JP2002063709A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

Info

Publication number
JP2002063709A
JP2002063709A JP2000250191A JP2000250191A JP2002063709A JP 2002063709 A JP2002063709 A JP 2002063709A JP 2000250191 A JP2000250191 A JP 2000250191A JP 2000250191 A JP2000250191 A JP 2000250191A JP 2002063709 A JP2002063709 A JP 2002063709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
track
magnetic
head
heads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000250191A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Kawase
茂 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2000250191A priority Critical patent/JP2002063709A/ja
Publication of JP2002063709A publication Critical patent/JP2002063709A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録再生装置で狭トラックであってドラ
ム回転数の高いへリカルスキャン方式において誤差の少
ないトラッキング制御を行う。 【解決手段】 ドラムの1回転により生成したハイ信号
とロー信号からなるDFF信号のハイ信号期間中及びロ
ー信号期間中のトラッキングエラー信号の値を加算器5
2とRAM55−1、55−2により記憶し、この加算
値に基づいて再生ヘッド31がトラックに追従するよう
に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリカルスキャン
方式の磁気記録再生装置に関し、特にヘリカルスキャン
方式で記録されたトラックを再生する際に磁気ヘッド
(以下、単にヘッドと記する)をトラックに追従させる
トラッキング制御に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリカルスキャン方式のデジタルVTR
やデータ入出力装置では、高密度記録のために狭トラッ
ク化が必要であるが、テープ走行機構やテープ送りの精
度による記録トラックの直線性の低下が原因でエラーレ
ートが悪化し、特に互換再生においてその問題が顕著で
ある。そこで、回転ドラムにヘッドアクチュータを内蔵
し、磁気テープ(以下、テープと記す)に記録されたト
ラッキング信号を基準に記録トラックに垂直な方向(ト
ラック幅方向)に変位させることで上記問題を解決する
方法が数多く提案されており、アクチュエータとしては
ボイスコイルや圧電素子タイプのものが使われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トラック曲
がりに対してトラック幅が十分広い場合には、トラッキ
ングの閉ループゲインを大きくとらなくても、以上に述
べた方法でトラック曲がりによる再生出力の低下を補正
することが可能である。一方、トラック曲がりに対して
トラック幅が狭い場合はトラッキングの閉ループゲイン
を大きく設定する必要があり、特に回転ドラムの回転数
が高い場合にはトラック曲がりの周波数成分も高くなる
ので更に高いゲインが要求される。
【0004】しかしながら、近年の記録密度向上に伴う
狭トラック化と記録波長の短波長化およびメカの小型軽
量化によるドラム回転数増加により更に高密度化を行う
場合には、必要なループゲインを確保することが難しく
なってきた。
【0005】そこで本発明は、狭トラックであってドラ
ム回転数の高いへリカルスキャン方式のデジタルVTR
やデータ入出力装置などにおいて、誤差の少ないトラッ
キング制御を行うことができる磁気記録再生装置を提供
することを第1の目的とする。本発明はさらに、狭トラ
ックであってドラム回転数の高いへリカルスキャン方式
のデジタルVTRやデータ入出力装置などにおいて、誤
差の少ないトラッキング制御を行うことができるととも
に、トラッキングサーボが定常状態に入っていないトラ
ックの走査開始時点と走査終了時点においても安定出力
を確保することができる磁気記録再生装置を提供するこ
とを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、ドラムの1回転により生成したハイ
信号とロー信号からなるドラム・フリップフロップ(D
FF)信号のハイ信号期間中及びロー信号期間中のトラ
ッキングエラー信号の値に基づいて再生ヘッドが追従す
るようにしたものである。すなわち本発明によれば、回
転自在なドラムの外周部に180°対向して少なくとも
第1、第2の磁気ヘッドをそれぞれ取り付けて、ヘリカ
ルスキャン方式により前記第1、第2の磁気ヘッドによ
り磁気テープ上にデータを記録して該データを再生する
際、前記第1、第2の磁気ヘッドでそれぞれ再生したト
ラックの両隣りの各トラックに記録されている各トラッ
キング制御信号に基づいて生成したトラッキングエラー
信号により前記第1、第2の磁気ヘッドを各ヘッドに対
応した各トラックに追従させる磁気記録再生装置におい
