JP2002057755A - 携帯電話のハンズフリーキット - Google Patents

携帯電話のハンズフリーキット

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JP2002057755A
JP2002057755A JP2000243496A JP2000243496A JP2002057755A JP 2002057755 A JP2002057755 A JP 2002057755A JP 2000243496 A JP2000243496 A JP 2000243496A JP 2000243496 A JP2000243496 A JP 2000243496A JP 2002057755 A JP2002057755 A JP 2002057755A
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handset
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Katsuya Inoue
克也 井上
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡便に携帯電話をハンズフリー状態に切
り替えて通話可能とする携帯電話のハンズフリーキット
を提供する。 【解決手段】 携帯電話1のハンズフリーキットにおい
て、接続信号Hによる携帯電話1側との接続を確立する
接続確立部と、携帯電話1に対して音声信号Sの送受信
を行う通信部と、送信する音声を入力するマイク3e
と、受信した音声を出力するスピーカ3dとを有する送
受話器3、および接続信号Hによって送受話器3との接
続を確立する接続確立部2aと、携帯電話1の入出力端
子に接続されて音声信号Sの入出力を可能とする入出力
端子と、前記送受話器3との接続を確立したときに携帯
電話1の状態を通常状態からハンズフリー状態に切り替
える制御部と、ハンズフリー状態に切り替えた後に前記
送受話器3に対して音声信号Sの送受信を行う通信部と
を有する通信器2からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話のハンズ
フリーキットに関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、携帯電話が広く利用されるようにな
っており、その使用者は迅速に連絡を取ることができる
ようになっている。同時に、携帯電話の使用に関して生
じる様々な問題が社会的な問題に発展している。
【0003】社会的な問題の一例は、車の運転手が運転
中に携帯電話を使用することにより、運転手の注意が車
の操縦からそらされて、事故発生の原因となっているこ
とがある。そこで、車を運転しているときは携帯電話を
手に持つことなく通話可能とする携帯電話のハンズフリ
ーキットが実用化されており、このハンズフリーキット
に携帯電話を取り付けることにより、使用者は運転マナ
ーとして携帯電話に必要以上に気を取られないで緊急な
連絡をとることが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車の運
転時の安全性を高めようとしてハンズフリーキットを車
の車内に取り付けたとしても、使用者が自分の携帯電話
をハンズフリーキットにセットし忘れることがあった。
この場合には、運転中に着信が入ったとしてもハンズフ
リーキットが役に立たず、使用者は携帯電話を手さぐり
で探して、携帯電話を手に持って操作する必要があり、
これが事故発生の原因となる場合も考えられる。
【0005】また、前記ハンズフリーキットに対して携
帯電話を取り付ける時には、携帯電話に形成された入出
力端子に対してハンズフリーキットを接続する必要があ
り、この作業が煩わしかった。加えて、前記入出力端子
には通常は端子カバーが取り付けられており、これが防
水性を考慮に入れたものである場合が多いが、携帯電話
をハンズフリーキットに接続する時には、この端子カバ
ーを取り外す必要があり、端子カバーの取り付けを忘れ
たり、端子カバーを紛失する可能性があった。そして、
これによって携帯電話の防水性を低下させる原因となっ
ていた。
【0006】加えて、前記ハンズフリーキットは携帯電
話をハンズフリー状態にするために、ハンズフリーキッ
トを携帯電話と何らかの形で接続する必要があるため、
携帯電話とハンズフリーキットとの接続状態が確保でき
る環境でしか使用できないという問題もあった。すなわ
ち、従来のハンズフリーキットは車内のように携帯電話
を所定の位置に置いたり入れたりした状態で、スピーカ
およびマイクを所定の位置に設置することができる空間
を必要としており、その取り付け位置がかなり限定され
るという欠点があった。
【0007】例えば、従来のハンズフリーキットは自動
二輪やミニバイクを運転中に使用することが極めて困難
であり、たとえヘルメットなどに無理に取り付けたとし
ても、ケーブル接続された携帯電話が運転の邪魔にな
り、かえって安全運転を妨げていた。一方、歩行時や自
転車の運転時などにイヤホン式のハンズフリーキットを
用いることもあるが、この場合にもハンズフリーキット
に接続された携帯電話や通信線が歩行や自転車の運転の
邪魔になり、実用的ではなかった。
【0008】本発明はこのような実情を考慮に入れてな
されものであって、携帯電話の付加機能を充実させて、
より簡便に携帯電話をハンズフリー状態に切り替えて通
話可能とすることにより、利便性と安全性の向上を図る
ことができる携帯電話のハンズフリーキットを提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、第1発明の携帯電話のハンズフリーキットは、携帯
電話を手に持つことなく通話可能とする携帯電話のハン
