JP2002069109A - 光重合性組成物 - Google Patents
光重合性組成物Info
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- JP2002069109A JP2002069109A JP2000265412A JP2000265412A JP2002069109A JP 2002069109 A JP2002069109 A JP 2002069109A JP 2000265412 A JP2000265412 A JP 2000265412A JP 2000265412 A JP2000265412 A JP 2000265412A JP 2002069109 A JP2002069109 A JP 2002069109A
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- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】画像形成技術の中でも最も高感度で有望視され
ている光ラジカル重合系組成物において、高感度と優れ
た保存安定性を見事に両立できる光重合性組成物を提供
すること、及び特に紫外光、可視光及び赤外光を放射す
る固体レーザ及び半導体レーザ光を用いて記録すること
によりコンピューター等のデジタルデータから直接製版
可能な平板印刷用版材として好適な光重合性組成物を提
供すること。 【解決手段】 特定の構造構造を少なくとも1つ有する
光増感色素、光重合開始剤および不飽和2重結合を有す
る重合性化合物を含有することを特徴とする光重合性組
成物。
ている光ラジカル重合系組成物において、高感度と優れ
た保存安定性を見事に両立できる光重合性組成物を提供
すること、及び特に紫外光、可視光及び赤外光を放射す
る固体レーザ及び半導体レーザ光を用いて記録すること
によりコンピューター等のデジタルデータから直接製版
可能な平板印刷用版材として好適な光重合性組成物を提
供すること。 【解決手段】 特定の構造構造を少なくとも1つ有する
光増感色素、光重合開始剤および不飽和2重結合を有す
る重合性化合物を含有することを特徴とする光重合性組
成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元光造形やホ
ログラフィー、平版印刷用版材やカラープルーフ、フォ
トレジスト及びカラーフィルターといった画像形成材料
やインクや塗料、接着剤等の光硬化樹脂材料用途に利用
できる光重合性材料に関する。特にコンピュータ等のデ
ジタル信号から各種レーザを用いて直接製版できる、い
わゆるダイレクト製版可能な平版印刷用版材として好適
に用いられる光重合性組成物に関する。
ログラフィー、平版印刷用版材やカラープルーフ、フォ
トレジスト及びカラーフィルターといった画像形成材料
やインクや塗料、接着剤等の光硬化樹脂材料用途に利用
できる光重合性材料に関する。特にコンピュータ等のデ
ジタル信号から各種レーザを用いて直接製版できる、い
わゆるダイレクト製版可能な平版印刷用版材として好適
に用いられる光重合性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】波長300nm〜1200nmの紫外
光、可視光、赤外光を放射する固体レーザ及び半導体レ
ーザ、ガスレーザは高出力かつ小型のものが容易に入手
できるようになっており、これらのレーザはコンピュー
タ等のデジタルデータから直接製版する際の記録光源と
して、非常に有用である。これら各種レーザ光に感応す
る記録材料については種々研究されており、代表的なも
のとして、第一に、感光波長760nm以上の赤外線レ
ーザで記録可能な材料としては米国特許第470892
5号記載のポジ型記録材料、特開平8−276558号
に記載されている酸触媒架橋型のネガ型記録材料等があ
る。第二に、300nm〜700nmの紫外光または可
視光レーザ対応型の記録材料としては米国特許2850
445号及び特公昭44-20189に記載されているラジカル
重合型のネガ型記録材料等が多数ある。
光、可視光、赤外光を放射する固体レーザ及び半導体レ
ーザ、ガスレーザは高出力かつ小型のものが容易に入手
できるようになっており、これらのレーザはコンピュー
タ等のデジタルデータから直接製版する際の記録光源と
して、非常に有用である。これら各種レーザ光に感応す
る記録材料については種々研究されており、代表的なも
のとして、第一に、感光波長760nm以上の赤外線レ
ーザで記録可能な材料としては米国特許第470892
5号記載のポジ型記録材料、特開平8−276558号
に記載されている酸触媒架橋型のネガ型記録材料等があ
る。第二に、300nm〜700nmの紫外光または可
視光レーザ対応型の記録材料としては米国特許2850
445号及び特公昭44-20189に記載されているラジカル
重合型のネガ型記録材料等が多数ある。
【0003】一方、300nm以下の短波長光及び電子
線に関しては、特にフォトレジスト材料として重要であ
る。近年では集積回路がその集積度を益々高め、超LS
Iなどの半導体基板の製造でもハーフミクロン以下の線
幅からなる超微細パターンの加工が必要とされており、
その必要性を満たすためにフォトリソグラフィーに用い
られる露光装置の使用波長は益々短波化し、遠紫外光や
エキシマレーザ光(XeCl、KrF、ArFなど)が
検討され、さらに電子線による超微細パターンの形成が
検討されるに至っている。特に電子線は次世代のパター
ン形成技術の光源として有望しされている。
線に関しては、特にフォトレジスト材料として重要であ
る。近年では集積回路がその集積度を益々高め、超LS
Iなどの半導体基板の製造でもハーフミクロン以下の線
幅からなる超微細パターンの加工が必要とされており、
その必要性を満たすためにフォトリソグラフィーに用い
られる露光装置の使用波長は益々短波化し、遠紫外光や
エキシマレーザ光(XeCl、KrF、ArFなど)が
検討され、さらに電子線による超微細パターンの形成が
検討されるに至っている。特に電子線は次世代のパター
ン形成技術の光源として有望しされている。
【0004】これらの画像形成材料全てに共通の課題と
しては上述の各種エネルギー照射部と未照射部におい
て、その画像のON−OFFをいかに拡大できるかであ
り、つまり画像形成材料の高感度と保存安定性の両立で
ある。通常、光ラジカル重合系は高感度であるが、空気
中の酸素による重合阻害により大きく低感度化する。そ
のため、画像形成層の上に酸素遮断性の層を設ける手段
が取られている。しかし、酸素遮断性の層を設けると逆
に暗重合等によるカブリが発生し、保存安定性が悪化す
る。従って、高感度と保存安定性の両立は、困難な課題
であり、従来の技術では十分に満足できる結果は得られ
ておらず、従来にはない新たな技術が求められていた。
しては上述の各種エネルギー照射部と未照射部におい
て、その画像のON−OFFをいかに拡大できるかであ
り、つまり画像形成材料の高感度と保存安定性の両立で
ある。通常、光ラジカル重合系は高感度であるが、空気
中の酸素による重合阻害により大きく低感度化する。そ
のため、画像形成層の上に酸素遮断性の層を設ける手段
が取られている。しかし、酸素遮断性の層を設けると逆
に暗重合等によるカブリが発生し、保存安定性が悪化す
る。従って、高感度と保存安定性の両立は、困難な課題
であり、従来の技術では十分に満足できる結果は得られ
ておらず、従来にはない新たな技術が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、画像形成技術の中でも最も高感度で有望視されてい
る光ラジカル重合系組成物において、高感度と優れた保
存安定性を見事に両立できる光重合性組成物を提供する
ことである。特に紫外光、可視光及び赤外光を放射する
固体レーザ及び半導体レーザ光を用いて記録することに
よりコンピューター等のデジタルデータから直接製版可
能な平板印刷用版材として好適な光重合性組成物を提供
することである。
は、画像形成技術の中でも最も高感度で有望視されてい
る光ラジカル重合系組成物において、高感度と優れた保
存安定性を見事に両立できる光重合性組成物を提供する
ことである。特に紫外光、可視光及び赤外光を放射する
固体レーザ及び半導体レーザ光を用いて記録することに
よりコンピューター等のデジタルデータから直接製版可
能な平板印刷用版材として好適な光重合性組成物を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、光重合性組成物において特定の重合性基を有す
る光増感色素を用いることにより、上記目的を達成する
ことを見いだした。即ち、本発明は、以下の構成を有す
る。下記一般式(I)で表される構造を少なくとも1つ
有する光増感色素、光重合開始剤および不飽和2重結合
を有する重合性化合物を含有することを特徴とする光重
合性組成物。
た結果、光重合性組成物において特定の重合性基を有す
る光増感色素を用いることにより、上記目的を達成する
ことを見いだした。即ち、本発明は、以下の構成を有す
る。下記一般式(I)で表される構造を少なくとも1つ
有する光増感色素、光重合開始剤および不飽和2重結合
を有する重合性化合物を含有することを特徴とする光重
合性組成物。
【0007】
【化2】
【0008】(一般式(I)中、X1、X2は各々独立し
て、ヘテロ原子又はハロゲン原子を表す。Ra、Rbは各
々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は有
機残基を表す。また、X1とX2、RaとRb、又はX1と
RaあるいはRbとが互いに結合して環状構造を形成して
もよい。)
て、ヘテロ原子又はハロゲン原子を表す。Ra、Rbは各
々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は有
機残基を表す。また、X1とX2、RaとRb、又はX1と
RaあるいはRbとが互いに結合して環状構造を形成して
もよい。)
【0009】従来から最も一般的なラジカル重合性の化
合物として、重合性が高いアクリル酸エステル基、アク
リル酸アミド基、メタクリル酸エステル基、メタクリル
酸アミド基等を有するモノマー、オリゴマー、ポリマー
などが利用されてきたが、これらのものでは、酸素によ
る重合阻害を受けるため、光重合性組成物に用いたとき
に感度と保存安定性の両立という課題を達成できるもの
でなかった。
合物として、重合性が高いアクリル酸エステル基、アク
リル酸アミド基、メタクリル酸エステル基、メタクリル
酸アミド基等を有するモノマー、オリゴマー、ポリマー
などが利用されてきたが、これらのものでは、酸素によ
る重合阻害を受けるため、光重合性組成物に用いたとき
に感度と保存安定性の両立という課題を達成できるもの
でなかった。
【0010】一方、ポリマーの構成成分として、アクリ
ル系に匹敵する重合性をもつ基としてα-ヘテロ置換メ
チルアクリル基やα-ハロゲン置換メチルアクリル基を
有する化合物(モノマー)が知られている。これらの化
合物は、同じα位に置換基を有する重合性の低いイタコ
ン酸基やα-アルキルアクリル基などとは違い、α位に
置換されたヘテロ原子或いはハロゲン原子の電子的効果
及び立体的効果により、ポリマーの構成成分としての重
合性が向上すると言われている。
ル系に匹敵する重合性をもつ基としてα-ヘテロ置換メ
チルアクリル基やα-ハロゲン置換メチルアクリル基を
有する化合物(モノマー)が知られている。これらの化
合物は、同じα位に置換基を有する重合性の低いイタコ
ン酸基やα-アルキルアクリル基などとは違い、α位に
置換されたヘテロ原子或いはハロゲン原子の電子的効果
及び立体的効果により、ポリマーの構成成分としての重
合性が向上すると言われている。
【0011】本発明者は、α位にヘテロ原子あるいはハ
ロゲン原子が置換した重合性基を有する構造を有する光
増感色素を光重合性組成物に用いることにより、従来の
ラジカル重合性化合物が有する課題、即ち上述の酸素の
重合阻害の影響を大幅に低減でき、上記光重合性組成物
特有の課題である高感度と優れた保存安定性の両立を解
決できるということを見いだした。酸素の重合阻害の影
響を低減する機構は明確ではないが、本発明における一
般式(I)で表される構造を有する化合物は、そのα-
位の置換基効果により、従来のアクリル系やメタクリル
系と比較し重合成長速度定数はあまり高くはないが、停
止速度定数が極端に小さいため、連鎖成長時に酸素と反
応しにくく、結果として酸素の重合阻害の影響を受けに
くくなったのではないかと考えられる。さらに、上記特
定の重合性基を有する構造を光増感色素に連結すること
で、発生するラジカルを重合性基と効率よく反応させら
れると考えられる。本発明は、本発明の光重合性組成物
を支持体上に塗布された感光性平版印刷版に好適に用い
ることができる。
ロゲン原子が置換した重合性基を有する構造を有する光
増感色素を光重合性組成物に用いることにより、従来の
ラジカル重合性化合物が有する課題、即ち上述の酸素の
重合阻害の影響を大幅に低減でき、上記光重合性組成物
特有の課題である高感度と優れた保存安定性の両立を解
決できるということを見いだした。酸素の重合阻害の影
響を低減する機構は明確ではないが、本発明における一
般式(I)で表される構造を有する化合物は、そのα-
位の置換基効果により、従来のアクリル系やメタクリル
系と比較し重合成長速度定数はあまり高くはないが、停
止速度定数が極端に小さいため、連鎖成長時に酸素と反
応しにくく、結果として酸素の重合阻害の影響を受けに
くくなったのではないかと考えられる。さらに、上記特
定の重合性基を有する構造を光増感色素に連結すること
で、発生するラジカルを重合性基と効率よく反応させら
れると考えられる。本発明は、本発明の光重合性組成物
を支持体上に塗布された感光性平版印刷版に好適に用い
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】<本発明における一般式(I)で
示される構造を有する光増感色素>本発明における特徴
の光増感色素は、一般式(I)で表される構造を少なく
とも1つ有する光増感色素である。一般式(I)で示さ
れる構造は、1価あるいは2価以上の置換基となってお
り、一般式(I)におけるRa、Rb、X1、X2のうち少
なくとも1つが、1つ以上の結合手を有する。更に、X
1、X2がn個の連結可能な部位を有する連結基となっ
て、その末端に少なくとも1つの光増感色素と一般式
(I)で示される基を連結していても良い(nは2以上
の整数)(多量体)。
示される構造を有する光増感色素>本発明における特徴
の光増感色素は、一般式(I)で表される構造を少なく
とも1つ有する光増感色素である。一般式(I)で示さ
れる構造は、1価あるいは2価以上の置換基となってお
り、一般式(I)におけるRa、Rb、X1、X2のうち少
なくとも1つが、1つ以上の結合手を有する。更に、X
1、X2がn個の連結可能な部位を有する連結基となっ
て、その末端に少なくとも1つの光増感色素と一般式
(I)で示される基を連結していても良い(nは2以上
の整数)(多量体)。
【0013】該一般式(I)において、X1、X2は、ヘ
テロ原子又はハロゲン原子を表すが、それらが末端基に
なってもよいし、また連結基となり、他の置換基(ここ
で置換基としては、上述の如く、一般式(I)の構造や
光増感色素も含む)に連結されてもよい。ヘテロ原子と
しては、好ましくは非金属原子であり、具体的には酸素
原子、イオウ原子、窒素原子、リン原子が挙げられる。
ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子、フッ素原子等が挙げられる。一般式(I)で示され
る構造がX1、X2で光増感色素と結合する場合、X1、
X2が表すヘテロ原子として、光増感色素の一部である
ヘテロ原子が兼ねてもよい。X1として好ましくは、ハ
ロゲン原子、あるいはX1が連結基となり、そこに他の
置換基が連結されている基として、少なくとも1つの結
合手を有する光増感色素あるいは、ヒドロキシル基、置
換オキシ基、メルカプト基、置換チオ基、アミノ基、置
換アミノ基、スルホ基、スルホナト基、置換スルフィニ
ル基、置換スルホニル基、ホスホノ基、置換ホスホノ
基、ホスホナト基、置換ホスホナト基、ニトロ基、ヘテ
ロ環基(但し、ヘテロ原子で連結している)を表す。X
2として好ましくは、ハロゲン原子、あるいはX2が連結
基となり、そこに他の置換基が連結されている基とし
て、少なくとも1つの結合手を有する光増感色素あるい
は、ヒドロキシル基、置換オキシ基、メルカプト基、置
換チオ基、アミノ基、置換アミノ基、ヘテロ環基(但
し、ヘテロ原子で連結している)を表す。
テロ原子又はハロゲン原子を表すが、それらが末端基に
なってもよいし、また連結基となり、他の置換基(ここ
で置換基としては、上述の如く、一般式(I)の構造や
光増感色素も含む)に連結されてもよい。ヘテロ原子と
しては、好ましくは非金属原子であり、具体的には酸素
原子、イオウ原子、窒素原子、リン原子が挙げられる。
ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子、フッ素原子等が挙げられる。一般式(I)で示され
る構造がX1、X2で光増感色素と結合する場合、X1、
X2が表すヘテロ原子として、光増感色素の一部である
ヘテロ原子が兼ねてもよい。X1として好ましくは、ハ
ロゲン原子、あるいはX1が連結基となり、そこに他の
置換基が連結されている基として、少なくとも1つの結
合手を有する光増感色素あるいは、ヒドロキシル基、置
換オキシ基、メルカプト基、置換チオ基、アミノ基、置
換アミノ基、スルホ基、スルホナト基、置換スルフィニ
ル基、置換スルホニル基、ホスホノ基、置換ホスホノ
基、ホスホナト基、置換ホスホナト基、ニトロ基、ヘテ
ロ環基(但し、ヘテロ原子で連結している)を表す。X
2として好ましくは、ハロゲン原子、あるいはX2が連結
基となり、そこに他の置換基が連結されている基とし
て、少なくとも1つの結合手を有する光増感色素あるい
は、ヒドロキシル基、置換オキシ基、メルカプト基、置
換チオ基、アミノ基、置換アミノ基、ヘテロ環基(但
し、ヘテロ原子で連結している)を表す。
【0014】X1又はX2が連結基となり、そこに他の置
換基が連結されている基となる場合において、それらの
基からn個の水素を除いて、n個の連結可能な部位を有
する連結基となり、その末端に一般式(I)の基をn個
連結していても良い(nは2以上の整数)。またX1、
X2が互いに結合し環状構造を形成していても良い。
換基が連結されている基となる場合において、それらの
基からn個の水素を除いて、n個の連結可能な部位を有
する連結基となり、その末端に一般式(I)の基をn個
連結していても良い(nは2以上の整数)。またX1、
X2が互いに結合し環状構造を形成していても良い。
【0015】Ra、Rbは各々独立して、より好ましく
は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、あるいは有機
残基として、置換基を有していても良くかつ不飽和結合
を含んでいても良い炭化水素基、置換オキシ基、置換チ
オ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、カルボキシラ
ート基を表し、またRaとRbは互いに結合し環状構造を
形成していても良い。
は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、あるいは有機
残基として、置換基を有していても良くかつ不飽和結合
を含んでいても良い炭化水素基、置換オキシ基、置換チ
オ基、置換アミノ基、置換カルボニル基、カルボキシラ
ート基を表し、またRaとRbは互いに結合し環状構造を
形成していても良い。
【0016】次に、一般式(I)におけるX1、X2、R
a、Rbにおける上述の各置換基の例を示す。上記、置換
基を有していても良くかつ不飽和結合を含んでいても良
い炭化水素基としては、アルキル基、置換アルキル基、
アリール基、置換アリール基、アルケニル基、置換アル
ケニル基、アルキニル基及び置換アルキニル基があげら
れる。
a、Rbにおける上述の各置換基の例を示す。上記、置換
基を有していても良くかつ不飽和結合を含んでいても良
い炭化水素基としては、アルキル基、置換アルキル基、
アリール基、置換アリール基、アルケニル基、置換アル
ケニル基、アルキニル基及び置換アルキニル基があげら
れる。
【0017】アルキル基としては炭素原子数が1から2
0までの直鎖状、分岐状、または環状のアルキル基をあ
げることができ、その具体例としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基、エイコシル基、イソプロピル基、
イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソペン
チル基、ネオペンチル基、1−メチルブチル基、イソヘ
キシル基、2−エチルヘキシル基、2−メチルヘキシル
基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、2−ノルボ
ルニル基をあげることができる。これらの中では、炭素
原子数1から12までの直鎖状、炭素原子数3から12
までの分岐状、ならびに炭素原子数5から10までの環
状のアルキル基がより好ましい。
0までの直鎖状、分岐状、または環状のアルキル基をあ
げることができ、その具体例としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基、エイコシル基、イソプロピル基、
イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソペン
チル基、ネオペンチル基、1−メチルブチル基、イソヘ
キシル基、2−エチルヘキシル基、2−メチルヘキシル
基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、2−ノルボ
ルニル基をあげることができる。これらの中では、炭素
原子数1から12までの直鎖状、炭素原子数3から12
までの分岐状、ならびに炭素原子数5から10までの環
状のアルキル基がより好ましい。
【0018】置換アルキル基は置換基とアルキレン基と
の結合により構成され、その置換基としては、水素を除
く一価の非金属原子団が用いられ、好ましい例として
は、ハロゲン原子(−F、−Br、−Cl、−I)、ヒ
ドロキシル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、メルカ
プト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルジ
チオ基、アリールジチオ基、アミノ基、N−アルキルア
ミノ基、N,N−ジアルキルアミノ基、N−アリールア
ミノ基、N,N−ジアリールアミノ基、N−アルキル−
N−アリールアミノ基、アシルオキシ基、カルバモイル
オキシ基、N−アルキルカルバモイルオキシ基、N−ア
リールカルバモイルオキシ基、N,N−ジアルキルカル
バモイルオキシ基、N,N−ジアリールカルバモイルオ
キシ基、N−アルキル−N−アリールカルバモイルオキ
シ基、アルキルスルホキシ基、アリールスルホキシ基、
アシルチオ基、アシルアミノ基、N−アルキルアシルア
ミノ基、N−アリールアシルアミノ基、ウレイド基、
N′−アルキルウレイド基、N′,N′−ジアルキルウ
レイド基、N′−アリールウレイド基、N′,N′−ジ
アリールウレイド基、N′−アルキル−N′−アリール
ウレイド基、N−アルキルウレイド基、N−アリールウ
レイド基、N′−アルキル−N−アルキルウレイド基、
N′−アルキル−N−アリールウレイド基、N′,N′
−ジアルキル−N−アルキルウレイド基、N′,N′−
ジアルキル−N−アリールウレイド基、N′−アリール
−N−アルキルウレイド基、N′−アリール−N−アリ
ールウレイド基、N′,N′−ジアリール−N−アルキ
ルウレイド基、N′,N′−ジアリール−N−アリール
ウレイド基、N′−アルキル−N′−アリール−N−ア
ルキルウレイド基、N′−アルキル−N′−アリール−
N−アリールウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ
基、アリーロキシカルボニルアミノ基、N−アルキル−
N−アルコキシカルボニルアミノ基、N−アルキル−N
−アリーロキシカルボニルアミノ基、N−アリール−N
−アルコキシカルボニルアミノ基、N−アリール−N−
アリーロキシカルボニルアミノ基、ホルミル基、アシル
基、カルボキシル基及びその共役塩基基(以下、カルボ
キシラートと称す)、アルコキシカルボニル基、アリー
ロキシカルボニル基、カルバモイル基、N−アルキルカ
ルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、N
−アリールカルバモイル基、N,N−ジアリールカルバ
モイル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイル
基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ス
ルホ基(−SO3H)及びその共役塩基基(以下、スル
ホナト基と称す)、アルコキシスルホニル基、アリーロ
キシスルホニル基、スルフィナモイル基、N−アルキル
スルフィナモイル基、N,N−ジアルキルスルフィナモ
イル基、N−アリールスルフィナモイル基、N,N−ジ
アリールスルフィナモイル基、N−アルキル−N−アリ
ールスルフィナモイル基、スルファモイル基、N−アル
キルスルファモイル基、N,N−ジアルキルスルファモ
イル基、N−アリールスルファモイル基、N,N−ジア
リールスルファモイル基、N−アルキル−N−アリール
スルファモイル基、N−アシルスルファモイル基及びそ
の共役塩基基、N−アルキルスルホニルスルファモイル
基(−SO2NHSO2(alkyl))及びその共役塩
基基、N−アリールスルホニルスルファモイル基(−S
O2NHSO2(allyl))及びその共役塩基基、N
−アルキルスルホニルカルバモイル基(−CONHSO
2(alkyl))及びその共役塩基基、N−アリール
スルホニルカルバモイル基(−CONHSO2(all
yl))及びその共役塩基基、アルコキシシリル基(−
Si(Oalkyl)3)、アリーロキシシリル基(−
Si(Oallyl)3)、ヒドロキシシリル基(−S
i(OH)3)及びその共役塩基基、ホスホノ基(−P
O3H2)及びその共役塩基基(以下、ホスホナト基と称
す)、ジアルキルホスホノ基(−PO3(alky
l)2)、ジアリールホスホノ基(−PO3(aryl)
2)、アルキルアリールホスホノ基(−PO3(alky
l)(aryl))、モノアルキルホスホノ基(−PO
3H(alkyl))及びその共役塩基基(以後、アル
キルホスホナト基と称す)、モノアリールホスホノ基
(−PO3H(aryl))及びその共役塩基基(以
後、アリールホスホナト基と称す)、ホスホノオキシ基
(−OPO3H2)及びその共役塩基基(以後、ホスホナ
トオキシ基と称す)、ジアルキルホスホノオキシ基(−
OPO3(alkyl)2)、ジアリールホスホノオキシ
基(−OPO3(aryl)2)、アルキルアリールホス
ホノオキシ基(−OPO3(alkyl)(ary
l))、モノアルキルホスホノオキシ基(−OPO3H
(alkyl))及びその共役塩基基(以後、アルキル
ホスホナトオキシ基と称す)、モノアリールホスホノオ
キシ基(−OPO3H(aryl))及びその共役塩基
基(以後、アリールホスホナトオキシ基と称す)、シア
ノ基、ニトロ基、アリール基、アルケニル基、アルキニ
ル基があげられる。
の結合により構成され、その置換基としては、水素を除
く一価の非金属原子団が用いられ、好ましい例として
は、ハロゲン原子(−F、−Br、−Cl、−I)、ヒ
ドロキシル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、メルカ
プト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルジ
チオ基、アリールジチオ基、アミノ基、N−アルキルア
ミノ基、N,N−ジアルキルアミノ基、N−アリールア
ミノ基、N,N−ジアリールアミノ基、N−アルキル−
N−アリールアミノ基、アシルオキシ基、カルバモイル
オキシ基、N−アルキルカルバモイルオキシ基、N−ア
リールカルバモイルオキシ基、N,N−ジアルキルカル
バモイルオキシ基、N,N−ジアリールカルバモイルオ
キシ基、N−アルキル−N−アリールカルバモイルオキ
シ基、アルキルスルホキシ基、アリールスルホキシ基、
アシルチオ基、アシルアミノ基、N−アルキルアシルア
ミノ基、N−アリールアシルアミノ基、ウレイド基、
N′−アルキルウレイド基、N′,N′−ジアルキルウ
レイド基、N′−アリールウレイド基、N′,N′−ジ
アリールウレイド基、N′−アルキル−N′−アリール
ウレイド基、N−アルキルウレイド基、N−アリールウ
レイド基、N′−アルキル−N−アルキルウレイド基、
N′−アルキル−N−アリールウレイド基、N′,N′
