JP2002059144A - 医療廃棄物処理装置 - Google Patents

医療廃棄物処理装置

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JP2002059144A
JP2002059144A JP2000248281A JP2000248281A JP2002059144A JP 2002059144 A JP2002059144 A JP 2002059144A JP 2000248281 A JP2000248281 A JP 2000248281A JP 2000248281 A JP2000248281 A JP 2000248281A JP 2002059144 A JP2002059144 A JP 2002059144A
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JP
Japan
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medical waste
hot air
zeolite
exhaust gas
furnace
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JP2000248281A
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English (en)
Inventor
Susumu Watanabe
進 渡辺
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INOENBAIRO TECHNO KK
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INOENBAIRO TECHNO KK
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  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いが簡単で、医療廃棄物を小量ずつで
も効率よく無害化処理できる医療廃棄物処理装置を提供
することである。 【解決手段】 内部にゼオライト11の層が形成された
垂直円筒状の炉体7に医療廃棄物を投入して、投入され
た医療廃棄物を、炉床中心に挿入された回転軸14の回
りに水平旋回する各旋回軸15に設けた攪拌羽根16に
よりゼオライト11と混合攪拌しながら、回転軸14の
内部の送路から中空の各旋回軸15に送り込まれる熱風
を、旋回軸15に設けた噴射孔から炉内に噴射し、その
有機成分を気化、熱分解して、無害な炭化固形物とする
とともに、このとき発生する排ガスをガス燃焼炉2に導
いて燃焼処理することにより、取り扱いが簡単な設備
で、医療廃棄物を小量ずつでも効率よく無害化処理でき
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療廃棄物を無
害化処理する医療廃棄物処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】病院から排出される注射器や点滴器等の
医療廃棄物は、容器、チューブ、繊維等、大半が有機成
分で構成され、一部に注射針等の金属成分が含まれる。
これらの医療廃棄物は、病理感染の危険性があるので厳
重に管理する必要があり、従来は、病院が専門の処理業
者に委託して廃棄処分している。
【0003】病院側は、排出される医療廃棄物を容器等
に入れて保管し、これらの量がある程度纏まったとき
に、専門の処理業者に引き取りを依頼している。処理業
者は、これらの引き取った医療廃棄物を、薬品処理、熱
処理、焼却処理等により無害化して廃棄処分している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の医療廃
棄物の廃棄方法では、専門の処理業者に引き取られるま
での医療廃棄物の病院での保管期間が長くなり、この間
の病理感染の危険性が高くなる問題がある。
【0005】また、医療廃棄物の最終処分が、病理感染
については素人の処理業者任せとなり、病院側はその実
態を把握できない問題もある。
【0006】そこで、この発明の課題は、取り扱いが簡
単で、医療廃棄物を小量ずつでも効率よく無害化処理で
きる医療廃棄物処理装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明の医療廃棄物処理装置は、上部に医療廃
棄物の投入口と、排ガス処理設備に連なる排ガスの排気
口が設けられ、下部に固形物の排出口が設けられ、内部
にゼオライトの層が形成された垂直円筒状の炉体に、そ
の炉床中心に貫通させて、内部に熱風供給源に連なる熱
風送路を有する回転軸を挿入して、その先端部に炉床と
平行な水平面内で旋回する1本以上の旋回軸を取り付
