JP2002061476A - スライド式門扉の自動開閉装置 - Google Patents

スライド式門扉の自動開閉装置

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JP2002061476A
JP2002061476A JP2000251249A JP2000251249A JP2002061476A JP 2002061476 A JP2002061476 A JP 2002061476A JP 2000251249 A JP2000251249 A JP 2000251249A JP 2000251249 A JP2000251249 A JP 2000251249A JP 2002061476 A JP2002061476 A JP 2002061476A
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広司 梶原
Takuya Inoue
卓也 井上
Hiroaki Fujimoto
広明 藤本
Hiroshi Masanaka
浩史 正中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押えローラの転動による塗装の剥がれに起因
する見栄えの悪化を抑制するとともに、異物との衝突に
よる押えローラの破損等を防止し、組み立てや補修の作
業の容易化を図り得るスライド式門扉の自動開閉装置を
提供する。 【解決手段】 自動開閉装置は、複数の車輪を有する門
扉1にその略全長に亘って延びるラックギヤ2がラック
ギヤサポート3を介して歯面を下向き状態で取り付けら
れ、門扉の軌道の近傍にモータを内蔵する開閉機10が
設置され、開閉機のモータにより回転駆動される駆動ギ
ヤ23がラックギヤと噛み合ってなる。ラックギヤサポ
ートは、門扉に当接固定された垂直部3aと、垂直部の
上端側より水平方向に延びかつラックギヤを支持する上
端水平部3bと、垂直部の下端側より水平方向に延びる
下端水平部3dとを有する。駆動ギヤを支持するシャフ
ト22を、駆動ギヤを支持する位置よりも門扉寄りに延
ばし、その先端部にラックギヤサポートの下端水平部の
上面を転動する押えローラ26を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、間口の比較的広い
敷地の出入口等を自動的に開閉するスライド式門扉の自
動開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のスライド式門扉は、下
端に複数の車輪を有し、これらの車輪が出入口等を横切
るように敷設したレール上を転動して開閉されるように
なっている。また、このスライド式門扉を自動的に開閉
する自動開閉装置としては、例えば実公平4−2143
9号公報に開示され、図4及び図5にも示すように、門
扉aにその略全長に亘って延びるラックギヤbを取付部
材としてのラックギヤサポートcを介して歯面を下向き
状態で取り付けるとともに、門扉aの軌道の近傍にモー
タや電磁ブレーキ等を内蔵する開閉機dを設置し、この
開閉機dのモータにより回転駆動される駆動ギヤeを上
記ラックギヤbと噛み合わせ、このラックギヤbを介し
て門扉aを開閉移動させるものが知られている。
【0003】このような自動開閉装置の場合、駆動ギヤ
eとラックギヤbとの噛み合いを常に維持する必要があ
り、また停電時などの際に人手により門扉aを容易に開
閉できるようにする必要がある。このため、上記例示の
公報のものなどでは、開閉機dに、ラックギヤサポート
c上を転動する押えローラfを設けるとともに、この押
えローラfと駆動ギヤeとを平行四辺形状のリンク機構
gで連結し、このリンク機構gの一部を構成する操作レ
バーhをその支軸である出力シャフトi回りに回動操作
するとリンク機構gが変形して、駆動ギヤeとラックギ
ヤbとが噛み合いかつ押えローラfがラックギヤサポー
トcに当接する通常状態(図4に示す状態)と、駆動ギ
ヤeをラックギヤbから、押えローラfをラックギヤサ
ポートcからそれぞれ離す手動開閉状態とに切り替える
ことができるように構成している。尚、図4中、jは出
力シャフトiのモータ回転力を駆動ギヤeに伝達する出
力ギヤ、kは駆動ギヤeをラックギヤbと噛み合う方向
