JP2002062218A - 光学的異方性物質評価装置 - Google Patents

光学的異方性物質評価装置

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JP2002062218A
JP2002062218A JP2000249145A JP2000249145A JP2002062218A JP 2002062218 A JP2002062218 A JP 2002062218A JP 2000249145 A JP2000249145 A JP 2000249145A JP 2000249145 A JP2000249145 A JP 2000249145A JP 2002062218 A JP2002062218 A JP 2002062218A
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optically anisotropic
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liquid crystal
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JP2000249145A
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Hitoshi Fukushima
均 福島
Haruo Tajima
晴雄 田島
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Seiko Epson Corp
Nippon Laser and Electronics Lab
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Seiko Epson Corp
Nippon Laser and Electronics Lab
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/55Specular reflectivity
    • G01N21/552Attenuated total reflection
    • G01N21/553Attenuated total reflection and using surface plasmons

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】液晶セル等のように光学的異方性物質を封入し
たセル部材の電界印加下の光学的異方性物質の配向をマ
クロ的、ミクロ的に同時評価する光学的異方性物質評価
装置の提供。 【解決手段】所定の間隔相対配置光透過性基板内面に電
極を設け、光学的異方性物質が封入されたセル部材が密
着され、一方の外周面側光源からの光を密着側に位置す
る光透過性基板の電極における光学的異方性物質界面に
照射すると共に該界面からの反射光を他方の外周面側に
配置された受光手段に受光させるプリズムで表面プラズ
モン共鳴角を検出する。セル部材に相対配置される撮像
手段によりセル部材のバルク層の光学的異方性物質の配
向状態を撮像する。制御手段は一対の電極間に所定周期
で電圧を印加し、電圧印加タイミングに同期した読取り
タイミングで、少なくとも受光手段からの電気信号を読
取り記憶、封入された液晶組成をマクロ的及びミクロ的
に同時評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば液晶セル等
のように光学的異方性物質を封入したセル部材において
電界印加下における光学的異方性物質の配向をマクロ的
及びミクロ的に同時評価する光学的異方性物質評価装置
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば液晶セル内に封
入される光学的異方性を有した液晶にあっては、誘電異
方性及び光学屈折率異方性が異なる多種類の液晶組成を
組み合わせて電界印加時に高速で配向させることにより
最適な光学的特性を得ている。
【0003】上記した誘電異方性や光学屈折率異方性が
異なる多種類の液晶組成中から最適特性の液晶組成を選
択するには、電界印加下において夫々の液晶組成がどの
ように配向が変化しているかを正確に評価する必要があ
る。
【0004】従来の電界印加下における液晶組成の評価
方法としては、偏光顕微鏡により液晶バルク層における
液晶組成の配向の変化を観察して評価しているが、該偏
光顕微鏡による評価方法は液晶バルクにおける液晶組成
の配向変化のみしか評価することができず、液晶セルの
光学的特性を決定する重要な要素である基板上に製膜さ
れた金属薄膜と液晶界面における極微小な配向の変化を
