JP2001174879A - ファインダ装置 - Google Patents

ファインダ装置

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JP2001174879A
JP2001174879A JP35950399A JP35950399A JP2001174879A JP 2001174879 A JP2001174879 A JP 2001174879A JP 35950399 A JP35950399 A JP 35950399A JP 35950399 A JP35950399 A JP 35950399A JP 2001174879 A JP2001174879 A JP 2001174879A
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diopter
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eyepiece
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JP35950399A
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English (en)
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Masami Takase
正美 高瀬
Yukihiko Sugita
幸彦 杉田
Shinya Takahashi
真也 高橋
Shigeru Kato
茂 加藤
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】視度調整機構を備えた実像式のファインダ装置
において常に良好な状態の観察像を観察し得るファイン
ダ装置を提供する。 【解決手段】対物光学系と反転光学系と接眼光学系とを
有するファインダ装置において、観察像の観察視度を所
定範囲内で調整する視度調整手段59・67と、観察像
の結像位置よりも対物光学系の側に設けられる第1の光
学部品55と、観察像の結像位置よりも接眼光学系の側
に設けられる第2の光学部品56とを有し、接眼光学系
の焦点距離をf(mm)とし、観察像の結像位置から第
1の光学部品までの距離をD1(mm)とし、観察像の
結像位置から第2の光学部品までの距離をD2(mm)
とし、視度調整手段の視度マイナス側の調整量をX1
(1/m)とし、視度調整手段の視度プラス側の調整量
をX2(1/m)としたとき、 4+X1<1000×D1/f2 4+X2<1000×D2/f2 の各条件式を満たすよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファインダ装
置、詳しくは写真撮影等を行なうカメラ等において、フ
ァインダ光学系を有し所望の観察像を含む視野範囲を確
認し観察するファインダ装置に関し、ファインダ光学系
の観察視度を調整する視度調整機構を備えたファインダ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真撮影等を行なうカメラ等において、
対物光学系・反転光学系・接眼光学系により形成される
ファインダ光学系を有し、所望の観察像を含む視野範囲
を確認し観察するファインダ装置であって、対物光学系
により結像された観察像を反転光学系を介して正立正像
とし、これを接眼光学系により拡大して観察し得るよう
な構成のいわゆる実像式のファインダ装置については、
例えば特開平10−10440号公報等によって、従来
より種々の提案がなされ、また一般的に実用化されてい
る。
【0003】上記特開平10−10440号公報に開示
されているファインダ装置のファインダ光学系は、対物
光学系によって形成される観察像の結像位置と接眼光学
系寄りのコンデンサレンズとの間隔を所定の距離だけ
(約4ディオプター(1/m)より大きく)離して配置
することで、コンデンサレンズの表面等に付着した塵埃
や傷又はプリズム内の塵等が観察されないようにしたも
のである。これによって、良好な観察像を得ることがで
きるというものである。
【0004】一方、上述したような従来の実像式のファ
インダ装置において、ファインダ光学系の観察視度を、
装置の使用者が任意に調整し得る視度調整機構を備えた
ものについては、例えばファインダ光学系の少なくとも
一つの光学部品(具体的には接眼光学系の一部を構成す
る接眼レンズ等)を移動させることによって観察視度を
変更し得るようにした手段等、種々の提案が従来よりな
されており、一般的に実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
10−10440号公報に開示されているファインダ装
置のファインダ光学系において、接眼レンズを移動させ
て観察視度を調整するような視度調整機構を適用した場
合を考えると、次のような問題点がある。
【0006】即ち、上記特開平10−10440号公報
に開示されているファインダ装置のファインダ光学系に
おいては、対物光学系によって形成される観察像の結像
位置と接眼光学系寄りのコンデンサレンズとの間隔が所
定の距離だけ離れるように部材配置を設定している。
【0007】上記特開平10−10440号公報のファ
インダ装置において、観察像の結像位置とコンデンサレ
ンズとの間隔を約4ディオプター(1/m)だけ離して
構成した場合、正視者にとっては適切な観察像を観察し
得ることができる。しかし、この状態で近視者や遠視者
が使用すると、適切な観察像を観察し得ることができな
い。
【0008】そこで、それぞれ視力の異なる個々人が同
一の装置において適切な観察像を観察し得るようにする
ための視度調整機構を備えることが考えられる。そし
て、これを用いてファインダ光学系の接眼レンズを所定
の手段によってファインダ光学系の光軸方向に移動させ
ると、観察視度の調整を行なうことができるようにな
る。このとき、例えば遠視者が視度調整機構を用いて自
己に適切となるように観察視度の調整をした場合には、
接眼レンズは正視者が観察する位置に比べ観察像から遠
ざかった位置に設定されることになる。したがって、こ
のままの状態で正視者が再調整を行なわずに観察像の観
察を行なったとすると、コンデンサレンズ等の表面等に
付着した塵埃等を観察し得るようになる場合があり得
る。
【0009】つまり、上記特開平10−10440号公
報に開示されている手段においては、これに視度調整機
構を付加したものでは、常に良好な観察像を得ることが
できるとは限らないという問題点がある。
【0010】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、実像式のファイ
ンダ装置において視度調整機構を備えた場合にも、常に
良好な状態の観察像を観察することのできるファインダ
装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるファインダ装置は、観察像を結像
させる対物光学系と、この対物光学系により結像された
観察像を正立正像とするための反転光学系と、観察像を
観察するための接眼光学系とを有するファインダ装置に
おいて、観察像の観察視度を所定の範囲内で調整する視
度調整手段と、観察像の結像位置よりも上記対物光学系
の側に設けられる第1の光学部品と、観察像の結像位置
よりも上記接眼光学系の側に設けられる第2の光学部品
とを有し、上記接眼光学系の焦点距離をf(mm)と
し、観察像の結像位置から上記第1の光学部品までの距
離をD1(mm)とし、観察像の結像位置から上記第2
の光学部品までの距離をD2(mm)とし、上記視度調
整手段の視度マイナス側の調整量をX1(1/m)と
し、上記視度調整手段の視度プラス側の調整量をX2
(1/m)としたとき、 4+X1<1000×D1/f2 4+X2<1000×D2/f2 の各条件式のいずれをも満たすことを特徴とする。
【0012】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
るファインダ装置において、観察像を結像させる対物光
学系と、この対物光学系により結像された観察像を正立
正像とするための反転光学系と、観察像を観察するため
の接眼光学系とを有するファインダ装置において、観察
像の観察視度を所定の範囲内で調整する視度調整手段
と、観察像の結像位置よりも上記対物光学系の側に設け
られる光学部品とを有し、上記接眼光学系の焦点距離を
f(mm)とし、観察像の結像位置から上記光学部品ま
での距離をD(mm)とし、上記視度調整手段の視度マ
イナス側の調整量をX(1/m)としたとき、 4+X<1000×D/f2 の条件式を満たすことを特徴とする。
【0013】そして、第3の発明によるファインダ装置
は、観察像を結像させる対物光学系と、この対物光学系
により結像された観察像を正立正像とするための反転光
学系と、観察像を観察するための接眼光学系とを有する
ファインダ装置において、観察像の観察視度を所定の範
囲内で調整する視度調整手段と、観察像の結像位置より
も上記接眼光学系の側に設けられる光学部品とを有し、
上記接眼光学系の焦点距離をf(mm)とし、観察像の
結像位置から上記光学部品までの距離をD(mm)と
し、上記視度調整手段の視度プラス側の調整量をX(1
/m)としたとき、 4+X<1000×D/f2 の条件式を満たすことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。本発明のファインダ装置は、例えば
写真撮影等を行なうカメラ等に用いられるものであっ
て、写真撮影等を行なうに当たり所望の被写体像を含む
撮影範囲の視野を確認したり被写体の観察像等を確認す
るためのものである。以下に示す実施の形態では、本発
明のファインダ装置をカメラに適用した場合の例を示し
ている。
【0015】図1・図2・図3は、本発明の一実施形態
