JP2002060561A - 電線保護用被覆材料 - Google Patents

電線保護用被覆材料

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JP2002060561A
JP2002060561A JP2001161694A JP2001161694A JP2002060561A JP 2002060561 A JP2002060561 A JP 2002060561A JP 2001161694 A JP2001161694 A JP 2001161694A JP 2001161694 A JP2001161694 A JP 2001161694A JP 2002060561 A JP2002060561 A JP 2002060561A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地球環境に優しく、成形性に優れ、かつ
べたつきが少なく、軟質性及び透明性にも優れる電線保
護用被覆材料を提供する。 【解決手段】 下記の(1)及び(2)を満たすプロピ
レン重合体[I]1〜99質量%、 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 及びオレフィン系樹脂[II]99〜1質量%からなる
電線保護用被覆材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線保護用被覆材
料に関し、詳しくは、成形性に優れ、リサイクルが容易
であり、廃棄時や焼却時に塩化水素ガスやダイオキシン
などの有毒ガス等の発生する恐れが少なく地球環境に優
しく、かつべたつきが少なく、軟質性及び透明性にも優
れる新規な電線保護用被覆材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シースやジャケット等の電線保護
用被覆材料としては、ポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレ
ン樹脂が使用されている。ところが、ポリ塩化ビニル樹
脂には加工性を高めたり、柔軟性を付与するために多量
の可塑剤が添加されているのが現状である。そのため、
ポリ塩化ビニル樹脂製の電線保護被覆材料には可塑剤の
ブリードアウトにより、機械特性が変化するという欠点
や、電気的な悪影響を来す恐れなどがある。さらには、
ポリ塩化ビニル樹脂は焼却時に、塩化水素ガスやダイオ
キシン等を発生させるとして、環境衛生面での問題が指
摘されている。また、可塑化に用いられている可塑剤が
環境ホルモンとして人体に悪影響を及ぼすという懸念も
指摘されている。一方、ポリエチレン樹脂には耐環境応
力破壊特性が劣ったりする欠点があった。このため近年
では、代替材料として、ポリオレフィン系樹脂の開発が
盛んに行われている。しかしながら、ポリオレフィン系
樹脂を用いる場合には、柔軟性を発現させるために共重
合させたり、ゴム成分を配合したりする必要がある。こ
のため、低分子量成分や、共重合成分によるべたつきが
生じるといった問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、成形性に優
れ、地球環境に優しく、かつべたつきが少なく、軟質性
及び透明性にも優れる電線保護用被覆材料を提供するこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定のプロピ
レン重合体とオレフィン系重合体からなる電線保護用被
覆材料が、本目的を達成できることを見出し、本発明を
完成するに至った。即ち、本発明は、以下の電線保護用
被覆材料を提供するものである。
【0005】〔1〕 下記の(1)及び(2)を満たす
プロピレン重合体[I]1〜99質量%、 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 及びオレフィン系重合体[II]99〜1質量%からな
る電線保護用被覆材料。
【0006】〔2〕 プロピレン重合体[I]が下記の
(3)を満たすプロピレン重合体である上記〔1〕記載
の電線保護用被覆材料。 (3)テトラリン中135℃にて測定した極限粘度
[η]が1.0〜3.0デシリットル/gである 〔3〕 プロピレン重合体[I]が下記の(4)を満た
すプロピレン重合体である上記〔1〕又は〔2〕に記載
の電線保護用被覆材料。 (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
出する成分量(W25)が20〜100質量%である 〔4〕 プロピレン重合体[I]が2個の架橋基を介し
て架橋構造を形成してなる遷移金属化合物と助触媒から
なるメタロセン触媒を用いて重合させたものである上記
〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の電線保護用被覆材
料。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、特定のプロピレン重合
体[I]1〜99質量%及びオレフィン系重合体[I
I]99〜1質量%からなる電線保護用被覆材料であ
る。本発明における電線保護用被覆材料とは、主として
銅やアルミ・アルミ合金からなる導体(電線)を、機械