観察して評価することができなかった。
【0005】また、誘電異方性を持つ配向膜にあって
は、電界印加下においてそれ自体が配向変化してこれに
接する液晶分子を配向させることが知られているが、従
来の偏光顕微鏡では配向膜自体の配向の変化を観察して
評価することができなかった。
【0006】本発明は、上記した従来の欠点を解決する
ために発明されたものであり、その課題とする処は、光
学的異方性物質バルクにおける光学的異方性物質の配向
の変化と共に基板と光学的異方性物質界面における微小
な配向の変化をも高精度に同時検出することができる光
学的異方性物質評価装置を提供することにある。
【0007】本発明の他の課題は、光学特性に優れた光
学的異方性物質を封入したセル部材を開発する際に電界
応答性に優れた光学的異方性物質を選択する手間や時
間、コストを著しく低減することができる光学的異方性
物質評価装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
の間隔をおいて相対配置された光透過性基板の内面に電
極が設けられると共に光学的異方性物質が封入されたセ
ル部材と、セル部材が密着され、一方の外周面側に配置
された光源からの光を密着側に位置する光透過性基板の
電極における光学的異方性物質界面に照射すると共に該
界面からの反射光を他方の外周面側に配置された受光手
段に受光させるプリズムからなる表面プラズモン共鳴角
検出手段と、セル部材に相対配置され、セル部材のバル
ク層における光学的異方性物質の配向状態を撮像する撮
像手段と、一対の電極間に所定周期で電圧を印加する電
圧印加手段と、電圧印加タイミングに同期した読取りタ
イミングで、少なくとも受光手段からの電気信号を読取
って記憶する制御手段とからなる。
【0009】そして撮像手段により電界印加下における
前記バルク層の配向を検出すると同時に表面プラズモン
共鳴角検出手段により前記界面における光学的異方性物
質の配向を検出して封入された液晶組成をマクロ的及び
ミクロ的に同時評価することができる。
【0010】請求項2の発明は、所定の間隔をおいて相
対配置された光透過性基板の内面に電極が設けられると
共に光学的異方性物質が封入されたセル部材と、セル部
材が密着され、一方の外周面側に配置された光源からの
光を密着側に位置する光透過性基板の電極における光学
的異方性物質界面に照射すると共に該界面からの反射光
を他方の外周面側に配置された受光手段に受光させるプ
リズムからなる表面プラズモン共鳴角検出手段と、セル
部材に相対配置され、セル部材のバルク層における光学
的異方性物質の配向状態を撮像する撮像手段と、一対の
電極間に所定周期で電圧を印加する電圧印加手段と、電
圧印加タイミングに同期した読取りタイミングで、前記
撮像手段からの撮像信号及び受光手段からの電気信号を
夫々読取って記憶する制御手段とからなる。
【0011】そして撮像手段により電界印加下における
前記バルク層の配向を検出すると同時に表面プラズモン
共鳴角検出手段により前記界面における光学的異方性物
質の配向を検出して封入された液晶組成をマクロ的及び
ミクロ的に同時評価することができる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を図に従っ
て説明する。 実施形態1 図1及び図2において、光学的異方性物質評価装置1の
フレーム(図示せず)には光学屈折率が1.50〜2.
00、好適例としては1.75からなる半円柱プリズム
3が設けられ、該半円柱プリズム3の図示する左外周面
側には光照射装置5が、また半円柱プリズム3の図示す
る右外周面側には受光装置7が夫々配置されている。こ
れら半円柱プリズム3、光照射装置5及び受光装置7に
より表面プラズモン共鳴角検出装置(以下、SPR装
置)8を構成している。
【0013】光照射装置5は適宜波長(500〜900
nm)のレーザ光を出力するレーザ光源9と、レーザ光
源9から出力されたレーザ光を所定の角度幅(50〜8
5°)で、半円柱プリズム3上に密着された液晶セル1
9における第2基板23の金属薄膜23a境界にて所定
のビーム径で収束させる第1光学レンズ11とから構成
される。
【0014】なお、金属薄膜23aの境界に対しては、
第1光学レンズ11により所定のビーム径で収束する光
の他に該境界の所定の領域全体にわたる平行光や拡大光
を照射してもよい。
【0015】受光装置7は、前記境界から反射して所定
角度幅の反射レーザ光を平行光にする第2光学レンズ1
3と、第2光学レンズ13を透過した平行レーザ光を受
光してその光強度に応じた電気信号を出力するフォトダ
イオードアレイやCCD等の光検出器15とから構成さ
れる。
【0016】半円柱プリズム3の上平面には被評価対象
