防滑
布帛が抗菌性を有するとは、後述する抗菌評価方法にお
いて、菌数増減値差が2.2以上(合格)を示すものを
いう。
【0018】かかる抗菌加工として通常の抗菌加工を用
いればよい。一例として、銀、銅、または亜鉛などの無
機系抗菌剤を合成繊維の紡糸段階で練り込む方法と、第
四級アンモニウム塩に代表される有機系抗菌剤を、スプ
レーあるいはパディング処理して付与する後加工の方法
がある。
いればよい。一例として、銀、銅、または亜鉛などの無
機系抗菌剤を合成繊維の紡糸段階で練り込む方法と、第
四級アンモニウム塩に代表される有機系抗菌剤を、スプ
レーあるいはパディング処理して付与する後加工の方法
がある。
【0019】一方、特定の分子量のピリジン系抗菌剤を
乾熱処理または湿式加熱処理により繊維に吸尽させる方
法もある。抗菌性の評価方法は、統一試験方法を採用
し、試験菌体は黄色ブドウ状球菌臨床分離菌を用いた。
乾熱処理または湿式加熱処理により繊維に吸尽させる方
法もある。抗菌性の評価方法は、統一試験方法を採用
し、試験菌体は黄色ブドウ状球菌臨床分離菌を用いた。
【0020】本発明の片面防滑布帛は、工業洗濯10回
後でも、摩擦係数、透湿性、耐水圧、撥水性などの性能
を満足するものが好ましい。工業洗濯の方法について
は、実施例で詳細に説明する。
後でも、摩擦係数、透湿性、耐水圧、撥水性などの性能
を満足するものが好ましい。工業洗濯の方法について
は、実施例で詳細に説明する。
【0021】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例中の%および部とは、断らない限
り重量基準である。また、実施例中での品質評価は次の
方法に従った。 <摩擦係数の測定>カトーテックス(株)製のKES-FB4
を用いて測定した。糸目を通した20cm×20cmの試料
を平滑な金属表面上におき、19.6cN/cmの一軸
張力をかけ0.5mmの接触子を50gfの荷重で試料
に圧着し、資料を0.1cm/secの速度で水平に2c
m移動させたときの摩擦抵抗から平均摩擦係数(MI
U)を求めた。MIUは次式により求められる。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例中の%および部とは、断らない限
り重量基準である。また、実施例中での品質評価は次の
方法に従った。 <摩擦係数の測定>カトーテックス(株)製のKES-FB4
を用いて測定した。糸目を通した20cm×20cmの試料
を平滑な金属表面上におき、19.6cN/cmの一軸
張力をかけ0.5mmの接触子を50gfの荷重で試料
に圧着し、資料を0.1cm/secの速度で水平に2c
m移動させたときの摩擦抵抗から平均摩擦係数(MI
U)を求めた。MIUは次式により求められる。
【0022】
【式1】
【0023】 ここでμ=摩擦力/試料を圧する力(50gf) x:試料表面上の位置 X:移動距離(2cm) <透湿度>JIS Z 0208 「防湿包装材料の透
湿度試験方法(カップ)」に基づいた。 <耐水圧>JIS L 1092「繊維製品の防水性試
験方法」に基づいた。 <撥水性>JIS L 1092「繊維製品の防水性試
験方法」に基づいた。 <抗菌評価方法>評価方法は、統一試験方法を採用し、
試験菌体は黄色ブドウ状球菌臨床分離株を用いた。試験
方法は、滅菌試験布に上記試験菌を注加し、18時間培
養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を求め、次
の基準にしたがった。
湿度試験方法(カップ)」に基づいた。 <耐水圧>JIS L 1092「繊維製品の防水性試
験方法」に基づいた。 <撥水性>JIS L 1092「繊維製品の防水性試
験方法」に基づいた。 <抗菌評価方法>評価方法は、統一試験方法を採用し、
試験菌体は黄色ブドウ状球菌臨床分離株を用いた。試験
方法は、滅菌試験布に上記試験菌を注加し、18時間培
養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を求め、次
の基準にしたがった。
【0024】log(B/A)>1.5の条件下、lo
g(B/C)を菌数増減値差とし、2.2以上を合格と
した。
g(B/C)を菌数増減値差とし、2.2以上を合格と
した。
【0025】ただし、Aは、無加工品の接種直後分散回
収した菌数、Bは、無加工品の18時間培養後分散回収
した菌数、Cは、加工品の18時間培養後分散回収した
菌数を表す。 <工業洗濯方法>ドラム染色機を用い、花王(株)製洗
剤“ザブ”2g/l、過酸化水素水(35%工業用)3
