JP2002060183A - 油圧クレーン - Google Patents

油圧クレーン

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JP2002060183A
JP2002060183A JP2000242919A JP2000242919A JP2002060183A JP 2002060183 A JP2002060183 A JP 2002060183A JP 2000242919 A JP2000242919 A JP 2000242919A JP 2000242919 A JP2000242919 A JP 2000242919A JP 2002060183 A JP2002060183 A JP 2002060183A
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drum
boom
oil
lubricating oil
jib
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Kazunori Yamamoto
一徳 山本
Hiroyuki Hoshino
浩之 星野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブームに設けられたウインチ装置を構成する
ドラムの減速機収容部内に封入された潤滑油の液面を、
ドラムの外部から迅速に確認する。 【解決手段】 ブームに設けられたジブ起伏ウインチ4
2のうち、ブームに対して回転可能となったドラム45
の蓋体47に油孔47Eと透明な封止栓49とを設け、
油圧モータ27によってドラム45を回転させることに
より、油孔47Eと封止栓49とを、ドラム45の減速
機収容部46A内に封入された潤滑油36の液面Lに一
致させる構成とする。これにより、潤滑油36の液面L
を確認するためにブームを起伏させる必要がなく、ドラ
ム45を回転させるだけで、潤滑油36の液面Lを透明
な封止栓49を通じてドラム45の外部から迅速に確認
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建設現場に
おける高所への資材運搬等に好適に用いられる油圧クレ
ーンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高層ビル等の建設現場において
は、地上から高所への資材運搬を行うために油圧クレー
ンが好適に用いられる。
【0003】そこで、この種の従来技術による油圧クレ
ーンを、図4ないし図8を参照しつつ説明する。
【0004】図中、1は油圧クレーンで、該油圧クレー
ン1は、クローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2
上に旋回可能に搭載されたクレーン本体としての上部旋
回体3と、該上部旋回体3の前部側に起伏可能に設けら
れた作業装置4とにより大略構成され、作業装置4は、
後述のブーム9、ジブ11、吊荷フック19等により構
成されている。
【0005】ここで、上部旋回体3を構成する旋回フレ
ーム3A上には、先端側にガイドシーブ5Aが設けられ
たA型フレーム5、主巻ウインチ6、補巻ウインチ7、
ブーム起伏ウインチ8等が設けられている。
【0006】9は上部旋回体3の前部側に起伏可能に設
けられたブームで、該ブーム9は堅固な骨組み構造をも
って形成され、作業装置4の支柱を構成している。ま
た、ブーム9の先端側には後述するジブ11、スイング
レバー13等を支持する支持フレーム10が設けられて
いる。
【0007】11はブーム9先端側の支持フレーム10
に起伏可能に設けられたジブで、該ジブ11は堅固な骨
組み構造をなし、その先端側には後述の吊荷フック19
等を吊下げるためのガイドシーブ12が設けられてい
る。
【0008】13はブーム9先端側の支持フレーム10
に揺動可能に設けられた三角形状のスイングレバーで、
該スイングレバー13は、後述するジブ起伏ロープ20
の巻取り、巻出しに応じてブーム9の先端側で揺動する
ことにより、ジブ11を起伏させるものである。
【0009】14は一端側がブーム起伏ウインチ8に巻
回されたブーム起伏ロープで、該ブーム起伏ロープ14
の他端側は、A型フレーム5のガイドシーブ5Aを介し
てブームハンガ15の各シーブとブームブライドル16
の各シーブ(いずれも図示せず)との間に巻回された
後、ブームハンガ15に掛止めされている。また、ブー
ムブライドル16とブーム9先端側の支持フレーム10
とはペンダントロープ17によって連結されている。
