JP2002059731A - 熱交換器の固定構造 - Google Patents

熱交換器の固定構造

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JP2002059731A
JP2002059731A JP2000251307A JP2000251307A JP2002059731A JP 2002059731 A JP2002059731 A JP 2002059731A JP 2000251307 A JP2000251307 A JP 2000251307A JP 2000251307 A JP2000251307 A JP 2000251307A JP 2002059731 A JP2002059731 A JP 2002059731A
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conditioning casing
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casing
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Kazuma Inagaki
一馬 稲垣
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Denso Corp
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/007Auxiliary supports for elements

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッキン等の別部品からなるシール手段を用
いることなく、空調ケーシング内を流通する空気が空調
ケーシング外に漏れることを防止する。 【解決手段】 ヒータコア2のフランジ部26(26
a)を挿入口44の縁部44a側に突出させて空調ケー
シング4側(ケーシング側フランジ部44d)に所定面
圧にて接触させ、コア側フランジ部26aが受ける反力
(押圧力)によりヘッダタンク23を基準面Aに押圧す
る。これにより、ヒータコア2が空調ケーシング4に密
着した状態で固定されるので、挿入口44は、フランジ
部26が縁部44aに密着してフランジ部26にて覆わ
れるように閉塞された状態となるので、パッキン等の別
部品からなるシール手段を用いることなく、空調ケーシ
ング4内を流通する空気が空調ケーシング4外に漏れる
ことを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気流路を構成す
る空調ケーシングに熱交換器を取付する際の固定構造に
関するもので、車両用空調装置の暖房用熱交換器(ヒー
タコア)の固定に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置におけるヒータコアの固
定構造として、例えば特開平10−58957号公報に
記載の発明では、空調ケーシングに設けられたヒータコ
ア用挿入口とヒータコアとの隙間をウレタンフォーム等
のパッキン材により密閉し、空調ケーシング内を流通す
る空気が空調ケーシング外に漏れることを防止してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パッキンによ
り隙間を密閉する手段では、ヒータコアを空調ケーシン
グ内に挿入する前に、ヒータコア又は挿入口の縁部にパ
ッキンを貼り付ける必要があるので、ヒータコアの組付
工数を低減することが難しい。
【0004】また、近年、車両部品のリサイクル性が強
く求められている。このような要請に対して、パッキン
をヒータコア又は挿入口の縁部に貼り付ける手段では、
ヒータコアをリサイクル際に、貼り付けられたパッキン
を剥がす工程が発生するので、リサイクル時に工数(時
間)を要し、リサイクル性が悪いという問題がある。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、パッキン等の別
部品からなるシール手段を用いることなく、空調ケーシ
ング内を流通する空気が空調ケーシング外に漏れること
を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、室内に吹き
出す空気流路(40)を構成する空調ケーシング(4)
と、空調ケーシング(4)に設けられた挿入口(44)
から挿入され、空調ケーシング(4)内を流通する空気
と熱交換を行う熱交換器(2)とを有し、熱交換器
(2)には、挿入口(44)の縁部(44a)に接触し
