JP2002062158A - 位置情報交換システム、位置情報生成装置、位置表示装置および情報処理装置 - Google Patents

位置情報交換システム、位置情報生成装置、位置表示装置および情報処理装置

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JP2002062158A
JP2002062158A JP2000249827A JP2000249827A JP2002062158A JP 2002062158 A JP2002062158 A JP 2002062158A JP 2000249827 A JP2000249827 A JP 2000249827A JP 2000249827 A JP2000249827 A JP 2000249827A JP 2002062158 A JP2002062158 A JP 2002062158A
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Hideki Murayama
秀樹 村山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信者の意図する位置(場所)を受信者が正
確かつ容易に把握できる位置情報交換システムを提供す
る。 【解決手段】 緯度経度情報10と、この緯度経度情報
10に付随する誤差情報14を1つに含んだ位置情報6
を交換する位置情報交換システム1を提供する。この位
置情報6であれば、誤差情報14に基づき、送信者の側
2aが選択した地図と同じスケールの地図を受信者の側
2bに表示し、その地図の上に緯度経度情報10に基づ
くポイントを指摘できる。したがって、送信側の意図し
た位置を、受信側に正確に伝達することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置によ
り緯度経度情報を交換できる位置情報交換システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】GPSあるいはPHSなどの測位機能を
備えたカーナビゲーションシステムやPDAなどの情報
処理装置では、GPS衛星やPHS基地局から現在地の
情報、すなわち、緯度経度情報を取得して位置情報とし
て取り扱うことができる。たとえば、液晶パネルなどの
表示画面上に出力された地図の上に、取得した緯度経度
情報により自分のいる現在位置を表示し、簡単に現在地
の確認をできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さらに、近年、位置情
報も電子メールに添付したり、サーバから供給されるコ
ンテンツの1つとしてインターネットなどの通信媒体を
介して交換できるようになっている。GPSなどを介し
て取得した現在地の情報をメールに添付して互いにやり
取りできれば、待ち合わせ時などではお互いの位置を容
易に確認でき、非常に便利である。また、観光地やテー
マパークなどの場所の位置情報をサーバから供給し、ユ
ーザの端末の表示画面上に出力された地図に表示できれ
ば、ユーザが望む位置を簡単に、そして、明確に示すこ
とができる。
【0004】位置情報の利用はこれに限定されるもので
はなく、今後、さらに様々な形態で利用されていくこと
が予想される。たとえば、今まではレストランや店舗な
どでネットワーク上にオープンされているコンテンツで
は、店舗の所在地が地図そのもののイメージで公開して
いるのが、所在地を示す位置情報をコンテンツに含めて
配信すれば、ユーザは店舗の場所を簡単に情報処理装置
内に取り込んで好きなときにその場所の確認し、望みの
店に行くことができる。
【0005】店の所在地のように固定された場所の位置
情報は、緯度経度でかなり精度良く示すことができ、そ
れをどの地図上で示しても店の位置を正確に表すことが
できる。しかしながら、全ての位置情報が同じレベルで
取り扱いできるとは限らない。たとえば、GPSの衛星
からの電波を用いて測位した位置情報は、測位した結果
として得られる緯度経度データであるが、このデータに
は数メートル〜数十メートルの誤差が通常含まれている
ことは知られている。同様に、PHSの基地局から取得
した緯度経度データには、数十メートル〜数百メートル
の誤差が通常含まれている。従来、これらのデータの利
用目的は限られており、たとえば、GPS測位の位置情
報をカーナビゲーションに用いる場合は、道路情報や車
両の移動データなどと照合することによりGPS測位に
よる位置情報を修正して表示している。したがって、そ
の位置情報に含まれている誤差がそれほど大きな問題と
なる状態では表示されない。このように、位置情報はあ
る程度の誤差を含むものであり、現状のアプリケーショ
ンでそれを表示する場合には、取得方法などに伴う誤差
があることを考慮した上で、移動の履歴や地図情報と照
合することにより誤差が実質的には影響を与えないよう
にしている。
【0006】しかしながら、このような位置情報が単独
でコンテンツとして交換される場合には、そのような誤
差が大きな問題になることに本願の発明者らは気がつい
た。すなわち、位置情報として緯度経度データを交換す
れば、緯度経度データは汎用的なデータであるので、端
末の種類やアプリケーションの種類によらず、だれにで
もその位置情報に含まれる位置を正確に表示できる。し
かしながら、位置情報を受信した端末のアプリケーショ
ンでは、緯度経度データで与えられた位置は、そのポイ
ントを示す情報であり、店の所在地のように実際にピン
ポイントの位置情報なのか、GPS測位された位置情報
のように誤差を含んだ位置情報なのかを判別できない。
したがって、位置情報を単にコンテンツとして送信して
も、送信側の意図が受信側に正確に伝達できるとは限ら
ない。
【0007】測位した現在地を示す位置情報を交換する
場合にかぎらず、位置情報を交換する場合には、常に同
様のリスクがある。たとえば、送信者が画面上に全国地
図を表示し、この地図の上で「東京都」を指定し、その
位置情報を電子メールに添付して送信する場合を考え
る。この場合、「東京都」という位置情報を全てのアプ
リケーションあるいは端末で解釈できる緯度経度情報に
変換して送ることが汎用的なデータ交換を前提とすると
望ましく、そのように処理される。すなわち、地図を表
示したアプリケーションで予め設定されている東京都の
緯度経度データが選択されたり、実際にユーザが選択し
た全国地図上の緯度経度データが位置情報として選択さ
れ、送信される。
【0008】この位置情報あるいは位置情報を受信した
ユーザが同じアプリケーションで同じ地図の上に位置を
表示すると問題が生じないかもしれない。しかしなが
ら、同じアプリケーションで同じ縮尺の地図上で表示す
る機会は最も少なく、多くの場合は、送信者と異なった
環境で受信者は位置情報を出力する。たとえば、区単位
