JP2002060164A - エレベータ - Google Patents

エレベータ

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JP2002060164A
JP2002060164A JP2000252733A JP2000252733A JP2002060164A JP 2002060164 A JP2002060164 A JP 2002060164A JP 2000252733 A JP2000252733 A JP 2000252733A JP 2000252733 A JP2000252733 A JP 2000252733A JP 2002060164 A JP2002060164 A JP 2002060164A
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guide rail
foreign matter
elevator
car
removing means
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JP2000252733A
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English (en)
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Hisaya Matsumoto
本 久 哉 松
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗りかごの昇降を案内するガイドレールの表
面に付着した水分や氷、埃、錆等の異物を除去できるよ
うにする。 【解決手段】 乗りかご1に設けた各ガイド装置8に、
異物除去手段としてのブラシ10を取り付ける。乗りか
ご1が昇降するとガイドレール3の表面上をブラシ10
が摺動し、ガイドレール3の表面に付着した水分や氷、
埃、錆等の異物を除去できる。これにより、ガイドレー
ル3の表面に付着した氷や埃等の異物上をガイド装置8
が移動して乗りかご1に振動を与え、乗り心地を悪化さ
せることを防止できる。また、非常停止装置6のクサビ
が、ガイドレール3の表面上に付着した水膜上を滑走し
たり、氷や埃等の異物を噛み込んだりすることがないか
ら、非常停止装置6を確実に作動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータに関し、
より詳しくは、乗りかごや釣合錘の昇降を案内するガイ
ドレールの表面に付着した異物、例えば水や氷、埃、錆
等の異物を除去する異物除去手段を備えたエレベータに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベータは一般的には建物の内
部に設置されており、図11に示したように、乗りかご
1や釣合錘2およびそれらの昇降を案内するガイドレー
ル3,4等は昇降路5の壁面5aに囲まれ、雨や風等の
自然現象の影響を直接受けることがない。 これによ
り、ガイドレール3,4については、湿気や結露等に起
因する錆を防ぐための防錆塗装を施せば充分であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、屋外展
望用等としてエレベータを建物の外側に設置すると、ガ
イドレール3,4が自然現象の影響を直接受けることに
なり、様々な問題が生じてくる。
【0004】例えば、ガイドレール3が雨に濡れている
ときに乗りかご1の非常停止装置6が作動すると、ガイ
ドレール3の表面に付着した水膜によって非常停止装置
6のクサビ7がガイドレール3上を滑り、非常停止時に
おける規定の制動距離を確保できなくなるおそれがあ
る。
【0005】さらに、非常停止装置6のクサビ7がガイ
ドレール3の表面に付着した氷を噛み込むと、非常停止
装置6が正常に作動しなくなるおそれがある。
【0006】また、ガイドレール3の表面に付着した水
滴が凍結すると、ガイド装置8が凍結箇所を通過するた
びに乗りかご1に振動が生じて乗り心地が悪くなる。
【0007】そこで本発明の目的は、上述した従来技術
が有する問題点を解消し、エレベータが屋外に設置され
てそのガイドレールが自然現象の影響を直接受ける場合
においても、乗りかごや釣合錘の昇降および非常停止装
置の作動等に異常が生じたり、乗り心地が悪化したりす
