JP2002055575A - シート再生装置及び方法 - Google Patents

シート再生装置及び方法

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JP2002055575A
JP2002055575A JP2000244300A JP2000244300A JP2002055575A JP 2002055575 A JP2002055575 A JP 2002055575A JP 2000244300 A JP2000244300 A JP 2000244300A JP 2000244300 A JP2000244300 A JP 2000244300A JP 2002055575 A JP2002055575 A JP 2002055575A
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sheet
liquid
water
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reproducing apparatus
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JP2000244300A
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Masazumi Yoshida
昌純 吉田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザや点検者の代わりに、自動的に容器内
にクリーニング液を補給するシート再生装置を提供す
る。 【解決手段】 シート再生装置10は、シートSを、容
器42に収容された、水を主材料とするクリーニング液
44に浸漬し、トナー除去手段50によりシートS上の
トナーを除去する。装置10はチャンバー28を有し、
該装置10外の空気をチャンバー28内に導き、空気中
に含まれる水蒸気をヒートポンプ30の蒸発器94にお
いて液化し回収する。回収した水99は、必要に応じて
容器42に補給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート(例えば、
複写紙、プリント紙、OHPシート)上に印字された印
字材料(例えば、トナー、インク)を除去するシート再
生装置及び方法に関する。特に、本発明は、液体を利用
して印字材料を除去するシート再生装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】資源再利用の観点から、複写機、プリン
タなどの画像形成装置により画像が形成されたシート
(複写物、印刷物)からトナーを除去してシートを再生
する装置が種々提案されている。
【0003】このようなシート再生装置のうち、シート
として水膨潤性の表層を有する専用シートを使用したも
のが例えば特開平7−140554号公報に開示されて
いる(ここで、「水膨潤性」とは、水性溶液(水を含
む)を吸収して膨張するが、上記水性溶液に溶解しない
ことをいう。)。上記専用シートを用いた場合、水を主
材料とする液体内に専用シートを浸漬させることによ
り、上記表層中に液体を浸透させ、トナーと表層間の接
着力を減少させる(浸漬工程)。続いて、例えばブラシ
などの機械的摺擦力を利用したトナー除去手段によりト
ナーを剥離する。最後に、専用シートを乾燥して再度画
像を形成できる状態にする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなシート再生
装置は、浸漬工程において液体が消費され、また、液体
に含まれる水が自然蒸発するので、液体を貯留する容器
に液体を補給する必要がある。しかしながら、容器内の
液体を略一定量確保するためには、液体補給をユーザや
点検者が頻繁に行わなければならない。
【0005】そこで、本発明は、ユーザや点検者の代わ
りに、自動的に容器内に液体を補給するシート再生装置
及び方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、請求項1に係るシート再生装置は、水を主材料とす
