JP2002059814A - 防曇ガラスの加熱構造 - Google Patents

防曇ガラスの加熱構造

Info

Publication number
JP2002059814A
JP2002059814A JP2000250193A JP2000250193A JP2002059814A JP 2002059814 A JP2002059814 A JP 2002059814A JP 2000250193 A JP2000250193 A JP 2000250193A JP 2000250193 A JP2000250193 A JP 2000250193A JP 2002059814 A JP2002059814 A JP 2002059814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
bus bar
supply terminal
heating
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000250193A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Yanagida
信治 柳田
Homare Ueno
誉 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Glass Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
Priority to JP2000250193A priority Critical patent/JP2002059814A/ja
Publication of JP2002059814A publication Critical patent/JP2002059814A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Heating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】車両用窓ガラスの防曇用加熱線条のバスバーの
片端部近傍に給電端子を設ける場合、バスバーの局部的
な発熱を減少させる加熱構造に関するものである。 【解決手段】略平行に配設した複数本の加熱線条2の両
端に給電用の一対のバスバー3を接続させた車両用防曇
ガラスにおいて、前記一対のバスバー3のそれぞれの一
端側近傍で対向する位置に一対の給電端子4を設け、該
一対の給電端子同士を直線的に結んだ仮想線の近傍位置
に配設される少なくとも1本の加熱線条2の両端を、仮
想線を横切って、前記給電端子4寄りのバスバー3先端
部と該給電端子4間に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用窓ガラスの
防曇用加熱線条のバスバーの片端部近傍に給電端子を設
ける場合、バスバーの局部的な発熱を減少させる加熱構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用の後部窓ガラスには通常防曇ある
いは融氷を目的として、板ガラス上に略平行に形成され
た多数の加熱線条およびバスバーと呼ばれる一対の幅広
の電極用導電膜が設けられている。
【0003】電極用導電膜からなるバスバーの電流分布
は導電端子が装着される給電部分に全ての電流が流れ込
むので最大の電流が流れ、給電部分から離れるにしたが
って電流は次第に減少するが、バスバーが同じ断面積に
形成されていると発熱量は流れる電流の2乗に比例する
ことより、大きな電流の流れる給電部近傍が最大とな
り、給電部から離れていくに従って発熱量が減少してい
く。
【0004】すなわち、バスバーの発熱温度(t:℃)
は、 α:発熱量(W)を温度に換算する定数、 I:バスバーに流れる電流(A) R:バスバー抵抗(Ω) とすると t≒α・I2・R となる。
【0005】また、後部窓ガラスの面積が大きくなる
と、加熱対象面積が大きくなるので導電端子近傍の電極
用導電膜の電流密度が高くなり、不要な発熱を生ずるの
で、この不要な発熱を防ぐために電極用導電膜の幅を変
えて給電部分を大きくするとよいが、バスバーを内側に
拡大すると防曇面積が小さくなり、バスバーを外側に拡
大するとボディ金属と干渉し、ボディ接着剤による腐食
を受ける恐れがあるため、バスバー本体の幅を大きくす
る事が困難な場合があることによりほとんど一定の幅に
形成することが多く、この場合にバスバー部に大きな発
熱損が発生する。
【0006】前記給電端子を、バスバーの長さの略中間
部とし、加熱線条及びバスバーの抵抗を略一致するよう
な位置に設けると、給電点からバスバーの両端方向に向
かって流れる電流が略均等になり、バスバー上の給電端
子近傍における発熱は発生するものの、その発熱量は許
