JP2002055152A - 方位推定装置、指向性制御アンテナ装置及び方位推定方法 - Google Patents
方位推定装置、指向性制御アンテナ装置及び方位推定方法Info
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Abstract
推定を行う場合において、アレー素子数及び演算量を増
加させずに鉛直方向の推定精度と複数波到来時の分解能
の向上を図ること。 【解決手段】 アレーアンテナ101の各アレー素子1
11−1〜nを地面からの高さが互いに異なり、鉛直方
向に互いに重ならないように配置する。受信周波数変換
部102及びA/D変換部103にて、各アレー素子1
11−1〜nに受信された信号をベースバンドのディジ
タル信号に変換する。方位推定部105にて、変換され
た受信ディジタル信号を用いて、到来する電波の水平方
向及び鉛直方向の方位角を推定する。
Description
いて到来電波の方位を推定する方位推定装置及び方位推
定方法と、推定結果を基にアレーアンテナの指向性を可
変制御する指向性制御アンテナ装置に関する。
を図る技術として、伝搬環境に応じてアンテナの指向性
をダイナミックに変化させるアンテナ指向性制御技術が
注目されている。そして、アンテナ指向性制御技術の代
表的なものとして、アレーアンテナとディジタル信号処
理を用いるアダプティブアレーがあげられる。
テナにおける受信のディジタル信号を何らかの既知情報
に基づいて解析することによりアレー素子の重み係数を
求めて指向性を形成する。そして、既知情報の1つが到
来電波の方位である。仮に所望波と干渉波の方位が判か
れば、所望波の方位にアレーアンテナの指向性のピーク
を向け、干渉波の方位にヌルを向けるような制御を行う
ことで通信品質を向上させることができる。
における通信端末の位置検出としても注目されており、
空間的なトラフィック情報を用いたダイナッミクチャネ
ル割当に利用することができるだけでなく、不法電波の
監視装置などへの適応も検討されている。
方位を高精度に推定する手法として、MUSIC(MUltiple
SIgnal Classification)法に代表される固有空間法が
上げられる。固有空間法は各アレー素子で受信された複
素ディジタル信号から得られる共分散行列の固有ベクト
ルを利用する。MUSIC法の詳細は、R.O.Schmidt, "Multi
ple Emitter Location and Signal Parameter Estimati
on", IEEE Trans. AP-34, 3, 1986に記載されて
いる。
定を行う場合、推定精度と複数波到来時の分解能は、ア
レーアンテナを構成するアレー素子数、各アレー素子の
指向性、及びアレー素子が配置される空間的な位置関係
などに依存する。
うために、各アレー素子を円形に配置するのが一般的で
ある。そして、平面上にアレー素子を配置すると、水平
方向だけでなく鉛直方向も含めて到来波の方位を推定す
ることができる。特に円形アレーを鉛直方向に複数段重
ねるように配置し、全体として円筒形状になるようにす
ることで鉛直方向の推定精度を向上させることができ
る。
レーを鉛直方向に複数段重ねると、アレー素子数が増加
するためコスト面で不利となり、しかも、入力端が増加
するため信号処理の演算量も増加してしまう。
あり、到来電波の水平方向及び鉛直方向の方位推定を行
う場合において、アレー素子数及び演算量を増加させず
に鉛直方向の推定精度と複数波到来時の分解能の向上を
図ることができる方位推定装置及び方位推定方法と、方
位推定結果を用いてアレーアンテナの指向性ビームを可
変制御する指向性制御アンテナ装置を提供することを目
的とする。
は、複数のアンテナをアレー素子として使用し、各アレ
ー素子を地面からの高さが互いに異なり、鉛直方向に互
いに重ならないように配置したアレーアンテナと、前記
各アレー素子に受信された無線周波数信号を中間周波数
信号またはベースバンド信号に変換する受信周波数変換
手段と、この受信周波数変換手段のアナログ出力信号を
ディジタル信号に変換するA/D変換手段と、このA/
D変換手段から出力されたディジタル信号を用いて到来
電波の水平方向方位角及び鉛直方向方位角を推定する方
位推定手段とを具備する構成を採る。
たアレーアンテナを用いた場合と比較して、アレー素子