ズフリーキットにおいて、このハンズフリーキットが、
接続信号による携帯電話側との接続を確立する接続確立
部と、携帯電話に対して音声信号の送受信を行う通信部
と、この通信部を介して送信する音声を入力するマイク
と、通信部を介して受信した音声を出力するスピーカと
を有する送受話器、および、前記接続信号によって送受
話器との接続を確立する接続確立部と、携帯電話の入出
力端子に接続されて音声信号の入出力を可能とする入出
力端子と、前記送受話器との接続を確立したときに携帯
電話の状態を通常状態からハンズフリー状態に切り替え
る制御部と、ハンズフリー状態に切り替えた後に前記送
受話器に対して音声信号の送受信を行う通信部とを有す
る通信器からなることを特徴としている。
【0010】したがって、第1発明の携帯電話のハンズ
フリーキットの使用者は前記送受話器を例えば車内のサ
ンバイザーやシートなどの適所に設置し、通信器を携帯
電話の入出力端子に取り付けておくだけで、使用者はこ
の通信器を取り付けた携帯電話を所持して車内に入るこ
とにより、通信器が接続信号を受信できる環境となり、
送受話器と通信器との間において音声信号の通信を行っ
て手を使わずに通話を行うことができる。つまり、従来
のハンズフリーキットのように携帯電話をハンズフリー
キットにケーブル接続する手間がなく、車内では確実に
ハンズフリー通話が行えるので車の安全運転に寄与でき
る。
【0011】また、前記送受話器は通信部を介して携帯
電話側の通信器と接続することにより通信ケーブルをな
くすことができ、送受話器の形状や取り付け場所に制限
がない。すなわち、前記送受話器をヘルメットに設置し
たり、ヘッドホンスピーカや補聴器のように人間の耳に
引っかけるような形状にすることも可能であり、より手
軽にハンズフリー通話を行うことができる。また、小型
化を達成することにより、送受話器をヘヤピンやタイピ
ンのようにさりげなく常時身につけることができるもの
の形状にすることができる。
【0012】さらに、前記送受話器は携帯電話に直接接
続される必要がないので、その大きさや形などを携帯電
話の形に合わせる必要がない。つまり、通信器だけ携帯
電話に合わせて設計すればよい。そして、携帯電話の入
出力端子に取り付けられた通信器は、この入出力端子か
ら取り外す必要がなく、これが常時接続されているの
で、その水密性を保つことができ、入出力端子を介して
水が携帯電話内に進入することも防止できる。
【0013】また、第2発明の携帯電話のハンズフリー
キットは、携帯電話を手に持つことなく通話可能とする
携帯電話のハンズフリーキットにおいて、このハンズフ
リーキットが、接続信号による携帯電話側との接続を確
立する接続確立部と、携帯電話に対して音声信号の送受
信を行う通信部と、この通信部を介して送信する音声を
入力するマイクと、送信部を介して受信した音声を出力
するスピーカとを有する送受話器からなり、かつ、携帯
電話が前記接続信号によって送受話器との接続を確立す
る接続確立部と、前記送受話器との接続を確立したとき
に携帯電話の状態を通常状態からハンズフリー状態に切
り替える制御部と、ハンズフリー状態に切り替えた後に
前記送受話器に対して音声信号の送受信を行う通信部と
を有することを特徴としている。
【0014】第2発明の携帯電話のハンズフリーキット
は、第1発明によって得られる作用に加えて、携帯電話
に特別な通信器をその外部に取り付ける必要がないの
で、その見栄えが良くなるとともに、全体としてその大
きさや重量を抑えることができる。また、用意されてい
る入出力端子を別の用途で用いることができるので、こ
れによってハンズフリー通話をしながら、補助電源を接
続したり、内蔵電池の充電を行うことも可能となる。
【0015】前記通信部が音声信号の送受信に電磁波を
用いるものである場合には、使用者が携帯電話をポケッ
トや鞄の中にしまいこんでいる場合であっても、電磁波
の届く範囲内であれば携帯電話は電磁波によって音声信
号を送受信できる。つまり、使用者は携帯電話を置く位
置を全く気にする必要がない。
【0016】前記電磁波は例えば車に設置した場合は車
内だけに到達する程度の微弱なものとすることにより、
強力な電磁波を送受信したときに問題とされる健康上の
危険をおかすことがないだけでなく、車内に入ったとき
だけハンズフリー状態に切り替えることが可能となる。
【0017】前記制御部が、ハンズフリー状態である携
帯電話に着信があったときに、所定時間後に携帯電話を
通話状態に切り替える機能を有する場合には、使用者は
ハンズフリー通話を行うときに携帯電話やハンズフリー
キットを一切操作する必要がなく、安全性をより高める
ことができる。なお、音声認識などを用いることによ
り、前記通話状態への切り替えを使用者の音声信号によ
って行うことも可能である。
【0018】前記音声信号が情報処理端末を介して入出
力可能とするデータを変換して形成される信号である場
合には、使用者は本発明の携帯電話のハンズフリーキッ
トを用いて、PDA機器やラップトップコンピュータな
どの情報処理端末を携帯電話に接続することなく電話回
線に接続することができる。
【0019】前記接続確立部が接続信号の送受信に電磁
波を用いるものである場合には、使用者が携帯電話をポ
ケットや鞄の中にしまいこんでいる場合であっても、電
磁波の届く範囲内であれば携帯電話はハンズフリー信号
を受信でき、ハンズフリー状態に切り替えられる。つま
り、使用者は携帯電話を置く位置を全く気にする必要が
ない。
【0020】また、前記電磁波による接続信号は使用者
が車内にいてイグニッションキーをオン状態にしたとき
にだけ出力されるものとすることにより、車内にいても
停車してエンジンを止めているときは、通常の状態で通
話を行うようにすることも可能となる。なお、通話途中
