JP2002056881A - 固体電解質型燃料電池 - Google Patents

固体電解質型燃料電池

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JP2002056881A
JP2002056881A JP2000240983A JP2000240983A JP2002056881A JP 2002056881 A JP2002056881 A JP 2002056881A JP 2000240983 A JP2000240983 A JP 2000240983A JP 2000240983 A JP2000240983 A JP 2000240983A JP 2002056881 A JP2002056881 A JP 2002056881A
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Masahiro Kuroishi
正宏 黒石
Masanobu Aizawa
正信 相澤
Hiroaki Tajiri
浩昭 田尻
Yoshihiko Noda
芳彦 野田
Kiyomi Yadori
清巳 宿利
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Toto Ltd
Kyushu Electric Power Co Inc
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Toto Ltd
Kyushu Electric Power Co Inc
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のセル集合体や折り返し接続用電極ある
いは最終端電極を接続する際、外部から圧縮力を加える
ことなく、接触抵抗を低減し、集電部材などの変形を抑
えて、燃料流路のバイパス路を形成させないようにし
て、発電効率を向上させた円筒型セルタイプ固体電解質
型燃料電池を提供することを目的とする。 【解決手段】 複数のセル集合体や折り返し接続用電極
あるいは最終端電極を隔壁で覆い、隔壁からセル集合体
等へ圧縮力を生じるようにした。これにより、外部から
圧縮力を加えるための部品は必要なくなり、さらに、隔
壁によりセル集合体等の形状が規定されるため、運転中
に集電部材の変形等により、燃料のバイパス路が形成さ
れることを防ぎ、燃料を有効に利用することができるよ
うになった。 このため、全体での発電量が大きくな
り、効率が向上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒型セルタイプ
の固体電解質型燃料電池(以下T−SOFCともいう)
に関する。供給ガスがセル周辺から散逸しないようにす
ることにより、発電効率を向上し、さらに、直列、並列
方向の電気的接触状態に改良を加え、接触抵抗による出
力損失を少なくして発電効率を向上した円筒型セルタイ
プの固体電解質型燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】T−SOFCは、特公平1−59705
等に開示されている固体電解質型燃料電池の一タイプで
ある。T−SOFCは、多孔質支持管−空気極−固体電
解質−燃料極−インターコネクタで構成される円筒型セ
ルを有する。空気極側に酸素(空気)を流し、燃料極側
にガス燃料(H2,CO等)を流してやると、このセル
内でO2-イオンが移動して化学的燃焼が起こり、空気極
と燃料極の間に電位が生じ発電が行われる。なお、空気
極が支持管を兼用する形式のものもある。
【0003】現状の代表的T−SOFCの構成材料、厚
さおよび製造方法は以下の通りである(Proc. of the 3
rd Int. Symp. on SOFC, 1993)。 支持管:ZrO2(CaO)、厚さ1.2mm、押し出し 空気極:La(Sr)MnO3、厚さ1.4mm、スラリーコート 固体電解質:ZrO2(Y23)、厚さ40μm、EVD インターコネクタ:La(Sr)MnO3、厚さ40μm、EVD 燃料極:Ni−ZrO2(Y23)、厚さ100μm、スラリーコート− EVD
【0004】図4は従来の固体電解質型燃料電池の主要
部の平断面図を示すものである。
