JP2002063250A - 在庫管理システム - Google Patents

在庫管理システム

Info

Publication number
JP2002063250A
JP2002063250A JP2000247389A JP2000247389A JP2002063250A JP 2002063250 A JP2002063250 A JP 2002063250A JP 2000247389 A JP2000247389 A JP 2000247389A JP 2000247389 A JP2000247389 A JP 2000247389A JP 2002063250 A JP2002063250 A JP 2002063250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stock
inventory
reference value
management system
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000247389A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sugiyama
高 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2000247389A priority Critical patent/JP2002063250A/ja
Publication of JP2002063250A publication Critical patent/JP2002063250A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利便性を向上できる在庫管理システムを提供
する。 【解決手段】 在庫管理サーバ4が想定出庫数を算出
し、在庫拠点の在庫品配送地域における製品の出荷実績
からその伸び率を算出し、在庫品ごとに事前に設定され
た季節変動率を取得し、さらに当該在庫品の価格、占有
体積、易損品か否かに応じて安全係数を決定して、伸び
率と季節変動率と安全係数とを乗じて補正値を生成し、
この補正値を想定出庫数に乗じて当該在庫品の基準値を
演算して、在庫拠点側の端末装置1に配信する在庫管理
システムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品の在庫を管理
する在庫管理システムに係り、特に目標在庫数の演算の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】商品を提供する業務においては、適切な
在庫管理により、余剰在庫による、いわゆる在庫損失
や、在庫品の不足による機会損失を最小限に抑えること
が重要である。そこで従来から種々の在庫管理ノウハウ
等が考えられている。ここで商品には、プリンタ自体
や、コピー機自体といった完成品ばかりでなく、それら
に用いられる消耗品として、例えばローラー、トナー、
ドラム等の部品が含まれる。
【0003】各商品は、顧客に近接している配送の拠点
と、センターとに在庫が置かれ、必要数だけ、センター
から配送拠点に対する在庫品の供給がなされる。通常、
センターは、多くの顧客から離隔しているから、このセ
ンターに在庫があるよりも配送拠点に在庫があるほうが
供給までの時間が短縮でき、機会損失を低減できる。一
方、配送拠点の在庫倉庫はそれほど大きくないのが普通
であるから、この在庫倉庫には必要最小限の在庫品を置
くことが在庫損失の低減につながる。
【0004】そこで、従来は、各在庫品の目標在庫数を
各拠点の職員が近時の出庫数に応じて考察し、その在庫
数をセンターに通知して拠点ごとの在庫数の調整を図っ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の在庫数の調整方法では、出庫数の把握を拠点ごとに
行わなくてはならず、また完成品に対する交換部品の在
庫を調整するときには、完成品の普及度に応じて在庫品
の需要が異なることとなるなど、種々の事情に配慮しな
ければならず、利便性が低い。
【0006】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、目標在庫数を基準値として提示でき、利便性を向上
できる在庫管理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、各在庫拠点ごとの在庫を管理す
る在庫管理システムであって、目標在庫数を基準値とし
て演算する基準値演算手段を備え、この基準値演算手段
が、在庫拠点ごとに、各在庫品の営業日あたりの平均出
庫数に対し、調達期間日数を乗算し、当該在庫拠点にお
ける各在庫品の想定出庫数を演算する手段と、当該在庫
拠点の配送地域における需要予測に基づいて、補正値を
演算する手段と、前記想定出庫数に補正値を乗じ、在庫
拠点ごとの基準値を算出する手段と、を含むことを特徴