ることがないように改良されたエレベータを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載の手段は、乗りかご若しくは釣合錘の昇降を
案内するガイドレールの表面上の異物を除去する異物除
去手段を備える。すなわち、エレベータの乗りかごや釣
合錘の昇降を案内するガイドレールの表面に水分や氷、
埃、錆等の異物が付着しても、異物除去手段がこれらの
異物を除去するので、エレベータの乗りかごや釣合錘の
昇降若しくは非常停止装置の作動等に異常が生じたり、
乗り心地が悪化したりすることを確実に防止することが
できる。なお、異物除去手段は、乗りかごや釣合錘、若
しくはガイドレール自身、または昇降路に設けることが
できる。
【0009】請求項2に記載の手段においては、異物除
去手段を、ガイドレールの表面上を摺動するブラシとす
る。このブラシは、ガイドレールの表面よりも硬さの低
い材料、例えば樹脂材料等から製造すれば、ガイドレー
ルの表面上を摺動するときにガイドレールの表面を傷つ
けることがない。そして、このブラシを乗りかご若しく
は釣合錘に取り付けておけば、乗りかご若しくは釣合錘
が昇降する度に、ガイドレールの表面に付着した異物を
このブラシによって除去することができる。なお、ガイ
ドレールの表面に生じた錆を除去する際には、ガイドレ
ールの表面よりも硬い材料から製造したブラシ、例えば
ワイヤブラシ等を用いる。エレベータの定期点検作業時
にこのワイヤブラシを乗りかご若しくは釣合錘に取り付
けて昇降させれば、ガイドレールの表面に生じた錆を除
去することができる。そして、錆を除去する作業が完了
したらワイヤブラシを取り外せば良い。
【0010】請求項3に記載の手段においては、異物除
去手段を、ガイドレールの表面に付着させた撥水剤とす
る。すなわち、ガイドレールの表面に撥水剤を塗布し、
噴霧し、転写し、コーティングすることにより付着させ
ておけば、雨水や結露水等の水滴が球状化し自らの重量
によってガイドレールの表面から転がり落ちるから、ガ
イドレールの表面上で凍結したり埃等を捉えたりするこ
とがない。なお、撥水剤として、シリコンや四フッ化エ
チレン等のフッ素樹脂をエタノール等の溶媒に分散させ
た既存品を用いることができる。または、フッ素樹脂等
の低摩擦材からなる薄い板を、予めガイドレールに貼り
付ける等して配設することもできる。
【0011】請求項4に記載の手段においては、異物除
去手段を、ガイドレールの表面に付着させる撥水剤を収
納して乗りかご若しくは釣合錘に配設された収納容器
と、この収納容器から供給される撥水剤をガイドレール
の表面に付着させる撥水剤付着装置とから構成する。こ
れにより、乗りかご若しくは釣合錘が昇降する際に、ガ
イドレールの表面に撥水剤を積極的に付着させ、ガイド
レールの表面を常に撥水剤でコーティングした状態に保
つことができる。このとき、収納容器に撥水剤を収納す
るので、長期間にわたって安定的に撥水剤をガイドレー
ルの表面に付着させることができる。なお、撥水剤付着
機構は、撥水剤を含んでガイドレールの表面上を摺動す
る綿やスポンジ等の摺動部材、ガイドレールの表面上を
転動して撥水剤を転写するローラ等の転動部材に加え
て、撥水剤を霧状に噴出するスプレー等から構成するこ
とができる。
【0012】請求項5に記載の手段においては、異物除
去手段を、ガイドレールを加熱する加熱装置とする。す
なわち、ガイドレールを加熱することにより、ガイドレ
ールの表面に付着した水滴の凍結を防止できるととも
に、凍結した氷を溶かして除去することができる。な
お、加熱装置は、ガイドレールに装着したテープヒータ
等の電熱線としたり、乗りかごや釣合錘若しくは昇降路
に設けた放熱パネルや放熱ランプ(赤外線ランプ)等の
放熱手段としたりすることができる。
【0013】請求項6に記載の手段においては、異物除
去手段を、ガイドレールの表面に温風を吹き付ける温風
吹付装置とする。これにより、ガイドレールの表面に付
着した氷を溶かしつつ、氷が溶けて生じた水滴を吹き飛
すことができるばかりでなく、ガイドレールの表面に付
着している埃等も同時に吹き飛ばして除去することがで
きる。なお、ガイドレールの表面に吹き付ける風の温度
は任意であり、温風若しくは熱風とすることができる。
さらに、加熱手段を用いてガイドレールを加熱しつつ、
高圧空気のみを噴射することにより、ガイドレールの表
面に付着した氷や水分等を除去することもできる。
