JP2002066376A - 磁性粉体中異物の分離除去装置 - Google Patents

磁性粉体中異物の分離除去装置

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JP2002066376A
JP2002066376A JP2000259014A JP2000259014A JP2002066376A JP 2002066376 A JP2002066376 A JP 2002066376A JP 2000259014 A JP2000259014 A JP 2000259014A JP 2000259014 A JP2000259014 A JP 2000259014A JP 2002066376 A JP2002066376 A JP 2002066376A
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powder
electrostatic
magnetic powder
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JP2000259014A
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Masabumi Koakutsu
正文 小圷
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異物を含む磁性粉体から、非磁性体である埃
や紙粉、抵抗が低下した現像剤等を排出し、現像装置内
の目詰まり、現像剤流動性の低下、像担持体への異物の
飛翔等が原因の画像不良を防止することができる磁性粉
体中異物の分離除去装置の提供。 【解決手段】 回転可能な非磁性管体2、及び該非磁性
管体2の内側に設置された磁力発生機4を有し、該磁力
発生機4の磁力により前記非磁性管体2上に異物を含む
磁性粉体6を吸引搬送し、かつ前記非磁性管体2の回転
による遠心力により前記磁性粉体6中の異物を分離する
遠心分離手段と、この遠心分離手段により分離された異
物を回収する回収手段12と、を備えていることを特徴
とする磁性粉体中異物の分離除去装置である。非磁性管
体2に対向して設置された1以上の電極14、16を有
し、該電極の静電気力により前記磁性粉体6中の導電性
異物を分離する静電分離手段を備える態様が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異物を含む磁性粉
体から異物を分離除去する分離除去装置に関し、特に、
静電複写機や同プリンター等に用いるに適した磁性粉体
である現像剤中の異物を分離除去する分離除去装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを利用した複写機等で
用いられている現像剤中への埃、紙粉、低帯電トナー、
非磁性金属粉等の異物混入は、現像装置内の目詰まり、
現像剤流動性の低下、像担持体への傷等の悪影響を及ぼ
し、画質の劣化を引き起こす。特に、接触帯電方式を採
用している電子写真プロセスにおいて、現像剤中の導電
性異物の混入は、画像劣化に大きな影響を及ぼす。これ
まで、高画質の画像を得るために、現像剤中の異物を除
去する装置が考えられている。
【0003】転写後の像担持体からクリーニング装置に
よって回収されたトナーには、紙粉、埃等の異物が含ま
れているため、そのまま利用すると上述の不都合が生じ
る。回収されたトナーに含まれる異物を除去するリサイ
クル装置として、特開平7−104578号公報、特開
平7−61593号公報に記載の除去分離装置が考えら
れている。また、現像剤製造過程において異物が混入し
た現像剤を使用すると、異物が原因の上記の不都合が発
生する。製造工程中に混入した異物を除去する装置とし
て、特開昭62−174774号公報に記載の除去分離
装置が考えられている。
【0004】上記特開平7−104578号公報に記載
の装置においては、異物収容部は現像機内に設置されて
おり、かつ遠心力及び/又は重力で分離飛翔した異物の
吸引回収が行われていないので、小粒径かつ質量の軽い
