JP2002060619A - 熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂組成物Info
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Abstract
状珪酸塩複合体からなる熱可塑性樹脂組成物であり、
(B)が(B−1)膨潤性層状珪酸塩を(B−2)塩基
性染料でイオン交換して得られる層状珪酸塩複合体であ
って、(A)100重量部に対して(B)を(B−1)
の最終濃度が0.1〜10重量部となるように含有させ
ることを特徴とする熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂
組成物。 【効果】 成形品の機械的物性を維持しながら反りが改
良される。
Description
れ、成型品の反りの少ない芳香族含有ポリアミド樹脂組
成物に関する。
械的強度・難燃性などの特徴に優れ、スーパーエンジニ
アリングプラスチックとして金属代替分野に幅広く用い
られている。
えばバーンインソケットやPGAソケットなどIC用ソ
ケットの材料としての用途が多くなってきている。この
種の用途では使用環境の雰囲気温度がたとえば室温から
150℃付近といった広い領域にわたることがあり、成
形品の形状安定性が特に重視される。特に昨今のように
成形品の肉厚が薄くなり、充填に要する射出圧力が大き
くなると、成形品内部の残存応力が大きくなり、「反
り」が顕著となる傾向にある。またガラス繊維などの無
機繊維を充填して用いる場合は繊維の配向に伴う成形品
の収縮率の異方性が生じ、さらに「反り」が生じ易くな
る。
ブック」(日本ゴム協会ゴム工業技術員会、1980、
大成社)などに開示されているように、雲母やガラスフ
レーク、タルク、セリサイト、カオリナイト、窒化ほう
素、黒鉛、金属フレークなどの板状でアスペクト比の大
きな無機フィラーを添加することで、反りを低減できる
技術がある。しかしこの場合、これらの無機フィラーを
10〜30重量部も添加する必要があり、組成物の機械
的物性を害する、比重が大きくなるなどの問題があっ
た。
は膨潤性層状珪酸塩をアザビシクロ環化合物で処理し、
ついでこれを熱可塑性樹脂に接触させて、層状珪酸塩を
樹脂中で剥離させる技術が開示されている。この手法に
よれば、アスペクト比の大きな板状無機フィラーを通常
よりも細かなレベルで分散させられるため、少量で反り
に対する効果があると期待されるが、用いられるアザビ
シクロ環化合物の耐熱性が充分ではないため適用できる
樹脂に制限が加わるという問題がある。具体的には、ポ
リカプロアミド(ナイロン6)、ポリオキシメチレン
(POM)といったいわゆる汎用エンプラまでが限界で
あり、芳香族含有ポリアミド樹脂のようなさらに成形加
工温度の高い樹脂に上記技術を応用すると、アザビシク
ロ環化合物が分解して当初の目的を達成できないばかり
か、変色や機械的物性の低下が起こる欠点があった。
対し、機械的物性に優れ、成形品の反りの小さい芳香族
含有ポリアミド樹脂組成物を提供することを目的とす
る。
解決すべく鋭意研究を行った結果、芳香族含有ポリアミ
ド樹脂に塩基性染料でイオン交換した膨潤性層状珪酸塩
を添加し、かつ混練機中で溶融混練して動的な層剥離分
散を起こすことで上記目的を達成することを見いだし、
本発明を完成するに至った。
載された事項により特定される。 [1]芳香族含有ポリアミド樹脂〔成分(A)〕と、層
状珪酸塩複合体〔成分(B)〕とを含む熱可塑性芳香族
含有ポリアミド樹脂組成物であって、前記層状珪酸塩複
合体〔成分(B)〕が、塩基性染料のカチオン原子団を
含んでなるものであることを特徴とする熱可塑性芳香族
含有ポリアミド樹脂組成物。 [2]塩基性染料のカチオン原子団が、下記式(1)お
よび/または式(2)で表わされるものである、[1]
に記載の熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂組成物。
素数1〜20のアルキル基または水素原子を表わし、芳
香環はアルキル、アリール、ハロゲン、その他の基で置
換されていて良い。) [3]成分(A)と成分(B)の重量比が、成分(A)
100重量部を基準として、成分(B)中の無機成分が
0.1以上10重量部であることを特徴とする[1]ま
たは[2]に記載の熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂
組成物。 [4]塩基性染料のカチオン原子団を有する層状珪酸塩
複合体〔成分(B)〕が、膨潤性層状珪酸塩のアルカリ
金属を、塩基性染料塩でイオン交換して得られるもので
あることを特徴とする、[1]乃至[3]いずれかに記
載の熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂組成物。 [5]成分(B)層状珪酸塩複合体における塩基性染料
のイオン含有比が、使用した膨潤性層状珪酸塩のイオン
交換容量を基準として、0.3〜1.5の範囲であるこ