て、前記ドラムの1回転により生成したハイ信号とロー
信号からなるドラム・フリップフロップ信号により前記
第1、第2の磁気ヘッドを切り換えるヘッド切り換え手
段と、前記第1、第2の磁気ヘッドを前記磁気テープの
トラック幅方向に変位駆動するアクチュエータと、前記
ヘッド切り換え手段を介した前記第1、第2の磁気ヘッ
ドによる前記各トラッキングエラー信号の値を、前記ド
ラム・フリップフロップ信号のハイ信号期間中及びロー
信号期間中に前記第1、第2の磁気ヘッドと対応する各
トラック毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段からの
各トラック毎の出力に基づいて前記第1、第2の磁気ヘ
ッドを各ヘッドに対応した各トラックに追従させるよう
前記アクチュエータを制御する手段とを、有することを
特徴とする磁気記録再生装置が提供される。
【0007】また本発明は上記第2の目的を達成するた
めに、ドラムの1回転により生成したハイ信号とロー信
号からなるDFF信号のハイ信号又はロー信号のうちい
ずれか一方の信号の前後をわずかな時間引き伸ばし、か
つ、他方の信号の前後をわずかな時間縮めた第2のDF
F信号を生成して、この第2のDFF信号のハイ信号期
間中及びロー信号期間中のトラッキングエラー信号の値
に基づいて再生ヘッドが追従するようにしたものであ
る。すなわち本発明によれば、回転自在なドラムの外周
部に180°対向して少なくとも第1、第2の磁気ヘッ
ドをそれぞれ取り付けて、ヘリカルスキャン方式により
前記第1、第2の磁気ヘッドにより磁気テープ上にデー
タを記録して該データを再生する際、前記第1又は第2
の磁気ヘッドで再生したトラックの両隣りの各トラック
に記録されている各トラッキング制御信号に基づいて生
成したトラッキングエラー信号により前記第1又は第2
の磁気ヘッドをこのヘッドに対応したトラックに追従さ
せる磁気記録再生装置において、前記ドラムの1回転に
より生成したハイ信号とロー信号からなる第1のドラム
・フリップフロップ信号に基づいて前記ハイ信号又は前
記ロー信号のうちいずれか一方の信号の前後をわずかな
時間引き伸ばし、かつ、他方の信号の前後をわずかな時
間縮めた第2のドラム・フリップフロップ信号を生成す
る手段と、前記第2のドラム・フリップフロップ信号中
で引き伸ばした一方の信号期間と対応する前記第1又は
第2の磁気ヘッドを前記磁気テープのトラック幅方向に
変位駆動するアクチュエータと、前記一方の信号期間と
対応する前記第1又は第2の磁気ヘッドによる前記トラ
ッキングエラー信号の値を、前記第2のドラム・フリッ
プフロップ信号中で引き伸ばした一方の信号期間中に記
憶する記憶手段と、前記記憶手段からの出力に基づい
て、前記一方の信号期間と対応する前記第1又は第2の
磁気ヘッドをこのヘッドに対応したトラックに追従させ
るよう前記アクチュエータを制御する手段とを、有する
ことを特徴とする磁気記録再生装置が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>以下、図面を
参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は
本発明に係る磁気記録再生装置の第1の実施形態を示す
ブロック図、図2は図1の回転ドラムの磁気ヘッドを詳
しく示す構成図、図3は図1のトラッキングエラー検出
回路を詳しく示すブロック図、図4はトラックとトラッ
キングエラー信号の関係を示す説明図、図5はS字曲が
りトラックを示す説明図、図6はS字曲がりトラックに
ヘッドがトラッキングしていない場合の主要信号を示す
タイミングチャート、図7はS字曲がりトラックにヘッ
ドがトラッキングしている場合の主要信号を示すタイミ
ングチャート、図8は図1の繰り返し補償回路を詳しく
示すブロック図、図9は図8の繰り返し補償回路の主要
信号を示すタイミングチャート、図10は本発明のトラ
ッキング制御回路を示す等価回路図、図11は従来例と
本発明のトラッキング制御を比較した波形図である。
【0009】図1に示す回転ドラムDは、ドラム回転検
出器1と、ドラムモータ2と、回転自在なアッパドラム
3と、図示しないシャーシに固定されたロアドラム4
と、アッパドラム3に取り付けられたアクチュエータ5
とを有し、回転軸が磁気テープ9に対して斜めになるよ
うにベース(不図示)が取り付けられている。磁気テー
プ9はキャプスタン軸10に沿って走行可能であり、キ
ャプスタン軸10はキャプスタンモータ11により回転
する。このとき、キャプスタンモータ11の回転はキャ
プスタン回転検出器12により検出される。
【0010】図2(a)、(b)を参照して回転ドラム
の構成について更に詳しく説明すると、アッパドラム3
には、第1のアジマス角のヘッド31、35と、第2の
アジマス角のヘッド32、36がアクチュエータ5によ
りトラック幅方向に変位可能に支持されて取り付けられ
ている。ヘッド31とヘッド32、ヘッド35とヘッド
36は同時に2トラックを走査可能なように、高さの差
が記録トラック間隔と同等に設定されている部材に取り
付けられている。また、ヘッド31、32とヘッド3
5、36は、図2(b)に示すようにアッパドラム3の
外周部に180°対向するように取り付けられている。
すなわち、ドラム1回転で4トラックを1単位として、
最初の半回転(チャネルCH1)でアジマス角が異なる
ヘッド31、32が同時にそれぞれ第1トラック(及び
第5、第9トラック〜)と第2トラック(及び第6、第
10トラック〜)を走査し、次の半回転(チャネルCH
2)でアジマス角が異なるヘッド35、36が同時にそ
れぞれ第3トラック(及び第7、第11トラック〜)と
