JP2002063724A - 光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置 - Google Patents
光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置Info
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- JP2002063724A JP2002063724A JP2000248036A JP2000248036A JP2002063724A JP 2002063724 A JP2002063724 A JP 2002063724A JP 2000248036 A JP2000248036 A JP 2000248036A JP 2000248036 A JP2000248036 A JP 2000248036A JP 2002063724 A JP2002063724 A JP 2002063724A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レンズホルダの材料としてカーボンファイバ
ーフィラー含有の樹脂材量は低比重,高剛性等の利点を
備えているが、一方では導電性を有するために、フォー
カシングコイルの制御電流とトラッキングコイルの制御
電流を流す支持部材でレンズホルダを支持することがで
きない。 【解決手段】 支持部材15の外側の絶縁被覆によって
支持部材15とレンズホルダ14の導通を遮断すること
により、レンズホルダ14の材料として、カーボンファ
イバーフィラー含有の導電性を有する樹脂材料の使用を
可能とする。
ーフィラー含有の樹脂材量は低比重,高剛性等の利点を
備えているが、一方では導電性を有するために、フォー
カシングコイルの制御電流とトラッキングコイルの制御
電流を流す支持部材でレンズホルダを支持することがで
きない。 【解決手段】 支持部材15の外側の絶縁被覆によって
支持部材15とレンズホルダ14の導通を遮断すること
により、レンズホルダ14の材料として、カーボンファ
イバーフィラー含有の導電性を有する樹脂材料の使用を
可能とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD等の光情報記
録媒体に記録された情報を光学的に読み取る光ピックア
ップ等の光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置に関
するものである。
録媒体に記録された情報を光学的に読み取る光ピックア
ップ等の光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ピックアップ等の光情報記録再
生装置の対物レンズ駆動装置は、図2(a)の平面図お
よび同(b)の側面図に示すように、対物レンズ1を保
持しているレンズホルダ2を弾性的に支持するととも
に、フォーカシングコイルとトラッキングコイルに制御
電流を流すために、対物レンズ1を挟んだ両側に設けた
それぞれ2本の絶縁被覆の施されていない計4本の金属
ワイヤよりなる支持部材3が用いられ、支持部材3の一
端4は固定部材5を貫通した外部ではんだ付けにより固
定されており、他端6は前記レンズホルダ2に設けられ
たホール状のワイヤガイド7をホールの端部まで貫通し
ている。
生装置の対物レンズ駆動装置は、図2(a)の平面図お
よび同(b)の側面図に示すように、対物レンズ1を保
持しているレンズホルダ2を弾性的に支持するととも
に、フォーカシングコイルとトラッキングコイルに制御
電流を流すために、対物レンズ1を挟んだ両側に設けた
それぞれ2本の絶縁被覆の施されていない計4本の金属
ワイヤよりなる支持部材3が用いられ、支持部材3の一
端4は固定部材5を貫通した外部ではんだ付けにより固
定されており、他端6は前記レンズホルダ2に設けられ
たホール状のワイヤガイド7をホールの端部まで貫通し
ている。
【0003】ワイヤガイド7は支持部材3の位置決めを
行うための重要な部位であり、4本の支持部材3の内、
2本の支持部材3の中端8は、前記レンズホルダ2に巻
回したフォーカシングコイル9の端部2箇所とともに、
残り2本の支持部材3の中端8は、同じくレンズホルダ
2に巻回したトラッキングコイル10の端部2箇所とと
もに、それぞれ片面のみにはんだランド部を備えた樹脂
素材の支持基板11にはんだ付けされている。
行うための重要な部位であり、4本の支持部材3の内、
2本の支持部材3の中端8は、前記レンズホルダ2に巻
回したフォーカシングコイル9の端部2箇所とともに、