とを特徴とする[1]乃至[4]いずれかに記載の熱可
塑性芳香族含有ポリアミド樹脂組成物。 [6]さらに添加剤として、炭素繊維、ガラス繊維、金
属繊維、セラミック繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、
及び、炭化ケイ素繊維からなる群から選択された少なく
とも一種の無機繊維を、成分(A)と成分(B)の合計
重量100重量部を基準として、0.1〜50重量部添
加することを特徴とする[1]乃至[5]いずれかに記
載の熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂組成物。 [7][1]乃至[6]いずれかに記載の熱可塑性芳香
族含有ポリアミド樹脂組成物を成型して得られる電気ま
たは電子部品。
有ポリアミド樹脂は、ジカルボン酸と、脂肪族ジアミン
からなるジアミン成分とからなる繰り返し単位から構成
されるものである。ジカルボン酸は、好ましくはテレフ
タル酸を必須のジカルボン酸成分とし、テレフタル酸以
外の芳香族ジカルボン酸および/または炭素原子数4〜
20の脂肪族ジカルボン酸を適宜含むものとすることが
望ましい。このような芳香環含有ポリアミド樹脂は、特
開平7-53715号公報などに記載の公知の方法で製造でき
る。ジカルボン酸成分はテレフタル酸が20〜100モ
ル%と、テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸および
/または炭素原子数4〜20の脂肪族ジカルボン酸0〜
80モル%とからなるものとすることができる。
分の例としては、イソフタル酸、2-メチルテレフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸などを挙げることが出来、
特にイソフタル酸が好ましい。脂肪族ジカルボン酸成分
は炭素数が4〜20、好ましくは6〜12のアルキレン
を有する脂肪族ジカルボン酸であり、コハク酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸などを挙げることが出
来るが、アジピン酸が好ましい。脂肪族ジアミン成分の
例としては1,4-ジアミノブタン、1,6-ジアミノヘキサ
ン、1,7-ジアミノヘプタン、1,8-ジアミノオクタン、1,
9-ジアミノノナン、1,10-ジアミノデカン、1,11-ジアミ
ノウンデカン、1,12-ジアミノドデカンなどを挙げるこ
とが出来、1,6-ジアミノヘキサンが好ましい。
樹脂の極限粘度は0.5〜3.0dl/g、好ましくは0.
8〜1.5dl/gである(30℃の濃硫酸中)。極限粘度
が0.5dl/g未満では機械的物性に劣る場合があり、
3.0dl/gを超えると流動性に劣る場合がある。
とは、(B−1)膨潤性層状珪酸塩を(B−2)塩基性
染料でイオン交換して得られるものである。膨潤性層状
珪酸塩とは、アルミニウムやマグネシウムなどの元素を
含む8面体シートの上下に珪酸4面体シートが重なって
出来る板状結晶層が積層したものであって、層間にナト
リウムやリチウムなどの交換性の陽イオンを有するもの
である。具体的には、スメクタイト族と呼ばれるモンモ
リロナイト、バラデナイト、サポナイト、ヘクトライ
ト、ソーコナイトなどの粘土鉱物を天然産出品として用
いることができるが、次式(3)の一般式で表わされる
人工合成によるフッ素雲母化合物が特に好適である。 α(MF)・β(aMgF2・bMgO)・γSiO2 (3) (Mはアルカリ金属、α、β、γ、a、bはそれぞれ係数
を表わす。0.1≦α≦2、2≦β≦3.5、3≦γ≦4、0
≦a≦1、0≦b≦1、a+b=1) このような合成フッ素雲母化合物は「粘土とともに」
(古賀慎、1997、三共出版)に記載されているよう
に、酸化物、フッ化物、炭酸塩などを1400℃以上に
加熱して、溶融することで合成可能である。また、タル
クを出発原料とし、ケイフッ化アルカリと混合して70
0〜900℃の温度範囲で加熱処理することでも合成可
能である。こうした合成フッ素雲母は、例えば「ソマシ
フ」(コープケミカル(株)社製)などの商標のものが
市場から容易に入手可能である。天然粘土鉱物および合
成フッ素雲母は、単独あるいは2種以上混合して用いら
れる。
染料であり、水溶液中で色素部分が陽イオンとなるもの
である。アンモニウム性窒素または複素環窒素が塩基性
基として作用し、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオ
ンなどのハロゲン陰イオンを対イオンとする。比較的分
子量が大きく全体に共鳴構造を取っているため、通常の
アンモニウム塩やアザビシクロ環化合物と比較して耐熱
性が高い。なかでも下記式(4)および/または式
(5)で表わされるものが特に好適に用いられる。
素数1〜20のアルキル基または水素原子を表わし、芳
香環はアルキル、アリール、ハロゲン、その他の基で置
換されていて良い。Xはハロゲンを表す。) 具体的な例としては、たとえば、ローダミン6G(C.I.