−ジアルキル−N−アルキルウレイド基、N′,N′−
ジアルキル−N−アリールウレイド基、N′−アリール
−N−アルキルウレイド基、N′−アリール−N−アリ
ールウレイド基、N′,N′−ジアリール−N−アルキ
ルウレイド基、N′,N′−ジアリール−N−アリール
ウレイド基、N′−アルキル−N′−アリール−N−ア
ルキルウレイド基、N′−アルキル−N′−アリール−
N−アリールウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ
基、アリーロキシカルボニルアミノ基、N−アルキル−
N−アルコキシカルボニルアミノ基、N−アルキル−N
−アリーロキシカルボニルアミノ基、N−アリール−N
−アルコキシカルボニルアミノ基、N−アリール−N−
アリーロキシカルボニルアミノ基、ホルミル基、アシル
基、カルボキシル基及びその共役塩基基(以下、カルボ
キシラートと称す)、アルコキシカルボニル基、アリー
ロキシカルボニル基、カルバモイル基、N−アルキルカ
ルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、N
−アリールカルバモイル基、N,N−ジアリールカルバ
モイル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイル
基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ス
ルホ基(−SO3H)及びその共役塩基基(以下、スル
ホナト基と称す)、アルコキシスルホニル基、アリーロ
キシスルホニル基、スルフィナモイル基、N−アルキル
スルフィナモイル基、N,N−ジアルキルスルフィナモ
イル基、N−アリールスルフィナモイル基、N,N−ジ
アリールスルフィナモイル基、N−アルキル−N−アリ
ールスルフィナモイル基、スルファモイル基、N−アル
キルスルファモイル基、N,N−ジアルキルスルファモ
イル基、N−アリールスルファモイル基、N,N−ジア
リールスルファモイル基、N−アルキル−N−アリール
スルファモイル基、N−アシルスルファモイル基及びそ
の共役塩基基、N−アルキルスルホニルスルファモイル
基(−SO2NHSO2(alkyl))及びその共役塩
基基、N−アリールスルホニルスルファモイル基(−S
O2NHSO2(allyl))及びその共役塩基基、N
−アルキルスルホニルカルバモイル基(−CONHSO
2(alkyl))及びその共役塩基基、N−アリール
スルホニルカルバモイル基(−CONHSO2(all
yl))及びその共役塩基基、アルコキシシリル基(−
Si(Oalkyl)3)、アリーロキシシリル基(−
Si(Oallyl)3)、ヒドロキシシリル基(−S
i(OH)3)及びその共役塩基基、ホスホノ基(−P
O3H2)及びその共役塩基基(以下、ホスホナト基と称
す)、ジアルキルホスホノ基(−PO3(alky
l)2)、ジアリールホスホノ基(−PO3(aryl)
2)、アルキルアリールホスホノ基(−PO3(alky
l)(aryl))、モノアルキルホスホノ基(−PO
3H(alkyl))及びその共役塩基基(以後、アル
キルホスホナト基と称す)、モノアリールホスホノ基
(−PO3H(aryl))及びその共役塩基基(以
後、アリールホスホナト基と称す)、ホスホノオキシ基
(−OPO3H2)及びその共役塩基基(以後、ホスホナ
トオキシ基と称す)、ジアルキルホスホノオキシ基(−
OPO3(alkyl)2)、ジアリールホスホノオキシ
基(−OPO3(aryl)2)、アルキルアリールホス
ホノオキシ基(−OPO3(alkyl)(ary
l))、モノアルキルホスホノオキシ基(−OPO3H
(alkyl))及びその共役塩基基(以後、アルキル
ホスホナトオキシ基と称す)、モノアリールホスホノオ
キシ基(−OPO3H(aryl))及びその共役塩基
基(以後、アリールホスホナトオキシ基と称す)、シア
ノ基、ニトロ基、アリール基、アルケニル基、アルキニ
ル基があげられる。
【0019】これらの置換基における、アルキル基の具
体例としては、前述のアルキル基があげられ、アリール
基の具体例としては、フェニル基、ビフェニル基、ナフ
チル基、トリル基、キシリル基、メシチル基、クメニル
基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフ
ェニル基、クロロメチルフェニル基、ヒドロキシフェニ
ル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、フェ
ノキシフェニル基、アセトキシフェニル基、ベンゾイロ
キシフェニル基、メチルチオフェニル基、フェニルチオ
フェニル基、メチルアミノフェニル基、ジメチルアミノ
フェニル基、アセチルアミノフェニル基、カルボキシフ
ェニル基、メトキシカルボニルフェニル基、エトキシカ
ルボニルフェニル基、フェノキシカルボニルフェニル
基、N−フェニルカルバモイルフェニル基、フェニル
基、ニトロフェニル基、シアノフェニル基、スルホフェ
ニル基、スルホナトフェニル基、ホスホノフェニル基、
ホスホナトフェニル基などをあげることができる。ま
た、アルケニル基の例としては、ビニル基、1−プロペ
ニル基、1−ブテニル基、シンナミル基、2−クロロ−
1−エテニル基、等があげられ、アルキニル基の例とし
ては、エチニル基、1−プロピニル基、1−ブチニル
基、トリメチルシリルエチニル基、フェニルエチニル基
等があげられる。
体例としては、前述のアルキル基があげられ、アリール
基の具体例としては、フェニル基、ビフェニル基、ナフ
チル基、トリル基、キシリル基、メシチル基、クメニル
基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフ
ェニル基、クロロメチルフェニル基、ヒドロキシフェニ
ル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、フェ
ノキシフェニル基、アセトキシフェニル基、ベンゾイロ
キシフェニル基、メチルチオフェニル基、フェニルチオ
フェニル基、メチルアミノフェニル基、ジメチルアミノ
フェニル基、アセチルアミノフェニル基、カルボキシフ
ェニル基、メトキシカルボニルフェニル基、エトキシカ
ルボニルフェニル基、フェノキシカルボニルフェニル
基、N−フェニルカルバモイルフェニル基、フェニル
基、ニトロフェニル基、シアノフェニル基、スルホフェ
ニル基、スルホナトフェニル基、ホスホノフェニル基、
ホスホナトフェニル基などをあげることができる。ま
た、アルケニル基の例としては、ビニル基、1−プロペ
ニル基、1−ブテニル基、シンナミル基、2−クロロ−
1−エテニル基、等があげられ、アルキニル基の例とし
ては、エチニル基、1−プロピニル基、1−ブチニル
基、トリメチルシリルエチニル基、フェニルエチニル基
等があげられる。
【0020】上述のアシル基(R4CO−)としては、
R4が水素原子及び上記のアルキル基、アリール基、ア
ルケニル基、アルキニル基をあげることができる。一
方、置換アルキル基におけるアルキレン基としては前述
の炭素数1から20までのアルキル基上の水素原子のい
ずれか1つを除し、2価の有機残基としたものをあげる
ことができ、好ましくは炭素原子数1から12までの直
鎖状、炭素原子数3から12までの分岐状ならびに炭素
原子数5から10までの環状のアルキレン基をあげるこ
とができる。好ましい置換アルキル基の具体例として
は、クロロメチル基、ブロモメチル基、2−クロロエチ
ル基、トリフルオロメチル基、メトキシメチル基、メト
キシエトキシエチル基、アリルオキシメチル基、フェノ
キシメチル基、メチルチオメチル基、トリルチオメチル
基、エチルアミノエチル基、ジエチルアミノプロピル
基、モルホリノプロピル基、アセチルオキシメチル基、
ベンゾイルオキシメチル基、N−シクロヘキシルカルバ
モイルオキシエチル基、N−フェニルカルバモイルオキ
シエチル基、アセチルアミノエチル基、N−メチルベン
ゾイルアミノプロピル基、2−オキソエチル基、2−オ
キソプロピル基、カルボキシプロピル基、メトキシカル
ボニルエチル基、メトキシカルボニルメチル基、メトキ
シカルボニルブチル基、エトキシカルボニルメチル基、
ブトキシカルボニルメチル基、アリルオキシカルボニル
メチル基、ベンジルオキシカルボニルメチル基、メトキ
シカルボニルフェニルメチル基、トリクロロメチルカル
ボニルメチル基、アリルオキシカルボニルブチル基、ク
ロロフェノキシカルボニルメチル基、カルバモイルメチ
ル基、N−メチルカルバモイルエチル基、N,N−ジプ
ロピルカルバモイルメチル基、N−(メトキシフェニ
ル)カルバモイルエチル基、N−メチル−N−(スルホ
フェニル)カルバモイルメチル基、スルホプロピル基、
スルホブチル基、スルホナトブチル基、スルファモイル
ブチル基、N−エチルスルファモイルメチル基、N,N
−ジプロピルスルファモイルプロピル基、N−トリルス
ルファモイルプロピル基、N−メチル−N−(ホスホノ
フェニル)スルファモイルオクチル基、
R4が水素原子及び上記のアルキル基、アリール基、ア
ルケニル基、アルキニル基をあげることができる。一
方、置換アルキル基におけるアルキレン基としては前述
の炭素数1から20までのアルキル基上の水素原子のい
ずれか1つを除し、2価の有機残基としたものをあげる
ことができ、好ましくは炭素原子数1から12までの直
鎖状、炭素原子数3から12までの分岐状ならびに炭素
原子数5から10までの環状のアルキレン基をあげるこ
とができる。好ましい置換アルキル基の具体例として
は、クロロメチル基、ブロモメチル基、2−クロロエチ
ル基、トリフルオロメチル基、メトキシメチル基、メト
キシエトキシエチル基、アリルオキシメチル基、フェノ
キシメチル基、メチルチオメチル基、トリルチオメチル
基、エチルアミノエチル基、ジエチルアミノプロピル
基、モルホリノプロピル基、アセチルオキシメチル基、
ベンゾイルオキシメチル基、N−シクロヘキシルカルバ
モイルオキシエチル基、N−フェニルカルバモイルオキ
シエチル基、アセチルアミノエチル基、N−メチルベン
ゾイルアミノプロピル基、2−オキソエチル基、2−オ
キソプロピル基、カルボキシプロピル基、メトキシカル
ボニルエチル基、メトキシカルボニルメチル基、メトキ
シカルボニルブチル基、エトキシカルボニルメチル基、
ブトキシカルボニルメチル基、アリルオキシカルボニル
メチル基、ベンジルオキシカルボニルメチル基、メトキ
シカルボニルフェニルメチル基、トリクロロメチルカル
ボニルメチル基、アリルオキシカルボニルブチル基、ク
ロロフェノキシカルボニルメチル基、カルバモイルメチ
ル基、N−メチルカルバモイルエチル基、N,N−ジプ
ロピルカルバモイルメチル基、N−(メトキシフェニ
ル)カルバモイルエチル基、N−メチル−N−(スルホ
フェニル)カルバモイルメチル基、スルホプロピル基、
スルホブチル基、スルホナトブチル基、スルファモイル
ブチル基、N−エチルスルファモイルメチル基、N,N
−ジプロピルスルファモイルプロピル基、N−トリルス
ルファモイルプロピル基、N−メチル−N−(ホスホノ
フェニル)スルファモイルオクチル基、
【0021】
【化3】
【0022】ホスホノブチル基、ホスホナトヘキシル
基、ジエチルホスホノブチル基、ジフェニルホスホノプ
ロピル基、メチルホスホノブチル基、メチルホスホナト
ブチル基、トリルホスホノヘキシル基、トリルホスホナ
トヘキシル基、ホスホノオキシプロピル基、ホスホナト
オキシブチル基、ベンジル基、フェネチル基、α−メチ
ルベンジル基、1−メチル−1−フェニルエチル基、p
−メチルベンジル基、シンナミル基、アリル基、1−プ
ロペニルメチル基、2−ブテニル基、2−メチルアリル
基、2−メチルプロペニルメチル基、2−プロピニル
基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、等をあげること
ができる。
基、ジエチルホスホノブチル基、ジフェニルホスホノプ
ロピル基、メチルホスホノブチル基、メチルホスホナト
ブチル基、トリルホスホノヘキシル基、トリルホスホナ
トヘキシル基、ホスホノオキシプロピル基、ホスホナト
オキシブチル基、ベンジル基、フェネチル基、α−メチ
ルベンジル基、1−メチル−1−フェニルエチル基、p
−メチルベンジル基、シンナミル基、アリル基、1−プ
ロペニルメチル基、2−ブテニル基、2−メチルアリル
基、2−メチルプロペニルメチル基、2−プロピニル
基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、等をあげること
ができる。
【0023】アリール基としては1個から3個のベンゼ
ン環が縮合環を形成したもの、ベンゼン環と5員不飽和
環が縮合環を形成したものをあげることができ、具体例
としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フ
ェナントリル基、インデニル基、アセナブテニル基、フ
ルオレニル基、をあげることができ、これらのなかで
は、フェニル基、ナフチル基がより好ましい。
ン環が縮合環を形成したもの、ベンゼン環と5員不飽和
環が縮合環を形成したものをあげることができ、具体例
としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フ
ェナントリル基、インデニル基、アセナブテニル基、フ
ルオレニル基、をあげることができ、これらのなかで
は、フェニル基、ナフチル基がより好ましい。
【0024】置換アリール基は、置換基がアリール基に
結合したものであり、前述のアリール基の環形成炭素原
子上に置換基として、水素を除く一価の非金属原子団を
有するものが用いられる。好ましい置換基の例としては
前述のアルキル基、置換アルキル基、ならびに、先に置
換アルキル基における置換基として示したものをあげる
ことができる。これらの、置換アリール基の好ましい具
体例としては、ビフェニル基、トリル基、キシリル基、
メシチル基、クメニル基、クロロフェニル基、ブロモフ
ェニル基、フルオロフェニル基、クロロメチルフェニル
基、トリフルオロメチルフェニル基、ヒドロキシフェニ
ル基、メトキシフェニル基、メトキシエトキシフェニル
基、アリルオキシフェニル基、フェノキシフェニル基、
メチルチオフェニル基、トリルチオフェニル基、フェニ
ルチオフェニル基、エチルアミノフェニル基、ジエチル
アミノフェニル基、モルホリノフェニル基、アセチルオ
キシフェニル基、ベンゾイルオキシフェニル基、N−シ
クロヘキシルカルバモイルオキシフェニル基、N−フェ
ニルカルバモイルオキシフェニル基、アセチルアミノフ
ェニル基、N−メチルベンゾイルアミノフェニル基、カ
ルボキシフェニル基、メトキシカルボニルフェニル基、
アリルオキシカルボニルフェニル基、クロロフェノキシ
カルボニルフェニル基、カルバモイルフェニル基、N−
メチルカルバモイルフェニル基、N,N−ジプロピルカ
ルバモイルフェニル基、N−(メトキシフェニル)カル
バモイルフェニル基、N−メチル−N−(スルホフェニ
ル)カルバモイルフェニル基、スルホフェニル基、スル
ホナトフェニル基、スルファモイルフェニル基、N−エ
チルスルファモイルフェニル基、N,N−ジプロピルス
ルファモイルフェニル基、N−トリルスルファモイルフ
ェニル基、N−メチル−N−(ホスホノフェニル)スル
ファモイルフェニル基、ホスホノフェニル基、ホスホナ
トフェニル基、ジエチルホスホノフェニル基、ジフェニ
ルホスホノフェニル基、メチルホスホノフェニル基、メ
チルホスホナトフェニル基、トリルホスホノフェニル
基、トリルホスホナトフェニル基、アリル基、1−プロ
ペニルメチル基、2−ブテニル基、2−メチルアリルフ
ェニル基、2−メチルプロペニルフェニル基、2−プロ
ピニルフェニル基、2−ブチニルフェニル基、3−ブチ
ニルフェニル基、等をあげることができる。
結合したものであり、前述のアリール基の環形成炭素原
子上に置換基として、水素を除く一価の非金属原子団を
有するものが用いられる。好ましい置換基の例としては
前述のアルキル基、置換アルキル基、ならびに、先に置
換アルキル基における置換基として示したものをあげる
ことができる。これらの、置換アリール基の好ましい具
体例としては、ビフェニル基、トリル基、キシリル基、
メシチル基、クメニル基、クロロフェニル基、ブロモフ
ェニル基、フルオロフェニル基、クロロメチルフェニル
基、トリフルオロメチルフェニル基、ヒドロキシフェニ
ル基、メトキシフェニル基、メトキシエトキシフェニル
基、アリルオキシフェニル基、フェノキシフェニル基、
メチルチオフェニル基、トリルチオフェニル基、フェニ
ルチオフェニル基、エチルアミノフェニル基、ジエチル
アミノフェニル基、モルホリノフェニル基、アセチルオ
キシフェニル基、ベンゾイルオキシフェニル基、N−シ
クロヘキシルカルバモイルオキシフェニル基、N−フェ
ニルカルバモイルオキシフェニル基、アセチルアミノフ
ェニル基、N−メチルベンゾイルアミノフェニル基、カ
ルボキシフェニル基、メトキシカルボニルフェニル基、
アリルオキシカルボニルフェニル基、クロロフェノキシ
カルボニルフェニル基、カルバモイルフェニル基、N−
メチルカルバモイルフェニル基、N,N−ジプロピルカ
ルバモイルフェニル基、N−(メトキシフェニル)カル
バモイルフェニル基、N−メチル−N−(スルホフェニ
ル)カルバモイルフェニル基、スルホフェニル基、スル
ホナトフェニル基、スルファモイルフェニル基、N−エ
チルスルファモイルフェニル基、N,N−ジプロピルス
ルファモイルフェニル基、N−トリルスルファモイルフ
ェニル基、N−メチル−N−(ホスホノフェニル)スル
ファモイルフェニル基、ホスホノフェニル基、ホスホナ
トフェニル基、ジエチルホスホノフェニル基、ジフェニ
ルホスホノフェニル基、メチルホスホノフェニル基、メ
チルホスホナトフェニル基、トリルホスホノフェニル
基、トリルホスホナトフェニル基、アリル基、1−プロ
ペニルメチル基、2−ブテニル基、2−メチルアリルフ
ェニル基、2−メチルプロペニルフェニル基、2−プロ
ピニルフェニル基、2−ブチニルフェニル基、3−ブチ
ニルフェニル基、等をあげることができる。
【0025】アルケニル基としては、上述のものを挙げ
ることができる。置換アルケニル基は、置換基がアルケ
ニル基の水素原子と置き換わり結合したものであり、こ
の置換基としては、上述の置換アルキル基における置換
基が用いられ、一方アルケニル基は上述のアルケニル基
を用いることができる。好ましい置換アルケニル基の例
としては
ることができる。置換アルケニル基は、置換基がアルケ
ニル基の水素原子と置き換わり結合したものであり、こ
の置換基としては、上述の置換アルキル基における置換
基が用いられ、一方アルケニル基は上述のアルケニル基
を用いることができる。好ましい置換アルケニル基の例
としては
【0026】
【化4】
【0027】等をあげることができる。アルキニル基と
しては、上述のものを挙げることができる。置換アルキ
ニル基は、置換基がアルキニル基の水素原子と置き換わ
り、結合したものであり、この置換基としては、上述の
置換アルキル基における置換基が用いられ、一方アルキ
ニル基は上述のアルキニル基を用いることができる。
しては、上述のものを挙げることができる。置換アルキ
ニル基は、置換基がアルキニル基の水素原子と置き換わ
り、結合したものであり、この置換基としては、上述の
置換アルキル基における置換基が用いられ、一方アルキ
ニル基は上述のアルキニル基を用いることができる。
【0028】ヘテロ環基とは、ヘテロ環上の水素を1つ
除した一価の基及びこの一価の基からさらに水素を1つ
除し、上述の置換アルキル基における置換基が結合して
できた一価の基(置換ヘテロ環基)である。好ましいヘ
テロ環の例としては、
除した一価の基及びこの一価の基からさらに水素を1つ
除し、上述の置換アルキル基における置換基が結合して
できた一価の基(置換ヘテロ環基)である。好ましいヘ
テロ環の例としては、
【0029】
【化5】
【0030】
【化6】
【0031】等をあげることができる。
【0032】置換オキシ基(R5O−)としては、R5が
水素を除く一価の非金属原子団であるものを用いること
ができる。好ましい置換オキシ基としては、アルコキシ
基、アリーロキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオ
キシ基、N−アルキルカルバモイルオキシ基、N−アリ
ールカルバモイルオキシ基、N,N−ジアルキルカルバ
モイルオキシ基、N,N−ジアリールカルバモイルオキ
シ基、N−アルキル−N−アリールカルバモイルオキシ
基、アルキルスルホキシ基、アリールスルホキシ基、ホ
スホノオキシ基、ホスホナトオキシ基をあげる事ができ
る。これらにおけるアルキル基、ならびにアリール基と
しては前述のアルキル基、置換アルキル基ならびに、ア
リール基、置換アリール基として示したものをあげる事
ができる。また、アシルオキシ基におけるアシル基(R
6CO−)としては、R6が、前述のアルキル基、置換ア
ルキル基、アリール基ならびに置換アリール基のものを
あげることができる。これらの置換基の中では、アルコ
キシ基、アリーロキシ基、アシルオキシ基、アリールス
ルホキシ基、がより好ましい。好ましい置換オキシ基の
具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオ
キシ基、イソプロピルオキシ基、ブチルオキシ基、ペン
チルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ドデシルオキシ基、
ベンジルオキシ基、アリルオキシ基、フェネチルオキシ
基、カルボキシエチルオキシ基、メトキシカルボニルエ
チルオキシ基、エトキシカルボニルエチルオキシ基、メ
トキシエトキシ基、フェノキシエトキシ基、メトキシエ
トキシエトキシ基、エトキシエトキシエトキシ基、モル
ホリノエトキシ基、モルホリノプロピルオキシ基、アリ
ロキシエトキシエトキシ基、フェノキシ基、トリルオキ
シ基、キシリルオキシ基、メシチルオキシ基、クメニル
オキシ基、メトキシフェニルオキシ基、エトキシフェニ
ルオキシ基、クロロフェニルオキシ基、ブロモフェニル
オキシ基、アセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、ナ
フチルオキシ基、フェニルスルホニルオキシ基、ホスホ
ノオキシ基、ホスホナトオキシ等が挙げられる。
水素を除く一価の非金属原子団であるものを用いること
ができる。好ましい置換オキシ基としては、アルコキシ
基、アリーロキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオ
キシ基、N−アルキルカルバモイルオキシ基、N−アリ
ールカルバモイルオキシ基、N,N−ジアルキルカルバ
モイルオキシ基、N,N−ジアリールカルバモイルオキ
シ基、N−アルキル−N−アリールカルバモイルオキシ
基、アルキルスルホキシ基、アリールスルホキシ基、ホ
スホノオキシ基、ホスホナトオキシ基をあげる事ができ
る。これらにおけるアルキル基、ならびにアリール基と
しては前述のアルキル基、置換アルキル基ならびに、ア
リール基、置換アリール基として示したものをあげる事
ができる。また、アシルオキシ基におけるアシル基(R
6CO−)としては、R6が、前述のアルキル基、置換ア
ルキル基、アリール基ならびに置換アリール基のものを
あげることができる。これらの置換基の中では、アルコ
キシ基、アリーロキシ基、アシルオキシ基、アリールス
ルホキシ基、がより好ましい。好ましい置換オキシ基の
具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオ
キシ基、イソプロピルオキシ基、ブチルオキシ基、ペン
チルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ドデシルオキシ基、
ベンジルオキシ基、アリルオキシ基、フェネチルオキシ
基、カルボキシエチルオキシ基、メトキシカルボニルエ
チルオキシ基、エトキシカルボニルエチルオキシ基、メ
トキシエトキシ基、フェノキシエトキシ基、メトキシエ
トキシエトキシ基、エトキシエトキシエトキシ基、モル
ホリノエトキシ基、モルホリノプロピルオキシ基、アリ
ロキシエトキシエトキシ基、フェノキシ基、トリルオキ
シ基、キシリルオキシ基、メシチルオキシ基、クメニル
オキシ基、メトキシフェニルオキシ基、エトキシフェニ
ルオキシ基、クロロフェニルオキシ基、ブロモフェニル
オキシ基、アセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、ナ
フチルオキシ基、フェニルスルホニルオキシ基、ホスホ
ノオキシ基、ホスホナトオキシ等が挙げられる。
【0033】置換チオ基(R7S−)としてはR7が水素
を除く一価の非金属原子団のものを使用できる。好まし
い置換チオ基の例としては、アルキルチオ基、アリール
チオ基、アルキルジチオ基、アリールジチオ基、アシル
チオ基をあげることができる。これらにおけるアルキル
基、アリール基としては前述のアルキル基、置換アルキ
ル基、ならびにアリール基、置換アリール基として示し
たものをあげることができ、アシルチオ基におけるアシ
ル基(R6CO−)のR6は前述のとおりである。これら
の中ではアルキルチオ基、ならびにアリールチオ基がよ
り好ましい。好ましい置換チオ基の具体例としては、メ
チルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、エトキシ
エチルチオ基、カルボキシエチルチオ基、メトキシカル
ボニルチオ基等があげられる。
を除く一価の非金属原子団のものを使用できる。好まし
い置換チオ基の例としては、アルキルチオ基、アリール
チオ基、アルキルジチオ基、アリールジチオ基、アシル
チオ基をあげることができる。これらにおけるアルキル
基、アリール基としては前述のアルキル基、置換アルキ
ル基、ならびにアリール基、置換アリール基として示し
たものをあげることができ、アシルチオ基におけるアシ
ル基(R6CO−)のR6は前述のとおりである。これら
の中ではアルキルチオ基、ならびにアリールチオ基がよ
り好ましい。好ましい置換チオ基の具体例としては、メ
チルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、エトキシ
エチルチオ基、カルボキシエチルチオ基、メトキシカル
ボニルチオ基等があげられる。
【0034】置換アミノ基(R8NH−,(R9)(R1
0)N−)としては、R8,R9,R10が水素を除く一価
の非金属原子団のものを使用できる。置換アミノ基の好
ましい例としては、N−アルキルアミノ基、N,N−ジ
アルキルアミノ基、N−アリールアミノ基、N,N−ジ
アリールアミノ基、N−アルキル−N−アリールアミノ
基、アシルアミノ基、N−アルキルアシルアミノ基、N
−アリールアシルアミノ基、ウレイド基、N′−アルキ
ルウレイド基、N′,N′−ジアルキルウレイド基、
N′−アリールウレイド基、N′,N′−ジアリールウ
レイド基、N′−アルキル−N′−アリールウレイド
基、N−アルキルウレイド基、N−アリールウレイド
基、N′−アルキル−N−アルキルウレイド基、N′−
アルキル−N−アリールウレイド基、N′,N′−ジア
ルキル−N−アルキルウレイド基、N′,N′−ジアル
キル−N−アリールウレイド基、N′−アリール−N−
アルキルウレイド基、N′−アリール−N−アリールウ
レイド基、N′,N′−ジアリール−N−アルキルウレ
イド基、N′,N′−ジアリール−N−アリールウレイ
ド基、N′−アルキル−N′−アリール−N−アルキル
ウレイド基、N′−アルキル−N′−アリール−N−ア
リールウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、ア
リーロキシカルボニルアミノ基、N−アルキル−N−ア
ルコキシカルボニルアミノ基、N−アルキル−N−アリ
ーロキシカルボニルアミノ基、N−アリール−N−アル
コキシカルボニルアミノ基、N−アリール−N−アリー
ロキシカルボニルアミノ基があげられる。これらにおけ
るアルキル基、アリール基としては前述のアルキル基、
置換アルキル基、ならびにアリール基、置換アリール基
として示したものをあげることができ、アシルアミノ
基、N−アルキルアシルアミノ基、N−アリールアシル
アミノ基におけるアシル基(R6CO−)のR6は前述の
とおりである。これらの内、より好ましいものとして
は、N−アルキルアミノ基、N,N−ジアルキルアミノ
基、N−アリールアミノ基、アシルアミノ基、があげら
れる。好ましい置換アミノ基の具体例としては、メチル
アミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、モルホ
リノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基、フェニルアミノ
基、ベンゾイルアミノ基、アセチルアミノ基等があげら
れる。
0)N−)としては、R8,R9,R10が水素を除く一価
の非金属原子団のものを使用できる。置換アミノ基の好
ましい例としては、N−アルキルアミノ基、N,N−ジ
アルキルアミノ基、N−アリールアミノ基、N,N−ジ
アリールアミノ基、N−アルキル−N−アリールアミノ
基、アシルアミノ基、N−アルキルアシルアミノ基、N
