JP2002055257A - セラミックス製パイプ一体型フェルール及びその製造方法 - Google Patents

セラミックス製パイプ一体型フェルール及びその製造方法

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JP2002055257A
JP2002055257A JP2000244416A JP2000244416A JP2002055257A JP 2002055257 A JP2002055257 A JP 2002055257A JP 2000244416 A JP2000244416 A JP 2000244416A JP 2000244416 A JP2000244416 A JP 2000244416A JP 2002055257 A JP2002055257 A JP 2002055257A
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Tetsuya Katsumi
徹也 勝見
Masashi Yamaguchi
正志 山口
Hiroshi Ishida
石田  央
Kazuo Omiya
一男 大宮
Etsuji Sugita
悦治 杉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法精度及び表面品質に優れたセラミックス
製パイプ一体型フェルール及びそれを単一のプロセスで
低コストで製造できる方法を提供する。 【解決手段】 光コネクタ用フェルールの外形を規定す
るキャビティを持つ金型1内に、セラミックス製パイプ
10を挿入保持した状態で、高温の流体材料、例えば合
金原料Aの溶湯を注入し、冷却固化させることにより、
フェルール内部に一体的に強固に固定されたセラミック
ス製パイプを内包しているセラミックス製パイプ一体型
フェルールを製造できる。又は、高温の流体材料を収容
する容器下端部の吐出孔に挿入した状態で、セラミック
ス製パイプを下方に移動させながらその外周面を被覆す
るように高温の流体材料を吐出して冷却固化させる成形
法、及び過冷却液体状態にある非晶質合金製の丸棒中に
中心軸線に沿ってセラミックス製パイプを挿入し、非晶
質合金を冷却固化させる成形法によっても製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に使用され
る光ファイバ端末(もしくは光ファイバケーブル端末)
を接続及び/又は固定するために用いられるセラミック
ス製パイプ一体型フェルール及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】光コネク
タ用部材には、光の損失を防ぐために高い寸法精度が要
求される。すなわち、光ファイバ同士の軸線を一致させ
て接続し、光の損失を防ぐためには、光ファイバを固
定、整列させる部材にサブミクロンオーダーの高い精度
での加工が必要である。従来、光コネクタ用フェルール
(キャピラリともいう)を製造する場合、まず、バイン
ダを含むセラミック粉末や、合成樹脂、金属等の射出成
形、押出成形等によって一次成形し(特公平8−307
75号、特開平8−15568号、特開平8−1941
31号、特開平9−141704号、特開平10−18
6176号等)、得られたブランクを、用いた材料に応
じて脱脂、焼結した後、外径研磨加工、内径研磨加工、
先端凸球面加工(PC研磨)等の機械加工により所望の
寸法に仕上げ加工されている。また、フェルールの光フ
ァイバ挿入部の細孔(光ファイバ挿通細孔)の内径は極
めて小さいため(例えばSC型と呼ばれるキャピラリの
細孔径は0.126mm)、その内径加工には一般にワ
イヤラッピング加工が採用されている。このため、製造
工程が長大で、高価な内径加工機、外径研磨機などの装
置を必要とし、製造コストが高いという問題があった。
【0003】また、従来の射出成形法により光コネクタ
用フェルール(キャピラリ)を製造する場合、光ファイ
バ挿通細孔を形成するために用いられる中子ピンは直径
0.1mm程度の細い物であるため、鋳造時もしくは鋳
造後の引き抜きによって中子ピンが折れたり、曲がった
りするという問題がある。また、この鋳造時の中子ピン
の曲がりにより、光ファイバ挿通細孔にも曲がりが生じ
てしまうという問題がある。しかも、中子ピンには強度
が必要なため、高価となり、製造コストが高くなる。し
かも、このようにして形成した光ファイバ挿通細孔の孔
内表面を平滑化し、断面真円度や精度を出すためには内
径仕上げ加工が必要であり、製造コストの増大を余儀な
くされている。さらに、従来用いられているフェルール
材料と光ファイバの線膨張係数は異なるため、一旦PC
研磨を行なった後も温度変化によってフェルール先端か
ら光ファイバ先端が引込む現象が生じ易く、またこの引
込み量が温度変化により変化し易いという問題もある。
【0004】従って、本発明の目的は、中子ピンを使用
することなく、あるいは使用した場合でも中子ピンの折
れや曲がりがなく、内径仕上げ加工が不要な安価なセラ
ミックス製パイプ一体型フェルールを提供することにあ
る。さらに本発明の目的は、所定の形状、寸法精度、及
び表面品質を満足するセラミックス製パイプ一体型フェ
ルールを単一のプロセスで量産性良く製造でき、従って
内径仕上げ加工等の機械加工工程が不要な方法を提供
し、もってフェルール製造コストの削減を図ることにあ
る。本発明の他の目的は、温度変化によるフェルール先
端からの光ファイバ先端の引込み現象やその引込み量の
温度変化が殆どなく、光特性に優れたセラミックス製パ
イプ一体型フェルールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第一の側面によれば、光コネクタ用フェル
ールの製造の際にその内部に強固に固定されたセラミッ
クス製パイプを内包していることを特徴とするセラミッ
クス製パイプ一体型フェルールが提供される。好適に
は、セラミックス製パイプは、光コネクタ用フェルール
製造の際の熱収縮もしくは凝固収縮によりフェルール内
に強固に固定される。
【0006】より具体的な一つの態様では、前記セラミ
ックス製パイプは内径0.1〜1.0mm、外径0.1
4〜2.3mmであり、前記フェルールの外径は0.2
〜2.5mmである。好適には、前記セラミックス製パ
イプは、石英ガラス、非晶質酸化物又は結晶質酸化物か
ら作製される。これらの中でもセラミックス製パイプを
石英ガラスから作製した場合、その線膨張係数は光ファ
イバ(石英ガラス)の線膨張係数(約0.5×10-6
K)と実質的に同一のため、温度変化による引込み現象
やその引込み量の温度変化が殆どないため、光特性に優
れた光コネクタが得られる。また、前記フェルールは、
金属、少なくとも体積率50%以上の非晶質相を含む非
晶質合金、セラミックス又は合成樹脂から作製できる。
【0007】好適な態様においては、前記フェルール
は、ダイカスト用Al基合金、ダイカスト用Zn基合
金、ダイカスト用Mg基合金、又はFe基合金から作製
されるか、あるいは下記一般式(1)〜(6)のいずれ
か1つで示される組成を有し、少なくとも体積率50%
以上の非晶質相を含む実質的に非晶質の合金からなるこ
とを特徴としている。 一般式(1):M1 a2 bLnc3 d4 e5 f 但し、M1はZr及びHfから選ばれる1種又は2種の
元素、M2はNi、Cu、Fe、Co、Mn、Nb、T
i、V、Cr、Zn、Al及びGaよりなる群から選ば
れる少なくとも1種の元素、LnはY、La、Ce、N
d、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Yb及びMm(希
土類元素の集合体であるミッシュメタル)よりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M3はBe、B、
C、N及びOよりなる群から選ばれる少なくとも1種の
元素、M4はTa、W及びMoよりなる群から選ばれる
少なくとも1種の元素、M5はAu、Pt、Pd及びA
gよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素、a、
b、c、d、e及びfはそれぞれ原子%で、25≦a≦
85、15≦b≦75、0≦c≦30、0≦d≦30、
0≦e≦15、0≦f≦15である。 一般式(2):Al100-g-h-iLng6 h3 i 但し、LnはY、La、Ce、Nd、Sm、Gd、T
b、Dy、Ho、Yb及びMmよりなる群から選ばれる
少なくとも1種の元素、M6はTi、V、Cr、Mn、
Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Hf、T
a及びWよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元
素、M3はBe、B、C、N及びOよりなる群から選ば
れる少なくとも1種の元素、g、h及びiはそれぞれ原
子%で、30≦g≦90、0<h≦55、0≦i≦10
である。 一般式(3):Mg100-p7 p 但し、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から
選ばれる少なくとも1種の元素、pは原子%で5≦p≦