になる光学異方性物質としての液晶組成17が封入され
たセル部材を構成する液晶セル19が、半円柱プリズム
3とほぼ等しい光学屈折率のマッチングオイル、シリコ
ンシート(図示せず)を介して密着される。液晶セル1
9としては封入される液晶組成17の種類、組み合わせ
毎に用意されている。
【0017】液晶セル19は所定の微小間隔(5〜10
μm)をおいて相対配置された光透過形の第1及び第2
基板21・23間に液晶組成17を封入してなる。そし
て第1及び第2基板21・23の相対面には電極薄膜を
構成する金属薄膜21a・23aが夫々製膜される。上
方に位置する第1基板21に製膜される金属薄膜21a
としては光透過形のITO薄膜、オスミウム薄膜が適し
ている。また、下方に位置する第2基板23に製膜され
る金属薄膜23aとしては金(Au)または銀(Ag)
の薄膜が適している。
【0018】また、上方に位置する金属薄膜21aには
所定のプレチルト角にラビング加工された配向膜25が
製膜され、該配向膜25により封入された液晶組成17
の液晶分子を所定の角度(プレチルト角)に配向させ
る。該液晶組成17としては例えば商品名TL215
(メルク社製)が適している。
【0019】液晶セル19の上方には偏光顕微鏡27
が、その光軸を液晶セル19の平面に対して直交させて
配置されている。該偏光顕微鏡27は公知の構造で、例
えば偏光顕微鏡27の光軸上に45°の角度を設けて傾
斜配置される半透鏡29と、光軸と直交する側方に配置
され、白色光、ハロゲン光を出力する光源31と、光源
31からの光を半透鏡29において平行光にする光学的
レンズ33と、半透鏡29からの光を液晶セル19上に
て所定のビーム径で収束させる対物レンズ36と、光学
的レンズ33と半透鏡29との光路上にて回動可能に配
置されるポーラライザ35と、光軸上に配置され、液晶
セル19からの反射像を撮像するCCD等の撮像部材3
7と、半透鏡29と光学的レンズ40の間に位置する光
軸上にて回転可能に設けられるアナライザー39とから
構成される。
【0020】該偏光顕微鏡27は、光源31から出力さ
れる光を回転するアナライザー39を介して液晶セル1
9上に照射した後に液晶セル19からの反射光を、回転
するアナライザー39を介して撮像部材37に受光させ
ることにより液晶バルクの撮像データを得て液晶分子の
配向状態を観察する。
【0021】図3において、制御手段としてのCPU4
1にはパルスゼネレータ43が接続され、該パルスゼネ
レータ43は第1及び第2基板21・23に接続されて
いる。該パルスゼネレータ43は図示しないキーボード
等の入力装置からCPU41を介して評価開始指令デー
タが入力されると、所定周期毎に電圧5〜15Vの直流
電圧を第1及び第2基板21・23間に印加すると共に
出力タイミングに一致するタイミング信号をCPU41
に出力する。
【0022】CPU41には光検出器15及び撮像部材
37がA/D変換回路45・47を介して夫々接続さ
れ、A/D変換回路45・47はパルスゼネレータ43
からのタイミング信号を所定数で分周した読取り信号に
基づいて光検出器15及び撮像部材37から出力される
電気信号を読み込み、デジタル信号へ夫々変換してSP
Rデータ及び撮像データに生成する。これらCPU41
はSPRデータ及び撮像データをRAM49のSPRデ
ータ領域49a及び撮像データ領域49bに夫々記憶さ
せる。
【0023】CPU41には外部出力制御回路51が接
続され、入力装置を介してCPU41に外部出力指示デ
ータが入力されると、CPU41はSPRデータ領域4
9aに記憶されたSPRデータ及び撮像データ領域49
bに記憶された撮像データを読取り信号による時間との
関係で演算処理して夫々の表示データに生成し、外部出
力制御回路51の各記憶領域51a・51bに記憶させ
る。そして外部出力制御回路51は各記憶領域51a・
51bに記憶された夫々のデータを、プリンタや表示装
置等の外部装置53に出力する。
【0024】なお、図中に符号55で示す部材は、評価
プログラムデータを記憶するハードディスク(HD)ま
たはROM等のプログラムメモリである。そしてCPU
41、パルスゼネレータ43、A/D変換回路45・4
7、RAM49、外部出力制御回路51はパーソナルコ
ンピュータにより実現される。
【0025】次に、上記のように構成された光学的異方
性物質評価装置による評価作用を説明する。半円柱プリ
ズム3に、評価しようとする液晶組成17が封入された
液晶セル19を密着させた状態で光照射装置により所定
の角度幅で、第2基板23における金属薄膜23aとの
境界に収束するレーザ光を照射すると共に受光装置7に
より前記境界からの反射光を受光させる。また、偏光顕
微鏡27により液晶セル19における液晶バルクを検鏡