異物は飛散し現像機装置内に戻る不具合があり、またス
リーブが像担持体に対向している場所においても異物の
飛翔が行われており、異物が像担持体に付着する不都合
がある。また、上記特開平7−61593号公報に記載
の装置においては、異物除去を施す粉体の搬送方法が超
音波振動によるものであるため、搬送量はスリーブを用
いたものに比べ少なく、処理能力が上記特開平7−10
4578号公報に記載の装置より劣る。また、上記特開
平7−61593号公報に記載の装置において、磁力発
生手段により引き寄せ保持した磁性粉体から、重力を分
離手段として非磁性異物を除去するため、適切質量より
小さく磁力が弱い、粉砕したキャリア等を分離すること
ができない不都合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明は、異物を含む磁性粉体から、例
えば、磁力の弱い粉体、非磁性体である埃や紙粉、粒径
が大きい粉体、抵抗が低下した現像剤等を排出し、現像
装置内の目詰まり、現像剤流動性の低下、像担持体への
異物の飛翔等が原因の画像不良を防止することができる
信頼性の高い磁性粉体中異物の分離除去装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。即ち、 <1> 回転可能な非磁性管体、及び該非磁性管体の内
側に設置された磁力発生機を有し、該磁力発生機の磁力
により前記非磁性管体上に異物を含む磁性粉体を吸引搬
送し、かつ前記非磁性管体の回転による遠心力により前
記磁性粉体中の異物を分離する遠心分離手段と、この遠
心分離手段により分離された異物を回収する回収手段
と、を備えていることを特徴とする磁性粉体中異物の分
離除去装置である。 <2> 前記非磁性管体に対向して設置された1以上の
電極を有し、該電極の静電気力により前記磁性粉体中の
導電性異物を分離する静電分離手段を備え、前記回収手
段が、遠心分離手段及び静電分離手段により分離された
異物を回収する前記<1>に記載の磁性粉体中異物の分
離除去装置である。 <3> 前記回収手段が、粘着力、静電気力、及び気流
の少なくとも一つを用いた手段である前記<1>又は<
2>に記載の磁性粉体中異物の分離除去装置である。 <4> 前記遠心分離手段が、異物を分離した磁性粉体
を再度、非磁性管体に供給し、異物の分離を繰り返し行
う手段である前記<1>から<3>のいずれかに記載の
磁性粉体中異物の分離除去装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の磁性粉体中異物の分離除去装置(以下、
単に「分離除去装置」と称する。)は、遠心分離手段と
回収手段とを備え、更に必要に応じて、静電分離手段等
のその他の手段を備えてなる。本発明に用いられる遠心
分離手段は、少なくとも、回転可能な非磁性管体、及び
該非磁性管体の内側に設置された磁力発生機を有し、更
に必要に応じて、その他の部材を有してなる。この遠心
分離手段は、前記磁力発生機の磁力により前記非磁性管
体上に異物を含む磁性粉体を吸引搬送し、かつ前記非磁
性管体の回転による遠心力により前記磁性粉体中の異物
を分離することができるものであれば、特に制限される
ものではなく、電子写真プロセスで用いられる現像機
を、本発明における遠心分離手段として用いることもで
きる。
【0008】本発明の分離除去装置は、例えば磁性粉体
である現像剤を製造する工程において使用することがで
きるが、電子写真プロセスに組み込むことにより、現像
剤中の異物を分離除去すると共に、現像機として機能さ
せることもできる。本発明の分離除去装置を、電子写真
プロセスに組み込む場合には、図4に示すように、非磁
性管体2と感光体ドラム20とが対向する面と反対側の
面に開口部を設け、そこに回収手段12を設けることに
より、現像剤中の異物の分離除去と現像ロールとしての
機能を兼用させることができる。この場合、像形成以外
の時に、非磁性管体(現像ロール)の回転数を変え、現
像剤中の異物の分離除去を行う。
【0009】次に、図面を参照して本発明について詳細
に説明する。図1は、本発明の分離除去装置の第1の実
