JP2002069072A - スピロピロリドン誘導体およびその製法 - Google Patents
スピロピロリドン誘導体およびその製法Info
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- JP2002069072A JP2002069072A JP2000254982A JP2000254982A JP2002069072A JP 2002069072 A JP2002069072 A JP 2002069072A JP 2000254982 A JP2000254982 A JP 2000254982A JP 2000254982 A JP2000254982 A JP 2000254982A JP 2002069072 A JP2002069072 A JP 2002069072A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抗菌化合物の合成原料として有用な化合物の
製造法を提供する。 【構成】 下記式で示される化合物(VI)の製造法。
また、その製造中間体である化合物(I)から化合物
(V)。 【化1】
製造法を提供する。 【構成】 下記式で示される化合物(VI)の製造法。
また、その製造中間体である化合物(I)から化合物
(V)。 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌化合物の合成原料
として有用な化合物の製造法に関する。
として有用な化合物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】式(VII)で表される7−アミノ−5
−アザスピロ[2.4]ヘプタン誘導体は抗菌性化合物
の製造原料として有用である。
−アザスピロ[2.4]ヘプタン誘導体は抗菌性化合物
の製造原料として有用である。
【化32】 (式中、nは、2から5の整数を表す。) この化合物(アミノ置換アザスピロアルカン)は、従
来、アセト酢酸エチルを出発原料とする多段階の製造工
程を経て合成されていた(特開平2−231475号、
特開平5−221947号公報)。また、この化合物の
対掌体化合物は、当該化合物のラセミ体を光学活性な保
護基を持ったジアステレオマー混合物に変換し、これか
ら分取用高速液体クロマトグラフィーによって必要な異
性体を分離した後に脱保護して得ていた(特開平3−9
5176号)。しかしこの方法は操作が煩雑であり、工
業的製法としては改良の余地があった。
来、アセト酢酸エチルを出発原料とする多段階の製造工
程を経て合成されていた(特開平2−231475号、
特開平5−221947号公報)。また、この化合物の
対掌体化合物は、当該化合物のラセミ体を光学活性な保
護基を持ったジアステレオマー混合物に変換し、これか
ら分取用高速液体クロマトグラフィーによって必要な異
性体を分離した後に脱保護して得ていた(特開平3−9
5176号)。しかしこの方法は操作が煩雑であり、工
業的製法としては改良の余地があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スピ
ロ環状構造を有するアミノ置換含窒素複素環化合物、と
りわけ光学活性なアミノ置換アザスピロ[2.4]ヘプ
タン誘導体を、簡便かつ短工程で、工業的に有利に製造
する方法を提供することにある。すなわち、従来の方法
で使用されていた高価格でかつ危険度も高い還元試剤の
使用を回避でき、さらに不斉合成が適用可能な中間体が
得られることによって、光学活性なスピロ環状構造を有
するアミノ置換含窒素複素環化合物が工業的有利に製造
できる方法を提供することが本願発明の目的である。こ
のために、接触水素添加反応によってアミノメチル基へ
変換できるシアノ基を持った中間体が有用であると考
え、式(II)で表される化合物を経由する製造法を考
案し、この化合物を経由することによってこの目的が達
成できることを見出した。本願発明はこの知見によって
完成したものである。
ロ環状構造を有するアミノ置換含窒素複素環化合物、と
りわけ光学活性なアミノ置換アザスピロ[2.4]ヘプ
タン誘導体を、簡便かつ短工程で、工業的に有利に製造
する方法を提供することにある。すなわち、従来の方法
で使用されていた高価格でかつ危険度も高い還元試剤の
使用を回避でき、さらに不斉合成が適用可能な中間体が
得られることによって、光学活性なスピロ環状構造を有
するアミノ置換含窒素複素環化合物が工業的有利に製造
できる方法を提供することが本願発明の目的である。こ
のために、接触水素添加反応によってアミノメチル基へ
変換できるシアノ基を持った中間体が有用であると考
え、式(II)で表される化合物を経由する製造法を考
案し、この化合物を経由することによってこの目的が達
成できることを見出した。本願発明はこの知見によって
完成したものである。
【0004】
【発明の実施の形態】すなわち本願発明は、以下の各製
法に関するものである。 式(VIII)
法に関するものである。 式(VIII)
【化33】 (式中、nは2から5までの整数を表す。)で表される
化合物に、塩基存在下で式(IX)
化合物に、塩基存在下で式(IX)
【化34】R1−SO2−Cl IX で表される化合物を反応させて式(I)
【化35】 で表される化合物を得、この化合物を酸触媒の存在下、
エチレングリコールと共に処理して式(II)
エチレングリコールと共に処理して式(II)
【化36】 で表される化合物を得、次いでこの化合物を金属触媒の
存在下に水素添加して式(III)
存在下に水素添加して式(III)
【化37】 で表される化合物を得、この化合物と式(X)
【化38】R−X0 X で表される化合物とを塩基存在下に反応させて式(I
V)
V)
【化39】 で表されるとし、次いでこの化合物とハロゲン化剤とを
反応させて式(V)
反応させて式(V)
【化40】 で表される化合物を得、そしてこの化合物を塩基存在下
で処理して閉環させることを特徴とする式(VI)
で処理して閉環させることを特徴とする式(VI)
【化41】 で表される化合物の製法 (上記の各式中、nは、2から5までの整数を表し、R
は、置換基を有していてもよいアルコキシカルボニル
基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシカルボ
ニル基、置換基を有していてもよいアシル基、または置
換基を有していてもよいアラルキル基を表し、R1は、
炭素数1から6までのアルキル基または置換基を有して
いてもよいベンジル基を表し、X0は、求核置換反応に
おける脱離基を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。);
R1がメチル基である上記の製法;酸触媒が、置換基を
有していてもよい芳香族スルホン酸である上記の各製
法;酸触媒が、パラトルエンスルホン酸である上記の各
製法;シアノ基の還元において、金属触媒がラネー系触
媒から選ばれる触媒である上記の各製法;シアノ基の還
元において、金属触媒がラネーニッケルである上記の各
製法;Rのアルコキシカルボニル基が、t−ブトキシカ
ルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基、または2,2,2−トリクロロエトキシカルボニ
ル基;アラルキルオキシカルボニル基が、ベンジルオキ
シカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボニ
ル基、またはパラニトロベンジルオキシカルボニル基;
アシル基が、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル
基、t−ブチロイル基、メトキシアセチル基、フルオロ
アセチル基、ジフルオロアセチル基、トリフルオロアセ
チル基、クロロアセチル基、ピバロイル基、またはベン
ゾイル基;アラルキル基が、ベンジル基、α−メチルベ
ンジル基、トリチル基、ベンズヒドリル基、パラニトロ
ベンジル基、またはパラメトキシベンジル基;である上
記の各製法;Rが置換基を有していてもよいアラルキル
オキシカルボニル基である上記の各製法;Rがベンジル
オキシカルボニル基である上記の各製法;Rが置換基を
有していてもよいアラルキル基である上記の各製法;R
がベンジル基である上記の各製法;ハロゲン化剤が塩化
スルフリルである上記の各製法;ハロゲン化剤が臭素で
ある上記の各製法;
は、置換基を有していてもよいアルコキシカルボニル
基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシカルボ
ニル基、置換基を有していてもよいアシル基、または置
換基を有していてもよいアラルキル基を表し、R1は、
炭素数1から6までのアルキル基または置換基を有して
いてもよいベンジル基を表し、X0は、求核置換反応に
おける脱離基を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。);
R1がメチル基である上記の製法;酸触媒が、置換基を
有していてもよい芳香族スルホン酸である上記の各製
法;酸触媒が、パラトルエンスルホン酸である上記の各
製法;シアノ基の還元において、金属触媒がラネー系触
媒から選ばれる触媒である上記の各製法;シアノ基の還
元において、金属触媒がラネーニッケルである上記の各
製法;Rのアルコキシカルボニル基が、t−ブトキシカ
ルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基、または2,2,2−トリクロロエトキシカルボニ
ル基;アラルキルオキシカルボニル基が、ベンジルオキ
シカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボニ
ル基、またはパラニトロベンジルオキシカルボニル基;
アシル基が、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル
基、t−ブチロイル基、メトキシアセチル基、フルオロ
アセチル基、ジフルオロアセチル基、トリフルオロアセ
チル基、クロロアセチル基、ピバロイル基、またはベン
ゾイル基;アラルキル基が、ベンジル基、α−メチルベ
ンジル基、トリチル基、ベンズヒドリル基、パラニトロ
ベンジル基、またはパラメトキシベンジル基;である上
記の各製法;Rが置換基を有していてもよいアラルキル
オキシカルボニル基である上記の各製法;Rがベンジル
オキシカルボニル基である上記の各製法;Rが置換基を
有していてもよいアラルキル基である上記の各製法;R
がベンジル基である上記の各製法;ハロゲン化剤が塩化
スルフリルである上記の各製法;ハロゲン化剤が臭素で
ある上記の各製法;
【0005】式(VIII)
【化42】 (式中、nは2から5までの整数を表す。)で表される
化合物に、塩基存在下で式(IX)
化合物に、塩基存在下で式(IX)
【化43】R1−SO2−Cl IX (式中、R1は、炭素数1から6までのアルキル基また
は置換基を有していてもよいベンジル基を表す。)で表
される化合物を反応させることを特徴とする式(I)
は置換基を有していてもよいベンジル基を表す。)で表
される化合物を反応させることを特徴とする式(I)
【化44】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物の製法;R1がメチル基である式(I)で表さ
れる化合物の上記の製法;式(I)
る化合物の製法;R1がメチル基である式(I)で表さ
れる化合物の上記の製法;式(I)
【化45】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物を、酸触媒の存在下、エチレングリコールと共
に処理することを特徴とする式(II)
る化合物を、酸触媒の存在下、エチレングリコールと共
