JP2002062929A - コンビナートにおける用役共有管理システムおよび記録媒体 - Google Patents

コンビナートにおける用役共有管理システムおよび記録媒体

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JP2002062929A JP2000251463A JP2000251463A JP2002062929A JP 2002062929 A JP2002062929 A JP 2002062929A JP 2000251463 A JP2000251463 A JP 2000251463A JP 2000251463 A JP2000251463 A JP 2000251463A JP 2002062929 A JP2002062929 A JP 2002062929A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒素や酸素を共有化、一括管理することによ
り、在庫量の低減および設備の有効利用を実現しつつ、
コスト低減を図るコンビナートにおける用役共有管理シ
ステムおよび記録媒体を提供する。 【解決手段】 企業体A〜D間に形成された情報ネット
ワークNWを介して接続された複数の端末10A〜10
Dおよびサーバ20と、窒素および/または酸素の供給
装置30とを備える。端末から、各企業体が使用してい
る窒素および/または酸素の使用量、今後の使用予定量
を入力する。サーバは、入力された使用量、使用予定量
をそれぞれの記憶手段に記憶させるとともに、これらの
情報を供給側へ報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の企業体で構
成されるコンビナート、たとえば、石油化学コンビナー
トにおいて、窒素および/または酸素を共有化するよう
にしたコンビナートにおける用役共有管理システムおよ
び記録媒体に関する。
【0002】
【背景技術】単一の機械装置、設備が集合し、相互に有
機的に結合したコンビナートにおいて、原油を蒸留精製
して得られる留分、たとえば、ナフサ留分はクラッキン
グによりエチレン、プロピレンなどの石油化学製品の原
料になる。従来のコンビナートにおいては、これをパイ
プラインで結合し、他社に移送することで、物流コスト
を低減させることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンビナートで
は、原料のパイプラインによる移送や、生産された半製
品の移送などについては、合理化されているものの、そ
の他の用役、具体的には、窒素や酸素については、共有
化されていず、それぞれの企業体で独自に調達すること
が必要であった。かかる場合には、各企業体が独自に、
ある程度の在庫を抱える必要があり、また、余裕をもっ
てこれら用役を確保しなければならないから、余剰の用
役を常時抱える必要があった。また、これら用役の製造
設備を各企業体が独自に備えても、自ら使用する用役の
製造のためにのみ稼働していたので、設備の有効利用が
図られていなかった。
【0004】本発明の目的は、このような従来の課題を
解消し、窒素および/または酸素を共有化、一括管理す
ることにより、在庫量の低減および設備の有効利用を実
現し、コスト低減を図るコンビナートにおける用役共有
管理システムおよび記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のコンビナートに
おける用役共有管理システムおよび記録媒体は、上記目
的を達成するため、次の構成を採用する。請求項1に記
載の発明は、複数の企業体で構成されるコンビナートに
おける用役共有管理システムにおいて、前記企業体間に
形成された情報ネットワークと、この情報ネットワーク
を介して接続された複数の端末およびサーバと、前記各
企業体へ窒素および/または酸素を供給する供給装置と
を備え、前記端末は、各企業体が使用している窒素およ
び/または酸素の使用量および今後の使用予定量を入力
する入力手段と、この入力手段によって入力された使用
量および使用予定量を前記サーバへ送信する手段とを有
し、前記サーバは、窒素および/または酸素の使用量記
憶手段と、窒素および/または酸素の使用予定量記憶手
段と、前記端末から入力された窒素および/または酸素
の使用量および使用予定量を前記使用量記憶手段および
使用予定量記憶手段にそれぞれ記憶させる手段と、これ
