JP2002061257A - 排泄物測定機能付きトイレ装置 - Google Patents

排泄物測定機能付きトイレ装置

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JP2002061257A
JP2002061257A JP2000252570A JP2000252570A JP2002061257A JP 2002061257 A JP2002061257 A JP 2002061257A JP 2000252570 A JP2000252570 A JP 2000252570A JP 2000252570 A JP2000252570 A JP 2000252570A JP 2002061257 A JP2002061257 A JP 2002061257A
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Japan
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excrement
local cleaning
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toilet
measuring
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JP2000252570A
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Hironori Yamazaki
洋式 山崎
Katsumi Yamanaka
勝美 山中
Tetsuya Takada
哲也 高田
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の排泄物測定装置の制御仕様では、排泄
物測定装置の測定値を信頼性あるものとすることができ
る反面、排泄物測定装置が作動している間に局部洗浄装
置を使用することができずに使い勝手が悪くなる場合が
ある。 【解決手段】 局部洗浄装置と共に使用される排泄物測
定装置において、局部洗浄装置の便座部への着座から所
定の一定時間経過以降は、排泄物測定装置の採尿動作を
禁止するようにしたことを特徴とするので、先ず排泄物
測定機能の使用を行って、次いで局部洗浄装置使用とい
う一連のトイレ動作において、測定の信頼性を確保しな
がら使い勝手が悪くなることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局部洗浄機能と排
泄物(尿)採取機能とを同時運転しないようにして、排
泄物測定の信頼性を高めた排泄物測定機能付きの局部洗
浄装置あるいは局部洗浄機能付き便器に据え付けられる
排泄物測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−324453号に見られるも
のを詳述すると、以下の通りである。この装置は、排泄
物測定機能と人体局部洗浄手段を兼備した衛生洗浄装置
において、排泄物測定中に洗浄水が飛散し、排泄物成分
検出信頼性が低下するのを防止するものであり、排泄物
測定手段の操作信号が与えられた場合に、衛生洗浄装置
の人体局部洗浄機能の作動を停止して、排泄物測定モー
ドが作動するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の排泄物測定装置
の制御仕様では、排泄物測定装置の測定値を信頼性ある
ものとすることができる反面、排泄物測定装置が作動し
ている間に局部洗浄装置を使用することができずに使い
勝手が悪くなる場合がある。本発明は、上記課題を解決
するためになされたもので、本発明の目的は、先ず排泄
物測定機能の使用を行って、次いで局部洗浄装置使用と
いう一連のトイレ動作において、測定の信頼性を確保し
ながら使い勝手を向上させる排泄物測定機能の制御仕様
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び効果】上記目的を達成
するために第1の発明は、局部洗浄手段と、排泄物採取
手段と、採取された排泄物の成分等を測定する排泄物測
定手段とを備えたトイレ装置において、便座への着座時
間を検出する着座時間検出手段と、局部洗浄手段の動作
を指示する局部洗浄指示手段と、排泄物採取手段の動作
を指示する採取指示手段と、採取指示手段及び着座時間
検出手段の状態に基づき排泄物採取手段の動作を決定
し、排泄物採取手段に動作指令を行う制御手段とを設け