に処理することを特徴とする式(II)
【化46】 (式中、n、は2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物の製法;酸触媒が、置換基を有していてもよい
芳香族スルホン酸である式(II)で表される化合物の
上記の製法;酸触媒が、パラトルエンスルホン酸である
式(II)で表される化合物の上記の製法;式(II)
る化合物の製法;酸触媒が、置換基を有していてもよい
芳香族スルホン酸である式(II)で表される化合物の
上記の製法;酸触媒が、パラトルエンスルホン酸である
式(II)で表される化合物の上記の製法;式(II)
【化47】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物を、金属触媒の存在下に水素添加することを特
徴とする式(III)
る化合物を、金属触媒の存在下に水素添加することを特
徴とする式(III)
【化48】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物の製法;金属触媒がラネー系触媒から選ばれる
触媒である式(III)で表される化合物の上記の製
法;触媒がラネーニッケルである式(III)で表され
る化合物の上記の製法;式(III)
る化合物の製法;金属触媒がラネー系触媒から選ばれる
触媒である式(III)で表される化合物の上記の製
法;触媒がラネーニッケルである式(III)で表され
る化合物の上記の製法;式(III)
【化49】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物と式(X)
る化合物と式(X)
【化50】R−X0 X (式中、Rは、置換基を有していてもよいアルコキシカ
ルボニル基、置換基を有していてもよいアラルキルオキ
シカルボニル基、置換基を有していてもよいアシル基、
または置換基を有していてもよいアラルキル基を表し、
X0は、求核置換反応における脱離基を表す。)で表さ
れる化合物を塩基存在下に反応させることを特徴とする
式(IV)
ルボニル基、置換基を有していてもよいアラルキルオキ
シカルボニル基、置換基を有していてもよいアシル基、
または置換基を有していてもよいアラルキル基を表し、
X0は、求核置換反応における脱離基を表す。)で表さ
れる化合物を塩基存在下に反応させることを特徴とする
式(IV)
【化51】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、Rは、置換
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表す。)で表される化合物
の製法;式(III)
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表す。)で表される化合物
の製法;式(III)
【化52】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物と式(XI)
る化合物と式(XI)
【化53】R20−CHO XI (式中、R20は、置換基を有していてもよいアリール基
を表す。)で表される化合物とを反応させ、生じるイミ
ン化合物を金属触媒存在下に水素添加することを特徴と
する式(IVa)
を表す。)で表される化合物とを反応させ、生じるイミ
ン化合物を金属触媒存在下に水素添加することを特徴と
する式(IVa)
【化54】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、R2は、置
換基を有していてもよいアリールメチル基を表す。)で
表される化合物の製法;R20がフェニル基である式(I
Va)で表される化合物の上記の製法;金属触媒がラネ
ー系触媒から選ばれる触媒である式(IV)または(I
Va)で表される化合物の上記の各製法;触媒がラネー
ニッケルである式(IV)または(IVa)で表される
化合物の上記の各製法;式(IV)
換基を有していてもよいアリールメチル基を表す。)で
表される化合物の製法;R20がフェニル基である式(I
Va)で表される化合物の上記の製法;金属触媒がラネ
ー系触媒から選ばれる触媒である式(IV)または(I
Va)で表される化合物の上記の各製法;触媒がラネー
ニッケルである式(IV)または(IVa)で表される
化合物の上記の各製法;式(IV)
【化55】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、Rは、置換
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表す。)で表される化合物
とハロゲン化剤とを反応させることを特徴とする式
(V)
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表す。)で表される化合物
とハロゲン化剤とを反応させることを特徴とする式
(V)
【化56】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、Rは、置換
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子
を表す。)で表される化合物の製法;ハロゲン化剤が塩
化スルフリルである式(V)で表される化合物の上記の
製法;ハロゲン化剤が臭素である式(V)で表される化
合物の上記の製法;式(V)
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子
を表す。)で表される化合物の製法;ハロゲン化剤が塩
化スルフリルである式(V)で表される化合物の上記の
製法;ハロゲン化剤が臭素である式(V)で表される化
合物の上記の製法;式(V)
【化57】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、Rは、置換
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子
を表す。)で表される化合物を、塩基存在下に処理して
閉環させることを特徴とする式(VI)
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子
を表す。)で表される化合物を、塩基存在下に処理して
閉環させることを特徴とする式(VI)
【化58】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、Rは、置換
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表す。)で表される化合物
の製法;Rのアルコキシカルボニル基が、t−ブトキシ
カルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、または2,2,2−トリクロロエトキシカルボ
ニル基;アラルキルオキシカルボニル基が、ベンジルオ
キシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボ
ニル基、またはパラニトロベンジルオキシカルボニル
基;アシル基が、ホルミル基、アセチル基、プロパノイ
ル基、t−ブチロイル基、メトキシアセチル基、フルオ
ロアセチル基、ジフルオロアセチル基、トリフルオロア
セチル基、クロロアセチル基、ピバロイル基、またはベ
ンゾイル基;アラルキル基が、ベンジル基、α−メチル
ベンジル基、トリチル基、ベンズヒドリル基、パラニト
ロベンジル基、またはパラメトキシベンジル基;である
式(IV)、(V)、または(VI)で表される化合物
の上記の各製法;Rが置換基を有していてもよいアラル
キルオキシカルボニル基である式(IV)、(V)、ま
たは(VI)で表される化合物の上記の各製法;Rがベ
ンジルオキシカルボニル基である式(IV)、(V)、
または(VI)で表される化合物の上記の各製法;Rが
置換基を有していてもよいアラルキル基である式(I
V)、(V)、または(VI)で表される化合物の上記
の各製法;Rがベンジル基である式(IV)、(V)、
または(VI)で表される化合物の上記の各製法;nが
2である上記の各製法;等である。
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表す。)で表される化合物
の製法;Rのアルコキシカルボニル基が、t−ブトキシ
カルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、または2,2,2−トリクロロエトキシカルボ
ニル基;アラルキルオキシカルボニル基が、ベンジルオ
キシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボ
ニル基、またはパラニトロベンジルオキシカルボニル
基;アシル基が、ホルミル基、アセチル基、プロパノイ
ル基、t−ブチロイル基、メトキシアセチル基、フルオ
ロアセチル基、ジフルオロアセチル基、トリフルオロア
セチル基、クロロアセチル基、ピバロイル基、またはベ
ンゾイル基;アラルキル基が、ベンジル基、α−メチル
ベンジル基、トリチル基、ベンズヒドリル基、パラニト
ロベンジル基、またはパラメトキシベンジル基;である
式(IV)、(V)、または(VI)で表される化合物
の上記の各製法;Rが置換基を有していてもよいアラル
キルオキシカルボニル基である式(IV)、(V)、ま
たは(VI)で表される化合物の上記の各製法;Rがベ
ンジルオキシカルボニル基である式(IV)、(V)、
または(VI)で表される化合物の上記の各製法;Rが
置換基を有していてもよいアラルキル基である式(I
V)、(V)、または(VI)で表される化合物の上記
の各製法;Rがベンジル基である式(IV)、(V)、
または(VI)で表される化合物の上記の各製法;nが
2である上記の各製法;等である。
【0006】さらに本願発明は、以下の各化合物に関す
るものでもある。 式(I)
るものでもある。 式(I)
【化59】 で表される化合物; 式(II)
【化60】 で表される化合物; 式(III)
【化61】 で表される化合物; 式(IV)
【化62】 で表される化合物; 式(V)
【化63】 (上記の各式中、nは、2から5までの整数を表し、R
は、置換基を有していてもよいアルコキシカルボニル
基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシカルボ
ニル基、置換基を有していてもよいアシル基、または置
換基を有していてもよいアラルキル基を表し、Xは、求
核置換反応における脱離基を表す。)で表される化合
物;Xが臭素原子である式(V)で表される上記の化合
物;Xが塩素原子である式(V)で表される上記の化合
物;アルコキシカルボニル基が、t−ブトキシカルボニ
ル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
または2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基;
アラルキルオキシカルボニル基が、ベンジルオキシカル
ボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、
またはパラニトロベンジルオキシカルボニル基;アシル
基が、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、t−
ブチロイル基、メトキシアセチル基、フルオロアセチル
基、ジフルオロアセチル基、トリフルオロアセチル基、
クロロアセチル基、ピバロイル基、またはベンゾイル
基;アラルキル基が、ベンジル基、α−メチルベンジル
基、トリチル基、ベンズヒドリル基、パラニトロベンジ
ル基、またはパラメトキシベンジル基;である式(I
V)または(V)で表される上記の各化合物;Rが置換