としている。これにより、在庫拠点ごとの基準値が提示
でき、利便性を向上できる。
【0008】また、前記補正値を演算する手段は、当該
在庫拠点の配送地域における在庫品の普及状況と季節変
動とによる需要予測と、在庫不足状況を防止するための
安全係数とに基づいて補正値を演算することが好まし
い。これにより、さらに基準値の精度を高め、利便性を
より向上できる。
【0009】ここで、前記安全係数は、在庫品の価格
と、在庫品の占有体積と、易損品であるか否かと、の少
なくともいずれかに基づいて決定されることが好まし
い。すなわち、在庫品価格が低い場合には在庫損失より
も機会損失が大きいため、在庫数を大きくしておくのが
好ましく、占有体積が大きいものは在庫数を大きくする
と在庫損失が多大になるため、在庫数を小さくしておく
ことが好ましく、易損品等、在庫時間が長くなると、破
損や劣化が大きくなるものについては在庫数を小さくし
ておくことが好ましいなどの事情に配慮して、適切な係
数を設定でき、利便性をより向上できる。
【0010】また、上記従来例の問題点を解決するため
の本発明は、前記在庫品が、完成品で利用される部品の
在庫品であり、前記補正値を演算する手段は、当該在庫
拠点の配送地域における前記完成品の供給伸び係数と、
部品摩耗の季節変動係数とに基づいて補正値を演算する
ことが好ましい。これにより、完成品の普及度に応じた
部品の需要予測を利用して目標在庫数としての基準値が
演算され、基準値の精度を高めて利便性を向上できる。
【0011】この場合に前記補正値を演算する手段は、
完成品の供給伸び係数と、部品摩耗の季節変動係数と、
在庫不足状況を防止するための安全係数とに基づいて補
正値を演算することが好ましい。ここで安全係数は、在
庫品の価格と、在庫品の占有体積と、易損品であるか否
かと、当該部品の完成品内での重要度との少なくともい
ずれかに基づいて決定されることが好ましい。すなわ
ち、在庫品価格や占有体積、易損品であるか否かのみな
らず、完成品内での重要度として、例えば当該部品が完
成品の動作に不可欠であるか否か等の条件に応じて目標
在庫数としての基準値が演算されるので、部品の性質に
応じた適正な基準値とすることができ、利便性を向上で
きる。
【0012】また、各部品がセットで利用、交換される
部品である場合には、当該セットに含まれる当該部品数
を前記平均出庫数に乗算する手段をさらに含むことが好
ましい。これにより、セット部品に配慮した基準値の演
算をすることができ、利便性をさらに向上できる。
【0013】さらに、上記従来例の問題点を解決するた
めの本発明は、各在庫品に対応する完成品の市場投入時
期からの期間を管理する手段を含み、当該期間が所定の
条件を満たす場合に、当該在庫品の基準値を前記基準値
演算手段により演算することを特徴としている。また、
この場合に、条件を満たさない在庫品については、基準
値を事前に設定された値とすることが好ましい。これに
より、例えば市場投入当初に、過去の出荷実績が存在し
ないために基準値が適正に演算されなくなってしまうこ
とを防止できる。
【0014】また、各在庫品の価格を管理する手段を含
み、当該価格が所定の条件を満たす場合に、当該在庫品
の基準値を前記基準値演算手段により演算することも好
ましい。この場合に、市場投入時期の条件を加味する場
合には、市場投入時期が所定の条件を満たし、かつ価格
が所定の条件を満たす場合にのみ基準値演算手段により
基準値を演算することが好適である。また、条件を満た
さない場合には、基準値を事前に設定された値とするこ
とが好適である。これにより、価格が所定値を下回る在
庫品について、在庫損失が発生し得ないとする場合に、
かかる在庫品についての演算を行わないようにして、演
算効率を高めることができる。
【0015】さらに、各在庫品間の互換性に関連する情
報を管理する手段を含み、互いに互換性のある複数種類
の在庫品については、特定種類の在庫品を代表として、
当該代表となった在庫品についてのみ基準値の演算を行
うことが好ましい。これにより、互換性のある部品が重
複して在庫されてしまうことが防止でき、利便性が向上
できる。
【0016】さらに、上記従来例の問題点を解決するた
めの本発明は、各在庫拠点に配置された端末装置と、前
記端末装置にネットワークを介して接続される在庫管理
サーバとを具備する在庫管理システムであって、前記在
庫管理サーバが、前記端末装置からの要求に応じて、当
該端末装置が配置されている在庫拠点における各在庫品
の平均出庫数及び調達期間日数から演算される想定出庫
数と、需要予測から算出される補正値と、に基づいて目
標在庫数としての基準値を演算する基準値演算手段と、
当該基準値演算手段で演算された基準値を端末装置に配
信する手段と、前記端末装置から修正要求を受けて、前
記演算された基準値の修正を行う手段と、を含み、当該
修正後の基準値により在庫管理が行われることを特徴と
している。これにより、拠点ごとの在庫品の在庫管理を