る液体を収容する液体収容部と、印字済みのシートに前
記液体を付与する液体付与手段と、液体収容部から液体
付与手段に前記液体を供給する供給手段と、液体が付与
されたシートから印字材料を除去する除去手段とを有す
るシート再生装置において、シート再生装置の外部の空
気を該装置内に導き、空気中に含まれる水蒸気を液化
し、液化された水を液体収容部に供給する液化手段を備
えることを特徴とする。
【0007】請求項2の係るシート再生装置は、請求項
1に記載のシート再生装置において、前記液体付与手段
が、前記液体を収容し、印字済みのシートを前記液体中
に浸漬させる別の液体収容部であることを特徴とする。
【0008】請求項3に係るシート再生装置は、印字済
みのシートに水を主材料とする液体を付与する液体付与
手段と、液体が付与されたシートから印字材料を除去す
る除去手段とを有するシート再生装置において、シート
再生装置の外部の空気を該装置内に導き、空気中に含ま
れる水蒸気を液化し、液化された水を前記液体付与手段
に補給する補給手段を備えることを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項4に係るシート再生装置は、請求項
3に記載のシート再生装置において、前記液体付与手段
は、前記液体を収容し、印字済みのシートを前記液体中
に浸漬させる液体収容部であることを特徴とするもので
ある。
【0010】請求項5の係るシート再生装置は、請求項
1〜4のいずれかに記載のシート再生装置において、前
記液化手段が、冷却面を備え、再生装置の外部から導い
た空気を冷却面に接触させることにより空気中に含まれ
る水蒸気を液化することを特徴とする。
【0011】請求項6の係るシート再生装置は、請求項
5に記載のシート再生装置において、前記冷却面が、ヒ
ートポンプの蒸発器の冷却面であることを特徴とする。
【0012】請求項7の係るシート再生装置は、請求項
4に記載のシート再生装置において、前記液体収容部の
液量を検知する検知手段を備え、該検知手段の検知結果
に基づいて、前記補給手段による水の供給が制御される
ことを特徴とする。
【0013】請求項8の係るシート再生装置は、請求項
1〜7のいずれかに記載のシート再生装置において、前
記シートが、基材層上に水膨潤性の表層を設けたシート
であることを特徴とする。
【0014】請求項9の係るシート再生方法は、印字済
みのシートから印字材料を除去するシート再生方法にお
いて、水を主材料とする液体を前記シートに付与する工
程を含み、前記液体には、大気に含まれる水蒸気を液化
することにより水が補給されることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施形態】以下、添付図面を参照して本発明の
実施形態を説明する。なお、添付図面に示す複数の実施
形態において共通する部分・部材は同一の符号を付す。
【0016】(1) 実施形態1の概略構成 図1は、シートから該シートに付着しているトナーを除
去して該シートを再利用可能な状態にする、実施形態1
のシート再生装置(以下、「再生装置」という。)10
を示す。再生装置10は、この再生装置10の外観を形
成するハウジング12を有する。再生装置10は、ハウ
ジング12の左壁に設けられ、この再生装置10で再生
するシートSを収容し供給するシート供給部14と、シ
ート供給部14から送り出されたシートSに液体を付与
して該シートSを濡らすとともに、液体の付与されたシ
ートSからトナーを除去するクリーニング部16と、ト
ナーが除去されたシートSに液体をスプレーして該シー
トS上に残留しているトナーなどの異物を除去するリン
ス部18と、トナーが除去されたシートSの表面に付着
した液体を除去する液体除去部20と、液体を除去した
シートSを再利用可能な状態まで乾燥する乾燥部22
と、ハウジング12の右壁に設けられ、乾燥したシート
Sを排出し収容するシート排出部24とを有する。
【0017】ハウジング12内には、シート供給部1
4、クリーニング部16、リンス部18、液体除去部2
0、及び乾燥部22を収容する第1のチャンバー26と
は別に、第1のチャンバー26の上方に第2のチャンバ