cc/l、過炭酸ナトリウム1.5g/l、温度85℃
±2℃、浴比1:20で15分間洗濯し、その後排液、
脱水後、オーバーフロー水洗を10分間実施した。その
後脱水を行いこれを洗濯1回とした。最後にタンブラー
・ドライヤーを用いて20分間乾燥した。 実施例1 タテ、ヨコ供に280dtex−48フィラメントのポ
リエステル糸を用い、組織「平」で織り上げた。織り上
がりの織り密度はタテが48本/インチ、ヨコが46本
/インチであった。このものを通常の加工条件にて精
練、乾燥、中間セット、染色をおこない、染色後カレン
ダーロールにて表面平滑仕上げを行った。次に下記組成
のコーティング剤を用い、ナイフコーターにてコーティ
ングを行ない、110℃×2分で乾燥し、その後150
℃×1分の熱処理で発泡を行った。
収した菌数、Bは、無加工品の18時間培養後分散回収
した菌数、Cは、加工品の18時間培養後分散回収した
菌数を表す。 <工業洗濯方法>ドラム染色機を用い、花王(株)製洗
剤“ザブ”2g/l、過酸化水素水(35%工業用)3
cc/l、過炭酸ナトリウム1.5g/l、温度85℃
±2℃、浴比1:20で15分間洗濯し、その後排液、
脱水後、オーバーフロー水洗を10分間実施した。その
後脱水を行いこれを洗濯1回とした。最後にタンブラー
・ドライヤーを用いて20分間乾燥した。 実施例1 タテ、ヨコ供に280dtex−48フィラメントのポ
リエステル糸を用い、組織「平」で織り上げた。織り上
がりの織り密度はタテが48本/インチ、ヨコが46本
/インチであった。このものを通常の加工条件にて精
練、乾燥、中間セット、染色をおこない、染色後カレン
ダーロールにて表面平滑仕上げを行った。次に下記組成
のコーティング剤を用い、ナイフコーターにてコーティ
ングを行ない、110℃×2分で乾燥し、その後150
℃×1分の熱処理で発泡を行った。
【0026】 ・ポリウレタン溶液(IPA/TOL/DMF=40/50/10)(濃度:45%) ハイムレンY−615(大日精化工業(株)製) 100部 ・メラミン架橋剤(濃度:80%) レザミンUMー30(大日精化工業(株)製) 3部 ・ニトリル系発泡性マイクロカプセル剤(濃度:70%) レザミンF−82(大日精化工業(株)製) 3部 ・希釈溶剤:トルエン(濃度:100%) 20部 次に下記組成の撥水剤水溶液を用い、パディングを行っ
たこの時のピックアップは50%であった。パディング
後130℃×2分で乾燥し、その後170℃×1分の熱
処理を行った。
たこの時のピックアップは50%であった。パディング
後130℃×2分で乾燥し、その後170℃×1分の熱
処理を行った。
【0027】 ・フッ素系撥水剤 アサヒガード AGー7000(明成化学工業(株)製) 100g/l ・メラミン系樹脂 スミテックス レジン MC(住友化学工業(株)製) 10g/l ・有機アミン系触媒 カタリスト RC−W((株)京絹化成) 4g/l ・浸透剤 イソプロピールアルコール 20g/l 得られた片面防滑布帛の性能を表1に示した。
【0028】表1に示すとおり、樹脂面の摩擦係数は
0.75と高い値を示し滑りにくい状態で、一方、基布
面は0.15と低い値を示し滑り易い状態であった。こ
の布帛を用い「介護ベッド用下敷き」として、ギャッチ
ベッドに用いた。
0.75と高い値を示し滑りにくい状態で、一方、基布
面は0.15と低い値を示し滑り易い状態であった。こ
の布帛を用い「介護ベッド用下敷き」として、ギャッチ
ベッドに用いた。
【0029】片面防滑布帛の樹脂面をベッドマット側と
して、ベッドマットとエアーマットの間に敷いた。リモ
コン操作で起き上がり角度を調整させたときエアーマッ
トと片面防滑シートの間で滑り、一方、ベッドマットと
片面防滑シートの間では滑ることなく密着し、ベッドの
動きとしてはスムーズであった。何度もベッドの起き上
がり角度を変えても、片面防滑シートはずれることなく
ベッドの動きはスムーズであった。透湿性、耐水圧、撥
水性共に満足する値で、工業洗濯10回後でもほとんど
性能の低下が見られなかった。
して、ベッドマットとエアーマットの間に敷いた。リモ
コン操作で起き上がり角度を調整させたときエアーマッ
トと片面防滑シートの間で滑り、一方、ベッドマットと
片面防滑シートの間では滑ることなく密着し、ベッドの
動きとしてはスムーズであった。何度もベッドの起き上
がり角度を変えても、片面防滑シートはずれることなく
ベッドの動きはスムーズであった。透湿性、耐水圧、撥
水性共に満足する値で、工業洗濯10回後でもほとんど
性能の低下が見られなかった。
【0030】この片面防滑シートを介護ベッド用下敷き