て挿入口(44)を覆うように閉塞するフランジ部(2
6)が設けられており、さらに、フランジ部(26)と
縁部(44a)との接触面圧が上昇する向きの力(F)
が熱交換器(2)に作用するように、熱交換器(2)に
接続された配管(2a)を空調ケーシング(4)に固定
したことを特徴とする。
【0007】これにより、挿入口(44)は、フランジ
部(26)と縁部(44a)とが密着した状態で閉塞さ
れるので、パッキン等の別部品からなるシール手段を用
いることなく、空調ケーシング(4)内を流通する空気
が空調ケーシング(4)外に漏れることを防止すること
ができる。
【0008】請求項2に記載の発明では、室内に吹き出
す空気流路(40)を構成する空調ケーシング(4)
と、空調ケーシング(4)に設けられた挿入口(44)
から挿入され、空調ケーシング(4)内を流通する空気
と熱交換を行う熱交換器(2)とを有し、挿入口(4
4)の縁部(44a)、及び熱交換器(2)のうち縁部
(44a)と対向する部位のいずれか一方には、他方側
に向けて突出するとともに、その先端側が、他方側の部
位に所定面圧にて接触している突出壁(26a、44
f)が設けられていることを特徴とする。
【0009】これにより、挿入口(44)は突出壁(2
6a、44f)で閉塞された状態となるので、パッキン
等の別部品からなるシール手段を用いることなく、空調
ケーシング(4)内を流通する空気が空調ケーシング
(4)外に漏れることを防止することができる。
【0010】請求項3に記載の発明では、突出壁(26
a、44f)は、熱交換器(2)の厚み方向一端側に設
けられており、一方、熱交換器(2)のうちその厚み方
向他端側の部位は、突出壁(26a、44f)にて発生
する押圧力により空調ケーシング(4)の内壁に押圧さ
れていることを特徴とする。
【0011】これにより、空調ケーシング(4)内を流
通する空気が、熱交換器(2)を迂回して熱交換器
(2)と空調ケーシング(4)の内壁との隙間から流通
してしまうことを防止できる。
【0012】なお、熱交換器(2)の厚み方向とは、熱
交換器(2)を通過する空気の流通方向と平行な方向を
言うものである。
【0013】請求項4に記載の発明では、空調ケーシン
グ(4)内のうち挿入口(44)側から見て奥側には、
熱交換器(2)の厚み方向一端側に接触する突起部(4
4e)が設けられていることを特徴とする。
【0014】これにより、空調ケーシング(4)内にお
ける熱交換器(2)が変位してしまうことを防止できる
ので、熱交換器(2)のうち挿入口(44)側から見て
奥側が空調ケーシング(4)の内壁から離れてしまうこ
とを防止できる。
【0015】したがって、空調ケーシング(4)内を流
通する空気が、熱交換器(2)を迂回して熱交換器
(2)と空調ケーシング(4)の内壁との隙間から流通
してしまうことを確実に防止できる。
【0016】請求項5に記載の発明では、突出壁(26
a)は、熱交換器(2)に設けられており、さらに、突
出壁(26a)は、熱交換器(2)の挿入方向(D)が
凸となるように屈曲していることを特徴とする。
【0017】これにより、熱交換器(2)を空調ケーシ
ング(4)内に挿入する際に、突出壁(26a)が変形
し易くなるので、突出壁(26a)と縁部(44a)と
の接触面圧をより確実に確保することができる。因み
に、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に
記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る熱交換器の固定構造をセミセンタ置きの車
両用空調装置の暖房用熱交換器の固定に適用したもので
あり、図1は車両用空調装置の模式図である。
【0019】図1、2中、1は車室内に吹き出す空気を
冷却する冷房用熱交換器であり、この冷房用熱交換器1
の空気流れ下流側には、車室内に吹き出す空気を加熱す
る暖房用熱交換器2が配設されている。
【0020】なお、本実施形態では、冷房用熱交換器1
は、冷媒の蒸発潜熱により空気を冷却する周知の蒸気圧
縮式冷凍サイクルの蒸発器(エバポレータ)であり、暖
房用熱交換器2は車両走行用エンジンの冷却水を熱源と
するヒータコアであるので、以下、冷房用熱交換器1を
エバポレータ1と表記し、暖房用熱交換器2をヒータコ
ア2と表記する。
【0021】3はエバポレータ1及びヒータコア2に向
けて空気を送風する送風機であり、この送風機3は、渦
巻き状のスクロールケーシング31及び遠心式多翼ファ
ン32を有する周知の遠心式の送風機である。4は送風
機3の送風空気をエバポレータ1に導く空気流路40を
形成するとともに、エバポレータ1及びヒータコア2を