【0010】そして、ブーム起伏ウインチ8によってブ
ーム起伏ロープ14の巻取り、巻出しを行い、ブームハ
ンガ15とブームブライドル16とが接近、離間するこ
とにより、ペンダントロープ17を介してブーム9が起
伏する構成となっている。
【0011】18は一端側が主巻ウインチ6に巻回され
た主巻ロープで、該主巻ロープ18の他端側はジブ11
先端側のガイドシーブ12を介して地面側に垂下し、そ
の先端部には吊荷フック19が取付けられている。そし
て、主巻ロープ18を主巻ウインチ6によって巻取り、
巻出すことにより、ジブ11の先端側で吊荷フック19
が昇降する構成となっている。
【0012】20は一端側が後述のジブ起伏ウインチ2
5に巻回されたジブ起伏ロープで、該ジブ起伏ロープ2
0の他端側は、ジブハンガ21の各シーブとジブブライ
ドル22の各シーブ(いずれも図示せず)との間に巻回
された後、ジブハンガ21に掛止めされている。また、
ジブブライドル22とスイングレバー13とはペンダン
トロープ23によって連結され、スイングレバー13と
ジブ11の先端側とはペンダントロープ24によって連
結されている。
【0013】そして、ジブ起伏ウインチ25によってジ
ブ起伏ロープ20の巻取り、巻出しを行うと、ジブハン
ガ21とジブブライドル22とが接近、離間することに
よりペンダントロープ23を介してスイングレバー13
が揺動し、このスイングレバー13の揺動がペンダント
ロープ24を介してジブ11に伝わることにより、ジブ
11がブーム9の先端側で起伏する構成となっている。
【0014】25はブーム9の基端側にブラケット26
を用いて取付けられたジブ起伏ウインチで、該ジブ起伏
ウインチ25は、例えば図5及び図6に示すように、後
述の油圧モータ27、ドラム支持ケース29、ドラム3
1、遊星歯車減速機35等により構成されている。
【0015】27はブーム9の基端側にブラケット26
を用いて固定された油圧モータで、該油圧モータ27
は、ジブ起伏ウインチ25の回転源を構成するものであ
る。ここで、油圧モータ27は、モータケース27A
と、該モータケース27A内に配設され、油圧ポンプ
(図示せず)から圧油が給排されることにより回転する出
力軸27Bを備えたモータ部27Cとにより大略構成さ
れている。そして、出力軸27Bの先端側は、後述する
ドラム支持ケース29を通じてドラム本体32の減速機
収容部32A内に延び、遊星歯車減速機35に連結され
る構成となっている。また、モータケース27Aの一端
側には、油圧モータ27にブレーキを付与するためのブ
レーキ弁28が取付けられている。
【0016】29は油圧モータ27とドラム31との間
に位置してモータケース27Aの他端側に取付けられた
ドラム支持ケースで、該ドラム支持ケース29は段付き
円筒状に形成され、後述する蓋体33の円筒軸部33B
が挿通される軸挿通孔29Aと、後述の潤滑油36を蓄
える油溜め室29Bとを有している。そして、ドラム支
持ケース29の軸挿通孔29Aと油溜め室29Bとの間
には、ドラム31を回転可能に支持する軸受30が配設
されている。また、ドラム支持ケース29の外周面に
は、油溜め室29Bに開口する油孔29Cが穿設され、
該油孔29Cは後述の封止栓37によって封止される構
成となっている。
【0017】31はブーム9の基端側にブラケット26
を用いて回転可能に支持されたドラムで、該ドラム31
は、油圧モータ27によって回転駆動されることにより
ジブ起伏ロープ20の巻取り、巻出しを行うものであ
る。
【0018】ここで、ドラム31は、外周側にジブ起伏
ロープ20が巻回されると共に内周側に減速機収容部3
2Aが形成され、軸方向の両端側に大径の鍔部32B,
32Bが設けられた円筒状のドラム本体32と、該ドラ
ム本体32の減速機収容部32Aを施蓋する蓋体33と
により大略構成されている。
【0019】また、蓋体33は、ドラム本体32の開口
端縁に複数のボルト34(1個のみ図示)を用いて固着
された円板状のフランジ部33Aと、該フランジ部33
Aの中心部から油圧モータ27側へと突出する中空な円
筒軸部33Bとにより構成されている。
【0020】そして、蓋体33の円筒軸部33Bは、ド
ラム支持ケース29に設けられた軸挿通孔29A内に挿
通され、軸受30を介してドラム支持ケース29に回転
可能に支持されている。このとき、油圧モータ27の出
力軸27Bは、円筒軸部33Bの内周側に遊挿された状
態で、ドラム本体32の減速機収容部32A内に突出す
る構成となっている。また、ドラム支持ケース29の油
溜め室29Bとドラム本体32の減速機収容部32Aと
は、蓋体33の円筒軸部33Bを通じて連通し、円筒軸
部33Bの外周面とドラム支持ケース29との間は、リ
