JP2002065826A - 油性ゲル状芳香剤組成物 - Google Patents
油性ゲル状芳香剤組成物Info
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- JP2002065826A JP2002065826A JP2000261404A JP2000261404A JP2002065826A JP 2002065826 A JP2002065826 A JP 2002065826A JP 2000261404 A JP2000261404 A JP 2000261404A JP 2000261404 A JP2000261404 A JP 2000261404A JP 2002065826 A JP2002065826 A JP 2002065826A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】耐熱性がよく、夏期の車での搬送中に溶解する
危険性のない油性ゲル状芳香剤組成物を提供すること。 【解決手段】硬化ひまし油及び/又は12−ヒドロキシ
ステアリン酸と、パラフィンワックスと、脂肪酸アマイ
ド及び/又は置換尿素化合物と、揮発性炭化水素化合物
と、香料とを含む油性ゲル状芳香剤組成物、若しくは1
2−ヒドロキシステアリン酸と、脂肪酸アマイド及び/
又は置換尿素化合物と、揮発性炭化水素化合物と、香料
とを含む油性ゲル状芳香剤組成物。
危険性のない油性ゲル状芳香剤組成物を提供すること。 【解決手段】硬化ひまし油及び/又は12−ヒドロキシ
ステアリン酸と、パラフィンワックスと、脂肪酸アマイ
ド及び/又は置換尿素化合物と、揮発性炭化水素化合物
と、香料とを含む油性ゲル状芳香剤組成物、若しくは1
2−ヒドロキシステアリン酸と、脂肪酸アマイド及び/
又は置換尿素化合物と、揮発性炭化水素化合物と、香料
とを含む油性ゲル状芳香剤組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油性ゲル状芳香剤
組成物に関する。
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油性のゲル状芳香剤として、テル
ペン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水素等を、硬化
ひまし油や12−ヒドロキシステアリン酸でゲル化した
物などが知られている。しかしながら、これらの油性ゲ
ル状芳香剤は、耐熱性が悪く、夏期の車での搬送中に溶
解する危険性がある、という欠点がある。
ペン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水素等を、硬化
ひまし油や12−ヒドロキシステアリン酸でゲル化した
物などが知られている。しかしながら、これらの油性ゲ
ル状芳香剤は、耐熱性が悪く、夏期の車での搬送中に溶
解する危険性がある、という欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱
性がよく、夏期の車での搬送中に溶解する危険性のない
油性ゲル状芳香剤組成物を提供することにある。
性がよく、夏期の車での搬送中に溶解する危険性のない
油性ゲル状芳香剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、硬化ひ
まし油及び/又は12−ヒドロキシステアリン酸と、パ
ラフィンワックスと、脂肪酸アマイド及び/又は置換尿
素化合物と、揮発性炭化水素化合物と、香料とを含む油
性ゲル状芳香剤組成物が提供される。また本発明によれ
ば、12−ヒドロキシステアリン酸と、脂肪酸アマイド
及び/又は置換尿素化合物と、揮発性炭化水素化合物
と、香料とを含む油性ゲル状芳香剤組成物が提供され
る。
まし油及び/又は12−ヒドロキシステアリン酸と、パ
ラフィンワックスと、脂肪酸アマイド及び/又は置換尿
素化合物と、揮発性炭化水素化合物と、香料とを含む油
性ゲル状芳香剤組成物が提供される。また本発明によれ
ば、12−ヒドロキシステアリン酸と、脂肪酸アマイド
及び/又は置換尿素化合物と、揮発性炭化水素化合物
と、香料とを含む油性ゲル状芳香剤組成物が提供され
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明の油性ゲル状芳香剤は、硬化ひまし油及び/
又は12−ヒドロキシステアリン酸を含む。これらはゲ
