JP2002067919A - 車両用制動制御装置 - Google Patents

車両用制動制御装置

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JP2002067919A JP2000263579A JP2000263579A JP2002067919A JP 2002067919 A JP2002067919 A JP 2002067919A JP 2000263579 A JP2000263579 A JP 2000263579A JP 2000263579 A JP2000263579 A JP 2000263579A JP 2002067919 A JP2002067919 A JP 2002067919A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタシリンダ圧が自動加圧制御された状態
で、且つ、従動輪である左右一対の車輪のホイールシリ
ンダ圧が保持されている状態において、マスタシリンダ
と当該車輪のホイールシリンダとの連通状態を切り替え
る液圧弁の故障を迅速に検出することができる車両用制
動制御装置を提供する。 【解決手段】 マスタシリンダ圧が自動加圧制御される
マスタシリンダ20と、マスタシリンダ20と各車輪の
ホイールシリンダ13〜16との連通状態を切り替える
保持弁33a〜36aと、リザーバ38,39と各車輪
のホイールシリンダ13〜16との連通状態を切り替え
る減圧弁33b〜36bとを備えている。従動輪である
左右一対の車輪FR,FLのホイールシリンダ13,1
4のホイールシリンダ圧が保持されている状態での、同
車輪FR,FLの車輪速度差が異常判定しきい値を超え
たとき、その車輪速度の小さい側の車輪の保持弁33a
若しくは34aを異常と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタシリンダ圧
が自動加圧制御されるマスタシリンダ及びリザーバと各
車輪のホイールシリンダとの間の連通状態を切り替えて
各車輪のホイールシリンダ圧を制御し、同車輪の制動力
を制御する車両用制動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用制動制御装置とし
ては、例えば独国公開特許公報DE19703776A
1に記載されたものが知られている。同公報に記載の装
置において、例えばトラクション制御を行うとき、駆動
輪の制動力制御のためにマスタシリンダ圧を自動加圧制
御し、従動輪である左右一対の車輪のホイールシリンダ
は、マスタシリンダ及びリザーバとの連通状態がともに
遮断されてそのホイールシリンダ圧が保持される。この
ように従動輪側のホイールシリンダ圧を保持した状態
で、駆動輪側の制動力を制御することで、例えば車両の
発進性を向上することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
制御において、従動輪側のホイールシリンダとマスタシ
リンダとの連通状態を切り替える液圧弁が故障(開故
障)していると、当該車輪のホイールシリンダに自動加
圧制御されたマスタシリンダ圧が供給され、同ホイール
シリンダ圧は上昇してしまう。このように従動輪側のホ
イールシリンダ圧が保持されずに上昇すると、当該車輪
に制動力が生じて車両の発進性が低減されたり、不要な
制動によってパッドの損耗が促進されたりしてしまう。
従って、この液圧弁の故障を迅速に検出することが好ま
しい。
【0004】本発明の目的は、マスタシリンダ圧の自動
加圧制御時、従動輪である左右一対の車輪のホイールシ
リンダ圧が保持されている状態において、マスタシリン
ダと当該車輪のホイールシリンダとの連通状態を切り替
える液圧弁の故障を迅速に検出することができる車両用
制動制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、マスタシリンダ圧が自
動加圧制御されるマスタシリンダと、該マスタシリンダ
と各車輪のホイールシリンダとの間に設けられて該マス