容範囲内である。
【0007】一方、給電端子をバスバーの略中間部から
大きく離れた位置に設ける場合には、給電点からバスバ
ーの両端方向側部分に接続された加熱線条の本数に大き
な差異があると、加熱線条が多く接続されている側のバ
スバーの給電端子近傍に許容値を越える電流が流れ、発
熱量が増大することになる。
【0008】このため、給電端子の位置としては、バス
バーの略中間部が望ましいが、自動車メーカーのニーズ
や、車両の形状等に合わせて、給電点位置を必ずしもバ
スバーの略中間部とすることは困難であり、窓ガラスの
上端寄りまたは下端寄りの位置に設けざるを得ないとい
うケースがある。
【0009】従来、このような局部的な発熱を減少させ
るために、種々の工夫がなされている。
【0010】例えば、特開昭58−33550号公報に
おいては、バスバーの形状として、バスバーに取り付け
られた電源供給用コネクタに向かうに従って実質的に太
くした、つまり給電端子付近を幅広にし、バスバーの両
先端に近づくほど狭小としたものが開示されている。
【0011】また、特開平6−302375号公報にお
いては、バスバーおよび発熱線条とからなる発熱体が分
割され、分割された発熱体間を導電端子を介して導電体
で結ばれた自動車用防曇ガラスの発熱体が開示されてい
る。
【0012】さらに、特開平11−208421号公報
においては、防曇ガラスの一辺の端部近傍から対向する
他辺の端部近傍にわたり延設された前記発熱線条の往路
と、この発熱線条の往路と接続され該往路の電流経路を
分岐または合流する電流分岐部と、この電流分岐部と接
続され前記往路と電流方向が逆方向になるよう略平行に
延設された前記発熱線条の往路とを有する自動車用防曇
ガラスが開示されている。
【0013】さらにまた、実公昭47−7409号公報
においては、ガラス板の一面に相互に平行に配置された
導電性フリットから成る複数の抵抗線条、及びガラス板
の縁に沿って設けられ該抵抗線条と並列に接続する比較
的太い帯状のブスバーから成り、該ブスバーの最上部に
は半田層が設けられブスバーの電流容量を増大するよう
にした防曇ガラス板が開示されている。
【0014】さらにまた、本出願人による特開平6−5
127号公報においては、板ガラス面上に複数の加熱線
条とその両端に接続される電極用導電膜を設けた防曇用
ガラスの電極用導電膜に、その台座が編組線に接触する
ように導電端子を半田付けした防曇用ガラスの導電端子
取付構造が開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】防曇用加熱線条用の給
電端子の位置を、自動車メーカーのニーズ、車両の形
状、配線の容易性や外観等の事情により、窓ガラスの上
端寄りまたは下端寄りの位置に給電端子を配設するケー
スを考える。
【0016】前記特開昭58−33550号公報、特開
平6−302375号公報、および特開平11−208
421号公報に記載されたものは、給電端子を防曇ガラ
ス板のバスバーの中間部またはその近傍、すなわち、防
曇ガラスの対向する両側辺の中間部に設けた給電端子よ
り電源用リード線を引き出すことになり、該リード線を
防曇ガラスの側辺の給電端子より窓ガラスの上端または
下端まで露出しないようにし、バスバーを外側に拡大す
るとボディ金属と干渉し、ボディ接着剤による腐食を受
ける恐れがあるため、バスバー本体の幅を大きくする事
が困難な場合があること等により引き回し配線しなけれ
ばならない。
【0017】さらにまた、前記実公昭47−7409号
公報や、特開平6−5127号公報に記載された接続構
造は、給電端子近傍のバスバー上に半田層や編組線の半
田付け工程が必要であり、煩雑でコストアップの要因と
なっていた。
【0018】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、防曇用加熱線条用の給電端子を、バスバー
の上端または下端近傍に配設した場合に、バスバーの局
部的な異常発熱を許容値内とし、しかもリード線の配線
作業を容易とした防曇ガラスの加熱構造の提供を目的と
するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、略平
行に配設した複数本の加熱線条の両端に給電用の一対の
バスバーを接続させた車両用防曇ガラスにおいて、前記
一対のバスバーのそれぞれの一端側近傍で対向する位置
に一対の給電端子を設け、該一対の給電端子同士を直線
的に結んだ仮想線の近傍位置に配設される少なくとも1
本の加熱線条の両端を、仮想線を横切って、前記給電端
子寄りのバスバー先端部と該給電端子間に接続したこと
を特徴とする防曇ガラスの加熱構造である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、略平行に配設した複数