−アリールアシルアミノ基、ウレイド基、N′−アルキ
ルウレイド基、N′,N′−ジアルキルウレイド基、
N′−アリールウレイド基、N′,N′−ジアリールウ
レイド基、N′−アルキル−N′−アリールウレイド
基、N−アルキルウレイド基、N−アリールウレイド
基、N′−アルキル−N−アルキルウレイド基、N′−
アルキル−N−アリールウレイド基、N′,N′−ジア
ルキル−N−アルキルウレイド基、N′,N′−ジアル
キル−N−アリールウレイド基、N′−アリール−N−
アルキルウレイド基、N′−アリール−N−アリールウ
レイド基、N′,N′−ジアリール−N−アルキルウレ
イド基、N′,N′−ジアリール−N−アリールウレイ
ド基、N′−アルキル−N′−アリール−N−アルキル
ウレイド基、N′−アルキル−N′−アリール−N−ア
リールウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、ア
リーロキシカルボニルアミノ基、N−アルキル−N−ア
ルコキシカルボニルアミノ基、N−アルキル−N−アリ
ーロキシカルボニルアミノ基、N−アリール−N−アル
コキシカルボニルアミノ基、N−アリール−N−アリー
ロキシカルボニルアミノ基があげられる。これらにおけ
るアルキル基、アリール基としては前述のアルキル基、
置換アルキル基、ならびにアリール基、置換アリール基
として示したものをあげることができ、アシルアミノ
基、N−アルキルアシルアミノ基、N−アリールアシル
アミノ基におけるアシル基(R6CO−)のR6は前述の
とおりである。これらの内、より好ましいものとして
は、N−アルキルアミノ基、N,N−ジアルキルアミノ
基、N−アリールアミノ基、アシルアミノ基、があげら
れる。好ましい置換アミノ基の具体例としては、メチル
アミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、モルホ
リノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基、フェニルアミノ
基、ベンゾイルアミノ基、アセチルアミノ基等があげら
れる。
【0035】置換カルボニル基(R11−CO−)として
は、R11が一価の非金属原子団のものを使用できる。置
換カルボニル基の好ましい例としては、ホルミル基、ア
シル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、ア
リーロキシカルボニル基、カルバモイル基、N−アルキ
ルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル
基、N−アリールカルバモイル基、N,N−ジアリール
カルバモイル基、N−アルキル−N−アリールカルバモ
イル基があげられる。これらにおけるアルキル基、アリ
ール基としては前述のアルキル基、置換アルキル基、な
らびにアリール基、置換アリール基として示したものを
あげることができる。これらの内、より好ましい置換カ
ルボニル基としては、ホルミル基、アシル基、カルボキ
シル基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル
基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アリール
カルバモイル基、があげられ、更により好ましいものと
しては、ホルミル基、アシル基、アルコキシカルボニル
基ならびにアリーロキシカルボニル基があげられる。好
ましい置換カルボニル基の具体例としては、ホルミル
基、アセチル基、ベンゾイル基、カルボキシル基、メト
キシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、N−メ
チルカルバモイル基、N−フェニルカルバモイル基、
N,N−ジエチルカルバモイル基、モルホリノカルボニ
ル基等があげられる。
は、R11が一価の非金属原子団のものを使用できる。置
換カルボニル基の好ましい例としては、ホルミル基、ア
シル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、ア
リーロキシカルボニル基、カルバモイル基、N−アルキ
ルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル
基、N−アリールカルバモイル基、N,N−ジアリール
カルバモイル基、N−アルキル−N−アリールカルバモ
イル基があげられる。これらにおけるアルキル基、アリ
ール基としては前述のアルキル基、置換アルキル基、な
らびにアリール基、置換アリール基として示したものを
あげることができる。これらの内、より好ましい置換カ
ルボニル基としては、ホルミル基、アシル基、カルボキ
シル基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル
基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アリール
カルバモイル基、があげられ、更により好ましいものと
しては、ホルミル基、アシル基、アルコキシカルボニル
基ならびにアリーロキシカルボニル基があげられる。好
ましい置換カルボニル基の具体例としては、ホルミル
基、アセチル基、ベンゾイル基、カルボキシル基、メト
キシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、N−メ
チルカルバモイル基、N−フェニルカルバモイル基、
N,N−ジエチルカルバモイル基、モルホリノカルボニ
ル基等があげられる。
【0036】置換スルフィニル基(R12−SO−)とし
てはR12が一価の非金属原子団のものを使用できる。好
ましい例としては、アルキルスルフィニル基、アリール
スルフィニル基、スルフィナモイル基、N−アルキルス
ルフィナモイル基、N,N−ジアルキルスルフィナモイ
ル基、N−アリールスルフィナモイル基、N,N−ジア
リールスルフィナモイル基、N−アルキル−N−アリー
ルスルフィナモイル基があげられる。これらにおけるア
ルキル基、アリール基としては前述のアルキル基、置換
アルキル基、ならびにアリール基、置換アリール基とし
て示したものをあげることができる。これらの内、より
好ましい例としてはアルキルスルフィニル基、アリール
スルフィニル基、があげられる。このような置換スルフ
ィニル基の具体例としては、へキシルスルフィニル基、
ベンジルスルフィニル基、トリルスルフィニル基等があ
げられる。
てはR12が一価の非金属原子団のものを使用できる。好
ましい例としては、アルキルスルフィニル基、アリール
スルフィニル基、スルフィナモイル基、N−アルキルス
ルフィナモイル基、N,N−ジアルキルスルフィナモイ
ル基、N−アリールスルフィナモイル基、N,N−ジア
リールスルフィナモイル基、N−アルキル−N−アリー
ルスルフィナモイル基があげられる。これらにおけるア
ルキル基、アリール基としては前述のアルキル基、置換
アルキル基、ならびにアリール基、置換アリール基とし
て示したものをあげることができる。これらの内、より
好ましい例としてはアルキルスルフィニル基、アリール
スルフィニル基、があげられる。このような置換スルフ
ィニル基の具体例としては、へキシルスルフィニル基、
ベンジルスルフィニル基、トリルスルフィニル基等があ
げられる。
【0037】置換スルホニル基(R13−SO2−)とし
ては、R13が一価の非金属原子団のものを使用できる。
より好ましい例としては、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基をあげることができる。これらにおけ
るアルキル基、アリール基としては前述のアルキル基、
置換アルキル基、ならびにアリール基、置換アリール基
として示したものをあげることができる。このような、
置換スルホニル基の具体例としては、ブチルスルホニル
基、クロロフェニルスルホニル基等があげられる。
ては、R13が一価の非金属原子団のものを使用できる。
より好ましい例としては、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基をあげることができる。これらにおけ
るアルキル基、アリール基としては前述のアルキル基、
置換アルキル基、ならびにアリール基、置換アリール基
として示したものをあげることができる。このような、
置換スルホニル基の具体例としては、ブチルスルホニル
基、クロロフェニルスルホニル基等があげられる。
【0038】スルホナト基(−SO3 -)は前述のとお
り、スルホ基(−SO3H)の共役塩基陰イオン基を意
味し、通常は対陽イオンと共に使用されるのが好まし
い。このような対陽イオンとしては、一般に知られるも
の、すなわち、種々のオニウム類(アンモニウム類、ス
ルホニウム類、ホスホニウム類、ヨードニウム類、アジ
ニウム類等)、ならびに金属イオン類(Na+、K+、C
a2+、Zn2+等)があげられる。
り、スルホ基(−SO3H)の共役塩基陰イオン基を意
味し、通常は対陽イオンと共に使用されるのが好まし
い。このような対陽イオンとしては、一般に知られるも
の、すなわち、種々のオニウム類(アンモニウム類、ス
ルホニウム類、ホスホニウム類、ヨードニウム類、アジ
ニウム類等)、ならびに金属イオン類(Na+、K+、C
a2+、Zn2+等)があげられる。
【0039】カルボキシラート基(−CO2 -)は前述の
とおり、カルボキシル基(CO2H)の共役塩基陰イオ
ン基を意味し、通常は対陽イオンと共に使用されるのが
好ましい。このような対陽イオンとしては、一般に知ら
れるもの、すなわち、種々のオニウム類(アンモニウム
類、スルホニウム類、ホスホニウム類、ヨードニウム
類、アジニウム類等)、ならびに金属イオン類(N
a+、K+、Ca2+、Zn2+等)があげられる。
とおり、カルボキシル基(CO2H)の共役塩基陰イオ
ン基を意味し、通常は対陽イオンと共に使用されるのが
好ましい。このような対陽イオンとしては、一般に知ら
れるもの、すなわち、種々のオニウム類(アンモニウム
類、スルホニウム類、ホスホニウム類、ヨードニウム
類、アジニウム類等)、ならびに金属イオン類(N
a+、K+、Ca2+、Zn2+等)があげられる。
【0040】置換ホスホノ基とはホスホノ基上の水酸基
の一つもしくは二つが他の有機オキソ基によって置換さ
れたものを意味し、好ましい例としては、前述のジアル
キルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、アルキルアリ
ールホスホノ基、モノアルキルホスホノ基、モノアリー
ルホスホノ基があげられる。これらの中ではジアルキル
ホスホノ基、ならびにジアリールホスホノ基がより好ま
しい。このような具体例としては、ジエチルホスホノ
基、ジブチルホスホノ基、ジフェニルホスホノ基等があ
げられる。
の一つもしくは二つが他の有機オキソ基によって置換さ
れたものを意味し、好ましい例としては、前述のジアル
キルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、アルキルアリ
ールホスホノ基、モノアルキルホスホノ基、モノアリー
ルホスホノ基があげられる。これらの中ではジアルキル
ホスホノ基、ならびにジアリールホスホノ基がより好ま
しい。このような具体例としては、ジエチルホスホノ
基、ジブチルホスホノ基、ジフェニルホスホノ基等があ
げられる。
【0041】ホスホナト基(−PO3 2-、−PO3H-)
とは前述のとおり、ホスホノ基(−PO3H2)の、酸第
一解離もしくは、酸第二解離に由来する共役塩基陰イオ
ン基を意味する。通常は対陽イオンと共に使用されるの
が好ましい。このような対陽イオンとしては、一般に知
られるもの、すなわち、種々のオニウム類(アンモニウ
ム類、スルホニウム類、ホスホニウム類、ヨードニウム
類:アジニウム類、等)、ならびに金属イオン類(Na
+、K+、Ca2+、Zn2+等)があげられる。
とは前述のとおり、ホスホノ基(−PO3H2)の、酸第
一解離もしくは、酸第二解離に由来する共役塩基陰イオ
ン基を意味する。通常は対陽イオンと共に使用されるの
が好ましい。このような対陽イオンとしては、一般に知
られるもの、すなわち、種々のオニウム類(アンモニウ
ム類、スルホニウム類、ホスホニウム類、ヨードニウム
類:アジニウム類、等)、ならびに金属イオン類(Na
+、K+、Ca2+、Zn2+等)があげられる。
【0042】置換ホスホナト基とは前述の置換ホスホノ
基の内、水酸基を一つ有機オキソ基に置換したものの共
役塩基陰イオン基であり、具体例としては、前述のモノ
アルキルホスホノ基(−PO3H(alkyl))、モ
ノアリールホスホノ基(−PO3H(aryl))の共
役塩基をあげることができる。通常は対陽イオンと共に
使用されるのが好ましい。このような対陽イオンとして
は、一般に知られるもの、すなわち、種々のオニウム類
(アンモニウム類、スルホニウム類、ホスホニウム類、
ヨードニウム類、アジニウム類、等)、ならびに金属イ
オン類(Na+、K+、Ca2+、Zn2+等)があげられ
る。
基の内、水酸基を一つ有機オキソ基に置換したものの共
役塩基陰イオン基であり、具体例としては、前述のモノ
アルキルホスホノ基(−PO3H(alkyl))、モ
ノアリールホスホノ基(−PO3H(aryl))の共
役塩基をあげることができる。通常は対陽イオンと共に
使用されるのが好ましい。このような対陽イオンとして
は、一般に知られるもの、すなわち、種々のオニウム類
(アンモニウム類、スルホニウム類、ホスホニウム類、
ヨードニウム類、アジニウム類、等)、ならびに金属イ
オン類(Na+、K+、Ca2+、Zn2+等)があげられ
る。
【0043】次に、X1とX2、RaとRb、又はX1とRa
あるいはRbとが互いに結合して形成する環状構造の例
を示す。X1とX2、RaとRb、又はX1とRaあるいはR
bとが互いに結合して形成する脂肪族環としては、5員
環、6員環、7員環及び8員環の脂肪族環をあげること
ができ、より好ましくは、5員環、6員環の脂肪族環を
あげることができる。これらは更に、これらを構成する
炭素原子上に置換基を有していても良く(置換基の例と
しては、前述の置換アルキル基上の置換基をあげること
ができる)、また、環構成炭素の一部が、ヘテロ原子
(酸素原子、硫黄原子、窒素原子等)で置換されていて
も良い。また更に、この脂肪族環の一部が芳香族環の一
部を形成していても良い。
あるいはRbとが互いに結合して形成する環状構造の例
を示す。X1とX2、RaとRb、又はX1とRaあるいはR
bとが互いに結合して形成する脂肪族環としては、5員
環、6員環、7員環及び8員環の脂肪族環をあげること
ができ、より好ましくは、5員環、6員環の脂肪族環を
あげることができる。これらは更に、これらを構成する
炭素原子上に置換基を有していても良く(置換基の例と
しては、前述の置換アルキル基上の置換基をあげること
ができる)、また、環構成炭素の一部が、ヘテロ原子
(酸素原子、硫黄原子、窒素原子等)で置換されていて
も良い。また更に、この脂肪族環の一部が芳香族環の一
部を形成していても良い。
【0044】本発明の光増感色素としては、最も好まし
くは分子内に一般式(I)で示される構造を2個以上有
する多官能型(2官能以上と高分子型)のもの或いは、
分子内に一般式(I)で示される構造と他のラジカル重
合性の基を併せ持つ、実質光重合において多官能の寄与
をするものである。
くは分子内に一般式(I)で示される構造を2個以上有
する多官能型(2官能以上と高分子型)のもの或いは、
分子内に一般式(I)で示される構造と他のラジカル重
合性の基を併せ持つ、実質光重合において多官能の寄与
をするものである。
【0045】上記一般式(I)で示される構造を有する
光増感色素において、その骨格である光増感色素として
は、分光増感色素、光源の光を吸収して光重合開始剤と
相互作用する染料あるいは顔料があげられる。上記一般
式(I)で示される構造は、骨格である光増感色素と、
上記一般式(I)のX1あるいはX2の部分で結合するこ
とが好ましい。一方、骨格である光増感色素は、上記一
般式(I)で示される構造と、本発明の効果が発現する
のであればいずれの場所でも結合してもよいが、好まし
くは、光増感色素の光吸収波長が変化しない場所で結合
する場合である。
光増感色素において、その骨格である光増感色素として
は、分光増感色素、光源の光を吸収して光重合開始剤と
相互作用する染料あるいは顔料があげられる。上記一般
式(I)で示される構造は、骨格である光増感色素と、
上記一般式(I)のX1あるいはX2の部分で結合するこ
とが好ましい。一方、骨格である光増感色素は、上記一
般式(I)で示される構造と、本発明の効果が発現する
のであればいずれの場所でも結合してもよいが、好まし
くは、光増感色素の光吸収波長が変化しない場所で結合
する場合である。
【0046】上記一般式(I)で示される構造と、骨格
である光増感色素との結合の間には、連結基を有してい
てもよい。そのような連結基としては、好ましくは、光
増感色素の光吸収波長が変化しない連結基であり、酸素
原子、硫黄原子、窒素原子を含有していてもよい、炭素
数1から10個のアルキレン基又は単結合を表す。骨格
である光増感色素としては、好ましくは、分光増感色素
または染料としては多核芳香族類(例えば、ピレン、ペ
リレン、トリフェニレン) キサンテン類(例えば、フルオレッセイン、エオシン、
エリスロシン、ローダミンB、ローズベンガル) シアニン類(例えば、チアカルボシアニン、オキサカル
ボシアニン) メロシアニン類(例えば、メロシアニン、カルボメロシ
アニン) チアジン類(例えば、チオニン、メチレンブルー、トル
イジンブルー) アクリジン類(例えば、アクリジンオレンジ、クロロフ
ラビン、アクリフラビン) フタロシアニン類(例えば、フタロシアニン、メタルフ
タロシアニン) ポルフィリン類(例えば、テトラフェニルポルフィリ
ン、中心金属置換ポルフィリン) クロロフィル類(例えば、クロロフィル、クロロフィリ
ン、中心金属置換クロロフィル) 金属錯体、例えば
である光増感色素との結合の間には、連結基を有してい
てもよい。そのような連結基としては、好ましくは、光
増感色素の光吸収波長が変化しない連結基であり、酸素
原子、硫黄原子、窒素原子を含有していてもよい、炭素
数1から10個のアルキレン基又は単結合を表す。骨格
である光増感色素としては、好ましくは、分光増感色素
または染料としては多核芳香族類(例えば、ピレン、ペ
リレン、トリフェニレン) キサンテン類(例えば、フルオレッセイン、エオシン、
エリスロシン、ローダミンB、ローズベンガル) シアニン類(例えば、チアカルボシアニン、オキサカル
ボシアニン) メロシアニン類(例えば、メロシアニン、カルボメロシ
アニン) チアジン類(例えば、チオニン、メチレンブルー、トル
イジンブルー) アクリジン類(例えば、アクリジンオレンジ、クロロフ
ラビン、アクリフラビン) フタロシアニン類(例えば、フタロシアニン、メタルフ
タロシアニン) ポルフィリン類(例えば、テトラフェニルポルフィリ
ン、中心金属置換ポルフィリン) クロロフィル類(例えば、クロロフィル、クロロフィリ
ン、中心金属置換クロロフィル) 金属錯体、例えば
【0047】
【化7】
【0048】アントラキノン類、例えば(アントラキノ
ン) スクアリウム類、例えば(スクアリウム) 等が挙げられる。より好ましい分光増感色素又は染料の
例としては特公平37−13034号記載のスチリル系
色素、例えば、
ン) スクアリウム類、例えば(スクアリウム) 等が挙げられる。より好ましい分光増感色素又は染料の
例としては特公平37−13034号記載のスチリル系
色素、例えば、
【0049】
【化8】
【0050】特開昭62−143044号記載の陽イオ
ン染料、例えば、
ン染料、例えば、
【0051】
【化9】
【0052】特公昭59−24147号記載のキノキサ
リニウム塩、例えば、
リニウム塩、例えば、
【0053】
【化10】
【0054】特開昭64−33104号記載の新メチレ
ンブルー化合物、例えば、
ンブルー化合物、例えば、
【0055】
【化11】
【0056】特開昭64−56767号記載のアントラ
キノン類、例えば
キノン類、例えば
【0057】
【化12】
【0058】特開平2−1714号記載のベンゾキサン
テン染料。特開平2−226148号及び特開平2−2
26149号記載のアクリジン類、例えば、
テン染料。特開平2−226148号及び特開平2−2
26149号記載のアクリジン類、例えば、
【0059】
【化13】
【0060】特公昭40−28499号記載のピリリウ
ム塩類、例えば
ム塩類、例えば
【0061】
【化14】
【0062】特公昭46−42363号記載のシアニン
類、例えば
類、例えば
【0063】
【化15】
【0064】特開平2−63053号記載のベンゾフラ
ン色素、例えば
ン色素、例えば
【0065】
【化16】
【0066】特開平2−85858号、特開平2−21
6154号の共役ケトン色素、例えば
6154号の共役ケトン色素、例えば
【0067】
【化17】
【0068】特開昭57−10605号記載の色素。特
公平2−30321号記載のアゾシンナミリデン誘導
体、例えば、
公平2−30321号記載のアゾシンナミリデン誘導
体、例えば、
【0069】
【化18】
【0070】特開平1−287105号記載のシアニン
系色素、例えば、
系色素、例えば、
【0071】
【化19】
【0072】特開昭62−31844号、特開昭62−
31848号、特開昭62−143043号記載のキサ
ンテン系色素、例えば、
31848号、特開昭62−143043号記載のキサ
ンテン系色素、例えば、
【0073】
【化20】
【0074】特公昭59−28325号記載のアミノス
チリルケトン、例えば
チリルケトン、例えば
【0075】
【化21】
【0076】特公昭61−9621号記載の以下の一般
式〔1〕〜〔8〕で表されるメロシアニン色素、例え
ば、
式〔1〕〜〔8〕で表されるメロシアニン色素、例え
ば、
【0077】
【化22】
【0078】一般式〔3〕ないし〔8〕において、X8
は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ
基、アリール基、置換アリール基、アリールオキシ基、
アラルキル基又はハロゲン原子を表わす。一般式〔2〕
においてPhはフェニル基を表わす。一般式〔1〕ない
し〔8〕において、R48、R49およびR50はそれぞれア
ルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、アリール
基、置換アリール基又はアラルキル基を表わし、互いに
等しくても異なってもよい。特開平2−179643号
記載の以下の一般式
は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ
基、アリール基、置換アリール基、アリールオキシ基、
アラルキル基又はハロゲン原子を表わす。一般式〔2〕
においてPhはフェニル基を表わす。一般式〔1〕ない
し〔8〕において、R48、R49およびR50はそれぞれア
ルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、アリール
基、置換アリール基又はアラルキル基を表わし、互いに
等しくても異なってもよい。特開平2−179643号
記載の以下の一般式
〔9〕〜〔11〕で表わされる色
素、例えば
素、例えば
【0079】
【化23】
【0080】A:酸素原子、イオウ原子、セレン原子、
テルル原子、アルキル又はアリール置換された窒素原子
またはジアルキル置換された炭素原子を表わす。 Y3:水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリー
ル基、置換アリール基、アラルキル基、アシル基、また
は置換アルコキシカルボニル基を表わす。 R51、R52:水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、
もしくは置換基として、R53O−、
テルル原子、アルキル又はアリール置換された窒素原子
またはジアルキル置換された炭素原子を表わす。 Y3:水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリー
ル基、置換アリール基、アラルキル基、アシル基、また
は置換アルコキシカルボニル基を表わす。 R51、R52:水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、
もしくは置換基として、R53O−、
【0081】
【化24】
【0082】−(CH2CH2O)w−R53、ハロゲン原
子(F、Cl、Br、I)を有する炭素数1〜18の置
換アルキル基。但し、R53は水素原子又は炭素数1〜1
0のアルキル基を表わし、Bは、ジアルキルアミノ基、
水酸基、アシルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基を表
わす。wは0〜4の整数、xは1〜20の整数を表わ
す。特開平2−244050号記載の以下の一般式〔1
2〕で表されるメロシアニン色素、例えば、
子(F、Cl、Br、I)を有する炭素数1〜18の置
換アルキル基。但し、R53は水素原子又は炭素数1〜1
0のアルキル基を表わし、Bは、ジアルキルアミノ基、
水酸基、アシルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基を表
わす。wは0〜4の整数、xは1〜20の整数を表わ
す。特開平2−244050号記載の以下の一般式〔1
2〕で表されるメロシアニン色素、例えば、
【0083】
【化25】
【0084】(式中R54およびR55は各々独立して水素
原子、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリール基、置換アリール基またはアラルキル
基を表わす。A2は酸素原子、イオウ原子、セレン原
子、テルル原子、アルキルないしはアリール置換された
窒素原子、またはジアルキル置換された炭素原子を表わ
す。X9は含窒素ヘテロ五員環を形成するのに必要な非
金属原子群を表わす。Y4は置換フェニル基、無置換な
いし置換された多核芳香環、または無置換ないしは置換
されたヘテロ芳香環を表わす。Z3は水素原子、アルキ
ル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、
アラルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、置換アミノ基、アシル基、またはアルコキシ
カルボニル基を表わし、Y4と互いに結合して環を形成
していてもよい。好ましい具体例としては
原子、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリール基、置換アリール基またはアラルキル
基を表わす。A2は酸素原子、イオウ原子、セレン原
子、テルル原子、アルキルないしはアリール置換された
窒素原子、またはジアルキル置換された炭素原子を表わ
す。X9は含窒素ヘテロ五員環を形成するのに必要な非
金属原子群を表わす。Y4は置換フェニル基、無置換な
いし置換された多核芳香環、または無置換ないしは置換
されたヘテロ芳香環を表わす。Z3は水素原子、アルキ
ル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、
アラルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、置換アミノ基、アシル基、またはアルコキシ
カルボニル基を表わし、Y4と互いに結合して環を形成
していてもよい。好ましい具体例としては
【0085】
【化26】
【0086】特公昭59−28326号記載の以下の一
般式〔13〕で表されるメロシアニン色素、例えば、
般式〔13〕で表されるメロシアニン色素、例えば、
【0087】
【化27】
【0088】上式において、R56およびR57はそれぞれ
水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、
置換アリール基またはアラルキル基を表わし、それらは
互いに等しくても異ってもよい。X10はハメット(Hamm
ett)のシグマ(σ)値が−0.9から+0.5までの
範囲内の置換基を表わす。特開昭59−89303号記
載の以下の一般式〔14〕で表されるメロシアニン色
素、例えば、
水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、
置換アリール基またはアラルキル基を表わし、それらは
互いに等しくても異ってもよい。X10はハメット(Hamm
ett)のシグマ(σ)値が−0.9から+0.5までの
範囲内の置換基を表わす。特開昭59−89303号記
載の以下の一般式〔14〕で表されるメロシアニン色
素、例えば、
【0089】
【化28】
【0090】(式中R58およびR59は各々独立して水素
原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換
アリール基またはアラルキル基を表わす。X11はハメッ
ト(Hammett)のシグマ(σ)値が−0.9から+0.