基を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基で
ある式(IV)または(V)で表される上記の各化合
物;Rがベンジルオキシカルボニル基である式(IV)
または(V)で表される上記の各化合物;Rが置換基を
有していてもよいアラルキル基である式(IV)または
(V)で表される上記の各化合物;Rがベンジル基であ
る式(IV)または(V)で表される上記の各化合物;
nが2である上記の各化合物;等である。
は、置換基を有していてもよいアルコキシカルボニル
基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシカルボ
ニル基、置換基を有していてもよいアシル基、または置
換基を有していてもよいアラルキル基を表し、Xは、求
核置換反応における脱離基を表す。)で表される化合
物;Xが臭素原子である式(V)で表される上記の化合
物;Xが塩素原子である式(V)で表される上記の化合
物;アルコキシカルボニル基が、t−ブトキシカルボニ
ル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
または2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基;
アラルキルオキシカルボニル基が、ベンジルオキシカル
ボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、
またはパラニトロベンジルオキシカルボニル基;アシル
基が、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、t−
ブチロイル基、メトキシアセチル基、フルオロアセチル
基、ジフルオロアセチル基、トリフルオロアセチル基、
クロロアセチル基、ピバロイル基、またはベンゾイル
基;アラルキル基が、ベンジル基、α−メチルベンジル
基、トリチル基、ベンズヒドリル基、パラニトロベンジ
ル基、またはパラメトキシベンジル基;である式(I
V)または(V)で表される上記の各化合物;Rが置換
基を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基で
ある式(IV)または(V)で表される上記の各化合
物;Rがベンジルオキシカルボニル基である式(IV)
または(V)で表される上記の各化合物;Rが置換基を
有していてもよいアラルキル基である式(IV)または
(V)で表される上記の各化合物;Rがベンジル基であ
る式(IV)または(V)で表される上記の各化合物;
nが2である上記の各化合物;等である。
【0007】本発明の製造工程は次の図に示した通りで
あるが、以下にこれらの各工程について説明する。
あるが、以下にこれらの各工程について説明する。
【化64】
【0008】化合物(I)の製造工程 本工程は、式(I)の化合物(以下、化合物(I)と略
す。他の番号の化合物についても同様に略す。)を得る
工程である。化合物(I)は、アセトアセトアミドから
合成される化合物(VIII)を塩基存在下、式(I
X)で表される置換塩化スルホニル化合物
す。他の番号の化合物についても同様に略す。)を得る
工程である。化合物(I)は、アセトアセトアミドから
合成される化合物(VIII)を塩基存在下、式(I
X)で表される置換塩化スルホニル化合物
【化65】R1−SO2−Cl IX を反応させることによって得ることができる。ここでR
1は、炭素数1から6までのアルキル基または置換基を
有していてもよいベンジル基を表す。炭素数1から6の
アルキル基は、直鎖状でも分枝鎖状でもいずれでもよ
く、さらにハロゲン原子で置換されていてもよい。置換
基を有していてもよいベンジル基は、炭素数1からの6
アルキル基、あるいはハロゲン原子をフェニル基上に有
していてもよいベンジル基である。またアルキル基の場
合はメチレン炭素上に置換していてもよい。この他にR
1はアリール基であってもよい。例えばフェニル基、ナ
フチル基等である。塩化スルホニル化合物としては、例
えば、メタンスルホニルクロライド、エタンスルホニル
クロライド、1−プロパンスルホニルクロライド、2−
プロパンスルホニルクロライド、ベンゼンスルホニルク
ロライド、o−トルエンスルホニルクロライド、m−ト
ルエンスルホニルクロライド、p−トルエンスルホニル
クロライド等を挙げることができる。これらのうちでは
メタンスルホニルクロライドが好ましい。塩化スルホニ
ル化合物の使用量は通常、化合物(VIII)のモル数
に対し1から3倍(モル)の範囲でよい。
1は、炭素数1から6までのアルキル基または置換基を
有していてもよいベンジル基を表す。炭素数1から6の
アルキル基は、直鎖状でも分枝鎖状でもいずれでもよ
く、さらにハロゲン原子で置換されていてもよい。置換
基を有していてもよいベンジル基は、炭素数1からの6
アルキル基、あるいはハロゲン原子をフェニル基上に有
していてもよいベンジル基である。またアルキル基の場
合はメチレン炭素上に置換していてもよい。この他にR
1はアリール基であってもよい。例えばフェニル基、ナ
フチル基等である。塩化スルホニル化合物としては、例
えば、メタンスルホニルクロライド、エタンスルホニル
クロライド、1−プロパンスルホニルクロライド、2−
プロパンスルホニルクロライド、ベンゼンスルホニルク
ロライド、o−トルエンスルホニルクロライド、m−ト
ルエンスルホニルクロライド、p−トルエンスルホニル
クロライド等を挙げることができる。これらのうちでは
メタンスルホニルクロライドが好ましい。塩化スルホニ
ル化合物の使用量は通常、化合物(VIII)のモル数
に対し1から3倍(モル)の範囲でよい。
【0009】使用する塩基は、トリエチルアミン、N,
N−ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン類;ピ
リジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ
セ−7−エン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)、N−メチル
モルフォリン等の、飽和、部分飽和、または芳香族の含
窒素複素環化合物;ジメチルアニリン、ジエチルアニリ
ン等のN,N−ジアルキルアニリン類を用いることがで
きる。塩基としてはピリジンを使用するのが簡便であ
り、特に好ましい。塩基の使用量は通常、化合物(VI
II)のモル数に対して対し1から5倍(モル)の範囲
でよい。
N−ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン類;ピ
リジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ
セ−7−エン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)、N−メチル
モルフォリン等の、飽和、部分飽和、または芳香族の含
窒素複素環化合物;ジメチルアニリン、ジエチルアニリ
ン等のN,N−ジアルキルアニリン類を用いることがで
きる。塩基としてはピリジンを使用するのが簡便であ
り、特に好ましい。塩基の使用量は通常、化合物(VI
II)のモル数に対して対し1から5倍(モル)の範囲
でよい。
【0010】この反応には溶媒を用いるのが好ましく、
溶媒としては反応に不活性なものであれば特に制限はな
いが、芳香族炭化水素系(ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クロルベンゼン等)、エーテル系(ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、1,2−ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、ア
ミド系(N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン)、そ
の他、酢酸エチル等を用いることができる。これらのう
ちでは、アミド系溶媒が好ましく、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(DMF)が好ましい。反応温度は室温から
100℃の範囲で行えばよい。
溶媒としては反応に不活性なものであれば特に制限はな
いが、芳香族炭化水素系(ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クロルベンゼン等)、エーテル系(ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、1,2−ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、ア
ミド系(N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン)、そ
の他、酢酸エチル等を用いることができる。これらのう
ちでは、アミド系溶媒が好ましく、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(DMF)が好ましい。反応温度は室温から
100℃の範囲で行えばよい。
【0011】化合物(I)から化合物(II)への工程 化合物(II)は、化合物(I)とエチレングリコール
を酸触媒の存在下に処理することによって得ることがで
きる。エチレングリコールの使用量は化合物(I)のモ
ル数に対して1から20倍(モル)の範囲でよく、10
倍(モル)程度が好ましい。また、酸触媒としては、有
機酸または無機酸のいずれでもよいが、無機酸としては
塩酸、硫酸等、また、四塩化チタニウム、ボロントリフ
ルオライド等のルイス酸も使用できる。有機酸として
は、酢酸、トリフルオロ酢酸などのカルボン酸類、メタ
ンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸
類を用いることができる。これらのうちでは、パラトル
エンスルホン酸が好ましい。酸の使用量は触媒量でよ
く、化合物(I)のモル数に対して対して1/10から
1/100(モル)の範囲でよい。この反応は溶媒を用
いてもよく、反応に不活性なものであれば特に制限はな
いが、芳香族炭化水素系、エーテル系、アミド系、その
他、酢酸エチル等を用いることができる。また、反応温
度は室温から100℃の範囲で行えばよい。またこの反
応は、オルトギ酸トリエチルを加えることによって収率
が向上する場合がある。
を酸触媒の存在下に処理することによって得ることがで
きる。エチレングリコールの使用量は化合物(I)のモ
ル数に対して1から20倍(モル)の範囲でよく、10
倍(モル)程度が好ましい。また、酸触媒としては、有
機酸または無機酸のいずれでもよいが、無機酸としては
塩酸、硫酸等、また、四塩化チタニウム、ボロントリフ
ルオライド等のルイス酸も使用できる。有機酸として
は、酢酸、トリフルオロ酢酸などのカルボン酸類、メタ
ンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸
類を用いることができる。これらのうちでは、パラトル
エンスルホン酸が好ましい。酸の使用量は触媒量でよ
く、化合物(I)のモル数に対して対して1/10から
1/100(モル)の範囲でよい。この反応は溶媒を用
いてもよく、反応に不活性なものであれば特に制限はな
いが、芳香族炭化水素系、エーテル系、アミド系、その
他、酢酸エチル等を用いることができる。また、反応温
度は室温から100℃の範囲で行えばよい。またこの反
応は、オルトギ酸トリエチルを加えることによって収率
が向上する場合がある。
【0012】化合物(II)から化合物(III)への
工程 化合物(III)は、化合物(II)を水素、金属触媒
存在下で還元することによって得ることができる。金属