第4トラック(及び第8、第12トラック〜)を走査す
る。
【0011】また、上記のヘッド取り付け部材は、回転
ドラム3に取付けられているアクチュエータ5の可動部
に固着されており、ヘッド31、35とヘッド32、3
6は記録済みトラックの幅方向にアクチュエータ5の変
位量と同じ量だけ同時に変位する。アクチュエータ5に
はヘッドの変位を検出するためのヘッド位置検出器39
が取付けられており、図1に示すように加減算器40で
スイッチ7からの入力とヘッド位置検出器39からの入
力の差が位相補償回路8とドライブアンプ6を通してア
クチュエータ5に加えられ、ヘッド位置が加減算器40
のスイッチ7からの入力と等しくなるように制御され
る。
【0012】この場合、標準記録モードにおいては、シ
ステムコントローラ17よりヘッド31、35(32、
36)を基準の高さにするための制御電圧がスイッチ7
の入力端子bを経由して与えられ、これにより、ヘッド
31とヘッド32、ヘッド35とヘッド36は同じ高さ
に保持される。
【0013】そして、再生状態においては、アクチュエ
ータ5に取り付けられた2個の再生ヘッド31、32
(35、36)が2つの記録済みトラックを同時に走査
するドラムの半回転期間にトラッキング制御を行うとと
もに、テープ9に記録された2トラックのデータを同時
に読み出す。また、キャプスタンモータ11の回転軸1
0に取り付けられた回転数検出器12の出力に基づいて
速度検出器13により得られたテープ速度と、システム
コントローラ17より供給されるテープ指令速度とが加
減算器15において比較され、この比較結果に基づいて
キャプスタン駆動回路14がキャプスタンモータ11を
駆動することによりテープ9が一定速度で走行する。
【0014】図1の下方に示すように、第1、第2トラ
ックを同時に走査するヘッド31、32の再生出力がそ
れぞれプリアンプ29、30、ヘッド切り換えスイッチ
22、37、波形等化器27、28を介してPLL回路
23、25に印加され、PLL回路23、25により抽
出されたクロックを基準にして符号検出回路24、26
により第1、第2トラックのデータが取り出される。ま
た、第3、第4トラックを同時に走査するヘッド35、
36の再生出力がそれぞれプリアンプ33、34、スイ
ッチ22、37、波形等化器27、28を介してPLL
回路23、25に印加され、PLL回路23、25によ
り抽出されたクロックを基準にして符号検出回路24、
26により第3、第4トラックのデータが取り出され
る。これらの第1及び第2トラックと第3及び第4トラ
ックのデータは、再生信号処理回路に送られてデータ再
生が行われる。
【0015】また、ヘッド31、35側の符号検出回路
24により取り出された第1、第3トラックのデータ
は、図3に詳しく示すトラッキングエラー検出回路21
に印加される。トラッキング制御はこのデータに含まれ
るトラッキング制御用のパイロット信号をトラッキング
エラー検出回路21により抽出して、キャプスタンモー
タ制御回路(サンプルホールド回路20、ローパスフィ
ルタ19、スイッチ18、加減算器15、キャプスタン
駆動回路14、速度検出器13、キャプスタン回転検出
器12及びキャプスタンモータ11)とアクチュエータ
制御回路(繰り返し補償回路42、スイッチ7、加減算
器40、位相補償回路8、ドライブアンプ6及び位置検
出器39)にフィードバックすることにより行う。
【0016】ここで、家庭用デジタルVTRでは、図4
(a)に示すように1トラックおき(第1、第3、第5
トラック〜)に周波数F0のパイロット信号がデジタル
変調されて記録され、また、周波数F0のパイロット信
号が記録されていないトラックに対して1トラックおき
に周波数F1(第2、第6トラック〜)と周波数F2
(第4、第8トラック〜)のパイロット信号が交互にデ
ジタル変調されて記録されている。このため、図4
(b)に示すようにヘッド31、35からのトラッキン
グエラー信号TE0は、第1、第3、第5トラック〜を
走査したときを「0」とし、4トラックを1周期として
三角波状に変化する。
【0017】そこで、図3に示すようにトラッキングエ
ラー検出回路21では、ヘッド31又はヘッド35が周
波数F0のトラックを走査しているときに、このトラッ
クと隣接している左右のトラックから周波数F1、F2
のパイロット信号がヘッド31又はヘッド35に漏れ込
むので、ヘッド31、35がどちら側のトラックに寄っ
ているかを検出するために、周波数F1検出回路 (f
1DET)44と周波数F2検出回路(f2DET)4
5の出力の差を差動増幅器46により取り出す。この差
動増幅器46の出力信号を差動増幅器48とスイッチ4
9からなる極性反転回路によりシステムコントローラ1
7より与えられる極性切換信号(図4(c))のタイミ
ングに従って、ヘッド31、35が記録済みトラックを
2回トレースする間を1周期として極性の反転と非反転
を切り換えて得られたトラッキングエラー信号TE1
は、図4(d)に示すように第1、第3、第5トラック
〜を走査したときを「0」とし、2トラックを1周期と
するのこぎり波状となる。
【0018】標準再生状態では、システムコントローラ
17より標準のテープ送り速度に対応した指令速度がキ
ャプスタン制御回路に与えられ、標準の速度でテープ9
が移送されるよう制御される。この状態において、差動
増幅器48の出力であるトラッキングエラー信号TE1
がサンプルホールド回路20に供給されると、サンプル
ホールド回路20はヘッド31、35が第1、第3の記
録済みトラックをトレースする期間を1周期として、ト
ラッキングエラー信号TE1を記録済みトラックの走査
開始時点から一定の時間経過した時刻にサンプリングし
て保持する。