5までの範囲内の置換基を表わす。Y5は水素原子、ア
ルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール
基、アラルキル基、アシル基またはアルコキシカルボニ
ル基を表わす。)好ましい具体例としては、
原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換
アリール基またはアラルキル基を表わす。X11はハメッ
ト(Hammett)のシグマ(σ)値が−0.9から+0.
5までの範囲内の置換基を表わす。Y5は水素原子、ア
ルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール
基、アラルキル基、アシル基またはアルコキシカルボニ
ル基を表わす。)好ましい具体例としては、
【0091】
【化29】
【0092】特願平6−269047号記載の以下の一
般式〔15〕で表されるメロシアニン色素、例えば
般式〔15〕で表されるメロシアニン色素、例えば
【0093】
【化30】
【0094】(式中、R60、R61、R62、R63、R68、
R69、R70、R71はそれぞれ独立して、水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、
置換アリール基、ヒドロキシル基、置換オキシ基、メル
カプト基、置換チオ基、アミノ基、置換アミノ基、置換
カルボニル基、スルホ基、スルホナト基、置換スルフィ
ニル基、置換スルホニル基、ホスフォノ基、置換ホスフ
ォノ基、ホスフォナト基、置換ホスフォナト基、シアノ
基、ニトロ基を表すか、もしくは、R60とR61、R61と
R62、R62とR63、R68とR69、R69とR70、R70とR
71が互いに結合して脂肪族又は芳香族環を形成していて
も良く、R64は水素原子、アルキル基、置換アルキル
基、アリール基、又は置換アリール基を表し、R65は置
換、又は無置換のアルケニルアルキル基、又は置換もし
くは無置換のアルキニルアルキル基を表し、R66、R67
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、
置換カルボニル基を表す)好ましい具体例としては
R69、R70、R71はそれぞれ独立して、水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、
置換アリール基、ヒドロキシル基、置換オキシ基、メル
カプト基、置換チオ基、アミノ基、置換アミノ基、置換
カルボニル基、スルホ基、スルホナト基、置換スルフィ
ニル基、置換スルホニル基、ホスフォノ基、置換ホスフ
ォノ基、ホスフォナト基、置換ホスフォナト基、シアノ
基、ニトロ基を表すか、もしくは、R60とR61、R61と
R62、R62とR63、R68とR69、R69とR70、R70とR
71が互いに結合して脂肪族又は芳香族環を形成していて
も良く、R64は水素原子、アルキル基、置換アルキル
基、アリール基、又は置換アリール基を表し、R65は置
換、又は無置換のアルケニルアルキル基、又は置換もし
くは無置換のアルキニルアルキル基を表し、R66、R67
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、
置換カルボニル基を表す)好ましい具体例としては
【0095】
【化31】
【0096】特願平7−164583号記載の以下の一
般式〔16〕で表されるベンゾピラン系色素、例えば
般式〔16〕で表されるベンゾピラン系色素、例えば
【0097】
【化32】
【0098】(式中、R72〜R75は互いに独立して、水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、水酸
基、アルコキシ基又はアミノ基を表す。またR72〜R75
はそれらが各々結合できる炭素原子と共に非金属原子か
ら成る環を形成していても良い。R76は水素原子、アル
キル基、アリール基、ヘテロ芳香族基、シアノ基、アル
コキシ基、カルボキシ基又はアルケニル基を表す。R77
はR76で表される基または−Z−R76であり、Zはカル
ボニル基、スルホニル基、スルフィニル基またはアリー
レンジカルボニル基を表す。またR76及びR77は共に非
金属原子から成る環を形成しても良い。AはO原子、S
原子、NHまたは置換基を有するN原子を表す。BはO
原子、または=C(G1)(G2)の基を表す。G1、G2
は同一でも異なっていても良く、水素原子、シアノ基、
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル
基、アシル基、アリールカルボニル基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、又はフルオロスルホニル基を表す。但
し、G1、G2は同時に水素原子となることはない。また
G1及びG2は炭素原子と共に非金属原子からなる環を形
成していても良い)。等を挙げることができる。
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、水酸
基、アルコキシ基又はアミノ基を表す。またR72〜R75
はそれらが各々結合できる炭素原子と共に非金属原子か
ら成る環を形成していても良い。R76は水素原子、アル
キル基、アリール基、ヘテロ芳香族基、シアノ基、アル
コキシ基、カルボキシ基又はアルケニル基を表す。R77
はR76で表される基または−Z−R76であり、Zはカル
ボニル基、スルホニル基、スルフィニル基またはアリー
レンジカルボニル基を表す。またR76及びR77は共に非
金属原子から成る環を形成しても良い。AはO原子、S
原子、NHまたは置換基を有するN原子を表す。BはO
原子、または=C(G1)(G2)の基を表す。G1、G2
は同一でも異なっていても良く、水素原子、シアノ基、
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル
基、アシル基、アリールカルボニル基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、又はフルオロスルホニル基を表す。但
し、G1、G2は同時に水素原子となることはない。また
G1及びG2は炭素原子と共に非金属原子からなる環を形
成していても良い)。等を挙げることができる。
【0099】その他、増感色素として特に以下の赤外線
吸収剤(染料或いは顔料)も好適に使用される。好まし
い前記染料としては、例えば、特開昭58−12524
6号、特開昭59−84356号、特開昭59−202
829号、特開昭60−78787号公報等に記載され
ているシアニン染料、英国特許434,875号明細書
記載のシアニン染料等を挙げることができる。
吸収剤(染料或いは顔料)も好適に使用される。好まし
い前記染料としては、例えば、特開昭58−12524
6号、特開昭59−84356号、特開昭59−202
829号、特開昭60−78787号公報等に記載され
ているシアニン染料、英国特許434,875号明細書
記載のシアニン染料等を挙げることができる。
【0100】また、米国特許第5,156,938号明
細書に記載の近赤外吸収増感剤も好適に用いられ、さら
に、米国特許第3,881,924号明細書に記載の置
換されたアリールベンゾ(チオ)ピリリウム塩、特開昭
57−142645号(米国特許第4,327,169
号)公報に記載のトリメチンチアピリリウム塩、特開昭
58−181051号、同58−220143号、同5
9−41363号、同59−84248号、同59−8
4249号、同59−146063号、同59−146
061号公報に記載のピリリウム系化合物、特開昭59
−216146号公報に記載のシアニン色素、米国特許
第4,283,475号明細書に記載のペンタメチンチ
オピリリウム塩等や、特公平5−13514号、同5−
19702号公報に記載されているピリリウム化合物も
好ましく用いられる。
細書に記載の近赤外吸収増感剤も好適に用いられ、さら
に、米国特許第3,881,924号明細書に記載の置
換されたアリールベンゾ(チオ)ピリリウム塩、特開昭
57−142645号(米国特許第4,327,169
号)公報に記載のトリメチンチアピリリウム塩、特開昭
58−181051号、同58−220143号、同5
9−41363号、同59−84248号、同59−8
4249号、同59−146063号、同59−146
061号公報に記載のピリリウム系化合物、特開昭59
−216146号公報に記載のシアニン色素、米国特許
第4,283,475号明細書に記載のペンタメチンチ
オピリリウム塩等や、特公平5−13514号、同5−
19702号公報に記載されているピリリウム化合物も
好ましく用いられる。
【0101】また、米国特許第4,756,993号明
細書中に式(I)、(II)として記載されている近赤外
吸収染料、EP916513A2号明細書に記載のフタ
ロシアニン系染料も好ましい染料として挙げることがで
きる。
細書中に式(I)、(II)として記載されている近赤外
吸収染料、EP916513A2号明細書に記載のフタ
ロシアニン系染料も好ましい染料として挙げることがで
きる。
【0102】さらに、特願平10−79912号公報に
記載のアニオン性赤外線吸収剤も、好適に使用すること
ができる。アニオン性赤外線吸収剤とは、実質的に赤外
線を吸収する色素の母核にカチオン構造がなく、アニオ
ン構造を有するものを示す。例えば、(c1)アニオン
性金属錯体、(c2)アニオン性カーボンブラック、
(c3)アニオン性フタロシアニン、さらに(c4)下
記一般式6で表される化合物などが挙げられる。これら
のアニオン性赤外線吸収剤の対カチオンは、プロトンを
含む一価の陽イオン、あるいは多価の陽イオンである。
記載のアニオン性赤外線吸収剤も、好適に使用すること
ができる。アニオン性赤外線吸収剤とは、実質的に赤外
線を吸収する色素の母核にカチオン構造がなく、アニオ
ン構造を有するものを示す。例えば、(c1)アニオン
性金属錯体、(c2)アニオン性カーボンブラック、
(c3)アニオン性フタロシアニン、さらに(c4)下
記一般式6で表される化合物などが挙げられる。これら
のアニオン性赤外線吸収剤の対カチオンは、プロトンを
含む一価の陽イオン、あるいは多価の陽イオンである。
【0103】
【化33】
【0104】ここで、(c1)アニオン性金属錯体と
は、実質的に光を吸収する錯体部の中心金属および配位
子全体でアニオンとなるものを示す。
は、実質的に光を吸収する錯体部の中心金属および配位
子全体でアニオンとなるものを示す。
【0105】(c2)アニオン性カーボンブラックは、
置換基としてスルホン酸、カルボン酸、ホスホン酸基等
のアニオン基が結合しているカーボンブラックが挙げら
れる。これらの基をカーボンブラックに導入するには、
カーボンブラック便覧第三版(カーボンブラック協会
編、1995年4月5日、カーボンブラック協会発行)
第12頁に記載されるように、所定の酸でカーボンブラ
ックを酸化する等の手段をとればよい。
置換基としてスルホン酸、カルボン酸、ホスホン酸基等
のアニオン基が結合しているカーボンブラックが挙げら
れる。これらの基をカーボンブラックに導入するには、
カーボンブラック便覧第三版(カーボンブラック協会
編、1995年4月5日、カーボンブラック協会発行)
第12頁に記載されるように、所定の酸でカーボンブラ
ックを酸化する等の手段をとればよい。
【0106】(c3)アニオン性フタロシアニンは、フ
タロシアニン骨格に、置換基として、先に(c2)の説
明において挙げたアニオン基が結合し、全体としてアニ
オンとなっているものを示す。
タロシアニン骨格に、置換基として、先に(c2)の説
明において挙げたアニオン基が結合し、全体としてアニ
オンとなっているものを示す。
【0107】次に、前記(c4)一般式6で表される化
合物について、詳細に説明する。前記一般式6中、Ga -
はアニオン性置換基を表し、Gbは中性の置換基を表
す。Xm +は、プロトンを含む1〜m価のカチオンを表
し、mは1ないし6の整数を表す。Mは共役鎖を表し、
この共役鎖Mは置換基や環構造を有していてもよい。共
役鎖Mは、下記式で表すことができる。
合物について、詳細に説明する。前記一般式6中、Ga -
はアニオン性置換基を表し、Gbは中性の置換基を表
す。Xm +は、プロトンを含む1〜m価のカチオンを表
し、mは1ないし6の整数を表す。Mは共役鎖を表し、
この共役鎖Mは置換基や環構造を有していてもよい。共
役鎖Mは、下記式で表すことができる。
【0108】
【化34】
【0109】前記式中、R1、R2,R3はそれぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、
アリール基、アルケニル基、アルキニル基、カルボニル
基、チオ基、スルホニル基、スルフィニル基、オキシ
基、アミノ基を表し、これらは互いに連結して環構造を
形成していてもよい。nは、1〜8の整数を表す。
に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、
アリール基、アルケニル基、アルキニル基、カルボニル
基、チオ基、スルホニル基、スルフィニル基、オキシ
基、アミノ基を表し、これらは互いに連結して環構造を
形成していてもよい。nは、1〜8の整数を表す。
【0110】前記一般式6で表されるアニオン性赤外線
吸収剤のうち、以下のA−1〜A−5のものが、好まし
く用いられる。
吸収剤のうち、以下のA−1〜A−5のものが、好まし
く用いられる。
【0111】
【化35】
【0112】また、以下のCA−1〜CA−44に示す
カチオン性赤外線吸収剤も好ましく使用できる。
カチオン性赤外線吸収剤も好ましく使用できる。
【0113】
【化36】
【0114】
【化37】
【0115】
【化38】
【0116】
【化39】
【0117】
【化40】
【0118】
【化41】
【0119】
【化42】
【0120】
【化43】
【0121】
【化44】
【0122】
【化45】
【0123】
【化46】
【0124】
【化47】
【0125】
【化48】
【0126】
【化49】
【0127】
【化50】
【0128】前記構造式中、T-は、1価の対アニオン
を表し、好ましくは、ハロゲンアニオン(F-,Cl-、
Br-、I-)、ルイス酸アニオン(BF4−、PF6 -、
SbCl6 -、ClO4 -)、アルキルスルホン酸アニオ
ン、アリールスルホン酸アニオンである。
を表し、好ましくは、ハロゲンアニオン(F-,Cl-、
Br-、I-)、ルイス酸アニオン(BF4−、PF6 -、
SbCl6 -、ClO4 -)、アルキルスルホン酸アニオ
ン、アリールスルホン酸アニオンである。
【0129】前記アルキルスルホン酸のアルキルとは、
炭素原子数が1から20までの直鎖状、分岐状、又は環
状のアルキル基を意味し、具体的には、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基、エイコシル基、イソプロピル基、
イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソペン
チル基、ネオペンチル基、1−メチルブチル基、イソヘ
キシル基、2−エチルヘキシル基、2−メチルヘキシル
基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、2−ノルボ
ルニル基を挙げることができる。これらの中では、炭素
原子数1から12までの直鎖状、炭素原子数3から12
までの分岐状、ならびに炭素原子数5から10までの環
状のアルキル基がより好ましい。
炭素原子数が1から20までの直鎖状、分岐状、又は環
状のアルキル基を意味し、具体的には、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基、エイコシル基、イソプロピル基、
イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソペン
チル基、ネオペンチル基、1−メチルブチル基、イソヘ
キシル基、2−エチルヘキシル基、2−メチルヘキシル
基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、2−ノルボ
ルニル基を挙げることができる。これらの中では、炭素
原子数1から12までの直鎖状、炭素原子数3から12
までの分岐状、ならびに炭素原子数5から10までの環
状のアルキル基がより好ましい。
【0130】また前記アリールスルホン酸のアリールと
は、1個のベンゼン環からなるもの、2又は3個のベン
ゼン環が縮合環を形成したもの、ベンゼン環と5員不飽
和環が縮合環を形成したものを表し、具体例としては、
フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリ
ル基、インデニル基、アセナブテニル基、フルオレニル
基、を挙げることができ、これらの中でも、フェニル
基、ナフチル基がより好ましい。
は、1個のベンゼン環からなるもの、2又は3個のベン
ゼン環が縮合環を形成したもの、ベンゼン環と5員不飽
和環が縮合環を形成したものを表し、具体例としては、
フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリ
ル基、インデニル基、アセナブテニル基、フルオレニル
基、を挙げることができ、これらの中でも、フェニル
基、ナフチル基がより好ましい。
【0131】また、以下のNA−1〜NA−12に示す
非イオン性赤外線吸収剤も好ましく使用できる。
非イオン性赤外線吸収剤も好ましく使用できる。
【0132】
【化51】
【0133】
【化52】
【0134】
【化53】
【0135】
【化54】
【0136】前記例示化合物中、特に好ましいアニオン
性赤外線吸収剤としてはA−1が、カチオン性赤外線吸
収剤としてはCA−7、CA−30、CA−40、およ
びCA−42が、非イオン性赤外線吸収剤としてはNA
−11が挙げられる。
性赤外線吸収剤としてはA−1が、カチオン性赤外線吸
収剤としてはCA−7、CA−30、CA−40、およ
びCA−42が、非イオン性赤外線吸収剤としてはNA
−11が挙げられる。
【0137】他の染料としては、市販の染料及び例えば
「染料便覧」(有機合成化学協会編集、昭和45年刊)
等の文献に記載されている公知のものが利用できる。具
体的には、アゾ染料、金属錯塩アゾ染料、ピラゾロンア
ゾ染料、ナフトキノン染料、アントラキノン染料、フタ
ロシアニン染料、カルボニウム染料、キノンイミン染
料、メチン染料、ジインモニウム染料、アミニウム染
料、スクワリリウム色素、金属チオレート錯体等の染料
が挙げられる。
「染料便覧」(有機合成化学協会編集、昭和45年刊)
等の文献に記載されている公知のものが利用できる。具
体的には、アゾ染料、金属錯塩アゾ染料、ピラゾロンア
ゾ染料、ナフトキノン染料、アントラキノン染料、フタ
ロシアニン染料、カルボニウム染料、キノンイミン染
料、メチン染料、ジインモニウム染料、アミニウム染
料、スクワリリウム色素、金属チオレート錯体等の染料
が挙げられる。
【0138】また、増感色素として、他の顔料として
は、市販の顔料及びカラーインデックス(C.I.)便
覧、「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977
年刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986
年刊)、「印刷インキ技術」CMC出版、1984年
刊)に記載されている顔料が利用できる。例えば、顔料
の種類としては、黒色顔料、黄色顔料、オレンジ色顔
料、褐色顔料、赤色顔料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔
料、蛍光顔料、金属粉顔料、その他、ポリマー結合色素
が挙げられる。具体的には、不溶性アゾ顔料、アゾレー
キ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシア
ニン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン及びペリ
ノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キナクリドン系顔
料、ジオキサジン系顔料、イソインドリノン系顔料、キ
ノフタロン系顔料、染付けレーキ顔料、アジン顔料、ニ
トロソ顔料、ニトロ顔料、天然顔料、蛍光顔料、無機顔
料、カーボンブラック等が使用できる。これらの顔料の
うち好ましいものはカーボンブラックである。
は、市販の顔料及びカラーインデックス(C.I.)便
覧、「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977
年刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986
年刊)、「印刷インキ技術」CMC出版、1984年
刊)に記載されている顔料が利用できる。例えば、顔料
の種類としては、黒色顔料、黄色顔料、オレンジ色顔
料、褐色顔料、赤色顔料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔
料、蛍光顔料、金属粉顔料、その他、ポリマー結合色素
が挙げられる。具体的には、不溶性アゾ顔料、アゾレー
キ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシア
ニン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン及びペリ
ノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キナクリドン系顔
料、ジオキサジン系顔料、イソインドリノン系顔料、キ
ノフタロン系顔料、染付けレーキ顔料、アジン顔料、ニ
トロソ顔料、ニトロ顔料、天然顔料、蛍光顔料、無機顔
料、カーボンブラック等が使用できる。これらの顔料の
うち好ましいものはカーボンブラックである。
【0139】これら顔料は表面処理をせずに用いてもよ
く、表面処理を施して用いてもよい。表面処理の方法に
は、樹脂やワックスを表面コートする方法、界面活性剤
を付着させる方法、反応性物質(例えば、シランカップ
リング剤、エポキシ化合物、ポリイソシアネート等)を
顔料表面に結合させる方法等が考えられる。前記の表面
処理方法は、「金属石鹸の性質と応用」(幸書房)、
「印刷インキ技術」(CMC出版、1984年刊)及び
「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)に
記載されている。
く、表面処理を施して用いてもよい。表面処理の方法に
は、樹脂やワックスを表面コートする方法、界面活性剤
を付着させる方法、反応性物質(例えば、シランカップ
リング剤、エポキシ化合物、ポリイソシアネート等)を
顔料表面に結合させる方法等が考えられる。前記の表面
処理方法は、「金属石鹸の性質と応用」(幸書房)、
「印刷インキ技術」(CMC出版、1984年刊)及び
「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)に
記載されている。
【0140】顔料の粒径は0.01μm〜10μmであ
るのが好ましく、0.05μm〜1μmであるのがさら
に好ましく、特に0.1μm〜1μmであるのが特に好
ましい。顔料の粒径が0.01μm未満のときは、分散
物の画像記録層塗布液中での安定性の点で好ましくな
く、また、10μmを越えると画像記録層の均一性の点
で好ましくない。
るのが好ましく、0.05μm〜1μmであるのがさら
に好ましく、特に0.1μm〜1μmであるのが特に好
ましい。顔料の粒径が0.01μm未満のときは、分散
物の画像記録層塗布液中での安定性の点で好ましくな
く、また、10μmを越えると画像記録層の均一性の点
で好ましくない。
【0141】顔料を分散する方法としては、インク製造
やトナー製造等に用いられる公知の分散技術が使用でき
る。分散機としては、超音波分散器、サンドミル、アト
ライター、パールミル、スーパーミル、ボールミル、イ
ンペラー、デスパーザー、KDミル、コロイドミル、ダ
イナトロン、3本ロールミル、加圧ニーダー等が挙げら
れる。詳細は、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1
986年刊)に記載されている。
やトナー製造等に用いられる公知の分散技術が使用でき
る。分散機としては、超音波分散器、サンドミル、アト
ライター、パールミル、スーパーミル、ボールミル、イ
ンペラー、デスパーザー、KDミル、コロイドミル、ダ
イナトロン、3本ロールミル、加圧ニーダー等が挙げら
れる。詳細は、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1
986年刊)に記載されている。
【0142】本発明における増感色素のさらにより好ま
しい例としては、上述の特公昭61−9621号記載の
メロシアニン色素、特開平2−179643号記載のメ
ロシアニン色素、特開平2−244050号記載のメロ
シアニン色素、特公昭59−28326号記載のメロシ
アニン色素、特開昭59−89303号記載のメロシア
ニン色素、特願平6−269047号記載のメロシアニ
ン色素及び特願平7−164583号記載のベンゾピラ
ン系色素を挙げることができる。及び上述の特開平11-2
09001号記載の赤外線吸収剤を挙げることができる。次
に一般式(I)で示される構造を有する光増感色素の具
体例を示す。
しい例としては、上述の特公昭61−9621号記載の
メロシアニン色素、特開平2−179643号記載のメ
ロシアニン色素、特開平2−244050号記載のメロ
シアニン色素、特公昭59−28326号記載のメロシ
アニン色素、特開昭59−89303号記載のメロシア
ニン色素、特願平6−269047号記載のメロシアニ
ン色素及び特願平7−164583号記載のベンゾピラ
ン系色素を挙げることができる。及び上述の特開平11-2
09001号記載の赤外線吸収剤を挙げることができる。次
に一般式(I)で示される構造を有する光増感色素の具
体例を示す。
【0143】
【化55】
【0144】
【化56】
【0145】
【化57】
【0146】
【化58】
【0147】
【化59】
【0148】
【化60】
【0149】
【化61】
【0150】
【化62】
【0151】
【化63】
【0152】
【化64】
【0153】
【化65】
【0154】
【化66】
【0155】
【化67】
【0156】
【化68】
【0157】
【化69】
【0158】
【化70】
【0159】
【化71】
【0160】
【化72】
【0161】
【化73】
【0162】
【化74】
【0163】
【化75】
【0164】
【化76】
【0165】
【化77】
【0166】
【化78】
【0167】
【化79】
【0168】
【化80】
【0169】
【化81】
【0170】
【化82】
【0171】
【化83】
【0172】
【化84】
【0173】
【化85】
【0174】
【化86】
【0175】
【化87】
【0176】
【化88】
【0177】
【化89】
【0178】
【化90】
【0179】
【化91】
【0180】
【化92】
【0181】
【化93】
【0182】
【化94】
【0183】
【化95】
【0184】
【化96】
【0185】
【化97】
【0186】
【化98】
【0187】
【化99】
【0188】
【化100】
【0189】
【化101】
【0190】
【化102】
【0191】
【化103】
【0192】
【化104】
【0193】
【化105】
【0194】
【化106】
【0195】
【化107】
【0196】
【化108】
【0197】
【化109】
【0198】
【化110】
【0199】
【化111】
【0200】
【化112】
【0201】
【化113】
【0202】
【化114】
【0203】
【化115】
【0204】
【化116】
【0205】
【化117】
【0206】
【化118】
【0207】上記一般式(I)で示される構造を有する
の光増感色素は、一般的には以下のスキームに示す方法
により容易に合成できる。しかしながら、これらに限定
されるものではない。
の光増感色素は、一般的には以下のスキームに示す方法
により容易に合成できる。しかしながら、これらに限定
されるものではない。
【0208】
【化119】
【0209】即ち、主に−CO2H基、−OH基、−S
H基、−N(R)2基(Rはアルキル基、アリール基)
を分子構造の末端に有する増感色素(類似の合成法につ
いては上述の各増感色素の特許に記載)に対し、一般式
(I)で示される構造に対応する化合物前駆体(Br
体、OH体、CO2H体、COCl体等)を反応させ、
連結することができる。
H基、−N(R)2基(Rはアルキル基、アリール基)
を分子構造の末端に有する増感色素(類似の合成法につ
いては上述の各増感色素の特許に記載)に対し、一般式
(I)で示される構造に対応する化合物前駆体(Br
体、OH体、CO2H体、COCl体等)を反応させ、
連結することができる。
【0210】本発明における一般式(I)で示される構
造を有する増感色素は、単独もしくは2種以上の併用に
よって好適に用いられる。また、本発明において、一般
式(I)で示される構造を有する増感色素とともに、一
般式(I)で示される構造を持たない増感色素(例え
ば、上述のような骨格として記載した光増感色素)を併
用してもよい。本発明において、一般式(I)で示され
る構造を有する光増感色素の光重合性組成物中の含有量
としては、固形分に対して通常0.01〜60重量%で
あり、好ましくは0.05〜30重量%であり、より好
ましくは0.1〜20重量%である。本発明において、
一般式(I)で示される構造を持たない光増感色素(併
用する光増感色素)の光重合性組成物中の含有量として
は、固形分に対して通常10重量%以下であり、好まし
くは5重量%以下であり、より好ましくは1重量%以下
である。さらに本発明の光重合性組成物には、感度を一
層向上させる、あるいは酸素による重合阻害を抑制する
等の作用を有する公知の化合物を共増感剤として加えて
も良い。
造を有する増感色素は、単独もしくは2種以上の併用に
よって好適に用いられる。また、本発明において、一般
式(I)で示される構造を有する増感色素とともに、一
般式(I)で示される構造を持たない増感色素(例え
ば、上述のような骨格として記載した光増感色素)を併
用してもよい。本発明において、一般式(I)で示され
る構造を有する光増感色素の光重合性組成物中の含有量
としては、固形分に対して通常0.01〜60重量%で
あり、好ましくは0.05〜30重量%であり、より好
ましくは0.1〜20重量%である。本発明において、
一般式(I)で示される構造を持たない光増感色素(併
用する光増感色素)の光重合性組成物中の含有量として
は、固形分に対して通常10重量%以下であり、好まし
くは5重量%以下であり、より好ましくは1重量%以下
である。さらに本発明の光重合性組成物には、感度を一
層向上させる、あるいは酸素による重合阻害を抑制する
等の作用を有する公知の化合物を共増感剤として加えて
も良い。
【0211】この様な共増感剤の例としては、アミン
類、例えばM. R. Sanderら著「Journal of Polymer Soc
iety」第10巻3173頁(1972)、特公昭44−
20189号、特開昭51−82102号、特開昭52
−134692号、特開昭59−138205、特開昭
60−84305号、特開昭62−18537号、特開
昭64−33104号、Research Disclosure 3382
5号記載の化合物、等があげられ、具体的には、トリエ
タノールアミン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエ
ステル、p−ホルミルジメチルアニリン、p−メチルチ
オジメチルアニリン、等があげられる。
類、例えばM. R. Sanderら著「Journal of Polymer Soc
iety」第10巻3173頁(1972)、特公昭44−
20189号、特開昭51−82102号、特開昭52
−134692号、特開昭59−138205、特開昭
60−84305号、特開昭62−18537号、特開
昭64−33104号、Research Disclosure 3382
5号記載の化合物、等があげられ、具体的には、トリエ