【0005】セル401は、上端開放・下端閉(有底筒
状)のセラミックチューブである。セル401の断面は
多層円筒状をしており、空気極409、固体電解質層4
08、燃料極402等の各層が積層されている。
【0006】セル401の各層の肉厚は数μm〜2mm
であり、それぞれ必要な機能(導電性、通気性、固体電
解質、電気化学触媒性等)を有する酸化物を主成分とす
るセラミックス材で形成されている。このセル401の
内面に酸化剤(空気や酸素リッチガス等、以下空気とい
う)を流し、外面にH2、CO、CH4などの燃料ガスを
流すと、このセル内でO2-イオンが移動して電気化学的
反応が起こり、空気極409と燃料極402との間に電
位差が生じ発電が行われる。
【0007】セル401内には、空気を通すための細長
い空気導入管(図示しない)が通っている。空気導入管
は、固体電解質型燃料電池上部の空気分配器(図示しな
い)から下に出てセル401内に入り、その下端はセル
401の底近くにまで達している。この空気導入管の下
端から、空気がセル401の底に供給される。セル底に
供給された空気は、上述の発電反応に寄与しつつセル4
01内を上方に向かい、セル401上端部からセル40
1外に出て排気燃焼室(図示しない)に至る。この排気
燃焼室においては、後述する燃料ガス排気と空気排気と
が混合され、排気中の未反応の酸素と燃料が燃焼する。
【0008】また、燃料排ガスの一部は空気排ガスと混
合される前に再度燃料として利用するためにリサイクル
ガスとして後述する燃料供給室に送られることもある。
【0009】セル401の外面には、固体電解質型燃料
電池下部の燃料供給室(図示しない)から上方に向け
て、燃料ガスが供給される。燃料ガスは、上述の発電反
応に寄与しつつセル401外を上方に向かい、未反応部
分の燃料ガスと、セル部での電気化学的燃焼反応生成物
(CO2、H2O等)は、上述の排気燃焼室に入る。排気
燃焼室で燃焼した後の顕熱は、燃料電池に供給される空
気及び燃料ガスの余熱に用いられたり、あるいは、通常
の蒸気ボイラー・タービンを用いる発電システムに送ら
れて発電に利用される。
【0010】通常の固体電解質型燃料電池にあっては、
円筒セル1本における発電電圧は約1ボルトなので、多
数の円筒セルを直列に接続して所要の電圧を得る。その
為、組立性、メンテナンス性などを考慮し3本程度のセ
ル401を並列接続し、さらにこれらの並列セルを3か
ら6列前後、導電部材404を介して電気的に直列接続
し、両端に一対の集電部材405を接続したセル集合体
407を形成し、これらを必要な数だけ直列接続するこ
とで十分な発電電圧を得ている。
【0011】実用に供される固体電解質型燃料電池では
セル総数が1000本以上になるため、セル集合体40
7を100個以上接続して発電反応室内に配置してい
る。このときセル集合体407同士の接続やセル集合体
と最終端の電極あるいは折り返し接続用電極410の接
続は導電部材404を介して形成され、図3の矢印で示
すような発電反応室外部からの圧縮力によりその接触部
の接触抵抗を減らすようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記のように接
触抵抗低減のために外部からの圧縮力をセル集合体へ加
えている。このため、集電部材404の変形などのため
燃料ガスの散逸を防止している発電反応室壁との間に隙
間を生じ、燃料ガスが優先的に周囲へ流れやすくなり中
央付近にセルは燃料が希薄な状態となり発電反応が十分
に行われなくなり、装置全体では出力が低下する。
【0013】また、発電反応室外部から圧縮力を加える
ためには、発電反応室壁を貫く加重ロッドを設置する必
要があり、発電反応室壁を貫く位置では燃料ガスシール
機構などが必要になり、さらに発電反応室を高温に保つ
ためにこの部分に断熱機構が必要となり、装置構成が複
雑になり、コスト面で不利になっている。
【0014】本発明は、上記課題を解決し、接触抵抗低
減のために必要なセル集合体などへの押しつけ力は維持
しつつ、すべてのセルでより均等に発電を行うことので
きる円筒型セルタイプ固体電解質型燃料電池を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題解決するため、