ー28が形成されている。第2のチャンバー28には、
外部の空気を取込み該空気に含まれる水蒸気を液化する
水蒸気液化装置30が設けてある。第1のチャンバー2
6と第2のチャンバー28は、水補給管32を介して接
続されている。
【0018】(2) シート 再生装置10に用いられるシートは、基材層の片面に、
中間接着層と表層を順次積層した3層の構造、または基
材層の両面にそれぞれ中間接着層と表層を設けた5層の
構造を有する。基材層として、プラスチックフィルム、
紙などが用いられる。中間接着剤は、基材層に表層を接
着するためのもので、例えばウレタン樹脂、アクリル樹
脂、スチレン樹脂などが利用される。基材層と表層の接
着性の良好な場合には、この中間接着層を省略できる。
表層は、水溶性樹脂を架橋して得られる水膨潤性の樹脂
からなる。なお、シート、及びシートを構成する各層の
組成などについては、本出願人による特開平11−21
8955号公報に詳細に説明されている。
【0019】(3) シート供給部 シート供給部14は、シートSを収容する供給トレイ3
4を有する。シート供給部14はまた、供給トレイ34
に積層して収容されている複数のシートSから最上シー
トのみを送り出すための捌き機構36と、捌き機構36
によって下層のシートから分離された最上シートをシー
ト搬送経路38に沿って送り出す送り出し機構40を有
する。本実施形態では、捌き機構36として、最上シー
トに接触するピックアップローラと該ピックアップロー
ラの外周面に接触する捌きパッドとを有する捌き装置を
利用しているが、他の形態の捌き装置を利用してもよ
い。また、送り出し機構40としては、通常、駆動系に
連結された第1の軸とこれに平行に配置された第2の軸
とを有し、これらの軸に所定の間隔をあけて複数のロー
ラ(例えば、ゴムローラ)を取り付け、一方の軸に取り
付けたローラと他方の軸に取り付けたローラとでシート
を挟持して搬送する、従来から複写機やプリンタの用紙
搬送装置として利用されているローラ搬送装置が利用さ
れる。
【0020】(4) クリーニング部 クリーニング部16は、所定の形と大きさの容器42を
有し、この容器42にクリーニング液(液体)44が収
容されている。クリーニング液44としては、水が利用
される。なお、シートSに付着しているトナーを除去し
易くするために、界面活性剤を約0.01%(=界面活
性剤の重量/水の重量)添加してもよい。また、必要に
応じて他の材料をクリーニング液44に添加してもよ
い。
【0021】容器42には、シート搬送経路38に沿っ
て、シート供給部14から送られてきたシートSを容器
42内のクリーニング液44中で搬送するために、複数
の搬送機構46と、これら複数の搬送機構46の間でシ
ートSをガイドするガイド部材48とを有する。搬送機
構46は、上述したローラ搬送装置が用いられる。ガイ
ド部材48としては、シート搬送経路38を挟み、所定
の間隔をあけて対向する一対のガイド板(クリーニング
液44が出入りできる複数の開口部を有する板)又はガ
イドワイヤ(シート搬送方向に伸び且つシート搬送方向
と直交する方向に所定の間隔をあけて配置された複数の
ワイヤ)が好適に利用できる。
【0022】容器42にはまた、シート搬送経路38を
挟んで対向する一対のブラシローラ50が設けてある。
ブラシローラ対50は、表層にクリーニング液44が浸
透したシートSからトナーを除去するために設けてあ
り、各ブラシローラ50は、図示しないモータに連結さ
れた中心軸と、この中心軸の周囲に植毛された多数のブ
ラシとからなり、ブラシの毛先がシート搬送経路38を
搬送されるシートSの対向する面と接触できるようにし
てある。
【0023】なお、ブラシローラ50の周速度は、シー
トSの搬送速度の数倍から数十倍に設定される。また、
ブラシローラ50の回転方向について簡単に説明する
と、シートSの先端がブラシローラ50の対向部に進入
するときブラシローラ50の毛先がシート搬送方向に移
動し、シートSの先端が対向部を通過した後は毛先がシ
ート搬送方向と逆方向に移動するように、ブラシローラ
50の駆動モータを制御することが好ましい。
【0024】クリーニング部16にはまた、容器42の
クリーニング液44の液面高さを検出するための第1及