【0014】請求項7に記載の手段においては、ガイド
レール若しくはその周囲の雰囲気温度を測定する温度セ
ンサと、この温度センサが測定した温度に基づいて異物
除去手段の作動を制御する制御装置とをさらに備える。
温度センサは、ガイドレールの複数箇所に直接取り付け
たり、乗りかご若しくは釣合錘に取り付けたりすること
により、ガイドレール若しくは昇降路の全体にわたって
その温度を検出することができる。そして制御装置は、
温度センサが検出した温度がガイドレールの表面に付着
した水分が凍結する温度であると判別すると、請求項5
に記載の加熱装置若しくは請求項6に記載の温風吹付装
置を作動させ、ガイドレールの表面に付着した氷若しく
は水分を除去する。
【0015】請求項8に記載の手段においては、制御装
置が、異物除去手段を作動させるときに、エレベータの
運転を制御する運転制御装置に対して乗りかごの昇降運
転を要求する信号を送出する。すなわち、例えば乗りか
ごに設けた温風吹付装置を作動させてガイドレールの表
面に付着した氷若しくは水分を除去する際には、乗りか
ごを昇降させる必要がある。そこで、異物除去手段の作
動を制御する制御装置は、エレベータの運転制御装置に
対して乗りかごの昇降運転を要求する。これにより、エ
レベータが利用されないような時間帯等においても、乗
りかごに設けた温風吹付手段等を用いて、ガイドレール
の表面に付着した水分が凍結することを防止し、若しく
はガイドレール表面に付着した氷を溶かして除去するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る屋外展望用等
に適用されるエレベータの各実施形態を、図1乃至図1
0を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明におい
ては同一の部分に同一の符号を用い、その説明を省略す
る。
【0017】第1実施形態 まず最初に図1および図2を参照し、第1実施形態のエ
レベータについて説明する。
【0018】本第1実施形態のエレベータ100の乗り
かご1は、上下にそれぞれ設けたガイド装置8とガイド
レール3とにより案内されて昇降する。このとき、各ガ
イド装置8には異物除去手段としてのブラシ10がそれ
ぞれ取り付けられている。
【0019】ブラシ10は、図2に示したように、ガイ
ド装置8への固定に用いる厚板鋼板製のブラケット11
を有している。ブラケット11には、ガイドレール3の
案内部分3aを受け入れる直線状に延びる切り欠き12
が形成されるとともに、この切り欠き12の周縁に沿っ
てブラシ本体13が植設されている。ブラシ本体13
は、ポリアミド若しくはポリエチレン等、ガイドレール
3の表面よりもその硬度が低い樹脂材料から製造され、
ガイドレール3の表面上を摺動してもガイドレール3の
表面を傷付けることがない。
【0020】これにより、乗りかご1が昇降するとガイ
ドレール3の表面上をブラシ本体13が摺動し、ガイド
レール3の表面に付着した水分や氷、埃、錆等の異物を
除去する。したがって、非常停止装置6のクサビが、ガ
イドレール3の表面上に付着した水膜上を滑走したり、
ガイドレール3の表面上に付着した氷や埃等の異物を噛
み込むことがないから、非常停止装置6を確実に作動さ
せることができる。また、ガイドレール3の表面に付着
した氷や埃等の異物上をガイド装置8が移動して乗りか
ご1に振動を与え、乗り心地を悪化させることを防止で
きる。
【0021】一方、ガイドレール3の表面に生じた錆を
除去する際には、ガイドレール3の表面よりも硬い材料
から製造したブラシ、例えばワイヤブラシ等を用いる。
エレベータ100の定期点検作業のとき等に、このワイ
ヤブラシをガイド装置8に取り付けて乗りかご1を昇降
させれば、ガイドレール3の表面に生じた錆を除去する
ことができる。そして、錆を除去する作業が完了したら
ワイヤブラシを取り外す。
【0022】なお、本第1実施形態においては、乗りか
ご1のガイド装置8にブラシ10を取り付けているが、
釣合錘にブラシ10を取り付けることにより、釣合錘の
昇降を案内するガイドレールの表面に付着した異物を除
去することもできる。さらに、本第1実施形態において
は、ブラシ本体13を植設したブラケット11をガイド
装置8に固定しているが、アクチュエータを用いること
によりブラシ本体13をガイドレール3に対して接離自
在とし、必要なときにのみブラシ本体13をガイドレー
