JP2002055381A - ファインダ装置 - Google Patents

ファインダ装置

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JP2002055381A
JP2002055381A JP2000238989A JP2000238989A JP2002055381A JP 2002055381 A JP2002055381 A JP 2002055381A JP 2000238989 A JP2000238989 A JP 2000238989A JP 2000238989 A JP2000238989 A JP 2000238989A JP 2002055381 A JP2002055381 A JP 2002055381A
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Masami Takase
正美 高瀬
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ファインダ観察像と視野枠とファインダ視野の
内部に表示されるファインダ内情報等のいずれをも常に
良好な状態で観察し得るファインダ装置を提供する。 【解決手段】対物光学系と、対物光学系により結像され
る光学像を正立正像とするための反転光学系と、光学像
を拡大して観察するための接眼光学系とからなるファイ
ンダ光学系を有するファインダ装置において、光学像の
略結像位置に配置されファインダ装置の視野を規定する
視野枠部材61と、反転光学系の少なくとも一部を形成
する光透過性反射面56aと、光透過性反射面を介して
光学像に重畳させて観察し得るように複数の表示部60
a〜60dを備えた平板状の表示板60と、複数の表示
部のそれぞれが略一定の観察視度で観察し得るように表
示板を屈曲させた状態で保持する保持部材61の保持部
61mとを具備して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファインダ装
置、詳しくは写真撮影等を行なうカメラ等において、所
望の被写体像を含む視野範囲を確認し観察するファイン
ダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、視野枠等を示す光像枠と被写
体像を含むファインダ観察像とを重畳させて観察し得る
ようにしたいわゆる採光式ブライトフレームを有する虚
像式ファインダ装置については、種々の提案がなされて
いる。
【0003】このような虚像式ファインダ装置等におい
て、光像枠を同一の平面上に配置するように形成した場
合には、これを観察するファインダ光学系が有する光学
的な諸収差等によって、視野の中央部の視度と周辺部の
視度との間に視度差が生じ、視野枠等が観察し難いもの
になってしまうことがあるという問題点があった。
【0004】そこで、この点を考慮して、例えば特開平
5−100287号公報等によって開示されているファ
インダ装置は、視野中心部と視野周辺部とが光像枠表示
用の光学系の光軸方向にずれた位置となるような形状の
光像枠を用いることによって、視野中心部と視野周辺部
との間の視度差により生じる不具合を解決しようという
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
5−100287号公報によって開示されている手段で
は、光像枠上に視野枠を形成するようにしているので、
光像枠全体を特殊な形状により形成する必要がある。即
ち、光像枠を三次元的な立体形状とする必要があり、そ
の加工の難易度が増し、製造コストの増大を招いてしま
うという問題点がある。
【0006】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、ファインダ観察
像と視野枠とファインダ視野の内部に表示されるファイ
ンダ内情報等のいずれもが常に良好な状態で観察するこ
とができるファインダ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるファインダ装置は、対物光学系
と、当該対物光学系により結像される光学像を正立正像
とするための反転光学系と、上記光学像を拡大して観察
するための接眼光学系とからなるファインダ光学系を有
するファインダ装置において、上記光学像の略結像位置
に配置され、当該ファインダ装置の視野を規定する視野
枠部材と、上記反転光学系の少なくとも一部を形成する
光透過性反射面と、この光透過性反射面を介して上記光
学像に重畳させて観察し得るように複数の表示部を備え
た平板状の表示板と、上記複数の表示部のそれぞれが略
一定の観察視度で観察し得るように上記表示板を屈曲さ
せた状態で保持する保持部材とを具備したことを特徴と
する。
【0008】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
るファインダ装置において、上記表示板は、円弧状に屈
曲されると共に、少なくとも第1の位置に配置される第
1の表示部と、この第1の位置とは異なる第2の位置に
配置される第2の表示部と、これら第1の位置及び第2
の位置とは異なる第3の位置に配置される第3の表示部
とを有し、上記第1・第2・第3の表示部のそれぞれが
略一定の観察視度で観察し得ることを特徴とする。
【0009】そして、第3の発明は、上記第1の発明に
よるファインダ装置において、上記表示板は、少なくと
も第1の位置に配置される第1の表示部と、この第1の
位置とは異なる第2の位置に配置される第2の表示部
と、これら第1の位置及び第2の位置とは異なる第3の
位置に配置される第3の表示部とを有し、上記第1の位
置・第2の位置・第3の位置の光軸からの位置における
ファインダ光学系の収差補正量に応じて上記表示板の表
面が上記光軸に垂直となる仮想軸に対して略平行を保持
しながら屈曲されるようになされたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。本発明のファインダ装置は、例えば
写真撮影等を行なうカメラ等に用いられるものであっ
て、写真撮影等を行なうに当たり所望の撮影範囲の視野
の範囲を確認したり被写体の観察像等を確認するための
ものである。以下に示す実施の形態では、本発明のファ
インダ装置をカメラに適用した場合の例を示している。
【0011】図1・図2は、本発明の一実施形態のファ
インダ装置が適用されたカメラを示し、図1は本カメラ
の外観を示す斜視図であり、図2は本カメラの内部構成
を示す要部ブロック構成図である。
【0012】本実施形態のカメラ1の本体及び各種の構
成部材は、前カバー1a及び後カバー1bと、前カバー
1aの前面に摺動自在に配設されるバリア部材1cとに
よって形成される外装部材により覆われている。
【0013】本カメラ1の外装部材の周面上には、各種
の操作部材等が配置され、また内部に配設される各種の
構成部材の一部が外部に露出するようにして所定の位置
に配置されている。例えば本カメラ1の上面部には、撮
影動作を開始する際に操作する操作部材であるレリーズ
ボタン32や撮影モードや内部時計の設定・ストロボ機
能に関する設定等、種々の設定操作等を行なうための操
作部材である複数のモード切換操作ボタン35a等の操
作部材や、液晶表示装置(LCD)等からなり撮影モー
ド情報や日時情報・カメラの状態情報等を視覚的に視認
し得るように絵・文字等の所定の形態で表示する情報表
示部材36a等が配設されている。
【0014】本カメラ1の前面には、一方の上側縁部寄
りの所定の位置にストロボ発光部27(図2参照)の前
面を保護し、同発光部27からの閃光を本カメラ1の前