第1の発明では、 複数のセルを導電部材を介して連接し、 該複数のセルの集合体の周囲を囲繞する隔壁を有し、 該隔壁の内、少なくとも電流が流れる方向と略直交す
る第1の壁が、常温時から運転温度時に渡って、前記セ
ルの集合体と密接せられてなる、固体電解質型燃料電池
を提供する。
【0016】本発明によれば、複数のセル集合体と折り
返し接続用電極や最終端電極を隔壁内に適度な圧縮力を
加えた状態で設置すると、発電時に外部から特別に圧縮
力を加えることなく接触抵抗を低減することができる。
さらに、隔壁で覆われているため、外形寸法の変化が少
なく燃料流の偏りを抑えることができ、さらに、隔壁を
緻密質あるいは外面を緻密質材料で覆うなどする事によ
り、燃料の散逸も抑えることができ、セル全体で燃料を
有効に発電反応に利用でき、さらに均一に発電反応が生
じ、装置全体での発電効率が向上する。また、装置全体
のすべてのセル集合体を1つの隔壁内に設置するのでは
なく、いくつかの隔壁に分けて配置すると、1隔壁内を
取り出したりする事が容易となり、メンテナンス等のシ
ステム管理も容易になる。また、隔壁は一体型のもので
も、分割されたもの例えば4枚の板状隔壁をコーナー部
で締結固定されたものでもよい。
【0017】第2の発明では、前記隔壁のうち、少なく
とも、前記第1の壁以外の第2の壁の線膨張係数が、前
記セルの集合体全体の線膨張係数よりも小さいことを特
徴とする第1の発明記載の固体電解質型燃料電池を提供
する。
【0018】本発明によれば前記発明の効果に加え、冷
間時に特別に圧縮力を加えて隔壁内部に複数のセル集合
体と電極等を設置する必要はなく、燃料電池運転温度ま
で昇温している最中に、材料の線膨張係数の差により、
隔壁からセル集合体等に圧縮力が加わり、電極等との間
の接触抵抗を低減することができる。これにより第一発
明と同様の効果を得ることができ、さらにセル集合体等
の設置が容易となる。
【0019】このような隔壁の材質としては、たとえば
アルミナなどの緻密質セラミックスがある。緻密質でな
い場合はさらに外側を金属などで覆ったり、穴をふさぐ
ために充填剤などを充填する必要がある。
【0020】形状としてはロの字型ブロックがある。こ
のブロックは一体のものでも、複数のブロックを積み重
ねたものであってもよい。また、第1および第2の壁を
4枚、あるいはそれ以上に分割された緻密質板とし、そ
の外側を帯状のクロスを巻き付けることによっても圧縮
力を生じることができる。また、この緻密質板が多孔質
板の場合はクロスの外側に金属などの緻密質板を配置
し、ガスリークを抑える必要がある。
【0021】第3の発明では、 前記第1の壁と、前記第2の壁がそれぞれ別の部材か
らなり、 それぞれの部材を相互に固定することにより前記隔壁
を形成する ことを特徴とする第1の発明又は第2の発明に記載の固
体電解質型燃料電池を提供する。
【0022】本発明では前記各発明の効果に加え、第1
の壁と第2の壁をそれぞれ別の部材にすることにより、
大型の隔壁を形成する場合であっても、容易に形成する
ことができる。また、隔壁の各側面の材質を変えること
により、並列方向あるいは直列方向のみでセル集合体等
に圧縮力を加える、あるいは、並列方向と直列方向でセ
ル集合体等に加える圧縮力を変えることができる。
【0023】固体電解質型燃料電池では、単セルの電位
は1ボルト程度であり、実用化に当たっては直列接続を
多くし電位を高める必要がある。このため、セル集合体
も直列方向に配列することが多くなり、並列方向にはセ
ル集合体単位では接続しないことも考えられる。この場
合、接触抵抗低減のためには直列接続にのみ圧縮力が必
要となる。そこで、直列方向側面にセル集合体等よりも
線膨張係数の小さな材料の隔壁を設けることで、所望の
特性を得ることができる。
【0024】このような効果を得るための構造として
は、隔壁を4枚の板状のもので構成し、これらを端部で
接合し箱形にしたものがある。また、この場合4枚の板
を組み合わせた箱状のものを複数積み重ねともよい。
【0025】第4の発明では、前記第1の壁及び/又は
前記第2の壁が、前記セルの軸方向に沿って分割されて
いることを特徴とする第1の発明乃至第3の発明のいず
れかに記載の固体電解質型燃料電池を提供する。
【0026】本発明によれば前記各発明の効果に加え、
第1の壁や第2の壁をセルの軸方向に沿って分割するこ
