JP2002056415A - 気象情報提供システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道などの交通機関を利用して目的地に向か
おうとする人が目的地の気象情報を簡単に短時間で知る
ことができる気象情報提供システムを提供する。 【解決手段】 気象情報提供システムは、鉄道の各駅の
自動券売機と、この自動券売機と通信回線を介して接続
された気象情報提供サーバーとを含む。前記自動券売機
は発行された乗車券の目的地データを地区コードに変換
して前記気象情報提供サーバーに送る目的地データ送信
部及び気象情報表示のための表示装置を備える。前記気
象情報提供サーバーには各地の気象情報が地区コードを
付して格納されており、自動券売機の目的地データ送信
部から送られた地区コードに対応する気象情報が前記表
示装置に送られ、前記自動券売機において乗車券が発行
された乗車券の目的地に対応する気象情報が前記表示装
置に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、気象情報提供シス
テムに係り、更に詳しくは鉄道など近距離の交通機関の
利用客に鉄道の沿線の各地の現在の気象情報や局所的・
短時間の気象予測情報を提供する気象情報提供システム
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、国際航空分野で各地の代表的な空
港所在地の天候を１日単位で簡単に提供するサービスが
行われているが、鉄道などの近距離の交通機関の利用客
に局地的で短時間で変化する気象予測情報を有効に提供
するサービスはなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】現在、天気予報の電話
案内サービスとして１７７があるが、これは様々な数値
データを気象予報士等が総合的に解釈して気象を予測
し、その結果をテープ等に録音し、天気予報を提供する
もので、データ更新に費用と時間がかかり気象情報を頻
繁に更新することは困難であった。従って、電話案内サ
ービスから最新の情報を得ることは困難であった。

【０００４】また、天気予報の電話案内サービスから天
気情報を得るには電話をかけなければならず、鉄道など
の交通機関の利用客が行先の天気情報が気になっても、
途中で電話をかける機会がなかったり或いは時間的に余
裕がなかったりして天気情報を得ることができない場合
が多い。

【０００５】本発明は、鉄道などの交通機関を利用して
目的地に向かおうとする人が目的地の気象情報を簡単に
短時間で知ることができる気象情報提供システムを提供
することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するもので、鉄道の各駅に配置された自動券売機
と、この自動券売機と通信回線を介して接続された気象
情報提供サーバーとを含む気象情報提供システムであっ
て、前記自動券売機は発行された乗車券の目的地データ
を地区コードに変換して前記気象情報提供サーバーに送
る目的地データ送信部及び気象情報表示のための表示装
置を備え、前記気象情報提供サーバーには各地の気象情
報が地区コードを付して格納されており、自動券売機の
目的地データ送信部から送られた地区コードに対応する
気象情報が前記表示装置に送られ、前記自動券売機にお
いて乗車券が発行された乗車券の目的地に対応する気象
情報が前記表示装置に表示されることを特徴とする。

【０００７】本発明によれば、乗客は自動券売機で目的
地までの乗車券を購入するときに、乗車券の発行と共
に、目的地の気象情報が表示装置に表示されるので、乗
車券が発券されるまでの数秒間の間に表示装置を見て直
覚的に目的地がどのような気象状態にあるかを知ること
ができる。それ故に、乗客にとっては、傘を持たないで
でかけ、目的地に到着してから降雨のため行動がさまた
げられるといった不便さは解消され、一方、このシステ
ムを採用した自動券売機を設置した駅周辺の売店にとっ
ては、乗客の雨具の購入による収益向上が期待できると
いう利点がある。

【０００８】本発明において、気象情報提供サーバーも
しくは専用のサーバーには広告情報を格納し、この広告
情報を気象情報と共に前記表示手段に送り、前記表示手
段に気象情報と共に表示することができる。