60である。 一般式(4):Mg100-q-r7 q8 r 但し、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から
選ばれる少なくとも1種の元素、M8はAl、Si及び
Caよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素、q
及びrはそれぞれ原子%で、1≦q≦35、1≦r≦2
5である。 一般式(5):Mg100-q-s7 q9 s 但し、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から
選ばれる少なくとも1種の元素、M9はY、La、C
e、Nd、Sm及びMmよりなる群から選ばれる少なく
とも1種の元素、q及びsはそれぞれ原子%で、1≦q
≦35、3≦s≦25である。 一般式(6):Mg100-q-r-s7 q8 r9 s 但し、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から
選ばれる少なくとも1種の元素、M8はAl、Si及び
Caよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素、M
9はY、La、Ce、Nd、Sm及びMmよりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の元素、q、r及びsはそれ
ぞれ原子%で、1≦q≦35、1≦r≦25、3≦s≦
25である。
【0008】本発明の第二の側面によれば、前記のよう
なセラミックス製パイプ一体型フェルールの製造方法も
提供される。その第一の方法は、光コネクタ用フェルー
ルの外形を規定する少なくとも1つのキャビティを持つ
金型内に、セラミックス製パイプを挿入保持した状態
で、高温の流体材料を注入し、冷却固化させることによ
り、製造されるフェルール内部にセラミックス製パイプ
を強固に固定することを特徴としている。成形品長さに
対応した所定長さのセラミックス製パイプを用いた場
合、バッチ成形法となるが、長尺のセラミックス製パイ
プを用いた場合、連続的に成形することも可能である。
すなわち、連続的な成形法の場合、長尺なセラミックス
製パイプを上記金型のキャビティ内に挿通した状態に張
設し、上記キャビティ内に流体材料を射出充填する工程
と上記長尺セラミックス製パイプを間欠的に移動させる
工程を順次繰り返し、上記長尺セラミックス製パイプに
多数の射出成形品が固着した一連の中間品を製造する工
程、及び上記中間品の両端部からセラミックス製パイプ
を切断する工程、を含むことを特徴としている。
【0009】また、第二の方法は、高温の流体材料を収
容し、下端部に吐出孔を有する容器内に、一端部を上記
吐出孔に挿入した状態でセラミックス製パイプを配置
し、該セラミックス製パイプを下方に移動させながらそ
の外周面に上記流体材料を吐出して冷却固化させること
により、製造されるフェルール内部にセラミックス製パ
イプを強固に固定することを特徴としている。好適に
は、外周面を前記流体材料で被覆されながら下方に移動
するセラミックス製パイプを、所定の略半円形凹状の周
面輪郭を持つ少なくとも一対の対向する冷却成形用ロー
ル間を通過させ、管状の所定の断面形状に成形する工程
を含む。この場合、特に上記流体材料として非晶質合金
材料の溶湯を用いる場合、複数対の対向する冷却成形用
ロールを用い、吐出孔側に配置された一対の冷却成形用
ロールを一次成形用ロールとし、その下流に配置された
一対もしくは複数対の冷却成形用ロールを二次成形用ロ
ールとし、多段成形することもできる。この場合、好ま
しくは一次成形用ロールで非晶質合金の溶湯をそのガラ
ス遷移温度(Tg)以上、結晶化温度(Tx)以下の温
度に冷却する。
【0010】前記フェルール製造用材料としては、金
属、少なくとも体積率50%以上の非晶質相を含む非晶
質合金、セラミックスペースト、合成樹脂等を用いるこ
とができる。好適な態様においては、前記材料が、前記
一般式(1)〜(6)のいずれか1つで示される組成を
有し、少なくとも体積率50%以上の非晶質相を含む実
質的に非晶質合金を生じ得る合金材料の溶湯であり、こ
の合金溶湯がセラミックス製パイプを被覆した状態で急
冷凝固して非晶質化させる。
【0011】さらに、本発明の第三の方法は、非晶質合
金製の丸棒、好ましくは前記一般式(1)〜(6)のい
ずれか1つで示される組成を有し、少なくとも体積率5
0%以上の非晶質相を含む実質的に非晶質の合金製の丸
棒を、そのガラス遷移温度(Tg)以上、結晶化温度
(Tx)以下の温度に加熱し、この高温状態の丸棒中に
中心軸線に沿ってセラミックス製パイプを挿入し、上記
非晶質合金材料を冷却固化させることにより、上記非晶
質合金製丸棒から製造されるフェルール内部にセラミッ
クス製パイプを強固に固定することを特徴としている。
この方法の場合、上記丸棒の外径は0.5〜2.5mm
であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】前記のように、本発明の方法は、
光コネクタ用フェルールの製造の際にその内部に一体的
にセラミックス製パイプを内包・固定することを特徴と
している。その具体的な方法としては、(1)光コネク
タ用フェルールの外形を規定する少なくとも1つのキャ
ビティを持つ金型内に、セラミックス製パイプを挿入保
持した状態で、高温の流体材料を注入し、冷却固化させ
る金型成形法(成形品長さに対応した所定長さのセラミ
ックス製パイプを用いたバッチ成形法、及び長尺のセラ
ミックス製パイプを用い、これを金型キャビティ内に挿
通した状態に張設し、射出成形とセラミックス製パイプ
の間欠的移動を繰り返し行なう連続的成形法の両方法を
含む。)、(2)高温の流体材料を収容する容器の下端
部に形成された吐出孔に挿入した状態で、セラミックス
製パイプを下方に移動させながらその外周面を被覆する
ように高温の流体材料を吐出して冷却固化させる引抜成
形法、及び(3)非晶質合金の過冷却液体状態もしくは
ガラス遷移領域ΔTx=Tx−Tgでの粘性流動を利用
し、この温度域にある非晶質合金製の丸棒中に中心軸線
に沿ってセラミックス製パイプを挿入し、非晶質合金を
冷却固化させる差込み成形法を採用している。
【0013】このような方法によれば、セラミックス製
パイプは、光コネクタ用フェルール製造の際の熱収縮も
しくは凝固収縮により、上記フェルール内に一体的に強
固に固定される。従って、従来のように射出成形の際に
高価な中子ピンを使用する必要がなく、あるいは中子ピ
ンを使用する場合でも中子ピンが折れたり、曲がったり
する問題がなく、またセラミックス製パイプは細い中子
ピンに比べて曲がり難く、取り扱い性にも優れている。
さらに、セラミックス製パイプの内周面は平滑であり、
内径の真円度、円筒度は0.5μm以下であるため、上
記のように曲がり難いこととも相俟って、内外径の同心
度の良い光コネクタ用フェルールが得られると共に、内
径仕上げ加工等の機械加工工程が不要で加工工程数を大
幅に減少できる。従って、細孔の真円度や円筒度等に優
れた所定の形状、寸法精度、及び表面品質を満足するセ
ラミックス製パイプ一体型フェルールを単一のプロセス
で量産性良く製造でき、フェルール製造コストを大幅に
削減することができると共に、光特性に優れた光コネク
タが得られる。
【0014】本発明のセラミックス製パイプ一体型フェ
ルールの材料としては、金属、少なくとも体積率50%
以上の非晶質相を含む非晶質合金の他、ジルコニア、ア
ルミナ等のセラミックスのペースト、繊維強化サーモト
ロピック液晶性ポリエステル等の合成樹脂などを用いる
ことができる。以下、フェルール材料として合金を用い
た場合を例に挙げて、添付図面を参照しながら、本発明
のセラミックス製パイプ一体型フェルール及びその製造
方法の各種態様について説明する。
【0015】図1は、本発明のセラミックス製パイプ一
体型フェルールを金型成形法により製造する装置及び方
法の一実施形態の概略構成を示している。図中、符号1
は、光コネクタ用フェルールの外径寸法を規制する製品
成形用キャビティ2が形成された金型を示している。金
型1は、分割可能であり(例えば図1のように上下型に
する)、その下部にはキャビティ2と連通する注湯口3
が形成されている。金型1は、銅、銅合金、超硬合金そ
の他の金属材料から作製することができるが、キャビテ
ィ2内に注入された合金溶湯の冷却速度を速くするため
に、熱容量が大きくかつ熱伝導率の高い材料、例えば銅
製、銅合金製等とすることが好ましい。また、金型には
冷却水、冷媒ガス等の冷却媒体を流通させる流路を配設
することもできる。
【0016】一方、射出スリーブ(溶解用容器)5は、
円筒状スリーブ6と該スリーブ内に摺動自在に配設され
たプランジャ7とを備え、前記金型1の注湯口3の真下
に昇降自在に配設されている。プランジャ7は図示しな
い油圧シリンダ(又は空圧シリンダ)により上下動され
る。また、円筒状スリーブ6の上部とプランジャ7の上
面により原料収容部8が形成され、該原料収容部8の周
囲には、加熱源として高周波誘導コイル9が配設されて
いる。加熱源としては、高周波誘導加熱の他、抵抗加熱
等の任意の手段を採用できる。上記円筒状スリーブ6及
びプランジャ7の材質としては、セラミックス、耐熱皮
膜コーティング金属材料などの耐熱性材料が好ましい。