とにより、その軸方向に長尺の固体電解質型燃料電池を
形成する場合にあっても容易に形成することができる。
【0027】第5の発明では、 複数のセルを導電部材を介して連接し、 該複数のセルの集合体の周囲を締結部材により締結
し、 当該締結囲繞したセルの集合体の外側を緻密質部材で
囲繞し、 前記セルの集合体全体の線膨張係数よりも、前記締結
部材の線膨張係数が小さい、 固体電解質型燃料電池を提供する。
【0028】本発明における締結部材としては、帯状の
クロスを巻き付ける方法等が好適に用いられる。緻密質
部材とはガスリークを防止できる程度の緻密性を持てば
足りるものである。
【0029】本発明によれば前記各発明の効果に加え、
セラミック製帯状のクロスのように形状を容易に変える
ことができ、セル集合体より線膨張係数の小さな締結部
材を用いることで、さらに容易に前記各発明の効果を得
ることができる。
【0030】第6の発明では、 複数のセルを導電部材を介して連接し、 該複数のセルの集合体の周囲を、電流が流れる方向に
略直交して2つ以上に分割された隔壁にて囲繞し、 該隔壁は、常温時から運転温度時に渡って、前記セル
の集合体と密接せられてなる、 固体電解質型燃料電池を提供する。
【0031】本発明おいて「電流が流れる方向に略直交
して2つ以上に分割された隔壁」とは、当該2以上に分
割された隔壁が、電流が流れる方向に各セルを密接する
ように動ければ足りるものである。従って、必ずしもそ
の交わる角度が直角に近接していなくても足りるもので
ある。
【0032】本発明によれば前記各発明の効果に加え、
例えば電流が流れる方向と略垂直および略並行方向の隔
壁が一体化した、断面形状がL字形の隔壁を用いると各
セルを密接させる際の荷重によりセル位置のずれを生じ
ることがなくなりセル集合体の寸法精度を向上できる。
【0033】第7の発明では、 前記隔壁の周囲には、密接手段が配置され、 当該密接手段は、更に外郭容器にて囲繞されてなる、 第6の発明に記載の固体電解質型燃料電池を提供する。
【0034】本発明における密接手段とは、例えば耐火
物や断熱材等が好適に用いられる。外郭容器の材質は特
に限定されるものではないが、金属製のものが好適に用
いられる。
【0035】本発明によれば前記各発明の効果に加え、
第1の壁と、前記第2の壁の間に適当な隙間を持たせ、
前記セル集合体及び該第1の壁と第2の壁からなる隔壁
を外郭容器たる金属容器中に固定し、該金属容器と隔壁
の間に密接手段としての耐火物などを充填することによ
り、燃料電池定常運転状態でも金属容器温度は大気温度
近くに冷却される為、金属容器の膨張量は小さく、内部
は昇温による熱膨張のため、充填した耐火物は膨張し、
容器を基準として隔壁を内部に押し込もうとする。これ
により隔壁からセル集合体等に圧縮力が加わり、電極等
との間の接触抵抗を低減することができる。これにより
第一発明と同様の効果を得ることができ、さらに冷間時
には押しつけ力を加える必要がないためセル集合体等の
設置が容易となる。
【0036】第8の発明では、 複数のセルを導電部材を介して連接し、 該複数のセルの集合体の周囲を、電流が流れる方向に
略直交して2つ以上に分割された隔壁にて囲繞し、 前記隔壁の周囲には、密接手段が配置され、 当該密接手段は、更に中間隔壁にて囲繞され、 当該中間隔壁の外側には外郭容器が配置されてなる、 固体電解質型燃料電池を提供する。
【0037】本発明における密接手段とは、例えば耐火
物や断熱材等が好適に用いられる。外郭容器及び中間隔
壁の材質は特に限定されるものではないが、金属製のも
のが好適に用いられる。
【0038】本発明によれば前記各発明の効果に加え、
中間隔壁によりセル集合体への圧縮力の反作用の一部を
受けることができる。このため、外郭容器には圧縮力に
対抗するために必要な強度は少なくなり、肉薄の材料を
利用できコスト面で有利になる。
【0039】第9の発明では、 常温から運転温度まで温度上昇した際に、 前記隔壁と中間隔壁との中間に形成された空間の体積
変化量と、 前記密接手段の体積変化量が略同一である ことを特徴とする第8の発明記載の固体電解質型燃料電
池を提供する。
【0040】本発明によれば前記各発明の効果に加え、
耐火物などが充填された前記金属容器と前記隔壁の中間
