JP2002062791A - ディジタル映像を利用した共同学習システム - Google Patents

ディジタル映像を利用した共同学習システム

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JP2002062791A
JP2002062791A JP2000251068A JP2000251068A JP2002062791A JP 2002062791 A JP2002062791 A JP 2002062791A JP 2000251068 A JP2000251068 A JP 2000251068A JP 2000251068 A JP2000251068 A JP 2000251068A JP 2002062791 A JP2002062791 A JP 2002062791A
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JP2000251068A
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寛幸 ▲高▼橋
Hiroyuki Takahashi
Kiyoshi Nosu
潔 野須
Shuichi Sumita
修一 住田
Tatsuo Mori
達男 森
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Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーチャルリアリティを利用した学習システ
ムにおいて,同一デジタル映像空間における構造物の時
間的な変遷の比較を容易に行うことができるようにし,
インタラクティブで学習効果の大きい新しい授業を実現
できるようにする。 【解決手段】 教師用の制御装置3は,大画面ディスプ
レイ1にディジタル映像空間Aの画像を創出し表示す
る。画像記録蓄積手段8は,同一デジタル映像空間にお
けるオブジェクトの時間的な変遷を表示するためのモデ
ルデータを保持する。各学習者の小型ディスプレイ付き
端末装置2は,モデルデータ選択手段20を持ち,これ
によって選択したモデルデータを利用して大画面ディス
プレイ1に表示された画像に対応する時間が異なる仮想
的な空間を歩き回る学習者の独立視点による表示を行う
ための独立視点の画像の生成表示手段21を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,通信ネットワーク
を介してコンピュータに接続された教育機器を使ったデ
ィジタル映像を利用した共同学習システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】文部省の指導に基づき,コンピュータを
学校に導入することが活発に行われている。そして,テ
スト問題の作成や成績の集計にのみコンピュータを使う
だけでなく,コンピュータと通信回線で接続された各自
独立した教育機器端末を使用して,問題の提供や解答,
集計,情報交換を行う種々の学習システムが提案されて
いる。
【0003】図23は,従来の学習システムのブロック
図の一例である。教師用の親機110と生徒用の複数の
子機120とが,LAN130で接続された構成であ
る。この学習システムでは,教師は親機110を使用し
て,問題およびその解説を子機120に対して提供し,
生徒は自分用の各子機120から解答や質問を行い,教
師は集計結果をもとに生徒の理解度を把握しながら,授
業を進めることができる。
【0004】このような機能を持つ現状の学習システム
は,自習を行う場合や,マイクロホンやへッドホン付き
の端末を使った語学学習,音楽学習等では,それなりの
学習効果が期待できる。
【0005】しかし,教師が黒板やプロジェクタ等を使
用した講義を交えて授業を展開する場合に,前記の生徒
各自に用意されている教育機器端末を使った学習システ
ムでは,生徒一人一人の理解度や興味度が十分に授業に
反映されず,結局は教師の判断で授業を進めることにな
り,インタラクティブ性に優れた学習システムというこ
とができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の教育機器端末を
使った学習システムのように,知識を一方向的に伝え,
頭の中にある知識の保有を重視するスタイルよりも,生
徒自らが状況の変化にあわせて課題を探索・発見し,そ
れにどう対応すべきかを多面的に考察・創造する力を伸
ばすことができるシステムの開発が必要とされる。すな
わち,一方向的な知識吸収を主体とした教育から,生徒
自らによる情報の発見・創造を主体とする知識社会に適
した教育・学習システムへの移行が望まれる。
【0007】これには,学習の対象や他者と積極的にイ
ンタラクションしながら情報を得たり,共有したりし
て,柔軟に対応することができる視聴覚情報の入出力シ
ステムが有効であり,特にバーチャルリアリティ(Virt
ual Reality :仮想現実)の技術の応用が効果的である
と考えられる。
【0008】そこで,学習者(生徒)の分身が,仮想現
実のディジタル映像空間において学習者独自の視点を持
ち,空間内を自由に歩き回ることができる学習システム
を考えた場合,学習者は現実には存在しない歴史的な建
造物などのオブジェクトを前後左右のあらゆる角度から
観察することができると考えられるが,建造物などのオ
ブジェクトの時間変遷による形状変化などを理解するこ
とは困難である。
【0009】例えば,ある時刻における3次元のディジ
タル映像空間において,同じ空間における過去または未
来のオブジェクトの状態を知ることができれば,より興
味深い学習が可能になると考えられる。
【0010】本発明は,上述の問題点に鑑みてなされた
もので,データベース中に仮想的なディジタル映像空間
における各種構造物などのオブジェクトの時間的な変遷
に関する構造データを用意しておき,これらのデータを
学習者または教師の要求によってディジタル映像空間に
ロードできるようにすることにより,学習者がリアルタ
イムに各種オブジェクトの時間的な変遷を観察できるよ
うにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は,本発明の概要を
説明するための図である。本システムは,大画面ディス
プレイ1と,学習者用の複数の小型ディスプレイ付き端
末装置2と,大画面ディスプレイ1および小型ディスプ
レイ付き端末装置2を制御する教師用の制御装置3と,
これら各装置を接続するネットワークとからなる。
【0012】大画面ディスプレイ1は,教師および学習
