JP2002069217A - 表面処理装置及びそれを搭載した塗工装置又はラミネート装置 - Google Patents

表面処理装置及びそれを搭載した塗工装置又はラミネート装置

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JP2002069217A
JP2002069217A JP2000259701A JP2000259701A JP2002069217A JP 2002069217 A JP2002069217 A JP 2002069217A JP 2000259701 A JP2000259701 A JP 2000259701A JP 2000259701 A JP2000259701 A JP 2000259701A JP 2002069217 A JP2002069217 A JP 2002069217A
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ultraviolet
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Teruhiko Kai
輝彦 甲斐
Norimasa Sekine
徳政 関根
Yuichi Sakaki
祐一 榊
Akio Nakamura
彰男 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】連続的に移動するウエブ状の被表面処理基材に
紫外線を照射して、効率よく、安定的に表面処理する表
面処理装置の提供にある。 【解決手段】被表面処理基材10の表面に紫外線を照射
する表面処理装置100であって、少なくとも連続的に
移動するウエブ状の被表面処理基材10の表面をオゾン
を発生させる波長の紫外線と、そのオゾンを分解できる
波長の紫外線を照射する紫外線ランプ30a,30bで
表面処理する手段と、被表面処理基材10を複数のガイ
ドロール20a,20bのうちの少なくとも一つの吸着
ロールで保持しながら移動する手段とを具備する表面処
理装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被表面処理基材の
表面に紫外線を照射して表面処理を行う表面処理装置に
関するものであり、特にプラスチックフィルム等連続的
に移動するウエブ状の被表面処理基材の表面処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗工やメッキ等の前工程で、接着
力向上等の目的から基材の表面を洗浄する表面処理法の
一つに、紫外線の照射や紫外線により活性化されたオゾ
ンの吹き付け等により表面に付着している有機化合物を
分解、除去する表面処理法が知られ、実用化されてい
る。
【0003】その方法として例えば、特開平7−184
12号公報に開示されているように、紫外線を照射する
洗浄工程として、オゾン(O3 )が生成できる波長の紫
外線と、そのオゾンを分解できる波長の紫外線を照射す
るもので、すなわち前記紫外線によりオゾン(O3 )が
生成され、そのオゾンが分解されて酸素原子が発生す
る。基材表面の有機化合物の汚れは紫外線により分解さ
れ前記酸素原子と反応して有機酸化物などとなって除去
される洗浄方法である。
【0004】しかし、上記紫外線によるオゾン(O3
の生成とそのオゾンが分解されて酸素原子を生成させて
洗浄する表面処理法は、表面処理効果は充分であるが、
被表面処理基材としてガラス板等平面性に優れたものに
限られていて、プラスチックフィルム等ウエブ状の被表
面処理基材には下記の理由で適用が困難であるという問
題があった。すなわち上記技術における被表面処理基材
と紫外線ランプとの距離は、一般的に約20mm程度と
非常に狭い間隔であり、被表面処理基材が連続的に移動
するウエブ状の場合は、その被表面処理基材に掛かる張
力が緩んだりすると、(1)被表面処理基材と紫外線ラ
ンプとが接触し、被表面処理基材や紫外線ランプを傷つ
けたり、(2)被表面処理基材と紫外線ランプとの距離
が変動すると処理ムラが生じたり、(3)被表面処理基
材が浮いているので冷却効率が悪いなどの問題である。
【0005】一方連続的に移動するウエブ状の被表面処
理基材の表面を紫外線で表面処理する方法として、例え
ば特開平11−236460号公報に開示されているよ
うに、オゾン処理と紫外線処理を組み合わせたプラスチ
ックフィルムの表面処理法ではあるが、実質的にはオゾ
