JP2002060243A - 陰極線管用ネックガラス - Google Patents
陰極線管用ネックガラスInfo
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- JP2002060243A JP2002060243A JP2000249662A JP2000249662A JP2002060243A JP 2002060243 A JP2002060243 A JP 2002060243A JP 2000249662 A JP2000249662 A JP 2000249662A JP 2000249662 A JP2000249662 A JP 2000249662A JP 2002060243 A JP2002060243 A JP 2002060243A
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- glass
- neck
- tube
- ray tube
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/102—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing lead
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/062—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
- C03C3/07—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing lead
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高いX線吸収能を有し、傷が入りにくい陰極
線管用ネックガラスを提供することである。 【構成】 本発明の陰極線管用ガラスは、質量百分率
で、PbO 20〜40%、SiO2 38〜58%、
Al2O3 0〜5%、MgO 0〜5%、CaO0〜5
%、SrO 0〜9%、BaO 0〜9%、Na2O
0〜5%、K2O6〜15%、Sb2O3 0〜2%、F
e2O3 0〜10%、P2O5 0.1〜5%からなるこ
とを特徴とする。
線管用ネックガラスを提供することである。 【構成】 本発明の陰極線管用ガラスは、質量百分率
で、PbO 20〜40%、SiO2 38〜58%、
Al2O3 0〜5%、MgO 0〜5%、CaO0〜5
%、SrO 0〜9%、BaO 0〜9%、Na2O
0〜5%、K2O6〜15%、Sb2O3 0〜2%、F
e2O3 0〜10%、P2O5 0.1〜5%からなるこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管用ネックガラ
スに関するものである。
スに関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管の外囲器は、映像が映し出され
るパネル部と、電子銃が装着される管状のネック部と、
パネル部とネック部を接続する漏斗状のファンネル部か
ら構成され、ネック管への電子銃の装着は、ファンネル
部の一端に熔着されたネック管内に、電子銃をネック管
の中心で固定させるための金属製のピンと、予め排気管
を熔着したステムに取り付けられた電子銃とを挿入した
後、ネック管の開口端とステムを熔着することによって
行われる。通常、この熔着はバーナーによるバーナーフ
レーム加熱で行われる。
るパネル部と、電子銃が装着される管状のネック部と、
パネル部とネック部を接続する漏斗状のファンネル部か
ら構成され、ネック管への電子銃の装着は、ファンネル
部の一端に熔着されたネック管内に、電子銃をネック管
の中心で固定させるための金属製のピンと、予め排気管
を熔着したステムに取り付けられた電子銃とを挿入した
後、ネック管の開口端とステムを熔着することによって
行われる。通常、この熔着はバーナーによるバーナーフ
レーム加熱で行われる。
【0003】電子銃から出た電子線は、パネル部の内面
に設けられた蛍光体を発光させてパネル部に映像を映し
出すが、この時に制動X線が管内に発生し、これが外囲
器を通して管外に漏れると人体に悪影響を及ぼすため、
この種の外囲器には高いX線吸収能を有することが要求
される。
に設けられた蛍光体を発光させてパネル部に映像を映し
出すが、この時に制動X線が管内に発生し、これが外囲
器を通して管外に漏れると人体に悪影響を及ぼすため、
この種の外囲器には高いX線吸収能を有することが要求
される。
【0004】特にネック管は、パネルやファンネルに比
べて管壁の肉厚が薄い(一般のネック管の平均肉厚は約
2.4mm)ため、高いX線吸収能を有することが要求
される。そのため、ソーダ系ガラスや硼珪酸系ガラスか
らなる照明用管ガラスとは異なり、ネック管やステムガ
ラスには、ガラスのX線吸収能を最も高める成分である