者の双方が見ることができる画面であり,教師用の制御
装置3は,大画面ディスプレイ1にいわば臨場感あふれ
た画像(ディジタル映像空間A)を創出して学習者に没
入感を与えるための大画面表示制御手段31を持つ。こ
の画像は,検索を可能にするための検索用データが添付
されて,画像記録蓄積手段8(記録蓄積サーバ)に記録
蓄積される。
【0013】特に画像記録蓄積手段8には,同一ディジ
タル映像空間におけるオブジェクトの時間的な変遷を表
示するためのモデルデータが例えば時間情報をインデク
スとして格納されており,任意の時点のモデルデータを
参照することができるようになっている。
【0014】小型ディスプレイ付き端末装置2の各々に
は,画像記録蓄積手段8に格納されているモデルデータ
のうち,いつの時点のモデルデータを表示するかを選択
するモデルデータ選択手段20が設けられ,また選択し
たモデルデータを用いて表示された画像中の仮想的なデ
ィジタル映像空間Aを歩き回る学習者の独立視点による
表示を行うための学習者の独立視点の画像生成表示手段
21が設けられる。
【0015】さらに,各小型ディスプレイ付き端末装置
2は,学習者のメニュー選択等により仮想的な空間の案
内用地図の表示および仮想的な空間内にいる学習者の位
置の表示を指示する地図・位置表示指示手段22と,こ
の案内用地図の表示指示に対して仮想的な空間の案内用
地図を表示し,さらに学習者の位置の表示指示に対して
案内用地図上に学習者の位置を提示する地図・位置表示
制御手段23とを持つ。これによって学習者は,大画面
ディスプレイ1内の仮想的な空間に自分自身が溶け込む
形で興味深い体験学習ができ,学習者の好奇心を満足さ
せることができる効果的な授業が実現される。また,学
習者は歴史的な建造物などの時間の変遷による形状変化
などを観察することができる。
【0016】教師用の制御装置3は,画像記録蓄積手段
8に格納されているモデルデータのうち,いつの時点の
モデルデータを表示するかを選択するモデルデータ選択
手段30を持ち,大画面表示制御手段31によって,選
択したモデルデータをロードして,そのモデルデータの
オブジェクトが存在するディジタル映像空間を大画面デ
ィスプレイ1に表示させることができる。
【0017】また,教師用の制御装置3は,仮想的な空
間を歩き回る特定の学習者またはすべての学習者の位置
を知るために,仮想的な空間の案内用地図の表示および
学習者の位置の表示を指示する地図・位置表示指示手段
32と,この案内用地図の表示指示に対して仮想的な空
間の案内用地図を表示し,さらに学習者の位置の表示指
示に対して案内用地図上に特定の学習者または全学習者
の位置を提示する地図・位置表示制御手段33とを持
つ。
【0018】大画面ディスプレイ1には,学習者が歩き
回ることができる仮想的な空間の画像を表示するととも
に,全学習者に共通の教科書的な内容の画像を創出し表
示することもできる。小型ディスプレイ付き端末装置2
は,学習者の要求に応じて大画面ディスプレイ1に表示
された教科書的な内容の詳細説明や再確認をするための
入出力の手段を持つ。
【0019】また,大画面ディスプレイ1に表示された
仮想的な空間の画像を,小型ディスプレイ付き端末装置
2または教師用の制御装置3からの指示情報に基づき,
制御する手段を設けることもできる。これらによって,
学習者の関心度や興味に適応したインタラクティブな授
業の実現が可能になる。
【0020】さらに,必要に応じて次のような手段を設
けることもできる。教師用の制御装置3は,例えば創出
された画像の記録蓄積画像を複製,公衆送信,上演,上
映,頒布,貸与または翻案する加工編集手段を持つ。こ
れによって,随時必要となる独自の教材を簡単に作成す
ることができる。
【0021】また,この加工編集の際に,記録蓄積画像
の複製,公衆送信,上演,上映,頒布,貸与または翻案
に関する著作権が認められた加工編集のみの処理を許す
加工編集制御手段を設けることもできる。さらに,小型
ディスプレイ付き端末装置2,教師用の制御装置3に,
記録蓄積画像の複製,公衆送信,上演,上映,頒布,貸
与または翻案を含む利用に関する著作権データを表示す
る手段を設けることもできる。これによって,著作権上
のトラブルの回避が可能になる。
【0022】また,記録蓄積画像の複製,公衆送信,上
演,上映,頒布,貸与または翻案が許されない利用希望
に対しては,著作権者に照会し,著作権者の回答を利用
者に表示する手段を設け,利用に関する著作権データを
管理することにより,他人が著作権を持つ著作物の有効
活用も可能になる。このとき,記録蓄積画像の複製,公
衆送信,上演,上映,頒布,貸与または翻案の内容に応
じて課金する手段を設けることにより,有用な著作物の
利用促進も可能になる。
【0023】また,加工編集手段において,特定端末識
別番号,加工編集者氏名,著作権データを,加工編集結
果の映像に例えば電子透かし技術を用いて添付すること
により,加工編集した画像に対する著作権の管理が可能
になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て,図を用いて詳細に説明する。図2は本発明の学習シ
ステムの第1の実施の形態の構成図である。1は大画面
ディスプレイ,2は小型ディスプレイ付き端末装置,3
は教師用の制御装置,4はLAN,5はコンピュータで
ある。
【0025】世界史の授業で,中世の歴史的な建造物に
ついて学習する場合を例にとって説明する。教師は手元
の制御装置3を操作して,コンピュータ5のデータベー
スをアクセスして,大画面ディスプレイ1に,映画を上
映するように所定のストーリーに則った中世の建造物に
関する映像を映し出す。この際に,三次元画像や三次元
音響装置を駆使して臨場感を高める。学習者達は,この
大画面ディスプレイ1を見つめることにより,あたかも
建造物を実際に見学しているような没入感覚を味わうこ
とができる。
【0026】このような学習状況では,学習者一人一人
にとって,例えば,建造物の柱の構造や模様に興味を引
かれたり,壁に掛けられた絵画に興味を持ったり,置か
れている壺の中を見たい等,興味対象が異なることが予
想される。
【0027】その場合に,学習者は手元の小型ディスプ
レイ付き端末装置2を操作して,例えば絵画に興味を持
つ者は,絵画を含む空間を抽出して,小型ディスプレイ
に拡大された絵画の画像や,視点を変えた絵画の画像等
を映し出す。また,イヤホーンにより,絵画に関する詳
細な説明を聴くこともできる。このようにして,学習者
は,より深い知識を身につけることができる。
【0028】なお,教師は各学習者の学習状況を観察し
て,各学習者が自己の端末装置2に注目しているか,大