ン、酸素、窒素からなる混合ガスに紫外線ランプを照射
してオゾンと活性酸素を含有する混合ガスを接続パイプ
を通してプラスチックフィルムの表面に吹き付けて処理
するもので、上記オゾン(O3 )が生成できる波長の紫
外線と、そのオゾンを分解できる波長の紫外線を照射す
る方法に比べ表面処理の効率が劣るという問題があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解決するものであり、その課題とすると
ころは、連続的に移動するウエブ状の被表面処理基材に
紫外線を照射して、効率よく、安定的に表面処理を可能
にする表面処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項1の発明では、被表面処
理基材の表面に紫外線を照射する表面処理装置であっ
て、少なくとも連続的に移動するウエブ状の被表面処理
基材の表面を紫外線で表面処理する手段と、連続的に移
動するウエブ状の被表面処理基材を保持しながら移動す
る手段とを具備することを特徴とする表面処理装置とし
たものである。
【0008】また、請求項2の発明では、前記連続的に
移動するウエブ状の被表面処理基材の表面を紫外線で表
面処理する手段は、オゾンを発生させる紫外線ランプと
排気装置とからなることを特徴とする請求項1記載の表
面処理装置としたものである。
【0009】上記請求項2の発明によれば、オゾンを発
生させる波長の紫外線と、そのオゾンを分解できる波長
の紫外線の照射によって、オゾンの生成され、そのオゾ
ンが分解されて酸素原子が発生するので、基材表面の有
機化合物の汚れは前記酸素原子と反応して有機酸化物な
どとなって効率よく除去される表面処理装置とすること
ができる。
【0010】また、請求項3の発明では、前記連続的に
移動するウエブ状の被表面処理基材を保持しながら移動
する手段は、一つまたは複数のガイドロールでなり少な
くともその一つが吸着ロールであることを特徴とする請
求項1または2記載の表面処理装置としたものである。
【0011】また、上記請求項3の発明によれば、前記
被表面処理基材を保持しながら連続的に移動する手段
を、一つまたは複数のガイドロールとし、少なくともそ
の一つが吸着ロールとすることによって、被表面処理基
材が吸着ロールにしっかり保持吸着されているので、例
え連続的に移動するウエブ状の被表面処理基材に掛かる
張力が緩んだとしても、被表面処理基材と紫外線ランプ
との距離が20mm程度と非常に狭い間隔が保たれ、被
表面処理基材と紫外線ランプとが接触して、被表面処理
基材や紫外線ランプを傷つけたり、被表面処理基材と紫
外線ランプとの距離が変動すると処理ムラが生じたり、
あるいは被表面処理基材が浮いて冷却効率を悪くしたり
するなどという問題のない表面処理装置とすることがで
きる。
【0012】また、請求項4の発明では、前記請求項
1、2、または3記載の表面処理装置を搭載してなるこ
とを特徴とする塗工装置としたものである。
【0013】上記請求項4の発明によれば、前記の連続
的に移動するウエブ状の被表面処理基材表面の有機化合
物の汚れが効率よく除去される表面処理装置を搭載した
塗工装置とすることによって、ムラ等がなく均一に接着
力等に優れた塗工膜を得ることのできる塗工装置を提供
できる。
【0014】さらにまた、請求項5の発明では、前記請
求項1、2、または3記載の表面処理装置を搭載してな
ることを特徴とするラミネート装置としたものである。
【0015】上記請求項5の発明によれば、前記の連続
的に移動するウエブ状の被表面処理基材表面の有機化合
物の汚れが効率よく除去される表面処理装置を搭載した
ラミネート装置とすることによって、ムラ等がなく均一
なラミネート強度の高いラミネート積層体等を得ること
のできるラミネート装置を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
用いて説明する。本発明の表面処理装置は、例えば図1
の側面概略図に示すように、少なくとも連続的に移動す
るウエブ状の被表面処理基材(10)の表面を紫外線ラ
ンプ(30a)で表面処理する手段と、連続的に移動す
るウエブ状の被表面処理基材(10)を保持しながら移
動する手段とを具備する表面処理装置(100)であ
り、裏面を同時に処理する紫外線ランプ(30b)を設
けてもよく、また必要に応じて連続的に移動するウエブ
状の被表面処理基材(10)を冷却する手段を具備して
もよい。
【0017】そこで上記連続的に移動するウエブ状の被