け、この旋回軸の少なくとも一本に攪拌羽根を設け、ま
た、この旋回軸の少なくとも一本を、前記回転軸の熱風
送路に連通する中空軸として、その表面に前記熱風送路
から供給される熱風を噴射する噴射口を設け、前記投入
口から投入される医療廃棄物を、前記攪拌羽根で前記ゼ
オライトと混合攪拌しながら、前記噴射口から噴射され
る熱風で昇温して、その有機成分を気化、熱分解し、こ
の気化、熱分解で生じる排ガスを前記排気口から前記排
ガス処理設備へ排出し、前記熱分解により炭化した固形
物を前記排出口から炉外に排出する構成を採用したもの
である。
【0008】すなわち、内部にゼオライトの層が形成さ
れた垂直円筒状の炉体に医療廃棄物を投入して、投入さ
れた医療廃棄物を、炉床と平行な水平面内で旋回する旋
回軸に設けた攪拌羽根によりゼオライトと混合攪拌しな
がら、同じく炉床と平行な水平面内で旋回する中空の旋
回軸に設けた噴射口から熱風を噴射し、その有機成分を
気化、熱分解して、無害な炭化固形物とするとともに、
このとき発生する排ガスを排ガス処理設備に導いて処理
する手段を採用することにより、取り扱いが簡単な設備
で、医療廃棄物を小量ずつでも効率よく無害化処理でき
るようにし、専門の処理業者に委託することなく、医療
廃棄物を廃棄処分できるようにした。
【0009】前記ゼオライトは優れた保熱性を有するの
で、炉内温度を均一化するとともに、投入される医療廃
棄物と混合攪拌されて、医療廃棄物を満遍なく昇温する
役割をする。なお、気化や熱分解しない注射針等の金属
成分は、炭化固形物と一緒に排出口から排出することが
でき、前記排気口からは、昇温に使用された熱風も排出
される。
【0010】前記有機成分の一部を気化させるのに必要
な温度は約200℃、さらにその残部を熱分解させるの
に必要な温度は約300℃程度であるので、医療廃棄物
を投入する炉は比較的低温用のものでよく、高温用の炉
壁構造や他の付帯設備を必要とせず、小規模で簡単な取
り扱いのものとすることができ、炉内への熱風も小規模
で取り扱いの簡単な熱風供給源で容易に供給することが
できる。
【0011】また、前記有機成分の気化や熱分解で生じ
る排ガスは、豊富な可燃成分を有するので、前記排ガス
処理設備としては、バーナ等の加熱手段を有する簡単な
ガス燃焼炉を採用することができる。このガス燃焼炉を
前記炉内への熱風供給源とすることもできる。
【0012】前記熱風の噴射口を下向きに設けることに
より、熱風を炉内の下方から上方へ満遍なく循環させ、
炉内の医療廃棄物とゼオライトをより効率よく昇温する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図4に基づき、こ
の発明の実施形態を説明する。この医療廃棄物処理装置
は、図1に示すように、医療廃棄物の有機成分を気化、
熱分解する熱分解炉1と、熱分解炉1から排出される排
ガスを燃焼する排ガス処理設備としてのガス燃焼炉2と
で基本的に構成されている。ガス燃焼炉2は、熱分解炉
1から配管3で送られる豊富な可燃成分を有するの排ガ
スをバーナ4で燃焼し、その燃焼ガスの一部は配管5で
熱分解炉1に戻され、ブロア6により後述する回転軸1
4の熱風送路18に送り込まれる。
【0014】図1および図2に示すように、熱分解炉1
の炉体7は垂直円筒状に形成され、その上部に医療廃棄
物の投入口8と、ガス燃焼炉2に連なる排ガスの排気口
9が設けられ、下部に熱分解により炭化した固形物の排
出口10が設けられ、内部にはゼオライト11の層が形
成されている。炉体7の内法寸法は、直径約1.5m、
高さ約1mであり、ゼオライト11の層は約0.7mの
深さに形成されている。
【0015】前記炉体7の炉床中心には、モータ12と
チェーン13で回転駆動される回転軸14が挿入され、
回転軸14の炉内先端部に、炉床と平行な水平面内で旋
回する4本の旋回軸15が放射状に取り付けられてい
る。各旋回軸15には、投入口8から投入される医療廃
棄物をゼオライト11と混合攪拌する攪拌羽根16が下
向きに取り付けられている。また、回転軸14の先端に
も補助攪拌羽根17が取り付けられている。
【0016】図3に示すように、前記回転軸14の内部
には熱風送路18が設けられ、その下端がロータリジョ
イント19により、ブロア6が取り付けられた燃焼炉2
からの配管5に接続されている。また、図4に示すよう
に、前記各旋回軸15は中空に形成されて、その基端が
回転軸14の熱風送路18に連通され、その下面側に多
数の熱風噴射孔20が設けられている。したがって、前
記ブロア6により送り込まれるガス燃焼炉2からの燃焼
ガス(熱風)は、熱風送路18を通って各旋回軸15の
中に送給され、各噴射孔20から炉内に下向きに噴射さ
れる。
【0017】前記各噴射孔20から下向きに噴射される
熱風は、炉内を下方から上方へと循環し、攪拌羽根16
と補助攪拌羽根17による攪拌と相俟って、炉内の医療
廃棄物とゼオライト11を満遍なく効率よく昇温する。