に常時付勢するコイルばねであり、操作レバーhにより
通常状態から手動開閉状態に切り替えるときにはこのコ
イルばねkの付勢力に抗して操作レバーhを回動操作す
る必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ラック
ギヤサポートcの上面は門扉aより突出して見え易い箇
所であるため、この上面の塗装が押えローラfの転動に
より剥がれると見栄えが著しく悪くなるという問題があ
った。また、ラックギヤサポートcの上面に小石等の異
物が載り易い構造であるため、押えローラfがこの異物
と衝突して破損するなどの危険性もある。さらに、リン
ク機構gの構成が複雑であるため、その分組み立てや補
修の作業が面倒なものになるという問題もある。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その課題とするところは、駆動ギヤとラックギヤ
との噛み合いを常に維持するための押えローラの配置箇
所を適切に設定することにより、押えローラの転動によ
る塗装の剥がれに起因する見栄えの悪化を抑制するとと
もに、異物との衝突による押えローラの破損等を防止
し、さらに組み立てや補修の作業の容易化を図り得るス
ライド式門扉の自動開閉装置を提供せんとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、スライド式門扉の自動開閉
装置として、複数の車輪を有する門扉にその略全長に亘
って延びるラックギヤがラックギヤサポートを介して歯
面を下向き状態で取り付けられているとともに、門扉の
軌道の近傍にモータを内蔵する開閉機が設置され、この
開閉機のモータにより回転駆動される駆動ギヤが上記ラ
ックギヤと噛み合っていることを前提とする。そして、
上記ラックギヤサポートを、門扉に当接固定された垂直
部と、この垂直部の上端側より水平方向に延びかつラッ
クギヤを支持する上端水平部と、垂直部の下端側より水
平方向に延びる下端水平部とを有する構成とする。ま
た、上記駆動ギヤを支持するシャフトを、駆動ギヤを支
持する位置よりも門扉寄りに延ばし、その先端部に、上
記ラックギヤサポートの下端水平部の上面を転動する押
えローラを設ける構成とする。
【0007】この構成では、門扉の開閉時には開閉機の
駆動ギヤを支持するシャフトの先端部に設けた押えロー
ラが門扉側のラックギヤサポートの下端水平部上を転動
するため、従来の場合と同様に駆動ギヤとラックギヤと
の噛み合いが常に維持される。しかも、上記ラックギヤ
サポートの下端水平部は、ラックギヤサポートのラック
ギヤ支持部である上端水平部の下方に位置し、これに覆
われた状態にあるため、この下端水平部の塗装が押えロ
ーラの転動により剥がれてもそれ程目立つことはなく、
見栄えの悪化が抑えれられる。また、小石等の異物が下
端水平部上に載ることも抑制され、押えローラの異物と
の衝突による破損が防止される。さらに、開閉機に押え
ローラを設けるための構造も簡単なものであるため、そ
の組み立てや補修の作業も容易になる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載のス
ライド式門扉の自動開閉装置において、停電時などの際
に人手により門扉を容易に開閉できるようにするための
好ましい形態を提供する。すなわち、上記開閉機は、モ
ータの回転を停止させる電磁ブレーキを内蔵し、この電
磁ブレーキは、モータの回転停止状態を手動操作レバー
により解除可能に設けられてなる構成とする。この構成
では、停電時などの際には手動操作レバーにより電磁ブ
レーキによるモータの回転停止状態を解除することによ
り、電磁ブレーキの制動力を受けることなく、門扉を人
手により容易に開閉することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1ないし図3は本発明の一実施
形態に係るスライド式門扉の自動開閉装置を示し、1は
門扉であって、この門扉1は、図示していないが、従来
公知の如く下端に複数の歯車を有し、これらの歯車が出
入口等を横切るように敷設したレール上を転動して開閉
されるようになっている。この門扉1にはその略全長に
亘って延びるラックギヤ2がラックギヤサポート3を介
して歯面を下向き状態で取り付けられている。