ら使用量記憶手段および使用予定量記憶手段に記憶され
た情報を報知する報知手段とを有することを特徴とする
コンビナートにおける用役共有管理システムである。
【0006】この用役共有管理システムによれば、各端
末から各企業体が使用している窒素および/または酸素
の使用量および今後の使用予定量を入力すると、それら
の情報は、サーバへ送られる。サーバでは、端末から入
力された使用量および使用予定量を使用量記憶手段およ
び使用予定量記憶手段にそれぞれ記憶させるとともに、
これら使用量記憶手段および使用予定量記憶手段に記憶
された情報を報知、具体的には、供給装置を有する企業
体などへ報知する。これにより、各企業体の窒素および
/または酸素の使用量および使用予定量から、コンビナ
ート全体の窒素および/または酸素の必要量を求め、そ
の必要量を供給装置から供給できるように管理する。こ
のようにして、窒素および/または酸素を共有化、一括
管理することにより、各企業体が独自にこれら用役を調
達する必要もないから在庫量を減らすことができ、しか
も、供給装置なども有効利用でき、コンビナート全体と
してコスト低減を実現できる。
【0007】ここで、窒素は、化学的に不活性であり、
酸化防止剤、爆発防止剤、食品などの貯蔵に利用され、
さらに、液体窒素は、冷媒として食品の急速冷凍、貯
蔵、低温粉砕などに利用される。また、酸素は、酸水素
炎、酸素アセチレン炎として金属の溶接、排水処理など
に利用できる。これら窒素や酸素の製造は、空気を液化
し、液体空気を分留して製造される。
【0008】また、情報ネットワークとは、コンビナー
ト内の異なる企業体間の情報を相互に交信する通信手段
をいう。通信手段としては、光ファイバ、アナログ信号
やデジタル信号を用いた有線回路、公衆回線、または、
アナログ信号やデジタル信号を用いた無線回路、さら
に、インターネット、モデムおよび電話回線を用いても
よい。特に、通信速度の観点から光ファイバが好まし
い。また、システムとしては、サーバークライアントシ
ステムなどが好適に使用できる。
【0009】また、各企業体が使用している窒素および
/または酸素の使用量および今後の使用予定量を入力す
る入力手段としては、端末に備えられているキー入力手
段でもよいが、窒素および/または酸素を各企業体へ搬
送する配管に取り付けられた流量計や圧力計などを利用
するのが好ましい。これらを利用すれば、自動的に上記
情報を入力することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のコンビナートにおける用役共有管理システムにおい
て、前記サーバは、前記使用量記憶手段および使用予定
量記憶手段に記憶された情報に基づいて、窒素および/
または酸素の最適確保量を計算する計算手段を有するこ
とを特徴とするコンビナートにおける用役共有管理シス
テムである。この用役管理システムによれば、各企業体
の窒素および/または酸素の使用量および使用予定量に
基づいて、窒素および/または酸素の最適確保量が自動
的に計算されるから、これらの最適確保量を簡易かつ迅
速に求めることができる。ここで、最適確保量とは、コ
ンビナート全体として、最低コストで最大の効果を生む
ように、窒素および/または酸素を製造した際の量をい
う。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のコンビナートにおける用役共有管理シ
ステムにおいて、前記サーバは、窒素および/または酸
素の使用により生じる費用を計算する計算手段を有する
ことを特徴とするコンビナートにおける用役共有管理シ
ステムである。この用役共有管理システムによれば、窒
素および/または酸素の使用により生じる費用が自動的
に計算されるから、請求業務の負担を軽減できる。ここ
で、窒素および/または酸素の使用により生じる費用と
は、窒素および/または酸素を使用する際の使用料であ
って、窒素および/または酸素を製造する企業体に対し
て支払われる額をいう。支払いの際に他の用役などを含
めて、互いに使用しあう場合は、費用を相殺して計算す
ることもできる。その場合には、実際の現金の授受が減
り、手続きを簡略化できる。また、費用情報について銀
行に直接連絡する手段を有していて、銀行口座にて自動
振り込みとすることでさらに手続きを簡略化できる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載のコンビナートにおける用役