画面ディスプレイ1に注目しているかを把握し,半数以
上の学習者が自分の端末装置2に注目している場合に
は,手元の制御装置3により大画面ディスプレイ1での
上映をストップしたり遅らせたり調整することができ
る。さらに,教師は制御装置3を操作して,ある学習者
の端末装置の小型ディスプレイに拡大された絵画の画像
等を大画面ディスプレイ1に表示したり,他の学習者の
端末装置の小型ディスプレイに表示することも可能であ
り,お互いの学習を深めていくことができる。
【0029】また,学習者は,自分の端末装置2を操作
している間に,大画面ディスプレイ1での授業が先に進
んでしまった場合に,端末装置2の小型ディスプレイに
抜けた部分の映像を早送りモードで映し出すことにより
遅れを取り戻したり,大画面ディスプレイ1の映像を見
落としたり,説明で聞き漏らしたりした場合も,端末装
置2を使って,内容の再確認ができる。
【0030】次に,図2の学習システムを使った,別の
授業の進め方について説明する。
【0031】授業開始に先立ち,学習者の中から一人な
いし数人を選択する。選ばれた学習者は,その日の授業
のあらかじめ決められた役割のアバター役となる。アバ
ター役となった学習者は,端末装置2を操作して,大画
面ディスプレイ1上に映し出される歴史的な建造物の中
をアバターとして自由に動き回り,歴史上の人物の行動
を追体験(ロールプレイ)して学習を深めていく。大画
面ディスプレイ1では全体のストーリーが展開していく
が,アバター役の学習者の興味や関心度に応じて,動き
回る場所が異なり,結末はアバター役の学習者の判断で
変わってくる。アバター役を交代することにより,多角
的な視野に立った授業を展開することができる。
【0032】端末装置2または制御装置3のそれぞれに
おいて,学習者のアバターが歩き回っている仮想的な空
間の案内用地図および学習者の位置や視線方向を表示さ
せることができ,学習者が自分の位置を確認したり,教
師が必要であれば学習者の位置を確認し,学習者に対し
て適切なアドバイスを与えたりすることができる。
【0033】上述したような講義の内容や進捗状況は,
同じ教材を使って講義を開始しても,その時の学習者の
興味や理解度により自ずと異なる。そこで,講義の途中
または終了時に,教師が補足説明用として生成した画像
を,制御装置3に備えられている記録装置に適宜記録・
蓄積する。そして,記録・蓄積時にその画像データが,
何時,どのクラスの講義のデータであるかを識別する情
報や,例えば建造物に関する画像であるか絵画に関する
画像であるかなどの対象物を識別するための検索用デー
タを添付しておく。検索用データを添付しておくことに
より,次回の講義の時や,他のクラスでの講義の時に容
易に検索が可能となる。
【0034】また,制御装置3は,前記の記録蓄積画像
を,著作権で規定されている範囲内で複製,公衆送信,
上演,上映,頒布,貸与,翻案する加工編集手段を持
つ。この加工編集手段を用いることにより,教師はその
クラス独自の補習用教材を作成したり,テスト用の画像
を編集することができる。
【0035】なお,その場合に元になる画像データの加
工が著作権上許されているのか,単なる利用のみしか許
されていないのかを把握しておくことは重要である。そ
こで,前記の記録蓄積画像の複製,公衆送信,上演,上
映,頒布,貸与,翻案を含む利用に関する著作権データ
を,教師用の制御装置3に備えられた表示装置に表示す
る。教師は,表示された著作権データを確認することに
より,勝手に画像を加工・編集することが可能か不可能
かを判断できる。場合によっては,著作権データを小型
ディスプレイ付き端末装置2側でも表示できるようにし
てもよい。
【0036】図3は,著作権情報(データ)の表示例を
示している。教師用の制御装置3は,著作権データとし
て,著作権管理対象となるディジタル映像のコンテンツ
名,コンテンツ著作権者名(複数人のこともある),コ
ンテンツ利用条件(期間,場所,利用態様等),コンテ
ンツ所有者名などの情報を保持し管理する。コンテンツ
著作権者名,コンテンツ所有者名として,電子メールア
ドレスやURL(Uniform Resource Locator)などの情
報を保持するようにしてもよい。教師からの表示要求が
あると,教師用の制御装置3はこれらの情報をディスプ
レイに表示する。また,画像に対する加工・編集の要求
があり,それが利用条件を満たさない場合にも著作権デ
ータが自動表示される。
【0037】無断で加工・編集できない場合には,許さ
れていない利用を希望する旨,制御装置3からインター
ネット等の通信回線を利用して著作権者に照会する。そ
して,著作権者からの利用に関する回答が制御装置3に
備えられた表示装置に表示される。教師はその回答をも
とに,前記の記録蓄積画像の複製,公衆送信,上演,上
映,頒布,貸与,翻案の内容に応じて利用に関する著作
権データの追加登録を行う。登録がなされると,その利
用形態に対応する利用料金が課金され,教師またはその
教育施設の経理担当者は所定の料金を払い込む。
【0038】また,前記の記録蓄積画像を加工する際
に,使用している制御装置3の特定端末識別番号や加工
編集者氏名,著作権データを加工編集結果の映像に添付
しておくことが望ましい。この添付方法として,後述す
る電子透かし技術を使って映像データに埋め込むことに
より,埋め込んだデータの改ざん防止や悪用を禁止する
ことが可能である。
【0039】以上説明したように,著作権上のルールに
則ってディジタル画像データの利用や加工,編集を行っ
ているので,著作権上のトラブルを回避できる。
【0040】図4は本発明による学習システムの第2の
実施の形態を示す構成図である。
【0041】図4に示すシステムは,図2で説明した学
習システムをシステムユニット7として多地点に配設
し,これらシステムユニット7を高速ネットワーク6で
接続した構成である。システムユニット7は,例えばク
ラス単位や学校単位で設定される。本実施の形態では,
共通の教材を使って,比較的大規模な授業を展開するこ
とができる。
【0042】なお,システムユニット7を,図2で説明
したコンピュータ5や教師用の制御装置3を除去し,大
画面ディスプレイ1と学習者用の小型ディスプレイ付き
端末装置2とそれらを結ぶLAN4だけで構成されるサ
ブユニット構成として,このサブユニットとフル装備の
システムユニットとを組み合わせて高速ネットワーク6
で接続してもよい。この場合には,システム全体でただ
一人の教師が授業を進めることになり,本発明の学習シ
ステムを熟知した教師がいない学校であっても,共通の
授業を受けることができる。
【0043】このように,高速ネットワーク6で,個々