ル化剤等として作用する。硬化ひまし油は、ひまし油を
水素添加した物であり、融点85〜87℃、けん化価1
75〜185のものが好ましい。また12−ヒドロキシ
ステアリン酸は、硬化ひまし油をけん化分解した物で、
融点75℃、けん化価177〜188の物が好ましい。
る。本発明の油性ゲル状芳香剤は、硬化ひまし油及び/
又は12−ヒドロキシステアリン酸を含む。これらはゲ
ル化剤等として作用する。硬化ひまし油は、ひまし油を
水素添加した物であり、融点85〜87℃、けん化価1
75〜185のものが好ましい。また12−ヒドロキシ
ステアリン酸は、硬化ひまし油をけん化分解した物で、
融点75℃、けん化価177〜188の物が好ましい。
【0006】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物におい
て、前記硬化ひまし油及び/又は12−ヒドロキシステ
アリン酸の含有割合は2〜20質量%であることが好ま
しい。硬化ひまし油及び/又は12−ヒドロキシステア
リン酸の含有割合が2質量%未満では、得られる組成物
のゲルの強度が不十分となる恐れがあり、20質量%を
越えると、ゲル状芳香剤が揮散した後の残量が多くなり
好ましくない。
て、前記硬化ひまし油及び/又は12−ヒドロキシステ
アリン酸の含有割合は2〜20質量%であることが好ま
しい。硬化ひまし油及び/又は12−ヒドロキシステア
リン酸の含有割合が2質量%未満では、得られる組成物
のゲルの強度が不十分となる恐れがあり、20質量%を
越えると、ゲル状芳香剤が揮散した後の残量が多くなり
好ましくない。
【0007】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物は、パラ
フィンワックスを含ませることができる。これはゲル化
助剤等として作用し、油性ゲル状芳香剤組成物の硬さや
安定性を良好にすることができる。ただし、ゲル化剤と
して12−ヒドロキシステアリン酸を使用した場合は、
パラフインワックスを含まなくても良い。
フィンワックスを含ませることができる。これはゲル化
助剤等として作用し、油性ゲル状芳香剤組成物の硬さや
安定性を良好にすることができる。ただし、ゲル化剤と
して12−ヒドロキシステアリン酸を使用した場合は、
パラフインワックスを含まなくても良い。
【0008】前記パラフィンワックスは、好ましくは融
点が60℃以上、更に好ましくは68℃以上の物を用い
ることが好ましい。合成または天然のパラフィンワック
スいずれをも用いることができるが、合成のパラフィン
ワックスでは、FT−100(商品名、日本精蝋製)が特
に好ましい。
点が60℃以上、更に好ましくは68℃以上の物を用い
ることが好ましい。合成または天然のパラフィンワック
スいずれをも用いることができるが、合成のパラフィン
ワックスでは、FT−100(商品名、日本精蝋製)が特
に好ましい。
【0009】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物におい
て、パラフィンワックスを含有させる場合の含有割合
は、1〜10質量%であることが好ましい。1質量%未
満では油性ゲル状芳香剤組成物の好ましい硬さ、安定性
等を得ることができず、10質量%を越えて用いるとゲ
ル状芳香剤が揮散した後の残量が多くなり好ましくな
い。
て、パラフィンワックスを含有させる場合の含有割合
は、1〜10質量%であることが好ましい。1質量%未
満では油性ゲル状芳香剤組成物の好ましい硬さ、安定性
等を得ることができず、10質量%を越えて用いるとゲ
ル状芳香剤が揮散した後の残量が多くなり好ましくな
い。
【0010】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物は、基材
として、テルペン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水
素、ノルマルパラフィン系炭化水素、またはこれらの混
合物等の揮発性炭化水素化合物を含む。前記テルペン系
炭化水素としては、例えば、α−ピネン、β−ピネン、
d−リモネン、L−リモネン、ジペンテン、p−メンタ
ン、ピナン、またはこれらの混合物等が好ましく挙げら
れる。前記ノルマルパラフイン系炭化水素及びイソパラ
フィン系炭化水素としては、例えば、C8H18〜C18H
38、好ましくはC10H22〜C16H34等が挙げられる。