共有管理システムにおいて、前記供給装置と各企業体と
の間には、供給装置に接続された基幹パイプラインと、
この基幹パイプラインから分岐され各企業体に達する分
岐パイプラインとを有し、前記各分岐パイプラインは、
圧力計および供給バルブを有し、前記サーバは、前記各
圧力計からの信号を基に、前記各供給バルブの開度を制
御することを特徴とするコンビナートにおける用役共有
管理システムである。この用役共有管理システムによれ
ば、サーバは、分岐パイプラインに設けられた圧力計か
らの信号を基に、各分岐パイプラインの供給バルブの開
度を制御するようにしたから、供給装置の圧送圧力を低
く設定することができる。ちなみに、従来のシステムで
は、供給装置の圧送圧力を最大の圧力を要求する企業体
にあわせて設定していたが、この発明のシステムによれ
ば、それ以外の企業体への供給バルブの開度を絞ること
により(それ以外の企業体の圧送圧力が現在の圧力より
低くて足りる場合を条件として)、低い圧送圧力で最大
の圧力を要求する企業体への供給も実現できる。また、
サーバは、圧力計からの信号を基に、各企業体への必要
最低圧力を考慮して、各分岐パイプラインの供給バルブ
の開度を制御することにより、供給装置の圧送圧力を必
要最低限まで引き下げることができるから、省エネ効果
も期待できる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載のサーバを制御するプログラ
ムを記録したことを特徴とする記録媒体である。この記
録媒体によれば、コンピュータを用いて、請求項1ない
し請求項4のいずれかに記載のサーバの制御を実行させ
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本実施形態を示している。
本実施形態は、窒素の用役共有管理システムを有するコ
ンビナートの例である。このコンビナートは、所定地域
内に集合的に配置された複数の企業体A,B,C,D
と、サーバ20と、これらを接続する情報ネットワーク
NWと、前記各企業体A〜Dへ窒素を供給する供給装置
30とを備えている。情報ネットワークNWとは、コン
ビナート内において異なる企業体A〜D間で情報を相互
に交信する通信手段をいう。また、供給装置30は、窒
素の製造、供給を行える装置で、ここでは、企業体Aが
所有し、窒素の製造、供給を企業体Aが管理している。
【0015】供給装置30と各企業体A〜Dとの間に
は、図2に示すように、供給装置30にコンプレッサ3
1を介して接続された基幹パイプライン32と、この基
幹パイプライン32から分岐され各企業体A〜Dに達す
る分岐パイプライン33A,33B,33C,33Dと
が配管されている。つまり、供給装置30によって製造
された窒素が、基幹パイプライン32および分岐パイプ
ライン33A〜33Dを通じて、各企業体A〜Dへ供給
されるようになっている。各分岐パイプライン33A〜
33Dには、供給バルブ34A,34B,34C,34
D、流量計35A,35B,35C,35Dおよび圧力
計36A,36B,36C,36Dがそれぞれ挿入され
ている。流量計35A〜35Dは各企業体A〜Dで使用
する窒素の使用量を、圧力計36A〜36Dは各企業体
A〜Dで使用する窒素の使用圧力をそれぞれ検出してい
る。
【0016】企業体A〜Dには、それぞれプラント(図
示省略)が設置されているとともに、前記情報ネットワ
ークNWを通じて他の企業体A〜Dや、サーバ20と情
報交換を行う端末10A,10B,10C,10Dがそ
れぞれ設置されている。各端末10A〜10Dは、表示
手段11、入力手段12、記憶手段13およびCPUな
どからなる制御手段14を備える。制御手段14は、各
流量計35A〜35Dおよび圧力計36A〜36Dによ
って検出された値(各企業体A〜Dの窒素の使用量およ
び使用圧力)や入力手段12から入力される情報(各企
業体の今後の窒素の使用予定量および使用予定圧力な
ど)をサーバ20へ送信し、かつ、サーバ20から受信
した内容を表示手段11に表示させる。つまり、送信手
段および表示制御手段を有する。
【0017】サーバ20は、前記各企業体A〜Dに設置
された端末10A〜10Dと情報交換を行って、窒素を
一括管理するためのもので、図3に示すように、表示手
段21と、入力手段22と、記憶装置23と、情報ネッ
トワークNWに入出力制御部25を介して接続されたC
PUなどからなる制御手段24と、この制御手段24に