のスケールの地図の上に、受信した位置情報を表示する
と、その位置情報の緯度経度データに基づき、「東京都
××区○○」の地点を表示する。受信者は、この表示結
果が送信者の意図とは異なる位置情報であることを判別
する手段はなく、送信者と受信者との間で位置情報を送
受信した意図に大きな隔たりが生じてしまう。特に、こ
の隔たりは、送信者が位置を指定するのに用いた地図
と、受信者が位置を表示するために用いた地図の縮尺の
差が大きいと、非常に大きくなってしまう。
【0009】位置情報と共にそれを表示する地図情報も
コンテンツとして同時に送受信することにより、このよ
うな問題は回避できるかもしれない。しかしながら、地
図情報も同時に送付していたのでは、送受信するデータ
が膨大になってしまい現実的ではない。さらに、地図の
標記や言語などの問題があり、データの汎用性がなくな
ってしまう。また、位置情報を取得したユーザ側では、
それを地図情報と一括管理しないと意味をなさないので
は、位置情報の管理が面倒であり、位置情報を保持する
ために膨大な記憶容量が消費される。したがって、この
ような方法で位置情報の意図を送信先に連絡することは
難しい。
【0010】そこで、本発明においては、位置情報を、
それを送信した送信者の意図通りに受信者が正確、か
つ、簡単に把握できる位置情報交換システムおよびそれ
に適した位置情報生成装置と位置表示装置を提供するこ
とを目的としている。さらに、位置情報の汎用性を喪失
させることなく、その位置情報が本来備えている意図を
受信者側に正確に伝達することができる位置情報交換シ
ステムおよびそれに適した位置情報生成装置と位置表示
装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、位置情報としてポイントを示す緯度経度情報に加
え、その緯度経度情報に付随する誤差情報を含め、これ
ら緯度経度情報と誤差情報を1つの位置情報として送信
するようにしている。一方、受信した位置情報を表示す
る際には、その位置情報に含まれるポイントを示す緯度
経度情報を表示する際に、それに付随する誤差情報を反
映するようにしている。すなわち、本発明の位置情報交
換システムは、緯度経度情報および該緯度経度情報に付
随する誤差情報を有する位置情報を送信し、受信した前
記位置情報を表示する際に前記誤差情報を反映すること
を特徴とするものである。
【0012】さらに、本発明においては、この位置情報
交換システムを構築するために、緯度経度情報と、この
緯度経度情報に付随する誤差情報とを有する位置情報を
生成可能な手段を有する位置情報生成装置を提供すると
共に、緯度経度情報および緯度経度情報に付随する誤差
情報を有する位置情報を表示する際に、誤差情報を反映
する手段を有する位置表示装置を提供する。位置情報生
成装置は、緯度経度情報と、この緯度経度情報に付随す
る誤差情報とを有する位置情報を生成する処理を実行可
能な命令を有する位置情報処理プログラムとして提供す
ることが可能である。また、位置表示装置も、緯度経度
情報および緯度経度情報に付随する誤差情報を有する位
置情報を表示する際に、誤差情報を反映する処理を実行
可能な命令を有する位置情報処理プログラムとして提供
することが可能である。したがって、これらの処理を実
行可能な位置情報処理プログラムをパーソナルコンピュ
ータや、PDAあるいは携帯電話などの情報処理装置に
インストールすることにより位置情報を誤差も含めて汎
用的にハンドリングすることができるシステムを提供で
きる。
【0013】すなわち、位置情報としては、従来、緯度
経度データが単独で交換されており、このデータ自体は
ポイントを精度良く示す汎用性の有るデータであり、位
置情報としては好ましい。そこで、本発明においては、
さらに、緯度経度データと誤差情報とを組み合わせて位
置情報として交換することにより、位置情報としての一
体性を保持し、さらに、位置情報の汎用性を喪失するこ
となく、加えて、その緯度経度情報が本来備えている、
あるいはその緯度経度情報の位置情報として送信者が意
図した範囲を受信者に正確に伝達できるようにしてい
る。
【0014】緯度経度情報と組み合わせて本発明の位置
情報を構成する誤差情報としては距離を表す情報および
取得方法を表す情報のいずれかを採用することができ
る。そして、位置情報を生成する装置あるいはプログラ
ムでは、緯度経度情報を取得または生成可能な第1の情
報取得手段あるいは処理と、誤差情報を取得または生成
可能な第2の情報取得手段あるいは処理を設け、緯度経
度情報に加えて、誤差情報を取得し、それらをパッケー
ジングして位置情報を生成することができる。
【0015】第1の情報取得手段によって地図上で指定
された位置から緯度経度情報を取得する場合は、第2の
情報取得手段によって位置を指定する際に利用された地
図のスケールに基づいた情報を誤差情報として取得する
ことができる。このようにすれば、位置情報に含まれる
緯度経度情報および誤差情報を得ることができる。した
がって、このケースでは、位置情報は、地図上で指定さ
れた位置の緯度経度情報、および地図のスケールに基づ
いた誤差情報の組合せになる。すなわち、位置を指定す
るときに使用された地図のスケールにより、送信者(位
置情報の作成者)が位置情報として想定している誤差が
分かる。たとえば、全国地図であれば、位置情報は数k
m〜数百mといった範囲を示すものである。したがっ
て、その誤差範囲、地図のスケール、あるいは地図の種
類といった情報を誤差情報として緯度経度情報とパッケ
ージングしておくことにより、受信者(位置情報を出力
するもの)は、送信者が意図した位置情報のグレードを
正確に把握することができる。
【0016】一方、第1の情報取得手段がGPS、PH
Sまたは携帯電話を利用して現在地を測位して緯度経度
情報を取得する場合は、第2の情報取得手段により、そ
の測位の方法に基づいた情報を誤差情報として取得する
ことができる。この場合、位置情報は、測位による現在
地を示す緯度経度情報および測位の方法に基づいた誤差
情報の組合せになる。すなわち、GPS、PHSまたは
携帯電話により測位された現在地は、その測位方法に起
因する誤差を含んでいることは上述した通りであるが、
緯度経度情報に加えて、それらの測位方法で予定されて
いる誤差範囲、たとえば、GPSであれば数メートルか
ら数十メートルを誤差情報と加えることによりその緯度
経度情報が本来含んでいる誤差があることを受信者に伝
えることができる。また、これらの測位方法で予定され
ている誤差は公知であるので、誤差情報として単に測位
方法をそのまま示すことでも受信者に本来含まれている
誤差を知らせることができる。
【0017】さらに、第1の情報取得手段が、「東京
都」、「○○レストラン」、「××寺」などの地名に予
め設定されている緯度経度情報を取得する場合は、第2