の学習システムユニットが結びつくことにより,また,
高速ネットワーク6に共通の一つの画像記録蓄積手段8
を具備して,それぞれの学習システムユニット対応の生
成画像を記録蓄積することにより,例えば異なるクラス
や学校で共通の授業を展開でき,知識の共有化が図られ
るとともに,体験学習のバリエーションも増大するの
で,学習の深さも増加する。さらに,このような学習シ
ステムを構築することにより,前述した著作権がらみの
手続きや利用料金の一本化が可能となる。
【0044】なお,上述した学習システム間をさらに上
位の高速ネットワークで接続することにより,市や県単
位さらには国単位のシステムを構築することも可能であ
り,知識の共有の場をさらに拡大できる。
【0045】以下,図5ないし図22を参照して,より
詳細に説明する。
【0046】図5は,システム構成ブロック図を示す。
図中の符号1は図2に示される大画面ディスプレイ1に
対応し,11は教師用コントローラ処理部,12は表示
装置(教師用)制御部,13は教師用ディスプレイ,1
4はデータベース,15は学習者用コントローラ処理
部,16は表示装置(学習者用)制御部,16’は他の
学習者の表示装置制御部,17は学習者用ディスプレ
イ,18はデータベース,19は音響装置,40は画像
記録装置,41は関連データ記録装置を表わしている。
【0047】上述のように,教師は,教師用コントロー
ラ処理部11に対して操作を行い,必要な画面を表示装
置制御部12を介して例えば教師用ディスプレイ13に
表示する。このとき表示装置制御部12は,併せて大画
面ディスプレイ1に表示させ,また音響装置19を介し
て必要に応じて大画面に対応した音響を発生させる。ま
た,表示装置(学習者用)制御部16,16’に必要な
画面や音響を発生させるように指示する。大画面ディス
プレイ1への表示内容は,基本的には教師用ディスプレ
イ13への表示内容と同じである。ただし,教師用ディ
スプレイ13には,小ウインドウなどにより,例えば学
習者からの質問その他の教師のみが必要となる情報が表
示されることがあり,大画面ディスプレイ1に表示され
ない内容が表示されることがある。
【0048】一方,学習者側においては,学習者が学習
者用コントローラ処理部15に対して操作を行い,必要
な画面を表示装置制御部16を介して表示する。すなわ
ち,学習者用ディスプレイ17に必要な画面を表示さ
せ,当該学習者用ディスプレイ17には必要に応じて教
師側からの指示による画面も一緒に表示させる。また,
学習者側からの操作によって,データベース18内の必
要な情報(教科書の内容など)を選択し,表示装置(教
師用)制御部12に対して制御情報を与え,教師用ディ
スプレイ13や大画面ディスプレイ1の画面を変更した
り,新しい表示を加えたりすることが可能である。
【0049】このように,教師あるいは学習者が講義中
に元の画像から創出した画像情報(音声を含む)を,教
師が記録蓄積すべきと判断した場合には,教師用コント
ローラ処理部11に対して操作を行う。この操作により
教師用コントローラ処理部11は,創出画像に検索用デ
ータを添付し,表示装置制御部12を介して画像記録装
置40に画像を記録蓄積する。この画像記録装置40に
蓄積された画像は,教師用コントローラ処理部11に対
する操作によって,前記添付した検索用データを参考に
して読み出され,大画面ディスプレイ1や教師用ディス
プレイ13,学習者用ディスプレイ17に表示させる。
また,音響装置19を介して必要に応じて大画面に対応
した音響を発生させる。
【0050】また,必要に応じて創出画像に関連するデ
ータを検索することができ,検索された関連データを,
関連データ記録装置41に随時記録・蓄積することがで
きる。
【0051】図6は,教師用の制御装置と小型ディスプ
レイ付き端末装置における操作メニューの例を示してい
る。
【0052】教師用の制御装置3から教師が選択入力す
ることができるメニューとして,図6(A)に示すよう
に,「コントロール」,「位置・動作ウインドウ表
示」,「装置制御」等のプルダウンメニューがある。
「コントロール」のメニュー項目としては,大画面ディ
スプレイ1にディジタル映像空間を表示したり,学習者
の動作を表示したりする制御のための「大画面制御」,
大画面ディスプレイへの表示内容を記録蓄積するための
「大画面表示内容の記録」,随時,任意の学習者または
すべての学習者の動作を閲覧可能とした「全学習者端末
状況表示」,過去に記録されている全動作状況を選択し
て表示のための読み込みを行うことができる「過去の全
動作状況の選択読み込み」等がある。
【0053】また,「位置・動作ウインドウ表示」のメ
ニュー項目としては,選択した学習者が移動中であるか
停止しているか他の画面で学習中であるかなどの動作表
示をするかしないかの「動作表示On/Off」,大画
面ディスプレイ1に表示している仮想的なディジタル映
像空間の案内用地図ウインドウを表示するかしないかの
「地図表示On/Off」,特定の学習者または全学習
者のディジタル映像空間内の位置を案内用地図ウインド
ウに表示するかしないかの「物理位置表示On/Of
f」(ただし,地図表示On時のみ有効),また,特定
の学習者または全学習者の過去の動作状況を表示するか
しないかの「過去の動作状況の表示On/Off」(た
だし,地図表示On時のみ有効)がある。
【0054】さらに,「装置制御」のメニュー項目とし
ては,小型ディスプレイ付き端末装置2の利用状況を表
示させたり,小型ディスプレイ付き端末装置2を選択し
て,それを制御するための「学習者端末制御」,また画
像記録装置40に記録蓄積した画像データの複写,削
除,ファイル名変更などの制御を行うための「記録蓄積
装置制御」がある。
【0055】小型ディスプレイ付き端末装置2から各学
習者が選択入力することができるメニューとして,図6
(B)に示すように,「コントロール」,「位置・動作
ウインドウ表示」等のプルダウンメニューがある。基本
的には,前述した図6(A)の教師用メニューと同様で
あるが,学習者用メニューの場合,「装置制御」のメニ
ューはない。また,「コントロール」のメニュー項目に
おいて,大画面ディスプレイ1を直接制御する機能はな
く,制御できるのは自端末の小型ディスプレイである。
ただし,学習者の端末に,大画面ディスプレイ1への表
示内容の記録蓄積および自端末の小型ディスプレイへの
表示内容の記録蓄積を指示することができるメニューが
ある。「学習者端末状況表示」は,教師用メニューの場
合に,全学習者の端末状況を表示させることができるの
に対し,学習者用メニューの場合には,端末状況の閲覧
を公開している学習者の端末状況のみ閲覧可能である。