残り2本の支持部材3の中端8は、同じくレンズホルダ
2に巻回したトラッキングコイル10の端部2箇所とと
もに、それぞれ片面のみにはんだランド部を備えた樹脂
素材の支持基板11にはんだ付けされている。
【0004】また、対物レンズ1を保持しているレンズ
ホルダ2をフォーカシング方向およびトラッキング方向
に位置制御するための機構は、レンズホルダ2に巻回さ
れたフォーカシングコイル9およびトラッキングコイル
10と、ヨーク12およびマグネット13からなる磁気
発生部とによって構成されており、レンズホルダ2の両
側に配置したヨーク12およびマグネット13により、
フォーカシングコイル9およびトラッキングコイル10
を通る磁束を発生させ、4本の支持部材3を介してフォ
ーカシングコイル9とトラッキングコイル10に制御電
流を印加することによって発生するローレンツ力により
対物レンズ1を保持したレンズホルダ2をフォーカシン
グ方向およびトラッキング方向に位置制御する。
ホルダ2をフォーカシング方向およびトラッキング方向
に位置制御するための機構は、レンズホルダ2に巻回さ
れたフォーカシングコイル9およびトラッキングコイル
10と、ヨーク12およびマグネット13からなる磁気
発生部とによって構成されており、レンズホルダ2の両
側に配置したヨーク12およびマグネット13により、
フォーカシングコイル9およびトラッキングコイル10
を通る磁束を発生させ、4本の支持部材3を介してフォ
ーカシングコイル9とトラッキングコイル10に制御電
流を印加することによって発生するローレンツ力により
対物レンズ1を保持したレンズホルダ2をフォーカシン
グ方向およびトラッキング方向に位置制御する。
【0005】この場合、4本の前記支持部材3は2本が
フォーカシング側、残りの2本がトラッキング側の制御
電流印加に用いられるが、当然、フォーカシング側とト
ラッキング側の相互間に導通があってはならない。
フォーカシング側、残りの2本がトラッキング側の制御
電流印加に用いられるが、当然、フォーカシング側とト
ラッキング側の相互間に導通があってはならない。
【0006】一方、光ピックアップ等の光情報記録再生
装置は、近年、記録再生速度の高倍速化に伴い、対物レ
ンズ駆動装置において、加速度感度のアップおよび高次
共振特性の改善が推し進められている。
装置は、近年、記録再生速度の高倍速化に伴い、対物レ
ンズ駆動装置において、加速度感度のアップおよび高次
共振特性の改善が推し進められている。
【0007】対物レンズ駆動装置における加速度感度
は、フォーカシングコイル9およびトラッキングコイル
10に流れる単位電流あるいは印加される単位電圧当た
りの、対物レンズ1,レンズホルダ2,フォーカシング
コイル9,トラッキングコイル10よりなる駆動体の加
速度を示したものであり、加速度感度が高い程、記録面
に対しての駆動体の追従性がよくなる。
は、フォーカシングコイル9およびトラッキングコイル
10に流れる単位電流あるいは印加される単位電圧当た
りの、対物レンズ1,レンズホルダ2,フォーカシング
コイル9,トラッキングコイル10よりなる駆動体の加
速度を示したものであり、加速度感度が高い程、記録面
に対しての駆動体の追従性がよくなる。
【0008】加速度感度aは、一般的に次式で表わさ
れ、駆動体の質量mに反比例するので、軽量である方が
加速度感度aは高くなる。
れ、駆動体の質量mに反比例するので、軽量である方が
加速度感度aは高くなる。
【0009】
【数1】
【0010】また、対物レンズ駆動装置における高次共
振は、駆動体の一次たわみによる共振を示すものであ
り、例えば、フォーカシング方向の高次共振周波数f
は、次式で算出することができ、高次共振周波数fは駆
動体の質量mの平方根に反比例し、駆動体の曲げ弾性率
N/m2の平方根に比例するので、軽量かつ高剛性(曲
げ弾性率N/m2が高い)であれば、高次共振周波数f
はアップすることになる。
振は、駆動体の一次たわみによる共振を示すものであ
り、例えば、フォーカシング方向の高次共振周波数f
は、次式で算出することができ、高次共振周波数fは駆
動体の質量mの平方根に反比例し、駆動体の曲げ弾性率
N/m2の平方根に比例するので、軽量かつ高剛性(曲
げ弾性率N/m2が高い)であれば、高次共振周波数f
はアップすることになる。
【0011】
【数2】
【0012】図3は対物レンズ駆動装置における駆動体
の変位周波数特性図であり、横軸が周波数(Hz)、縦
軸がゲイン(dB)、fhが高次共振の周波数を表わ
し、fhでのゲインのピークレベルと基準周波数(この
場合は1kHzを基準としている)でのゲインレベルと