たことを特徴とする。この発明によれば、便座への着座
時間と採取指示手段の操作タイミングとを関連づけて排
泄物採取手段を動作させられるので、着座時間を基にし
て排泄物採取手段の使用可能時間を適切に定めれば、局
部洗浄手段と排泄物採取手段を同時に動作するのを防ぐ
ことができ、排泄物測定手段の測定信頼性を十分に確保
できる。しいては、先ず排泄物測定機能の使用を行っ
て、次いで衛生洗浄装置使用という一連のトイレ動作に
おいて、測定の信頼性を確保しながら使い勝手が悪くな
ることがない。
【0005】上記目的を達成するために第2の発明は、
局部洗浄手段と、排泄物採取手段と、採取された排泄物
の成分等を測定する排泄物測定手段とを備えたトイレ装
置において、局部洗浄手段の動作を指示する局部洗浄指
示手段と、排泄物採取手段の動作を指示する採取指示手
段と、局部洗浄指示手段に基づき局部洗浄手段に動作指
令を行うと共に採取指示手段に基づき排泄物採取手段に
動作指令を行う制御手段とを設け、該制御手段は、排泄
物採取手段の動作中の局部洗浄指示手段による動作開始
指令に基づき、排泄物採取手段の動作を停止して局部洗
浄手段の動作を開始することを特徴とする。この発明に
よれば、排泄物採取手段の動作中であっても、局部洗浄
指示手段の操作があれば排泄物採取を停止し局部洗浄を
開始するので、局部洗浄手段と排泄物採取手段を同時に
動作するのを防ぐことができ、排泄物測定手段の測定信
頼性を十分に確保でき、さらには局部洗浄指示により局
部洗浄手段を優先的に動作させる。しいては、先ず排泄
物測定機能の使用を行って、次いで衛生洗浄装置使用と
いう一連のトイレ動作において、測定の信頼性を確保し
ながら使い勝手が悪くなることがない。
【0006】上記目的を達成するために第3の発明は、
局部洗浄手段と、排泄物採取手段と、採取された排泄物
の成分等を測定する排泄物測定手段とを備えたトイレ装
置において、局部洗浄手段の動作を指示する局部洗浄指
示手段と、排泄物採取手段の動作を指示する採取指示手
段と、局部洗浄指示手段に基づき局部洗浄手段に動作指
令を行うと共に採取指示手段に基づき排泄物採取手段に
動作指令を行う制御手段とを設け、該制御手段は、排泄
物採取手段の動作中に局部洗浄指示手段による動作開始
指令があった場合は、排泄物採取手段の採取動作が完了
するまで局部洗浄手段の動作を待機させ、排泄物採取完
了後、局部洗浄動作を開始することを特徴とする。この
発明によれば、排泄物採取中に局部洗浄指示手段が操作
されると、排泄物採取が完了するまで局部洗浄を待機さ
せるので、局部洗浄手段と排泄物採取手段を同時に動作
するのを防ぐことができ、排泄物測定手段の測定信頼性
を十分に確保できる。しいては、先ず排泄物測定機能の
使用を行って、次いで衛生洗浄装置使用という一連のト
イレ動作において、測定の信頼性を確保しながら使い勝
手が悪くなることがない。
【0007】上記目的を達成するために第4の発明は、
局部洗浄装置と共に使用される排泄物測定装置におい
て、局部洗浄装置の便座への着座から所定時間経過以降
は、排泄物測定装置の採尿動作を禁止するように制御す
ることを特徴とする。よって、この発明では、着座時間
が、排尿を終えるように予め設定された所定時間に達す
るまでは排泄物測定装置の採尿動作を実行可能とし、所
定時間経過後は採尿動作を禁止するため、局部洗浄手段
と排泄物採取手段を同時に動作するのを防ぐことがで
き、排泄物測定手段の測定信頼性を十分に確保できる。
しいては、先ず排泄物測定機能の使用を行って、次いで
衛生洗浄装置使用という一連のトイレ動作において、測
定の信頼性を確保しながら使い勝手が悪くなることがな
い。
【0008】上記目的を達成するために第5の発明は、
排泄物測定機能を有する局部洗浄装置において、局部洗
浄装置の便座への着座から所定時間経過以降は、排泄物
測定機能の採尿動作を禁止するように制御することを特
徴とする。よって、この発明では、着座時間が、排尿を
終えるように予め設定された所定時間に達するまでは排
泄物測定装置の採尿動作を実行可能とし、所定時間経過
後は採尿動作を禁止するため、局部洗浄手段と排泄物採
取手段を同時に動作するのを防ぐことができ、排泄物測
定手段の測定信頼性を十分に確保できる。しいては、先
ず排泄物測定機能の使用を行って、次いで衛生洗浄装置
使用という一連のトイレ動作において、測定の信頼性を
確保しながら使い勝手が悪くなることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態につき、以下