でイグニッションキーをオフにしたときはハンズフリー
状態を維持するような制御を行うことも可能であること
はいうまでもない。
【0021】接続信号の送受信に用いられる電磁波と音
声信号の送受信に用いられる電磁波の周波数は同程度で
あれば、物質に対する電磁波の反射率や透過率を同程度
とすることができ、ハンズフリー状態では確実に音声信
号の送受信を可能とすることができる。加えるなら、音
声信号の送受信に用いられる電磁波の強度を接続信号の
送受信に用いられる電磁波の強度よりも若干大きく設定
することにより、ハンズフリー状態に切り替えられた状
態ではより確実にハンズフリー通話を行うことが可能と
なる。
【0022】前記接続信号が所定のID信号を有し、前
記接続確立部が登録されたID信号の接続信号を受けた
ときのみ接続を確立する機能を有する場合には、至近距
離で使用される複数の携帯電話が存在する場合に混線を
避ける上で有効である。
【0023】
【発明の実施の形態】図1,2は本発明の第1実施例を
示している。図1,2において、1は携帯電話、2はこ
の携帯電話1に接続された通信器、3はこの通信器2と
の通信によって音声信号の送受信を行う送受話器、4は
この送受話器3を設置する例えば車のサンバイザー、M
は携帯電話1の使用者である。すなわち、前記通信器2
および送受話器3が本例のハンズフリーキットを構成し
ている。本例では送受話器3を車のサンバイザー4に取
り付ける例を説明するが、送受話器3を車のシート,天
井部,ドアなどに埋設するようにしてもよいことはいう
までもない。
【0024】前記携帯電話1は電磁波Waによる図外の
基地局との通信を行う携帯電話機能部1aと、内蔵電源
1bと、入出力端子1cとを有しており、前記携帯電話
機能部1aは入出力端子1cを介して所定の制御信号C
hを入力することによって携帯電話1の状態を通常状態
からハンズフリー状態に切り替え可能とすると共に、ハ
ンズフリー状態に切り替えた後に、送受話器3を介した
音声信号Sの入出力を可能とするものである。なお、携
帯電話1の詳細な構成は任意に考えられるので、その説
明な説明を省略する。
【0025】また、入出力端子1cは図3(A)に示す
ように、制御信号を送受信可能とするイヤホンジャック
の形態であっても、図3(B)に示すように、一般的に
携帯電話1の下端部に形成される外部機器端子の形態で
あっても、図3(C)に示す、携帯電話1の側面部に形
成された外部機器端子の形態であってもよい。
【0026】なお、図3(A)に示すように、入出力端
子1cをイヤホンジャックの形態にする場合は、入出力
端子1cがほとんど全ての携帯電話1に備えられている
ので、汎用性を増すことができる。一方、図3(B),
(C)に示すように、前記入出力端子1cを前記外部機
器端子の形態とする場合は、通信器2が携帯電話1との
間で多数の信号線(電源線を含む)によって多数の信号
(および電力など)を授受できる。図3(D)は入出力
端子1cとして音声信号を授受するイヤホンジャック
と、制御信号や電源などを授受する外部機器端子とを組
み合わせたものであってもよい。
【0027】前記通信器2は前記入出力端子1cを介し
て携帯電話1に接続されるものであり、前記送受話器3
からの電磁波Wbによる接続信号(ハンズフリー信号)
Hを受信したり接続信号Hを発信する接続確立部2a
と、携帯電話1の入出力端子1cに接続されて音声信号
Sの入出力を可能とする入出力端子2bと、前記接続確
立部2aが前記接続信号Hを受信したときに携帯電話1
の状態を通常状態からハンズフリー状態に切り替える制
御信号Chを出力する制御部2cと、ハンズフリー状態
に切り替えた後に前記送受話器3に対して電磁波Wcに
よる音声信号Sの送受信を行う通信部2dとを有する。
【0028】なお、本例の通信器2は前記入出力端子2
bを介して接続確立部2a,制御部2c,通信部2dに
必要な電力を携帯電話1のバッテリ1bから得るように
してもよいが、通信器2のための電源を別途設けるよう
にしてもよい。
【0029】送受話器3は例えば携帯電話1に対して電
磁波Wbによる接続信号Hの送受信を行う接続確立部3
aと、携帯電話1に対して電磁波Wcによる音声信号S
の送受信を行う通信部3bと、前記接続確立部3aおよ
び通信部3bを制御する制御部3cと、通信部3bを介
して受信した音声信号Sを出力するスピーカ3dと、通
信部3bを介して送信する音声を入力するマイク3e
と、これらの構成要素3a〜3cに対して車内のシガラ
イターソケットBから電力を供給する電源部3fとを有
する。
【0030】本例の電源部3fは、例えばシガライター
ソケットBから供給される直流電力(6V,12V,2
4Vなど)を前記接続確立部3a,通信部3bなどの駆
動に必要な電力に調節するレギュレータを有しており、
車のイグニッションキーをオンにした状態で安定した電
力を供給するようにしている。また、本例の電源部3f
は図外の充電電池を設けて、ハンズフリー状態で不意に
イグニッションキーをオフにしたときに電力を供給でき
るようにしている。
【0031】また、送受話器3の適所には、操作しやす
いように大きめの通話開始ボタンBsと、終了ボタンB
eとを設けている。すなわち、使用者Mが開始ボタンB
sを押すことにより、着信時には通話を開始し、発信時
には予め記録しておいた電話番号に発信する。一方、使
用者Mが通話中に終了ボタンBeを押すことにより、通
話または発信を途中で終了することができる。
【0032】さらに、前記マイク3eは例えば狭い指向
性を有するガンマイクのようなもので形成することによ
り、スピーカ3dからの音を再びひらってハウリングを
起こすことを防止できる。このマイク3eの指向性はス
ピーカ3dからの音が入らない程度であればよいので、
ガンマイクに限定するものではない。また、マイク3e
とスピーカ3dの間に減算処理によってハウリングの発
