JP2002068738A - 塩の製造システムとその製造方法 - Google Patents

塩の製造システムとその製造方法

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JP2002068738A
JP2002068738A JP2000304170A JP2000304170A JP2002068738A JP 2002068738 A JP2002068738 A JP 2002068738A JP 2000304170 A JP2000304170 A JP 2000304170A JP 2000304170 A JP2000304170 A JP 2000304170A JP 2002068738 A JP2002068738 A JP 2002068738A
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salt
seawater
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brine
concentration
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JP2000304170A
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English (en)
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Yoshihisa Someya
善久 染谷
Makoto Yoshino
信 吉野
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Someya KK
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Someya KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/10Process efficiency
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミネラルを破壊することなく能率的にしか
も大量生産が可能なシステムと、この海水から作られる
天然塩を安価に提供できる方法を提唱すること。 【構成】 海水の取り入れ口と、取り入れられた海水
の濃度を段階的に濃くするように構成された蒸発池と、
この蒸発池で濃縮された鹹水を一時的に保管するタンク
と、この鹹水を濾過し、浄化する構成と、この鹹水を加
熱して結晶状態とするための加熱システムと、この結晶
状態の塩の水分を更に除去し乾燥させるシステムと、こ
れを包装システムと、これらを保管する出荷倉庫からな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天然海水を利用したアル
カリ性塩の製造システムと、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】天然塩は一般的に岩塩が多く産出され、
鹹湖、塩井等にも溶解して存在する。この岩塩は掘り出
したのち水を注入して溶かして塩水として汲み上げてそ
のまま、または沸かして再製塩として採取する方法が外
国で広く施行されて。また鹹湖の場合は鹹水を天日結晶
させて製塩する方法であり、更に海水には3%近い塩分
が含まれているから、海水を原料とする場合には天日製
塩法によって製塩している。この天日製塩法の一般的な
製法は日光で海水を蒸発させて塩を作る方法であり、粘
土で底を固めた浅池を作って、片方から日光で濃縮され
た海水を順次的に動かして、最後結晶池で製品としての
塩の結晶を作る方法である。しかしこの方法は大量生産
には不向きであり、人件費も嵩む欠点がある。そこで火
で加熱することによって海水を濃縮させて塩を生産する
方法が用いられているが、このような方法は1〜2°程
度の海水塩度を25°までガスや石油で蒸発させなけれ
ばならないために不要なエネルギーの浪費の甚だしい問
題点があるばかりか、内蔵されている折角のミネラル分
を破壊してしまう欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする技術的課題】今やマグネシウ
ム,カリウム,フッ素,鉄,硫黄,カルシウムなどのミ
ネラルを豊富に含んだ海水天然塩の需要は増大の一途に
ある。この為に本発明はこれらミネラルを破壊すること
なく能率的にしかも大量生産が可能なシステムと、この
海水から作られる天然塩を安価に提供できる方法を提唱
することを目的としている。
【0004】
【発明が解決しようとする手段】而して本発明は、海水
を蒸発池を利用して濃縮させた後、加熱して天然ミネラ
ルをそのまま保存する塩の製造方法で、天然海水を利用
して塩を製造することによってP.H濃度が優れたアル
カリ性塩を大量生産することができるようにしたことで
ある。詳しくは海水の取り入れ口と、取り入れられた海
水の濃度を段階的に濃くするように構成された蒸発池
と、この蒸発池で濃縮された鹹水を一時的に保管するタ
ンクと、この鹹水を濾過し、浄化する構成と、この鹹水
を加熱して結晶状態とするための加熱システムと、この
結晶状態の塩の水分を更に除去し乾燥させるシステムと
を有し、蒸発池で該池に取り入れられた海水の濃度を段
階的に高め、しかる後適宜のタンクでこのステップで製
成された鹹水を一時的に保管し、この鹹水を更に濾過す
ることで浄化し、脱水させ、更に加熱し結晶状態とな
し、この結晶状態の塩の水分を更に除去し乾燥させるこ
とでミネラル分の豊富な天然海水塩を得ることにある。
なお上記の蒸発池では、その濃度がほぼ25度まで高め