として、テルペン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水
素、ノルマルパラフィン系炭化水素、またはこれらの混
合物等の揮発性炭化水素化合物を含む。前記テルペン系
炭化水素としては、例えば、α−ピネン、β−ピネン、
d−リモネン、L−リモネン、ジペンテン、p−メンタ
ン、ピナン、またはこれらの混合物等が好ましく挙げら
れる。前記ノルマルパラフイン系炭化水素及びイソパラ
フィン系炭化水素としては、例えば、C8H18〜C18H
38、好ましくはC10H22〜C16H34等が挙げられる。
【0011】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物におい
て、前記揮発性炭化水素化合物の含有割合は、通常30
〜95質量%である。
て、前記揮発性炭化水素化合物の含有割合は、通常30
〜95質量%である。
【0012】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物は、脂肪
酸アマイド及び/又は置換尿素化合物を含む。前記脂肪
酸アマイド化合物としては、例えば、ラウリン酸アマイ
ド、パルミチン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、べ
へン酸アマイド、ヒドロキシステアリン酸アマイド、オ
レイン酸アマイド、エルカ酸アマイド、リシノール酸ア
マイド、N−ラウリルラウリン酸アマイド、N−パルミ
チルパルミチン酸アマイド、N−ステアリルステアリン
酸アマイド、N−オレイルオレイン酸アマイド、N−ステ
アリルオレイン酸アマイド、N−オレイルステアリン酸
アマイド、N−ステアリルエルカ酸アマイド、N−オレイ
ルパルミチン酸アマイド、N−ステアリル12ヒドロキ
システアリン酸アマイド、N−オレイル12ヒドロキシ
ステアリン酸アマイド、メチロールステアリン酸アマイ
ド、メチロールベへン酸アマイド、メチレンビスステア
リン酸アマイド、メチレンビスラウリン酸アマイド、メ
チレンビスヒドロキシステアリン酸アマイド、エチレン
ビスカプリル酸アマイド、エチレンビスカプリン酸アマ
イド、エチレンビスラウリン酸アマイド、エチレンビス
ステアリン酸アマイド、エチレンビスイソステアリン酸
アマイド、エチレンビスヒドロキシステアリン酸アマイ
ド、エチレンビスベへン酸アマイド、ヘキサメチレンビ
スステアリン酸アマイド、へキサメチレンビスベへン酸
アマイド、ヘキサメチレンビスヒドロキシステアリン酸
アマイド、ブチレンビスヒドロキシステアリン酸アマイ
ド、N,N’−ジステアリルアジピン酸アマイド、N,N’
−ジステアリルセバシン酸アマイド、メチレンビスオレ
イン酸アマイド、エチレンビスオレイン酸アマイド、エ
チレンビスエルカ酸アマイド、ヘキサメチレンビスオレ
イン酸アマイド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アマイ
ド、N,N’−ジオレイルセバシン酸アマイド、m−キシ
リレンビスステアリン酸アマイド、N,N’−ジステアリ
ルイソフタル酸アマイド、またはこれらの混合物等が挙
げられる。
酸アマイド及び/又は置換尿素化合物を含む。前記脂肪
酸アマイド化合物としては、例えば、ラウリン酸アマイ
ド、パルミチン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、べ
へン酸アマイド、ヒドロキシステアリン酸アマイド、オ
レイン酸アマイド、エルカ酸アマイド、リシノール酸ア
マイド、N−ラウリルラウリン酸アマイド、N−パルミ
チルパルミチン酸アマイド、N−ステアリルステアリン
酸アマイド、N−オレイルオレイン酸アマイド、N−ステ
アリルオレイン酸アマイド、N−オレイルステアリン酸
アマイド、N−ステアリルエルカ酸アマイド、N−オレイ
ルパルミチン酸アマイド、N−ステアリル12ヒドロキ
システアリン酸アマイド、N−オレイル12ヒドロキシ
ステアリン酸アマイド、メチロールステアリン酸アマイ
ド、メチロールベへン酸アマイド、メチレンビスステア
リン酸アマイド、メチレンビスラウリン酸アマイド、メ
チレンビスヒドロキシステアリン酸アマイド、エチレン
ビスカプリル酸アマイド、エチレンビスカプリン酸アマ
イド、エチレンビスラウリン酸アマイド、エチレンビス
ステアリン酸アマイド、エチレンビスイソステアリン酸
アマイド、エチレンビスヒドロキシステアリン酸アマイ