触媒としてはラネーニッケル、ラネーコバルト等のラネ
ー触媒が適当であり、ラネーニッケルを使用するのが好
適である。水素圧は1から300気圧の範囲でよいが、
1から50気圧が好ましい。また、反応温度は室温から
200℃の範囲で行えばよい。この反応には溶媒を用い
るのが好ましく、反応に不活性なものであれば特に制限
はないが、アルコール系(メタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノール等)、芳香族炭化水素
系、エーテル系、アミド系、その他、酢酸エチル等を用
いることができ、好ましいものを選択すればよい。また
この反応は、アンモニアや酢酸アンモニウム、炭酸アン
モニウム、硫酸アンモニウム等のアンモニウム塩類を加
えることによって収率が向上する場合がある。
工程 化合物(III)は、化合物(II)を水素、金属触媒
存在下で還元することによって得ることができる。金属
触媒としてはラネーニッケル、ラネーコバルト等のラネ
ー触媒が適当であり、ラネーニッケルを使用するのが好
適である。水素圧は1から300気圧の範囲でよいが、
1から50気圧が好ましい。また、反応温度は室温から
200℃の範囲で行えばよい。この反応には溶媒を用い
るのが好ましく、反応に不活性なものであれば特に制限
はないが、アルコール系(メタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノール等)、芳香族炭化水素
系、エーテル系、アミド系、その他、酢酸エチル等を用
いることができ、好ましいものを選択すればよい。また
この反応は、アンモニアや酢酸アンモニウム、炭酸アン
モニウム、硫酸アンモニウム等のアンモニウム塩類を加
えることによって収率が向上する場合がある。
【0013】化合物(III)から化合物(IV)への
工程 本工程は、化合物(III)から化合物(IV)を得る
工程であるが、2通りの方法がある。
工程 本工程は、化合物(III)から化合物(IV)を得る
工程であるが、2通りの方法がある。
【0014】第一の方法は、化合物(III)と化合物
(X)
(X)
【化66】R−X0 X とを塩基存在下に反応させる方法である。
【0015】Rは、アミノ基の保護基であり、置換基を
有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有
していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアシル基、または置換基を有してい
てもよいアラルキル基である。置換基を有していてもよ
いという場合の置換基は、炭素数1から6のアルキル
基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基等であり、これ
らの1または2種以上が、1または2個以上が置換して
いてよい。Rの具体例としては、アルコキシカルボニル
基が、t−ブトキシカルボニル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基および2,2,2−トリクロ
ロエトキシカルボニル基;アラルキルオキシカルボニル
基が、ベンジルオキシカルボニル基、パラメトキシベン
ジルオキシカルボニル基およびパラニトロベンジルオキ
シカルボニル基;アシル基が、ホルミル基、アセチル
基、プロパノイル基、t−ブチロイル基、メトキシアセ
チル基、フルオロアセチル基、ジフルオロアセチル基、
トリフルオロアセチル基、クロロアセチル基、ピバロイ
ル基およびベンゾイル基;アラルキル基が、ベンジル
基、α−メチルベンジル基、トリチル基、ベンズヒドリ
ル基、パラニトロベンジル基およびパラメトキシベンジ
ル基;を挙げることができる。Rとしては、置換基を有
していてもよいアラルキルオキシカルボニル基または置
換基を有していてもよいアラルキル基がよく、ベンジル
オキシカルボニル基またはベンジル基が好ましい。な
お、X0は、求核置換反応における脱離基(leaving gro
up)であり、この分野において通常使用されるものを選
択すればよいが、ハロゲン原子を採用するのが最も一般
的である。
有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有
していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアシル基、または置換基を有してい
てもよいアラルキル基である。置換基を有していてもよ
いという場合の置換基は、炭素数1から6のアルキル
基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基等であり、これ
らの1または2種以上が、1または2個以上が置換して
いてよい。Rの具体例としては、アルコキシカルボニル
基が、t−ブトキシカルボニル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基および2,2,2−トリクロ
ロエトキシカルボニル基;アラルキルオキシカルボニル
基が、ベンジルオキシカルボニル基、パラメトキシベン
ジルオキシカルボニル基およびパラニトロベンジルオキ
シカルボニル基;アシル基が、ホルミル基、アセチル
基、プロパノイル基、t−ブチロイル基、メトキシアセ
チル基、フルオロアセチル基、ジフルオロアセチル基、
トリフルオロアセチル基、クロロアセチル基、ピバロイ
ル基およびベンゾイル基;アラルキル基が、ベンジル
基、α−メチルベンジル基、トリチル基、ベンズヒドリ
ル基、パラニトロベンジル基およびパラメトキシベンジ
ル基;を挙げることができる。Rとしては、置換基を有
していてもよいアラルキルオキシカルボニル基または置
換基を有していてもよいアラルキル基がよく、ベンジル
オキシカルボニル基またはベンジル基が好ましい。な
お、X0は、求核置換反応における脱離基(leaving gro
up)であり、この分野において通常使用されるものを選
択すればよいが、ハロゲン原子を採用するのが最も一般
的である。
【0016】塩基としては、有機または無機のいずれで
あっても良く、アルカリ金属またはアルカリ土類金属、
例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウ
ム、カルシウム等の水酸化物、炭酸塩および炭酸水素塩
等、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リチウ
ム等の金属水素化物、トリエチルアミン、N,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン等の三級アミン類、その他、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−
エン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノン−5−エン(DBN)、ジメチルアニリン、N
−メチルモルフォリン等の複素環化合物を用いることが
できる。塩基の使用量は通常、化合物(III)のモル
数に対し1から10倍(モル)の範囲でよい。
あっても良く、アルカリ金属またはアルカリ土類金属、
例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウ
ム、カルシウム等の水酸化物、炭酸塩および炭酸水素塩
等、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リチウ
ム等の金属水素化物、トリエチルアミン、N,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン等の三級アミン類、その他、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−
エン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノン−5−エン(DBN)、ジメチルアニリン、N
−メチルモルフォリン等の複素環化合物を用いることが
できる。塩基の使用量は通常、化合物(III)のモル
数に対し1から10倍(モル)の範囲でよい。
【0017】溶媒としては、反応に不活性なものであれ
ば特に制限はないが、芳香族炭化水素系、エーテル系、
ハロゲン化炭化水素系、アミド系、アルコール系、その
他、水、アセトン、アセトニトリル、酢酸エチル等を用
いることができ、塩基に応じて、好ましいものを選択す
ればよい。また以上の溶媒2種以上を組み合わせた混合
溶媒であってもよい。反応温度は、塩基の種類や使用す
る溶媒により異なるが、−78℃から溶媒の沸点の範囲
で行えばよく、好ましくは室温から溶媒の沸点の範囲で
ある。
ば特に制限はないが、芳香族炭化水素系、エーテル系、
ハロゲン化炭化水素系、アミド系、アルコール系、その
他、水、アセトン、アセトニトリル、酢酸エチル等を用
いることができ、塩基に応じて、好ましいものを選択す
ればよい。また以上の溶媒2種以上を組み合わせた混合
溶媒であってもよい。反応温度は、塩基の種類や使用す
る溶媒により異なるが、−78℃から溶媒の沸点の範囲
で行えばよく、好ましくは室温から溶媒の沸点の範囲で
ある。
【0018】一方、カルボニル基がRの結合部位となる
基であるときには式
基であるときには式
【化67】R−O−R で表される酸無水物を化合物(X)の代わりに反応させて
もよい。この場合の反応条件は化合物(IX)を反応さ
せる上記の反応条件を適用すればよい。
もよい。この場合の反応条件は化合物(IX)を反応さ
せる上記の反応条件を適用すればよい。
【0019】化合物(IV)を得る第二の方法であるが、
化合物(IV)のうちの置換基Rが置換基を有していて
もよいアラルキル基(アリールメチル基)である場合に
は、化合物(III)とアリールアルデヒド(XI)
化合物(IV)のうちの置換基Rが置換基を有していて
もよいアラルキル基(アリールメチル基)である場合に
は、化合物(III)とアリールアルデヒド(XI)
【化68】R20−CHO XI (式中、R20は、置換基を有していてもよいアリール基
を表す。)とを反応させてイミノ化合物
を表す。)とを反応させてイミノ化合物
【化69】 を生成させた後、水素ガスおよび金属触媒の存在下で接
触水素添加して還元する、還元的アミノ化反応によって
得ることができる(なお、上記のイミノ化合物は幾何異
性体の一方のみを記載した)。
触水素添加して還元する、還元的アミノ化反応によって
得ることができる(なお、上記のイミノ化合物は幾何異
性体の一方のみを記載した)。
【0020】金属触媒としてはラネーニッケル、ラネー
コバルト等のラネー触媒が適当であり、水素圧は1から
300気圧の加圧下で行うことができるが、1から50
気圧程度が好ましい。また、反応温度は室温から200
℃の範囲で行えばよい。この反応には溶媒を用いるのが
好ましく、反応に不活性なものであれば特に制限はない
が、芳香族炭化水素系、エーテル系、アミド系、アルコ
ール系、その他、酢酸エチル等を用いることができ、好
ましいものを選択すればよい。
コバルト等のラネー触媒が適当であり、水素圧は1から
300気圧の加圧下で行うことができるが、1から50
気圧程度が好ましい。また、反応温度は室温から200
℃の範囲で行えばよい。この反応には溶媒を用いるのが
好ましく、反応に不活性なものであれば特に制限はない
が、芳香族炭化水素系、エーテル系、アミド系、アルコ
ール系、その他、酢酸エチル等を用いることができ、好
ましいものを選択すればよい。
【0021】化合物(IV)から化合物(V)への工程 化合物(IV)にハロゲン化剤を反応させることによっ
て化合物(V)を得ることができる。
て化合物(V)を得ることができる。
【0022】Xが塩素原子である化合物は、化合物(I
V)にハロゲン化剤として塩化スルフリルを反応させれ