本の導電性加熱線条の両端に、一対の導電性のバスバー
を互いに対向するように配設して接続し、該一対のバス
バー上でそれぞれの一端側の端部近傍位置に給電端子を
対向するように配設した。
【0021】つまり、加熱線条を略水平に設け、バスバ
ーを左右に設けた場合には、給電端子を各バスバーの下
端または上端寄りのいずれかとし、複数本の前記加熱線
条を上下二つのグループに分けて、各グループを給電端
子を起点としてバスバーの上方と下方の両先端方向に向
けて延びるバスバー上に接続するようにした。
【0022】このように、給電端子位置がバスバーの上
端又は下端の片側端部近傍に設けざるを得ない場合に、
給電端子と両方向の末端までの距離がアンバランスであ
っても、該給電端子よりバスバーの上端又は下端方向に
流れる給電端子近傍位置の電流は、給電端子を境にして
両末端方向のバスバーに接続される加熱線条の本数によ
って配分されることになり、給電端子よりバスバーの双
方向に接続される加熱線条の本数のバランスを良くすれ
ばよい。
【0023】これにより、バスバーの片側端部近傍位置
に設けた給電端子位置より両方向に流れる電流値はバラ
ンス良く配分され、給電端子付近の局部的な異常発熱も
なくなり、発熱量も所望の値以内に納まるようになっ
た。
【0024】つまり、図1、図2に示すように、給電端
子4、4をバスバー3、3の片側端部寄り位置に設けた
時に、該一対の給電端子4、4同士を直線的に結んだ仮
想線5の近傍位置でその上下に配設される少なくとも1
本の加熱線条2の両端を、前記給電端子4、4寄りのバ
スバー先端部3cと該給電端子4間に接続した。
【0025】勿論、前記給電端子の近傍位置にある加熱
線条であっても、バスバー先端部と該給電端子間に接続
した加熱線条が、仮想線を横切らないものが一部にあっ
ても良い。
【0026】このため、給電端子をバスバーの片側端部
寄り位置に設けても、給電端子位置よりバスバー末端ま
での距離の長い方に位置する加熱線条を、給電端子位置
よりバスバー末端までの距離の短い方のバスバーに接続
すれば、給電端子位置よりバスバー末端までの距離の長
い方に接続される加熱線条の本数が集中しすぎることな
く、接続本数を上下に分散することができ、給電端子位
置よりバスバー末端までの距離の長い方のバスバーに近
い加熱線条の一部を、給電端子位置よりバスバー末端ま
での距離の短い方のバスバーに接続すれば良い。
【0027】これによって給電端子近傍における局部的
な異常発熱を防止することができ、所望の値以下とする
ことができる。
【0028】前記一対のバスバーは略直線状、またはバ
スバーの片側先端近傍に設けた給電端子を設けた側の先
端部を僅か内側に水平に延ばしたL字形状、または円弧
状であってもよく、給電端子を設けた側のバスバーから
引き出される加熱線条は放射状、または縦横の線条を組
み合わせた屈折状であっても良いが、それぞれ1本づつ
バスバーから引き出される。
【0029】以下に、図面を参照しながら、本発明を詳
細に説明する。
【0030】図1及び図3〜図5は、それぞれ本発明の
実施例1〜実施例4における防曇ガラス1の一部を示す
正面図であり、図2は図1の部分拡大正面図である。
【0031】実施例1 図1に示すように、板ガラス1aの表面に複数の加熱線
条2、2、・・を水平方向に略平行に配設し、それぞれ
の両端を略ハ字状に縦方向に設けた一対のバスバー3、
3に接続した。
【0032】また、図1、図2において、一点鎖線で示
す符号5は、一対の給電端子4、4同士を仮想的に直線
で結んだ仮想線である。
【0033】該一対のバスバー3、3は、それぞれ略直
線状として、それぞれの下端部を僅か内側に水平に延ば
して接近させた形状とした。
【0034】前記複数の加熱線条2、2、・・を二つの
グループに分け、例えば加熱線条2、2、・・が13本
の線条からなる場合には、給電端子4、4より上部側の
バスバー3a、3aに接続する第1のグループとして、
例えば第1線条から第7線条までの7本とし、給電端子
4、4より下部側のバスバー3b、3bに接続するグル
ープとして、同じく第8線条から第13線条までの6本
とする第2のグループに分けて配設した。
【0035】第2グループの加熱線条2、2、・・につ
いて、該一対の給電端子4、4同士を直線的に結んだ仮
想線5の近傍位置にある第8線条から第11線条までの
加熱線条2、2、・・の両端を、前記仮想線5を横切っ
て、前記給電端子4、4寄りのバスバー先端部3cと該
給電端子4間に接続した。また、第12線条、第13線
条のように、給電端子の近傍にあっても、仮想線を横切
らないで配設されるものがあっても勿論構わない。
【0036】これらを導電ペーストにより板ガラス1a
の表面にスクリーン印刷し、焼成して形成する。
【0037】その後、各バスバー3、3の下端部近傍位
置に、給電用のリード線を接続するための給電端子4、