【0019】サンプルホールド回路20の出力は図4
(e)に示すタイミングパルスでサンプルホールドする
ことにより直流となり、ヘッド31、35が周波数F0
のパイロット信号が記録されたトラックを中心として左
右にずれたときに直流の値がずれ量に略比例して±レベ
ルで変化する。したがって、サンプルホールド回路20
の出力を低域通過フィルタ19とスイッチ18を通して
キャプスタン制御回路の加減算器15の入力に加えるこ
とにより、ヘッド31、35が周波数F0の第1、第3
トラック〜をトレースするようにテープ9を制御するこ
とができる。
【0020】トラッキングエラー検出回路21のトラッ
キングエラー信号TE1はまた、図1に示すようにアク
チュエータ制御回路を構成する繰り返し補償回路42に
加えられる。繰り返し補償回路42はトラッキングエラ
ー信号TE1の中域から低域にかけての周波数成分のゲ
インを上げる一種のフィルターであり、これにより、キ
ャプスタン制御回路と同様にヘッド31、35が周波数
F0の第1、第3トラック〜をトレースするようにアク
チュエータ5が変位する。
【0021】ここで、キャプスタン制御回路はテープの
送り速度を一定にするように制御し、アクチュエータ制
御回路はキャプスタン制御回路で追従しきれない、互換
再生において問題となるトラックのS字曲がりやさらに
周波数成分の高い記録トラックの位置誤差に追従して周
波数F0の第1、第3トラック〜の中央をヘッド31、
35が走査するように制御する。
【0022】一方、先に述べたようにヘッド31、35
は、ヘッド32、36と同一の部材に1記録トラックピ
ッチ高さが異なる状態で取り付けられてアクチュエータ
5により駆動変位されるので、ヘッド31、35が正確
に周波数F0の第1、第3トラック〜の中央を走査して
いる場合、ヘッド32、36も記録トラック位置の誤差
に追従して走査するので、記録トラック位置誤差の影響
を受けることなく、2トラック分の記録データを同時に
安定して再生することができる。
【0023】図5はS字曲がりを起こしている記録トラ
ックをヘッド31、35(32、36)が走査したとき
の走査軌跡を表した図であり、また、1トラックを走査
する時間における走査開始時刻と走査終了時刻をtと添
字で表している。すなわち、図5において、開始時刻t
1−終了時刻t2の期間ではヘッド31、32が同時に
それぞれ周波数F0の第1トラック、周波数F1の第2
トラックを走査し、次いで開始時刻t2−終了時刻t3
の期間ではヘッド35、36が同時にそれぞれ周波数F
0の第3トラック、周波数F2の第4トラックを走査し
て、これをドラム1回転=4トラック毎に繰り返す。
【0024】アクチュエータ5によるトラッキング制御
が行われない場合には、図6に示すようにヘッド31、
35によるトラッキングエラー信号TE0(CH1)、
TE0(CH2)は記録トラックのS字曲がりにより変
化し、その再生出力(playback CH1、CH2)は平
坦にはならない。ここで、ヘッド31、35が記録済み
トラックを合計2回トレースする期間を1周期として、
システムコントローラ17より図6に示すタイミングに
従ってトラッキングエラー信号TE0(CH1)、TE
0(CH2)の極性の反転と非反転を切り換えると、図
6に示すようにトラッキングエラー信号TE1は記録ト
ラック位置の曲がりに比例して変化する。
【0025】そこで、図1に示したスイッチ7の入力側
をaにしてアクチュエータ5によるトラッキング制御を
キャプスタン制御回路とあわせて行うと、図7に示すよ
うにトラッキングエラー信号TE1がゼロになるように
作用し、記録トラック位置の曲がりに追従してヘッド3
1、35はそれぞれ第1、第3の記録済みトラックの中
心を走査し、図7に示すように安定した再生出力が得ら
れる。このため、トラック曲がりに対してトラック幅が
十分広い場合には、トラッキングの閉ループゲインを大
きくとらなくても以上に述べた方法でトラック曲がりに
よる再生出力の低下を補正することが可能である。
【0026】一方、トラック曲がりに対してトラック幅
が狭い場合はトラッキングの閉ループゲインを大きく設
定する必要があり、特にドラムの回転数が高い場合には
トラック曲がりの周波数成分も高くなるので更に高いゲ
インが要求される。しかし、実際に設定可能なゲインの
上限はアクチュエータ5の2次共振などにより制限され
るため、図11(b)、(c)に示すようにヘッドがト
ラック曲がりに追従することができず、再生出力は平坦
にはならない。
【0027】ここで、図11(a)に示すDFF信号
(ドラム・フリップフロップ信号)は、図1に示したア
ッパドラム3が1回転中に前半の半回転でハイ信号を出
力し、後半の半回転でロー信号を出力する。また、第1
の実施形態におけるDFF信号は、図1に示したヘッド
切り換えスイッチ22、37に供給されて、このヘッド
31、32の組とヘッド35、36の組とを切り換えて
いる。さらに、DFF信号は図1に示すシステムコント
ローラ17にも供給されている。そして、第1、第5ト
ラック〜走査時にハイ、第3、第6トラック〜走査時に
ローになる信号であり、また、図11(b)’、
(c)’はそれぞれ、本発明の繰り返し補償回路42を
用いたトラッキング制御によるトラック曲がり及びその
ヘッド軌跡と再生出力を示す。図8は第1、第5、第9
トラック〜を走査するヘッド31により再生されたトラ
ッキングエラー信号を処理する繰り返し補償回路42の
ブロック図であり、図9は繰り返し補償回路42の主要
信号を示すタイミングチャートである。
【0028】図1、図8、図9において、ヘッド切り換
えスイッチ22、37がa端子側に切り換えられて、ヘ
ッド31、32が第1、第2の記録済みトラックを1回