適正なものとして利便性を向上できる。
【0017】また、上記従来例の問題点を解決するため
の本発明は、各在庫拠点ごとの目標在庫数を基準値とし
て演算する工程を具備し、この基準値を利用して在庫管
理を行う在庫管理方法であって、前記基準値を演算する
工程が、在庫拠点ごとの各在庫品の営業日あたりの平均
出庫数と、当該在庫品の調達期間日数とを乗算して、当
該在庫拠点における各在庫品の想定出庫数を演算する工
程と、当該在庫拠点の配送地域における需要予測に基づ
いて補正値を演算する工程と、前記想定出庫数に補正値
を乗じて、在庫拠点ごとの基準値を演算する工程と、を
含む、ことを特徴としている。
【0018】さらに、上記従来例の問題点を解決するた
めの本発明は、在庫拠点ごとに端末装置を配備する工程
と、各在庫拠点での各在庫品の営業日あたりの平均出庫
数と、調達期間日数とを管理し、これらに基づいて想定
出庫数を演算し、各在庫拠点の配送地域における需要予
測に基づいて補正値を演算して、前記想定出庫数と補正
値とにより目標在庫数としての基準値を算出して、前記
端末装置にネットワークを介して配信する在庫管理サー
バを配備する工程と、を含むことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る在
庫管理システムは、図1に示すように、商品を在庫し、
当該在庫した商品を配送する拠点(在庫拠点)側にそれ
ぞれ配置された端末装置1と、ネットワーク2と、売り
上げデータベース3と、センター側に配置された在庫管
理サーバ4とから主に構成されている。
【0020】端末装置1は、一般的なパーソナルコンピ
ュータであり、ネットワーク2に接続され、ネットワー
ク2を介して在庫管理サーバ4とデータを相互に通信す
る。この端末装置1は、在庫拠点側のユーザの操作に従
って、ネットワーク2を介して在庫管理サーバ4に基準
値の生成を要求し、在庫管理サーバ4からネットワーク
2を介して基準値の配信を受けてユーザに提示する。ま
た、配信された基準値に対し、ユーザから修正の指示の
入力を受けて、当該修正の内容をネットワーク2を介し
て在庫管理サーバ4に送信する。ネットワーク2は、イ
ンターネット等の電気通信網である。売り上げデータベ
ース3は、在庫管理サーバ4に接続されており、商品の
販売実績として、商品を特定する情報と、商品の販売先
の情報と、販売時点の情報とが関連づけて格納されてい
る。
【0021】在庫管理サーバ4は、売り上げデータベー
ス3を参照して目標在庫数を基準値として演算し、端末
装置1に配信する。この在庫管理サーバ4は、図2に示
すように、CPU11と、記憶部12と、データベース
部13と、ネットワーク制御部14と、二次記憶デバイ
ス15とから主に構成され、これらの各部は、バス接続
されている。
【0022】CPU11は、二次記憶デバイス15で読
み出されるプログラムを実行する。このCPU11の処
理については、後に詳しく説明する。記憶部12は、R
AM等であり、CPU11のワークメモリとして動作す
る。データベース部13は、各在庫拠点ごとに各在庫品
を管理する。このデータベース部13には、具体的に
は、図3(a)に示すような各在庫拠点ごとの在庫管理
テーブルが格納されている。この在庫管理テーブルは、
在庫品ごとの通し番号(A)と、製品(完成品)の識別
子(B)と、在庫品である部品の識別子(C)と、その
名称(D)と、現在設定されている基準値(E)とを関
連づけている。
【0023】また、このデータベース部13には、部品
ごとに、改良後の部品がある場合等、当該部品と互換性
のある部品が別に存在するときには、この別の部品の識
別子を当該部品の識別子と、基準設定の代表であるか否
かを示す値とに関連づける互換性テーブル(図3
(b))が格納されている。
【0024】さらに、このデータベース部13には、複
数個をセットとして一斉に利用・交換する部品に対し、
当該部品の識別子と、セット個数とを関連づけるセット
管理テーブル(図3(c))が格納されている。また、
このデータベース部13には、個々の部品の識別子に対
し、当該部品の製品での重要度と、価格の情報とを設定
した部品属性テーブル(図3(d))が格納されてい
る。
【0025】ネットワーク制御部14は、CPU11か
らの指示に基づいてデータをネットワーク2を介して端
末装置1に送信し、端末装置1からネットワーク2を介
してデータを受信して、CPU11に出力する。二次記
憶デバイス15は、MO(光磁気ディスク)やFD(フ
ロッピー(登録商標)ディスク)、CD−ROM等、光
学的または電磁気的にデータを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体からプログラムデータを読み出し
てCPU11に出力する。
【0026】ここで、在庫管理サーバ4のCPU11の
処理について説明する。CPU11は、いずれかの在庫
拠点に設置された端末装置1からネットワーク2を介し
て基準値を設定する指示の入力を受けて、図4に示す基