のファインダ装置が適用されたカメラを示し、図1は本
カメラの正面側の外観を示す斜視図であり、図2は本カ
メラの背面側の外観を示す斜視図である。また、図3は
本カメラの内部構成を示す要部ブロック構成図である。
【0016】本実施形態のカメラ1の本体及び各種の構
成部材は、前カバー1a及び後カバー1bと、前カバー
の前面に沿う方向、即ち撮影光学系21a(後述する)
の光軸に直交する方向に向けて摺動自在に配設されるバ
リア部材1c等によって形成される外装部材により覆わ
れている。
【0017】本カメラ1の外装部材の周面上には、各種
の操作部材等が配置され、また内部に配設される各種の
構成部材の一部が外部に露出するようにして所定の位置
に配置されている。例えば本カメラ1の上面部には、撮
影動作を開始する際に操作する操作部材であるレリーズ
ボタン32、撮影モード・内部時計の設定・ストロボ機
能に関する設定等の種々の設定操作等を行なうための操
作部材である複数のモード切換操作ボタン35a等の操
作部材、液晶表示装置(LCD)等からなり撮影モード
情報や日時情報・カメラの状態情報等を視覚的に視認し
得るように絵・文字等の所定の形態で表示する情報表示
部材36a等が配設されている。
【0018】本カメラ1の前面には、一方の上側縁部寄
りの所定の位置にストロボ発光部27(図3参照)の前
面を保護し、同発光部27からの閃光を本カメラ1の前
方の被写体を含む所定の範囲に照射させるストロボ発光
窓27aが配置されている。
【0019】また、カメラ1の前面の略中央部には、写
真撮影に寄与する被写体光束を透過させて本カメラ1の
内部に配置されるロール状のフイルム5(図3参照)の
露光面上に被写体像を結像させる撮影光学系21aがレ
ンズ鏡筒21bに保持されて配置されている。
【0020】撮影光学系21aの周縁部であって本カメ
ラ1の外装部材の上側縁部近傍の所定の位置には、測距
動作に寄与する測距装置の一部を構成する投光レンズ1
1及び受光レンズ12(測距装置の詳細な構成は後述す
る)と、本実施形態のファインダ装置の一部を構成する
対物光学系(本ファインダ装置におけるファインダ光学
系については後述する。図4等を参照)の前面を覆い保
護するファインダ窓41aと、ファインダ装置の内部に
対して自然光を採り入れる照明手段となる採光窓42等
が配設されている。さらに、本カメラ1の背面側におい
て一端側の上縁部寄りの所定の位置には、撮影光学系2
1aの変倍動作を行なうときに操作するズームレバー4
3等が配置されている。
【0021】そして、バリア部材1cは、前カバー1a
に対して図1に示す矢印X方向に摺動自在に配設されて
いる。つまり、バリア部材1cが所定の方向に移動する
ことで、本カメラ1の前面に配置される主要部材、例え
ば撮影光学系21a及びレンズ鏡筒21bやファインダ
窓41a・投光レンズ11及び受光レンズ12・採光窓
42等の前面がバリア部材1cにより覆われて保護され
る閉状態と、これらの部材の前面が外部に露出して写真
撮影動作を行ない得る開状態とに変化するようになって
いる。なお、図1に示す状態は、バリア部材1cの開状
態を表わしている。
【0022】また、本カメラ1の背面側には、本カメラ
1の内部にフイルムを装填するための開口部が設けられ
ており、この開口部を覆うように裏蓋1dが配設されて
いる。この裏蓋1dは、一端部が後カバー1bの端部に
おいて回動自在に軸支されることで開閉し得るようにな
っている。そして、裏蓋1dが閉状態にあるとき(図1
・図2に示す状態)には、所定のロック機構(図示せ
ず)によって、その状態が保持されるようになってお
り、これを解除して裏蓋1dを開状態にするための係止
解除部材1eが、本カメラ1の一方の側面に配置されて
いる。
【0023】本カメラ1の背面側の略中央部の上縁部近
傍には、ファインダ光学系の接眼光学系側のファインダ
接眼窓57aが配置されている。そして、このファイン
ダ接眼窓57aの内側の所定の位置に、後述する接眼光
学系の接眼レンズ57(図4参照)が配置されている。
【0024】ファインダ接眼窓57aの近傍における所
定の位置には、本ファインダ装置における観察視度を所
定の範囲内で調整するための視度調整手段の一部を構成
する操作部材である視度調整操作ダイヤル59が所定の
範囲で回動自在に配設されている。この視度調整操作ダ
イヤル59の外周部には、凸部59aが一体的に形成さ
れている。さらに、視度調整操作ダイヤル59の端面の
所定の位置、即ち凸部59aに対応する位置には、指標
63aが例えば刻印・塗装又はステッカー貼付等の所定
の手段によって設けられている。
【0025】そして、視度調整操作ダイヤル59の凸部
59a及び指標63aに対応する後カバー1bの所定の
位置には、本ファインダ装置における視度調整機構(図
13・図14・図15参照。詳細は後述する)によって
設定し得る観察視度に応じた複数の指標63bが例えば
刻印・塗装又はステッカー貼付等の所定の手段によって
配設されている。この指標63bは、例えば文字・絵・
記号等の手段によって表現されるものであって、この指
標63bを目視するのみによって、本ファインダ装置に
おいて設定し得る観察視度がいかなるものであるかを容
易に判別し得るようにしている。本実施形態において
は、具体的には、次のような指標63bを例示してい
る。
【0026】即ち、図2に示すように正視者に対応する
第1の位置を「Normal」等の英文字等で示す形態
(以下、この表示形態を[Normal]という)、遠
視者に対応する第2の位置を「眼鏡」を表わす絵に加え
て数字の「1」を併記した形態(以下、この表示形態を
[眼鏡1]という)、近視者に対応する第3の位置を
「眼鏡」を表わす絵に加えて数字の「2」を併記した形
態(以下、この表示形態を[眼鏡2]という)によっ
て、それぞれの位置が表示されている。
【0027】なお、裏蓋1dの一方の端部寄りの所定の
位置には、内部に装填したフイルム(パトローネ)を確
認し得るように設けられたフイルム確認窓1fが配設さ
れている。
【0028】一方、本カメラ1は、図3に示すように本
体内部に設けられる各種の構成部材及び各種の電気回路
等によって構成されている。本実施形態のカメラ1の本
体内部には、本カメラ1の全体的な制御を行なうための
制御手段でありCPU等によって形成される制御回路3
0が配設されており、この制御回路30には、各種の回
路等が直接的に又は間接的に各種の構成回路等を介して
電気的に接続されている。
【0029】即ち、制御回路30には、フイルム5が巻
回されて収納されているフイルムパトローネ3のDXコ
ード等から例えばフイルムISO感度等のフイルム情報
等を読み取るDXコード入力回路2と、パトローネ3よ
り送出されたフイルム5を給送するためにフイルム給送
モータ6を介してフイルム給送機構7を駆動制御するフ
イルム給送回路4と、このフイルム給送回路4によるフ
イルム給送動作中にフイルム5のパーフォレーション等
を検知して、その移動量を検知するフイルム給送状態検
知回路24と、撮影画面の略中央部に位置する主要被写
体9までの距離を測定する測距手段であり測距装置の一
部を構成する測距回路8と、被写体9を含む被写界輝度
等を測定する測光センサ15等によって形成されている
測光手段を構成する周囲光測定回路14と、露光用開口
部を開閉する絞り兼用シャッタ羽根からなるセクタシャ
ッタ17の開閉動作を行なわせる駆動機構であるプラン
ジャ18の駆動制御を行なうシャッタ制御回路16と、
セクタシャッタ17の位置を検知するセクタ位置検知ス
イッチ19と、測距回路8によって得られる被写体距離
情報等に基づいてレンズ鏡筒21bの内部に保持されて
いる撮影光学系21aのうち焦点調節レンズをフォーカ
ス駆動機構23を介して光軸方向に沿って移動させる駆
動モータ22を駆動制御するモータ駆動回路20と、焦
点調節レンズの基準位置からの移動状態を検知するレン
ズ移動状態検知回路25と、反射傘・キセノン(Xe)
管等によって形成されるストロボ発光部27を含むスト
ロボ装置の発光制御及び充電等を行なうストロボ回路2
6と、カメラ1の上面に配置されているレリーズボタン
32の操作状態、即ち第1段目のオン状態(半押し状
態)又は第2段目のオン状態(全押し状態)に応答する
第1(1st.)レリーズ検知スイッチ33及び第2
(2nd.)レリーズ検知スイッチ34と、複数のモー
ド切換操作ボタン35a(図1・図2参照)の操作に応
答しカメラ1の動作モードを設定するモード設定回路3
5と、情報表示部材36a(図1・図2参照)を駆動制
御する表示回路36と、ファインダ装置の視野範囲にお
ける表示(詳細は後述する)の制御を行なうファインダ
内表示回路37等がそれぞれ直接的に又は間接的に電気
的に接続されている。
【0030】DXコード入力回路2は、カメラ1の内部
にフイルムパトローネ3が装填された際に、同パトロー
ネ3の外周面上の所定の位置に例えば印刷等によって設
けられたDXコード等からフイルムISO感度等のフイ
ルム情報等を読み取るようになっている。
【0031】測距回路8は、上述したように測距装置の
一部を構成するものである。この測距装置は、投光手段
であり赤外線光束等を発光する発光手段である発光ダイ
オード(LED)等からなる投光素子10と、所定の方
向及び所定の時間で所望の被写体に向けて投光素子10
からの発光を照射する投光レンズ11と、投光素子10
から射出された光束が被写体9によって反射した反射信
号光を集光する受光レンズ12と、光量信号手段である
光検出素子(PSD)等からなる受光素子13と等によ
って構成されている。
【0032】なお、測距装置の動作を簡単に説明すると
次のようになる。即ち測距回路8は、上述の1st.レ
リーズ検知スイッチ33からのオン信号であって測距動
作の開始を指示する指示信号を制御回路30から受けて
投光素子10を発光駆動させ、同投光素子10からの赤
外線光束等を投光レンズ11を介して被写体9に向けて
投射する。その反射信号光は、受光レンズ12を介して
集光され、これを介して受光素子13によって受光され
