JP2002055383A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2002055383A
JP2002055383A JP2000238988A JP2000238988A JP2002055383A JP 2002055383 A JP2002055383 A JP 2002055383A JP 2000238988 A JP2000238988 A JP 2000238988A JP 2000238988 A JP2000238988 A JP 2000238988A JP 2002055383 A JP2002055383 A JP 2002055383A
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JP
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diopter
camera
predetermined
finder
observation
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Withdrawn
Application number
JP2000238988A
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English (en)
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Rai Se
磊 施
Masami Takase
正美 高瀬
Yukihiko Sugita
幸彦 杉田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作部材が基準位置に配置されたときには操作
部材を不用意に変位させず、操作部材が基準位置にある
ことを容易に識別でき、よって操作性の向上に寄与する
カメラを提供する。 【解決手段】視度調節機構を有するカメラ1において、
視度調節機構を駆動させる操作部材59と、操作部材の
設定位置を指し示す指標63と、操作部材の移動を操作
部材の設定位置に応じて段階的に係止する係止機構(6
5・66)とを具備し、指標が指し示す所定の設定位置
(基準位置)に操作部材が配置されたときの係止機構に
よる係止力量は、指標が指し示す他の設定位置に操作部
材が配置されたときの係止機構による係止力量よりも大
きくなるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カメラ、詳しく
は使用者の操作によってファインダ装置を構成する光学
素子の一部を移動させて、ファインダ装置の観察視度を
外部から調節し得る視度調節機構を有するカメラに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】写真撮影等を行なうカメラ等において
は、従来より、対物光学系・反転光学系・接眼光学系に
より形成されるファインダ光学系を有し、所望の観察像
を含む視野範囲を確認し観察するファインダ装置を備え
たものについて、種々の提案がなされ、また一般的に実
用化されている。
【0003】このような従来のカメラにおけるファイン
ダ装置としては、例えば対物光学系により結像された観
察像を反転光学系を介して正立正像とし、これを接眼光
学系により拡大して観察し得るように構成されたいわゆ
る実像式のファインダ装置等を適用したものがある。
【0004】従来の実像式のファインダ装置において
は、通常の場合、視力の正常な一般的な観察者、いわゆ
る正視者がファインダ像を観察するのに最も最適となる
観察視度に設定されているのが普通である。
【0005】しかし、このようにファインダ装置の観察
視度が所定の値となるように予め設定されているファイ
ンダ装置では、想定された観察者(正視者)の視力に適
合しない観察者、即ち近視者や遠視者等がそのファイン
ダ装置によるファインダ像を観察した場合、観察視度の
不適合により明瞭なファインダ像を観察することができ
ないことになってしまうことになる。
【0006】そこで、従来のカメラ等におけるファイン
ダ装置では、観察者自身が自己の視力に適合し得る観察
視度となるように任意にファインダ装置の観察視度を所
定の範囲で調節し得るようにしたいわゆる視度調節機構
を備えたものが、例えば特開平8−110559号公報
等によって種々提案され、一般的に実用化されている。
【0007】このような視度調節機構は、例えばファイ
ンダ光学系の少なくとも一つの光学部品、例えば接眼光
学系の一部を構成する接眼レンズ等の光学素子を所定の
方向(光軸に沿う方向等)に所定の範囲で移動させる機
構によって構成し、所定の操作部材を操作することによ
って外部から観察視度を任意に調節し得るようにするも
の等が実用化されている。
【0008】例えば、上記特開平8−110559号公
報等によって開示されている手段においては、観察者が
観察し易い観察視度となるようにファインダ装置の観察
視度を調節するための視度調節機構等を備えたカメラに
おいて、カメラ外装部材側に配設される操作部材(操作
ツマミ等)と、これと一体に回転する端面カム部材等に
よってファインダ光学系における接眼光学系の一部を光
軸に沿う方向、即ちカメラ本体に対して前後方向に移動
させるようにした視度調節機構を備えたものである。こ
れによれば、外部から操作部材を操作することで、ファ
インダ像が明瞭に観察し得る最適な観察視度となるよう
に調節することができるというものである。
【0009】このような従来のカメラのファインダ装置
等に配設される視度調節機構においては、操作部材の設
定位置に対応する観察視度がどのような状態であるかを
確認するために、例えば操作部材等とその近傍に、当該
操作部材の設定位置に応じて観察視度の設定状態を示す
ための所定の指標等の表示を設けるようにしたものがあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、カメラ等の
操作手順に不慣れな使用者が操作する場合などには、複
雑な操作性を要求する視度調節機構が設けられていたと
しても、これを操作する知識又は経験等がないために、
いずれの操作部材をどのように操作すべきかを理解する
ことができないことがある。そのような場合には、例え
ば正視者の場合であっても、遠視者用又は近視者用の観
察視度の設定に調節してしまう等、不適切な操作を行な
ってしまうことも考えられる。このように、不適切な操
作がなされることで使用者の視力に応じて正確に観察視
度の設定がなされなかった場合には、当然のことなが
ら、その装置を使用する際の使用感や操作性等を損ねて
しまうことになる。
【0011】そこで、このようなことを防止するため
に、例えば操作部材を操作したときの当該操作部材の設
定位置とファインダ像の観察視度とを関連付けて、操作
部材の設定位置に対して観察視度がどのような状態に設
定されているかを明確に示すようにする手段が考えられ
る。
【0012】しかし、上記特開平8−110559号公
報等によって開示されている手段のような構成、即ちフ
ァインダ光学系(接眼レンズ)を移動させるための操作
部材(操作ツマミ)をカメラの外装部材側に取り付ける
一方、この操作部材により駆動される被駆動部材である
接眼レンズがカメラ本体側に設けた構成の場合には、各
構成部材の製造時に生じる寸法誤差や、これらを組み立
てる際に生じる組立誤差等が積算されると、操作部材の
位置に対して設定されるべき観察視度にズレが生じてし
まう等の問題点がある。したがって、操作部材が所定の