ばよい。塩化スルフリルの使用量は通常、化合物(I
V)のモル数に対し1から5倍(モル)の範囲でよい。
溶媒としては、反応に不活性なものであれば特に制限は
ないが、芳香族炭化水素系、エーテル系、ハロゲン化炭
化水素系(ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、ジクロロエタン、トリクロロエタン等)、アミド
系、アルコール系、その他、アセトン、アセトニトリ
ル、酢酸エチル等を用いることができる。反応温度は、
使用する溶媒により異なるが、−78℃から溶媒の沸点
の範囲で行えばよく、好ましくは0℃から溶媒の沸点の
範囲である。
V)にハロゲン化剤として塩化スルフリルを反応させれ
ばよい。塩化スルフリルの使用量は通常、化合物(I
V)のモル数に対し1から5倍(モル)の範囲でよい。
溶媒としては、反応に不活性なものであれば特に制限は
ないが、芳香族炭化水素系、エーテル系、ハロゲン化炭
化水素系(ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、ジクロロエタン、トリクロロエタン等)、アミド
系、アルコール系、その他、アセトン、アセトニトリ
ル、酢酸エチル等を用いることができる。反応温度は、
使用する溶媒により異なるが、−78℃から溶媒の沸点
の範囲で行えばよく、好ましくは0℃から溶媒の沸点の
範囲である。
【0023】化合物(V)のうちのXが臭素原子である
化合物は、化合物(IV)にハロゲン化剤として臭素を
反応させることによって得ることができる。臭素の使用
量は通常、化合物(IV)のモル数に対し1から5倍
(モル)の範囲でよい。溶媒としては、芳香族炭化水素
系、エーテル系、ハロゲン化炭化水素系、アミド系、ア
ルコール系等を用いることができる。反応温度は、使用
する溶媒により異なるが、−78℃から溶媒の沸点の範
囲で行えばよく、好ましくは0℃から溶媒の沸点の範囲
である。
化合物は、化合物(IV)にハロゲン化剤として臭素を
反応させることによって得ることができる。臭素の使用
量は通常、化合物(IV)のモル数に対し1から5倍
(モル)の範囲でよい。溶媒としては、芳香族炭化水素
系、エーテル系、ハロゲン化炭化水素系、アミド系、ア
ルコール系等を用いることができる。反応温度は、使用
する溶媒により異なるが、−78℃から溶媒の沸点の範
囲で行えばよく、好ましくは0℃から溶媒の沸点の範囲
である。
【0024】化合物(V)から化合物(VI)への工程 化合物(VI)は、化合物(V)を塩基と処理すること
によって得ることができる。塩基としては、有機または
無機のいずれであっても良く、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム、マグネシウム、カルシウム等の水酸化物、炭酸塩お
よび炭酸水素塩等;水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム、水素化リチウム等の金属水素化物;等の無機塩基の
他、有機塩基として、トリエチルアミン、N,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン等の三級アミン類;ピリジン、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−
エン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノン−5−エン(DBN)、N−メチルモルフォリ
ン等の、飽和、部分飽和、または芳香族の含窒素複素環
化合物;ジメチルアニリン、ジエチルアニリン等のN,
N−ジアルキルアニリン類を用いることができる。塩基
の使用量は通常、化合物(III)のモル数に対し1か
ら10倍(モル)の範囲でよい。
によって得ることができる。塩基としては、有機または
無機のいずれであっても良く、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム、マグネシウム、カルシウム等の水酸化物、炭酸塩お
よび炭酸水素塩等;水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム、水素化リチウム等の金属水素化物;等の無機塩基の
他、有機塩基として、トリエチルアミン、N,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン等の三級アミン類;ピリジン、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−
エン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノン−5−エン(DBN)、N−メチルモルフォリ
ン等の、飽和、部分飽和、または芳香族の含窒素複素環
化合物;ジメチルアニリン、ジエチルアニリン等のN,
N−ジアルキルアニリン類を用いることができる。塩基
の使用量は通常、化合物(III)のモル数に対し1か
ら10倍(モル)の範囲でよい。
【0025】溶媒としては、反応に不活性なものであれ
ば特に制限はないが、芳香族炭化水素系、エーテル系、
ハロゲン化炭化水素系、アミド系、アルコール系、その
他、水、アセトン、アセトニトリル、酢酸エチル等を用
いることができ、塩基に応じて、好ましいものを選択す
ればよい。また以上の溶媒2種以上を組み合わせた混合
溶媒であってもよい。反応温度は、塩基の種類や使用す
る溶媒により異なるが、−78℃から溶媒の沸点の範囲
で行えばよく、好ましくは室温から溶媒の沸点の範囲で
ある。
ば特に制限はないが、芳香族炭化水素系、エーテル系、
ハロゲン化炭化水素系、アミド系、アルコール系、その
他、水、アセトン、アセトニトリル、酢酸エチル等を用
いることができ、塩基に応じて、好ましいものを選択す
ればよい。また以上の溶媒2種以上を組み合わせた混合
溶媒であってもよい。反応温度は、塩基の種類や使用す
る溶媒により異なるが、−78℃から溶媒の沸点の範囲
で行えばよく、好ましくは室温から溶媒の沸点の範囲で
ある。
【0026】本願発明の化合物について述べるが、化合
物(I)から化合物(V)において、nは、1から5の整
数であるが、nが2である化合物が重要な化合物であ
る。これらの具体例を次に示す。
物(I)から化合物(V)において、nは、1から5の整
数であるが、nが2である化合物が重要な化合物であ
る。これらの具体例を次に示す。
【化70】 また、化合物(IV)および(V)においては、窒素原
子上にアミノ基の保護基である基Rを有している。この
Rは、具体的には置換基を有していてもよいアルコキシ
カルボニル基、置換基を有していてもよいアラルキルオ
キシカルボニル基、置換基を有していてもよいアシル
基、または置換基を有していてもよいアラルキル基であ
る。さらにRの各保護基の具体例を挙げると、アルコキ
シカルボニル基が、t−ブトキシカルボニル基、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、または2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル基;アラルキル
オキシカルボニル基が、ベンジルオキシカルボニル基、
パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、またはパラ
ニトロベンジルオキシカルボニル基;アシル基が、ホル
ミル基、アセチル基、プロパノイル基、t−ブチロイル
基、メトキシアセチル基、フルオロアセチル基、ジフル
オロアセチル基、トリフルオロアセチル基、クロロアセ
チル基、ピバロイル基、またはベンゾイル基;アラルキ
ル基が、ベンジル基、α−メチルベンジル基、トリチル
基、ベンズヒドリル基、パラニトロベンジル基、または
パラメトキシベンジル基;等を挙げることができる。R
としては、置換基を有していてもよいアラルキルオキシ
カルボニル基であるか置換基を有していてもよいベンジ
ルオキシカルボニル基が好ましく、さらにはベンジルオ
キシカルボニル基またはベンジル基が好ましい。
子上にアミノ基の保護基である基Rを有している。この
Rは、具体的には置換基を有していてもよいアルコキシ
カルボニル基、置換基を有していてもよいアラルキルオ
キシカルボニル基、置換基を有していてもよいアシル
基、または置換基を有していてもよいアラルキル基であ
る。さらにRの各保護基の具体例を挙げると、アルコキ
シカルボニル基が、t−ブトキシカルボニル基、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、または2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル基;アラルキル
オキシカルボニル基が、ベンジルオキシカルボニル基、
パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、またはパラ
ニトロベンジルオキシカルボニル基;アシル基が、ホル
ミル基、アセチル基、プロパノイル基、t−ブチロイル
基、メトキシアセチル基、フルオロアセチル基、ジフル
オロアセチル基、トリフルオロアセチル基、クロロアセ
チル基、ピバロイル基、またはベンゾイル基;アラルキ
ル基が、ベンジル基、α−メチルベンジル基、トリチル
基、ベンズヒドリル基、パラニトロベンジル基、または
パラメトキシベンジル基;等を挙げることができる。R
としては、置換基を有していてもよいアラルキルオキシ
カルボニル基であるか置換基を有していてもよいベンジ
ルオキシカルボニル基が好ましく、さらにはベンジルオ
キシカルボニル基またはベンジル基が好ましい。
【0027】以上のようにして得られた化合物(VI)
は特開平5−221947号、特開平4−342564
号および現在出願中の「スピロアミノピロリジン誘導体
およびその製造法」に記載の方法によりアミンへ変換可
能である。得られるアミンは特開平4−149174、
特開平7−224033および特開平9−208561
号記載のジアステレオマー塩分割法により光学活性体
(VII)へ変換可能である。また、望まない光学異性
体に関しては、特開平4−342565および特開平7
−233146号記載の方法でラセミ化可能である。さ
らに、特開平2−231475および特開平3−951
76号記載の方法で優れた抗菌剤に導くことができる。
は特開平5−221947号、特開平4−342564
号および現在出願中の「スピロアミノピロリジン誘導体
およびその製造法」に記載の方法によりアミンへ変換可
能である。得られるアミンは特開平4−149174、
特開平7−224033および特開平9−208561
号記載のジアステレオマー塩分割法により光学活性体
(VII)へ変換可能である。また、望まない光学異性
体に関しては、特開平4−342565および特開平7
−233146号記載の方法でラセミ化可能である。さ
らに、特開平2−231475および特開平3−951
76号記載の方法で優れた抗菌剤に導くことができる。
【0028】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
発明はこれに限定されるものではない。
【0029】[参考例1] 1−アセチルシクロプロパ
ンカルボキサミド アセトアセトアミド(300g)、炭酸カリウム(10
76g)のアセトニトリル(1200mL)懸濁液に
1,2−ジブロモエタン(976g)を加え、内温75
℃で7時間加熱攪拌した。不溶物を濾過で除去し、アセ
トニトリル(1200mL×4)で洗浄した。濾液を減
圧濃縮して析出した結晶にイソプロピルアルコール(4
50mL)を加え、1時間攪拌した後に結晶を濾取し標
題化合物を淡黄色結晶(266g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=8.66(1H,br