ップシール(図示せず)等によって液密にシールされてい
る。
【0021】35はドラム本体32の減速機収容部32
A内に収容された遊星歯車減速機で、該遊星歯車減速機
35は、油圧モータ27の出力軸27Bの回転出力を減
速してドラム31に伝えることにより、該ドラム31を
大きなトルクをもって回転させるものである。
【0022】36はドラム本体32の減速機収容部32
A、ドラム支持ケース29の油溜め室29B内に封入さ
れた潤滑油で、該潤滑油36は、遊星歯車減速機35を
構成する各歯車等を潤滑するものである。ここで、潤滑
油36は、例えば図6及び図7に示すように、油圧モー
タ27の出力軸27Bの軸中心を境として下半分の範囲
に蓄えられ、潤滑油36の液面Lは、出力軸27Bの軸
中心とほぼ一致している。
【0023】37はドラム支持ケース29に設けられた
オイルレベルゲージとしての透明な封止栓で、該封止栓
37は、例えば図7に示すように、透明な樹脂材料等に
より段付き円柱状に形成され、ドラム支持ケース29の
油孔29Cを封止するものである。
【0024】そして、ドラム31の減速機収容部32
A、ドラム支持ケース29の油溜め室29B内に封入さ
れた潤滑油36の液面Lが、ドラム支持ケース29の油
孔29Cに一致し、該油孔29C内に潤滑油36が導入
されたときに、この潤滑油36を封止栓37によって塞
き止めることにより、該封止栓37を通じて潤滑油36
の液面Lをドラム31の外部から確認することができる
構成となっている。
【0025】従来技術による油圧クレーン1は上述の如
きジブ起伏ウインチ25を備えるもので、以下、このジ
ブ起伏ウインチ25を構成するドラム31の減速機収容
部32A内に封入された潤滑油36の液面Lを確認する
作業について述べる。
【0026】まず、ブーム起伏ウインチ8によってブー
ム起伏ロープ14を巻取り、巻出すことによりブーム9
を起伏させる。そして、例えば図5に示すように、封止
栓37の軸中心(図5中の二点鎖線A−A)が、ほぼ水
平となる位置(以下、基準位置という)でブーム9を停止
させる。
【0027】この場合、潤滑油36の液面Lは水平状態
を保っているため、図6及び図7に示すように、潤滑油
36の液面Lがドラム支持ケース29の油孔29Cに一
致し、潤滑油36が油孔29C内に導入され、透明な封
止栓37によって塞き止められる。これにより、作業者
は封止栓37を通じて、潤滑油36の液面Lをドラム3
1の外部から確認することができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来技
術による油圧クレーン1は、ジブ起伏ウインチ25のう
ち、油圧モータ27を介してブーム9に固定されたドラ
ム支持ケース29に油孔29Cと封止栓37とが設けら
れる構成となっている。
【0029】このため、例えば図8に示すように、ブー
ム9が基準位置に対して傾斜している状態では、封止栓
37の軸中心(図8中の二点鎖線A−A)が、水平状態
を保つ潤滑油36の液面Lに対して傾いてしまい、封止
栓37によって液面Lを正確に確認することが困難であ
るという問題がある。
【0030】従って、封止栓37を通じて潤滑油36の
液面Lを確認する場合には、ブーム起伏ウインチ8によ
ってブーム起伏ロープ14を巻取り、巻出すことによ
り、ブーム9を図5に示す基準位置に確実に停止させる
必要があり、潤滑油36の液面Lを迅速に確認すること
が困難であるという問題がある。
【0031】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ブームに設けられたウインチ装置を構成
するドラムの減速機収容部内に封入された潤滑油の液面
を、ドラムの外部から迅速に確認することができるよう
にした油圧クレーンを提供することを目的としている。
【0032】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、クレーン本体と、前記クレーン本体に
起伏可能に設けられたブームと、前記ブームに設けられ
たウインチ装置とを備え、前記ウインチ装置は、前記ブ
ームに固定して設けられた回転源と、前記ブームに回転
可能に設けられ外周側にロープが巻回されると共に内周
側に減速機収容部が設けられたドラムと、前記ドラムの
減速機収容部内に設けられ前記回転源の回転出力を減速
して前記ドラムに伝える減速機と、前記減速機を潤滑す
るため前記ドラムの減速機収容部内に封入された潤滑油
とからなる油圧クレーンに適用される。
【0033】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記ドラムには、前記潤滑油の液面をドラムの
