JP2002068222A - 透明容器 - Google Patents

透明容器

Info

Publication number
JP2002068222A
JP2002068222A JP2000262687A JP2000262687A JP2002068222A JP 2002068222 A JP2002068222 A JP 2002068222A JP 2000262687 A JP2000262687 A JP 2000262687A JP 2000262687 A JP2000262687 A JP 2000262687A JP 2002068222 A JP2002068222 A JP 2002068222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
resin layer
transparent container
heat
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000262687A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyuki Kawamata
重之 川又
Mikio Furukawa
幹夫 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000262687A priority Critical patent/JP2002068222A/ja
Publication of JP2002068222A publication Critical patent/JP2002068222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tubes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物に歯磨き剤等の揮散性あるいは光劣化
性の成分が含有されている場合でも、その品質を長期に
わたって安定的に保持することができる透明容器を提供
する。 【解決手段】 揮散性又は光劣化性成分が含有されてい
る内容物を収容するための透明容器1を、ヒートシール
性樹脂層11、及び紫外線吸収剤が添加されているガス
バリア層12からなる積層シート10Aの当該ヒートシ
ール性樹脂層11を容器内側にして成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、香料成分等の揮散
し易い成分、又は着色剤等の光劣化し易い成分を含有し
た内容物を、長期にわたって品質を損なうことなく収容
しておくための透明容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯磨き剤、練りがらし等のペース
ト状物を充填するための、透明性を有する押出しチュー
ブ用積層材として、合成樹脂による外層と、ヒートシー
ル性の樹脂からなる内層と、外層と内層の間に設けた中
間層からなり、該中間層として、−OH基を含有するプ
ラスチック層と該プラスチックに形成した無機酸化物蒸
着層からなるフィルムを用いたものが知られている(特
開平4−223156号公報)。この積層材からなるチ
ューブ容器によれば、透明性があるので内容物の消費状
況を外部から目視でき、かつ、チューブ容器から内容物
を絞り出す操作を繰り返し行ってもガスバリア性が保持
されるので、内容物が使い尽くされる前に、内容物に含
まれていた香料成分や水分が容器から飛散して品質が損
なわれるという事態を防止できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
透明性とガスバリア性を備えた積層材から容器を構成
し、それに香料成分と着色剤を含有した歯磨き剤等を充
填すると、香料成分の揮散は防止できても、着色剤の光
劣化により、退色や変色が起こるという問題があった。
【0004】これに対しては容器の構成材料に紫外線吸
収剤を添加することが考えられるが、紫外線吸収剤の使
用に際しては、紫外線吸収剤の内容物への漏出防止が課
題となる。
【0005】そこで、本発明は、歯磨き剤、シェービン
グジェル、ヘアージェル、練りがらし等の揮散性あるい
は光劣化性の成分が含有されている内容物の品質を長期
にわたって安定的に保持することのできる透明容器を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、透明容器
を、ヒートシール性樹脂層とガスバリア層を備えた積層
シートのヒートシール性樹脂層を容器内側にして成形す
る場合に、紫外線吸収剤をガスバリア層に添加するか、
あるいはガスバリア層の外側に紫外線吸収剤を添加した
樹脂層を設けた積層シートを使用すると、歯磨き剤等
の、揮散性あるいは光劣化性の成分が含有されている内
容物を、長期にわたって品質を損なうことなく保存でき
ることを見出した。
【0007】即ち、本発明は、揮散性又は光劣化性成分
が含有されている内容物を収容するための透明容器であ
って、容器本体が、ヒートシール性樹脂層、及び紫外線