び第2のレベルセンサ52、54が設けてある。図2を
用いて後で詳述するように、第1及び第2のレベルセン
サ52、54に関して、液面下のいずれかの位置(基準
位置)からの検出高さをそれぞれL1,L2としたとき
に、(基準位置からの)液面の高さLがL1以下になる
と、再生動作(クリーニング動作)を停止し、逆に液面
の高さLがL2に達すると水補給管32からクリーニン
グ液44に水を供給する動作を停止するようにしてあ
る。レベルセンサ52、54としては、本実施形態では
フロートスイッチが用いられているが、代わりに、例え
ば、電導度変化を検知するタイプのスイッチを用いても
よい。
【0025】(5) リンス部 リンス部18は、クリーニング部16を通過したシート
Sの表面と裏面にクリーニング液44を供給するため
に、シート搬送経路38を挟み液面の上方に配置された
スプレーノズル58を有する。このスプレーノズル58
は、スプレーノズル58と容器42とを接続する配管6
0と、この配管60を通じて容器42からスプレーノズ
ル58へクリーニング液44を送液するポンプ62と、
クリーニング液44中の異物(例えば、シートSから分
離したトナー)を回収するために、配管60の途中に設
けた異物回収フィルタ64とを有し、これにより、スプ
レーノズル58には浄化されたクリーニング液44が供
給されるようにしてある。なお、本実施形態において、
スプレーノズル58は、所定の間隔をあけて液体噴射孔
を形成した管をその途中で180°折り返して形成され
ている。
【0026】(6) 液体除去部 液体除去部20は、シート搬送経路38を挟んで対向す
るとともに、このシート搬送経路38上で互いに接触す
る2つのローラからなる絞りローラ対68を有する。こ
れら絞りローラ対68を構成する2つのローラの一方は
図示しないモータに駆動連結されている。
【0027】(7) 乾燥部 乾燥部22は、クリーニング液44が除去されたシート
Sを、複写機などで再利用できる状態まで乾燥するため
に、液体除去部32の下流側に配置される。乾燥部22
として、本実施形態では、シート搬送経路38を挟んで
対向するとともに、このシート搬送経路38上で互いに
接触する2つのローラ70、72からなる。これらロー
ラ70、72のうち、少なくとも一方のローラ72は内
部に加熱源であるヒータ74を備えている。
【0028】なお、乾燥部22の乾燥手段として、上述
したローラ型加熱器の代わりに、例えば、シートに対し
て常温の空気を吹付けるだけの送風機や、温風を吹出す
ことのできるヒータ内蔵型送風機を用いてもよい。
【0029】(8) シート排出部 シート排出部24は、乾燥部22で乾燥されたシートS
を積層して収容する排出トレイ76を有する。
【0030】(9) 第2のチャンバー 第2のチャンバー28は、再生装置10の外部に存在す
る空気を第2のチャンバー28内に導くための吸気口
(吸気ルーバー)80及び吸気ファン81と、水蒸気液
化装置30により空気内の水蒸気が適度に除去された低
湿の空気を第2のチャンバー28から排出するための排
気ファン82及び排気口(排気ルーバー)84とを有す
る。
【0031】水蒸気液化装置(ヒートポンプ)30は、
一つの冷媒循環管86を有する。冷媒循環管86は、ガ
ス状の冷媒を加圧して高温高圧化するコンプレッサ88
と、コンプレッサ88を通過したガス状の冷媒(高温)
と空気(低温)との間で熱交換させるための第1の熱交
換器(凝縮器)90と、第1の熱交換器90で熱交換
(放熱)し液化した冷媒(低温高圧)を低圧化するキャ
ピラリチューブ92と、キャピラリチューブ92を通過
した液状の冷媒(低温)と空気(高温)との間で熱交換
させる第2の熱交換器94(蒸発器)を備えており、第
2の熱交換器94では冷媒は空気(高温)との間で熱交
換(吸熱)し、低温低圧のガスとなってコンプレッサ8
8に戻される。第1の熱交換器90は、排気口84側に
配置され、第2の熱交換器94は吸気口80側に配置さ
れている。なお、熱交換器90、94は、冷媒搬送管の
周囲に、伝熱性の高い金属からなる多数のフィンを備え
たものが好適に利用できる。また、空気の露点以下にな
るように十分に低温化された第2の熱交換器94の下方