る。その結果、測距回路8は、受光素子13による受光
位置に基づいて被写体9までの距離を演算し、所望の被
写体まで距離が算出されるのである。そして、ここで得
られた被写体距離情報等のデータ(デジタル値)は、制
御回路30に伝達されて、所定の自動焦点調節動作がな
されることになる。
【0033】シャッタ制御回路16は、上述したように
プランジャ18の駆動制御を行なってセクタシャッタ1
7の開閉動作を行なわせるための回路である。セクタシ
ャッタ17は、三角開口特性を有する絞り兼用シャッタ
となっている。
【0034】即ちセクタシャッタ17は、プランジャ1
8がシャッタ制御回路16によって駆動制御が行なわれ
る際に、プランジャ18からのオン信号によってセクタ
開口(露光用開口部)が徐々に開口される一方、同プラ
ンジャ18からのオフ信号によって同セクタ開口(露光
用開口部)は急速に閉状態とされるようになっている。
この場合において、セクタ開口(露光用開口部)の開口
動作の開始時期は、セクタ位置検知スイッチ19によっ
て検知されるようになっている。
【0035】モード設定回路35によって設定されるカ
メラの動作モードとしては、例えばストロボ撮影モード
がある。このストロボ撮影モードには、例えば被写体輝
度等の撮影条件によって自動的にストロボ光を発光させ
たりストロボ光の発光を禁止するオートストロボモード
やストロボ光の発光を被写体輝度等の撮影条件に関らず
強制的に禁止するストロボオフモード、日中の戸外等に
おいて例えば逆光条件や所望の被写体が日陰の中にある
等の撮影条件によって任意にストロボ光を発光させるた
めの日中シンクロモード等がある。また、カメラの動作
モードとしては、これに限らず、連続的な撮影動作を行
なわしめるためのフイルム給送動作モードや、所定時間
の経過後に自動的にレリーズ信号を発生させるセルフタ
イマーモード・インターバルタイマーモード等、さまざ
まなものが挙げられる。これらの動作モードの設定もモ
ード設定回路35等によって行ない得るようになってい
る。
【0036】次に、本実施形態のファインダ装置の詳細
な構成について、以下に説明する。図4・図5・図6・
図7・図8・図9・図10は、本実施形態のファインダ
装置の主な構成を示す図である。このうち図4・図5
は、本ファインダ装置におけるファインダ光学系を展開
して示す光学系展開図であり、ファインダ光学系に入射
する光束の経路を概念的に示している。
【0037】なお、図4において(A)はファインダ光
学系が広角側の最短焦点位置に設定されている状態を、
(B)はファインダ光学系が標準焦点位置に設定されて
いる状態を、(C)はファインダ光学系が望遠側の最長
焦点位置に設定されている状態をそれぞれ示している。
【0038】また、図5において(A)はファインダ光
学系における接眼光学系が正視者に対応する標準位置
(第1の位置)に設定されている状態を、(B)は同接
眼光学系が遠視者に対応する遠視位置(第2の位置)に
設定されている状態を、(C)は同接眼光学系が近視者
に対応する近視位置(第3の位置)に設定されている状
態をそれぞれ示している。
【0039】図6・図7・図8は、本ファインダ装置に
おける構成部材のうち主にファインダ光学系を構成する
部材を取り出して、その配置を示す部材配置図である。
このうち図6は斜視図を、図7は上面図を、図8は側面
図をそれぞれ示すものである。なお、図6・図7・図8
は、ファインダ光学系の構成を示すと共に、このファイ
ンダ光学系に入射した光束の光路を合わせて示す光路図
でもある。また、図4・図5・図7において符号Aは、
対物光学系による観察像の結像位置を示している。
【0040】そして、図9・図10は、本ファインダ装
置の構成部材の一部を取り出して示す要部斜視図であっ
て、図9は接眼光学系の近傍の構成を示し、図10はフ
ァインダ視野枠の近傍の構成を示している。
【0041】本実施形態のファインダ装置におけるファ
インダ光学系は、図4・図5に示すように複数の対物レ
ンズ群と反転光学系の一部とによって形成される対物光
学系と、反転光学系の他の一部と接眼レンズ57とによ
って形成される接眼光学系とによって構成されている。
【0042】対物レンズ群は、被写体からの光束を受け
て観察像を形成するためのものであって、複数の光学部
品(レンズ)によって構成されている。即ち、カメラ1
の本体の前面側の所定の位置に固設される第1レンズ5
1と、図4に示すように光軸方向に移動自在に設けら
れ、撮影光学系21aの変倍動作に連動して互いに所定
の位置に移動する第2レンズ52及び第3レンズ53と
によって形成される。
【0043】反転光学系は、対物レンズ群により形成さ
れる観察像を正立正像とするために設けられているもの
であって、3つのプリズムにより形成されている。即
ち、対物光学系の一部を構成する第1プリズム54及び
第2プリズム55と、接眼光学系の一部を構成する第3
プリズム56とによって形成される。このうち第1プリ
ズム54は、アルミ蒸着等により反射面が形成されてい
る第1反射面54a(第1の反射面;図8参照)を内部
に有して形成されている。また、第2プリズム55は二
つの全反射面からなる第2反射面55a(第2の反射
面;図7・図8参照)及び第3反射面55b(第3の反
射面;図7参照)を、第3プリズム56は一つの透過性
反射面56a(いわゆるハーフミラーからなる第4の反
射面;図7・図10参照)をそれぞれ内部に有して形成
されている。なお、第4の反射面である透過性反射面5
6aは、本ファインダ装置におけるファインダ光学系に
おける最終反射面となっている。
【0044】対物光学系は、上述の第1・第2・第3レ
ンズ51・52・53からなる対物レンズ群と、反転光
学系のうちの第1・第2プリズム54・55とによって
構成されている。
【0045】一方、接眼光学系は、反転光学系により正
立正像とされた観察像を観察するのに適する拡大像を形
成するために設けられているものであって、反転光学系
のうちの第3プリズム56と、接眼レンズ(いわゆるル
ーペ)57との各光学部品によって構成されている。
【0046】このうち接眼レンズ57は、図5に示すよ
うにファインダ光学系の光軸に沿う方向に段階的に移動
し得るように配置されている。つまり、この接眼レンズ
57は、図5(A)で示される正視者に対応する第1の
位置と、図5(B)で示される遠視者に対応する第2の
位置と、図5(C)で示される近視者に対応する第3の
位置の各位置に段階的に所定の手段、即ち後述する視度
補正機構によって移動するように構成されている(図1
3・図14・図15参照)。
【0047】なお、図4・図5に示すように第2プリズ
ム55(第1の光学部品)と第3プリズム56(第2の
光学部品)とは、両者の間に所定の間隔、即ち図4・図
5では符号D1及び符号D2で示す間隔を有するように
配置されている。
【0048】対物光学系によって形成される観察像は、
図4・図5の符号Aで示す位置において合焦した状態で
結像するように設定されている。したがって、以降の説
明においては、図4・図5における符号Aで示す位置を
結像位置というものとする。そして、各光学系を構成す
るそれぞれの光学部品(レンズ・プリズム等)は、図6
・図7・図8に示すようにそれぞれが配置されているの
である。
【0049】他方、本ファインダ装置には、観察像を形
成するための光学系のほかに、図6・図7・図8に示す
ように光束の進行方向を調整するための第4プリズム5
8が設けられている。この第4プリズム58は、上述の
第3プリズム56の透過性反射面56a(第4の反射
面)の設けられている面の外側の面に貼合されており、
これによって第3プリズム56と一体的に配設されてい
る。
【0050】この第4プリズム58の近傍には、所定の
位置に測光手段の一部を構成する測光センサ15と、フ
ァインダ視野の範囲内に所定の情報、即ちファインダ視
野情報を観察像に重畳させて観察し得るように表示する
ファインダ内表示手段であるファインダ内表示板60と
が配設されている。
【0051】測光センサ15は、第3プリズム56の透
過性反射面56aを透過して直進する光束の光路上、即
ち透過性反射面56aへの入射光軸の延長線上に、第4
プリズム58の集光レンズ58aに対して受光面が対向
するように所定の位置に配置されている。
【0052】ファインダ内表示板60は、第3プリズム
56の透過性反射面56aで反射した後、接眼レンズ5
7に向けて進む光束の光軸(光路)の延長線上、即ち透
過性反射面56a(第4の反射面)の反射光軸の延長線
上であって、第3プリズム56及び第4プリズム58を
挟んで接眼レンズ57が配置されている側とは反対側の
所定の位置、即ちカメラ1の前面よりの所定の位置に配
置されている。そして、このファインダ内表示板60の
配設される位置は、対物光学系によって形成される観察
像の結像位置に対して光学的に略等価の位置となるよう
に設定されている。
【0053】図11は、本ファインダ装置におけるファ
インダ内表示板のみを取り出して示す拡大図である。こ
のファインダ内表示板60は、所定の位置に所定の形態
の複数の光透過部(60a・60b・60c・60d)
を配設した薄板状の部材によって形成されている。これ
ら複数の光透過部は、それぞれが光拡散面により形成さ
れることが望ましい。光拡散面で形成することにより、
複数の光透過部を照明した光が拡散し、これによって表
示がより明瞭に観察され得るようになるのである。
【0054】この所定の形態の光透過部は、ファインダ
内に視覚的に視認し得る形態の表示を行なってファイン
ダ視野情報を所定の手段で表示させるべく、例えば図1
1に示すように文字・絵文字・記号等の所定の形態で板
状部材の一部を穿設して形成したものである。
【0055】図11において符号60aは、ストロボ装
置に関する情報を表わすための表示の例であり、符号6
0bは、撮影動作に関する情報を表わすための表示の例
であり、符号60cは、ファインダー視野の範囲に関す
る情報であってパララックス補正の指標を表わすため表