位置に配置されたときの観察視度が設定すべき所定の観
察視度となるように相対的な関係が常に保持されるよう
な手段が必要となる。
【0013】また、観察視度を調節するための操作部材
等がカメラを使用しているうちに動いてしまい、使用者
が設定した観察視度が異なる値に設定されてしまうよう
なこともある。したがって、視度調節機構を操作するた
めの操作部材は、設定を行なうために容易に操作し得る
ように構成すると同時に、観察視度の設定がなされたと
きには、当該操作部材はその設定位置から容易には移動
しないようにする工夫も必要となる。
【0014】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、使用者が操作部
材を操作することによってファインダ装置を構成する光
学素子の一部(被駆動部材)を移動させ、ファインダ装
置の観察視度を外部から調節し得る視度調節機構を有す
るカメラにおいて、操作部材が所定の位置に配置された
ときの観察視度が設定すべき所定の観察視度となるよう
に、操作部材と被駆動部材との相対的な位置関係を常に
確保し得る視度調節機構を有するカメラを、より簡単な
構成によって提供することである。
【0015】また、操作部材が基準となる所定の設定位
置に配置されたときに、操作部材が不用意に変位しない
ようにすると共に、操作部材が基準位置にあることを容
易に識別し得るようにすることで操作性の向上に寄与し
得るカメラを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるカメラは、使用者が外部から操作
することによってファインダ装置の観察視度を調節する
視度調節機構を有するカメラにおいて、上記視度調節機
構を駆動させる操作部材と、上記操作部材の設定位置を
指し示す指標と、上記操作部材の移動を当該操作部材の
設定位置に応じて段階的に係止する係止機構とを具備
し、上記指標が指し示す所定の設定位置に上記操作部材
が配置されたときの上記係止機構による係止力量は、上
記指標が指し示す他の設定位置に上記操作部材が配置さ
れたときの上記係止機構による係止力量よりも大きくな
るように設定されていることを特徴とする。
【0017】また、第2の発明によるカメラは、使用者
が外部から操作することによってファインダ装置の観察
視度を調節する視度調節機構を有するカメラにおいて、
上記視度調節機構を駆動させる操作部材と、上記操作部
材の移動を当該操作部材の設定位置に応じて段階的に係
止する係止機構とを具備し、上記係止機構は、複数の係
合溝とこれらの係合溝に係合する係合部とによって形成
され、特定の観察視度に対応する所定の設定位置に上記
操作部材が配置されたときに作用する係止力量は、他の
設定位置に上記操作部材が配置されたときに作用する係
止力量よりも大きくなるように設定されていることを特
徴とする。
【0018】そして、第3の発明は、上記第2の発明に
よるカメラにおいて、所定の設定位置に上記操作部材が
配置されたときの上記係合溝と上記係合部との係合量
が、他の設定位置に上記操作部材が配置されたときの上
記係合溝と上記係合部との係合量よりも大きくなるよう
に設定されていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の
カメラの背面側の外観を示す斜視図である。
【0020】本実施形態のカメラ1の本体及び各種の構
成部材は、前カバー1a及び後カバー1b等によって形
成される外装部材により覆われている。
【0021】本カメラ1の外装部材には、各種の操作部
材等が配置されていると共に、当該外装部材の内部に配
設される各種の構成部材の一部が外部に露出するように
して所定の位置に配置されている。例えば本カメラ1の
上面部には、撮影動作を開始する際に操作する操作部材
であるレリーズボタン32、撮影モードや内部時計の設
定・ストロボ機能に関する設定等の種々の設定操作等を
行なうための操作部材である複数のモード切換操作ボタ
ン35等の操作部材、液晶表示装置(LCD)等からな
り撮影モード情報や日時情報・カメラの状態情報等を視
覚的に視認し得るように絵・文字等の所定の形態で表示
する情報表示部材36等が配設されている。
【0022】また、本カメラ1の背面側には、本カメラ
1の内部にフイルムを装填するための開口部が設けられ
ており、この開口部を覆うように裏蓋1dが配設されて
いる。この裏蓋1dは、一端部が後カバー1bの端部に
おいて回動自在に軸支されることで開閉し得るようにな
っている。そして、裏蓋1dが閉状態にあるとき(図1
に示す状態)には、所定のロック機構(図示せず)によ
って、その状態が保持されるようになっている。そし
て、本カメラ1の一方の側面部の所定の位置には、この
状態から当該ロック機構を解除して裏蓋1dを開状態に
するための係止解除部材1eが配設されている。
【0023】さらに、裏蓋1dの一方の端部寄りの所定
の位置には、本カメラ1の内部に装填したフイルムパト
ローネの在否を確認するためのフイルム確認窓1fが配
設されている。
【0024】カメラ1の背面側の略中央部の上縁部近傍
には、当該カメラ1の内部に配設されるファインダ装置
のファインダ光学系における接眼光学系側のファインダ
接眼窓57aが配置されている。このファインダ接眼窓
57aの内側の所定の位置に、後述する接眼光学系の接
眼レンズ57(図2〜図6・図8参照)が配置されてい
る。
【0025】ファインダ接眼窓57aの近傍における所
定の位置には、本カメラ1のファインダ装置における観
察視度を所定の範囲内で調節するための視度調節機構
(詳細は後述する。図7・図8参照)の一部を構成する
部材であり当該視度調節機構を駆動させる操作部材であ
る視度調節操作ダイヤル59が所定の範囲で回動自在に
配設されている。この視度調節操作ダイヤル59の外周
面上の一部には、所定の形状の突状部59aが一体的に
形成されている。
【0026】また、視度調節操作ダイヤル59の突状部
59aに対応する後カバー1b側の所定の位置には、当
該カメラ1の視度調節機構によって設定し得る観察視度
に応じた所定の指標63が、例えば刻印・塗装又はステ
ッカー貼付等の所定の手段によって配設されている。
【0027】この指標63は、例えば文字・絵・記号等
の手段によって表現されるものであって、本カメラ1の
視度調節機構によって設定し得る観察視度がいかなるも
のであるかを目視のみで容易に判別し得るように示すた
めのものである。本実施形態における指標63は、具体
的には次のようなものが適用されている。
【0028】即ち、図1に示すように所定の位置に「標
準」の文字列が示されており、この「標準」の文字列か
ら時計方向の所定の位置に「遠視」の文字列が、「標
準」の文字列から反時計方向の所定の位置に「近視」の
文字列が、それぞれ示されている。そして、「標準」の
文字列から「遠視」の文字列に向けて所定の形態の矢印
と、「標準」の文字列から「近視」の文字列に向けて所
定の形態の矢印とをそれぞれ示している。
【0029】そして、「標準」で示す位置に視度調節操
作ダイヤル59の突状部59aが配置されたとき(図1
で示す状態)には、当該視度調節機構によって設定され
る観察視度が正視者に対応する観察視度に設定されるよ
うになっている。
【0030】また、この「標準」位置から視度調節操作
ダイヤル59を時計方向に回動させると、当該視度調節
機構によって設定される観察視度が遠視者に対応する観
察視度に設定されるようになる。一方、「標準」位置か
ら視度調節操作ダイヤル59を反時計方向に回動させる
と、当該視度調節機構によって設定される観察視度が近