には、第2の熱交換器94の外面上に露結発生した水滴
95を回収するために、水受けパン96が配置されてい
る。水受けパン96は、水補給管32の一端に接続され
ている。水補給管32の他端は、クリーニング部16の
容器42に収容されたクリーニング液44の液面の上方
に配置されている。水補給管32の途中には、他端近傍
において弁98が設けてあり、弁98が閉鎖状態におい
て水補給管32に水99を蓄え、弁98を開放すること
により蓄えた水99を容器42に供給するようにしてあ
る。
【0032】本実施形態ではヒートポンプを利用した水
蒸気液化装置を示したが、これに限定されるものでな
く、例えば、ペルティエ効果を熱電冷却に応用したペル
ティエ素子を用い、その低温接点(冷却面)に結露した
水滴を採集する装置を用いてもよい。
【0033】(10) シート再生処理(クリーニング
処理) 以上の構成を有する再生装置10の動作を説明する。具
体的に、再生すべきシートSは供給トレイ34に積層し
て収容される。供給トレイ34に収容された複数のシー
トSは、捌き機構36により一枚ずつ分離され、送り出
し機構40により順次クリーニング部16に供給され
る。
【0034】クリーニング部16に供給されたシートS
は、ガイド部材48にガイドされながら搬送機構46に
よって搬送され、容器42内のクリーニング液44に所
定時間浸漬され、シートSの表層全体に完全にクリーニ
ング液44が浸透する。これにより、シートSの表層は
膨潤し、表面上に定着されているトナーと表層との接着
力が失われ、トナーは機械的な力を与えるだけで分離可
能な状態になる。本実施形態では、シートSの表面と裏
面が一対のブラシローラ50の摺擦力を受け、これら表
面と裏面に付着しているトナーが除去される。続いて、
シートSが容器42のクリーニング液44から排出され
ると、その表面と裏面にそれぞれスプレーノズル58か
らクリーニング液44が噴射され、シートに付着してい
る異物が洗い流される。
【0035】クリーニング液(水又は水を主材料とする
液体)44を収容する容器42には、後述するように、
容器42上方の水補給管32を通じて水が補充される。
【0036】異物が除去されたシートSは、液体除去部
20の絞りローラ対68によって挟圧され、表面上のク
リーニング液44が除去される。続いて、シートSは乾
燥部22に送られて乾燥された後、シート排出部24の
排出トレイ76上に排出される。
【0037】(11) 水補充処理 容器42のクリーニング液44への水補充処理について
説明する。吸気ファン81と排気ファン82を駆動する
ことにより、第2のチャンバー28内において、空気が
吸気口80から排気口84へと送られる。このとき、吸
気口80から第2のチャンバー28に送り込まれた空気
は、水蒸気液化装置30の第2の熱交換器94(低温)
の冷却面と接触し、空気に含まれる水蒸気が露結して水
滴95として第2の熱交換器94の外面に付着する。こ
の水滴95は、水受けパン96を通じて水補給管32に
蓄えられる。この蓄えられた水99は、弁98を開放す
ることにより容器42に供給される。
【0038】水蒸気液化装置30、吸気ファン81及び
排気ファン82を駆動する駆動装置(図示せず)は、水
補給管32に所定水位の水99が蓄えられると、これを
検出した図示しないレベルセンサからの信号を受けて停
止し、所定水位以下になると再起動するのが好適であ
る。
【0039】次に、図1及び図2を用いて、水補充動作
及びクリーニング動作(再生動作)の開始・停止のタイ
ミングの一例を説明する。まず、再生装置10を起動す
ると(ステップS1)、クリーニング液44の液面の高
さLが検出される(ステップS2)。具体的には、基準
位置からの高さL2を検出する第2のレベルセンサ54
により、液面高さLがL2より小さいかどうかが検出さ
れる(ステップS3)。液面高さLがL2より小さい場
合、さらに、基準位置からの高さL1を検出する第1の
レベルセンサ52により、LがL1より大きいかどうか
が検出される(ステップS4)。液面高さLがL1より
小さい場合、クリーニング動作は行わず、弁98を開放
することにより水がクリーニング液44に補充される
(ステップS5)。液面高さLがL1に達すると(ステ