表面処理基材(10)の表面を紫外線で表面処理する手
段は、図1に示すように、オゾンを発生させる紫外線ラ
ンプ(30a)と排気装置(50)とからなり、また上
記連続的に移動するウエブ状の被表面処理基材(10)
を保持しながら移動する手段は、2つのガイドロール
(20a、20b)でなり、少なくともその一つを吸着
ロールとするものである。
【0018】また、紫外線ランプ(30a,30b)の
輻射熱で被表面処理基材(10)が波打ちなどを起こす
危惧のある場合に具備する連続的に移動するウエブ状の
被表面処理基材(10)を冷却する手段は、ガイドロー
ル(20a、20b)内に設置された冷却装置である。
【0019】また、本発明では、例えば図2の側面概略
図に示すように、連続的に移動するウエブ状の被表面処
理基材(10)の巻出し部(60)と塗工ユニット(8
0)の間に上記の表面処理装置(100)を設けてなる
塗工装置(200)としたものである。
【0020】さらにまた、本発明では、例えば図3の側
面概略図に示すように、連続的に移動するウエブ状の被
表面処理基材(10)の巻出し部(60)とラミネート
ユニット(85)の間に上記の表面処理装置(100)
を設けてなるラミネート装置(300)としたものであ
る。
【0021】以下本発明を図面に従ってさらに詳細に説
明する。図1は、本発明の表面処理装置(100)の一
事例を模式的に表した側面概略図である。この図1で
は、被表面処理基材(10)の表裏両面を表面処理する
装置を示したが、被表面処理基材(10)の片面だけを
表面処理する装置でも良い。
【0022】この表面処理装置(100)は連続的に移
動するウエブ状の被表面処理基材(10)を通す為に2
本のガイドロール(20a、20b)とそれぞれに伴な
う2組の紫外線ランプ(30a、30b)とを囲う筺体
(40)と排気装置(50)からなり、このガイドロー
ルは、少なくとも1本以上必要とするもので、表裏を処
理する場合はこのように2本のガイドロール(20a、
20b)を必要とするものである。
【0023】これらガイドロール(20a、20b)に
前記紫外線ランプ(30a、30b)が平行に設置され
ている。
【0024】この被表面処理基材(10)の表面上には
油類や手油等の有機化合物が付着していて、この紫外線
ランプ(30a、30b)により波長300nm以下の
短波長紫外線を照射しオゾン(O3 )を発生させ、さら
にそのオゾンを紫外線で分解し、酸化性の強い酸素原子
が得られ、その酸素原子が前記有機化合物と反応してガ
ス状にし、被表面処理基材(10)の表面上の有機化合
物を除去することができる。
【0025】本発明の表面処理装置(100)を構成す
る300nm以下の短波長紫外線を放射する紫外線ラン
プ(30a、30b)としては、低圧水銀ランプ、エキ
シマランプ等が挙げられ、平行に数本並列して使用する
ことができる。
【0026】さらに、発生したオゾンは人体に悪影響を
及ぼずため、筐体(40)内のオゾンを排気装置(5
0)により外部に逃がさず捕集するようにしている。
【0027】また、効率良く表面処理するために、筐体
(40)内に酸素を導入しても良い。好ましくは、紫外
線ランプ(30a、30b)と被表面処理基材(10)
の間の空間に酸素を導入する方が高効率的である。また
は、直接オゾンを導入しても良い。
【0028】また、被表面処理基材(10)と紫外線ラ
ンプ(30a、30b)との距離を調整して処理度を調
整することもできる。
【0029】また、本発明では、ガイドロール(20
a、20b)のうち少なくとも1本以上を吸着ロールと
するものである。この吸着ロールは、被表面処理基材
(10)を常に吸着保持しつつ、移動させることができ
る。その為、被表面処理基材(10)にかかる張力が例
え弛んだ場合にも、被表面処理基材(10)が紫外線ラ
ンプ(30a、30b)に接触することがないので、被
表面処理基材(10)や紫外線ランプ(30a、30
b)に損傷を与えることがなく、処理ムラ等のない表面
処理装置とすることができる。
【0030】また、被表面処理基材(10)は、紫外線
ランプ(30a、30b)の輻射熱によりダメージを受
ける危惧のある場合、少なくとも1本以上の前記ガイド
ロール(20a、20b)内に冷却装置を設置し、前記
被表面処理基材(10)を連続的に移動しつつかつ冷却
することができる。この冷却装置は空冷でも水冷でもよ
い。また、冷却水の代わりに冷却媒体を循環させること
