JP2002064990A - ブラシレスdcモータの駆動回路 - Google Patents

ブラシレスdcモータの駆動回路

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JP2002064990A
JP2002064990A JP2000247738A JP2000247738A JP2002064990A JP 2002064990 A JP2002064990 A JP 2002064990A JP 2000247738 A JP2000247738 A JP 2000247738A JP 2000247738 A JP2000247738 A JP 2000247738A JP 2002064990 A JP2002064990 A JP 2002064990A
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brushless
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JP2000247738A
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Shoji Oiwa
昭二 大岩
Yuji Takashina
祐二 高階
Takashi Michii
隆 道井
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Nidec Advanced Motor Corp
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Japan Servo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、3相ブラシレスDCモータの通電
進み角による高効率運転回路を簡易な回路構成での実現
を目的とする。 【解決手段】 本発明に成る回路構成では、磁極位置検
出のホール素子出力電圧を位相進み回路、ゼロクロスコ
ンパレータにより進み角をモータ回転方向に制限される
ことなく、且つモータ回転数に応じた進み角を得るもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3相ブラシレスDCモ
ータを高効率に運転する駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来から使用されるY結線の3
相(U、V、W相)ブラシレスDCモータ(以下モータ
と称する)のU相の通電タイミングを示すものであり、
1はモータ回転中のU相誘起電圧波形であり、2はロー
タマグネットの磁極位置検出を検出する3相(HU、H
V、HW相)分のホール素子のHU出力電圧波形、3は
ホール素子のHV出力電圧波形である。U相のモータ巻
線に対してホール素子は電気角30°遅れて配置されて
いる。また、周囲温度によるバラツキを抑制するため、
通常ホール素子出力はゼロクロスコンパレータで波形成
形され通電信号に変換される。4はU相巻線に通電する
通電信号を示し、HU出力電圧波形2とHV出力電圧波
形3のゼロクロス信号から生成され、電気角30〜15
0°区間と210〜330°区間で通電する信号とされ
ている。5は定電圧が印加された場合のU相電流波形で
あり、6はU相発生トルク波形である。
【0003】モータ巻線が鉄心を持つ構造であり運転電
圧が比較的高いモータは、巻線のインダクタンス成分が
大きく、モータの電気的時定数が大きい。通電開始時の
U相電流i1と通電終了時のU相電流i2は、電源電圧
をE、巻線抵抗をR、巻線インダクタンスをL、U相の
誘起電圧をeu、通電終了信号時にU相に流れている電
流をIoとすると次式で表せる。
【式1】 モータ巻線の電気的時定数とモータ回転に伴う誘起電圧
により通電開始時(30〜50°)の電流i1の立ち上
がりは遅れ、通電区間の中央部(90〜110°)では
他相の電流立ち上がり遅れの影響で落ち込みが生じ、通
電終了時(150〜180°)も電流i2の立ち下がり
に遅れが生じる。
【0004】モータの発生トルクはトルク定数と電流値
の積であり、トルク定数は誘起電圧に比例するため、U
相発生トルクはU相誘起電圧とU相電流との積に比例し
ている。U相電流波形5と誘起電圧波形1との積で、U
相の発生トルク波形6は算出される。
【0005】モータを効率良く運転するには誘起電圧値
1が大きな値の通電位置で通電する必要がある。誘起電
圧の最大値の電気角を誘起電圧1の重心と考え、電流波
形も同様の考え方で重心を想定する。図6では電流値の
重心が誘起電圧の重心(90°)から約15°遅れてい
ると考えられる。即ち、電流波形の遅れにより発生トル
クが減少することになる。また、モータ回転数が高くな
るとモータの誘起電圧が大きくなり、電流の位相遅れも
増加し、誘起電圧の重心に対して電流の重心がますます
遅れ、発生トルク低下はより深刻な問題となる。
【0006】上述の問題を解決するために、ホール素子
の位置を回転方向に対して進み方向にシフトする、進み
角補正の方法が従来から使用されている。図7は進み角
設定された従来の方式で、誘起電圧波形1に対して、ホ
ール素子HU2とHV3の配置を電気角15°進めた状
態を示す。U相電流波形5に着目すると、通電開始時は
誘起電圧1が小さく電流の立ち上がりは早くなり、他相
の電流立ち上がりも早くなり通電中央部での電流落ち込
みも少なくなり、通電終了時は誘起電圧1が大きくなり
電流立ち下がりも早くなる。結果として電流波形5の重
心が進み、誘起電圧1の重心と一致し、発生トルク6も