準値を演算する処理を開始する。この基準値を演算する
CPU11が本発明の基準値演算手段に相当する。
【0027】CPU11は基準値の設定指示を行った在
庫拠点についての在庫管理テーブルと部品属性テーブル
とをデータベース部13から読み出して(S1)、各在
庫品に対して、その在庫品の価格を参照し、価格が事前
に設定された値よりも大きいか(所定価格より高価であ
るか否か)を調べ(S2)、高価でなければ(Noなら
ば)、さらにデータベース部13から互換性テーブルを
読み出して、当該在庫品に互換性のある他の部品がある
か否かを調べ(S3)、互換性のある部品があれば(Y
esならば)、さらに当該複数種類の他の部品のうち、
代表として設定されているか否か(代表が「Yes」で
あるか否か)を調べ(S4)、代表として設定されてい
れば(Yesならば)、当該在庫品についての基準値演
算処理を行う(S5)。また、処理S3において、在庫
品に互換性のある他の部品がなければ(Noならば)、
そのまま処理S5に移行して基準値演算処理を行う。そ
してCPU11は、さらに他の在庫品があるか否かを調
べ(S6)、他の在庫品があれば(Yesならば)、処
理S2に戻って処理を続ける。
【0028】一方、処理S2において在庫品の価格が事
前に設定された値より高価であるか(Yesである場
合)には、当該在庫品について事前に設定された値を基
準値として設定し(S7)、処理S6に移行する。ま
た、処理S3において、互換性のある複数種類の部品の
うち代表として設定されていないものであれば(Noな
らば)、他に代表として設定された在庫品として基準値
が演算されているため基準値を算出せずに、そのまま処
理S6に移行する。
【0029】また、処理S6において、他の在庫品がな
ければ、CPU11は、各在庫品の部品識別子と基準値
とをネットワーク2を介して、対応する在庫拠点の端末
装置1に配信して(S8)、処理を終了する。
【0030】このように、在庫品の価格に応じて、所定
の価格より高価な在庫品については在庫損失の大きさに
配慮して販売実績によらずに既定値とするなど、事前に
在庫品の性質に応じて基準値の算定基準を変えることに
より、適切な基準値の演算が可能になる。
【0031】次に、CPU11によって処理S5にて実
行される基準値演算処理について説明する。CPU11
は、基準値演算処理として図5に示す処理を行い、ま
ず、基準値の設定対象となっている在庫拠点における当
該在庫品の最近の販売実績(出庫数)を所定のデータベ
ース(在庫拠点、センター等のどこにあってもよい)か
ら取得し(S11)、この出庫数を営業日数で除して営
業日あたりの出庫数を演算する(S12)。例えば最近
6月の販売実績を取得して6で除し、さらに月ごとの営
業日(例えば22日)で除してこの平均的な出庫数を算
出することになる。ここでCPU11は、さらにデータ
ベース部13からセット管理テーブルを参照して、当該
在庫品が複数個をセットとして一斉に利用・交換するも
のであるときには、この出庫数にセット管理テーブルに
設定されたセット数を乗じる。さらにCPU11は、事
前に設定された当該在庫品の入荷に要する日数(調達期
間日数)をこの営業日あたりの出庫数に乗算することに
より、入荷までの間に出庫すると予想される想定出庫数
を演算する(S13)。ここで、入荷までの日数は、定
期配送される在庫品について週に1度の配送であれば7
日、2度の配送であれば5日、3度であれば4日、4度
以上は3日というように設定される。また、この日数
は、出庫の事実を登録するまでの期間として、その登録
方法に応じて、POS(Point of Sales)入力であれば
1日を、自部門でコンピュータ入力するとすれば2日
を、他部門でコンピュータ入力するときには3日をそれ
ぞれ加算して設定することがより確実な基準値を演算す
るという観点から好ましい。
【0032】さらにCPU11は、売り上げデータベー
ス3にアクセスして、基準値の設定対象となっている在
庫拠点の配送地域での装置の売り上げ状況を取得し、そ
の伸び率を演算する(S14)。また、現在日時を取得
して在庫品ごとに事前に設定された現在の季節での増減
率(季節変動係数)を取得し(S15)、さらにデータ
ベース部13の部品属性テーブルを参照して価格の情報
を取得し、安価なものであれば、機会損失を防止するた
めの安全係数を演算して(S16)、想定出庫数に伸び
率と季節変動係数と安全係数とを補正値として乗じて目
標在庫数としての基準値を演算して(S17)、処理を
終了する。ここで、想定出庫数を演算する処理S11〜
S13までの処理が本発明の想定出庫数を演算する手段
に相当し、補正値を演算する処理S14〜S16が本発
明の補正値を演算する手段に相当し、処理S17が基準
値を算出する手段に相当する。
【0033】尚、処理S16で演算する安全係数は、価
格の逆数に所定定数を乗じたものや、価格帯ごとに事前
に決定した係数としておく。また、安全係数としては、
