JP2002054579A - 圧縮機システムの省エネルギー度診断方法 - Google Patents

圧縮機システムの省エネルギー度診断方法

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JP2002054579A
JP2002054579A JP2000246827A JP2000246827A JP2002054579A JP 2002054579 A JP2002054579 A JP 2002054579A JP 2000246827 A JP2000246827 A JP 2000246827A JP 2000246827 A JP2000246827 A JP 2000246827A JP 2002054579 A JP2002054579 A JP 2002054579A
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Japan
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energy saving
power amount
customer
degree
compressor
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JP2000246827A
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Seiji Yoshimura
省二 吉村
Hiroki Saruta
浩樹 猿田
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数台の空気圧縮機を並列に接続して同時に
運転している顧客に、その顧客の省エネルギー度を診断
して診断結果を提示することにより、省エネルギーによ
る大幅なランニングコストの低減を達成できる省エネル
ギー度診断方法を提供する。 【解決手段】 5台の空気圧縮機1A〜1Eを並列に接
続して運転する圧縮機システムの省エネルギー度診断を
行うに際して、顧客の保有する運転状態の5台の空気圧
縮機のそれぞれから、少なくとも使用電流検出センサー
3で使用電流の時間変化を運転情報として検出する。検
出した運転情報を用いて各空気圧縮機の現状における現
状駆動電力量をコンピュータ8で算出すると共に、運転
に用いる空気圧縮機の構成または制御方法を変更した場
合における変更後駆動電力量も算出し、算出した現状駆
動電力量と変更後駆動電力量とを出力して顧客に提示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数台の空気圧縮機を
並列に接続して同時に運転している顧客に対して、その
複数台の圧縮機システムの駆動電力量を算出して顧客に
提示することによって、複数台の圧縮機システムの省エ
ネルギー度を診断する圧縮機システムの省エネルギー度
診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、工場などにおいては、複数台の
空気圧縮機を並列に接続し、こっらの並列に接続した空
気圧縮機を同時に運転することによって、必要とされる
吐出圧力の空気量の消費を賄うようにしている。このう
ち、必要とされる吐出圧力は、空気圧縮機の運転中ほぼ
一定に保たなければならない。一方、消費空気量は、工
場の操業状態によって季節/曜日/時間によって大きく
変化する。すなわち、工場がフル操業している日中は消
費空気量が多く、操業度の低い夜間は消費空気量が少な
い。また、工場が操業していない休日は消費空気量がゼ
ロであり、工場の操業度の低い土曜日は消費空気量が少
ない。さらに、夏期か冬期かによっても消費空気量が異
なる場合が多い。
【0003】ところで、並列に接続されて同時に運転さ
れている空気圧縮機の機種・性能は必ずしも同一ではな
く、むしろ異なる場合の方が多い。例えば、レシプロ、
スクリュー、スクロール、ターボ圧縮機などが混在して
いることがある。また、同じタイプのスクリュー圧縮機
であっても、その性能は旧式か新式かによる経年劣化に