生を防止する回路を形成してもよいことはいうまでもな
い。
【0033】本例では通信器2と送受信器3との間の音
声信号Sの入出力は、例えば数百KHz〜数百MHz程
度の比較的低い周波数のキャリア信号によって変調され
た電磁波Wcによる信号であって、本例では100mW
以下の特定小電力の電磁波Wcを用いている。同様に、
接続信号Hの伝達に用いられる電磁波Wbも前記電磁波
Wcと同程度の周波数で電磁波Wcよりも低い出力の電
磁波を用いる。
【0034】すなわち、接続信号Hの伝達に用いられる
電磁波Wcと前記電磁波Wbの周波数を同程度にするこ
とにより、電磁波Wc,Wbの物質に対する透過率や反
射率や屈折率などを互いに同程度とすることができる。
さらに、電磁波Wcの出力が電磁波Wbの出力よりも小
さくなるように設定することにより、接続信号Hを受け
ることができる環境下では、接続信号Hを伝達するため
に用いた電磁波Wcよりも強い電磁波Wbで伝達される
音声信号Sの送受信を確実に行うようにすることが可能
である。
【0035】なお、本例では接続信号Hの伝達に用いら
れる電磁波Wcと、音声信号Sの送受信に用いられる電
磁波Wbとを分けることにより、上述した様々な設定を
可能としているが、本発明は電磁波Wb,Wcを分ける
ことを限定するものではない。すなわち、接続信号Hの
伝達と音声信号Sの送受信を同じ周波数のキャリア信号
によって変調される電磁波として、接続信号Hと音声信
号Sの分離をデジタル信号処理によって分離して使用す
ることも可能である。この場合は、本発明の携帯電話の
ハンズフリーキットによって使用される電磁波のバンド
を一つにすることが可能となる。
【0036】加えて、前記電磁波Wb,Wcは数百KH
z〜数百MHz程度の比較的低い周波数のキャリア信号
によって変調されたものとして、人体やその他の機器に
対する悪影響を与えないことが既に実証されている周波
数帯域であることが望ましい。とくに、比較的低い周波
数の電磁波は物質に対する透過率や拡がりが良いので、
たとえ鞄の中やポケットの中に携帯電話を入れている場
合であっても良好な通信を行うことができる。
【0037】一方、前記電磁波Wb,Wcのキャリア信
号の周波数を数百MHz〜2GHz程度に設定すること
により、物質に対する屈折率や透過率などの特性を携帯
電話1と電話会社の基地局(図外)との通信に用いられ
る電磁波Waと同程度にすることができる。つまり、携
帯電話1が基地局と通信可能であるような鞄などに入っ
ている時には、確実に携帯電話1に接続信号Hを送信す
ることができるようにすることができる。なお、前記電
磁波Wb,Wcによる音声信号Sの通信状態が良好であ
る場合には、電磁波Wb,Wcの出力を下げて最小限の
電力で通信するようにすることも可能であることは言う
までもない。
【0038】また、前記電磁波Wb,Wcの出力は最大
でも鞄や胸ポケットに入った状態の通信器2が至近距離
(車の車内を想定すると0.5〜3m程度の範囲、自動
二輪やミニバイクや自転車を想定すると1〜2m程度の
範囲、歩行者を想定すると1〜1.5m程度の範囲)に
ある送受信器3と確実に信号の伝達を行うことができる
程度の低い出力であることが望ましい。つまり、本発明
のハンズフリーキットによって使用される電力を削減す
ることにより(通常は、特定小電力にすることによ
り)、周囲の電気機器に悪影響を与えないようにするこ
とが可能である。
【0039】前記接続信号Hは、ID番号を付与した信
号となっており、前記接続確立部2a,3aは特定の通
信器2,送受信器3からの接続信号Hを受信したときだ
けハンズフリー状態に切り換わるようにすることが可能
となる。本例の接続確立部2a,3aは前記ID信号を
例えばシリアル通信を用いて伝送し、このID信号をデ
ジタル信号処理によって判別するように構成している。
前記ID信号はその送受信に必要な時間が数秒以内(よ
り望ましくは1秒より十分に短い時間)で行える程度の
情報量であることが望ましく、機器の製造シリアル番号
をID信号とすることにより、ID信号が重ならないよ
うにすることが可能となる。
【0040】また、前記ID信号を発展させて、通信器
2と送受信器3との間でトークンリングによるLANを
形成することも可能である。この場合、通信器2と送受
信器3の数に制限をなくすことができ、一つの通信器2
に対して複数の送受信器3を接続したり、一つの送受信
器3に対して複数の通信器2を接続することも可能とな
る。しかしながら、本発明はID信号の送信方法を限定
するものではない。
【0041】トークンリングによるLANを構築する構
成は前記音声信号Sとして電磁波Wb,Wcによって何
らかの情報処理装置(ノートパソコンや情報端末)など
から出力されるデータを表す音を通信することにより、
携帯電話1を介したデータ通信を行う場合に有用であ
る。また、送受話器3をトークン発呼する親局として設
定することにより、送受話器3からの電磁波Wbが届く
エリア内に入った通話器2と送受話器3との間でデータ
の通信を行うように設定することもできる。
【0042】いずれにしても、通信器2と送受信器3と
の間で接続が確立されると、通信器2と送受信器3との
間で音声信号Sの送受信を行うことができる。図4は本
発明の携帯電話のハンズフリーキットを用いたときの受
信時の信号の流れを示す図である。以下、図4および図
1,2を用いて、受信時の動作を説明する。
【0043】図4に示すように、携帯電話1が電磁波W
aを受けて着信すると、この携帯電話1に接続された通
信器2は入出力端子2bを介して着信信号Scを受け
る。(ステップS1
【0044】次いで、着信信号Scを受けた通信器2
は、その制御部2cが接続確立部2aによって通信器2
のID信号付きの接続信号Hを電磁波Wbに載せて発信