接続され前記各分岐パイプライン33A〜33Dの供給
バルブ34A〜34Dの開度を制御するバルブ制御部2
6とを備える。なお、このサーバ20の設置場所は、企
業体A、あるいは、他の企業体B〜Dのいずれでもよ
く、さらに、これとは別の任意な場所でもよい。
【0018】記憶装置23は、サーバ20を制御するプ
ログラムを記憶した記録媒体としてのプログラム記憶部
23Aと、各企業体A〜Dの窒素の使用量および使用圧
力を記憶する使用量記憶手段23Bと、各企業体A〜D
の今後の窒素の使用予定量および使用予定圧力を記憶す
る使用予定量記憶手段23Cと、窒素の値段などの営業
情報を記憶した営業情報記憶手段23Dとを備える。使
用量記憶手段23Bには、図4に示すように、各企業体
A〜D毎に、その企業体の窒素の使用量および使用圧力
の実績データが記憶されている。使用予定量記憶手段2
3Cには、図5に示すように、各企業体A〜D毎に、そ
の企業体が今後に使用予定の窒素の使用予定量および使
用予定圧力が記憶されるようになっている。
【0019】制御手段24は、前記端末10A〜10D
から入力された窒素の使用量および使用圧力と、使用予
定量および使用予定圧力とを前記使用量記憶手段23B
および使用予定量記憶手段23Cにそれぞれ記憶させる
手段(書込手段)と、これら使用量記憶手段23Bおよ
び使用予定量記憶手段23Cに記憶された情報を報知す
る報知手段と、前記営業情報記憶手段23Dに記憶され
た営業情報を各端末10A〜10Dに公開する公開手段
と、前記使用量記憶手段23Bおよび使用予定量記憶手
段23Cにそれぞれ記憶された情報に基づいて、窒素の
最適確保量を計算する計算手段(最適確保量計算手段)
と、窒素の使用により生じる費用を計算する計算手段
(費用計算手段)とを備える。
【0020】このような構成において、各端末10A〜
10Dから各企業体A〜Dが使用している窒素の使用量
および使用圧力と、各企業体A〜Dの今後の窒素の使用
予定量および使用予定圧力とを入力する。この際、使用
量および使用圧力については、流量計35A〜35Dお
よび圧力計36A〜36Dからリアルタイムで自動的に
入力される。使用予定量および使用予定圧力について
は、入力手段12から人が定期的(たとえば、1週間お
き、あるいは、1ヶ月おき)に入力する。すると、それ
らの情報は、各端末10A〜10Dおよび情報ネットワ
ークNWを介してサーバ20へ送られる。
【0021】サーバ20では、受信した各企業体A〜D
の窒素の使用量および使用圧力を使用量記憶手段23B
および使用予定量記憶手段23Cにそれぞれ記憶させ
る。また、これら使用量記憶手段23Bおよび使用予定
量記憶手段23Cに記憶された情報を、各端末10A〜
10Dからの要求に応じて、送信する。これにより、各
端末10A〜10Dにおいて、各企業体A〜Dの窒素の
使用量および使用圧力と、今後の窒素の使用予定量およ
び使用予定圧力から、コンビナート全体の窒素の必要量
を求めることができる。
【0022】この際、サーバ20において、あるいは、
各端末10A〜10Dにおいて、コンビナート全体の窒
素の最適確保量の計算を指令すると、サーバ20は、使
用量記憶手段23Bおよび使用予定量記憶手段23Cに
それぞれ記憶された各企業体A〜Dの窒素の使用量およ
び使用圧力と、今後の窒素の使用予定量および使用予定
圧力とに基づいて、窒素の最適確保量を計算する。つま
り、コンビナート全体として、最低コストで最大の効果
を生むように、窒素および/または酸素の製造量を計算
する従って、供給装置30を所有する企業体Aでは、求
められた窒素の最適確保量を確保できるように、窒素の
生産計画を立てて、その計画に従って供給装置30を稼
働させる。供給装置30の稼働によって生産された窒素
は、基幹パイプライン32および分岐パイプライン33
A〜33Dを通じて各企業体A〜Dへ供給される。
【0023】この際、サーバ20は、窒素の使用により
生じる費用を計算し、窒素を使用した企業体に対して請
求を行う。請求にあたって、互いに使用しあう場合は、
費用を相殺して計算する。
【0024】従って、本実施形態によれば、次の効果が
期待できる。 (1)各端末10A〜10Dにおいて、自らの企業体A
〜Dが使用している窒素の使用量および今後の窒素の使
用予定量を入力するとともに、各企業体A〜Dが使用し
ている窒素の使用量および今後の窒素の使用予定量を確
認できるようにしたので、窒素の供給装置30を所有す