方の被写体を含む所定の範囲に照射させるストロボ発光
窓27aが配置されている。
【0015】また、カメラ1の前面の略中央部には、写
真撮影に寄与する被写体光束を透過させて本カメラ1の
内部に配置されるロール状のフイルム5(図2参照)の
露光面上に被写体像を結像させる撮影光学系21aがレ
ンズ鏡筒21bに保持されて配置されている。
【0016】撮影光学系21aの周縁部であって本カメ
ラ1の外装部材の上側縁部近傍の所定の位置には、測距
動作に寄与する測距装置の一部を構成する投光レンズ1
1及び受光レンズ12(測距装置の詳細な構成は後述す
る)と、本実施形態のファインダ装置の一部を構成する
対物光学系(本ファインダ装置におけるファインダ光学
系については後述する。図3等を参照)の前面を覆い保
護するファインダ窓41aと、ファインダ装置の内部に
対して自然光を採り入れる採光窓42等が配設されてい
る。
【0017】さらに、本カメラ1の背面側において一端
側の上縁部寄りの所定の位置には、撮影光学系21aの
変倍動作を行なうときに操作するズームレバー43等が
配置されている。
【0018】そして、バリア部材1cは、前カバー1a
に対して図1に示す矢印X方向に摺動自在に配設されて
いる。つまり、バリア部材1cが所定の方向に移動する
ことで、本カメラ1の前面に配置される主要部材、例え
ば撮影光学系21a及びレンズ鏡筒21bやファインダ
窓41a・投光レンズ11及び受光レンズ12・採光窓
42等の前面がバリア部材1cにより覆われて保護され
る閉状態と、これらの部材の前面が外部に露出して写真
撮影動作を行ない得る開状態とに変化するようになって
いる。なお図1に示す状態は、バリア部材1cの開状態
を表わしている。
【0019】また本カメラ1は、図2に示すように本体
内部に設けられる各種の構成部材及び各種の電気回路等
によって構成されている。本実施形態のカメラ1の本体
内部には、本カメラ1の全体的な制御を行なうための制
御手段でありCPU等によって形成される制御回路30
が配設されており、この制御回路30には、各種の回路
等が直接的に又は間接的に各種の構成回路等を介して電
気的に接続されている。
【0020】即ち、制御回路30には、フイルム5が巻
回されて収納されているフイルムパトローネ3のDXコ
ード等から例えばフイルムISO感度等のフイルム情報
等を読み取るDXコード入力回路2と、パトローネ3よ
り送出されたフイルム5を給送するためにフイルム給送
モータ6を介してフイルム給送機構7を駆動制御するフ
イルム給送回路4と、このフイルム給送回路4によるフ
イルム給送動作中にフイルム5のパーフォレーション等
を検知して、その移動量を検知するフイルム給送状態検
知回路24と、撮影画面の略中央部に位置する主要被写
体9までの距離を測定する測距手段であり測距装置の一
部を構成する測距回路8と、被写体9を含む被写界輝度
等を測定する測光センサ15等によって形成されている
測光手段を構成する周囲光測定回路14と、露光用開口
部を開閉する絞り兼用シャッタ羽根からなるセクタシャ
ッタ17の開閉動作を行なわせる駆動機構であるプラン
ジャ18の駆動制御を行なうシャッタ制御回路16と、
セクタシャッタ17の位置を検知するセクタ位置検知ス
イッチ19と、測距回路8によって得られる被写体距離
情報等に基づいてレンズ鏡筒21bの内部に保持されて
いる撮影光学系21aのうち焦点調節レンズをフォーカ
ス駆動機構23を介して光軸方向に沿って移動させる駆
動モータ22を駆動制御するモータ駆動回路20と、焦
点調節レンズの基準位置からの移動状態を検知するレン
ズ移動状態検知回路25と、反射傘・キセノン(Xe)
管等によって形成されるストロボ発光部27を含むスト
ロボ装置の発光制御及び充電等を行なうストロボ回路2
6と、カメラ1の上面に配置されているレリーズボタン
32の操作状態、即ち第1段目のオン状態(半押し状
態)又は第2段目のオン状態(全押し状態)に応答する
第1(1st.)レリーズ検知スイッチ33及び第2
(2nd.)レリーズ検知スイッチ34と、複数のモー
ド切換操作ボタン35a(図1参照)の操作に応答しカ
メラ1の動作モードを設定するモード設定回路35と、
情報表示部材36a(図1参照)を駆動制御する表示回
路36と、ファインダ装置の視野範囲における表示(詳
細は後述する)の制御を行なうファインダ内表示回路3
7等がそれぞれ直接的に又は間接的に電気的に接続され
ている。
【0021】DXコード入力回路2は、カメラ1の内部
にフイルムパトローネ3が装填された際に、同パトロー
ネ3の外周面上の所定の位置に例えば印刷等によって設
けられたDXコード等からフイルムISO感度等のフイ
ルム情報等を読み取るようになっている。
【0022】測距回路8は、上述したように測距装置の
一部を構成するものである。この測距装置は、投光手段
であり赤外線光束等を発光する発光手段である発光ダイ
オード(LED)等からなる投光素子10と、この投光
素子10の発光を所定の方向及び所定の範囲に向けて照
射する投光レンズ11と、投光素子10からの射出光束
が被写体9によって反射した反射信号光を集光する受光
レンズ12と、光量信号手段である光検出素子(PS
D)等からなる受光素子13と等によって構成されてい
る。
【0023】なお、測距装置の動作を簡単に説明すると
次のようになる。即ち測距回路8は、上述の1st.レ
リーズ検知スイッチ33からのオン信号、即ち測距動作
の開始を指示する指示信号を受けて投光素子10を発光
駆動させ、同投光素子10からの赤外光束を投光レンズ
11を介して被写体9に向けて投射する。その反射信号
光は、受光レンズ12を介して集光され、これを介して
受光素子13によって受光される。その結果、測距回路
8は、受光素子13による受光位置に基づいて被写体9
までの距離を演算し、所望の被写体まで距離が算出され
るのである。そして、ここで得られた被写体距離情報等
のデータ(デジタル値)は、制御回路30に伝達され
て、所定の自動焦点調節動作がなされることになる。
【0024】シャッタ制御回路16は、上述したように
プランジャ18の駆動制御を行なってセクタシャッタ1
7の開閉動作を行なわせるための回路である。セクタシ
ャッタ17は、三角開口特性を有する絞り兼用シャッタ
となっている。
【0025】即ちセクタシャッタ17は、プランジャ1
8がシャッタ制御回路16によって駆動制御が行なわれ
る際に、プランジャ18からのオン信号によってセクタ
開口(露光用開口部)が徐々に開口される一方、同プラ
ンジャ18からのオフ信号によって同セクタ開口(露光
用開口部)は急速に閉状態とされるようになっている。
この場合において、セクタ開口(露光用開口部)の開口
動作の開始時期は、セクタ位置検知スイッチ19によっ
て検知されるようになっている。
【0026】モード設定回路35によって設定されるカ
メラの動作モードとしては、例えばストロボ撮影モード
がある。このストロボ撮影モードには、例えば被写体輝
度等の撮影条件によって自動的にストロボ光を発光させ
たりストロボ光の発光を禁止するオートストロボモード
やストロボ光の発光を被写体輝度等の撮影条件に関らず
強制的に禁止するストロボオフモード、日中の戸外等に
おいて例えば逆光条件や所望の被写体が日陰の中にある
等の撮影条件によって任意にストロボ光を発光させるた
めの日中シンクロモード等である。また、カメラの動作
モードとしては、これに限らず、連続的な撮影動作を行
なわしめるためのフイルム給送動作モードや、所定時間
の経過後に自動的にレリーズ信号を発生させるセルフタ
イマーモード・インターバルタイマーモード等、さまざ
まなものが挙げられる。
