JP2002064938A - 横流検出回路 - Google Patents
横流検出回路Info
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- JP2002064938A JP2002064938A JP2000249303A JP2000249303A JP2002064938A JP 2002064938 A JP2002064938 A JP 2002064938A JP 2000249303 A JP2000249303 A JP 2000249303A JP 2000249303 A JP2000249303 A JP 2000249303A JP 2002064938 A JP2002064938 A JP 2002064938A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電力変換器を並列運転する際には変換器間に
流れる横流を横流検出回路により検出し、これを最小に
するよう制御することが行われている。しかし、仮に1
つの変換器の横流検出回路に異常が生じた場合、他の変
換器に影響して、並列システムダウンと称する全変換器
が停止する事態が生じる恐れがある。 【解決手段】 1つの負荷5に並列接続される複数の電
力変換器1、2、3の出力電流をそれぞれ検出する複数
の変流器11、21、31のそれぞれに、抵抗器R1
4、R24、R34を並列接続し、これらを互いに並列
接続して各電力変換器ごとに変流器に流れる電流値と抵
抗器に流れる電流値との差を横流演算回路812、82
2、832により演算する。この演算値の差があらかじ
め定めた所定の値を越えたとき信号を出力する異常検出
回路813、823、833を設け、この信号により電
力変換器1、2、3を並列接続から解列する。
流れる横流を横流検出回路により検出し、これを最小に
するよう制御することが行われている。しかし、仮に1
つの変換器の横流検出回路に異常が生じた場合、他の変
換器に影響して、並列システムダウンと称する全変換器
が停止する事態が生じる恐れがある。 【解決手段】 1つの負荷5に並列接続される複数の電
力変換器1、2、3の出力電流をそれぞれ検出する複数
の変流器11、21、31のそれぞれに、抵抗器R1
4、R24、R34を並列接続し、これらを互いに並列
接続して各電力変換器ごとに変流器に流れる電流値と抵
抗器に流れる電流値との差を横流演算回路812、82
2、832により演算する。この演算値の差があらかじ
め定めた所定の値を越えたとき信号を出力する異常検出
回路813、823、833を設け、この信号により電
力変換器1、2、3を並列接続から解列する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、共通の負荷に対
してインバータ装置などの電力変換器を複数台並列に接
続して運転する電源システムにおいて、電力変換器相互
間の横流を検出する横流検出回路に関する。
してインバータ装置などの電力変換器を複数台並列に接
続して運転する電源システムにおいて、電力変換器相互
間の横流を検出する横流検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、例えば特開平8−214553
号公報に開示された電力変換器(以下インバータ装置ま
たは変換器という)の並列運転システムに於ける従来の
横流検出回路である。上記公報ではインバータ装置を3
台並列にする例について示している。図に於いて、1は
1号インバータ装置、2、3はその出力が1号インバー
タ装置1の出力と並列に接続された2号インバータ装置
と2号インバータ装置であり、インバータ装置1、2、
3は並列運転しつつ、1つの共通の負荷5へ電力を供給
している。
号公報に開示された電力変換器(以下インバータ装置ま
たは変換器という)の並列運転システムに於ける従来の
横流検出回路である。上記公報ではインバータ装置を3
台並列にする例について示している。図に於いて、1は
1号インバータ装置、2、3はその出力が1号インバー
タ装置1の出力と並列に接続された2号インバータ装置
と2号インバータ装置であり、インバータ装置1、2、
3は並列運転しつつ、1つの共通の負荷5へ電力を供給
している。
【0003】11、21、31は各インバータ装置の出
力電流を検出する変流器、R14、R24、R34は変
流器11、21、31の負荷として並列接続された抵抗
器でありその抵抗値は配線のインピーダンスより充分大
きい。HCT13とHCT14、HCT23とHCT2
4、HCT33とHCT34はホール素子を用いて入力
される電流に比例した絶縁電圧信号を出力する電流検出
器である。
力電流を検出する変流器、R14、R24、R34は変
流器11、21、31の負荷として並列接続された抵抗
器でありその抵抗値は配線のインピーダンスより充分大
きい。HCT13とHCT14、HCT23とHCT2
4、HCT33とHCT34はホール素子を用いて入力
される電流に比例した絶縁電圧信号を出力する電流検出
器である。
【0004】812、822、832は電流検出器HC
T13とHCT14、HCT23とHCT24、HCT
33とHCT34の出力信号の差を演算するように接続
された加減算器であり、横流演算回路である。S14、
S24、S34は負荷電流を分担する(負荷電流を各イ
ンバータ装置に1/3づつ配分する)制御を行うときに
オンするスイッチである。変流器11と電流検出器HC
T13、HCT14、抵抗器R14、スイッチS14、
横流演算回路812を含む部分を横流検出回路10とい
う。横流検出回路20、30も同様の構成である。81
1、821、831は加減算器812、822、832
の出力によりインバータ装置1、2、3の出力電流の制
御を行う制御回路である。
T13とHCT14、HCT23とHCT24、HCT
33とHCT34の出力信号の差を演算するように接続
された加減算器であり、横流演算回路である。S14、
S24、S34は負荷電流を分担する(負荷電流を各イ
ンバータ装置に1/3づつ配分する)制御を行うときに
オンするスイッチである。変流器11と電流検出器HC
T13、HCT14、抵抗器R14、スイッチS14、
横流演算回路812を含む部分を横流検出回路10とい
う。横流検出回路20、30も同様の構成である。81
1、821、831は加減算器812、822、832
の出力によりインバータ装置1、2、3の出力電流の制
御を行う制御回路である。
【0005】次に動作について説明する。例えば300
Aの負荷電流ILを3台のインバータ装置1、2、3
(説明の都合上、同一出力電流定格であるとする)がそ
れぞれI1=90A、I2=100A、I3=110A
を出力している場合を考える。各インバータの出力電流
を同一変流比の変流器11、21、31により計測した