的物理的・化学的・磁気的及びねずみや虫等の外的要因
から保護する為に用いられるものであり、目的と用途に
より、繊維、ゴム、プラスチック、紙、金属等の他の材
料と適宜組み合わせて用いてもよい。
【0008】以下、本発明の電線保護用被覆材料につい
て詳しく説明する。本発明の電線保護用被覆材料に用い
られる特定のプロピレン重合体[I]は、下記の(1)
及び(2)を満たすプロピレン重合体である。 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 本発明におけるプロピレン重合体としては、前記(1)
及び(2)を満たせばよいが、メソペンタッド分率(m
mmm)が0.3〜0.6が好ましく、0.4〜0.5
がさらに好ましく、ラセミペンタッド分率(rrrr)
と(1−mmmm)が[rrrr/(1−mmmm)]
≦0.08であることが好ましく、[rrrr/(1−
mmmm)]≦0.06であることがさらに好ましく、
[rrrr/(1−mmmm)]≦0.05であること
が特に好ましい。
【0009】前記プロピレン重合体[I]が、上記の関
係を満たすと、得られる電線保護用被覆材料のべたつき
成分の量と弾性率の低さと透明性のバランスが優れる。
すなわち、弾性率が低く軟質性(柔軟性とも言う)に優
れ、べたつき成分が少なく表面特性(例えば、ブリード
や他の製品へのべたつき成分の移行が少ない等に代表さ
れる)にも優れ、かつ透明性にも優れるという利点があ
る。
【0010】前記プロピレン重合体のメソペンタッド分
率(mmmm)が0.2未満では、べたつきの原因とな
る。0.6を超えると弾性率が高くなり好ましくない。
前記プロピレン重合体の[rrrr/(1−mmm
m)]が0.1を超えるとべたつきの原因となる。
【0011】なお、本発明で用いられるメソペンタッド
分率(mmmm分率)とは、エイ・ザンベリ(A.Za
mbelli)等により「Macromolecule
s,6,925(1973)」で提案された方法に準拠
し、13C−NMRスペクトルのメチル基のシグナルによ
り測定されるポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位
でのメソ分率である。これが大きくなると、立体規則性
が高くなることを意味する。同じくラセミペンタッド分
率(rrrr分率)とは、ポリプロピレン分子鎖中のペ
ンタッド単位でのラセミ分率である。[rrrr/(1
−mmmm)]は、上記のペンタッド単位の分率から求
められ、プロピレン重合体の立体規則性分布の均一さを
表わす指標である。この値が大きくなると立体規則性分
布が広がり、既存触媒系を用いて製造される従来のポリ
プロピレンのように高立体規則性PPとAPPの混合物
となり、べたつきが増し、透明性が低下することを意味
する。なお、13C−NMRスペクトルの測定は、エイ・
ザンベリ(A.Zambelli)等により「Macr
omolecules,8,687(1975)」で提
案されたピークの帰属に従い、下記の装置及び条件にて
行う。
【0012】装置:日本電子(株)製JNM−EX40
0型13C−NMR装置 方法:プロトン完全デカップリング法 濃度:220mg/ミリリットル 溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼンと重ベンゼンの
90:10(容量比)混合溶媒 温度:130℃ パルス幅:45° パルス繰り返し時間:4秒 積算:10000回 本発明におけるプロピレン重合体としては、前記の要件
の他に、 (3)テトラリン中135℃にて測定した極限粘度
[η]が1.0〜3.0デシリットル/gであるものが
好ましい。なかでもより好ましくは1.0〜2.5デシ
リットル/g、特に好ましくは1.1〜2.2デシリッ
トル/gである。極限粘度[η]が1.0デシリットル
/g未満では、べたつきが発生することがある。また
3.0デシリットル/gを超えると、流動性が低下する
ため成形性が不良となることがある。
【0013】さらに、前記(1)、(2)、(3)の要
件の他に、 (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
出する成分量(W25)が20〜100質量%であるも
のが好ましく、30〜100質量%がさらに好ましく、
50〜100質量%が特に好ましく、60〜100質量
%が最も好ましい。W25とは、実施例において述べる
操作法、装置構成及び測定条件の昇温クロマトグラフィ
ーにより測定して求めた溶出曲線におけるTREFのカ
ラム温度25℃において充填剤に吸着されないで溶出す
る成分の量(質量%)である。W25は、プロピレン重
合体が軟質であるか否かを表す指標である。この値が大
きくなると弾性率の低い成分が多くなったり、及び/又
は立体規則性分布の不均一さが広がっていることを意味
する。本発明においては、W25が20%未満では、柔
軟性がなくなり好ましくないことがある。
【0014】本発明におけるプロピレン重合体として
は、さらに下記の〜のいずれかの要件を満たすもの
が好ましい。 ゲルパーミエイション(GPC)法により測定した分
子量分布(Mw/Mn)が4以下、さらに好ましくは
3.5以下、特に好ましくは3以下である。分子量分布