説明する。なお、局部洗浄手段とは、お尻洗浄ノズルや
ビデ洗浄ノズルにより湯水を人体局部に噴射して洗浄す
るものを指し、排泄物採取手段とは、大便や尿を適量採
取するためのものを指し、排泄物測定手段とは、採取さ
れた大便や尿の特定成分等を測定するためのバイオセン
サーや光学センサーを具備するものである。
【0010】本発明の排泄物測定機能付きトイレ装置の
第1形態は、局部洗浄手段と、排泄物採取手段と、採取
された排泄物の成分等を測定する排泄物測定手段とを備
えたトイレ装置において、便座への着座時間を検出する
着座時間検出手段と、局部洗浄手段の動作を指示する局
部洗浄指示手段と、排泄物採取手段の動作を指示する採
取指示手段と、採取指示手段及び着座時間検出手段とに
基づき排泄物採取手段の動作を決定し、排泄物採取手段
に動作指令を行う制御手段とを設けたものである。赤外
線反射式や静電容量検知式等の着座検出センサーにより
便座への人体着座を検出すると共に、タイマにより着座
検出センサーの稼動時間を計時して、着座時間を測定す
る。そして、便座への着座時間が所定時間以上となった
際には、制御手段は、採取指示手段による採取指令にか
かわらず排泄物採取手段の動作を禁止させる。すなわ
ち、人の排尿動作は、比較的便座への着座後速やかに行
われることが多いため、平均的な排尿完了時間を所定時
間として予め定めておけば、排尿完了想定時間を超えて
排泄物の採取を指示されても排尿が行われていないの
で、排泄物採取手段は動作させないのである。
【0011】この場合において、着座時間が、予め定め
られた第2所定時間以内では、制御手段は、局部洗浄指
示手段による洗浄指令にかかわらず局部洗浄手段の動作
を禁止するのが良い。局部洗浄は、排尿あるいは排便後
に行われることが多く、便座への着座後ただちに局部洗
浄を行なうことはまずありえない。そのため、第2所定
時間以内に局部洗浄が指示されたら、それは誤操作はい
たずらであるとみなして、局部洗浄は行なわないのであ
る。さらに、局部洗浄指示手段は、局部洗浄動作を終了
させる局部洗浄停止スイッチを有し、その局部洗浄停止
スイッチの操作により、排泄物採取手段の動作禁止を解
除するようにしても良い。このようにすれば、局部洗浄
動作後に尿意を催した場合においても、採尿及び尿成分
の測定動作を行なうことができる。なお、排泄物採取手
段の動作禁止の解除は、局部洗浄停止スイッチの操作か
らある程度の時間経過した後に行うようにするのが好ま
しい。
【0012】本発明の排泄物測定機能付きトイレ装置の
第2形態は、局部洗浄手段と、排泄物採取手段と、採取
された排泄物の成分等を測定する排泄物測定手段とを備
えたトイレ装置において、局部洗浄手段の動作を指示す
る局部洗浄指示手段と、排泄物採取手段の動作を指示す
る採取指示手段と、局部洗浄指示手段に基づき局部洗浄
手段に動作指令を行うと共に採取指示手段に基づき排泄
物採取手段に動作指令を行う制御手段とを設け、この制
御手段は、排泄物採取手段の動作中に局部洗浄指示手段
による動作開始指令に基づき、排泄物採取手段の動作を
停止して局部洗浄手段の動作を開始するものである。す
なわち、排泄物採取手段の動作中に局部洗浄指令があっ
た場合は、排泄物採取動作を途中で停止して、局部洗浄
を優先的に行なうのである。また、この制御手段は、局
部洗浄手段の動作中に採取指示手段による動作開始指令
に基づき、局部洗浄手段の動作を停止して排泄物採取手
段の動作を開始するようにしてもよい。
【0013】本発明の排泄物測定機能付きトイレ装置の
第3形態は、局部洗浄手段と、排泄物採取手段と、採取
された排泄物の成分等を測定する排泄物測定手段とを備
えたトイレ装置において、局部洗浄手段の動作を指示す
る局部洗浄指示手段と、排泄物採取手段の動作を指示す
る採取指示手段と、局部洗浄指示手段に基づき局部洗浄
手段に動作指令を行うと共に採取指示手段に基づき排泄
物採取手段に動作指令を行う制御手段とを設け、該制御
手段は、排泄物採取手段の動作中に局部洗浄指示手段に
よる動作開始指令に基づき、排泄物採取手段の採取動作
が完了するまで局部洗浄手段の動作を待機させ、排泄物
採取完了後、局部洗浄動作を開始するものである。すな
わち、排泄物採取中に局部洗浄指令があった場合は、排
泄物採取完了を待って局部洗浄を行なうのである。排泄
物採取動作が実際の採取動作であった場合には、排泄物
採取動作を途中で停止してしまうと十分な測定ができな
い可能性があるので、採取動作完了を優先するのであ
る。一方、排泄物採取動作が使用者の誤動作によるもの