ップS6)、クリーニング動作が開始される(ステップ
S7)。このとき、水補充動作は続いている。次に、液
面高さLがL1より小さいかどうかが検出され(ステッ
プS8)、LがL1より小さい場合、LがL1に達するま
でクリーニング動作は停止される(ステップS9)。
【0040】ステップ8においてLがL1より大きい場
合、さらにLがL2より大きいかどうかが検出され(ス
テップS10)、LがL2に達すると、弁98を閉鎖す
ることにより水補充動作は停止する(ステップS1
1)。このとき、クリーニング動作は続いており、これ
は、液面高さLがL1より小さくなるまで行われる(ス
テップS12、S13)。クリーニング動作停止後は、
ステップS5に戻って、水補充動作が再開される。
【0041】ステップS3においてLがL2より大きい
場合、クリーニング動作が開始される(ステップS1
4)。これは、液面高さLがL1より小さくなるまで行
われる(ステップS15)。クリーニング動作停止後は
水補充動作が開始される(ステップS5)。
【0042】(12) 実施形態2の概略構成 図3は実施形態2の再生装置100を示す。この再生装
置100において、クリーニング部102の容器104
は、その内部空間が、越流壁106によって、シートS
を浸漬するための浸漬槽108と、この浸漬槽108か
ら越流したクリーニング液44を収容する越流槽110
とに分断されている。容器104はまた、浸漬槽108
から越流壁106を越流して越流槽110に流れ込んだ
クリーニング液44を再び浸漬槽108に送り込むとと
もに越流槽110から浸漬槽108にクリーニング液4
4を送る過程で該クリーニング液44に含まれる異物
(例えばトナー)を回収する液体循環部112と、浸漬
槽108にクリーニング液44を補充するための液体補
充部114が付設されている。
【0043】液体循環部112は液体循環路116を有
する。液体循環路116は、一端が越流槽110に接続
され、他端が浸漬槽108の上方に位置するスプレーノ
ズル58に接続されている。したがって、越流槽110
に溜まったクリーニング液44は、浸漬槽108に液面
上から供給される。また、液体循環路116は、この液
体循環路116に沿ってクリーニング液44を強制循環
するためのポンプ118と、クリーニング液44に含ま
れる異物を除去するフィルタ120を有する。
【0044】液体補充部114は、補充用クリーニング
液44を収容する予備タンク122と、一端を予備タン
ク122に収容されている補充用クリーニング液44の
液面下に位置させ、他端を浸漬槽108に収容されてい
るクリーニング液44の液面上に位置させた液体補充管
124と、この液体補充管124に沿って補充用クリー
ニング液44を送液するポンプ126とを有する。液体
補充部114のポンプ126は、越流槽110に溜まっ
ているクリーニング液44の液面高さを検出するレベル
センサ128から供給される信号に基づいて制御され、
常に越流槽110におけるクリーニング液44の液面高
さが一定となるように駆動する。なお、レベルセンサ1
28としては種々の計測器が利用でき、例えばフロート
とスイッチとを組み合わせたものが好適に利用できる。
【0045】水蒸気液化装置30の第2の熱交換器94
で液化した水は、水受けパン128及び水補給管130
を介して、予備タンク122に回収されるようにしてあ
る。
【0046】本実施形態では、トナーをシートSから除
去するブラシローラ50は、クリーニング液44の液面
の上方に且つリンス部18の下方に設けてある。
【0047】(13) シート再生処理(クリーニング
処理) 以上の構成を有する再生装置100の動作を説明する。
具体的に、再生すべきシートSは供給トレイ34に積層
して収容される。供給トレイ34に収容された複数のシ
ートSは、捌き機構36により一枚ずつ分離され、送り
出し機構40により順次クリーニング部102に供給さ
れる。
【0048】クリーニング部102に供給されたシート
Sは、浸漬層108内のクリーニング液44に所定時間
浸漬され、シートSの表層全体に完全にクリーニング液
44が浸透する。これにより、シートSの表層は膨潤