吸収剤が添加されているガスバリア層からなる積層シー
トの当該ヒートシール性樹脂層を容器内側にして成形さ
れている透明容器を提供する。
【0008】また、本発明は、揮散性又は光劣化性成分
が含有されている内容物を収容するための透明容器であ
って、容器本体が、ヒートシール性樹脂層、ガスバリア
層、及び紫外線吸収剤が添加されている外側樹脂層が順
次積層された積層シートの当該ヒートシール性樹脂層を
容器内側にして成形されている透明容器を提供する。
【0009】さらに、本発明は、上述の透明容器をチュ
ーブ状に成形したものに、香料成分又は着色剤を含有し
た歯磨き剤が充填されている歯磨きチューブを提供す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は
同等の構成要素を表している。
【0011】図2は、本発明の一形態の透明容器1の斜
視図であり、図1は、図2の透明容器1の容器本体(胴
部)2を構成する積層シート10Aの層構成を示す断面
図である。
【0012】この透明容器1は、香料成分又は着色剤を
含有した、歯磨き剤、シェービングジェル、ヘアージェ
ル、練りがらし等のペースト状物を収容するためのチュ
ーブ状容器であって、透明な積層シート10Aからなる
胴部2、ポリエチレン等のプラスチックからなる肩部
3、口部4、及び口部4を覆うキャップ5からなってい
る。なお、本発明において透明には、無色透明の他に、
容器内の内容物の残存の度合いを外部から肉眼で確認で
きる程度の透明性を有している限り、着色されている場
合、あるいは半透明である場合が含まれる。
【0013】胴部2を構成する積層シート10Aは、ヒ
ートシール性樹脂層11と、ヒートシール性樹脂層11
上に積層されたガスバリア層12からなる透明シートで
ある。
【0014】ヒートシール性樹脂層11は、透明容器1
の胴部2の内表面を構成する層であり、容器をヒートシ
ールにより成形するため、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、アイオノマー等のヒートシール性を備えた透明樹脂
から形成される。
【0015】ヒートシール性樹脂層11の厚さは、シー
ル性の点から20〜300μmとすることが好ましい。
【0016】一方、ガスバリア層12は、基材フィルム
13に無機酸化物の蒸着膜14を形成したものである。
この基材フィルム13は、延伸ポリエステルフィルム、
延伸ナイロンフィルム等に紫外線吸収剤を含有させた、
厚さ12〜50μmの透明フィルムである。基材フィル
ム13における紫外線吸収剤の含有量は、紫外線吸収効
果、透明性の点から0.05〜0.3重量%とすること
が好ましい。このように、基材フィルム13に紫外線吸
収剤を含有させることにより、内容物に含まれる着色
剤、香料成分等の光退色、光変色といった光劣化を防止
することができる。
【0017】無機酸化物の蒸着膜14としては、酸化ケ
イ素、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム等の、厚さ400〜1000オン
グストロームの蒸着膜を設けることができる。
【0018】また、ガスバリア層12とヒートシール性
樹脂層11との積層方法は、ガスバリア層12を形成す
る蒸着膜14上へのヒートシール性樹脂層11の押出ラ
ミネート、ガスバリア層12を形成する蒸着膜14とヒ
ートシール性樹脂層11との接着剤を用いた貼り合わせ
等によることができる。
【0019】積層シート10Aを用いて透明容器1を作
製する方法には、特に制限はない。例えば、積層シート
10Aを筒状にヒートシールし、その一端に肩部材を融
着して肩部3を成形するか、又は肩部3の成形と同時に
筒状に胴部を融着し、チューブ状容器の縁部6を閉じ
る。
【0020】図3は、本発明の透明容器を構成すること
のできる他の積層シート10Bの断面図である。
【0021】この積層シート10Bは、ヒートシール性
樹脂層11とガスバリア層12が積層している点では図
1の積層シート10Aと同様であるが、ガスバリア層1
2を構成する基材フィルム13’に紫外線吸収剤が添加
されておらず、基材フィルム13’の上に紫外線吸収剤
が添加されている外側樹脂層15が設けられている。
【0022】ここで、外側樹脂層15は、透明容器1の
表面強度の向上、側面の重ね合わせシールの点から、ポ
リエチレン等の樹脂から形成することが好ましく、その
厚さは20〜300μmとすることが好ましい。
【0023】この他、本発明の透明容器は種々の態様を
とることができる。例えば、その形状は、図2に示した
チューブ状容器に限らず、例えば、パウチ、ピロー等と
することができる。
【0024】また、本発明の透明容器1において、肩部
3、口部4、キャップ5は、透明であっても透明でなく
てもよい。
【0025】透明容器1に収容する内容物としては、オ
イゲノール、リモネン等の香料成分、有機系着色剤等の
光劣化性成分が含有された、粘度500〜20000
(dPa・s)のペースト状物が好ましく、より具体的
には、歯磨き剤、シェービングジェル等が好適である
が、本発明の透明容器における内容物は、揮散性又は光