タノールアミン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエ
ステル、p−ホルミルジメチルアニリン、p−メチルチ
オジメチルアニリン、等があげられる。
【0212】共増感剤の別の例としてはチオールおよび
スルフィド類、例えば、特開昭53−702号、特公昭
55−500806号、特開平5−142772号記載
のチオール化合物、特開昭56−75643号のジスル
フィド化合物等があげられ、具体的には、2−メルカプ
トベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾー
ル、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプ
ト−4(3H)−キナゾリン、β−メルカプトナフタレ
ン等があげられる。
スルフィド類、例えば、特開昭53−702号、特公昭
55−500806号、特開平5−142772号記載
のチオール化合物、特開昭56−75643号のジスル
フィド化合物等があげられ、具体的には、2−メルカプ
トベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾー
ル、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプ
ト−4(3H)−キナゾリン、β−メルカプトナフタレ
ン等があげられる。
【0213】また別の例としては、アミノ酸化合物
(例、N−フェニルグリシン等)、特公昭48−429
65号記載の有機金属化合物(例、トリブチル錫アセテ
ート等)、特公昭55−34414号記載の水素供与
体、特願平5−91089号記載のイオウ化合物(例、
トリチアン等)、特願平5−32147号記載のリン化
合物(ジエチルホスファイト等)、特願平6−1916
05号記載のSi−H、Ge−H化合物等があげられ
る。
(例、N−フェニルグリシン等)、特公昭48−429
65号記載の有機金属化合物(例、トリブチル錫アセテ
ート等)、特公昭55−34414号記載の水素供与
体、特願平5−91089号記載のイオウ化合物(例、
トリチアン等)、特願平5−32147号記載のリン化
合物(ジエチルホスファイト等)、特願平6−1916
05号記載のSi−H、Ge−H化合物等があげられ
る。
【0214】本発明の光重合性組成物では、不飽和2重
結合を有する重合性化合物を含有する。そのような不飽
和2重結合を有する重合性化合物としては、以下に述べ
るような従来公知の付加重合可能なエチレン性不飽和結
合を有する化合物単独及びそれらの2種以上の混合物を
使用することができる。従来公知の付加重合可能なエチ
レン性不飽和結合を有する化合物としては、例えば、不
飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸
など)と脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、上
記不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミ
ド等があげられる。
結合を有する重合性化合物を含有する。そのような不飽
和2重結合を有する重合性化合物としては、以下に述べ
るような従来公知の付加重合可能なエチレン性不飽和結
合を有する化合物単独及びそれらの2種以上の混合物を
使用することができる。従来公知の付加重合可能なエチ
レン性不飽和結合を有する化合物としては、例えば、不
飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸
など)と脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、上
記不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミ
ド等があげられる。
【0215】脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルのモノマーの具体例としては、アク
リル酸エステルとして、エチレングリコールジアクリレ
ート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3
−ブタンジオールジアクリレート、テトラメチレングリ
コールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリ
レート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、トリメチロール
プロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテ
ル、トリメチロールエタントリアクリレート、へキサン
ジオールジアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオ
ールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアク
リレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールジア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、ソルビトールトリアクリレート、ソルビトールテト
ラアクリレート、ソルビトールペンタアクリレート、ソ
ルビトールヘキサアクリレート、トリ(アクリロイルオ
キシエチル)イソシアヌレート、ポリエステルアクリレ
ートオリゴマー等がある。
ボン酸とのエステルのモノマーの具体例としては、アク
リル酸エステルとして、エチレングリコールジアクリレ
ート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3
−ブタンジオールジアクリレート、テトラメチレングリ
コールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリ
レート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、トリメチロール
プロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテ
ル、トリメチロールエタントリアクリレート、へキサン
ジオールジアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオ
ールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアク
リレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールジア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、ソルビトールトリアクリレート、ソルビトールテト
ラアクリレート、ソルビトールペンタアクリレート、ソ
ルビトールヘキサアクリレート、トリ(アクリロイルオ
キシエチル)イソシアヌレート、ポリエステルアクリレ
ートオリゴマー等がある。
【0216】メタクリル酸エステルとしては、テトラメ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメチロールエタントリメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオ
ールジメタクリレート、へキサンジオールジメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタ
エリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールジ
メタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタク
リレート、ソルビトールトリメタクリレート、ソルビト
ールテトラメタクリレート、ビス〔p−(3−メタクリ
ルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕ジメ
チルメタン、ビス−〔p−(アクリルオキシエトキシ)
フェニル〕ジメチルメタン等がある。イタコン酸エステ
ルとしては、エチレングリコールジイタコネート、プロ
ピレングリコールジイタコネート、1,3−ブタンジオ
ールジイタコネート、1,4−ブタンジオールジイタコ
ネート、テトラメチレングリコールジイタコネート、ペ
ンタエリスリトールジイタコネート、ソルビトールテト
ライタコネート等がある。
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメチロールエタントリメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオ
ールジメタクリレート、へキサンジオールジメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタ
エリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールジ
メタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタク
リレート、ソルビトールトリメタクリレート、ソルビト
ールテトラメタクリレート、ビス〔p−(3−メタクリ
ルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕ジメ
チルメタン、ビス−〔p−(アクリルオキシエトキシ)
フェニル〕ジメチルメタン等がある。イタコン酸エステ
ルとしては、エチレングリコールジイタコネート、プロ
ピレングリコールジイタコネート、1,3−ブタンジオ
ールジイタコネート、1,4−ブタンジオールジイタコ
ネート、テトラメチレングリコールジイタコネート、ペ
ンタエリスリトールジイタコネート、ソルビトールテト
ライタコネート等がある。
【0217】クロトン酸エステルとしては、エチレング
リコールジクロトネート、テトラメチレングリコールジ
クロトネート、ペンタエリスリトールジクロトネート、
ソルビトールテトラジクロトネート等がある。イソクロ
トン酸エステルとしては、エチレングリコールジイソク
ロトネート、ペンタエリスリトールジイソクロトネー
ト、ソルビトールテトライソクロトネー卜等がある。マ
レイン酸エステルとしては、エチレングリコールジマレ
ート、トリエチレングリコールジマレート、ペンタエリ
スリトールジマレート、ソルビトールテトラマレート等
がある。さらに、前述のエステルモノマーの混合物もあ
げることができる。また、脂肪族多価アミン化合物と不
飽和カルボン酸とのアミドのモノマーの具体例として
は、メチレンビス−アクリルアミド、メチレンビス−メ
タクリルアミド、1,6−へキサメチレンビス−アクリ
ルアミド、1,6−へキサメチレンビス−メタクリルア
ミド、ジエチレントリアミントリスアクリルアミド、キ
シリレンビスアクリルアミド、キシリレンビスメタクリ
ルアミド等がある。
リコールジクロトネート、テトラメチレングリコールジ
クロトネート、ペンタエリスリトールジクロトネート、
ソルビトールテトラジクロトネート等がある。イソクロ
トン酸エステルとしては、エチレングリコールジイソク
ロトネート、ペンタエリスリトールジイソクロトネー
ト、ソルビトールテトライソクロトネー卜等がある。マ
レイン酸エステルとしては、エチレングリコールジマレ
ート、トリエチレングリコールジマレート、ペンタエリ
スリトールジマレート、ソルビトールテトラマレート等
がある。さらに、前述のエステルモノマーの混合物もあ
げることができる。また、脂肪族多価アミン化合物と不
飽和カルボン酸とのアミドのモノマーの具体例として
は、メチレンビス−アクリルアミド、メチレンビス−メ
タクリルアミド、1,6−へキサメチレンビス−アクリ
ルアミド、1,6−へキサメチレンビス−メタクリルア
ミド、ジエチレントリアミントリスアクリルアミド、キ
シリレンビスアクリルアミド、キシリレンビスメタクリ
ルアミド等がある。
【0218】その他の例としては、特公昭48−417
08号公報中に記載されている1分子に2個以上のイソ
シアネート基を有するポリイソシアネート化合物に、下
記の一般式(A)で示される水酸基を含有するビニルモ
ノマーを付加した1分子中に2個以上の重合性ビニル基
を含有するビニルウレタン化合物等があげられる。 CH2=C(R)COOCH2CH(R′)OH (A) (ただし、RおよびR′はHあるいはCH3を示す。) また、特開昭51−37193号に記載されているよう
なウレタンアクリレー卜類、特開昭48−64183
号、特公昭49−43191号、特公昭52−3049
0号公報に記載されているようなポリエステルアクリレ
ート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸を反応させ
たエポキシアクリレート類等の多官能のアクリレートや
メタクリレートをあげることができる。さらに日本接着
協会誌vol.20、No.7、300〜308ぺージ(19
84年)に光硬化性モノマー及びオリゴマーとして紹介
されているものも使用することができる。本発明におい
て、これらのモノマーはプレポリマー、すなわち2量
体、3量体およびオリゴマー、またはそれらの混合物な
らびにそれらの共重合体などの化学的形態で使用しう
る。
08号公報中に記載されている1分子に2個以上のイソ
シアネート基を有するポリイソシアネート化合物に、下
記の一般式(A)で示される水酸基を含有するビニルモ
ノマーを付加した1分子中に2個以上の重合性ビニル基
を含有するビニルウレタン化合物等があげられる。 CH2=C(R)COOCH2CH(R′)OH (A) (ただし、RおよびR′はHあるいはCH3を示す。) また、特開昭51−37193号に記載されているよう
なウレタンアクリレー卜類、特開昭48−64183
号、特公昭49−43191号、特公昭52−3049
0号公報に記載されているようなポリエステルアクリレ
ート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸を反応させ
たエポキシアクリレート類等の多官能のアクリレートや
メタクリレートをあげることができる。さらに日本接着
協会誌vol.20、No.7、300〜308ぺージ(19
84年)に光硬化性モノマー及びオリゴマーとして紹介
されているものも使用することができる。本発明におい
て、これらのモノマーはプレポリマー、すなわち2量
体、3量体およびオリゴマー、またはそれらの混合物な
らびにそれらの共重合体などの化学的形態で使用しう
る。
【0219】全ての重合性基含有化合物の使用量は光重
合性組成物の全成分の重量に対して、通常1〜99.99
%、好ましくは5〜90.0%、更に好ましくは10〜70
%の量が使用される。(ここで言う%は重量%であ
る)。
合性組成物の全成分の重量に対して、通常1〜99.99
%、好ましくは5〜90.0%、更に好ましくは10〜70
%の量が使用される。(ここで言う%は重量%であ
る)。
【0220】次に本発明の光重合性組成物に使用される
光重合開始剤について説明する。好ましい光重合開始剤
としては(a)芳香族ケトン類、(b)芳香族オニウム
塩化合物、(c)有機過酸化物、(d)チオ化合物、
(e)ヘキサアリールビイミダゾール化合物、(f)ケ
トオキシムエステル化合物、(g)ボレート化合物、
(h)アジニウム化合物、(i)メタロセン化合物、
(j)活性エステル化合物、(k)炭素ハロゲン結合を
有する化合物等が挙げられる。(a)芳香族ケトン類の
好ましい例としては、「RADIATION CURING IN POLYMERS
CIENCE AND TECHNOLOGY」J.P.FOUASSIER J.F.RABEK (19
93)、p77〜117記載のベンゾフェノン骨格或いはチオキ
サントン骨格を有する化合物、より好ましい(a)芳香
族ケトン類の例としては、特公昭47−6416記載の
α−チオベンゾフェノン化合物、特公昭47−3981
記載のベンゾインエーテル化合物、特公昭47−223
26記載のα−置換ベンゾイン化合物、特公昭47−2
3664記載のベンゾイン誘導体、特開昭57−307
04記載のアロイルホスホン酸エステル、特公昭60−
26483記載のジアルコキシベンゾフェノン、特公昭
60−26403、特開昭62−81345記載のベン
ゾインエーテル類、特公平1−34242、米国特許第
4,318,791号、ヨーロッパ特許0284561
A1号記載のα−アミノベンゾフェノン類、特開平2−
211452記載のp−ジ(ジメチルアミノベンゾイ
ル)ベンゼン、特開昭61−194062記載のチオ置
換芳香族ケトン、特公平2−9597記載のアシルホス
フィンスルフィド、特公平2−9596記載のアシルホ
スフィン、特公昭63−61950記載のチオキサント
ン類、特公昭59−42864記載のクマリン類等を挙
げることができる。
光重合開始剤について説明する。好ましい光重合開始剤
としては(a)芳香族ケトン類、(b)芳香族オニウム
塩化合物、(c)有機過酸化物、(d)チオ化合物、
(e)ヘキサアリールビイミダゾール化合物、(f)ケ
トオキシムエステル化合物、(g)ボレート化合物、
(h)アジニウム化合物、(i)メタロセン化合物、
(j)活性エステル化合物、(k)炭素ハロゲン結合を
有する化合物等が挙げられる。(a)芳香族ケトン類の
好ましい例としては、「RADIATION CURING IN POLYMERS
CIENCE AND TECHNOLOGY」J.P.FOUASSIER J.F.RABEK (19
93)、p77〜117記載のベンゾフェノン骨格或いはチオキ
サントン骨格を有する化合物、より好ましい(a)芳香
族ケトン類の例としては、特公昭47−6416記載の
α−チオベンゾフェノン化合物、特公昭47−3981
記載のベンゾインエーテル化合物、特公昭47−223
26記載のα−置換ベンゾイン化合物、特公昭47−2
3664記載のベンゾイン誘導体、特開昭57−307
04記載のアロイルホスホン酸エステル、特公昭60−
26483記載のジアルコキシベンゾフェノン、特公昭
60−26403、特開昭62−81345記載のベン
ゾインエーテル類、特公平1−34242、米国特許第
4,318,791号、ヨーロッパ特許0284561
A1号記載のα−アミノベンゾフェノン類、特開平2−
211452記載のp−ジ(ジメチルアミノベンゾイ
ル)ベンゼン、特開昭61−194062記載のチオ置
換芳香族ケトン、特公平2−9597記載のアシルホス
フィンスルフィド、特公平2−9596記載のアシルホ
スフィン、特公昭63−61950記載のチオキサント
ン類、特公昭59−42864記載のクマリン類等を挙
げることができる。
【0221】また、別の例である(b)芳香族オニウム
塩としては、周期律表の第V、VIおよびVII族の元素、
具体的にはN、P、As、Sb、Bi、O、S、Se、
Te、またはIの芳香族オニウム塩が含まれる。このよ
うな芳香族オニウム塩の例としては、特公昭52−14
277号、特公昭52−14278号、特公昭52−1
4279号に示されている化合物を挙げることができ
る。
塩としては、周期律表の第V、VIおよびVII族の元素、
具体的にはN、P、As、Sb、Bi、O、S、Se、
Te、またはIの芳香族オニウム塩が含まれる。このよ
うな芳香族オニウム塩の例としては、特公昭52−14
277号、特公昭52−14278号、特公昭52−1
4279号に示されている化合物を挙げることができ
る。
【0222】本発明に使用される光重合開始剤の他の例
である(c)「有機過酸化物」としては分子中に酸素−
酸素結合を1個以上有する有機化合物のほとんど全てが
含まれるが、その例としては、メチルエチルケトンパー
オキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、3,
3,5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、
メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、アセチルアセ
トンパーオキサイド、1,1−ビス(ターシャリイブチ
ルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス(ターシャリイブチルパーオキシ)シ
クロヘキサン、2,2−ビス(ターシャリイブチルパー
オキシ)ブタン、ターシャリイブチルハイドロパーオキ
サイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピ
ルベンゼンハイドロパーオキサイド、パラメタンハイド
ロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5
−ジハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラ
メチルブチルハイドロパーオキサイド、ジターシャリイ
ブチルパーオキサイド、ターシャリイブチルクミルパー
オキサイド、ジクミルパーオキサイド、ビス(ターシャ
リイブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(ターシャリイブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−キサノイルパーオキサイド、過
酸化こはく酸、過酸化ベンゾイル、2,4−ジクロロベ
ンゾイルパーオキサイド、メタ−トルオイルパーオキサ
イド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−
2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−2
−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジメトキ
シイソプロピルパーオキシカーボネート、ジ(3−メチ
ル−3−メトキシブチル)パーオキシジカーボネート、
ターシャリイブチルパーオキシアセテート、ターシャリ
イブチルパーオキシピバレート、ターシャリイブチルパ
ーオキシネオデカノエート、ターシャリイブチルパーオ
キシオクタノエート、ターシャリイブチルパーオキシ−
3,5,5−トリメチルヘキサノエート、ターシャリイ
ブチルパーオキシラウレート、ターシャリーカーボネー
ト、3,3′4,4′−テトラ−(t−ブチルパーオキ
シカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′−テ
トラ−(t−アミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェ
ノン、3,3′4,4′−テトラ−(t−ヘキシルパー
オキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′
−テトラ−(t−オクチルパーオキシカルボニル)ベン
ゾフェノン、3,3′4,4′−テトラ−(クミルパー
オキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′
−テトラ−(p−イソプロピルクミルパーオキシカルボ
ニル)ベンゾフェノン、カルボニルジ(t−ブチルパー
オキシ二水素二フタレート)、カルボニルジ(t−ヘキ
シルパーオキシ二水素二フタレート)等がある。これら
の中で、過酸化エステル系が好ましい。
である(c)「有機過酸化物」としては分子中に酸素−
酸素結合を1個以上有する有機化合物のほとんど全てが
含まれるが、その例としては、メチルエチルケトンパー
オキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、3,
3,5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、
メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、アセチルアセ
トンパーオキサイド、1,1−ビス(ターシャリイブチ
ルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス(ターシャリイブチルパーオキシ)シ
クロヘキサン、2,2−ビス(ターシャリイブチルパー
オキシ)ブタン、ターシャリイブチルハイドロパーオキ
サイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピ
ルベンゼンハイドロパーオキサイド、パラメタンハイド
ロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5
−ジハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラ
メチルブチルハイドロパーオキサイド、ジターシャリイ
ブチルパーオキサイド、ターシャリイブチルクミルパー
オキサイド、ジクミルパーオキサイド、ビス(ターシャ
リイブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(ターシャリイブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−キサノイルパーオキサイド、過
酸化こはく酸、過酸化ベンゾイル、2,4−ジクロロベ
ンゾイルパーオキサイド、メタ−トルオイルパーオキサ
イド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−
2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−2
−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジメトキ
シイソプロピルパーオキシカーボネート、ジ(3−メチ
ル−3−メトキシブチル)パーオキシジカーボネート、
ターシャリイブチルパーオキシアセテート、ターシャリ
イブチルパーオキシピバレート、ターシャリイブチルパ
ーオキシネオデカノエート、ターシャリイブチルパーオ
キシオクタノエート、ターシャリイブチルパーオキシ−
3,5,5−トリメチルヘキサノエート、ターシャリイ
ブチルパーオキシラウレート、ターシャリーカーボネー
ト、3,3′4,4′−テトラ−(t−ブチルパーオキ
シカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′−テ
トラ−(t−アミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェ
ノン、3,3′4,4′−テトラ−(t−ヘキシルパー
オキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′
−テトラ−(t−オクチルパーオキシカルボニル)ベン
ゾフェノン、3,3′4,4′−テトラ−(クミルパー
オキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′4,4′
−テトラ−(p−イソプロピルクミルパーオキシカルボ
ニル)ベンゾフェノン、カルボニルジ(t−ブチルパー
オキシ二水素二フタレート)、カルボニルジ(t−ヘキ
シルパーオキシ二水素二フタレート)等がある。これら
の中で、過酸化エステル系が好ましい。
【0223】本発明で使用される光重合開始剤としての
(d)チオ化合物は、下記一般式〔II]で示される。
(d)チオ化合物は、下記一般式〔II]で示される。
【0224】
【化120】
【0225】(ここで、R20はアルキル基、アリール基
または置換アリール基を示し、R21は水素原子またはア
ルキル基を示す。また、R20とR21は、互いに結合して
酸素、硫黄および窒素原子から選ばれたヘテロ原子を含
んでもよい5員ないし7員環を形成するのに必要な非金
属原子群を示す。) 上記一般式〔II〕におけるアルキル基としては炭素原子
数1〜4個のものが好ましい。またアリール基としては
フェニル、ナフチルのような炭素原子数6〜10個のも
のが好ましく、置換アリール基としては、上記のような
アリール基に塩素原子のようなハロゲン原子、メチル基
のようなアルキル基、メトシキ基、エトキシ基のような
アルコキシ基で置換されたものが含まれる。R21は、好
ましくは炭素原子数1〜4個のアルキル基である。
または置換アリール基を示し、R21は水素原子またはア
ルキル基を示す。また、R20とR21は、互いに結合して
酸素、硫黄および窒素原子から選ばれたヘテロ原子を含
んでもよい5員ないし7員環を形成するのに必要な非金
属原子群を示す。) 上記一般式〔II〕におけるアルキル基としては炭素原子
数1〜4個のものが好ましい。またアリール基としては
フェニル、ナフチルのような炭素原子数6〜10個のも
のが好ましく、置換アリール基としては、上記のような
アリール基に塩素原子のようなハロゲン原子、メチル基
のようなアルキル基、メトシキ基、エトキシ基のような
アルコキシ基で置換されたものが含まれる。R21は、好
ましくは炭素原子数1〜4個のアルキル基である。
【0226】本発明に使用される光重合開始剤の他の例
である(e)ヘキサアリールビイミダゾールとしては、
特公昭45−37377号、特公昭44−86516号
記載のロフィンダイマー類等が挙げられる。
である(e)ヘキサアリールビイミダゾールとしては、
特公昭45−37377号、特公昭44−86516号
記載のロフィンダイマー類等が挙げられる。
【0227】本発明で使用される光重合開始剤の他の例
である(f)ケトオキシムエステルとしては3−ベンゾ
イロキシイミノブタン−2−オン、3−アセトキシイミ
ノブタン−2−オン、3−プロピオニルオキシイミノブ
タン−2−オン、2−アセトキシイミノペンタン−3−
オン、2−アセトキシイミノ−1−フェニルプロパン−
1−オン、2−ベンゾイロキシイミノ−1−フェニルプ
ロパン−1−オン、3−p−トルエンスルホニルオキシ
イミノブタン−2−オン、2−エトキシカルボニルオキ
シイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン等が挙げら
れる。本発明における光重合開始剤の他の例である
(g)ボレート塩の例としては下記一般式[III] で表わ
される化合物をあげる事ができる。
である(f)ケトオキシムエステルとしては3−ベンゾ
イロキシイミノブタン−2−オン、3−アセトキシイミ
ノブタン−2−オン、3−プロピオニルオキシイミノブ
タン−2−オン、2−アセトキシイミノペンタン−3−
オン、2−アセトキシイミノ−1−フェニルプロパン−
1−オン、2−ベンゾイロキシイミノ−1−フェニルプ
ロパン−1−オン、3−p−トルエンスルホニルオキシ
イミノブタン−2−オン、2−エトキシカルボニルオキ
シイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン等が挙げら
れる。本発明における光重合開始剤の他の例である
(g)ボレート塩の例としては下記一般式[III] で表わ
される化合物をあげる事ができる。
【0228】
【化121】
【0229】(ここで、R22、R23、R24およびR25は
互いに同一でも異なっていてもよく、各々置換もしくは
非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール
基、置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは
非置換のアルキニル基、又は置換もしくは非置換の複素
環基を示し、R22、R23、R24およびR25はその2個以
上の基が結合して環状構造を形成してもよい。ただし、
R22、R23、R24およびR25のうち、少なくとも1つは
置換もしくは非置換のアルキル基である。Z+はアルカ
リ金属カチオンまたは第4級アンモニウムカチオンを示
す)。上記R22〜R25のアルキル基としては、直鎖、分
枝、環状のものが含まれ、炭素原子数1〜18のものが
好ましい。具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ス
テアリル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シルなどが含まれる。また置換アルキル基としては、上
記のようなアルキル基に、ハロゲン原子(例えば−C
l、−Brなど)、シアノ基、ニトロ基、アリール基