車両前後方向に並べるように収納する樹脂製(本実施形
態では、ポリプロピレン製)の空調ケーシングである。
【0022】因みに、送風機3の空気流れ上流側には、
車室内の空気を導入する内気導入口(図示せず)及び車
室外の空気を導入する外気導入口(図示せず)が形成さ
れており、両導入口は内外気切換ドア(図示せず)によ
り切り換え開閉される。
【0023】なお、空調ケーシング4内には、図2に示
すように、ヒータコア2を迂回する風量を調節すること
により車室内に吹き出す空気の温度を調節するエアミッ
クスドア(吹出温度調節手段)41、乗員の上半身に向
けて空気を吹き出すフェイス吹出口51に連通する通路
を開閉するフェイス開閉ドア42、フロント窓ガラスに
向けて空気を吹き出すデフロスタ吹出口52に連通する
通路を開閉するデフロスタ開閉ドア43、及び乗員の足
元に向けて空気を吹き出すフット吹出口(図示せず)に
連通する通路を開閉するフット開閉ドア(図示せず)が
設けられている。
【0024】次に、本発明の第1実施形態に係るヒータ
コア2熱の固定構造について述べる。
【0025】図3(a)はヒータコア2の挿入組み付け
を示す斜視図であり、図3(b)は図3(a)のA−A
断面図であり、空調ケーシング4のうち車両側方側に
は、ヒータコア2を空調ケーシング4(空気流路40)
内に挿入組み付けするための挿入口44が設けられてい
る。
【0026】一方、ヒータコア2は、冷却水(温水)が
流通する複数本のチューブ21及びチューブ21間に配
設されて温水と空気との熱交換を促進する波状のフィン
22からなる矩形状のコア部20、並びにチューブ21
の長手方向両端側にて各チューブ21に連通して温水を
分配又は集合させる箱状(6面体)状のヘッダタンク2
3等を有して構成されたもので、24aは温水をヒータ
コア2に供給する入口側温水パイプであり、24bは熱
交換を終えた温水をヒータコア2外に流出させる出口側
パイプである。
【0027】また、コア部20の端部のうちチューブ2
1の長手方向と平行な部位には、ヘッダタンク23に接
合されてコア部20を補強するとともに、ヒータコア2
の外周側に凹凸のないフラットな面を構成するインサー
ト25a、25bが設けられている。
【0028】また、ヘッダタンク23は、図4に示すよ
うに、チューブ21が挿入されるチューブ穴23dが形
成されたシートメタル(コアプレート)23a、シート
メタル23aに接合されてタンク内空間を構成するキャ
ップセル(タンク本体)23b、及びヘッダタンク23
の長手方向端のうち温水パイプ24a、24b側を閉塞
するキャップ23cから構成されている。
【0029】そして、これら部品23a〜23c、並び
にチューブ21、フィン22、インサート25a、25
b及び温水パイプ24a、24bは金属製(本実施形態
では、アルミニウム製)であって、かつ、ろう付けにて
一体接合されている。
【0030】なお、ヘッダタンク23の長手方向端のう
ち温水パイプ24a、24bが設けられた側と反対側
(インサート25a側)は、キャップセル23bの一部
を折り曲げることにより閉塞されている。
【0031】また、キャップ23c及び温水パイプ24
a、24b側のインサート25aには、ヒータコア2の
厚み方向及び幅方向に延出することにより後述するフラ
ンジ受け部44c側に突出して、図3(b)に示すよう
に、挿入口44より大きい外形寸法を有するフランジ部
26が設けられている。
【0032】ここで、ヒータコア2の厚み方向とは、ヒ
ータコア2を通過する空気の流通方向と平行な方向であ
り、ヒータコア2の幅方向とは、チューブ21の長手方
向と平行な歩行である。
【0033】また、挿入口44より大きい外形寸法を有
するとは、挿入口44のうちヒータコア2の厚み方向と
平行な方向の寸法Hよりフランジ部26のうちヒータコ
ア2の厚み方向と平行な方向の寸法(以下、この寸法を
フランジ高さと呼ぶ。)hが大きく、かつ、挿入口44
のうちヒータコア2の幅方向と平行な方向の寸法Wより
フランジ部26のうちヒータコア2の幅方向と平行な方
向の寸法(以下、この寸法をフランジ幅と呼ぶ。)wが
大きいことを言う。
【0034】なお、ヒータコア2のうち温水パイプ24
a、24bが設けられた側と反対側は、フランジ部26
が設けられておらず、ヒータコア2の厚み方向寸法及び
幅方向寸法と同一となっている。
【0035】一方、図3(a)に示すように、挿入口4
4の縁部44aには、挿入口44周りを額縁状に囲んだ
挿入口フランジ部44bが設けられており、この挿入口
フランジ部44bには、図3(b)に示すように、ヒー
タコア2の挿入方向D(挿入口44の開口方向)と平行
に空調ケーシング4の外方側に突出するフランジ部受け
部44cが設けられている。