劣化性成分が含有されている限り、これに限定されな
い。
【0026】
【実施例】実施例1 図3の積層シート10Bとして、ポリエチレン(PE)
からなるヒートシール性樹脂層11、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム(PET)を基材フィルム13とし
てケイ素酸化物からなる蒸着膜14を設けたガスバリア
層12、紫外線吸収剤を添加したポリエチレンからなる
外側樹脂層15の積層シートを使用し、ヒートシール性
樹脂層11が容器内側となるようにチューブ状容器を作
製した。
【0027】一方、内容物として、次の表1の成分を混
合し、ペースト状の歯磨き剤を調製した。
【0028】
【表1】 重量部 研磨剤(シリカ)(屈折率:1.44〜1.46) 20 ポリオール水溶液(屈折率:1.46〜1.47) 70 香料成分(オイゲノール等) 0.7 着色剤(青色1号) 0.002
【0029】比較例1 チューブ状容器を成形する積層シートとして、外側樹脂
層15に紫外線吸収剤が添加されておらず、ヒートシー
ル性樹脂層11に紫外線吸収剤が添加されているものを
使用した以外は、実施例1を繰り返し、ペースト状の歯
磨き剤を調製した。
【0030】評価 実施例1及び比較例1で得たチューブ状容器入り歯磨き
剤の保存後の(1)光劣化、変化退色の有無、(2)香料成分
の揮散の有無、(3)紫外線吸収剤の拡散による内容物の
変質の有無について調べた。結果を表2に示す。
【0031】
【表2】 積層シートの層構成 (1)光劣化 (2)香料成分 (3)内容物 変退色 の揮散 の変質 実施例1 PE(UV吸収剤含有)/PET/シリカ/PE(内容物) 無 無 無 比較例1 PE/PET/シリカ/PE(UV吸収剤含有)(内容物) 無 無 有
【0032】表1から、比較例1のチューブ状容器入り
歯磨き剤は、光劣化、光退色や香料成分の揮散は観察さ
れなかったが、内容物の変質が観察されたのに対し、実
施例1のチューブ状容器入り歯磨き剤は、光劣化、光退
色や香料成分の揮散が観察されなかっただけでなく、長
期にわたって内容物の変質が引き起こされないことがわ
かる。
【0033】
【発明の効果】本発明の透明容器によれば、内容物に歯
磨き剤、シェービングジェル、ヘアージェル、練りがら
し等の、揮散性あるいは光劣化性の成分が含有されてい
る場合でも、その品質を長期にわたって安定的に保持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の透明容器を構成する積層シートの断
面図である。
【図2】 本発明の透明容器の斜視図である。
【図3】 本発明の透明容器を構成する積層シートの断
面図である。
【符号の説明】
1 透明容器 2 透明容器の容器本体(胴部) 3 肩部 4 口部 5 キャップ 6 縁部 10A、10B 積層シート 11 ヒートシール性樹脂層 12 ガスバリア層 13 基材フィルム 14 無機酸化物の蒸着膜 15 外側樹脂層
フロントページの続き Fターム(参考) 3E065 AA01 BA16 BA18 BA25 BA30 BA34 BB03 CA09 CA10 CA20 DA03 DA11 DB05 DD05 FA15 GA01 GA10 4F100 AA20 AK01A AK01B AK04 AK42 AR00B AR00C BA02 BA03 BA10A BA10B CA07B DA01 DA02 EH661 GB16 GB17 JD02 JD02B JD02C JL12A JN01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮散性又は光劣化性成分が含有されてい
    る内容物を収容するための透明容器であって、容器本体
    が、ヒートシール性樹脂層、及び紫外線吸収剤が添加さ
    れているガスバリア層からなる積層シートの当該ヒート
    シール性樹脂層を容器内側にして成形されている透明容
    器。
  2. 【請求項2】 揮散性又は光劣化性成分が含有されてい
    る内容物を収容するための透明容器であって、容器本体
    が、ヒートシール性樹脂層、ガスバリア層、及び紫外線
    吸収剤が添加されている外側樹脂層が順次積層された積
    層シートの当該ヒートシール性樹脂層を容器内側にして
    成形されている透明容器。
  3. 【請求項3】 チューブ状に成形されている請求項1記
    載の透明容器に、香料成分又は着色剤を含有した歯磨き
    剤が充填されている歯磨きチューブ。
  4. 【請求項4】 チューブ状に成形されている請求項2記
    載の透明容器に、香料成分又は着色剤を含有した歯磨き
    剤が充填されている歯磨きチューブ。