タシリンダと該ホイールシリンダとの連通状態を切り替
える第1液圧弁と、リザーバと各車輪のホイールシリン
ダとの間に設けられて該リザーバと該ホイールシリンダ
との連通状態を切り替える第2液圧弁と、該第1液圧弁
及び第2液圧弁を駆動して各車輪のホイールシリンダ圧
を制御し、該車輪の制動力を制御する制動力制御手段と
を備える車両用制動制御装置において、各車輪の車輪速
度を検出する車輪速度検出手段と、前記マスタシリンダ
圧が自動加圧制御された状態で、且つ、前記制動力制御
手段が前記マスタシリンダ及び前記リザーバと従動輪で
ある左右一対の車輪のホイールシリンダとの連通を遮断
して該車輪のホイールシリンダ圧を保持している状態で
の、該左右一対の車輪の車輪速度差を検出する車輪速度
比較手段と、前記検出された車輪速度差が異常判定しき
い値を超えたとき、前記左右一対の車輪のうち車輪速度
の小さい側の車輪の第1液圧弁を異常と判定する異常判
定手段とを備えたことを要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用制動制御装置において、ステアリングの舵角を
検出する舵角検出手段と、前記検出されたステアリング
の舵角に基づき前記異常判定しきい値を補正するしきい
値補正手段とを備えたことを要旨とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の車両用制動制御装置において、前記第1液圧弁
の異常が判定されたとき、前記制動力制御手段は、前記
リザーバと当該車輪のホイールシリンダとを連通するよ
うに前記第2液圧弁を駆動することを要旨とする。
【0008】(作用)一般に、マスタシリンダ圧が自動
加圧制御された状態で、且つ、マスタシリンダ及びリザ
ーバと従動輪である左右一対の車輪のホイールシリンダ
との連通が遮断されて同車輪のホイールシリンダ圧が保
持されている状態(例えば、トラクション制御時)にお
いて、マスタシリンダと同車輪のホイールシリンダとの
連通状態を切り替える第1液圧弁が故障(開故障)して
いるとき、当該車輪のホイールシリンダに自動加圧制御
されたマスタシリンダ圧が供給されることで制動力が発
生する。従って、上記第1液圧弁が故障(開故障)した
側は、この制動力の発生した分、車輪速度が小さくな
る。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、マスタシ
リンダ圧が自動加圧制御された状態で、且つ、従動輪で
ある左右一対の車輪のホイールシリンダ圧が保持されて
いる状態において、同左右一対の車輪の車輪速度差が異
常判定しきい値を超えたとき、車輪速度の小さい側の車
輪の第1液圧弁は異常であるものとして迅速に判定され
る。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、上記異常
判定しきい値は、検出されたステアリングの舵角に基づ
き補正される。従って、ステアリングの舵角に基づき生
じる従動輪である左右一対の車輪の車輪速度差は吸収さ
れ、上記第1液圧弁の異常判定の精度は向上される。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、上記第1
液圧弁の異常が判定されたとき、上記第2液圧弁の駆動
によりリザーバと当該車輪のホイールシリンダとが連通
されることでホイールシリンダ圧が低減され、同車輪に
発生した制動力は緩和される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用制動制
御装置の一実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0013】図2に示すように、本実施形態の車両用制
動制御装置は、ブレーキ液圧を発生する液圧発生装置1
1と、この装置に自動加圧のためのサーボ圧を導入する
加圧ユニット12とを備える。また、本制動制御装置
は、車両の右前輪FR、左前輪FL、右後輪RR及び左
後輪RLにそれぞれ装着されたホイールシリンダ13〜