外部から確認するためのオイルレベルゲージを設けたこ
とにある。
【0034】このように構成したことにより、ウインチ
装置の回転源によってドラムを回転させると、オイルレ
ベルゲージがドラムと共に回転するので、該オイルレベ
ルゲージを、ドラムの減速機収容部内に封入された潤滑
油の液面に迅速に一致させることができ、オイルレベル
ゲージを通じて潤滑油の液面をドラムの外部から確認す
ることができる。
【0035】請求項2の発明は、ドラムは、内周側に減
速機収容部が設けられたドラム本体と、ドラム本体の減
速機収容部を施蓋する蓋体とにより構成し、蓋体には一
端側がドラム本体の減速機収容部に開口すると共に他端
側が外部に開口する油孔を半径方向に穿設し、オイルレ
ベルゲージは油孔の他端側を封止する透明な封止栓によ
り構成したことにある。
【0036】このように構成したことにより、ドラムを
回転させ、蓋体の油孔をドラム本体の減速機収容部内に
封入された潤滑油の液面に一致させると、潤滑油が蓋体
の油孔内に導入され、該油孔の他端側に設けられた透明
な封止栓によって塞き止められる。これにより、ドラム
本体の減速機収容部内に封入された潤滑油の液面を、封
止栓を通じてドラムの外部から確認することができる。
【0037】請求項3の発明は、ブームの先端側にはジ
ブを起伏可能に設け、ウインチ装置はジブを起伏させる
ジブ起伏用のウインチ装置として構成したことにある。
【0038】このように構成したことにより、ブームに
設けられたジブ起伏用のウインチ装置を用いて、ジブを
ブームの先端側で起伏させることができる。この場合、
ウインチ装置のドラムを回転させることにより、このド
ラムに設けたオイルレベルゲージによって潤滑油の液面
を確認することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明による油圧クレーン
の実施の形態を、図1ないし図3を参照しつつ詳細に説
明する。なお、本実施の形態では、上述した従来技術と
同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0040】図中、41は本実施の形態による油圧クレ
ーンで、該油圧クレーン41は、従来技術による油圧ク
レーン1とほぼ同様に、下部走行体2、上部旋回体3、
作業装置4等により大略構成されるものの、作業装置4
のブーム9に設けられた後述するジブ起伏ウインチ42
の構成が従来技術とは異なるものである。
【0041】42は従来技術によるジブ起伏ウインチ2
5に代えて本実施の形態に適用したジブ起伏ウインチ
で、該ジブ起伏ウインチ42は、ブーム9の基端側にブ
ラケット26を用いて取付けられ、油圧モータ27、後
述のドラム支持ケース43、ドラム45、遊星歯車減速
機35等により構成されている。
【0042】43は従来技術によるドラム支持ケース2
9に代えて本実施の形態に用いたドラム支持ケースで、
該ドラム支持ケース43は、従来技術によるものとほぼ
同様に段付き円筒状に形成され、後述する蓋体47の円
筒軸部47Bが挿通される軸挿通孔43Aと、潤滑油3
6を蓄える油溜め室43Bとを有し、軸挿通孔43Aと
油溜め室43Bとの間には、ドラム45を回転可能に支
持する軸受44が配設されている。
【0043】45はブーム9の基端側にブラケット26
を用いて回転可能に支持されたドラムで、該ドラム45
は、油圧モータ27によって回転駆動されることにより
ジブ起伏ロープ20の巻取り、巻出しを行うものであ
る。
【0044】ここで、ドラム45は、外周側にジブ起伏
ロープ20が巻回されると共に内周側に減速機収容部4
6Aが形成され、軸方向の両端側に大径の鍔部46B,
46Bが設けられた円筒状のドラム本体46と、該ドラ
ム本体46の減速機収容部46Aを施蓋する蓋体47と
により大略構成され、ドラム本体46の減速機収容部4
6A内には遊星歯車減速機35が収容されている。
【0045】一方、蓋体47は、ドラム本体46の開口
端縁に複数のボルト48を用いて固着された円板状のフ
ランジ部47Aと、該フランジ部47Aの中心部から油
圧モータ27側へと突出する中空な円筒軸部47Bとに
より構成されている。
【0046】また、蓋体47のフランジ部47Aには、
図3に示すように、減速機収容部46A内に潤滑油36
を注入するための注油口47C、減速機収容部46A内
から潤滑油36を排出するための排油口47Dが互いに
180度の角度間隔をもって半径方向に穿設され、これ
ら注油口47C、排油口47Dは封止栓(図示せず)によ
って封止されている。
【0047】さらに、蓋体47のフランジ部47Aに