結果、仮に各変流器には0.9A、1A、1.1Aの電
流が流れたと仮定する。この電流を電流検出器HCT1
3、HCT23、HCT33により電圧信号に変換す
る。
Aの負荷電流ILを3台のインバータ装置1、2、3
(説明の都合上、同一出力電流定格であるとする)がそ
れぞれI1=90A、I2=100A、I3=110A
を出力している場合を考える。各インバータの出力電流
を同一変流比の変流器11、21、31により計測した
結果、仮に各変流器には0.9A、1A、1.1Aの電
流が流れたと仮定する。この電流を電流検出器HCT1
3、HCT23、HCT33により電圧信号に変換す
る。
【0006】今、スイッチS14、S24、S34を閉
じた時の動作について理解を助けるため、図8に図7の
回路の要部のみを抜き出して示す。図8においてスイッ
チを閉じると抵抗R14、R24、R34は全て並列に
接続されることとなり、各抵抗の両端電圧は強制的に同
一となるので各抵抗の値が同じなら、同じ値の電流、即
ち(0.9A+1A+1.1A)/3=1Aの電流が流
れる。この電流を電流検出器HCT14、HCT24、
HCT34により検出するとその時の負過電流ILの1
/3、即ち各々のインバータ装置が分担すべき電流に対
応した電圧信号が検出される。従って、インバータ装置
1については、電流検出器HCT14には分担すべき電
流が、また、電流検出器HCT13には現在出力してい
る電流に相当した電圧信号が得られるので、加減算器8
12により電流検出器HCT13の出力信号から電流検
出器HCT14の出力信号を減算すれば、インバータ装
置1から他のインバータ装置へ流れる横流電流に相当し
た電圧信号が得られる。
じた時の動作について理解を助けるため、図8に図7の
回路の要部のみを抜き出して示す。図8においてスイッ
チを閉じると抵抗R14、R24、R34は全て並列に
接続されることとなり、各抵抗の両端電圧は強制的に同
一となるので各抵抗の値が同じなら、同じ値の電流、即
ち(0.9A+1A+1.1A)/3=1Aの電流が流
れる。この電流を電流検出器HCT14、HCT24、
HCT34により検出するとその時の負過電流ILの1
/3、即ち各々のインバータ装置が分担すべき電流に対
応した電圧信号が検出される。従って、インバータ装置
1については、電流検出器HCT14には分担すべき電
流が、また、電流検出器HCT13には現在出力してい
る電流に相当した電圧信号が得られるので、加減算器8
12により電流検出器HCT13の出力信号から電流検
出器HCT14の出力信号を減算すれば、インバータ装
置1から他のインバータ装置へ流れる横流電流に相当し
た電圧信号が得られる。
【0007】これらの信号を基準信号又は帰還信号とし
て用いた出力電流制御を行えば、同率分担制御あるいは
横流電流ゼロ制御などを行うことが可能となる。また、
インバータ装置1のみを停止(解列とも言う)させよう
とする場合には、まず、スイッチS14をオフにすると
同時に、電流検出器HCT13の出力電圧がゼロになる
ようにインバータ装置1の出力電流を制御することによ
りインバータ装置1の分担電流をゼロとすることによっ
て、負荷を全て他の2台のインバータ装置2と3に移
し、その後、インバータ装置1を停止すれば系統にショ
ックを生じることなしにインバータ装置1を解列するこ
とができる。
て用いた出力電流制御を行えば、同率分担制御あるいは
横流電流ゼロ制御などを行うことが可能となる。また、
インバータ装置1のみを停止(解列とも言う)させよう
とする場合には、まず、スイッチS14をオフにすると
同時に、電流検出器HCT13の出力電圧がゼロになる
ようにインバータ装置1の出力電流を制御することによ
りインバータ装置1の分担電流をゼロとすることによっ
て、負荷を全て他の2台のインバータ装置2と3に移
し、その後、インバータ装置1を停止すれば系統にショ
ックを生じることなしにインバータ装置1を解列するこ
とができる。
【0008】また、図9は前記公報に開示された他の例
である。図に於いてZD11とZD12、ZD21とZ
D22、ZD31とZD32はそれぞれが逆直列に接続
されたツェナーダイオードで変流器11、21、31に
並列接続されている。S15、S25、S35はそれぞ
れ抵抗R14、R24、R34に直列に接続されたスイ
ッチである。上記以外の部分については図7と同じなの
で詳細な説明は省略する。
である。図に於いてZD11とZD12、ZD21とZ
D22、ZD31とZD32はそれぞれが逆直列に接続
されたツェナーダイオードで変流器11、21、31に
並列接続されている。S15、S25、S35はそれぞ
れ抵抗R14、R24、R34に直列に接続されたスイ
ッチである。上記以外の部分については図7と同じなの
で詳細な説明は省略する。
【0009】次に図9のものの動作について、前述の例
と同じ定格であるとして説明する。図に於いて、各イン
バータが並列分担運転中は全てのスイッチがオンされて
いる。ここでインバータ装置1のみを停止しようとする
ときは、先ずスイッチS15をオフし、抵抗R24とR
34に(0.9+1+1.1)A/2=1.5Aの電流
を流す。これにより負荷電流は全てインバータ装置2と
3に移される。次に、スイッチS14をオフすると同時
にスイッチS15をオンしインバータ装置1の電流がゼ
ロとなった時点でインバータ装置1を停止すればよい。
このとき仮にスイッチS15が故障してオンできなれれ
ば変流器11はオープン状態となって焼損などの事故が
発生するがツェナーダイオードZD11、ZD12が変
流器に並列に接続されているので、変流器の電流はツェ
ナーダイオードに流れ、焼損事故を防止できる。
と同じ定格であるとして説明する。図に於いて、各イン
バータが並列分担運転中は全てのスイッチがオンされて
いる。ここでインバータ装置1のみを停止しようとする
ときは、先ずスイッチS15をオフし、抵抗R24とR
34に(0.9+1+1.1)A/2=1.5Aの電流
を流す。これにより負荷電流は全てインバータ装置2と
3に移される。次に、スイッチS14をオフすると同時
にスイッチS15をオンしインバータ装置1の電流がゼ
ロとなった時点でインバータ装置1を停止すればよい。
このとき仮にスイッチS15が故障してオンできなれれ
ば変流器11はオープン状態となって焼損などの事故が
発生するがツェナーダイオードZD11、ZD12が変
流器に並列に接続されているので、変流器の電流はツェ
ナーダイオードに流れ、焼損事故を防止できる。
【0010】しかし、仮にスイッチS15が解放したま
ま閉じない故障が生じた場合、変流器11はツェナーダ
イオードZD11、ZD12により保護されるとはいえ
インバータ装置1が解列されるまでのあいだに他のイン
バータ装置に影響がでて、並列運転している各変換器が
次々に、最終的には全てダウンしてしまういわゆる並列
