JP2002061922A - 空気調和機の制御方法 - Google Patents

空気調和機の制御方法

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JP2002061922A
JP2002061922A JP2000245674A JP2000245674A JP2002061922A JP 2002061922 A JP2002061922 A JP 2002061922A JP 2000245674 A JP2000245674 A JP 2000245674A JP 2000245674 A JP2000245674 A JP 2000245674A JP 2002061922 A JP2002061922 A JP 2002061922A
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Japan
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temperature
heat exchanger
room temperature
air conditioner
indoor unit
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JP2000245674A
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Takashi Uchiumi
隆志 内海
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Fujitsu General Ltd
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機の除湿運転(冷房運転)時に、弱
冷房方式で除湿量の低下、室温の低下を適切に抑え、快
適性の向上を図ることを目的とする。 【解決手段】 空気調和機の除湿運転(冷房運転)時
に、室内熱交換器の入口部および中間部で冷媒温度を検
出するとともに、その出口部で冷媒温度を検出し、室温
Trを検出する(ステップST1)。この室温Trと設
定温度Tsの差が3℃より大きいときには、ステップS
T2からST3に進み、室内機側熱交換器の入口温度
が、その出口温度になるように室外熱交換器と同室内機
側熱交換器との間の電子膨張弁を制御する。その室温T
rと設定温度Tsの差が3℃以下、1℃より大きいとき
には(ステップST5)、その出口温度が中間温度+7
℃になるように電子膨張弁を制御して出口側を過熱する
(ステップST7)。その室温Trと設定温度Tsの差
が1℃以下、0℃より大きいときには(ステップST
8)、その中間温度が入口温度+7℃になるように電子
膨張弁を制御して入口側を湿らせ、中間部側から出口側
を過熱する(ステップST10)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の除湿
(ドライ)または冷房運転時の制御方法に係り、特に詳
しくは、除湿量の低下を抑えつつ、室温の低下も抑えて
快適性の向上を図るようにした空気調和機の制御方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気調和機の除湿運転においては、再熱
ドライ方式や弱冷房方式が採用されている。なお、冷房
運転において除湿を行う場合も、それらの方式が採られ
る。
【0003】再熱ドライ方式にあっては、室内熱交換器
の一部を凝縮器とする方式と、室内機にヒータを備える
方式とがあり、その凝縮器あるいはヒータを熱源として
除湿した冷風を暖めて吹き出すため、室温を下げずに除
湿を行うことができる。
【0004】弱冷房方式は、例えば、図5に示す電子膨
張弁1を所定に絞ることにより、当該冷凍サイクルを構
成する室内熱交換器2を蒸発器とし、除湿を行う方式で
ある。したがって、再熱ドライ方式のような熱源がない
ため、どうしても室温が低下し易く、快適性が損なわれ
るという欠点がある。なお、図5に示す冷凍サイクル
中、3は圧縮機、4は四方弁、5は室外機熱交換器であ
る。
【0005】また、再熱ドライ方式において、例えば、
図5に示す室内熱交換器2を分割し、この分割した間に
電子膨張弁を設け、この電子膨張弁を所定に絞ってその
分割した一方を蒸発器とし、その他方を凝縮器とする。