に金属製の構造体を設置し、この設置位置を、燃料電池
の定常運転状態において、該構造体と該隔壁の膨張量の
差が、該隔壁と該構造体間に充填された耐火物の膨張量
に同じとなるような温度位置とすることにより、4つの
隔壁のコーナー部の隙間が開く事無く、逆に隔壁に過大
な圧縮力を加わえセルを破損することがない構造を取る
ことができる。また、第5の発明と複合することによ
り、セル集合体に対する圧縮量が設計可能となる。
【0041】第10の発明では、 常温から運転温度まで温度上昇した際に、 前記隔壁と中間隔壁との中間に形成された空間の体積
変化量よりも、 前記密接手段の体積変化量が小さい ことを特徴とする請求項8記載の固体電解質型燃料電池
を提供する。
【0042】本発明によれば前記各発明の効果に加え、
冷間時に加えた圧縮力は運転温度までの昇温中に多少小
さくなるため、バンドル集合体へ過大な圧縮力を加える
危険がなく、セルの破損を防ぐことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明をよ
り具体的に説明する。図1は、本発明の一実施例を略示
する図であり、燃料電池の一部を示している。従来の図
3では外部から加えていた圧縮力を得るために、隔壁1
03を複数のセル集合体107や折り返し接続用電極1
10の周囲に設けている。
【0044】図1に示される隔壁103をたとえばアル
ミナ製ブロックとすると、固体電解質型燃料電池の運転
温度である1000℃では、隔壁の線膨張係数は8μ/
K程度であり、セルや電極(ニッケル)の線膨張係数10
〜20μ/Kに比べ小さく、運転温度まで昇温すると、隔
壁の幅1mに対し数mm圧縮する力となる。これはほとん
どセル集合体内の集電部材104が変形することにより
吸収されるが、集電部材104と電極との接触抵抗は十
分に低減することができる。このため、出力のロスが少
なくなり、発電量が多くなる。
【0045】また、アルミナブロックは外部から力が加
わっていないため特別に変形することはなく、さらに、
ブロック内部のセル集合体等もブロック内壁によって形
状を規定されるため、従来のように変形により燃料のバ
イパス路となり得るような空間は生じない、このため、
燃料ガスはセルへ、均等に供給されセル全体で平均的に
発電反応が生じ、装置全体での発電量が増加される。こ
れらのことより、効率的な運転が行えるようになる。
【0046】ここでアルミナ製ブロックととしたが、他
の材質でも1000℃における線膨張係数が10μ/K
程度以下であれば同様の効果が得られる。また、ブロッ
クでなくても、たとえばアルミナ繊維を編んで作られる
帯状のクロスなどを、隔壁の位置に巻き付けることでも
同様の効果を得ることができる。
【0047】図2は本発明の別の一実施例を略示する図
であり、図1の箱状の隔壁を4枚の板状の隔壁で構成し
たものの略図である。
【0048】ここでは、たとえばセル直列方向と平行な
側面の隔壁をアルミナ製、セル直列方向と垂直な側面の
隔壁をニッケル系耐熱合金製(ただし電極等との接触部
には絶縁性材料をはさむ必要がある)とすると、セル集
合体の並列方向には、運転温度まで昇温したときでも、
ほとんど圧縮力は生じず、直列方向にのみ圧縮力が生じ
る。セル集合体等の接続が直列方向のみの場合はこのよ
うな形状にすることにより、十分に接触抵抗は低減でき
る。
【0049】図3は本発明のさらに別の一実施例を略示
する図であり、図1の隔壁を断面がL字型をしたの2枚
の隔壁303で構成し、その周囲の密接手段313と、
密着手段の外側の外郭容器312および密着手段の中間
の中間隔壁311で構成されたものの略図である。
【0050】ここではたとえば密着手段をアルミナ系断
熱材、中間隔壁をニッケル系耐熱合金とすると、運転時
には断熱材では中心から隔壁に向かって温度勾配が生じ
るため、中間隔壁の設置位置を、昇温により生じる、バ
ンドル集合体と中間隔壁の空間の断熱材の膨張量と、中
間隔壁の膨張量が等しくなる位置に設置することで、冷
間時にセル集合体に加えた圧縮力を昇温後まで保つこと
ができ、十分に接触抵抗を低減できる。さらに、中間隔
壁の設置位置を前述の膨張量の等しくなる位置からずら
すことにより、昇温中にセル集合体に加える圧縮力を任
意にコントロールすることが可能になり、過大な圧縮力