トレースする開始時点t1から終了時点t2の期間中
(DFF信号のハイ信号期間中)に、例えばヘッド31
側のトラッキングエラー信号TE1がA/Dコンバータ
51によりN回A/D変換されてデジタルデータD0
n-1に変換される。ここで、上記開始時点t1は、ヘ
ッド31、32がテープに接触した時点からわずかな時
間を経過してヘッド31、32側にヘッド切り換えスイ
ッチ22、37が動作する時点であり、一方、終了時点
t2はヘッド31、32側が磁気テープから離れる時点
より少し前の時点である。またエッジ検出部53がDF
F信号の立ち上がり、立ち下がりを検出することによ
り、ヘッド31、32が記録済みトラックのトレースを
開始する時点t1においてRAM55−1およびRAM
55−2の書き込み、読み出しアドレスを制御するN進
アドレスカウンタ54がクリアされてクロックカウント
を始める。なお、トラッキングエラー信号は、ヘッド3
1、32のうちいずれか一方の側のデータであればよい
が、ここではヘッド31側のデータを用いる。
【0029】開始時点t1から終了時点t2の期間中に
おいてRAM55−1(図9中のRAM1)は書き込み
状態、RAM55−2(図9中のRAM2)は読み出し
状態にあり、各々のRAM55−1、55−2の初期値
は「0」である。また、データセレクタ56は入力b側
(RAM55−2側)に切り換えられており、A/Dコ
ンバータ51の出力である第1トラックのトラッキング
エラーデータD0〜Dn -1とRAM55−2の出力=0と
が加算器52により加算される。この加算値はN進アド
レスカウンタ54が示すRAM55−1のアドレス領域
に書き込まれるとともに、D/Aコンバータ57に出力
されてアクチュエータ制御回路に加えられ、これにより
第1トラックのN個の個々の位置において誤差のあるト
ラッキングエラーデータに基づいてヘッド位置が補正さ
れる(トラック曲がりに完全に追従しない)。
【0030】次の開始時点t2から終了時点t3の期間
中(DFF信号のロー信号期間中)は、ヘッド31、3
2がテープ9と接触していないのでRAM55−1への
書き込みは行わない。
【0031】次の開始時点t3から終了時点t4の期間
中(DFF信号の次のハイ信号期間中)においては、ヘ
ッド31、32が第5、第6トラックを走査するととも
に、RAM55−2が書き込み状態、RAM55−1は
読み出し状態になり、また、データセレクタ56はa側
(RAM55−1側)に切り換えられる。したがって、
ヘッド31による第5トラックのトラッキングエラーデ
ータと4トラック前(第1トラック)のトラッキングエ
ラーデータであるRAM55−1の読み出しデータが加
算器52により加算される。そして、この加算値がRA
M55−2に書き込まれるとともに、D/Aコンバータ
57を経てアクチュエータ制御回路に加えられ、これに
よりヘッドがトラッキングエラーが減少する方向に移送
され、図11(b)’に示すように区間t3−t4のよ
うに、さらにトラック曲がりに追従した状態となる。
【0032】次の開始時点t4から終了時点t5の期間
中(DFF信号の次のロー信号期間中)は、ヘッド3
1、32がテープ9と接触していないのでRAM55−
2への書き込みは行なわれない。以下、同様の動作を繰
り返すことによりヘッド31からの出力を用いてヘッド
31、32の組のトラッキング補正を行う。
【0033】また、上記と同様に、ヘッド35からの出
力を用いてヘッド35、36の組もDFF信号のロー信
号期間中に行えばよく、この際、ヘッド35用のRAM
も繰り返し補償回路42内に設けているとともに、ヘッ
ド35用のアクチュエータ5もアッパドラム3に取り付
けている。
【0034】以上の動作を図5に示すように、1トラッ
ク走査期間中の特定の位置tm(走査開始時点t1、t
2、t3〜から所定時間経過後の時点)において考える
と、複数トラックのトラッキングエラーを累積してフィ
ードバックする形態となっている。またテープ9のトラ
ック曲がりは隣接したトラックにおいて等しく、変動周
期もトラッキングエラーの累積間隔に比べて長いと考え
られるので、等価的にループゲインは無限大になり、最
終的にヘッド31及び32、ヘッド35及び36はトラ
ックを正確にトレースし、再生出力の平坦性が保たれ
る。
【0035】制御動作を数式的に考えると、図10に示
すように前回サンプリングしたトラッキングエラーを2
周期分遅らせて足し込んだ形となり、ループゲインは ω=2nπ/a =nπ/t(f=n/2t) で無限大となる(a=2t、n=1、2、3〜)。そし
て、トラック曲がりの周波数成分は、DFF信号の半周
期である基本周期tのn/tで表わされるのでトラック
曲がりの補正が完全に行われる。
【0036】またヘッド31がテープ9と接触していな
い期間(第3、第7、第11トラック〜区間)でも、そ
のトラックのトラッキングエラーデータとRAM55か
らの読み出しデータの加算値がD/Aコンバータ57を
介して出力されるので、ヘッド35は1周期前の期間と
同様の軌跡を描くことになり、したがって、図11
(b)’に示すように次の期間のヘッド軌跡との連続性
が保たれる。以上の第1の実施形態によれば、ヘッド3
1、35がテープに接触した時点からわずかな時間経過
した時点からヘッド31、35がテープから離れる時点
より少し手前の時点までのトラッキングエラー信号によ
り、ヘッド31、35をトラックに追従させているの
で、誤差の少ないトラッキング制御が可能になる。
【0037】<第2の実施形態>次に、図12〜図15
を参照して第2の実施形態の磁気記録再生装置について
説明する。なお、第2の実施形態の磁気記録再生装置
は、先に説明した第1の実施形態の磁気記録再生装置の