示の例である。そして符号60dは、ファインダ視野の
略中央部に位置し、測距動作や測光動作を行なう際の指
標ともなるターゲットマークを表わすファインダ内表示
の例である。光透過部の形態については、これらの表示
例に限らずこの他にも様々なものが考えられるのは当然
である。また、ファインダ内表示板60の光透過部以外
の部分(図11において符号60eで示す部分)は、光
束を透過させないように形成されている。この部分を光
不透過部60eというものとする。
【0056】図7・図8に示すように、このファインダ
内表示板60の前方、即ちカメラ1の前面側には、カメ
ラ本体の外部から自然光を採り入れることで、自然光に
よりファインダ内表示板60を照明するための照明手段
(第1の照明手段)であり磨りガラス等からなる採光窓
42が配設されている。この採光窓42の内面側、即ち
カメラ1の内部に向く面は、拡散面となるような処理が
施されている。
【0057】一方、第2プリズム55側から第3プリズ
ム56へと入射し、この第3プリズム56の透過性反射
面56aで反射せずにこれを透過して直進する光束が射
出する第4プリズム58の射出面58bにおける同光束
の光路上には、集光レンズ58aが一体的に配設されて
いる。この集光レンズ58aは、入射した光束を集光し
所定の方向、即ち測光センサ15の受光面に向けて射出
するように設定されている。
【0058】このように第4プリズム58は、第3プリ
ズム56の透過性反射面56aで反射せずに透過した光
束を測光センサ15の側へと導くと同時に、採光窓42
から入射してファインダ内表示板60を透過した光束で
あって第3プリズム56の透過性反射面56aを透過し
た光束を接眼レンズ57の側に向けて導く役目をしてい
るのである。したがって、このような役目をしている第
4プリズム58は、観察像等を観察するための機能には
直接寄与しているわけではない。このことから、図4・
図5に示すファインダ光学系の展開図においては、この
第4プリズム58の記載を省略しているわけである。
【0059】他方、図9に示すようにファインダ内表示
板60の前方、即ち採光窓42の配設されている側に
は、ファインダ内表示板60に対向する位置に同ファイ
ンダ内表示板60を電気的な発光素子により照明するた
めの第2の照明手段が配置されている。
【0060】この第2の照明手段は、所定のフレキシブ
ルプリント基板62と、このフレキシブルプリント基板
62に実装された電気的な発光素子である発光ダイオー
ド(以下、LEDという)62a・62b・62c及び
これらを制御するファインダ内表示回路37(図3参
照)等によって構成されているものである。
【0061】また第2の照明手段は、図10に示す視野
枠部材61によって支持されているのであるが、図9で
は図面の繁雑化を避け、フレキシブルプリント基板62
とファインダ内表示板60との位置関係を明確に示すた
めに視野枠部材61の図示を省略している(視野枠部材
61の詳細については図10参照)。
【0062】したがって、この場合においては、LED
62a・62b・62cが実装されたフレキシブルプリ
ント基板62が視野枠部材61によって所定の位置に配
置された状態では、LED62aの発光部がファインダ
内表示板60の光透過部60aに対向する位置に、LE
D62bの発光部がファインダ内表示板60の光透過部
60bに対向する位置に、LED62cの発光部がファ
インダ内表示板60の光透過部60cに対向する位置に
それぞれ配置されるようになっている。
【0063】そして、LED62a・62b・62c
は、撮影モードや撮影動作等のそれぞれ対応する条件に
よって点灯又は点滅されるように上述のファインダ内表
示回路37によって制御されている。したがって、これ
らのLED62a・62b・62cによってそれぞれ対
応する光透過部60a・60b・60cが所定の条件に
より照明されるようになっている。
【0064】上述したように本実施形態では、光透過部
60aをストロボ装置に関する情報を表わすためのファ
インダ内表示としている。したがって、これに対応する
LED62aは、次に示すようなときに点灯又は点滅制
御がなされることになる。例えば測光手段による測光動
作の結果、周囲環境が低輝度であると判断した場合に点
灯させたり、ストロボ発光を伴う撮影モード(ストロボ
強制発光モード等)に切り換えたとき等においてストロ
ボ装置の状態(チャージ状態等)を確認し、ストロボチ
ャージ中である場合には点滅させ、ストロボ装置の準備
が完了したときには点灯させる等の制御がなされる。こ
れにより、ストロボ発光動作を必要とするか否かを視覚
的に確認することができることになる。
【0065】また、光透過部60bは、撮影動作に関す
る情報を表わすためのファインダ内表示としているの
で、これに対応するLED62bは、例えばシャッター
レリーズ動作が正常に完了したと判断されたときに所定
時間だけ継続して点灯させたり、シャッターレリーズ動
作時に何らかの異常が検知された場合には点滅させる等
の制御がなされる。これによりレリーズ動作がなされた
か否かを視覚的に確認することができることになる。
【0066】そして、光透過部60cは、ファインダー
視野の範囲に関する情報であってパララックス補正の指
標を表わすためファインダ内表示としているので、これ
に対応するLED62cは、例えば測距手段による測距
動作の結果、所望の被写体までの距離が所定の距離より
も近いと判断された場合に等に点灯し、近接撮影時にお
けるパララックスを補正したファインダ視野枠を表示す
る制御がなされる。これにより近接撮影時に生じるパラ
ラックスを補正したファインダ視野の指標を視覚的に確
認することができるようになるのである。
【0067】また、フレキシブルプリント基板62は、
ファインダ内表示板60の前面側、つまり採光窓42の
配設されている側に配置されている。その形状は、ファ
インダ内表示板60の一部の領域、即ち所定の光透過部
(本実施形態では光透過部60d)に相当する領域が露
出した形状になっており、これ以外の光透過部(本実施
形態では光透過部60a・60b・60c)は、フレキ
シブルプリント基板62によって覆われるような形状と
なっている。即ち、このことは採光窓42から入射する
自然光束により光透過部60d以外の光透過部60a・
60b・60cが照明されることを防ぎ、遮光する役目
をしていることになる。したがって、採光窓42からの
入射光束は、ファインダ内表示板60の特定の光透過部
(60d)のみを照明し、フレキシブルプリント基板6
2は、他の光透過部(60a・60b・60c)を遮光
するような形状で形成されている。
【0068】なお、本実施形態においては、フレキシブ
ルプリント基板を用いているが、通常の硬質基板を用い
ても良いのは勿論である。また、これに加えてフレキシ
ブルプリント基板や硬質基板の表面に黒色塗装を施した
り、これらを黒い材料の素材を用いるようにすれば、そ
の遮光性を向上させることができることになる。
【0069】さらに、ファインダ内表示板60の前方
(採光窓42側)の所定の位置であって、ファインダ内
表示板60の光透過部60dを照明し得る位置には、上
述のLED62a・62b・62cと同様の電気的な発
光素子であるLED62dが配設されている。このLE
D62dは、上述のフレキシブルプリント基板62等に
実装されたファインダ内表示回路37に電気的に接続さ
れているのであるが、図9では図面の繁雑化を避けるた
めに配線等の図示を省略している。
【0070】このように、本ファインダ装置におけるフ
ァインダ内表示板60の光透過部60dは、採光窓42
から入射する自然光束によって常に照明される状態にあ
ると共に、所定の条件で点灯又は点滅されるLED62
dによって照明されるようになっている。
【0071】本実施形態では光透過部60dは、測距動
作や測光動作を行なう際の指標となるターゲットマーク
を表わすファインダ内表示としている。したがって、こ
れに対応するLED62dは、次に示すようなときに点
灯又は点滅制御がなされる。例えば、上述したようにL
ED62dが消灯しているときにも光透過部60dは、
自然光による照明によって常に表示されている状態にあ
る。この状態においては、光透過部60dによる表示
は、測距動作や測光動作の際の指標(ターゲットマー
ク)となる。そして、1st.レリーズ検知スイッチ3
3からの指示信号が発せられて測距手段による測距動作
が行なわれ、これが正常に終了すると共に、その測距結
果に基づいた所定の焦点調節動作が所定のレンズ駆動機
構等によって完了されたときには、ファインダ内表示回
路37は、LED62dを点灯する制御を行なう。これ
により、所望の被写体に対する焦点調節動作が完了した
ことが視覚的に確認することができるようになる。
【0072】図12は、本ファインダ装置における通常
の状態、つまり、LED62a・62b・62c・62
dのいずれをも消灯し自然光のみによってファインダ内
表示板60を照明している状態のファインダ視野70に
おける表示を示している。
【0073】この状態では、光透過部60a・60b・
60cに対応する表示70a・70b・70c(これら
は通常時には観察されない)は、いずれも表示されない
非表示状態にあり、光透過部60dは、これに対応する
表示70dのみが自然光束による照明によって表示され
ていることになる。。
【0074】ところで、上述のファインダ内表示板60
とフレキシブルプリント基板62とは、対物光学系によ
る観察像の結像位置の近傍にファインダ視野枠を形成す
るために設けられる視野枠部材61によって保持されて
いる。この視野枠部材61は、図10に示すように断面
が略L字形状からなる部材により形成されていて、一方
の腕部である一腕部61eは、第2プリズム55と第3
プリズム56との間に設けられる空間の結像位置の近傍
に配置されている。
【0075】視野枠部材61の一腕部61eは、第2プ
リズム55の射出面55kに対向する面の略中央部近傍
に略矩形状の開口、即ち視野枠開口61kが穿設されて