ド、エチレンビスベへン酸アマイド、ヘキサメチレンビ
スステアリン酸アマイド、へキサメチレンビスベへン酸
アマイド、ヘキサメチレンビスヒドロキシステアリン酸
アマイド、ブチレンビスヒドロキシステアリン酸アマイ
ド、N,N’−ジステアリルアジピン酸アマイド、N,N’
−ジステアリルセバシン酸アマイド、メチレンビスオレ
イン酸アマイド、エチレンビスオレイン酸アマイド、エ
チレンビスエルカ酸アマイド、ヘキサメチレンビスオレ
イン酸アマイド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アマイ
ド、N,N’−ジオレイルセバシン酸アマイド、m−キシ
リレンビスステアリン酸アマイド、N,N’−ジステアリ
ルイソフタル酸アマイド、またはこれらの混合物等が挙
げられる。
【0013】前記置換尿素化合物としては、例えば、N
−ブチル−N’−ステアリル尿素、N−フェニル−N’−
ステアリル尿素、N−ステアリル−N’−ステアリル尿
素、キシリレンビスステアリル尿素、トルイレンビスス
テアリル尿素、ヘキサメチレンビスステアリル尿素、ジ
フェニルメタンビスステアリル尿素、ジフェニルメタン
ビスラウリル尿素、またはこれらの混合物等が挙げられ
る。
−ブチル−N’−ステアリル尿素、N−フェニル−N’−
ステアリル尿素、N−ステアリル−N’−ステアリル尿
素、キシリレンビスステアリル尿素、トルイレンビスス
テアリル尿素、ヘキサメチレンビスステアリル尿素、ジ
フェニルメタンビスステアリル尿素、ジフェニルメタン
ビスラウリル尿素、またはこれらの混合物等が挙げられ
る。
【0014】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物におい
て、脂肪酸アマイド及び/又は置換尿素化合物の含有割
合は0.1〜10質量%程度であることが望ましい。
0.1質量%未満では所望の効果が得られず、10質量
%を超えて用いるとゲル状芳香剤が揮散した後の残量が
多くなり好ましくない。
て、脂肪酸アマイド及び/又は置換尿素化合物の含有割
合は0.1〜10質量%程度であることが望ましい。
0.1質量%未満では所望の効果が得られず、10質量
%を超えて用いるとゲル状芳香剤が揮散した後の残量が
多くなり好ましくない。
【0015】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物は、香料
を含む。前記香料としては、特に限定されず、どのよう
な香りを賦香する物であっても使用できる。
を含む。前記香料としては、特に限定されず、どのよう
な香りを賦香する物であっても使用できる。
【0016】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物におい
て、前記香料の含有割合は、0.01〜40質量%が好
ましく、特に0.1〜30質量%であることが望まし
い。
て、前記香料の含有割合は、0.01〜40質量%が好
ましく、特に0.1〜30質量%であることが望まし
い。
【0017】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物は、更に
必要に応じて、油溶性の消臭剤等を含んでいても良い。
このような油溶性消臭剤としては、例えば、ピルビン酸
エステル類、2−エチルへキサン酸亜鉛、リシノール酸
亜鉛、メタアクリル酸エステル等が好ましく挙げられ
る。
必要に応じて、油溶性の消臭剤等を含んでいても良い。
このような油溶性消臭剤としては、例えば、ピルビン酸
エステル類、2−エチルへキサン酸亜鉛、リシノール酸
亜鉛、メタアクリル酸エステル等が好ましく挙げられ
る。
【0018】本発明の油溶性ゲル状芳香剤組成物は、必
要に応じて他の添加剤を適宜配合することができる。他
の添加剤としては、BHT等の酸化防止剤;ステアリン
酸アルミニウムもしくは2−エチルヘキサン酸アルミニ
ウム等の脂肪酸金属塩;エチルセルロースまたはエチル
ヒドロキシエチルセルロース等の増粘剤;酸化亜鉛、酸
化チタン、その他の着色顔料等の色素若しくは顔料;増
量剤としてのw/o型界面活性剤と共に配合する水等が
挙げられる。
要に応じて他の添加剤を適宜配合することができる。他
の添加剤としては、BHT等の酸化防止剤;ステアリン
酸アルミニウムもしくは2−エチルヘキサン酸アルミニ
ウム等の脂肪酸金属塩;エチルセルロースまたはエチル
ヒドロキシエチルセルロース等の増粘剤;酸化亜鉛、酸