16へブレーキ液圧を供給する液圧制御装置17と、各
車輪の制動力を制御するECU(電子制御ユニット:図
1参照)18とを備えている。なお、本実施形態での車
両はリア駆動であり、従って右前輪FR及び左前輪FL
が左右一対の従動輪となっている。
【0014】液圧発生装置11は、バキュームブースタ
19とマスタシリンダ20とを備える。このマスタシリ
ンダ20については、シール部材等を省略して全体の構
成を簡略化して示してある。液圧発生装置11は、ブレ
ーキペダル21のペダル踏力が、リンク機構のてこ比で
増幅されてオペレーティングロッド22に伝わり、この
ロッド22が押されるようになっている。さらに、この
ロッド22を押す力は、バキュームブースタ19で増幅
されてマスタシリンダ20の第1ピストン23に伝わ
り、このピストン23が押されるようになっている。第
1ピストン23が図2に示す原位置からばねの付勢力に
抗して押されると、マスタシリンダ20の第1加圧室2
4とリザーバ25との連通が断たれて第1加圧室24内
に液圧が発生する。この液圧により第2ピストン26が
同図に示す原位置からばねの付勢力に抗して押される
と、第2加圧室27とリザーバ25との連通が断たれて
第2加圧室27内にも液圧が発生するようになってい
る。
【0015】このようにして、リンク機構とバキューム
ブースタ19で増幅されたペダル踏力で第1ピストン2
3が押されると、第1加圧室24にペダル踏力に応じた
ペダル入力圧のブレーキ液圧が発生する。また、このブ
レーキ液圧により第2ピストン26が押されて第2加圧
室27にも同様のブレーキ液圧が発生するようになって
いる。
【0016】また、マスタシリンダ20は、第1ピスト
ン23のブースタ側端面に液圧を作用させるための第3
加圧室28を有し、この第3加圧室28に加圧ユニット
12で発生した液圧が導入されるようになっている。こ
の液圧(3室圧P3)で第1ピストン23が押されるこ
とにより、第1加圧室24には、3室圧P3が第1ピス
トン23の受圧面積比Aで増幅された3室サーボ圧Pmc
3のブレーキ液圧が発生するようになっている。ここ
で、上記受圧面積比Aは、第1,第2加圧室24,27
と、第3加圧室28とでのピストン23の受圧面積比で
ある。
【0017】このようにして、マスタシリンダ20に
は、バキュームブースタ19で増幅されたペダル踏力に
応じたペダル入力圧の成分と、加圧ユニット12により
導入される液圧に応じた3室サーボ圧Pmc3の成分とを
含むマスタシリンダ圧が発生するようになっている。
【0018】加圧ユニット12は、リザーバ25に貯留
されたブレーキ液を第3加圧室28へ圧送するポンプ2
9と、ポンプ29を駆動するモータ30と、入力信号
(制御信号)の電流値に応じた開度で開弁し、ポンプ2
9から吐出されたブレーキ液をリザーバ25側へ逃がす
リニア弁31とからなる。従って、このリニア弁31
に、ECU18から電流値を表す制御信号を出力するこ
とにより、リニア弁31の液圧−電流特性により、制御
信号の値(電流値)に比例した液圧(3室圧P3)が第
3加圧室28に導入される。この導入される液圧は、ポ
ンプ29から吐出されるブレーキ液の圧とリニア弁31
の開度に応じた圧力低下分との差圧である。
【0019】また、マスタシリンダ20に発生したブレ
ーキ液圧は、前輪側と後輪側との2系統に分けて各ホイ
ールシリンダ13〜16に供給される。すなわち、マス
タシリンダ20と各車輪のホイールシリンダ13〜16
との間を接続する液圧制御装置17は、前後配管になっ
ている。
【0020】具体的には、第1加圧室24に発生したブ
レーキ液圧は、主通路32に送られる。この主通路32
は、液圧制御装置17のフロント系回路部を介してホイ
ールシリンダ13,14にそれぞれ接続されている。す
なわち、主通路32は、その途中から2つに分かれた通
路にそれぞれ設けた第1液圧弁としての保持弁33a,
34aを介してホイールシリンダ13,14にそれぞれ
接続されている。また、ホイールシリンダ13と保持弁
33aとを接続する通路及びホイールシリンダ14と保