【０００９】本発明のシステムの運営方法として、鉄道
事業者及び／又は駅構内の売店の事業者が運営する方
法、或いは広告主がスポンサーとなって運営する方法等
が考えられる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の気象情報提供シス
テムについて、図面を参照して、詳細に説明する。図１
は、本発明の気象情報提供システムを示す模式図であ
る。図２は、本発明の気象情報提供システムの構成要素
である自動券売機の構成を示すブロック図である。図３
は、本発明の気象情報提供システムの構成要素である気
象情報提供サーバーの構成を示すブロック図である。図
４は、気象情報表示用表示装置に表示される気象予測サ
ービスの画像表示の一例を示す図である。図１に示すよ
うに、本発明の気象情報提供システムは、鉄道の各駅に
配置された自動券売機１と、この自動券売機１と通信回
線（図示せず）を介して接続された気象情報提供サーバ
ー２とを含む。自動券売機１は、図２に示すように、タ
ッチパネル１ａ、発券機能部１ｂ，地区コード変換部１
ｃ及び気象情報表示用表示装置１ｄを含む。

【００１１】タッチパネル１ａは、１５０、１６
０、．．．．と乗車券の値段が表示された画面を有し、
乗客が行こうとする目的地に対応する値段、例えば６０
０円のところに触れると、乗車券金額６００円の入力情
報が発券機能部１ｂに送られ、発券機能部１ｂにおいて
はこの入力情報に基づいて目的地までの乗車券の発行手
続が行われる。同時にタッチパネル１ａから前記入力情
報が地区コード変換部１ｃに送られる。地区コード変換
部１ｃでは前記入力情報から前記乗車券金額で行ける沿
線の（上り、下り両方向の、並びに他線との乗り換え駅
においてはその他線の上り、下り両方向の）場所が、対
応する地区コード１ｃに変換される。変換された地区コ
ードの組は目的地データとして気象情報提供サーバー２
に送られる。

【００１２】図３は気象情報提供サーバーの構成を示す
ブロック図である。この気象情報提供サーバー２は、気
象データ入力部２ａ、気象データ記憶部２ｂ、自動受信
部２ｃ、発信元電話番号検出部２ｄ、提供データ入力部
２ｅ、広告データ入力部２ｆ、自動送信部２ｇを含む。

【００１３】気象データ入力部２ａには気象情報提供サ
ービス会社（図１、図２、図３においては単に「気象情
報提供サービス」と表示する。）３から各地の気象デー
タが地区コードを付して入力される。入力された気象デ
ータは気象データ記憶部に送られ、必要な気象データが
地区コードで検索、引出しができるように格納される。

【００１４】自動券売機１から目的地データが自動度受
信部２ｃに入ると、発信元の電話番号が検出され、電話
番号検出データを付して目的地データは提供データ選択
部２ｅに送られる。提供データ選択部２ｅでは目的デー
タに含まれる地区コードに対応する気象データが気象デ
ータ記憶部から引き出され、また広告主４から広告デー
タ入力部２ｆを介して送られた広告情報と共に自動送信
部２ｇを介して自動券売機１に通信回線（図示せず）を
介して送られ、自動券売機１の気象情報表示用表示装置
１ｄに表示される。

【００１５】気象情報提供サーバー２に格納される気象
情報は気象情報サービス会社によって一定時間ごとに新
しい情報に更新される。

【００１６】気象情報は現在の気象情報のみならず例え
ば２時間後の気象予測情報も合わせて提供するようにし
てもよい。また降雨情報については降雨率は何％かとか
何時頃から降り出すかといった情報も提供するようにし
てもよい。

【００１７】上記した実施例においては、気象情報表示
用表示装置１ｄはタッチパネル１ａとは別体に形成され
ているが、タッチパネル１ａの券売用画面表示を気象情
報用画面表示に切り替えることにより、タッチパネル１
ａの表示画面を利用して気象情報を表示するようにして
もよい。

【００１８】また画像表示による情報提供と共に音声に
よる案内、注意（例えば目的地が豪雨とか大雨のような
異常気象のとのときに促す注意）等も行ってもよい。

【００１９】尚、図１には気象情報表示用表示装置１ｄ
が自動券売機１の上のほうに配置された例が図示されて
いるが、この表示装置は自動券売機の下方に位置させて
もよい。