の差を駆動体のゲイン余裕と呼び、対物レンズ駆動装置
を光情報機器に搭載して使用する場合、駆動体のゲイン
余裕が大きい程、駆動体が安定して制御されることにな
る。
の変位周波数特性図であり、横軸が周波数(Hz)、縦
軸がゲイン(dB)、fhが高次共振の周波数を表わ
し、fhでのゲインのピークレベルと基準周波数(この
場合は1kHzを基準としている)でのゲインレベルと
の差を駆動体のゲイン余裕と呼び、対物レンズ駆動装置
を光情報機器に搭載して使用する場合、駆動体のゲイン
余裕が大きい程、駆動体が安定して制御されることにな
る。
【0013】上記高次共振周波数fhでのゲインのピー
クは、変位周波数特性のゲインカーブに沿って発生する
ため、共振周波数が高い方が基準レベルからの相対レベ
ル差として駆動体のゲイン余裕が大きくなり、駆動体が
安定して制御されことになる。
クは、変位周波数特性のゲインカーブに沿って発生する
ため、共振周波数が高い方が基準レベルからの相対レベ
ル差として駆動体のゲイン余裕が大きくなり、駆動体が
安定して制御されことになる。
【0014】以上のように、対物レンズ駆動装置におい
て、加速度感度のアップおよび高次共振特性の改善を図
るには、駆動体が軽量であり、高剛性(曲げ弾性率が高
い)であることが有効であり、この条件を満たすものと
して、例えば、カーボンファイバーフィラー等の導電性
材料のフィラーを含有した樹脂材料が挙げられる。
て、加速度感度のアップおよび高次共振特性の改善を図
るには、駆動体が軽量であり、高剛性(曲げ弾性率が高
い)であることが有効であり、この条件を満たすものと
して、例えば、カーボンファイバーフィラー等の導電性
材料のフィラーを含有した樹脂材料が挙げられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置のように、レ
ンズホルダの支持部材には絶縁被覆が施されていなく、
その支持部材がレンズホルダのワイヤガイドと接触する
構成である場合は、対物レンズ駆動装置の加速度感度の
アップおよび高次共振特性の改善を推し進めるために、
レンズホルダの素材として軽量化および高剛性化が可能
なカーボンファイバーフィラー等の導電性材料のフィラ
ーを含有した樹脂材料を使用すると、レンズホルダが導
電性を有するため、各2本ずつの支持部材が流すフォー
カシングコイルの制御電流とトラッキングコイルの制御
電流がレンズホルダに設けられたワイヤガイドを介して
混ざってしまい、フォーカシング制御とトラッキング制
御が正確には行えないことになり、レンズホルダの素材
としてカーボンファイバーフィラー等の導電性材料のフ
ィラーを含有した樹脂材料を用いることはできないとい
う問題があった。
光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置のように、レ
ンズホルダの支持部材には絶縁被覆が施されていなく、
その支持部材がレンズホルダのワイヤガイドと接触する
構成である場合は、対物レンズ駆動装置の加速度感度の
アップおよび高次共振特性の改善を推し進めるために、
レンズホルダの素材として軽量化および高剛性化が可能
なカーボンファイバーフィラー等の導電性材料のフィラ
ーを含有した樹脂材料を使用すると、レンズホルダが導
電性を有するため、各2本ずつの支持部材が流すフォー
カシングコイルの制御電流とトラッキングコイルの制御
電流がレンズホルダに設けられたワイヤガイドを介して
混ざってしまい、フォーカシング制御とトラッキング制
御が正確には行えないことになり、レンズホルダの素材
としてカーボンファイバーフィラー等の導電性材料のフ
ィラーを含有した樹脂材料を用いることはできないとい
う問題があった。
【0016】なお、レンズホルダの素材として導電性材
料のフィラーを含有した樹脂材料を使用するために、支
持部材とレンズホルダが接触しない構成をとることも考
えられるが、その場合は設計の自由度が減少する等の欠
点がある。
料のフィラーを含有した樹脂材料を使用するために、支
持部材とレンズホルダが接触しない構成をとることも考
えられるが、その場合は設計の自由度が減少する等の欠
点がある。
【0017】本発明は、レンズホルダの素材として、軽
量化,高剛性化を実現するのに有利である導電性材料の
フィラーを含有する樹脂材料を用い、光情報記録再生装
置の対物レンズ駆動装置の加速度感度のアップおよび高
次共振特性の改善を図ることを目的とするものである。
量化,高剛性化を実現するのに有利である導電性材料の
フィラーを含有する樹脂材料を用い、光情報記録再生装
置の対物レンズ駆動装置の加速度感度のアップおよび高