られることもその特徴で、長年の実験の結果この濃度が
天然海水塩のミネラル分を損なわない一番よい濃度であ
ることが解っている。
【0005】図で(1)は海水であり、(2)は防波堤
である。(3)は例えば防波堤の下部に設けられた海水
の取入口で、(4)は該取入口(3)をその一端に連接
させた海水の蒸発池である。詳細に説明あるいは図示し
ないが、この蒸発池(4)はその取入口(3)から出口
方向に向かうに従い、仕切り壁(5)などでその塩分の
濃度が高くなるように設計されている。(6)は蒸発池
(4)の出口と連なる保管タンクで、以下(7)は濾過
室、(8)は浄化室、(9)は加熱室、(10)は再び
水分を除去するための除去室であり、(11)は乾燥
室、(12)は製品の包装システム、(13)は完成さ
れた製品の出荷倉庫である。而して海水(1)をその取
入口(3)から蒸発池(4)に入れる。この蒸発池
(4)は仮令えば粘土で固めた浅池を掘ったようなもの
でも良い。またこの蒸発池(4)は詳細な図示または説
明をしていないが、その出口方向に向かって海水がゆっ
くり移行するように仕切り壁(5)が設けられている。
即ち、海水の塩分濃度は1°であり、当該蒸発池(4)
にあって、太陽熱によって熱せられ、当初はその濃度が
3°以下であったものが出口に向かうに従ってその濃度
をほぼ25°となるまで太陽熱を当てる。この場合かか
る蒸発池(4)のこの段階で、その濃度をほぼ25°ま
でにするということがそのミネラル成分を損なわない所
謂『美味な』塩が出来ることが、度重なる実験の結果判
明している。それは海水のもつミネラル成分と太陽光と
の相乗作用であろうと考えられている。即ちこの時点に
於ける塩分濃度が比較的低かったり、あるいは逆に高く
とも製造された塩の「旨み」は損なわれてしまうのであ
る。
【0006】次にこの濃度がほぼ25°となった海水
(以下鹹水と呼ぶ)を保管タンク(6)に入れる。続い
てここから一定量の鹹水を取り出し、濾過室(7)で濾
過し、次の浄化室(8)で鹹水を浄化し、平底釜などが
設けられた加熱室(9)で加熱することで、塩は結晶状
態になる。ここで更に遠心分離器などで、その水分の脱
水を除去室(10)で行い、再び乾燥室(11)で乾燥
させて製品が完成する。以下これを包装システム(1
2)で袋詰めし、出荷倉庫(13)に保管するもので、
本発明はこのように海水から塩の製品を保存するまで一
貫したシステム行えるものである。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、高濃度のア
ルカリ塩を生産できるようにしたことであり、天然海水
を利用して加工塩を製造するために高濃度のアルカリ性
塩を得ることが出来て、海水を天日塩製剤方式で濃縮さ
せるために、豊富なミネラルを損なうことなくエネルギ
ー浪費を防止して、低廉な価格でしかも大量生産出来る
塩を得ることが出来たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示した概略ブロック図。
【符号の説明】
1,海水 2,防波堤 3,海水の取入口 4,蒸発池 5,仕切り壁 6,保管タンク 7,濾過室 8,浄化室 9,加熱室 10,除去室 11,乾燥室 12,包装システム 13,出荷倉庫
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月9日(2001.2.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】 天然塩は一般的に岩塩が多く産出され、
鹹湖、塩井等にも溶解して存在する。この岩塩は掘り出
したのち水を注入して溶かして塩水として汲み上げてそ
のまま、または沸かして再製塩として採取する方法が外
国で広く施行されて。また鹹湖の場合は鹹水を天日結晶
させて製塩する方法であり、更に海水には3%近い塩分
が含まれているから、海水を原料とする場合には天日製
塩法によって製塩している。この天日製塩法の一般的な
製法は日光で海水を蒸発させて塩を作る方法であり、粘
土で底を固めた浅池を作って、片方から日光で濃縮され
た海水を順次的に動かして、最後結晶池で製品としての
塩の結晶を作る方法である。しかしこの方法は大量生産
には不向きであり、人件費も嵩む欠点がある。そこで火
で加熱することによって海水を濃縮させて塩を生産する
方法が用いられているが、このような方法は1〜2゜程
度の海水塩度を25゜までガスや石油で蒸発させなけれ
ばならないために不要なエネルギーの浪費の甚だしい問
題点があるばかりか、内蔵されている折角のミネラル分
損なってしまう欠点があった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 今やマグネシウム,カリウム,フッ素,
鉄,硫黄,カルシウムなどのミネラルを豊富に含んだ海
水天然塩の需要は増大の一途にある。この為に本発明は
これらミネラルを損うことなく能率的にしかも大量生産
が可能なシステムと、この海水から作られる天然塩を安
価に提供できる方法を提唱することを目的としている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 而して本発明は、海水を蒸発池を利用し
て濃縮させた後、加熱して天然ミネラルをそのまま保存
する塩の製造方法で、天然海水を利用して塩を製造する
ことによってP.H濃度が優れたアルカリ性塩を大量生
産することができるようにしたことである。詳しくは海
水の取り入れ口と、取り入れられた海水の濃度を段階的
に濃くするように構成された蒸発池と、この蒸発池で濃
縮された鹹水を一時的に保管するタンクと、この鹹水を
濾過し、浄化する構成と、この鹹水を加熱して結晶状態
とするための加熱システムと、この結晶状態の塩の水分