やいたずらによるものであった場合には、排尿していな
い状態で排泄物採取手段を動作させるので、いつまでた
っても採取動作が完了しないことになるので、この場合
には採取動作に時間制限を持たせるようにして、制限時
間がくれば排泄物採取動作から局部洗浄動作に移行する
ようにすればよい。また、この装置に、局部洗浄手段の
動作待機を報知する報知手段を設ければ、局部洗浄指示
手段を操作しても局部洗浄を行わない場合は、報知手段
により局部洗浄手段の動作を待機していることがわかる
ので、装置の故障と間違うことがない。
【0014】なお、局部洗浄指示手段によりトイレ装置
の局部洗浄動作を指示するのみでなく、局部乾燥動作や
脱臭動作を指示するようにしてもよい。
【0015】また、これまで説明したトイレ装置では、
局部洗浄機能と排泄物採取機能及び排泄物測定機能を、
一体的に構成されている必要はなく、それぞれが独立し
た分割体であってもよい。その場合には、各分割体同士
が有線あるいは無線で制御信号のやり取りをするように
しておけばよい。
【0016】次に、本発明の別の形態である制御方法に
つき説明する。局部洗浄装置と共に使用される排泄物測
定装置の制御方法として、局部洗浄装置の便座への着座
から所定時間経過以降は、排泄物測定装置の採尿動作を
禁止するように制御する。ここで、排泄物測定機能の採
尿動作の禁止信号は、有線もしくは無線で局部洗浄装置
の制御部より排泄物測定機能の制御部に伝送される。よ
って、排泄物測定装置の動作禁止を自動的に実現するこ
とが可能であり、測定値の信頼性が低下することが無
い。また、排泄物測定機能の制御部は、局部洗浄装置の
便座に使用者が着座していることを表わす着座信号を、
有線もしくは無線で局部洗浄装置の制御部より伝送され
るものとしてもよい。さらには、排泄物測定装置は使用
者が局部洗浄装置の便座に着座したことを検知する着座
センサーを有すると共に、そのセンサーの着座信号より
起算される一定時間経過以降は、排泄物測定装置の採尿
動作を禁止するようにしてもよい。これらの方法におい
て、局部洗浄装置の便座部への着座から、排泄物測定装
置の採尿動作を禁止するまでの所定時間として、人の排
尿時間が十分に収まる1分間以内の時間を選定するのが
好ましい。
【0017】また、本発明のさらに別の形態である、排
泄物測定機能を有する局部洗浄装置の制御方法において
は、局部洗浄装置の便座への着座から所定時間経過以降
は、排泄物測定機能の採尿動作を禁止するように制御す
る。ここで、排泄物測定機能の採尿動作の禁止信号は、
有線もしくは無線で局部洗浄装置の制御部より排泄物測
定機能の制御部に伝送される。または、排泄物測定機能
の制御部は、局部洗浄装置の便座に使用者が着座してい
ることを表わす着座信号を、有線もしくは無線で局部洗
浄装置の制御部より伝送される。いずれの方法において
も、局部洗浄装置の便座部への着座から、排泄物測定装
置の採尿動作を禁止するまでの所定時間として、人の排
尿時間が十分に収まる1分間以内の時間を選定するのが
好ましい。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例につき、図を参照しな
がら説明する。図1は本発明を実施した排泄物測定装置
を洋風大便器に取り付けた第一の実施例を示す斜視図で
ある。便器1には、使用者の排泄物を下水に排出するた
めの水を貯えるロータンク2が取り付けられている。便
器1のリム面1−aには局部洗浄装置本体3が固定さ
れ、局部洗浄装置本体3には使用者が排泄行為のために
着座する便座4と、その便座4を覆う便ふた5が回動自
在に固定されている。また、便器1のリム面1−aの前
方部には、便器1の便鉢内部を回動する採尿アーム7
と、採尿アーム7に回動動作させる駆動機構(図示せ
ず)とを有する採尿器6が固定され、採尿アーム7は駆
動機構によって使用者の排泄経路に向けて回動し、使用
者の排泄物(尿)採取動作を実施する。採取された排泄
物は搬送経路を通じて、便器1とは独立して設けられた
計測機7に送られ、計測機7において、排泄物に含まれ
る成分の定性、定量測定が行われ、その分析結果が使用
者に対して開示されることになる。採尿器6、および、
採尿アーム7は図示しないポンプ機構によってロータン
ク2より取水管9を介して取り出される水により、測定
系と合わせて外郭の洗浄が行われ、外郭の清浄化を図る
とともに測定系の汚れによる測定信頼性低下を防止する
ことになる。
【0019】局部洗浄装置本体3と計測機8との間で
は、局部洗浄装置本体3に設けられた通信手段である赤