いて、第2プリズム55から第3プリズム56へ向かう
光束の光路を妨げないようにしている。これと共に、同
光束の第3プリズム56への入射範囲を規制して本ファ
インダ装置における視野枠の範囲を規定している。
【0076】また、一腕部61eの先端部近傍には、第
2プリズム55の射出面55kに対向する側の面に、同
射出面55kの後部側外側縁部の所定位置に植設された
2本の支持ピン55g・55hが嵌合する穴部61g及
び長穴部61hが設けられている。したがって、第2プ
リズム55の2本の支持ピン55g・55hが視野枠部
材61の穴部61g及び長穴部61hのそれぞれに嵌合
することによって、第2プリズム55が視野枠部材61
を支持し所定の位置に保持するようになっている。
【0077】一方、視野枠部材61の他方の腕部となる
他腕部61fは、ファインダ内表示板60を挟んで第4
プリズム58の入射面58cに対向する所定の位置に配
置されている。そして、上述したようにファインダ内表
示板60(ファインダ内表示手段)とフレキシブルプリ
ント基板62に実装されるLED62a・62b・62
c(第2の照明手段)とを本ファインダ装置の内部にお
ける所定の位置となるように位置決めすると共に、これ
らを保持する保持部となっている。
【0078】この場合において、視野枠部材61の他腕
部61fの上端部及び下端部の内側であって第4プリズ
ム58に対向する面の側の所定の位置には、互いに対向
するように溝部61m(図10では下端側が図示されて
いない)が設けられていて、この溝部61mにファイン
ダ内表示板60が設置されるようになっている。
【0079】なお、図10は、ファインダ内表示板60
が視野枠部材61から取り外された状態を示している。
この状態からファインダ内表示板60を視野枠部材61
の溝部61mに嵌合させて、さらにファインダ内表示板
60を図10に示す矢印X方向に摺動させることで、フ
ァインダ内表示板60は、視野枠部材61の所定の位置
に配置されることになる。
【0080】他方、上述のようにファインダ内表示板6
0が一体的に配設された状態における視野枠部材61の
他腕部61fにおいて、ファインダ内表示板60の光透
過部60a・60b・60c・60dにそれぞれ対向す
る位置には、切欠開口部61aa・61bb・61cc
・61ddが設けられている。また、このうち切欠開口
部61aa・61bb・61ccのそれぞれの近傍であ
って採光窓42に対向する側の面には、凹部61a・6
1b・61cが設けられている。
【0081】そして、視野枠部材61の他腕部61fの
採光窓42に対向する側の面にフレキシブルプリント基
板62が配置されるのであるが、この場合において、同
フレキシブルプリント基板62に実装されているLED
62a・62b・62cは、それぞれが凹部61a・6
1b・61cに配設される。また、このときLED62
a・62b・62cの各発光部は、それぞれ切欠開口部
61aa・61bb・61ccに対応する位置に配置さ
れる。これによりLED62a・62b・62cが凹部
61a・61b・61cによって保持されることで、フ
レキシブルプリント基板62が視野枠部材61に確実に
保持されることになる。これと同時に、LED62a・
62b・62cの各発光部は、それぞれが対応する切欠
開口部61aa・61bb・61ccからファインダ内
表示板60の側に露出されるように配置されることにな
る。ただし、LED62a・62b・62cの各発光部
は、視野枠部材61の厚さ方向の範囲内に収まるように
配置される。
【0082】したがって、ファインダ内表示板60の光
透過部60a・60b・60cは、それぞれに対応する
LED62a・62b・62cの各発光部のみによって
照明されるようになっている。なお、LED62a・6
2b・62cの各発光部は、上述したように視野枠部材
61の厚さ方向の範囲内に収まるように配置されること
から、各発光部からの照明光は、それぞれが対応すべき
光透過部60a・60b・60cのみを照明し、他の光
透過部に影響を及ぼさないようになっている。つまり、
各発光部からの照明光は、所定方向(の光透過部)のみ
を照明し他の方向への照明光は、視野枠部材61の壁面
によって遮光されるように構成されているのである。
【0083】また、採光窓42と視野枠部材61との間
の空間には、上述したようにLED62dが配設されて
いるが、このLED62dの配設位置は、視野枠部材6
1の他腕部61fの切欠開口部61ddに対向する位置
となっており、この切欠開口部61ddの後方には、フ
ァインダ内表示板60の光透過部60dが配置されるよ
うになっている。したがって、LED62dの発光部か
らの照明光は、切欠開口部61ddを通過して光透過部
60dを照明することができるようになっている。
【0084】そして、フレキシブルプリント基板62
は、視野枠部材61の採光窓42の配設されている側の
面に配置されるが、このときフレキシブルプリント基板
62及びLED62a・62b・62cによって切欠開
口部61aa・61bb・61ccが覆われるようにな
っている。これと共に、同基板62によって切欠開口部
61ddは、露出されるように所定の範囲の切欠開口6
2ddが設けられている。
【0085】これにより、採光窓42からカメラ本体内
に入射する自然光は、ファインダ内表示板60の光透過
部60a・60b・60cを照明することなく遮光され
ると共に、光透過部60dに対しては常に照明するよう
になっているのである。
【0086】なお、対物光学系により形成される観察像
の結像位置(図4・図5の符号Aで示す位置)は、次の
ようにして設定される。本実施形態のファインダ装置に
おいては、上述したように第2プリズム55(第1の光
学部品)は、観察像の結像位置Aよりも対物光学系の側
に配置され、第3プリズム56(第2の光学部品)は、
観察像の結像位置Aよりも接眼光学系の側に配置されて
いる。
【0087】この場合において、例えば接眼光学系の焦
点距離をf(mm)とし、第2プリズム55(第1の光
学部品)の射出面(55k;図10参照)と観察像の結
像位置Aとの間の距離をD1(mm)とし、第3プリズ
ム56(第2の光学部品)の入射面と観察像の結像位置
Aとの距離をD2(mm)とした場合(図4・図5参
照)、 D1>f2/250 かつ D2>f2/250 であることを満たすように結像位置Aが設定される。こ
れは、接眼レンズ57によって観察される観察像の結像
位置に対する第2プリズム55の射出面もしくは第3プ
リズム56の入射面の位置を示すものである。上述の条
件式によれば結像位置での観察視度に対し、第2プリズ
ム55の射出面・第3プリズム56の入射面の位置での
観察視度がそれぞれ4ディオプター(1/m)より大き
くなるように離して設定されることを表わす。即ち、観
察像の結像位置に対し、第2プリズム55・第3プリズ
ム56の結像位置側の表面を十分な距離だけ離すことに
より、第2プリズム55・第3プリズム56の表面等に
付着した塵埃等を観察されないようにするための条件を
設定しているのである。
【0088】つまり、人間の眼は、ある程度の視度の範
囲において、多少視度がずれていても物体の観察をする
ことは可能であるが、所定以上の視度をずらすことによ
って、第2プリズム55・第3プリズム56の表面に付
着した塵埃等が観察されないようにしているのである。
また、この視度のずれ量は、実際の使用上では、3〜4
ディオプター(1/m)程度離せば充分であるが、5〜
6ディオプター(1/m)程度離せばさらに効果的であ
る。
【0089】また、接眼光学系の焦点距離fは、通常の
場合には約20〜30mm程度としているが、これを約
10〜20mm程となるように、通常の場合よりも焦点
距離fを短くすれば、上述の距離D1・D2を小さく設
定することができるのである。したがって、これにより
ファインダ装置の小型化を図ると共に、接眼光学系によ
る拡大倍率を大きくすれば、対物光学系を大きくするこ
となくファインダ倍率を大きく設定することが可能とな
る。以上の点から本実施形態では、接眼光学系の焦点距
離を約15mmとしている。なお、接眼光学系の焦点距
離fが10mm程より短くなると結像位置と接眼レンズ
との間に反射面を配置することが困難となり好ましくな
い。
【0090】また、本実施形態においては、接眼光学系
の焦点距離を短くすることを可能にするために、反転光
学系の反射面を、観察像の結像位置に対して対物光学系
の側に三つの面(第1反射面54a・第2反射面55a
・第3反射面55b)を配置し、接眼光学系の側に一つ
の面(透過性反射面56a)を配置している。
【0091】さらに、上述したように、ファインダ内表
示板60は、観察像の結像位置と光学的に等価な位置に
配する必要があるが、このような反転光学系の構成と、
接眼光学系の焦点距離の工夫によって、接眼光学系とフ
ァインダ内表示板60を近接させて配置することがで
き、よって装置自体の小型化を図ることができるように
なるのである。
【0092】次に、本実施形態のファインダ装置におけ
る視度調整機構についての詳細を、以下に説明する。図
13・図14は、本実施形態のファインダ装置が適用さ
れたカメラの一部を示し、本ファインダ装置における視
度調整機構の構成を示す図である。即ち、図13は、本
ファインダ装置における視度調整機構の要部分解斜視図
であり、図14は、本ファインダ装置が適用されたカメ
ラにおいて視度調整機構の配置されている近傍の横断面
を示す要部断面図である。
【0093】本実施形態のファインダ装置における視度
調整機構は、所定の移動手段によってファインダ光学系
を構成する複数の光学部品のうち所定の光学部品である
接眼光学系の一部を構成する接眼レンズ57を所定の方
向、つまりファインダ光学系の光軸方向に所定の範囲で
段階的に移動させることによって、段階的な観察視度の
調整を行なうように構成されている。
【0094】即ち、本ファインダ装置における視度調整
機構は、図13に示すように接眼レンズ57の所定の位