よって異なるし、またインバータ制御を採用している
か、否かによっても異なる。さらに、空気圧縮機の制御
方法によっても、その消費電力が大きく異なる。すなわ
ち、省エネルギーを意識した制御を行っている場合は、
その消費電力量は大きくダウンする。
【0004】このような複数台の空気圧縮機が並列に接
続されている圧縮機システムが据付られている工場にお
いて重要になるのは、その消費する駆動電力量である。
圧縮機システムのランニングコストは、消費する駆動電
力量によって発生するコストに依るところが大きく、そ
のコストを抑えることが非常に重要である。
【0005】従来から、このような圧縮機システムのラ
ンニングコストを最小に抑えるべく、並列に接続されて
いる各空気圧縮機の運転/停止の選択や制御方法の選択
がなされていたが、その選択は工場管理者の長年の感に
よるところが大きかった。さらに、抜本的なランニング
コストの低減を図るために、各空気圧縮機を新機種に入
れ替えることが行われているが、その入れ替えの判断に
あたっても、工場管理者の長年の感によるところが大き
かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の長年の感に頼ったやり方によると、ある面では非常
に的確、かつ有効なランニングコストの低減が図れると
いえるが、必ずしも的確、かつ有効なランニングコスト
の低減の提案ができるとはいえず、場合によっては大幅
なエネルギーロスによるランニングコストの増大が発生
していた。
【0007】例えば、空気圧縮機の種類がレシプロ、ス
クリュー、スクロール、ターボ圧縮機と混在している場
合は、その特性がそれぞれ異なるため、その特性を完全
に理解することは困難であった。また、空気圧縮機の制
御方法を変更することによっても、その特性が大きく異
なることとなり、工場管理者の長年の感だけでは、その
特性を把握しきることは困難であった。
【0008】このことは、並列に接続されている台数の
多い大規模システムの場合や、複数の系統を持っている
複雑なシステムの場合に特に顕著であった。
【0009】省エネルギーによるランニングコストの削
減は、単にコスト低減による利益率の向上を目的とした
要請だけでなく、昨今クローズアップされてきた地球環
境を考慮した省エネルギー化の要請からも非常に重要で
あり、早急に取り組むべき重要課題となっている。
【0010】そこで、本発明は、このような事情に鑑
み、複数台の空気圧縮機を並列に接続して同時に運転し
ている顧客に対して、その顧客の省エネルギー度を診断
してその結果を提示することによって、省エネルギーに
よる大幅なランニングコストの低減を達成できる圧縮機
システムの省エネルギー度診断方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、複数台の空気圧縮機を並列に
接続して運転する圧縮機システムの省エネルギー度診断
方法において、下記のような工夫を凝らしている。
【0012】すなわち、請求項1に係る本発明では、ま
ず、顧客の保有する運転状態にある複数台の空気圧縮機
のそれぞれから少なくとも使用電気エネルギー量を含む
運転情報の時間変化を検出する。次いで、この検出した
運転情報を用いて各空気圧縮機の現状における現状駆動
電力量を算出すると共に、この運転情報を用いて、運転
に用いる空気圧縮機の構成または制御方法を変更した場
合における変更後駆動電力量を算出する。その後、この
算出した現状駆動電力量と変更後駆動電力量とを出力し
て顧客に提示するのである。
【0013】請求項1に係る本発明によれば、複数台の
空気圧縮機を並列に接続して同時に運転している顧客に
対して、その顧客の省エネルギー度を診断してその結果
を提示することによって、省エネルギーによる大幅なラ
ンニングコストの低減を行うことができる。すなわち、
空気圧縮機の種類がターボ、スクリューなどと混在して
いる場合であっても、各圧縮機の特性を把握した上で省
エネルギー度を診断するので、その結果が長年の感に頼
っていたものに比べて、根拠ある確実な診断結果として
提案することができる。また、空気圧縮機の制御方法が
変更可能な場合であっても、同様に根拠ある確実な結果