また、ゼオライト11は優れた保熱性を有するので、炉
内温度を均一化するとともに、混合攪拌される医療廃棄
物をより満遍なく昇温する働きをする。
【0018】したがって、投入口8から投入される医療
廃棄物は、ゼオライト11と混合攪拌されながら満遍な
く昇温され、まず、その有機成分の一部が気化し、さら
に、残部が熱分解して炭化する。これらの有機成分の気
化や熱分解で生じた排ガスは、排気口9からガス燃焼炉
2へ排出され、炭化した固形物と注射針等の金属成分
は、排出口10から炉外に排出される。
【0019】上述した実施形態では、回転軸に4本の旋
回軸を取り付け、各旋回軸に攪拌羽根と熱風の噴射口を
設けたが、旋回軸は任意の本数とすることができ、攪拌
羽根と熱風の噴射口を別々の旋回軸に設けることもでき
る。また、熱風の噴射口はスリット状に形成してもよ
い。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明の医療廃棄物処
理装置は、内部にゼオライトの層が形成された垂直円筒
状の炉体に医療廃棄物を投入して、投入された医療廃棄
物を、炉床と平行な水平面内で旋回する旋回軸に設けた
攪拌羽根によりゼオライトと混合攪拌しながら、同じく
炉床と平行な水平面内で旋回する中空の旋回軸に設けた
噴射口から熱風を噴射し、その有機成分を気化、熱分解
して、無害な炭化固形物とするとともに、このとき発生
する排ガスを排ガス処理設備に導いて処理するようにし
たので、取り扱いが簡単な設備で、医療廃棄物を小量ず
つでも効率よく無害化処理でき、専門の処理業者に委託
することなく、医療廃棄物を廃棄処分することができ
る。
【0021】また、前記熱風の噴射口を下向きに設ける
ことにより、熱風を炉内の下方から上方へ満遍なく循環
させ、炉内の医療廃棄物とゼオライトをより効率よく昇
温することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】医療廃棄物処理装置の実施形態を示す縦断面レ
イアウト図
【図2】図1の熱分解炉を示す切欠き斜視図
【図3】図2の要部拡大断面図
【図4】図2の旋回軸の一部切欠き底面図
【符号の説明】
1 熱分解炉 2 ガス燃焼炉 3 配管 4 バーナ 5 配管 6 ブロア 7 炉体 8 投入口 9 排気口 10 排出口 11 ゼオライト 12 モータ 13 チェーン 14 回転軸 15 旋回軸 16 攪拌羽根 17 補助攪拌羽根 18 熱風送路 19 ロータリジョイント 20 噴射孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27D 17/00 104 F27D 23/00 Z 23/00 B09B 3/00 ZAB Fターム(参考) 4D004 AA48 BA03 CA15 CA24 CA27 CB04 CB27 CB36 CC11 4G037 CA05 EA04 4G078 AA18 AB20 BA05 DA01 DC06 DC08 4K056 AA12 BA01 CA14 CA20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に医療廃棄物の投入口と、排ガス処
    理設備に連なる排ガスの排気口が設けられ、下部に固形
    物の排出口が設けられ、内部にゼオライトの層が形成さ
    れた垂直円筒状の炉体に、その炉床中心に貫通させて、
    内部に熱風供給源に連なる熱風送路を有する回転軸を挿
    入して、その先端部に炉床と平行な水平面内で旋回する
    1本以上の旋回軸を取り付け、この旋回軸の少なくとも
    一本に攪拌羽根を設け、また、この旋回軸の少なくとも
    一本を、前記回転軸の熱風送路に連通する中空軸とし
    て、その表面に前記熱風送路から供給される熱風を噴射
    する噴射口を設け、前記投入口から投入される医療廃棄
    物を、前記攪拌羽根で前記ゼオライトと混合攪拌しなが
    ら、前記噴射口から噴射される熱風で昇温して、その有
    機成分を気化、熱分解し、この気化、熱分解で生じる排
    ガスを前記排気口から前記排ガス処理設備へ排出し、前
    記熱分解により炭化した固形物を前記排出口から炉外に
    排出するようにした医療廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記熱風の噴射口を下向きに設けた請求
    項1に記載の医療廃棄物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005068061A1 (en) * 2004-01-16 2005-07-28 Advanced Grinding Technologies Pty Limited Processing apparatus and methods
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