システムダウンに至る恐れがある。
ま閉じない故障が生じた場合、変流器11はツェナーダ
イオードZD11、ZD12により保護されるとはいえ
インバータ装置1が解列されるまでのあいだに他のイン
バータ装置に影響がでて、並列運転している各変換器が
次々に、最終的には全てダウンしてしまういわゆる並列
システムダウンに至る恐れがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の横流検出回路は
以上のように構成されているので、電流を検出する回路
のどこか、例えば変流器、電流変換器、抵抗、スイッチ
などに異常が生じ、正常でない電流信号が出力される
と、自号機のみならず、並列運転している他号機に影響
し、並列システムダウン(全インバータ装置のトリッ
プ)を招きやすいという問題点があった。
以上のように構成されているので、電流を検出する回路
のどこか、例えば変流器、電流変換器、抵抗、スイッチ
などに異常が生じ、正常でない電流信号が出力される
と、自号機のみならず、並列運転している他号機に影響
し、並列システムダウン(全インバータ装置のトリッ
プ)を招きやすいという問題点があった。
【0012】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、回路の異常を検出し、異常とな
ったインバータ装置を解列させ、並列システムダウンを
回避できる機能を備えた横流検出回路を得ることを目的
とする。
ためになされたもので、回路の異常を検出し、異常とな
ったインバータ装置を解列させ、並列システムダウンを
回避できる機能を備えた横流検出回路を得ることを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の横流検出回路
は、1の負荷に対して互いに並列接続された複数の電力
変換器の各出力電流を電力変換器ごとに検出する複数の
変流器、複数の変流器のそれぞれに並列接続された抵抗
器、複数の変流器を互いに並列接続して電力変換器ごと
に変流器に流れる電流値と抵抗器に流れる電流値との差
にもとづき電力変換器間の横流電流値を演算する横流演
算回路、電流値の差があらかじめ定めた所定の値を越え
たとき信号を出力する異常検出回路を備えたものであ
る。
は、1の負荷に対して互いに並列接続された複数の電力
変換器の各出力電流を電力変換器ごとに検出する複数の
変流器、複数の変流器のそれぞれに並列接続された抵抗
器、複数の変流器を互いに並列接続して電力変換器ごと
に変流器に流れる電流値と抵抗器に流れる電流値との差
にもとづき電力変換器間の横流電流値を演算する横流演
算回路、電流値の差があらかじめ定めた所定の値を越え
たとき信号を出力する異常検出回路を備えたものであ
る。
【0014】また、1の負荷に互いに並列接続された複
数の電力変換器の出力電流を電力変換器ごとに検出する
複数の変流器、複数の変流器のそれぞれに並列接続され
た抵抗器、複数の変流器を互いに並列接続して電力変換
器ごとに変流器に流れる電流値を検出する第1の電流検
出器、抵抗器に流れる電流値を検出する第2の電流検出
器、第1の電流検出器の出力と第2の電流検出器の出力
との差にもとづき電力変換器間の横流電流値を演算する
横流演算回路、変流器に流れる電流と抵抗器に流れる電
流とを合わせた電流を検出する第3の電流検出器、第3
の電流検出器の出力から第1及び第2の電流検出器の出
力を減算する加減算回路、加減算回路の出力があらかじ
め定めた所定の値を越えたとき信号を出力する異常検出
回路を備えたものである。
数の電力変換器の出力電流を電力変換器ごとに検出する
複数の変流器、複数の変流器のそれぞれに並列接続され
た抵抗器、複数の変流器を互いに並列接続して電力変換
器ごとに変流器に流れる電流値を検出する第1の電流検
出器、抵抗器に流れる電流値を検出する第2の電流検出
器、第1の電流検出器の出力と第2の電流検出器の出力
との差にもとづき電力変換器間の横流電流値を演算する
横流演算回路、変流器に流れる電流と抵抗器に流れる電
流とを合わせた電流を検出する第3の電流検出器、第3
の電流検出器の出力から第1及び第2の電流検出器の出
力を減算する加減算回路、加減算回路の出力があらかじ
め定めた所定の値を越えたとき信号を出力する異常検出
回路を備えたものである。
【0015】また、変流器に抵抗器を挿脱自在に並列接
続するスイッチと、前記変流器に並列接続されるととも
に互いに逆直列接続されたツェナーダイオードと、前記
逆直列接続されたツェナーダイオードの両端電圧があら
かじめ定めた所定の値を越えたとき信号を出力する第2
の異常検出回路を備えたものである。
続するスイッチと、前記変流器に並列接続されるととも
に互いに逆直列接続されたツェナーダイオードと、前記
逆直列接続されたツェナーダイオードの両端電圧があら
かじめ定めた所定の値を越えたとき信号を出力する第2
の異常検出回路を備えたものである。
【0016】また、変流器に抵抗器を挿脱自在に並列接
続するスイッチと、変流器に並列接続されるとともに互
いに逆直列接続されたツェナーダイオードと、逆直列接
続されたツェナーダイオードに流れる電流があらかじめ
定めた所定の値を越えたとき信号を出力する第3の異常
検出回路を備えたものである。
続するスイッチと、変流器に並列接続されるとともに互
いに逆直列接続されたツェナーダイオードと、逆直列接
続されたツェナーダイオードに流れる電流があらかじめ
定めた所定の値を越えたとき信号を出力する第3の異常
検出回路を備えたものである。
【0017】また、異常検出回路の出力信号にもとづ
き、異常が検出された電力変換器を解列するものであ
る。
き、異常が検出された電力変換器を解列するものであ
る。
【0018】また、横流演算回路が演算した横流電流値
をゼロとするよう各電力変換器をそれぞれ制御する制御
回路と、異常検出回路の出力にもとづき異常が検出され
た電力変換器の前記制御回路の動作を停止して前記電力
変換器を解列する保護回路とを備えたものである。
をゼロとするよう各電力変換器をそれぞれ制御する制御
回路と、異常検出回路の出力にもとづき異常が検出され
た電力変換器の前記制御回路の動作を停止して前記電力
変換器を解列する保護回路とを備えたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1に本発明の実
施の形態1の横流検出回路を示す。図に於いて従来例の
図7〜図9の構成部分と同一又は相当部分には同一符号
を付している。図に於いて、1は1号インバータ装置、
2、3はその出力が1号インバータ装置1の出力と並列
に接続された2号インバータ装置と2号インバータ装置
であり、インバータ装置1、2、3は並列運転しつつ負
荷5へ電力を供給している。なお、ここでは説明の都合
上、各インバータ装置の出力電流定格は同じである場合
