JP2002059767A - 乗物用シート装置 - Google Patents

乗物用シート装置

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JP2002059767A
JP2002059767A JP2001201783A JP2001201783A JP2002059767A JP 2002059767 A JP2002059767 A JP 2002059767A JP 2001201783 A JP2001201783 A JP 2001201783A JP 2001201783 A JP2001201783 A JP 2001201783A JP 2002059767 A JP2002059767 A JP 2002059767A
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JP2001201783A
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Gerald Morin
ジェラール モラン
Alain Laporte
アラン ラポルト
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Faurecia Sieges dAutomobile SAS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗物に固定されている、または乗物と一体に
なっている支持部と、支持部に取り付けるのに適したシ
ート本体を含むシートとを有する乗物用シート装置にお
いて、連結機構を無くす。 【解決手段】 シート本体３はキャッチ部材１１と部形
可能部材２２とを備えている。シートが予め決められた
衝撃を縦方向に受けたときはいつも、シート本体３の少
なくとも一部をキャッチ部材１１と共に慣性により移動
させることができ、キャッチ部材１１が移動して、支持
部４に属する相補形の部材１４ａと引っ掛かることによ
って協働するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術】本発明は、乗物に固定されてい
る、または乗物と一体になっている支持部と、支持部に
取り付けられるようになっているシート本体を含むシー
トとを有する乗物用シート装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】公知のシート装置において、シート本体
は、シート本体の後方端部または前方端部に配置されて
いる同一の２つのラッチならびにシート本体の反対側の
端部（前方端部または後方端部）に配置されている２つ
のリンクを一般に備えている。２つのラッチおよび２つ
のリンクは、シートを乗物の支持部に取り付けるように
なっている。
【０００３】この種のラッチは、例えば、フランス特許
出願明細書第２ ６９９ ９７３号および同第２ ７７
１ ４３８号に記載されている。この種のラッチは、シ
ートを乗物のフロアに取外し可能に係止でき、したがっ
て、例えば、シートを乗物から取り外すために簡単に外
せるようにするものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】残念なことに、これら
のラッチは、内部機構が比較的複雑で高価であるので、
そのようなラッチを使用すると装置の製造コストが増大
することが理解できる。
【０００５】また、これら２つのラッチの内部機構は、
シートを乗物から取り外したり、シートを傾けさせるた
めに、ユーザが両ラッチを同時に作動させることができ
る連結機構を介して通常は連結されている。
【０００６】この連結機構も比較的複雑で高価であり、
連結機構の構成部品はラッチの間でたるんでおり、騒音
を出す。
【０００７】本発明の具体的な目的は、２つのラッチの
うちの一方を無くすことであり、したがって、連結機構
を無くすことである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この目的のために、本発
明は、乗物に固定されている、または乗物と一体になっ
ている支持部と、支持部に取り付けるのに適したシート
本体を含むシートとを有し、シート本体が、第１に、前
から後ろに第１の端部と第２の端部の間を縦方向に延
び、第２に、第１の側部と第２の側部との間を横方向に
延びており、シート本体の第１の端部が、支持部に取り
付けるように構成された第１のリンクおよび第２のリン
クを備えており、第１および第２のリンクがそれぞれシ
ート本体の第１側部および第２の側部に配置されてお