持弁34aとを接続する通路は、それぞれ第2液圧弁と
しての減圧弁33b,34bを介してリザーバ38に接
続されている。
【0021】一方、マスタシリンダ20の第2加圧室2
7に発生したブレーキ液圧は、主通路37に送られる。
この主通路37は、液圧制御装置17のリヤ系回路部を
介してホイールシリンダ15,16にそれぞれ接続され
ている。すなわち、主通路37は、その途中から2つに
分かれた通路にそれぞれ設けた保持弁35a,36aを
介してホイールシリンダ15,16にそれぞれ接続され
ている。また、ホイールシリンダ15と保持弁35aと
を接続する通路及びホイールシリンダ16と保持弁36
aとを接続する通路は、それぞれ減圧弁35b,36b
を介してリザーバ39に接続されている。
【0022】保持弁33a,34a,35a,36a
は、それぞれ常開の電磁弁であり、減圧弁33b,34
b,35b,36bは、それぞれ常閉の電磁弁である。
これらの電磁弁は、ECU18から出力される液圧制御
信号(制御電流)によってそれぞれ励磁(オン)され
る。
【0023】従って、右前輪FR用の保持弁33a及び
減圧弁33bについて代表して説明すると、保持弁33
aが非励磁状態(オフ)でかつ減圧弁33bも非励磁状
態(オフ)のときには、ホイールシリンダ13がリザー
バ38から遮断された状態でマスタシリンダ20と連通
するので、増圧状態にある。この増圧状態のとき、ホイ
ールシリンダ13のブレーキ液圧が増圧される。また、
保持弁33a及び減圧弁33bが共に励磁されたとき
(オンのとき)には、ホイールシリンダ13がマスタシ
リンダ20から遮断された状態でリザーバ38と連通す
るので、減圧状態になる。この減圧状態のとき、ホイー
ルシリンダ13のブレーキ液圧が減圧される。そして、
保持弁33aが励磁(オン)されてかつ減圧弁33bが
非励磁状態(オフ)のときには、ホイールシリンダ13
がマスタシリンダ20とリザーバ38の両方から遮断さ
れるので、保持状態になる。この保持状態のとき、ホイ
ールシリンダ13のブレーキ液圧が増減されずに保持さ
れる。
【0024】以上の3状態を、ECU18から各車輪の
保持弁及び減圧弁に出力する液圧制御信号のオン、オフ
により切り替えることにより、各ホイールシリンダ13
〜16へ供給するブレーキ液圧を変化させて、各車輪の
制動力を個別に制御するようになっている。
【0025】また、液圧制御装置17のフロント系回路
部では、前記リザーバ38に溜まったブレーキ液は、モ
ータ40で駆動されるポンプ41によって汲み上げら
れ、ポンプ通路42に設けた2つの逆止弁及びダンパ4
3を介して保持弁33a,34aの上流側の通路に戻さ
れるようになっている。同様に、液圧制御装置17のリ
ヤ系回路部でも、前記リザーバ39に溜まったブレーキ
液は、モータ40で駆動されるポンプ44によって汲み
上げられ、ポンプ通路45に設けた2つの逆止弁及びダ
ンパ46を介して保持弁35a,36aの上流側の通路
に戻されるようになっている。
【0026】また、前記フロント系回路部では、各ホイ
ールシリンダ13,14から保持弁33a,34aをバ
イパスしてマスタシリンダ20側へブレーキ液が還流す
るのを許容する還流通路47,48が設けられている。
各還流通路47,48には、ブレーキ液の逆流を防止す
る逆止弁49,50がそれぞれ設けられている。同様
に、前記リヤ系回路部でも、各ホイールシリンダ15,
16から保持弁35a,36aをバイパスしてマスタシ
リンダ20側へブレーキ液が還流するのを許容する還流
通路51,52が設けられている。各還流通路51,5
2には、ブレーキ液の逆流を防止する逆止弁53,54
がそれぞれ設けられている。
【0027】また、前記主通路32には、マスタシリン
ダ20で発生したマスタシリンダ圧Pmcを検出する油圧
センサ62が設けられている。また、各車輪FR,F
L,RR,RLには、車輪速度を検出する車輪速度検出
手段としての車輪速センサ63,64,65,66が設
けられている。上記車輪速センサ63,64は、それぞ
れ従動輪である右前輪FR及び左前輪FLの車輪速度V