視者に対応する観察視度に設定されるようになる。
【0031】即ち、視度調節操作ダイヤル59は、ファ
インダ光学系の接眼光学系のうち接眼レンズ57(被駆
動部材)を光軸に沿う方向に移動(駆動)させるための
操作部材となっている。そして、上述の「標準」位置
は、正視者の視力に対応させて予め設定される所定の観
察視度に応じた接眼レンズ57の位置を、これに対応さ
せて視度調節操作ダイヤル59の突状部59aがその旨
を示す指標63の「標準」を指し示すようになっている
のである。
【0032】また同様に、視度調節操作ダイヤル59を
時計方向に回動させた場合には、「標準」の観察視度か
ら徐々に「遠視」側へ向けて観察視度が変位するよう接
眼レンズ57が移動すると共に、突状部59aは上述の
「遠視」の側の任意の位置に配置されるようになる。一
方、当該視度調節操作ダイヤル59を反時計方向に回動
させた場合には、「標準」の観察視度から徐々に「近
視」側へ向けて観察視度が変位するよう接眼レンズ57
が移動すると共に、突状部59aが上述の「近視」の側
の任意の位置に配置されるようになる。なお、視度調節
機構の詳細な構成及び作用については後述している。
【0033】このように本カメラ1における視度調節機
構においては、視度調節操作ダイヤル59を所定の方向
に所定の範囲内で回動させることによって任意に観察視
度の調節を行なうことができるようになっている。そし
て、視度調節操作ダイヤル59の回動に伴って変位する
観察視度は、段階的に変位するようになっている。
【0034】次に、本実施形態のカメラにおけるファイ
ンダ装置の詳細な構成について、以下に説明する。図2
・図3・図4・図5・図6は、本実施形態のカメラのフ
ァインダ装置の主な構成を示す図である。このうち図2
・図3は、本ファインダ装置におけるファインダ光学系
を展開して示す光学系展開図であり、ファインダ光学系
に入射する光束の経路を概念的に示している。
【0035】なお、図2において、(A)はファインダ
光学系が広角側の最短焦点位置に設定されている状態
を、(B)はファインダ光学系が標準焦点位置に設定さ
れている状態を、(C)はファインダ光学系が望遠側の
最長焦点位置に設定されている状態をそれぞれ示してい
る。
【0036】また、図3においては、対物光学系の一部
及び接眼光学系の一部がそれぞれ独立して移動する状態
を示しており、(A)は当該ファインダ光学系における
接眼光学系が正視者に対応する標準位置に設定されてい
る状態を、(B)は当該ファインダ光学系における接眼
光学系が遠視者に対応する遠視位置に設定されている状
態を、(C)は当該ファインダ光学系における接眼光学
系が近視者に対応する近視位置に設定されている状態を
それぞれ示している。また、接眼光学系が(A)・
(B)・(C)の各状態にあるときに所定の観察視度と
なるような調整機構による対物光学系の調整範囲を示し
ている。
【0037】図4・図5・図6は、本ファインダ装置に
おける構成部材のうち主にファインダ光学系を構成する
部材を取り出して、その配置を示す部材配置図である。
このうち図4は斜視図を、図5は上面図を、図6は側面
図をそれぞれ示している。
【0038】なお、図4・図5・図6は、ファインダ光
学系の構成を示すと共に、このファインダ光学系に入射
した光束の光路を合わせて示す光路図でもある。また、
図2・図3・図5において符号Aは、対物光学系による
観察像の結像位置を示している。
【0039】本実施形態のカメラのファインダ装置にお
けるファインダ光学系は、図2・図3に示すように複数
の光学要素によって構成されていて、対物レンズ群(5
1・52・53)と反転光学系の一部(54・55)と
によって形成される対物光学系と、反転光学系の他の一
部(56)と接眼レンズ(57)とによって形成される
接眼光学系とにより構成されている。
【0040】対物レンズ群は、被写体からの光束を受け
て観察像を形成するためのものであって、複数の光学部
品(レンズ)によって構成されている。即ちカメラ1の
本体の前面側の所定の位置に配設される第1レンズ51
と、図2に示すように光軸Oに沿う方向に移動自在に設
けられ、カメラ1の前面に設けられる撮影光学系(図示
せず)の変倍動作(ズーム動作)に連動して所定の位置
にそれぞれ移動する第2レンズ52及び第3レンズ53
とによって形成される。
【0041】反転光学系は、対物レンズ群により形成さ
れる観察像を正立正像とするために設けられているもの
であって、3つのプリズムにより形成されている。即
ち、対物光学系の一部を構成する第1プリズム54及び
第2プリズム55と、接眼光学系の一部を構成する第3
プリズム56とによって形成される。このうち第1プリ
ズム54は、アルミ蒸着等により反射面が形成されてい
る第1反射面54a(図6参照)を内部に有して形成さ
れている。また、第2プリズム55は、二つの全反射面
からなる第2反射面55a(図6参照)及び第3反射面
55b(図5参照)を、第3プリズム56は、一つの透
過性反射面56a(いわゆるハーフミラー;図5参照)
をそれぞれ内部に有して形成されている。なお、透過性
反射面56aは、本カメラ1のファインダ装置のファイ
ンダ光学系における最終反射面である。
【0042】対物光学系は、上述したように被写体から
の光束を受けて観察像を形成するための第1・第2・第
3レンズ51・52・53からなる対物レンズ群と、こ
の対物レンズ群によって形成された観察像を所定の位置
に所定の形態で結像させるための反転光学系のうちの第
1・第2プリズム54・55とによって構成されてい
る。
【0043】一方、接眼光学系は、反転光学系により正
立正像とされた観察像を観察するのに適する拡大像を形
成するために設けられているものであって、反転光学系
のうちの第3プリズム56と、接眼レンズ57(いわゆ
るルーペ)との各光学部品によって構成されている。
【0044】このうち接眼レンズ57は、図3に示すよ
うにファインダ光学系の光軸Oに沿う方向に段階的に移
動し得るように配置されている。つまり、この接眼レン
ズ57は、図3(A)で示される正視者に対応する標準
位置と、図3(B)で示される遠視者に対応する遠視位
置と、図3(C)で示される近視者に対応する近視位置
とのそれぞれの間で所定の手段、即ち所定の視度調節機
構によって移動させられるようになっている(図7・図
8・図9・図10参照。詳細は後述する)。このとき、
図3(A)の標準位置から図3(B)の遠視位置へは符
号X2の範囲で移動し得るようになっている。また、図
3(A)の標準位置から図3(C)の遠視位置へは符号
X1の範囲で移動し得るようになっている。
【0045】なお、図2・図3に示すように第2プリズ
ム55と第3プリズム56とは、両者の間に所定の間
隔、即ち両者は、図2・図3で示す符号D1及び符号D
2の間隔を有して配置されている。
【0046】対物光学系によって形成される観察像は、
図2・図3の符号Aで示す位置において合焦した状態で
結像するように設定されている。したがって、以降の説
明においては、図2・図3における符号Aで示す位置を
結像位置というものとする。
【0047】一方、対物レンズ群のうち第1レンズ51
は、図3に示す矢印J方向、即ち当該ファインダ光学系
の光軸Oに沿う方向に、符号X0で示す所定の範囲の間
を移動し得るようになっている。
【0048】このように、第1レンズ51を光軸Oに沿
う方向、即ちカメラ1の前後方向に移動させることで、
視度調節機構にて接眼レンズ57を図3(A)・(B)
・(C)に示す各状態にしたときに、所定の観察視度と
なるように、上記結像位置を調整することが可能となっ