し、同時に前記入出力端子2bを介して携帯電話から受
けた音声信号Sの送信を通信器2側の通信部2dによっ
て開始させる。(ステップS2
【0045】一方、電磁波Wbを待ち受けている送受信
器3は電磁波Wbを受信すると、通信器2からの接続信
号Hを復調して、そのID信号を解読する。(ステップ
3
【0046】そして、ID信号を受信した送受信器3
は、受信したID信号を図外の記憶部に登録されている
ID信号と比較して、ID信号の登録が無い場合には、
ここで処理を終了し、ID信号の登録がある場合には、
次のステップに移行する。(ステップS4 )なお、一つ
の送受信器3に複数の携帯電話1…のID信号を登録す
ることも可能であり、この場合には、それぞれ異なる携
帯電話1を所有する複数の運転手が一つの送受話器3を
利用可能となる。
【0047】次いで、ID信号の確認を行った送受話器
3はスピーカ3dなどを用いて、着信音を出力すること
により使用者Mを呼び出す。(ステップS5 )なお、着
信音は簡単な呼び出し音でよいが、送受話器3側の通信
部3bを介して受信した呼び出し音の音声信号Sをその
まま用いてもよい。また、着信メロディーなどを登録で
きるようにすることも可能である。
【0048】本例の携帯電話のハンズフリーキットで
は、送受話器3が数秒間(例えば5〜10秒)の呼び出
し音を出力した後に、自動的にその接続確立部3aを用
いて接続信号Hを発信すると共に、送受話器3側の通信
部3bが、前記マイク3eから入力した音声信号Sの通
信部2dに対する電磁波Wcを用いた送信を開始する。
また、この接続信号Hには、送受話器3のID信号が付
加されている。(ステップS6 )また、前記ステップS
5 における呼び出し中に使用者Mが送受話器3の通話ボ
タンBsを押した場合は、その時点で接続確立部3aが
接続信号Hを発信する。
【0049】一方、通信器2は、送受話器3から受けた
接続信号Hを受信してそのID信号を解読する。(ステ
ップS7 )そして、ID信号の解読が行われると、次
に、前記ID信号が図外の記憶部に登録されているもの
であるかどうかの判断を行い、登録がない場合には送受
話器3からの接続信号Hを無視して処理を終了し、別の
送受話器3からの接続信号Hを待つ。一方、登録されて
いる場合には、送受話器3からの音声信号Sの受信を開
始して、次のステップの処理に移行する。(ステップS
8
【0050】すなわち、この時点から、前記通信部2
d,3bによって音声信号Sの双方向通信を開始する。
なお、前記通信部2d,3bによって行われる電磁波W
cを用いた双方向の音声信号Sの送受信は同じ周波数帯
域を用て行っても、周波数をずらして行っても良い。
【0051】そして、ID信号の確認を行った通信器2
は、携帯電話1にハンズフリー通話を開始させるための
制御信号Chを出力する。(ステップS9 )なお、通信
器2にも複数の送受話器3のID信号を登録することが
可能である。すなわち、一つの携帯電話1に対して、複
数の送受話器3を使用することが可能となり、車の運転
中、歩行時、自転車の運転中、ヘルメットの乗車中な
ど、時と場合によって異なる送受話器3を使用すること
も可能となる。
【0052】加えて、複数の送受話器3を使用する場合
には、各送受話器3が通信器2からの接続信号Hを受信
した時点から、通信器2に対して接続信号Hを返すまで
の時間に差を付けることにより、その優先順序を定める
ことが可能である。
【0053】前記ハンズフリー通話のための制御信号C
hを受けた携帯電話1は通話を開始する。したがって、
本例の場合、使用者Mは送受話器3を介して自動的に電
話を受信し、ハンズフリー通話を行うことができる。
(ステップS10
【0054】一方、送受話器3に設けられた図外の通話
終了ボタンBeを押した場合には、送受話器3は通信部
3bによる音声信号Sの送受信を中止する。(ステップ
11
【0055】そして、通信器2は送受話器3からの電磁
波Wcが途絶えたことを検知した時点で、携帯電話1に
通話終了信号Seを出力する。(ステップS12)また、
通話終了信号Seを受けた携帯電話1は通話を終了す
る。(ステップS13)すなわち、通話が終了する。
【0056】逆に、携帯電話1を介した話し相手が電話
を切断し、携帯電話1が通話を終了すると、先に通信器
2側の通信部2dが音声信号Sの送信を停止し、次い
で、送受話器3は電磁波Wcが途絶えを検知して、ハン
ズフリー通話を停止する。なお、通信器2および送受話
器3は携帯電話1からの音声信号が通常の会話であり得
ない長さの所定時間(例えば、数分以上など)の間途絶
えている場合に、自動的に通信部2d,3bによる音声
信号の通信を切断するように構成している。
【0057】また、前記音声信号Sの送受信に用いる電
磁波Wcの入力が無くなった場合には、速やかに通信部
2d,3bによる音声信号の通信を切断するように構成
しているので、使用者Mがハンズフリー通話をしなが
ら、通信器2を送受話器3の電磁波Wcの届く範囲外に
移動したときには、その通話を切断する。
【0058】つまり、本発明のハンズフリーキットを用
いることにより、使用者は通信器2と送受話器3が通信
可能な範囲に入った状態で着信を受けることにより、自
動的にハンズフリー通話を可能としており、これに何ら
接続作業を必要としていない。したがって、使用者Mは
携帯電話1をハンズフリーキットに接続する手間をかけ
る必要がなく、接続忘れなどの間違いが生じることもな
くなる。
【0059】図5は本発明の携帯電話のハンズフリーキ
ットを用いて発信をする場合の一例を示す図である。
【0060】使用者Mが、送受話器3に設けられた通話
開始ボタンBsを押すと、送受話器3側の接続確立部3
aが通信器2に、ID信号を付与した接続信号Hを電磁
波Wbに載せて出力する。(ステップS14)また、同時
にマイク3eから入力した音声信号Sを通信部3dによ