について説明するが、異なっていても各出力電流の定格
に対する信号の定格を合わせれば同様に考えることがで
きる。
施の形態1の横流検出回路を示す。図に於いて従来例の
図7〜図9の構成部分と同一又は相当部分には同一符号
を付している。図に於いて、1は1号インバータ装置、
2、3はその出力が1号インバータ装置1の出力と並列
に接続された2号インバータ装置と2号インバータ装置
であり、インバータ装置1、2、3は並列運転しつつ負
荷5へ電力を供給している。なお、ここでは説明の都合
上、各インバータ装置の出力電流定格は同じである場合
について説明するが、異なっていても各出力電流の定格
に対する信号の定格を合わせれば同様に考えることがで
きる。
【0020】11、21、31は各インバータ装置の出
力電流を検出する同一変流比の(各変換器の電流定格が
異なる場合はそれぞれの定格に対応した変流比の)変流
器、110、120、130は各インバータ装置1、
2、3の横流検出回路である。R14、R24、R34
は変流器11、21、31の負荷として並列接続された
抵抗器でありその抵抗値は配線のインピーダンスより充
分大きい。HCT13とHCT14、HCT23とHC
T24、HCT33とHCT34は例えばホール素子を
用いて入力電流に比例した絶縁電圧信号を出力する電流
検出器である。
力電流を検出する同一変流比の(各変換器の電流定格が
異なる場合はそれぞれの定格に対応した変流比の)変流
器、110、120、130は各インバータ装置1、
2、3の横流検出回路である。R14、R24、R34
は変流器11、21、31の負荷として並列接続された
抵抗器でありその抵抗値は配線のインピーダンスより充
分大きい。HCT13とHCT14、HCT23とHC
T24、HCT33とHCT34は例えばホール素子を
用いて入力電流に比例した絶縁電圧信号を出力する電流
検出器である。
【0021】812、822、832は電流検出器HC
T13とHCT14、HCT23とHCT24、HCT
33とHCT34の出力信号の差を演算するように接続
された加減算器であり、横流を演算する横流演算回路で
もある。S14、S24、S34は負荷電流を分担する
(負荷電流を各インバータ装置に1/3づつ配分する)
制御を行うときにオンするスイッチである。813、8
23、833は例えば増幅回路と電圧比較回路を備え、
常時、加減算器812、822、832の出力の信号電
圧を監視して、その絶対値が所定の値以上になると異常
であると検出し異常信号を出力する異常検出回路であ
る。
T13とHCT14、HCT23とHCT24、HCT
33とHCT34の出力信号の差を演算するように接続
された加減算器であり、横流を演算する横流演算回路で
もある。S14、S24、S34は負荷電流を分担する
(負荷電流を各インバータ装置に1/3づつ配分する)
制御を行うときにオンするスイッチである。813、8
23、833は例えば増幅回路と電圧比較回路を備え、
常時、加減算器812、822、832の出力の信号電
圧を監視して、その絶対値が所定の値以上になると異常
であると検出し異常信号を出力する異常検出回路であ
る。
【0022】横流検出回路110、120、130は、
それぞれが変流器11、21、31、並びに電流検出器
HCT13とHCT14、HCT23とHCT24、H
CT33とHCT34、並びに抵抗器R14、R24、
R34、並びに加減算回路(横流演算回路)812、8
22、832、並びにスイッチS14、S24、S3
4、並びに異常検出回路813、823、833を含ん
でいる。811、821、831は加減算器812、8
22、832の出力によりインバータ装置1、2、3の
出力電流の制御を行う制御回路である。
それぞれが変流器11、21、31、並びに電流検出器
HCT13とHCT14、HCT23とHCT24、H
CT33とHCT34、並びに抵抗器R14、R24、
R34、並びに加減算回路(横流演算回路)812、8
22、832、並びにスイッチS14、S24、S3
4、並びに異常検出回路813、823、833を含ん
でいる。811、821、831は加減算器812、8
22、832の出力によりインバータ装置1、2、3の
出力電流の制御を行う制御回路である。
【0023】次に動作について説明する。以下横流検出
回路110について説明するが他も同じである。インバ
ータ装置1は、横流に応じた電圧を出力する加減算器8
12の出力と、インバータ装置1の現在の電流値に応じ
た電圧を出力する電流検出器HCT13の出力を制御回
路811に取込み制御することにより、横流を抑制しつ
つ並列運転を行っている。正常時には横流は抑制されて
おりほぼゼロであるから加減算器812の出力はほとん
ど出力されない。しかし、電流検出器HCT13または
その関連回路要素、あるいは電流検出器HCT14また
はその関連回路要素のいずれか一方が異常(故障、断
線、短絡などで出力信号が過大または過少になるなど、
HCT13、14の両方の出力がともにゼロとなる故障
モード以外の故障)になると、加減算器812の出力は
その絶対値が大きな値となるため、異常検出回路813
は異常信号を出力する。したがって、この信号によりイ
ンバータ装置1を緊急停止させる。
回路110について説明するが他も同じである。インバ
ータ装置1は、横流に応じた電圧を出力する加減算器8
12の出力と、インバータ装置1の現在の電流値に応じ
た電圧を出力する電流検出器HCT13の出力を制御回
路811に取込み制御することにより、横流を抑制しつ
つ並列運転を行っている。正常時には横流は抑制されて
おりほぼゼロであるから加減算器812の出力はほとん
ど出力されない。しかし、電流検出器HCT13または
その関連回路要素、あるいは電流検出器HCT14また
はその関連回路要素のいずれか一方が異常(故障、断
線、短絡などで出力信号が過大または過少になるなど、
HCT13、14の両方の出力がともにゼロとなる故障
モード以外の故障)になると、加減算器812の出力は
その絶対値が大きな値となるため、異常検出回路813
は異常信号を出力する。したがって、この信号によりイ
ンバータ装置1を緊急停止させる。
【0024】図1の回路構成の場合、定常的には横流が
ゼロに抑制されていても、負荷に急激な変動が生じた場
合には並列制御の制御速度のばらつきなどにより過渡的
には横流が生じてしまう場合がある。このとき加減算器
812の出力も過渡的に大きくなるので異常検出回路8
13が異常であると検出してしまう。このようなことが
ないように、異常検出回路813には適度な遅延要素
(一般には制御速度よりやや長い時間遅れ)を持たせる
ことが好ましい。図1の構成により、横流検出回路11
0、120、130の異常を検出し、並列システムから
異常となった電力変換器のみを解列することができるの
で、並列システムダウンを防ぐことができる。図1に於