【0027】次に、本実施形態のファインダ装置の詳細
な構成について、以下に説明する。図3・図4・図5・
図6・図7・図8は、本実施形態のファインダ装置の主
な構成を示す図である。このうち図3は、本ファインダ
装置におけるファインダ光学系を展開して示す光学系展
開図であり、ファインダ光学系に入射する光束の経路を
概念的に示している。なお、図3において(A)はファ
インダ光学系が広角側の最短焦点位置に設定されている
状態を、(B)はファインダ光学系が標準焦点位置に設
定されている状態を、(C)はファインダ光学系が望遠
側の最長焦点位置に設定されている状態をそれぞれ示し
ている。
【0028】また、図4・図5・図6は、本ファインダ
装置における構成部材のうち主にファインダ光学系を構
成する部材を取り出して、その配置を示す部材配置図で
ある。このうち、図4は斜視図を、図5は上面図を、図
6は側面図をそれぞれ示すものである。なお、図4・図
5・図6は、ファインダ光学系の構成を示すと共に、こ
のファインダ光学系に入射した光束の光路を合わせて示
す光路図でもある。また、図5において符号Aは、対物
光学系による被写体像の結像位置(図3参照)を示して
いる。
【0029】そして、図7・図8は、本ファインダ装置
の構成部材の一部を取り出して示す要部斜視図であっ
て、図7は接眼光学系の近傍の構成を示し、図8はファ
インダ視野枠の近傍の構成を示している。
【0030】本実施形態のファインダ装置におけるファ
インダ光学系は、図3に示すように対物レンズ群(51
・52・53)及び反転光学系の一部(54・55)に
よって形成される対物光学系と、反転光学系の他の一部
(56)及び接眼レンズ(57)によって形成される接
眼光学系とによって構成されている。
【0031】対物レンズ群は、被写体からの光束を受け
て被写体像を形成するためのものであって、複数の光学
要素(レンズ)によって構成されている。即ち、カメラ
1の本体の所定の位置に固設される第1レンズ51と、
光軸方向に移動自在に設けられ、撮影光学系21aの変
倍動作に連動して互いに所定の位置に移動する第2レン
ズ52及び第3レンズ53とによって形成される。
【0032】反転光学系は、対物レンズ群により形成さ
れる被写体像を正立正像とするために設けられているも
のであって、3つのプリズムにより形成されている。即
ち、対物光学系の一部を構成する第1プリズム54及び
第2プリズム55と、接眼光学系の一部を構成する第3
プリズム56とによって形成される。このうち第1プリ
ズム54は、アルミ蒸着等により反射面が形成されてい
る第1反射面54a(図6参照)を内部に有して形成さ
れている。また、第2プリズム55は二つの全反射面か
らなる第2反射面55a(図6参照)及び第3反射面5
5b(図5参照)を、第3プリズム56は一つの光透過
性反射面(いわゆるハーフミラー)56a(図5参照)
をそれぞれ内部に有して形成されている。
【0033】対物光学系は、上述の第1・第2・第3レ
ンズ51・52・53からなる対物レンズ群と、反転光
学系のうちの第1・第2プリズム54・55とによって
構成されている。
【0034】一方、接眼光学系は、反転光学系により正
立正像とされた被写体像を観察するのに適する拡大像を
形成するために設けられているものであって、反転光学
系のうちの第3プリズム56と、接眼レンズ(いわゆる
ルーペ)57とによって構成されている。
【0035】なお、図3に示すように第2プリズム55
と第3プリズム56とは、両者の間に所定の間隔、即ち
図3では符号D1及び符号D2で示す間隔を有するよう
に配置されている。
【0036】また、対物光学系によって形成される被写
体像は、図3の符号Aで示す位置において合焦した状態
で結像するように設定されている。したがって、以降の
説明においては、図3における符号Aで示す位置を結像
位置というものとする。そして、各光学系を構成するそ
れぞれの光学要素(レンズ・プリズム等)は、図4・図
5・図6に示すようにそれぞれが配置されているのであ
る。
【0037】本ファインダ装置には、観察像を形成する
ための光学系のほかに、図4・図5・図6に示すように
光束の進行方向を調整するための第4プリズム58が設
けられている。この第4プリズム58は、上述の第3プ
リズム56の光透過性反射面56aの設けられている面
の外側の面に貼合されており、これによって第3プリズ
ム56と一体的に配設されている。
【0038】この第4プリズム58の近傍には、所定の
位置に測光手段の一部を構成する測光センサ15と、フ
ァインダ視野の範囲内に所定の情報、即ちファインダ視
野情報を被写体像に重畳させて観察し得るように表示す
る表示手段であるファインダ内表示板60とが配設され
ている。
【0039】測光センサ15は、第3プリズム56の光
透過性反射面56aを透過して直進する光束の光路上で
あって、第4プリズム58の集光レンズ58aに対して
受光面が対向するように所定の位置に配置されている。
【0040】ファインダ内表示板60は、第3プリズム
56の光透過性反射面56aで反射した後、接眼レンズ
57に向けて進む光束の光軸(光路)の延長線上であっ
て、第3プリズム56及び第4プリズム58を挟んで接
眼レンズ57が配置されている側とは反対側の所定の位
置に配置されている。そして、このファインダ内表示板
60の配設される位置は、対物光学系によって形成され
る被写体像の結像位置に対し、光学的に略等価の位置と
なるように設定されている。
【0041】また、ファインダ内表示板60は、平板形
状の部材によって形成されており、所定の位置に複数の
表示部(60a〜60d)が配置されている。そして、
このファインダ内表示板60は、所定の保持部材となる
視野枠部材61(図4〜図7では図示せず。図8参照)
によって前面に向けて凸となるように略円弧状に屈曲さ
せた状態で保持されている。これは、複数の表示部(6
0a〜60d)のそれぞれが略一定の観察視度で観察す
ることができるようにするための措置である(詳細は後
述する)。
【0042】図9は、本ファインダ装置におけるファイ
ンダ内表示板のみを取り出して示す拡大正面図である。
このファインダ内表示板60は、所定の位置に所定の形
態の表示部である複数の光透過部(60a・60b・6
0c・60d)を配設した薄板形状の部材によって形成
されている。これら複数の光透過部(60a〜60d)
は、それぞれが光拡散面により形成されている。光拡散
面で形成することにより、複数の光透過部を照明した光
が拡散し、これによって表示がより明瞭に観察され得る
ようになるのである。
【0043】この所定の形態の光透過部(60a〜60
d)は、ファインダ内に視覚的に視認し得る形態の表示
を行なってファインダ視野情報を所定の手段で表示させ
るべく、例えば図9に示すように文字・絵文字・記号等
の所定の形態で板状部材の一部を穿設して形成したもの
である。
【0044】図9において符号60aで示す第1の表示
部は、ストロボ装置に関する情報を表わすための表示の
例であり、符号60cで示す第2の表示部は、ファイン
ダー視野の範囲に関する情報であってパララックス補正
の指標を表わすため表示の例である。また、符号60d
で示す第3の表示部は、ファインダ視野の略中央部に位
置し、測距動作や測光動作を行なう際の指標ともなるタ
ーゲットマークを表わす表示の例である。そして、符号
60bで示す第4の表示部は、撮影動作に関する情報を
表わすための表示の例である。光透過部の形態について
は、これらの表示例に限らずこの他にも様々なものが考
えられるのは当然である。
【0045】なお、第1〜第3の各表示部についてのフ
ァインダ内表示板60上における位置については、例え