の情報取得手段によって、地名に予め対応して設定され
ている誤差情報を取得することができる。この場合、位
置情報は、地名に予め対応して設定されている緯度経度
情報、およびその地名に予め対応して設定されている誤
差情報の組合せになる。すなわち、地名で位置を指定し
た場合でも、その位置に相当する緯度経度情報に加え
て、誤差情報を予め用意しておくことにより、地名で位
置を指定した際も、緯度経度情報と誤差情報という汎用
的なデータで、その地名に相当する範囲のエリアを受信
側に精度良く伝達することができる。
【0018】本発明の位置情報を受取る、あるいは表示
する側になる本発明の位置表示装置では、位置情報に誤
差情報が含まれているので、それを反映して緯度経度情
報を表示することができる。反映するために、誤差情報
に適したスケールの地図を表示したり、地図上に表示さ
れた緯度経度情報の回りに誤差情報に適した距離を表示
したり、または、誤差情報を文字または記号で表示する
ことができる。すなわち、誤差情報に基づき、緯度経度
情報を取得するにあたって利用されたスケールの地図を
表示したり、そのスケールの地図が無い場合は適当なス
ケールの地図上に誤差情報に適した距離をサークル
(円)などで表示したり、緯度経度を地図上に示すと共
に誤差情報を文字または記号で、単独に、あるいは地図
に重ねて表示することが可能である。
【0019】また、本発明においては、緯度経度情報お
よび緯度経度情報に付随する誤差情報を備えた位置情報
の誤差情報に適したスケールの地図情報を出力する出力
装置を提供することも含む。このようなサーバがあれ
ば、インターネットなどの通信回線を介して誤差情報を
伝達する際に、誤差情報に対応したスケールの地図を自
動的に、あるいはユーザのリクエストに基づき提供する
サービスを展開することができる。
【0020】このように、本発明においては、緯度経度
情報に加えて、その緯度経度情報に付随する誤差情報を
含めて位置情報を形成し、それを交換できるようにして
いる。したがって、位置をポイントで示す緯度経度情報
に加えて、その緯度経度情報が取得された環境あるいは
その緯度経度情報に含まれる意味あるいは意図を含めて
情報を記録媒体に蓄積でき、また、コンピュータ間の通
信により伝送される伝送媒体に埋め込んで受信者側に伝
達することができる。したがって、位置情報を、その位
置情報を利用する受信者などが間違いなく理解し、利用
できるように伝達することが可能となる。このため、本
発明により、利用価値が高く、利用上の十分な情報を備
えた正確な位置情報を他のコンテンツと同様に交換する
ことができ、位置情報の利用価値をさらに高くすること
ができる。
【0021】さらに、上述したように、本発明の位置情
報生成装置、位置表示装置は、上述した機能を実行可能
な命令を有する位置情報処理プログラム装置として提供
可能である。この位置情報処理プログラムは、CD−R
OMやメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な
記録媒体に記録して提供でき、また、電気通信回線上を
伝送される伝送媒体に埋め込んで提供することも可能で
ある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明を説
明する。図1に、本発明に係る位置情報交換システム1
の概要を示してある。図1には、コンピュータネットワ
ークとして一般的なインターネット3を介して送受信可
能な電子メールに位置情報を添付して交換するシステム
を示してある。さらに、この位置情報交換システム1で
は、異なるユーザの携帯している端末2aおよび2bが
情報処理装置とし位置情報を送受信可能な端末であり、
これらが無線を介して公衆電話網4aおよび4bに接続
している。これらの公衆電話網4aおよび4bはそれぞ
れプロバイダのサーバを兼ねたゲートウェイサーバG1
およびG2を介してインターネット3に接続されてお
り、各々の端末2aおよび2bは、プロバイダのサーバ
システムにダイヤルアップIP接続を行うことによりイ
ンターネット3に接続する。
【0023】本例の端末2aおよび2bは、GPSユニ
ット26と、PHSユニット28とを内蔵しており、G
PS衛星25からの電波を受信することにより現在地を
取得することができる。また、PHSユニット28によ
り、近くのPHS基地局27から公衆電話網4aあるい
は4bに接続できる。同時に、基地局27のCSIDか
ら基地局27の位置が分かるので、その位置から現在地
を取得することができる。また、情報処理装置2が携帯
電話としての機能を備えていれば、近くの携帯電話用の
無線基地を介して公衆電話網4aあるいは4bに接続す
ることも可能であり、その基地局のIDから端末2aあ
るいは2bの現在地を知ることも可能である。さらに、
端末2aおよび2bは、地図表示が可能なディスプレイ
32を備えており、表示された地図の所定の場所をクリ
ックあるいはタップすることによりその位置を選択する
ことができる。また、地図上の任意の場所を地名で指定
することによっても位置を指定することが可能である。
【0024】このように、本例の端末2aおよび2b
は、様々な方法で現在地あるいはその他の所望の位置を
示す情報を生成できるようになっている。そして、その
位置情報6を電子メール5に添付して一方(送信側ある
いは作成側)の端末2aから、他方(受信側あるいは表
示、出力側)の端末2bに送信することができる。
【0025】本例の位置情報交換システム1では、電子
メール5の本文5aに添付される位置情報6は、緯度経
度情報10と、緯度経度情報10に付随する誤差情報1
4とを有している。緯度経度情報10はポイントを示す
情報であり本例では汎用性の高い緯度経度が採用されて
いる。すなわち、緯度経度情報10は、緯度7、経度8
を示す情報に加え、本例ではGPS衛星を用いた測位で
得ることができる高度9を付加できるようになってい
る。一方、誤差情報14は緯度経度情報10を取得ある
いは生成したときの環境、方法あるいは意図などを反映
した情報であり、地名11、誤差を距離で表す推定誤差
12、および、誤差を緯度経度情報10の取得方法で表
すために取得方法を示す情報13といったデータが含め
られるようになっている。そして、送信側の端末2aで
本例の位置情報6を形成し、メール5に添付して受信側
の端末2bに届くと、受信側の端末2bでは位置情報6
に含まれた誤差情報14に基づき地図のスケールを選択
して取得した緯度緯度情報を表示する。
【0026】図2に、本例の端末2aおよび2b(以降
では端末2)の概略構成を示してある。本例の情報処理
装置2は、電子メール5を作成し、受信した電子メール
5を表示可能なメール処理部15と、電子メール5を送
受信可能なPHSなどの送受信部(通信手段)28と、
衛星からの電波を捉えて現在地を測位可能なGPSユニ