いて、電流検出器HCT13、HCT23、HCT33
は第1の電流検出器、HCT14、HCT24、HCT
34は第2の電流検出器である。
ゼロに抑制されていても、負荷に急激な変動が生じた場
合には並列制御の制御速度のばらつきなどにより過渡的
には横流が生じてしまう場合がある。このとき加減算器
812の出力も過渡的に大きくなるので異常検出回路8
13が異常であると検出してしまう。このようなことが
ないように、異常検出回路813には適度な遅延要素
(一般には制御速度よりやや長い時間遅れ)を持たせる
ことが好ましい。図1の構成により、横流検出回路11
0、120、130の異常を検出し、並列システムから
異常となった電力変換器のみを解列することができるの
で、並列システムダウンを防ぐことができる。図1に於
いて、電流検出器HCT13、HCT23、HCT33
は第1の電流検出器、HCT14、HCT24、HCT
34は第2の電流検出器である。
【0025】実施の形態2.前述のとおり、実施の形態
1の図1の回路構成の場合、定常的には横流がゼロに抑
制されていても、負荷に急激な変動が生じた場合には並
列制御の制御速度のばらつきなどにより過渡的には横流
が生じてしまう場合がある。このとき加減算回路812
の出力も大きくなるので異常検出回路813が異常であ
ると検出してしまうことがないように、適度な遅延要素
(一般には制御速度よりやや長い時間遅れ)を持たせる
ことが必要である。しかし、そのようにした結果、実際
に異常が生じた際には検出遅れが生じて並列システムダ
ウンを招く恐れがある。
1の図1の回路構成の場合、定常的には横流がゼロに抑
制されていても、負荷に急激な変動が生じた場合には並
列制御の制御速度のばらつきなどにより過渡的には横流
が生じてしまう場合がある。このとき加減算回路812
の出力も大きくなるので異常検出回路813が異常であ
ると検出してしまうことがないように、適度な遅延要素
(一般には制御速度よりやや長い時間遅れ)を持たせる
ことが必要である。しかし、そのようにした結果、実際
に異常が生じた際には検出遅れが生じて並列システムダ
ウンを招く恐れがある。
【0026】このような問題を解決した実施の形態2に
よる横流検出回路を図2に示す。図2では説明の都合
上、インバータ装置1の関連回路のみを拡大して図示し
ているが、どのインバータについても構成は同じであ
る。実施の形態1の図1と同じ構成部分には同じ符号を
付してその詳細な説明を省略する。111、121、1
31は実施の形態2による横流検出回路である。HCT
15、HCT25、HCT35はスイッチS14、S2
4、S34に流れる電流を検出する電流検出器である。
816は電流検出器HCT13の信号から電流検出器H
CT14と電流検出器HCT15の信号とを減算する加
減算器である。826、836は同じく電流検出器HC
T23の信号から電流検出器HCT24と電流検出器H
CT25の信号とを減算する、また、電流検出器HCT
33の信号から電流検出器HCT34と電流検出器HC
T35の信号とを減算する加減算器である。
よる横流検出回路を図2に示す。図2では説明の都合
上、インバータ装置1の関連回路のみを拡大して図示し
ているが、どのインバータについても構成は同じであ
る。実施の形態1の図1と同じ構成部分には同じ符号を
付してその詳細な説明を省略する。111、121、1
31は実施の形態2による横流検出回路である。HCT
15、HCT25、HCT35はスイッチS14、S2
4、S34に流れる電流を検出する電流検出器である。
816は電流検出器HCT13の信号から電流検出器H
CT14と電流検出器HCT15の信号とを減算する加
減算器である。826、836は同じく電流検出器HC
T23の信号から電流検出器HCT24と電流検出器H
CT25の信号とを減算する、また、電流検出器HCT
33の信号から電流検出器HCT34と電流検出器HC
T35の信号とを減算する加減算器である。
【0027】815、825、835は増幅器と電圧比
較器とを備え加減算器816、826、836の出力を
常時監視してその出力が予め定めた所定のレベルを越え
ると異常であるとして信号を出力する異常検出回路であ
る。回路についての理解を助けるため図2の回路の要部
を図3に示す。図3から明らかなように、スイッチS1
4、S15、S16が閉じられているとき、インバータ
装置1の横流検出回路において、電流検出器HCT1
3、HCT14、HCT15の出力の間には次の関係が
成立する。 HCT13=HCT14+HCT15 ‥‥(1) 従って HCT13−HCT14−HCT15=0 ‥‥(2) 関係式(2)は横流検出回路111が正常であるかぎり
成立し、インバータ装置の制御応答速度の影響を受けな
いので、加減算器816により (2)式の信号を求
め、異常検出回路815によりこの信号を常時監視し
て、異常が検出されればインバータ装置1を解列する。
較器とを備え加減算器816、826、836の出力を
常時監視してその出力が予め定めた所定のレベルを越え
ると異常であるとして信号を出力する異常検出回路であ
る。回路についての理解を助けるため図2の回路の要部
を図3に示す。図3から明らかなように、スイッチS1
4、S15、S16が閉じられているとき、インバータ
装置1の横流検出回路において、電流検出器HCT1
3、HCT14、HCT15の出力の間には次の関係が
成立する。 HCT13=HCT14+HCT15 ‥‥(1) 従って HCT13−HCT14−HCT15=0 ‥‥(2) 関係式(2)は横流検出回路111が正常であるかぎり
成立し、インバータ装置の制御応答速度の影響を受けな
いので、加減算器816により (2)式の信号を求
め、異常検出回路815によりこの信号を常時監視し
て、異常が検出されればインバータ装置1を解列する。
【0028】図2の構成により、横流検出回路111の
異常を高速で検出し、並列システムから異常号機のみを
すばやく解列することができるので、並列システムダウ
ンを防ぐことができる。
異常を高速で検出し、並列システムから異常号機のみを
すばやく解列することができるので、並列システムダウ
ンを防ぐことができる。
【0029】実施の形態3.従来例の図9の構成のもの
の場合、前述したようにスイッチS14とS15とを順
序だてて操作することによりインバータ装置1をほとん
どショックなしに解列することができる。しかし、仮に
スイッチS15が解放したまま閉じない故障が生じた場
合、変流器11はツェナーダイオードZD11、ZD1
2により保護されるとはいえインバータ装置1が解列さ
れるまでのあいだに他のインバータ装置に影響が表れ
て、並列システムダウンに至る恐れがある。
の場合、前述したようにスイッチS14とS15とを順
序だてて操作することによりインバータ装置1をほとん
どショックなしに解列することができる。しかし、仮に