施形態を示す概略断面図である。図1の分離除去装置
は、遠心分離手段として、回転可能な非磁性管体2、そ
の内側に磁力発生機4、及び収納された異物を含む磁性
粉体6を攪拌する攪拌体10が、カバー8内に設けられ
ている。非磁性管体2の形状は、円筒状であることが好
ましいが、磁性粉体を搬送することができ、非磁性管体
の回転により遠心力が働くものであれば、特に制限され
るものではない。尚、第1〜第4の実施形態では、円筒
状の非磁性管体を示す。また、非磁性管体2の材質とし
ては、例えば、アルミニウム、SUS等が挙げられる。
磁力発生機4は、その磁力により、非磁性管体2の表面
に異物を含む磁性粉体6を引き寄せ付着させることがで
きるものであれば、特に制限されるものではないが、例
えば、永久磁石、電磁石等が好ましく用いられる。異物
を含む磁性粉体6のうち、磁性粉体としては、例えば、
トナーとキャリアとが混合した粉体が挙げられるが、目
的に応じて、適宜選択することができる。尚、第1〜第
4の実施形態では、磁性粉体として、トナーとキャリア
とが混合した粉体を示す。また、異物としては、非磁性
体である埃や紙粉、粒径が大きい粉体、磁力の弱い粉
体、抵抗が低下した現像剤等が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
【0010】また、図1の分離除去装置は、静電分離手
段として、非磁性円筒状管2に対向して静電電極14が
配置されている。図1の分離除去装置では、静電電極は
1つであるが、2以上の静電電極を配置してもよい。こ
の静電電極14の静電気力により磁性粉体中の導電性異
物を分離することができる。本発明において、非磁性円
筒状管2と静電電極14との距離は、装置の大きさにも
よるが、2〜50mmが好ましく、5〜15mmがより
好ましい。前記距離が2mm未満であると、磁性粉体と
静電電極14とが接触することがあり、一方、前記距離
が50mmを超えると、静電電極14と磁性粉体との距
離が大きく、静電気力の効果がなくなってしまうことが
ある。
【0011】また、図1の分離除去装置は、回収手段と
して、非磁性円筒状管2が静電電極14に対向した位置
で露出している箇所を覆うように吸引回収路12が配置
されている。この吸引回収路12は、気流を利用し、遠
心分離手段や静電分離手段により分離された異物を回収
している。市販の掃除機や吸引装置等を用いて異物を回
収することもでき、その場合、遠心分離手段の全体を覆
って吸引することができる。本発明において、前記回収
手段は、粘着力、静電気力、及び気流の少なくとも一つ
を用いた手段であることが好ましいが、異物を回収する
ことができるものであれば、これらに限定されるもので
はない。また、粘着力、静電気力、及び気流を組み合わ
せて使用することもできる。
【0012】この様な構成において、攪拌体10や非磁
性円筒状管2が、それぞれ図中記載の矢印方向に回転駆
動する。そして、攪拌体10がキャリアとトナーを攪拌
させ、摩擦帯電を起こさせ、キャリアの周りにトナーを
静電気力で付着させる。また、攪拌体10の回転駆動に
より、トナーとキャリアの混合粉体等の磁性粉体6を非
磁性円筒状管2に供給し、非磁性円筒状管2の外周上に
乗った磁性粉体は搬送される。非磁性円筒状管2の外周
に付着した磁性粉体と異物には、非磁性円筒状管2の回
転に伴う遠心力が作用する。キャリアは磁性粉体である
ため非磁性円筒状管2の表面に磁力により付着し、トナ
ーは攪拌体10の攪拌によるキャリアとの摩擦帯電によ
り静電気力でキャリアに付着しているが、埃、紙粉等の
非磁性異物や磁力の弱い粉体異物、及び低帯電トナー等
の異物は、非磁性円筒状管2への付着力が弱いか又は存
在せず、またキャリアとの静電気力による付着も弱いか
又は存在しないため、前述の遠心力により、静電電極1
4と対向している位置において、非磁性円筒状管2の表
面より引き離され飛翔し、磁性粉体から異物の分離除去
が行われる。
【0013】更に、非磁性円筒状管2と静電電極14と
の間に電圧を印加することにより、導電体である金属粉
や抵抗が低下したキャリア等の導電性物質は静電誘導
し、静電電極14側へ引っ張る静電気力により非磁性円