ット26と、電子メール5の内容などを表示する液晶パ
ネル32と、データを入力あるいは選択するための入力
装置であるタッチパネル33と、地図情報やアプリケー
ションプログラムなどを記憶するための磁気ディスクユ
ニット30と、さらに、これらを制御する制御部19を
備えている。本例の端末2は、さらに、位置情報6を生
成可能な位置情報生成部(位置情報生成装置)16と、
受信した位置情報6を解析して誤差情報を反映した状態
で緯度経度を液晶パネル32に表示可能な位置表示部
(位置表示装置)17とを有している。
【0027】本例の位置情報生成部16は、緯度経度情
報10を取得または生成可能な緯度経度情報取得部(第
1の情報取得手段)21と、誤差情報14を取得または
生成可能な誤差情報取得部(第2の情報取得手段)22
とを備えている。そして、これらにより取得または生成
された緯度経度情報10と誤差情報14を関連付けして
パッケージングし、一つの位置情報を生成する。緯度経
度情報取得部21は、以下に述べるいくつかの方法によ
って緯度経度情報を取得できるようになっており、これ
らの方法の選択はユーザが自由に設定できる。あるいは
アプリケーションなどによってデフォルトに取得方法を
設定できるようにしても良い。誤差情報取得部22は、
緯度経度情報取得部21で選択された方法に基づき誤差
情報14を取得または生成する。本例の情報処理装置2
では、図3に示したような磁気ディスク30に誤差デー
タベース(推定誤差テーブル)31が用意されており、
誤差情報取得部22で取得方法13が判明すると、その
方法を誤差情報14としても良いし、取得方法13を推
定誤差12に変換して誤差情報14を設定することも可
能となっている。
【0028】緯度経度情報取得部21は、まず、GPS
ユニット26を用いて、GPS衛星25から電波を利用
して現在地を測位し、緯度情報7、経度情報8、さらに
は高度9を取得できる。この方法で緯度経度情報10を
取得したときは、誤差情報取得部22は、誤差情報14
の取得方法13にGPS測位の緯度経度情報であること
を示すデータを設定するか、または、推定誤差テーブル
31からGPS測位に対応する推定誤差「数m〜数十
m」を取得し、それを推定誤差情報12に設定する。位
置情報生成部16は、これらの緯度経度情報10と誤差
情報14を関連付けして一つの位置情報6を生成する。
すなわち、このケースでは、位置情報6は、測位による
現在地を示す緯度経度情報10、および測位の方法に基
づいた誤差情報14の組合せになる。また、GPS衛星
を単独測位したデータをインターネット3にオープンし
ているGPSサーバS3の機能を用いてDGSPあるい
はWADGPSによる緯度経度情報にグレードアップす
ることも可能であり、その場合は、誤差情報14もDG
PSあるいはWADGPSに対応した取得方法あるいは
推定誤差が設定される。
【0029】GPSに代わり、PHS機能を用いても現
在地を測位することができる。すなわち、PHSユニッ
ト28を使用すると、最も近くのPHS基地局27の識
別情報(CSID)を取得できる。このため、基地局の
位置情報サーバ(CSIDサーバ)S4を用いることに
より、CSIDから基地局の位置(緯度経度)を知るこ
とが可能であり、それを現在地とすることができる。こ
のようにして緯度経度情報取得部21がPHSユニット
28により緯度経度情報10を取得したときは、誤差情
報取得部22は、誤差情報14の取得方法13にPHS
による緯度経度情報であることを示すデータを設定する
か、または、推定誤差テーブル31からPHS測位に対
応する推定誤差「数十m〜数百m」を取得し、それを推
定誤差情報12に設定する。位置情報生成部16は、こ
れらの緯度経度情報10と誤差情報14を関連付けして
一つの位置情報6を生成する。すなわち、このケースで
も、位置情報6は、測位による現在地を示す緯度経度情
報10、および測位の方法に基づいた誤差情報14の組
合せになる。PHSユニット28を用いたのと同様に、
携帯電話機能を内蔵している場合は、携帯電話の基地局
の緯度経度座標から上記と同様に本例の位置情報6を生
成することができる。
【0030】一方、緯度経度情報取得部21は、液晶パ
ネル32に表示された地図の上で所望の場所をタッチペ
ンなどにより指定することにより、その緯度経度情報1
0を取得することができる。液晶パネル32に表示可能
な地図データは、磁気ディスク30の地図データベース
34に格納されており、たとえば、図1に示すように、
全国地図35を液晶パネル32に表示して、タッチペン
などを用いて地点Aを指定すると、その地点Aの緯度経
度情報10を緯度経度情報取得部21で取得できる。こ
のとき、誤差情報取得部22は、地点Aを指定したとき
に表示されている地図の情報を取得し、誤差情報14の
取得方法13に地図の種類、この場合であれば全国地図
であることを示すデータを設定するか、または、推定誤
差テーブル31から全国地図35に対応する推定誤差
「数km〜数百m」を取得し、推定誤差情報12に設定
する。位置情報生成部16は、GPSやPHSの場合と
同様に、緯度経度情報10を誤差情報14とパッケージ
ングして一つの位置情報6とて出力する。この結果、こ
のケースでは、位置情報6は、地図上で指定された位置
の緯度経度情報10、および地図のスケールに基づいた
誤差情報14の組み合わせとなる。推定誤差情報12
は、取得方法13と関連して変動するようになってお
り、全国地図では「数km〜数百m」、広域地図では
「数km〜数十m」、中域地図では「数十m〜数k
m」、詳細地図では「数m〜数十m」の推定誤差がたと
えば設定されるようにテーブル31は作成されている。
【0031】さらに、緯度経度情報取得部21は、自己
の意図する位置を地名で入力することにより、入力され
た地名に基づいた緯度経度情報10を取得することが可
能である。タッチパネル33などから「東京都」などの
地名を入力すると、緯度経度情報取得部21は地名デー
タベース35からその地名に予め対応して設定されてい
る緯度経度情報10を取得し、誤差情報取得部22は地
名データベース35から、その地名に予め対応して設定
されている誤差情報14を取得する。そして、位置情報
生成部16により、緯度経度情報10および誤差情報1
4が関連付けされて一つの位置情報6が生成され、出力
される。したがって、このケースでは、位置情報6は地
名に予め対応して設定されている緯度経度情報10およ
び誤差情報14の組合せになる。操作部33によって地
名入力されると、自動的に入力された地名を地名情報1
1に反映するようにすることも可能である。
【0032】このようにして位置情報生成部16により
生成された本例の位置情報6は電子メール5に添付さ
れ、所定の相手先(受信側)の端末2bに送信され、位
置情報6に基づいた位置が表示される。
【0033】図2を参照しながら、位置情報6により規