して液晶分子の配光状態を撮像する。
【0026】次に、上記状態にてパルスゼネレータ43
から金属薄膜21a・23a間に所定周期毎で、所定電
圧(5〜15V)の直流電圧を印加すると、印加された
電界により液晶組成17の液晶分子を配向させる。この
とき、液晶バルクにおける液晶分子の配向変化は偏光顕
微鏡27により、また金属薄膜23aと液晶組成17界
面における液晶分子の配向変化はSPR装置8により夫
々同時に検出される。
【0027】即ち、偏光顕微鏡27により印加される直
流電圧の電圧変化に伴って液晶バルク内における液晶分
子のマクロ的な配向の変化を撮像する。また、上記SP
R装置8により液晶セル19における第2基板23と金
属薄膜23aの境界に照射されて全反射する反射レーザ
光が、金属薄膜23aに接する液晶分子が、印加される
直流電圧の電圧変動に伴って配向変化して吸光度、従っ
て共鳴角が変化することによる界面における液晶分子の
ミクロ的な配向の変化を検出する。
【0028】このとき、偏光顕微鏡27により観察され
る液晶バルクの液晶分子が配向変化していない状態であ
っても、SPR装置8は前記界面における液晶分子の極
微小な配向の変化を検出することができる。即ち、液晶
バルクにおける液晶分子のマクロ的な配向の変化と共に
前記界面における液晶分子のミクロ的な配向の変化を同
時に検出することができる。そして偏光顕微鏡27によ
る液晶バルクの撮像データ及びSPR装置8によるSP
Rデータは以下のようにして読み込まれて記憶される。
【0029】即ち、図4に示すようにCPU41はパル
スゼネレータ43からのタイミング信号を、例えば1/
10000に分周して読取り信号を生成して該A/D変
換回路45・47に出力し、該読取り信号に基づいて受
光装置7からのSPR信号及び撮像部材37からの撮像
信号を読込んでデジタル信号のSPRデータ及び撮像デ
ータに生成する。
【0030】そしてCPU41は読み込まれたSPRデ
ータ及び撮像データを、RAM49のSPRデータ領域
49a及び撮像データ領域49bに夫々記憶させる。な
お、撮像部材37からの撮像データはSPRデータに比
べて1サンプル当りのデータ量が多くなるため、SPR
データを読み込むための読取り信号に比べて周期が長い
読取り信号を生成して読み込んでもよい。
【0031】そしてCPU41は入力装置からSPRデ
ータの外部出力指示信号が入力されると、SPRデータ
領域49aからアクセスしたSPRデータを読取り信号
の出力タイミング(時間)との関係で演算処理してグラ
フデータを生成して外部出力制御回路51へ出力し、外
部装置53に表面プラズモン共鳴角と時間の関数からな
るグラフを外部出力(印字または表示)させる。(図5
に示す)
【0032】また、CPU41は入力装置から撮像デー
タの外部出力指示信号が入力されると、撮像データ領域
49bからアクセスした撮像データを外部出力制御回路
51へ出力し、外部装置53に液晶バルクの像を外部出
力(印字または表示)させる。
【0033】本実施形態は、偏光顕微鏡27により電界
印加下における液晶バルクの液晶分子の配向をマクロ的
に検出すると同時にSPR装置8により電界印加下にお
ける金属薄膜23aと液晶組成17界面の液晶分子の配
向をミクロ的に検出して電界印加下の液晶分子の配向を
総合的に評価することができる。
【0034】これにより電界応答性に優れた液晶組成1
7を簡易、かつ短時間に選択することができ、液晶セル
19の開発期間を大幅に短縮すると共に開発コストを低
減することができる。
【0035】実施形態2 図6は実施形態2により評価しようとする液晶セルの拡
大断面図である。液晶セルにあっては、誘電異方性配向
膜を採用し、該誘電異方性配向膜を電界により配向させ
ることによりこれに接する液晶分子を配向させて液晶バ
ルク全体を配向させることが知られている。
【0036】本実施形態は電界印加下における誘電異方
性配向膜の配向を評価するのに適用したことを特徴とす
る。本実施形態の説明中において、液晶セル以外の構成
については実施形態1と同様であるため、その詳細な説
明を省略する。誘電異方性配向膜の電界特性を評価する
際に使用する液晶セル61を以下のように構成する。
【0037】図6に示すように、所定の間隔(約5〜1
0μm)をおいて相対する一対の基板63・65の内、
偏光顕微鏡27側(上方)に位置する基板63の内面
に、ITO薄膜やオスミウム薄膜等の電極薄膜63aを
製膜すると共に電極薄膜63aに、封入される液晶組成
の液晶分子を、平面に対してほぼ直角に配向するプレチ
ルト角にラビング加工された配向膜67を製膜する。
【0038】他方の基板65内面には金薄膜または銀薄
膜等からなる電極薄膜65aを製膜し、該金属薄膜65
aに評価しようとする誘電異方性配向膜69を製膜す