−s),6.02(1H,br−s),1.98(3
H,s),1.89−1.84(2H,m),1.57
−1.52(2H,m)
ンカルボキサミド アセトアセトアミド(300g)、炭酸カリウム(10
76g)のアセトニトリル(1200mL)懸濁液に
1,2−ジブロモエタン(976g)を加え、内温75
℃で7時間加熱攪拌した。不溶物を濾過で除去し、アセ
トニトリル(1200mL×4)で洗浄した。濾液を減
圧濃縮して析出した結晶にイソプロピルアルコール(4
50mL)を加え、1時間攪拌した後に結晶を濾取し標
題化合物を淡黄色結晶(266g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=8.66(1H,br
−s),6.02(1H,br−s),1.98(3
H,s),1.89−1.84(2H,m),1.57
−1.52(2H,m)
【0030】[実施例1] 1−アセチルシクロプロパ
ンカルボニトリル 1−アセチルシクロプロパンカルボキサミド(5g)の
ジメチルホルムアミド(10mL)溶液にピリジン
(7.78mL)を加えて0℃に冷却した。これにメタ
ンスルホニルクロリド(3.65mL)を加えて1時間
攪拌した。水(20Ml)を加えて反応を停止した後に
酢酸エチルで抽出し、有機層を1.2規定塩酸および水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、標題化合物を黄色油状物質(3.94g)として得
た。1 H−NMR(CDCl3):δ=2.55(3H,
s),1.69−1.66(2H,m),1.63−
1.60(2H,m)
ンカルボニトリル 1−アセチルシクロプロパンカルボキサミド(5g)の
ジメチルホルムアミド(10mL)溶液にピリジン
(7.78mL)を加えて0℃に冷却した。これにメタ
ンスルホニルクロリド(3.65mL)を加えて1時間
攪拌した。水(20Ml)を加えて反応を停止した後に
酢酸エチルで抽出し、有機層を1.2規定塩酸および水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、標題化合物を黄色油状物質(3.94g)として得
た。1 H−NMR(CDCl3):δ=2.55(3H,
s),1.69−1.66(2H,m),1.63−
1.60(2H,m)
【0031】[実施例2] 1−(2−メチル−1,3
−ジオキソラン−2−イル)シクロプロパンカルボニト
リル 1−アセチルシクロプロパンカルボニトリル(50.0
g)のエチレングリコール(255mL)溶液にオルト
ギ酸トリエチル(82.5mL)およびp−トルエンス
ルホン酸1水和物(870mg)を加え、内温70℃で
1時間30分攪拌した。室温に冷却してトルエンで抽出
し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去し、標題化合物を淡黄色油状物質(6
2.2g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=3.98(4H,
s),1.54(3H,s),1.18−1.14(2
H,m),1.10−1.05(2H,m)
−ジオキソラン−2−イル)シクロプロパンカルボニト
リル 1−アセチルシクロプロパンカルボニトリル(50.0
g)のエチレングリコール(255mL)溶液にオルト
ギ酸トリエチル(82.5mL)およびp−トルエンス
ルホン酸1水和物(870mg)を加え、内温70℃で
1時間30分攪拌した。室温に冷却してトルエンで抽出
し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去し、標題化合物を淡黄色油状物質(6
2.2g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=3.98(4H,
s),1.54(3H,s),1.18−1.14(2
H,m),1.10−1.05(2H,m)
【0032】[実施例3] [1−(2−メチル−1,
3−ジオキソラン−2−イル)シクロプロピル]メタン
アミン 1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)
シクロプロパンカルボニトリル(52.3g)のエタノ
ール(250mL)溶液にラネーニッケル(50mL)
および28%アンモニア水(50mL)を加え、水素雰
囲気下室温で6日間攪拌した。不溶物を濾過で除去し濾
液を減圧濃縮した後に水を加え、クロロホルムで抽出
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、
標題化合物を黄色油状物質(52.4g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=3.92(4H,
s),2.70(2H,s),2.00(2H,br−
s),1.40(3H,s),0.69−0.65(2
H,m),0.36−0.33(2H,m)
3−ジオキソラン−2−イル)シクロプロピル]メタン
アミン 1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)
シクロプロパンカルボニトリル(52.3g)のエタノ
ール(250mL)溶液にラネーニッケル(50mL)
および28%アンモニア水(50mL)を加え、水素雰
囲気下室温で6日間攪拌した。不溶物を濾過で除去し濾
液を減圧濃縮した後に水を加え、クロロホルムで抽出
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、
標題化合物を黄色油状物質(52.4g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=3.92(4H,
s),2.70(2H,s),2.00(2H,br−
s),1.40(3H,s),0.69−0.65(2
H,m),0.36−0.33(2H,m)
【0033】[実施例4] ベンジル[1−(2−メチ
ル−1,3−ジオキソラン−2−イル)シクロプロピ
ル]メタンカルバメート [1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)シクロプロピル]メタンアミン(8.1g)のトル
エン(40mL)溶液に水(16mL)および水酸化ナ
トリウム(6.18g)を加えて0℃に冷却し、これに
ベンジルオキシカルボニルクロリド(8.79g)を加
えて2時間攪拌した。水を加えて反応を停止してトルエ
ンで抽出し、有機層を3規定水酸化ナトリウム水溶液で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、標題化合物を無色油状物質(13.5g)として得
た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.38−7.31
(5H,m),5.66(1H,br−s),5.09
(2H,s),3.91(4H,s),3.22(2
H,d,J=5.1Hz),1.34(3H,s),
0.72−0.68(2H,m),0.46−0.42
(2H,m)
ル−1,3−ジオキソラン−2−イル)シクロプロピ
ル]メタンカルバメート [1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)シクロプロピル]メタンアミン(8.1g)のトル
エン(40mL)溶液に水(16mL)および水酸化ナ
トリウム(6.18g)を加えて0℃に冷却し、これに
ベンジルオキシカルボニルクロリド(8.79g)を加
えて2時間攪拌した。水を加えて反応を停止してトルエ
ンで抽出し、有機層を3規定水酸化ナトリウム水溶液で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、標題化合物を無色油状物質(13.5g)として得
た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.38−7.31
(5H,m),5.66(1H,br−s),5.09
(2H,s),3.91(4H,s),3.22(2
H,d,J=5.1Hz),1.34(3H,s),
0.72−0.68(2H,m),0.46−0.42
(2H,m)
【0034】[実施例5] ベンジル{1−[2−(ク
ロロメチル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]シク
ロプロピル}メタンカルバメート ベンジル[1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−
2−イル)シクロプロピル]メタンカルバメート(1.
03g)のジクロロメタン(6mL)溶液を0℃に冷却
し、これにスルフリルクロリド(0.3mL)を加えて
室温下2時間攪拌した。再び0℃に冷却して25%水酸
化ナトリウム水溶液(3mL)を加えて反応を停止し、
クロロホルムで抽出して有機層を水で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、標題化合物を無
色油状物質(1.08g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.38−7.31
(5H,m),5.53(1H,br−s),5.10
(2H,s),4.11−4.02(2H,m),3.
99−3.94(2H,m),3.73(2H,s),
3.22(2H,d,J=5.3Hz),0.79−
0.74(2H,m),0.50−0.46(2H,
m)
ロロメチル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]シク
ロプロピル}メタンカルバメート ベンジル[1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−
2−イル)シクロプロピル]メタンカルバメート(1.
03g)のジクロロメタン(6mL)溶液を0℃に冷却
し、これにスルフリルクロリド(0.3mL)を加えて
室温下2時間攪拌した。再び0℃に冷却して25%水酸
化ナトリウム水溶液(3mL)を加えて反応を停止し、
クロロホルムで抽出して有機層を水で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、標題化合物を無
色油状物質(1.08g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.38−7.31
(5H,m),5.53(1H,br−s),5.10
(2H,s),4.11−4.02(2H,m),3.
99−3.94(2H,m),3.73(2H,s),
3.22(2H,d,J=5.3Hz),0.79−
0.74(2H,m),0.50−0.46(2H,
m)
【0035】[実施例6] ベンジル{1−[2−(ブ
ロモメチル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]シク
ロプロピル}メタンカルバメート ジオキサン(2.00mL)にブロミン(0.20m
L)を加え、これにベンジル[1−(2−メチル−1,
3−ジオキソラン−2−イル)シクロプロピル]メタン
カルバメート(1.00g)のジクロロメタン(2.7
5mL)溶液を加えた。1時間攪拌した後に水を加え、
クロロホルムで抽出して有機層を水で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、標題化合物を無
色油状物質(1.11g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.37−7.31
(5H,m),5.53(1H,br−s),5.10
(2H,s),4.13−4.08(2H,m),4.