ル3に接触させて異物の除去を行うこともできる。
【0023】第2実施形態 次に図3を参照し、第2実施形態のエレベータについて
説明する。
【0024】本第2実施形態のエレベータ200におい
ては、ガイドレール20の案内面21,22,23に形
成した撥水剤の皮膜24が異物除去手段となっている。
撥水剤は、シリコンや四フッ化エチレン等のフッ素樹脂
をエタノール等の溶媒に分散させたもので、ガイドレー
ル20の案内面21,22,23に塗布し、噴霧し、転
写し、コーティングした後に乾燥させることにより撥水
剤の皮膜24を形成することができる。
【0025】ガイドレール20の案内面21,22,2
3に雨水や結露水等の水滴Wが付着すると、それらは撥
水剤の皮膜24の作用によって球状化するとともに自ら
の重量によってガイドレール20の案内面21,22,
23から転がり落ちる。これにより、ガイドレール20
の案内面21,22,23上で水滴Wが凍結したり埃等
を捉えたりすることを確実に防止することができる。し
たがって、非常停止装置のクサビが、ガイドレール20
の案内面21,22,23に付着した水膜上を滑走した
り、ガイドレール20の案内面21,22,23に付着
した氷を噛み込んだりすることがないから、非常停止装
置を確実に作動させることができる。
【0026】なお、フッ素樹脂等の低摩擦材からなる薄
い板をガイドレール20の案内面21,22,23に貼
り付けることにより、撥水剤の皮膜24と同等の作用を
生じさせることもできる。
【0027】第3実施形態 次に図4および図5を参照し、第3実施形態のエレベー
タについて説明する。
【0028】上述した第2実施形態においては、予めガ
イドレールの表面に撥水剤の皮膜を形成しておいたが、
本第3実施形態のエレベータ300においては、乗りか
ご1がガイドレール3に案内されて昇降する度にガイド
レール3の表面に撥水剤を塗布するようになっている。
【0029】すなわち、図4に示したように、乗りかご
1の上部に設けた左右一対のガイド装置8には、撥水剤
付着装置30がそれぞれ取り付けられている。この撥水
剤付着装置30は、図5に示したように、ガイド装置8
への固定に用いる厚板鋼板製のブラケット31を有して
いる。ブラケット31には、ガイドレール3の案内部分
3aを受け入れる直線状に延びる切り欠き32が形成さ
れるとともに、この切り欠き32の周縁には撥水剤を含
んでガイドレール3の表面上を摺動する綿やスポンジ等
の摺動部材33が配設されている。さらに、これらの摺
動部材33に接続された配管34を介して、ブラケット
31の上部に固定された収納タンク35が収納する撥水
剤Hが供給される。
【0030】これにより、乗りかご1が昇降する度に摺
動部材33がガイドレール3の表面上を摺動し、摺動部
材3からしみ出る撥水剤Hを塗布するから、ガイドレー
ル3の表面に常に撥水剤Hを付着させておくことができ
る。このとき、収納タンク35に多量の撥水剤Hを収納
しているので、長期間にわたって安定的に撥水剤Hをガ
イドレール3の表面に付着させることができる。
【0031】ガイドレール3の表面に雨水や結露水等の
水滴が付着すると、それらは撥水剤Hの作用によって球
状化するとともに自らの重量によってガイドレール3の
表面から転がり落ちる。これにより、ガイドレール3の
表面上で水滴が凍結したり埃等を捉えたりすることを確
実に防止することができる。したがって、非常停止装置
のクサビが、ガイドレール3の表面に付着した水膜上を
滑走したり、ガイドレール3の表面に付着した氷を噛み
込んだりすることがないから、非常停止装置を確実に作
動させることができる。
【0032】なお、本第3実施形態においては、綿やス
ポンジ等の摺動部材33を用いてガイドレール3の表面
に撥水剤Hを塗布しているが、ガイドレール3の表面上
を転動して撥水剤を転写するローラ等の転写部材や、撥
水剤を霧状に噴出するスプレー等を用いることによりガ
イドレール3の表面に撥水剤Hを付着させることもでき
る。
【0033】また、収納タンク35に設けた電動ポンプ
を用いてガイドレール3の表面に撥水剤Hを噴射する構
造とすれば、ガイドレール3に撥水剤Hを塗布するタイ
ミングを電気的に制御することが可能となる。
【0034】また、同様の撥水剤付着装置30を釣合錘
に取り付けることにより、釣合錘の昇降を案内するガイ
ドレールの表面にも撥水剤を塗布することができる。