として提案することができる。さらに、この省エネルギ
ー度診断方法は、大規模なシステムや複雑なシステムへ
の適用に特に有効であり、ひいては省エネルギーを通じ
た環境の向上にも有益である。
【0014】また、請求項2に係る発明のように、現状
駆動電力量と変更後駆動電力量とを出力して顧客に提示
する際に、空気圧縮機の構成または制御方法の変更に必
要となる費用を併せて提示するようにしても良い。
【0015】この場合、顧客は、現状駆動電力量と変更
後駆動電力量との間で生じるランニングコストの低減額
と、空気圧縮機の構成または制御方法の変更に必要な投
資額に関する情報を同時に入手することができるので、
顧客にとって最も適切な設備投資を実行することができ
る。また、省エネルギーのための設備投資が活性化する
ことによって、省エネルギーシステムの一層の発展と普
及を加速することができ、環境の向上の面からも有益で
ある。
【0016】また、請求項3に係る発明のように、運転
情報として、さらに吸込圧力も含めて良い。
【0017】この場合は、空気圧縮機の構成または制御
方法の変更を検討するにあたって重要となる圧縮機の負
荷率を、スクリュー、レシプロまたはスクロールといっ
た容積形圧縮機の場合において算出できるので、省エネ
ルギー度診断の結果をより好ましいもぼとすることがで
きる。従って、負荷率を例えば常に100%であると仮
定して算出することなく、負荷率も適正に変更した制御
方法案を顧客に提示することができる。
【0018】また、請求項4に係る発明のように、運転
情報として、さらに容量制御信号も含め、顧客に提示す
る前記変更後駆動電力量として、空気圧縮機の容量制御
方法の変更による変更後駆動電力量とするようにしても
良い。
【0019】この場合は、空気圧縮機の制御機能として
使用可能な様々な容量制御方法の中から、省エネルギー
効果が最も高い制御方法を顧客に提示することができ、
省エネルギー効果を高めることができる。なお、この場
合は、既存の空気圧縮機の容量制御方法を変更するだけ
なので、顧客にとって新たな設備投資費用が必要とされ
ず、確実にメリットのある省エネルギー案の提案を受け
ることができる。
【0020】また、請求項5に係る発明のように、運転
情報として、さらに吐出圧力も含めて良い。
【0021】この場合は、各圧縮機の運転条件の変化に
よる吐出圧力の変動を抑えた安定的な制御が可能にな
る。また、省エネルギー度と吐出圧力の安定を天秤にか
けた制御も可能になる。
【0022】また、請求項6に係る発明のように、運転
情報の時間変化を検出する場所と、現状駆動電力量およ
び変更後駆動電力量を算出する場所とが、互いに位置的
に離れている場合に、この二つの場所の間を電気通信回
線によって接続するようにしても良い。
【0023】この場合は、それぞれの顧客毎に診断シス
テムを付随させることなく1台の診断システムで複数の
顧客を診断することができるので、診断システム全体と
しての効率向上とコスト低減を図ることができる。ま
た、インターネットなどの電気通信回線によって接続さ
れているので、顧客の求めに応じて即座に省エネルギー
診断を行うことができる。
【0024】また、請求項7に係る発明のように、運転
情報として、さらに容量制御信号も含めて、省エネルギ
ー度診断の結果が容量制御方法の変更を行うことが好ま
しいとなった場合に、前記電気通信回線を介して顧客の
保有する空気圧縮機の容量制御方法を変更するようにし
ても良い。
【0025】この場合は、省エネルギー度診断者が遠隔
地から省エネルギー効果の高い制御方法に変更すること
ができるので、常時省エネルギー度の高い運転をするこ
とができ、顧客にとっての省エネルギー度が一層高くな
る。
【0026】また、請求項8に係る発明のように、運転
情報の時間変化を検出する場所における顧客の検出開始
操作によって、現状駆動電力量と変更後駆動電力量とを
出力して電気通信回線を通じて顧客に提示し、この提示
を行った際に顧客に対して課金するようにしても良い。
【0027】この場合は、顧客が自分の必要としている
ときに省エネルギー度診断の結果を得ることができ、即
応性の高さによって顧客満足度を向上させることができ