価格のみならず、当該在庫品の在庫拠点での占有体積に
応じて、体積が大きいほど係数を小さくする。さらに、
衝撃で破損したり時間とともに劣化するような易損品で
あるときには、在庫損失が大きくなることを防止するた
めに安全係数を小さくする。これら占有体積に関する情
報や易損品か否かに関する情報は、データベース部13
の部品属性テーブルに併せて格納しておけばよい。ま
た、季節変動係数は、具体的には、ローラー等のゴム製
品であれば冬場の劣化が大きいなどの事情に配慮して事
前に設定しておく。このように、基準値の演算に際し
て、過去の販売実績のみならず、将来的なまたは季節的
変動に応じた需要予測を用いた補正値をも加味すること
で、より適切な基準値の設定が可能になる。
【0034】さらに、在庫管理サーバ4は、ネットワー
ク2を介して端末装置1に対して基準値を配信する。ま
た、在庫管理サーバ4は、ネットワーク2を介して端末
装置1から基準値を修正する指示を受けて、指示に従っ
て基準値を修正し、再度当該端末装置1に対して修正後
の基準値を配信する。
【0035】次に、本実施の形態に係る在庫管理システ
ムの動作について説明する。尚、以下の説明において管
理される在庫品は、所定の完成製品に対する部品である
とする。
【0036】在庫拠点のユーザは、当該在庫拠点に配備
されている端末装置1を操作して、在庫品の目標在庫数
である基準値の算出を在庫管理サーバ4に指示する。こ
の指示はネットワーク2を介して在庫管理サーバ4に到
来し、在庫管理サーバ4が処理を開始して、各在庫品が
所定価格を超えず、かつ互換性のある部品のうち代表と
して設定されている場合にのみ、当該在庫品の過去6月
の出庫実績から営業日あたりの出庫数を求め、この出庫
数に当該在庫品の調達にかかる日数を乗じて想定出庫数
を算出する。一方、当該在庫拠点の在庫品配送地域にお
ける完成品(製品)の出荷実績から伸び率を算出し、在
庫品ごとに事前に設定された季節変動率を取得し、さら
に当該在庫品の価格、占有体積、易損品か否かに応じて
安全係数を決定して、伸び率と季節変動率と安全係数と
を乗じて補正値を生成し、この補正値を想定出庫数に乗
じて当該在庫品の基準値を演算する。
【0037】一方、在庫品が所定価格を超える場合に
は、事前に設定された所定値を基準値として設定し、互
換性ある在庫品があり、かつその代表でないときには基
準値を設定しない。
【0038】このようにして、各在庫品に対する基準値
が演算され、この基準値が在庫拠点側の端末装置1に配
信される。そして、端末装置1を操作してユーザがこの
基準値を参照し、当該在庫拠点に固有の事情から修正が
必要であれば、修正の指示と修正後の基準値とを在庫管
理サーバ4に送信する。そして、在庫管理サーバ4がこ
の修正の指示に基づいて修正後の基準値を再設定し、修
正後の基準値を再度端末装置1に配信する。
【0039】このようにして在庫管理サーバ4に設定さ
れた基準値と、在庫拠点側の日々の出庫数の監視結果と
により、基準値に対する不足分が発生すると、次回のセ
ンターからの在庫品の配送にこの不足分に相当する在庫
品が含められ、各在庫拠点側で適切な在庫数が確保され
る。
【0040】尚、ここまでの説明では、基準値演算処理
において過去6月の販売実績が利用されているが、この
ような実績が存在しない新製品に対する部品の場合に
は、想定された所定値を基準値として設定することが好
ましい。すなわち、図4の処理S2に引き続いて在庫品
が新製品であるか否かを判断し、新製品であると判断さ
れたときには、処理S7に移行して、事前に設定された
値を基準値とする。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、各在庫拠点ごとの在庫
を管理する在庫管理システムであって、目標在庫数を基
準値として演算する基準値演算手段が、各在庫拠点ごと
に、各在庫品の営業日あたりの平均出庫数に対し、調達
期間日数を乗算し、当該在庫拠点における各在庫品の想
定出庫数を演算し、当該在庫拠点の配送地域における需
要予測に基づいて補正値を演算し、想定出庫数に補正値
を乗じ、在庫拠点ごとの基準値を算出し、この基準値に
より在庫を管理することで、種々の情報を総合的に判断
した適切な基準値を簡便な操作で演算できるようにし
て、利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る在庫管理システム
の構成ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る在庫管理サーバ4
の構成ブロック図である。
【図3】 データベース部13に格納されているテーブ
ルの例を示す説明図である。
【図4】 在庫管理サーバ4の処理を示すフローチャー
ト図である。
【図5】 在庫管理サーバ4における基準値の演算処理
を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 端末装置、2 ネットワーク、3 売り上げデータ