も可能である。またこの冷却装置はガイドロール(20
a、20b)内に設置することも、ガイドロール外に設
置することも可能である。
【0031】さらに図1に示すように、例えば2本のガ
イドロール(20a、20b)を吸着ロールとし、かつ
これら吸着ロールにそれぞれ冷却装置を組み込むことも
可能である。
【0032】本発明の表面処理装置は、単独で表面処理
装置として使用することもできるが、例えば塗工装置、
印刷装置あるいはドライラミネート、押出しラミネート
などのラミネート装置にインラインで組み込むこともで
きる。
【0033】
【実施例】次に実施例により、本発明を具体的に説明す
る。 〈実施例1〉図1の側面概略図に示すように、表面処理
装置(100)は被表面処理基材(10)を通すために
2本のガイドロール(20a、20b)、2組の紫外線
ランプ(30a、30b)とそれらを囲う筺体(40)
と排気装置(50)とで構成した。
【0034】そこで最初のガイドロール(20a)に3
本の前記紫外線ランプ(30a)が平行になるように設
置した。また、次のガイドロール(20b)に3本の前
記紫外線ランプ(30b)が平行になるように設置し
た。
【0035】また前記2本のガイドロール(20a、2
0b)は、いずれも吸着ロールとした。さらに、前記2
本のガイドロール(20a、20b)内には、水冷方式
の冷却装置も設置した。
【0036】上記表面処理装置(100)を用いて、図
2の側面概略図に示すように、被表面処理基材(10)
として、厚さ100μm、幅400mmのウエブ状2軸
延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを
使用し、5m/分で連続的に移動するPETフィルム
に、上記2組の紫外線ランプ(30a、30b)として
800Wの低圧水銀灯で、紫外線を照射し、オゾンを発
生させ、表面を処理した。この時、被表面処理基材(1
0)は2本のガイドロール(20a、20b)すなわち
吸着ロールに吸着するようしたので、紫外線ランプ(3
0a、30b)に接すること無く、移動することができ
た。さらに、冷却装置により、被表面処理基材(10)
としての2軸延伸PETフィルムの表面温度は60℃以
下であった。この冷却装置はガイドロール(20a、2
0b)内に設置し、水冷方式を採用している。
【0037】上記のように被表面処理基材(10)とし
ての2軸延伸PETフィルムを表面処理した後、塗工ユ
ニット(80)を有する塗工装置(200)により、塗
液を塗布した。塗工ユニット(80)にはグラビア印刷
方式を採用した。また、塗液にはウレタン系グラビアイ
ンキを使用した。その後、乾燥機(90)でウレタン系
グラビアインキを70℃で乾燥し塗工膜を得た。
【0038】上記で得られた塗工膜を観察したところ、
塗工ムラもなく均一な塗工膜であった。それは、2軸延
伸PETフィルムを表面処理したことにより、ウレタン
系グラビアインキとの濡れ性が向上するため、均一な塗
工膜とすることができるものである。
【0039】〈比較例1〉表面処理を行わない以外は、
実施例1と同様にして2軸延伸PETフィルム(10)
上に、塗工膜を形成した。
【0040】上記で得られた塗工膜を観察したところ、
塗液がはじいた箇所があり、塗工ムラとなっていた。す
なわち2軸延伸PETフィルムを表面処理しない場合、
ウレタン系グラビアインキとの濡れ性が悪くなり、均一
な塗工膜を得ることができないものであった。
【0041】〈実施例2〉図3の側面概略図に示すよう
に、実施例1に於ける塗工ユニットを押出しラミネート
方式のラミネートユニット(85)を有するラミネート
装置(300)とし、低密度ポリエチレンを280℃で
押し出し、また紫外線の照射は、1組の紫外線ランプ
(30a)のみとした以外は、実施例1と同様にしてラ
ミネート積層体を得た。
【0042】上記で得られたラミネート積層体の被表面
処理基材(10)とのラミネート強度を測定したとこ
ろ、300g/15mmであった。即ち2軸延伸PET
フィルムの表面を紫外線ランプ(30a)で表面処理し
たことにより、2軸延伸PETフィルムと低密度ポリエ
チレンとのラミネート強度が向上し、かつ均一にラミネ
ートすることができた。
【0043】〈比較例2〉図3に示す紫外線ランプ(3
0a)を除外した以外は、実施例2と同様にしてラミネ
ート積層体を得た。
【0044】上記で得られたラミネート積層体の被表面
処理基材(10)とのラミネート強度を測定したとこ
ろ、50g/15mmであった。即ち2軸延伸PETフ