る。顧客が省エネルギー度診断を必要とするときとは、
工場などの操業状態が変化した際や、工場のレイアウト
を変更した際であり、これらの事情が発生した直後に圧
縮機システムの省エネルギー度を高くすることができ、
エネルギーロスを減少させて省エネルギー度をさらに向
上させることができる。さらに、課金することにより省
エネルギー度診断者にとっても、省エネルギー度診断が
魅力的なものとなり、省エネルギーシステムの一層の発
展と普及を加速させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態1を
図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明が適用され
る圧縮機システムの一例を示すブロック図である。
【0029】図1において、符号1A〜1Eは空気圧縮
機であり、これらの空気圧縮機1A〜1Eは、圧縮機の
吐出側が互いに並列に接続されており、これら5台で一
つの圧縮機システムを構成している。各圧縮機は工場動
力源から電力の供給を受けて稼働し、要求されている吐
出圧力の空気を、要求されている消費空気量だけ空圧機
器に供給する。
【0030】なお、この実施の形態1の場合、各空気圧
縮機はスクリュー式の空気圧縮機であるが、スクロール
式やレシプロ式などの他の容積形圧縮機や、ターボ式な
どの遠心式圧縮機を接続しても構わない。
【0031】また、各空気圧縮機1A〜1Eには、吸込
圧力検出センサー2がそれぞれ取付けられており、吸込
圧力検出センサー2で検出した各空気圧縮機の吸込圧力
をデータ収集器7に出力する。また、各空気圧縮機1A
〜1Eには、それぞれ使用電流検出センサー3、容量制
御信号検出センサー4、制御圧力検出センサー5、吐出
圧力検出センサー6が取付けられており、これらのセン
サーで検出された使用電流、容量制御信号、制御圧力お
よび吐出圧力もデータ収集器7に出力される。データ収
集器7は、これらの運転情報に関するデータを一定時間
毎(例えば、10分毎)に記録する。これによって、各
運転情報の時間変化を収集することができる。
【0032】この実施の形態1の場合、検出すべき使用
電気エネルギー量として、使用電流検出センサー3によ
って各空気圧縮機の使用電流を検出したが、直接使用電
力量を検出しても良い。
【0033】また、この実施の形態1の場合、容量制御
信号検出センサー4によって容量制御信号を検出してい
る。容量制御信号とは、スクリュー圧縮機の制御方法を
示す信号であり、例えば、ON/OFF制御、使用空気
量に追随した吸込絞り制御の何れの制御方法が行われて
いるかを示す。さらに、一定時間以上無負荷運転が続く
とパージ(圧縮空気の大気放出)を行う制御方法、短時
間運転が続いたときに強制的にモータの空冷を行う制御
方法、使用空気量を検出して圧力変化を予想して最適運
転を行う制御方法が行われていることを示す信号として
用いても良い。
【0034】この実施の形態1の場合、空気圧縮機とし
て容積形圧縮機であるスクリュー圧縮機を使用している
ため、負荷率の演算に必要な吸込圧力を検出している
が、ターボ圧縮機などの遠心式圧縮機の場合は、吸込圧
力を検出する必要はない。また、スクリュー圧縮機の代
わりに、スクロール式やレシプロ式などの他の容積形圧
縮機や、ターボ式などの遠心式圧縮機を接続しても構わ
ない。また、この実施の形態1の場合、容量制御信号検
出センサー4によって容量制御信号を検出しているが、
この検出も必ずしも必要ではない。
【0035】さらに、この実施の形態1の場合、吐出圧
力検出センサー6で吐出圧力を検出している。圧縮空気
供給源としては、吐出圧力を常に一定に保つことが望ま
しいが、省エネルギー度を高めていくと能力的余裕がな
くなるため、吐出圧力が変動し易くなる。吐出圧力の安
定性を重視するか、省エネルギー度を重視するかによっ
て、圧縮機の制御方法が異なってくる。この実施の形態
1のように、吐出圧力を検出するようにすると、吐出圧
力を監視することによって、顧客の要望に最も適した制
御方法を選択することができる。
【0036】データ収集器7で収集された運転情報の時
間変化は、ケーブルで接続されたコンピュータ8に送ら