り、シート本体の第２の端部の第２の側部が、シート本
体を支持部に取外し可能に連結する役目をする側方ラッ
チを備えている乗物用シート装置において、シート本体
の第２の端部の第１の側部が、乗物が縦方向に衝撃を受
けたときに、支持部に属する相補形の部材と相互に引っ
掛かることによって協働するキャッチ部材を備えてお
り、通常の条件下では、少なくともキャッチ部材を、キ
ャッチ部材が相補形部材と引っ掛かることによって協働
することのない非作動位置に保持するように作用し、シ
ートが予め決められた、縦方向の衝撃を受けたときに、
少なくともシート本体の一部をキャッチ部材と共に慣性
により移動させることができ、それにより、キャッチ部
材がキャッチ部材が相補型の部材と引っ掛かることによ
って協働する作動位置まで縦方向に移動させられるよう
になっている保持手段を有することを特徴とする乗物用
シート装置を提供する。
【０００９】本発明の好適な実施態様では、１つまたは
複数の下記の措置を任意に行うことができる。
【００１０】保持手段は、予め決められた衝撃が発生し
たときには必ずキャッチ部材がその作動位置に移動でき
るように変形させられるようになった少なくとも１つの
変形可能部材を有する。
【００１１】変形可能な部材が、シート本体の第１のリ
ンクに位置している。
【００１２】第１のリンクが、縦方向に延び、シート本
体に固定された固定部材を受け入れる長円形の穴が設け
られた少なくとも１つの分岐部を有し、変形可能な部材
が、長円形の穴の縦方向の両縁部の少なくとも一方によ
って構成されており、該縁部は、キャッチ部材がその非
作動位置にあるときに長円形の穴の両端部の一方と協働
して固定部材を受け入れる凹部を形成する変形可能な突
出部を有しており、変形可能な突出部は、シートが前記
予め決められた衝撃を受けたときに固定部材が長円形の
穴の中で動けるように固定部材によって変形させられる
ようになっている。
【００１３】第１のリンクが、支持部を受け入れる切欠
が設けられた少なくとも１つの分岐部を有し、切欠が、
縦方向の上壁と縦方向の下壁によって形成されている開
口を有し、変形可能部材が該下壁および該上壁の少なく
とも一方によって構成されており、変形可能部材を形成
する壁は、シート本体のキャッチ部材がその非作動位置
にあるときに支持部を受け入れる凹部を形成するように
切欠の開口と協働する変形可能な突出部を有し、変形可
能な突出部は、シート本体が前記予め決められた衝撃を
受けたときには必ず、支持部が切欠に対して移動できる
ように支持部によって変形させられるようになってい
る。
【００１４】保持手段は、前記予め決められた衝撃が発
生したときには必ず破断し、それによりキャッチ部材が
その作動位置に移動できるようにする少なくとも１つの
弱い部材を有する。
【００１５】支持部が、乗物に固定された横方向のロッ
ドを有し、シート本体の第１の端部の第１および第２の
リンクが、横方向のロッドを中心として傾くように取り
付けられており、シート本体の第１の端部が前方に位置
している。
【００１６】キャッチ部材が切欠を備えており、相補形
部材が、支持部に設けられたスロットによって構成され
ており、スロットが、シート本体が当たる縁辺によって
形成されており、キャッチ部材の切欠は、シートが加速
するときまたはシートが減速するときに支持部のスロッ
トの縁辺と係合するようになっている。シート本体が、
シート本体に固定された第１のレールと、第１のレール
がすべるように上に取り付けられた第２のレールとを第
１および第２の側部のそれぞれの上に有するランナー機
構を備えており、後退可能なラッチ、キャッチ部材、お
よび第１および第２のリンクが、ランナー機構の第２の
レールに取り付けられている。
【００１７】シートが、チャイルドシート用の固定装置
を形成する剛体の補強材を含んでいる。
【００１８】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【００１９】種々の図面中、同様の参照符号は全く同じ
または同様の構成要素を示す。
【００２０】図１は、背もたれ２と、背もたれ２に近い
後方端部３１と背もたれ２から遠い前方端部３２との間
に縦方向に延び、第１の側部３３と第２の側部３４（図
２）との間を横方向に延びているシート本体３とを有す
る、それ自体公知の乗物用シート１を示す。シート本体
３は、シート本体３の両側、より正確には、シート本体
３の第１の側部３３と第２の側部３４とに配置された平
行な縦方向の２つのランナー５も備えている。
【００２１】図１に示されているように、各ランナー５
は、シート本体３に直接固定されている第１のレール７
と、例えば２つのランナー５のラッチ（図示せず）を解