また,「過去の動作状況の読み込み」に関しては,学習
者向けに公開されている動作状況のみ閲覧可能である。
【0056】図7は,位置・動作ウインドウ表示メニュ
ーの選択による表示例を示す。教師用メニューの場合も
学習者用メニューの場合もほぼ同様である。「動作表示
On」が選択されると,図7(A)のように,仮想的な
ディジタル映像空間の表示画面の中に,スーパーインポ
ーズされた動作表示ウインドウが表示される。このウイ
ンドウでは,移動中,停止中,学習中などの学習者の動
作情報が表示される。なお,複数人の学習者の動作情報
が表示される場合には,学習者名または端末名が併せて
表示される。
【0057】「地図表示On」が選択されると,図7
(B)のように,仮想的なディジタル映像空間の画面内
に,ディジタル映像空間の地図が表示され,現在の視点
Aがその空間内でどこに相当しているかが表示される。
複数人の学習者がいる場合,色分けや学習者名や端末名
などの表示により区別可能である。
【0058】「地図表示On」が選択されている状態
で,さらに「物理位置表示On」が選択されると,地図
表示における学習者の位置に加えて,各々の学習者の視
線方向などが,図7(C)に示すように表示される。同
図では,右を向いている学習者Aの例が示されている。
さらに「過去の動作状況表示On」のときには,図7
(D)のように,上記物理位置などを示す矢印や文字が
半透明になることで,過去の情報であることを提示す
る。
【0059】次に,図2および図5で示した学習システ
ムを使った通常の講義フローについて説明する。
【0060】図8は,表示装置(教師用)制御部12に
おける処理フローを示す。 ・ステップS1:表示する3次元ディジタル映像空間モ
デルデータを選択する。モデルデータは,その3次元空
間がいつの時代を対象としたものであるかなど,時間に
よって構造化されており,読み込むものを任意に選択す
ることができる。また,記録しておいた大画面表示内容
や過去の動作状況の読み込みを選択することもできる。 ・ステップS2:記憶装置からロードして,3次元空間
のモデルデータを読み込む。 ・ステップS3:当該3次元空間をどの視点から表示さ
せるかを決めるための視点位置を計算する。 ・ステップS4:当該視点の位置からみた3次元空間内
の各部の相対位置関係を計算する。 ・ステップS5:画面サイズや表示領域や表示精度など
の変換を必要に応じて行う。 ・ステップS6:例えば,3次元空間内(例えば背景空
間内)に存在させるオブジェクト(例えば教師用のアバ
ターや学習者のアバター等)を生成する処理を行う。 ・ステップS7:コントローラへの入力や学習者からの
情報(例えば学習者の位置情報)にもとづいてオブジェ
クトの位置の計算を行う。そして,これが学習者用の表
示装置制御部16の側へ送られる。 ・ステップS8:コントローラへの入力にもとづいてオ
ブジェクトの動きに対応したオブジェクトについての計
算を行う。そして,これが学習者用の表示装置制御部1
6の側へ送られる。 ・ステップS9:オブジェクトの存在や動きに対応して
の陰影や影についての計算を行う。 ・ステップS10:図6で説明した位置・動作ウインド
ウ表示のメニューによって指定された表示方法を選択
し,必要であれば動作表示ウインドウや地図表示ウイン
ドウに表示するデータを作成する。 ・ステップS11:ディスプレイへ出力する。
【0061】図9は,表示装置(学習者用)制御部16
における処理フローを示す。 ・ステップS20:学習者用ディスプレイ17に表示す
る3次元ディジタル映像空間モデルデータを選択する。
ここでは,大画面ディスプレイ1に表示されているディ
ジタル映像空間の何年前のものとか,何年後のものとか
の指定によって,例えば構造物の時間的な変遷の比較を
行うための表示が可能になっている。また,記録してお
いた大画面表示内容や過去の動作状況の読み込みを選択
することもできる。 ・ステップS21:3次元空間のモデルデータを表示装
置(教師用)制御部12からダウンロードする。 ・ステップS22:当該3次元空間をどの視点から表示
させるかを決めるための視点位置を計算する。 ・ステップS23:当該視点の位置からみた3次元空間
内の各部の相対位置関係を計算する。 ・ステップS24:画面サイズや表示領域や表示精度な
どの変換を必要に応じて行う。 ・ステップS25:現在のコンテンツについての情報や
仮想空間内の参加者情報などを,表示装置(教師用)制
御部12や他の学習者の表示装置制御部16’から受け
取る。 ・ステップS26:オブジェクトを画面上で合成する処
理を行う。 ・ステップS27:図6で説明した位置・動作ウインド
ウ表示のメニューによって指定された表示方法を選択
し,必要であれば動作表示ウインドウや地図表示ウイン
ドウに表示するデータを作成する。 ・ステップS28:学習者用ディスプレイ17への出力
を行う。
【0062】図10は,特に表示装置(教師用)制御部
12における装置制御メニュー処理の処理フローを示
す。 ・ステップS30:表示装置(教師用)制御部12のメ
ニューを表示する。 ・ステップS31:図6に示す「装置制御」のメニュー
において「学習者端末制御」が選択された場合,その選
択操作を検出する。 ・ステップS32:全学習者の端末状況の表示および選
択を行う。ここで端末状況とは,利用中の端末コンピュ
ータの負荷情報,利用状況などのことである。 ・ステップS33:ある学習者の端末を選択する。 ・ステップS34:ユーザ権限のプライオリティを,選
択した端末を利用する学習者よりも,教師の方が高くな
るように設定する。 ・ステップS35:学習者用端末のコンピュータの制御
を行う。これにより,学習者用ディスプレイ17に表示
する内容などの制御を,教師用の制御装置3から行うこ
とができる。 ・ステップS36:図6に示す「装置制御」のメニュー
において「記録蓄積装置制御」が選択された場合,その
選択操作を検出する。 ・ステップS37:記録サーバ(画像記録装置40,関
連データ記録装置41など)内のデータの編集(追加,
削除,移動,コピーなど)を行う。
【0063】図11は,教師用コントローラ処理部11
における処理フローを示す。 ・ステップS40:入力に対応して,当該入力がキーボ
ードによる入力なのか,例えばテレビゲーム用操作器の
ようなコントローラからの入力なのかを判別する。 ・ステップS41:コントローラからの入力の場合に
は,図13に後述する処理に入る。 ・ステップS42:キーボードからの入力の場合には,
当該キーボードの個々のキーに対応してプリセットして
ある入力であるか否かを調べる。 ・ステップS43:NOの場合には,エラー処理とな