【0035】第4実施形態 次に図6および図7を参照し、第4実施形態のエレベー
タについて説明する。
【0036】図6および図7に示した第4実施形態のエ
レベータ400においては、乗りかごの昇降を案内する
ガイドレール40の根本部分41の両側面に、一対のテ
ープヒータ42がそれぞれ貼り付けられている。これら
のテープヒータ42は、電線43を介して電力が供給さ
れると発熱し、ガイドレール40を加熱する。なお、テ
ープヒータ42に対する電力の供給若しくは供給停止
は、ガイドレール40の温度に応じて作動する図示され
ないサーモスタットによって自動的に制御される。
【0037】ガイドレール40の表面に付着した水滴が
凍結し始める4℃以下にまでガイドレール40の表面温
度が低下すると、サーモスタットが作動してテープヒー
タ42に電力を供給する。すると、テープヒータ42が
発熱してガイドレール40を加熱するので、ガイドレー
ル40の表面に付着した水滴が凍結することを防止し、
若しくは水滴が凍結して生じた氷を溶かすことができ
る。
【0038】このとき、上述した第2実施形態若しくは
第3実施形態のように、ガイドレール40の表面に撥水
剤を塗布しておけば、ガイドレール40の表面に付着し
た水滴を落下させて除去することができる。これによ
り、本第4実施形態のエレベータ400によれば、非常
停止装置のクサビが、ガイドレール40の表面に付着し
た水膜上を滑走したり、ガイドレール3の表面に付着し
た氷を噛み込んだりすることがないから、非常停止装置
を確実に作動させることができる。また、ガイドレール
40の全長にわたってテープヒータ42を設ければ、乗
りかご1の昇降位置に関わらずにガイドレール40を加
熱して氷や水滴を除去することができる。
【0039】なお、テープヒータ42に対する電力の供
給若しくは供給停止を制御装置によって制御すれば、ガ
イドレール40の表面温度以外の要因、例えば外気温度
やエレベータの運用時間等に応じてガイドレール40を
加熱し、氷や水滴を除去することができる。
【0040】第5実施形態 次に図8を参照し、第5実施形態のエレベータについて
説明する。
【0041】上述した第4実施形態においては、ガイド
レールを加熱するのみであった。これに対して、本第5
実施形態のエレベータ500においては、ガイドレール
3に向かって温風を吹き付けることにより、ガイドレー
ル3を加熱して氷を溶かすと同時に、氷が溶けて生じた
水滴を吹き飛ばして除去するようになっている。
【0042】このため、図8に示したように乗りかご1
の上部に設けた温風吹付装置50は、工業用ドライヤー
のように大量の温風若しくは熱風を発生させる温風発生
器51を有している。そして、この温風発生器51から
供給される大量の温風は、乗りかご1の昇降を案内する
ガイド装置8に固定されたノズル52に配管53を介し
て供給され、ガイドレールの案内部3aに向かって吹き
付けるようになっている。これにより、ガイドレール3
の案内部3aの表面に付着した氷を温風によって加熱し
て溶かしつつ、氷が溶けて生じた水滴を温風によって吹
き飛ばして除去することができる。同時に、ガイドレー
ル3の案内部3aの表面に付着している埃等も同時に吹
き飛ばして除去することができる。
【0043】すなわち、本第5実施形態のエレベータ5
00においては、乗りかご1が昇降する部分に付着した
氷のみを溶かして除去することができるから、ガイドレ
ール3の全体を加熱する必要がなく、熱エネルギーを効
率よく用いることができる。また、ガイドレール3に付
着した氷を溶かすだけでなく、氷が溶けて生じた水滴を
吹き飛ばして除去することができるから、非常停止装置
のクサビが、ガイドレール3の表面に付着した水膜上を
滑走したり、ガイドレール3の表面に付着した氷を噛み
込んだりすることがなく、非常停止装置を確実に作動さ
せることができる。
【0044】なお、本第5実施形態のエレベータ500
においては、ガイドレール3に対して温風若しくは熱風
を吹き付けているが、赤外線ランプのような放熱体を用
いてガイドレール3を加熱し氷を溶かすとともに、氷が
溶けて生じた水滴や埃等を加熱していない空気を吹き付
けることにより吹き飛ばして除去することもできる。
【0045】第6実施形態 次に図9および図10を参照し、第6実施形態のエレベ
ータについて説明する。
【0046】本第6実施形態のエレベータ600におい
ては、図9に示したように、乗りかご1および釣合錘2