数及び演算量の増加を抑え、鉛直方向の方位推定精度及
び分解能を向上させることができる。
アレーアンテナの各アレー素子を配置する構成を採る。
おいてアレーアンテナの各アレー素子が等間隔となるよ
うに前記各アレー素子を配置する構成を採る。
方位に対する精度を均一に保つことができる。
おいてアレーアンテナの各アレー素子の間隔が不均一と
なるように前記各アレー素子を配置する構成を採る。
する推定精度の劣化を防ぐことができる。これは、アレ
ーアンテナのアレー素子数が少ない場合に特に有効であ
る。
て推定された到来電波の水平方向方位角及び鉛直方向方
位角に基づいて、送信源の位置を算出する位置算出手段
を具備する構成を採る。
ことができる。しかも、到来電波の水平方向及び鉛直方
向の方位に基づいて送信源の位置を算出するため、伝搬
遅延に基づいて送信源の位置を算出する場合に比べて精
度が高い。
いずれかの方位推定装置にて得られたディジタル信号と
到来電波の水平方向方位角及び鉛直方向方位角に基づい
て受信重み係数を求める受信重み係数算出手段と、この
受信重み係数算出手段によって得られた受信重み係数を
用いて前記アレーアンテナの指向性合成を行う受信ビー
ム形成手段とを具備する構成を採る。
パターンのピークを向け、干渉波の方向には指向性パタ
ーンのヌルを向けるように指向性を制御して受信するこ
とで受信感度を向上させることができる。
いずれかの方位推定装置にて得られたディジタル信号と
到来電波の水平方向方位角及び鉛直方向方位角に基づい
て送信重み係数を求める送信重み係数算出手段と、この
送信重み係数算出手段によって得られた送信重み係数で
送信ディジタル信号に重み付けを行う送信ビーム形成手
段と、重み付けされた送信ディジタル信号をアナログ信
号に変換するD/A変換手段と、このD/A変換手段か
ら出力された中間周波数信号またはベースバンド信号を
無線周波数信号に変換して無線送信する送信周波数変換
手段とを具備する構成を採る。
パターンのピークを向け、干渉波の方向には指向性パタ
ーンのヌルを向けるように指向性を制御して送信するこ
とで通信品質を向上させることができる。
付けされた送信ディジタル信号をアナログ信号に変換す
るD/A変換手段と、このD/A変換手段から出力され
た中間周波数信号またはベースバンド信号を無線周波数
信号に変換して無線送信する送信周波数変換手段とを具
備し、受信ビーム形成手段は、受信重み係数で送信ディ
ジタル信号に重み付けを行う構成を採る。
必要がなくなるので、演算量の削減及び装置の小型化を
図ることができる。
いずれかの方位推定装置のアレーアンテナよりアレー素
子数が多い第2のアレーアンテナを具備し、送信周波数
変換手段は、前記第2のアレーアンテナから無線周波数
信号を無線送信する構成を採る。
けられる指向性ビームを鋭くすることができるので、受
信機側の電力消費を低減することができる。
を構成する複数のアンテナを、地面からの高さが互いに
異なり、鉛直方向に互いに重ならないように配置し、前
記各アンテナに受信された信号を用いて到来電波の水平
方向方位角及び鉛直方向方位角を推定する方法をとる。
たアレーアンテナを用いた場合と比較して、アレー素子
数及び演算量の増加を抑え、鉛直方向の方位推定精度及
び分解能を向上させることができる。
を構成する複数のアンテナを、地面からの高さが互いに
異なり、鉛直方向に互いに重ならないように配置するこ
とである。
図面を参照して詳細に説明する。
形態1における方位推定装置の構成を示すブロック図で
ある。図1に示す方位推定装置は、アレーアンテナ10
1と、受信周波数変換部102と、A/D変換部103
と、クロック生成部104と、方位推定部105とから
主に構成される。また、アレーアンテナ101は、n本
(nは2以上の自然数)のアレー素子111−1〜nで
構成される。アレーアンテナ101における各アレー素
子111−1〜nの配置位置については後述する。
ナ101の各アレー素子111−1〜nに受信された無
線周波数信号を中間周波数信号またはベースバンド信号
に変換する。
102のアナログ出力信号を適当なサンプリング周波数
でディジタル信号に変換する。
波数のクロックを生成してA/D変換部103に供給す
る。ただし、本発明においては、クロック生成部104
にて生成されるクロックの周波数が固定又は可変のどち
らであっても構わない。