【0036】次に、ヒータコア2の固定方法及び特徴を
述べる。
【0037】ヒータコア2を空調ケーシング4内に挿入
した状態では、図3(b)に示すように、フランジ部2
6及びフランジ部受け部44cのうちヒータコア2の厚
み方向一端側(本実施形態では、空気流れ下流側(紙面
上側))を互いに接触させ、かつ、ヘッダタンク23の
うちヒータコア2の厚み方向他端側(本実施形態では、
空気流れ上流側(紙面下側))を空調ケーシング4の内
壁に接触させている。
【0038】そこで、本実施形態では、ヒータコア2の
厚み方向一端側に位置するフランジ部26(以下、この
フランジ部26をコア側フランジ部26aと呼ぶ。)の
先端からヘッダタンク23のうちヒータコア2の厚み方
向他端側までの寸法L1を、ヒータコア2の厚み方向一
端側に位置するフランジ受け部44c(以下、このフラ
ンジ部44cをケーシング側フランジ部44dと呼
ぶ。)から空調ケーシング4のうちヘッダタンク23に
接触する面(以下、この面を基準面Aと呼ぶ。)までの
寸法L2より僅かに大きく(L1>L2)している。
【0039】このため、ヒータコア2が空調ケーシング
4内に挿入された状態では、コア側フランジ部26a及
びケーシング側フランジ部44dが変形することにより
両者26a、44dの接触部位に所定の面圧が発生する
とともに、ヘッダタンク23は、コア側フランジ部26
aが受ける反力(押圧力)により基準面Aに押圧される
ので、ヒータコア2が空調ケーシング4に密着した状態
で固定される。
【0040】したがって、挿入口44は、フランジ部2
6が縁部44aに密着してフランジ部26にて覆われる
ように閉塞された状態となるので、パッキン等の別部品
からなるシール手段を用いることなく、空調ケーシング
4内を流通する空気が空調ケーシング4外に漏れること
を防止することができる。
【0041】延いては、ヒータコア2又は挿入口44の
縁部44aにパッキンを貼り付ける必要がないので、ヒ
ータコア2の組付工数を低減することができるととも
に、ヒータコア2のリサイクル性を向上させることがで
きる。
【0042】また、ヘッダタンク23と基準面Aとは、
図5に示すように、コア側フランジ部26aが受ける反
力により基準面Aに押圧されるので、空調ケーシング4
内を流通する空気が、ヒータコア2を迂回してヒータコ
ア2と空調ケーシング4の内壁との隙間から流通してし
まうことを防止できる。
【0043】ところで、コア側フランジ部26aとケー
シング側フランジ部44dとの接触部位と、ヘッダタン
ク23と基準面Aとの接触部位とはずれているので、コ
ア側フランジ部26aが受ける反力によりヒータコア2
にモーメントが作用し、ヒータコア2(ヘッダタンク2
3)のうち挿入口44を挟んでフランジ部26と反対側
が、基準面Aから離れてしまうおそれがある。
【0044】そこで、本実施形態では、図3(b)に示
すように、空調ケーシング4内のうち挿入口44側から
見て奥側に、ヒータコア2のうちヒータコア2の厚み方
向一端側(基準面Aと反対側)に接触する突起部44e
を設けることより、空調ケーシング4内におけるヒータ
コア2の変位を規制し、ヒータコア2(ヘッダタンク2
3)のうち挿入口44を挟んでフランジ部26と反対側
が、基準面Aから離れてしまうことを防止して、ヒータ
コア2を迂回してヒータコア2と空調ケーシング4の内
壁との隙間から空気が流通してしまうことを確実に防止
している。
【0045】因みに、ヘッダタンク23のうち基準面A
と接触する面と反対側は、図3(b)、5に示すよう
に、所定の隙間を有して離隔している。
【0046】なお、この突起部44eは、その先端側に
向かうほど断面積が縮小するような三角状とすることに
より、突起部44eの先端側を変形し易くするととも
に、ヒータコア2を空調ケーシング4内に挿入する際の
挿入力が過度に大きくならないようにしている。
【0047】(第2実施形態)第1実施形態では、ヒー
タコア2のフランジ部(突出壁)26を挿入口44の縁
部44a側に突出させて空調ケーシング4側(ケーシン
グ側フランジ部44d)に所定面圧にて接触させたが、
本実施形態は、図6に示すように、挿入口44の縁部4
4a側にヒータコア2側に向けて突出する突起部(突出
壁)44fを設けて、この突起部44fとヒータコア2
とを所定面圧にて接触させてものである。
【0048】(第3実施形態)第1実施形態では、コア
側フランジ部26aは単純な板状であったが、本実施形
態は、図7に示すように、コア側フランジ部26aを挿
入口44側(挿入方向D前進側)が凸となるように屈曲
させたものである。
【0049】これにより、ヒータコア2を空調ケーシン