PbOを35質量%程度含有させた鉛系ガラスが用いら
れている。
べて管壁の肉厚が薄い(一般のネック管の平均肉厚は約
2.4mm)ため、高いX線吸収能を有することが要求
される。そのため、ソーダ系ガラスや硼珪酸系ガラスか
らなる照明用管ガラスとは異なり、ネック管やステムガ
ラスには、ガラスのX線吸収能を最も高める成分である
PbOを35質量%程度含有させた鉛系ガラスが用いら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鉛系ガ
ラスはソーダ系ガラスや硼珪酸系ガラスに比べ、傷が入
り易いため、ネック管内に電子銃を装着する際に、電子
銃を固定する金属ピンとネック管の内壁が擦れて傷が入
ることがある。傷の入ったネック管は、ネック管とステ
ムガラスの熔着時や、真空ベーキング時に破損したり、
高電圧印加時に絶縁破壊を起こし、生産効率や安全性を
低下させていた。
ラスはソーダ系ガラスや硼珪酸系ガラスに比べ、傷が入
り易いため、ネック管内に電子銃を装着する際に、電子
銃を固定する金属ピンとネック管の内壁が擦れて傷が入
ることがある。傷の入ったネック管は、ネック管とステ
ムガラスの熔着時や、真空ベーキング時に破損したり、
高電圧印加時に絶縁破壊を起こし、生産効率や安全性を
低下させていた。
【0006】本発明の目的は、高いX線吸収能を有し、
傷が入りにくい陰極線管用ネックガラスを提供すること
である。
傷が入りにくい陰極線管用ネックガラスを提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、基礎ガラ
ス成分であるSiO2を種々の成分と置換する実験を行
った結果、ガラスの乳化剤として知られているP2O5を
加えることで、鉛系ガラスであっても、傷が入りにくく
なることを見いだし、本発明として提案するものであ
る。
ス成分であるSiO2を種々の成分と置換する実験を行
った結果、ガラスの乳化剤として知られているP2O5を
加えることで、鉛系ガラスであっても、傷が入りにくく
なることを見いだし、本発明として提案するものであ
る。
【0008】即ち、本発明の陰極線管用ガラスは、質量
百分率で、PbO 20〜40%、SiO2 38〜5
8%、Al2O3 0〜5%、MgO 0〜5%、CaO
0〜5%、SrO 0〜9%、BaO 0〜9%、N
a2O 0〜5%、K2O 6〜15%、Sb2O3 0〜
2%、Fe2O3 0〜10%、P2O5 0.1〜5%か
らなることを特徴とする。
百分率で、PbO 20〜40%、SiO2 38〜5
8%、Al2O3 0〜5%、MgO 0〜5%、CaO
0〜5%、SrO 0〜9%、BaO 0〜9%、N
a2O 0〜5%、K2O 6〜15%、Sb2O3 0〜
2%、Fe2O3 0〜10%、P2O5 0.1〜5%か
らなることを特徴とする。
【0009】
【作用】鉛系ガラスは、ソーダ系ガラスや硼珪酸系ガラ
スに比べ、耐クラック性が低く、傷が入り易いが、本発
明の鉛系ガラスである陰極線管用ネックガラスは、P2
O5を添加することで耐クラック性を高めている。とこ
ろで、P2O5の含有量が多くなるとやがてガラスが失透
する。そこで本発明では、ガラス中にP2O5を含有させ
ても、ガラスが失透しないようにその含有量を決定して
いる。即ち、P2O5の含有量は0.1〜5%である。P
2O5の含有量が0.1%より少ないと、耐クラック性を
向上させる効果がなく、5%より多いと、ガラスが失透
しやすく成形が困難となる。好ましくは0.2〜4%で
ある。
スに比べ、耐クラック性が低く、傷が入り易いが、本発
明の鉛系ガラスである陰極線管用ネックガラスは、P2
O5を添加することで耐クラック性を高めている。とこ
ろで、P2O5の含有量が多くなるとやがてガラスが失透
する。そこで本発明では、ガラス中にP2O5を含有させ
ても、ガラスが失透しないようにその含有量を決定して
いる。即ち、P2O5の含有量は0.1〜5%である。P
2O5の含有量が0.1%より少ないと、耐クラック性を
向上させる効果がなく、5%より多いと、ガラスが失透
しやすく成形が困難となる。好ましくは0.2〜4%で
ある。
【0010】本発明において、P2O5以外のガラスの組
成を上記のように限定した理由は、次のとおりである。
成を上記のように限定した理由は、次のとおりである。
【0011】PbO量は、ガラスのX線吸収係数を高め
る成分であるが、20%より少ないと、陰極線管用ガラ
スとして十分なX線吸収係数、すなわち0.6オングス
トロームの波長のX線に対する吸収係数が80cm-1以
上にならず、X線の透過量が多くなりすぎて、人体に悪
影響を与える恐れが生じる。逆にPbO量が40質量%
より多いと、ガラスの粘性が低くなりすぎて、ネック管
状に成形するのが困難となりやすい。好ましくは22〜
39%である。
る成分であるが、20%より少ないと、陰極線管用ガラ
スとして十分なX線吸収係数、すなわち0.6オングス
トロームの波長のX線に対する吸収係数が80cm-1以