によって得られた受信のディジタル信号を用いて、到来
する電波の水平方向及び鉛直方向の方位角を推定する。
の配置と方位推定部105における方位推定手順につい
て説明する。なお、以下の説明において、φは水平方向
の角度を示しており範囲は0〜360°(0〜2π ra
d)、θは鉛直方向の角度を示しており範囲は−90〜9
0°(−π/2〜π/2 rad)である。
能に優れたアルゴリズムを用いることにより受信電波の
到来方向を高精度に推定できる。MUSIC法は固有空間法
と呼ばれ、アレーアンテナの受信信号から共分散行列を
計算しその共分散行列の固有ベクトルを利用して到来方
向を推定する。
ると、共分散行列RXXは以下に示す式(1)により求め
られる。
列、Hは複素共役転置、―は平均をそれぞれ示す。到来
波数がSの場合、共分散行列RXXの固有ベクトル空間
は、信号空間に属するS個の部分空間ESと雑音空間に
属する(M-S)個の部分空間ENとに分けることができ
る。到来電波の方位角(φ,θ)に対するアレーアンテナ
101の応答ベクトル(ステアリングベクトルと呼ばれ
る)A(φ,θ)は以下に示す式(2)で表される。
レー素子の応答ベクトル、Tは転置を示す。このとき到
来電波の方位(φ0,θ0)では、ENとA(φ0,θ0)が
直交する。特性を利用し、方位評価関数F(φ,θ)は以
下に示す式(3)で表される。
おいてピークが検出される。
ES、方位評価関数F(φ,θ)の計算方法はアレーアンテ
ナ101のアレー素子の配置位置には関係ないが、ステ
アリングベクトルA(φ,θ)はアレーアンテナ101の
各アレー素子の空間的な配置位置に依存する。
子の配置位置の一例を示す斜視図であり、アレー素子数
が4の場合を示す。図2において、X、Y、Zはそれぞ
れ直交軸、Lは水平投影面上のアレー素子間距離、Dは
鉛直方向のアレー素子間距離である。
1〜4を直円柱側面上であって水平投影面上において距
離間隔L(L>0)となるように、同時に鉛直方向に対し
て距離間隔D(D>0)となるように配置した。すなわ
ち、図2では、各アレー素子111−1〜4を螺線He
上に配置した。
101のステアリングベクトルA(φ,θ)について説明
する。図3は、図2の場合における到来電波を平面波と
した場合の各アレー素子の行路差を説明する図である。
図3(a)は、到来電波の方位角(φ,θ)を(φ1、0)と
した場合のXY平面を示す図である。各アレー素子11
1−1〜4は、素子間距離Lで等間隔に円形配置されて
おり、円の中心が座標原点である。到来電波を平面波と
仮定すると、アレー素子111-3とアレー素子111-
4の座標原点から見た行路差はそれぞれσ1とσ2とな
る。X軸方向をφ=0とするとき、行路差σ1とσ2は
以下に示す式(4)により求められる。ただし、行路差
σ1とσ2は到来電波の波長で正規化している。
した場合のXZ平面を示す図である。各アレー素子は鉛
直方向に素子間距離Dで配置されている。アレー素子1
11-3から見たアレー素子111-2とアレー素子11
1-4との相対的な行路差はそれぞれδ1とδ2とな
る。X軸方向をθ=0とするとき、行路差δ1とδ2は
以下に示す式(5)により求められる。ただし、行路差
δ1とδ2は到来電波の波長で正規化している。
差が求まるため、アレー素子数が4の場合、アレーアン
テナ101のステアリングベクトルA(φ,θ)は以下に
示す式(6)により求められる。
の一例を示す図であり、アレー素子数がMの場合を示
す。図4(a)はXY平面図であり、図4(b)は斜視
図である。図4に示すようなアレー素子数がMの場合に
は、ステアリングベクトルA(φ,θ)は以下に示す式
(7)により求められる。
θ)を用いることによりMUSIC法を用いた到来電波の方位
推定を行うことができる。
部105の推定アルゴリズムとしてMUSIC法を用いた場
合の鉛直方向の方位推定結果を示す図である。図5
(a)は、アレーアンテナ101の各アレー素子を同一
平面状に円形に配置した円形アレーを用いた場合であ
る。図5(b)は、アレーアンテナ101の各アレー素
子を螺線上に配置した場合である。図5(a)、(b)
において横軸は鉛直方向の方位、縦軸は評価関数の正規
化レベルを示し、図5(a)及び図5(b)とも2波
(P、Q)の到来電波が存在する場合を示す。
から明らかなように、図5(b)の方が2波の到来電波