ィルの表面を表面処理しない場合、充分で均一なラミネ
ート強度を得ることができなかった。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。即ち、被表面処理基材の表面に紫
外線を照射する表面処理装置であって、少なくとも連続
的に移動するウエブ状の被表面処理基材の表面を紫外線
で表面処理する手段と、連続的に移動するウエブ状の被
表面処理基材を保持しながら移動する手段とを具備する
表面処理装置で、前記被表面処理基材の表面を紫外線で
表面処理する手段は、オゾンを発生させる紫外線ランプ
でなるので、そのオゾンが分解されて酸素原子が発生
し、基材表面の有機化合物の汚れがこの酸素原子と反応
して有機酸化物などとなって、効率よく除去される表面
処理装置とすることができる。
【0046】また、前記被表面処理基材を保持しながら
連続的に移動する手段を、一つまたは複数のガイドロー
ルとし、少なくともその一つが吸着ロールとすることに
よって、被表面処理基材が吸着ロールにしっかり保持吸
着されているので、例え連続的に移動するウエブ状の被
表面処理基材に掛かる張力が緩んだとしても、被表面処
理基材や紫外線ランプを傷つけたり、被表面処理基材と
紫外線ランプとの距離の変動による処理ムラが生じた
り、あるいは被表面処理基材が浮いて冷却効率を悪くし
たりするなどという問題がなく、均一で安定的に表面処
理する表面処理装置とすることができる。
【0047】従って本発明は、プラスチックフィルム等
連続的に移動するウエブ状基材の表面処理装置として、
それを搭載した塗工装置あるいはラミネート装置の如き
用途において、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面処理装置の一実施の形態を模式的
に表した側面概略図である。
【図2】本発明の表面処理装置を搭載した塗工装置の一
実施の形態を模式的に表した側面概略図である。
【図3】本発明の表面処理装置を搭載したラミネート装
置の一実施の形態を模式的に表した側面概略図である。
【符号の説明】
10‥‥被表面処理基材 20a‥‥ガイドロール 20b‥‥ガイドロール 30a‥‥紫外線ランプ 30b‥‥紫外線ランプ 40‥‥筐体 50‥‥排気装置 60‥‥巻出し部 70‥‥巻取り部 80‥‥塗工ユニット 85‥‥ラミネートユニット 90‥‥乾燥装置 100‥‥表面処理装置 200‥‥塗工装置 300‥‥ラミネート装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 101:00 C08L 101:00 (72)発明者 中村 彰男 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4D075 BB46Z DA04 DB31 EA05 4F042 AA22 DB51 4F073 AA01 BA06 BB01 CA45 CA47

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被表面処理基材の表面に紫外線を照射する
    表面処理装置であって、少なくとも連続的に移動するウ
    エブ状の被表面処理基材の表面を紫外線で表面処理する
    手段と、連続的に移動するウエブ状の被表面処理基材を
    保持しながら移動する手段ととを具備することを特徴と
    する表面処理装置。
  2. 【請求項2】前記連続的に移動するウエブ状の被表面処
    理基材の表面を紫外線で表面処理する手段は、オゾンを
    発生させる紫外線ランプと排気装置とからなることを特
    徴とする請求項1記載の表面処理装置。
  3. 【請求項3】前記連続的に移動するウエブ状の被表面処
    理基材を保持しながら移動する手段は、一つまたは複数
    のガイドロールでなり少なくともその一つが吸着ロール
    であることを特徴とする請求項1または2記載の表面処
    理装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1、2、または3記載の表面処
    理装置を搭載してなることを特徴とする塗工装置。
  5. 【請求項5】前記請求項1、2、または3記載の表面処
    理装置を搭載してなることを特徴とするラミネート装
    置。
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