ベース、4 在庫管理サーバ、11 CPU、12 記
憶部、13 データベース部、14 ネットワーク制御
部、15 二次記憶デバイス。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各在庫拠点ごとの在庫を管理する在庫管
    理システムであって、 目標在庫数を基準値として演算する基準値演算手段を備
    え、この基準値演算手段が、 在庫拠点ごとに、各在庫品の営業日あたりの平均出庫数
    に対し、調達期間日数を乗算し、当該在庫拠点における
    各在庫品の想定出庫数を演算する手段と、 当該在庫拠点の配送地域における需要予測に基づいて、
    補正値を演算する手段と、 前記想定出庫数に補正値を乗じ、在庫拠点ごとの基準値
    を算出する手段と、 を含むことを特徴とする在庫管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の在庫管理システムにお
    いて、 前記補正値を演算する手段は、当該在庫拠点の配送地域
    における在庫品の普及状況と季節変動とによる需要予測
    と、在庫不足状況を防止するための安全係数とに基づい
    て補正値を演算することを特徴とする在庫管理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の在庫管理システムにお
    いて、前記安全係数は、在庫品の価格と、在庫品の占有
    体積と、易損品であるか否かと、の少なくともいずれか
    に基づいて決定されることを特徴とする在庫管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の在庫管理システムにお
    いて、 前記在庫品は、完成品で利用される部品の在庫品であ
    り、 前記補正値を演算する手段は、当該在庫拠点の配送地域
    における前記完成品の供給伸び係数と、部品摩耗の季節
    変動係数とに基づいて補正値を演算することを特徴とす
    る在庫管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の在庫管理システムにお
    いて、 前記補正値を演算する手段は、完成品の供給伸び係数
    と、部品摩耗の季節変動係数と、在庫不足状況を防止す
    るための安全係数とに基づいて補正値を演算することを
    特徴とする在庫管理システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の在庫管理システムにお
    いて、 前記安全係数は、在庫品の価格と、在庫品の占有体積
    と、易損品であるか否かと、当該部品の完成品内での重
    要度との少なくともいずれかに基づいて決定されること
    を特徴とする在庫管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項4から6のいずれかに記載の在庫
    管理システムにおいて、 各部品がセットで利用、交換される部品である場合に
    は、当該セットに含まれる当該部品数を前記平均出庫数
    に乗算する手段をさらに含むことを特徴とする在庫管理
    システム。
  8. 【請求項8】 請求項4から7のいずれかに記載の在庫
    管理システムにおいて、 各在庫品に対応する完成品の市場投入時期からの期間を
    管理する手段を含み、 当該期間が所定の条件を満たす場合に、当該在庫品の基
    準値を前記基準値演算手段により演算することを特徴と
    する在庫管理システム。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれかに記載の在庫
    管理システムにおいて、 各在庫品の価格を管理する手段を含み、 当該価格が所定の条件を満たす場合に、当該在庫品の基
    準値を前記基準値演算手段により演算することを特徴と
    する在庫管理システム。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれかに記載の在
    庫管理システムにおいて、 各在庫品間の互換性に関連する情報を管理する手段を含
    み、 互いに互換性のある複数種類の在庫品については、特定
    種類の在庫品を代表として、当該代表となった在庫品に
    ついてのみ基準値の演算を行うことを特徴とする在庫管
    理システム。
  11. 【請求項11】 各在庫拠点に配置された端末装置と、 前記端末装置にネットワークを介して接続される在庫管
    理サーバとを具備する在庫管理システムであって、 前記在庫管理サーバが、 前記端末装置からの要求に応じて、当該端末装置が配置
    されている在庫拠点における各在庫品の平均出庫数及び
    調達期間日数から演算される想定出庫数と、需要予測か
    ら算出される補正値と、に基づいて目標在庫数としての