置に当接するカム面67cを有するカム部材67と、こ
のカム部材67を回動させることによって接眼レンズ5
7を所定の方向に移動させ得る操作部材である視度調整
操作ダイヤル59と、この視度調整操作ダイヤル59が
回動操作されることによって接眼レンズ57が正視者に
対応する第1の位置(図5(A)参照)と遠視者に対応
する第2の位置(図5(B)参照)と近視者に対応する
第3の位置(図5(C)参照)との各位置に段階的に移
動されたときに、これらの第1の位置・第2の位置・第
3の位置の各位置に対応するそれぞれの位置に視度調整
操作ダイヤル59を係止して接眼レンズ57を所定の各
位置に位置決めし保持する係止部材であるクリック機構
等によって構成されている。
【0095】このクリック機構は、視度調整操作ダイヤ
ル59とカム部材67の回動に従動するように配設され
薄板状で弾性力を有するばね部材からなるクリックばね
66と、後カバー1bの内壁面の所定の位置に設けられ
クリックばね66の一端部に突設された突起部66bが
当接するクリックカム部65とによって構成されてい
る。
【0096】そして、これらの構成部材は、次のように
して組み立てられている。即ち視度調整操作ダイヤル5
9は、図13に示すように後カバー1bの所定の位置に
穿設され一部が扇形状部64aを有する貫通孔64を介
してカム部材67と連結されている。
【0097】一方、視度調整操作ダイヤル59には、軸
部59bが一体的に設けられている。この軸部59b
は、先端部59cの断面が略D字形状により形成されて
いると共に、基部近傍の外周面上の所定の位置には、視
度調整操作ダイヤル59の回動範囲を規制する凸部59
dが一体的に形成されている。そして、軸部59bの先
端部59cには、ねじ孔59eが設けられている。
【0098】したがって、視度調整操作ダイヤル59の
軸部59bは、後カバー1bの貫通孔64に挿入される
ことで取り付けられるが、このとき軸部59bの凸部5
9dが貫通孔64の扇形状部64aに係合されるように
なっている。これにより、視度調整操作ダイヤル59
は、所定の範囲、即ち扇形状部64aの範囲内でのみ回
動し得るようになっている。つまり、扇形状部64a
は、視度調整操作ダイヤル59の軸部59bの凸部59
dが当接することで、その回動を規制する規制部材の役
目をしているのである。
【0099】後カバー1bの背面側に装着された視度調
整操作ダイヤル59は、軸部59bが後カバー1bを貫
通して内部に突設される状態になる。この軸部59bに
は、さらにクリックばね66の基部に設けられる貫通孔
66aが貫通し、これを挟持するようにしてカム部材6
7が取り付けられることになる。
【0100】カム部材67の端面67aには、略D字形
状の貫通孔(図示せず)が設けられている。この貫通孔
は、視度調整操作ダイヤル59の軸部59bの先端部5
9cの形状と同様の形状となっており、同軸部59bの
先端部59cが係合されるようになっている。この状態
で、先端部59cのねじ孔59eにねじ68が螺合して
ねじ止めされるようになっている。これにより、視度調
整操作ダイヤル59とカム部材67とが一体的に形成さ
れ、視度調整操作ダイヤル59の回動操作に従動してカ
ム部材67も同方向に回動するようになっている。
【0101】さらにこのとき、視度調整操作ダイヤル5
9とカム部材67とに挟持されるクリックばね66は、
その基部がカム部材67に設けられる凹部67bに係合
するようになっている。これによってクリックばね66
も、視度調整操作ダイヤル59とカム部材67とに一体
的に形成され、視度調整操作ダイヤル59の回動操作に
従動して同方向に回動するようになっている。
【0102】また、このときクリックばね66の先端部
の突起部66bは、クリックカム部65に当接するよう
にして配置されることになる。図15は、クリックカム
部65とクリックばね66の突起部66bとが当接して
いる状態を拡大して示す要部拡大断面図である。
【0103】この場合において、クリックばね66が視
度調整操作ダイヤル59の回動操作に従動して同方向に
回動されると、クリックばね66の突起部66bは、ク
リックカム部65に当接しながらこれに沿って移動する
ことになる。そして、クリックばね66の突起部66b
は、クリックばね66の有するの弾性力の作用によって
クリックカム部65の谷部に当接した位置で、回動を係
止しその位置を保持し得るようになっている。
【0104】一方、図14に示すように接眼レンズ57
は、一方の側面部に支持腕57bが一体的に形成されて
いる。この支持腕57bは、ファインダ装置筐体69の
所定の位置に設けられた孔部69bより延出し、その先
端部が視度調整機構の近傍に配置されるような形状で形
成されている。
【0105】つまり、支持腕57bの先端部近傍には、
スリーブ57dが一体的に形成されており、このスリー
ブ57dの外側の一端部には、視度調整機構の一部を構
成するカム部材67のカム面67cに当接するカムフォ
ロワ部57cが形成されている。
【0106】スリーブ57dは、ファインダ装置筐体6
9の外壁面の所定の位置からカメラ1の背面側に向けて
突出するように植設されている軸部69aに摺動自在に
係合している。このとき、スリーブ57dとファインダ
装置筐体69との間には、伸張性の弾性部材であるばね
72が設けられている。このばね72は、スリーブ57
dに対して図14に示す矢印X方向への力量を常に付与
している。これによりスリーブ57dに一体的に形成さ
れているカムフォロワ部57cは、常にカム部材67の
カム面67cに当接するようになっている。
【0107】また、スリーブ57dは、上述したように
軸部69aに対して摺動自在に係合している。これによ
り接眼レンズ57は、ファインダ装置筐体69に対して
支持されると共に、同接眼レンズ57の光軸に沿う方向
への移動がガイドされている。
【0108】そして、接眼レンズ57の他方の側面部に
は、突状部57eが形成されている。この突状部57e
は、ファインダ装置筐体69の所定の位置に形成され、
接眼レンズ57の光軸に沿う方向に形成されている溝部
69cに係合されている。この溝部69cは、上述の孔
部69bに対抗する位置に形成されていて、この溝部6
9cと孔部69bとの間の空間に接眼レンズ57が配置
されるようになっている。
【0109】したがって、接眼レンズ57の両側端部
は、突状部57eと係合する溝部69cと、支持腕57
bのスリーブ57dが係合する軸部69aとによって支
持されていると共に、光軸に沿う方向に移動可能となっ
ている。
【0110】そして、カムフォロワ部57cがカム面6
7cに常に当接していることにより、接眼レンズ57
は、カム部材67に従動して光軸に沿う方向に移動する
ようになっている。
【0111】上述したように視度調整操作ダイヤル59
及びカム部材67等は、視度調整操作ダイヤル59の回
動操作によって一体的に回動し得るように構成されてい
る。また、視度調整操作ダイヤル59の回動操作に従動
してカム部材67等が同様に回動するようになってい
る。これによりカム部材67のカム面67cに当接する
カムフォロワ部57cを介して接眼レンズ57が所定の
方向、即ち光軸方向に移動するようになっているのであ
る。このようにして、視度調整操作ダイヤル59及びカ
ム部材67とによって接眼レンズ57の移動手段が構成
され、本ファインダ装置の視度調整機構が構成されてい
る。
【0112】視度調整操作ダイヤル59は、所定の範囲
内を回動させることで接眼レンズ57をファインダ光学
系の光軸に沿う方向へと移動させ得るようになってい
る。このときクリック機構の作用によって接眼レンズ5
7は、上述の第1の位置・第2の位置・第3の位置の各
位置に段階的に設定されるようになっている。なお、図
14において実線で示す接眼レンズ57の位置は、正視
者に対応する標準位置としての第1の位置を示し、点線
で示す接眼レンズ57の位置は、遠視者に対応する位置
としての第2の位置を示し、一点鎖線で示す接眼レンズ
57の位置は、近視者に対応する位置としての第3の位
置を示している。
【0113】そして、カム部材67のカム面67cの形
状は、上述の第1の位置・第2の位置・第3の位置の各
位置が、所定の範囲で維持されるように形成されてい
る。
【0114】ところで、後述するように視度調整操作ダ
イヤル59の凸部59a及び指標63aと後カバー1b
の指標63bのいずれかに合致したときに所望の観察視
度となるようにする場合、視度調整操作ダイヤル59及
びカム部材67の回転位置と指標63bの位置とを精密
に合わせる必要があり、各々の部品精度や組み付け精度
を高めなければならず、製造上不都合を生じる。
【0115】そこで、本実施形態のファインダ装置の視
度調整機構においては、クリックカム部65の谷部にク
リックばね66の突起部66bが当接したときに設定さ
れる接眼レンズ57の各位置に対応する視度が所定の範
囲で変位しないようになっている。したがって、凸部5
9a及び指標63aと後カバー1bの指標63bのいず
れかと合致させた場合に、カム部材67の回転位置が若
干ずれていたとしても、接眼レンズ57の位置は、所定
の第1の位置・第2の位置・第3の位置を取り得る。
【0116】つまり、本実施形態のファインダ装置の視
度調整機構においては、視度調整操作ダイヤル59の操
作によってなされる観察視度の変位を図16に示される
ようにカム部材67のカム面67cのカム形状によって
設定している。
【0117】図16は、本実施形態のファインダ装置の
視度調整機構における観察視度の変位を示す図である。
この図16に示すように接眼レンズ57の正視者に対応
する第1の位置においては、符号Bで示す所定の範囲で
観察視度が維持されるようになっており、その後、視度
調整操作ダイヤル59の操作によって徐々に観察視度が
変位して、遠視者に対応する第2の位置に対応する観察
視度が設定される。このとき、クリックカム部65の谷
部にクリックばね66の突起部66bが当接する以前
に、第2の位置に対応する観察視度が設定されるように