なお、溶湯の酸化皮膜形成を防止するために、装置全体
を真空中又はArガス等の不活性ガス雰囲気中に配置す
るか、あるいは少なくとも金型1と射出スリーブ5の原
料収容部8との間に不活性ガスを流すことが好ましい。
前記のような装置全体及び個々の金型、射出スリーブの
構成、加熱方法等は、特に適用できない場合を除き、後
述する装置についても同様である。
【0017】本発明のセラミックス製パイプ一体型フェ
ルールの製造に際しては、まず、射出スリーブ5が金型
1の下方に離間した状態において、原料収容部8内に合
金原料Aを装填する。合金原料Aとしては棒状、ペレッ
ト状、粉末状等の任意の形態のものを使用できる。ま
た、金型1のキャビティ2内には上下方向に延在するよ
うにセラミックス製パイプ10を配置する。次いで、図
1に示すように射出スリーブ5をその上端部が金型1の
注湯口3周囲に当接するまで上昇させ、高周波誘導コイ
ル9を励磁して合金原料Aを急速に加熱する。合金原料
Aが溶解したかどうかを溶湯温度を検出して確認した
後、高周波誘導コイル9を消磁し、次いで、油圧シリン
ダを作動させてプランジャ7を急速に上昇させ、溶湯を
金型1の注湯口3から射出する。射出された溶湯は製品
成形用キャビティ2内に注入、加圧され、急速に凝固さ
れる。この際、射出温度、射出速度等を適宜設定するこ
とにより、103K/s以上の冷却速度が得ることがで
きる。その後、射出スリーブ5を下降させ、金型1を分
離して鋳造物を取り出し、ランナー部をカットして除去
し、必要に応じて端部仕上げ(両端縁部に丸みを付ける
面取り加工)、PC研磨(凸球面研磨)、あるいはさら
に必要に応じて外径研磨等の仕上げ工程を行なって製品
を得る。
【0018】前記の方法で製造された鋳造後の製品形状
を図2に示す。図2に示すセラミックス製パイプ一体型
フェルール(キャピラリ)11は、両端部が切り揃えら
れたセラミックス製パイプ10を一体的に内包した金属
製フェルール(キャピラリ)を示している。このような
製品においては、鋳物の熱収縮もしくは凝固収縮によっ
て金属製フェルール部分が半径方向に若干縮むので、セ
ラミックス製パイプ10は金属製フェルールの内部に隙
間を生じることなく一体的に強固に固定される。
【0019】前記のように作製されたセラミックス製パ
イプ一体型フェルール(キャピラリ)11の光コネクタ
における使用状態を図3に示す。このセラミックス製パ
イプ一体型キャピラリ11の一端部を、フランジ13の
前端穴部14に締り嵌め又は接着等により固着すること
により、光コネクタ用フェルール12が組み立てられ
る。このような光コネクタ用フェルール12に光ファイ
バを取り付ける場合、光ファイバ心線(光ファイバに外
被が被覆されたもの)16の先端部の外被を剥がして所
定の長さだけ光ファイバ15を露出させ、露出した光フ
ァイバ及び光ファイバ心線の先端部に接着剤を塗布した
後、セラミックス製パイプ一体型キャピラリ11の小径
の貫通孔に露出した光ファイバ15をフランジ側から挿
入し、光ファイバ15及び光ファイバ心線16の先端部
を接着剤により光コネクタ用フェルール12の貫通孔内
に固着させることにより行なわれる。
【0020】一対の光ファイバ15、15の接続は、そ
れらが挿入・接合された各光コネクタ用フェルール1
2、12をスリーブ17の両端から挿入し、セラミック
ス製パイプ一体型キャピラリ11、11同士の端部を突
き合わせることにより行なわれ、これによって光ファイ
バ15、15の軸線が整列した状態で先端部が突き合わ
せ接続される。スリーブ17としては、円筒状の精密ス
リーブ、一側部全長に亘って軸線方向と平行に又は斜め
にスリットが形成されたスリーブ、円筒体の軸線に向っ
て凸の断面略半円形状、略楕円形状、上端が丸みを帯び
た三角形状等の円弧状の凸部を円筒体の内周面3箇所に
長手方向に設けたスリーブなど、種々の形態のスリーブ
を用いることができる。
【0021】なお、前記した光コネクタ用フェルール1
2としては、セラミックス製パイプ一体型キャピラリ1
1とフランジ13が別体のものが用いられているが、本
発明は一体のものにも同様に適用できる。例えば、前記
した方法において、金型1のキャビティ2の断面形状を
キャピラリ11とフランジ13の合体した外形を規制す
るように形成すると共に、フランジ13の貫通孔内径と
略等しい外径及びセラミックス製パイプ10の外径と略
等しい内径のガイド部材をキャビティ2内に所定距離だ
け突出するように配置し、このガイド部材にセラミック
ス製パイプを挿通した状態でキャビティ2内に合金溶湯
を注入することによって、セラミックス製パイプ一体型
キャピラリ11とフランジ13が一体成形された光コネ
クタ用フェルールを製造できる。
【0022】前記方法のように、本発明のセラミックス
製パイプ一体型フェルールの製造においては、セラミッ
クス製パイプが中子の役割を兼ねているため、従来のよ
うな中子ピンを使用する必要はないが、射出成形時にセ
ラミックス製パイプの強度補強のために中子ピンを使用
することもできる。中子ピンを使用する場合の一実施態
様を図4に示す。図4に示されるように、セラミックス
製パイプ10に中子ピン4の細長い針状部分を挿通した
状態でキャビティ2内に配置する。中子ピン4の使用及
び2個のキャビティ2が形成された上下割型の金型1を
用いた以外、他の構成及び成形工程は前記図1に示す装
置の場合と同様である。射出成形後、必要に応じて端部
仕上げ(両端縁部に丸みを付ける面取り加工)、PC研
磨(凸球面研磨)、あるいはさらに必要に応じて外径研
磨等の仕上げ工程を行なって得られた製品形状を図5に
示す。
【0023】図5に示されるセラミックス製パイプ一体
型キャピラリ11のように、後端部にテーパ径部11a
を有する場合、光ファイバ挿入がスムーズに行なえ、挿
入時の光ファイバの折れ防止に効果的である。また、光
ファイバ心線(光ファイバに外被が被覆されたもの)1
6の先端部の外被を剥がして所定の長さだけ光ファイバ
15を露出させた時の外被の端部がテーパ状の場合、図
6に示すように光ファイバ心線はセラミックス製パイプ
一体型フェルール12にぴったりと挿着される。また、
前記した方法において、金型1のキャビティ2の断面形
状をキャピラリ11とフランジ13の合体した外形を規
制するように形成することによって、図7に示すよう
な、セラミックス製パイプ一体型キャピラリ部11aと
フランジ部13aが一体成形された光コネクタ用フェル
ール12aを製造できる。
【0024】次に、長尺のセラミックス製パイプを用
い、これを金型キャビティ内に挿通した状態に張設し、
射出成形とセラミックス製パイプの間欠的移動を繰り返
し行なう連続的成形法について説明する。図8及び図9
は、このような連続的成形法によりセラミックス製パイ
プ一体型フェルール(キャピラリ)を製造する方法及び
装置の一実施例の概略構成を示している。図8及び図9
において、符号1は製品形状のキャビティ2を2個有す
る分割金型であり、その下部には各キャビティ2と連通
する湯口3が形成されている。一方、セラミックス製パ
イプ10は、パイプ供給リール20から供給され、金型
1の各キャビティ2内を挿通した状態にパイプ巻取りリ
ール(図示せず)との間に張り渡し、テンションリール
21により一定の張力がかかるように設定されている。
【0025】金型1は、図9に示すように、セラミック
ス製パイプ10の移動方向側に開口した少なくとも1つ
のキャビティ2を有し、かつ該キャビティ内にセラミッ
クス製パイプ移動方向に突出可能なエジェクタ手段(図
示せず)を備える金型部1aと、該金型部1aのセラミ
ックス製パイプ移動方向側に配され、かつセラミックス
製パイプ挿通部(図のハツチング面)をパーティング面
として左右に分離可能な割型部1bとからなる。金型1
の下部には、射出スリーブ5が金型1の湯口3に向かっ
て昇降自在に配設されている。また、該射出スリーブ5
の円筒状スリーブ6内にはプランジャ7が摺動自在に配
置され、図示しない油圧シリンダ(又は空圧シリンダ)
により上下動される。また、射出スリーブ5の上部周囲
には、加熱源として高周波誘導コイル9が配設されてい
る。符号22は固定盤である。
【0026】セラミックス製パイプ一体型フェルールの
製造に際しては、まず、射出スリーブ5が金型1の下方
に離間した状態において、合金原料Aを装填する。合金
原料Aの装填方法としては任意の方法が採用できるが、
例えば図9に示すように、射出スリーブの側方に原料供
給スリーブ24を付設し、原料供給プランジャ25によ
り順次原料を射出スリーブ5内に押し込む方式が有利で
ある。原料供給スリーブ24への原料供給は、原料供給
スリーブ24に原料収納マガジンを組み込んで、原料収
納マガジンから原料供給スリーブ24に1個ずつ原料が
落下するように構成したり、あるいはこのような原料収
納マガジンの複数個をターンテーブルに組み込んだカセ
ット方式とし、1つの原料収納マガジン内の原料が無く
なったらターンテーブルを所定角度だけ回転させ、次の
原料収納マガジンが所定位置に移動するように構成する
など、適宜の構造とすることができる。
【0027】次いで、高周波誘導コイル9を励磁して合
金原料Aを急速に加熱する。合金原料Aが溶解したかど
うかを溶湯温度を検出して確認した後、高周波誘導コイ
ル9を消磁し、次いで、射出スリーブ5の上端部が金型
1の湯口3周囲の固定盤凹部23に当接するまで、円筒