(Mw/Mn)が4を超えるとべたつきが発生したりす
ることがある。なお、上記Mw/Mnは、実施例におい
て述べるゲルパーミエーションクロマトグラフ(GP
C)法により求められる。 DSC測定による融解吸熱量ΔHが30J/g以下で
あると柔軟性が優れ好ましい。ΔHは、軟質であるかな
いかを表す指標でこの値が大きくなると弾性率が高く、
軟質性が低下していることを意味する。 融点(Tm)及び結晶化温度(Tc)があってもなく
てもよいが、軟質性の点からないこと或いは低い値、特
にTmについては100℃以下であることが好ましい。
なお、ΔH、Tm及びTcは、実施例において述べるD
SC測定により求める。 引張弾性率が100MPa以下であることが好まし
く、より好ましくは70MPa以下である。
【0015】本発明に用いられるプロピレン重合体とし
ては、前記(1)及び(2)を満たすものであればよ
く、本発明の目的を損なわない範囲で、プロピレン以外
のコモノマーを2質量%以下共重合させたものであって
も構わない。コモノマーとしては、エチレン,1−ブテ
ン,1−ペンテン,4−メチル−1−ペンテン,1−ヘ
キセン,1−オクテン,1−デセン,1−ドデセン,1
−テトラデセン,1−ヘキサデセン,1−オクタデセ
ン,1−エイコセンなどが挙げられ、本発明において
は、これらのうち一種又は二種以上を用いることができ
る。
【0016】本発明に用いられるプロピレン重合体
[I]の製造方法としては、(A)2個の架橋基を介し
て架橋構造を形成している遷移金属化合物と(B)助触
媒を組み合わせて得られるメタロセン触媒を用いてプロ
ピレンを重合または共重合する方法が好ましい。具体的
に例示すれば、一般式(I)
【0017】
【化1】
【0018】〔式中、Mは周期律表第3〜10族又はラ
ンタノイド系列の金属元素を示し、E 1 及びE2 はそれ
ぞれ置換シクロペンタジエニル基,インデニル基,置換
インデニル基,ヘテロシクロペンタジエニル基,置換ヘ
テロシクロペンタジエニル基,アミド基,ホスフィド
基,炭化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子
であって、A1 及びA2 を介して架橋構造を形成してお
り、またそれらはたがいに同一でも異なっていてもよ
く、Xはσ結合性の配位子を示し、Xが複数ある場合、
複数のXは同じでも異なっていてもよく、他のX,
1 ,E2 又はYと架橋していてもよい。Yはルイス塩
基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異な
っていてもよく、他のY,E1 ,E2 又はXと架橋して
いてもよく、A1 及びA2 は二つの配位子を結合する二
価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素基、炭
素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、
ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−CO−、
−S−、−SO2 −、−Se−、−NR1 −、−PR1
−、−P(O)R1 −、−BR1 −又は−AlR1 −を
示し、R1 は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20
の炭化水素基又は炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水
素基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていても
よい。qは1〜5の整数で〔(Mの原子価)−2〕を示
し、rは0〜3の整数を示す。〕で表される遷移金属化
合物(A)、及び該(A)成分の遷移金属化合物又はそ
の派生物と反応してイオン性の錯体を形成しうる化合物
(B−1)及びアルミノキサン(B−2)から選ばれる
助触媒成分(B)を含有する重合用触媒の存在下、プロ
ピレンを重合又は共重合させる方法が挙げられる。
【0019】一般式(I)で表される遷移金属化合物の
具体例としては、(1,2' −ジメチルシリレン)
(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(3−n−ブチル
インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジ
メチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス
(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(3−フェニルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(4,5
−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレ
ン)ビス(4−イソプロピルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(5,6−ジメチルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチ
ルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス
(4,7−ジ−i−プロピルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(4−フェニルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(3−メ
チル−4−i−プロピルインデニル)ジルコニウムジク
ロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −
ジメチルシリレン)ビス(5,6−ベンゾインデニル)
ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレ
ン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス(3−
メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −イソプロピリデ
ン)−ビス(3−i−プロピルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −イソプロピリデン)−ビス(3−n−ブチルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチ
ルシリレン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス
(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,など及びこれらの化合物におけるジルコ
ニウムをチタン又はハフニウムに置換したものを挙げる
ことができる。
【0020】次に、(B)成分のうちの(B−1)成分
としては、テトラフェニル硼酸トリエチルアンモニウ
ム,テトラフェニル硼酸トリ−n−ブチルアンモニウ
ム,テトラフェニル硼酸トリメチルアンモニウム,テト
ラフェニル硼酸テトラエチルアンモニウム,テトラフェ
ニル硼酸メチル(トリ−n−ブチル)アンモニウム,テ
トラフェニル硼酸ベンジル(トリ−n−ブチル)アンモ
ニウムなどを挙げることができる。
【0021】(B−1)は一種用いてもよく、また二種
以上を組み合わせて用いてもよい。一方、(B−2)成
分のアルミノキサンとしては、メチルアルミノキサン、
エチルアルミノキサン、イソブチルアルミノキサン等が
挙げられる。これらのアルミノキサンは一種用いてもよ
く、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0022】前記重合用触媒としては、上記(A)成分
及び(B)成分に加えて(C)成分として有機アルミニ
ウム化合物を用いることができる。ここで、(C)成分
の有機アルミニウム化合物としては、トリメチルアルミ
ニウム,トリエチルアルミニウム,トリイソプロピルア
ルミニウム,トリイソブチルアルミニウム,ジメチルア
ルミニウムクロリド,ジエチルアルミニウムクロリド,
メチルアルミニウムジクロリド,エチルアルミニウムジ
クロリド,ジメチルアルミニウムフルオリド,ジイソブ
チルアルミニウムヒドリド,ジエチルアルミニウムヒド
リド,エチルアルミニウムセスキクロリド等が挙げられ
る。
【0023】これらの有機アルミニウム化合物は一種用
いてもよく、二種以上を組合せて用いてもよい。ここ
で、プロピレンの重合に際しては、触媒成分の少なくと
も一種を適当な担体に担持して用いることができる。
【0024】重合方法は特に制限されず、スラリー重合
法,気相重合法,塊状重合法,溶液重合法,懸濁重合法
などのいずれの方法を用いてもよいが、塊状重合法,溶
液重合法が特に好ましい。
【0025】重合温度は通常−100〜250℃、反応
原料に対する触媒の使用割合は、原料モノマー/上記
(A)成分(モル比)が好ましくは1〜108 、特に1
00〜105 となることが好ましい。さらに、重合時間
は通常5分〜10時間、反応圧力は通常、常圧〜20M
Pa(gauge)である。
【0026】本発明の電線保護用被覆材料に用いられる
オレフィン系重合体[II]としては、ポリプロピレ
ン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エチ
レン−ジエン共重合体、ポリエチレン、エチレン/α−
オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
水素添加スチレン系エラストマー等が挙げられる。
【0027】本発明の電線保護用被覆材料は、前記プロ
ピレン重合体[I]1〜99質量%とオレフィン系重合
体[II]99〜1質量%からなる。好ましくは、前記
プロピレン重合体[I]10〜80質量%とオレフィン
系重合体[II]90〜20質量%からなる。さらに好
ましくは、前記プロピレン重合体[I]25〜75質量
%とオレフィン系重合体[II]75〜25質量%から
なる。特に好ましくは、前記プロピレン重合体[I]4
0〜75質量%とオレフィン系重合体[II]60〜2
5質量%からなる。 (電線保護用被覆材料の製造方法)本発明の電線保護用
被覆材料は、前記プロピレン重合体[I]1〜99質量
%とオレフィン系重合体[II]99〜1質量%、及び