構成と一部を除いて同様の構成であり、ここでは説明の
便宜上、先に示した構成部材に対しては同一の符号を付
し、かつ、先に示した構成部材は必要に応じて適宜説明
し、第1の実施形態に対して異なる点を中心にして説明
する。
【0038】図12に示したように、第2の実施形態の
磁気記録再生装置では、ヘッド31に接続したプリアン
プ29からの出力をヘッド切り換えスイッチ22とトラ
ッキングエラー検出回路21に供給している。したがっ
て、ここでは、ヘッド31がテープに接触した時点から
ヘッド31による再生出力がプリアンプ29を介してト
ラッキングエラー検出回路21に供給され、このトラッ
キングエラー検出回路21内で先に図3を用いて説明し
たのと同様にヘッド31で再生しているトラックの両隣
りの各トラックに記録されている各トラッキング制御信
号に基づいてトラッキングエラー信号を生成している。
これに伴って、符号検出回路24、26の出力はトラッ
キングエラー検出回路21に接続することなく、再生信
号処理回路に送られるようになっている。
【0039】また、ヘッド31がテープに接触した時点
からヘッド31がテープから離れる直前までの間でトラ
ッキングエラー信号の出力を得るために、システムコン
トローラ17に入力したDFF信号(第1のDFF信
号)を基にして、システムコントローラ17内でDFF
信号中のハイ信号の前後をわずかな時間Δt引き伸ば
し、かつ、DFF信号中のロー信号の前後をわずかな時
間Δt縮めた第2のDFF信号を生成して、この第2の
DFF信号をトラッキングエラー検出回路21に供給し
ている。
【0040】ここで、DFF信号は、第1、第5トラッ
ク〜の走査開始時点から走査終了時点までハイ、第3、
第6トラック〜走査の走査開始時点から走査終了時点ま
でローになる信号である。また、DFF2信号は、第
1、第5トラック〜の走査開始時点より時間Δt前(こ
の例では、トラッキングデータの1サンプル分前)から
走査終了時点より時間Δt後(1サンプル分後)までハ
イになる信号である。そこで、立ち上がりエッジ検出回
路53−1がDFF2信号の立ち上がりでN進アドレス
カウンタ54をクリアし(カウント値=0)、DFF2
信号の立ち下がりでN進アドレスカウンタ54に「1」
をロード(カウント値=1)することにより、トラック
方向の同じ位置のトラッキングエラーがRAM55−
1、55−2の同じアドレスに書き込まれるように、ま
た、読み出されるようにしている。
【0041】このような構成において、ヘッド31、3
2が記録済みトラック1、2を1回トレースする(t1
−Δt)から(t2+Δt)の期間中(DFF2信号の
ハイ信号期間中)に、ヘッド31によるトラッキングエ
ラー信号はA/Dコンバータ51によってN回デジタル
データに変換される。また、DFF2信号の立ち上がり
時点で、ヘッド31が記録済みトラックのトレースを開
始する時点(t1−Δt)においてRAM55−1およ
びRAM55−2の書き込み、呼び出しアドレスを制御
するN進アドレスカウンタ54がリセットされゼロとな
りカウントを始め、トレースを終了する時点(t2+Δ
t)においてはN進アドレスカウンタ54に「1」がロ
ードされてカウントを始める。
【0042】(t1−Δt)から(t2+Δt)の期間
中においてRAM55−1は書き込み状態、RAM55
−2は読み出し状態にあり、また、各々のRAM55の
初期値は「0」である。また、データセレクタ56はb
側(RAM55−2側)に切り換えられているので、A
/Dコンバータ51の出力である第1トラックのトラッ
キングエラーデータD0〜Dn-1とRAM55−2の読み
出しデータが加算器52により加算される。そして、こ
の加算値がN進アドレスカウンタ54が示すRAM55
−1のアドレス領域に書き込まれるとともに、D/Aコ
ンバータ57に出力されてアクチュエータ制御回路に加
えられ、これにより第1トラックのN個の個々の位置に
おいて誤差のあるトラッキングエラーデータに基づいて
ヘッド位置が補正される(トラック曲がりに完全に追従
しない)。
【0043】次の(t2+Δt)から(t3−Δt)の
期間中(DFF2信号のロー信号期間中)はヘッド31
がテープ9と接触していないのでRAM55−1への書
き込みは行なわれない。一方、(t2+Δt)から(t
3−Δt)の期間中には、ヘッド35、36が記録済み
トラック3、4を走査しているものの、DFF2信号中
のロー信号の期間は縮められており、しかもヘッド35
の出力はトラッキングエラー回路21に接続されていな
いため、ヘッド35のトラッキング補正は行われない。
【0044】次の(t3−Δt)から(t4+Δt)の
期間中(DFF2信号の次のハイ信号期間中)において
は、ヘッド31、32が記録済みトラック5、6を走査
するとともに、RAM55−2が書き込み状態、RAM
55−1は読み出し状態になり、データセレクタ56は
a側(RAM55−1側)に切り換えられるので、ヘッ
ド31による第5トラックのトラッキングエラーデータ
と4トラック前(第1トラック)のトラッキングエラー
データであるRAM55−1のデータが加算される。そ
して、この加算値がRAM55−2に書き込まれるとと
もに、D/Aコンバータ57を経てアクチュエータ制御
回路に加えられ、ヘッド31がトラッキングエラーの減
少する方向に移送され、さらにトラック曲がりに追従し
た状態となる。
【0045】以下、上記の動作を繰り返している。な
お、この第2の実施形態では、ヘッド31からの出力で
トラッキングエラー信号を得ているものの、これに限ら
ず、ヘッド35からの出力でトラッキングエラー信号を
得てもよい。この場合には、プリアンプ33の出力をヘ
