JP2002068538A - ウェブの巻取方法 - Google Patents
ウェブの巻取方法Info
- Publication number
- JP2002068538A JP2002068538A JP2000257119A JP2000257119A JP2002068538A JP 2002068538 A JP2002068538 A JP 2002068538A JP 2000257119 A JP2000257119 A JP 2000257119A JP 2000257119 A JP2000257119 A JP 2000257119A JP 2002068538 A JP2002068538 A JP 2002068538A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- web
- winding
- knurling
- thickness
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Winding Of Webs (AREA)
Abstract
みに応じて最適なナーリング厚みを定め、それによっ
て、巻きズレ、バルクロール表面の陥没、耳伸び等の問
題の生じないウェブの巻取方法を提供する。 【解決手段】 上記課題は、ウェブをその側端部にナー
リングを付与したのち巻芯に巻き取る方法において、該
ナーリング厚みを、 0.01t/(0.99−r/R)<x<0.3t/(0.7
−r/R) 但し、x=ナーリング厚み t=ウェブ厚み r=巻芯径 R=巻取バルクロール外径 とすることを特徴とするウェブの巻取方法によって解決
される。
Description
ナーリング(微小な凹凸であり、エンボス、ローレット
加工等とも称されている。)を付与して巻芯に巻き取る
方法に関するものである。
定の厚みのナーリングを付与することによって巻きズレ
や巻き緩みを防げることは知られている。例えば、特開
平4−85248号には、幅方向両側にエンボス部を有
する連続ウェブを、タッチロールを巻芯側に押圧しなが
ら巻き取る装置が開示されている。特開平8−2441
13号公報には、ウェブの両端にローレット加工を施す
装置が開示されている。特公平5−19452号公報に
は、ナーリングの好ましい厚みはウェブ厚みの5%以
上、50%以下とすることが好ましいことが示されてい
る。特開平8−262621号公報には、タッチロール
よりも下流側でナーリングを付与する方法が開示されて
いる。特開平9−319029号公報には、エンボスの
高さを5〜40μmとすることが開示されている。特開
平8−244035号公報には、ローレットの先取りを
することが示されている。特開平11−262950号
公報には、ローレットローラの歯の形状を角錐状にする
ことが示されている。
いと巻きズレや巻き緩みを防ぐ効果は小さく、またナー
リング厚みが大きいと巻き取ったバルクロールの表面が
陥没したり、クリープ変形によって耳伸びが生じる。今
までウェブの厚みに対してナーリング厚みを規定すると
いう方法が用いられているが、巻取ウェブの長さが長く
なると陥没や耳伸びが生じやすくなるという問題があ
る。そこで、ナーリング厚みを規定する方法として巻取
バルクロール径や巻芯径を考慮した式を考える必要があ
る。
い。巻芯径が大きくなると、巻芯部圧力が下がり、故障
も減るが巻芯コスト、輸送、貯蔵コストが上がる。巻取
長を長くすると巻きズレのために巻取テンションを上げ
ざるを得ず、圧力アップにつながり故障も増える。ま
た、巻取径を上げると外周が陥没して耳伸びが発生す
る。
用することが一般的だが、レイオンロールの面長に関す
る規定は今までない。面長が最適でないとエア排除効果
が減り、耳折れや耳伸びが強くなる。
って巻きズレ易さが異なるため、それに伴ってナーリン
グ厚みを変える必要がある。そこで、本発明の目的は、
巻芯径、バルクロール外径及びウェブ厚みに応じて最適
なナーリング厚みを定め、それによって、巻きズレ、バ
ルクロール表面の陥没、耳伸び等の問題の生じないウェ
ブの巻取方法を提供することにある。
芯径との比と最適なレイオンロール押し幅を提供するこ
とにある。
決したウェブの巻取方法を提供するものであり、ウェブ
をその側端部にナーリングを付与したのち巻芯に巻き取
る方法において、該ナーリング厚みを、 0.01t/(0.99−r/R)<x<0.3t/(0.7
−r/R) 但し、x=ナーリング厚み t=ウェブ厚み r=巻芯径 R=巻取バルクロール外径(最大径) とすることを特徴とするウェブの巻取方法によってかか
る目的を達成したものである。
ところ(中央部)の外径をR’としたとき、
=0.99としたのが上記の式である。
と巻芯径(r)の比l/rは4×104より小さくする
のがよく、さらに、ウェブの幅(w)と巻き取り径の比
R/wは0.3<R/w<0.7とし、レイオンロール
の押し幅はナーリング内縁から(x/t)×500mm
までの範囲はプレスしないことが望ましい。
は問わないが、例示すれば、セルローストリアセテート
等のセルロースアセテート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル等のプ
ラスチックフィルムなどである。バルクロールとなるこ
のウェブは、幅が600〜3500mm程度、通常10
00〜1600mm程度、厚みが25〜250μm程
度、通常30〜100μm程度、そして、巻取長が50
0〜10000m程度、通常2000〜6000m程度
である。
に限定されないが、例えば角錐台形、円錐台形、円丘
形、波形、格子形、不定形等の集合体である。上記各形
状は突起、凹陥のいずれであってもよく、ナーリング
は、図1に示すようにウェブの片面でも、あるいは図2
に示すように両面に形成されていてもよい。各突起又は
凹陥の直径は50〜1000μm程度、通常100〜3
00μm程度である。また、その密度は20〜1000
個/cm2程度、通常50〜200個/cm2程度であ
る。ナーリングの厚み(高低差、バラツキがあるときは
平均値)は図1、2にxで示す。図2に示すように両面
に設ける場合にはそのままの厚みである。このナーリン
グ厚みは1〜100μm程度、通常3〜30μm程度で
ある。
(x)の比ではx/t=0.01〜0.5程度、好まし
くは0.08〜0.3程度である。
(片側)当りウェブ幅の0.2〜1.5%程度、通常
0.4〜1.0%程度である。ナーリングは内縁がウェ
ブ耳端から30mm以内、特に15mm以内とすること