ている。なお、この調整機構についての詳細は後述する
(図9・図10参照)。
【0049】そして、各光学系を構成するそれぞれの光
学部品(レンズ・プリズム等)は、図4・図5・図6に
示すようにそれぞれが配置されている。
【0050】他方、本カメラのファインダ装置における
ファインダ光学系には、観察像を形成するための光学系
のほかに、当該ファインダ光学系に入射した光束の進行
方向を調整するための第4プリズム58が設けられてい
る。この第4プリズム58は、上述の第3プリズム56
の透過性反射面56aの設けられている面の外側の面に
貼合されており、これによって第3プリズム56と一体
的に配設されている。
【0051】第4プリズム58の近傍には、所定の位置
に測光手段の一部を構成する測光センサ15と、ファイ
ンダ視野の範囲内に所定の情報、即ちファインダ視野情
報を観察像に重畳させて観察し得るように表示するファ
インダ内表示手段であるファインダ内表示板60とが配
設されている。
【0052】測光センサ15は、第3プリズム56の透
過性反射面56aを透過して直進する光束の光路上、即
ち透過性反射面56aへの入射光軸の延長線上に、第4
プリズム58の集光レンズ58aに対して受光面が対向
するように所定の位置に配置されている。
【0053】ファインダ内表示板60は、第3プリズム
56の透過性反射面56aで反射した後、接眼レンズ5
7に向けて進む光束の光軸(光路)の延長線上、即ち透
過性反射面56aの反射光軸の延長線上であって、第3
プリズム56及び第4プリズム58を挟んで接眼レンズ
57が配置されている側とは反対側の所定の位置、即ち
カメラ1の前面寄りの所定の位置に配置されている。そ
して、このファインダ内表示板60の配設される位置
は、対物光学系によって形成される観察像の結像位置
(図2・図3の符号Aで示す位置)に対して光学的に略
等価の位置となるように設定されている。
【0054】また、図5・図6に示すようにファインダ
内表示板60の前方、即ちカメラ1の前面側の所定の位
置には、当該カメラ1の外部から自然光を採り入れるこ
とで、その自然光によりファインダ内表示板60を照明
するための照明手段となる磨りガラス等の採光窓42が
配設されている。この採光窓42の内面側、即ちカメラ
1の内部に向く面には、拡散面となるような処理が施さ
れている。
【0055】一方、第2プリズム55側から第3プリズ
ム56へと入射し、この第3プリズム56の透過性反射
面56aで反射せずにこれを透過して直進する光束が射
出する第4プリズム58の射出面58bにおける同光束
の光路上には、集光レンズ58aが一体的に配設されて
いる。この集光レンズ58aは、入射した光束を集光し
所定の方向、即ち測光センサ15の受光面に向けて射出
するように設定されている。
【0056】このように第4プリズム58は、第3プリ
ズム56の透過性反射面56aで反射せずに透過した光
束を測光センサ15の側へと導くと同時に、採光窓42
から入射してファインダ内表示板60を透過した光束で
あって第3プリズム56の透過性反射面56aを透過し
た光束を接眼レンズ57の側に向けて導く役目をしてい
るのである。したがって、このような役目をしている第
4プリズム58は、観察像等を観察するための機能には
直接寄与しているわけではない。このことから、図2・
図3に示すファインダ光学系の展開図では、当該第4プ
リズム58の記載が省略されている。
【0057】次に、本実施形態のカメラのファインダ装
置における視度調節機構についての詳細を、以下に説明
する。図7・図8は、本実施形態のカメラのファインダ
装置の一部を示し、本ファインダ装置における視度調節
機構の構成を示す図である。即ち図7は、本ファインダ
装置における視度調節機構の要部分解斜視図であり、図
8は、本ファインダ装置における視度調節機構が配置さ
れる近傍の要部断面図である。
【0058】本実施形態のカメラ1のファインダ装置に
おける視度調節機構は、所定の移動手段によってファイ
ンダ光学系を構成する複数の光学素子(レンズ)のうち
所定の光学素子である接眼レンズ57を所定の方向、つ
まりファインダ光学系の光軸方向に所定の範囲で段階的
に移動させることによって、段階的な観察視度の調節を
行なうように構成されている。
【0059】なお、図8において接眼レンズ57は、標
準位置にある状態を実線で示しており、当該接眼レンズ
57が移動する範囲を二点鎖線によって示している。
【0060】本カメラ1のファインダ装置における視度
調節機構は、図7に示すように接眼レンズ57(図7で
は図示せず)の所定の位置に当接し所定のカム形状から
なるカム面67bを有するカム部材67と、このカム部
材67を回動させることによって接眼レンズ57を所定
の方向に移動させ得る操作部材である視度調節操作ダイ
ヤル59と、この視度調節操作ダイヤル59が回動操作
されることによって接眼レンズ57が正視者に対応する
標準位置(図3(A)参照)から遠視者に対応する遠視
位置(図3(B)参照)の側へ、又は近視者に対応する
近視位置(図3(C)参照)の側へと移動させる際に、
視度調節操作ダイヤル59を段階的に係止して接眼レン
ズ57を所定の各位置に位置決めし、その位置に保持す
る係止機構であるクリック機構等によって構成されてい
る。
【0061】クリック機構は、視度調節操作ダイヤル5
9と一体的に回動するクリックばね66と、このクリッ
クばね66の一部が係合するクリックカム部65とによ
って構成されている。
【0062】クリックばね66は、略円盤形状に形成さ
れる薄板状の弾性力を有するばね部材によって形成され
ており、視度調節操作ダイヤル59に対してねじ等の所
定の締結手段により固設されているものである。
【0063】またクリックカム部65は、後カバー1b
の内壁面の所定の位置に設けられているものであって複
数の係合溝によって形成されている。この複数の係合溝
には、クリックばね66の所定の位置に突設される係合
部である突起部66bの頂点部が当接することで、視度
調節操作ダイヤル59及びカム部材67の回動を段階的
に係止するようになっている。
【0064】そして、本カメラ1における視度調節機構
の構成部材は、次のようにして組み立てられている。即
ち、図7に示すように視度調節操作ダイヤル59は、後
カバー1bの所定の位置に穿設される貫通孔64を貫通
しクリックばね66を介してカム部材67と連結されて
いる。
【0065】この場合において視度調節操作ダイヤル5
9には、軸部59bが一体的に設けられており、この軸
部59bの略中心には、ねじ孔59eが設けられている
と共に、当該ねじ孔59eの外周縁部には、二本の軸部
材59cが角度略180度の間隔を置いて所定の位置に
植設されている。
【0066】一方、クリックばね66の略中心部には、
視度調節操作ダイヤル59の軸部59bのねじ孔59e
に対応し略同大同径の孔66eが、またこの孔66eの
外周縁部であって視度調節操作ダイヤル59の軸部材5
9cに対応する二つの小孔66cが、それぞれ所定の位
置に穿設されている。
【0067】また、当該クリックばね66の外周縁部に
は、突設部66bと連結部66aとが、それぞれが対向
する所定の位置にそれぞれ設けられている。このうち突
設部66bは、当該クリックばね66がこの視度調節機
構の一部として組み付けられたときに、本カメラ1の背
面側に向けて突設するように形成されている。さらに、
この突設部66bの内周側には、所定の範囲で円弧状に
周溝66dが穿設されていて、突設部66bが所定の方
向に変位自在となるようにしている。
【0068】このように形成されたクリックばね66