除する解除バー８を動かすことによって、ユーザがシー
ト１の縦方向の位置を調節できるように、第１のレール
７が滑るように上に取り付けられている第２のレール６
から構成されている。
【００２２】シート本体３とランナー５によって構成さ
れる組立体は、第１のリンク９、第２のリンク１０、ラ
ッチ１２、および以下に詳述するキャッチ部材１１によ
って、乗物の内側のフロア４に取外し可能に取り付けら
れるようになっている。
【００２３】第１および第２のリンク９および１０は、
それぞれのランナー５の前方端部に配置されており、ま
た、各リンクは、前方に向かって開いている長円形の切
欠９ａ、１０ａをそれぞれ備えている。切欠９ａおよび
１０ａは、乗物の支持部に固定されている横方向のロッ
ド４１と協働する働きをする。当該実施形態では、支持
部は乗物のフロア４で形成されている。シート本体３
は、シート１が乗物のフロア４に配置されているとき
に、両切欠９ａ、１０ａを介してロッド４１を中心とし
てピボット運動するように取り付けられている。
【００２４】ラッチ１２とキャッチ部材１１は、各ラン
ナー５の後方端部に配置されている。本実施形態のシー
ト本体３の第１の側部３４に位置するラッチ１２は、シ
ート１の最も雑然としている側に配置されることが好ま
しい。したがって、シート１が一体型のシートベルトを
備えているとき、ラッチ１２は、シート１の、シートベ
ルトの取付具が装備されている側に配置されるべきであ
る。シート本体３を乗物のフロア４に取外し可能に連結
するために使用されるラッチ１２は、フランス特許出願
公開明細書第２ ６９９ ９７３号および同第２ ７１
１ ４３８号に記載されており、したがって、ここでは
これ以上詳しく説明しない。
【００２５】シート本体３のキャッチ部材１１は、乗物
のフロア４またはフロア４に固定されている保持器に設
けられたスロット１４に挿入されるように働くフックに
よって構成されている。スロット１４は、シート１が乗
物に取り付けられるときに、対応するランナー５の後方
端部が当たる縁辺１４ａによって形成されている。した
がって、シート１を乗物のフロア４上に配置するとき
に、ユーザは、シート１のシート本体３を、その後方端
部３１がその前方端部３２よりも高くなるように傾け、
その後、ユーザは、シート１を並進運動で移動させて、
第１および第２のリンク９、１０の切欠９ａ、１０ａを
フロア４のロッド４１と協働させる。
【００２６】シート１はその後、第１に、後退可能なラ
ッチ１２が、乗物のフロア４に設けられている適切な凹
部またはフロア４に固定されている支持部に係合し、第
２に、対応するランナー５の後方端部が縁辺１４ａに当
たるように下向きに傾けられる。このように、一旦乗物
のシート１が適切に配置されると、２つのリンク９およ
び１０がロッド４１に当たり、後退可能なラッチ１２が
その凹部と係合し、他方、フック１１がスロット１４の
非作動位置、すなわちフック１１がスロット１４の縁辺
１４ａと協働することがない位置に保持される。
【００２７】乗物の正面衝突のためにシート１が減速す
ることによってシート本体３がロッド４１を中心として
前方に傾く可能性があるとき、フック１１がフロア４の
スロット１４から出て垂直方向に移動するおそれを排除
するために、本発明の装置は、有利なことに、シート１
の予め決められた減速時にフック１１をスロット１４に
対して縦方向に移動させる保持手段を備えている。
【００２８】図３と４に示されているように、保持手段
は、シート本体３の第１のリンク９に位置する。
【００２９】例えば、第１のリンク９は、打ち抜かれて
折り曲げられた板金で作ることもできる。このリンク９
は、切欠９ａが設けられ、シート１の方向に対してほぼ
縦方向に延びる垂直な下部分岐部１５を有する。リンク
９は、垂直な分岐部１５と一体に形成され、対応するラ
ンナー５によってシート本体３に連結された、ほぼ水平
な上部分岐部１６をさらに有する。上部分岐部１６は、
乗物のほぼ縦方向に相互に位置合せされた状態で延びて
いる２つの長円形の穴１７および１８を備えている。２
つの固定部材２０および２１は、長円形の穴１７および
１８に１つずつ入れられる。リベットで構成されること
もある固定部材２０と２１は、ランナー５の第２のレー
ル６に直接、ぴったりと固定され、この目的のために、
レール６の中間部６１には２つのオリフィス２０ａおよ
び２１ａを備え、その結果、レール６はほぼ溝形断面の
レールとなっている。レール６は、上下をさかさまにし
た溝形断面のレールであるレール１を、解除バー８が作
動させられるときに縦方向に案内する２つの垂直な側部
６１および６２も備えている。