る。誘電異方性配向膜69としては電極薄膜65a上に
安定吸着可能で誘電異方性を有した、例えばシラン系化
合物やチオール形化合物を含む一般の化合物の単分子膜
が適している。
【0039】そして一対の基板63・65内に封入され
る液晶組成17としては、誘電異方性がほぼ零に近い液
晶組成と、光学屈折率異方性が大きい液晶組成を、電界
印加下において液晶分子が配向しない割合で混合して調
整する。具体的には例えば商品名TL215と商品名M
X96120(共にメルク社製)を等量混合して誘電異
方性が例に近い液晶組成に調整する。この液晶セル61
は金属薄膜65aに製膜される誘電異方性配向膜69の
種類毎に予め製作される。
【0040】そして評価しようとする誘電異方性配向膜
69が製膜された液晶セル61を半円柱プリズム3の上
平面に密着させた後に電極薄膜63a・65a間に、所
定の直流電圧を印加すると、封入された液晶バルク中の
液晶組成自体、誘電異方性が極小であるため、液晶組成
中の液晶分子は電界印加下でほとんど配向が変化しない
か、極微小で配向が変化する。オペレータは偏光顕微鏡
27により液晶バルク中における液晶分子のマクロ的な
配向の変化を確認する。
【0041】一方、誘電異方性配向膜69自体、誘電異
方性が高いため、上記電界印加下においては誘電異方性
配向膜69がミクロ的に配向が変化し、この配向の変化
をSPR装置8により検出する。
【0042】上記と同様にSPR装置8により検出され
たSPR信号を読み取ってSPRデータに生成し、偏光
顕微鏡27による撮像データと共にSPRデータにより
電界印加下における誘電異方性配向膜69の特性を評価
する。
【0043】なお、電界印加下において誘電異方性配向
膜69自体の配向が変化しても、液晶組成の誘電異方性
が極小であるため、液晶分子に配向の変化が生じない
が、電界印加下において誘電異方性配向膜69の配向が
変化すると、これに接する液晶分子の配向が変化し、液
晶分子の配向増幅作用により液晶バルク中の液晶組成全
体の配向を変化させる。この液晶バルク中における液晶
組成の配向の変化は偏光顕微鏡27により評価する。
【0044】上記説明においては、液晶セル19の金属
薄膜21a・23a間に直流電圧を印加して液晶組成1
7や誘電異方性配向膜69を配向させる構成としたが、
印加電圧としては交流電圧であってもよい。この場合の
交流電圧としては5〜15Vpp(peak to peak)、5〜
50Hzであればよい。
【0045】
【発明の効果】本発明は、光学的異方性物質バルクにお
ける光学的異方性物質の配向の変化と共に基板と光学的
異方性物質界面における微小な配向の変化をも高精度に
同時検出することができる。また、光学特性に優れた光
学的異方性物質を封入したセル部材を開発する際に電界
応答性に優れた光学的異方性物質を選択する手間や時
間、コストを著しく低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学的異方性物質評価装置の概略を示す説明図
である。
【図2】図1のA箇所を拡大して示す説明図である。
【図3】光学的異方性物質評価装置の電気的ブロック図
である。
【図4】タイミング信号と印加電圧と読取り信号の関係
を示すチャートである。
【図5】液晶組成界面のSPRデータを示すチャートで
ある。
【図6】実施形態2により評価しようとする液晶セルの
拡大断面図である。
【符号の説明】
1−光学的異方性物質評価装置、3−半円柱プリズム、
7−受光手段としての受光部材、9−レーザ光源、8−
表面プラズモン共鳴角検出装置、17−光学異方性物質
としての液晶組成、19−セル部材を構成する液晶セ
ル、21・23−第1及び第2基板、21a・23a−
電極薄膜を構成する金属薄膜、37−撮像手段を構成す
る撮像部材、41−制御手段としてのCPU、43−電
圧印加手段としてのパルスゼネレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 晴雄 名古屋市熱田区三本松町20番9号 日本レ ーザ電子株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA02 BB16 CC20 DD13 FF05 FF06 GG01 GG03 GG04 HH01 HH02 HH06 JJ11 JJ19 JJ22 KK03 MM01 MM07 MM09 MM10 PP04 2G086 EE10 2H088 FA11 FA30 HA03 HA06 MA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の間隔をおいて相対配置された光透過
    性基板の内面に電極が設けられると共に光学的異方性物
    質が封入されたセル部材と、セル部材が密着され、一方