筒状管2の表面から離れ飛翔し、導電性異物の分離除去
は促進される。このとき、トナー帯電と同電極とするこ
とにより、キャリアに静電気力で付着しているトナーを
分離させずに済む。この静電分離手段においては、電源
より静電電極14に電圧を印加し、非磁性円筒状管2表
面の電位を0とした時に、非磁性円筒状管2と静電電極
14との間に、絶対値で100V/mm〜3kV/mm
の電位勾配を与えることが好ましく、絶対値で300〜
800V/mmの電位勾配を与えることがより好まし
い。該電位勾配の絶対値が100V/mm未満となる
と、静電誘導により分極させることができず、導電体を
静電電極に引き寄せることができなくなることがあり、
一方、該電位勾配の絶対値が3kV/mmを超えると、
放電火花が発生する恐れがある。
【0014】上記の遠心力及び/又は静電気力により飛
翔した異物は、気流により吸引回収路12を通り回収す
ることにより、飛翔した異物が飛散し非磁性円筒状管2
表面に戻ることを防ぐことができ、異物の分離除去を確
実なものとする。上記の遠心力及び/又は静電気力によ
り異物が分離除去された磁性粉体は、非磁性円筒状管2
の駆動回転により、再びカバー8内へ収納される。収納
された磁性粉体は攪拌体10により攪拌され、非磁性円
筒状管2へと供給され、繰り返し遠心力及び/又は静電
気力による異物の除去が施され、異物の分離除去が促進
される。
【0015】本発明においては、磁性粉体の磁力、キャ
リアやトナー等の粉体の帯電能等に応じて、非磁性円筒
状管2の回転数、後述する電荷注入電極16に印加する
電圧及び静電電極14に印加する電圧等を変え、充分な
分離除去機能を持たせることが可能である。
【0016】非磁性円筒状管の表面速度と該非磁性円筒
状管の回転数との積は、150〜16000mm/s2
が好ましく、300〜13000mm/s2がより好ま
しい。該表面速度と回転数との積が150mm/s2
満であると、遠心力の作用により効率的に異物を除去す
ることが困難となり、一方、該表面速度と回転数との積
が16000mm/s2を超えると、一度分離された異
物が再び非磁性円筒状管の表面に巻き込まれてしまうこ
とがある。
【0017】図2は、本発明の分離除去装置の第2の実
施形態を示す概略断面図である。図1に示す第1の実施
形態と対応する部分には同一の符号を付し、それらの説
明は省略する。図2の分離除去装置は、静電分離手段と
して、非磁性円筒状管2に対向する位置の、上部には電
荷注入電極16が、下部には静電電極14が配置されて
いる。本発明において、非磁性円筒状管2と電荷注入電
極16との距離は、装置の大きさにもよるが、2〜50
mmが好ましく、5〜15mmがより好ましい。前記距
離が2mm未満であると、磁性粉体と電荷注入電極16
とが接触することがあり、一方、前記距離が50mmを
超えると、電荷注入電極16と磁性粉体との距離が大き
く、電荷注入が行われなくなることがある。この静電分
離手段において、電源より静電電極14及び電荷注入電
極16にそれぞれ電圧を印加する。前述と同様に、非磁
性円筒状管2表面の電位を0とした時、非磁性円筒状管
2と静電電極14との間に、絶対値で100V/mm〜
3kV/mmの電位勾配を与えることが好ましく、絶対
値で300〜800V/mmの電位勾配を与えることが
より好ましい。
【0018】また、非磁性円筒状管2と電荷注入電極1
6との間には、絶対値で100V/mm〜2kV/mm
の電位勾配を与えることが好ましく、絶対値で200〜
800V/mmの電位勾配を与えることがより好まし
い。該電位勾配の絶対値が100V/mm未満となる
と、絶縁体を帯電させることができず、静電電極14で
絶縁体も飛翔することがあり、一方、該電位勾配の絶対
値が2kV/mmを超えると、放電火花が発生する恐れ
がある。
【0019】非磁性円筒状管2の回転駆動により搬送さ
れた磁性粉体中の導電性異物は、電荷注入電極16と非
磁性円筒状管2との間に生じる電圧により、静電誘導を
起こす。静電誘導を起こした導電性異物は、非磁性円筒
状管2の回転駆動により下流に搬送され、静電電極14
部分で電極側に引き寄せられ、非磁性円筒状管2の表面