る。 ・ステップS44−i(i=1〜n):YESの場合に
は,キー入力に対応して上記プリセットした処理(例え
ば画面上の位置iへの移動)を行う。
【0064】図12は,学習者用コントローラ処理部1
5における処理フローを示す。 ・ステップS50:入力に対応して,当該入力がキーボ
ードによる入力なのか,例えばテレビゲーム用操作器の
ようなコントローラからの入力なのかを判別する。 ・ステップS51:コントローラからの入力の場合に
は,図13に後述する処理に入る。 ・ステップS52:キーボードからの入力の場合には,
コマンドなのか画面選択なのかを判別する。 ・ステップS53:画面選択の場合には,プリセットさ
れている入力であるか否かを調べる。 ・ステップS54:NOの場合には,エラー処理とな
る。 ・ステップS55−i(i=1〜n):YESの場合に
は,プリセット値に応じた画面上の位置iへ移動させ
る。 ・ステップS56:コマンドの場合には,コマンドに対
応する処理に入る。 ・ステップS57:NOの場合には,エラー処理とな
る。 ・ステップS58:プリセットされているコマンドか否
かを調べる。NOの場合には,エラー処理となる。 ・ステップS59−i(i=1〜n):YESの場合に
は,それぞれ該当する処理に入る。コマンドとしては,
例えば関連データに関するデータベース検索の指示,詳
細説明などのテキスト表示の指示,巻戻しや早送りなど
のビデオ表示の指示,通信モードの選択の指示,…,イ
ンターネット接続の指示など,各種のものが用意されて
いる。
【0065】図13は,コントローラ処理についての処
理フローを示す。 ・ステップS60:入力に対応して,視点を所定の位置
にプリセットするのか否かを調べる。YESの場合に
は,ステップS78へ向かう。 ・ステップS61:NOの場合には,位置が前後または
左右の移動をしたか否かを調べる。 ・ステップS62:YESの場合には,位置の前後また
は左右の移動量を検出する。 ・ステップS63:移動量をチェックして,範囲外か否
かを調べる。 ・ステップS64:範囲外への移動の場合には,端まで
の移動にとどめる。 ・ステップS65:範囲内の場合には,その移動量だけ
移動する。 ・ステップS66:ステップS61がNOの場合には,
視点の高さが上下したのか否かを調べる。 ・ステップS67:NOの場合には,視点が斜め上また
は斜め下に向かうのか否かを調べる(目のみを動かし
て,上または下を見たのかを調べる)。 ・ステップS68:ステップS67がNOの場合には,
処理中止となる。 ・ステップS69:ステップS67がYESの場合に
は,値をチェックする。 ・ステップS70:値が範囲内の場合には,視点の向か
う位置を計算して表示する。 ・ステップS71:範囲外の場合には,境界(端)まで
の移動にとどめる。 ・ステップS72:ステップS66がYESの場合に
は,値をチェックする。 ・ステップS73:値が範囲内の場合には,見られる対
象となるオブジェクトの位置を検出する。 ・ステップS74:範囲外の場合には,視点の上下に対
応したそれ以上の移動処理を中止する。(範囲外の表示
をする。例えば空や地上などの表示をする。) ・ステップS75:見られる対象となっているオブジェ
クトが建物などの内側にあるのか外側にあるのかを検出
する。 ・ステップS76:外側に出た場合には,見られる対象
となるオブジェクトを変更する。 ・ステップS77:内側にある場合には,さらに視点の
移動を許す。 ・ステップS78:ステップS60がYESの場合,視
点を原点位置にセンタリングするのか否かを調べる。 ・ステップS79:YESの場合には,センタリングす
る。 ・ステップS80:NOの場合には,視点のプリセット
位置が複数個用意されているものとして,現在の視点位
置を確認する。 ・ステップS81:視点の複数個のプリセット位置をイ
ンクリメントする。 ・ステップS82:次のプリセット位置を表示する。
【0066】図14は,大画面ディスプレイ1に対する
制御構成を示す。図中の符号1,13は図5における同
符号のものに対応し,42は表示画面サイズ変換装置,
43は外部同期装置を表わしている。教師用ディスプレ
イ13に表示された内容は,外部同期装置43にて同期
をとられつつ,表示画面サイズ変換装置42にて,サイ
ズ変換が行われる。そして,その結果が大画面ディスプ
レイ1に表示される。必要に応じて,大画面ディスプレ
イ1上に選択可能なサイズの画面に分割して表示され
る。例えば,大画面ディスプレイ1は3面もしくはそれ
以上のディスプレイを組み合わせたものからなり,これ
ら3面以上のディスプレイが学習者を囲むように配置さ
れて,高い臨場感につながるように構成される。
【0067】図15は,音響装置19における処理フロ
ーを示す。 ・ステップS90:3次元空間モデルデータを記憶装置
からロードする。 ・ステップS91:視点の位置を計算する。 ・ステップS92:複数の音源との位置関係を計算す
る。 ・ステップS93:直接到達する音を計算する。 ・ステップS94:反響して到達する音の音量と遅延時
間を調整するための計算を行う。 ・ステップS95:音を合成する。 ・ステップS96:4チャンネルからnチャンネルのス
ピーカ位置に合わせた音を発生させるべくそれぞれに音
の分離を行う。 ・ステップS97−i:アンプで音を増幅する。 ・ステップS98−i:スピーカで音を発生させる。
【0068】図16は,データベース14,18に対応
した処理フローを示す。 ・ステップS100:教師または学習者からデータベー
ス14または18に対する検索要求を受け取る。 ・ステップS101:当該要求が,テキストあるいは画
像に対応して検索に対応するプリセットが行われている
ものに該当するか否かを調べる。該当しない場合には,
エラー処理となる。 ・ステップS102−i:プリセットに該当したデータ
を抽出する。 ・ステップS103:画面内のウインドウサイズ計算
や,縮小・拡大処理を行う。 ・ステップS104:ウインドウ間の選択処理を行う。 ・ステップS105:表示処理へ向かう。
【0069】図17は,学習者側から大画面ディスプレ
イ1へのアクセスを行う場合の処理フローを示してい
る。大画面ディスプレイ1への表示制御は,基本的には
教師用の制御装置3が行うが,必要に応じて学習者に表
示コントロールを委ねることもできる。このとき,学習
者用コントローラ処理部15からの指示情報にもとづ
き,学習者側から大画面ディスプレイ1の画像を制御
し,大画面ディスプレイ1の表示を切り換えることがで
きる。図中の符号11,15は,図5に対応している。 ・ステップS110:キーボードによる入力かコントロ
ーラによる入力かを判別する。 ・ステップS111:キーボードによる入力の場合に