次共振特性の改善を図ることを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の光情報記録再生
装置の対物レンズ駆動装置は、導電性材料のフィラーを
含有した樹脂材料を素材としたレンズホルダで対物レン
ズを保持し、前記レンズホルダにフォーカシングコイル
とトラッキングコイルを巻回し、対物レンズを光情報記
録媒体の記録面と垂直なフォーカシング方向と記録列と
平行なトラッキング方向に位置制御できるように、絶縁
被覆を施した支持部材により、フォーカシング制御電流
とトラッキング制御電流を流すとともに、前記レンズホ
ルダを弾性的に支持したものであり、対物レンズ駆動装
置の加速度感度のアップおよび高次共振特性の改善を図
ることができるものである。
装置の対物レンズ駆動装置は、導電性材料のフィラーを
含有した樹脂材料を素材としたレンズホルダで対物レン
ズを保持し、前記レンズホルダにフォーカシングコイル
とトラッキングコイルを巻回し、対物レンズを光情報記
録媒体の記録面と垂直なフォーカシング方向と記録列と
平行なトラッキング方向に位置制御できるように、絶縁
被覆を施した支持部材により、フォーカシング制御電流
とトラッキング制御電流を流すとともに、前記レンズホ
ルダを弾性的に支持したものであり、対物レンズ駆動装
置の加速度感度のアップおよび高次共振特性の改善を図
ることができるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、導電性材料のフィラーを含有した樹脂材料を素材と
したレンズホルダで対物レンズを保持し、前記レンズホ
ルダにフォーカシングコイルとトラッキングコイルを巻
回し、対物レンズを光情報記録媒体の記録面と垂直なフ
ォーカシング方向と記録列と平行なトラッキング方向に
位置制御できるように、絶縁被覆を施した支持部材によ
り、フォーカシング制御電流とトラッキング制御電流を
流すとともに、前記レンズホルダを弾性的に支持した光
情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置であり、レンズ
ホルダの素材が導電性材料のフィラーを含有した樹脂材
料であることにより、レンズホルダが軽量化,高剛性化
され、また、絶縁被覆を施した支持部材により、前記レ
ンズホルダを弾性的に支持することにより、レンズホル
ダと支持部材とを電気的に遮断した状態でフォーカシン
グ制御電流とトラッキング制御電流を流すという作用を
有する。
は、導電性材料のフィラーを含有した樹脂材料を素材と
したレンズホルダで対物レンズを保持し、前記レンズホ
ルダにフォーカシングコイルとトラッキングコイルを巻
回し、対物レンズを光情報記録媒体の記録面と垂直なフ
ォーカシング方向と記録列と平行なトラッキング方向に
位置制御できるように、絶縁被覆を施した支持部材によ
り、フォーカシング制御電流とトラッキング制御電流を
流すとともに、前記レンズホルダを弾性的に支持した光
情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置であり、レンズ
ホルダの素材が導電性材料のフィラーを含有した樹脂材
料であることにより、レンズホルダが軽量化,高剛性化
され、また、絶縁被覆を施した支持部材により、前記レ
ンズホルダを弾性的に支持することにより、レンズホル
ダと支持部材とを電気的に遮断した状態でフォーカシン
グ制御電流とトラッキング制御電流を流すという作用を
有する。
【0020】本発明の請求項2に記載の発明は、導電性
材料のフィラーを含有した樹脂材料がカーボンファイバ
ーフィラーを含有した樹脂材料である請求項1に記載の
光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置であり、レン
ズホルダの素材がカーボンファイバーフィラーを含有し
た樹脂材料であることにより、レンズホルダが軽量化,
高剛性化され、レンズホルダと支持部材とを電気的に遮
断した状態でフォーカシング制御電流とトラッキング制
御電流を流すという作用を有する。
材料のフィラーを含有した樹脂材料がカーボンファイバ
ーフィラーを含有した樹脂材料である請求項1に記載の
光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置であり、レン
ズホルダの素材がカーボンファイバーフィラーを含有し
た樹脂材料であることにより、レンズホルダが軽量化,
高剛性化され、レンズホルダと支持部材とを電気的に遮
断した状態でフォーカシング制御電流とトラッキング制
御電流を流すという作用を有する。