【００３０】第１のリンク９の上部分岐部１６には、長
円形の穴１８の縦方向の両縁辺の両側に配置された２つ
の貫通オリフィス１９も備えている。２つのオリフィス
１９は、長円形の穴１８の縦方向の縁部と協働して、仕
切り、すなわち前記長円形の穴１８の内側に向かってほ
ぼ横方向に延びる部分２２を形成するように構成されて
いる。２つの突出部２２は、長円形の穴１８の両端部の
一方と協働して、固定部材２１を受け入れることができ
る凹部を形成する。２つの突出部２２は、シート１が予
め決められた減速を受けたときに、固定部材２１が長円
形の穴１８内を移動して案内されることができるように
固定部材２１によって変形させられるようになってい
る。
【００３１】したがって、シート１の「通常の」使用
中、すなわち、シート１が乗物の正面衝突により予め決
められた減速を受けない限り、シート本体３は、後退可
能なラッチ１２と、シート本体３およびロッド４１に固
定されている第２のリンク１０と、突出部２２が固定部
材２１をその位置に保持する第１のリンク９とによっ
て、その位置に保持される。
【００３２】逆に、シート１が突然の減速を受けると、
シート本体３の内部構造が大きく変形させられる傾向が
あり、したがって、慣性により、固定部材２１が突出部
２２にスラスト力を作用させることができ、そのため、
突出部２２が後退し、それにより固定部材２１が移動で
きる。
【００３３】長円形の穴１８内を前方に移動する固定部
材２１によって、側部３３に位置するシート本体１の部
分が、固定部材２１と一緒に移動し、したがってフック
１１をフック１１の切欠１１ａが、スロット１４の縁辺
１４ａと引っ掛かることによって協働する作動位置まで
動かし、それによって、シート本体３の側部３３に位置
するランナー５の後方端部が上方に移動するおそれを排
除する。
【００３４】乗物が正面衝突を受けたとき、シート本体
３が乗物のフロア４に固定されたままになるようにシー
ト本体３の一部を縦方向に移動できるようにするこれら
の保持手段は、シート本体３の内部構造に固定されてい
るまたは内部構造と一体になっている固定点に固定され
るように作られているチャイルドシートが使用される場
合に特に適している。
【００３５】乗物が正面衝突を受けると、チャイルドシ
ートは、非常に大きい力を内部構造、すなわち固定部材
２１と、変形可能な突出部２２と、後退可能なラッチを
有しないランナー５の後方端部を固定するフック１１と
を介して作用するシート本体３の補強材に作用させる。
【００３６】図６に示されている本発明の別の変形実施
形態では、保持手段は、第１のリンク９の垂直な下部分
岐部１５、より正確には、垂直な分岐部の切欠９ａ内に
位置していてもよい。その場合、水平な上部分岐部１６
には、固定部材が受け入れられて、対応するランナー５
の前方端部により固定される２つの円形のオリフィスの
みが設けられている。
【００３７】ほぼ長円形の切欠９ａは、前方へ面してい
る開口と、上壁９２ａと、下壁９１ａとを有し、両壁９
１ａおよび９２ａは、切欠９ａの奥９３ａまでほぼ縦方
向に延びている。この変形例では、変形可能部材は、開
口と協働してフロア４のロッド４１を受け入れる凹部を
形成する切欠９ａの上壁９２ａの突出部９４ａによって
構成されている。
【００３８】したがって、乗物が正面衝突を受けたと
き、シート１の慣性は、フロア４に固定されているロッ
ド４１を介して、切欠９ａの突出部９４ａを変形するよ
うに作用し、それにより、対応するランナー５が前方に
移動できるようにし、したがって、フック１１をスロッ
ト１４の縁辺１４ａに固定させることが可能となる。
【００３９】本発明のさらに別の変形実施形態（図７記
載）において、保持手段を第１のリンク９の弱い部分で
構成することも可能である。弱い部分１５ａは垂直な分
岐部１５に位置していてもよいし、シート１が予め決め
られた減速を受けたときに破損してフック１１がその作
動位置に移動できるように構成された局部的に薄い分岐
部１５の形態であってもよい。
【００４０】同様に、ランナー５を乗物のフロア４に直
接配置して、第１および第２のリンク９、１０と、後退
可能なラッチ１２と、フック１１とによって、シート本
体３をランナー５に連結させるように対応することも可
能である。その場合、各レール７の前方端部は、上下が
さかさまの溝形断面の個別の支持ロッドを備えてもよ
く、したがってレール７と関連するリンクの切欠が前記
ロッドに係合する。また、各レール７の後方端部を、後
退可能なキャッチ１２またはフック１１を受け入れるよ
うに構成することもできる。
【００４１】本発明の範囲を越えずに、シート本体３の
第１および第２のリンク９および１０をその後方端部に