定された位置を液晶パネル32に表示させる位置表示部
17の概略構成を説明する。この位置表示部17は、位
置情報6に含まれた緯度経度情報10を表示する際に、
その位置情報6に含まれた誤差情報14を反映するよう
になっている。このため、位置表示部17は、位置情報
6から緯度経度情報10と誤差情報14とを抽出し、そ
れぞれの情報を解析する位置情報解析処理部41と、抽
出された緯度経度情報10を解析する緯度経度情報解析
部42と、抽出された誤差情報14を解析する誤差情報
解析部43と、解析された誤差情報14に基づき、地図
データベース34の中から誤差情報14に合致するスケ
ールの地図データ34を選択することができる地図デー
タ選択部44とを備えている。
【0034】誤差情報解析部43では、誤差情報14の
取得方法13に緯度経度情報10を選択したときの地図
の種類が示されていれば、そのスケールの地図を選択す
る。取得方法13に地図の種類が示されていなければ、
誤差情報14の推定誤差情報12に基づき、推定誤差テ
ーブル31を参照して適切なスケールの地図を選択して
液晶パネル32に表示する。したがって、本例の位置情
報6を受信した端末2においては、位置情報6に誤差情
報14が含まれているので、送信側で緯度経度情報10
を指定した地図の上に、その緯度経度情報を表示するこ
とができる。このため、位置情報6を交換するだけで、
送信側2aと受信側2bが同じスケールの地図の上で、
位置を表示することができ、お互いのユーザが位置を選
択した意図を十分に、あるいは正確に理解することがで
きる。
【0035】地図上で位置が選択された場合でなくて
も、GPS測位などによって緯度経度情報10が取得さ
れた場合も、誤差情報14として推定誤差情報12があ
れば、その推定誤差情報に適したスケールの地図を選択
し、その上に、位置を表示することができ、表示側では
位置情報を取得方法に即したスケールの地図上で参照す
ることができる。たとえば、GPS測位であれば、詳細
地図が選択され、PHS測位であれば中域地図が選択さ
れる。誤差情報14の取得方法13にGPSあるいはP
HSで取得した緯度経度情報であることが示されていれ
ば、推定誤差テーブル31を参照することにより表示に
適したスケールの地図を選択することができる。
【0036】一方、誤差情報14を解析した結果、誤差
情報に適したスケールの地図が表示できない場合は、誤
差情報解析部43は、緯度経度情報解析部42が導出し
た地点の座標の回りに、サークルにより誤差範囲を示す
ことにより対応する。誤差情報に適したスケール以外の
スケールの地図をユーザが選択した場合も同様に誤差範
囲を表示する。これにより、位置情報6に含まれている
誤差情報14を明確にユーザに表示することができる。
サークルに代わり、適当な他のアイコンあるいはマーク
の大きさで誤差範囲を表示することも可能であり、誤差
範囲を数値などによって表示することもできる。これら
の設定は、ユーザが適宜変更できるようにしておくこと
が望ましい。
【0037】図4に情報端末2において位置情報6を生
成する処理の概略のフローチャートを示してある。ステ
ップ90において、GPSなどにより現在地を測位する
か、地図上で位置を指摘するか、あるいは地名を入力す
るなどの方法により位置が示されると、ステップ91
で、位置情報生成部16の緯度経度情報取得部21は、
緯度経度情報10を取得する。次に、ステップ92で、
誤差情報取得部22が、上述したような方法により、緯
度経度情報10を取得するために利用した取得方法に基
づき誤差情報14を取得する。緯度情報10および誤差
情報14が取得されると、ステップ93で緯度経度情報
10および誤差情報14がパッケージングされた位置情
報6が生成される。たとえば、全国地図35で地点Aが
指定されると、緯度経度情報10の緯度情報7に「35
°41′15.97″」の緯度、経度情報8に「139
°42′36.15″」の経度が設定される。また、推
定誤差情報12に「数km〜数百m」の誤差が設定さ
れ、取得方法情報13に「全国地図」の取得方法が設定
される。このようにして生成された位置情報6は、ステ
ップ94において作成された電子メール5に添付し、ス
テップ95で送信することが可能である。
【0038】図5には、本例の情報処理装置2で位置情
報6に基づき位置を表示する処理の概略をフローチャー
トにより示してある。まず、ステップ96において、位
置情報6が添付された電子メール5を受信すると、ステ
ップ97で位置情報6が抽出され、解析される。すなわ
ち、位置情報6から誤差情報14が抽出され誤差情報解
析部43で解析されると共に、緯度経度情報10が緯度
経度情報解析部42で解析される。誤差情報解析部42
の解析結果によって位置情報6の発信者が位置指定の際
に利用した地図のスケールが判別できるので、ステップ
98において、液晶パネル32に表示すべき地図のスケ
ールが決定される。そして、ステップ99において決定
されたスケールの地図が液晶パネル32に表示され、そ
の地図上の緯度経度を示すマーク63が重ねて表示され
る。この結果、位置情報6の発信者が指定した位置が位
置情報6を受け取った側で忠実に再現される。
【0039】この点について図6を参照してさらに詳し
く説明する。従来、図6(a)に示すように、全国地図
35で自己の意図する地点A、すなわち、「東京都」を
指定して、その指定した位置Aの情報を送信すると、そ
の指定した位置Aの緯度情報のみが送信される。すなわ
ち、位置Aの緯度、経度として、それぞれ、「35°4
1′15.97″」、「139°42′36.15″」
のデータのみが送信される。このため、この情報を受信
した側では、緯度および経度の情報に基づき、地図上に
その緯度経度の位置にマーク63を表示する。この際、
液晶パネル32に表示される地図のスケールが、たとえ
ば、詳細地図62であると、送信側では東京都を示した
いにも関わらず、送信された経度および緯度に合致する
点、たとえば、ある交差点の角の地点Bにマーク63が
表示される。図6(a)の送信側と受信側を比較すると
分かるように、緯度経度情報のみが位置情報として伝達
されると、送信する側が意図する位置情報とは全く異な
る位置が受信側で表示される可能性がある。したがっ
て、位置情報6の発信者の意図が受信者側に正確に伝わ
らない。
【0040】これに対して、図6(b)に示すように、
緯度経度情報10と緯度経度情報10に付随する誤差情
報14を有する本発明の位置情報6を送信すると、受信
者の側2bでは、位置情報6に含まれる誤差情報14か
ら送信者の側2aが地点Aを指定する際に使用した地図
のスケールを識別できる。このため、受信側2bの液晶
パネル32には位置情報6の発信者2aが位置を指定し
た際に利用した地図と同一のスケールの全国地図35が
表示され、その地図上に緯度経度情報10に対応した地