は,教師用の画面選択を行うものか否かが調べられる。
NOの場合には,ステップS112に向かう。 ・ステップS112:コントローラによる入力の場合に
は,学習者用コントローラ処理部15内での処理(図1
2)に入り,その処理によって決められた情報を大画面
ディスプレイ1に表示する。 ・ステップS113:ステップS111がYESの場合
には,教師用コントローラ処理部11内での処理(図1
1)に入り,教師用コントローラ処理部11からの入力
にもとづき大画面ディスプレイ1への表示を行う。 ・ステップS114:ステップS113の処理は必要に
応じて中止される。 ・ステップS115:ステップS114にて中断された
場合には,学習者用コントローラ処理部15の処理に入
り,学習者用コントローラ処理部15からの指示に従っ
た表示を行う。
【0070】図18は,生成された画像を記録蓄積する
場合に対応した処理フローを示す。図8におけるステッ
プS11で,大画面ディスプレイ1に生成された画像が
表示されている状態から処理フローはスタートする。 ・ステップS120:コントローラへの入力にもとづい
て,画像記録蓄積用プログラムがロードされ起動され
る。 ・ステップS121:検索用データ(画像名称,クラス
名,年月日等)をコントローラから入力する。 ・ステップS122:入力がまちがっていないかどうか
を教師用ディスプレイ13で確認し,正しい場合には,
YESと入力することにより,大画面ディスプレイ1に
生成された画像データが画像記録装置40に検索用デー
タをファイル名として蓄積される。NOの場合には,ス
テップS121に戻る。
【0071】図19は,蓄積された画像を検索する場合
に対応した処理フローを示す。 ・ステップS130:コントローラへの入力にもとづい
て,画像記録検索用プログラムがロードされ起動され
る。 ・ステップS131:教師用ディスプレイ13に検索用
データに相当するファイル名の一覧が表示される。 ・ステップS132:上記の一覧の中から所望のファイ
ルを選択(例えばカーソルを合わせてマウスクリック)
することにより,教師用ディスプレイ13ならびに大画
面ディスプレイ1に,蓄積画像を表示する。
【0072】図20は,蓄積画像の加工編集に対応した
処理フローを示す。 ・ステップS140:図19のステップS132で,教
師用ディスプレイ13に蓄積画像が表示された状態で,
コントローラへの入力にもとづいて,画像加工用プログ
ラムがロードされ起動される。 ・ステップS141:コントローラを操作してディスプ
レイに表示された画像に対して複製,公衆送信,上演,
上映,頒布,貸与,翻案等に対する所望の加工または編
集作業を行う。 ・ステップS142:著作権データを電子透かし技術を
使って加工または編集した画像データに埋め込む。 ・ステップS143:図18の処理フロー(ステップS
120〜S122)に従い,加工または編集した画像を
画像記録装置40に蓄積する。
【0073】図21は,著作権管理に対応した処理フロ
ーを示す。 ・ステップS150:コントローラの入力にもとづい
て,教師用ディスプレイ13または大画面ディスプレイ
1に表示された画像の著作権データを読み出す。 ・ステップS151:読み出された著作権データの内容
を確認する。 ・ステップS152:著作権データの内容を確認した結
果,これから行う利用形態(例えば複写や加工)が許さ
れている場合には,そのまま図20のフローに従い作業
を進める。 ・ステップS153:これから行う利用形態が許されて
いない場合には,インターネットを介して,処理内容を
著作権者に照会する。 ・ステップS154:照会した回答を教師用ディスプレ
イ13に表示する。 ・ステップS155:利用を許可された場合は,利用に
関する著作権データの追加登録をインターネットを介し
て行う。 ・ステップS156:登録後,図20のフローに従って
加工または編集作業を行う。 ・ステップS157:加工または編集内容に応じて,例
えば電子決済システムを用いて,著作権者に利用料金を
払い込む。
【0074】なお,電子透かし技術とは,ディジタル署
名の一種であり,サインを画像データそのものの中に画
像全面にわたって適当に埋め込んでおき,画像を見るだ
けでは気づかないが,特定の画像処理をするとそのサイ
ンが現れる技術であり,例えば特開平10−19102
5号「ディジタル画像への情報埋め込み装置」で開示さ
れている技術を本発明の著作権データ埋め込みに流用可
能である。
【0075】図22は,遠隔地での学習を行う構成を示
す。図中の符号50−i(i=1〜n)はそれぞれ図5
に示すようなシステムであり,51は高速ネットワーク
を表わしている。システム全体は図4に対応しており,
図5に示すような複数のシステム50−iが高速ネット
ワーク51に連繋されて,遠隔地での学習が可能となっ
ている。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば,学習者は理解度や興味
度に応じて自分用の端末装置を操作して,共通の授業内
容以外に詳細な解説や視点を変えた画像等を得られるの
で,深い知識が得られるとともに活発な充実した授業を
展開できる。また,アバターとして,大画面ディスプレ
イ内に自分自身が溶け込むことができ,体験学習ができ
るとともに,学習者の関心度や興味に適応したインタラ
クティブな授業が実現できる。特に,データベース中に
時間の変遷が伴うオブジェクトの構造データを保存して
おくことにより,歴史的な建造物などのオブジェクトの
時間的な変化を容易に観察することができ,学習者は理
解をより一層深めることが可能になる。
【0077】一度ディジタル化された仮想的な空間にお
ける建造物やその他のオブジェクトは,風化したり変形
することもなく,あらゆる方向から閲覧することが可能
であるため,教材の蓄積を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を説明するための図である。
【図2】本発明の学習システムの第1の実施の形態の構
成図である。
【図3】著作権情報の表示例を示す図である。
【図4】本発明の学習システムの第2の実施の形態の構
成図である。
【図5】システム構成ブロック図を示す図である。
【図6】教師用の制御装置と小型ディスプレイ付き端末
装置における操作メニューの例を示す図である。
【図7】位置・動作ウインドウ表示メニューの選択によ
る表示例を示す図である。
【図8】表示装置(教師用)制御部における処理フロー
を示す図である。
【図9】表示装置(学習者用)制御部における処理フロ
ーを示す図である。
【図10】装置制御メニュー処理の処理フローを示す図