【0010】10は門扉1の軌道の近傍に設置された開
閉機であって、この開閉機10は、本体カバー11内に
電動モータ12、このモータ12の回転力を出力シャフ
ト13に減速して伝達する1組の歯車よりなる減速歯車
機構14及びモータ12の回転を停止させる電磁ブレー
キ15等を備えている。本体カバー11のヘッドカバー
11aは、上方に開閉回動可能に設けられているととも
に、ロック装置16により閉状態で施錠されるようにな
っている。また、電磁ブレーキ15は、停電時などに手
動操作レバーとしてのブレーキ開放レバー17を図2に
実線で示す状態から支点17aを中心に図2に仮想線で
示す状態に回動操作するとモータ12の回転停止状態が
解除されるようになっている。
【0011】上記出力シャフト13には、本体カバー1
1外に延び出る端部に出力ギヤ20が回転一体に装着さ
れているとともに、本体カバー11の内側でアーム部材
21の一端部が遊びを有した状態で嵌合されている。こ
のアーム部材21の他端部には本体カバー11外に延び
出る駆動ギヤシャフト22の基端部が連結され、このシ
ャフト22には上記出力ギヤ20とラックギヤ2の両方
に噛み合う駆動ギヤ23がベアリング24,24を介し
て回転自在に装着されている。
【0012】上記ラックギヤサポート3は、断面的に見
て、門扉1に当接してボルト止めにより固定された垂直
部3aと、この垂直部3aの上端より水平方向に延びる
上端水平部3bと、この上端水平部3bの先端から下方
に直角に折り曲げられたフランジ部3cと、垂直部3a
の下端より水平方向に上端水平部3bの半分程度延びる
下端水平部3dとからなる。上記ラックギヤ2は、ラッ
クギヤサポート3の上端水平部3b及びフランジ部3c
に共に当接してボルト止めにより固定されている。ま
た、上記駆動ギヤシャフト22は、駆動ギヤ23を支持
する位置よりも門扉1寄りに延びており、その先端部に
は上記ラックギヤサポート3の下端水平部3dの上面を
転動するベアリングよりなる押えローラ26が設けられ
ている。
【0013】従って、上記実施形態においては、門扉1
の開閉時には開閉機10の駆動ギヤ23を支持する駆動
ギヤシャフト22の先端部に設けた押えローラ26が門
扉1側のラックギヤサポート3の下端水平部3d上を転
動するため、従来の如く押えローラ26がラックギヤサ
ポート3の上端水平部3b上を転動する場合と同様に駆
動ギヤ23とラックギヤ2との噛み合いを常に維持する
ことができる。
【0014】その上、上記ラックギヤサポート3の下端
水平部3dは、ラックギヤサポート3の上端水平部3b
の下方に位置し、これに覆われた状態にあるため、この
下端水平部3dの塗装が押えローラ26の転動により剥
がれてもそれ程目立つことはなく、見栄えの悪化を抑制
することができる。また、小石等の異物が下端水平部3
d上に載ることも抑制することができるので、押えロー
ラ26の異物との衝突による破損等を防止することがで
きる。しかも、開閉機10に押えローラ26を設けるた
めの構造が簡単なものであるため、その組み立てや補修
の作業の容易化をも図ることができる。
【0015】さらに、停電時などの際には、開閉機10
のヘッドカバー11aを開け、ブレーキ開放レバー17
により電磁ブレーキ15によるモータ12の回転停止状
態を解除することにより、電磁ブレーキ15の制動力を
受けることなく、門扉1を人手により容易に開閉するこ
とができ、停電対策上も有効なものである。
【0016】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、その他種々の形態を包含するものである。
例えば上記実施形態では、駆動ギヤシャフト22の先端
部に設ける押えローラ26にベアリングを用いて構成し
たが、本発明は、従来と同様軸回りに回転する通常のロ
ーラを用いて構成してもよいのは勿論である。
【0017】また、上記実施形態では、ラックギヤサポ
ート3を、上端水平部3bの先端にフランジ部3cを有
する構成として、ラックギヤ2の支持強度を確保するよ
うにしたが、本発明は、ラックギヤサポート3の肉厚を
適宜設定することなどでラックギヤ2の支持強度を確保
しながら、上端水平部3b先端のフランジ部3cを省く
ように構成にしてもよい。要は、ラックギヤサポート3
の垂直部3aの上端側にラックギヤ2を支持するための