化チタン、その他の着色顔料等の色素若しくは顔料;増
量剤としてのw/o型界面活性剤と共に配合する水等が
挙げられる。
【0019】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物は、以下
の方法等により製造することができる。まず、前記硬化
ひまし油及び/又は12−ヒドロキシステアリン酸と、
前記パラフィンワックスと、脂肪酸アマイド及び/又は
置換尿素化合物と、揮発性炭化水素化合物とを、温度9
0℃にて、前記硬化ひまし油及び/又は12−ヒドロキ
システアリン酸と、前記パラフィンワックスと、脂肪酸
アマイド及び/又は置換尿素化合物とが完全に溶解する
まで加熱撹拌する。次いで85℃まで冷却した後に、所
望の香料を添加して、十分に撹拌してから放冷する方法
等が挙げられ、このような方法により安定な白色ゲル状
の芳香剤組成物を得ることができる。
の方法等により製造することができる。まず、前記硬化
ひまし油及び/又は12−ヒドロキシステアリン酸と、
前記パラフィンワックスと、脂肪酸アマイド及び/又は
置換尿素化合物と、揮発性炭化水素化合物とを、温度9
0℃にて、前記硬化ひまし油及び/又は12−ヒドロキ
システアリン酸と、前記パラフィンワックスと、脂肪酸
アマイド及び/又は置換尿素化合物とが完全に溶解する
まで加熱撹拌する。次いで85℃まで冷却した後に、所
望の香料を添加して、十分に撹拌してから放冷する方法
等が挙げられ、このような方法により安定な白色ゲル状
の芳香剤組成物を得ることができる。
【0020】本発明の油性ゲル状芳香材組成物のゲル化
温度は、60℃以上が好ましく、通常、60〜80℃で
ある。また、融点は、65℃以上が好ましく、通常、6
5〜85℃である。
温度は、60℃以上が好ましく、通常、60〜80℃で
ある。また、融点は、65℃以上が好ましく、通常、6
5〜85℃である。
【0021】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物の用途と
しては、特に限定されないが、室内の芳香消臭、自動車
内の芳香消臭、トイレ内の芳香消臭、下駄箱内の芳香消
臭、台所周りの芳香消臭、浴室内の芳香消臭等が挙げら
れる。
しては、特に限定されないが、室内の芳香消臭、自動車
内の芳香消臭、トイレ内の芳香消臭、下駄箱内の芳香消
臭、台所周りの芳香消臭、浴室内の芳香消臭等が挙げら
れる。
【0022】
【発明の効果】本発明の油性ゲル状芳香剤組成物は、特
に、脂肪酸アマイド及び/又は置換尿素化合物を配合す
るので、組成物のゲル化温度及び融点を上げることがで
き、耐熱性が向上し、夏期における車での搬送中に起こ
りうるゲルの崩壊等を防止することができる。
に、脂肪酸アマイド及び/又は置換尿素化合物を配合す
るので、組成物のゲル化温度及び融点を上げることがで
き、耐熱性が向上し、夏期における車での搬送中に起こ
りうるゲルの崩壊等を防止することができる。
【0023】
【実施例】以下実施例により更に詳細に説明するが、本
発明は、これらに限定されるものではない。実施例1 硬化ひまし油9.0g、パラフィンワックスFT−10
0(商品名、日本精蝋製)2.5g、脂肪酸アマイドスリ
パックスE(商品名、日本化成製)2.0g及びd−リモ
ネン83.5gを200mlコニカルビーカーに入れ、
90℃で硬化ひまし油、パラフィンワックス及び脂肪酸
アマイドが完全に溶解するまで撹拌した。次いで、85
℃に冷却し、香料(レモンの香り)3.0gを加え、よく
かき混ぜて容器に充填したところ、白色ゲル状の芳香剤
組成物が得られた。得られた芳香剤組成物のゲル化温度
は63℃であった。また融点を測定した。測定方法は、
得られた油性ゲル状芳香剤組成物をガラス容器に50g
充填し、それらを60℃の恒温層に入れ、0.5℃/時
間(h)で昇温させることによって行った。結果を表1に
示す。
発明は、これらに限定されるものではない。実施例1 硬化ひまし油9.0g、パラフィンワックスFT−10
0(商品名、日本精蝋製)2.5g、脂肪酸アマイドスリ
パックスE(商品名、日本化成製)2.0g及びd−リモ
ネン83.5gを200mlコニカルビーカーに入れ、
90℃で硬化ひまし油、パラフィンワックス及び脂肪酸
アマイドが完全に溶解するまで撹拌した。次いで、85
℃に冷却し、香料(レモンの香り)3.0gを加え、よく
かき混ぜて容器に充填したところ、白色ゲル状の芳香剤