として用いず、失禁シーツとして敷き布団の上に掛け
(樹脂面が下)、さらにその上に通常のシーツを掛けて
用いた。従来のビニールシートに比べガサツキ音や蒸れ
感もなく、ずれることもなく、心地よいものであった。
また失禁しても防水性があるため敷布団を濡らす事はな
かった。 実施例2 まず初めに、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛
50gとナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物20
gおよびリグニンスルホン酸ナトリウム30gを水30
0gと共にスラリー化し、次いでガラスビーズを用いて
湿式粉砕処理を施し、平均粒径1μmのコロイド状態の
抗菌剤組成物を得た。次に、抗菌剤を1%owf、分散
染料を2%owf、均染剤を0.5g/l、浴比1:1
5、pH5の浴中に実施例1で作製した染色前の織物を
浸し、130℃×60分の条件で常法による染色加工を
行った。次に、実施例1と同じコーティング剤を用い、
実施例1と同じナイフコーターでコーティングを行な
い、同条件で加工した。撥水加工も実施例1と同条件で
加工した。
として用いず、失禁シーツとして敷き布団の上に掛け
(樹脂面が下)、さらにその上に通常のシーツを掛けて
用いた。従来のビニールシートに比べガサツキ音や蒸れ
感もなく、ずれることもなく、心地よいものであった。
また失禁しても防水性があるため敷布団を濡らす事はな
かった。 実施例2 まず初めに、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛
50gとナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物20
gおよびリグニンスルホン酸ナトリウム30gを水30
0gと共にスラリー化し、次いでガラスビーズを用いて
湿式粉砕処理を施し、平均粒径1μmのコロイド状態の
抗菌剤組成物を得た。次に、抗菌剤を1%owf、分散
染料を2%owf、均染剤を0.5g/l、浴比1:1
5、pH5の浴中に実施例1で作製した染色前の織物を
浸し、130℃×60分の条件で常法による染色加工を
行った。次に、実施例1と同じコーティング剤を用い、
実施例1と同じナイフコーターでコーティングを行な
い、同条件で加工した。撥水加工も実施例1と同条件で
加工した。
【0031】得られた片面防滑シートは実施例1と同様
の性能を示した(表−1参照)。抗菌性を評価した結
果、工業洗濯前で菌数増減値差として4.6(2.2以
上合格)、工業洗濯10回後でも4.5という高い値を
示し制菌性があることが判った。 実施例1と同様に
「介護ベッド用下敷き」として、病院用ギャッチベッド
に用いた。実際長期使用による工業洗濯20回行って
も、「介護ベッド用下敷き」としての機能性は保たれて
いた。 実施例3 110dtex−48フィラメントのポリエチレンテレ
フタレート仮撚加工糸と、167dtex−98フィラ
メントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸と、1
67dtex−98フィラメントのポリエチレンテレフ
タレート仮撚加工糸を用い、トリコット編地を製編し
た。
の性能を示した(表−1参照)。抗菌性を評価した結
果、工業洗濯前で菌数増減値差として4.6(2.2以
上合格)、工業洗濯10回後でも4.5という高い値を
示し制菌性があることが判った。 実施例1と同様に
「介護ベッド用下敷き」として、病院用ギャッチベッド
に用いた。実際長期使用による工業洗濯20回行って
も、「介護ベッド用下敷き」としての機能性は保たれて
いた。 実施例3 110dtex−48フィラメントのポリエチレンテレ
フタレート仮撚加工糸と、167dtex−98フィラ
メントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸と、1
67dtex−98フィラメントのポリエチレンテレフ
タレート仮撚加工糸を用い、トリコット編地を製編し
た。
【0032】次に、この編地を通常の加工条件にて、精
練、乾燥、中間セット、染色をおこなった。出来上がっ
た編地の目付けは210g/m2であった。
練、乾燥、中間セット、染色をおこなった。出来上がっ
た編地の目付けは210g/m2であった。
【0033】次に、実施例1と同じコーティング剤を用
い、実施例1と同じナイフコーターでコーティングを行
ない、同条件で加工した。撥水加工も実施例1と同条件
で加工した。
い、実施例1と同じナイフコーターでコーティングを行