ば第1の表示部60aが配置されている位置を第1の位
置と、第1の位置とは異なる位置に配置される第2の表
示部60cの位置を第2の位置と、第1の位置及び第2
の位置とは異なる位置に配置される第4の表示部60b
の位置を第4の位置というものとする。
【0046】また、図5・図6に示すように、このファ
インダ内表示板60の前方、即ちカメラ1の前面側に
は、カメラ本体の外部から自然光を採り入れることで、
自然光によりファインダ内表示板60を照明するための
第1の照明手段であり磨りガラス等からなる採光窓42
が配設されている。この採光窓42の内面側、即ちカメ
ラ1の内部に向く面は、拡散面となるような処理が施さ
れている。
【0047】一方、第2プリズム55側から第3プリズ
ム56へと入射し、この第3プリズム56の光透過性反
射面56aで反射せずにこれを透過して直進する光束が
射出する第4プリズム58の射出面58bにおける同光
束の光路上には、集光レンズ58aが一体的に配設され
ている。この集光レンズ58aは、入射した光束を集光
し所定の方向、即ち測光センサ15の受光面に向けて射
出するように設定されている。
【0048】このように第4プリズム58は、第3プリ
ズム56の光透過性反射面56aで反射せずに透過した
光束を測光センサ15の側へと導くと同時に、採光窓4
2から入射してファインダ内表示板60を透過した光束
であって第3プリズム56の光透過性反射面56aを透
過した光束を接眼レンズ57の側に向けて導く役目をし
ている。したがって、このような役目をしている第4プ
リズム58は、被写体像等を観察するための機能には直
接寄与しているわけではない。このことから、図3に示
すファインダ光学系の展開図においては、この第4プリ
ズム58が記載されていない。
【0049】他方、図7に示すようにファインダ内表示
板60の前方、即ち採光窓42の配設されている側に
は、ファインダ内表示板60に対向する位置に同ファイ
ンダ内表示板60を電気的な発光素子により照明するた
めの第2の照明手段が配置されている。
【0050】この第2の照明手段は、所定のフレキシブ
ルプリント基板62と、このフレキシブルプリント基板
62に実装された電気的な発光素子である発光ダイオー
ド(以下、LEDという)62a・62b・62c及び
これらを制御するファインダ内表示回路37(図2参
照)等によって構成されているものである。
【0051】また、第2の照明手段は、図8に示す視野
枠部材61によって支持されているのであるが、図7で
は図面の繁雑化を避け、フレキシブルプリント基板62
とファインダ内表示板60との位置関係を明確に示すた
めに視野枠部材61の図示を省略している(視野枠部材
61の詳細については図8参照)。
【0052】したがって、この場合においては、LED
62a・62b・62cが実装されたフレキシブルプリ
ント基板62が視野枠部材61によって所定の位置に配
置された状態では、LED62aの発光部がファインダ
内表示板60の光透過部60aに対向する位置に、LE
D62bの発光部がファインダ内表示板60の光透過部
60bに対向する位置に、LED62cの発光部がファ
インダ内表示板60の光透過部60cに対向する位置に
それぞれ配置されるようになっている。
【0053】そして、LED62a・62b・62c
は、撮影モードや撮影動作等のそれぞれ対応する条件に
よって点灯又は点滅されるように上述のファインダ内表
示回路37によって制御されている。したがって、これ
らのLED62a・62b・62cによってそれぞれ対
応する光透過部60a・60b・60cが所定の条件に
より照明されるようになっている。
【0054】上述したように本実施形態では、第1の表
示部である光透過部60aをストロボ装置に関する情報
を表わすための表示例としている。したがって、これに
対応するLED62aは、次に示すようなときに点灯又
は点滅制御がなされることになる。例えば測光手段によ
る測光動作の結果、周囲環境が低輝度であると判断した
場合に点灯させたり、ストロボ発光を伴う撮影モード
(ストロボ強制発光モード等)に切り換えたとき等にお
いてストロボ装置の状態(チャージ状態等)を確認し、
ストロボチャージ中である場合には点滅させ、ストロボ
装置の準備が完了したときには点灯させる等の制御がな
される。これにより、ストロボ発光動作を必要とするか
否かを視覚的に確認することができることになる。
【0055】また、第2の表示部である光透過部60c
は、ファインダー視野の範囲に関する情報であってパラ
ラックス補正の指標を表わすため表示例としているの
で、これに対応するLED62cは、例えば測距手段に
よる測距動作の結果、所望の被写体までの距離が所定の
距離よりも近いと判断された場合に等に点灯し、近接撮
影時におけるパララックスを補正したファインダ視野枠
を表示する制御がなされる。これにより近接撮影時に生
じるパララックスを補正したファインダ視野の指標を視
覚的に確認することができるようになるのである。
【0056】そして、第4の表示部である光透過部60
bは、撮影動作に関する情報を表わすための表示例とし
ているので、これに対応するLED62bは、例えばシ
ャッターレリーズ動作が正常に完了したと判断されたと
きに所定時間だけ継続して点灯させたり、シャッターレ
リーズ動作時に何らかの異常が検知された場合には点滅
させる等の制御がなされる。これによりレリーズ動作が
なされたか否かを視覚的に確認することができることに
なる。
【0057】また、フレキシブルプリント基板62は、
ファインダ内表示板60の前面側、つまり採光窓42の
配設されている側に配置されている。その形状は、ファ
インダ内表示板60の一部の領域、即ち所定の光透過部
(本実施形態では光透過部60d)に相当する領域が露
出した形状になっており、これ以外の光透過部(本実施
形態では光透過部60a・60b・60c)は、フレキ
シブルプリント基板62によって覆われるような形状と
なっている。即ち、このことは採光窓42から入射する
自然光束により光透過部60d以外の光透過部60a・
60b・60cが照明されることを防ぎ、遮光する役目
をしていることになる。したがって、採光窓42からの
入射光束は、ファインダ内表示板60の特定の光透過部
(60d)のみを照明し、フレキシブルプリント基板6
2は、他の光透過部(60a・60b・60c)を遮光
するような形状で形成されている。
【0058】なお、本実施形態においては、フレキシブ
ルプリント基板を用いているが、通常の硬質基板を用い
ても良いのは勿論である。また、これに加えてフレキシ
ブルプリント基板や硬質基板の表面に黒色塗装を施した
り、これらを黒い材料の素材を用いるようにすれば、そ
の遮光性を向上させることができることになる。
【0059】さらに、ファインダ内表示板60の前方
(採光窓42側)の所定の位置であって、ファインダ内
表示板60の光透過部60dを照明し得る位置には、上
述のLED62a・62b・62cと同様の電気的な発
光素子であるLED62dが配設されている。このLE
D62dは、上述のフレキシブルプリント基板62等に
実装されたファインダ内表示回路37に電気的に接続さ
れているのであるが、図7では図面の繁雑化を避けるた
めに配線等の図示を省略している。
【0060】このように、本ファインダ装置におけるフ
ァインダ内表示板60の光透過部60dは、採光窓42
から入射する自然光束によって常に照明される状態にあ
ると共に、所定の条件で点灯又は点滅されるLED62
dによって照明されるようになっている。
【0061】本実施形態では光透過部60dは、測距動
作や測光動作を行なう際の指標となるターゲットマーク