組成物が得られた。得られた芳香剤組成物のゲル化温度
は63℃であった。また融点を測定した。測定方法は、
得られた油性ゲル状芳香剤組成物をガラス容器に50g
充填し、それらを60℃の恒温層に入れ、0.5℃/時
間(h)で昇温させることによって行った。結果を表1に
示す。
【0024】実施例2 硬化ひまし油9.0g、パラフィンワックスFT−10
0(商品名、日本精蝋製)2.5g、置換尿素化合物ハク
リーンSX(商品名、日本化成製)2.0g及びd−リモ
ネン83.5gを200mlコニカルビーカーに入れ、
90℃で硬化ひまし油、パラフィンワックス及び置換尿
素化合物が完全に溶解するまで撹拌した。次いで、85
℃に冷却し、香料(レモンの香り)3.0gを加え、よく
かき混ぜて容器に充填したところ、白色ゲル状の芳香剤
組成物が得られた。得られた芳香剤組成物のゲル化温度
は65℃であった。また実施例1と同様に融点を測定し
た。結果を表1に示す。
0(商品名、日本精蝋製)2.5g、置換尿素化合物ハク
リーンSX(商品名、日本化成製)2.0g及びd−リモ
ネン83.5gを200mlコニカルビーカーに入れ、
90℃で硬化ひまし油、パラフィンワックス及び置換尿
素化合物が完全に溶解するまで撹拌した。次いで、85
℃に冷却し、香料(レモンの香り)3.0gを加え、よく
かき混ぜて容器に充填したところ、白色ゲル状の芳香剤
組成物が得られた。得られた芳香剤組成物のゲル化温度
は65℃であった。また実施例1と同様に融点を測定し
た。結果を表1に示す。
【0025】実施例3 12−ヒドロキシステアリン酸5.0g、脂肪酸アマイ
ドスリパックスE(商品名、日本化成製)5.0g及びd
−リモネン87.0gを200mlコニカルビーカーに
入れ、90℃で12−ヒドロキシステアリン酸及び脂肪
酸アマイドが完全に溶解するまで撹拌した。次いで、8
5℃に冷却し、香料(レモンの香り)3.0gを加え、よ
くかき混ぜて容器に充填したところ、白色ゲル状の芳香
剤組成物が得られた。得られた芳香剤組成物のゲル化温
度は75℃であった。また実施例1と同様に融点を測定
した。結果を表1に示す。
ドスリパックスE(商品名、日本化成製)5.0g及びd
−リモネン87.0gを200mlコニカルビーカーに
入れ、90℃で12−ヒドロキシステアリン酸及び脂肪
酸アマイドが完全に溶解するまで撹拌した。次いで、8
5℃に冷却し、香料(レモンの香り)3.0gを加え、よ
くかき混ぜて容器に充填したところ、白色ゲル状の芳香
剤組成物が得られた。得られた芳香剤組成物のゲル化温
度は75℃であった。また実施例1と同様に融点を測定
した。結果を表1に示す。
【0026】比較例1 硬化ひまし油9.0g、パラフィンワックスFT−10
0(商品名、日本精蝋製)2.5g及びd−リモネン8
5.5gを200mlコニカルビーカーに入れ、90℃
で硬化ひまし油及びパラフィンワックスが完全に溶解す
るまで撹拌した。次いで、85℃に冷却し、香料(レモ
ンの香り)3.0gを加え、よくかき混ぜて容器に充填
したところ、白色ゲル状の芳香剤組成物が得られた。得
られた芳香剤組成物のゲル化温度は55℃であった。ま
た実施例1と同様に融点を測定した。結果を表1に示
す。
0(商品名、日本精蝋製)2.5g及びd−リモネン8
5.5gを200mlコニカルビーカーに入れ、90℃
で硬化ひまし油及びパラフィンワックスが完全に溶解す
るまで撹拌した。次いで、85℃に冷却し、香料(レモ
ンの香り)3.0gを加え、よくかき混ぜて容器に充填
したところ、白色ゲル状の芳香剤組成物が得られた。得
られた芳香剤組成物のゲル化温度は55℃であった。ま
た実施例1と同様に融点を測定した。結果を表1に示
す。
【0027】比較例2 12−ヒドロキシステアリン酸10.0g及びd−リモ
ネン87.0gを200mlコニカルビーカーに入れ、
80℃で12−ヒドロキシステアリン酸が完全に溶解す
るまで撹拌した。次いで、70℃に冷却し、香料(レモ
ンの香り)3.0gを加え、よくかき混ぜて容器に充填
したところ、半透明白色ゲル状の芳香剤組成物が得られ
た。得られた芳香剤組成物のゲル化温度は46℃であっ
た。また実施例1と同様に融点を測定した。結果を表1
に示す。
ネン87.0gを200mlコニカルビーカーに入れ、
80℃で12−ヒドロキシステアリン酸が完全に溶解す
るまで撹拌した。次いで、70℃に冷却し、香料(レモ
ンの香り)3.0gを加え、よくかき混ぜて容器に充填
したところ、半透明白色ゲル状の芳香剤組成物が得られ