所望に応じて用いられる各種添加剤とをヘンシェルミキ
サー等を用いてドライブレンドし、単軸又は2軸押出
機、バンバリーミキサー等により、溶融混練したもので
ある。所望に応じて用いられる各種添加剤としては、軟
化剤、無機フィラー、顔料、発泡剤、難燃剤等が挙げら
れる。本発明の電線保護用被覆材料は、べたつきが少な
く、軟質性及び透明性に優れ、電線保護用被覆材として
シースやジャケット等に好適に用いられる。又、得られ
る被覆電線は、軟質性が優れ、折り曲げたりしても白化
しにくいという特徴がある。
【0028】
〔プロピレン重合体(P1)の製造〕
(1)錯体の合成 (1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチル
シリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデ
ニル)ジルコニウムジクロライドの合成 シュレンク瓶に(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)−ビス(インデン)のリチウ
ム塩の3.0g(6.97mmol)をTHF50mL
に溶解し−78℃に冷却する。ヨードメチルトリメチル
シラン2.1mL(14.2mmol)をゆっくりと滴
下し室温で12時間攪拌する。溶媒を留去しエーテル5
0mLを加えて飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄する。
分液後、有機相を乾燥し溶媒を除去して(1,2' −ジ
メチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)−ビ
ス(3−トリメチルシリルメチルインデン)を3.04
g(5.88mmol)を得た。(収率84%) 次に、窒素気流下においてシュレンク瓶に前記で得られ
た(1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチ
ルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルイン
デン)を3.04g(5.88mmol)とエーテル5
0mLを入れる。−78℃に冷却しn−BuLi(ヘキ
サン溶液1.54M)を7.6mL(11.7mmo
l)加えた後、室温で12時間攪拌する。溶媒を留去
し、得られた固体をヘキサン40mLで洗浄することに
よりリチウム塩をエーテル付加体として3.06g
(5.07mmol)を得た。(収率73%)1 H−NMR(90MHz,THF−d8 )による測定
の結果は、: δ 0.04(s,18H,トリメチル
シリル),0.48(s,12H,ジメチルシリレ
ン),1.10(t,6H,メチル),2.59(s,
4H,メチレン),3.38(q,4H,メチレン),
6.2−7.7(m,8H,Ar−H)であった。
【0029】窒素気流下で前記で得られたリチウム塩を
トルエン50mLに溶解する。−78℃に冷却し、ここ
へ予め−78℃に冷却した四塩化ジルコニウム1.2g
(5.1mmol)のトルエン(20mL)懸濁液を滴
下する。滴下後、室温で6時間攪拌する。その反応溶液
の溶媒を留去する。得られた残渣をジクロロメタンより
再結晶化することにより(1,2' −ジメチルシリレ
ン)(2,1' −ジメチルシリレン)−ビス(3−トリ
メチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロラ
イドを0.9g(1.33mmol)を得た。(収率2
6%)1 H−NMR(90MHz,CDCl3 )による測定の
結果は、: δ 0.0(s,18H,トリメチルシリ
ル),1.02,1.12(s,12H,ジメチルシリ
レン),2.51(dd,4H,メチレン),7.1−
7.6(m,8H,Ar−H)であった。 (2)プロピレンの重合 攪拌機付き、内容積10リットルのステンレス製オート
クレーブにn−ヘプタン4リットル、トリイソブチルア
ルミニウム2ミリモル、さらに、メチルアルミノキサン
(アルベマール社製)2ミリモルと、前記で得た(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレ
ン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)
ジルコニウムジクロライド2マイクロモルを、順次投入
した。次いで、水素を0.03MPa(gauge)導
入した後、60℃まで温度を上昇させながら、全圧で
0.8MPa(gauge)までプロピレンガスを導入
した。重合中、全圧が0.8MPa(gauge)にな
るように調圧器によりプロピレンを供給した。重合温度
60℃で、30分間重合を行なった後、内容物を取り出
し、減圧下、乾燥することにより、プロピレン重合体
(P1)を得た。以下に示す「プロピレン重合体の樹脂
特性の評価方法」により得られた結果を第1表に示す。 「プロピレン重合体の樹脂特性の評価方法」 (1)[η] の測定 (株) 離合社のVMR−053型自動粘度計を用い、テ
トラリン溶媒中135℃において測定した。 (2)ペンタッド分率の測定 明細書本文中に記載した方法により測定した。 (3)メルトフローレート(MFR)の測定 JIS K 7210に準拠し、230℃、荷重21.