は、注油口47Cと排油口47Dとの間に位置して、一
端側がドラム本体46の減速機収容部46Aに開口する
と共に他端側が外部に開口する油孔47Eが半径方向に
穿設され、この油孔47Eは,後述の封止栓49によっ
て封止されている。
【0048】そして、蓋体47の円筒軸部47Bは、ド
ラム支持ケース43の軸挿通孔43A内に挿通され、軸
受44を介してドラム支持ケース43に回転可能に支持
されている。このとき、油圧モータ27の出力軸27B
は、円筒軸部47Bの内周側に遊挿された状態でドラム
本体46の減速機収容部46A内に突出し、遊星歯車減
速機35に連結される構成となっている。
【0049】ここで、ドラム支持ケース43の油溜め室
43Bとドラム本体46の減速機収容部46Aとは、蓋
体47の円筒軸部47Bを通じて連通し、円筒軸部47
Bの外周面とドラム支持ケース43との間は、リップシ
ール(図示せず)等によって液密にシールされている。
【0050】また、ドラム本体46の減速機収容部46
A、ドラム支持ケース43の油溜め室43B内には、遊
星歯車減速機35を構成する各歯車等を潤滑する潤滑油
36が封入されており、該潤滑油36の液面Lは、油圧
モータ27の出力軸27Bの軸中心とほぼ一致してい
る。
【0051】49は油圧モータ27によって回転される
ドラム45に設けられたオイルレベルゲージとしての透
明な封止栓で、該封止栓49は、ドラム本体46の減速
機収容部46A内に封入された潤滑油36の液面Lを外
部から確認するためのものである。ここで、封止栓49
は、例えば図2に示すように、透明な樹脂材料等により
段付き円柱状に形成され、ドラム45の蓋体47に穿設
された油孔47Eを封止している。
【0052】従って、油圧モータ27によってドラム4
5を回転させることにより、蓋体47の油孔47Eを確
実に潤滑油36の液面Lに一致させることができ、この
ときに油孔47E内に導入された潤滑油36は、透明な
封止栓49によって塞き止められる。これにより、作業
者は、封止栓49を通じてドラム45の外部から潤滑油
36の液面Lを確認することができる構成となってい
る。
【0053】本実施の形態による油圧クレーン41は、
上述の如く構成されたジブ起伏ウインチ42を備えるも
ので、以下、ドラム45の減速機収容部46A内に封入
された潤滑油36の液面Lを、ドラム45の外部から確
認する作業について述べる。
【0054】まず、油圧モータ27によってドラム45
を回転させることにより、該ドラム45の蓋体47に設
けた油孔47Eと封止栓49を回転させ、これら油孔4
7Eと封止栓49の軸中心とがほぼ水平となる位置でド
ラム45を停止させる。
【0055】この場合、潤滑油36の液面Lは水平状態
を保っているため、潤滑油36の液面Lが蓋体47の油
孔47Eに一致して該油孔47E内に潤滑油36が導入
され、この潤滑油36は透明な封止栓49によって塞き
止められる。これにより、作業者は、ブーム9を起伏さ
せることなく、ドラム45を回転させるだけで、封止栓
49を通じて潤滑油36の液面Lをドラム45の外部か
ら確認することができる。
【0056】このように、本実施の形態によれば、ジブ
起伏ウインチ42のうち、ブーム9に回転可能に設けら
れたドラム45の蓋体47に、油孔47Eと封止栓49
とを設ける構成としている。
【0057】このため、ドラム45を回転させるだけ
で、蓋体47の油孔47Eと封止栓49とを、ドラム4
5の減速機収容部46A内に封入された潤滑油36の液
面Lに確実に一致させることができる。これにより、油
孔47E内に導入された潤滑油36の液面Lを、透明な
封止栓49を通じてドラム45の外部から迅速かつ正確
に確認することができる。
【0058】従って、例えば従来技術のように、潤滑油
36の液面Lを確認するためにブーム9を基準位置に向
けて起伏させる必要がなく、潤滑油36の液面Lを確認
する作業を迅速かつ正確に行うことができる。
【0059】なお、上述した実施の形態では、ブーム9
に取付けられるウインチ装置として、ジブ11を起伏さ
せるジブ起伏ウインチ42を例に挙げたが、本発明はこ
れに限るものではなく、例えば主巻ウインチ、補巻ウイ
ンチ等の他のウインチ装置をブーム9に取付けた場合に
も適用することができる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、クレーン本体に起伏可能に設けられたブームに
ウインチ装置を設け、このウインチ装置は、ブームに固
定して設けられた回転源と、ブームに回転可能に設けら
れたドラムと、このドラムの減速機収容部内に設けられ
回転源の回転出力を減速してドラムに伝える減速機と、