水平部(上端水平部)3bを設けるとともに、下端側に
別の水平部(下端水平部)3dを設け、この水平部3d
上で駆動ギヤシャフト22の先端部に設けた押えローラ
26を転動させるようにすればよいのである。
【0018】さらに、上記実施形態では、開閉機10の
出力シャフト13に出力ギヤ20を装着し、この出力ギ
ヤ20を介して回転駆動される駆動ギヤ23が門扉1側
のラックギヤ2と噛み合うものについて述べたが、本発
明は、開閉機の出力シャフトに駆動ギヤを装着し、この
駆動ギヤが直接門扉側のラックギヤと噛み合うものにも
同様に適用することができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明におけるスライド
式門扉の自動開閉装置によれば、駆動ギヤを支持するシ
ャフトの先端部に設けた押えローラにより従来と同様に
駆動ギヤとラックギヤとの噛み合いを常に維持すること
ができる上、この押えローラの転動により塗装が剥がれ
ても見栄えの悪化を抑制することができるとともに、異
物との衝突による押えローラの破損等を防止することが
でき、耐久性の向上を図ることができる。さらに、押え
ローラを設けるための構造が簡単であるため、その組み
立てや補修の容易化を図ることもできるという効果を併
有する。
【0020】特に、請求項2に係る発明では、停電時な
どの際には手動操作レバーにより電磁ブレーキによるモ
ータの回転停止状態を解除することにより、電磁ブレー
キの制動力を受けることなく、門扉を人手により容易に
開閉することができ、実施化を図る上で有効なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスライド式門扉の自動
開閉装置の要部を示す図3のX−X線における断面図で
ある。
【図2】上記自動開閉装置の開閉機の縦断面図である。
【図3】図2のY方向から見た側面図である。
【図4】従来の技術を示す開閉機の縦断面図である。
【図5】図4のZ−Z線における断面図である。
【符号の説明】
1 門扉 2 ラックギヤ 3 ラックギヤサポート 3a 垂直部 3b 上端水平部 3d 下端水平部 10 開閉機 12 電動モータ 15 電磁ブレーキ 17 ブレーキ開放レバー(手動操作レバー) 22 駆動ギヤシャフト 23 駆動ギヤ 26 押えローラ
フロントページの続き (72)発明者 井上 卓也 兵庫県加西市鴨谷町687番地 新生精機株 式会社内 (72)発明者 藤本 広明 兵庫県加西市鴨谷町687番地 新生精機株 式会社内 (72)発明者 正中 浩史 兵庫県加西市鴨谷町687番地 新生精機株 式会社内 Fターム(参考) 2E038 CA21 DD04 DD06 DE02 2E052 AA05 CA06 DA01 DA08 DB01 DB08 EA11 EB01 EC01 KA06 KA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の車輪を有する門扉にその略全長に
    亘って延びるラックギヤがラックギヤサポートを介して
    歯面を下向き状態で取り付けられているとともに、門扉
    の軌道の近傍にモータを内蔵する開閉機が設置され、こ
    の開閉機のモータにより回転駆動される駆動ギヤが上記
    ラックギヤと噛み合ってなるスライド式門扉の自動開閉
    装置において、 上記ラックギヤサポートは、門扉に当接固定された垂直
    部と、この垂直部の上端側より水平方向に延びかつラッ
    クギヤを支持する上端水平部と、垂直部の下端側より水
    平方向に延びる下端水平部とを有しており、 上記駆動ギヤを支持するシャフトは、駆動ギヤを支持す
    る位置よりも門扉寄りに延びており、その先端部には上
    記ラックギヤサポートの下端水平部の上面を転動する押
    えローラが設けられていることを特徴とするスライド式
    門扉の自動開閉装置。
  2. 【請求項2】 上記開閉機は、モータの回転を停止させ
    る電磁ブレーキを内蔵しており、この電磁ブレーキは、
    モータの回転停止状態を手動操作レバーにより解除可能
    に設けられている請求項1記載のスライド式門扉の自動
    開閉装置。
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