によりセルの破損を回避しつつ十分な圧縮力を加えるこ
とが可能となり、接触抵抗を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の燃料電池の1実施例を略示する図
【図2】 本発明の燃料電池の別の1実施例に係る連結
板を略示する図
【図3】 本発明の燃料電池のさらに別の1実施例に係
る連結板を略示する図
【図4】 従来の燃料電池の1実施例を略示する図であ
る。
【符号の説明】
103:隔壁 104:集電部材 107:セル集合体 110:折り返し接続用電極
フロントページの続き (72)発明者 相澤 正信 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 田尻 浩昭 福岡県福岡市南区塩原2丁目1番47号 九 州電力株式会社総合研究所内 (72)発明者 野田 芳彦 福岡県福岡市南区塩原2丁目1番47号 九 州電力株式会社総合研究所内 (72)発明者 宿利 清巳 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新 日本製鐵株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 CC06 CV02 CX09 CX10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のセルを導電部材を介して連接し、 該複数のセルの集合体の周囲を囲繞する隔壁を有し、 該隔壁の内、少なくとも電流が流れる方向と略直交する
    第1の壁が、常温時から運転温度時に渡って、前記セル
    の集合体と密接せられてなる、 固体電解質型燃料電池。
  2. 【請求項2】前記隔壁のうち、少なくとも、前記第1の
    壁以外の第2の壁の線膨張係数が、前記セルの集合体全
    体の線膨張係数よりも小さいことを特徴とする請求項1
    記載の固体電解質型燃料電池。
  3. 【請求項3】前記第1の壁と、前記第2の壁がそれぞれ
    別の部材からなり、 それぞれの部材を相互に固定することにより前記隔壁を
    形成することを特徴とする請求項1又は2記載の固体電
    解質型燃料電池。
  4. 【請求項4】前記第1の壁及び/又は前記第2の壁が、
    前記セルの軸方向に沿って分割されていることを特徴と
    する請求項1乃至3いずれか1項記載の固体電解質型燃
    料電池。
  5. 【請求項5】複数のセルを導電部材を介して連接し、 該複数のセルの集合体の周囲を締結部材により締結し、 当該締結囲繞したセルの集合体の外側を緻密質部材で囲
    繞し、 前記セルの集合体全体の線膨張係数よりも、前記締結部
    材の線膨張係数が小さい、 固体電解質型燃料電池。
  6. 【請求項6】複数のセルを導電部材を介して連接し、 該複数のセルの集合体の周囲を、電流が流れる方向に略
    直交して2つ以上に分割された隔壁にて囲繞し、 該隔壁は、常温時から運転温度時に渡って、前記セルの
    集合体と密接せられてなる、 固体電解質型燃料電池。
  7. 【請求項7】前記隔壁の周囲には、密接手段が配置さ
    れ、 当該密接手段は、更に外郭容器にて囲繞されてなる、 請求項6記載の固体電解質型燃料電池。
  8. 【請求項8】複数のセルを導電部材を介して連接し、 該複数のセルの集合体の周囲を、電流が流れる方向に略
    直交して2つ以上に分割された隔壁にて囲繞し、 前記隔壁の周囲には、密接手段が配置され、 当該密接手段は、更に中間隔壁にて囲繞され、 当該中間隔壁の外側には外郭容器が配置されてなる、 固体電解質型燃料電池。
  9. 【請求項9】常温から運転温度まで温度上昇した際に、 前記隔壁と中間隔壁との中間に形成された空間の体積変
    化量と、 前記密接手段の体積変化量が略同一であることを特徴と
    する請求項8記載の固体電解質型燃料電池。
  10. 【請求項10】常温から運転温度まで温度上昇した際
    に、 前記隔壁と中間隔壁との中間に形成された空間の体積変
    化量よりも、 前記密接手段の体積変化量が小さいことを特徴とする請
    求項8記載の固体電解質型燃料電池。
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