Basic Red 1)、ローダミンB(C.I. Basic Violet 1
0)、サフラニンT(C.I. Basic Red 2)、クリスタル
バイオレット(C.I. Basic Violet 3)、ビクトリアブ
ルーB(C.I. Basic Blue 26)、エチルバイオレット
(C.I. Basic Violet 4)、マラカイトグリーン(C.I.
Basic Green 4)などが挙げられ、これらは単独である
いは2種以上混合して用いられる。
てイオン交換反応を行う場合、膨潤性層状珪酸塩を水で
充分に膨潤させたあと塩基性染料の水溶液を加えて攪拌
する。膨潤性層状珪酸塩の交換性金属イオンが塩基性染
料イオンで置換されて疎水化(すなわち親油化)したも
のを回収・リンス・乾燥することで、層状珪酸塩複合体
が得られる。「複合体」という言葉は、ここでは珪酸塩
の板状結晶層の間に塩基性染料イオンが挿入され、サン
ドイッチ型の構造となっていることを指す。このとき、
塩基性染料のカチオン原子団のイオン含有比が使用した
膨潤性層状珪酸塩のイオン交換容量を基準として、0.
3〜1.5の範囲のものが好ましい。「イオン含有比」
とは以下のことを意味する語である。膨潤性層状珪酸塩
のイオン交換容量はメチレンブルー吸着法(日本ベント
ナイト工業会標準試験法、JBAS-107-91)で測定さ
れる値で、膨潤性層状珪酸塩100gあたりの交換容量
(当量)で表わされる。一方、層状珪酸塩複合体に含ま
れる塩基性染料イオンの量は示差熱/熱天秤測定(DTA-
TG)から有機成分の重量減少として求められ、これをイ
オンの式量と荷数で除して得られる商が当量となる。こ
のときのイオン含有比は数式(1)で表わされる。 イオン含有比=(膨潤性層状珪酸塩100gあたりの吸
着塩基性染料イオン当量)÷(膨潤性層状珪酸塩のイオ
ン交換容量) イオン交換比が0.3以上では疎水化が十分であり、効
果が十分である。また1を超えるということはイオン交
換に与からない塩基性染料イオンが付着していることを
指しているが、1.5以下では物性が良好で好ましい。
イオン含有比のより好ましい範囲は0.5〜1.2であ
り、更に好ましくは0.7〜1.0の範囲である。
は、その無機成分、すなわち膨潤性層状珪酸塩の最終濃
度として0.1〜10重量部の範囲である。例えば層状
珪酸塩複合体に含まれる塩基性染料成分が20重量パー
セントであれば、層状珪酸塩複合体の添加量の0.8倍
の値が上記の範囲に入る必要がある。0.1重量部未満
では目的とする効果が得られない場合があり、10重量
部を超える場合は樹脂の流動性などを害する場合があ
る。
の併用が可能である。ガラス繊維、炭素繊維、金属繊
維、セラミック繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、炭化
ケイ素繊維、などが好ましく用いられ、0.1〜50重
量部の範囲で添加される。0.1重量部以上で補強効果
効果が無い場合があり、50重量部以上では成形性を害
する場合がある。
は(A)芳香族含有ポリアミド樹脂と(B)層状珪酸塩
複合体および必要に応じて(C)無機繊維、その他の成
分を均一混合した後、通常の押出機を用いて連続な生産
が可能である。この場合一軸よりも多軸の押出機が好ま
しく、スクリュー径に対するスクリュー長さの比(L/
D)が25〜50の範囲が好ましい。L/Dが25未満では
混錬が不十分になる場合があり、50を超えると樹脂の
劣化が起こる場合がある。(A)と(B)の組成物をマ
スターバッチとして用いることも可能であり、無機繊維
強化した芳香族含有ポリアミド樹脂組成物などにドライ
ブレンドして成形に供することが出来る。この場合はド
ライブレンド後の膨潤性層状珪酸塩の最終濃度が、請求