wfr,Vwflをそれぞれ検出する。そして、ブレー
キペダル21には、このペダル21が踏み込まれるとオ
ンになるストップランプスイッチ(SLS)67が設け
られている。
【0028】次に、ECU18の構成について図1に基
づき説明する。このECU18は、マイクロコンピュー
タを主体として構成される電子制御ユニットである。具
体的には、ECU18は、CPU(中央演算処理装置)
70、RAM(ランダムアクセスメモリ)71、ROM
(リードオンリーメモリ)72、入力回路部73及び出
力回路部74等により構成されている。
【0029】入力回路部73には、前記油圧センサ6
2、ストップランプスイッチ67及び車輪速センサ63
〜66が接続されている。この他に、入力回路部73に
は、ステアリング(図示略)の舵角strを検出する舵
角検出手段としての舵角センサ81、車両に生じる前後
方向及び横方向の加速度を検出する車両加速度センサ8
2及び車両に生じるヨーレートを検出するヨーレートセ
ンサ83等が接続されている。なお、舵角センサ81に
よる舵角strは、ステアリングの中立状態において基
準となる値「0」となる。そして、上記舵角strは、
ステアリングが右側に操舵されるほど小さな値(負数)
になり、反対に左側に操舵されるほど大きな値(正数)
になる。また、出力回路部74には、加圧ユニット12
のモータ30及びリニア弁31、液圧制御装置17の保
持弁33a,34a,35a,36a、減圧弁33b,
34b,35b,36b及びモータ40等が接続されて
いる。
【0030】このような構成を有するECU18は、上
記センサ等62〜67,81〜83に基づき車両状態を
検出する。そして、ECU18は、検出された車両状態
に応じて加圧ユニット12によるマスタシリンダ圧の自
動加圧を制御するとともに、液圧制御装置17を駆動し
て各車輪の制動力を制御する。
【0031】例えば、ECU18は、旋回時等の操舵中
における車両状態(車両状態量)の検出に基づき、旋回
時等の操舵中における目標ラインからのずれを低減する
ように、各車輪の制動力を個別に制御する車両安定性制
御を実行する。また、ECU18は、車両制動時におけ
る車両状態(車両状態量)の検出に基づき、車両制動時
の車輪のロックを防止するように、各車輪に付与される
制動力を制御するアンチスキッド制御を実行する。さら
に、ECU18は、車両駆動時における車両状態(車両
状態量)の検出に基づき、車両駆動時に駆動輪のスリッ
プを防止するように、駆動輪に対して制動力を付与する
トラクション制御を実行する。これら各制御のためにE
CU18は、検出された車両状態等に応じて、加圧ユニ
ット12のモータ30の駆動とリニア弁31へ出力する
制御信号の電流値を制御する。これにより、ECU18
は、同加圧ユニット12がマスタシリンダ20の第3加
圧室28に導入する液圧(3室圧P3)を変化させてマ
スタシリンダ圧の自動加圧を制御する。これとともに、
ECU18は、そのときの制御モードに応じて液圧制御
装置17の保持弁33a,34a,35a,36a、減
圧弁33b,34b,35b,36b、モータ40等を
制御し、各車輪の制動力を制御する。
【0032】以下、ECU18が実行する処理の内容と
ともに、本実施形態に係る車両用制動制御装置の動作に
ついて、図3を参照して説明する。図3のフローチャー
トで示すルーチンは、車両のイグニッションスイッチ
(図示略)がオンになってエンジンが始動されると起動
する。このルーチンにおいてECU18は、必要な初期
設定を行った後、まずステップ100において油圧セン
サ62、ストップランプスイッチ67、車輪速センサ6
3〜66、舵角センサ81、車両加速度センサ82及び
ヨーレートセンサ83等から出力される検出信号を読み
込む入力処理を行う。
【0033】次にECU18はステップ101に移行
し、現在の制御モードがトラクション制御(以下、「T
RC制御」という)であるかの判断を行う。このTRC
制御の判断は、例えば入力処理において検出される車両
状態に対して設定される各制御モードのフラグを確認す