し、表面上に定着されているトナーと表層との接着力が
失われ、トナーは機械的な力を与えるだけで分離可能な
状態になる。
【0049】浸漬槽40のクリーニング液44から排出
されたシートSは、その表面と裏面が一対のブラシロー
ラ50の摺擦力を受け、これら表面と裏面に付着してい
るトナーが除去される。このとき、シートSの表面と裏
面にはそれぞれスプレーノズル58からクリーニング液
44が噴射され、ブラシローラ50の対向部を通過した
シート部分に付着しているトナーが洗い流される。ま
た、ブラシローラ50に付着した印字材料が浸漬槽40
に洗い落とされる。
【0050】浸漬槽108に落下したトナー、また浸漬
槽108の中をシートSが搬送される過程で該シートS
から分離したトナーは、越流壁106を越えて浸漬槽1
08から越流槽110に流れるクリーニング液44と共
に越流槽110に流れ込む。越流槽110のクリーニン
グ液44に含まれるトナーは、液体循環路116内をポ
ンプ118によって送られ、フィルタ120によって除
去される。トナーが除去されたクリーニング液44は、
スプレーノズル58からシートSの表面と裏面、及びブ
ラシローラ50に噴射される。また、越流槽110内の
水位が所定の水位以下になると補充ポンプ126が駆動
し、予備タンク122から浸漬槽108にクリーニング
液44が補充される。
【0051】異物が除去されたシートSは、液体除去部
20の絞りローラ対68によって挟圧され、表面上のク
リーニング液44が除去される。続いて、シートSは乾
燥部22に送られて乾燥された後、シート排出部24の
排出トレイ76上に排出される。
【0052】なお、本実施形態では、ブラシローラ50
の代わりに、回転軸の周囲にスポンジ又は布等の柔らか
い部材を取り付けたローラを利用することもできる。あ
るいは、例えば特開平7−84395号公報に開示され
ているように、シートにクリーニング液を付与した後に
剥離部材によりトナーを除去する型式も適用できる。
【0053】(14)その他の実施形態 以上、本発明の具体的実施形態に関し説明したが、本発
明はこれらに限らず種々改変可能である。例えば、シー
トSに液体(クリーニング液)44を付与するために、
シートSをクリーニング液44中に浸漬する代わりに、
シャワー状にクリーニング液をシートに吹付けてもよい
し、クリーニング液が外周上に塗布されたローラをシー
トに接触させてもよい。これらクリーニング液は、実施
形態2では、水蒸気液化装置から水が補給される液体補
充部114から、クリーニング液吹付け装置や上記ロー
ラに供給される。実施形態1では、水蒸気液化装置から
水が補給される水補給管32から、クリーニング液吹付
け装置や上記ローラに供給される。ただし、実施形態1
では、水蒸気液化装置からは吹付けや塗布に十分な水が
得られない場合を考慮して、クリーニング液44中に浸
漬する形態が好ましい。
【0054】トナーを十分に除去するために、シートと
しては、水膨潤性を有する表層を設けたものが最適であ
るが、本発明に係る再生装置は、このシート以外にも、
水を主材料とする液体を付与するとトナーが剥離し易く
なる構成を有する全てのシートに効果がある。
【0055】なお、本発明に係る再生装置は、電子写真
用トナー以外にも、熱転写インク、印刷用インク、筆記
具(クレヨン、鉛筆、ボールペン、サインペン、マーカ
ーペン等)により書き込まれる印字材料、インクジェッ
トプリンタ用インクのように用紙表面に被膜を作るイン
クなどを除去することもできる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の再生装置及び方法によれば、クリーニング液の主材料
である水を、空気中に含まれる水蒸気を利用して補給す
ることにより、ユーザや点検者などのメンテナンス(水
補給を含む。)を省力化することができる。
【0057】また、地域特有の硬水や軟水等を補給する
のではなく、不純物を含まない純水を補給できるので、
世界のどこでも同一のシート再生性能を得ることができ
る。
【0058】さらに、常に新鮮な水を補給できるので、
水の腐敗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るシート再生装置の