る企業体Aでは、コンビナート全体として必要な窒素の
使用量を把握でき、それによって、窒素の生産計画を立
てることができる。つまり、コンビナート全体の窒素の
使用量、使用予定量を一括管理するようにしたので、各
企業体A〜Dが独自にこれら用役を調達する必要もない
から在庫量を減らすことができ、しかも、供給装置など
も有効利用でき、コンビナート全体としてコスト低減を
実現できる。
【0025】(2)サーバ20は、使用量記憶手段23
Bおよび使用予定量記憶手段23Cにそれぞれ記憶され
た情報に基づいて、窒素の最適確保量を計算する計算手
段を有しているから、各企業体A〜Dの窒素の使用量、
使用予定量に基づいて、窒素の最適確保量を自動的に計
算でき、これらの最適確保量を簡易にかつ迅速に求める
ことができる。もし、窒素の供給量が需要量を下回った
場合でも、各企業体A〜Dのプラントの操業情報を情報
ネットワークNWを介して判別することにより、いずれ
のプラントのどれだけの量の窒素を提供するのが、コン
ビナート全体として最適かを判断することもできる。
【0026】(3)サーバ20は、窒素の使用により生
じる費用を計算する計算手段を有しているから、窒素の
使用により生じる費用を自動的に計算でき、請求業務の
負担を軽減できる。この支払いの際に他の用役などを含
めて、互いに使用しあう場合は、費用を相殺して計算す
ることもできる。その場合には、実際の現金の授受が減
り、手続きを簡略化できる。また、費用情報について銀
行に直接連絡する手段を有していて、銀行口座にて自動
振り込みとすることでさらに手続きを簡略化できる。
【0027】(4)サーバ20は、分岐パイプライン3
3A〜33Dに設けられた圧力計36A〜36Dからの
信号を基に、各分岐パイプライン33A〜33Dの供給
バルブ34A〜34Dの開度を制御するようにしたか
ら、供給装置30の圧送圧力を低く設定することができ
る。つまり、従来のシステムでは、供給装置の圧送圧力
を最大の圧力を要求する企業体にあわせて設定していた
が、本実施形態のシステムによれば、それ以外の企業体
への供給バルブ34A〜34Dの開度を絞ることによ
り、圧送圧力を変えることなく、最大の圧力を要求する
企業体への昇圧も可能である。
【0028】(5)サーバ20は、営業情報記憶手段2
3Dに記憶された営業情報(たとえば、窒素の値段な
ど)を各端末10A〜10Dに公開するようにしたの
で、各需用者(各企業体A〜D)はこれらの情報を基に
生産計画を立てることもできる。そして、その生産計画
を各端末10A〜10Dから入力すれば、供給側(企業
体A)において、これを確認しながら窒素の生産計画を
立案できる。
【0029】なお、前記実施形態では、各企業体A〜D
の端末10A〜10Dにおいて、各企業体A〜Dが使用
する窒素の使用量および使用圧力と、今後に使用予定の
窒素の使用予定量および使用予定圧力をそれぞれ入力し
て、サーバ20において、これらを一括管理するように
したが、窒素に限らず、他の用役、たとえば、酸素にも
適用できる。
【0030】また、各企業体A〜Dの端末10A〜10
Dにおいて、各企業体A〜Dが使用する窒素、酸素の使
用量および使用圧力と、今後に使用予定の窒素、酸素の
使用予定量および使用予定圧力をそれぞれ入力して、サ
ーバ20において、これら(窒素および酸素)を一括管
理するようにしてもよい。つまり、各企業体A〜Dが使
用する窒素と酸素とを一括管理するようにすれば、より
好ましい。
【0031】また、前記実施形態では、企業体Aが供給
装置30を所有し、窒素の製造、供給を企業体Aが管理
しているものとしたが、他の企業体B〜Dが供給装置を
所有していてもよく、あるいは、企業体A〜D以外の企
業体が供給装置を所有、管理していてもよい。
【0032】また、窒素、酸素の製造設備が複数ある場
合には、各企業体A〜Dが使用する窒素と酸素の使用量
および使用圧力と、使用予定量および使用予定圧力とを
リアルタイムで監視することによって、各需用者(各企
業体)の必要最低量、圧力おを考慮し、窒素、酸素のコ
ンプレッサの圧力を必要最低限まで引き下げることによ
り、省エネ効果を発揮できる。この場合、通常、複数の
コンプレッサで送気するが、いずれの装置をどれくらい
の負荷で運転するかを制御することもでき、さらに、上
記情報から最適運転を自動で計算させ、自動制御するこ
とも可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明のコンビナートにおける用役共有