が好ましい。
あり、50〜500mm程度、通常100〜300mm
程度である。
(設計された最終径)は250〜1500mm程度、通
常400〜1000mm程度である。
(r)に対する比(l/r)で4×10 4より小さくな
るよう、好ましくは3000〜30000程度とするの
がよい。その際のナーリング厚み/ウェブ厚みは0.0
1〜0.5程度である。
ル(タッチロール等ともいう。)を使用することが好ま
しい。レイオンロールの形状は特に限定されず、ストレ
ートタイプ、クラウンタイプのいずれでもよい。このレ
イオンロールは、図4に示されるその側端とナーリング
内縁との距離Lが(ナーリング厚み/ウェブ厚み)×1
00mm以上、好ましくは(x/t)×300mm〜
(x/t)×1200mm程度、特に好ましくは(x/
t)×500mm〜(x/t)×1000mm程度離し
て設けるのがよい。このレイオンロールはナーリング付
与部より下流側に設ける。
ストリアセテートフィルムの両端に各々幅10mmのナ
ーリングを内縁と耳端との距離が15mmになるように
設けた。このナーリングは、高さ(ナーリング厚みt)
8μm、一辺250μmの角錐台を85個/cm2の割
合で設けてなるものである。このウェブを幅1250m
mのレイオンロールを用いて巻芯径6インチの巻芯に巻
いていったところ、巻取長7000m(巻取バルクロー
ル径880mm)以上で巻芯部映り故障と外周部の耳伸
び及び陥没を生じた。この陥没は図5に、耳伸びは図6
に示す。
芯に巻いたところ閾値が12000mになった。
グ厚みを1μm,15μm,35μmと変化させ巻き長
4500mで巻き取りを行ったところ、1μmでは巻き
ズレが発生したが、15μmでは良好であった。35μ
mでは20mmの陥没を生じた。
1450mmにしたところ、巻取テンションを増加させ
ない場合には巻ズレやしわが発生した。一方、巻取テン
ションを増加させると面圧が上昇して映り故障が発生し
た。レイオンロールの幅を1350mmにすると耳伸び
が発生した。
レンナフタレートフィルムの両側に、実施例1と同様の
ナーリングを設けて巻取試験を行った。ナーリング厚み
は1μm,12μm,45μmと変化させ、巻き長を5
000mとし巻芯径300mmの巻芯に巻き付けた。そ
の結果、ナーリング厚み1μmでは巻きズレが発生した
が、12μmでは良好であった。45μmでは20mm
の陥没を生じた。
チレンテレフタレートフィルムの両端に実施例1と同様
のナーリングを設けて巻取試験を行った。ナーリング厚
みは1μm,20μm,50μmと変化させ、巻き長さ
4000mとし巻芯径300mmの巻芯に巻き付けた。
その結果、ナーリング厚み1μmでは巻きズレが発生し
たが、20μmでは良好であった。50μmでは15m
mの陥没を生じた。
クロール表面の陥没、耳伸び等を起こさずに良好に巻き
取ることができる。
ェブ1側端部の断面図である。
ェブ1側端部の断面図である。
ールで押し付けている状態を示す部分図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ウェブをその側端部にナーリングを付与
したのち巻芯に巻き取る方法において、該ナーリング厚
みを、 0.01t/(0.99−r/R)<x<0.3t/(0.7
−r/R) 但し、x=ナーリング厚み t=ウェブ厚み r=巻芯径 R=巻取バルクロール外径 とすることを特徴とするウェブの巻取方法 - 【請求項2】 ウェブの巻取長(l)と巻芯径(r)の
比l/rが4×10 4より小さくなるようにする請求項
1記載のウェブの巻取方法 - 【請求項3】 ナーリング内縁から(x/t)×500
mmより外側はプレスしないレイオンロールでウェブ巻
取ロールの外周面をプレスしながら巻き取る請求項1又
は2記載のウェブの巻取方法 - 【請求項4】 ウェブの幅をw、ウェブを巻き取ったと
きの巻き取りバルクロール外径をRとしたとき、0.3
w<R<0.7wとすることを特徴とする請求項1、2
又は3記載のウェブの巻き取り方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000257119A JP2002068538A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | ウェブの巻取方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000257119A JP2002068538A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | ウェブの巻取方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002068538A true JP2002068538A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18745634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000257119A Pending JP2002068538A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | ウェブの巻取方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002068538A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005077795A (ja) * | 2003-09-01 | 2005-03-24 | Konica Minolta Opto Inc | 光学フィルム及び光学フィルムの製造方法 |
CN100409934C (zh) * | 2002-07-04 | 2008-08-13 | 株式会社理光 | 墨粉再循环方法 |
JP2010221620A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂フィルムロール |
JP2013046966A (ja) * | 2011-08-29 | 2013-03-07 | Konica Minolta Advanced Layers Inc | 光学フィルムの製造方法 |
WO2021145200A1 (ja) * | 2020-01-14 | 2021-07-22 | 日東電工株式会社 | タッチローラ、巻取機、フィルムロールの製造システム、および、フィルムロールの製造方法 |