を表わす表示例としている。したがって、これに対応す
るLED62dは、次に示すようなときに点灯又は点滅
制御がなされる。例えば、上述したようにLED62d
が消灯しているときにも光透過部60dは、自然光によ
る照明によって常に表示されている状態にある。この状
態においては、光透過部60dによる表示は、測距動作
や測光動作の際の指標(ターゲットマーク)となる。そ
して、1st.レリーズ検知スイッチ33からの指示信
号が発せられて測距手段による測距動作が行なわれ、こ
れが正常に終了すると共に、その測距結果に基づいた所
定の焦点調節動作が所定のレンズ駆動機構等によって完
了されたときには、ファインダ内表示回路37は、LE
D62dを点灯する制御を行なう。これにより、所望の
被写体に対する焦点調節動作が完了したことが視覚的に
確認することができるようになる。
【0062】図10は、本ファインダ装置における通常
の状態、つまり、LED62a・62b・62c・62
dのいずれをも消灯し自然光のみによってファインダ内
表示板60を照明している状態のファインダ視野70に
おける表示を示している。
【0063】この状態では、光透過部60a・60b・
60cに対応する表示70a・70b・70c(これら
は通常時には観察されない)は、いずれも表示されない
非表示状態にあり、光透過部60dは、これに対応する
表示70dのみが自然光束による照明によって表示され
ていることになる。
【0064】ところで、上述のファインダ内表示板60
とフレキシブルプリント基板62とは、対物光学系によ
る被写体像の結像位置の近傍にファインダ視野枠を形成
するために設けられる視野枠部材61によって保持され
ている。この視野枠部材61は、図8に示すように断面
が略L字形状からなる部材により形成されていて、一方
の腕部である一腕部61eは、第2プリズム55と第3
プリズム56との間に設けられる空間の結像位置の近傍
に配置されている。
【0065】視野枠部材61の一腕部61eは、第2プ
リズム55の射出面55kに対向する面の略中央部近傍
に略矩形状の開口、即ち視野枠開口61kが穿設されて
いて、第2プリズム55から第3プリズム56へ向かう
光束の光路を妨げないようにしている。これと共に、同
光束の第3プリズム56への入射範囲を規制して本ファ
インダ装置における視野枠の範囲を規定している。
【0066】また、一腕部61eの先端部近傍には、第
2プリズム55の射出面55kに対向する側の面に、同
射出面55kの後部側外側縁部の所定位置に植設された
2本の支持ピン55g・55hが嵌合する穴部61g及
び長穴部61hが設けられている。したがって、第2プ
リズム55の2本の支持ピン55g・55hが視野枠部
材61の穴部61g及び長穴部61hのそれぞれに嵌合
することによって、第2プリズム55が視野枠部材61
を支持し所定の位置に保持するようになっている。
【0067】一方、視野枠部材61の他方の腕部となる
他腕部61fは、ファインダ内表示板60を挟んで第4
プリズム58の入射面58cに対向する所定の位置に配
置されている。そして、上述したようにファインダ内表
示板60(表示手段)とフレキシブルプリント基板62
に実装されるLED62a・62b・62c(第2の照
明手段)とを本ファインダ装置の内部における所定の位
置となるように位置決めすると共に、これらを保持する
保持部となっている。
【0068】この場合において、視野枠部材61の他腕
部61fの上端部及び下端部の内側であって第4プリズ
ム58に対向する面の側の所定の位置には、互いに対向
するように溝部61m(図8では下端側が図示されてい
ない)が設けられていて、この溝部61mにファインダ
内表示板60が設置されるようになっている。つまり、
溝部61mによってファインダ内表示板60は保持され
るようになっており、当該溝部61mは保持部としての
役目をしている。
【0069】なお、図8においては、ファインダ内表示
板60が視野枠部材61から取り外された状態が示され
ている。この状態からファインダ内表示板60を視野枠
部材61の溝部61mに嵌合させて、さらにファインダ
内表示板60を図8に示す矢印X方向に摺動させること
で、ファインダ内表示板60は、視野枠部材61の所定
の位置に所定の形態で配置されることになる。
【0070】つまり、視野枠部材61の溝部61mは、
ファインダ内表示板60を所定の形態、即ち所定の円弧
状に屈曲させた形態で保持し得るように、前面側に向け
て凸となる断面形状の溝によって形成されている。
【0071】他方、上述のようにファインダ内表示板6
0が一体的に配設された状態における視野枠部材61の
他腕部61fにおいて、ファインダ内表示板60の光透
過部60a・60b・60c・60dにそれぞれ対向す
る位置には、切欠開口部61aa・61bb・61cc
・61ddが設けられている。また、このうち切欠開口
部61aa・61bb・61ccのそれぞれの近傍であ
って採光窓42に対向する側の面には、凹部61a・6
1b・61cが設けられている。
【0072】そして、視野枠部材61の他腕部61fの
採光窓42に対向する側の面にフレキシブルプリント基
板62が配置されるのであるが、この場合において、同
フレキシブルプリント基板62に実装されているLED
62a・62b・62cは、それぞれが凹部61a・6
1b・61cに配設される。また、このときLED62
a・62b・62cの各発光部は、それぞれ切欠開口部
61aa・61bb・61ccに対応する位置に配置さ
れる。これによりLED62a・62b・62cが凹部
61a・61b・61cによって保持されることで、フ
レキシブルプリント基板62が視野枠部材61に確実に
保持されることになる。これと同時に、LED62a・
62b・62cの各発光部は、それぞれが対応する切欠
開口部61aa・61bb・61ccからファインダ内
表示板60の側に露出されるように配置されることにな
る。ただし、LED62a・62b・62cの各発光部
は、視野枠部材61の厚さ方向の範囲内に収まるように
配置される。
【0073】したがって、ファインダ内表示板60の光
透過部60a・60b・60cは、それぞれに対応する
LED62a・62b・62cの各発光部のみによって
照明されるようになっている。なお、LED62a・6
2b・62cの各発光部は、上述したように視野枠部材
61の厚さ方向の範囲内に収まるように配置されること
から、各発光部からの照明光は、それぞれが対応すべき
光透過部60a・60b・60cのみを照明し、他の光
透過部に影響を及ぼさないようになっている。つまり、
各発光部からの照明光は、所定方向(の光透過部)のみ
を照明し他の方向への照明光は、視野枠部材61の壁面
によって遮光されるように構成されているのである。
【0074】また、採光窓42と視野枠部材61との間
の空間には、上述したようにLED62dが配設されて
いるが、このLED62dの配設位置は、視野枠部材6
1の他腕部61fの切欠開口部61ddに対向する位置
となっており、この切欠開口部61ddの後方には、フ
ァインダ内表示板60の光透過部60dが配置されるよ
うになっている。したがって、LED62dの発光部か
らの照明光は、切欠開口部61ddを通過して光透過部
60dを照明することができるようになっている。
【0075】そして、フレキシブルプリント基板62
は、視野枠部材61の採光窓42の配設されている側の
面に配置されるが、このときフレキシブルプリント基板
62及びLED62a・62b・62cによって切欠開
口部61aa・61bb・61ccが覆われるようにな
っている。これと共に、同基板62によって切欠開口部