間(鉛直方向0°付近)における評価関数の正規化レベ
ルKが低く、各アレー素子を螺線上に配置することによ
り分解能が向上する。
素子を螺線上に配置し、方位推定部105の推定アルゴ
リズムとしてMUSIC法を用いたときの水平方向φと鉛直
方向θの方位推定結果を示す図である。図6から明らか
なように、各アレー素子を螺線上に配置し、推定アルゴ
リズムとしてMUSIC法を用いることで、水平方向φと鉛
直方向θにおいて高分解な方位推定を行うことができ
る。
る水平面上に円形等間隔にアレー素子を配置するアレー
アンテナと比較するため、水平投影面上において円形と
なりように各アレー素子を螺線上に配置する場合につい
て説明してが、本発明は、各アレー素子を地面からの高
さが互いに異なり、鉛直方向に互いに重ならないように
配置すれば水平方向φと鉛直方向θにおいて高分解な方
位推定を行うことができる。
ように各アレー素子を螺線上に配置することにより、到
来波の水平方向の方位に対する精度を均一に保つことが
できる。
形態1で説明した方法により得られた方位推定結果を用
いて送信源の位置を算出する場合を説明する。図7は、
本実施の形態における方位推定装置の構成を示すブロッ
ク図である。なお、図7に示す方位推定装置において、
図1に示した方位推定装置と共通する構成部分には、図
1と同一符号を付して説明を省略する。
方位推定装置と比較して、位置算出部201を追加した
構成を採る。方位推定部105は、A/D変換部103
によって得られた受信のディジタル信号を用いて、到来
する電波の水平方向及び鉛直方向の方位角を推定し、方
位推定結果を位置算出部201に出力する。
ーアンテナ101の高度を用いて送信源の位置を算出す
る。図8は、位置算出部201における位置算出方法の
一例を示す図である。図8において、Hはアレーアンテ
ナ101の高度である。図8に示すような、送信源が路
上を走行する車載のアンテナ等、送信源の地面からの高
さが一定である場合には、以下に示す式(8)より、座
標原点から送信源までの距離Rを求めることができる。
位置を特定することができる。
算出部201を有することにより、方位推定結果とアレ
ーアンテナ101の高度Hを用いて送信源の位置を算出
することができる。
刻と受信側装置の信号受信時刻の差である伝搬遅延に基
づいて送信側装置の位置を算出する方法が知られている
が、電波の伝搬遅延は微小であり、無線通信においては
フェージングや雑音等の影響により伝搬環境が変化する
ため、伝搬遅延の測定誤差が大きく、この方法では精度
に限界がある。これに対して本発明は、到来電波の水平
方向及び鉛直方向の方位を推定し、この推定結果に基づ
いて送信源の位置を算出するため精度が高い。
レー素子の位置関係によっては、特定の方位から電波が
到来する場合に、方位推定精度が大きく劣化してしまう
ことがある。例えば、上記図2に示したアレー素子数が
4の場合、(φ,θ)=(0°,0°)、(90°,0°)、(1
80°,0°)、(270°,0°)において方位推定精度
が大きく劣化する。
は、特定方位の到来電波に対する推定精度の劣化を防ぐ
ことができるように各アレー素子を配置する場合につい
て説明する。なお、本実施の形態において、装置全体の
構成は上記図1と同様であるので説明を省略する。
子の配置位置の一例を示すXY平面図である。図9にお
いてL1、L2は水平投影面上におけるアレー素子間距
離である。ただし、L1≠L2とする。本実施の形態で
は、アレーアンテナ101の各アレー素子を螺線上に、
かつ、水平投影面上において各アレー素子の距離間隔が
不均一となるように配置する。
定部105の推定アルゴリズムとしてMUSIC法を用いた
場合の方位推定結果を示す図である。図10(a)は、
各アレー素子を螺線上に、かつ、水平投影面上において
各アレー素子の距離間隔が一定となるように配置した場
合の方位推定結果を示す図である。図10(b)は、各
アレー素子を螺線上に、かつ、水平投影面上において各
アレー素子の距離間隔が不均一となるように配置した場
合の方位推定結果を示す図である。そして、図10
(a)及び図10(b)とも実際の到来電波の方位角F
(φ,θ)が(90°,0°)である場合を示す。
において各アレー素子の距離間隔が一定となるように配
置した場合、方位評価関数F(φ,θ)には所望方位のピ
ークの他に偽のピークが生じる。これに対し、図10
