JP2002065717A - 輻射暖房装置 - Google Patents

輻射暖房装置

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JP2002065717A
JP2002065717A JP2000255771A JP2000255771A JP2002065717A JP 2002065717 A JP2002065717 A JP 2002065717A JP 2000255771 A JP2000255771 A JP 2000255771A JP 2000255771 A JP2000255771 A JP 2000255771A JP 2002065717 A JP2002065717 A JP 2002065717A
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heater
radiant
heat
heating device
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JP2000255771A
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Hiroyuki Tsuboi
宏之 坪井
Takeshi Miura
剛 三浦
Tatsuya Osaki
達也 大崎
Kazuyuki Hirayama
一行 平山
Shingo Tanaka
真吾 田中
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輻射熱を利用した暖房装置において、やけど
の心配がない構造を提供する。 【解決手段】 輻射熱を放射するヒータの前面に、人体
が触れないようにするとともに、輻射熱を通過させる開
口部を有するガードを設け、そのガードに輻射熱を反射
する材料を用い、輻射熱を吸収しないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座る用途に用いら
れる装置に設置される輻射熱を利用した暖房装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、暖房の手段として、エアコンや温
風ヒータのように空気を暖める方法やホットカーペット
のように接触している部分を暖める方法が主流であっ
た。しかしながら、これらの方法は、エネルギー効率や
暖房効果の面から、必ずしも有効な手段とは言えなかっ
た。つまり、空気を暖める場合は、部屋全体を暖めなけ
れば効果が出ないため、余分なエネルギーを消費してし
まうことになる。また、接触している部分を暖める場
合、接触している部分は暖かいが、そうでない部分は寒
いので、決して快適な状態とは言えず、暖房としての役
割を十分果たしていないのが現実である。
【0003】省エネや快適性が求められる近年にあっ
て、新しい暖房の方法として、赤外線などの輻射熱を利
用した暖房装置が提案されている。例えば、特開平8−
98896号公報に記載されているように、いすの各部
分に遠赤外線を放射するヒータを埋設して、体の各部を
暖めるといった手段が提案されている。また、トイレに
おいては、実開平6−34600号公報に記載されてい
るように、便蓋に遠赤外線ヒータを設置して背中を暖め
る手段が提案されている。これらの暖房装置は、いずれ
もスポット的に熱を供給し、しかも空気に吸収されるこ
となく、熱を伝達しているので、供給エネルギー量を最
小限にすることができ、エネルギー効率を上げることが
できる。また、輻射熱の場合、たとえ局部的に熱を受け
たとしても血液を媒体として、体全体に暖かさを伝える
性質を持っており、心地良い暖房感を得ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非接触
の状態で、人が暖まるレベルの輻射熱を発するために
は、ある程度ヒータを高温にする必要がある。この温度
はヒータと人体との距離によって変わってくる。したが
って、人体が誤ってヒータに触れるとやけどの恐れがあ
るので、人が触れないようにするガードが必要になって
くる。
【0005】このガードには、例えば、特開平8−98
896号公報に記載されているように、ポリエステルの
網のようなものが考えられる。しかしながら、このよう
な輻射熱吸収体を使用すると、輻射熱の効果が薄れると
ともに、このガード自体が発熱してしまい、やけどの危
険性がでてくる。本発明はこれらの課題を解決するため
になされたものであり、やけどの心配がない輻射熱を利
用した暖房装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記課
題を解決する為になされた請求項第1項記載の発明は、
座部を有する装置に設置され、熱源として輻射熱を放射
するヒータが埋設されるとともに、前記ヒータに人体が
触れないようにし、かつ、ヒータによる輻射熱を通過さ
せる開口部を有するガードが設けられた輻射暖房装置に
おいて、前記ガードは輻射熱を反射することを特徴とす
る。
【0007】本発明においては、ヒータに直接人体が触
れないようにするためのガードに、輻射熱を反射する材
料を用いることにより、輻射熱を吸収しないので、熱を
無駄にすることがなく、さらにガード自体が発熱するこ
とがなくなり、やけどの心配をなくすことができる。し
かも、ガードの、輻射熱を通過させる開口部の形状をメ
ッシュ状とすれば、輻射熱が通過することができるの
で、人体を効率良く暖めることができる。
【0008】請求項第2項記載の発明は、前記ガード
は、メッキを施した金属から成ることを特徴とする。
【0009】輻射熱を反射する材料として、光沢のある