ることで実行される。
【0034】ここで、現在、TRC制御を行っていない
と判断されると、ECU18はそのままステップ100
へ戻る。一方、現在、TRC制御を行っていると判断さ
れるとECU18は、従動輪である右前輪FR及び左前
輪FLが共に保持状態にあるものと判定して、ステップ
102に移行する。
【0035】ステップ102においてECU18は、右
前輪FRの車輪速度Vwfrから左前輪FLの車輪速度
Vwflを減じた従動輪車輪速差ΔVwを演算し、ステ
ップ103に移行する。
【0036】ステップ103においてECU18は、上
記従動輪車輪速差ΔVwをステアリングの舵角strに
基づき補正した舵角補正従動輪車輪速差deltavw
を、 deltavw=ΔVw+str×KGSTR により演算する。ここで、舵角補正係数KGSTRは、
ステアリングの舵角に起因して生じる車輪速度差を演算
するための定数である。例えば、ステアリングが右側に
操舵されていると、右前輪FRの車輪速度Vwfrに対
して左前輪FLの車輪速度Vwfrは大きくなり、従動
輪車輪速差ΔVwはその分、小さくなる。上記舵角補正
係数KGSTRは、この場合の舵角strに基づき従動
輪車輪速差ΔVwの低下を増大補正することで同舵角s
trによる影響を吸収するためのものである。なお、ス
テアリングが左側に操舵されている場合についても同様
である。
【0037】舵角補正従動輪車輪速差deltavwを
演算したECU18は、ステップ104に移行し、同舵
角補正従動輪車輪速差deltavwが保持弁異常判定
しきい値KDVWよりも大きいかどうかを判断する。こ
の保持弁異常判定しきい値KDVWは、従動輪である一
方の車輪に対して同他方の車輪に過剰な制動力(ホイー
ルシリンダ圧)が加えられていることを判定するのに好
適な値であって、正の定数に設定されている。
【0038】ここで、舵角補正従動輪車輪速差delt
avwが保持弁異常判定しきい値KDVWよりも大きい
と判断されると、右前輪FRに対して左前輪FLが異様
に遅い、すなわち同左前輪FLに過剰な制動力(ホイー
ルシリンダ圧)が加えられていると判定する。そして、
ステップ106に移行して、左前輪FLの保持弁34a
が故障(開故障)していると判定する。そして同時に、
左前輪FLの過剰なホイールシリンダ圧を緩和するた
め、同左前輪FLの減圧弁34bを開駆動し、ホイール
シリンダ14とリザーバ38とを連通してそのホイール
シリンダ圧を減圧する。
【0039】一方、ステップ104において舵角補正従
動輪車輪速差deltavwが保持弁異常判定しきい値
KDVW以下と判断されるとECU18は、ステップ1
05に移行する。そして、上記舵角補正従動輪車輪速差
deltavwが保持弁異常判定しきい値KDVWの負
数−KDVWよりも小さいかどうかを判断する。ここ
で、舵角補正従動輪車輪速差deltavwが上記負数
−KDVWよりも小さいと判断されると、左前輪FLに
対して右前輪FRが異様に遅い、すなわち同右前輪FR
に過剰な制動力(ホイールシリンダ圧)が加えられてい
ると判定する。そして、ステップ108に移行して、右
前輪FRの保持弁33aが故障(開故障)していると判
定する。そして同時に、右前輪FRの過剰なホイールシ
リンダ圧を緩和するため、同右前輪FRの減圧弁33b
を開駆動、ホイールシリンダ13とリザーバ38とを連
通してそのホイールシリンダ圧を減圧する。
【0040】また、上記舵角補正従動輪車輪速差del
tavwが上記負数−KDVW以上と判断されると、右
前輪FR及び左前輪FLに対して自動加圧制御されたマ
スタシリンダ圧との遮断が確実に行われていると判定す
る。そして、ステップ107に移行して右前輪FR及び
左前輪FLの各保持弁33a,34aはそれぞれ正常で
あると判定する。
【0041】上記ステップ106〜108のいずれかの
処理を実行したECU18は、ステップ100に戻る。
以上のルーチンを所定時間毎に実行する。以上詳述した
ように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られ