って電磁波Wcに変換して出力し始める。
【0061】前記通信器2が電磁波Wbを受信すると、
この電磁波Wbを復調して接続信号Hを生成し、送受話
器3から受信した接続信号Hに含まれているID信号を
解読する。(ステップS15
【0062】そして、ID信号の解読が行われると、こ
のID信号が図外の記憶部に登録されているものである
かどうかの判断を行い、登録がない場合には送受話器3
からの接続信号Hを無視して処理を終了し、別の送受話
器3からの接続信号Hを待つ。一方、登録されている場
合には、送受話器3からの音声信号Sの受信を開始し
て、次のステップの処理に移行する。(ステップS16
【0063】次いで、通信器2は携帯電話1にハンズフ
リー通話制御信号Chの出力を行うと共に、送受話器3
に対してID信号を付与した接続信号Hを発信し、携帯
電話1からの音声信号Sを通信部2dによって電磁波W
cに変換して送受話器3に出力し始める。(ステップS
17
【0064】前記ハンズフリー通話制御信号Chを受け
た携帯電話1は電磁波Waによって基地局との通信を開
始し、「プー」という発信音が音声信号Sとして通話器
2に返される。(ステップS18
【0065】一方、前記通信器2からの電磁波Wbを受
けた送受話器3は、これを復調して通信器2からの接続
信号Hを生成し、これに含まれるID信号を解読する。
(ステップS19
【0066】さらに、送受話器3は前記ID信号が登録
されたものであるかどうかを判断し、登録がない場合に
は処理を終了して別の接続信号Hの受信を待ち受け、登
録がある場合には次のステップに処理を移す。(ステッ
プS20)なお、上述したステップS19,S20の動作は省
略することも可能である。
【0067】すなわち、この時点から通話器2と送受話
器3は音声信号Sの双方向の通信を行う。そして、送受
話器3は電磁波Wcを介して受信した音声信号Sを例え
ばスピーカ3dから出力することにより、スピーカ3d
からは「プー」という発信音が出力される。(ステップ
21
【0068】さらに、本例の送受話器3は所定の時間
(例えば5秒など)の間、前記発信ボタンBsの入力待
ちを行った後に、記憶された1番目のメモリダイヤルに
記録されている発信登録先の名前をスピーカ3dから出
力して、「○○さんに発信します」という声が聞こえる
ようにすることにより発信準備を行う。(ステップ
22)なお、このときに前記発信ボタンBsが押される
と、その回数に応じて2番目、3番目と順次メモリダイ
ヤルに記録されている別の発信登録先の名前をスピーカ
3dから出力することにより、登録された任意の人に発
信できるようにすることが可能である。
【0069】上述のようにして発信登録先を選択した後
に、前記送受話器3は所定の時間(例えば2〜3秒)後
に発信トーン信号Stを携帯電話1に出力(ステップS
23)し、携帯電話1は基地局に対して発信を開始する。
(ステップS24
【0070】そして、話し相手が電話を取るまでの間も
携帯電話1からの音声信号Sが送受話器3に送信され、
これがスピーカ3dから出力されるので、使用者Mは相
手側電話機を呼び出し中であることを知ることができ、
話し相手が電話を取ると送受話器3を介した会話を行う
ことができる。なお、会話が終了すると使用者Mが終了
ボタンBeを押すか、話し相手が電話を切ることによっ
て通信器2と送受話器3との間の音声信号Sの送受信を
終了する。(図4参照)
【0071】つまり、本例のハンズフリーキットを用い
ることにより、使用者は通信器2と送受話器3が通信可
能な範囲に入った状態で発信ボタンBsを押すことによ
り、自動的にハンズフリー通話を可能としている。ま
た、本発明は発信時に発信ボタンBsを押すことにより
確実な操作を可能としているが、この点を限定するもの
ではない。すなわち、送受話器3に音声認識機能を持た
せることにより、登録された任意の人の電話番号に発信
したり、この通話を切断できるように構成することも容
易に考えられる。
【0072】上述した例では、携帯電話1に対して通信
器2を取り付けるように構成しているので、既存の携帯
電話1に通信器2を取り付けることで、この携帯電話1
を用いたワイヤレスによるハンズフリー通話を行うこと
が可能となる。しかしながら、本発明は通信器2を携帯
電話1と別体にすること限定するものではない。すなわ
ち、前記通信器2の機能を携帯電話1に組み込んでいて
もよい。
【0073】図6は、第2実施例のハンズフリーキット
の構成を示す図であり、図2と同じ符号が付された部材
は同一または同等の部材である。図6において、4aは
前記接続信号Hを電磁波Wbを介して授受することによ
って送受話器3との接続を確立する接続確立部、4bは
前記送受話器3との接続を確立したときに携帯電話の状
態を通常状態からハンズフリー状態に切り替える制御信
号Chを出力する制御部、4cは携帯電話1をハンズフ
リー状態に切り替えた後に前記送受話器3に対して電磁
波Wcを用いた音声信号Sの送受信を行う通信部であ
る。
【0074】つまり、本例の携帯電話のハンズフリーキ
ットは図2に示した通信器2の役割を携帯電話1に内蔵
した接続確立部4aと、制御部4bと、通信部4cとか
らなる通信回路4によって構成されている。なお、本例
では理解しやすいように制御部4bを携帯電話機能部1
aと別に示しているが、これらを一つのICに入れても
よいことはいうまでもない。
【0075】本例に示すように、通信回路4と送受話器
3のそれぞれが特有のID番号を有しており、これをI
D信号として送信し、このID信号を受信した通信回路
4または送受話器3が受信したID信号を記憶している
相手側のID信号と比較することにより、特定の組み合
わせの通信回路4と送受話器3だけが音声信号Sの通信
を行うようにすることが可能となる。また、このID信