項に記載の0.1〜10重量部の範囲にあることが必要
である。
実用に供されるが、押出成形、圧縮成形、トランスファ
ー成形などの公知の成形法によることも可能である。ま
た、本発明の目的を損なわない範囲で、針状・板状・粒
状・その他の形態の無機フィラー適当量配合することも
可能である。針状のものとしては、チタン酸カリウムウ
ィスカー、ほう酸アルミニウムウィスカー、カーボンウ
ィスカー、炭酸カルシウムウィスカー、ワラストナイ
ト、酸化亜鉛ウィスカー、酸化チタンウィスカー、など
が挙げられる。また板状のものとしては、天然/合成雲
母類、ガラスフレーク、タルク、セリサイト、カオリナ
イト、窒化ほう素、黒鉛、金属フレーク、などが挙げら
れる。また粒状のものとしては炭酸マグネシウム、炭酸
カルシウム、ガラスビーズ、シリカ、硫酸バリウム、金
属粉、などが挙げられる。
み、ケイ石粉、二硫化モリブデンなどの耐摩耗性向上
材、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウムなどの難燃性向上材、アスベストなどの耐ト
ラッキング向上材、メタケイ酸カルシウム等の耐酸性向
上材、あるいはケイ藻土、アルミナ、シラスバルン、水
和アルミナ、ハイドロタルサイト、ゼオライト、各種の
金属酸化物等が挙げられる。これらは一種または複数の
ものを選択し用いることが出来る。
可塑性樹脂を目的に応じて適当量配合することも可能で
ある。配合することのできる熱可塑性樹脂としては、ポ
リオレフィン類、ポリスチレン類、ポリカーボネート、
ポリエステル類、脂肪族ポリアミド類、ポリアミドイミ
ド、ポリフェニレンエーテル、ポリアセタール、ポリア
リレート、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルニ
トリル、液晶ポリマー、ポリエーテルケトン類、熱可塑
性ポリイミドなどが挙げられる。また熱可塑性ではない
が、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂や
シリコーン樹脂類は組成物の離型性を改善する上で効果
が大きい。また全芳香族ポリアミド繊維(アラミド)など
も機械的特性を向上する上で好ましい。
いることが出来る。さらに着色料、離型剤、各種安定
剤、可塑剤、オイル類なども本発明の効果を害さない範
囲で添加可能である。
るが、本発明はこれらの実施例によって限定されるもの
ではない。なお、物性等の評価は以下のようにして行っ
た。
有機成分分率(%)はDTA-TGにより測定した。
レーを作成し、150℃の炉内に10時間静置した後で
定盤に載せて隙間ゲージにより反りを測定した。
(株)社製、商品名「ソマシフME−100」、陽イオ
ン交換容量=80meq/100g)を蒸留水に5重量パ
ーセントとなるよう加えて60℃に加温し、ゾルを得
た。ここに、下記式で示される塩基性染料(クリスタル
バイオレット、東京化成(株)製)の水溶液を加えて攪
拌し、そのまま60℃で6時間イオン交換反応を行っ
た。
を行い結晶水を除いた上で、膨潤性層状珪酸塩のイオン
交換容量に対して1.2倍当量となるようにした。反応
液を遠心分離にかけて内容物の回収、次いで洗浄・乾燥
し、層状珪酸塩複合体(以下「複合体1」)を得た。イ
オン含有比は0.95であった。
京化成(株)製)(化10)とした以外は、製造例1と
同様にして層状珪酸塩複合体(以下「複合体2」)を得
た。イオン交換比は0.93であった。
成(株)製)(化11)とした以外は、製造例1と同様
にして層状珪酸塩複合体(以下「複合体3」)を得た。
イオン含有比は0.94であった。
(株)製)を用い、製造例1と同様にして層状珪酸塩複
合体(以下「複合体4」)を得た。イオン含有比は0.