を更に除去し乾燥させるシステムとを有し、蒸発池で該
池に取り入れられた海水の濃度を段階的に高め、しかる
後適宜のタンクでこのステップで製成された鹹水を一時
的に保管し、この鹹水を更に濾過することで浄化させ
更に加熱し結晶状態となし、この結晶状態の塩の水分を
更に除去し焼成させるなどで乾燥させることで水分の調
整を行いミネラル分の豊富な天然海水塩を得ることにあ
る。なお上記の蒸発池では、その濃度がほぼ25度まで
高められることもその特徴で、長年の実験の結果この濃
度が天然海水塩のミネラル分を損なわない一番よい濃度
であることが解っている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 図で(1)は海水であり、(2)は防波
堤である。(3)は例えば防波堤の下部に設けられた海
水の取入口で、(4)は該取入口(3)をその一端に連
接させた海水の蒸発池である。詳細に説明あるいは図示
しないが、この蒸発池(4)はその取入口(3)から出
口方向に向かうに従い、仕切り壁(5)などでその塩分
の濃度が高くなるように設計されている。(6)は蒸発
池(4)の出口と連なる保管タンクで、以下(7)は濾
過室、(8)は浄化室、(9)は加熱室、(10)は
成するなどで再び水分を除去するための除去室であり、
(11)は乾燥室、(12)は製品の包装システム、
(13)は完成された製品の出荷倉庫である。而して海
水(1)をその取入口(3)から蒸発池(4)に入れ
る。この蒸発池(4)は仮令えば粘土で固めた浅池を掘
ったようなものでも良い。またこの蒸発池(4)は詳細
な図示または説明をしていないが、その出口方向に向か
って海水がゆっくり移行するように仕切り壁(5)が設
けられている。即ち、海水の塩分濃度は1°〜2°であ
り、当該蒸発池(4)にあって、太陽熱によって熱せら
れ、当初はその濃度が3°以下であったものが出口に向
かうに従ってその濃度をほぼ25°となるまで太陽熱を
当てる。この場合かかる蒸発池(4)のこの段階で、そ
の濃度をほぼ25°までにするということがそのミネラ
ル成分を損なわない所謂『美味な』塩が出来ることが、
度重なる実験の結果判明している。それは海水のもつミ
ネラル成分と太陽光との相乗作用であろうと考えられて
いる。即ちこの時点に於ける塩分濃度が比較的低かった
り、あるいは逆に高くとも製造された塩の「旨み」は損
なわれてしまうのである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 次にこの濃度がほぼ25°となった海水
(以下鹹水と呼ぶ)を保管タンク(6)に入れる。続い
てここから一定量の鹹水を取り出し、濾過室(7)で濾
過し、次の浄化室(8)で鹹水を浄化し、平底釜などが
設けられた加熱室(9)で加熱することで、塩は結晶状
態になる。ここで更に遠心分離器などで、その後焼成す
るなどして水分の脱水を除去室(10)で行い、再び乾
燥室(11)で乾燥させて製品が完成する。以下これを
包装システム(12)で袋詰めし、出荷倉庫(13)に
保管するもので、本発明はこのように海水から塩の製品
を保存するまで一貫したシステム行えるものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海水の取り入れ口と、取り入れられた海水
    の濃度を段階的に濃くするように構成された蒸発池と、
    この蒸発池で濃縮された鹹水を一時的に保管するタンク
    と、この鹹水を濾過し浄化する構成と、この鹹水を加熱
    して結晶状態とするための加熱システムと、この結晶状
    態の塩の水分を更に除去し乾燥させるシステムとを有す
    ることを特徴とした塩の製造システム。
  2. 【請求項2】蒸発池で該池に取り入れられた海水の濃度
    を段階的に高めるステップと、適宜のタンクでこのステ
    ップで製成された鹹水を一時的に保管するステップと、
    この鹹水を更に濾過することで浄化するステップと、更
    にこの鹹水を加熱して結晶状態とするステップと、この
    結晶状態の塩の水分を更に除去し乾燥させるステップと
    よりなることを特徴とした塩の製造方法。
  3. 【請求項3】上記請求項2の蒸発池では、その濃度がほ
    ぼ25度まで高められることを特徴とした上記請求項2
    記載の塩の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002173322A (ja) * 2000-12-01 2002-06-21 Someya:Kk 塩の製造方法
JP2015503341A (ja) * 2011-12-29 2015-02-02 カウンスィル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチCouncil Of Scientific & Industrial Research 海水の代用、ミネラルの強化のための天然塩配合物を調製する方法

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JP2002173322A (ja) * 2000-12-01 2002-06-21 Someya:Kk 塩の製造方法
JP2015503341A (ja) * 2011-12-29 2015-02-02 カウンスィル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチCouncil Of Scientific & Industrial Research 海水の代用、ミネラルの強化のための天然塩配合物を調製する方法

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