4を半田付けによって加熱溶着した。
【0038】このようにして得られた防曇ガラス1に対
し、給電端子4、4より自動車のバッテリー容量である
直流電圧12Vを通電し、通電開始後の発熱量が安定し
て平衡状態となる例えば30分後におけるバスバー3、
3部の各部の発熱上昇温度は、給電端子近傍で最大発熱
温度30℃となり、バスバー上端から給電端子間で10
〜30℃、バスバーの下端側近傍で10〜15℃であっ
た。
【0039】この結果から明らかなように、従来の加熱
構造は給電端子付近で局部的に所望の値を越える異常発
熱が発生しているのに対して、給電端子4、4をバスバ
ー3、3の下端3c近傍に設け、給電端子4、4より下
部側のバスバー3b、3bに接続した5本の加熱線条
2、2、・・の少なくとも1つ以上の加熱線条を、前記
仮想線を横切って給電端子4、4よりも上方側位置まで
設けた本発明の加熱構造は、給電端子位置をバスバー
3、3全体の長さの中間点でなく、バスバー3、3の下
端3c近傍に給電端子4、4を設けたにもかかわらず、
給電端子近傍における局部的に異常な発熱の発生はな
く、最大値が30℃となっており、所望の値の40℃以
下とすることができた。
【0040】実施例2 図3に示す実施例2は、図1に示した実施例1とほぼ同
様であり、板ガラス1aの表面に水平方向で略平行に配
設した複数の加熱線条2、2、・・のそれぞれの両端を
略ハ字状に縦方向に設けた一対で略直線状のバスバー
3、3に接続したもので、前記複数の加熱線条2、2、
・・を実施例1と同様に二つのグループに分けたが、給
電端子4、4より上部側のバスバー3a、3aに接続す
る第1のグループを第1線条から第10線条までの10
本とし、給電端子4、4より下部側のバスバー3b、3
bに接続するグループを、第11線条から第13線条ま
での3本とする第2のグループに分けて配設したもので
ある。
【0041】第2グループの加熱線条2、2、・・につ
いて、該一対の給電端子4、4同士を直線的に結んだ仮
想線5の近傍位置にある第11線条の加熱線条2の両端
を、前記仮想線5を横切って、前記給電端子4、4寄り
のバスバー先端部3cと該給電端子4間に接続した。ま
た、第12線条、第13線条については、給電端子の近
傍にあるが、仮想線を横切らないで配設した。
【0042】実施例1と同様に、これらの加熱線条を導
電ペーストにより板ガラス1aの表面にスクリーン印刷
し、焼成して形成し、その後、各バスバー3、3の下端
部近傍位置に、給電端子4、4を半田付けによって加熱
溶着した。
【0043】このようにして得られた防曇ガラス1に対
し、給電端子4、4より自動車のバッテリー容量である
直流電圧12Vを通電し、通電開始30分後におけるバ
スバー3、3部の各部の発熱上昇温度を測定したとこ
ろ、給電端子近傍で最大発熱温度32℃となり、実施例
1と同様に、実施例2においても給電端子4、4近傍に
おける最大発熱温度が所望の値の40℃以下とすること
ができ、局部的に異常な発熱の発生はなくなった。
【0044】実施例3 図4に示す実施例3についても、図1に示した実施例1
とほぼ同様であり、板ガラス1aの表面に水平方向で略
平行に配設した複数の加熱線条2、2、・・のそれぞれ
の両端に略ハ字状に縦方向に設けた一対のバスバー3、
3に接続したもので、該一対のバスバー3、3は、それ
ぞれ略直線状で、それぞれの下端部近傍より内側に互い
に接近する方向に水平に延ばした略L字形状とした。
【0045】前記複数の加熱線条2、2、・・を実施例
1と同様に二つのグループに分けたが、給電端子4、4
より上部側のバスバー3a、3aに接続する第1のグル
ープを第1線条から第7線条までの7本とし、給電端子
4、4より下部側のバスバー3b、3bに接続するグル
ープを、第8線条から第13線条までの6本とする第2
のグループに分けて配設し、第2のグループの加熱線条
2、2、・・は、給電端子4、4より下方のL字状のバ
スバー3a、3aの水平部分およびその先端に接続した
ものである。
【0046】第2グループの加熱線条2、2、・・につ
いて、該一対の給電端子4、4同士を直線的に結んだ仮
想線5の近傍位置にある第8線条から第11線条までの
加熱線条2、2、・・の両端を、前記仮想線5を横切っ
て、前記給電端子4、4寄りのバスバー先端部3cと該
給電端子4間に接続した。また、第12線条、第13線
条については、給電端子の近傍にあるが、仮想線を横切
らないで配設した。
【0047】実施例1と同様に、これらの加熱線条を導
電ペーストにより板ガラス1aの表面にスクリーン印刷
し、焼成して形成し、その後、各バスバー3、3の下端
部近傍位置に、給電端子4、4を半田付けによって加熱
溶着した。
【0048】このようにして得られた防曇ガラス1に対
し、給電端子4、4より自動車のバッテリー容量である
直流電圧12Vを通電し、通電開始30分後におけるバ