そのため、弱冷房方式と比較して、複雑な構造、新たな
部品(電子膨張弁)を必要とするだけでなく、熱源とし
てのヒータを必要とすることから、コストがかかるとい
う問題点がある。
【0006】そこで、コストのかからない弱冷房方式に
おいて、電子膨張弁1の絞りを調節して室内熱交換器2
を過熱させない方法を採用することが考えられる。例え
ば、室内熱交換器2の所定箇所に温度センサを配置し、
室外機のサクションセンサ6による検出温度と、その温
度センサによる検出温度との差(過熱度;S―H量)を
もとにして電子膨張弁1の絞りを制御するスーパーヒー
ト制御が採用される。このスーパーピート制御による
と、弱冷房方式であっても、除湿量の低下を抑えなが
ら、室温の低下を抑えることが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記空
気調和機の制御方法においては、室内熱交換器2に取り
付けた温度センサが1つであり、その取り付け箇所から
も、室内熱交換器2の過熱度合が正確に判断できない。
つまり、その室内熱交換器2のどの部分から過熱してい
るかが把握できないため、除湿量や室温の低下を適切に
抑えることが難しいという欠点がある。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、弱冷房方式において室内熱交換器の
過熱を把握して除湿量や室温の低下を最適に抑えること
で快適性の向上を図ることができるようにした空気調和
機の制御方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、冷凍サイクルの冷媒を室外熱交換器から室内機側熱
交換器に循環し、除湿運転あるいは冷房運転時にそれら
熱交換器の間に配置した電子膨張弁の絞りを制御して室
内の湿度を除去する空気調和機の制御方法において、上
記室内機側熱交換器の入口部および中間部で冷媒温度を
検出するとともに、その出口部で冷媒温度を検出し、室
温Trと設定温度Tsとの差に応じて上記室内機側熱交
換器の所定箇所を過熱するために、上記入口温度、中間
温度および出口温度を、それらの温度より高くなるよう
に上記電子膨張弁を制御し、少なくとも除湿量の低下を
抑えつつ室温の低下を抑えるようにしたことを特徴とし
ている。
【0010】上記室温Trが設定温度Tsより高いとき
には、上記入口部の温度が上記出口部の温度になるよう
に、上記電子膨張弁を制御し、上記室温Trが設定温度
Tsnに近づいているときには、上記出口部の温度が上
記中間部あるいは上記入口部の温度より高い値になるよ
うに、上記電子膨張弁を制御して上記室内機側熱交換器
の中間部から出口部の部分を過熱し、上記室温Trが設
定温度Tsに近いときには、上記中間部の温度が上記入
口部の温度より高い値になるように、上記電子膨張弁を
制御して上記室内機側熱交換器の入口部分を湿らせ、そ
の先を過熱するとよい。これにより、室内機側熱交換器
の最適な箇所を加熱することが可能となり、除湿量の低
下および室温の低下を抑え、快適性の向上を図ることが
できる。
【0011】上記室内機側熱交換器の一部分を過熱する
場合には、上記冷凍サイクルを構成する圧縮機の回転数
が低くなっていることを付加するとよい。すなわち、圧
縮機の回転数が高いときには、室内機側熱交換器の一部
分を過熱させずに、その回転数の制御により除湿量の低
下を抑えることができるだけでなく、室温の低下を抑え
て快適性の向上が図れるからである。
【0012】上記空気調和機の室内機は少なくとも前面
に開閉パネルを備えており、上記室温Trが設定温度T
sより低いときには上記開閉パネルを閉じ、あるいは上
記電子膨張弁が最小の開度になっても、その室温Trが
設定温度Tsより低いときには上記開閉パネルを閉じる
とよい。これにより、室内機の空気吸入量が減るため室
温の低下が抑えられ、しかも、圧縮機の運転停止を回避
して除湿量の低下を抑えることができるため、快適性の
向上が図れる。
【0013】上記開閉パネルを閉じる際には、上記室温
Trと設定温度Tsとの差に応じて段階的に閉じるとよ
い。これにより、室内機の空気吸入量を微妙に減らすた
め、室温や除湿量の微妙な低下を適切に行って快適性の
向上が図れる。
【0014】上記室温Trと外気温度の関係によって、
上記室内機の筐体に露が付くような場合には、上記入口
部の温度が上記出口部の温度になるように、上記電子膨
張弁を開くとよい。
【0015】上記冷凍サイクルを構成する圧縮機の吐出