なっており、符号Cで示す所定の範囲でその観察視度が
維持される。
【0118】そして、視度調整操作ダイヤル59を操作
すると観察視度は同様に徐々に変位して、近視者に対応
する第3の位置に対応する観察視度が設定される。この
ときにも同様に、クリックカム部65の谷部にクリック
ばね66の突起部66bが当接する以前に、第3の位置
に対応する観察視度が設定されるようになっており、符
号Dで示す所定の範囲でその観察視度が維持されるよう
になっている。
【0119】さらに、本実施形態のファインダ装置が適
用されるカメラ1では、上述のようにして接眼レンズ5
7が所定の第1の位置・第2の位置・第3の位置に設定
されたときに、その旨を示す表示手段が設けられてい
る。この表示手段は、後カバー1bに設けられ上述の各
位置に対応する指標63bと視度調整操作ダイヤル59
に形成される凸部59a及び指標63aによって構成さ
れるものである。つまり、視度調整操作ダイヤル59の
凸部59a及び指標63aを後カバー1bの指標63b
のいずれかに合致させることで、接眼レンズ57は、所
定の第1の位置・第2の位置・第3の位置のいずれかの
位置に設定されるようになっているのである。
【0120】なお、本実施形態のファインダ装置におけ
る視度調整機構においては、接眼レンズ57の正視者に
対応する第1の位置の観察視度(図16の符号B)に対
応する視度調整操作ダイヤル59の位置は、図2に示す
[Normal]の位置となるようにしている。この位
置は、視度調整操作ダイヤル59の回動し得る範囲内の
一方の端部となっている。
【0121】また、遠視者に対応する第2の位置の観察
視度(図16の符号C)に対応する視度調整操作ダイヤ
ル59の位置は、図2に示す[眼鏡1]の位置となるよ
うにしている。
【0122】そして、近視者に対応する第3の位置の観
察視度(図16の符号D)に対応する視度調整操作ダイ
ヤル59の位置は、図2に示す[眼鏡2]の位置となる
ようにしている。この位置は、視度調整操作ダイヤル5
9の回動し得る範囲内の他方の端部となっている。
【0123】このように本実施形態のファインダ装置で
は、接眼レンズ57をファインダ光学系の光軸に沿う方
向に移動させて観察視度を変位させる視度調整機構を備
えて構成している。したがって、対物光学系により形成
される観察像の結像位置(図4・図5の符号Aで示す位
置)と第2プリズム55・第3プリズム56のそれぞれ
との各間隔(距離)は、視度調整機構によって接眼レン
ズ57を移動させた場合にも少なくとも常に4ディオプ
ター(1/m)より大きくなるように設定している。
【0124】つまり、本実施形態のファインダ装置で
は、対物光学系により形成される観察像の結像位置(図
5の符号Aで示す位置)は、接眼光学系の焦点距離をf
(mm)、観察像の結像位置から第2プリズム55(第
1の光学部品)までの距離をD1(mm;図5参照)、
観察像の結像位置から第3プリズム56(第2の光学部
品)までの距離をD2(mm;図5参照)、視度調整操
作ダイヤル59及びカム部材67からなる視度調整手段
の視度マイナス側の調整量をX1(1/m;図5参
照)、同視度調整手段の視度プラス側の調整量をX2
(1/m;図5参照)、としたとき、 4+X1<1000×D1/f2 4+X2<1000×D2/f2 の各条件式のいずれをも満たすように設定されている。
【0125】このように構成された本実施形態のファイ
ンダ装置の作用について、以下に説明する。まず、第1
レンズ51から入射した被写体からの光束は、第2レン
ズ52・第3レンズ53を経て第1プリズム54に入射
し、この第1プリズムの第1反射面54aで反射する。
これにより同光束の光路は、角度略90度折り曲げられ
て図6において上方に向かい、第2プリズム55へと入
射する。
【0126】第2プリズム55へと入射した光束は、こ
の第2プリズム55の第2反射面55a及び第3反射面
55bにおいてそれぞれ反射することで、その光路がそ
れぞれ変更させられて第2プリズム55の射出面55k
(図10参照)から射出し、視野枠部材61の視野枠開
口61kを通過することによって所定の範囲に制限され
た後、同光束は第3プリズム56に入射する。
【0127】第3プリズム56に入射した光束の一部
は、第3プリズム56の透過性反射面56aにより反射
して、その光路が角度略90度折り曲げられて接眼レン
ズ57の側に導かれる。したがって、接眼レンズ57に
よる観察像の観察をなし得る状態となる。
【0128】第3プリズム56に入射した光束の他の一
部は、第3プリズム56の透過性反射面56aを透過し
た後、集光レンズ58aを介して測光センサ15へと導
かれる。これにより所定の測光動作をなし得る状態とな
る。
【0129】また、上述の第1レンズ51からの入射光
束とは別に、採光窓42からも自然光束が本ファインダ
装置の内部に入射する。この光束は、図7・図8に示す
ようにファインダ内表示板60を透過した後、第4プリ
ズム58へと入射し、第3プリズム56の透過性反射面
56aを透過した後、さらに直進して接眼レンズ57へ
と導かれる。したがって、接眼レンズ57では、上述の
ように第1プリズム54からの入射光束により形成され
る観察像に、採光窓42からの入射光束により形成され
るファインダ内表示板60の表示、即ち光透過部60d
によって表わされる形態の表示(ターゲットマーク等)
が重畳したファインダ像が観察されることになる。
【0130】また、カメラ1の動作情況に応じて複数の
LED62a・62b・62c・62dの点灯又は点滅
制御がなされた場合には、各LED62a・62b・6
2c・62dのそれぞれに対応する表示、即ち光透過部
60a・60b・60c・62dによって表わされる形
態の表示がなされることになる。
【0131】一方、本ファインダ装置における視度調整
機構の作用は、次のようになる。まず、接眼レンズ57
が第1の位置に設定されている場合、即ち視度調整操作
ダイヤル59の凸部59a及び指標63aが後カバー1
bの指標63bのうち[Normal]の位置に設定さ
れている状態においては、観察視度は正視者に対応する
状態となっている。このとき、クリックばね66の突起
部66bは、図15に示す[標準位置]に配置されてい
る。
【0132】この状態において、本カメラ1の使用者
は、視度調整操作ダイヤル59をカメラ1の背面側から
見て時計方向に回動させる。すると、この視度調整操作
ダイヤル59の回動に従動してカム部材67及びクリッ
クばね66が同方向へと回動を開始する。
【0133】このときクリックばね66の突起部66b
は、自身の弾性力に抗してクリックカム部65の谷部か
ら山部へ向けて移動されることになる。これと同時に、
カム部材67は、カムフォロワ部57cの設定により接
眼レンズ57を支持腕57bを介して図14の点線で示
す位置へと移動させる。そして、視度調整操作ダイヤル
59の凸部59a及び指標63aが後カバー1bの指標
63bのうち[眼鏡1]の位置に設定されたときに、使
用者が視度調整操作ダイヤル59を回動させる力量を開
放すると、クリックばね66の突起部66bは、図15
に示す[遠視位置]に配置され、クリック機構の作用に
よってこの位置が維持される。このとき、接眼レンズ5
9は遠視者に対応する観察視度となる第2の位置に移動
されており、接眼レンズ59の位置も、この位置に保持
される。
【0134】この状態において、さらに使用者が視度調
整操作ダイヤル59をカメラ1の背面側から見て時計方
向に回動させると、この視度調整操作ダイヤル59によ
る回動操作に従動してカム部材67及びクリックばね6
6が同方向へ回動する。そして、[第2の位置]から
[第3の位置]へと変位する。
【0135】このようにして、[Normal]の位置
から遠視者に対応する[第2の位置]と、遠視者に対応
する[第2の位置]から近視者に対応する[第3の位
置]へと段階的に観察視度が変位する。
【0136】以上説明したように上記一実施形態によれ
ば、視野枠を規定する部材である視野枠部材61を断面
が略L字形状に形成し、一腕部61eに視野枠開口を設
けると共に、他腕部61fには、視野情報を表示する手
段であるファインダ内表示板60を保持するための保持
部を一体的に形成したので、部品点数を増やすことなく
視野枠部材61とファインダ内表示板60との位置関係
を正確に設定することが容易にできると共に、装置の大
型化を抑止し、さらに製造コストの低減化に寄与するこ
とが容易にできる。
【0137】また、結像位置と第2プリズム55の射出
面55k及び第3プリズム56の入射面とのそれぞれの
間隔を所定の距離だけ離すように構成したので、実像式
のファインダ装置において視度調整機構を備えながら
も、常に良好な観察像を観察することができる。
【0138】なお、上述の一実施形態においては、視度
調整操作ダイヤル59の回動操作によって調整し得る観
察視度を、正視者に対応する第1の位置、遠視者に対応
する第2の位置、近視者に対応する第3の位置の順で段
階的に変位するように構成している。しかし、これに限
らず、例えば正視者に対応する第1の位置から観察視度
のマイナス方向へと変位させて近視者に対応する位置
(この場合はこれを第2の位置とする)、次いで観察視
度のプラス方向に変位させて遠視者に対応する位置(こ
れを第3の位置)となるように変位の方向を異なるよう
に設定してもよい。この場合には、カム部材67のカム
面67cのカム形状を適宜変更するのみでさまざまな変
位の形態に対応することが容易にできる。
【0139】[付記]上記発明の実施形態により、以下
のような構成の発明を得ることができる。
【0140】(1) 観察像を結像させる対物光学系
と、この対物光学系により結像された観察像を正立正像
とするための反転光学系と、観察像を観察するための接
眼光学系とを有するファインダ装置において、観察像の
所定の範囲内で上記接眼光学系を光軸方向に移動させる
ことにより観察視度を調整する視度調整手段と、観察像