(b)に示すように、アレーアンテナ101の各アレー
素子を、水平投影面上において各アレー素子の距離間隔
が不均一となるように配置した場合、偽のピークのレベ
ルは低下し、方位推定精度を改善することができる。
ー素子の距離間隔が不均一となるように配置することに
より、特定方位の到来電波に対する推定精度の劣化を防
ぐことができる。これは、アレーアンテナのアレー素子
数が少ない場合に特に有効である。
の形態1に係る方位推定装置を搭載し、方位推定部10
5で得られた方位推定結果を用いて受信の指向性合成を
行う指向性制御アンテナ装置について説明する。
御アンテナ装置の構成を示すブロック図である。なお、
図11に示す指向性制御アンテナ装置において、図1に
示した方位推定装置と共通する構成部分には、図1と同
一符号を付して説明を省略する。
図1に示した方位推定装置に受信重み係数算出部301
及び受信ビーム形成部302を追加した構成を採る。
部103から出力された受信のディジタル信号と方位推
定部105から出力された方位推定結果を用いて、アレ
ーアンテナ101の各アレー素子における受信信号の振
幅と位相を制御するための受信重み係数を求める。
103から出力された受信のディジタル信号に対して、
受信重み係数を用いてアレーアンテナ101の指向性合
成を行い、所望の受信ディジタル信号RXを出力する。
ピークが向き、干渉波の方向には指向性パターンのヌル
を向けるように指向性を制御すれば受信感度を向上させ
ることができる。
の形態1に係る方位推定装置を搭載し、方位推定部10
5で得られた方位推定結果を用いて送受信の指向性合成
を行う指向性制御アンテナ装置について説明する。
御アンテナ装置の第1の構成を示すブロック図である。
なお、図12に示す指向性制御アンテナ装置において、
図11に示した指向性制御アンテナ装置と共通する構成
部分には、図11と同一符号を付して説明を省略する。
図11に示した指向性制御アンテナ装置に送信重み係数
算出部401、送信ビーム形成部402、D/A変換部
403及び送信周波数変換部404を追加した構成を採
る。
部103から出力された受信のディジタル信号と方位推
定部105から出力された方位推定結果を用いて、アレ
ーアンテナ101の各アレー素子における送信信号の振
幅と位相を制御するための送信重み係数を求める。
ル信号に対して、送信重み係数を用いてアレーアンテナ
101の指向性制御を行う。D/A変換部403は、送
信ビーム形成部402の出力信号をアナログ信号である
送信の中間周波数信号またはベースバンド信号に変換す
る。送信周波数変換部404は、D/A変換部403か
ら出力された中間周波数信号またはベースバンド信号を
無線周波数信号に変換し、アレーアンテナから無線送信
する。
を向け、干渉波の方向には指向性パターンのヌルを向け
るように指向性を制御することで通信品質を向上させる
ことができる。
アンテナ装置が、受信ビーム形成部302と送信ビーム
形成部402とを兼ね備えた送受信ビーム形成部501
を具備してもよい。この場合、送受信ビーム形成部50
1は、A/D変換部103から出力された受信のディジ
タル信号に対して、受信重み係数を用いてアレーアンテ
ナ101の指向性合成を行い、所望の受信ディジタル信
号を出力する。また、送受信ビーム形成部501は、送
信ディジタル信号に対して、受信重み係数を用いてアレ
ーアンテナ101の指向性制御を行う。これにより、送
信重み係数算出部401が不要となるので、演算量の削
減及び装置の小型化を図ることができる。
ンテナ装置に、アレー素子数nのアレーアンテナ101
とは別に、アレー素子数m(m>n)の送信用アレーアン
テナ601を設け、送信周波数変換部404から出力さ
れた無線周波数信号を送信用アレーアンテナ601から
無線送信してもよい。この場合、送信時に所望波方向に
向けられる指向性ビームを鋭くすることができるので、
受信機側の電力消費を低減することができる。
レーアンテナの各アレー素子をらせん形状に配置するこ
とで、同一平面内に円形配置した場合と比較して、鉛直
方向の方位推定精度及び分解能を向上させることができ
る。そして、この推定結果を用いることにより、送信源
の位置を算出することができ、さらに、アレーアンテナ
の指向性制御を行うことによる通信品質の改善や低消費
電力化などの効果も得ることができる。