金属があげられる。特にクロムメッキで仕上げることに
より鏡と同じように反射率を上げることができる。本発
明においては、ガードにメッキを施した金属を使用する
ことにより、輻射熱を吸収することがなく、しかも強度
のある輻射暖房装置を実現することができる。
【0010】請求項第3項記載の発明は、前記ガード
は、メッキを施した樹脂から成ることを特徴とする
【0011】前項のように、ガードに金属材料を使用す
れば、強度を出すことができるが、金属の場合、樹脂に
比べ加工形状の自由度では劣ってしまう。したがって、
強度を必要としない部分に関しては、樹脂にメッキした
ものを使用することにより、自由な形状を得ることがで
き、コストも安くすることができる。
【0012】請求項第4項記載の発明は、前記ガードを
覆うカバーを脱着自在に設けたことを特徴とする。
【0013】輻射暖房装置のガード部分は、輻射熱を吸
収しないため、低温に保たれている。そのため、この部
分に触れると冷たく感じてしまうことになる。また、ト
イレの便蓋にこの輻射暖房装置を取り付けた際に、非常
に汚れやすいので、掃除をするのに大変な労力を費やす
ことになる。本発明においては、ガードを覆うカバーを
脱着自在に設けた構造にすることにより、ガードに人体
が触れた時の冷やり感を防ぐことができるとともに、取
外して容易に清掃することができる。
【0014】請求項第5項記載の発明は、人体検出手段
の検出信号に基づいて通電制御されることを特徴とす
る。
【0015】本発明の輻射暖房装置は、人体の暖房を目
的としているため、人が居るときのみ通電し、人が居な
いときは通電を遮断することが望ましい。本発明におい
ては、人体検出手段を輻射暖房装置に組み込み、この人
体検出手段の信号をもとにして、輻射暖房装置への通電
を制御することにより、省エネを実現することができ
る。
【0016】請求項第6項記載の発明は、請求項1乃至
5記載の輻射暖房装置が、着座した人体の背中に相対す
る部位に組み込まれたことを特徴とする。
【0017】例えば、トイレは、使われる時間が非常に
限られているので、温風などを利用した暖房装置では、
非常に効率が悪くなってしまう。本発明においては、輻
射暖房装置を、例えば便座装置の便蓋に組み込むことに
より、用便の際に、便蓋が人の背中や臀部にごく近い距
離に位置することになるので、暖房効率が良く、人体に
効果的な背中暖房装置を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0019】(実施例1)図1は座部を有する装置の実
施例とし、背もたれに輻射暖房装置を組み込んだ図であ
り、(a)は椅子10の全体斜視図、(b)は背もたれ
部12のA−A'の断面を示す図である。
【0020】まず、この輻射暖房装置の構成を説明する
と、背もたれ部11の人の背中と対向する側には、金属
にクロムメッキを施し、メッシュ状に成形されたガード
12がはめ込まれている。背もたれ部11の内部には、
遠赤外線を放射するヒータ15が断熱材16に積層され
ており、ヒータ15と断熱材16の間には温度センサ1
7が埋設されている。断熱材16によって、ヒータ15
の、椅子の背面への放熱は抑制されているので、熱効率
を上げることができるとともに、背面19へ熱が伝導す
るのを防ぎ、やけどの危険性をなくしている。断熱材1
6には、発泡ウレタン、発泡スチロール、グラスウール
などが用いられる。また、温度センサ17の信号は、制
御ボックス18内の制御回路へ入力され、その制御回路
によってヒータ15への通電量を制御してヒータ15を
所定の温度に保つように制御している。
【0021】次に動作について説明すると、椅子10に
座る際にヒータへの通電スイッチ13を押すとヒータ1
5への通電が開始される。ヒータ15の温度は、温度設
定手段(図示しない)によってあらかじめ設定された温
度になるように、温度センサ17の信号を制御ボックス
18で受けて、ヒータ15への通電量を制御することに
なる。温度センサ17には、一般的にサーミスタや熱電
対などが用いられる。
【0022】この状態になると、ヒータ15からは、遠
赤外線が放射され、空気を媒体とすることなく人体を暖
めることができる。この時、ガード12は遠赤外線を反
射し、輻射熱を吸収することがないので、輻射熱の効率
を上げることができるとともに、ガード12自体が発熱
して人がやけどをする危険がない。この実施例では、ガ
ードがメッシュ状に成形された例で説明したが、これ以
外に、ガードに複数のスリットを設けたものや、複数の
孔を設けたシート状の部材を用いても同様の効果を得る
ことができる。また材質も輻射熱を反射するものであれ
ば、この例にあげた材質以外のものを用いることができ
る。
【0023】(実施例2)図2は第2の実施例として温
水洗浄便座の便蓋に、輻射暖房装置を組み込んだ温水洗
浄便座全体斜視図であり、図2は便蓋部のB−B'の断
面を示す図である。
【0024】まず、構造について説明する。この温水洗
浄便座20は、暖房便座25および本体機能部24およ
び便蓋21から構成され、便蓋21には輻射暖房装置が
組み込まれている。ここで、輻射暖房装置の構成は、輻
射熱を放射するヒータ36の背面に断熱材35が備えら
れており、ヒータ36の熱が他の部分へ伝導するのを防
いでいる。ヒータ36の前面には、メッシュ状のガード
33が備えられており、このガード33にはプラスチッ
クにメッキを施した材料が使用されている。さらに、こ
のガード33には布状のカバー22が脱着自在に取付け
られている。また、本体24には、制御装置26が組み
込まれており、その制御装置により、この輻射暖房装置
の通電制御を行うとともに、スイッチ操作(図示なし)
に基づいて温水洗浄便座20の人体局部洗浄や乾燥など
の動作制御を行っている。また、温水洗浄便座20に