(好ましくはフェニル基)、ヒドロキシ基、
互いに同一でも異なっていてもよく、各々置換もしくは
非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール
基、置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは
非置換のアルキニル基、又は置換もしくは非置換の複素
環基を示し、R22、R23、R24およびR25はその2個以
上の基が結合して環状構造を形成してもよい。ただし、
R22、R23、R24およびR25のうち、少なくとも1つは
置換もしくは非置換のアルキル基である。Z+はアルカ
リ金属カチオンまたは第4級アンモニウムカチオンを示
す)。上記R22〜R25のアルキル基としては、直鎖、分
枝、環状のものが含まれ、炭素原子数1〜18のものが
好ましい。具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ス
テアリル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シルなどが含まれる。また置換アルキル基としては、上
記のようなアルキル基に、ハロゲン原子(例えば−C
l、−Brなど)、シアノ基、ニトロ基、アリール基
(好ましくはフェニル基)、ヒドロキシ基、
【0230】
【化122】
【0231】(ここでR26、R27は独立して水素原子、
炭素数1〜14のアルキル基、又はアリール基を示
す。)、−COOR28(ここでR28は水素原子、炭素数
1〜14のアルキル基、又はアリール基を示す。)、−
OCOR29又は−OR30(ここでR29、R30は炭素数1
〜14のアルキル基、又はアリール基を示す。)を置換
基として有するものが含まれる。上記R22〜R25のアリ
ール基としては、フェニル基、ナフチル基などの1〜3
環のアリール基が含まれ、置換アリール基としては、上
記のようなアリール基に前述の置換アルキル基の置換基
又は、炭素数1〜14のアルキル基を有するものが含ま
れる。上記R22〜R25のアルケニル基としては、炭素数
2〜18の直鎖、分枝、環状のものが含まれ。置換アル
ケニル基の置換基としては、前記の置換アルキル基の置
換基として挙げたものが含まれる。上記R22〜R25のア
ルキニル基としては、炭素数2〜28の直鎖又は分枝の
ものが含まれ、置換アルキニル基の置換基としては、前
記置換アルキル基の置換基として挙げたものが含まれ
る。また、上記R22〜R25の複素環基としてはN、Sお
よびOの少なくとも1つを含む5員環以上、好ましくは
5〜7員環の複素環基が挙げられ、この複素環基には縮
合環が含まれていてもよい。更に置換基として前述の置
換アリール基の置換基として挙げたものを有していても
よい。一般式[III] で示される化合物例としては具体的
には米国特許3,567,453号、同4,343,8
91号、ヨーロッパ特許109,772号、同109,
773号に記載されている化合物等が挙げられる。
炭素数1〜14のアルキル基、又はアリール基を示
す。)、−COOR28(ここでR28は水素原子、炭素数
1〜14のアルキル基、又はアリール基を示す。)、−
OCOR29又は−OR30(ここでR29、R30は炭素数1
〜14のアルキル基、又はアリール基を示す。)を置換
基として有するものが含まれる。上記R22〜R25のアリ
ール基としては、フェニル基、ナフチル基などの1〜3
環のアリール基が含まれ、置換アリール基としては、上
記のようなアリール基に前述の置換アルキル基の置換基
又は、炭素数1〜14のアルキル基を有するものが含ま
れる。上記R22〜R25のアルケニル基としては、炭素数
2〜18の直鎖、分枝、環状のものが含まれ。置換アル
ケニル基の置換基としては、前記の置換アルキル基の置
換基として挙げたものが含まれる。上記R22〜R25のア
ルキニル基としては、炭素数2〜28の直鎖又は分枝の
ものが含まれ、置換アルキニル基の置換基としては、前
記置換アルキル基の置換基として挙げたものが含まれ
る。また、上記R22〜R25の複素環基としてはN、Sお
よびOの少なくとも1つを含む5員環以上、好ましくは
5〜7員環の複素環基が挙げられ、この複素環基には縮
合環が含まれていてもよい。更に置換基として前述の置
換アリール基の置換基として挙げたものを有していても
よい。一般式[III] で示される化合物例としては具体的
には米国特許3,567,453号、同4,343,8
91号、ヨーロッパ特許109,772号、同109,
773号に記載されている化合物等が挙げられる。
【0232】本発明の光重合開始剤の他の例である
(h)アジニウム塩化合物の例としては、特開昭63−
138345号、特開昭63−142345号、特開昭
63−142346号、特開昭63−143537号な
らびに特公昭46−42363号記載のN−O結合を有
する化合物群をあげることができる。
(h)アジニウム塩化合物の例としては、特開昭63−
138345号、特開昭63−142345号、特開昭
63−142346号、特開昭63−143537号な
らびに特公昭46−42363号記載のN−O結合を有
する化合物群をあげることができる。
【0233】光重合開始剤の他の例である(i)メタロ
セン化合物の例としては、特開昭59−152396
号、特開昭61−151197号、特開昭63−414
84号、特開平2−249号、特開平2−4705号記
載のチタノセン化合物ならびに、特開平1−30445
3号、特開平1−152109号記載の鉄−アレーン錯
体をあげることができる。
セン化合物の例としては、特開昭59−152396
号、特開昭61−151197号、特開昭63−414
84号、特開平2−249号、特開平2−4705号記
載のチタノセン化合物ならびに、特開平1−30445
3号、特開平1−152109号記載の鉄−アレーン錯
体をあげることができる。
【0234】光重合開始剤の他の例である(j)活性エ
ステル化合物の例としては特公昭62−6223記載の
イミドスルホネート化合物、特公昭63−14340
号、特開昭59−174831号記載の活性スルホネー
ト類をあげることができる。
ステル化合物の例としては特公昭62−6223記載の
イミドスルホネート化合物、特公昭63−14340
号、特開昭59−174831号記載の活性スルホネー
ト類をあげることができる。
【0235】光重合開始剤の一例である(k)炭素ハロ
ゲン結合を有する化合物の好ましい例としては、下記一
般式〔IV〕から[X] のものを挙げることができる。
ゲン結合を有する化合物の好ましい例としては、下記一
般式〔IV〕から[X] のものを挙げることができる。
【0236】
【化123】
【0237】(式中、X2はハロゲン原子を表わす。Y2
は−C(X2)3、−NH2、−NHR3 2、−NR32、−
OR32を表わす。ここでR32はアルキル基、置換アルキ
ル基、アリール基、置換アリール基を表わす。またR31
は−C(X2)3、アルキル基、置換アルキル基、アリー
ル基、置換アリール基、置換アルケニル基、を表わ
す。)で表わされる化合物。
は−C(X2)3、−NH2、−NHR3 2、−NR32、−
OR32を表わす。ここでR32はアルキル基、置換アルキ
ル基、アリール基、置換アリール基を表わす。またR31
は−C(X2)3、アルキル基、置換アルキル基、アリー
ル基、置換アリール基、置換アルケニル基、を表わ
す。)で表わされる化合物。
【0238】
【化124】
【0239】(ただし、R33は、アルキル基、置換アル
キル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アリール
基、置換アリール基、ハロゲン原子、アルコキシ基、置
換アルコキシル基、ニトロ基又はシアノ基であり、X3
はハロゲン原子であり、nは1〜3の整数である。)で
表わされる化合物。
キル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アリール
基、置換アリール基、ハロゲン原子、アルコキシ基、置
換アルコキシル基、ニトロ基又はシアノ基であり、X3
はハロゲン原子であり、nは1〜3の整数である。)で
表わされる化合物。
【0240】
【化125】
【0241】(ただし、R34は、アリール基又は置換ア
リール基であり、R35は
リール基であり、R35は
【0242】
【化126】
【0243】又はハロゲンであり、Z2は−C(=O)
−、−C(=S)−又は−SO2−であり、R36、R37
はアルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換ア
ルケニル基、アリール基又は置換アリール基であり、R
38は一般式〔IV] 中のR32と同じであり、X3はハロゲ
ン原子であり、mは1又は2である。)で表わされる化
合物。
−、−C(=S)−又は−SO2−であり、R36、R37
はアルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換ア
ルケニル基、アリール基又は置換アリール基であり、R
38は一般式〔IV] 中のR32と同じであり、X3はハロゲ
ン原子であり、mは1又は2である。)で表わされる化
合物。
【0244】
【化127】
【0245】ただし、式中、R39は置換されていてもよ
いアリール基又は複素環式基であり、R40は炭素原子1
〜3個を有するトリハロアルキル基又はトリハロアルケ
ニル基であり、pは1、2又は3である。
いアリール基又は複素環式基であり、R40は炭素原子1
〜3個を有するトリハロアルキル基又はトリハロアルケ
ニル基であり、pは1、2又は3である。
【0246】
【化128】
【0247】(ただし、Lは水素原子又は式:CO−
(R41)q(C(X4)3)rの置換基であり、Qはイオ
ウ、セレン又は酸素原子、ジアルキルメチレン基、アル
ケン−1,2−イレン基、1,2−フェニレン基又はN
−R基であり、Mは置換又は非置換のアルキレン基又は
アルケニレン基であるか、又は1,2−アリーレン基で
あり、R42はアルキル基、アラルキル基又はアルコキシ
アルキル基であり、R41は炭素環式又は複素環式の2価
の芳香族基であり、X4は塩素、臭素またはヨウ素原子
であり、q=0及びr=1であるか又はq=1及びr=
1又は2である。)で表わされる、トリハロゲノメチル
基を有するカルボニルメチレン複素環式化合物。
(R41)q(C(X4)3)rの置換基であり、Qはイオ
ウ、セレン又は酸素原子、ジアルキルメチレン基、アル
ケン−1,2−イレン基、1,2−フェニレン基又はN
−R基であり、Mは置換又は非置換のアルキレン基又は
アルケニレン基であるか、又は1,2−アリーレン基で
あり、R42はアルキル基、アラルキル基又はアルコキシ
アルキル基であり、R41は炭素環式又は複素環式の2価
の芳香族基であり、X4は塩素、臭素またはヨウ素原子
であり、q=0及びr=1であるか又はq=1及びr=
1又は2である。)で表わされる、トリハロゲノメチル
基を有するカルボニルメチレン複素環式化合物。
【0248】
【化129】
【0249】(ただし、X5はハロゲン原子であり、t
は1〜3の整数であり、sは1〜4の整数であり、R43
は水素原子又はCH3-tX5t基であり、R44はs価の置
換されていてもよい不飽和有機基である)で表わされ
る、4−ハロゲノ−5−(ハロゲノメチル−フェニル)
−オキサゾール誘導体。
は1〜3の整数であり、sは1〜4の整数であり、R43
は水素原子又はCH3-tX5t基であり、R44はs価の置
換されていてもよい不飽和有機基である)で表わされ
る、4−ハロゲノ−5−(ハロゲノメチル−フェニル)
−オキサゾール誘導体。
【0250】
【化130】
【0251】(ただし、X6はハロゲン原子であり、v
は1〜3の整数であり、uは1〜4の整数であり、R45
は水素原子又はCH3-vX6v基であり、R46はu価の置
換されていてもよい不飽和有機基である。)で表わされ
る、2−(ハロゲノメチル−フェニル)−4−ハロゲノ
−オキサゾール誘導体。
は1〜3の整数であり、uは1〜4の整数であり、R45
は水素原子又はCH3-vX6v基であり、R46はu価の置
換されていてもよい不飽和有機基である。)で表わされ
る、2−(ハロゲノメチル−フェニル)−4−ハロゲノ
−オキサゾール誘導体。
【0252】このような炭素−ハロゲン結合を有する化
合物の具体例としては、たとえば、若林ら著、Bull. Ch
em. Soc. Japan,42、2924(1969)記載の化
合物、その他、英国特許1388492号明細書記載の
化合物、特開昭53−133428号記載の化合物、独
国特許3337024号明細書記載の化合物、等を挙げ
ることができる。また、F. C. Schaefer等によるJ. Or
g. Chem. 29、1527(1964)記載の化合物を
挙げることができる。さらに特開昭62−58241号
記載の化合物等を挙げることができる。更に特開平5−
281728号記載の化合物等を挙げることができる。
あるいはさらにM. P. Hutt、E. F. ElslagerおよびL.
M. Herbel著「Journalof Heterocyclic chemistry」第
7巻(No.3)、第511頁以降(1970年)に記
載されている合成方法に準じて、当業者が容易に合成す
ることができる化合物群あるいは、ドイツ特許第264
1100号に記載されているような化合物、あるいはド
イツ特許第3333450号に記載されている化合物、
あるいはドイツ特許第3021590号に記載の化合物
群、あるいはドイツ特許第3021599号に記載の化
合物群等を挙げることができる。本発明における光重合
開始剤のより好ましい例としては、波長300nm〜1
200nmのレーザー光の作用によりラジカルを発生す
る光重合開始剤が好ましい。
合物の具体例としては、たとえば、若林ら著、Bull. Ch
em. Soc. Japan,42、2924(1969)記載の化
合物、その他、英国特許1388492号明細書記載の
化合物、特開昭53−133428号記載の化合物、独
国特許3337024号明細書記載の化合物、等を挙げ
ることができる。また、F. C. Schaefer等によるJ. Or
g. Chem. 29、1527(1964)記載の化合物を
挙げることができる。さらに特開昭62−58241号
記載の化合物等を挙げることができる。更に特開平5−
281728号記載の化合物等を挙げることができる。
あるいはさらにM. P. Hutt、E. F. ElslagerおよびL.
M. Herbel著「Journalof Heterocyclic chemistry」第
7巻(No.3)、第511頁以降(1970年)に記
載されている合成方法に準じて、当業者が容易に合成す
ることができる化合物群あるいは、ドイツ特許第264
1100号に記載されているような化合物、あるいはド
イツ特許第3333450号に記載されている化合物、
あるいはドイツ特許第3021590号に記載の化合物
群、あるいはドイツ特許第3021599号に記載の化
合物群等を挙げることができる。本発明における光重合
開始剤のより好ましい例としては、波長300nm〜1
200nmのレーザー光の作用によりラジカルを発生す
る光重合開始剤が好ましい。
【0253】本発明における光重合開始剤のさらにより
好ましい例としては、上述の(a)芳香族ケトン類、
(b)芳香族オニウム塩、(c)有機過酸化物、(e)
ヘキサアリールビイミダゾール、(i)メタロセン化合
物、(k)炭素ハロゲン結合を有する化合物をあげるこ
とができ、さらに最も好ましい例としては、芳香族ヨー
ドニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩、チタノセン化合
物、一般式〔IV〕であらわされるトリハロメチル−S
−トリアジン化合物をあげることができる。本発明にお
ける光重合開始剤は単独もしくは2種以上の併用によっ
て好適に用いられる。
好ましい例としては、上述の(a)芳香族ケトン類、
(b)芳香族オニウム塩、(c)有機過酸化物、(e)
ヘキサアリールビイミダゾール、(i)メタロセン化合
物、(k)炭素ハロゲン結合を有する化合物をあげるこ
とができ、さらに最も好ましい例としては、芳香族ヨー
ドニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩、チタノセン化合
物、一般式〔IV〕であらわされるトリハロメチル−S
−トリアジン化合物をあげることができる。本発明にお
ける光重合開始剤は単独もしくは2種以上の併用によっ
て好適に用いられる。
【0254】本発明における組成物中の光重合開始剤の
使用量は光重合性組成物の全成分の重量に対し、0.01〜
60重量%、より好ましくは0.05〜30重量%である。ま
た、本発明において光重合性組成物中の光重合開始剤と
増感色素のモル比は100:0〜1:99であり、より好ま
しくは、90:10〜10:90であり、最も好ましく
は80:20〜20:80である。上記共増感剤を使用
する場合には光重合開始剤1重量部に対して、0.01〜50
重量部使用するのが適当であり、より好ましくは0.0
2〜20重量部、最も好ましくは0.05〜10重量部
である。
使用量は光重合性組成物の全成分の重量に対し、0.01〜
60重量%、より好ましくは0.05〜30重量%である。ま
た、本発明において光重合性組成物中の光重合開始剤と
増感色素のモル比は100:0〜1:99であり、より好ま
しくは、90:10〜10:90であり、最も好ましく
は80:20〜20:80である。上記共増感剤を使用
する場合には光重合開始剤1重量部に対して、0.01〜50
重量部使用するのが適当であり、より好ましくは0.0
2〜20重量部、最も好ましくは0.05〜10重量部
である。
【0255】本発明の光重合性組成物には、バインダー
としての線状有機高分子重合体を含有させることが好ま
しい。このような「線状有機高分子重合体」としては、
光重合可能なエチレン性不飽和化合物と相溶性を有して
いる線状有機高分子重合体である限り、どれを使用して
も構わない。好ましくは水現像或いは弱アルカリ水現像
を可能とする水あるいは弱アルカリ水可溶性または膨潤
性である線状有機高分子重合体が選択される。線状有機
高分子重合体は、該組成物の皮膜形成剤としてだけでな
く、現像剤として水、弱アルカリ水或いは有機溶剤のい
ずれが使用されるかに応じて適宜選択使用される。例え
ば、水可溶性有機高分子重合体を用いると水現像が可能
になる。この様な線状有機高分子重合体としては、側鎖
にカルボン酸基を有する付加重合体、例えば特開昭59
−44615号、特公昭54−34327号、特公昭5
8−12577号、特公昭54−25957号、特開昭
54−92723号、特開昭59−53836号、特開
昭59−71048号に記載されているもの、すなわ
ち、メタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタ
コン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重
合体、部分エステル化マレイン酸共重合体等がある。ま
た同様に側鎖にカルボン酸基を有する酸性セルロース誘
導体がある。この他に水酸基を有する付加重合体に環状
酸無水物を付加させたものなどが有用である。特にこれ
らの中で〔ベンジル(メタ)アクリレート/(メタ)ア
クリル酸/必要に応じてその他の付加重合性ビニルモノ
マー〕共重合体及び〔アリル(メタ)アクリレート/
(メタ)アクリル酸/必要に応じてその他の付加重合性
ビニルモノマー〕共重合体が好適である。この他に水溶
性線状有機高分子として、ポリビニルピロリドンやポリ
エチレンオキサイド等が有用である。また硬化皮膜の強
度をあげるためにアルコール可溶性ポリアミドや2,2
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンとエピ
クロロヒドリンのポリエーテル等も有用である。
としての線状有機高分子重合体を含有させることが好ま
しい。このような「線状有機高分子重合体」としては、
光重合可能なエチレン性不飽和化合物と相溶性を有して
いる線状有機高分子重合体である限り、どれを使用して
も構わない。好ましくは水現像或いは弱アルカリ水現像
を可能とする水あるいは弱アルカリ水可溶性または膨潤
性である線状有機高分子重合体が選択される。線状有機
高分子重合体は、該組成物の皮膜形成剤としてだけでな
く、現像剤として水、弱アルカリ水或いは有機溶剤のい
ずれが使用されるかに応じて適宜選択使用される。例え
ば、水可溶性有機高分子重合体を用いると水現像が可能
になる。この様な線状有機高分子重合体としては、側鎖
にカルボン酸基を有する付加重合体、例えば特開昭59
−44615号、特公昭54−34327号、特公昭5
8−12577号、特公昭54−25957号、特開昭
54−92723号、特開昭59−53836号、特開
昭59−71048号に記載されているもの、すなわ
ち、メタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタ
コン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重
合体、部分エステル化マレイン酸共重合体等がある。ま
た同様に側鎖にカルボン酸基を有する酸性セルロース誘
導体がある。この他に水酸基を有する付加重合体に環状
酸無水物を付加させたものなどが有用である。特にこれ
らの中で〔ベンジル(メタ)アクリレート/(メタ)ア
クリル酸/必要に応じてその他の付加重合性ビニルモノ
マー〕共重合体及び〔アリル(メタ)アクリレート/
(メタ)アクリル酸/必要に応じてその他の付加重合性
ビニルモノマー〕共重合体が好適である。この他に水溶
性線状有機高分子として、ポリビニルピロリドンやポリ
エチレンオキサイド等が有用である。また硬化皮膜の強
度をあげるためにアルコール可溶性ポリアミドや2,2
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンとエピ
クロロヒドリンのポリエーテル等も有用である。
【0256】これらの線状有機高分子重合体は全組成中
に任意な量を混和させることができる。しかし組成物の
全成分の重量に対して90重量%を超える場合には形成
される画像強度等の点で好ましい結果を与えない。好ま
しくは30〜85重量%である。また光重合可能なエチ
レン性不飽和化合物と線状有機高分子重合体は、重量比
で1/9〜7/3の範囲とするのが好ましい。より好ま
しい範囲は3/7〜5/5である。
に任意な量を混和させることができる。しかし組成物の
全成分の重量に対して90重量%を超える場合には形成
される画像強度等の点で好ましい結果を与えない。好ま
しくは30〜85重量%である。また光重合可能なエチ
レン性不飽和化合物と線状有機高分子重合体は、重量比
で1/9〜7/3の範囲とするのが好ましい。より好ま
しい範囲は3/7〜5/5である。
【0257】重合禁止剤 また、本発明においては以上の基本成分の他に光重合性
組成物製造中あるいは保存中において重合可能なエチレ
ン性不飽和二重結合を有する化合物の不要な熱重合を阻
止するために少量の熱重合防止剤を添加することが望ま
しい。適当な熱重合防止剤としてはハイドロキノン、p
−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノ
ン、4,4'−チオビス(3−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,2'−メチレンビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェノール)、N−ニトロソフェニルヒ
ドロキシアミン第一セリウム塩等が挙げられる。熱重合
防止剤の添加量は、全組成物の重量に対して約0.01
重量%〜約5重量%が好ましい。また必要に応じて、酸
素による重合阻害を防止するためにべヘン酸やベヘン酸
アミドのような高級脂肪酸誘導体等を添加して、塗布後
の乾燥の過程で感光層の表面に偏在させてもよい。高級
脂肪酸誘導体の添加量は、全組成物の約0.5重量%〜
約10重量%が好ましい。
組成物製造中あるいは保存中において重合可能なエチレ
ン性不飽和二重結合を有する化合物の不要な熱重合を阻
止するために少量の熱重合防止剤を添加することが望ま
しい。適当な熱重合防止剤としてはハイドロキノン、p
−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノ
ン、4,4'−チオビス(3−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,2'−メチレンビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェノール)、N−ニトロソフェニルヒ
ドロキシアミン第一セリウム塩等が挙げられる。熱重合
防止剤の添加量は、全組成物の重量に対して約0.01
重量%〜約5重量%が好ましい。また必要に応じて、酸
素による重合阻害を防止するためにべヘン酸やベヘン酸
アミドのような高級脂肪酸誘導体等を添加して、塗布後
の乾燥の過程で感光層の表面に偏在させてもよい。高級
脂肪酸誘導体の添加量は、全組成物の約0.5重量%〜
約10重量%が好ましい。
【0258】着色剤等 さらに、感光層の着色を目的として染料もしくは顔料を
添加してもよい。これにより、印刷版としての、製版後
の視認性や、画像濃度測定機適性といったいわゆる検版
性を向上させることができる。着色剤としては、多くの
染料は光重合系感光層の感度の低下を生じるので、着色
剤としては、特に顔料の使用が好ましい。具体例として
は例えばフタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、カーボン
ブラック、酸化チタンなどの顔料、エチルバイオレッ
ト、クリスタルバイオレット、アゾ系染料、アントラキ
ノン系染料、シアニン系染料などの染料がある。染料お
よび顔料の添加量は全組成物の約0.5重量%〜約5重
量%が好ましい。
添加してもよい。これにより、印刷版としての、製版後
の視認性や、画像濃度測定機適性といったいわゆる検版
性を向上させることができる。着色剤としては、多くの
染料は光重合系感光層の感度の低下を生じるので、着色
剤としては、特に顔料の使用が好ましい。具体例として
は例えばフタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、カーボン
ブラック、酸化チタンなどの顔料、エチルバイオレッ
ト、クリスタルバイオレット、アゾ系染料、アントラキ
ノン系染料、シアニン系染料などの染料がある。染料お
よび顔料の添加量は全組成物の約0.5重量%〜約5重
量%が好ましい。
【0259】その他の添加剤 さらに、硬化皮膜の物性を改良するために無機充填剤
や、その他可塑剤、感光層表面のインク着肉性を向上さ
せうる感脂化剤等の公知の添加剤を加えてもよい。
や、その他可塑剤、感光層表面のインク着肉性を向上さ
せうる感脂化剤等の公知の添加剤を加えてもよい。
【0260】可塑剤としては例えばジオクチルフタレー
ト、ジドデシルフタレート、トリエチレングリコールジ
カプリレート、ジメチルグリコールフタレート、トリク
レジルホスフェート、ジオクチルアジペート、ジブチル
セバケート、トリアセチルグリセリン等があり、結合剤
を使用した場合、エチレン性不飽和二重結合を有する化
合物と結合剤との合計重量に対し10重量%以下添加す
ることができる。
ト、ジドデシルフタレート、トリエチレングリコールジ
カプリレート、ジメチルグリコールフタレート、トリク
レジルホスフェート、ジオクチルアジペート、ジブチル
セバケート、トリアセチルグリセリン等があり、結合剤
を使用した場合、エチレン性不飽和二重結合を有する化
合物と結合剤との合計重量に対し10重量%以下添加す
ることができる。
【0261】また、後述する膜強度(耐刷性)向上を目
的とした、現像後の加熱・露光の効果を強化するため
の、UV開始剤や、熱架橋剤等の添加もできる。
的とした、現像後の加熱・露光の効果を強化するため
の、UV開始剤や、熱架橋剤等の添加もできる。
【0262】その他、感光層と支持体との密着性向上
や、未露光感光層の現像除去性を高めるための添加剤、
中間層を設けることを可能である。例えば、ジアゾニウ
ム構造を有する化合物や、ホスホン化合物、等、基板と
比較的強い相互作用を有する化合物の添加や下塗りによ
り、密着性が向上し、耐刷性を高めることが可能であ
り、一方ポリアクリル酸や、ポリスルホン酸のような親
水性ポリマーの添加や下塗りにより、非画像部の現像性
が向上し、汚れ性の向上が可能となる。
や、未露光感光層の現像除去性を高めるための添加剤、
中間層を設けることを可能である。例えば、ジアゾニウ
ム構造を有する化合物や、ホスホン化合物、等、基板と
比較的強い相互作用を有する化合物の添加や下塗りによ
り、密着性が向上し、耐刷性を高めることが可能であ
り、一方ポリアクリル酸や、ポリスルホン酸のような親
水性ポリマーの添加や下塗りにより、非画像部の現像性
が向上し、汚れ性の向上が可能となる。
【0263】本発明の光重合性組成物を支持体上に塗布
する際には種々の有機溶剤に溶かして使用に供される。
ここで使用する溶媒としては、アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサン、酢酸エチル、エチレンジクロ
ライド、テトラヒドロフラン、トルエン、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル、アセチルアセトン、シ
クロヘキサノン、ジアセトンアルコール、エチレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコ
ールエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモ
ノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテルアセテート、3−メトキシプロパノール、メ
トキシメトキシエタノール、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピ
ルアセテート、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、乳酸メチル、乳
酸エチルなどがある。これらの溶媒は、単独あるいは混
合して使用することができる。そして、塗布溶液中の固
形分の濃度は、2〜50重量%が適当である。
する際には種々の有機溶剤に溶かして使用に供される。
ここで使用する溶媒としては、アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサン、酢酸エチル、エチレンジクロ
ライド、テトラヒドロフラン、トルエン、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル、アセチルアセトン、シ
クロヘキサノン、ジアセトンアルコール、エチレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコ
ールエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモ
ノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテルアセテート、3−メトキシプロパノール、メ
トキシメトキシエタノール、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピ
ルアセテート、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、乳酸メチル、乳
酸エチルなどがある。これらの溶媒は、単独あるいは混
合して使用することができる。そして、塗布溶液中の固
形分の濃度は、2〜50重量%が適当である。
【0264】感光層の支持体被覆量は、主に、感光層の
感度、現像性、露光膜の強度・耐刷性に影響しうるもの
で、用途に応じ適宜選択することが望ましい。被覆量が
少なすぎる場合には、耐刷性が十分でなくなる。一方多
すぎる場合には、感度が下がり、露光に時間がかかる
上、現像処理にもより長い時間を要するため好ましくな
い。本発明の主要な目的である走査露光用平版印刷版と
しては、その被覆量は乾燥後の重量で約0.1g/m2〜約
10g/m2の範囲が適当である。より好ましくは0.5〜