【0021】以下、本発明の実施の形態について図面を
用いて説明する。
用いて説明する。
【0022】(実施の形態)図1(a)は本発明の実施
の形態における光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装
置の平面図、同(b)は同側面図であり、従来例を示す
図2と同じ部分については同じ符号を付して説明は省略
する。図1が図2と異なるところは、対物レンズ1を保
持するレンズホルダとして、図2におけるレンズホルダ
2に換えて、カーボンファイバーフィラー含有の樹脂材
料で形成されたレンズホルダ14を使用している点と、
レンズホルダ14を弾性的に支持する支持部材として、
図2における支持部材3に換えて、心線がベリリウム銅
またはリン青銅よりなる金属ワイヤを用い、その金属ワ
イヤの外周を絶縁被覆した支持部材15を使用している
点であり、その他の点は図2と同じ構成である。
の形態における光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装
置の平面図、同(b)は同側面図であり、従来例を示す
図2と同じ部分については同じ符号を付して説明は省略
する。図1が図2と異なるところは、対物レンズ1を保
持するレンズホルダとして、図2におけるレンズホルダ
2に換えて、カーボンファイバーフィラー含有の樹脂材
料で形成されたレンズホルダ14を使用している点と、
レンズホルダ14を弾性的に支持する支持部材として、
図2における支持部材3に換えて、心線がベリリウム銅
またはリン青銅よりなる金属ワイヤを用い、その金属ワ
イヤの外周を絶縁被覆した支持部材15を使用している
点であり、その他の点は図2と同じ構成である。
【0023】上記構成の対物レンズ駆動装置は、対物レ
ンズ1を保持するレンズホルダ14が、カーボンファイ
バーフィラー含有の樹脂材料で形成されているので、レ
ンズホルダ14が軽量化,高剛性化される。そのレンズ
ホルダ14の比重,曲げ弾性率を前記加速度感度および
高次共振周波数の式に代入して加速度感度および高次共
振周波数を算出し、従来の導電性材料のフィラーを含有
しない樹脂材料を用いて形成したレンズホルダの場合の
値を1として比率を表わしたのが次表である。
ンズ1を保持するレンズホルダ14が、カーボンファイ
バーフィラー含有の樹脂材料で形成されているので、レ
ンズホルダ14が軽量化,高剛性化される。そのレンズ
ホルダ14の比重,曲げ弾性率を前記加速度感度および
高次共振周波数の式に代入して加速度感度および高次共
振周波数を算出し、従来の導電性材料のフィラーを含有
しない樹脂材料を用いて形成したレンズホルダの場合の
値を1として比率を表わしたのが次表である。
【0024】
【表1】
【0025】上表から明らかなように、レンズホルダの
材料として、カーボンファイバーフィラー含有樹脂材料
を用いた場合の方が、従来の樹脂材料を用いたレンズホ
ルダの場合よりも、加速度感度が15%以上アップし、
高次共振周波数が20%以上アップし、従って、記録面
に対する対物レンズ駆動装置の駆動体の追従性がよく、
また、駆動体が安定して制御されることになる。
材料として、カーボンファイバーフィラー含有樹脂材料
を用いた場合の方が、従来の樹脂材料を用いたレンズホ
ルダの場合よりも、加速度感度が15%以上アップし、
高次共振周波数が20%以上アップし、従って、記録面
に対する対物レンズ駆動装置の駆動体の追従性がよく、
また、駆動体が安定して制御されることになる。
【0026】さらに、レンズホルダ14を弾性的に支持
する4本の支持部材15の内、2本をフォーカシング
側、残りの2本をトラッキング側の制御電流印加に用い
ても、支持部材15の外周が絶縁被覆されているので、
導電性を有するレンズホルダ14を介してフォーカシン
グとトラッキングの制御電流が混ざることがなく、正確
なフォーカシングとトラッキングを行うことができるも
のである。
する4本の支持部材15の内、2本をフォーカシング
側、残りの2本をトラッキング側の制御電流印加に用い
ても、支持部材15の外周が絶縁被覆されているので、
導電性を有するレンズホルダ14を介してフォーカシン
グとトラッキングの制御電流が混ざることがなく、正確
なフォーカシングとトラッキングを行うことができるも
のである。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明の光情報記録再生
装置の対物レンズ駆動装置によれば、支持部材の外周に
絶縁皮膜を有しているので支持部材とレンズホルダが接
触しても、支持部材に流れるフォーカシングとトラッキ
ングの制御電流がレンズホルダを介して混ざることがな