02−3.93(2H,m),3.64(2H,s),
3.22(2H,d,J=5.3Hz),0.79−
0.74(2H,m),0.52−0.48(2H,
m)
ロモメチル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]シク
ロプロピル}メタンカルバメート ジオキサン(2.00mL)にブロミン(0.20m
L)を加え、これにベンジル[1−(2−メチル−1,
3−ジオキソラン−2−イル)シクロプロピル]メタン
カルバメート(1.00g)のジクロロメタン(2.7
5mL)溶液を加えた。1時間攪拌した後に水を加え、
クロロホルムで抽出して有機層を水で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、標題化合物を無
色油状物質(1.11g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.37−7.31
(5H,m),5.53(1H,br−s),5.10
(2H,s),4.13−4.08(2H,m),4.
02−3.93(2H,m),3.64(2H,s),
3.22(2H,d,J=5.3Hz),0.79−
0.74(2H,m),0.52−0.48(2H,
m)
【0036】[実施例7] ベンジル− 5,8−ジオ
キサ−10−アザスピロ[2.0.4.3]ウンデカン
−10−カルボキシレート ベンジル{1−[2−(クロロメチル)−1,3−ジオ
キソラン−2−イル]シクロプロピル}メタンカルバメ
ート(507mg)のN,N−ジメチルホルムアミド
(2.5mL)溶液を0℃に冷却し、これに60%水素
化ナトリウム(100mg)を加えて室温下で5時間攪
拌した。水を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出し
て有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し、標題化合物を橙色油状物質(303m
g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.37−7.28
(5H,m),5.13(2H,s),3.91−3.
90(4H,m),3.55−3.50(4H,m),
0.90−0.80(2H,m),0.60−0.52
(2H,m)
キサ−10−アザスピロ[2.0.4.3]ウンデカン
−10−カルボキシレート ベンジル{1−[2−(クロロメチル)−1,3−ジオ
キソラン−2−イル]シクロプロピル}メタンカルバメ
ート(507mg)のN,N−ジメチルホルムアミド
(2.5mL)溶液を0℃に冷却し、これに60%水素
化ナトリウム(100mg)を加えて室温下で5時間攪
拌した。水を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出し
て有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し、標題化合物を橙色油状物質(303m
g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.37−7.28
(5H,m),5.13(2H,s),3.91−3.
90(4H,m),3.55−3.50(4H,m),
0.90−0.80(2H,m),0.60−0.52
(2H,m)
【0037】[実施例8] ベンジル− 5,8−ジオ
キサ−10−アザスピロ[2.0.4.3]ウンデカン
−10−カルボキシレート ベンジル{1−[2−(ブロモメチル)−1,3−ジオ
キソラン−2−イル]シクロプロピル}メタンカルバメ
ート(512mg)のジクロロメタン(2mL)溶液
に、25%水酸化ナトリウム水溶液(2.5mL)およ
びテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(250m
g)を加えて50℃で8時間攪拌した。水を加えてクロ
ロホルムで抽出して有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、標題化合物を橙色油
状物質(245mg)として得た。
キサ−10−アザスピロ[2.0.4.3]ウンデカン
−10−カルボキシレート ベンジル{1−[2−(ブロモメチル)−1,3−ジオ
キソラン−2−イル]シクロプロピル}メタンカルバメ
ート(512mg)のジクロロメタン(2mL)溶液
に、25%水酸化ナトリウム水溶液(2.5mL)およ
びテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(250m
g)を加えて50℃で8時間攪拌した。水を加えてクロ
ロホルムで抽出して有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、標題化合物を橙色油
状物質(245mg)として得た。
【0038】[実施例9] N−ベンジル[1−(2−
メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)シクロプロ
ピル]メタンアミン [1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)シクロプロピル]メタンアミン(1.05g)のエ
タノール(5mL)溶液にラネーニッケル(1mL)お
よびベンズアルデヒド(0.68mL)を加え、水素雰
囲気下室温で2日間攪拌した。不溶物を濾過で除去し濾
液を減圧濃縮した後に水を加え、クロロホルムで抽出
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、
標題化合物を無色油状物質(1.14g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.38−7.29
(5H,m),3.90(4H,s),3.81(2
H,s),2.64(2H,s),1.35(3H,
s),0.71−0.67(2H,m),0.44−
0.41(2H,m)
メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)シクロプロ
ピル]メタンアミン [1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)シクロプロピル]メタンアミン(1.05g)のエ
タノール(5mL)溶液にラネーニッケル(1mL)お
よびベンズアルデヒド(0.68mL)を加え、水素雰
囲気下室温で2日間攪拌した。不溶物を濾過で除去し濾
液を減圧濃縮した後に水を加え、クロロホルムで抽出
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、
標題化合物を無色油状物質(1.14g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.38−7.29
(5H,m),3.90(4H,s),3.81(2
H,s),2.64(2H,s),1.35(3H,
s),0.71−0.67(2H,m),0.44−
0.41(2H,m)
【0039】[実施例10] N−ベンジル{1−[2
−(クロロメチル)−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル]シクロプロピル}メタンアミン [1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)シクロプロピル]メタンアミン(3.00g)のジ
クロロメタン(15mL)溶液を0℃に冷却し、これに
スルフリルクロリド(1.96mL)を加えて室温下3
時間攪拌した。析出した結晶を濾過で除去し、濾液に2
5%水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応を停止した。
クロロホルムで抽出して有機層を水で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を減圧留去してカラムクロマト
グラフィーによる精製を行い、標題化合物を橙色油状物
質(1.17g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.44−7.35
(5H,m),4.65(2H,s),4.14−4.
06(2H,m),3.92−3.84(2H,m),
3.71(2H,s),3.53(2H,s),0.8
0−0.76(2H,m),0.52−0.48(2
H,m)
−(クロロメチル)−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル]シクロプロピル}メタンアミン [1−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)シクロプロピル]メタンアミン(3.00g)のジ
クロロメタン(15mL)溶液を0℃に冷却し、これに
スルフリルクロリド(1.96mL)を加えて室温下3
時間攪拌した。析出した結晶を濾過で除去し、濾液に2
5%水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応を停止した。
クロロホルムで抽出して有機層を水で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を減圧留去してカラムクロマト
グラフィーによる精製を行い、標題化合物を橙色油状物
質(1.17g)として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.44−7.35
(5H,m),4.65(2H,s),4.14−4.
06(2H,m),3.92−3.84(2H,m),
3.71(2H,s),3.53(2H,s),0.8
0−0.76(2H,m),0.52−0.48(2
H,m)
【0040】[実施例11] 10−ベンジル−5,8
−ジオキサ−10−アザスピロ[2.0.4.3]ウン
デカン N−ベンジル{1−[2−(クロロメチル)−1,3−
ジオキソラン−2−イル]シクロプロピル}メタンアミ
ン(310mg)のトルエン(1.5mL)溶液にトリ
エチルアミン(1.0mL)を加え、130℃で7時間
攪拌した。水を加えて酢酸エチルで抽出して有機層を水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、標題化合物を橙色油状物質(144mg)として得
た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.37−7.23
(5H,m),3.79(4H,s),3.63(2
H,s),2.79(2H,s),2.66(2H,
s),0.90−0.86(2H,m),0.55−
0.51(2H,m)
−ジオキサ−10−アザスピロ[2.0.4.3]ウン
デカン N−ベンジル{1−[2−(クロロメチル)−1,3−
ジオキソラン−2−イル]シクロプロピル}メタンアミ
ン(310mg)のトルエン(1.5mL)溶液にトリ
エチルアミン(1.0mL)を加え、130℃で7時間
攪拌した。水を加えて酢酸エチルで抽出して有機層を水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、標題化合物を橙色油状物質(144mg)として得
た。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.37−7.23
(5H,m),3.79(4H,s),3.63(2
H,s),2.79(2H,s),2.66(2H,
s),0.90−0.86(2H,m),0.55−
0.51(2H,m)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋葉 敏文 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 Fターム(参考) 4H039 CA42 CA71 CB30 CG10
Claims (49)
- 【請求項1】 式(VIII) 【化1】 (式中、nは2から5までの整数を表す。)で表される
化合物に、塩基存在下で式(IX) 【化2】R1−SO2−Cl IX で表される化合物を反応させて式(I) 【化3】 で表される化合物を得、この化合物を酸触媒の存在下、
エチレングリコールと共に処理して式(II) 【化4】 で表される化合物を得、次いでこの化合物を金属触媒の
存在下に水素添加して式(III) 【化5】 で表される化合物を得、この化合物と式(X) 【化6】R−X0 X で表される化合物とを塩基存在下に反応させて式(I
V) 【化7】 で表されるとし、次いでこの化合物とハロゲン化剤とを
反応させて式(V) 【化8】 で表される化合物を得、そしてこの化合物を塩基存在下
で処理して閉環させることを特徴とする式(VI) 【化9】 で表される化合物の製法 (上記の各式中、nは、2から5までの整数を表し、R
は、置換基を有していてもよいアルコキシカルボニル
基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシカルボ
ニル基、置換基を有していてもよいアシル基、または置
換基を有していてもよいアラルキル基を表し、R1は、
炭素数1から6までのアルキル基または置換基を有して
いてもよいベンジル基を表し、X0は、求核置換反応に
おける脱離基を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。) - 【請求項2】 R1がメチル基である請求項1に記載の
製法 - 【請求項3】 酸触媒が、置換基を有していてもよい芳
香族スルホン酸である請求項1または2に記載の製法 - 【請求項4】 酸触媒が、パラトルエンスルホン酸であ
る請求項3に記載の製法 - 【請求項5】 シアノ基の還元において、金属触媒がラ
ネー系触媒から選ばれる触媒である請求項1から4のい