れ、このコンピュータ8で、各空気圧縮機の現状におけ
る現状駆動電力量の算出と、運転に用いる空気圧縮機の
構成または制御方法を変更した場合における変更後駆動
電力量とが算出される。この算出された電力量は、コン
ピュータ8に接続されているプリンタ9に出力され、こ
のプリンタ9のプリントアウトが顧客に提示される。
【0037】運転に用いる空気圧縮機の構成を変更する
場合とは、ターボ式の圧縮機をスクリュー式の圧縮機に
変更する場合や、同じタイプの圧縮機の中で容量や形式
を変更する場合である。また、空気圧縮機の台数を削減
する場合や、台数を増加させる場合もある。また、吸込
絞り制御の圧縮機に代えてインバータ制御の圧縮機を導
入する場合もある。
【0038】一方、空気圧縮機の制御方法を変更する場
合とは、上述したON/OFF制御と使用空気量に追随
した吸込絞り制御などの制御方法を変更する場合であ
る。例えば、空気消費量が多いときには、省エネルギー
度を多少犠牲にしても吐出圧力を一定にできるような制
御を行い、空気消費量が少ないときには、より省エネル
ギー度の高い制御を行うようにする場合である。また、
空気圧縮機の制御方法を変更する場合には、特定の圧縮
機を特定の時間に停止させる場合がある。この例として
は、夜間に数台ある圧縮機の中で効率の悪い圧縮機を停
止させる制御方法を行うことが考えられる。また、特定
の圧縮機の負荷率を変更する場合もある。この例として
は、50%負荷の2台の圧縮機を、100%負荷で1台
運転し、他の1台を停止させる場合がある。また、30
%負荷の2台の圧縮機と、60%負荷の1台の圧縮機
を、100%負荷の1台の圧縮機と20%負荷の1台の
圧縮機とし、1台を停止させる場合もある。
【0039】なお、この実施の形態1の場合、データ収
集器7とコンピュータ8とがケーブルで接続されている
が、データ収集器7のデータをフロッピー(登録商標)
ディスク等を用いてコンピュータ8に送っても良いし、
データ収集器7とコンピュータ8とを常時接続してリア
ルタイムで運転情報をコンピュータ8に送るようにして
も良い。
【0040】また、この実施の形態1の場合、プリンタ
9のプリントアウトを顧客に提示しているが、顧客への
提示方法は紙に限定されず、画像情報として顧客のパー
ソナルコンピュータに転送しても構わないし、フロッピ
ーディスクなどの記録媒体に格納して提示しても構わな
い。
【0041】さらに、現状駆動電力量と変更後駆動電力
量とを顧客に提示する際に、空気圧縮機の構成または制
御方法の変更に必要となる費用を併せて提示することも
できる。例えば、旧式の圧縮機を新式の圧縮機に変更す
る場合や、別方式の圧縮機に変更する場合には、その導
入のための設備投資費用を提示することとなる。また、
負荷率を変更する場合は、制御盤の改造費用を提示する
こととなる。
【0042】次に、本発明の他の好ましい実施の形態2
を図面を参照しつつ説明する。図2は、本発明が適用さ
れる圧縮機システムの他の例を示すブロック図である。
【0043】図2において、11A〜11Dはパッケー
ジ型のスクリュー式の空気圧縮機である。各空気圧縮機
11A〜11Dには、各空気圧縮機11A〜11Dの運
転情報(例えば、吸込圧力、吐出圧力、制御圧力、使用
電流、容量制御信号など)を検出して送信する小型の情
報検出器12A〜12Dがそれぞれ装着されている。各
情報検出器12A〜12Dで検出された運転情報は、携
帯電話、衛星通信、インターネットなどの電気通信回線
13を通じて、遠隔地に設けられたコンピュータ14に
送信される。コンピュータ14では、実施の形態1のコ
ンピュータ8と同様に、各空気圧縮機11A〜11Dの
現状における現状駆動電力量を算出し、運転に用いる空
気圧縮機の構成または制御方法を変更した場合における
変更後駆動電力量を算出する。この算出された電力量が
顧客に提示さる。
【0044】この実施の形態2の場合、空気圧縮機を有
する顧客と、コンピュータ14を有する省エネルギー度
診断者との間は位置的に離れており、両者の間が電気通
信回線で結ばれている。
【0045】また、この実施の形態2の場合、情報検出
器12A〜12Dと、省エネルギー度診断者のコンピュ