るようになる。
【0042】(1)本実施形態では、従動輪である右前
輪FR及び左前輪FLのホイールシリンダ圧が保持され
ているTRC制御時において、同右前輪FR及び左前輪
FLの車輪速度差(舵角補正従動輪車輪速差delta
vw)の大きさが保持弁異常判定しきい値KDVWを超
えたとき、車輪速度の小さい側の車輪(右前輪FR若し
くは左前輪FL)の保持弁33a,34aは故障してい
るものとして迅速に判定することができる。
【0043】(2)本実施形態では、実際の右前輪FR
及び左前輪FLの車輪速差ΔVwをステアリングの舵角
strに基づき補正した舵角補正従動輪車輪速差del
tavwの大きさと保持弁異常判定しきい値KDVWと
の比較により、保持弁33a若しくは34aの故障を判
定するようにした。従って、ステアリングの舵角str
に基づき生じる右前輪FR及び左前輪FLの車輪速度差
を吸収し、上記保持弁33a,34aの故障判定の精度
を向上することができる。
【0044】(3)本実施形態では、保持弁33a若し
くは34aの故障が判定されたとき、当該車輪(右前輪
FR若しくは左前輪FL)の減圧弁33b,34bを開
駆動してリザーバ38と当該車輪のホイールシリンダ1
3,14とを連通し、そのホイールシリンダ圧を低減す
るようにした。これにより、保持弁33a若しくは34
aの故障した車輪(右前輪FR若しくは左前輪FL)に
発生した制動力を緩和することができる。
【0045】なお、本発明の実施の形態は上記実施形態
に限定されるものではなく、次のように変更してもよ
い。 ・前記実施形態においては、従動輪車輪速差ΔVwをス
テアリングの舵角strで補正した舵角補正従動輪車輪
速差deltavwの大きさと保持弁異常判定しきい値
KDVWとを比較することで、右前輪FR若しくは左前
輪FLの保持弁33a,34aの故障を判定した。これ
に対して、上記保持弁異常判定しきい値KDVWをステ
アリングの舵角strで補正し、これと従動輪車輪速差
ΔVwを比較することで右前輪FR若しくは左前輪FL
の保持弁33a,34aの故障を判定してもよい。これ
は、単に演算の方法を入れ替えたのみであり、実質的に
同等の処理となっている。
【0046】・前記実施形態においては、TRC制御に
本発明を適用したが、従動輪である一対の車輪の制動力
(ホイールシリンダ圧)が左右同等に保持されているの
であれば、その他の制御状態であってもよい。
【0047】・前記実施形態の車両はリア駆動とした
が、これはフロント駆動であってもよい。この場合、い
うまでもなく従動輪は後輪側(右後輪RR及び左後輪R
L)となる。
【0048】・前記実施形態において、保持弁33a若
しくは34aの故障が判定されたとき、例えばコンビネ
ーションメータに設けた警告灯を点灯したり、あるいは
音声出力したりしてもよい。このように運転者に報知す
ることで、整備工場への退避等、迅速な対処を行うこと
ができる。
【0049】・前記実施形態におけるマスタシリンダ圧
の自動加圧のための構成(加圧ユニット12)は一例で
あって、その他の構成を採用してもよい。 ・前記実施形態においては、バキュームブースタ19を
有する液圧発生装置11を採用したが、同バキュームブ
ースタ19を割愛した液圧発生装置であってもよい。
【0050】・前記実施形態では、マスタシリンダ20
と各車輪のホイールシリンダ13〜16との間を接続す
る液圧制御装置17は、前後配管になっているが、液圧
制御装置17をいわゆるX配管にしてもよい。
【0051】・前記実施形態において、タンデム型のマ
スタシリンダ20に代えて、ピストンが1つのマスタシ
リンダを用いてもよい。 ・前記実施形態においては、アンチスキッド制御及び車
両安定性制御を実行可能な構成を採用したが、これら制
御を割愛してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、マスタシリンダ圧が自動加圧制御された
状態で、且つ、従動輪である左右一対の車輪のホイール
シリンダ圧が保持されている状態において、マスタシリ
ンダと当該車輪のホイールシリンダとの連通状態を切り