5g/m2である。
感度、現像性、露光膜の強度・耐刷性に影響しうるもの
で、用途に応じ適宜選択することが望ましい。被覆量が
少なすぎる場合には、耐刷性が十分でなくなる。一方多
すぎる場合には、感度が下がり、露光に時間がかかる
上、現像処理にもより長い時間を要するため好ましくな
い。本発明の主要な目的である走査露光用平版印刷版と
しては、その被覆量は乾燥後の重量で約0.1g/m2〜約
10g/m2の範囲が適当である。より好ましくは0.5〜
5g/m2である。
【0265】「支持体」本発明の主要な目的の一つであ
る、平版印刷版を得るには上記感光層を、表面が親水性
の支持体上に設けることが望ましい。親水性の支持体と
しては、従来公知の、平版印刷版に使用される親水性支
持体を限定無く使用することができる。使用される支持
体は寸度的に安定な板状物であることが好ましく、例え
ば、紙、プラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン等)がラミネートされた紙、金
属板(例えば、アルミニウム、亜鉛、銅等)、プラスチ
ックフィルム(例えば、二酢酸セルロース、三酢酸セル
ロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酢
酸酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピ
レン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール等)、
上記のような金属がラミネートもしくは蒸着された紙も
しくはプラスチックフィルム等が含まれ、これらの表面
に対し、必要に応じ親水性の付与や、強度向上、等の目
的で適切な公知の物理的、化学的処理を施しても良い。
る、平版印刷版を得るには上記感光層を、表面が親水性
の支持体上に設けることが望ましい。親水性の支持体と
しては、従来公知の、平版印刷版に使用される親水性支
持体を限定無く使用することができる。使用される支持
体は寸度的に安定な板状物であることが好ましく、例え
ば、紙、プラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン等)がラミネートされた紙、金
属板(例えば、アルミニウム、亜鉛、銅等)、プラスチ
ックフィルム(例えば、二酢酸セルロース、三酢酸セル
ロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酢
酸酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピ
レン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール等)、
上記のような金属がラミネートもしくは蒸着された紙も
しくはプラスチックフィルム等が含まれ、これらの表面
に対し、必要に応じ親水性の付与や、強度向上、等の目
的で適切な公知の物理的、化学的処理を施しても良い。
【0266】特に、好ましい支持体としては、紙、ポリ
エステルフィルムまたはアルミニウム板が挙げられ、そ
の中でも寸法安定性がよく、比較的安価であり、必要に
応じた表面処理により親水性や強度にすぐれた表面を提
供できるアルミニウム板は特に好ましい。また、特公昭
48−18327号に記載されているようなポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上にアルミニウムシートが結
合された複合体シートも好ましい。
エステルフィルムまたはアルミニウム板が挙げられ、そ
の中でも寸法安定性がよく、比較的安価であり、必要に
応じた表面処理により親水性や強度にすぐれた表面を提
供できるアルミニウム板は特に好ましい。また、特公昭
48−18327号に記載されているようなポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上にアルミニウムシートが結
合された複合体シートも好ましい。
【0267】好適なアルミニウム板は、純アルミニウム
板およびアルミニウムを主成分とし、微量の異元素を含
む合金板であり、更にはアルミニウムがラミネートまた
は蒸着されたプラスチックフィルムでもよい。アルミニ
ウム合金に含まれる異元素には、ケイ素、鉄、マンガ
ン、銅、マグネシウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッ
ケル、チタン等がある。合金中の異元素の含有量は高々
10重量%以下である。本発明において特に好適なアル
ミニウムは、純アルミニウムであるが、完全に純粋なア
ルミニウムは精錬技術上製造が困難であるので、僅かに
異元素を含有するものでもよい。このように本発明に適
用されるアルミニウム板は、その組成が特定されるもの
ではなく、従来より公知公用の素材のアルミニウム板を
適宜に利用することができる。本発明で用いられるアル
ミニウム板の厚みはおよそ0.1mm〜0.6mm程度、好
ましくは0.15mm〜0.4mm、特に好ましくは0.2
mm〜0.3mmである。
板およびアルミニウムを主成分とし、微量の異元素を含
む合金板であり、更にはアルミニウムがラミネートまた
は蒸着されたプラスチックフィルムでもよい。アルミニ
ウム合金に含まれる異元素には、ケイ素、鉄、マンガ
ン、銅、マグネシウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッ
ケル、チタン等がある。合金中の異元素の含有量は高々
10重量%以下である。本発明において特に好適なアル
ミニウムは、純アルミニウムであるが、完全に純粋なア
ルミニウムは精錬技術上製造が困難であるので、僅かに
異元素を含有するものでもよい。このように本発明に適
用されるアルミニウム板は、その組成が特定されるもの
ではなく、従来より公知公用の素材のアルミニウム板を
適宜に利用することができる。本発明で用いられるアル
ミニウム板の厚みはおよそ0.1mm〜0.6mm程度、好
ましくは0.15mm〜0.4mm、特に好ましくは0.2
mm〜0.3mmである。
【0268】また金属、特にアルミニウムの表面を有す
る支持体の場合には、粗面化(砂目立て)処理、珪酸ソ
ーダ、弗化ジルコニウム酸カリウム、燐酸塩等の水溶液
への浸漬処理、あるいは陽極酸化処理などの表面処理が
なされていることが好ましい。
る支持体の場合には、粗面化(砂目立て)処理、珪酸ソ
ーダ、弗化ジルコニウム酸カリウム、燐酸塩等の水溶液
への浸漬処理、あるいは陽極酸化処理などの表面処理が
なされていることが好ましい。
【0269】アルミニウム板の表面の粗面化処理は、種
々の方法により行われるが、例えば、機械的に粗面化す
る方法、電気化学的に表面を溶解粗面化する方法および
化学的に表面を選択溶解させる方法により行われる。機
械的方法としては、ボール研磨法、ブラシ研磨法、ブラ
スト研磨法、バフ、磨法等の公知の方法を用いることが
できる。また、電気化学的な粗面化法としては塩酸、硝
酸等の電解液中で交流または直流により行う方法があ
る。また、特開昭54−63902号に開示されている
ように両者を組み合わせた方法も利用することができ
る。また、アルミニウム板を粗面化するに先立ち、所望
により、表面の圧延油を除去するために、例えば、界面
活性剤、有機溶剤またはアルカリ性水溶液等による脱脂
処理が行われる。
々の方法により行われるが、例えば、機械的に粗面化す
る方法、電気化学的に表面を溶解粗面化する方法および
化学的に表面を選択溶解させる方法により行われる。機
械的方法としては、ボール研磨法、ブラシ研磨法、ブラ
スト研磨法、バフ、磨法等の公知の方法を用いることが
できる。また、電気化学的な粗面化法としては塩酸、硝
酸等の電解液中で交流または直流により行う方法があ
る。また、特開昭54−63902号に開示されている
ように両者を組み合わせた方法も利用することができ
る。また、アルミニウム板を粗面化するに先立ち、所望
により、表面の圧延油を除去するために、例えば、界面
活性剤、有機溶剤またはアルカリ性水溶液等による脱脂
処理が行われる。
【0270】さらに、粗面化したのちに珪酸ナトリウム
水溶液に浸漬処理されたアルミニウム板が好ましく使用
できる。特公昭47−5125号に記載されているよう
にアルミニウム板を陽極酸化処理したのちに、アルカリ
金属珪酸塩の水溶液に浸漬処理したものが好適に使用さ
れる。陽極酸化処理は、例えば、燐酸、クロム酸、硫
酸、硼酸等の無機酸、もしくは蓚酸、スルファミン酸等
の有機酸またはそれらの塩の水溶液または非水溶液の単
独または二種以上を組み合わせた電解液中でアルミニウ
ム板を陽極として電流を流すことにより実施される。
水溶液に浸漬処理されたアルミニウム板が好ましく使用
できる。特公昭47−5125号に記載されているよう
にアルミニウム板を陽極酸化処理したのちに、アルカリ
金属珪酸塩の水溶液に浸漬処理したものが好適に使用さ
れる。陽極酸化処理は、例えば、燐酸、クロム酸、硫
酸、硼酸等の無機酸、もしくは蓚酸、スルファミン酸等
の有機酸またはそれらの塩の水溶液または非水溶液の単
独または二種以上を組み合わせた電解液中でアルミニウ
ム板を陽極として電流を流すことにより実施される。
【0271】また、米国特許第3658662号に記載
されているようなシリケート電着も有効である。
されているようなシリケート電着も有効である。
【0272】さらに、特公昭46−27481号、特開
昭52−58602号、特開昭52−30503号に開
示されているような電解グレインを施した支持体と、上
記陽極酸化処理および珪酸ソーダ処理を組合せた表面処
理も有用である。
昭52−58602号、特開昭52−30503号に開
示されているような電解グレインを施した支持体と、上
記陽極酸化処理および珪酸ソーダ処理を組合せた表面処
理も有用である。
【0273】また、特開昭56−28893号に開示さ
れているような機械的粗面化、化学的エッチング、電解
グレイン、陽極酸化処理さらに珪酸ソーダ処理を順に行
ったものも好適である。
れているような機械的粗面化、化学的エッチング、電解
グレイン、陽極酸化処理さらに珪酸ソーダ処理を順に行
ったものも好適である。
【0274】さらに、これらの処理を行った後に、水溶
性の樹脂、例えばポリビニルホスホン酸、スルホン酸基
を側鎖に有する重合体および共重合体、ポリアクリル
酸、水溶性金属塩(例えば硼酸亜鉛)もしくは、黄色染
料、アミン塩等を下塗りしたものも好適である。
性の樹脂、例えばポリビニルホスホン酸、スルホン酸基
を側鎖に有する重合体および共重合体、ポリアクリル
酸、水溶性金属塩(例えば硼酸亜鉛)もしくは、黄色染
料、アミン塩等を下塗りしたものも好適である。
【0275】さらに特願平5−304358号に開示さ
れているようなラジカルによって付加反応を起こし得る
官能基を共有結合させたゾル−ゲル処理基板も好適に用
いられる。
れているようなラジカルによって付加反応を起こし得る
官能基を共有結合させたゾル−ゲル処理基板も好適に用
いられる。
【0276】その他好ましい例として、任意の支持体上
に表面層として耐水性の親水性層を設けたものも上げる
ことができる。このような表面層としては例えばUS3
055295号や、特開昭56−13168号記載の無
機顔料と結着剤とからなる層、特開平9−80744号
記載の親水性膨潤層、特表平8−507727号記載の
酸化チタン、ポリビニルアルコール、珪酸類からなるゾ
ルゲル膜等を挙げることができる。
に表面層として耐水性の親水性層を設けたものも上げる
ことができる。このような表面層としては例えばUS3
055295号や、特開昭56−13168号記載の無
機顔料と結着剤とからなる層、特開平9−80744号
記載の親水性膨潤層、特表平8−507727号記載の
酸化チタン、ポリビニルアルコール、珪酸類からなるゾ
ルゲル膜等を挙げることができる。
【0277】これらの親水化処理は、支持体の表面を親
水性とするために施される以外に、その上に設けられる
光重合性組成物の有害な反応を防ぐため、かつ感光層の
密着性の向上等のために施されるものである。
水性とするために施される以外に、その上に設けられる
光重合性組成物の有害な反応を防ぐため、かつ感光層の
密着性の向上等のために施されるものである。
【0278】「保護層」本発明において、走査露光用平
版印刷版においては、通常露光を大気中で行うため、光
重合性組成物の層の上に、さらに、保護層を設けること
ができる。保護層は、感光層中で露光により生じる画像
形成反応を阻害する大気中に存在する塩基性物質等の低
分子化合物の感光層への混入を防止し、大気中での露光
を可能とする。従って、このような保護層に望まれる特
性は、低分子化合物の透過性が低いことであり、さら
に、露光に用いる光の透過は実質阻害せず、感光層との
密着性に優れ、かつ、露光後の現像工程で容易に除去で
きることが望ましい。このような、保護層に関する工夫
が従来よりなされており、米国特許第3,458,31
1号、特開昭55−49729号に詳しく記載されてい
る。保護層に使用できる材料としては例えば、比較的、
結晶性に優れた水溶性高分子化合物を用いることがよ
く、具体的には、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、酸性セルロース類、ゼラチン、アラビアゴ
ム、ポリアクリル酸などのような水溶性ポリマーが知ら
れているが、これらの内、ポリビニルアルコールを主成
分として用いることが、酸素遮断性、現像除去性といっ
た基本特性的にもっとも良好な結果を与える。保護層に
使用するポリビニルアルコールは、必要な酸素遮断性と
水溶性を有するための、未置換ビニルアルコール単位を
含有する限り、一部がエステル、エーテル、およびアセ
タールで置換されていても良い。また、同様に一部が他
の共重合成分を有していても良い。ポリビニルアルコー
ルの具体例としては71〜100モル%加水分解され、
分子量が重量平均分子量で300から2400の範囲の
ものを挙げることができる。具体的には、株式会社クラ
レ製のPVA−105、PVA−110、PVA−11
7、PVA−117H、PVA−120、PVA−12
4、PVA−124H、PVA−CS、PVA−CS
T、PVA−HC、PVA−203、PVA−204、
PVA−205、PVA−210、PVA−217、P
VA−220、PVA−224、PVA−217EE、
PVA−217E、PVA−220E、PVA−224
E、PVA−405、PVA−420、PVA−61
3、L−8等が挙げられる。
版印刷版においては、通常露光を大気中で行うため、光
重合性組成物の層の上に、さらに、保護層を設けること
ができる。保護層は、感光層中で露光により生じる画像
形成反応を阻害する大気中に存在する塩基性物質等の低
分子化合物の感光層への混入を防止し、大気中での露光
を可能とする。従って、このような保護層に望まれる特
性は、低分子化合物の透過性が低いことであり、さら
に、露光に用いる光の透過は実質阻害せず、感光層との
密着性に優れ、かつ、露光後の現像工程で容易に除去で
きることが望ましい。このような、保護層に関する工夫
が従来よりなされており、米国特許第3,458,31
1号、特開昭55−49729号に詳しく記載されてい
る。保護層に使用できる材料としては例えば、比較的、
結晶性に優れた水溶性高分子化合物を用いることがよ
く、具体的には、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、酸性セルロース類、ゼラチン、アラビアゴ
ム、ポリアクリル酸などのような水溶性ポリマーが知ら
れているが、これらの内、ポリビニルアルコールを主成
分として用いることが、酸素遮断性、現像除去性といっ
た基本特性的にもっとも良好な結果を与える。保護層に
使用するポリビニルアルコールは、必要な酸素遮断性と
水溶性を有するための、未置換ビニルアルコール単位を
含有する限り、一部がエステル、エーテル、およびアセ
タールで置換されていても良い。また、同様に一部が他
の共重合成分を有していても良い。ポリビニルアルコー
ルの具体例としては71〜100モル%加水分解され、
分子量が重量平均分子量で300から2400の範囲の
ものを挙げることができる。具体的には、株式会社クラ
レ製のPVA−105、PVA−110、PVA−11
7、PVA−117H、PVA−120、PVA−12
4、PVA−124H、PVA−CS、PVA−CS
T、PVA−HC、PVA−203、PVA−204、
PVA−205、PVA−210、PVA−217、P
VA−220、PVA−224、PVA−217EE、
PVA−217E、PVA−220E、PVA−224
E、PVA−405、PVA−420、PVA−61
3、L−8等が挙げられる。
【0279】保護層の成分(PVAの選択、添加剤の使
用)、塗布量等は、低分子物質遮断性・現像除去性の
他、カブリ性や密着性・耐傷性を考慮して選択される。
一般には使用するPVAの加水分解率が高い程(保護層
中の未置換ビニルアルコール単位含率が高い程)、膜厚
が厚い程低分子物質遮断性が高くなり、感度の点で有利
である。しかしながら、極端に低分子物質遮断性を高め
ると、製造時、生保存時に不要な重合反応が生じたり、
また画像露光時に、不要なカブリ、画線の太りが生じた
りという問題を生じる。また、画像部との密着性や、耐
傷性も版の取り扱い上極めて重要である。即ち、水溶性
ポリマーからなる親水性の層を親油性の重合層に積層す
ると、接着力不足による膜剥離が発生しやすい。これに
対し、これら2層間の接着性を改良すべく種々の提案が
なされている。例えば米国特許第292501号、米国
特許第44563号には、主にポリビニルアルコールか
らなる親水性ポリマー中に、アクリル系エマルジョンま
たは水不溶性ビニルピロリドン−ビニルアセテート共重
合体などを20〜60重量%混合し、重合層の上に積層
することにより、十分な接着性が得られることが記載さ
れている。本発明における保護層に対しては、これらの
公知の技術をいずれも適用することができる。このよう
な保護層の塗布方法については、例えば米国特許第3,
458,311号、特開昭55−49729号に詳しく
記載されている。
用)、塗布量等は、低分子物質遮断性・現像除去性の
他、カブリ性や密着性・耐傷性を考慮して選択される。
一般には使用するPVAの加水分解率が高い程(保護層
中の未置換ビニルアルコール単位含率が高い程)、膜厚
が厚い程低分子物質遮断性が高くなり、感度の点で有利
である。しかしながら、極端に低分子物質遮断性を高め
ると、製造時、生保存時に不要な重合反応が生じたり、
また画像露光時に、不要なカブリ、画線の太りが生じた
りという問題を生じる。また、画像部との密着性や、耐
傷性も版の取り扱い上極めて重要である。即ち、水溶性
ポリマーからなる親水性の層を親油性の重合層に積層す
ると、接着力不足による膜剥離が発生しやすい。これに
対し、これら2層間の接着性を改良すべく種々の提案が
なされている。例えば米国特許第292501号、米国
特許第44563号には、主にポリビニルアルコールか
らなる親水性ポリマー中に、アクリル系エマルジョンま
たは水不溶性ビニルピロリドン−ビニルアセテート共重
合体などを20〜60重量%混合し、重合層の上に積層
することにより、十分な接着性が得られることが記載さ
れている。本発明における保護層に対しては、これらの
公知の技術をいずれも適用することができる。このよう
な保護層の塗布方法については、例えば米国特許第3,
458,311号、特開昭55−49729号に詳しく
記載されている。
【0280】さらに保護層には他の機能を付与すること
もできる。例えば、光源としてレーザー光を使用する場
合、感光性組成物としてはその光源波長での感光性には
優れるが、他の波長では感光してほしくない場合があ
る。例えば、光源が750nm以上の赤外領域のもので
あれば、実質上明室で使用することができるが、実際に
は蛍光灯の光など短波の光でも感光する場合がある。そ
の場合には、光源の光透過性に優れ、かつ700nm未
満の波長光を効率良く吸収しうる着色剤(水溶性染料
等)の添加が好ましい。また、別の例として光源が45
0nm以下の紫外領域のものであれば、実質上セーフラ
イト下で使用することができる。しかし実際には、50
0nm以上の可視光により感光する場合がある。その場
合には、光源の光透過性に優れ、かつ500nm以上の
光を効率良く吸収しうる、着色剤(水溶性染料等)の添
加により、感度低下を起こすことなく、セーフライト適
性をさらに高めることができる。
もできる。例えば、光源としてレーザー光を使用する場
合、感光性組成物としてはその光源波長での感光性には
優れるが、他の波長では感光してほしくない場合があ
る。例えば、光源が750nm以上の赤外領域のもので
あれば、実質上明室で使用することができるが、実際に
は蛍光灯の光など短波の光でも感光する場合がある。そ
の場合には、光源の光透過性に優れ、かつ700nm未
満の波長光を効率良く吸収しうる着色剤(水溶性染料
等)の添加が好ましい。また、別の例として光源が45
0nm以下の紫外領域のものであれば、実質上セーフラ
イト下で使用することができる。しかし実際には、50
0nm以上の可視光により感光する場合がある。その場
合には、光源の光透過性に優れ、かつ500nm以上の
光を効率良く吸収しうる、着色剤(水溶性染料等)の添
加により、感度低下を起こすことなく、セーフライト適
性をさらに高めることができる。
【0281】本発明の光重合性組成物を用いた感光材料
を画像形成材料として使用する際には、通常、画像露光
したのち、現像液で感光層の未露光部を除去し、画像を
得る。これらの光重合性組成物を平版印刷版の作成に使
用する際の好ましい現像液としては、特公昭57−74
27号に記載されているような現像液が挙げられ、ケイ
酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウム、第三リン酸ナトリウ
ム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸アンモニウム、
第二リン酸アンモニウム、メタケイ酸ナトリウム、重炭
酸ナトリウム、アンモニア水などのような無機アルカリ
剤やモノエタノールアミンまたはジエタノールアミンな
どのような有機アルカリ剤の水溶液が適当である。この
ようなアルカリ溶液の濃度が0.1〜10重量%、好ま
しくは0.5〜5重量%になるように添加される。
を画像形成材料として使用する際には、通常、画像露光
したのち、現像液で感光層の未露光部を除去し、画像を
得る。これらの光重合性組成物を平版印刷版の作成に使
用する際の好ましい現像液としては、特公昭57−74
27号に記載されているような現像液が挙げられ、ケイ
酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウム、第三リン酸ナトリウ
ム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸アンモニウム、
第二リン酸アンモニウム、メタケイ酸ナトリウム、重炭
酸ナトリウム、アンモニア水などのような無機アルカリ
剤やモノエタノールアミンまたはジエタノールアミンな
どのような有機アルカリ剤の水溶液が適当である。この
ようなアルカリ溶液の濃度が0.1〜10重量%、好ま
しくは0.5〜5重量%になるように添加される。
【0282】また、このようなアルカリ性水溶液には、
必要に応じて界面活性剤やべンジルアルコール、2−フ
ェノキシエタノール、2−ブトキシエタノールのような
有機溶媒を少量含むことができる。例えば、米国特許第
3375171号および同第3615480号に記載さ
れているものを挙げることができる。
必要に応じて界面活性剤やべンジルアルコール、2−フ
ェノキシエタノール、2−ブトキシエタノールのような
有機溶媒を少量含むことができる。例えば、米国特許第
3375171号および同第3615480号に記載さ
れているものを挙げることができる。
【0283】さらに、特開昭50−26601号、同5
8−54341号、特公昭56−39464号、同56
−42860号の各公報に記載されている現像液も優れ
ている。
8−54341号、特公昭56−39464号、同56
−42860号の各公報に記載されている現像液も優れ
ている。
【0284】その他、本発明の光重合性組成物の好適な
用途である平版印刷版原版の製版プロセスとしては、必
要に応じ、露光前、露光中、露光から現像までの間に、
全面を加熱しても良い。このような加熱により、感光層
中の画像形成反応が促進され、感度や耐刷性の向上や、
感度の安定化といった利点が生じ得る。さらに、画像強
度・耐刷性の向上を目的として、現像後の画像に対し、
全面後加熱もしくは、全面露光を行うことも有効であ
る。通常現像前の加熱は150℃以下の穏和な条件で行
うことが好ましい。温度が高すぎると、非画像部までが
かぶってしまう等の問題を生じる。現像後の加熱には非
常に強い条件を利用する。通常は200〜500℃の範
囲である。温度が低いと十分な画像強化作用が得られ
ず、高すぎる場合には支持体の劣化、画像部の熱分解と
いった問題を生じる。本発明による走査露光平版印刷版
の露光方法は、公知の方法を制限なく用いることができ
る。光源としてはレーザが好ましく、例えば、350〜
450nmの波長の入手可能なレーザー光源としては以下
のものを利用することができる。
用途である平版印刷版原版の製版プロセスとしては、必
要に応じ、露光前、露光中、露光から現像までの間に、
全面を加熱しても良い。このような加熱により、感光層
中の画像形成反応が促進され、感度や耐刷性の向上や、
感度の安定化といった利点が生じ得る。さらに、画像強
度・耐刷性の向上を目的として、現像後の画像に対し、
全面後加熱もしくは、全面露光を行うことも有効であ
る。通常現像前の加熱は150℃以下の穏和な条件で行
うことが好ましい。温度が高すぎると、非画像部までが
かぶってしまう等の問題を生じる。現像後の加熱には非
常に強い条件を利用する。通常は200〜500℃の範
囲である。温度が低いと十分な画像強化作用が得られ
ず、高すぎる場合には支持体の劣化、画像部の熱分解と
いった問題を生じる。本発明による走査露光平版印刷版
の露光方法は、公知の方法を制限なく用いることができ
る。光源としてはレーザが好ましく、例えば、350〜
450nmの波長の入手可能なレーザー光源としては以下
のものを利用することができる。
【0285】ガスレーザーとして、Arイオンレーザー
(364nm、351nm、10mW〜1W)、Krイオンレ
ーザー(356nm,351nm,10mW〜1W)、He−
Cdレーザー(441nm,325nm,1mW〜100m
W)、固体レーザーとして、Nd:YAG(YVO4)と
SHG結晶×2回の組み合わせ(355nm、5mW〜1
W)、Cr:LiSAFとSHG結晶の組み合わせ(4
30nm,10mW)、半導体レーザー系として、KNbO
3、リング共振器(430nm,30mW)、導波型波長変
換素子とAlGaAs、InGaAs半導体の組み合わ
せ(380nm〜450nm、5mW〜100mW)、導波型
波長変換素子とAlGaInP、AlGaAs半導体の
組み合わせ(300nm〜350nm、5mW〜100mW)、
AlGaInN(350nm〜450nm、5mW〜30mW) その他、パルスレーザーとしてN2レーザー(337n
m、パルス0.1〜10mJ)、XeF(351nm、パ
ルス10〜250mJ)
(364nm、351nm、10mW〜1W)、Krイオンレ
ーザー(356nm,351nm,10mW〜1W)、He−
Cdレーザー(441nm,325nm,1mW〜100m
W)、固体レーザーとして、Nd:YAG(YVO4)と
SHG結晶×2回の組み合わせ(355nm、5mW〜1
W)、Cr:LiSAFとSHG結晶の組み合わせ(4
30nm,10mW)、半導体レーザー系として、KNbO
3、リング共振器(430nm,30mW)、導波型波長変
換素子とAlGaAs、InGaAs半導体の組み合わ
せ(380nm〜450nm、5mW〜100mW)、導波型
波長変換素子とAlGaInP、AlGaAs半導体の
組み合わせ(300nm〜350nm、5mW〜100mW)、
AlGaInN(350nm〜450nm、5mW〜30mW) その他、パルスレーザーとしてN2レーザー(337n
m、パルス0.1〜10mJ)、XeF(351nm、パ
ルス10〜250mJ)
【0286】特にこの中でAlGaInN半導体レーザ
ー(市販InGaN系半導体レーザー400〜410n
m、5〜30mW)が波長特性、コストの面で好適である。
ー(市販InGaN系半導体レーザー400〜410n
m、5〜30mW)が波長特性、コストの面で好適である。
【0287】その他、450nm〜700nmの入手可
能な光源としてはAr+レーザ−(488nm)、YAG
−SHGレーザー(532nm)、He−Neレーザー
(633nm)、He―Cdレーザー、赤色半導体レー
ザー(650〜690nm)、及び700nm〜120
0nmの入手可能な光源としては半導体レーザ(800
〜850nm)、Nd−YAGレーザ(1064nm)
が好適に利用できる。
能な光源としてはAr+レーザ−(488nm)、YAG
−SHGレーザー(532nm)、He−Neレーザー
(633nm)、He―Cdレーザー、赤色半導体レー
ザー(650〜690nm)、及び700nm〜120
0nmの入手可能な光源としては半導体レーザ(800
〜850nm)、Nd−YAGレーザ(1064nm)
が好適に利用できる。
【0288】その他、超高圧、高圧、中圧、低圧の各水
銀灯、ケミカルランプ、カーボンアーク灯、キセノン
灯、メタルハライド灯、紫外のレーザランプ(ArFエ
キシマレーザー、KrFエキシマレーザーなど)、放射
線としては電子線、X線、イオンビーム、遠赤外線など
も利用できるが、安価な点で上述の350nm以上のレ
ーザー光源(好ましくは1200nm以下)が特に好ま
しい。
銀灯、ケミカルランプ、カーボンアーク灯、キセノン
灯、メタルハライド灯、紫外のレーザランプ(ArFエ
キシマレーザー、KrFエキシマレーザーなど)、放射
線としては電子線、X線、イオンビーム、遠赤外線など
も利用できるが、安価な点で上述の350nm以上のレ
ーザー光源(好ましくは1200nm以下)が特に好ま
しい。
【0289】また、露光機構は内面ドラム方式、外面ド
ラム方式、フラットベッド方式等のいずれでもよい。ま
た本発明の感光層成分は高い水溶性のものを使用するこ
とで、中性の水や弱アルカリ水に可溶とすることもでき
るが、このような構成の平版印刷版は印刷機上に装填
後、機上で露光-現像といった方式を行うこともでき
る。
ラム方式、フラットベッド方式等のいずれでもよい。ま
た本発明の感光層成分は高い水溶性のものを使用するこ
とで、中性の水や弱アルカリ水に可溶とすることもでき
るが、このような構成の平版印刷版は印刷機上に装填
後、機上で露光-現像といった方式を行うこともでき
る。
【0290】また、本発明による光重合性組成物の用途
としては走査露光用平版印刷版の他、広く、光硬化樹脂
の用途として知られるものに制限なく適用できる。例え
ば、必要に応じカチオン重合性化合物と併用した液状の
光重合性組成物に適用することで、高感度な光造形用材
料が得られる。また、光重合にともなう、屈折率の変化
を利用し、ホログラム材料とすることもできる。光重合
に伴う、表面の粘着性の変化を利用して様々な転写材料
(剥離感材、トナー現像感材等)にも応用できる。マイ
クロカプセルの光硬化にも適用できる。フォトレジスト
等の電子材料製造、インクや塗料、接着剤等の光硬化樹
脂材料にも応用できる。
としては走査露光用平版印刷版の他、広く、光硬化樹脂
の用途として知られるものに制限なく適用できる。例え
ば、必要に応じカチオン重合性化合物と併用した液状の
光重合性組成物に適用することで、高感度な光造形用材
料が得られる。また、光重合にともなう、屈折率の変化
を利用し、ホログラム材料とすることもできる。光重合
に伴う、表面の粘着性の変化を利用して様々な転写材料
(剥離感材、トナー現像感材等)にも応用できる。マイ
クロカプセルの光硬化にも適用できる。フォトレジスト
等の電子材料製造、インクや塗料、接着剤等の光硬化樹
脂材料にも応用できる。
【0291】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0292】<本発明の一般式(I)で示される構造を
有するの光増感色素の合成> <合成例1:化合物A−1>フラスコ内に2−(ブロモ
メチル)アクリル酸メチル(アルドリッチ社製)(0.