61ddは、露出されるように所定の範囲の切欠開口6
2ddが設けられている。
【0076】これにより、採光窓42からカメラ本体内
に入射する自然光は、ファインダ内表示板60の光透過
部60a・60b・60cを照明することなく遮光され
ると共に、光透過部60dに対しては常に照明するよう
になっているのである。
【0077】なお、対物光学系により形成される被写体
像の結像位置(図3の符号Aで示す位置)は、次のよう
にして設定される。本実施形態のファインダ装置におい
ては、上述したように第2プリズム55(第1の光学素
子)は、被写体像の結像位置Aよりも対物光学系の側に
配置され、第3プリズム56(第2の光学素子)は、被
写体像の結像位置Aよりも接眼光学系の側に配置されて
いる。
【0078】この場合において、例えば接眼光学系の焦
点距離をf(mm)とし、第2プリズム55(第1の光
学素子)の射出面(55k;図8参照)と被写体像の結
像位置Aとの間の距離をD1(mm)とし、第3プリズ
ム56(第2の光学素子)の入射面と被写体像の結像位
置Aとの距離をD2(mm)とした場合、 D1>f2/250 かつ D2>f2/250 であることを満たすように結像位置Aが設定される。こ
のことは、接眼レンズ57によって観察される被写体像
の結像位置に対する第2プリズム55の射出面もしくは
第3プリズム56の入射面の位置を示すものである。上
述の条件式によれば結像位置での観察視度に対し、第2
プリズム55の射出面・第3プリズム56の入射面の位
置での観察視度がそれぞれ4ディオプター(1/m)だ
け離れていることを表わす。即ち、被写体像の結像位置
に対し、第2プリズム55・第3プリズム56の結像位
置側の表面を十分な距離だけ離すことにより、第2プリ
ズム55・第3プリズム56の表面等に付着した塵埃等
を観察されないようにするための条件を設定している。
【0079】つまり、人間の眼は、ある程度の視度の範
囲において、多少視度がずれていても物体の観察をする
ことは可能であるが、所定以上の視度をずらすことによ
って、第2プリズム55・第3プリズム56の表面に付
着した塵埃等が観察されないようにしているのである。
また、この視度のずれ量は、実際の使用上では、3〜4
ディオプター(1/m)程度離せば充分であるが、5〜
6ディオプター(1/m)程度離せばさらに効果的であ
る。
【0080】また、接眼光学系の焦点距離fは、通常の
場合には約20〜30mm程度としているが、これを約
10〜20mm程となるように、通常の場合よりも焦点
距離fを短くすれば、上述の距離D1・D2を小さく設
定することができるのである。したがって、これにより
ファインダ装置の小型化を図ると共に、接眼光学系によ
る拡大倍率を大きくすれば、対物光学系を大きくするこ
となくファインダ倍率を大きく設定することが可能とな
る。
【0081】以上の点から本実施形態では、接眼光学系
の焦点距離を約15mmとしている。本実施形態におい
ては、接眼光学系の焦点距離を短くすることを可能にす
るために、反転光学系の反射面を、被写体像の結像位置
に対して対物光学系の側に三つの面(第1反射面54a
・第2反射面55a・第3反射面55b)を配置し、接
眼光学系の側に一つの面(光透過性反射面56a)を配
置している。
【0082】さらに、上述したようにファインダ内表示
板60は、被写体像の結像位置と光学的に等価な位置に
配する必要があるが、このような反転光学系の構成と、
接眼光学系の焦点距離の工夫によって、接眼光学系とフ
ァインダ内表示板60を近接させて配置することがで
き、よって装置自体の小型化を図ることができるように
なるのである。
【0083】上述したように、ファインダ内表示板60
は、これを保持する保持部材である視野枠部材61によ
って前面側に凸となる円弧状に配置されている。このと
き、当該ファインダ内表示板60の複数の表示部のうち
第1・第2・第3の表示部(光透過部)60a・60c
・60dのそれぞれの位置は、次のようにして設定され
ている。
【0084】即ち、ファインダ内表示板60の表面は、
光軸に垂直となる仮想軸G(図11参照))に対して略
平行となるように屈曲されるようになっている。このと
き、第1の表示部(光透過部)60aが配置されるべき
第1の位置、第2の表示部(光透過部)60cが配置さ
れるべき第2の位置、第3の表示部(光透過部)60d
が配置されるべき第3の位置のそれぞれは、各位置の光
軸からの位置関係によって規定されるファインダ光学系
の収差補正量に応じてファインダ内表示板60の屈曲が
設定されている。
【0085】このことについて、さらに詳しく説明する
と、次のようになる。図11は、本実施形態のファイン
ダ装置におけるファインダ内表示板の屈曲と、各表示部
の位置の関係を示す図であって、(A)は表示板の上面
側からみた際のようすを示し、(B)は表示板の背面側
(接眼レンズ側)からみた際のようすを示している。
【0086】一般にファインダ光学系には諸収差等が生
じることから、これに起因して光軸Oから離れた位置に
なるほど、その位置における観察視度は、光軸O上にお
ける観察視度と異なるものになる。これを補正して各位
置における観察視度が略同等のものとなる面を示すと、
図11(A)の符号Eで示す曲線となる。つまり、この
符号Eで示す曲線は、収差補正量(ずらし量)の曲線で
あって、この曲線を含む面をX軸上の仮想面Eとする。
この仮想面Eは結像位置に等価となる位置に設定される
ことになる。
【0087】一方、図11(B)において符号D3で示
す点は、例えばターゲットマーク等の第3の表示部60
dの中心点を示し、これは視野の中心点、即ち光軸O上
に配置される。したがって、その収差補正量は0であ
る。
【0088】符号A1で示す点は、例えばストロボ情報
等の第1の表示部60aの中心点を示し、符号C1で示
す点は、例えばパララックス補正指標等の第2の表示部
60cの中心点を示す。
【0089】この符号A1・C1は、光軸Oからの距離
をR1に設定される位置に配置されることから、所定量
の収差補正が必要となる。この場合においては、図11
(A)に示すようにX軸上の仮想面Eよりも若干補正量
が大きくなる。このことは、例えば符号A1の位置は、
X軸上の点HからY軸に沿う方向に距離Y1だけ離れた
位置にあるため、光軸Oからの距離が異なることによ
る。
【0090】したがって、この場合のファインダ内表示
板60は、図11(A)に示すように、点A1−点D3
−点C1を結ぶ円弧に沿うような形状に屈曲させること
になる。このように屈曲させることによって、各表示位
置における収差補正が確実になされ、よって各位置にお
ける観察視度が略同等のものとなる。
【0091】ここで、ファインダ内表示板60を屈曲さ
せるべき円弧の中心軸Gを仮想軸とすると、この場合に
おいて仮想軸Gは、光軸Oに対して略直交する軸となっ
ており、ファインダ内表示板60は、この仮想軸Gに対
して略平行となる面に沿うように屈曲されることにな
る。したがって、仮想軸Gは、ファインダ内表示板60
が屈曲される際に形成される円弧の中心点となる。
【0092】また、符号B1で示す点は、例えば撮影動
作情報等の第4の表示部60bの中心点であり、これは
X軸に対して点A1と線対称となる位置である。
【0093】さらに、上述した各表示部以外の第5の表
示部を配置する場合には、例えば符号F1で示す第5の
位置に配置されることになる。これはX軸に対して点C
1と線対称となる位置である。
【0094】上述のようにして、ファインダ内表示板6
0の屈曲形状(符号A1−符号D3−符号C1による)
が設定された場合において、他の表示部を配置する位置