18Nで測定した。 (4)分子量分布(Mw/Mn)の測定 Mw/Mnは、以下に述べる装置により測定した。 GPC測定装置 カラム :TOSO GMHHR−H(S)HT 検出器 :液体クロマトグラム用RI検出器 WATERS 150C 測定条件 溶媒 :1,2,4−トリクロロベンゼン 測定温度 :145℃ 流速 :1.0ミリリットル/分 試料濃度 :2.2mg/ミリリットル 注入量 :160マイクロリットル 検量線 :Universal Calibration 解析プログラム:HT−GPC(Ver.1.0) (5)DSC測定 示差走査型熱量計(パーキン・エルマー社製, DSC−
7)を用い、試料10mgを窒素雰囲気下220℃で3
分間溶融した後、1℃/分で−40℃まで降温したとき
に得られる結晶化発熱カーブの最大ピークのピークトッ
プを結晶化温度:Tcとした。さらに、−40℃で3分
間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得ら
れる融解吸熱量をΔHとした。また、このときに得られ
る融解吸熱カーブの最大ピークのピークトップを融点:
Tmとした。 (6)昇温分別クロマトグラフ 以下のようにして、溶出曲線におけるTREFのカラム
温度25℃において充填剤に吸着されないで溶出する成
分の量W25(質量%)を求めた。 (a)操作法 試料溶液を温度135℃に調節したTREFカラムに導
入し、次いで降温速度5℃/時間にて徐々に0℃まで降
温し、30分間ホールドし、試料を充填剤に吸着させ
る。その後、昇温速度40℃/時間にてカラムを135
℃まで昇温し、溶出曲線を得た。 (b)装置構成 TREFカラム :GLサイエンス社製 シリカゲルカラム (4.6φ×150mm) フローセル :GLサイエンス社製 光路長1mm KBrセル 送液ポンプ :センシュウ科学社製 SSC−3100ポンプ バルブオーブン :GLサイエンス社製 MODEL554オーブン (高温型) TREFオーブン:GLサイエンス社製 二系列温調器 :理学工業社製 REX−C100温調器 検出器 :液体クロマトグラフィー用赤外検出器 FOXBORO社製 MIRAN 1A CVF 10方バルブ :バルコ社製 電動バルブ ループ :バルコ社製 500マイクロリットルループ (c)測定条件 溶媒 :o−ジクロロベンゼン 試料濃度 :7.5g/リットル 注入量 :500マイクロリットル ポンプ流量 :2.0ミリリットル/分 検出波数 :3.41μm カラム充填剤 :クロモソルブP(30〜60メッシュ) カラム温度分布 :±0.2℃以内 〔実施例1〕上記で得たプロピレン重合体(P1)に以
下の添加剤を処方し、単軸押出機(塚田樹機製作所製:
TLC 35−20型)にて押し出し造粒し、ペレット
を製造した。 (添加剤処方) ・フェノール系酸化防止剤:チバ・スペシャルテイ・ケミカルズ社製 イルガノックス1010 500ppm ・リン系酸化防止剤:イルガフォス168 1,000ppm 前記で得たP1のペレットを70質量%、出光石油化学
製 IDEMITSUPP F−704NP(以下、B
1とも記す)を30質量%の割合で配合し、前記と同様
の単軸押出し機(TLC35−20型、塚田樹機製作所
製)にて押出し造粒し、電線保護用被覆材料としてのペ
レットを製造した。このペレットをプレス成形機(YS
−10型、神藤金属工業社製)を用いてプレス成形(プ
レス温度:230℃、プレス圧:50kg/cm2 、冷
却温度:30℃)し、電線保護用被覆材料評価用の成形
体(試験片:1mm厚)を成形した。以下に述べる「電
線保護用被覆材料の評価方法」に従い、成形体を評価し
た結果を第2表に示す。次に、得られたペレットを用
い、押出し機(L/D=22)により、芯線外径1.8
mmΦの導体上に10μm紙セパレーターを縦添えしな
がら1.8mmの厚さで押出し被覆し、被覆電線を製造
した。以下に述べる「被覆電線の評価」方法に従い、評
価した結果を第2表に示す。 「電線保護用被覆材料の評価方法」 1.プレス成形体の評価 (1)引張弾性率 JIS K 7127に準拠した引張試験により測定し