く、レンズホルダの材料に導電性材料のフィラーを含有
した樹脂材料を用いることができるので、対物レンズ駆
動装置の加速度感度がアップし、高次共振特性を改善す
ることができる。
装置の対物レンズ駆動装置によれば、支持部材の外周に
絶縁皮膜を有しているので支持部材とレンズホルダが接
触しても、支持部材に流れるフォーカシングとトラッキ
ングの制御電流がレンズホルダを介して混ざることがな
く、レンズホルダの材料に導電性材料のフィラーを含有
した樹脂材料を用いることができるので、対物レンズ駆
動装置の加速度感度がアップし、高次共振特性を改善す
ることができる。
【図1】(a)本発明の実施の形態における光情報記録
再生装置の対物レンズ駆動装置の平面図 (b)本発明の実施の形態における光情報記録再生装置
の対物レンズ駆動装置の側面図
再生装置の対物レンズ駆動装置の平面図 (b)本発明の実施の形態における光情報記録再生装置
の対物レンズ駆動装置の側面図
【図2】(a)従来の光情報記録再生装置の対物レンズ
駆動装置の平面図 (b)従来の光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置
の側面図
駆動装置の平面図 (b)従来の光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置
の側面図
【図3】対物レンズ駆動装置における駆動体の変位周波
数特性図
数特性図
1 対物レンズ 2,14 レンズホルダ 3,15 支持部材 4 一端 5 固定部材 6 他端 7 ワイヤガイド 8 中端 9 フォーカシングコイル 10 トラッキングコイル 11 支持基板 12 ヨーク 13 マグネット
Claims (2)
- 【請求項1】 導電性材料のフィラーを含有した樹脂材
料を素材としたレンズホルダで対物レンズを保持し、前
記レンズホルダにフォーカシングコイルとトラッキング
コイルを巻回し、対物レンズを光情報記録媒体の記録面
と垂直なフォーカシング方向と記録列と平行なトラッキ
ング方向に位置制御できるように、絶縁被覆を施した支
持部材により、フォーカシング制御電流とトラッキング
制御電流を流すとともに、前記レンズホルダを弾性的に
支持した光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置。 - 【請求項2】 導電性材料のフィラーを含有した樹脂材
料がカーボンファイバーフィラーを含有した樹脂材料で
ある請求項1に記載の光情報記録再生装置の対物レンズ
駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000248036A JP2002063724A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000248036A JP2002063724A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002063724A true JP2002063724A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18738022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000248036A Pending JP2002063724A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 光情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002063724A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7032231B2 (en) * | 2002-09-26 | 2006-04-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical pickup device |
JP2016095514A (ja) * | 2014-11-14 | 2016-05-26 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | レンズ駆動装置 |
-
2000
- 2000-08-18 JP JP2000248036A patent/JP2002063724A/ja active Pending
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