ータ14とが直接接続されているが、一旦顧客の保有す
るコンピュータを介するようにしても構わない。この場
合、顧客の保有するコンピュータに省エネルギー度診断
者のコンピュータ14から省エネルギー度診断結果を直
接送信できるので、顧客への提示を円滑、かつ迅速に行
うことができる。また、顧客の保有するコンピュータか
ら、顧客が診断の具体的な仕方(例えば、制御方法の変
更を望のか、圧縮機の機器構成の変更を望のかなど)を
リクエストできるので、より緻密な省エネルギー度の診
断を行うことができる。
【0046】さらに、この実施の形態2の場合、コンピ
ュータ14から情報検出器12A〜12Dに制御信号を
発信することによって、各空気圧縮機11A〜11Dの
容量制御方法を遠隔操作し、より省エネルギー度の高い
制御方法に自動的に変更することもできる。また、各空
気圧縮機11A〜11D毎の省エネルギー度をコンピュ
ータ14から情報検出器12A〜12Dに出力して表示
することもできる。
【0047】また、この実施の形態2の場合、情報検出
器12A〜12Dにキースイッチが備えられており、顧
客が情報検出器12A〜12Dの検出開始操作スイッチ
を押した際に、現状駆動電力量と変更後駆動電力量とを
出力して電気通信回線を通じて顧客に提示すると共に、
この提示を行った際に顧客に際して課金することもでき
る。この課金にあたっては、インターネットプロバイダ
ーの提供している課金サービスを用いると便利である。
【0048】次いで、本発明を適用して圧縮機システム
の省エネルギー度を診断した結果の一例を、図3〜5を
用いて説明する。
【0049】図3は、本発明に用いるために検出して記
録した運転情報の時間変化の一例を示す表の一部を示す
図である。この図に示されている表は、No.1〜N
o.3の3台のスクリュー式の空気圧縮機の、吐出圧
力、吸込圧力、使用電流、制御圧力を10分毎に検出し
て記録したものである。
【0050】図4は、本発明を適用して算出した3台の
空気圧縮機の現状における現状駆動電力量を示す表の一
部を示す図である。この図に示されている表では、検出
した吐出圧力、吸込圧力、使用電流から、各圧縮機の吸
込空気量、負荷率、駆動電力量を算出して表示すると共
に、3台の空気圧縮機の空気量の合計と総合負荷率を算
出して表示している。この図4に示す表から分かるよう
に、No.3の空気圧縮機は夜間に停止されており、N
o.1とNo.2の空気圧縮機は終夜運転されているが
夜間の負荷率が低い。なお、この図4に示す表では、駆
動電力量を使用電力に単価を乗算した価格表示としてお
り、1年間220日使用したと仮定した年間電力費とし
て表示している。
【0051】図5は、本発明を適用して算出した現状駆
動電力量と変更後駆動電力量の一例を示す表の一部を示
す図である。この図に示されている表では、左側に現状
運転時の年間電力費が表示されており、右側に制御方法
を自動運転に変更した場合の年間電力費が表示されてい
る。この例の場合、年間電力費が約190万円削減でき
ることが分かる。
【0052】なお、これら図3〜5に示す例の場合、1
日の省エネルギー度診断で年間電力費を算出している
が、1週間診断して年間電力費を算出するようにしても
良い。また、検出間隔を10分毎としているが、30分
毎、1時間毎としても構わないものである。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複
数台の空気圧縮機を並列に接続して同時に運転している
顧客に対して、その顧客の省エネルギー度を診断してそ
の結果を提示することによって、省エネルギーによる大
幅なランニングコストの低減を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される圧縮機システムの一例を示
すブロック図である。
【図2】本発明が適用される圧縮機システムの他の例を
示すブロック図である。
【図3】本発明に用いるために検出して記録した運転情
報の時間変化の一例を示す表の一部を示す図である。
【図4】、本発明を適用して算出した3台の空気圧縮機
の現状における現状駆動電力量を示す表の一部を示す図
である。