から飛翔し、磁性粉体から分離除去される。
【0020】図2の分離除去装置の場合、電荷注入電極
16により導電性異物に静電誘導を起こさせるため、次
行程の静電電極14で導電性異物の分離除去が促進され
る。磁力により非磁性円筒状管2の表面に引き寄せられ
ている磁性体異物であっても、導電性であれば磁力とは
反対に作用する静電気力が作用し、除去分離が効果的に
行われ、抵抗が低下したキャリア等の分離除去に効果的
である。前記第1の実施形態で示したように、この分離
除去装置においても遠心力は作用しているため、非磁性
異物、絶縁体の異物の分離除去は行われている。
【0021】図3は、本発明の分離除去装置の第3の実
施形態を示す概略断面図である。図1に示す第1の実施
形態と対応する部分には同一の符号を付し、それらの説
明は省略する。図3の分離除去装置は、非磁性円筒状管
2に対向する位置に静電電極14が配置され、電源より
電圧が印加されている。静電電極14の表面には、回収
手段として両面粘着テープ18が貼ってある。この両面
粘着テープ18は、異物を回収することができるもので
あれば特に制限されるものではなく、市販の両面粘着テ
ープを使用することができる。この様な構成の装置にお
いて、前述した遠心力及び/又は静電気力により非磁性
円筒状管2の表面から飛翔した異物は、両面粘着テープ
18に捕獲回収され、飛散による非磁性円筒状管2表面
への異物の戻りをなくすことができる。この分離除去装
置において、静電電極14は、静電分離手段と回収手段
を兼用している。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。 (実施例1)図2に示す構成の分離除去装置を製造し
た。この分離除去装置は、非磁性円筒状管2の直径30
mm、非磁性円筒状管2の回転数150rpm、非磁性
円筒状管2の表面速度471mm/s、表面速度と回転
数との積7402mm/s2、カバー8内に収納された
異物を含む現像剤(磁性粉体)の量を650gとし、静
電電極14と非磁性円筒状管2との距離を5mm、電荷
注入電極16と非磁性円筒状管2との間隔を5mmとし
た。非磁性円筒状管2は接地し、静電電極14には−
3.0kVの電圧を印加し、非磁性円筒状管2と静電電
極14との間には電位勾配600V/mmを与え、電荷
注入電極16には−1.5kVの電圧を印加し、非磁性
円筒状管2と電荷注入電極16との間には電位勾配30
0V/mmを与えた。
【0023】<評価>この条件下で、分離除去により排
出された異物の数の時間推移を図5に示す。排出される
異物は処理開始5分間に集中しており、650gの現像
剤に含まれる異物を5分間で分離除去する処理能力があ
ることがわかる。
【0024】(実施例2)図2に示す構成の分離除去装
置を製造した。この分離除去装置は、非磁性円筒状管2
の直径20mm、非磁性円筒状管2の回転数230rp
m、非磁性円筒状管2の表面速度482mm/s、表面
速度と回転数との積11602mm/s2、カバー8内
に収納された異物を含む現像剤(磁性粉体)の量を25
0gとし、静電電極14と非磁性円筒状管2との距離を
5mm、電荷注入電極16と非磁性円筒状管2との間隔
を5mmとした。非磁性円筒状管2は接地し、静電電極
14には−3.0kVの電圧を印加し、非磁性円筒状管
2と静電電極14との間には電位勾配600V/mmを
与え、電荷注入電極16には−1.5kVの電圧を印加
し、非磁性円筒状管2と電荷注入電極16との間には電
位勾配300V/mmを与えた。
【0025】(実施例3)図3に示す構成の分離除去装
置を製造した。この分離除去装置は、非磁性円筒状管2
の直径20mm、非磁性円筒状管2の回転数230rp
m、非磁性円筒状管2の表面速度482mm/s、表面
速度と回転数との積11602mm/s2、カバー8内
に収納された異物を含む現像剤(磁性粉体)の量を25
0gとし、静電電極14と非磁性円筒状管2との距離を
5mmとした。非磁性円筒状管2は接地し、静電電極1
4には−3.0kVの電圧を印加し、非磁性円筒状管2
と静電電極14との間には電位勾配600V/mmを与