管理システムおよび記録媒体によれば、窒素および/ま
たは酸素を共有化、一括管理することにより、在庫量の
低減および設備の有効利用を実現し、コスト低減を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるコンビナートにおけ
る用役共有管理システムを示す図。
【図2】同上実施形態における供給装置と各企業体との
間を結ぶ配管を示す図。
【図3】同上実施形態におけるサーバの構成を示すブロ
ック図。
【図4】同上実施形態における使用量記憶手段の内容を
示す図。
【図5】同上実施形態における使用予定量記憶手段の内
容を示す図。
【符号の説明】
10A〜10D 端末 12 入力手段 14 制御手段(送信手段) 20 サーバ 23A プログラム記憶部(記録媒体) 23B 使用量記憶手段 23C 使用予定量記憶手段 24 制御手段(書込手段、報知手段、公開手段、最
適確保量計算手段、費用計算手段) 30 供給装置 31 コンプレッサ 32 基幹パイプライン 33A〜33D 分岐パイプライン 34A〜34D 供給バルブ 35A〜35D 流量計(入力手段) 36A〜36D 圧力計(入力手段) A〜D 企業体 NW 情報ネットワーク
フロントページの続き Fターム(参考) 5B049 BB07 CC00 CC05 CC11 CC27 EE31 GG04 5H223 AA01 CC08 DD03 EE29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の企業体で構成されるコンビナート
    における用役共有管理システムにおいて、 前記企業体間に形成された情報ネットワークと、この情
    報ネットワークを介して接続された複数の端末およびサ
    ーバと、前記各企業体へ窒素および/または酸素を供給
    する供給装置とを備え、 前記端末は、各企業体が使用している窒素および/また
    は酸素の使用量および今後の使用予定量を入力する入力
    手段と、この入力手段によって入力された使用量および
    使用予定量を前記サーバへ送信する手段とを有し、 前記サーバは、窒素および/または酸素の使用量記憶手
    段と、窒素および/または酸素の使用予定量記憶手段
    と、前記端末から入力された窒素および/または酸素の
    使用量および使用予定量を前記使用量記憶手段および使
    用予定量記憶手段にそれぞれ記憶させる手段と、これら
    使用量記憶手段および使用予定量記憶手段に記憶された
    情報を報知する報知手段とを有することを特徴とするコ
    ンビナートにおける用役共有管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンビナートにおける
    用役共有管理システムにおいて、 前記サーバは、前記使用量記憶手段および使用予定量記
    憶手段に記憶された情報に基づいて、窒素および/また
    は酸素の最適確保量を計算する計算手段を有することを
    特徴とするコンビナートにおける用役共有管理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のコンビ
    ナートにおける用役共有管理システムにおいて、 前記サーバは、窒素および/または酸素の使用により生
    じる費用を計算する計算手段を有することを特徴とする
    コンビナートにおける用役共有管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のコンビナートにおける用役共有管理システムにおい
    て、 前記供給装置と各企業体との間には、供給装置に接続さ
    れた基幹パイプラインと、この基幹パイプラインから分
    岐され各企業体に達する分岐パイプラインとを有し、 前記各分岐パイプラインは、圧力計および供給バルブを
    有し、 前記サーバは、前記各圧力計からの信号を基に、前記各
    供給バルブの開度を制御することを特徴とするコンビナ
    ートにおける用役共有管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のサーバを制御するプログラムを記録したことを特徴
    とする記録媒体。
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