配置し、他方、後退可能なラッチ１２およびフック１１
をシート本体３の前方端部に配置するように対応するこ
とも可能である。
【００４２】また、本発明の保持手段は、後方に傾むく
ように取り付けられている乗物用シートにも適してい
る。図１から分かるように、シートが、乗物後部に衝突
されたことによる予め決められた加速を受けたときに、
フック１１が、フロア４に設けられたスロットまたは保
持器と引っ掛かることによって協働するように保持手段
によりシート１を後方に移動させるために、各ランナー
をシート本体３に対して１８０°回転させるだけでよ
い。
【００４３】同様に、本発明の範囲を越えずにシートの
ランナー機構を無くすことも可能である。その場合、第
１および第２のリンク、後退可能なラッチ、およびフッ
クは、シート本体の内部構造および乗物のフロアに直接
取り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のシート装置の概略図である。
【図２】乗物のフロアに固定するように作られた、また
は一体であるように作られたシート装置のシートの略斜
視図である。
【図３】シート本体を図１のシート装置の支持部に連結
するための種々のリンク部材の縦断面図である。
【図４】第１の変更実施形態において、シート本体を乗
物の支持部に連結する第１のリンクの概略分解斜視図で
ある。
【図５】図４の第１のリンクの平面図である。
【図６】別の変形実施形態において、シート本体を支持
部に連結する第１のリンクの側面図である。
【図７】シート本体の第１のリンクの変形実施形態を示
す、図６と同様図である。
【符号の説明】
１ 乗物用シート ３ シート本体 ４ 支持部 ５ ランナー機構 ６ 第２のレール ７ 第１のレール ９ 第１のリンク ９ａ 切欠 １０ 第２のリンク １１ キャッチ部材 １１ａ 切欠 １２ 側方ラッチ（後退可能なラッチ） １４ スロット １４ａ 相補形の部材／縁辺 １５ 分岐部 １６ 分岐部 １８ 長円形の穴 ２１ 固定部材 ２２ 変形可能部材（変形可能な突出部） ３１ 第２の端部 ３２ 第１の端部 ３３ 第１の側部 ３４ 第２の側部 ４１ 支持部、横方向のロッド ９２ａ 上壁 ９１ａ 下壁 ９４ａ 変形可能部材（変形可能な突出部）

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 乗物に固定されている、または乗物と一
    体になっている支持部（４、４１）と、前記支持部に取
    り付けるのに適したシート本体（３）を含むシート
    （１）とを有し、前記シート本体（３）が、第１に、前
    から後ろに第１の端部（３２）と第２の端部（３１）の
    間を縦方向に延び、第２に、第１の側部（３３）と第２
    の側部（３４）との間を横方向に延びており、前記シー
    ト本体（３）の前記第１の端部（３２）が、前記支持部
    に取り付けるように構成された第１のリンク（９）およ
    び第２のリンク（１０）を備えており、前記第１および
    第２のリンクがそれぞれ前記シート本体の前記第１の側
    部（３３）および第２の側部（３４）に配置されてお
    り、前記シート本体の前記第２の端部（３１）の前記第
    ２の側部（３４）が、前記シート本体を前記支持部に取
    外し可能に連結する役目をする側方ラッチ（１２）を備
    えている乗物用シート装置において、 前記シート本体（３）の前記第２の端部（３１）の前記
    第１の側部（３３）は、乗物が縦方向に衝撃を受けたと
    きに、前記支持部に属する相補形の部材（１４ａ）と相
    互に引っ掛かることによって協働するキャッチ部材（１
    １）を備えており、 通常の条件下では、少なくとも前記キャッチ部材（１
    １）を、前記キャッチ部材が前記相補形部材（１４ａ）
    と引っ掛かることによって協働することのない非作動位
    置に保持するように作用し、 前記シート（１）が予め決められた、縦方向の衝撃を受
    けたときに、前記シート本体（３）の少なくも一部を前
    記キャッチ部材（１１）と共に慣性により移動させるこ
    とができ、それにより、前記キャッチ部材（１１）が前
    記キャッチ部材（１１）が前記相補形部材（１４ａ）と
    引っ掛かることによって協働する作動位置まで前記縦方
    向に移動させられるように作用するようになっている保
    持手段を有していることを特徴とする乗物用シート装
    置。
  2. 【請求項２】 前記保持手段は、前記予め決められた衝
    撃が発生したときには必ず前記キャッチ部材（１１）が