状スリーブ6及びプランジャ7を同期的に上昇させ、さ
らにプランジャ7を急速に上昇させ、溶湯を金型1の湯
口3から射出する。射出された溶湯はキャビティ2内に
注入、加圧され、急速に凝固される。その後、射出スリ
ーブ5を下降させ、次の原料装填を行なう。一方、金型
温度が金属溶湯の融点以下(非晶質合金材料を用いた場
合には、ガラス遷移温度(Tg)以下)になるまで冷却
した後、金型1の割型部1bを左右に分離して、図示し
ないエジェクト機構により射出成形品Bを押し出すと共
に、セラミックス製パイプ10を所定距離だけ移動させ
る。このように金型1のキャビティ2内への射出充填工
程とセラミックス製パイプ10の間欠的移動工程を順次
繰り返し、セラミックス製パイプ10に多数の射出成形
品B(フェルール)が固着した一連の中間品を製造す
る。
【0028】次いで、この中間品の両端部でセラミック
ス製パイプ10を切断した後、必要に応じて上記射出成
形品の外径仕上げ、端部仕上げ(両端縁部に丸みを付け
る面取り加工)、PC研磨(凸球面研磨)等の所望の仕
上げ工程を行なう。なお、外径仕上げ(外径研磨)は、
非晶質合金から作製した場合には行なう必要はないが、
必要に応じて行なっても構わない。
【0029】金型1としては、製品部キャビティが2つ
の金型部で構成されている場合、製品部の型割面にバリ
等が生じる。従って、バリ等を生じさせたくない製品部
の部分は1つの金型でキャビティを構成することが好ま
しい。例えば、図9に示すように、フェルール(キャピ
ラリ)部のキャビティを1つの金型部1aから構成し、
セラミックス製パイプ10の移動方向側の金型部は左右
に分割可能な2つの割型部1bから構成する。また、前
記図7に示すようなキャピラリ部11aとフランジ部1
3aが一体型の光コネクタ用フェルール12aを作製す
る場合、真円度、円筒度が要求されるキャピラリ部11
aのキャビティは1つの金型部から構成し、一方、1つ
の金型でセラミックス製パイプ10の移動方向にエジャ
クトが困難なフランジ部13aは左右に分割可能な2つ
の割型部から構成する。
【0030】セラミックス製パイプ10にはテンション
がかかっているため、フェルール外径に対するかなりの
同心度が得られる。しかしながら、より高い寸法精度が
要求される光コネクタ用部品の場合、金型内のキャピラ
リ部のキャビティに対してセラミックス製パイプ10の
同心度を1μm以下にすることが必要となる。このた
め、金型内を挿通するように張設されるセラミックス製
パイプ10に調芯機構を設けることが好ましい。なお、
金型1のパイプ挿通孔は、セラミックス製パイプ10の
移動のため数μmのクリアランスが必要である。そのた
め、金型の外側でセラミックス製パイプを調芯する。調
芯方法としては、圧電素子を用いた方法、先に射出成形
された製品自体をそれに固着されているセラミックス製
パイプの位置決め手段として利用する方法など、任意の
方法を採用できる。なお、調芯機構は、金型部1aの
側、割型部1bの側又はこれらの両側に設けることがで
きる。しかしながら、光コネクタ用フェルールの場合、
先端部(図面上、左側)の孔部の同心度が重要であるた
め、少なくとも金型部1aの側には調芯機構を配設する
ことが好ましい。
【0031】図10は、本発明の第二態様である引抜成
形法によるセラミックス製パイプ一体型フェルールの製
造方法を実施するのに有利に用いることができる装置の
概略構成を示しており、図中、符号30は金属溶解装
置、33は冷却成形用ロールを示している。金属溶解装
置30は、下端部に吐出孔31が形成された金属を溶解
できるるつぼやチューブから構成され、その材質として
はセラミックスやカーボンなどが好ましい。金属溶解装
置30の周囲には加熱源としての高周波誘導コイル32
が配設されている。なお、金属溶解装置30内の合金材
料の加熱方法としては、高周波誘導加熱の他、アーク溶
解、抵抗加熱など、合金材料を溶解できるまで温度を上
げ得る方法であれば全て適用可能である。
【0032】金属溶解装置30の下方には、一対の冷却
成形用ロール33が配設されている。冷却成形用ロール
33は、吐出孔31から吐出された溶湯A’を冷却し、
パイプ状に成形加工するための双ロールである。各冷却
成形用ロール33の周面には、略半円形の凹部が形成さ
れており、これら一対の冷却成形用ロール33の周面が
当接して組み合わされたときに一対の半円形凹部により
形成される円形空間部により、その中を通過する溶湯
A’の外径が規制される。
【0033】次に、前記した装置を用いてセラミックス
製パイプ一体型フェルールを製造する工程について説明
する。まず、セラミックス製パイプ一体型フェルールの
製造は、真空中、不活性雰囲気中、大気中のいずれでも
行なうことができ、また金属溶解装置30の内部と他の
場所の雰囲気が異なってもよいが、合金成分としてZr
等の反応性の高い金属を用いる場合、装置全体、特に金
属溶解装置30から冷却成形用ロール33に至るまでの
空間は真空又は不活性雰囲気とすることが好ましい。
【0034】次に、セラミックス製パイプ10の下端部
を吐出孔31に挿通した状態にセットした金属溶解装置
30内に合金材料を入れ、セラミックス製パイプ10及
び冷却成形用ロール33を所定の温度となるようにセッ
トし、冷却成形用ロール33を所定の周速度で回転する
ようにセットした状態で、高周波誘導コイル32に高周
波電流を流し、金属溶解装置30内の合金材料を高周波
溶解し、次いで吐出孔31から溶湯A’を射出すると同
時に、移送装置(図示せず)によりセラミックス製パイ
プ10を冷却成形用ロール33の周速度に応じた所定の
速度で下方へ移動させる。合金の融点以上に温度を上げ
て溶解させるが、非晶質合金材料の場合、好ましくは融
点の150℃以上の温度に昇温して溶解させることが望
ましい。
【0035】溶湯A’を吐出孔31から射出させる方法
としては、図示の例では金属溶解装置30内の溶湯上面
にガス圧をかける方法が採用されているが、溶湯を射出
できる方法であればよく、例えばプランジャで溶湯を押
し出す方法など、任意の方法を採用できる。また、射出
圧力は、溶湯A’を徐々に吐出孔31から押し出すこと
ができる圧力であればよいため、ロール部の雰囲気圧力
より高い圧力、例えば0.1〜100kgf/cm2
け高い圧力をプランジャや加圧ガスで溶湯に付加すれば
よい。
【0036】セラミックス製パイプ10は、吐出孔31
から射出された溶湯A’で外周面を被覆されながら下方
に移動して冷却成形用ロール33に到達し、回転してい
る一対の冷却成形用ロール33周面の半円形凹部により
加圧されながら所定温度に冷却されると共に、管状の断
面形状に成形される。この際、セラミックス製パイプ1
0の外周面を被覆する溶湯A’は、一対の冷却成形用ロ
ール33周面の半円形凹部により加圧されて接触した状
態となるため、その冷却速度は高くなるが、ロールに冷
却水等の冷媒用流路を設けて強制冷却方式とすることも
できる。このようにして、セラミックス製パイプ10が
内部に一体的に固定された長尺のフェルール(キャピラ
リ)を連続的に製造でき、これを所定の長さに切断して
製品とする。
【0037】なお、金属、特に非晶質合金からセラミッ
クス製パイプ一体型フェルールを製造する場合、前記し
たように、一対の冷却成形用ロール33(第一段冷却成
形ゾーンを形成)の後に一対又は複数対の二次成形用ロ
ール(第二段冷却成形加工ゾーンを形成)を配設し、多
段成形することもできる。非晶質合金からフェルールを
作製する場合、冷却成形用ロール33で冷却された一次
成形材の温度を過冷却液体領域に止め、かつこの温度範
囲状態で二次成形用ロールに送るように、上記セラミッ
クス製パイプ10及び冷却成形用ロール33は、用いる
非晶質合金材料の過冷却液体領域程度の温度、例えば4
00〜450℃まで加熱しておき、それ以下の温度に冷
却されないようにすることもできる。この場合、二次成
形用ロールは、冷却成形用ロールから供給されたパイプ
状一次成形材を過冷却液体領域の温度から冷却し、好ま
しくは室温近傍まで冷却する。非晶質合金材料は、過冷
却液体領域(ガラス遷移領域)では粘性流動により数1
0MPa以下の低応力でも非常に良好な加工性を示し、
また二次成形用ロール周面の形状や寸法を極めて忠実に
再現する特性を有する。従って、好ましくは上記冷却成
形用ロールの凹状周面輪郭より若干小さい相似形の凹状
周面輪郭を持つ、少なくとも一対の対向する二次成形用
ロール間を通過させることにより、管状の所定の断面形
状にエネルギー効率よく連続的に二次成形することがで
きる。
【0038】前記した冷却成形用ロール33及び二次成
形用ロールの材質としては任意のものを使用できるが、
好ましくは熱伝達率の良い(冷却効果の高い)銅系や鉄
系などの金属系材料が望ましい。また、これらのロール
には冷却水、冷媒ガス等の冷却媒体を流通させる流路を
配設することもできる。各ロールの直径や周面の幅につ
いても任意であるが、幅は成形品を作製するための凹部
がロール周面に充分に作製できる程度の大きさがよい。
また、セラミックス製パイプの移動速度や各ロールの回
転数(周速度)についても所望の冷却速度や成形品の断
面サイズ等に応じて任意に設定できるが、パイプの作製
速度となるため、一般に1mm/秒〜10m/秒の範囲
内に設定される。各ロールによる冷却速度としては0.