冷媒温度が過負荷保護の所定値となる場合には、上記電
子膨張弁を開くとよい。これにより、過負荷保護の動作
を回避し、快適性の悪化が抑えられる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図4を参照して詳細に説明する。
【0017】なお、図中、図5と同一部分には同一符号
を付して重複説明を省略する。図2および図3におい
て、この空気調和機の制御方法が適用される室内機10
は、少なくとも補助熱交換器11a、上パス11bおよ
び下パス11cからなる室内機側熱交換器11と、補助
熱交換器11aの入口に配置して同箇所の温度(冷媒温
度)を検出する入口センサ12と、下パス11cの中間
部分に配置して同箇所の温度(冷媒温度)を検出する中
間センサ13と、その出口部分に配置して同箇所の温度
(冷媒温度)を検出する出口センサ14とを備え、それ
ら入口センサ12、中間センサ13c、出口センサ14
による検出温度をもとにして室内機側熱交換器11の過
熱度合を確認し、最適な過熱により当該除湿制御に際し
て室温の低下を抑えるように、電子膨張弁1を制御す
る。なお、冷凍サイクルの冷媒は、補助熱交換器11a
を経た後、上パス11bと下パス11cに分けて流され
る。
【0018】また、図4に示すように、室内機10は、
少なくとも複数の開閉パネル部15、風向板16、室内
ファン17、室温センサ18、湿度センサ19およびそ
れらを制御する室内機制御装置(マイクロコンピュータ
等)20を備えている。開閉パネル部15は室内機10
の前面に配置し、空気の吸入量を調節する。室内機制御
装置20は当該室温コントロールに必要な処理、その処
理に必要な信号を室外制御装置21との間で授受する。
【0019】室外機は、電子膨張弁1、圧縮機3、四方
弁4、室外熱交換器5、サクションセンサ6、熱交セン
サ22、吐出センサ23、外気温センサ24、室外ファ
ン25およびそれらを制御する室外機制御装置(マイク
ロコンピュータ等)21を備えている。
【0020】室外機制御装置21は、室内機制御装置2
0からの指令(冷・暖の運転や圧縮機の運転周波数等の
指令)にしたがって当該冷凍サイクルを作動し、少なく
とも圧縮機3を駆動するとともに、室外ファン25や電
子膨張弁1を駆動し、さらに必要な情報(種々センサに
よる検出温度等)を室内機制御装置20に送信する。
【0021】次に、上記構成とした空気調和機の制御方
法を図1のフローチャート図を参照して説明する。
【0022】まず、リモコン26により除湿運転(ある
いは冷房運転)の操作が行われると、室内機制御装置2
0および室外機制御装置21は開閉パネル部15を全開
状態にするとともに、リモコン20の設定状態に応じた
運転を実行し、冷凍サイクルを作動して除湿運転(ある
いは冷房運転)を行い、室温調節を行う。
【0023】なお、この室温調節については室温や設定
温度等を用いて行う。また、除湿制御についても、サク
ションセンサ6による検出温度や吐出センサ23による
検出温度等を用いて行うが、既に公知の制御であるある
ことから、それらの詳しい説明を省略する。
【0024】このとき、室内機制御装置20は図1に示
すルーチンを実行し、室温センサ18を用いて室内の温
度(室温)Trを検出し(ステップST1)、この室温
Trとリモコン26の設定温度Tsとを比較し、この比
較結果により電子膨張弁1の制御信号を室外機制御装置
21に送信し、室外機制御装置21は電子膨張弁1を制
御する。
【0025】室温Trと設定温度Tsとの差が所定値
(例えば3℃)より大きいか否かを判断し(ステップS
T2)、その温度差が3℃より大きい場合、室内機側熱
交換器11の入口センサ12による検出温度(入口温
度)が出口センサ14による検出温度(出口温度)にな
るように、電子膨張弁1の絞りを制御する(ステップS
T3)。
【0026】すなわち、室温Trが高いため、室内を冷
やす必要があることから、室内機側熱交換器11の全て
の熱交換器の冷房能力を大きくする。この大きい冷房能
力により、除湿量を多くし、また、室温の低下を大きく
して室内の快適性を上げることができる。
【0027】続いて、所定時間(例えば1分)の間、当
該ルーチンの実行をマスクする(ステップST4)。つ
まり、1分間待機した後、ステップST1に戻る。な
お、その1分間においても、ステップST3の処理が継
続され、つまり室外機制御装置21は室内機制御装置2