ッド切り換え回路22及びトラッキングエラー検出回路
21に接続するとともに、DFF信号中のロー信号期間
の前後をわずかな時間Δt引き延ばし、かつDFF信号
中のハイ信号の前後をわずかな時間Δt縮めた第2のD
FF信号を生成すればよい。
【0046】この第2の実施形態によれば、第1の実施
形態と同様に複数トラックのトラッキングエラーを累積
してフィードバックする形態をとっているので、等価的
にループゲインが無限大になり、ヘッドはトラックを正
確にトレースし、また、再生出力の平坦性が保たれる。
第2の実施形態ではさらに、上記の動作をヘッド31
(又はヘッド35)がテープに接触した時点からテープ
から離れる直前までのトラッキングエラー信号によりヘ
ッド31(又はヘッド35)をトラックに追従させてい
るので、トラッキングサーボの過渡状態において生じる
再生出力低下を防ぐことができる。
【0047】なお、上記の第1、第2の実施形態では、
家庭用デジタルVTRのトラッキングに適用した場合に
ついて説明したが、対象が前記フォーマット以外のデー
タストレージ装置であっても本発明を適用することがで
きることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ド
ラムの1回転により生成したハイ信号とロー信号からな
るDFF信号のハイ信号期間中及びロー信号期間中のト
ラッキングエラー信号の値に基づいて再生ヘッドが追従
するようにしたので、狭トラックであってドラム回転数
の高いへリカルスキャン方式のデジタルVTRやデータ
入出力装置などにおいて、誤差の少ないトラッキング制
御を行うことができる。
【0049】また、本発明によれば、ドラムの1回転に
より生成したハイ信号とロー信号からなるDFF信号の
ハイ信号又はロー信号のうちいずれか一方の信号の前後
をわずかな時間引き伸ばし、かつ、他方の信号の前後を
わずかな時間縮めた第2のDFF信号を生成して、この
第2のDFF信号のハイ信号期間中及びロー信号期間中
のトラッキングエラー信号の値に基づいて再生ヘッドが
追従するようにしたので、狭トラックであってドラム回
転数の高いへリカルスキャン方式のデジタルVTRやデ
ータ入出力装置などにおいて、誤差の少ないトラッキン
グ制御を行うことができるとともに、トラッキングサー
ボが定常状態に入っていない走査開始時点と走査終了時
点において安定出力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録再生装置の第1の実施形
態を示すブロック図である。
【図2】図1の回転ドラムの磁気ヘッドを詳しく示す構
成図である。
【図3】図1のトラッキングエラー検出回路を詳しく示
すブロック図である。
【図4】トラックとトラッキングエラー信号の関係を示
す説明図である。
【図5】S字曲がりトラックを示す説明図である。
【図6】S字曲がりトラックにヘッドがトラッキングし
ていない場合の主要信号を示すタイミングチャートであ
る。
【図7】S字曲がりトラックにヘッドがトラッキングし
ている場合の主要信号を示すタイミングチャートであ
る。
【図8】図1の繰り返し補償回路を詳しく示すブロック
図である。
【図9】図8の繰り返し補償回路の主要信号を示すタイ
ミングチャートである。
【図10】本発明のトラッキング制御回路を示す等価回
路図である。
【図11】従来例と本発明のトラッキング制御を比較し
た波形図である。
【図12】本発明に係る磁気記録再生装置の第2の実施
形態を示すブロック図である。
【図13】第2の実施形態の繰り返し補償回路を詳しく
示すブロック図である。
【図14】図12の繰り返し補償回路の主要信号を示す
タイミングチャートである。
【図15】第1、第2の実施形態のトラッキング制御を
比較した波形図である。
【符号の説明】
5 アクチュエータ 31、32、35、36 ヘッド 42 繰り返し補償回路(アクチュエータを制御する手
段) 52 加算器 54 N進アドレスカウンタ 55−1、55−2 RAM(加算器52とともに記憶
手段を構成する。)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在なドラムの外周部に180°対
    向して少なくとも第1、第2の磁気ヘッドをそれぞれ取
    り付けて、ヘリカルスキャン方式により前記第1、第2
    の磁気ヘッドにより磁気テープ上にデータを記録して該
    データを再生する際、前記第1、第2の磁気ヘッドでそ
    れぞれ再生したトラックの両隣りの各トラックに記録さ
    れている各トラッキング制御信号に基づいて生成したト
    ラッキングエラー信号により前記第1、第2の磁気ヘッ
    ドを各ヘッドに対応した各トラックに追従させる磁気記
    録再生装置において、 前記ドラムの1回転により生成したハイ信号とロー信号
    からなるドラム・フリップフロップ信号により前記第
    1、第2の磁気ヘッドを切り換えるヘッド切り換え手段
    と、 前記第1、第2の磁気ヘッドを前記磁気テープのトラッ
    ク幅方向に変位駆動するアクチュエータと、 前記ヘッド切り換え手段を介した前記第1、第2の磁気
    ヘッドによる前記各トラッキングエラー信号の値を、前
    記ドラム・フリップフロップ信号のハイ信号期間中及び
    ロー信号期間中に前記第1、第2の磁気ヘッドと対応す
    る各トラック毎に記憶する記憶手段と、 前記記憶手段からの各トラック毎の出力に基づいて前記
    第1、第2の磁気ヘッドを各ヘッドに対応した各トラッ
    クに追従させるよう前記アクチュエータを制御する手段