スイッチS15が解放したまま閉じない故障が生じた場
合、変流器11はツェナーダイオードZD11、ZD1
2により保護されるとはいえインバータ装置1が解列さ
れるまでのあいだに他のインバータ装置に影響が表れ
て、並列システムダウンに至る恐れがある。
【0030】図4は以上のような故障の際にも並列シス
テムダウンを防止できる横流検出回路を示す。図に於い
て、112、122、132は実施の形態3の横流検出
回路である。S15、S25、S35は抵抗R14、R
24、R34を変流器11、21、31から切り離すス
イッチ、ZD11とZD12、ZD21とZD22、Z
D31とZD32は変流器11、21、31に2個づつ
逆直列にしたものを並列接続したツェナーダイオード
(並列接続したツェナーダイオードはツェナーダイオー
ドの逆直列接続体と言う)、817、827、837は
逆直列接続したツェナーダイオードZD11とZD1
2、ZD21とZD22、ZD31とZD32の両端電
圧の異常を検出する第2の異常検出回路であり、電圧増
幅器と電圧比較回路を含んでいる。
テムダウンを防止できる横流検出回路を示す。図に於い
て、112、122、132は実施の形態3の横流検出
回路である。S15、S25、S35は抵抗R14、R
24、R34を変流器11、21、31から切り離すス
イッチ、ZD11とZD12、ZD21とZD22、Z
D31とZD32は変流器11、21、31に2個づつ
逆直列にしたものを並列接続したツェナーダイオード
(並列接続したツェナーダイオードはツェナーダイオー
ドの逆直列接続体と言う)、817、827、837は
逆直列接続したツェナーダイオードZD11とZD1
2、ZD21とZD22、ZD31とZD32の両端電
圧の異常を検出する第2の異常検出回路であり、電圧増
幅器と電圧比較回路を含んでいる。
【0031】次に動作について説明する。スイッチS1
5が閉じなくなった場合、ツェナーダイオードZD1
1、ZD12の両端電圧(変流器11の両端電圧と同
じ)が瞬時に上昇する。異常検出回路817は入力電圧
があらかじめ定めた所定のレベルを越えると、瞬時に
(少なくとも1サイクル以内に)異常を検出したとして
警報信号を発信するように構成されているので、前記電
圧は第2の異常検出回路817で検出され、その出力信
号によりインバータ装置1を解列する。この構成により
スイッチS15、S25、S35の何れかが解放したま
ま閉じない故障を生じた場合、他の号機に影響が出る前
に故障した号機を解列することができる。図4の回路は
過大な電流が流れた結果、ツェナーダイオードが断線状
態となる故障モードの場合にも異常を検出できる。図4
では、異常検出回路815を備えた実施の形態2の横流
検出回路に第2の異常検出回路817を設ける例を説明
したが、異常検出回路815はあってもなくても第2の
異常検出回路817は有効であることは言うまでもな
い。
5が閉じなくなった場合、ツェナーダイオードZD1
1、ZD12の両端電圧(変流器11の両端電圧と同
じ)が瞬時に上昇する。異常検出回路817は入力電圧
があらかじめ定めた所定のレベルを越えると、瞬時に
(少なくとも1サイクル以内に)異常を検出したとして
警報信号を発信するように構成されているので、前記電
圧は第2の異常検出回路817で検出され、その出力信
号によりインバータ装置1を解列する。この構成により
スイッチS15、S25、S35の何れかが解放したま
ま閉じない故障を生じた場合、他の号機に影響が出る前
に故障した号機を解列することができる。図4の回路は
過大な電流が流れた結果、ツェナーダイオードが断線状
態となる故障モードの場合にも異常を検出できる。図4
では、異常検出回路815を備えた実施の形態2の横流
検出回路に第2の異常検出回路817を設ける例を説明
したが、異常検出回路815はあってもなくても第2の
異常検出回路817は有効であることは言うまでもな
い。
【0032】実施の形態4.実施の形態3の図4では異
常検出回路817、827、837がツェナーダイオー
ドの両端電圧を検出しているが、仮にツェナーダイオー
ドの電圧が異常に低くなる故障が生じた場合(過大な電
流が流れることによりツェナーダイオードが短絡状態と
なることはあり得る故障モードである)、異常検出回路
817、827、837が電圧を検出できない恐れがあ
る。そこで、図5に示すようにツェナーダイオードに流
れる電流を検出するようにしてもよい。即ち、HCT1
6、HCT26、HCT36は電流を検出して電圧信号
を出力する電流検出器であり、その出力は第2の異常検
出回路817、827、837に入力されている。電流
検出器HCT16、HCT26、HCT36と第2の異
常検出回路817、827、837とを組み合わせたも
のを第3の異常検出回路という。
常検出回路817、827、837がツェナーダイオー
ドの両端電圧を検出しているが、仮にツェナーダイオー
ドの電圧が異常に低くなる故障が生じた場合(過大な電
流が流れることによりツェナーダイオードが短絡状態と
なることはあり得る故障モードである)、異常検出回路
817、827、837が電圧を検出できない恐れがあ
る。そこで、図5に示すようにツェナーダイオードに流
れる電流を検出するようにしてもよい。即ち、HCT1
6、HCT26、HCT36は電流を検出して電圧信号
を出力する電流検出器であり、その出力は第2の異常検
出回路817、827、837に入力されている。電流
検出器HCT16、HCT26、HCT36と第2の異
常検出回路817、827、837とを組み合わせたも
のを第3の異常検出回路という。
【0033】この構成によりスイッチS15、S25、
S35の何れかが解放したまま閉じない故障を生じた時
に、同時にツェナーダイオードの電圧が低下する故障が
生じたとしても、他の号機に影響が出る前に故障した号
機を解列することができる。
S35の何れかが解放したまま閉じない故障を生じた時
に、同時にツェナーダイオードの電圧が低下する故障が
生じたとしても、他の号機に影響が出る前に故障した号
機を解列することができる。
【0034】実施の形態5.実施の形態4の図5では電
流検出器HCT16、HCT26、HCT36がツェナ
ーダイオードに流れる電流を検出し、その出力信号によ
り異常検出回路817、827、837が動作するが、
図6のようにツェナーダイオードに直列にフォトカプラ
PC11、PC21、PC31を接続し、その出力信号
により、直接制御回路811、821、831を出力電
流ゼロの制御をさせたのち、停止させてもよい。この構
成によりスイッチS15、S25、S35の何れかが解
放したまま閉じない故障を生じ、また同時にツェナーダ
イオードの電圧が低下する故障が生じた時に、他の号機
に影響が出る前に故障した電力変換器を解列することが
でき、しかも回路の構成が簡単で部品点数を少なくする