スバー3、3部の各部の発熱上昇温度を測定したとこ
ろ、給電端子近傍で最大発熱温度30℃となって実施例
1とほぼ同様の値となり、実施例3においても給電端子
4、4近傍における最大発熱温度が所望の値の40℃以
下とすることができ、局部的に異常な発熱の発生はなく
なった。
【0049】実施例4 図5に示す実施例4については、図4に示した実施例3
を上下反転させた形状としたものである。すなわち、板
ガラス1aの表面に複数の加熱線条2、2、・・を水平
方向に略平行に配設し、それぞれの両端を略垂直方向に
設けた一対のバスバー3、3に接続したもので、該バス
バー3、3を略ハ字状の略直線状で、それぞれの上端部
近傍より内側に互いに接近する方向に水平に延ばした略
L字形状とし、給電端子4、4位置をバスバー3、3の
上端部位置近傍に設けた例である。
【0050】前記複数の加熱線条2、2、・・を実施例
1と同様に二つのグループに分け、例えば加熱線条が1
3本の線条からなる場合には、給電端子4、4より上部
側のバスバー3a、3aに例えば第1線条から第6線条
までの加熱線条2、2、・・を第1のグループとして接
続し、給電端子4、4より下部側のバスバー3b、3b
に第7線条から第13線条までの7本の加熱線条2、
2、・・を第2のグループとして接続し、前記第1のグ
ループの加熱線条2、2、・・は給電端子4、4より上
方のL字状のバスバー3a、3aの水平部分およびその
先端に接続したものである。
【0051】第1グループの加熱線条2、2、・・につ
いて、該一対の給電端子4、4同士を直線的に結んだ仮
想線5の近傍位置にある第4線条から第6線条までの加
熱線条2、2、・の両端を、前記仮想線5を横切って、
前記給電端子4、4寄りのバスバー先端部3cと該給電
端子4間に接続した。また、第1線条〜第3線条につい
ては、給電端子の近傍にあるが、仮想線を横切らないで
配設した。
【0052】これらの加熱線条2、2、・・およびバス
バー3、3を導電ペーストにより板ガラス1aの表面に
スクリーン印刷し、焼成して形成した後、各バスバー
3、3の上端部近傍位置に、給電用のリード線を接続す
るための給電端子4、4を半田付けによって加熱溶着し
た。
【0053】このようにして得られた防曇ガラス1に対
し、給電端子4、4より自動車のバッテリー容量である
直流電圧12Vを通電し、通電開始後の発熱量が安定し
て平衡状態となる例えば30分後におけるバスバー3、
3部の各部の発熱上昇温度は、給電端子近傍で最大発熱
温度30℃となり前記実施例1とほぼ同様の値となり、
実施例4においても給電端子4、4近傍における最大発
熱温度が所望の値の40℃以下とすることができ、局部
的に異常な発熱の発生はなくなった。
【0054】以上、好適な実施例により説明したが、本
発明はこれらに限定されるものではなく、種々の応用が
可能である。
【0055】尚、ガラス板1aの周囲にセラミックペー
ストによる黒枠部を設ける場合には、該黒枠部を車内側
ガラス板1a面にスクリーン印刷後、さらに加熱線条
2、2、・・とバスバー3、3を重ねてスクリーン印刷
すればよいが、バスバー3、3部分を黒枠部のセラミッ
ク層と重ねるようにすることによって、バスバー3、3
部分が車外から見えなくなるので、外観上好ましい。
【0056】
【発明の効果】給電端子をバスバーの下端または上端寄
りのいずれかとし、複数本の加熱線条を二グループに分
けて、それぞれのグループを給電端子よりのバスバーの
両端側に接続するようにしたので、給電端子から双方向
に延びるバスバーに流れる電流を分散することができ、
これによって給電端子近傍における局部的な異常発熱を
防止することができ、所望の値以下とすることができ
る。
【0057】このためバスバーの片端寄りに給電端子を
設ける場合に、従来から行われていた給電端子近傍にお
ける編組線の半田付けや、バスバー部の2度刷り等が不
要となり、製造工程が簡略化され、コストダウンが図れ
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における防曇ガラスを示す正
面図。
【図2】本発明の実施例1の防曇ガラスの給電端子近傍
の部分拡大正面図。
【図3】本発明の実施例2における防曇ガラスを示す正
面図。
【図4】本発明の実施例3における防曇ガラスを示す正
面図。
【図5】本発明の実施例4における防曇ガラスを示す正
面図。
【符号の説明】
1 防曇ガラス 1a 板ガラス 2 加熱線条 3 バスバー 4 給電端子 5 仮想線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D025 AA02 AA03 AB01 AC10 AD03 AD10 AF28 3K034 AA02 AA10 AA12 AA34 AA37 BB05 BB14 BC01 BC12 BC29 CA22 CA32 EA07 HA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平行に配設した複数本の加熱線条の両