の昇降を案内するガイドレール3,4および昇降路5の
内壁面5aにそれぞれ温度センサ61が設置され、ガイ
ドレール3,4の表面温度および昇降路5の内部の雰囲
気温度をそれぞれ測定するようになっている。
【0047】温度センサ61から得られる信号は、図1
0に示したように異物除去手段制御装置62に入力す
る。異物除去手段制御装置62は、ガイドレール3,4
の表面温度および昇降路5の内部の雰囲気温度が所定温
度(例えば4℃)より低下したことを判別すると、異物
除去手段63に作動開始信号を送出して異物除去手段6
3を作動させる。ここで、異物除去手段63は、第4実
施形態において説明したテープヒータ42等のガイドレ
ール加熱装置、若しくは第5実施形態において説明した
温風吹付装置50である。
【0048】これにより、ガイドレール3,4の表面温
度若しくは昇降路5の内部の雰囲気温度が所定温度より
低下したときにのみ異物除去手段63を作動させ、ガイ
ドレール3,4の表面に付着した水分が凍結することを
防止し、若しくはガイドレール3,4の表面に付着した
氷を溶かして除去することができる。
【0049】さらに異物除去手段制御装置62は、異物
除去手段63を作動させる際に、エレベータの運転を制
御する運転制御装置70に対して乗りかご1の昇降運転
を要求する信号を送出する。運転制御装置70は、昼間
のようにエレベータ600が煩雑に利用されているとき
には、異物除去手段制御装置62からの昇降運転要求信
号に応じないが、夜間や明け方のようにエレベータが利
用されないような時間帯等においては、乗りかご1を無
人で昇降させる。
【0050】これにより、エレベータが利用されないよ
うな時間帯等においても、乗りかご1に設けた温風吹付
装置50等を用いることにより、ガイドレール3,4の
表面に付着した水分が凍結することを防止し、若しくは
ガイドレール3,4の表面に付着した氷を溶かして除去
することができる。
【0051】以上、本発明に係るエレベータの各実施形
態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態
によって限定されるものではなく、種々の変更が可能で
あることは言うまでもない。例えば、上述した第1実施
形態におけるブラシ10と、第4実施形態におけるテー
プヒータ42とを併用することができる。また、第2実
施形態における撥水剤と、第5実施形態における温風吹
付装置50とを併用することもできる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のエレベータは、乗りかごや釣合錘の昇降を案内するガ
イドレールの表面に付着した水分や氷、埃、錆等の異物
を、異物除去手段を用いて除去するので、乗りかごや釣
合錘の昇降および非常停止装置の作動に異常が生じたり
乗り心地が悪くなったりすることを確実に防止すること
ができる。このとき、異物除去手段を、ガイドレールの
表面上を摺動するブラシとするので、極めて簡単な構造
でありながら、乗りかご若しくは釣合錘の昇降に伴って
ガイドレールの表面に付着した異物を確実に除去するこ
とができる。また、異物除去手段を、ガイドレールの表
面に付着させた撥水剤とするので、雨水や結露水等の水
滴をガイドレールの表面から落下させ、凍結したり埃を
捉えたりすることを確実に防止することができる。ま
た、異物除去手段を、ガイドレールの表面に撥水剤を積
極的に付着させる、乗りかご等に設けた撥水剤付着装置
とするので、ガイドレールの表面を常に撥水剤でコーテ
ィングした状態に保つことができる。また、異物除去手
段を、ガイドレールを加熱する加熱装置とするので、ガ
イドレールの表面に付着した水滴の凍結を防止できると
ともに、凍結した氷を溶かして除去することができる。
また、異物除去手段を、ガイドレールの表面に温風を吹
き付ける温風吹付装置とするので、ガイドレールの表面
に付着した氷を溶かしつつ、氷が溶けて生じた水滴を吹
き飛して除去することができる。また、ガイドレール等
に設けた温度センサの測定結果に基づいて異物除去手段
の作動を制御するので、ガイドレールの表面に付着した
水分が凍結するおそれがあるときにのみ加熱装置若しく
は温風吹付装置を作動させることにより、熱エネルギー
を効率良く用いることができる。また、ガイドレール加
熱装置や温風吹出装置等の異物除去手段を作動させる際
には、エレベータ運転制御装置に要求信号を送出して乗