【図5】本発明を適用して算出した現状駆動電力量と変
更後駆動電力量の一例を示す表の一部を示す図である。
【符号の説明】
1A〜1E…空気圧縮機,2…吸込圧力検出センサー,
3…使用電流検出センサー,4…容量制御信号検出セン
サー,5…制御圧力検出センサー,6…吐出圧力検出セ
ンサー,7…データ収集器,8…コンピュータ,9…プ
リンタ 11A〜11D…空気圧縮機,12A〜12D…情報検
出器,13…電気通信回線,14…コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA03 AA05 AA06 AA16 AA26 BA32 CA02 CA03 CA21 CA29 DA05 DA31 EA23 EA38 EA49 FA02 FA20 FA23 FA25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の空気圧縮機を並列に接続して運
    転する圧縮機システムの省エネルギー度診断方法におい
    て、顧客の保有する運転状態にある複数台の空気圧縮機
    のそれぞれから少なくとも使用電気エネルギー量を含む
    運転情報の時間変化を検出し、その検出した運転情報を
    用いて各空気圧縮機の現状における現状駆動電力量を算
    出すると共に、運転に用いる空気圧縮機の構成または制
    御方法を変更した場合における変更後駆動電力量を前記
    運転情報を用いて算出し、前記現状駆動電力量と変更後
    駆動電力量とを出力して顧客に提示することを特徴とす
    る圧縮機システムの省エネルギー度診断方法。
  2. 【請求項2】 現状駆動電力量と変更後駆動電力量とを
    出力して顧客に提示する際に、空気圧縮機の構成または
    制御方法の変更に必要となる費用を併せて提示すること
    を特徴とする請求項1に記載の圧縮機システムの省エネ
    ルギー度診断方法。
  3. 【請求項3】 運転情報として、さらに吸込圧力も含む
    ことを特徴とする請求項1または2のうちの何れか一つ
    の項に記載の圧縮機システムの省エネルギー度診断方
    法。
  4. 【請求項4】 運転情報として、さらに容量制御信号も
    含み、顧客に提示する前記変更後駆動電力量が、空気圧
    縮機の容量制御方法の変更による変更後駆動電力量であ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つ
    の項に記載の圧縮機システムの省エネルギー度診断方
    法。
  5. 【請求項5】 運転情報として、さらに吐出圧力も含む
    ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一つの
    項に記載の圧縮機システムの省エネルギー度診断方法。
  6. 【請求項6】 運転情報の時間変化を検出する場所と、
    現状駆動電力量および変更後駆動電力量を算出する場所
    とが位置的に離れており、この二つの場所の間が電気通
    信回線によって接続されていることを特徴とする請求項
    1乃至5のうちの何れか一つの項に記載の圧縮機システ
    ムの省エネルギー度診断方法。
  7. 【請求項7】 運転情報として、さらに容量制御信号も
    含み、省エネルギー度診断の結果が容量制御方法の変更
    を行うことが好ましいとなった場合に、前記電気通信回
    線を介して顧客の保有する空気圧縮機の容量制御方法を
    変更することを特徴とする請求項6に記載の圧縮機シス
    テムの省エネルギー度診断方法。
  8. 【請求項8】 運転情報の時間変化を検出する場所にお
    ける顧客の検出開始操作によって、現状駆動電力量と変
    更後駆動電力量とを出力して電気通信回線を通じて顧客
    に提示し、この提示を行った際に顧客に対して課金する
    ことを特徴とする請求項6または7のうちの何れか一つ
    の項に記載の圧縮機システムの省エネルギー度診断方
    法。
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