1mol)、以下の構造を有するA−1a(0.1mo
l)、アセトン(100ml)を入れ、次にトリエチル
アミン(0.1mol)を入れ、室温で3時間反応後、
水200mlへ投入すると結晶析出。濾過し、粗結晶を
メタノールで洗浄すると化合物A−1が収率70%で得
られた。化合物の構造は、NMR、MASS、IRにより
確認。
有するの光増感色素の合成> <合成例1:化合物A−1>フラスコ内に2−(ブロモ
メチル)アクリル酸メチル(アルドリッチ社製)(0.
1mol)、以下の構造を有するA−1a(0.1mo
l)、アセトン(100ml)を入れ、次にトリエチル
アミン(0.1mol)を入れ、室温で3時間反応後、
水200mlへ投入すると結晶析出。濾過し、粗結晶を
メタノールで洗浄すると化合物A−1が収率70%で得
られた。化合物の構造は、NMR、MASS、IRにより
確認。
【0293】
【化131】
【0294】<合成例2:化合物A−12>フラスコ内
に2−(ブロモメチル)アクリル酸メチル(アルドリッ
チ社製)(0.1mol)、以下の構造を有するA−1
2a(0.1mol)、アセトン(100ml)を入
れ、次にトリエチルアミン(0.1mol)を入れ、室
温で3時間反応後、水200mlへ投入すると結晶析
出。濾過し、粗結晶をメタノールで洗浄すると化合物A
−12が収率75%で得られた。化合物の構造は、NM
R、MASS、IRにより確認。
に2−(ブロモメチル)アクリル酸メチル(アルドリッ
チ社製)(0.1mol)、以下の構造を有するA−1
2a(0.1mol)、アセトン(100ml)を入
れ、次にトリエチルアミン(0.1mol)を入れ、室
温で3時間反応後、水200mlへ投入すると結晶析
出。濾過し、粗結晶をメタノールで洗浄すると化合物A
−12が収率75%で得られた。化合物の構造は、NM
R、MASS、IRにより確認。
【0295】
【化132】
【0296】<合成例3:化合物A−17>フラスコ内
に2−(ブロモメチル)アクリル酸メチル(アルドリッ
チ社製)(0.1mol)、以下の構造を有するA−1
7a(0.1mol)、アセトン(100ml)を入
れ、次にトリエチルアミン(0.1mol)を入れ、室
温で3時間反応後、水200mlへ投入すると結晶析
出。濾過し、粗結晶をメタノールで洗浄すると化合物A
−17が収率80%で得られた。化合物の構造は、NM
R、MASS、IRにより確認。
に2−(ブロモメチル)アクリル酸メチル(アルドリッ
チ社製)(0.1mol)、以下の構造を有するA−1
7a(0.1mol)、アセトン(100ml)を入
れ、次にトリエチルアミン(0.1mol)を入れ、室
温で3時間反応後、水200mlへ投入すると結晶析
出。濾過し、粗結晶をメタノールで洗浄すると化合物A
−17が収率80%で得られた。化合物の構造は、NM
R、MASS、IRにより確認。
【0297】
【化133】
【0298】<合成例4:化合物B−5>フラスコ内に
以下の構造を有する化合物B−5b(0.1mol)、
アセトン(100ml)、ピリジン(0.1mol)D
MAP(4−ジメチルアミノピリジン)(0.01mo
l)を入れる。次に2−(アセトキシメチル)アクリル
酸クロライド(0.1mol)を氷冷下で30分で滴下
し、室温に戻し3時間攪拌する。反応後、水200ml
に投入すると結晶析出。濾過し、粗結晶をメタノールで
洗浄すると化合物B−5が収率70%で得られた。化合
物の構造は、NMR、MASS、IRにより確認。
以下の構造を有する化合物B−5b(0.1mol)、
アセトン(100ml)、ピリジン(0.1mol)D
MAP(4−ジメチルアミノピリジン)(0.01mo
l)を入れる。次に2−(アセトキシメチル)アクリル
酸クロライド(0.1mol)を氷冷下で30分で滴下
し、室温に戻し3時間攪拌する。反応後、水200ml
に投入すると結晶析出。濾過し、粗結晶をメタノールで
洗浄すると化合物B−5が収率70%で得られた。化合
物の構造は、NMR、MASS、IRにより確認。
【0299】
【化134】
【0300】<合成例5:化合物C−35>フラスコ内
にジシクロヘキシルカルボジイミド(0.1mol:D
CC)、以下の構造を有するC−35c(0.1mo
l)、クロロホルム(100ml)を入れ、次に2−
(ヒドロキシメチル)アクリル酸エチル(アルドリッチ
社製)(0.1mol)を入れ、室温で5時間反応後、
シリカゲルカラムを通して濾過、濾液を減圧濃縮し、ア
セトン100mlと水200mlの混合液へ投入すると
結晶析出。濾過し、粗結晶をメタノールで洗浄すると化
合物C−35が収率75%で得られた。化合物の構造
は、NMR、MASS、IRにより確認。
にジシクロヘキシルカルボジイミド(0.1mol:D
CC)、以下の構造を有するC−35c(0.1mo
l)、クロロホルム(100ml)を入れ、次に2−
(ヒドロキシメチル)アクリル酸エチル(アルドリッチ
社製)(0.1mol)を入れ、室温で5時間反応後、
シリカゲルカラムを通して濾過、濾液を減圧濃縮し、ア
セトン100mlと水200mlの混合液へ投入すると
結晶析出。濾過し、粗結晶をメタノールで洗浄すると化
合物C−35が収率75%で得られた。化合物の構造
は、NMR、MASS、IRにより確認。
【0301】
【化135】
【0302】<合成例6:化合物F−27>フラスコ内
に2−(ブロモメチル)アクリル酸メチル(アルドリッ
チ社製)(0.1mol)、以下の構造を有するF−2
7f(0.1mol)、アセトン(100ml)を入
れ、次にトリエチルアミン(0.1mol)を入れ、室
温で3時間反応後、水200mlへ投入すると結晶析
出。濾過し、粗結晶をメタノールで洗浄すると化合物F
−27が収率80%で得られた。化合物の構造は、NM
R、MASS、IRにより確認。
に2−(ブロモメチル)アクリル酸メチル(アルドリッ
チ社製)(0.1mol)、以下の構造を有するF−2
7f(0.1mol)、アセトン(100ml)を入
れ、次にトリエチルアミン(0.1mol)を入れ、室
温で3時間反応後、水200mlへ投入すると結晶析
出。濾過し、粗結晶をメタノールで洗浄すると化合物F
−27が収率80%で得られた。化合物の構造は、NM
R、MASS、IRにより確認。
【0303】
【化136】
【0304】以上のようにして具体例に示した全ての化
合物を合成できる。
合物を合成できる。
【0305】<光重合性組成物の実施例1> (支持体の調製)厚さ0.3mmのアルミニウム板を10
重量%水酸化ナトリウムに60℃で25秒間浸漬してエ
ッチングした後、流水で水洗後20重量%硝酸で中和洗
浄し、次いで水洗した。これを正弦波の交番波形電流を
用いて1重量%硝酸水溶液中で300クーロン/dm2の
陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。引き続いて1
重量%水酸化ナトリウム水溶液中に40℃で5秒間浸漬
後30重量%の硫酸水溶液中に浸漬し、60℃で40秒
間デスマット処理した後、20重量%硫酸水溶液中、電
流密度2A/dm2において、陽極酸化皮膜の厚さが2.
7g/m2になるように、2分間陽極酸化処理した。その表
面粗さを測定したところ、0.3μm(JIS B06
01によるRa表示)であった。
重量%水酸化ナトリウムに60℃で25秒間浸漬してエ
ッチングした後、流水で水洗後20重量%硝酸で中和洗
浄し、次いで水洗した。これを正弦波の交番波形電流を
用いて1重量%硝酸水溶液中で300クーロン/dm2の
陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。引き続いて1
重量%水酸化ナトリウム水溶液中に40℃で5秒間浸漬
後30重量%の硫酸水溶液中に浸漬し、60℃で40秒
間デスマット処理した後、20重量%硫酸水溶液中、電
流密度2A/dm2において、陽極酸化皮膜の厚さが2.
7g/m2になるように、2分間陽極酸化処理した。その表
面粗さを測定したところ、0.3μm(JIS B06
01によるRa表示)であった。
【0306】このように処理された基板の裏面に下記の
ゾル−ゲル反応液をバーコーターで塗布し100℃で1
分間乾燥し、乾燥後の塗布量が70mg/m2のバックコー
ト層を設けた支持体を作成した。
ゾル−ゲル反応液をバーコーターで塗布し100℃で1
分間乾燥し、乾燥後の塗布量が70mg/m2のバックコー
ト層を設けた支持体を作成した。
【0307】 ゾル−ゲル反応液 テトラエチルシリケート 50重量部 水 20重量部 メタノール 15重量部 リン酸 0.05重量部
【0308】上記成分を混合、撹拌すると約5分で発熱
が開始した。60分間反応させた後以下に示す液を加え
ることによりバックコート塗布液を調製した。
が開始した。60分間反応させた後以下に示す液を加え
ることによりバックコート塗布液を調製した。
【0309】 ピロガロールホルムアルデヒド縮合樹脂(分子量2000) 4重量部 ジメチルフタレート 5重量部 フッ素系界面活性剤(N−ブチルペルフルオロオクタン 0.7重量部 スルホンアミドエチルアクリレート/ポリオキシエチレン アクリレート共重合体:分子量2万) メタノールシリカゾル(日産化学工業(株)製、メタノール30重量%) 50重量部 メタノール 800重量部
【0310】(感光層の調製)このように処理されたア
ルミニウム板上に下記組成の光重合性組成物を乾燥塗布
量が1.5g/m2となるように塗布し、100℃で1
分乾燥させ感光層を形成させた。 (感光層形成溶液) 下表−Aの本発明または比較の光増感色素[X] 0.15g 下表−Aの光重合開始剤[Y] 0.2g 下表−Aの高分子バインダー[Z] 2.0g 下表−Aの重合性化合物[R] 2.0g 下表−Aの添加剤[S] 0.4g フッ素系界面活性剤(メカ゛ファックF-177:大日本インキ化学工業(株)製) 0.03g 熱重合禁止剤 N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩 0.01g 顔料分散物 2.0g 顔料分散物の組成 組成:Pigment Blue 15:6 15重量部 アリルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 10重量部 (共重合モル比83/17) シクロヘキサノン 15重量部 メトキシプロピルアセテート 20重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 40重量部 メチルエチルケトン 20g プロピレングリコールモノメチルエーテル 20g
ルミニウム板上に下記組成の光重合性組成物を乾燥塗布
量が1.5g/m2となるように塗布し、100℃で1
分乾燥させ感光層を形成させた。 (感光層形成溶液) 下表−Aの本発明または比較の光増感色素[X] 0.15g 下表−Aの光重合開始剤[Y] 0.2g 下表−Aの高分子バインダー[Z] 2.0g 下表−Aの重合性化合物[R] 2.0g 下表−Aの添加剤[S] 0.4g フッ素系界面活性剤(メカ゛ファックF-177:大日本インキ化学工業(株)製) 0.03g 熱重合禁止剤 N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩 0.01g 顔料分散物 2.0g 顔料分散物の組成 組成:Pigment Blue 15:6 15重量部 アリルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 10重量部 (共重合モル比83/17) シクロヘキサノン 15重量部 メトキシプロピルアセテート 20重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 40重量部 メチルエチルケトン 20g プロピレングリコールモノメチルエーテル 20g
【0311】(保護層の調整)上述の感光層の一部(下
表−Aに示す)には、その感光層上にポリビニルアルコ
ール(ケン化度98モル%、重合度550)の3重量%
の水溶液を乾燥塗布重量が2g/m2となるように塗布
し、100℃で2分間乾燥した。
表−Aに示す)には、その感光層上にポリビニルアルコ
ール(ケン化度98モル%、重合度550)の3重量%
の水溶液を乾燥塗布重量が2g/m2となるように塗布
し、100℃で2分間乾燥した。
【0312】(感度の評価)このように得られた感材は
その露光波長に応じてそれぞれ異なる光源を利用し、感
度評価を行った。たとえば、400nmの半導体レーザ
ー、532nmのFD−YAGレーザー、830nmの
半導体レーザーをそれぞれ用い大気中で露光した。下記
組成の現像液に25℃、10秒間浸漬し、現像を行い、
画像ができるその最小露光量からそれぞれの露光条件で
の感度をmJ/cm2単位で算出した。この数値が小さい方が
高感度である。但し、光源波長が違うと光子1つ当たり
が有するエネルギー量が異なるため、単純に考えても通
常は短波になるほど上述の露光量が少なくても感光する
ことが可能となり、短波の方が高感度となる。従って、
表−Bは、異なる露光条件間での感度比較には意味がな
く、あくまでも同一露光条件での実施例と比較例での差
をみるためのものである。結果を下表−Bに示す。 (現像液の組成) DP−4(富士写真フイルム社製) 65.0g 水 880.0g リポミンLA(20%水溶液、ライオン(株)社製) 50.0g
その露光波長に応じてそれぞれ異なる光源を利用し、感
度評価を行った。たとえば、400nmの半導体レーザ
ー、532nmのFD−YAGレーザー、830nmの
半導体レーザーをそれぞれ用い大気中で露光した。下記
組成の現像液に25℃、10秒間浸漬し、現像を行い、
画像ができるその最小露光量からそれぞれの露光条件で
の感度をmJ/cm2単位で算出した。この数値が小さい方が
高感度である。但し、光源波長が違うと光子1つ当たり
が有するエネルギー量が異なるため、単純に考えても通
常は短波になるほど上述の露光量が少なくても感光する
ことが可能となり、短波の方が高感度となる。従って、
表−Bは、異なる露光条件間での感度比較には意味がな
く、あくまでも同一露光条件での実施例と比較例での差
をみるためのものである。結果を下表−Bに示す。 (現像液の組成) DP−4(富士写真フイルム社製) 65.0g 水 880.0g リポミンLA(20%水溶液、ライオン(株)社製) 50.0g
【0313】(保存安定性の評価)レーザ露光前の上記
感光材料を高温条件下(60℃)に3日間放置し、その
後この保存後の感材を前記と同様にレーザ露光し記録に
必要なエネルギー量を算出し、高湿保存前後のエネルギ
ー比(高温保存後のエネルギー/高温保存前のエネルギ
ー)を求めた。このエネルギー比が1.1以下であるこ
とが製造上好ましく保存安定性においても良好といえ
る。この評価結果も下表−Bに示す。
感光材料を高温条件下(60℃)に3日間放置し、その
後この保存後の感材を前記と同様にレーザ露光し記録に
必要なエネルギー量を算出し、高湿保存前後のエネルギ
ー比(高温保存後のエネルギー/高温保存前のエネルギ
ー)を求めた。このエネルギー比が1.1以下であるこ
とが製造上好ましく保存安定性においても良好といえ
る。この評価結果も下表−Bに示す。
【0314】
【表1】
【0315】
【化137】
【0316】
【化138】
【0317】
【化139】
【0318】
【化140】
【0319】
【化141】
【0320】
【化142】
【0321】
【化143】
【0322】
【化144】
【0323】
【表2】
【0324】表−Bより本発明の感光材料は高感度であ
り、保存安定性も良好である。
り、保存安定性も良好である。
【0325】
【発明の効果】本発明によれば、画像形成技術の中でも
最も高感度で有望視されている光ラジカル重合系組成物
において、高感度と優れた保存安定性を見事に両立でき
る光重合性組成物を提供することである。特に紫外光、
可視光及び赤外光を放射する固体レーザ及び半導体レー
ザ光を用いて記録することによりコンピューター等のデ
ジタルデータから直接製版可能な平板印刷用版材として
好適な光重合性組成物を提供することができる。
最も高感度で有望視されている光ラジカル重合系組成物
において、高感度と優れた保存安定性を見事に両立でき
る光重合性組成物を提供することである。特に紫外光、
可視光及び赤外光を放射する固体レーザ及び半導体レー
ザ光を用いて記録することによりコンピューター等のデ
ジタルデータから直接製版可能な平板印刷用版材として
好適な光重合性組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 23/00 C09B 23/00 L 4H056 M 4J011 47/20 47/20 57/00 57/00 A Z 57/02 57/02 Z G02B 5/20 101 G02B 5/20 101 G03F 7/00 503 G03F 7/00 503 7/027 502 7/027 502 7/031 7/031 G03H 1/02 G03H 1/02 Fターム(参考) 2H025 AA01 AA11 AB03 AB09 AB14 AB20 AC08 AD01 BC13 BC42 BC83 CA00 CA41 FA10 2H048 BA48 BB15 BB37 2H096 AA06 BA05 EA04 EA23 2H114 AA23 BA01 BA10 DA03 DA21 DA32 DA34 DA39 DA41 DA52 DA53 EA01 EA08 EA10 FA18 2K008 AA04 DD13 FF13 4H056 AA01 AB01 AC02 AD02C CA01 CA02 CA03 CA05 CB01 CB02 CC02 CC08 CE02 CE03 DD03 DD04 DD11 DD19 DD23 EA06 EA12 EA13 EA14 EA16 FA06 4J011 QA12 QA13 QA15 QA18 QA22 QA23 QA26 SA61 SA62 SA73 SA76 SA78 SA83 SA85 SA87 TA01 TA03 UA01 UA02 UA03 UA04 UA05 UA06 VA01 WA01
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表される構造を少な
くとも1つ有する光増感色素、光重合開始剤および不飽
和2重結合を有する重合性化合物を含有することを特徴
とする光重合性組成物。 【化1】 (一般式(I)中、X1、X2は各々独立して、ヘテロ原
子又はハロゲン原子を表す。Ra、Rbは各々独立して、
水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は有機残基を表
す。また、X1とX2、RaとRb、又はX1とRaあるいは
Rbとが互いに結合して環状構造を形成してもよい。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000265412A JP2002069109A (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 光重合性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000265412A JP2002069109A (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 光重合性組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002069109A true JP2002069109A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18752683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000265412A Pending JP2002069109A (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 光重合性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002069109A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002122988A (ja) * | 2000-10-13 | 2002-04-26 | Mitsubishi Chemicals Corp | 光重合性組成物及び光重合性平版印刷版 |
JP2004117639A (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-15 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷版原版 |
JP2005527867A (ja) * | 2002-05-29 | 2005-09-15 | インフェイズ テクノロジーズ インコーポレイテッド | アルミニウム塩化合物と不斉アクリレート化合物を含むホログラフィックデータ記録媒体 |
JP2008532091A (ja) * | 2005-02-28 | 2008-08-14 | インフェイズ テクノロジーズ インコーポレイテッド | 光重合および暗反応の制御を備えたホログラフィック記録媒体 |
JP2012013945A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Fujifilm Corp | 着色硬化性組成物、カラーフィルタ、カラーフィルタの製造方法、固体撮像素子、及び液晶表示素子 |
JP2013173850A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Adeka Corp | 新規化合物及び着色アルカリ現像性感光性組成物 |
WO2014021086A1 (ja) * | 2012-07-30 | 2014-02-06 | 富士フイルム株式会社 | 着色硬化性組成物およびカラーフィルタ |
CN108178805A (zh) * | 2017-12-28 | 2018-06-19 | 深圳市华星光电技术有限公司 | Uv固化聚合物及其制备方法、低温固化光阻 |
-
2000
- 2000-09-01 JP JP2000265412A patent/JP2002069109A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104334594A (zh) * | 2012-07-30 | 2015-02-04 | 富士胶片株式会社 | 着色固化性组合物及滤色器 |
US9068082B2 (en) | 2012-07-30 | 2015-06-30 | Fujifilm Corporation | Colored curable composition and color filter |
CN108178805A (zh) * | 2017-12-28 | 2018-06-19 | 深圳市华星光电技术有限公司 | Uv固化聚合物及其制备方法、低温固化光阻 |
CN108178805B (zh) * | 2017-12-28 | 2020-05-19 | 深圳市华星光电技术有限公司 | Uv固化聚合物及其制备方法、低温固化光阻 |
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