は、視度調節操作ダイヤル59に固定されるようになっ
ている。即ち、視度調節操作ダイヤル59の軸部59b
が後カバー1bの貫通孔64に挿入されてカメラ1の外
装部材の背面側の外部に取り付けられた際には、当該視
度調節操作ダイヤル59の軸部59bが後カバー1bを
貫通してカメラ1の内部に突設される状態になる。この
状態において、クリックばね66は、軸部59bの先端
面に当接するように配設される。このとき、当該クリッ
クばね66の二つの小孔66cには、軸部59bの二つ
の軸部材59cが嵌合すると共に、孔66eには、ねじ
68が貫通すると同時に、同ねじ68は、視度調節操作
ダイヤル59のねじ孔59eに螺合する。したがって、
これによりクリックばね66は、後カバー1bの壁面を
挟持して視度調節操作ダイヤル59と一体化され、よっ
て視度調節操作ダイヤル59の回動に応じてクリックば
ね66が従動するようになっている。
【0069】なお、後カバー1bの内壁面側のクリック
ばね66が対向する位置において、貫通孔64の周縁部
近傍には、突形状のリブ1bbが形成されている。そし
て、このリブ1bbの近傍に上述のクリックカム部65
が形成されている。したがって、このクリックカム部6
5には、クリックばね66の突設部66bの頂点部が当
接するようになっている。このときクリックばね66の
突設部66bは、自身の有する弾性力によってクリック
カム部65の複数の係合溝のうちのいずれか一つの係合
溝内に係合されるようになっている。
【0070】一方、カム部材67は、図8に示すように
ファインダ本体69の所定の位置に例えば圧入手段等に
よって所定の位置に固設されている第1ガイド軸部材7
3に係合している。これによって、当該カム部材67
は、本カメラ1の前後方向、即ちファインダ光学系の光
軸(図8の符号O参照)に沿う方向に摺動自在に軸支さ
れている。
【0071】カム部材67には、一方の端部に所定のカ
ム形状からなるカム面67bが形成され、他方の端部に
は、当該カム部材67がこの視度補正調節機構の一部と
して組み付けられた際に、本カメラ1の背面側に向けて
突設する連結突部67aが一体に形成されている。そし
て、上述したようにカム面67bは、接眼レンズ57の
所定の位置(腕部57bの当接部57d)に当接し、連
結突部67aはクリックばね66の連結部66aに係合
している。
【0072】このように、本実施形態の視度調節機構
は、カメラの外装部材である後カバー1bに取り付けら
れる視度調節操作ダイヤル59及びクリックばね66等
の操作部材側と、カメラ本体側に取り付けられるカム部
材67等の駆動部材側とを連結突部67aと連結部66
aとの係合関係により機構的に連結している。
【0073】また、当該第1ガイド軸部材73は、接眼
レンズ57から一方の側面に向けて延設される腕部57
bが係合しており、これにより、当該接眼レンズ57を
第1ガイド軸部材73の軸線に沿う方向、即ちファイン
ダ光学系の光軸(図8の符号O参照)に沿う方向に移動
させ得るようになっている。
【0074】さらに、第1ガイド軸部材73には、伸張
性のコイルばね等からなる視度ばね72が巻回されてい
て、当該視度ばね72は、一方の端部をファインダ本体
69の所定の壁部に、他方の端部を接眼レンズ57の腕
部57bの一方の端部にそれぞれ当接させて挟持されて
いる。
【0075】このように、ファインダ本体69に固設さ
れる第1ガイド軸部材73には、カメラ1の背面側から
カム部材67・接眼レンズ57の腕部57b・視度ばね
72の順に当該第1ガイド軸部材73の軸方向に沿う方
向にそれぞれが移動自在に配設されている。そして、視
度ばね72の付勢力は、図8の矢印S方向に向けて作用
している。このことから、接眼レンズ57の腕部57b
の所定の位置の当接部57dは、カム部材67のカム面
67bを押圧している。
【0076】したがって、視度調節操作ダイヤル59
は、クリックばね66及びカム部材67を介して接眼レ
ンズ57に連結されており、視度調節操作ダイヤル59
を所定の方向に回動させることによって接眼レンズ57
を駆動し、これを所定の方向に所定量だけ移動させ得る
ようになっている。
【0077】なお、接眼レンズ57には、一方の側面に
は上述したように腕部57bが設けられている。また、
他方の側面には突部57cが形成されている。この突部
57cは、ファインダ本体69の対向する位置に形成さ
れるガイド溝69aに係合している。これにより、ガイ
ド溝69aは、接眼レンズ57の他端側を支持すると共
に、当該接眼レンズ57をガイド溝69aに沿って移動
させ得るようになっている。
【0078】このように接眼レンズ57は、一方の側面
が腕部57bを介して第1ガイド軸部材73により、他
方の側面が突部57cを介してガイド溝69aにより、
それぞれ支持されているのである。
【0079】ここで、カム部材67のカム面67bにつ
いて説明する。図9は、本実施形態のファインダ装置の
視度調節機構による観察視度の変位のようすを示す図で
ある。
【0080】カム部材67は、上述したように接眼レン
ズ57を所定の方向に移動させるために設けられてお
り、そのカム面67bの形状を工夫することにより接眼
レンズ57の移動、即ち本カメラ1のファインダ装置に
おける観察視度の変位を制御することができるようにな
っている。
【0081】本実施形態のカメラ1においては、観察視
度が図9に示すような形態で変位するようにカム部材6
7のカム面67bが形成されている。
【0082】カム面67bは、図9に示すように視度調
節操作ダイヤル59(図1・図7参照)が正視者に対応
する観察視度に設定される標準位置では、設定すべき観
察視度が所定の範囲(符号Nで示す範囲)で変位しない
ように形成されている。
【0083】また、同視度調節操作ダイヤル59を、標
準位置から遠視者に対応する側(遠視位置の側)の観察
視度又は近視者に対応する側(近視位置の側)の観察視
度となるようにそれぞれ変位させたときには、そのとき
設定される観察視度はいずれの場合にも徐々に変位する
ようにカム面67bが形成されている。なお、この場合
において、標準位置から遠視位置の側では、所定の範囲
(符号Eで示す範囲)において観察視度を略連続的に変
位させるようにしている。同様に標準位置から近視位置
の側では、所定の範囲(符号Kで示す範囲)において観
察視度を略連続的に変位させるようにしている。
【0084】一方、クリック機構のクリックカム部65
は、次のように形成されている。図10は、本カメラ1
の視度調節機構におけるクリック機構の要部を拡大して
示す要部拡大断面図であって、クリックカム部65とク
リックばね66の突起部66bとが当接している状態を
示している。なお、図10は、クリックばね66の突起
部66bがクリックカム部65の標準位置に設定されて
いる状態を実線で示し、この状態から隣接するクリック
位置に変位させたときのクリックカム部65の設定状態
を二点鎖線で示している。
【0085】クリックカム部65の標準位置にクリック
ばね66の突起部66bが配置された状態では、これを
安定して保持し、この状態が維持され得ることが望まし
い。
【0086】この標準位置に設定されている状態から、
視度調節操作ダイヤル59を操作してクリックばね66
を移動させると、当該クリックばね66の突起部66b
は、クリックカム部65の稜線に沿って移動して標準位
置の係合溝からこれに隣接する係合溝へと移動して、例
えば図10において二点鎖線で示す状態になる。この場
合において、クリックばね66の突起部66bは、クリ
ックカム部65の標準位置の係合溝を形成する斜面S1