号を活用することにより前記携帯電話1による通話を特
定の送受話器3を介してのみ行うように設定することも
可能である。
【0076】すなわち、携帯電話1が盗難にあったとし
ても、携帯電話1による通話を前記送受話器3を介して
のみ行うように設定し、かつ、前記ID番号の登録操作
を暗証番号の入力が正しく行われたときのみ行えるよう
に設定することにより、携帯電話1と送受話器3が同時
に盗まれない限り、携帯電話1を悪用されないようにす
ることも可能となる。
【0077】図7は前記送受話器3の変形例を示す図で
ある。図7(A)は耳に引っかける形のヘッドホンの形
状になった送受話器3A、図7(B)はヘヤピン3Bs
とブローチ3Beのセットになった送受話器3B、図7
(C)はヘルメットに内蔵させた送受話器3Cの構成を
示している。本図において図1,2と同じ符号を付した
部材は同一または同等の部材であるであるからその詳細
な説明を省略する。
【0078】図7(A)に示す送受話器3Aは音楽用ヘ
ッドホンの構成にマイク3eと操作ボタンBs,Beな
ど、図2において説明した構成要素を加えたものであ
る。本例のマイク3eはロッドアーム3r等によって伸
縮自在に形成することが望ましく、通話時にはロッドア
ーム3rを伸ばして使用し、待機時にはマイク3eを奥
に収納することにより見栄えを良くすることができるよ
うに構成している。
【0079】すなわち、携帯電話1とワイヤレスに接続
された送受話器3Aを用いて、携帯電話1を介した通話
を可能とするので、自転車や自動二輪に乗っている状態
や歩行時の交通安全に寄与することができる。また、本
例に示すようにハンズフリーキット1を構成すると、ス
ピーカ3dを耳元に配置すると共に、マイク3eを口元
に配置することができ、ハウリングなどの問題が生じる
可能性を可及的に小さくして、良好な音質の通話を行う
ことができる。
【0080】なお、前記送受話器3Aは通常は音楽用ヘ
ッドホンとして機能し、携帯電話1の着信時のみ送受話
器3Aとして動作するものとしてもよいことはいうまで
もない。つまり、上述の例はヘッドホンタイプの送受話
器3Aの単なる一例を開示するものに過ぎず、その詳細
な構成を限定するものではない。例えば、送受話器3A
を耳に引っかけるタイプではない通常のヘッドホンの形
状にすることなど様々な変形が可能である。
【0081】図7(B)に示す送受話器3Bはこれをヘ
ヤピン3Bsとブローチ3Beのセットとすることによ
り、スピーカ3dを耳元に、マイク3eをできるだけ口
元に配置するように構成している。なお、ヘヤピン3B
sとブローチ3Beは信号線などによって接続されてい
てもよいが、ヘヤピン3Bsとブローチ3Beの両方に
前記接続確立部3a、通信部3b、制御部3c、電源部
3fを形成して、ヘヤピン3Bsとブローチ3Beの両
方が前記通信器2との通信によって音声信号Sの授受を
行うようにしてもよい。
【0082】本例の構成は送受話器3を構成する各回路
を集積化するなどして小型化することにより、送受話器
3をさりげなく常時身につけることを可能とする例を開
示するものである。つまり、スピーカ3dをひまわりな
どの花に、マイク3eをチューリップの花などに見立て
たデザインに構成することによって、送受話器3を装飾
品として見栄え良く身につける例を開示している。
【0083】しかしながら、本発明は送受話器3Aを装
飾品に見立てる方法を上述した例に限定するものではな
いことは言うまでもない。つまり、前記送受話器3Aの
スピーカ3dを耳の近く、マイク3eを口の近くに配置
できるような装飾品であれば、どんな形状に形成された
ものであってもよい。
【0084】図7(C)に示す送受話器3Cはヘルメッ
トHに内蔵させた例を示すものであり、この場合は使用
者は、ヘルメットHを装着して自動二輪や原動機付き自
転車などを運転しているときにも、必要最小限の操作で
携帯電話1を介した通話を行うことができる。また、ス
ピーカ3dとマイク3eを適切な位置に確実に配置する
ことができると共に、ヘルメットH内に配置することに
より、風音を低減して通話することができる。
【0085】なお、操作ボタンBs,Beはヘルメット
Hの表側に形成する方が操作性が良いが、これを送受話
器3Cを設けたヘルメットHの内側に形成してもよい。
また、送受話器3Cを既存のヘルメットに取り付ける構
成にしてもよい。
【0086】また、図7(A)〜(C)に示した各例で
は、電源部3fとして、乾電池やボタン電池などを使用
しており、この点で図2に示した送受話器3の構成と異
なっている。
【0087】図8は本発明の携帯電話のハンズフリーキ
ットを応用した例を示す図である。図8において、5は
情報端末の一例であるPDA、3DはこのPDA5のカ
ードスロットに挿入可能に構成した通信カードである。
この通信カード3Dには、図2において詳述した接続確
立部3a,通信部3b,制御部3cが内蔵されると共
に、音声信号SとしてPDA5によって通信されるデー
タを送受信するためのモデム機能を内蔵させている。
【0088】すなわち、本例の送受話器3Dは音声信号
Sとして、PDA5などの情報処理端末を介して入出力
可能とするデータを変換して送受信することにより、P
DA5などの情報処理端末をワイヤレスで電話回線に接
続可能とする。なお、本例では情報処理端末の一例とし
てPDA5の例を示しているが、本発明はPDA5を限
定するものではなく、ラップトップコンピュータなど様
々な情報処理装置が考えられる。
【0089】本例のように構成することにより、使用者
は本発明の携帯電話のハンズフリーキットを活用するこ
とにより、携帯電話を鞄やポケット等に持っておくこと
により、極めて容易にインターネットなどに接続可能で
ある。
【0090】上述した各例において、携帯電話側と送受
信器3との接続はいずれも比較的低周波の弱い出力の電