ずれか一項に記載の製法 - 【請求項6】 シアノ基の還元において、金属触媒がラ
ネーニッケルである請求項1から4のいずれか一項に記
載の製法 - 【請求項7】 Rのアルコキシカルボニル基が、t−ブ
トキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、または2,2,2−トリクロロエトキシ
カルボニル基;アラルキルオキシカルボニル基が、ベン
ジルオキシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシ
カルボニル基、またはパラニトロベンジルオキシカルボ
ニル基;アシル基が、ホルミル基、アセチル基、プロパ
ノイル基、t−ブチロイル基、メトキシアセチル基、フ
ルオロアセチル基、ジフルオロアセチル基、トリフルオ
ロアセチル基、クロロアセチル基、ピバロイル基、また
はベンゾイル基;アラルキル基が、ベンジル基、α−メ
チルベンジル基、トリチル基、ベンズヒドリル基、パラ
ニトロベンジル基、またはパラメトキシベンジル基;で
ある請求項1から6のいずれか一項に記載の製法 - 【請求項8】 Rが置換基を有していてもよいアラルキ
ルオキシカルボニル基である請求項1から6のいずれか
一項に記載の製法 - 【請求項9】 Rがベンジルオキシカルボニル基である
請求項1から6のいずれか一項に記載の製法 - 【請求項10】 Rが置換基を有していてもよいアラル
キル基である請求項1から6のいずれか一項に記載の製
法 - 【請求項11】 Rがベンジル基である請求項1から6
のいずれか一項に記載の製法 - 【請求項12】 ハロゲン化剤が塩化スルフリルである
請求項1から11のいずれか一項に記載の製法 - 【請求項13】 ハロゲン化剤が臭素である請求項1か
ら11のいずれか一項に記載の製法 - 【請求項14】 式(VIII) 【化10】 (式中、nは2から5までの整数を表す。)で表される
化合物に、塩基存在下で式(IX) 【化11】R1−SO2−Cl IX (式中、R1は、炭素数1から6までのアルキル基また
は置換基を有していてもよいベンジル基を表す。)で表
される化合物を反応させることを特徴とする式(I) 【化12】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物の製法 - 【請求項15】 R1がメチル基である請求項14に記
載の製法 - 【請求項16】 式(I) 【化13】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物を、酸触媒の存在下、エチレングリコールと共
に処理することを特徴とする式(II) 【化14】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物の製法 - 【請求項17】 酸触媒が、置換基を有していてもよい
芳香族スルホン酸である請求項16に記載の製法 - 【請求項18】 酸触媒が、パラトルエンスルホン酸で
ある請求項16に記載の製法 - 【請求項19】 式(II) 【化15】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物を、金属触媒の存在下に水素添加することを特
徴とする式(III) 【化16】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物の製法 - 【請求項20】 金属触媒がラネー系触媒から選ばれる
触媒である請求項19に記載の製法 - 【請求項21】 触媒がラネーニッケルである請求項1
9に記載の製法 - 【請求項22】 式(III) 【化17】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物と式(X) 【化18】R−X0 X (式中、Rは、置換基を有していてもよいアルコキシカ
ルボニル基、置換基を有していてもよいアラルキルオキ
シカルボニル基、置換基を有していてもよいアシル基、
または置換基を有していてもよいアラルキル基を表し、
X0は、求核置換反応における脱離基を表す。)で表さ
れる化合物を塩基存在下に反応させることを特徴とする
式(IV) 【化19】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、Rは、置換
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表す。)で表される化合物
の製法 - 【請求項23】 式(III) 【化20】 (式中、nは、2から5までの整数を表す。)で表され
る化合物と式(XI) 【化21】R20−CHO XI (式中、R20は、置換基を有していてもよいアリール基
を表す。)で表される化合物とを反応させ、生じるイミ
ン化合物を金属触媒存在下に水素添加することを特徴と
する式(IVa) 【化22】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、R2は、置
換基を有していてもよいアリールメチル基を表す。)で
表される化合物の製法 - 【請求項24】 R20がフェニル基である請求項23に
記載の製法 - 【請求項25】 金属触媒がラネー系触媒から選ばれる
触媒である請求項23または24に記載の製法 - 【請求項26】 触媒がラネーニッケルである請求項2
3または24に記載の製法 - 【請求項27】 式(IV) 【化23】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、Rは、置換
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表す。)で表される化合物
とハロゲン化剤とを反応させることを特徴とする式
(V) 【化24】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、Rは、置換
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子
を表す。)で表される化合物の製法 - 【請求項28】 ハロゲン化剤が塩化スルフリルである
請求項27に記載の製法 - 【請求項29】 ハロゲン化剤が臭素である請求項27
に記載の製法 - 【請求項30】 式(V) 【化25】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、Rは、置換
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子
を表す。)で表される化合物を塩基存在下に処理して閉
環させることを特徴とする式(VI) 【化26】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、Rは、置換
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表す。)で表される化合物
の製法 - 【請求項31】 Rのアルコキシカルボニル基が、t−
ブトキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、または2,2,2−トリクロロエトキ
シカルボニル基;アラルキルオキシカルボニル基が、ベ
ンジルオキシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキ
シカルボニル基、またはパラニトロベンジルオキシカル
ボニル基;アシル基が、ホルミル基、アセチル基、プロ
パノイル基、t−ブチロイル基、メトキシアセチル基、
フルオロアセチル基、ジフルオロアセチル基、トリフル
オロアセチル基、クロロアセチル基、ピバロイル基、ま
たはベンゾイル基;アラルキル基が、ベンジル基、α−
メチルベンジル基、トリチル基、ベンズヒドリル基、パ
ラニトロベンジル基、またはパラメトキシベンジル基;
である請求項22および27から30のいずれか一項に
記載の製法 - 【請求項32】 Rが置換基を有していてもよいアラル
キルオキシカルボニル基である請求項22、および27
から30のいずれか一項に記載の製法 - 【請求項33】 Rがベンジルオキシカルボニル基であ
る請求項22、および27から30のいずれか一項に記
載の製法 - 【請求項34】 Rが置換基を有していてもよいアラル
キル基である請求項22、および27から30のいずれ
か一項に記載の製法 - 【請求項35】 Rがベンジル基である請求項22、お
よび27から30のいずれか一項に記載の製法 - 【請求項36】 nが2である請求項1から35のいず
れか一項に記載の製法 - 【請求項37】 式(I) 【化27】 (式中、nは2から5までの整数を表す。)で表される
化合物 - 【請求項38】 式(II) 【化28】 (式中、nは2から5までの整数を表す。)で表される
化合物 - 【請求項39】 式(III) 【化29】 (式中、nは2から5までの整数を表す。)で表される
化合物 - 【請求項40】 式(IV) 【化30】 (式中、nは2から5までの整数を表し、Rは、置換基
を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基を
有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置換
基を有していてもよいアシル基、または置換基を有して
いてもよいアラルキル基を表す。)で表される化合物 - 【請求項41】 式(V) 【化31】 (式中、nは、2から5までの整数を表し、Rは、置換
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置
換基を有していてもよいアシル基、または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子
を表す。)で表される化合物 - 【請求項42】 Xが臭素原子である請求項41に記載
の化合物 - 【請求項43】 Xが塩素原子である請求項41に記載
の化合物 - 【請求項44】 アルコキシカルボニル基が、t−ブト
キシカルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、または2,2,2−トリクロロエトキシカ
ルボニル基;アラルキルオキシカルボニル基が、ベンジ
ルオキシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカ
ルボニル基、またはパラニトロベンジルオキシカルボニ
ル基;アシル基が、ホルミル基、アセチル基、プロパノ
イル基、t−ブチロイル基、メトキシアセチル基、フル
オロアセチル基、ジフルオロアセチル基、トリフルオロ
アセチル基、クロロアセチル基、ピバロイル基、または
ベンゾイル基;アラルキル基が、ベンジル基、α−メチ
ルベンジル基、トリチル基、ベンズヒドリル基、パラニ
トロベンジル基、またはパラメトキシベンジル基;であ
る請求項44に記載の化合物 - 【請求項45】 Rが置換基を有していてもよいアラル
キルオキシカルボニル基である請求項40から43のい
ずれか一項に記載の化合物 - 【請求項46】 Rがベンジルオキシカルボニル基であ
る請求項40から43のいずれか一項に記載の化合物 - 【請求項47】 Rが置換基を有していてもよいアラル
キル基である請求項40から43のいずれか一項に記載
の化合物 - 【請求項48】 Rがベンジル基である請求項40から
43のいずれか一項に記載の化合物 - 【請求項49】 nが2である請求項37から49のい
ずれか一項に記載の化合物
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000254982A JP2002069072A (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | スピロピロリドン誘導体およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000254982A JP2002069072A (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | スピロピロリドン誘導体およびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002069072A true JP2002069072A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18743844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000254982A Pending JP2002069072A (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | スピロピロリドン誘導体およびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002069072A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7977346B2 (en) | 2006-01-17 | 2011-07-12 | Guoqing Paul Chen | Spiro compounds and methods of use |
-
2000
- 2000-08-25 JP JP2000254982A patent/JP2002069072A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7977346B2 (en) | 2006-01-17 | 2011-07-12 | Guoqing Paul Chen | Spiro compounds and methods of use |
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