点Aにマーク63が重ねて表示される。したがって、送
信者側2aが意図した状態で、位置情報が受信者側2b
で忠実に再現され、誤解が生ずることがなく、受信者の
側2bでも発信者2aの意図を確実に把握することがで
きる。また、発信者2aから送付された緯度経度情報1
0が取得した方法などに依存した誤差が含まれているこ
とも受信者2bの側で明確に知ることができる。
【0041】さらに、本例の位置表示部17では、上述
したように、表示される地図のスケールが誤差情報14
と一致しない場合は、誤差情報14をアイコンなどの大
きさで表示したり、誤差情報14を文字で出力できるよ
うにしている。このため、受信者の側で拡大表示して
も、送信者の意図あるいは位置情報を取得した際に含ま
れる誤差が正確に受信者に伝達されるようになってい
る。たとえば、図7(a)では、全国地図35より詳細
な都道府県地図68が液晶パネル32に表示された場合
は、都道府県地図68のスケールと誤差情報14に基づ
き決定された半径の円形のマーク63aが地図上に表示
される。このようなマーク63aが表示されれば、受信
側で送信側の地図より詳細な地図を表示したとしても受
信側で送信側が意図していた地点をマーク63aの大き
さで認識できる。なお、マーク63aは円形に限らず、
多角形あるいはその他の適当な形状のアイコンであって
も良い。
【0042】また、誤差情報14はマークに限定される
ことはなく、図7(b)に示すように、誤差情報14を
液晶パネル32にテキスト表示(文字)66を出力して
も、受信者に送信者の意図あるいは緯度経度情報が取得
された状況を正確に伝達することができる。また、地図
表示やテキスト表示66を単独で液晶パネル32に表示
するようにしても良いが、図7(c)に示すように、地
図の上にテキスト表示66を重ねて出力するようにして
も勿論良い。また、本例の情報処理装置2で液晶パネル
32にテキスト表示される緯度経度情報10および誤差
情報14は、緯度経度を示す数字や、取得方法や推定誤
差を示す文字であるが、これらは記号やアイコンなどの
イメージに変更することが可能である。
【0043】このように、本例の情報処理装置2では、
緯度経度情報10と、この緯度経度情報10に付随する
誤差情報14をセットにして位置情報6としてハンドリ
ングし、記憶したり、電子メールに添付して送信した
り、さらには、ホームページにコンテンツとして公開し
たりすることができる。したがって、その位置情報6を
受信し、あるいは出力する側では、位置情報6に含まれ
る誤差情報14を解析し、緯度経度情報10に加えて、
誤差情報14を反映した表示を行うことにより、送信側
または位置情報6を生成した側の意図どおりに位置情報
を表示あるいは出力することができる。このため、本発
明により、位置情報6の発信者が意図した位置を、受取
側で正確かつ容易に把握することができる。同様に、位
置情報6に含まれる緯度経度情報10の精度も誤差情報
14から把握することができ、インターネットなどを介
して得られた緯度経度情報10を正確に、その緯度経度
情報が本来意味する位置を見極めながら利用することが
可能となる。
【0044】特に、誤差情報14として推定誤差12を
指定し、ユニバーサルな単位で誤差情報を含めたり、そ
の他の誤差情報を適当な規格により統一するようにすれ
ば、緯度経度情報10が全世界で共通な情報であるの
で、誤差情報14を含めた本発明に係る位置情報6も全
世界で共通に使用することができ、地域を限定せずに位
置情報を交換することが可能となる。そして、本発明に
係る位置情報をコンピュータに読み取り可能な磁気ディ
スクあるいは光ディスクなどの適当な記録媒体に記録し
て流通させたり、電子メールに添付したり、その他の方
法によりインターネットなどのコンピュータ間の通信に
より伝送される伝送媒体に埋め込んで交換することによ
り、全てのユーザが見やすい地図のうえに、所定の位置
を誤解が無いように表示することが可能となる。したが
って、位置情報をインターネットなどを介して世界中で
正確に伝達することが可能となり、コンテンツとして利
用価値のさらに高い位置情報を本発明により提供するこ
とができる。
【0045】上述した情報処理装置2に実現された位置
情報生成部16および位置表示部17は、それぞれの処
理を実行可能な命令を有する位置情報処理プログラム装
置として提供することが可能である。したがって、CD
−ROMなどの適当なコンピュータ読み取り可能な記録
媒体に記録して提供でき、また、その位置情報処理プロ
グラムを、CPU、ROM、RAM、LCDなどを備え
た一般的な情報端末2にインストールすることにより位
置情報生成部16および位置表示部17としての機能を
実現できる。また、位置情報処理プログラムは、インタ
ーネット4などのコンピュータ間の通信により伝送され
る伝送媒体に埋め込んで提供することも可能である。そ
して、情報端末2の磁気ディスクあるいはROMなどの
適当な記録媒体に記録して利用することができる。
【0046】端末2においては、本発明の位置情報6を
生成して送信できると共に、受信した位置情報6を表示
できることが望ましい。したがって、位置情報生成部1
6および位置表示部17の両方の機能が実現されるよう
にプログラムをインストールしておくことが望ましい。
もちろん、位置情報生成部16あるいは位置表示部17
のいずれか一方の機能を有する場合でも本発明の範囲に
は含まれる。特に、位置表示部17における誤差情報解
析部43の機能を利用し、ネットワーク上を流通してい
る位置情報6に対し、誤差情報14に適したスケールの
地図情報を添付して送出するようなサービスを行うサー
バ装置を提供することも可能である。このようなサーバ
機能により、たとえば、メールボックス内のメールに位
置情報6があれば自動的に誤差情報に適した地図を添付
してユーザに配信されるようにすることもできる。ある
いは、電子メールあるいはホームページを介してユーザ
から位置情報6の照会があったときに、適切なスケール
の地図情報を返すようなサービスも展開することができ
る。そして、このようなサーバ機能を利用すると、情報
端末2の側で多くの地図情報を所有している必要がない
ので、記憶容量の少ない携帯型の端末で位置情報6を取
り扱うのに適したシステムとなる。
【0047】また、本例では、携帯端末2の液晶パネル
32に位置を表示する例を説明しているが、これに限定
されることはなく、カーナビゲーションシステムなどの
他の移動体端末に搭載し、また、これらの移動体端末で
稼動する様々なアプリケーションプログラムと連動して
位置情報を交換するシステムの全てに本発明を適用する
ことができる。
【0048】さらに、上記に示した数値、たとえば、誤
差範囲は例示に過ぎず、また、図4および図5に示すフ
ローチャートの処理の概要を示したものであり、順序は
あくまで例示である。したがって、上記にて説明した位