外線投受光装置10と、計測機8に設けられた通信手段
である赤外線投受光装置11とにより信号伝送がなされ
ている。本実施例では信号伝達の手段として赤外線通信
としたが、無線の電波信号としてもよいし、両装置を制
御通信線で結線した有線の信号線接続としてもよい。局
部洗浄装置本体3には、使用者の便座4への着座を検出
する着座検出手段として、重量検知、静電容量検知、赤
外線の反射・透過検知などの各種センサー機構が設けら
れている。
【0020】後記するフローチャートで詳細を後述する
が、一連のトイレ動作において、排尿→尿の定量・定性
測定→大便排泄→局部洗浄という流れが一般的であるた
め、便座4への着座から所定の一定時間経過以降は、排
泄物測定装置の採尿動作を禁止するようにしておけば、
採尿器6によって駆動される採尿アーム7に大便の洗浄
による飛沫が付着する恐れが無い。大便にはビリルビン
などの小便の定量・定性分析の妨害物質が含まれている
ため、小便の測定においては大便の付着を防止すること
によって、小便測定の信頼性が確保されることになる。
【0021】排泄物測定装置の採尿動作を禁止判断は、
局部洗浄装置本体3に設けられた通信手段10から、計
測機8に設けられた通信手段11に向けて動作禁止信号
を送信してもよいし、着座信号だけを送信して、計測機
8の図示しない制御部が動作禁止を判断するようにして
もよい。先ず排泄物測定機能の使用を行って、次いで局
部洗浄装置使用という一連のトイレ動作において、排泄
物測定装置の動作禁止を自動的に実現することが可能で
あり、測定の信頼性を確保しながら使い勝手が悪くなる
ことがない。
【0022】なお、着座検出手段としては局部洗浄装置
本体3のセンサー機構が着座を検出して、そのデータを
排泄物測定装置に伝送する例を示したが、使用者が便座
3に座ったことを検出する手段は計測機8が有してもよ
い。すなわち、計測機8の前面に赤外線・超音波・焦電
センサー等を配して使用者が便座3に着座したことを検
知し、それをタイマーの起点として排泄物測定装置の動
作禁止を実施すれば、局部洗浄装置と排泄物測定装置の
間の信号伝達を廃止することが可能である。計測機8を
トイレ内部のどこに設置するかという面で制約条件は発
生するが、局部洗浄装置本体3と排泄物測定装置の計測
機8の通信が不要であり、設計的な自由度を向上させる
ことができる。
【0023】図2は本発明を実施した排泄物測定機能付
き局部洗浄装置の第一の実施例を示す斜視図である。局
部洗浄装置本体3には使用者が排泄行為のために着座す
る便座4と、その便座4を覆う便ふた5が回動自在に固
定されている。局部洗浄装置本体3は図示しない便器の
リム面に固定されている。計測機8に設けられた図示し
ない駆動機構によって、使用者の排泄経路に向けて便器
1の便鉢内部を回動する採尿アーム7は、使用者の排泄
物採取動作を実施する。採尿器6は本例においては、採
尿アーム7を清浄に保つ洗浄機能だけを果たしている。
本実施例は排泄物測定機と局部洗浄装置が一体になった
構成を示しているだけであり、機能的には第一図の実施
例と同じである。局部洗浄装置の洗浄に関する制御部
と、排泄物測定機能の制御部は一体化してもよいし、機
能別に別体としてもよい。制御部を別体とした場合、両
者の信号伝達は内部で有線接続してもよいが、第一図の
実施例で示したように外郭の外で信号伝送を行う無線方
式を採用すれば、既に設計が完了している商品に対して
排泄物測定機能を加えたい時に便利である。
【0024】図3は本発明を実施した排泄物測定機能付
き局部洗浄装置のシステムブロック図である。採尿アー
ム洗浄水を得る案として、局部洗浄装置本体の各部より
洗浄水を分離する3案が開示されてある。1案は局部洗
浄装置内の熱交換ユニットより上流の三方弁から局部洗
浄水と採尿アーム洗浄水を分離させる案である。2案は
局部洗浄装置の給水入口部である分岐アダプタから分離
する案である。3案は局部洗浄装置内の熱交換ユニット
より下流の流調ユニットから分離させる案であり、ここ
では採尿アーム洗浄水を湯とすることができる。測定系
の配管の洗浄と、採尿アームの洗浄を行うだけであるか
ら、分岐する部分に制約はない。本実施例では局部洗浄
機能の制御部と、排泄物測定機能の制御部が、無線の赤
外線通信で信号伝達されていることを示しているが、図
1、図2の実施例で示したように、信号伝達の媒体は赤
外線に限ったものではない。
【0025】図4は本発明の動作禁止に関するフローチ
ャートである。局部洗浄装置の着座から所定時間経過す
るまで排泄物測定機能の動作を受け付け、所定時間以上