た。
【0030】・クロスヘッド速度:50mm/min ・ロードセル:100kg (2)ヘイズ JISK7105に準拠した試験により測定した。
【0031】なお、この値が小さいほど透明性に優れ
る。 2.被覆電線の評価 (1)成形性 被覆電線の外観を評価した。 ◎:厚みムラがなく均一に被覆されてる、○:やや厚み
ムラがある、△:厚みムラがあり均一性に劣る (2)べたつき性 被覆電線を手で触り、その感触で評価した。 ◎:まったくべたつきなし、○:べたつきなし、△:や
やべたつきが激しい (3)折り曲げ白化性 被覆電線を折り曲げ、白化状態を目視で判断した。 ○:まったく白化しない、×:白化する 〔実施例2〕実施例1の電線保護用被覆材料の製造にお
いて、(P1)を50質量%に変えたこと、及び(B
1)を50質量%に変えたこと以外は実施例1と同様に
行った。得られた結果を第2表に示す。 〔実施例3〕実施例1の電線保護用被覆材料の製造にお
いて、(P1)を50質量%に変えたこと、及び(B
1)30質量%を出光石油化学製 IDEMITSU
PPF−744NP(以下、B2とも記す)50質量%
に変えたこと以外は実施例1と同様に行った。得られた
結果を第2表に示す。 〔プロピレン重合体の製造〕 (1)マグネシウム化合物の調製 内容積約6リットルのかきまぜ機付きガラス反応器を窒
素ガスで十分に置換したのち、これにエタノール約24
30g、ヨウ素16g及び金属マグネシウム160gを
仕込み、かきまぜながら加熱して、還流条件下で系内か
らの水素ガスの発生がなくなるまで反応させ、固体状応
生成物を得た。この固体状生成物を含む反応液を減圧下
で乾燥させることにより、マグネシウム化合物を得た。 (2)固体触媒成分(A)の調製 窒素ガスで十分置換した内容積5リットルのガラス製反
応器に、上記(1)で得られたマグネシウム化合物(粉
砕していないもの)160g、精製ヘプタン80ml、
四塩化ケイ素24ml及びフタル酸ジエチル23mlを
仕込み、系内を80℃に保ち、かきまぜながら四塩化チ
タン770mlを加えて110℃で2時間反応させたの
ち、固体成分を分離して90℃の精製ヘプタンで洗浄し
た。さらに、四塩化チタン1220mlを加え、110
℃で2時間反応させたのち、精製ヘプタンで十分に洗浄
して固体触媒成分(A)を得た。 (3)プロピレンの気相重合 内容積200リットルの重合槽に、上記(2)で得られ
た固体触媒成分6.0g/時間、トリイソブチルアルミ
ニウム(TIBA)0.2モル/時間、1−アリル−
3, 4−ジメトキシベンゼン(ADMB)0.012モ
ル/時間、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン(C
HMDMS)0.012モル/時間、プロピレン37k
g/時間で供給し、70℃、2.8MPa(gaug
e)で重合を行ない、プロピレン重合体を製造した。得
られたプロピレンパウダーに、2, 5−ジメチル−2,
5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサンを混合
し、さらに下記の添加剤処方を行い、単軸押出機(塚田
樹機製作所製:TLC 35−20型)にて押し出し造
粒し、ペレットを製造した。得られたペレット(P2)
について、前記「プロピレン重合体の樹脂特性の評価方
法」により得られた結果を第1表に示す。 (添加剤処方) ・フェノール系酸化防止剤:チバ・スペシャルテイ・ケミカルズ社製 イルガノックス1010 1,000ppm ・リン系酸化防止剤:P−EPQ 500ppm ・中和剤:ステアリン酸カルシウム:500ppm ・中和剤:DHT−4A:500ppm 〔比較例1〕実施例1において、P1のペレットをP2
のペレットに変えたこと以外は実施例1と同様に行っ
た。得られた結果を第2表に示す。 〔プロピレン重合体(P3)の製造〕内容積1リットル
のステンレス製オートクレーブにヘプタン400mL,
トリイソブチルアルミニウム0.5ミリモル、さらに、