減速機を潤滑するためドラムの減速機収容部内に封入さ
れた潤滑油とからなり、ドラムには、潤滑油の液面をド
ラムの外部から確認するためのオイルレベルゲージを設
ける構成としている。これにより、回転源によってドラ
ムを回転させると、オイルレベルゲージがドラムと共に
回転するので、該オイルレベルゲージを、ドラムの減速
機収容部内に封入された潤滑油の液面に確実に一致させ
ることができる。このため、例えばオイルレベルゲージ
を潤滑油の液面に一致させるためにブームを起伏させる
必要がなく、潤滑油の液面を確認する作業を迅速かつ正
確に行うことができる。
【0061】また、請求項2の発明によれば、ドラム
は、内周側に減速機収容部が設けられたドラム本体と、
ドラム本体の減速機収容部を施蓋する蓋体とにより構成
し、蓋体には一端側がドラム本体の減速機収容部に開口
すると共に他端側が外部に開口する油孔を半径方向に穿
設し、オイルレベルゲージは油孔の他端側を封止する透
明な封止栓により構成したので、ドラムを回転させて油
孔を潤滑油の液面に一致させると、油孔内に導入された
潤滑油が封止栓によって塞き止められ、該潤滑油の液面
を、透明な封止栓を通じてドラムの外部から迅速かつ容
易に確認することができる。
【0062】さらに、請求項3の発明によれば、ブーム
の先端側にはジブを起伏可能に設け、ウインチ装置はジ
ブを起伏させるジブ起伏用のウインチ装置として構成し
たので、ブームに設けられたジブ起伏用のウインチ装置
を用いて、ジブをブームの先端側で起伏させることがで
きる。この場合、ウインチ装置のドラムを回転させるこ
とにより、このドラムに設けたオイルレベルゲージによ
って潤滑油の液面を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧クレーンのブー
ム、ジブ起伏ウインチ等を示す正面図である。
【図2】図1中のジブ起伏ウインチを矢示II−II方向か
ら一部破断にしてみた要部拡大図である
【図3】図2中の蓋体、油孔等を矢示III−III方向から
みた断面図である。
【図4】従来技術による油圧クレーンを示す正面図であ
る。
【図5】従来技術による油圧クレーンのブーム、ジブ起
伏ウインチ等を示す正面図である。
【図6】図5中のジブ起伏ウインチを矢示VI−VI方向か
ら一部破断にしてみた要部拡大図である
【図7】図6中のオイルレベルゲージ等を矢示VII−VII
方向からみた拡大断面図である
【図8】図5中のブームが基準位置から傾いた状態を示
す正面図である。
【符号の説明】
3 上部旋回体(クレーン本体) 9 ブーム 27 油圧モータ(回転源) 35 遊星歯車減速機 36 潤滑油 41 油圧クレーン 42 ジブ起伏ウインチ 43 ドラム支持ケース 45 ドラム 46 ドラム本体 46A 減速機収容部 47 蓋体 47E 油孔 49 封止栓(オイルレベルゲージ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーン本体と、前記クレーン本体に起
    伏可能に設けられたブームと、前記ブームに設けられた
    ウインチ装置とを備え、前記ウインチ装置は、前記ブー
    ムに固定して設けられた回転源と、前記ブームに回転可
    能に設けられ外周側にロープが巻回されると共に内周側
    に減速機収容部が設けられたドラムと、前記ドラムの減
    速機収容部内に設けられ前記回転源の回転出力を減速し
    て前記ドラムに伝える減速機と、前記減速機を潤滑する
    ため前記ドラムの減速機収容部内に封入された潤滑油と
    からなる油圧クレーンにおいて、 前記ドラムには、前記潤滑油の液面をドラムの外部から
    確認するためのオイルレベルゲージを設ける構成とした
    ことを特徴とする油圧クレーン。
  2. 【請求項2】 前記ドラムは、内周側に前記減速機収容
    部が設けられたドラム本体と、前記ドラム本体の減速機
    収容部を施蓋する蓋体とにより構成し、前記蓋体には一
    端側が前記ドラム本体の減速機収容部に開口すると共に
    他端側が外部に開口する油孔を半径方向に穿設し、前記
    オイルレベルゲージは前記油孔の他端側を封止する透明
    な封止栓により構成してなる請求項1に記載の油圧クレ
    ーン。
  3. 【請求項3】 前記ブームの先端側にはジブを起伏可能
    に設け、前記ウインチ装置は前記ジブを起伏させるジブ
    起伏用のウインチ装置として構成してなる請求項1また
    は2に記載の油圧クレーン。
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