の結像位置よりも上記対物光学系の側に設けられる第1
の光学部品と、観察像の結像位置よりも上記接眼光学系
の側に設けられる第2の光学部品と、を有し、上記接眼
光学系の焦点距離をf(mm)とし、観察像の結像位置
から上記第1の光学部品までの距離をD1(mm)と
し、観察像の結像位置から上記第2の光学部品までの距
離をD2(mm)とし、上記視度調整手段の視度マイナ
ス側の調整量をX1(mm)とし、上記視度調整手段の
視度プラス側の調整量をX2(mm)としたとき、 4<1000×(D1−X1)/f2 4<1000×(D2−X2)/f2 の各条件式のいずれをも満たすファインダ装置。
【0141】(2) 付記(1)に記載のファインダ装
置において、上記第1の光学部品及び上記第2の光学部
品は、上記反転光学系を形成するプリズムからなる光学
部品である。
【0142】(3) 付記(1)に記載のファインダ装
置において、上記第2の光学部品は、コンデンサレンズ
である。
【0143】(4) 観察像を結像させる対物光学系
と、この対物光学系により結像された観察像を正立正像
とするための反転光学系と、観察像を観察するための接
眼光学系とを有するファインダ装置において、観察像の
観察視度を所定の範囲内で調整する視度調整手段と、観
察像の結像位置よりも上記対物光学系の側に設けられる
第1の光学部品と、観察像の結像位置よりも上記接眼光
学系の側に設けられる第2の光学部品と、を有し、上記
接眼光学系の焦点距離をf(mm)とし、観察像の結像
位置から上記第1の光学部品までの距離をD1(mm)
とし、観察像の結像位置から上記第2の光学部品までの
距離をD2(mm)とし、上記視度調整手段の視度マイ
ナス側の調整量をX1(1/m)とし、上記視度調整手
段の視度プラス側の調整量をX2(1/m)としたと
き、 4+X1+X2<1000×D1/f2 4+X1+X2<1000×D2/f2 の各条件式のいずれをも満たすファインダ装置。
【0144】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、実像
式のファインダ装置において視度調整機構を備えた場合
にも、常に良好な状態の観察像を観察し得るファインダ
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のファインダ装置が適用さ
れたカメラの正面側の外観を示す斜視図。
【図2】図1のカメラの背面側の外観を示す斜視図。
【図3】図1のカメラの内部構成を示す要部ブロック構
成図。
【図4】本発明の一実施形態のファインダ装置の主な構
成を示す図であって、本ファインダ装置におけるファイ
ンダ光学系を展開して示す光学系展開図であって、所定
の焦点位置における対物光学系の配置を示す図。
【図5】本発明の一実施形態のファインダ装置の主な構
成を示す図であって、本ファインダ装置におけるファイ
ンダ光学系を展開して示す光学系展開図であって、所定
の視度位置における接眼光学系の配置を示す図。
【図6】図4のファインダ装置における構成部材のうち
主にファインダ光学系を構成する部材を取り出して部材
の配置を示す斜視図及び光路図。
【図7】図4のファインダ装置における構成部材のうち
主にファインダ光学系を構成する部材を取り出して部材
の配置を示す上面図及び光路図。
【図8】図4のファインダ装置における構成部材のうち
主にファインダ光学系を構成する部材を取り出して部材
の配置を示す側面図及び光路図。
【図9】図4のファインダ装置の構成部材のうち接眼光
学系の近傍を取り出して示す要部斜視図。
【図10】図4のファインダ装置の構成部材のうちファ
インダ視野枠の近傍の構成を取り出して示す要部斜視
図。
【図11】図4のファインダ装置におけるファインダ内
表示板のみを取り出して示す拡大図。
【図12】図4のファインダ装置における通常の状態で
あって、発光素子のいずれをも消灯した状態とし、自然
光のみによってファインダ内表示板を照明している状態
の例を示す図。
【図13】図4のファインダ装置の適用されたカメラに
おいて視度調整機構の構成を示す要部分解斜視図。
【図14】図4のファインダ装置の適用されたカメラに
おいて、視度調整機構の配置されている近傍の横断面を
示す要部断面図。
【図15】図13の視度調整機構のクリックカム部とク
リックばねの突起部とが当接している状態を拡大して示
す要部拡大断面図。
【図16】図13の視度調整機構における観察視度の変
位を示す図。
【符号の説明】
1……カメラ 14……周囲光測定回路(測光手段) 15……測光センサ(測光手段) 21a……撮影光学系 21b……レンズ鏡筒 30……制御回路(制御手段) 32……レリーズボタン 37……ファインダ内表示回路(ファインダ内表示手
段) 41a……ファインダ窓 42……採光窓(照明手段;第1の照明手段) 51……第1レンズ(対物光学系) 52……第2レンズ(対物光学系) 53……第3レンズ(対物光学系) 54……第1プリズム(対物光学系・反転光学系) 54a……第1反射面(第1の反射面) 55……第2プリズム(対物光学系・反転光学系;第1
の光学部品) 55a……第2反射面(第2の反射面) 55b……第3反射面(第3の反射面) 55g・55h……支持ピン 56……第3プリズム(反転光学系・接眼光学系;第2
の光学部品) 56a……透過性反射面(第4の反射面、最終反射面) 57……接眼レンズ(接眼光学系) 57a……ファインダ接眼窓 57b……支持腕 57b……腕部 57c……カムフォロワ部 57d……スリーブ 57e……突状部 58……第4プリズム 58a……集光レンズ 59……視度調整操作ダイヤル(視度調整手段、移動手
段) 60……ファインダ内表示板(ファインダ内表示手段) 60a・60b・60c・60d……光透過部 60e……光不透過部 61……視野枠部材 61a・61b・61c……凹部 61aa・61bb・61cc・61dd……切欠開口
部 61e……一腕部 61f……他腕部(保持部) 61k……視野枠開口 62……フレキシブルプリント基板(第2の照明手段) 62a・62b・62c……LED(発光ダイオード;
発光素子:第2の照明手段) 62d……LED(発光ダイオード;発光素子) 63a……指標(視度調整操作ダイヤル側;表示手段) 63b……指標(後カバー側;表示手段) 64……貫通孔 64a……扇形状部((回動)規制部材) 65……クリックカム部(視度調整手段、クリック機
構) 66……クリックばね(視度調整手段、クリック機構) 66b……突起部(視度調整手段、クリック機構) 67……カム部材(視度調整手段、移動手段) 67c……カム面(カム部材;視度調整手段、移動手
段) A……観察像の結像位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 真也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 加藤 茂 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H018 AA02 BB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察像を結像させる対物光学系と、こ
    の対物光学系により結像された観察像を正立正像とする
    ための反転光学系と、観察像を観察するための接眼光学
    系とを有するファインダ装置において、 観察像の観察視度を所定の範囲内で調整する視度調整手
    段と、 観察像の結像位置よりも上記対物光学系の側に設けられ
    る第1の光学部品と、 観察像の結像位置よりも上記接眼光学系の側に設けられ
    る第2の光学部品と、 を有し、 上記接眼光学系の焦点距離をf(mm)とし、 観察像の結像位置から上記第1の光学部品までの距離を
    D1(mm)とし、 観察像の結像位置から上記第2の光学部品までの距離を
    D2(mm)とし、 上記視度調整手段の視度マイナス側の調整量をX1(1
    /m)とし、 上記視度調整手段の視度プラス側の調整量をX2(1/
    m)としたとき、 4+X1<1000×D1/f2 4+X2<1000×D2/f2 の各条件式のいずれをも満たすことを特徴とするファイ
    ンダ装置。
  2. 【請求項2】 観察像を結像させる対物光学系と、こ
    の対物光学系により結像された観察像を正立正像とする
    ための反転光学系と、観察像を観察するための接眼光学
    系とを有するファインダ装置において、 観察像の観察視度を所定の範囲内で調整する視度調整手
    段と、 観察像の結像位置よりも上記対物光学系の側に設けられ
    る光学部品と、 を有し、 上記接眼光学系の焦点距離をf(mm)とし、 観察像の結像位置から上記光学部品までの距離をD(m
    m)とし、 上記視度調整手段の視度マイナス側の調整量をX(1/
    m)としたとき、 4+X<1000×D/f2 の条件式を満たすことを特徴とするファインダ装置。
  3. 【請求項3】 観察像を結像させる対物光学系と、こ
    の対物光学系により結像された観察像を正立正像とする
    ための反転光学系と、観察像を観察するための接眼光学
    系とを有するファインダ装置において、 観察像の観察視度を所定の範囲内で調整する視度調整手
    段と、 観察像の結像位置よりも上記接眼光学系の側に設けられ
    る光学部品と、 を有し、 上記接眼光学系の焦点距離をf(mm)とし、 観察像の結像位置から上記光学部品までの距離をD(m
    m)とし、 上記視度調整手段の視度プラス側の調整量をX(1/
    m)としたとき、 4+X<1000×D/f2 の条件式を満たすことを特徴とするファインダ装置。
JP35950399A 1999-12-17 1999-12-17 ファインダ装置 Withdrawn JP2001174879A (ja)

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