断面図。
【図2】 図1に示す再生装置における、水補充動作及
びクリーニング動作の開始・停止のタイミングの一例を
示すフローチャート。
【図3】 本発明の実施形態2に係るシート再生装置の
断面図。
【符号の説明】
10:シート再生装置、16:クリーニング部、18:
リンス部、26:第1のチャンバー、28:第2のチャ
ンバー、30:水蒸気液化装置(ヒートポンプ)、3
2:水補給管、42:容器、44:クリーニング液、5
0:印字材料除去手段、52:第1のレベルセンサ、5
4:第2のレベルセンサ、80:吸気口、84:排気
口、88:コンプレッサ、90:第1の熱交換器(凝縮
器)、92:キャピラリチューブ、94:第2の熱交換
器(蒸発器)、96:水受けパン、98:弁、100:
シート再生装置、104:容器、108:浸漬槽、11
4:液体補充部、122:予備タンク、128:水受け
パン、130:水補給管。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を主材料とする液体を収容する液体収
    容部と、 印字済みのシートに前記液体を付与する液体付与手段
    と、 前記液体収容部から前記液体付与手段に前記液体を供給
    する供給手段と、 液体が付与されたシートから印字材料を除去する除去手
    段とを有するシート再生装置において、 シート再生装置の外部の空気を該装置内に導き、空気中
    に含まれる水蒸気を液化し、液化された水を前記液体収
    容部に供給する液化手段を備えることを特徴とするシー
    ト再生装置。
  2. 【請求項2】 前記液体付与手段は、前記液体を収容
    し、印字済みのシートを前記液体中に浸漬させる別の液
    体収容部であることを特徴とする請求項1に記載のシー
    ト再生装置。
  3. 【請求項3】 印字済みのシートに水を主材料とする液
    体を付与する液体付与手段と、 液体が付与されたシートから印字材料を除去する除去手
    段とを有するシート再生装置において、 シート再生装置の外部の空気を該装置内に導き、空気中
    に含まれる水蒸気を液化し、液化された水を前記液体付
    与手段に補給する補給手段を備えることを特徴とするシ
    ート再生装置。
  4. 【請求項4】 前記液体付与手段は、前記液体を収容
    し、印字済みのシートを前記液体中に浸漬させる液体収
    容部であることを特徴とする請求項3に記載のシート再
    生装置。
  5. 【請求項5】 前記液化手段は、冷却面を備え、再生装
    置の外部から導いた空気を前記冷却面に接触させること
    により空気中に含まれる水蒸気を液化することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載のシート再生装置。
  6. 【請求項6】 前記冷却面は、ヒートポンプの蒸発器の
    冷却面であることを特徴とする請求項5に記載のシート
    再生装置。
  7. 【請求項7】 前記液体収容部の液量を検知する検知手
    段を備え、該検知手段の検知結果に基づいて、前記補給
    手段による水の供給が制御されることを特徴とする請求
    項4に記載のシート再生装置。
  8. 【請求項8】 前記シートは、基材層上に水膨潤性の表
    層を設けたシートであることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載のシート再生装置。
  9. 【請求項9】 印字済みのシートから印字材料を除去す
    るシート再生方法において、 水を主材料とする液体を前記シートに付与する工程を含
    み、 前記液体には、大気に含まれる水蒸気を液化することに
    より水が補給されることを特徴とするシート再生方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016210195A (ja) * 2016-09-08 2016-12-15 東芝テック株式会社 搬送媒体の熱処理装置

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