1K/秒以上であればよいが、103K/秒以上が好ま
しい。また、セラミックス製パイプ10の外周面を被覆
する溶湯や、冷却成形用ロール33間を出た成形材の温
度制御を行い易くするために、吐出孔31と冷却成形用
ロール33との間(あるいはさらに冷却成形用ロールと
二次成形用ロールとの間)のセラミックス製パイプの周
囲に断熱材を配することもできる。
【0039】セラミックス製パイプの材料としては、石
英ガラス、非晶質酸化物、結晶質酸化物や、Si34
の窒化物など、各種セラミックスを用いることができ
る。これらの中でも、非晶質酸化物(酸化物ガラス)も
しくは非晶質酸化物と同等の平滑性を有する酸化物材料
であることが好ましい。石英ガラスは、高い寸法精度で
パイプに加工し易く、かつ、線膨張係数が光ファイバの
線膨張係数と殆ど同じであるため、光ファイバを装着す
るフェルールに内包するセラミックス製パイプの材料と
して適している。すなわち、使用時の熱サイクルによっ
て光ファイバ端面がフェルール端面から突出したり、接
着剤が剥離したりすることもなく、耐環境性に優れた光
コネクタ用フェルールが得られる。なお、この材料は、
フェルール材料としても適している。
【0040】一方、フェルール製造用に使用される金属
材料としては、非晶質合金の他、Al基合金、Mg基合
金、Zn基合金、Fe基合金、Cu基合金、チタン合金
などのダイカスト用合金を用いることが好ましい。この
ようなダイカスト用合金は、通常の鋳造法で用いられて
いる合金であり、従来の光コネクタ用部材に用いられて
いるセラミックスや非晶質合金等に比べて安価であり、
ダイカストマシンによって該合金を金型内に圧入、成形
することによって、光コネクタ用部材を簡単に製造する
ことができる。これらの中でも、Al基合金、Zn基合
金、Mg基合金が好ましい。
【0041】例えば、Al基合金としては、JIS記号
によるADC1、ADC5、ADC12など、Al−S
i系、Al−Mg系、Al−Si−Cu系又はAl−S
i−Mg系のダイカスト用アルミニウム合金を好適に用
いることができ、特にADC12は有用である。同様
に、Mg基合金としては、例えばMDC1A、MDC2
A、MDC3Aなど、Mg−Al系又はMg−Al−Z
n系のダイカスト用マグネシウム合金を好適に用いるこ
とができ、特にMDC1Aは有用である。Zn基合金と
しては、例えばAG40A、AG41A、高Mn合金な
ど、Zn−Al系、Zn−Al−Cu系、Zn−Al−
Cu−Mg系又はZn−Mn−Cu系のダイカスト用亜
鉛合金を好適に用いることができ、特に高Mn合金は有
用である。Fe基合金では、例えばねずみ鋳鉄、オース
テナイト鋳鉄、ステンレス鋳鋼などがあり、ステンレス
鋳鋼が特に有用である。Cu基合金では、例えば黄銅、
青銅、アルミニウム青銅などがあり、アルミニウム青銅
が特に有用である。また、チタン合金では、例えばα型
合金、β型合金、α+β型合金などがあり、α+β型合
金が特に有用である。
【0042】これらの金属の中でも、一般式:Feab
c(但し、MはNi又は/及びCoであり、XはM
n、Si、Ti、Al、Cr及びCから選ばれる少なく
とも1種の元素であり、a、b、cはそれぞれ重量%
で、30≦b≦60、0≦c≦15、aは不可避的不純
物を含む残部である。)で示されるFe−M−X系合金
(インバー合金、スーパーインバー合金又はステンレス
インバー合金)が好ましい。上記一般式で表わされるF
e−M−X系合金は、高い寸法精度で加工がし易く、か
つ、線膨張係数が光ファイバの線膨張係数に近いため、
光ファイバを装着するフェルールの材料として適してい
る。
【0043】一方、非晶質合金は、高精度の鋳造性及び
加工性を有し、金型鋳造法や金型成形法によって金型の
キャビティ形状を忠実に再現した表面平滑な製品を転写
性良く製造できるため、金型を適切に作製することによ
り、所定の形状、寸法精度、及び表面品質を満足するセ
ラミックス製パイプ一体型フェルールを単一のプロセス
で量産性良く製造できる。また、用いるセラミックス製
パイプの外径寸法の精度がそれ程なくても、非晶質合金
を用いることによって、外径精度の高いセラミックス製
パイプ一体型フェルールを製造できる。非晶質合金とし
ては、本発明の方法を適用できる材料であれば全て使用
可能であり、特定の材料に限定されるものではないが、
下記一般式(1)〜(6)のいずれか1つで示される組
成を有する非晶質合金を好適に使用できる。
【0044】 一般式(1):M1 a2 bLnc3 d4 e5 f 但し、M1はZr及びHfから選ばれる1種又は2種の
元素、M2はNi、Cu、Fe、Co、Mn、Nb、T
i、V、Cr、Zn、Al及びGaよりなる群から選ば
れる少なくとも1種の元素、LnはY、La、Ce、N
d、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Yb及びMm(希
土類元素の集合体であるミッシュメタル)よりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の元素、M3はBe、B、
C、N及びOよりなる群から選ばれる少なくとも1種の
元素、M4はTa、W及びMoよりなる群から選ばれる
少なくとも1種の元素、M5はAu、Pt、Pd及びA
gよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素、a、
b、c、d、e及びfはそれぞれ原子%で、25≦a≦
85、15≦b≦75、0≦c≦30、0≦d≦30、
0≦e≦15、0≦f≦15である。
【0045】上記非晶質合金は、下記一般式(1−a)
〜(1−p)の非晶質合金を含む。 一般式(1−a):M1 a2 b この非晶質合金は、M2元素がZr又はHfと共存する
ために、混合エンタルピーが負で大きく、アモルファス
形成能が良い。 一般式(1−b):M1 a2 bLnc この非晶質合金のように、上記一般式(1−a)の合金
に希土類元素を添加することによりアモルファスの熱的
安定性が向上する。
【0046】一般式(1−c):M1 a2 b3 d 一般式(1−d):M1 a2 bLnc3 d これらの非晶質合金のように、原子半径の小さな元素M
3(Be,B,C,N,O)でアモルファス構造中の隙
間を埋めることによって、その構造が安定化し、アモル
ファス形成能が向上する。
【0047】一般式(1−e):M1 a2 b4 e 一般式(1−f):M1 a2 bLnc4 e 一般式(1−g):M1 a2 b3 d4 e 一般式(1−h):M1 a2 bLnc3 d4 e これらの非晶質合金のように、高融点金属M4(Ta,
W,Mo)を添加した場合、アモルファス形成能に影響
を与えずに耐熱性、耐食性が向上する。
【0048】一般式(1−i):M1 a2 b5 f 一般式(1−j):M1 a2 bLnc5 f 一般式(1−k):M1 a2 b3 d5 f 一般式(1−l):M1 a2 bLnc3 d5 f 一般式(1−m):M1 a2 b4 e5 f 一般式(1−n):M1 a2 bLnc4 e5 f 一般式(1−o):M1 a2 b3 d4 e5 f 一般式(1−p):M1 a2 bLnc3 d4 e5 f これらの貴金属M5(Au,Pt,Pd,Ag)を含ん
だ非晶質合金の場合、結晶化が起きても脆くならない。
【0049】 一般式(2):Al100-g-h-iLng6 h3 i 但し、LnはY、La、Ce、Nd、Sm、Gd、T
b、Dy、Ho、Yb及びMmよりなる群から選ばれる
少なくとも1種の元素、M6はTi、V、Cr、Mn、
Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Hf、T
a及びWよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元
素、M3はBe、B、C、N及びOよりなる群から選ば
れる少なくとも1種の元素、g、h及びiはそれぞれ原
子%で、30≦g≦90、0<h≦55、0≦i≦10
である。
【0050】上記非晶質合金は、下記一般式(2−a)
及び(2−b)の非晶質合金を含む。 一般式(2−a):Al100-g-hLng6 h この非晶質合金は、混合エンタルピーが負で大きく、ア
モルファス形成能が良い。 一般式(2−b):Al100-g-h-iLng6 h3 i この非晶質合金においては、原子半径の小さな元素M3
(Be,B,C,N,O)でアモルファス構造中の隙間
を埋めることによって、その構造が安定化し、アモルフ
ァス形成能が向上する。
【0051】一般式(3):Mg100-p7 p 但し、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から
選ばれる少なくとも1種の元素、pは原子%で5≦p≦
60である。この非晶質合金は、混合エンタルピーが負
で大きく、アモルファス形成能が良い。
【0052】一般式(4):Mg100-q-r7 q8 r 但し、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から