を経過したら排泄物測定機能の動作受付を禁止して、使
用者局部の洗浄に伴う主には大便の飛沫が排泄物測定装
置の採尿部に被ることを防止することで、測定信頼性を
確保することを示している。この所定時間としては、最
大値を1分間として適宜設定すれば、先ず排泄物測定機
能の使用を行って、次いで局部洗浄装置使用という一連
のトイレ動作において、排泄物測定装置の動作禁止を自
動的に実現することが可能であり、測定の信頼性を確保
しながら使い勝手が悪くなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した排泄物測定装置を洋風大便
器に取り付けた第一の実施例を示す斜視図である。
【図2】 本発明を実施した排泄物測定機能付き局部洗
浄装置の第一の実施例を示すである。
【図3】 本発明を実施した排泄物測定機能付き局部洗
浄装置のシステムブロック図である。
【図4】 本発明の動作禁止に関するフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 便器 1−a リム面 2 ロータンク 3 局部洗浄装置本体 4 便座 5 便ふた 6 採尿器 7 採尿アーム 8 計測機 9 取水管 10 通信手段 11 通信手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2D038 JH07 KA00 KA03 ZA03 2G045 AA15 AA36 BB14 CB03 JA07

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 局部洗浄手段と、排泄物採取手段と、採
    取された排泄物の成分等を測定する排泄物測定手段とを
    備えたトイレ装置において、便座への着座時間を検出す
    る着座時間検出手段と、局部洗浄手段の動作を指示する
    局部洗浄指示手段と、排泄物採取手段の動作を指示する
    採取指示手段と、採取指示手段及び着座時間検出手段の
    状態に基づき排泄物採取手段の動作を決定し、排泄物採
    取手段に動作指令を行う制御手段とを設けたことを特徴
    とする排泄物測定機能付きトイレ装置。
  2. 【請求項2】 前記便座への着座を検出する着座検出手
    段と着座検出手段による着座検出後の時間を計る計時手
    段により、着座時間検出手段を構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の排泄物測定機能付きトイレ装置。
  3. 【請求項3】 前記着座時間検出手段が、便座への着座
    を所定時間以上検出した際には、前記制御手段は、採取
    指示手段による採取指令にかかわらず排泄物採取手段の
    動作を禁止することを特徴とする請求項1記載の排泄物
    測定機能付きトイレ装置。
  4. 【請求項4】 前記所定時間以内は、前記制御手段は、
    局部洗浄指示手段による洗浄指令にかかわらず局部洗浄
    手段の動作を禁止することを特徴とする請求項3記載の
    排泄物測定機能付きトイレ装置。
  5. 【請求項5】 前記局部洗浄指示手段は、局部洗浄手段
    の洗浄動作を停止させる局部洗浄停止スイッチを有し、
    該局部洗浄停止スイッチの操作に基づき、前記排泄物採
    取手段の動作禁止を解除することを特徴とする請求項3
    記載の排泄物測定機能付きトイレ装置。
  6. 【請求項6】 前記排泄物採取手段の動作禁止の解除
    は、局部洗浄停止スイッチの操作から所定時間経過後に
    なすことを特徴とする請求項5記載の排泄物測定機能付
    きトイレ装置。
  7. 【請求項7】 局部洗浄手段と、排泄物採取手段と、採
    取された排泄物の成分等を測定する排泄物測定手段とを
    備えたトイレ装置において、局部洗浄手段の動作を指示
    する局部洗浄指示手段と、排泄物採取手段の動作を指示
    する採取指示手段と、局部洗浄指示手段に基づき局部洗
    浄手段に動作指令を行うと共に採取指示手段に基づき排
    泄物採取手段に動作指令を行う制御手段とを設け、該制
    御手段は、排泄物採取手段の動作中の局部洗浄指示手段
    による動作開始指令に基づき、排泄物採取手段の動作を
    停止して局部洗浄手段の動作を開始することを特徴とす
    る排泄物測定機能付きトイレ装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、局部洗浄手段の動作中