上にならず、X線の透過量が多くなりすぎて、人体に悪
影響を与える恐れが生じる。逆にPbO量が40質量%
より多いと、ガラスの粘性が低くなりすぎて、ネック管
状に成形するのが困難となりやすい。好ましくは22〜
39%である。
【0012】SiO2は、ガラスのネットワークフォー
マーとなる成分であるが、38%より少ないと、ガラス
の粘度が低くなるため成形が困難となり、58%より多
いと、ガラスの熱膨張係数が低くなりすぎて、ファンネ
ルガラスの熱膨張係数と整合しなくなる。好ましくは4
0〜56%である。
マーとなる成分であるが、38%より少ないと、ガラス
の粘度が低くなるため成形が困難となり、58%より多
いと、ガラスの熱膨張係数が低くなりすぎて、ファンネ
ルガラスの熱膨張係数と整合しなくなる。好ましくは4
0〜56%である。
【0013】Al2O3も、ガラスのネットワークフォー
マーとなる成分であるが、5%より多いと、ガラスが失
透しやすく、耐火物との反応によるブツが生成しやすく
なる。好ましくは0〜4%である。
マーとなる成分であるが、5%より多いと、ガラスが失
透しやすく、耐火物との反応によるブツが生成しやすく
なる。好ましくは0〜4%である。
【0014】MgOとCaOは、ガラスを熔融しやすく
すると共に、熱膨張係数と粘度を調整する成分である
が、各々5%より多いと、ガラスが失透しやすく成形が
困難となる。好ましくは0〜4%である。
すると共に、熱膨張係数と粘度を調整する成分である
が、各々5%より多いと、ガラスが失透しやすく成形が
困難となる。好ましくは0〜4%である。
【0015】SrOとBaOは、いずれもガラスを熔融
しやすくすると共に、熱膨張係数と粘度を調整し、さら
にX線吸収能を高める成分であるが、各々9%より多い
と、ガラスが失透しやすく成形が困難となる。好ましく
は各々0〜8%である。
しやすくすると共に、熱膨張係数と粘度を調整し、さら
にX線吸収能を高める成分であるが、各々9%より多い
と、ガラスが失透しやすく成形が困難となる。好ましく
は各々0〜8%である。
【0016】Na2Oは、熱膨張係数と粘度を調整する
成分であるが、5%より多いと、粘度が低くなりすぎ
て、成形が困難になると共に、ガラスの体積電気抵抗率
が低くなりすぎて電気絶縁性が低下する。好ましくは0
〜4%である。
成分であるが、5%より多いと、粘度が低くなりすぎ
て、成形が困難になると共に、ガラスの体積電気抵抗率
が低くなりすぎて電気絶縁性が低下する。好ましくは0
〜4%である。
【0017】K2Oも、Na2Oと同様、熱膨張係数と粘
度を調整する成分であるが、6%より少ないと、熱膨張
係数が低くなりすぎ、15%より多いと、粘度が低くな
りすぎて、成形が困難になる。好ましくは7〜14%で
ある。
度を調整する成分であるが、6%より少ないと、熱膨張
係数が低くなりすぎ、15%より多いと、粘度が低くな
りすぎて、成形が困難になる。好ましくは7〜14%で
ある。
【0018】尚、Na2O/(Na2O+K2O)の値
を、0.115〜0.500(好ましくは0.120〜
0.435)の範囲内にすると、ガラスの体積電気抵抗
率が高くなり電気絶縁性が向上するため、この範囲にす
ることが望ましい。
を、0.115〜0.500(好ましくは0.120〜
0.435)の範囲内にすると、ガラスの体積電気抵抗
率が高くなり電気絶縁性が向上するため、この範囲にす
ることが望ましい。
【0019】Sb2O3は、清澄剤として使用できるが、
2%より多いと、ガラスが失透しやすくなり、成形が困
難となる。好ましくは0〜1%である。
2%より多いと、ガラスが失透しやすくなり、成形が困
難となる。好ましくは0〜1%である。
【0020】Fe2O3は、ガラスの赤外線透過率を下げ
る成分であり、例えば後述する赤外線加熱を行う場合等
に添加することができる。但し、Fe2O3の含有量が1
0%より多いと、ガラスが失透しやすくなり、成形が困
難となる。好ましくは0〜7%である。
る成分であり、例えば後述する赤外線加熱を行う場合等
に添加することができる。但し、Fe2O3の含有量が1
0%より多いと、ガラスが失透しやすくなり、成形が困
難となる。好ましくは0〜7%である。
【0021】ところで、耐熱性の低い電子銃を装着する
場合、ネックガラスの肉厚方向での波長1050nmに
おける透過率を85%以下(好ましくは70%以下)に
すると、赤外線ランプでネック管とステムガラスを局所
加熱が行え、カソード材料の酸化を防止することができ
る。
場合、ネックガラスの肉厚方向での波長1050nmに
おける透過率を85%以下(好ましくは70%以下)に
すると、赤外線ランプでネック管とステムガラスを局所
加熱が行え、カソード材料の酸化を防止することができ
る。
【0022】波長1050nmにおける透過率を85%
以下にするためには、ガラス組成中のFe2O3の含有量
を0.03%以上(好ましくは0.05%以上)にすれ
ばよい。また、金属Si等の還元剤を0.002〜0.