選ばれる少なくとも1種の元素、M8はAl、Si及び
Caよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素、q
及びrはそれぞれ原子%で、1≦q≦35、1≦r≦2
5である。この非晶質合金のように、前記一般式(3)
の合金において原子半径の小さな元素M8(Al,S
i,Ca)でアモルファス構造中の隙間を埋めることに
よって、その構造が安定化し、アモルファス形成能が向
上する。
【0053】一般式(5):Mg100-q-s7 q9 s 一般式(6):Mg100-q-r-s7 q8 r9 s 但し、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から
選ばれる少なくとも1種の元素、M8はAl、Si及び
Caよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素、M
9はY、La、Ce、Nd、Sm及びMmよりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の元素、q、r及びsはそれ
ぞれ原子%で、1≦q≦35、1≦r≦25、3≦s≦
25である。これらの非晶質合金のように、前記一般式
(3)及び(4)の合金に希土類元素を添加することに
よりアモルファスの熱的安定性が向上する。
【0054】前記した非晶質合金の中でも、ガラス遷移
温度(Tg)と結晶化温度(Tx)の温度差が極めて広
いZr−TM−Al系及びHf−TM−Al系(TM:
遷移金属)非晶質合金は、高強度、高耐食性であると共
に、過冷却液体領域(ガラス遷移領域)ΔTx=Tx−
Tgが30K以上、特にZr−TM−Al系非晶質合金
は60K以上と極めて広く、この温度領域では粘性流動
により数10MPa以下の低応力でも非常に良好な加工
性を示す。また、冷却速度が数10K/s程度の鋳造法
によっても非晶質バルク材が得られるなど、非常に安定
で製造し易い特徴を持っている。これらの合金の用途研
究の結果、溶湯からの金型鋳造によっても、またガラス
遷移領域を利用した粘性流動による成形加工によって
も、非晶質材料ができると同時に、金型形状及び寸法を
極めて忠実に再現し、これらの合金の物性も相俟ってセ
ラミックス製パイプ一体型フェルールの材料として適し
ている。
【0055】本発明に利用されるこのZr−TM−Al
系及びHf−TM−Al系非晶質合金は、合金組成、測
定法によっても異なるが、非常に大きなΔTxの範囲を
持っている。例えばZr60Al15Co2.5Ni7.5Cu15
合金(Tg:652K、Tx:768K)のΔTxは1
16Kと極めて広い。耐酸化性も極めて良く、空気中で
Tgまでの高温に熱してもほとんど酸化されない。硬度
は室温からTg付近までビッカース硬度(Hv)で46
0(DPN)、引張強度は1,600MPa、曲げ強度
は3,000MPaに達する。熱膨張率αは室温からT
g付近まで1×10-5/Kと小さく、ヤング率は91G
Pa、圧縮時の弾性限界は4〜5%を超える。さらに靭
性も高く、シャルピー衝撃値で6〜7J/cm2を示
す。このように非常に高強度の特性を示しながら、ガラ
ス遷移領域まで加熱されると、流動応力は10MPa程
度まで低下する。このため極めて加工が容易で、低応力
で複雑な形状の微小部品や高精度部品に成形できるのが
本合金の特徴である。しかも、いわゆるガラス(非晶
質)としての特性から加工(変形)表面は極めて平滑性
が高く、結晶合金を変形させたときのように滑り帯が表
面に現われるステップなどは実質的に発生しない特徴を
持っている。
【0056】一般に、非晶質合金はガラス遷移領域まで
加熱すると長時間の保持によって結晶化が始まるが、本
合金のようにΔTxが広い合金は非晶質相が安定であ
り、ΔTx内の温度を適当に選べば2時間程度までは結
晶が発生せず、通常の成形加工においては結晶化を懸念
する必要はない。また、本合金は溶湯からの凝固におい
てもこの特性を如何なく発揮する。一般に非晶質合金の
製造には急速な冷却が必要とされるが、本合金は冷却速
度10K/s程度の冷却で溶湯から容易に非晶質単相か
らなるバルク材を得ることができる。その凝固表面はや
はり極めて平滑であり、金型表面のミクロンオーダーの
研磨傷でさえも忠実に再現する転写性を持っている。
【0057】従って、セラミックス製パイプ一体型フェ
ルール材料として本合金を適用すれば、金型のキャビテ
ィ表面あるいは冷却成形用ロールの半円形凹状周面が光
コネクタ用フェルールの要求特性を満たす表面品質を持
っておれば、鋳造材においても金型の表面特性をそのま
ま再現し、寸法調整、表面粗さ調整の工程を省略又は短
縮することができる。以上のように、比較的低い硬度、
高い引張強度及び高い曲げ強度、比較的低いヤング率、
高弾性限界、高耐衝撃性、高耐磨耗性、表面の平滑性、
高精度の鋳造性を併せ持った特徴は、セラミックス製パ
イプ一体型フェルールの材料として適しているばかりで
なく、本発明の成形加工方法を適用でき、量産を可能に
する。
【0058】次に、前記したような非晶質合金材料のガ
ラス遷移領域での粘性流動を利用した本発明のセラミッ
クス製パイプ一体型フェルールの製造方法について、図
11を参照しながら説明する。図11において、符号4
0はその周囲に高周波誘導コイル41が配設された加熱
用容器を示しており、該加熱用容器40の中には、前記
したような非晶質合金製の所定寸法、例えば直径0.5
〜2.5mmの丸棒A”が収容されている。この非晶質
合金製丸棒A”を、高周波誘導コイル41を励磁して素
材非晶質合金のガラス遷移領域ΔTxまで加熱すると、
流動応力が著しく低下し、例えば10MPa程度まで低
下するので、セラミックス製パイプ10を容易に突き刺
すことができる。このとき、セラミックス製パイプの孔
の下端は、好ましくは加締めたり、適当な充填物を詰め
たりして塞いでおく。その後、非晶質合金製丸棒A”を
冷却、固化させた後、加熱用容器40から取り出し、下
端部を切除することにより、セラミックス製パイプが強
固に固定されたセラミックス製パイプ一体型フェルール
が得られる。
【0059】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるもの
ではなく、種々の設計変更が可能である。例えば、前記
した図1に示す装置及び方法では、一つの製品成形用キ
ャビティを形成した金型を用い、単一の工程で1個の製
品を製造する1個取りの例を説明したが、2個以上のキ
ャビティを形成した金型を用い、多数個取りとすること
も勿論可能である。また、セラミックス製パイプ一体型
フェルールの寸法、形状、数においても前記例に限定さ
れるものではない。例えば、前記した各実施形態では内
周が断面円形のセラミックス製パイプを用いたが、これ
に限られず、内周断面が三角形、四角形等の多角形パイ
プを用いることができる。このような内周断面が多角形
のセラミックス製パイプが一体化されたフェルールに光
ファイバを挿着する場合、隅角部には接着剤が充填され
る。さらに、本発明によるセラミックス製パイプ一体型
フェルールは、前記した適用例に限定されるものではな
く、フェルール同士の端面を突き合わせて光ファイバの
整合、接続を行なう単芯光コネクタ用フェルールや、多
芯光コネクタ用及び多芯光ファイバ整列用の光コネクタ
部材にも適用できる。例えば、内周断面が多角形のセラ
ミックス製パイプが一体化されたフェルールには2本以
上の光ファイバを挿着することができる。
【0060】
【実施例】以下、本発明の効果を具体的に確認した実施
例を示し、本発明について具体的に説明するが、本発明
が下記実施例に限定されるものでないことはもとよりで
ある。
【0061】実施例1 図1に示すような装置を用い、予め溶製したZr55Al
10Ni5Cu30の組成を有する母合金を高周波溶解し、
中心にセラミックス製パイプを設置した直径2.5m
m、長さ16mmのキャビティを有する金型内に射出し
て充填させた。セラミックス製パイプとしては、外径
0.5mm、内径0.126mm、内径の真円度及び円
筒度が共に0.5μm以下の石英ガラス製のものを用い
た。金型等は1×10-4Torrの真空雰囲気中に配置
した。射出により金型内に充填された鋳物を冷却後取り
出し、ランナー部を切断、除去し、図2に示すようなセ
ラミックス製パイプ一体型キャピラリを作製した。得ら
れたセラミックス製パイプ一体型キャピラリの長さは1
6mm、外径は2.499mm±0.2μm、真円度及
び円筒度は共に0.4μm以内、表面粗さは0.3μm
であり、SM用キャピラリの規格精度を満たすものとな
っていた。また、作製したセラミックス製パイプ一体型
キャピラリの細孔に光ファイバを挿入し、挿入損失、反
射減衰量を測定したところ、それぞれ0.3dB以下、
40dB以上の光特性が得られ、光コネクタの規格を満
たすものであった。また、熱サイクル試験による光特性
の変化は認められなかった。