は、人体検知センサ23が組み込まれており、人が着座
したことやトイレに入ってきたことを検知して、制御装
置26へ情報を伝える役割を果たしている。人体検知セ
ンサ23には、赤外線センサや焦電センサ、マイクロ波
センサなどが用いられる。
【0025】ここで、布カバー22には固定するための
マジックテープ(登録商標)34が取り付けられてお
り、簡単に布カバー22の取り付け取り外しが可能にな
っている。布カバー22は、水玉を受けることができる
程度の空隙を有しており、遠赤外線を透過させるのに十
分な構造になっている。
【0026】次に動作について説明する。まず、トイレ
に人が入ってきたのを人体検知センサ23により検知
し、制御装置26を通じて便蓋に組み込まれたヒータ3
6への通電を開始すると同時に、実施例1と同様の手段
で設定温度になるように温度制御を行い、遠赤外線を放
射する。人体検知センサ23からの信号は、この他にも
脱臭装置(図示しない)の運転を開始したり、安全装置
を解除したりするための信号として利用される。次に、
人体検知センサ23により、人がトイレから出てゆくの
を検知すると、通電を解除する。これによって、使用時
のみ装置を動作させる省エネ暖房装置として機能するよ
うになっている。
【0027】ここで、この装置は温水洗浄便座なので、
当然排便の後、おしり洗浄やビデ洗浄などの機能が使用
される。この時、使い方によっては、便蓋21を濡らし
てしまうことが多い。仮にこの布カバー22がなけれ
ば、ガード33に汚れが入り込んでしまい清掃すること
が困難になってしまう。この例の場合、たとえ便蓋を濡
らしたとしても、布カバー22が汚れることになり、取
り外して洗濯することが可能になるので、清潔に保つこ
とができる。また、布の場合、触れても冷たいという感
触を与えないので、ガード33に直接触れることによる
冷やり感をなくすことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、やけどの心配がなく、
熱効率の高い輻射熱を利用した輻射暖房装置を提供する
ことができ、また清掃性に優れた装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示す図であり、椅子の背もたれ
に暖房装置を組み込んだ装置の図である。
【図2】第2の実施例を示す図であり、便蓋に背中暖房
装置を組み込んだ温水洗浄便座の図である。
【図3】図2の便蓋の断面図である。
【符号の説明】
10…椅子(座部を有する装置)、11…背もたれ部、
12…ガード、13…通電スイッチ、14…背もたれ前
面部、15…ヒータ、16…断熱材、17…温度セン
サ、18…制御ボックス、19…背面、20…温水洗浄
便座、21…便蓋、22…布カバー、23…人体検知セ
ンサ、24…本体、25…便座、26…制御装置、31
…便蓋前面、32…便蓋背面、33…ガード、34…マ
ジックテープ、35…断熱材、36…ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 一行 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 田中 真吾 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D037 AD03 AD09 AD16 EB06 3L072 AA01 AB02 AC02 AD05 AD19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部を有する装置に設置され、熱源とし
    て輻射熱を放射するヒータが埋設されるとともに、前記
    ヒータに人体が触れないようにし、かつ、ヒータによる
    輻射熱を通過させる開口部を有するガードが設けられた
    輻射暖房装置において、前記ガードは輻射熱を反射する
    ことを特徴とする輻射暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記ガードは、メッキを施した金属から
    成ることを特徴とする請求項1項記載の輻射暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記ガードは、メッキを施した樹脂から
    成ることを特徴とする請求項1項記載の輻射暖房装置。
  4. 【請求項4】 前記ガードを覆うカバーを脱着自在に設
    けたことを特徴とする請求項1乃至3記載の輻射暖房装
    置。
  5. 【請求項5】 前記輻射暖房装置は、人体検出手段の検
    出信号に基づいて通電制御されることを特徴とする請求
    項1乃至4記載の輻射暖房装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載の輻射暖房装置が、
    着座した人体の背中に相対する部位に組み込まれたこと
    を特徴とする背中暖房装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012004971A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 パナソニック株式会社 輻射暖房装置

Cited By (1)

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WO2012004971A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 パナソニック株式会社 輻射暖房装置

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