5%含有させると、Fe2+の割合が増加し、ガラスの可
視域の光透過率を維持したまま、赤外域の光透過率を低
下させることも可能となる。
以下にするためには、ガラス組成中のFe2O3の含有量
を0.03%以上(好ましくは0.05%以上)にすれ
ばよい。また、金属Si等の還元剤を0.002〜0.
5%含有させると、Fe2+の割合が増加し、ガラスの可
視域の光透過率を維持したまま、赤外域の光透過率を低
下させることも可能となる。
【0023】尚、一般に広く用いられているネック管の
平均肉厚は2.4mmであるが、本発明の陰極線管用ネ
ックガラスはこれに限定されるものではなく、それより
大きい平均肉厚(例えば3.0mm)や小さい平均肉厚
(例えば1.0mm)の陰極線管用ネックガラスを含む
ことは言うまでもない。
平均肉厚は2.4mmであるが、本発明の陰極線管用ネ
ックガラスはこれに限定されるものではなく、それより
大きい平均肉厚(例えば3.0mm)や小さい平均肉厚
(例えば1.0mm)の陰極線管用ネックガラスを含む
ことは言うまでもない。
【0024】
【実施例】以下、本発明の陰極線管用ネックガラスを実
施例に基づいて詳細に説明する。
施例に基づいて詳細に説明する。
【0025】表1は、本発明の実施例(試料No.1〜
4)を、表2は、比較例(試料No.5〜7)を示すも
のである。
4)を、表2は、比較例(試料No.5〜7)を示すも
のである。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】表中の各試料は、次のようにして調製し
た。
た。
【0029】まず、表中のガラス組成となるように調合
した原料バッチを白金坩堝に入れ、約1480℃で4時
間熔融した。尚、均質なガラスを得るため、途中で白金
攪拌棒を使って3分間攪拌して脱泡を行った。その後、
熔融ガラスを金型に流し出し所定形状に成形した後、徐
冷した。
した原料バッチを白金坩堝に入れ、約1480℃で4時
間熔融した。尚、均質なガラスを得るため、途中で白金
攪拌棒を使って3分間攪拌して脱泡を行った。その後、
熔融ガラスを金型に流し出し所定形状に成形した後、徐
冷した。
【0030】こうして得られた各試料の失透性、クラッ
ク抵抗及びX線吸収係数の測定を行い、表に示した。
ク抵抗及びX線吸収係数の測定を行い、表に示した。
【0031】尚、失透性については、熔融ガラスを金型
に流し出した後、その外観を目視で観察することによっ
て評価したものであり、ガラスが分層せず、透明なガラ
スが得られたものは○、ガラスが分層して不透明なガラ
スになったものは×とした。
に流し出した後、その外観を目視で観察することによっ
て評価したものであり、ガラスが分層せず、透明なガラ
スが得られたものは○、ガラスが分層して不透明なガラ
スになったものは×とした。
【0032】クラック抵抗は、和田らが提案した方法
(M.Wada et al.Proc., the
Xth ICG,vol.11,Ceram.So
c.,Japan,Kyoto,1974,p39)に
よって求めた。この方法は、ビッカース硬度計のステー
ジに試料ガラスを置き、試料ガラスの表面に菱形状のダ
イヤモンド圧子を種々の荷重で15秒間押しつける。そ
して、除荷後、15秒までに圧痕の四隅から発生するク
ラック数をカウントし、最大発生しうるクラック数(4
ケ)に対する割合を求め、クラック発生率とする。ま
た、クラック発生率が50%になるときの荷重を「クラ
ック抵抗」とする。クラック抵抗が大きいということ
は、高い荷重でもクラックが発生しにくい、つまり耐ク
ラック性に優れているということになる。尚、クラック
発生率の測定は、同一荷重で20回測定し、その平均値
を求めた。測定条件は、気温25℃、湿度30%の条件
で行った。
(M.Wada et al.Proc., the
Xth ICG,vol.11,Ceram.So
c.,Japan,Kyoto,1974,p39)に
よって求めた。この方法は、ビッカース硬度計のステー
ジに試料ガラスを置き、試料ガラスの表面に菱形状のダ
イヤモンド圧子を種々の荷重で15秒間押しつける。そ
して、除荷後、15秒までに圧痕の四隅から発生するク
ラック数をカウントし、最大発生しうるクラック数(4
ケ)に対する割合を求め、クラック発生率とする。ま
た、クラック発生率が50%になるときの荷重を「クラ
ック抵抗」とする。クラック抵抗が大きいということ
は、高い荷重でもクラックが発生しにくい、つまり耐ク
ラック性に優れているということになる。尚、クラック
発生率の測定は、同一荷重で20回測定し、その平均値
を求めた。測定条件は、気温25℃、湿度30%の条件
で行った。
【0033】また、X線吸収係数は、ガラス組成と密度
に基づいて、0.6オングストロームの波長に対する吸
収係数を計算して求めたものである。
に基づいて、0.6オングストロームの波長に対する吸
収係数を計算して求めたものである。
【0034】表から明らかなように、実施例である試料
No.1〜4は、耐クラック性を向上させる成分である
P2O5を含有しているため、クラック抵抗は300mN
以上と高かった。また、P2O5の含有量も5%以下であ