に沿って移動し、頂点部T1を乗り越え、その後、隣接
する係合溝を形成する斜面S2に沿って移動することに
なるが、このときにクリックばね66の突起部66b
は、スムースに移動するのが望ましい。
【0087】また、標準位置以外の他の位置に設定され
ている状態、例えば図10の二点鎖線で示す状態から、
視度調節操作ダイヤル59を操作して標準位置となるよ
うにクリックばね66を移動させるときには、クリック
ばね66がクリックカム部65の標準位置へとに速やか
に変位するのが望ましい。
【0088】そこで、本実施形態のカメラ1におけるク
リックカム部65は、図10に示すような形状に形成さ
れている。即ち、図10において標準位置の係合溝を基
準として、遠視位置の側又は近視位置の側へと変位する
につれて当該クリックカム部65の係合溝の形状が徐々
に異なるように形成されている。この場合におけるクリ
ックカム部65の係合溝の形状は、 θ0>θ1 θ0=θ2=θ3=… h1>h2=h3=… の条件を満たすように設定されている。ここで、符号θ
x(x=0,1,2,…)は、係合溝を形成する斜面
(側壁)の傾斜角度を示している。また、符号hx(x
=1,2,…)は、複数の係合溝のうち隣接する係合溝
の斜面(側壁)同士により形成される頂点部(山部)の
高さを示している。
【0089】したがって、h1>h2=h3=…とする
ことで、クリックばね66の突起部66bがクリックカ
ム部65の標準位置にある状態(所定の設定位置)のと
き、突起部66bとクリックカム部65の係合溝との係
合量が最も大きくなる。
【0090】また、θ0>θ1に設定することで、クリ
ックばね66の突起部66bがクリックカム部65の標
準位置にある状態(所定の設定位置)から遠視位置の側
又は近視位置の側へと変位する場合には、標準位置の係
合溝の斜面S1よりも、これに隣接する他の位置の係合
溝の斜面S2の方がゆるやかな斜面で形成されることに
なる。そして、クリックばね66の突起部66bが標準
位置から他の設定位置へと移動する場合における視度調
節操作ダイヤル59を回動させるための力量、即ちクリ
ックばね66の突起部66bとクリックカム部65の係
合溝との係合力量は、クリックばね66の突起部66b
が他の設定位置同士の間で移動させる場合の視度調節操
作ダイヤル59の回動力量(クリックばね66の突起部
66bとクリックカム部65の係合溝との係合力量)に
比べて若干強い力量が必要になる。このことから、クリ
ックばね66の突起部66bがクリックカム部65の標
準位置に設定されている場合には、同位置から不用意に
変位しないようになっているのである。
【0091】またさらに、クリックばね66の突起部6
6bがクリックカム部65の標準位置に隣接する位置に
ある状態から標準位置へ、又は標準位置とは反対側の隣
接位置へと変位させる際の視度調節操作ダイヤル59の
回動力量(係合力量)は、h1>h2かつ上述の式から
明らかなようにθ1<θ2とすることにより、略等価と
なるようになっている。そして、この際の回動力量は、
突起部66bがクリックカム部65の標準位置及びこの
標準位置に隣接する他の位置にある状態以外の状態にあ
る際の視度調節操作ダイヤル59の回動力量と略等価と
なっている。
【0092】ここで、 標準位置からこれに隣接する位置へと変位させる際の力
量=F1 標準位置に隣接する位置から標準位置とは反対側の隣接
位置へと変位させる際の力量=F2 標準位置に隣接する位置から標準位置へと変位させる際
の力量=F3 上述の場合以外の操作をするときの力量=F4 とすると、 F1>F2=F3=F4 の関係が成り立つように設定している。このような力量
関係を満たす場合には、上述のクリックカム部65の係
合溝の形状についての関係式は、必ずしも必要ではな
い。
【0093】さらに、このような形状に設定されている
ことにより、クリックばね66の突起部66bをクリッ
クカム部65の標準位置から遠視位置の側又は近視位置
の側へと変位させる場合には、突起部66bが標準位置
のクリックカム部65の頂点部を乗り越えた後は、より
スムーズに他の位置へと変位するようになる。
【0094】また、他の位置からクリックばね66の突
起部66bをクリックカム部65の標準位置へと変位さ
せる場合には、突起部66bが標準位置のクリックカム
部65の頂点部T1を乗り越えた後は、速やかに標準位
置へと変位することになる。
【0095】このように設定することにより、標準位置
から他の位置へと操作する場合にのみ操作力量が大きく
なり、よって標準位置にあるときには、視度調節操作ダ
イヤル59が不用意に動くことがなくなる。また、標準
位置以外にあるときには、操作力量を略一定のものとし
ていることから、良好な操作感を得ることができるよう
にしている。以上のように、本カメラのファインダー装
置における視度調節機構は形成されている。
【0096】次に、本実施形態のカメラのファインダ装
置の視度調節機構とこの視度調節機構を操作する操作部
材との連動を調整するための調整機構についての詳細
を、以下に説明する。
【0097】図11・図12は、本実施形態のカメラの
ファインダ装置の一部を示し、本ファインダ装置におけ
る視度調節機構の調整を行なう調整機構の構成を示す要
部拡大図である。即ち、図11は、本ファインダ装置に
おける調整機構近傍の外観を拡大して示す要部斜視図で
あり、図12は、図11の調整機構の要部縦断面図であ
る。
【0098】本実施形態のカメラ1のファインダ装置に
おける調整機構は、視度調節操作ダイヤル59(操作部
材)が所定の状態にあるときに、ファインダ装置の観察
視度が予め設定すべき値となるように調整するために設
けられているものである。
【0099】そのために、本実施形態のカメラ1におい
ては、所定の移動手段によってファインダ光学系を構成
する複数の光学素子(レンズ)のうち所定の光学素子で
ある対物レンズ群のうちの第1レンズ51を所定の方
向、つまりファインダ光学系の光軸方向(図11・図1
2の矢印X3方向)に所定の範囲で連続的に移動させる
ようにして観察視度の調整を行なうようにしている。
【0100】第1レンズ51には、一方の側面に腕部5
1bが一体に形成されており、他方の側面には突部51
aが形成されている。腕部51bには、貫通孔51cが
穿設されている。一方、ファインダ本体69の所定の位
置には、例えば圧入手段等によって第2ガイド軸部材7
1が固設されている。そして、この第2ガイド軸部材7
1は、第1レンズ51の貫通孔51cに嵌入し、これを
摺動自在に軸支している。
【0101】また、第2ガイド軸部材71には、伸張性
のコイルばね等からなる調整ばね74が巻回されてい
て、当該調整ばね74は、一方の端部をファインダ本体
69の所定の壁部に当接し、他方の端部を第1レンズ5
1の腕部51bの一端部に当接している。これにより第
1レンズ51には、常に前方(図11の矢印X4方向)
へと移動させる調整ばね74の付勢力が働いている。
【0102】この調整ばね74の付勢力は、第2ガイド
軸部材71の近傍に設けられファインダ本体69の所定
の位置に螺合している調整ねじ75によって係止されて
いる。即ち、図11・図12に示すように第2ガイド軸
部材71の近傍であって、ファインダ本体69の所定の
位置には、ねじ穴69cが設けられていて、当該ねじ穴
69cに調整ねじ75が螺合している。この調整ねじ7
5のつば部75aには、第1レンズ51の腕部51bの
外面上の所定の位置に設けられる突部51dが係合して
おり、調整ばね74の付勢力によって第1レンズ51が
脱落してしまわないように、当該第1レンズ51の位置
決めをしている。