ない、同条件で加工した。撥水加工も実施例1と同条件
で加工した。
【0034】出来上がった片面防滑シートは実施例1と
同様の性能を示した(表−1参照)。この片面防滑シー
トを実施例1と同様に、失禁シーツとして敷き布団の上
に掛け(樹脂面が下)、さらにその上に通常のシーツを
掛けて用いた。従来のビニールシートに比べガサツキ音
や蒸れ感もなく、ずれることもなく、心地よいものであ
った。また編物使いのため伸縮性があり、実施例1の織
物に比べ柔らかいものであった。 実施例4 繊度0.05dtexからなるポリエチレンテレフタレ
ート74%、湿式ポリウレタン樹脂26%からなる染色
した目付220g/m2の片面を起毛したスエード調人
工皮革を用い、実施例1と同じコーティング剤を用い、
実施例1と同じナイフコーターで、立毛面の反対面にコ
ーティングを行ない、同条件で加工した。撥水加工も実
施例1と同条件で加工した。
同様の性能を示した(表−1参照)。この片面防滑シー
トを実施例1と同様に、失禁シーツとして敷き布団の上
に掛け(樹脂面が下)、さらにその上に通常のシーツを
掛けて用いた。従来のビニールシートに比べガサツキ音
や蒸れ感もなく、ずれることもなく、心地よいものであ
った。また編物使いのため伸縮性があり、実施例1の織
物に比べ柔らかいものであった。 実施例4 繊度0.05dtexからなるポリエチレンテレフタレ
ート74%、湿式ポリウレタン樹脂26%からなる染色
した目付220g/m2の片面を起毛したスエード調人
工皮革を用い、実施例1と同じコーティング剤を用い、
実施例1と同じナイフコーターで、立毛面の反対面にコ
ーティングを行ない、同条件で加工した。撥水加工も実
施例1と同条件で加工した。
【0035】この片面防滑シートを実施例1と同様に、
冬場、失禁シーツとして敷き布団の上に掛け(樹脂面が
下)て用いた。この時は通常のシーツを掛けなかった。
従来のビニールシートに比べガサツキ音や蒸れ感もな
く、ずれることもなく、心地よいものであり、見栄えも
豪華であった。当然のことながら失禁しても敷布団を濡
らすことはなかった。また立毛があるため保温性がよ
く、非常に暖かく使いごこちのよい物であった。性能に
ついては表1に示した。 実施例5 実施例1で作製した染色上がり織物に、下記組成のコー
ティング剤を用い、ナイフコーターにてコーティングを
行ない、130℃×3分で乾燥を行った。
冬場、失禁シーツとして敷き布団の上に掛け(樹脂面が
下)て用いた。この時は通常のシーツを掛けなかった。
従来のビニールシートに比べガサツキ音や蒸れ感もな
く、ずれることもなく、心地よいものであり、見栄えも
豪華であった。当然のことながら失禁しても敷布団を濡
らすことはなかった。また立毛があるため保温性がよ
く、非常に暖かく使いごこちのよい物であった。性能に
ついては表1に示した。 実施例5 実施例1で作製した染色上がり織物に、下記組成のコー
ティング剤を用い、ナイフコーターにてコーティングを
行ない、130℃×3分で乾燥を行った。
【0036】 ・アクリル系樹脂水溶液(濃度:45%) ボンコート AB782(大日本インキ化学工業(株)製) 100部 ・アクリル系増粘剤(濃度:23%) ボンコート 3750(大日本インキ化学工業(株)製) 8部 ・エポキシ系架橋剤(濃度:100%) CR5L(大日本インキ化学工業(株)製) 3部 ・シリカ粉末(富士シリシア化学工業(株)製) サイリシア740 15部 ・水(濃度調整 希釈用) 15部 コーティング後、撥水加工も実施例1と同条件で加工し
た。
た。
【0037】この片面防滑シートを乳幼児のおねしょマ
ットとして、敷き布団の上に掛け(樹脂面が下)、さら
にその上に通常のシーツを掛けて用いた。従来のビニー
ルシートに比べガサツキ音や蒸れ感もなく、ずれること
もなく、心地よいものであった。
ットとして、敷き布団の上に掛け(樹脂面が下)、さら
にその上に通常のシーツを掛けて用いた。従来のビニー
ルシートに比べガサツキ音や蒸れ感もなく、ずれること
もなく、心地よいものであった。
【0038】また、実施例1に比べ膜面の摩擦係数が高
く、しっかりと敷布団に密着していてズレがほとんどな
かった。性能については表1に示した。
く、しっかりと敷布団に密着していてズレがほとんどな
かった。性能については表1に示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、樹脂被膜面が滑りにく
いため密着性があり、また一方、樹脂被膜のない基布面
は滑りがよいため密着しないため、おねしょパット、失
禁用シーツ、介護ベッド用下敷きシーツなどに広く展開