【００２０】図４は乗客が有楽町駅において二宮までの
乗車券を１，２８０円で買ったときに気象情報表示用表
示装置に表示された画像表示の一例を示す。気象予測表
示欄５には、現在（午前１０時）の気象状態と２時間後
の１２時の気象予測が表示されている。またその気象予
測票表示欄５の下には広告欄６が設けられている。二宮
へ行こうとして乗車券を買った乗客は、２時間後に二宮
で雨が降る気象予測がでているので、傘を持っていない
ときは駅構内の売店で購入して雨に備える。

【００２１】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のシ
ステムは、鉄道の各駅に配置された自動券売機と、この
自動券売機と通信回線を介して接続された気象情報提供
サーバーとを含み、前記自動券売機は発行された乗車券
の目的地データを地区コードに変換して前記気象情報提
供サーバーに送る目的地データ送信部及び気象情報表示
のための表示装置を備え、前記気象情報提供サーバーに
は各地の気象情報が地区コードを付して格納されてお
り、自動券売機の目的地データ送信部から送られた地区
コードに対応する気象情報が前記表示装置に送られ、前
記自動券売機において乗車券が発行された乗車券の目的
地に対応する気象情報が前記表示装置に表示される気象
情報提供システムであるので、乗客は自動券売機で目的
地までの乗車券を購入するときに、乗車券の発行と共
に、目的地の気象情報が表示装置に表示されることによ
り、乗車券が発券されるまでの数秒間の間に表示装置を
見て直覚的に目的地がどのような気象状態にあるかを知
ることができる。それ故に、乗客は目的地の現在の気象
情報、数時間後の気象予測情報を把握し、対処して天候
により行動がさまたげられるといった不便さは解消され
る。一方、このシステムを採用した自動券売機を設置し
た駅周辺の売店にとっては、乗客の雨具の購入による収
益向上が期待できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の気象情報提供システムを示す模式図で
ある。

【図２】本発明の気象情報提供システムの構成要素であ
る自動券売機の構成を示すブロック図である。

【図３】本発明の気象情報提供システムの構成要素であ
る気象情報提供サーバーの構成を示すブロック図であ
る。

【図４】気象情報表示用表示装置に表示される気象予測
サービスの画像表示の一例を示す図である。

【符号の説明】

１ 自動券売機 ２ 気象情報提供サーバー ３ 気象情報提供サービス ４ 広告主 １ａ タッチパネル １ｂ 発券機能部 １ｃ 地区コード変換部 １ｄ 表示装置 ２ａ 気象データ入力部 ２ｂ 気象データ記憶部 ２ｃ 自動受信部 ２ｄ 発信元電話番号検出部 ２ｅ 提供データ選択部 ２ｆ 広告データ入力部 ２ｇ 自動送信部 ５ 気象予測表示欄 ６ 広告欄

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鉄道の各駅に配置された自動券売機と、
   この自動券売機と通信回線を介して接続された気象情報
   提供サーバーとを含み、前記自動券売機は発行された乗
   車券の目的地データを地区コードに変換して前記気象情
   報提供サーバーに送る目的地データ送信部及び気象情報
   表示のための表示装置を備え、前記気象情報提供サーバ
   ーには各地の気象情報が地区コードを付して格納されて
   おり、自動券売機の目的地データ送信部から送られた地
   区コードに対応する気象情報が前記表示装置に送られ、
   前記自動券売機において乗車券が発行された乗車券の目
   的地に対応する気象情報が前記表示装置に表示されるこ
   とを特徴とする気象情報提供システム。
2. 【請求項２】 前記気象情報提供サーバーもしくは専用
   のサーバーには広告情報が格納され、この広告情報が気
   象情報と共に前記表示手段に送られ、前記表示手段に気
   象情報と共に表示されることを特徴とする請求項１に記
   載の気象情報提供システム。