磁波によってワイヤレスに行っている。したがって、携
帯電話1を鞄の中など、使用者Mの体から少し離れた位
置に入れておくことにより、健康に対する害が心配され
ている高出力、高周波数の電磁波による影響を飛躍的に
小さくすることが可能となる。しかしながら、本発明は
携帯電話側と送受信器3との接続を電磁波で行うことを
限定するものではなく、赤外線などの光を用いて行って
もよい。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の携帯電話
によれば、携帯電話をハンズフリーキットにケーブル接
続する手間がなく、携帯電話側と送受話器との通信が確
立できた段階で確実にハンズフリー通話が行えるので交
通安全に寄与できる。また、携帯電話と送受話器とを接
続する通信ケーブルがないので、送受話器を小型化すれ
ば、これを常に身につけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話のハンズフリーキットの構成
を概略的に示す図である。
【図2】前記ハンズフリーキットの内部回路の一例を示
すブロック図である。
【図3】前記ハンズフリーキットの通信器と携帯電話と
の接続例を示す図である。
【図4】前記ハンズフリーキットを用いた着信時の信号
の流れを説明する図である。
【図5】前記ハンズフリーキットを用いた発信時の信号
の流れを説明する図である。
【図6】前記ハンズフリーキットの別実施例を示すブロ
ック図である。
【図7】前記ハンズフリーキットの送受話器の変形例を
示す図である。
【図8】前記ハンズフリーキットの応用例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…携帯電話、1c…入出力端子、2…通信器、2a,
4a…接続確立部、2b…入出力端子、2c,4b…制
御部、2d,4c…通信部,3…送受話器、3a…接続
確立部、3b…通信部、3d…スピーカ、3e…マイ
ク、H…接続信号、S…音声信号、Wb,Wc…電磁
波。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K027 AA11 AA16 BB01 CC08 EE01 EE11 GG02 GG08 HH02 HH03 HH04 HH26 KK07 5K067 AA35 BB04 DD17 DD27 EE03 EE10 EE32 FF38 GG01 GG11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話を手に持つことなく通話可能と
    する携帯電話のハンズフリーキットにおいて、このハン
    ズフリーキットが、接続信号による携帯電話側との接続
    を確立する接続確立部と、携帯電話に対して音声信号の
    送受信を行う通信部と、この通信部を介して送信する音
    声を入力するマイクと、通信部を介して受信した音声を
    出力するスピーカとを有する送受話器、および、前記接
    続信号によって送受話器との接続を確立する接続確立部
    と、携帯電話の入出力端子に接続されて音声信号の入出
    力を可能とする入出力端子と、前記送受話器との接続を
    確立したときに携帯電話の状態を通常状態からハンズフ
    リー状態に切り替える制御部と、ハンズフリー状態に切
    り替えた後に前記送受話器に対して音声信号の送受信を
    行う通信部とを有する通信器からなることを特徴とする
    携帯電話のハンズフリーキット。
  2. 【請求項2】 携帯電話を手に持つことなく通話可能と
    する携帯電話のハンズフリーキットにおいて、このハン
    ズフリーキットが、接続信号による携帯電話側との接続
    を確立する接続確立部と、携帯電話に対して音声信号の
    送受信を行う通信部と、この通信部を介して送信する音
    声を入力するマイクと、送信部を介して受信した音声を
    出力するスピーカとを有する送受話器からなり、かつ、
    携帯電話が前記接続信号によって送受話器との接続を確
    立する接続確立部と、前記送受話器との接続を確立した
    ときに携帯電話の状態を通常状態からハンズフリー状態
    に切り替える制御部と、ハンズフリー状態に切り替えた
    後に前記送受話器に対して音声信号の送受信を行う通信
    部とを有することを特徴とする携帯電話のハンズフリー
    キット。
  3. 【請求項3】 前記通信部が音声信号の送受信に電磁波
    を用いるものである請求項1または2に記載の携帯電話
    のハンズフリーキット。
  4. 【請求項4】 前記制御部が、ハンズフリー状態である
    携帯電話に着信があったときに、所定時間後に携帯電話
    を通話状態に切り替える機能を有する請求項1〜3のい
    ずれかに記載の携帯電話のハンズフリーキット。
  5. 【請求項5】 前記音声信号が情報処理端末を介して入
    出力可能とするデータを変換して形成される信号である
    請求項1〜4のいずれかに記載の携帯電話のハンズフリ
    ーキット。
  6. 【請求項6】 前記接続確立部が接続信号の送受信に電
    磁波を用いるものである請求項1〜5のいずれかに記載
    の携帯電話のハンズフリーキット。
  7. 【請求項7】 前記接続信号が所定のID信号を有し、
    前記接続確立部が登録されたID信号の接続信号を受け
    たときのみ接続を確立する機能を有する請求項1〜6の
    いずれかに記載の携帯電話のハンズフリーキット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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