グ4内に挿入する際に、コア側フランジ部26aが変形
し易くなるので、コア側フランジ部26aとケーシング
側フランジ部44dとの接触面圧をより確実に確保する
ことができる。
【0050】なお、本実施形態は、挿入口44側と反対
側(挿入方向D後退側)が凸となるようにコア側フラン
ジ部26aを屈曲させても実施することができる。
【0051】(第4実施形態)第3実施形態では、予め
コア側フランジ部26aを屈曲させたが、本実施形態
は、図8に示すように、コア側フランジ部26aに圧印
(コイニング)加工などの塑性加工によりV溝等の肉薄
部44gを設け、ヒータコア2を空調ケーシング4内に
挿入する際の挿入力によりコア側フランジ部26aを挿
入口44側が凸となるように屈曲させたものである。
【0052】これにより、第3実施形態と同様に、ヒー
タコア2を空調ケーシング4内に挿入する際に、コア側
フランジ部26aが変形し易くなるので、コア側フラン
ジ部26aとケーシング側フランジ部44dとの接触面
圧をより確実に確保することができる。
【0053】(第5実施形態)本実施形態は、第1、
3、4実施形態と同様に、コア側フランジ部26a及び
ケーシング側フランジ部44dの変形することにより両
者26a、44dの接触部位に所定面圧を発生させると
ともに、コア側フランジ部26aが受ける反力によりヘ
ッダタンク23を基準面Aに押圧しつつ、図9に示すよ
うに、フランジ受け部44c全周にフランジ部26に接
触する突起部44hを設けることにより、挿入口44か
らの空気漏れを確実に防止するようにしたものである。
【0054】なお、フランジ部26と突起部44hとの
接触面圧は、フランジ受け部44cのうちフランジ部2
6に対して傾いた面(テーパ部)44iにフランジ部2
6の先端が食い込むことにより発生している。
【0055】(第6実施形態)本実施形態は、図10に
示すように、ヒータコア2のフランジ部26を挿入口4
4の縁部44aに接触させた状態で、フランジ部26と
縁部44aとの接触面圧が上昇する向きの力Fがヒータ
コア2に作用するように、ヒータコア2に接続温水配管
2aを空調ケーシング4に固定したものである。
【0056】これにより、挿入口44は、フランジ部2
6と縁部44aとが密着した状態で閉塞されるので、パ
ッキン等の別部品からなるシール手段を用いることな
く、空調ケーシング4内を流通する空気が空調ケーシン
グ4外に漏れることを防止することができる。
【0057】なお、温水配管2aとは、ヒータコア2に
温水(熱媒体)を供給するためにヒータコア2に接続さ
れた金属製の配管である。また、2bは温水配管2aを
空調ケーシング4に固定するためのブラケットである。
【0058】因みに、本実施形態に係る車両用空調装置
では、上述の実施形態と異なり、図11に示すように、
エバポレータ1は送風機3より空気流れ上流側に配設さ
れ、送風機3はヒータコア2の上方側に配設されてい
る。
【0059】ところで、本実施形態では、コア側フラン
ジ部26aとケーシング側フランジ部44dとの接触部
位に所定の面圧が発生するようにコア側フランジ部26
a及びケーシング側フランジ部44dを変形させていな
いが、上述の実施形態と同様に、コア側フランジ部26
aとケーシング側フランジ部44dとの接触部位に所定
の面圧が発生するように両者26a、44dを変形させ
れば、空調ケーシング4内を流通する空気が空調ケーシ
ング4外に漏れることをより確実に防止することができ
る。
【0060】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、ヒータコア2の固定構造を例に本発明を説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の
熱交換器の固定構造にも適用することができる。
【0061】また、上述の実施形態では、キャップ23
cとインサート25aとによりフランジ部26が形成さ
れていたが、キャップ23cとインサート25aとをフ
ランジ部26も含めてプレス成形等にて一枚の板から一
体形成してもよい。
【0062】また、第1〜5実施形態では、セミセンタ
ー置きの車両用空調装置を例に本発明を説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば第6実施
形態に示された空調装置等にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る熱交換器の固定構造を
用いた車両用空調装置の模式図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】(a)はヒータコアの挿入組み付けを示す斜視