0からの指令にしたがって電子膨張弁1の絞りを制御す
る。
【0028】続いて、上記室内の冷やしを優先的とした
制御により、室温Trが設定温度Tsに近づき、室温T
rと設定温度Tsとの差が3℃以下になると、ステップ
ST2からST5に進み、その室温Trと設定温度Ts
との差が1℃より大きく、3℃以下であるか否かを判断
する。温度差が1℃より高く、3℃以下である場合、圧
縮機3の回転数が所定値(例えば20rps)以下と低
くなっているか否かを判断する(ステップST6)。
【0029】室温Trが低下したために、圧縮機3の回
転数が最小の20rps以下になると、ステップST6
からST7に進み、室内機側熱交換器11の出口温度が
中間温度(あるいは入口温度でもよい)+所定値(例え
ば7℃)になるように、電子膨張弁1の絞りを制御す
る。
【0030】この場合、圧縮機3の回転数が低くなる
と、室温Trの低下を抑えることができるが、除湿量が
少なくなってしまう。したがって、室内機側熱交換器1
1の中間部から出口部にかけて過熱することにより、室
内機側熱交換器11の冷房能力を下げ、室温Trの低下
を抑え、圧縮機3の回転数が低回転数状態にあっても、
除湿量の低下も抑えられる。
【0031】続いて、所定時間(例えば1分)の間、当
該ルーチンの実行をマスクする(ステップST4)。つ
まり、1分間待機した後、ステップST1に戻る。な
お、その1分間においても、ステップST7の処理が継
続され、室外機制御装置21は室内機制御装置20から
の指令にしたがって電子膨張弁1の絞りを制御する。
【0032】このように、電子膨張弁1の絞りを、室内
機側熱交換器11の出口温度が中間温度(あるいは入口
温度)より高くなるように制御することから、除湿量の
低下および室温の低下を抑えるように、室内機側熱交換
器11の所定部位を過熱して除湿量の低下や室温の低下
を適切に抑えることになる。
【0033】続いて、上述した処理により室温Trが設
定温度Tsにさらに近づき、室温Trと設定温度Tsと
の差が1℃以下になると、ステップST5からST8に
進み、その温度差が0℃より大きく、1℃以下であるか
否かを判断する。その温度差が0℃より大きく、1℃以
下である場合、圧縮機3の回転数が所定値(例えば20
rpsより低い18rps)以下と低くなっているか否
かを判断する(ステップST9)。
【0034】室温Trがさらに低下したために、圧縮機
3の回転数がさらに18rps以下になると、ステップ
ST9からST10に進み、室内機側熱交換器11の中
間温度が入口温度+所定値(例えば7℃)になるよう
に、電子膨張弁1の絞りを制御する。
【0035】すなわち、室内を余り冷やす必要もない
が、除湿量の低下を抑える必要があるからである。そこ
で、上述した制御により、室内機側熱交換器11の中間
部から出口部にかけて過熱して入口部のみを湿らすこと
により、室内機側熱交換器11の冷房能力をさらに下
げ、室温Trの低下を抑え、圧縮機3の回転数が低回転
数状態にあっても、除湿量の低下を抑える。
【0036】続いて、所定時間(例えば1分)の間、当
該ルーチンの実行をマスクする(ステップST4)。つ
まり、1分間待機した後、ステップST1に戻る。な
お、その1分間においても、ステップST10の処理が
継続され、つまり室外機制御装置21は室内機制御装置
20からの指令にしたがって電子膨張弁1の絞りを制御
する。
【0037】このように、電子膨張弁1の絞りを、室内
機側熱交換器11の中間温度が入口温度より高くなるよ
うに制御されることから、室内機側熱交換器11の所定
部位を過熱し、除湿量の低下や室温の低下を適切に抑え
ることになる。
【0038】続いて、上述した処理により室温Trが設
定温度Tsより低くなり、室温Trと設定温度Tsとの
差が0℃以下になると、ステップST8からST11に
進み、その温度差が−2℃以上、0℃より小さいか否か
を判断する。その温度差が−2℃以上、0℃以より小さ
い場合、圧縮機3の回転数が所定値(例えば18rps
より低い15rps)以下と低くなっているか否かを判
断する(ステップST12)。
【0039】室温Trがさらに低下したために、圧縮機
3の回転数がさらに15rps以下になると、ステップ
ST12からST13に進み、開閉パネル部15を閉じ
る。すなわち、室温Trが既に設定温度Tsに達してい
ることから、通常時であれば例えば圧縮機3の運転を停
止するが、その停止により除湿が行われなくなるからで
ある。