である。
【図11】教師用コントローラ処理部における処理フロ
ーを示す図である。
【図12】学習者用コントローラ処理部における処理フ
ローを示す図である。
【図13】コントローラ処理についての処理フローを示
す図である。
【図14】大画面ディスプレイに対する制御構成を示す
図である。
【図15】音響装置における処理フローを示す図であ
る。
【図16】データベースに対応した処理フローを示す図
である。
【図17】学習者側から大画面ディスプレイへのアクセ
スを行う場合の処理フローを示す図である。
【図18】画像記録蓄積に対応した処理フローを示す図
である。
【図19】画像検索に対応した処理フローを示す図であ
る。
【図20】蓄積画像の加工編集に対応した処理フローを
示す図である。
【図21】著作権管理に対応した処理フローを示す図で
ある。
【図22】遠隔地での学習を行う構成を示す図である。
【図23】従来の学習システムのブロック図である。
【符号の説明】
1 大画面ディスプレイ 2 小型ディスプレイ付き端末装置 3 教師用の制御装置 4 LAN 5 コンピュータ 6 高速ネットワーク 7 システムユニット 8 画像記録蓄積手段 11 教師用コントローラ処理部 12 表示装置(教師用)制御部 13 教師用ディスプレイ 14 データベース 15 学習者用コントローラ処理部 16 表示装置(学習者用)制御部 17 学習者用ディスプレイ 18 データベース 19 音響装置 20 モデルデータ選択手段 21 学習者の独立視点の画像生成表示手段 22 地図・位置表示指示手段 23 地図・位置表示制御手段 30 モデルデータ選択手段 31 大画面表示制御手段 32 地図・位置表示指示手段 33 地図・位置表示制御手段 40 画像記録装置 41 関連データ記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 住田 修一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 森 達男 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2C028 BA02 BA05 BB04 BB05 BC01 BD02 BD03 CA12 CA13 CB13 DA04 DA07 2C032 HB03 HC23 HC32 5B049 BB22 CC02 CC31 DD01 DD05 EE03 EE05 EE07 FF01 FF03 FF04 FF06 FF09 GG04 GG07 5B050 AA00 BA09 FA02 FA19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大画面ディスプレイと,学習者用の複数
    の小型ディスプレイ付き端末装置と,前記大画面ディス
    プレイと前記小型ディスプレイ付き端末装置とを制御す
    る教師用の制御装置と,これら各装置を接続するネット
    ワークとからなる学習システムであって,前記大画面デ
    ィスプレイに仮想的なディジタル映像空間の画像を表示
    する手段と,同一ディジタル映像空間におけるオブジェ
    クトの時間的な変遷を表示するためのモデルデータを蓄
    積する手段と,前記小型ディスプレイ付き端末装置の各
    々に,前記蓄積されたモデルデータを選択し,当該端末
    装置のディスプレイに,選択したモデルデータを利用し
    て前記大画面ディスプレイに表示された画像に対応する
    時間が異なる仮想的な空間を歩き回る学習者の独立視点
    による表示を行うための独立視点の画像の生成表示手段
    とを備えることを特徴とするディジタル映像を利用した
    共同学習システム。
  2. 【請求項2】 大画面ディスプレイと,学習者用の複数
    の小型ディスプレイ付き端末装置と,前記大画面ディス
    プレイと前記小型ディスプレイ付き端末装置とを制御す
    る教師用の制御装置と,これら各装置を接続するネット
    ワークとからなる学習システムであって,前記大画面デ
    ィスプレイに表示する同一ディジタル映像空間における
    オブジェクトの時間的な変遷を表示するためのモデルデ
    ータを蓄積する手段と,前記蓄積されたモデルデータを
    選択し,前記大画面ディスプレイに選択したモデルデー
    タを利用した仮想的なディジタル映像空間の画像を表示
    する手段と,前記小型ディスプレイ付き端末装置の各々
    に,前記大画面ディスプレイに表示された画像中の仮想
    的な空間を歩き回る学習者の独立視点による表示を行う
    ための独立視点の画像の生成表示手段とを備えることを
    特徴とするディジタル映像を利用した共同学習システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のディジタ
    ル映像を利用した共同学習システムにおいて,前記小型
    ディスプレイ付き端末装置の各々に,前記仮想的な空間
    の案内用地図の表示および学習者の位置の表示を指示す
    る手段と,前記案内用地図および学習者の位置の表示指
    示に対して,前記仮想的な空間の案内用地図を表示し,
    その案内用地図上に学習者の位置を提示する手段とを備
    えることを特徴とするディジタル映像を利用した共同学
    習システム。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載のディジタ
    ル映像を利用した共同学習システムにおいて,前記教師
    用の制御装置に,前記仮想的な空間の案内用地図の表示
    および学習者の位置の表示を指示する手段と,前記案内
    用地図および学習者の位置の表示指示に対して,前記大
    画面ディスプレイに前記仮想的な空間の案内用地図を表
    示し,その案内用地図上に学習者の位置を提示する手段
    とを備えることを特徴とするディジタル映像を利用した
    共同学習システム。
  5. 【請求項5】 少なくとも請求項1から請求項4までの
    いずれかに記載された1組の学習システムからなるシス
    テムユニットと,該システムユニットと同じ構成を持つ
    システムユニットまたは該システムユニットから前記教
    師用の制御装置を除いたサブシステムユニットの1組以
    上のユニットとを,ネットワークで接続したことを特徴
    とするディジタル映像を利用した共同学習システム。
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