    その作動位置に移動できるように変形させられるように
    なった少なくとも１つの変形可能な部材（２２；９４
    ａ）を有する、請求項１に記載の装置。
  3. 【請求項３】 前記変形可能な部材が、前記シート本体
    の前記第１のリンク（９）に位置している、請求項２に
    記載の装置。
  4. 【請求項４】 前記第１のリンク（９）が、縦方向に延
    び、前記シート本体（３）に固定された固定部材（２
    １）を受け入れる長円形の穴（１８）が設けられた少な
    くとも１つの分岐部（１６）を有し、前記変形可能部材
    が、前記長円形の穴（１８）の縦方向の両縁部の少なく
    とも一方によって構成されており、前記縁部は、前記キ
    ャッチ部材がその非作動位置にあるときに前記長円形の
    穴の両端部の一方と協働して前記固定部材（２１）を受
    け入れる凹部を形成する変形可能な突出部（２２）を有
    しており、前記変形可能な突出部（２２）は、前記シー
    ト（１）が前記予め決められた衝撃を受けたときに前記
    固定部材（２１）が前記長円形の穴（１８）の中で動け
    るように前記固定部材に（２１）よって変形させられる
    ようになっている、請求項３に記載の装置。
  5. 【請求項５】 前記第１のリンク（９）が、前記支持部
    （４１）を受け入れる切欠（９ａ）が設けられた少なく
    とも１つの分岐部（１５）を有し、前記切欠（９ａ）
    が、縦方向の上壁（９２ａ）と縦方向の下壁（９１ａ）
    によって形成されている開口を有し、前記変形可能部材
    が、前記下壁および前記上壁の少なくとも一方によって
    構成されており、前記変形可能部材を形成する壁は、前
    記シート本体の前記キャッチ部材がその非作動位置にあ
    るときに前記支持部（４１）を受け入れる凹部を形成す
    るように前記切欠（９ａ）の開口と協働する変形可能な
    突出部（９４ａ）を有し、前記変形可能な突出部（９４
    ａ）は、前記シート本体が前記予め決められた衝撃を受
    けたときには必ず、前記支持部（４１）が前記切欠（９
    ａ）に対して移動できるように前記支持部（４１）によ
    って変形させられるようになっている、請求項３に記載
    の装置。
  6. 【請求項６】 前記保持手段は、前記予め決められた衝
    撃が発生したときに必ず破断し、それにより前記キャッ
    チ部材（１１）がその作動位置に移動できるようにする
    少なくとも１つの弱い部材を有する、請求項１に記載の
    装置。
  7. 【請求項７】 前記支持部が、前記乗物に固定された横
    方向のロッド（４１）を有し、前記シート本体（３）の
    前記第１の端部（３２）の前記第１および第２のリンク
    （９，１０）が、前記横方向のロッド（４１）を中心と
    して傾くように取り付けられており、前記シート本体
    （３）の前記第１の端部（３２）が前方に位置してい
    る、請求項１〜６のいずれか１項に記載の装置。
  8. 【請求項８】 前記キャッチ部材（１１）が切欠（１１
    ａ）を備えており、前記相補形部材が、前記支持部に設
    けられたスロット（１４）によって構成されており、前
    記スロット（１４）が、シート本体（３）が当たる縁辺
    （１４ａ）によって形成されており、前記キャッチ部材
    の前記切欠（１１ａ）は、前記シートが加速するときま
    たはシートが減速するときに前記支持部のスロット（１
    ４）の縁辺（１４ａ）と係合するようになっている、請
    求項１〜７のいずれか１項に記載の装置。
  9. 【請求項９】 前記シート本体（３）が、前記シート本
    体（３）に固定された第１のレール（７）と、前記第１
    のレール（７）がすべるように上に取り付けられた第２
    のレール（６）を前記第１および第２の側部（３３、３
    ４）のそれぞれの上に有するランナー機構（５）を備え
    ており、前記後退可能なラッチ（１２）、前記キャッチ
    部材（１１）、および前記第１および第２のリンク
    （９、１０）が、前記ランナー機構（５）の前記第２の
    レール（６）に取り付けられている、請求項１〜８のい
    ずれか１項に記載の装置。
  10. 【請求項１０】 前記シート（１）が、チャイルドシー
    ト用の固定装置を形成する剛体の補強材を含んでいる、
    請求項１〜９のいずれか１項に記載の装置。
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