【0062】実施例2 図10に示すような装置を用い、Zr55Al10Ni5
30の組成の金属を石英ガラスるつぼ中で高周波溶解し
た。石英ガラスるつぼ下端には直径2.5mmの吐出孔
が開いており、この吐出孔に下端部を挿通した状態に中
心垂直方向に外径0.5mm、内径0.126mm、内
径の真円度及び円筒度が共に0.5μm以下の連続した
長尺物石英ガラス製パイプを設置してある。900℃に
加熱した溶湯に上部からArガスを噴射することで0.
1kgf/mm2の圧力を加えると同時に、るつぼ中心
に設置した石英ガラス製パイプを2mm/秒の一定速度
で下方へと移動させた。石英ガラス製パイプに付着して
被覆した溶湯は冷却成形用ロール(水冷Cuロール)に
より冷却固化され、断面円形状に成形された。石英ガラ
ス製パイプを連続的に供給することで、内径0.126
mmの細孔を有する外径2.5mmのセラミックス製パ
イプ一体型キャピラリを連続的に作製した。製造したセ
ラミックス製パイプ一体型キャピラリを所定の長さ(1
〜16mm)に切断し、製品を得た。得られたセラミッ
クス製パイプ一体型キャピラリの外径は2.499mm
±0.2μm、真円度及び円筒度は共に0.4μm以
内、表面粗さは0.3μmであった。また、作製したセ
ラミックス製パイプ一体型キャピラリの細孔に光ファイ
バを挿入し、挿入損失、反射減衰量を測定したところ、
それぞれ0.3dB以下、40dB以上の光特性が得ら
れ、光コネクタの規格を満たすものであった。また、熱
サイクル試験による光特性の変化は認められなかった。
【0063】実施例3 予め溶製したZr55Al10Ni5Cu30の組成を有する
合金を高周波溶解し、内径2.5mmのキャビティを有
する金型内に充填して、外径2.5mmの丸棒を製造し
た。この際、溶湯は金型により急冷されるため、アモル
ファスの丸棒鋳物が得られる。この丸棒を内径2.5m
mのSiC製鋳型中に挿入した後、これを450℃に加
熱し、上方から0.1mm/秒の速度で、外径0.5m
m、内径0.126mm、内径の真円度及び円筒度が共
に0.5μm以下の石英ガラス製パイプを挿入した。上
記温度では金属ガラスは粘性流動を示すため、パイプが
折れ曲がることのない低い圧力で、石英ガラス製パイプ
を丸棒に挿入することができた。このようにして得られ
た内径0.126mmの細孔を有するセラミックス製パ
イプ一体型キャピラリの外径は2.499mm±0.2
μm、真円度及び円筒度は共に0.4μm以内、表面粗
さは0.3μmであった。また、作製したセラミックス
製パイプ一体型キャピラリの細孔に光ファイバを挿入
し、挿入損失、反射減衰量を測定したところ、それぞれ
0.3dB以下、40dB以上の光特性が得られ、光コ
ネクタの規格を満たすものであった。また、熱サイクル
試験による光特性の変化は認められなかった。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によれば、
セラミックス製パイプが光コネクタ用フェルール製造の
際の熱収縮もしくは凝固収縮によりフェルール内に一体
的に強固に固定されたセラミックス製パイプ一体型フェ
ルールが提供される。このようなセラミックス製パイプ
一体型フェルールは、耐久性に優れ、光ファイバの装着
位置精度が高く、接続損失が低減されるのみならず、従
来のように射出成形の際に高価な中子ピンを使用する必
要がなく、あるいは中子ピンを使用する場合でも、中子
ピンが折れたり、曲がったりする問題がなく、また、中
子ピンは鋳造材との接触が殆どないため、中子ピンの引
き抜きは容易である。また、セラミックス製パイプは細
い中子ピンに比べて曲がり難く、取り扱い性にも優れて
いる。さらに、セラミックス製パイプの内周面は平滑で
あり、内径の真円度、円筒度は0.5μm以下であるた
め、上記のように曲がり難いこととも相俟って、内外径
の同心度の良い光コネクタ用フェルールが得られると共
に、内径仕上げ加工等の機械加工工程が不要で加工工程
数を大幅に減少できる。従って、細孔の真円度や円筒度
等に優れた所定の形状、寸法精度、及び表面品質を満足
するセラミックス製パイプ一体型フェルールを単一のプ
ロセスで量産性良く製造でき、フェルール製造コストを
大幅に削減することができると共に、光特性に優れた光
コネクタが得られる。
【0065】また、セラミックス製パイプの材料として
石英ガラス又は非晶質酸化物を用いれば、高い寸法精度
でパイプに加工し易いと共に、線膨張係数が光ファイバ
の線膨張係数と同一又は近いため、使用時の熱サイクル
によって光ファイバ端面がフェルール端面から突出した
り、接着剤が剥離したりすることもなく、耐環境性に優
れた光コネクタ用フェルールが得られる。さらに、フェ
ルール材料として非晶質合金を用いれば、非晶質合金は
高精度の鋳造性及び加工性を有し、金型鋳造法や金型成
形法によって金型のキャビティ形状や成形用ロールの半
円形凹状周面を忠実に再現した表面平滑な製品を転写性
良く製造できるため、寸法精度及び表面品質に優れたセ
ラミックス製パイプ一体型フェルールを製造でき、外径
加工も省略又は大幅に低減できる。また、非晶質合金の
粘性流動を利用してセラミックス製パイプを単に突き刺
すことによってもセラミックス製パイプ一体型フェルー
ルを製造可能であり、さらに用いるセラミックス製パイ
プの外径寸法の精度がそれ程なくても、非晶質合金を用
いることによって、外径精度の高いセラミックス製パイ
プ一体型フェルールを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミックス製パイプ一体型フェルー
ルの製造装置の一実施形態を示す概略部分断面図であ
る。
【図2】本発明のセラミックス製パイプ一体型フェルー
ルの一実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明のセラミックス製パイプ一体型フェルー
ルの光コネクタにおける使用形態例を示す概略部分断面
図である。
【図4】本発明のセラミックス製パイプ一体型フェルー
ル製造装置の他の金型の実施形態を示す概略部分断面図
である。
【図5】図4に示す金型を用いて製造された本発明の他
のセラミックス製パイプ一体型フェルールを示す断面図
であり、(a)は左側面図、(b)は正面断面図、
(c)は右側面図である。
【図6】図5に示すセラミックス製パイプ一体型フェル
ールの光コネクタにおける使用形態例を示す概略部分断
面図である。
【図7】本発明のセラミックス製パイプ一体型フェルー
ルの別の実施形態を示す断面図である。
【図8】本発明のセラミックス製パイプ一体型フェルー
ルの連続製造装置の一実施形態を概略的に示す部分斜視
図である。
【図9】本発明のセラミックス製パイプ一体型フェルー
ルの連続製造装置の射出成形部の一実施形態を概略的に
示す部分断面図である。
【図10】本発明のセラミックス製パイプ一体型フェル
ールの製造装置の他の実施形態を示す概略部分断面図で
ある。
【図11】本発明のセラミックス製パイプ一体型フェル
ールの製造装置の別の実施形態を示す概略部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1 金型 2 製品成形用キャビティ 3 注湯口 4 中子ピン 5 射出スリーブ(溶解用容器) 6 円筒状スリーブ 7 プランジャ 8 原料収容部 10 セラミックス製パイプ 11 セラミックス製パイプ一体型フェルール(キャピ
ラリ) 12 光コネクタ用フェルール 13 フランジ 15 光ファイバ 16 光ファイバ心線 20 パイプ供給リール 21 テンションリール 30 金属溶解装置 31 吐出孔 33 冷却成形用ロール 40 加熱用容器 A 合金原料 A’ 溶湯 A” 非晶質合金製丸棒 B 射出成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 正志 宮城県仙台市太白区泉崎1−16−23 (72)発明者 石田 央 宮城県仙台市泉区南光台東2−8−5 (72)発明者 大宮 一男 富山県黒部市牧野958−1 (72)発明者 杉田 悦治 東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内 Fターム(参考) 2H036 MA05 QA12 QA16 QA17 QA18 QA19 QA20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光コネクタ用フェルールの製造の際にそ
    の内部に強固に固定されたセラミックス製パイプを内包
    していることを特徴とするセラミックス製パイプ一体型
    フェルール。
  2. 【請求項2】 前記セラミックス製パイプが、光コネク
    タ用フェルール製造の際の熱収縮もしくは凝固収縮によ
    り上記フェルール内に強固に固定されたものであること
    を特徴とする請求項1に記載のセラミックス製パイプ一
    体型フェルール。
  3. 【請求項3】 前記セラミックス製パイプの内径が0.