CN114901573A (zh) * | 2020-06-12 | 2022-08-12 | 日东电工株式会社 | 卷取装置、薄膜卷的制造系统和薄膜卷的制造方法 |
-
2000
- 2000-08-28 JP JP2000257119A patent/JP2002068538A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100409934C (zh) * | 2002-07-04 | 2008-08-13 | 株式会社理光 | 墨粉再循环方法 |
JP2005077795A (ja) * | 2003-09-01 | 2005-03-24 | Konica Minolta Opto Inc | 光学フィルム及び光学フィルムの製造方法 |
JP2010221620A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂フィルムロール |
JP2013046966A (ja) * | 2011-08-29 | 2013-03-07 | Konica Minolta Advanced Layers Inc | 光学フィルムの製造方法 |
WO2021145200A1 (ja) * | 2020-01-14 | 2021-07-22 | 日東電工株式会社 | タッチローラ、巻取機、フィルムロールの製造システム、および、フィルムロールの製造方法 |
JP2021109758A (ja) * | 2020-01-14 | 2021-08-02 | 日東電工株式会社 | タッチローラ、巻取機、フィルムロールの製造システム、および、フィルムロールの製造方法 |
KR20220104242A (ko) * | 2020-01-14 | 2022-07-26 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 터치 롤러, 권취기, 필름 롤의 제조 시스템, 및 필름 롤의 제조 방법 |
CN114929604A (zh) * | 2020-01-14 | 2022-08-19 | 日东电工株式会社 | 接触辊、卷取机、薄膜卷的制造系统和薄膜卷的制造方法 |
TWI792139B (zh) * | 2020-01-14 | 2023-02-11 | 日商日東電工股份有限公司 | 接觸滾輪、捲取機、薄膜捲材之製造系統、及薄膜捲材之製造方法 |
JP7280207B2 (ja) | 2020-01-14 | 2023-05-23 | 日東電工株式会社 | タッチローラ、巻取機、フィルムロールの製造システム、および、フィルムロールの製造方法 |
KR102658145B1 (ko) * | 2020-01-14 | 2024-04-18 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 터치 롤러, 권취기, 필름 롤의 제조 시스템, 및 필름 롤의 제조 방법 |
CN114901573A (zh) * | 2020-06-12 | 2022-08-12 | 日东电工株式会社 | 卷取装置、薄膜卷的制造系统和薄膜卷的制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2686316B2 (ja) | エンボス衛生紙およびその製法 | |
EP1419985A2 (en) | Wound multi-layer tube having one or more embossed plies | |
EP0580523B1 (en) | Apparatus and methods for knurling edges of web and product produced thereby | |
JP2002068538A (ja) | ウェブの巻取方法 | |
JP2002211803A (ja) | フィルムロール | |
US6869387B2 (en) | Former for forming a rectangular bag tube | |
GB2279040A (en) | Crossed type double-clamp paper clip. | |
JP7371478B2 (ja) | ロール状電極板の製造方法 | |
JP6407805B2 (ja) | ウエブ製造方法、および、ウエブ | |
JPS6027529A (ja) | 緩衝材の製造方法 | |
US3070273A (en) | Rolled sheet dispenser blank | |
JP2006225135A (ja) | シートの巻き取り方法 | |
US11559124B2 (en) | Hair holding tool and method for manufacturing same | |
JPH03227858A (ja) | 金属箔等巻取装置 | |
JPH05310346A (ja) | フイルム巻取り方法及び巻取り装置及びそれによって得られる巻取り製品 | |
JP2010187890A (ja) | ロール状衛生用紙の製造方法 | |
JP2758566B2 (ja) | プラスチックシートのロール体の製造方法 | |
KR100867259B1 (ko) | 알루미늄 스트립의 코일링 방법 및 장치 | |
CA2252140A1 (en) | Device for severing a paper web | |
JPS63307204A (ja) | 粉末圧延方法及び装置 | |
US1104325A (en) | Bobbin for thread and the like. | |
WO2016093101A1 (ja) | 容器及び容器の製造方法 | |
JP3203315B2 (ja) | 厚紙の折り曲げ部成形方法および成形装置 | |
JP2024008612A (ja) | 巻芯および巻重体 | |
JP2508792Y2 (ja) | 複層ボビン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050922 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070402 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070515 |