替える液圧弁(第1液圧弁)の故障を迅速に判定するこ
とができる。
【0053】請求項2に記載の発明によれば、ステアリ
ングの舵角に基づき生じる従動輪である左右一対の車輪
の車輪速度差を吸収し、上記第1液圧弁の異常判定の精
度を向上することができる。
【0054】請求項3に記載の発明によれば、第1液圧
弁の異常が判定されたとき、当該車輪のホイールシリン
ダ圧を低減し、同車輪に発生した制動力を緩和すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施形態の概略構成を示すブ
ロック図。
【図2】 同実施形態の全体を示す概略構成図。
【図3】 同実施形態の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11 液圧発生装置 12 加圧ユニット 13〜16 ホイールシリンダ 17 液圧制御装置 18 ECU 20 マスタシリンダ 33a〜36a 第1液圧弁としての保持弁 33b〜36b 第2液圧弁としての減圧弁 38 リザーバ 63〜66 車輪速度検出手段としての車輪速センサ 81 舵角検出手段としての舵角センサ FR,FL 従動輪である左右一対の車輪(右前輪及び
左前輪)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁田 博史 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機 株式会社内 Fターム(参考) 3D046 BB01 BB29 CC02 EE01 HH08 HH36 HH43 LL23 LL50 MM03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダ圧が自動加圧制御され
    るマスタシリンダと、該マスタシリンダと各車輪のホイ
    ールシリンダとの間に設けられて該マスタシリンダと該
    ホイールシリンダとの連通状態を切り替える第1液圧弁
    と、リザーバと各車輪のホイールシリンダとの間に設け
    られて該リザーバと該ホイールシリンダとの連通状態を
    切り替える第2液圧弁と、該第1液圧弁及び第2液圧弁
    を駆動して各車輪のホイールシリンダ圧を制御し、該車
    輪の制動力を制御する制動力制御手段とを備える車両用
    制動制御装置において、 各車輪の車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、 前記マスタシリンダ圧が自動加圧制御された状態で、且
    つ、前記制動力制御手段が前記マスタシリンダ及び前記
    リザーバと従動輪である左右一対の車輪のホイールシリ
    ンダとの連通を遮断して該車輪のホイールシリンダ圧を
    保持している状態での、該左右一対の車輪の車輪速度差
    を検出する車輪速度比較手段と、 前記検出された車輪速度差が異常判定しきい値を超えた
    とき、前記左右一対の車輪のうち車輪速度の小さい側の
    車輪の第1液圧弁を異常と判定する異常判定手段とを備
    えたことを特徴とする車両用制動制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用制動制御装置
    において、 ステアリングの舵角を検出する舵角検出手段と、 前記検出されたステアリングの舵角に基づき前記異常判
    定しきい値を補正するしきい値補正手段とを備えたこと
    を特徴とする車両用制動制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の車両用制動制
    御装置において、 前記第1液圧弁の異常が判定されたとき、前記制動力制
    御手段は、前記リザーバと当該車輪のホイールシリンダ
    とを連通するように前記第2液圧弁を駆動することを特
    徴とする車両用制動制御装置。
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