    1〜1.0mmであることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のセラミックス製パイプ一体型フェルール。
  4. 【請求項4】 前記セラミックス製パイプが、石英ガラ
    ス、非晶質酸化物又は結晶質酸化物から作製されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載
    のセラミックス製パイプ一体型フェルール。
  5. 【請求項5】 前記フェルールが、金属、少なくとも体
    積率50%以上の非晶質相を含む非晶質合金、セラミッ
    クス又は合成樹脂から作製されていることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のセラミックス製
    パイプ一体型フェルール。
  6. 【請求項6】 前記フェルールが、下記一般式(1)〜
    (6)のいずれか1つで示される組成を有し、少なくと
    も体積率50%以上の非晶質相を含む実質的に非晶質の
    合金からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か一項に記載のセラミックス製パイプ一体型フェルー
    ル。 一般式(1):M1 a2 bLnc3 d4 e5 f 但し、M1はZr及びHfから選ばれる1種又は2種の
    元素、M2はNi、Cu、Fe、Co、Mn、Nb、T
    i、V、Cr、Zn、Al及びGaよりなる群から選ば
    れる少なくとも1種の元素、LnはY、La、Ce、N
    d、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Yb及びMm(希
    土類元素の集合体であるミッシュメタル)よりなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種の元素、M3はBe、B、
    C、N及びOよりなる群から選ばれる少なくとも1種の
    元素、M4はTa、W及びMoよりなる群から選ばれる
    少なくとも1種の元素、M5はAu、Pt、Pd及びA
    gよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素、a、
    b、c、d、e及びfはそれぞれ原子%で、25≦a≦
    85、15≦b≦75、0≦c≦30、0≦d≦30、
    0≦e≦15、0≦f≦15である。 一般式(2):Al100-g-h-iLng6 h3 i 但し、LnはY、La、Ce、Nd、Sm、Gd、T
    b、Dy、Ho、Yb及びMmよりなる群から選ばれる
    少なくとも1種の元素、M6はTi、V、Cr、Mn、
    Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Hf、T
    a及びWよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元
    素、M3はBe、B、C、N及びOよりなる群から選ば
    れる少なくとも1種の元素、g、h及びiはそれぞれ原
    子%で、30≦g≦90、0<h≦55、0≦i≦10
    である。 一般式(3):Mg100-p7 p 但し、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から
    選ばれる少なくとも1種の元素、pは原子%で5≦p≦
    60である。 一般式(4):Mg100-q-r7 q8 r 但し、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から
    選ばれる少なくとも1種の元素、M8はAl、Si及び
    Caよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素、q
    及びrはそれぞれ原子%で、1≦q≦35、1≦r≦2
    5である。 一般式(5):Mg100-q-s7 q9 s 但し、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から
    選ばれる少なくとも1種の元素、M9はY、La、C
    e、Nd、Sm及びMmよりなる群から選ばれる少なく
    とも1種の元素、q及びsはそれぞれ原子%で、1≦q
    ≦35、3≦s≦25である。 一般式(6):Mg100-q-r-s7 q8 r9 s 但し、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から
    選ばれる少なくとも1種の元素、M8はAl、Si及び
    Caよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素、M
    9はY、La、Ce、Nd、Sm及びMmよりなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種の元素、q、r及びsはそれ
    ぞれ原子%で、1≦q≦35、1≦r≦25、3≦s≦
    25である。
  7. 【請求項7】 前記フェルールが、ダイカスト用Al基
    合金、ダイカスト用Zn基合金、ダイカスト用Mg基合
    金、又はFe基合金からなることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一項に記載のセラミックス製パイプ一
    体型フェルール。
  8. 【請求項8】 光コネクタ用フェルールの外形を規定す
    る少なくとも1つのキャビティを持つ金型内に、セラミ
    ックス製パイプを挿入保持した状態で、高温の流体材料
    を注入し、冷却固化させることにより、製造されるフェ
    ルール内部にセラミックス製パイプを強固に固定するこ
    とを特徴とするセラミックス製パイプ一体型フェルール
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記セラミックス製パイプとして長尺な
    セラミックス製パイプを用い、該長尺セラミックス製パ
    イプを前記金型のキャビティ内に挿通した状態に張設
    し、上記キャビティ内に流体材料を射出充填する工程と
    上記長尺セラミックス製パイプを間欠的に移動させる工
    程を順次繰り返し、上記長尺セラミックス製パイプに多
    数の射出成形品が固着した一連の中間品を製造する工
    程、及び上記中間品の両端部からセラミックス製パイプ
    を切断する工程、を含むことを特徴とする請求項8に記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 高温の流体材料を収容し、下端部に吐
    出孔を有する容器内に、一端部を上記吐出孔に挿入した
    状態でセラミックス製パイプを配置し、該セラミックス
    製パイプを下方に移動させながらその外周面に上記流体
    材料を吐出して冷却固化させることにより、製造される
    フェルール内部にセラミックス製パイプを強固に固定す
    ることを特徴とするセラミックス製パイプ一体型フェル
    ールの製造方法。
  11. 【請求項11】 外周面を前記流体材料で被覆されなが
    ら下方に移動するセラミックス製パイプを、所定の略半
    円形凹状の周面輪郭を持つ少なくとも一対の対向する冷
    却成形用ロール間を通過させ、管状の所定の断面形状に
    成形する工程を含むことを特徴とする請求項10に記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 前記材料が、金属、少なくとも体積率
    50%以上の非晶質相を含む非晶質合金、セラミックス
    ペースト又は合成樹脂であることを特徴とする請求項8
    乃至11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記材料が、前記請求項6に記載の非
    晶質合金材料であり、この合金材料の溶湯がセラミック
    ス製パイプを被覆した状態で急冷凝固して非晶質化させ
    ることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項に
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 非晶質合金製の丸棒をそのガラス遷移
    温度(Tg)以上、結晶化温度(Tx)以下の温度に加
    熱し、この高温状態の丸棒中に中心軸線に沿ってセラミ
    ックス製パイプを挿入し、上記非晶質合金材料を冷却固
    化させることにより、上記非晶質合金製丸棒から製造さ
    れるフェルール内部にセラミックス製パイプを強固に固
    定することを特徴とするセラミックス製パイプ一体型フ
    ェルールの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記丸棒が、前記請求項6に記載の非
    晶質合金材料から作製された外径0.5〜2.5mmの
    丸棒であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記セラミックス製パイプが、石英ガ
    ラス、非晶質酸化物又は結晶質酸化物からなる内径0.
    1〜1.0mmのセラミックス製パイプであることを特
    徴とする請求項8乃至15のいずれか一項に記載の方
    法。
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