大きくなり、モータ効率を改善することが可能である。
【0007】しかしながら上述の改善方式では、モータ
の回転方向が一方向のみであれば良いが、モータを逆転
方向にも駆動する場合にはホール素子HU、HVの位相
は遅れてしまうことになり適用できない。また、モータ
の回転数の変化に対して高効率に運転するには、モータ
回転数に応じて通電開始位置を進める必要があり、この
点についても上述の方法では対応できない。
【0008】また、上述の方法とは別に、ホール素子の
出力信号をマイコン等でデジタル処理を行い、通電位置
を正逆方向にモータ回転数に応じて位相シフトすること
で問題は解決可能である。しかし、回路構成が複雑にな
りコストアップとなるため適用される製品範囲に制限が
生じている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題を
解決して、正逆回転方向に回転数に応じて通電の進み角
を自動的に補正できる回路構成を安価に提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に成るモータの駆
動回路は、ロータマグネットの磁極位置を検出するホー
ル素子の出力電圧波形を正弦波状に取り出し、位相進み
回路を挿入しゼロクロスコンパレータで信号を発生させ
る。該正弦波状電圧の周波数はモータの回転数に比例し
ているため、モータ回転数に応じて進み量を可変するこ
とが可能となる。また、正逆転した場合でも、モータ誘
起電圧の位相に対してホール素子出力電圧波形は回転方
向に対して必ず位相進み方向にシフトする。位相進み回
路の周波数特性を合わせた3相分の通電信号により、モ
ータ巻線への通電位置を規定することで目的は達成され
る。また、モータの磁極位置検出に使用されるホール素
子の出力電圧波形は、NSに多極着磁されたマグネット
とホール素子の配置される位置関係から台形波状になる
場合が多い。特開平10−52084に記載されている
ように、台形波状の3相120°位相差のホール素子出
力電圧を加算することで、基本波の3次成分が抽出され
る。3相のホール素子出力電圧は HU=Ksinθ+Psin3θ HV=Ksin(θ−2π/3)+Psin3(θ−2π/3) HW=Ksin(θ−4π/3)+Psin3(θ−4π/3) K、P:比例定数 となり、HU、HV、HWの加算値Htは Ht=HU+HV+HW =3Psin3θ となり、3次の高調波成分のみが抽出できることにな
る。該台形波状ホール素子出力電圧から、抽出した3次
高調波成分の電圧を減算すると HU’=HU−Ht/3=Ksinθ HV’=HV−Ht/3=Ksin(θ−2π/3) HW’=HW−Ht/3=Ksin(θ−4π/3) となりホール素子出力電圧波形は正弦波状に波形整形が
可能である。
【0011】
【実施例】以下図面によって本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の駆動回路の構成を示すブロク図であ
る。11は3相分のホール素子群(HU、HV、HW)
であり、12は増幅回路群であり、13は位相進み回路
群であり、14はゼロクロスコンパレータによる信号発
生回路群であり、15は通電信号を生成する分配回路で
あり、16は3相インバータ回路、17はモータであ
る。ホール素子に印加するバイアス電圧と磁界を工夫す
ることで、ホール素子群11の出力電圧波形を正弦波状
とすることが可能である。この正弦波状電圧を位相進み
回路群13により位相を進める。位相進み回路の基本形
は図8に示す抵抗R20、R25とコンデンサC20か
ら構成される。この位相進み電圧波形を信号発生回路群
14で矩形波に変換し、3相モータの120°通電信号
を生成する分配回路15に入力される。この分配回路1
5は、U相巻線の通電では通電開始点をHUのゼロクロ
ス点、通電終了点をHVのゼロクロス点としている。こ
の分配回路15の出力信号で3相インバータ回路16を
介してモータ17に通電される。
【0012】図4はモータ回転数の上昇につれて、HU
2の位相が進むことを示すもので、2から2a、2b、
2cと回転数が上昇につれ、ゼロクロス点の電気角が3
0°、20°、10°、0°と進んで行くことがわか
る。上記のように回転数上昇につれてモータ巻き線への
通電タイミング(開始・終了)を最適進み量に設定する
ことで、全てのモータ回転数範囲で最大効率を引き出す
通電信号を生成することが可能になる。
【0013】図5はモータ回転方向が逆転方向で、ある
回転数で進み角が生じている場合を示す。HV3のゼロ
クロス点を通電開始とし、HU2のゼロクロス点を通電
終了とする通電信号4を生成している。また、本図では
進み角15°の場合を示している。逆回転方向でも位相
進み回路は目的に合った動作をすることが分かる。
【0014】また、位相進み量θが大きくなりすぎると
回転方向とは逆方向のトルクが発生しモータ効率を著し
く悪化させる場合がある。そこで、位相進みと同時に位
相遅れ回路を挿入し位相進み量θの上限を規定する。図
2は、図1における増幅器12と位相進み回路13と位
相遅れ回路を同時に構成したものであり、24はオペア
ンプ、20と23は抵抗R1とR2、21と22はコン
デンサC1とC2である。R1とC1の時定数で位相進
み量が規定され、R2とC2の時定数で位相遅れ量が規
定される。この回路の伝達関数は下式のように表せる。
【式2】
【0015】図2の位相進み遅れ回路による位相関係は
図3のようになる。横軸は周波数(回転数)であり、縦
軸は位相量をしめす。32は位相進み特性であり、33