ことができる。
流検出器HCT16、HCT26、HCT36がツェナ
ーダイオードに流れる電流を検出し、その出力信号によ
り異常検出回路817、827、837が動作するが、
図6のようにツェナーダイオードに直列にフォトカプラ
PC11、PC21、PC31を接続し、その出力信号
により、直接制御回路811、821、831を出力電
流ゼロの制御をさせたのち、停止させてもよい。この構
成によりスイッチS15、S25、S35の何れかが解
放したまま閉じない故障を生じ、また同時にツェナーダ
イオードの電圧が低下する故障が生じた時に、他の号機
に影響が出る前に故障した電力変換器を解列することが
でき、しかも回路の構成が簡単で部品点数を少なくする
ことができる。
【0035】以上の各実施の形態の説明では、変換器
1、2、3は同じ定格であるとして説明したが、異なる
定格であっても、各変流器をそれぞれの変換器の100
%定格に対して同じ電流信号値を出力するものを選択す
れば、前述の説明は全てそのまま適用できる。この時、
負荷分担は各定格の比で分担されることは言うまでもな
い。また、変換器が3台並列の場合について説明した
が、複数台であれば同じ効果が得られる。また、各変換
器の変流器の変流比または抵抗器の抵抗値を互いに異な
らしめることにより、任意の分担比率で負荷を分担する
ようにできることはいうまでもない。
1、2、3は同じ定格であるとして説明したが、異なる
定格であっても、各変流器をそれぞれの変換器の100
%定格に対して同じ電流信号値を出力するものを選択す
れば、前述の説明は全てそのまま適用できる。この時、
負荷分担は各定格の比で分担されることは言うまでもな
い。また、変換器が3台並列の場合について説明した
が、複数台であれば同じ効果が得られる。また、各変換
器の変流器の変流比または抵抗器の抵抗値を互いに異な
らしめることにより、任意の分担比率で負荷を分担する
ようにできることはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明の横流検出回路
は、並列接続した変流器に流れる電流と抵抗に流れる電
流との差が所定の値を越えると異常と判断する異常検出
回路を備えているので、横流検出回路の異常を検出で
き、並列システムダウンを回避できる。
は、並列接続した変流器に流れる電流と抵抗に流れる電
流との差が所定の値を越えると異常と判断する異常検出
回路を備えているので、横流検出回路の異常を検出で
き、並列システムダウンを回避できる。
【0037】また、並列接続した変流器に流れる電流を
検出する第1の電流検出器と、抵抗に流れる電流を検出
する第2の電流検出器と、変流器の電流と抵抗の電流と
を合わせた電流を検出する第3の電流検出器と、第1の
電流検出器の出力から第2の電流検出器の出力と第3の
電流検出器の出力とを減算し、この値が所定の値を越え
ると異常と判断する異常検出回路を備えているので、横
流検出回路の異常を早期に検出でき、並列システムダウ
ンを素早く回避できる。
検出する第1の電流検出器と、抵抗に流れる電流を検出
する第2の電流検出器と、変流器の電流と抵抗の電流と
を合わせた電流を検出する第3の電流検出器と、第1の
電流検出器の出力から第2の電流検出器の出力と第3の
電流検出器の出力とを減算し、この値が所定の値を越え
ると異常と判断する異常検出回路を備えているので、横
流検出回路の異常を早期に検出でき、並列システムダウ
ンを素早く回避できる。
【0038】また、変流器に抵抗器を挿脱自在に並列接
続するスイッチと、変流器に並列接続されるとともに互
いに逆直列接続されたツェナーダイオードと、前記逆直
列接続されたツェナーダイオードの両端電圧があらかじ
め定めた所定の値を越えたとき信号を出力する異常検出
回路を備えているので、スイッチの異常を早期に検出で
き、並列システムダウンを素早く回避できる。
続するスイッチと、変流器に並列接続されるとともに互
いに逆直列接続されたツェナーダイオードと、前記逆直
列接続されたツェナーダイオードの両端電圧があらかじ
め定めた所定の値を越えたとき信号を出力する異常検出
回路を備えているので、スイッチの異常を早期に検出で
き、並列システムダウンを素早く回避できる。
【0039】また、変流器に抵抗器を挿脱自在に並列接
続するスイッチと、変流器に並列接続されるとともに互
いに逆直列接続されたツェナーダイオードと、前記逆直
列接続されたツェナーダイオードに流れる電流があらか
じめ定めた所定の値を越えたとき信号を出力する異常検
出回路を備えているので、スイッチの異常を早期に検出
でき、並列システムダウンを素早く回避できる。
続するスイッチと、変流器に並列接続されるとともに互
いに逆直列接続されたツェナーダイオードと、前記逆直
列接続されたツェナーダイオードに流れる電流があらか
じめ定めた所定の値を越えたとき信号を出力する異常検
出回路を備えているので、スイッチの異常を早期に検出
でき、並列システムダウンを素早く回避できる。
【0040】また、横流演算回路が演算した横流電流値
をゼロとするよう変換器を制御する制御回路と、異常検
出回路の出力にもとづき制御回路の動作を停止して電力
変換器を解列する保護回路とを備えているので、スイッ
チの異常や横流検出機能の異常を早期に検出でき、並列
システムダウンを素早く回避できる。
をゼロとするよう変換器を制御する制御回路と、異常検
出回路の出力にもとづき制御回路の動作を停止して電力
変換器を解列する保護回路とを備えているので、スイッ
チの異常や横流検出機能の異常を早期に検出でき、並列
システムダウンを素早く回避できる。
【0041】また、異常検出回路の出力信号により当該
変換器を並列接続されている負荷から解列するので、並
列システムダウンを素早く回避できる。
変換器を並列接続されている負荷から解列するので、並
列システムダウンを素早く回避できる。
【図1】 この発明による実施の形態1の横流検出回路
の構成図である。
の構成図である。
【図2】 この発明による実施の形態2の横流検出回路
の構成図である。
の構成図である。
【図3】 図2の動作を説明する要部回路説明図であ
る。
る。
【図4】 実施の形態3による横流検出回路の構成図で
ある。
ある。
【図5】 図4の動作を説明する要部回路説明図であ
る。
る。
【図6】 実施の形態4による横流検出回路の構成図で
ある。
ある。
【図7】 従来の横流検出回路の構成図である。
【図8】 図7の動作を説明する要部回路説明図であ
る。
る。
【図9】 従来の他の横流検出回路の構成図である。
1、2、3 変換器、 11、21、31 変流器、
5 負荷、R14、R24、R34 抵抗器、HCT1
3、HCT23、HCT33 第1の電流検出器、HC
T14、HCT24、HCT34 第2の電流検出器、
HCT15、HCT25、HCT35 第3の電流検出