【0040】続いて、所定時間(例えば1分)の間、当
該ルーチンの実行をマスクする(ステップST4)。つ
まり、1分間待機した後、ステップST1に戻る。この
ように、開閉パネル部15を閉じることにより、空気の
吸入量が極端に減少し、室温Trの低下が極力抑えられ
るため、圧縮機3の運転を停止させずに済み、ひいては
除湿量の低下が抑えられる。
【0041】上記開閉パネル部15を閉じる条件として
は、上述した処理において、電子膨張弁1の開度が最小
になった場合、つまりそれ以上絞れない場合も付加する
とよい。なお、当該空気調和機の空気吸入口として、開
閉パネル部15の介在箇所の他に、上面に同様の開閉パ
ネルや孔を設けているいる場合では、その開閉パネルを
開き、その箇所、あるいはその孔を介して空気を吸入す
る。
【0042】また、上記開閉パネル部15の駆動手段と
して、ステッピング・モータ等を用いれば、その開閉パ
ネル部15を段階的に開閉することができる。この場
合、上記室温Trと設定温度Tsとの差に応じて開閉パ
ネル部15を段階的に閉じ、例えばその温度差が−2℃
に近づくほど、段階的に閉じるようにする。
【0043】続いて、上述した処理により室温Trが設
定温度Tsより極めて低くなり、室温Trと設定温度T
sとの差が−2℃より低くなると、ステップST11か
らST14に進み、従来と同様に、圧縮機3の運転を停
止する。すなわち、それ以上圧縮機3の運転を継続すれ
ば、室温Trが低下し過ぎ、不快感を与えることになる
からである。
【0044】続いて、所定時間(例えば1分)の間、当
該ルーチンの実行をマスクする(ステップST4)。つ
まり、1分間待機した後、ステップST1に戻る。この
ように、室温Trと設定温度Tsとの差が−2℃より低
くなると、圧縮機3の運転を停止することから、室内環
境の悪化を抑えることができる。
【0045】なお、上記実施例について、室内の湿度を
検出する湿度センサ19を備え、リモコン26によって
湿度を設定することができる場合では、室内湿度が設定
湿度まで低下していなければ、上記処理を実行し、その
室内湿度が設定湿度に達したときには上記処理を終了す
るようにしてもよい。
【0046】ところで、上述した処理の実行中におい
て、外気温度と室温Trとの関係によっては室内機の筐
体に露が付くことがある。そこで、外気温センサ24に
より外気温度を検出し、この外気温度と室温Trがそれ
ぞれ所定値、つまり、その露付き条件となる値になる場
合には、その露付きを防止するために、入口センサ12
による検出温度(入口温度)が出口センサ14による検
出温度(出口温度)となるように、電子膨張弁1を開
く。
【0047】また上記処理の実行中に、既に公知の過負
荷保護が働くことがあり、この過負荷保護が働くと、当
該室温調節(除湿も含む)に支障を来す。そこで、吐出
センサ23により圧縮機3の吐出冷媒温度を検出し、こ
の検出吐出温度が過負荷保護の所定値となる場合に電子
膨張弁1を開くようにする。
【0048】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、以下に述
べる効果を奏する。本発明の空気調和機の制御方法は、
室内機側熱交換器の入口部および中間部で冷媒温度を検
出するとともに、その出口部で冷媒温度を検出し、室温
Trと設定温度Tsとの差に応じて上記室内機側熱交換
器の所定箇所を過熱するために、上記入口温度、中間温
度および出口温度をそれらの温度より高くなるように上
記電子膨張弁を制御していることから、冷房能力を変化
させるとともに、室内機側熱交換器の過熱箇所、過熱度
合を把握し、除湿量の低下、室温の低下を適切に抑えて
快適性の向上を図ることができる。しかも、再熱ドライ
方式でなく、弱冷房方式であるために、特別な部品を必
要とせず、コストをかけずに済むという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、空気調和機の制
御方法を説明するための概略的フローチャート図。
【図2】本発明の空気調和機の室内機を説明するための
概略的構造図。
【図3】本発明の空気調和機の冷凍サイクルを説明する
たの概略的構成図。
【図4】本発明の空気調和機の制御方法が適用される制
御装置を説明するための概略的ブロック線図。
【図5】従来の空気調和機の冷凍サイクルを説明するた
めの概略的構成図。