りかごを昇降させるので、夜間や明け方のように外気温
が低下するけれどもエレベータが利用されないような時
間帯等においても、ガイドレールの表面に付着した水分
が凍結することを防止し、若しくはガイドレールの表面
に付着した氷を溶かして除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のエレベータを模式
的に示す正面図。
【図2】図1中に示した異物除去手段を示す斜視図。
【図3】本発明に係る第2実施形態のエレベータの要部
を拡大して示す水平断面図。
【図4】本発明に係る第3実施形態のエレベータを模式
的に示す正面図。
【図5】図4中に示した異物除去手段を示す斜視図。
【図6】本発明に係る第4実施形態のエレベータの要部
を拡大して示す水平断面図。
【図7】図6中に示したA矢視方向から見た正面図。
【図8】本発明に係る第5実施形態のエレベータを模式
的に示す正面図。
【図9】本発明に係る第6実施形態のエレベータを模式
的に示す水平断面図。
【図10】図9に示したエレベータの制御部分を示すブ
ロック図。
【図11】従来のエレベータを模式的に示す水平断面
図。
【図12】従来のエレベータを模式的に示す正面図。
【図13】図12中に示した非常停止装置を拡大して示
す平面図。
【図14】図13中に示したB矢視方向から見た正面
図。
【符号の説明】
1 乗りかご 2 釣合錘 3,4 ガイドレール 5 昇降路 6 非常停止装置 7 クサビ 8 ガイド装置 10 ブラシ(異物除去手段) 11 ブラケット 12 切り欠き 13 ブラシ本体 20 ガイドレール 21,22,23 案内面 24 撥水剤の皮膜(異物除去手段) 30 撥水剤付着装置 31 ブラケット 32 切り欠き 33 摺動部材 34 配管 35 収納タンク H 撥水剤 40 ガイドレール 41 根元部分 42 テープヒータ(異物除去手段) 43 電線 50 温風吹き出し装置(異物除去手段) 51 温風発生器 52 ノズル配管 53 配管 61 温度センサ 62 異物除去手段制御装置 63 異物除去手段 70 運転制御装置 100 本発明に係る第1実施形態のエレベータ 200 本発明に係る第2実施形態のエレベータ 300 本発明に係る第3実施形態のエレベータ 400 本発明に係る第4実施形態のエレベータ 500 本発明に係る第5実施形態のエレベータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗りかご若しくは釣合錘の昇降を案内する
    ガイドレールの表面上の異物を除去する異物除去手段を
    備えることを特徴とするエレベータ。
  2. 【請求項2】前記異物除去手段は、前記ガイドレールの
    表面上を摺動するブラシであることを特徴とする請求項
    1に記載のエレベータ。
  3. 【請求項3】前記異物除去手段は、前記ガイドレールの
    表面に付着させた撥水剤であることを特徴とする請求項
    1に記載のエレベータ。
  4. 【請求項4】前記異物除去手段は、前記ガイドレールの
    表面に付着させる撥水剤を収納して乗りかご若しくは釣
    合錘に配設された収納容器と、前記収納容器から供給さ
    れる前記撥水剤を前記ガイドレールの表面に付着させる
    撥水剤付着装置と、を有することを特徴とする請求項1
    に記載のエレベータ。
  5. 【請求項5】前記異物除去手段は、前記ガイドレールを
    加熱する加熱装置であることを特徴とする請求項1に記
    載のエレベータ。
  6. 【請求項6】前記異物除去手段は、前記ガイドレールの
    表面に温風を吹き付ける温風吹付装置であることを特徴
    とする請求項1に記載のエレベータ。
  7. 【請求項7】前記ガイドレール若しくはその周囲の温度
    を測定する温度センサと、前記温度センサが測定した温
    度に基づいて前記異物除去手段の作動を制御する制御装
    置と、をさらに備えることを特徴とする請求項5または
    6に記載のエレベータ。
  8. 【請求項8】前記制御装置は、前記異物除去手段を作動
    させる際に、エレベータの運転を制御する運転制御装置
    に対して乗りかごの昇降運転を要求する信号を送出す
    る、ことを特徴とする請求項7に記載のエレベータ。
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