器、110、120、130 (実施の形態1の)横流
検出回路、111、121、131 (実施の形態2
の)横流検出回路、112、122、132 (実施の
形態3、4、5の)横流検出回路、811、821、8
31 制御回路、812、822、832 横流演算回
路、813、823、833 異常検出回路、S14、
S24、S34 スイッチ、815、825、835
異常検出回路、816、826、836 加減算器、8
17、827、837 第2の異常検出回路。
5 負荷、R14、R24、R34 抵抗器、HCT1
3、HCT23、HCT33 第1の電流検出器、HC
T14、HCT24、HCT34 第2の電流検出器、
HCT15、HCT25、HCT35 第3の電流検出
器、110、120、130 (実施の形態1の)横流
検出回路、111、121、131 (実施の形態2
の)横流検出回路、112、122、132 (実施の
形態3、4、5の)横流検出回路、811、821、8
31 制御回路、812、822、832 横流演算回
路、813、823、833 異常検出回路、S14、
S24、S34 スイッチ、815、825、835
異常検出回路、816、826、836 加減算器、8
17、827、837 第2の異常検出回路。
Claims (6)
- 【請求項1】 1の負荷に対して互いに並列接続された
複数の電力変換器の各出力電流を前記電力変換器ごとに
検出する複数の変流器、前記複数の変流器のそれぞれに
並列接続された抵抗器、前記複数の変流器を互いに並列
接続して前記電力変換器ごとに前記変流器に流れる電流
値と前記抵抗器に流れる電流値との差にもとづき前記電
力変換器間の横流電流値を演算する横流演算回路、前記
電流値の差があらかじめ定めた所定の値を越えたとき信
号を出力する異常検出回路を備えたことを特徴とする横
流検出回路。 - 【請求項2】 1の負荷に互いに並列接続された複数の
電力変換器の出力電流を前記電力変換器ごとに検出する
複数の変流器、前記複数の変流器のそれぞれに並列接続
された抵抗器、前記複数の変流器を互いに並列接続して
前記電力変換器ごとに前記変流器に流れる電流値を検出
する第1の電流検出器、前記抵抗器に流れる電流値を検
出する第2の電流検出器、前記第1の電流検出器の出力
と前記第2の電流検出器の出力との差にもとづき前記電
力変換器間の横流電流値を演算する横流演算回路、前記
変流器に流れる電流と前記抵抗器に流れる電流とを合わ
せた電流を検出する第3の電流検出器、前記第3の電流
検出器の出力から前記第1及び前記第2の電流検出器の
出力を減算する加減算回路、前記加減算回路の出力があ
らかじめ定めた所定の値を越えたとき信号を出力する異
常検出回路を備えたことを特徴とする横流検出回路。 - 【請求項3】 変流器に抵抗器を挿脱自在に並列接続す
るスイッチと、前記変流器に並列接続されるとともに互
いに逆直列接続されたツェナーダイオードと、前記逆直
列接続されたツェナーダイオードの両端電圧があらかじ
め定めた所定の値を越えたとき信号を出力する第2の異
常検出回路を備えたことを特徴とする請求項2に記載の
横流検出回路。 - 【請求項4】 変流器に抵抗器を挿脱自在に並列接続す
るスイッチと、前記変流器に並列接続されるとともに互
いに逆直列接続されたツェナーダイオードと、前記逆直
列接続されたツェナーダイオードに流れる電流があらか
じめ定めた所定の値を越えたとき信号を出力する第3の
異常検出回路を備えたことを特徴とする請求項2に記載
の横流検出回路。 - 【請求項5】 異常検出回路の出力信号にもとづき、異
常が検出された電力変換器を解列することを特徴とする
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の横流検出回路。 - 【請求項6】 横流演算回路が演算した横流電流値をゼ
ロとするよう各電力変換器をそれぞれ制御する制御回路
と、異常検出回路の出力にもとづき異常が検出された電
力変換器の前記制御回路の動作を停止して前記電力変換
器を解列する保護回路とを備えたことを特徴とする請求
項3または4に記載の横流検出回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000249303A JP2002064938A (ja) | 2000-08-21 | 2000-08-21 | 横流検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000249303A JP2002064938A (ja) | 2000-08-21 | 2000-08-21 | 横流検出回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002064938A true JP2002064938A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18739063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000249303A Pending JP2002064938A (ja) | 2000-08-21 | 2000-08-21 | 横流検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002064938A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100785465B1 (ko) * | 2006-05-02 | 2007-12-14 | 김영 | 벽체용 황토보드 및 그의 제조방법 |
WO2014123199A1 (ja) * | 2013-02-06 | 2014-08-14 | 株式会社明電舎 | 電力変換回路の横流電流抑制制御装置 |
-
2000
- 2000-08-21 JP JP2000249303A patent/JP2002064938A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100785465B1 (ko) * | 2006-05-02 | 2007-12-14 | 김영 | 벽체용 황토보드 및 그의 제조방법 |
WO2014123199A1 (ja) * | 2013-02-06 | 2014-08-14 | 株式会社明電舎 | 電力変換回路の横流電流抑制制御装置 |
JP5979253B2 (ja) * | 2013-02-06 | 2016-08-24 | 株式会社明電舎 | 電力変換回路の横流電流抑制制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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