    端に給電用の一対のバスバーを接続させた車両用防曇ガ
    ラスにおいて、前記一対のバスバーのそれぞれの一端側
    近傍で対向する位置に一対の給電端子を設け、該一対の
    給電端子同士を直線的に結んだ仮想線の近傍位置に配設
    される少なくとも1本の加熱線条の両端を、仮想線を横
    切って、前記給電端子寄りのバスバー先端部と該給電端
    子間に接続したことを特徴とする防曇ガラスの加熱構
    造。
JP2000250193A 2000-08-21 2000-08-21 防曇ガラスの加熱構造 Pending JP2002059814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000250193A JP2002059814A (ja) 2000-08-21 2000-08-21 防曇ガラスの加熱構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000250193A JP2002059814A (ja) 2000-08-21 2000-08-21 防曇ガラスの加熱構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002059814A true JP2002059814A (ja) 2002-02-26

Family

ID=18739813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000250193A Pending JP2002059814A (ja) 2000-08-21 2000-08-21 防曇ガラスの加熱構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002059814A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005145211A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Nippon Sheet Glass Co Ltd 電熱窓ガラス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005145211A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Nippon Sheet Glass Co Ltd 電熱窓ガラス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4493339B2 (ja) 加熱層を備えるパネル要素
US5990449A (en) Electric heating device for mirror
US6583919B1 (en) Electrochromic anti-glare mirror
JP3675699B2 (ja) 防曇ガラスの加熱構造
CN111757565B (zh) 玻璃加热丝结构
JP2002059814A (ja) 防曇ガラスの加熱構造
US6211491B1 (en) Anti-fogging glass
JP2001347830A (ja) 防曇ガラスのバスバー構造
US4035576A (en) Electrical circuit panel with conductive bridge plate over a non-solderable surface area
KR20230049597A (ko) 배터리 센싱 구조
JP2013112122A (ja) ウインドガラス構造
JPH0644031Y2 (ja) 防曇用ガラスの導電端子
JP3074527B2 (ja) チップ形ヒューズ抵抗器
CN111585061A (zh) 一种柔性导线阵列及其应用的led灯带
JP2599416Y2 (ja) 防曇用ガラスの導電端子取付構造
JP3759539B2 (ja) 貫通孔等のある導電膜付きガラス
JP5157178B2 (ja) 角形チップ抵抗器
JP2712742B2 (ja) ヒータおよび画像形成装置
CN216042294U (zh) 一种发热组件和发热瓷砖
CN212062721U (zh) 一种柔性导线阵列及其应用的led灯带
CN214381563U (zh) 一种led柔性线路板
EP4228078A1 (en) Battery connection module
CN211378299U (zh) 车辆玻璃及车窗
JPH0521845Y2 (ja)
JP2023151533A (ja) 抵抗器