えた。異物の回収には、両面粘着テープ18を用い、こ
れを静電電極14の表面に貼り付けた。両面粘着テープ
18の厚みは、1mmであった。
【0026】<評価>上記実施例2及び実施例3の分離
除去装置により異物の分離除去を施した現像剤と、異物
の分離除去を施していない現像剤とをそれぞれ用い、カ
ラープリンター(富士ゼロックス製DocuPrint
C620)で画像記録を行い、発生する画像ディフェ
クトの発生個数を、コピー枚数10枚、100枚、10
00枚の各々について調べた。結果を下記表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1の結果から、本発明の分離除去装置で
処理した現像剤を使用したカラープリンターでは画像デ
ィフェクトが未発生であり、本発明の分離除去装置を用
いることにより、画像欠陥の無い高品質な画像を提供で
きることがわかる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、異物を含む磁性粉体か
ら、例えば、磁力の弱い粉体、非磁性体である埃や紙
粉、粒径が大きい粉体、抵抗が低下した現像剤等を排出
し、現像装置内の目詰まり、現像剤流動性の低下、像担
持体への異物の飛翔等が原因の画像不良を防止すること
ができる信頼性の高い磁性粉体中異物の分離除去装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分離除去装置の第1の実施形態を示
す概略断面図である。
【図2】 本発明の分離除去装置の第2の実施形態を示
す概略断面図である。
【図3】 本発明の分離除去装置の第3の実施形態を示
す概略断面図である。
【図4】 本発明の分離除去装置の第4の実施形態を示
す概略断面図である。
【図5】 実施例1の評価結果を示すグラフである。
【符号の説明】
2 非磁性円筒状管(非磁性管体) 4 磁石(磁力発生機) 6 異物を含む磁性粉体 8 カバー 10 攪拌体 12 吸引回収路(回収手段) 14 静電電極(静電分離手段) 16 電荷注入電極(静電分離手段) 18 両面粘着テープ(回収手段) 20 感光体ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B03C 7/06 B03C 7/06 G03G 15/08 507 G03G 15/08 507Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な非磁性管体、及び該非磁性管
    体の内側に設置された磁力発生機を有し、該磁力発生機
    の磁力により前記非磁性管体上に異物を含む磁性粉体を
    吸引搬送し、かつ前記非磁性管体の回転による遠心力に
    より前記磁性粉体中の異物を分離する遠心分離手段と、
    この遠心分離手段により分離された異物を回収する回収
    手段と、を備えていることを特徴とする磁性粉体中異物
    の分離除去装置。
  2. 【請求項2】 前記非磁性管体に対向して設置された1
    以上の電極を有し、該電極の静電気力により前記磁性粉
    体中の導電性異物を分離する静電分離手段を備え、前記
    回収手段が、遠心分離手段及び静電分離手段により分離
    された異物を回収する請求項1に記載の磁性粉体中異物
    の分離除去装置。
  3. 【請求項3】 前記回収手段が、粘着力、静電気力、及
    び気流の少なくとも一つを用いた手段である請求項1又
    は2に記載の磁性粉体中異物の分離除去装置。
  4. 【請求項4】 前記遠心分離手段が、異物を分離した磁
    性粉体を再度、非磁性管体に供給し、異物の分離を繰り
    返し行う手段である請求項1から3のいずれかに記載の
    磁性粉体中異物の分離除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104998752A (zh) * 2015-08-06 2015-10-28 四川川起钢结构有限公司 钢结构用锈尘分离装置

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