ジメチルアニリニウム(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート2マイクロモルと、特開平3−163088号公報
の実施例1と同様にして製造した(第3級ブチルアミ
ド)ジメチル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエ
ニル)シランチタンジクロライド1マイクロモルをトル
エン中5分間予備接触させた触媒成分を投入した。ここ
で、水素0.03MPa(gauge)を導入した後、
全圧で0.8MPa(gauge)までプロピレンガス
を導入し重合中圧力が一定になるように調圧器によりプ
ロピレンを供給した。重合温度70℃で、1時間重合を
行なった後、内容物を取り出し、減圧下、乾燥すること
により、プロピレン重合体(P3)を得た。実施例1と
同様に「プロピレン重合体の樹脂特性の評価方法」を行
い、得られた結果を第1表に示す。 〔比較例2〕実施例2の電線保護用被覆材料の製造にお
けるP1を、前記で得たP3に変えたこと以外は実施例
2と同様に行った。得られた結果を第2表に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、成形性に優れ、リサイ
クルが容易であり、廃棄時や焼却時に有毒ガス等の発生
する恐れが少なく地球環境に優しく、べたつきが少な
く、軟質性及び透明性にも優れる電線保護用被覆材料が
得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 7/17 H01B 7/18 H Fターム(参考) 4J002 BB03X BB05X BB06X BB12W BB12X BB14W BB15W BB15X BP01X GQ01 4J015 DA14 4J028 AA01 AB00 AB01 AC01 AC20 AC30 AC39 BA00A BA01B BC12B BC25B EB04 EC01 EC02 FA01 FA02 FA03 FA04 GA04 GA12 GA14 GA26 4J100 AA02Q AA03P AA04Q AA07Q AA15Q AA16Q AA17Q AA19Q AA21Q CA01 CA04 DA09 FA10 JA44 5G313 AB02 AB10 AC03 AC07 AD03 AE02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(1)及び(2)を満たすプロピ
    レン重合体[I]1〜99質量%、 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
    6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
    mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 及びオレフィン系重合体[II]99〜1質量%からな
    る電線保護用被覆材料。
  2. 【請求項2】 プロピレン重合体[I]が下記の(3)
    を満たすプロピレン重合体である請求項1記載の電線保
    護用被覆材料。 (3)テトラリン中135℃にて測定した極限粘度
    [η]が1.0〜3.0デシリットル/gである
  3. 【請求項3】 プロピレン重合体[I]が下記の(4)
    を満たすプロピレン重合体である請求項1又は2に記載
    の電線保護用被覆材料。 (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
    出する成分量(W25)が20〜100質量%である
  4. 【請求項4】 プロピレン重合体[I]が2個の架橋基
    を介して架橋構造を形成してなる遷移金属化合物と助触
    媒からなるメタロセン触媒を用いて重合されたものであ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の電線保護用被覆材
    料。
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