97であった。各製造例で得られた層状珪酸塩複合体に
ついて、特徴を表1にまとめた。 実施例1〜5 前記式(2)の構造式を有する芳香族含有ポリアミド樹
脂(BASF社製、商品名ウルトラゾーンE−101
0、重量平均分子量21400)と製造例1〜3で得ら
れた層状珪酸塩複合体を表1に示す割合で配合したのち
タンブラーミキサーで十分に混合して、スクリュー径3
7mm、L/D=32の二軸押出機にて320℃、スクリ
ュー回転数100rpmで溶融混合し、押出してペレット
状の成型材料組成物を得た。このペレットを用いて35
0〜320℃に設定した射出成型機で試験片に成型し、
それぞれの物性を測定した。結果を表2に示す。
製、RES03-TP78)を併用し、実施例1と同様に評価し
た。結果を表2に示す。
様に評価した。結果を表3に示す。
同様に評価した。結果を表3に示す。
た。結果を表3に示す。
た。結果を表3に示す。
樹脂組成物は、機械的物性に優れ、成形品の反りを改良
する事ができ、これまでの芳香族含有ポリアミド樹脂の
ように用途が制限されず電気・電子分野などへの幅広い
応用が可能である。
Claims (7)
- 【請求項1】 芳香族含有ポリアミド樹脂〔成分
(A)〕と、層状珪酸塩複合体〔成分(B)〕とを含む
熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂組成物であって、前
記層状珪酸塩複合体〔成分(B)〕が、塩基性染料のカ
チオン原子団を含んでなるものであることを特徴とする
熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項2】 塩基性染料のカチオン原子団が、下記式
(1)および/または式(2)で表わされるものであ
る、請求項1に記載の熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹
脂組成物。 【化1】 【化2】 (式中、Rはそれぞれ同一または異なる炭素数1〜20
のアルキル基または水素原子を表わし、芳香環はアルキ
ル、アリール、ハロゲン、その他の基で置換されていて
良い。) - 【請求項3】 成分(A)と成分(B)の重量比が、成
分(A)100重量部を基準として、成分(B)中の無
機成分が0.1以上10重量部であることを特徴とする
請求項1または2に記載の熱可塑性芳香族含有ポリアミ
ド樹脂組成物。 - 【請求項4】 塩基性染料のカチオン原子団を有する層
状珪酸塩複合体〔成分(B)〕が、膨潤性層状珪酸塩の
アルカリ金属を、塩基性染料塩でイオン交換して得られ
るものであることを特徴とする、請求項1乃至3いずれ
かに記載の熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項5】成分(B)層状珪酸塩複合体における塩基
性染料のイオン含有比が、使用した膨潤性層状珪酸塩の
イオン交換容量を基準として、0.3〜1.5の範囲で
あることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の
熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項6】 さらに添加剤として、炭素繊維、ガラス
繊維、金属繊維、セラミック繊維、アルミナ繊維、ボロ
ン繊維、及び、炭化ケイ素繊維からなる群から選択され
た少なくとも一種の無機繊維を、成分(A)と成分
(B)の合計重量100重量部を基準として、0.1〜
50重量部添加することを特徴とする請求項1乃至5い
ずれかに記載の熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂組成
物。 - 【請求項7】 請求項1乃至6いずれかに記載の熱可塑
性芳香族含有ポリアミド樹脂組成物を成型して得られる
電気または電子部品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000251359A JP2002060619A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 熱可塑性芳香族含有ポリアミド樹脂組成物 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018505270A (ja) * | 2015-02-13 | 2018-02-22 | エーエムエス−パテント アクチェンゲゼルシャフト | ポリアミド成形材料及びこの成形材料から製造された成形品 |
US10998586B2 (en) | 2002-11-22 | 2021-05-04 | Milwaukee Electric Tool Corporation | Lithium-based battery pack including a balancing circuit |
-
2000
- 2000-08-22 JP JP2000251359A patent/JP2002060619A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10998586B2 (en) | 2002-11-22 | 2021-05-04 | Milwaukee Electric Tool Corporation | Lithium-based battery pack including a balancing circuit |
JP2018505270A (ja) * | 2015-02-13 | 2018-02-22 | エーエムエス−パテント アクチェンゲゼルシャフト | ポリアミド成形材料及びこの成形材料から製造された成形品 |
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