    に採取指示手段による動作開始指令に基づき、局部洗浄
    手段の動作を停止して排泄物採取手段の動作を開始する
    ことを特徴とする請求項7記載の排泄物測定機能付きト
    イレ装置。
  9. 【請求項9】 局部洗浄手段と、排泄物採取手段と、採
    取された排泄物の成分等を測定する排泄物測定手段とを
    備えたトイレ装置において、局部洗浄手段の動作を指示
    する局部洗浄指示手段と、排泄物採取手段の動作を指示
    する採取指示手段と、局部洗浄指示手段に基づき局部洗
    浄手段に動作指令を行うと共に採取指示手段に基づき排
    泄物採取手段に動作指令を行う制御手段とを設け、該制
    御手段は、排泄物採取手段の動作中に局部洗浄指示手段
    による動作開始指令があった場合は、排泄物採取手段の
    採取動作が完了するまで局部洗浄手段の動作を待機さ
    せ、排泄物採取完了後、局部洗浄動作を開始することを
    特徴とする排泄物測定機能付きトイレ装置。
  10. 【請求項10】 前記局部洗浄手段の動作待機を報知す
    る報知手段を設けたことを特徴とする請求項9記載の排
    泄物測定機能付きトイレ装置。
  11. 【請求項11】 局部洗浄装置と共に使用される排泄物
    測定装置において、局部洗浄装置の便座への着座から所
    定時間経過以降は、排泄物測定装置の採尿動作を禁止す
    るように制御することを特徴とする排泄物測定装置の制
    御方法。
  12. 【請求項12】 排泄物測定機能の採尿動作の禁止信号
    は、有線もしくは無線で局部洗浄装置の制御部より排泄
    物測定機能の制御部に伝送されることを特徴とする請求
    項11記載の排泄物測定装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 排泄物測定機能の制御部は、局部洗浄
    装置の便座に使用者が着座していることを表わす信号
    を、有線もしくは無線で局部洗浄装置の制御部より伝送
    されることを特徴とする請求項11記載の排泄物測定装
    置の制御方法。
  14. 【請求項14】 排泄物測定装置は使用者が局部洗浄装
    置の便座に着座したことを検知するセンサー機構を有す
    ると共に、前記センサー機構が検知する着座信号より起
    算される一定時間経過以降は、排泄物測定装置の採尿動
    作を禁止するようにしたことを特徴とする請求項11記
    載の排泄物測定装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 局部洗浄装置の便座部への着座から、
    排泄物測定装置の採尿動作を禁止するまでの所定時間と
    して、1分間以内の時間を選定したことを特徴とする請
    求項11〜14のいずれか1項に記載の排泄物測定装置
    の制御方法。
  16. 【請求項16】 排泄物測定機能を有する局部洗浄装置
    において、局部洗浄装置の便座への着座から所定時間経
    過以降は、排泄物測定機能の採尿動作を禁止するように
    制御することを特徴とする局部洗浄装置の制御方法。
  17. 【請求項17】 排泄物測定機能の採尿動作の禁止信号
    は、有線もしくは無線で局部洗浄装置の制御部より排泄
    物測定機能の制御部に伝送されることを特徴とする請求
    項16記載の局部洗浄装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 排泄物測定機能の制御部は、局部洗浄
    装置の便座に使用者が着座していることを表わす信号
    を、有線もしくは無線で局部洗浄装置の制御部より伝送
    されることを特徴とする請求項16記載の局部洗浄装置
    の制御方法。
  19. 【請求項19】 局部洗浄装置の便座部への着座から、
    排泄物測定装置の採尿動作を禁止するまでの所定時間と
    して、1分間以内の時間を選定したことを特徴とする請
    求項16〜18のいずれか1項に記載の局部洗浄装置の
    制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014130150A (ja) * 2014-02-04 2014-07-10 Toto Ltd 健康状態測定装置

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