することができる。
いため密着性があり、また一方、樹脂被膜のない基布面
は滑りがよいため密着しないため、おねしょパット、失
禁用シーツ、介護ベッド用下敷きシーツなどに広く展開
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B102 BA01 BA03 BA04 BA05 BA10 BA12 BA18 4C040 AA30 GG01 4L033 AA07 AB04 AC15 CA50
Claims (10)
- 【請求項1】基布の片面に樹脂被膜を有し、その面の摩
擦係数が0.50以上で、基布自体の摩擦係数が0.5
0以下で、その差が0.40以上であることを特徴とす
る片面防滑布帛。 - 【請求項2】透湿度が3000g/m2・24Hr以上
である請求項1記載の片面防滑布帛。 - 【請求項3】耐水圧が200mmH2O以上である請求
項1または2記載の片面防滑布帛。 - 【請求項4】撥水性がJIS4級以上である請求項1〜
3いずれかに記載の片面防滑布帛。 - 【請求項5】制菌加工された請求項1〜4いずれかに記
載の片面防滑布帛。 - 【請求項6】工業洗濯10回後において請求項1〜5の
いずれかの性能を満たすことを特徴とする片面防滑布
帛。 - 【請求項7】該基布がポリエステル系繊維を主体とする
請求項1〜6のいずれかに記載の片面防滑布帛。 - 【請求項8】樹脂被膜のない面が立毛で構成されている
請求項1〜7のいずれかに記載の片面防滑布帛。 - 【請求項9】該樹脂被膜がポリウレタン系樹脂からなる
請求項1〜8のいずれかに記載の片面防滑布帛。 - 【請求項10】片面防滑布帛が、シーツおよび介護ベッ
ド用下敷きから選ばれた、いずれかの用途に用いられる
ものである請求項1〜9のいずれかに記載の片面防滑布
帛。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000258705A JP2002069853A (ja) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | 片面防滑布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000258705A JP2002069853A (ja) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | 片面防滑布帛 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002069853A true JP2002069853A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18746971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000258705A Pending JP2002069853A (ja) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | 片面防滑布帛 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002069853A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006263447A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-10-05 | Toray Ind Inc | 移動用シート及び移動用シートセット |
CN102277753A (zh) * | 2010-06-11 | 2011-12-14 | 本田技研工业株式会社 | 耐热性的树脂印花处理布帛 |
-
2000
- 2000-08-29 JP JP2000258705A patent/JP2002069853A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006263447A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-10-05 | Toray Ind Inc | 移動用シート及び移動用シートセット |
CN102277753A (zh) * | 2010-06-11 | 2011-12-14 | 本田技研工业株式会社 | 耐热性的树脂印花处理布帛 |
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