    基準値を演算する基準値演算手段と、 当該基準値演算手段で演算された基準値を端末装置に配
    信する手段と、 前記端末装置から修正要求を受けて、前記演算された基
    準値の修正を行う手段と、 を含み、当該修正後の基準値により在庫管理が行われる
    ことを特徴とする在庫管理システム。
  12. 【請求項12】 各在庫拠点ごとの目標在庫数を基準値
    として演算する工程を具備し、この基準値を利用して在
    庫管理を行う在庫管理方法であって、 前記基準値を演算する工程が、 在庫拠点ごとの各在庫品の営業日あたりの平均出庫数
    と、当該在庫品の調達期間日数とを乗算して、当該在庫
    拠点における各在庫品の想定出庫数を演算する工程と、 当該在庫拠点の配送地域における需要予測に基づいて補
    正値を演算する工程と、 前記想定出庫数に補正値を乗じて、在庫拠点ごとの基準
    値を演算する工程と、を含む、ことを特徴とする在庫管
    理方法。
  13. 【請求項13】 在庫拠点ごとに端末装置を配備する工
    程と、 各在庫拠点での各在庫品の営業日あたりの平均出庫数
    と、調達期間日数とを管理し、これらに基づいて想定出
    庫数を演算し、各在庫拠点の配送地域における需要予測
    に基づいて補正値を演算して、前記想定出庫数と補正値
    とにより目標在庫数としての基準値を算出して、前記端
    末装置にネットワークを介して配信する在庫管理サーバ
    を配備する工程と、 を含むことを特徴とする在庫管理方法。
  14. 【請求項14】 在庫拠点ごとの各在庫品の営業日あた
    りの平均出庫数と、当該在庫品の調達期間日数とを管理
    するモジュールと、 前記各在庫拠点における各在庫品の営業日あたりの平均
    出庫数と、調達期間日数とに基づいて当該在庫拠点にお
    ける各在庫品の想定出庫数を演算するモジュールと、 当該在庫拠点の配送地域における需要予測に基づいて補
    正値を演算するモジュールと、 前記想定出庫数に補正値を乗じて、在庫拠点ごとの基準
    値を演算するモジュールと、 を含む在庫管理プログラムを格納したことを特徴とする
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2000247389A 2000-08-17 2000-08-17 在庫管理システム Pending JP2002063250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000247389A JP2002063250A (ja) 2000-08-17 2000-08-17 在庫管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000247389A JP2002063250A (ja) 2000-08-17 2000-08-17 在庫管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002063250A true JP2002063250A (ja) 2002-02-28

Family

ID=18737493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000247389A Pending JP2002063250A (ja) 2000-08-17 2000-08-17 在庫管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002063250A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230831A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Dainippon Printing Co Ltd 交換部品管理システム及びそのプログラム
JP2009038702A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Kyocera Mita Corp 画像形成システム
JP2017016423A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 富士通株式会社 プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法
JP2018181113A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 丸市倉庫株式会社 情報処理装置
KR20180129498A (ko) * 2017-05-26 2018-12-05 주식회사 링크샵스 도매 업체의 재고 상태에 기초하여 거래를 중개하는 도소매 거래 중개 방법 및 시스템