るため、ガラスも失透しなかった。しかも、X線吸収係
数も100cm-1以上であり、陰極線管用ネックガラス
として適したものであった。
No.1〜4は、耐クラック性を向上させる成分である
P2O5を含有しているため、クラック抵抗は300mN
以上と高かった。また、P2O5の含有量も5%以下であ
るため、ガラスも失透しなかった。しかも、X線吸収係
数も100cm-1以上であり、陰極線管用ネックガラス
として適したものであった。
【0035】これに対し、比較例である試料No.5
は、耐クラック性を向上させる成分であるP2O5を含有
していないため、クラック抵抗は150mNと低く、製
造工程で割れが発生しやすいと思われる。
は、耐クラック性を向上させる成分であるP2O5を含有
していないため、クラック抵抗は150mNと低く、製
造工程で割れが発生しやすいと思われる。
【0036】また、試料No.6及び7は、耐クラック
性を向上させる成分であるP2O5を含有しており、クラ
ック抵抗は320mN以上と高いが、その含有量が6%
以上と多いため、ガラスが失透した。
性を向上させる成分であるP2O5を含有しており、クラ
ック抵抗は320mN以上と高いが、その含有量が6%
以上と多いため、ガラスが失透した。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の陰極線管用ネック
ガラスは、P2O5を含有しているため、優れた耐クラッ
ク性を有している。しかも、高いX線吸収係数を有して
いるため、陰極線管用ネックガラスとして好適である。
ガラスは、P2O5を含有しているため、優れた耐クラッ
ク性を有している。しかも、高いX線吸収係数を有して
いるため、陰極線管用ネックガラスとして好適である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4G062 AA03 BB04 DA05 DA06 DB01 DB02 DB03 DC01 DD02 DD03 DE01 DF04 DF05 EA01 EB01 EB02 EB03 EC03 EC04 ED01 ED02 ED03 EE01 EE02 EE03 EF01 EF02 EF03 EG01 EG02 EG03 FA01 FA10 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH12 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ04 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM25 NN14 NN33 5C032 AA02 BB12
Claims (1)
- 【請求項1】 質量百分率で、PbO 20〜40%、
SiO2 38〜58%、Al2O3 0〜5%、MgO
0〜5%、CaO 0〜5%、SrO 0〜9%、B
aO 0〜9%、Na2O 0〜5%、K2O 6〜15
%、Sb2O30〜2%、Fe2O3 0〜10%、P2O5
0.1〜5%からなることを特徴とする陰極線管用ネ
ックガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000249662A JP2002060243A (ja) | 2000-08-21 | 2000-08-21 | 陰極線管用ネックガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000249662A JP2002060243A (ja) | 2000-08-21 | 2000-08-21 | 陰極線管用ネックガラス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002060243A true JP2002060243A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=18739373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000249662A Pending JP2002060243A (ja) | 2000-08-21 | 2000-08-21 | 陰極線管用ネックガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002060243A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006103347A1 (fr) * | 2005-04-01 | 2006-10-05 | Cristal Cineraire | Procede de conservation des cendres funeraires |
-
2000
- 2000-08-21 JP JP2000249662A patent/JP2002060243A/ja active Pending
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