    とを、 有することを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 回転自在なドラムの外周部に180°対
    向して少なくとも第1、第2の磁気ヘッドをそれぞれ取
    り付けて、ヘリカルスキャン方式により前記第1、第2
    の磁気ヘッドにより磁気テープ上にデータを記録して該
    データを再生する際、前記第1又は第2の磁気ヘッドで
    再生したトラックの両隣りの各トラックに記録されてい
    る各トラッキング制御信号に基づいて生成したトラッキ
    ングエラー信号により前記第1又は第2の磁気ヘッドを
    このヘッドに対応したトラックに追従させる磁気記録再
    生装置において、 前記ドラムの1回転により生成したハイ信号とロー信号
    からなる第1のドラム・フリップフロップ信号に基づい
    て前記ハイ信号又は前記ロー信号のうちいずれか一方の
    信号の前後をわずかな時間引き伸ばし、かつ、他方の信
    号の前後をわずかな時間縮めた第2のドラム・フリップ
    フロップ信号を生成する手段と、 前記第2のドラム・フリップフロップ信号中で引き伸ば
    した一方の信号期間と対応する前記第1又は第2の磁気
    ヘッドを前記磁気テープのトラック幅方向に変位駆動す
    るアクチュエータと、 前記一方の信号期間と対応する前記第1又は第2の磁気
    ヘッドによる前記トラッキングエラー信号の値を、前記
    第2のドラム・フリップフロップ信号中で引き伸ばした
    一方の信号期間中に記憶する記憶手段と、 前記記憶手段からの出力に基づいて、前記一方の信号期
    間と対応する前記第1又は第2の磁気ヘッドをこのヘッ
    ドに対応したトラックに追従させるよう前記アクチュエ
    ータを制御する手段とを、 有することを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の磁気記録再生装置
    において、 前記記憶手段は、現在再生中の磁気ヘッドによるトラッ
    キングエラー信号の値と、この磁気ヘッドで前回再生し
    たときに得られたトラッキングエラー信号の値とを加算
    した結果を記憶することを特徴とする磁気記録再生装
    置。
JP2000250191A 2000-08-21 2000-08-21 磁気記録再生装置 Withdrawn JP2002063709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000250191A JP2002063709A (ja) 2000-08-21 2000-08-21 磁気記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000250191A JP2002063709A (ja) 2000-08-21 2000-08-21 磁気記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002063709A true JP2002063709A (ja) 2002-02-28

Family

ID=18739811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000250191A Withdrawn JP2002063709A (ja) 2000-08-21 2000-08-21 磁気記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002063709A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4947272A (en) Signal reproducing device which offsets the tracking error signal for a digital tape player
JP2584006B2 (ja) 磁気記録再生装置
KR930001151B1 (ko) 자기 기록 재생장치
US4393416A (en) Tracking system for a videotape recorder
US4930031A (en) Apparatus for recording and reproducing digital signals using a helical scan
JPH0279246A (ja) 回転ヘッド型再生装置
JP2002063709A (ja) 磁気記録再生装置
US4393417A (en) Tracking system
JPH0373930B2 (ja)
JPH0778432A (ja) 磁気ディスク装置の位置信号再生装置
JPH0555945B2 (ja)
JP2507702B2 (ja) 回転ヘツド型再生装置
JPH081693B2 (ja) 磁気再生装置
JP3042553B2 (ja) 信号再生装置および方法
JP2814771B2 (ja) ディジタル信号再生装置
JPH0335725B2 (ja)
JPH07101492B2 (ja) トラツキング装置
JPS6256569B2 (ja)
JPS6087421A (ja) 回転ヘツド型再生装置
JP2565228B2 (ja) トラツキング制御装置
JPS6240789B2 (ja)
JP2550202B2 (ja) 回転ヘッド型再生装置
JPS60254411A (ja) アクチユエ−タ制御用直流分発生回路
JPH0756715B2 (ja) トラツキング制御装置
JPS583129A (ja) 磁気記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071106