置情報を利用できる全ての変形例およびそれらの組み合
わせは本発明の範囲に含まれる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置情報
交換システムにおいては、緯度経度情報のみではなく、
緯度経度情報とこの緯度経度情報に付随した誤差情報を
1つにした位置情報を提案しており、この位置情報を送
受信することにより、送信者の意図通りに受信側で位置
情報を表示することができる。したがって、本発明によ
り、位置情報を初めて誤解のない状態でネットワーク上
などを流通させることが可能となる。このため、本発明
に係る位置情報は、正確に発信者の意図を伝達できるコ
ンテンツとして利用価値が大きく、今後の位置情報の商
品価値を大きく高めるものである。また、本発明の位置
情報を交換することにより、発信者が意図した位置を位
置情報の受取り側で忠実に再現できるので、地図情報を
同時に添付したり、位置を誤解無く伝達するために情報
を加工する意識が不要となる。したがって、ユーザは簡
単に誤解のない状態で位置情報を交換することが可能と
なり、快適に位置情報を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る位置情報交換システムの
概略構成を示す図である。
【図2】本例の情報端末の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図3】推定誤差テーブルの例を示す図である。
【図4】位置情報を生成する処理の概略を示すフローチ
ャートである。
【図5】受信した位置情報を取り扱う処理の概略を示す
フローチャートである。
【図6】位置情報に誤差情報が含まれていないときに地
図上に表示される地点と、誤差情報が含まれている場合
に地図上に表示される地点とを比較するための説明図で
ある。
【図7】本例の情報処理装置の液晶パネルに表示される
誤差情報が反映された表示の異なる例を示す図である。
【符号の説明】
1 位置情報交換システム 2 情報処理装置 3 インターネット 5 電子メール 6 位置情報 7 緯度情報 8 経度情報 10 緯度経度情報 12 推定誤差情報 13 取得方法情報 14 誤差情報 15 メール作成部 16 位置情報生成部(位置情報生成装置) 17 位置表示部(位置表示装置) 21 緯度経度情報取得部(第1の情報取得手段) 22 誤差情報取得部(第2の情報取得手段) 25 GPS衛星 26 GPSユニット 27 PHS基地局 28 PHSユニット 32 液晶パネル 33 タッチパネル 35 全国地図 42 緯度経度情報解析部 43 誤差情報解析部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/34 G08G 1/0969 // G08G 1/0969 H04B 7/26 106A Fターム(参考) 2C032 HB25 HC27 2F029 AA01 AA07 AB05 AB07 AC03 AD05 5H180 AA01 AA21 BB05 BB12 BB13 CC12 FF05 FF22 FF27 FF33 FF37 5J062 AA05 AA08 BB01 CC07 HH00 HH04 HH05 5K067 AA21 BB36 EE02 EE10 EE16 FF03 FF23 HH11 JJ56

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯度経度情報および該緯度経度情報に付
    随する誤差情報を有する位置情報を送信し、受信した前
    記位置情報を表示する際に前記誤差情報を反映する位置
    情報交換システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記誤差情報は、距
    離を表す情報および/または前記緯度経度情報の取得方
    法を表す情報である位置情報交換システム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記位置情報は、 地図上で指定された位置の緯度経度情報、および前記地
    図のスケールに基づいた誤差情報の組み合わせ、 測位による現在地を示す緯度経度情報、および前記測位
    の方法に基づいた誤差情報の組み合わせ、または、 地名に予め対応して設定されている緯度経度情報、およ
    びその地名に予め対応して設定されている誤差情報の組
    み合わせである位置情報交換システム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、受信した前記位置情
    報を表示する際に、前記誤差情報に適したスケールの地
    図を表示し、地図上に表示された前記緯度経度情報の回
    りに前記誤差情報に適した距離を表示し、または、前記
    誤差情報を文字または記号で表示する位置情報交換シス
    テム。
  5. 【請求項5】 緯度経度情報と、この緯度経度情報に付
    随する誤差情報とを備えた位置情報を生成可能な手段を
    有する位置情報生成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記誤差情報は、距
    離を表す情報および/または前記緯度経度情報の取得方
    法を表す情報である位置情報生成装置。
  7. 【請求項7】 請求項5において、位置情報を生成可能
    な手段は、前記緯度経度情報を取得または生成可能な第
    1の情報取得手段と、 前記誤差情報を取得または生成可能な第2の情報取得手
    段とを有する位置情報生成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記第1の情報取得
    手段は、地図上で指定された位置の緯度経度情報を取得
    し、 前記第2の情報取得手段は、前記地図のスケールに基づ
    いた情報を誤差情報として取得する位置情報生成装置。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記第1の情報取得
    手段は、測位により現在地を示す緯度経度情報を取得
    し、 前記第2の情報取得手段は、前記測位の方法に基づいた
    情報を誤差情報として取得する位置情報生成装置。
  10. 【請求項10】 請求項7において、前記第1の情報取
    得手段は、地名に予め対応して設定されている緯度経度
    情報を取得し、 前記第2の情報取得手段は、地名に予め対応して設定さ
    れている誤差情報を取得する位置情報生成装置。
  11. 【請求項11】 緯度経度情報および該緯度経度情報に
    付随する誤差情報を有する位置情報を受信したときに、
    その誤差情報に適したスケールの地図情報を出力する手
    段を有する情報提供装置。