JP2000262687A 2000-08-31 2000-08-31 透明容器 Pending JP2002068222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000262687A JP2002068222A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 透明容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000262687A JP2002068222A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 透明容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002068222A true JP2002068222A (ja) 2002-03-08

Family

ID=18750332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000262687A Pending JP2002068222A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 透明容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002068222A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213883A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Kao Corp 可撓性容器
JP2011529834A (ja) * 2008-07-30 2011-12-15 コルゲート・パーモリブ・カンパニー 染料またはレーキを含む製品を有する耐紫外線容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213883A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Kao Corp 可撓性容器
JP2011529834A (ja) * 2008-07-30 2011-12-15 コルゲート・パーモリブ・カンパニー 染料またはレーキを含む製品を有する耐紫外線容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2197451T3 (es) Pelicula con propiedades barrera de uv.
IT9022563A1 (it) Contenitore in laminato flessibile con inserto di apertura e richiusura.
US20130164551A1 (en) Clear transparent anti-fog multi-layer film
JP2009023100A (ja) 紫外線を吸収し可視光線を透過する積層材料と該積層材料を用いた包装体およびプレススルーパッケージ並びにシュリンクラベル
JP4152448B2 (ja) 印刷インクによる装飾を付された無菌パッケージ用の包装材料、およびその製造方法
GB2255324A (en) Squeeze-to-empty tube with viewing window
JP4550352B2 (ja) 透明包装袋及びこれで外包装された液状製剤包装体
JPH04215958A (ja) 歯磨用の押しつぶし可能な積層チューブ
US8377532B2 (en) Laminated material suitable for forming containers
JP2012144290A (ja) 歯磨チューブ用積層材および歯磨き用チューブ容器
JP2002068222A (ja) 透明容器
JP4361530B2 (ja) フィルム、積層体及び包装体
JP5774270B2 (ja) 積層体およびそれを用いたチューブ容器
JP4352169B2 (ja) 紫外線吸収剤および該紫外線吸収剤を含有する包装用資材
US20080245677A1 (en) Oral Care Package
JP2010234719A (ja) 積層体およびそれを用いたチューブ容器
JP2004284316A (ja) 半透明遮光包装材およびそれを用いた包装袋
EP2328820B1 (en) A uv-protected container with product having dyes or lakes
GB2168927A (en) Laminate substrate and articles therefrom incorporating fluorinated polyethylene
JP2019038575A (ja) チューブ容器用積層体およびそれを備えるチューブ容器
JP2002345548A (ja) 酸化染料用容器
KR101491040B1 (ko) 접이 배출식 분리수용 파우치
JPH07187205A (ja) 倒立ラミネートチューブ容器
JPH02242751A (ja) チューブ容器
JP4411646B2 (ja) 積層包装材料

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050119