は、仮想軸Gと光軸Oに対して垂直となるように、かつ
光軸Oに交差する軸、即ちX軸に対して、点A1・点D
3・点C1のいずれかと線対称となる位置とすればよ
い。
【0095】さらに、第2の表示部60cの配置を異な
る位置に配置するためには、次のように設定すればよ
い。即ち、図12は、図11と同様に本実施形態のファ
インダ装置におけるファインダ内表示板の屈曲と、各表
示部の位置の関係の別の例を示す図であって、(A)は
表示板の上面側からみた際のようすを示し、(B)は表
示板の背面側からみた際のようすを示している。
【0096】この場合においては、第2の表示部60c
の配置を図12(B)に示すように、光軸Oからの距離
R2の位置としている。このときのX軸上における仮想
面E及び屈曲させるべきファインダ内表示板60の円弧
の中心軸である仮想軸Gは、上述の図11の例とは異な
り、光軸O上から若干ずれた位置に設定される。
【0097】したがって、ファインダ内表示板60上に
配置される各表示部のうち第1の表示部60a及び第4
の表示部60bの中心点は半径R1の円周上に、第2の
表示部60cの中心点は、半径R2の円周上に配置され
ることになる。また、これらの表示部以外の表示部であ
って、第2の表示部60c側に新たな表示部(第6の表
示部F2等)を配置する場合には、同様に半径R2の円
周上であってX軸に対して第2の表示部60cの線対称
となる位置となる。
【0098】このように構成された本実施形態のファイ
ンダ装置の作用について、以下に説明する。まず、第1
レンズ51から入射した被写体からの光束は、第2レン
ズ52・第3レンズ53を経て第1プリズム54に入射
し、この第1プリズムの第1反射面54aで反射する。
これにより同光束の光路は、角度略90度折り曲げられ
て図4において上方に向かい、第2プリズム55へと入
射する。
【0099】第2プリズム55へと入射した光束は、こ
の第2プリズム55の第2反射面55a及び第3反射面
55bにおいてそれぞれ反射することで、その光路がそ
れぞれ変更させられて第2プリズム55の射出面55k
(図8参照)から射出し、視野枠部材61の視野枠開口
61kを通過することによって所定の範囲に制限された
後、同光束は第3プリズム56に入射する。
【0100】第3プリズム56に入射した光束の一部
は、第3プリズム56の光透過性反射面56aにより反
射して、その光路が角度略90度折り曲げられて接眼レ
ンズ57の側に導かれる。したがって、接眼レンズ57
による被写体像の観察をなし得る状態となる。
【0101】第3プリズム56に入射した光束の他の一
部は、第3プリズム56の光透過性反射面56aを透過
した後、集光レンズ58aを介して測光センサ15へと
導かれる。これにより所定の測光動作をなし得る状態と
なる。
【0102】また、上述の第1レンズ51からの入射光
束とは別に、採光窓42からも自然光束が本ファインダ
装置の内部に入射する。この光束は、図5・図6に示す
ようにファインダ内表示板60を透過した後、第4プリ
ズム58へと入射し、第3プリズム56の光透過性反射
面56aを透過した後、さらに直進して接眼レンズ57
へと導かれる。したがって、接眼レンズ57では、上述
のように第1プリズム54からの入射光束により形成さ
れる被写体像に、採光窓42からの入射光束により形成
されるファインダ内表示板60の表示、即ち光透過部6
0dによって表わされる形態の表示(ターゲットマーク
等)が重畳したファインダ像が観察されることになる。
【0103】また、カメラ1の動作情況に応じて複数の
LED62a・62b・62c・62dの点灯又は点滅
制御がなされた場合には、各LED62a・62b・6
2c・62dのそれぞれに対応する表示、即ち光透過部
60a・60b・60c・60dによって表わされる形
態の表示がなされる。
【0104】以上説明したように上記一実施形態によれ
ば、視野枠部材61により保持されるファインダ内表示
板60を所定の形態、即ち前面に凸となる円弧形状に配
置するようにしたので、視野枠及びファインダー像に重
畳して観察し得る各光透過部60a・60b・60c・
62dによる表示等は、いずれも略同等の観察視度によ
って常に良好な状態で観察することができる。
【0105】図13・図14は、上述の一実施形態にお
ける一変形例を示し、ファインダ内表示板を保持する保
持部材の異なる形態を示す例である。図13は、保持部
材の一部とファインダ内表示板のみを取り出して示す斜
視図であって、ファインダ内表示板を取り外した状態を
示している。図14は、ファインダ内表示板を装着した
状態の保持部材の一部の横断面を示す図である。
【0106】上述の一実施形態における保持部材である
視野枠部材61では、ファインダ内表示板60を所定の
形態で保持するための溝部61mが形成されている。こ
れにより、ファインダ内表示板60を所定の円弧状、つ
まり前面側に向けて凸となるように屈曲させた形態で保
持されるようになる。
【0107】一方、本変形例における視野枠部材61A
では、同様にファインダ内表示板60の所定の形態を保
持するために、図13・図14に示すようにファインダ
内表示板60の両端部を支持する支持部61Am・61
An及びファインダ内表示板60の略中央部が当接する
当接部61Ahが形成されている。そして、これらの支
持部61Am・61An及び当接部61Ahによって、
ファインダ内表示板60の保持部が構成されている。そ
の他の構成は、上述の一実施形態における視野枠部材6
1と同様である。
【0108】このように形成された視野枠部材61Aに
対しては、その上面側からファインダ内表示板60を挿
入するようになっている。このときファインダ内表示板
60の両端部は、支持部61Am・61Anによって形
成される空間の内部において、その一部を形成する壁面
61Apに当接し、これによって所定の形態に屈曲され
るようになっている。こうして屈曲されたファインダ内
表示板60の略中央部分は、当接部61Ahに当接し、
その円弧形状が保持されるようになっている。
【0109】なお、当接部61Ahは、略中央部分に切
欠開口部61ddが設けられており、これに対向する位
置には、ファインダ内表示板60の第3の表示部である
光透過部60dが配置されるようになっている。同様に
切欠開口部61aa・61bb・61ccに対向する位
置には、ファインダ内表示板60の第1・第2・第4の
表示部である光透過部60a・60c・60bがそれぞ
れ配置されるようになっている。
【0110】このように視野枠部材61Aを形成した場
合にも、上述の一実施形態と同様の効果を得ることがで
きると共に、上述の一実施形態の視野枠部材61に比べ
て、その形状をより簡素化することができるので、製造
コストの低減化にさらに寄与することができる。
【0111】また、上述の一実施形態においては、ファ
インダ内表示板60を保持するために視野枠部材61に
保持部(溝部61m)を形成するようにしている。した
がって、例えば異なるファインダ内表示板を配置しよう
とする場合には、その異なるファインダ内表示板に対応
させた保持部(溝部61m)の形状を新たに考慮して形
成するようにすることになる。
【0112】その一方で、本変形例においては、ファイ
ンダ内表示板60を保持するために視野枠部材61の支
持部61Am・61An及び当接部61Ahからなる保
持部の部分的な変更によって、種類の異なるさまざまな
ファインダ内表示板に容易に対応することができるよう
になる。
【0113】[付記]上記発明の実施形態により、以下
のような構成の発明を得ることができる。
【0114】(1) 対物光学系と、当該対物光学系に
より結像される像を正立正像とするための反転光学系