図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るヒータコアのヘッ
ダタンクの分解斜視図である。
【図5】図3(a)のB−B断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る熱交換器の固定構
造を示す模式図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る熱交換器の固定構
造を示す模式図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る熱交換器の固定構
造を示す模式図である。
【図9】本発明の第5実施形態に係る熱交換器の固定構
造を示す模式図である。
【図10】本発明の第6実施形態に係る熱交換器の固定
構造を示す模式図である。
【図11】本発明の第6実施形態に係る熱交換器の固定
構造をが適用される空調装置の模式図である。
【符号の説明】
2…ヒータコア(熱交換器)、4…空調ケーシング、2
3…ヘッダタンク、23a…シートメタル、23c…キ
ャップ、23d…チューブ穴、26…フランジ部、26
a…コア側フランジ部26a(突出壁)、44…挿入
口、44a…縁部、44c…フランジ受け部、44d…
ケーシング側フランジ部44d(突出壁)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内に吹き出す空気流路(40)を構成
    する空調ケーシング(4)と、 前記空調ケーシング(4)に設けられた挿入口(44)
    から挿入され、前記空調ケーシング(4)内を流通する
    空気と熱交換を行う熱交換器(2)とを有し、 前記熱交換器(2)には、前記挿入口(44)の縁部
    (44a)に接触して前記挿入口(44)を覆うように
    閉塞するフランジ部(26)が設けられており、 さらに、前記フランジ部(26)と前記縁部(44a)
    との接触面圧が上昇する向きの力(F)が前記熱交換器
    (2)に作用するように、前記熱交換器(2)に接続さ
    れた配管(2a)を空調ケーシング(4)に固定したこ
    とを特徴とする熱交換器の固定構造。
  2. 【請求項2】 室内に吹き出す空気流路(40)を構成
    する空調ケーシング(4)と、 前記空調ケーシング(4)に設けられた挿入口(44)
    から挿入され、前記空調ケーシング(4)内を流通する
    空気と熱交換を行う熱交換器(2)とを有し、 前記挿入口(44)の縁部(44a)、及び前記熱交換
    器(2)のうち前記縁部(44a)と対向する部位のい
    ずれか一方には、他方側に向けて突出するとともに、そ
    の先端側が、他方側の部位に所定面圧にて接触している
    突出壁(26a、44f)が設けられていることを特徴
    とする熱交換器の固定構造。
  3. 【請求項3】 前記突出壁(26a、44f)は、前記
    熱交換器(2)の厚み方向一端側に設けられており、 一方、前記熱交換器(2)のうちその厚み方向他端側の
    部位は、前記突出壁(26a、44f)にて発生する押
    圧力により前記空調ケーシング(4)の内壁に押圧され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器の固
    定構造。
  4. 【請求項4】 前記空調ケーシング(4)内のうち前記
    挿入口(44)側から見て奥側には、前記熱交換器
    (2)の厚み方向一端側に接触する突起部(44e)が
    設けられていることを特徴とする請求項3に記載の熱交
    換器の固定構造。
  5. 【請求項5】 前記突出壁(26a)は、前記熱交換器
    (2)に設けられており、 さらに、前記突出壁(26a)は、前記熱交換器(2)
    の挿入方向(D)が凸となるように屈曲していることを
    特徴とする請求項3又は4に記載の熱交換器の固定構
    造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008118A (ja) * 2004-06-21 2006-01-12 Valeo Systemes Thermiques 自動車の車室の空調機において、熱交換器の気密を保ちかつ振動を防止するカバー付きハウジング
KR101748204B1 (ko) * 2011-11-24 2017-06-16 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치

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