【符号の説明】 1 電子膨張弁 3 圧縮機 6 サクションセンサ 10 室内機 11 室内機側熱交換器 11a 補助熱交換器(室内機側熱交換器11の) 11b 上パス(室内機側熱交換器11の) 11c 下パス(室内機側熱交換器11の) 12 入口センサ(温度センサ) 13 中間センサ(温度センサ) 14 出口センサ(温度センサ) 15 開閉パネル部 18 室温センサ 20 室外機制御装置 21 室内機制御装置 23 吐出センサ 24 外気温センサ 26 リモコン Tr 室温 Ts 設定温度(リモコン20の)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 13/00 103 F25B 13/00 103 371 371

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクルの冷媒を室外熱交換器から
    室内機側熱交換器に循環し、除湿運転あるいは冷房運転
    時にそれら熱交換器の間に配置した電子膨張弁の絞りを
    制御して室内の湿度を除去する空気調和機の制御方法に
    おいて、前記室内機側熱交換器の入口部および中間部で
    冷媒温度を検出するとともに、その出口部で冷媒温度を
    検出し、室温Trと設定温度Tsとの差に応じて前記室
    内機側熱交換器の所定箇所を過熱するために、前記入口
    温度、中間温度および出口温度を、それらの温度より高
    くなるように前記電子膨張弁を制御し、少なくとも除湿
    量の低下を抑えつつ室温の低下を抑えるようにしたこと
    を特徴とする空気調和機の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記室温Trが設定温度Tsより高いと
    きには、前記入口部の温度が前記出口部の温度になるよ
    うに、前記電子膨張弁を制御し、前記室温Trが設定温
    度Tsnに近づいているときには、前記出口部の温度が
    前記中間部あるいは前記入口部の温度より高い値になる
    ように、前記電子膨張弁を制御して前記室内機側熱交換
    器の中間部から出口部の部分を過熱し、前記室温Trが
    設定温度Tsに近いときには、前記中間部の温度が前記
    入口部の温度より高い値になるように、前記電子膨張弁
    を制御して前記室内機側熱交換器の入口部分を湿らせ、
    その先を過熱するようにした請求項1に記載した空気調
    和機の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記室内機側熱交換器の一部分を過熱す
    る場合には、前記冷凍サイクルを構成する圧縮機の回転
    数が低くなっていることを付加してなる請求項1または
    2に記載の空気調和機の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記空気調和機の室内機は少なくとも前
    面に開閉パネルを備えており、前記室温Trが設定温度
    Tsより低いときには、前記開閉パネルを閉じ、あるい
    は前記電子膨張弁が最小の開度になっても、その室温T
    rが設定温度Tsより低いときには、前記開閉パネルを
    閉じるようにした請求項1,2または3に記載の空気調
    和機の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記開閉パネルを閉じる際、前記室温T
    rと設定温度Tsとの差に応じて段階的に閉じるように
    した請求項4に記載の空気調和機の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記室温Trと外気温度の関係によっ
    て、前記室内機の筐体に露が付くような場合には、前記
    入口部の温度が前記出口部の温度となるように、前記電
    子膨張弁を開くようにした請求項1,2,3,4または
    5に記載の記載した空気調和機の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記冷凍サイクルを構成する圧縮機の吐
    出冷媒温度が過負荷保護の所定値となる場合には、前記
    電子膨張弁を開くようにした請求項1,2,3,4また
    は5に記載の記載した空気調和機の制御方法。
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