  12. 【請求項12】 緯度経度情報および該緯度経度情報に
    付随する誤差情報を備えた位置情報を表示する際に、前
    記誤差情報を反映する手段を有する位置表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記誤差情報を
    反映する手段は、前記誤差情報に適したスケールの地図
    を表示し、地図上に表示された前記緯度経度情報の回り
    に前記誤差情報に適した距離を表示し、または、前記誤
    差情報を文字または記号で表示する位置表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項12において、前記位置情報
    は、 地図上で指定された位置の緯度経度情報、および前記地
    図のスケールに基づいた誤差情報の組み合わせ、 測位による現在地を示す緯度経度情報、および前記測位
    の方法に基づいた誤差情報の組み合わせ、または、 地名に予め対応して設定されている緯度経度情報、およ
    びその地名に予め対応して設定されている誤差情報の組
    み合わせである位置表示装置。
  15. 【請求項15】 請求項7に記載の位置情報生成装置お
    よび/または請求項12に記載の位置表示装置を有する
    情報処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記位置情報
    は、 地図上で指定された位置の緯度経度情報、および前記地
    図のスケールに基づいた誤差情報の組み合わせ、 測位による現在地を示す緯度経度情報、および前記測位
    の方法に基づいた誤差情報の組み合わせ、または、 地名に予め対応して設定されている緯度経度情報、およ
    びその地名に予め対応して設定されている誤差情報の組
    み合わせである情報処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項15において、前記位置情報を
    少なくとも有する情報を送信および/または受信可能な
    通信手段を有する情報処理装置。
  18. 【請求項18】 緯度経度情報と、この緯度経度情報に
    付随する誤差情報とを有する位置情報を生成する位置情
    報生成処理、および/または前記位置情報を表示する際
    に、前記誤差情報を反映する位置表示処理を実行可能な
    命令を有する位置情報処理プログラムが記録されている
    ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 請求項18において、前記誤差情報
    は、距離を表す情報および/または前記緯度経度情報の
    取得方法を表す情報である前記位置情報処理プログラム
    が記録されていることを特徴とするコンピュータ読取可
    能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 請求項18において、前記位置情報
    は、 地図上で指定された位置の緯度経度情報、および前記地
    図のスケールに基づいた誤差情報の組み合わせ、 測位による現在地を示す緯度経度情報、および前記測位
    の方法に基づいた誤差情報の組み合わせ、または、 地名に予め対応して設定されている緯度経度情報、およ
    びその地名に予め対応して設定されている誤差情報の組
    み合わせである前記位置情報処理プログラムが記録され
    ていることを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒
    体。
  21. 【請求項21】 請求項18において、前記位置情報生
    成処理では、前記緯度経度情報を取得する第1の情報取
    得処理と、前記誤差情報を取得する第2の情報取得処理
    とを実行可能な命令を有する前記位置情報処理プログラ
    ムが記録されていることを特徴とするコンピュータ読取
    可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】 請求項21において、前記第1の情報
    取得処理では、地図上で指定された位置の緯度経度情報
    を取得し、前記第2の情報取得処理では、前記地図のス
    ケールに基づいた情報を誤差情報として取得する処理を
    実行可能な命令をさらに有する前記位置情報処理プログ
    ラムが記録されていることを特徴とするコンピュータ読
    取可能な記録媒体。
  23. 【請求項23】 請求項21において、前記第1の情報
    取得処理では、測位により現在地を示す緯度経度情報を
    取得し、前記第2の情報取得処理では、前記測位の方法
    に基づいた情報を誤差情報として取得する処理を実行可
    能な命令をさらに有する前記位置情報処理プログラムが
    記録されていることを特徴とするコンピュータ読取可能
    な記録媒体。
  24. 【請求項24】 請求項21において、前記第1の情報
    取得処理では、地名に予め対応して設定されている緯度
    経度情報を取得し、前記第2の情報取得処理では、地名
    に予め対応して設定されている誤差情報を取得する処理
    を実行可能な命令をさらに有する前記位置情報処理プロ
    グラムが記録されていることを特徴とするコンピュータ
    読取可能な記録媒体。
  25. 【請求項25】 緯度経度情報と、この緯度経度情報に
    付随する誤差情報とを有する位置情報を生成する位置情
    報生成処理および/または前記位置情報を表示する際
    に、前記誤差情報を反映する位置表示処理を実行可能な
    命令を有する位置情報処理プログラムが埋め込まれてい
    ることを特徴とするコンピュータ間の通信により伝送さ
    れる伝送媒体。
  26. 【請求項26】 緯度経度情報と、この緯度経度情報に
    付随する誤差情報とを有する位置情報を生成する位置情
    報生成処理および/または前記位置情報を表示する際
    に、前記誤差情報を反映する位置表示処理を実行可能な
    命令を有する位置情報処理プログラム装置。
  27. 【請求項27】 緯度経度情報と、この緯度経度情報に
    付随する誤差情報とを有する位置情報が記録されている
    ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
  28. 【請求項28】 緯度経度情報と、この緯度経度情報に
    付随する誤差情報とを有する位置情報が埋め込まれてい
    ることを特徴とするコンピュータ間の通信により伝送さ
    れる伝送媒体。
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