【0103】また、他方の側面に形成される突部51a
は、ファインダ本体69側において、当該突部51aに
対向する位置に形成されているガイド溝69bに係合し
ている。つまり、ガイド溝69bは、第1レンズ51の
他端側を支持すると共に、当該第1レンズ51をガイド
溝69bに沿って移動させ得るようになっている。
【0104】したがって、第1レンズ51は、一方の側
面を腕部51bを介して第2ガイド軸部材71により、
他方の側面を突部51aを介してガイド溝69bによ
り、それぞれ支持されている。
【0105】そして、調整ねじ75を所定の方向に所定
量だけ回動させることによって、第1レンズ51は、図
11・図12の矢印X3方向に移動し得るようになって
いる。
【0106】このように構成することにより本実施形態
のカメラ1では、その製造時において、視度調節機構の
調整を容易に行なうことができるようになる。
【0107】即ち、本カメラ1の製造時において、所定
の手順によってファインダ装置を組み立てた後、まず視
度調節機構を標準の状態にする。この標準の状態とは、
例えば視度調節操作ダイヤル59を所定の標準位置(図
1・図3参照)に合わせた状態と同様にする。つまり、
カム部材67のカム面67bが図9に示す符号Nの範囲
で接眼レンズ57の当接部57dが当接した状態とす
る。このときカム面67bは、符号Nの範囲では平坦と
しているので、視度ばね72の付勢力によりカム部材6
7の位置が保持される。
【0108】この状態で調整機構の調整ねじ75をスク
リュードライバ等の所定の工具を用いて回動させて対物
レンズ群のうちの第1レンズ51を所定の方向に移動さ
せる。そして、ファインダ装置の観察視度を予め設定す
べき値、即ちこの場合には正視者にとって最適となる観
察視度の値に対応する標準位置(図3(A)参照)に設
定するのである。そして、通常の手順により組み立てを
完了する。
【0109】このようにして製造される本カメラ1で
は、その視度調節機構における視度調節操作ダイヤル5
9の位置が正確に基準となる観察視度(正視者に最適な
観察視度)に設定されることになる。つまり、カメラ1
の外装部材(後カバー1b)に設けられる視度調節操作
ダイヤル59と、カメラ本体側に設けられる接眼レンズ
57との取付位置に誤差が生じたとしても、その誤差を
調整機構によって急襲することができる。したがって、
当該視度調節操作ダイヤル59を操作することによって
設定し得る観察視度もまた確実な設定を行なうことがで
き、よって常に正確な観察視度の調節動作を確保するこ
とができるようになるのである。
【0110】以上説明したように上記第1の実施形態に
よれば、カメラ1におけるファインダ装置の観察視度の
調節を行なう操作部材である視度調節操作ダイヤル59
が所定の状態にあるときに、観察視度が予め設定すべき
値となるように調整するための調整機構を設け、この調
整機構を用いて、基準となる視度調節操作ダイヤル59
の所定の位置に応じた観察視度となるようにファインダ
装置の光学系の位置調整を予め製造時に行なうことで、
部品誤差や組み立て誤差等を吸収し、確実に視度調節機
構による観察視度の調節を行ない得るファインダ装置を
実現することができる。
【0111】また、クリックばね66の突起部66bが
標準位置から他の設定位置へと移動する場合における視
度調節操作ダイヤル59を回動させるための力量(クリ
ックばね66の突起部66bとクリックカム部65の係
合溝との係合力量)が、クリックばね66の突起部66
bが他の設定位置同士の間で移動させる場合の視度調節
操作ダイヤル59の回動力量(クリックばね66の突起
部66bとクリックカム部65の係合溝との係合力量)
に比べて若干大きくなるように設定したので、クリック
ばね66の突起部66bがクリックカム部65の標準位
置に設定されている場合には、同位置から不用意に変位
しないようにすると共に、視度調節操作ダイヤル59の
標準位置をその回動力量の変化によって識別することが
できる。つまり、視度調節操作ダイヤル59が標準位置
にあるときには、容易にその設定位置を識別することが
できる。
【0112】なお、上述の第1の実施形態における調整
機構では、視度調節機構の調整を行なうために対物レン
ズ群のうちの第1レンズ51を所定の方向(光軸方向)
に移動させるように構成している。
【0113】この調整機構は、ファインダ装置を構成す
る複数の光学部品のうちのいずれかの光学要素を光軸方
向に移動させることで、同様の効果を得ることができる
ものである。
【0114】そこで、接眼レンズ57を所定の方向(光
軸方向)に移動させることで視度調節機構の調整を行な
う調整機構を構成することも容易である。このように構
成された本発明の第2の実施形態について、以下に説明
する。
【0115】図13は、本発明の第2の実施形態のカメ
ラにおけるファインダ装置の一部を示し、本ファインダ
装置における視度調節機構及びこれを調整する調整機構
とが配置される近傍の要部断面図である。なお、上述の
第1の実施形態では、図8に相当するものである。
【0116】この第2の実施形態の構成は、基本的には
上述の第1の実施形態と同様の構成からなり、上述した
ように視度調節機構の観察視度の所定の位置を調整する
ための調整機構の構成が異なるのみである。したがっ
て、以下の説明においては、上述の第1の実施形態と同
様の構成部材には同じ符号を付してその詳細な説明は省
略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0117】本実施形態のファインダ装置における調整
機構は、上述したように接眼レンズ57を第1ガイド軸
部材73の軸方向(光軸O)に沿う方向に移動させるよ
うにしており、図13には示していないが、上述の第1
の実施形態において移動自在に配設される対物レンズ群
のうちの第1レンズ51は、ファインダ本体69の所定
の位置に固設されている。
【0118】接眼レンズ57は、上述の第1の実施形態
と同様の形状からなり、腕部57bが第1ガイド軸部材
73によって軸支されており、当該腕部57bの所定の
位置の当接部57dが第1ガイド軸部材73に同様に軸
支されているカム部材67Aのカム面67bに当接する
ようになっている。
【0119】カム部材67Aは、上述の第1の実施形態
におけるカム部材67とは、その形状が若干異なり、本
カメラ1の背面寄りの端部には、調整機構の一部を構成
する調整ねじ75Aの先端部に当接する調整受け部67
cが形成されている。なお、カム面67b自体の形状
は、上述の第1の実施形態と同様である。
【0120】調整ねじ75Aは、ファインダ本体69の
所定の位置に設けられるねじ孔69Acに螺合してお
り、その先端が上述したようにカム部材67Aの調整受
け部67cに当接している。そして、この両者の当接状
態は、視度ばね72の付勢力により常に確保されてい
る。
【0121】したがって、このように構成することで、
調整ねじ75Aを所定の工具等により回動させると、こ
れに従動して接眼レンズ57が所定の方向に移動するよ
うになっている。その他の構成については、上述の第1
の実施形態と同様である。
【0122】以上のように構成された上記第2の実施形
態によれば、より簡単な構成で上述の第1の実施形態と
同様の効果を得ることができる。
【0123】また、本実施形態では、視度調節機構にお
いて観察視度の調節を行なうために移動させる光学要素
と、この視度調節機構の調整を行なうための調整機構に
おいて移動させる光学要素とを同一の光学要素、即ち接
眼レンズ57としたので、機構の簡略化を図ることがで