    の外周面側に配置された光源からの光を密着側に位置す
    る光透過性基板の電極における光学的異方性物質界面に
    照射すると共に該界面からの反射光を他方の外周面側に
    配置された受光手段に受光させるプリズムからなる表面
    プラズモン共鳴角検出手段と、セル部材に相対配置さ
    れ、セル部材のバルク層における光学的異方性物質の配
    向状態を撮像する撮像手段と、一対の電極間に所定周期
    で電圧を印加する電圧印加手段と、電圧印加タイミング
    に同期した読取りタイミングで、少なくとも受光手段か
    らの電気信号を読取って記憶する制御手段とからなり、
    電界印加下における前記バルク層の配向及び前記界面に
    おける光学的異方性物質の配向を同時評価可能にした光
    学的異方性物質評価装置。
  2. 【請求項2】所定の間隔をおいて相対配置された光透過
    性基板の内面に電極が設けられると共に光学的異方性物
    質が封入されたセル部材と、セル部材が密着され、一方
    の外周面側に配置された光源からの光を密着側に位置す
    る光透過性基板の電極における光学的異方性物質界面に
    照射すると共に該界面からの反射光を他方の外周面側に
    配置された受光手段に受光させるプリズムからなる表面
    プラズモン共鳴角検出手段と、セル部材に相対配置さ
    れ、セル部材のバルク層における光学的異方性物質の配
    向状態を撮像する撮像手段と、一対の電極間に所定周期
    で電圧を印加する電圧印加手段と、電圧印加タイミング
    に同期した読取りタイミングで、前記撮像手段からの撮
    像信号及び受光手段からの電気信号を夫々読取って記憶
    する制御手段とからなり、電界印加下における前記バル
    ク層の配向及び前記界面における光学的異方性物質の配
    向を同時評価可能にした光学的異方性物質評価装置。
  3. 【請求項3】相対面に電極が設けられると共に一方の電
    極板上に誘電異方性配向膜が製膜された一対の光透過性
    基板内に光学的異方性物質が封入されたセル部材と、セ
    ル部材が密着され、一方の外周面側に配置された光源か
    らの光を密着側に位置する光透過性基板の電極における
    光学的異方性物質界面に照射すると共に該界面からの反
    射光を他方の外周面側に配置された受光手段に受光させ
    るプリズムからなる表面プラズモン共鳴角検出手段と、
    セル部材に相対配置され、前記セル部材のバルク層にお
    ける光学的異方性物質の配向状態を撮像する撮像手段
    と、一対の電極間に所定周期で電圧を印加する電圧印加
    手段と、電圧印加タイミングに同期した読取りタイミン
    グで、少なくとも受光手段からの電気信号を読取って記
    憶する制御手段とからなり、電界印加下における前記バ
    ルク層における配向及び前記誘電異方性配向膜の配向を
    同時評価可能にした光学的異方性物質評価装置。
  4. 【請求項4】相対面に電極が設けられると共に一方の電
    極板上に誘電異方性配向膜が製膜された一対の光透過性
    基板内に光学的異方性物質が封入されたセル部材と、セ
    ル部材が密着され、一方の外周面側に配置された光源か
    らの光を密着側に位置する光透過性基板の電極における
    光学的異方性物質界面に照射すると共に該界面からの反
    射光を他方の外周面側に配置された受光手段に受光させ
    るプリズム部材からなる表面プラズモン共鳴角検出手段
    と、セル部材に相対配置され、セル部材のバルク層にお
    ける光学的異方性物質の配向状態を撮像する撮像手段
    と、一対の電極間に電圧を所定周期で印加する電圧印加
    手段と、電圧印加タイミングに同期した読取りタイミン
    グで、前記撮像手段から撮像信号及び受光手段からの電
    気信号を読取って記憶する制御手段とからなり、電界印
    加下における前記バルク層における配向及び前記誘電異
    方性配向膜の配向を同時評価可能にした光学的異方性物
    質評価装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4において、光学的異方性物質
    は液晶である光学的異方性物質評価装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜4において、読取り制御手段に
    よる読取りタイミングは電圧印加タイミングを分周した
    タイミングとした光学的異方性物質評価装置。
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