た。得られた芳香剤組成物のゲル化温度は46℃であっ
た。また実施例1と同様に融点を測定した。結果を表1
に示す。
【0028】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 91/00 C08L 91/00 91/06 91/06 (72)発明者 谷口 康雄 大阪府東淀川区東淡路1丁目6番27号 大 洋香料株式会社研究所内 (72)発明者 福田 清司 大阪府東淀川区東淡路1丁目6番27号 大 洋香料株式会社研究所内 Fターム(参考) 4C080 AA04 BB03 HH06 KK03 MM16 NN14 NN18 NN30 4J002 AE04X AE05W EA009 EA019 EA029 EF056 EP007 EP017 ET018 FD209 GB00 GC00
Claims (2)
- 【請求項1】 硬化ひまし油及び/又は12−ヒドロキ
システアリン酸と、パラフィンワックスと、脂肪酸アマ
イド及び/又は置換尿素化合物と、揮発性炭化水素化合
物と、香料とを含む油性ゲル状芳香剤組成物。 - 【請求項2】 12−ヒドロキシステアリン酸と、脂肪
酸アマイド及び/又は置換尿素化合物と、揮発性炭化水
素化合物と、香料とを含む油性ゲル状芳香剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000261404A JP2002065826A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 油性ゲル状芳香剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000261404A JP2002065826A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 油性ゲル状芳香剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002065826A true JP2002065826A (ja) | 2002-03-05 |
Family
ID=18749249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000261404A Pending JP2002065826A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 油性ゲル状芳香剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002065826A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011514398A (ja) * | 2008-01-29 | 2011-05-06 | 中津 哲夫 | 機能性素材とデリバリーゲル組成物とその製造方法 |
CN112138196A (zh) * | 2019-06-28 | 2020-12-29 | 广东爱车小屋电子商务科技有限公司 | 凝胶空气清新剂及其制备方法 |
CN114191592A (zh) * | 2021-12-25 | 2022-03-18 | 蔓莎(苏州)工艺制品有限公司 | 一种热香爆发香薰 |
-
2000
- 2000-08-30 JP JP2000261404A patent/JP2002065826A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011514398A (ja) * | 2008-01-29 | 2011-05-06 | 中津 哲夫 | 機能性素材とデリバリーゲル組成物とその製造方法 |
CN112138196A (zh) * | 2019-06-28 | 2020-12-29 | 广东爱车小屋电子商务科技有限公司 | 凝胶空气清新剂及其制备方法 |
CN114191592A (zh) * | 2021-12-25 | 2022-03-18 | 蔓莎(苏州)工艺制品有限公司 | 一种热香爆发香薰 |
CN114191592B (zh) * | 2021-12-25 | 2023-09-26 | 蔓莎(苏州)工艺制品有限公司 | 一种热香爆发香薰 |
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