は位相遅れ特性である。位相進み特性のカットオフ周波
数を位相遅れカットオフ周波数より低く設定すること
で、進み位相31を生成でき、上式のT1とT2の関係
をT2<T1とすることで達成される。また、回転数
(周波数)の上昇につれ位相が進み、ある値で制限され
ることが分かる。
【0016】図9は増幅器群12と位相進み回路群13
間に挿入した波形変換回路の実施例を示すもので、オペ
アンプと抵抗で構成される。41は3相分の加算回路で
3次高調波成分が抽出され、42は各相と高調波電圧の
減算回路である。こうして台形波状のホール素子出力電
圧を正弦波状電圧に変換することができる。
【0017】上記実施例の形態に例示した本発明のブラ
シレスDCモータ用駆動回路の特徴について列挙する。 (1)モータの正逆両回転方向に通電進み角設定が可能
である。 (2)モータの回転数上昇に応じて進み量が自動的に変
化し、最高効率運転が可能である。 (3)進み量の制限が可能である。 (4)回路構成が簡略化されていて安価に構成できる。 (5)波形変換回路により、ホール出力電圧波形が台形
波状でも本方式の適用が可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明に成るモータの駆動回路は上述の
特徴を持ち、モータ回転数・回転方向に関係せず、モー
タ巻線を最高効率のタイミングで通電させることが可能
である。また、通電位置でモータ効率を改善することは
モータの振動・騒音の原因であるトルクリップルの低減
効果もある。以上の大きな効果を簡略化された回路で安
価に製作することが可能であり、また専用IC化も容易
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路構成図
【図2】本発明の位相進み遅れ回路
【図3】本発明の位相進み回路の位相特性
【図4】モータ回転数上昇に伴う位相進み特性
【図5】逆回転方向の位相進み特性
【図6】従来の通電タイミング図
【図7】従来の進み角による改善例
【図8】位相進み回路
【図9】波形変換回路
【符号の説明】
1: モータ回転中のU相誘起電圧 2: U相ホール素子出力電圧波形(HU) 3: V相ホール素子出力電圧波形(HV) 4: U相通電信号 5: U相電流波形 6: U相発生トルク 11: ホール素子群 12: 増幅器群 13: 位相進み回路群 14: 信号発生回路群 15: 分配回路 16: 3相インバータ回路 17: モータ(ブラシレスDCモータ) 20: 抵抗 21: コンデンサ 22: コンデンサ 23: 抵抗 24: オペアンプ 25: 抵抗 31: 位相進み遅れ特性 32: 位相進み特性 33: 位相遅れ特性 41: 加算回路 42: 減算回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5H560 BB04 BB12 DA02 DA19 EB01 EB07 EC01 HC00 RR01 RR10 SS01 TT05 TT07 XA15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホール素子によりマグネットロータの磁
    極位置を検出し、ホール素子出力を増幅する増幅回路
    と、増幅器出力をゼロクロスコンパレータでパルス状に
    変換する信号発生回路と、信号発生回路の出力でモータ
    巻線への通電を制御する分配回路とを具備したブラシレ
    スDCモータの駆動回路において、ホール素子出力電圧
    波形を正弦波状に取り出し、増幅器回路の出力をブラシ
    レスDCモータの回転数に応じて位相を進める位相進み
    回路を有し、位相進み回路の出力を信号発生回路に供給
    することを特徴とするブラシレスDCモータの駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 位相進み回路に進み量の上限を規定した
    ことを特徴とする請求項1のブラシレスDCモータの駆
    動回路。
  3. 【請求項3】 位相進み回路と増幅器回路とを同時に処
    理する位相進み増幅回路を具備したことを特徴とする請
    求項1のブラシレスDCモータの駆動回路。
  4. 【請求項4】 電気角120°位相差に生成される台形
    波状の3相分ホール素子出力電圧波形を増幅回路で増幅
    し、3相分を加算し、各増幅器出力電圧から算出した加
    算値を減算して生成した3相分の電圧波形を請求項1の
    位相進み回路に入力したことを特徴とするブラシレスD
    Cモータの駆動回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7723933B2 (en) 2006-01-12 2010-05-25 Mitsubishi Electric Corporation Vehicular generator-motor control apparatus
JP2016220322A (ja) * 2015-05-15 2016-12-22 株式会社デンソー モータ制御装置

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US7723933B2 (en) 2006-01-12 2010-05-25 Mitsubishi Electric Corporation Vehicular generator-motor control apparatus
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