と、上記像を拡大して観察するための接眼光学系とから
なるファインダ光学系を有するファインダ装置におい
て、上記像の略結像位置に配され、上記ファインダ装置
の視野を規定する視野枠と、上記反転光学系の少なくと
も一部を形成する光透過性反射面と、上記光透過性反射
面を介して上記像と重畳して観察可能な複数の表示部を
有する平板からなる表示板と、上記複数の表示部それぞ
れが略一定の観察視度で観察可能なように上記表示板を
屈曲させた状態で保持する保持部材と、を有し、上記表
示板は、少なくとも第1の位置に配される第1の表示部
と、上記第1の位置と異なる第2の位置に配される第2
の表示部と、上記第1・第2の位置と異なる第3の位置
に配される第3の表示部とを有し、上記第1の位置・第
2の位置・第3の位置の光軸からの位置における上記フ
ァインダ光学系の収差補正量に応じて上記表示板の表面
が上記光軸に垂直となる仮想軸に対し平行を保つように
屈曲されるファインダ装置。
【0115】(2) 付記(1)に記載のファインダ装
置は、上記表示板には、さらに、上記第1・第2・第3
の位置とは異なる第4の位置に配される第4の表示部を
有し、この第4の位置は、上記第1の位置・第2の位置
・第3の位置のいずれか一つと上記光軸と上記仮想軸に
対し垂直でかつ上記光軸を交差する直線に対し線対称な
位置である。
【0116】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ファ
インダ観察像と視野枠とファインダ視野の内部に表示さ
れるファインダ内情報等のいずれをも常に良好な状態で
観察し得るファインダ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のファインダ装置が適用さ
れたカメラの外観を示す斜視図。
【図2】本発明の一実施形態のファインダ装置が適用さ
れたカメラの内部構成を示す要部ブロック構成図。
【図3】本発明の一実施形態のファインダ装置の主な構
成を示す図であって、本ファインダ装置におけるファイ
ンダ光学系を展開して示す光学系展開図。
【図4】図3のファインダ装置における構成部材のうち
主にファインダ光学系を構成する部材を取り出して部材
の配置を示す斜視図及び光路図。
【図5】図3のファインダ装置における構成部材のうち
主にファインダ光学系を構成する部材を取り出して部材
の配置を示す上面図及び光路図。
【図6】図3のファインダ装置における構成部材のうち
主にファインダ光学系を構成する部材を取り出して部材
の配置を示す側面図及び光路図。
【図7】図3のファインダ装置の構成部材のうち接眼光
学系の近傍を取り出して示す要部斜視図。
【図8】図3のファインダ装置の構成部材のうちファイ
ンダ視野枠の近傍の構成を取り出して示す要部斜視図。
【図9】図3のファインダ装置におけるファインダ内表
示板のみを取り出して示す拡大正面図。
【図10】図3のファインダ装置における通常の状態で
あって、発光素子のいずれをも消灯した状態とし、自然
光のみによってファインダ内表示板を照明している状態
の例を示す図。
【図11】図1のファインダ装置におけるファインダ内
表示板の屈曲と各表示部の位置の関係を示す図であっ
て、(A)は表示板の上面側からみた際のようすを、
(B)は表示板の背面側からみた際のようすを示す図。
【図12】図1のファインダ装置におけるファインダ内
表示板の屈曲と各表示部の位置の関係の別の例を示す図
であって、(A)は表示板の上面側からみた際のようす
を、(B)は表示板の背面側からみた際のようすを示す
図。
【図13】本発明の一実施形態における一変形例を示
し、保持部材の一部とファインダ内表示板のみを取り出
して示す斜視図であって、ファインダ内表示板を取り外
した状態を示す図。
【図14】本発明の一実施形態における一変形例を示
し、ファインダ内表示板を装着した状態の保持部材の一
部の横断面を示す図である。
【符号の説明】
1……カメラ 15……測光センサ 21a……撮影光学系 21b……レンズ鏡筒 30……制御回路(制御手段) 32……レリーズボタン 37……ファインダ内表示回路 41a……ファインダ窓 42……採光窓(第1の照明手段) 51……第1レンズ(対物光学系) 52……第2レンズ(対物光学系) 53……第3レンズ(対物光学系) 54……第1プリズム(対物光学系・反転光学系;第1
の光学素子) 54a……第1反射面 55……第2プリズム(対物光学系・反転光学系;第2
の光学素子) 55a……第2反射面 55b……第3反射面 55g・55h……支持ピン 56……第3プリズム(反転光学系・接眼光学系) 56a……光透過性反射面 57……接眼レンズ(接眼光学系) 58……第4プリズム 58a……集光レンズ 60……ファインダ内表示板(表示板;表示手段) 60a……光透過部(第1の表示部) 60b……光透過部(第4の表示部) 60c……光透過部(第2の表示部) 60d……光透過部(第3の表示部) 61・61A……視野枠部材(保持部材) 61a・61b・61c……凹部 61aa・61bb・61cc・61dd……切欠開口
部 61e……一腕部 61f……他腕部(保持部) 61k……視野枠開口 61m……溝部(保持部) 61Ah……当接部(保持部) 61Am・61An……支持部(保持部) 62……フレキシブルプリント基板(第2の照明手段) 62a・62b・62c……LED(発光ダイオード;
発光素子:第2の照明手段) 62d……LED(発光ダイオード;発光素子)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物光学系と、当該対物光学系により
    結像される光学像を正立正像とするための反転光学系
    と、上記光学像を拡大して観察するための接眼光学系と
    からなるファインダ光学系を有するファインダ装置にお
    いて、 上記光学像の略結像位置に配置され、当該ファインダ装
    置の視野を規定する視野枠部材と、 上記反転光学系の少なくとも一部を形成する光透過性反
    射面と、 この光透過性反射面を介して上記光学像に重畳させて観
    察し得るように複数の表示部を備えた平板状の表示板
    と、 上記複数の表示部のそれぞれが略一定の観察視度で観察
    し得るように上記表示板を屈曲させた状態で保持する保
    持部材と、 を具備したことを特徴とするファインダ装置。
  2. 【請求項2】 上記表示板は、円弧状に屈曲されると
    共に、少なくとも第1の位置に配置される第1の表示部
    と、この第1の位置とは異なる第2の位置に配置される
    第2の表示部と、これら第1の位置及び第2の位置とは
    異なる第3の位置に配置される第3の表示部とを有し、 上記第1・第2・第3の表示部のそれぞれが略一定の観
    察視度で観察し得ることを特徴とする請求項1に記載の
    ファインダ装置。
  3. 【請求項3】 上記表示板は、少なくとも第1の位置
    に配置される第1の表示部と、この第1の位置とは異な
    る第2の位置に配置される第2の表示部と、これら第1
    の位置及び第2の位置とは異なる第3の位置に配置され
    る第3の表示部とを有し、上記第1の位置・第2の位置
    ・第3の位置の光軸からの位置におけるファインダ光学
    系の収差補正量に応じて上記表示板の表面が上記光軸に
    垂直となる仮想軸に対して略平行を保持しながら屈曲さ
    れるようになされたことを特徴とする請求項1に記載の
    ファインダ装置。
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