きると共に、誤差が積算されることも少なく、よってよ
り確実な調整を実現することができる。
【0124】[付記]上記発明の実施形態により、以下
のような構成の発明を得ることができる。
【0125】(1) 使用者の操作によりカメラ外部か
ら当該カメラが有するファインダ装置の観察視度を調節
可能な視度調節機構を有するカメラにおいて、上記視度
調節機構を操作するための操作部材と、上記操作部材の
複数の操作位置状態で上記操作部材の移動を係止可能な
係止機構と、上記係止機構の一部を構成する複数の係合
溝と、上記係止機構の一部を構成すると共に上記係合溝
に係合する係合部と、上記操作部材が所定の位置にある
ことを指し示す指標と、を有し、上記所定の位置に対応
する上記係合溝が他の位置に対応する係合溝よりも深く
なるように設定されたカメラ。
【0126】(2) 付記(1)に記載のカメラにおい
て、上記係合溝の側壁は、それぞれ斜面により形成され
ており、上記所定の位置に隣接する係合溝の上記所定の
位置側の側壁は、その斜面が他の側壁よりも穏やかであ
る。
【0127】(3) 付記(1)又は付記(2)に記載
のカメラにおいて、上記係合部は、上記係合溝に係合す
る方向に弾性力を有する。
【0128】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、使用
者が操作部材を操作することによってファインダ装置を
構成する光学素子の一部(被駆動部材)を移動させ、フ
ァインダ装置の観察視度を外部から調節し得る視度調節
機構を有するカメラにおいて、操作部材が所定の位置に
配置されたときの観察視度が設定すべき所定の観察視度
となるように、操作部材と被駆動部材との相対的な位置
関係を常に確保し得る視度調節機構を有するカメラを、
より簡単な構成によって提供することができる。
【0129】また、操作部材が基準となる所定の設定位
置に配置されたときに、操作部材が不用意に変位しない
ようにすると共に、操作部材が基準位置にあることを容
易に識別し得るようにすることで操作性の向上に寄与し
得るカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のカメラの背面側の外
観を示す斜視図。
【図2】図1のカメラのファインダ装置の主な構成を示
し、本ファインダ装置におけるファインダ光学系を展開
して示す光学系展開図であって、所定の焦点位置におけ
る対物光学系の配置を示す図。
【図3】図1のカメラのファインダ装置の主な構成を示
し、本ファインダ装置におけるファインダ光学系を展開
して示す光学系展開図であって、所定の視度位置におけ
る対物光学系及び接眼光学系の配置を示す図。
【図4】図1のカメラのファインダ装置における構成部
材のうち主にファインダ光学系を構成する部材を取り出
して部材の配置を示す斜視図及び光路図。
【図5】図1のカメラのファインダ装置における構成部
材のうち主にファインダ光学系を構成する部材を取り出
して部材の配置を示す上面図及び光路図。
【図6】図1のカメラのファインダ装置における構成部
材のうち主にファインダ光学系を構成する部材を取り出
して部材の配置を示す側面図及び光路図。
【図7】図1のカメラのファインダ装置における視度調
節機構の要部分解斜視図。
【図8】図1のカメラのファインダ装置における視度調
節機構の要部断面図。
【図9】図1のカメラのファインダ装置の視度調節機構
による観察視度の変位のようすを示す図。
【図10】図1のカメラのファインダ装置の視度調節機
構におけるクリック機構の要部拡大断面図。
【図11】図1のカメラのファインダ装置の一部を示
し、視度調節機構の調整を行なう調整機構近傍の要部斜
視図。
【図12】図11の調整機構の要部縦断面図。
【図13】本発明の第2の実施形態のカメラのファイン
ダ装置における視度調節機構及びこれを調整する調整機
構との要部断面図。
【符号の説明】
1……カメラ 1a……前カバー(外装部材) 1b……後カバー(外装部材) 51……第1レンズ(対物光学系) 51a……突部 51b……腕部 51c……貫通孔 51d……突部 52……第2レンズ(対物光学系) 53……第3レンズ(対物光学系) 54……第1プリズム(対物光学系・反転光学系) 55……第2プリズム(対物光学系・反転光学系) 56……第3プリズム(反転光学系・接眼光学系) 57……接眼レンズ(接眼光学系) 57a……ファインダ接眼窓 57b……腕部 57c……突部 57d……当接部 58……第4プリズム 59……視度調節操作ダイヤル 63……指標 65……クリックカム部(クリック機構) 66……クリックばね(クリック機構) 66a……連結部 66b……突起部(クリック機構) 67……カム部材 67a……連結突部 67b……カム面 67c……調整受け部 69……ファインダ本体 69a……ガイド溝(接眼レンズ側) 69b……ガイド溝(対物レンズ側) 71……第2ガイド軸部材 72……視度ばね 73……第1ガイド軸部材 74……調整ばね 75・75A……調整ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉田 幸彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H018 AA02 BA02 BB01 2H100 AA11 AA18 AA20 AA21 AA24 BB06 BB09 3J070 AA14 AA23 BA12 BA17 CC12 CD04 CD34 DA34 EA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者が外部から操作することによっ
    てファインダ装置の観察視度を調節する視度調節機構を
    有するカメラにおいて、 上記視度調節機構を駆動させる操作部材と、 上記操作部材の設定位置を指し示す指標と、 上記操作部材の移動を当該操作部材の設定位置に応じて
    段階的に係止する係止機構と、 を具備し、 上記指標が指し示す所定の設定位置に上記操作部材が配
    置されたときの上記係止機構による係止力量は、上記指
    標が指し示す他の設定位置に上記操作部材が配置された
    ときの上記係止機構による係止力量よりも大きくなるよ
    うに設定されていることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 使用者が外部から操作することによっ
    てファインダ装置の観察視度を調節する視度調節機構を
    有するカメラにおいて、 上記視度調節機構を駆動させる操作部材と、 上記操作部材の移動を当該操作部材の設定位置に応じて
    段階的に係止する係止機構と、 を具備し、 上記係止機構は、複数の係合溝とこれらの係合溝に係合
    する係合部とによって形成され、特定の観察視度に対応
    する所定の設定位置に上記操作部材が配置されたときに
    作用する係止力量は、他の設定位置に上記操作部材が配
    置されたときに作用する係止力量よりも大きくなるよう
    に設定されていることを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 所定の設定位置に上記操作部材が配置
    されたときの上記係合溝と上記係合部との係合量が、他
    の設定位置に上記操作部材が配置されたときの上記係合
    溝と上記係合部との係合量よりも大きくなるように設定
    されていることを特徴とする請求項2に記載のカメラ。
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