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230831A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Dainippon Printing Co Ltd 交換部品管理システム及びそのプログラム
JP2009038702A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Kyocera Mita Corp 画像形成システム
JP2017016423A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 富士通株式会社 プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法
JP2018181113A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 丸市倉庫株式会社 情報処理装置
KR20180129498A (ko) * 2017-05-26 2018-12-05 주식회사 링크샵스 도매 업체의 재고 상태에 기초하여 거래를 중개하는 도소매 거래 중개 방법 및 시스템
KR102516200B1 (ko) * 2017-05-26 2023-03-30 주식회사 링크샵스 도매 업체의 재고 상태에 기초하여 거래를 중개하는 도소매 거래 중개 방법 및 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6591243B1 (en) Method and system for supply chain control
US8260672B2 (en) Multi-party, multi-tier system for managing paper purchase and distribution
KR100477035B1 (ko) 재고 계획 방법 및 장치와, 재고 계획 방법을 실행시키는 컴퓨터 프로그램이 저장된 컴퓨터 판독 가능 기록 매체
US7689475B2 (en) Distribution control system and method, and server apparatus and its control method
JP6766024B2 (ja) 受注管理システム、受注管理装置及び受注管理プログラム
US20030126045A1 (en) System and method, and computer program for managing product reserve
US20230004929A1 (en) Load tracking computing platform and user interface
JP3637334B2 (ja) 店舗在庫管理システム、店舗在庫管理方法並びにプログラムを記録した記録媒体
US7533036B2 (en) Method and system for preparing a new store for opening and operation
JP2002063250A (ja) 在庫管理システム
JP2011145960A (ja) 商品按分管理装置,商品按分管理プログラム
JP2002007822A (ja) 商品取引システム、商品出荷側端末装置、商品取引方法及び記憶媒体
WO2022113894A1 (ja) 供給方法決定装置
KR100477036B1 (ko) 재고 목표값 산출 방법 및 그 장치와 프로그램 제품이 기록된 기록 매체
JP2002063446A (ja) 在庫管理システム
JP2021051500A (ja) 在庫管理装置及びプログラム
JP2006127062A (ja) 商品自動発注装置および商品自動発注方法
JP2002342627A (ja) 受注情報管理装置、受注情報管理システム、受注情報管理プログラム、及び記憶媒体
JP2002342506A (ja) 保証在庫管理装置、保証在庫管理システム、保証在庫管理プログラム、及び記憶媒体
JP2001348108A (ja) 製品認証システム
JP2006185230A (ja) 流通在庫偏在解消システム、装置および方法
JP2001350969A (ja) 受注管理システム
JP2002334250A (ja) 在庫管理システム、在庫管理プログラム、及び記憶媒体
JP2001315919A (ja) 物品の計画倉移動システムおよび物品の計画出荷指図作成方法
JP2006139796A (ja) 在庫計画方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040715

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040715

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070206