構成を示すブロック図
を示す斜視図
た場合の各アレー素子の行路差を説明する図
を示す図
明する第1の図
明する第2の図
構成を示すブロック図
明する図
の構成を示す図
説明する図
ンテナ装置の構成を示すブロック図
ンテナ装置の構成を示す第1のブロック図
装置の構成を示す第2のブロック図
装置の構成を示す第3のブロック図
Claims (10)
- 【請求項1】 複数のアンテナをアレー素子として使用
し、各アレー素子を地面からの高さが互いに異なり、鉛
直方向に互いに重ならないように配置したアレーアンテ
ナと、前記各アレー素子に受信された無線周波数信号を
中間周波数信号またはベースバンド信号に変換する受信
周波数変換手段と、この受信周波数変換手段のアナログ
出力信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段
と、このA/D変換手段から出力されたディジタル信号
を用いて到来電波の水平方向方位角及び鉛直方向方位角
を推定する方位推定手段とを具備することを特徴とする
方位推定装置。 - 【請求項2】 1つの螺線上にアレーアンテナの各アレ
ー素子を配置することを特徴とする請求項1記載の方位
推定装置。 - 【請求項3】 水平投影面上においてアレーアンテナの
各アレー素子が等間隔となるように前記各アレー素子を
配置することを特徴とする請求項2記載の方位推定装
置。 - 【請求項4】 水平投影面上においてアレーアンテナの
各アレー素子の間隔が不均一となるように前記各アレー
素子を配置することを特徴とする請求項2記載の方位推
定装置。 - 【請求項5】 方位推定手段にて推定された到来電波の
水平方向方位角及び鉛直方向方位角に基づいて、送信源
の位置を算出する位置算出手段を具備することを特徴と
する請求項1から請求項4のいずれかに記載の方位推定
装置。 - 【請求項6】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
の方位推定装置にて得られたディジタル信号と到来電波
の水平方向方位角及び鉛直方向方位角に基づいて受信重
み係数を求める受信重み係数算出手段と、この受信重み
係数算出手段によって得られた受信重み係数を用いて前
記アレーアンテナの指向性合成を行う受信ビーム形成手
段とを具備することを特徴とする指向性制御アンテナ装
置。 - 【請求項7】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
の方位推定装置にて得られたディジタル信号と到来電波
の水平方向方位角及び鉛直方向方位角に基づいて送信重
み係数を求める送信重み係数算出手段と、この送信重み
係数算出手段によって得られた送信重み係数で送信ディ
ジタル信号に重み付けを行う送信ビーム形成手段と、重
み付けされた送信ディジタル信号をアナログ信号に変換
するD/A変換手段と、このD/A変換手段から出力さ
れた中間周波数信号またはベースバンド信号を無線周波
数信号に変換して無線送信する送信周波数変換手段とを
具備することを特徴とする請求項6記載の指向性制御ア
ンテナ装置。 - 【請求項8】 重み付けされた送信ディジタル信号をア
ナログ信号に変換するD/A変換手段と、このD/A変
換手段から出力された中間周波数信号またはベースバン
ド信号を無線周波数信号に変換して無線送信する送信周
波数変換手段とを具備し、受信ビーム形成手段は、受信
重み係数で送信ディジタル信号に重み付けを行うことを
特徴とする請求項6記載の指向性制御アンテナ装置。 - 【請求項9】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
の方位推定装置のアレーアンテナよりアレー素子数が多
い第2のアレーアンテナを具備し、送信周波数変換手段
は、前記第2のアレーアンテナから無線周波数信号を無
線送信することを特徴とする請求項7又は請求項8記載
の指向性制御アンテナ装置。 - 【請求項10】 アレーアンテナを構成する複数のアン
テナを、地面からの高さが互いに異なり、鉛直方向に互
いに重ならないように配置し、前記各アンテナに受信さ
れた信号を用いて到来電波の水平方向方位角及び鉛直方
向方位角を推定することを特徴とする方位推定方法。
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