JP2002054350A - 窓開閉装置 - Google Patents

窓開閉装置

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JP2002054350A
JP2002054350A JP2000240107A JP2000240107A JP2002054350A JP 2002054350 A JP2002054350 A JP 2002054350A JP 2000240107 A JP2000240107 A JP 2000240107A JP 2000240107 A JP2000240107 A JP 2000240107A JP 2002054350 A JP2002054350 A JP 2002054350A
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JP2000240107A
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Hirobumi Miyata
博文 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓枠1内に水平方向に移動可能に配置された
窓本体2を自動的に開閉移動させるようにするに当り、
窓への設置が容易な窓開閉装置を提供する。 【解決手段】 紐部材10と、この紐部材10を巻き取
る巻取機20とを用い、紐部材10の一端を窓枠1の一
側部に止着するとともに、巻取機20を窓本体2に取り
付けて該窓本体2を窓枠1の上記一側部の側に移動させ
るようにし、反対側に移動させるときには、紐部材10
の一端を窓枠1の他側部に止着するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平スライド式の
窓に設置される窓開閉装置に関し、特に設置作業を容易
化する対策に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、一般の家庭では、夏の夜に睡眠
する際に、部屋を閉め切った状態でエアコンのタイマを
セットして所定時間後にエアコンの作動を停止させるよ
うにすることは一般に行われている。ところが、エアコ
ンが停止すると、室温がじわじわと上昇するのに加え、
外気が入ってこない分だけ余計に暑くなって安眠が妨げ
られるようになり、その結果、仕方なく起き上がって、
エアコンを作動させたり窓を開けるということを経験す
る人は少なくない。
【0003】このような事態に対し、窓を自動的に開け
てくれるようにした窓開閉装置として、例えば実開平2
−68082号公報に記載されているものが知られてい
る。
【0004】このものでは、窓枠の両側部にそれぞれス
プロケットを配置し、該両スプロケット間にチェーンを
巻き掛けるとともに、そのチェーンの長さ方向の一箇所
を窓本体に金具を用いて止着し、一方のスプロケットを
電動機により正逆回転させることで、窓本体を開閉移動
させるようになされている。
【0005】また、窓枠の両側部にそれぞれリミットス
イッチを配置するとともに、窓枠の近傍には、操作スイ
ッチやタイマを有する操作パネルと、この操作パネルに
より入力された設定値に基づいて電動機の作動を制御す
る制御部とを配置するようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の窓開閉装置では、取り付ける部品の数が多く、その
上、スプロケット,チェーン,リミットスイッチ等の部
品は専門業者でないと適正に取り付けることは困難であ
り、よって、一般の家庭で例えば主婦が簡単に設置でき
るものではないという問題がある。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その主な目的は、窓枠内に水平方向に移動可能に
配置された窓本体を自動的に開閉方向に移動させるよう
にするに当り、窓本体の移動機構に工夫を加えること
で、窓への設置が容易な窓開閉装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、紐部材と、この紐部材を巻き取る巻
取機とを用い、紐部材の一端を窓枠の一側部に止着する
とともに、巻取機を窓本体に取り付けて該窓本体を窓枠
の一側部の側に移動させるようにし、反対側に移動させ
るときには、紐部材の一端を窓枠の他側部に止着するよ
うにした。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、窓枠内
に水平方向に移動可能に配置された窓本体を開閉移動さ
せるようにした窓開閉装置が前提である。
【0010】そして、窓本体の移動方向に沿って配置さ
れていて、一端が上記窓枠及び窓本体のうちの一方に止
着される紐部材と、この紐部材の他端が止着された回転
可能な巻取体を有するとともに、その巻取体を該巻取体
が紐部材を巻き取る方向に回転駆動する電動モータとを
有していて、窓枠及び窓本体のうちの他方に取り付けら
れる巻取機とを備えているものとする。
【0011】上記の構成において、巻取機の電動モータ
により該巻取機の巻取体が回転駆動されることにより、
紐部材はその他端側から巻取体に巻き取られ、これによ
り、巻取機と紐部材の一端との間の水平方向の距離は縮
まる。よって、巻取機及び紐部材の一端のうち、窓枠の
側に配置されるものが、該窓枠の両側部のうち、窓本体
の開き方向側の側部に位置しているときには、窓本体は
開き方向に移動することになり、一方、窓本体の閉じ方
向側の側部に位置しているときには、窓本体は閉じ方向
に移動することになる。具体的には、紐部材の一端が窓
枠に止着されるとともに、巻取機が窓本体に取り付けら
れている場合には、窓本体は巻取機と共に紐部材の一端
側に接近する方向に移動することになり、これとは逆
に、紐部材の一端が窓本体に止着されているとともに、
巻取機が窓枠に取り付けられている場合には、窓本体は
紐部材の一端と共に巻取機に接近する方向に移動するこ
とになる。その際に、上記の何れの場合でも、窓本体が
開き位置に位置付けられているときには、該窓本体は閉
じ方向に移動して窓が閉じる一方、窓本体が閉じ位置に
位置付けられているときには、該窓本体は開き位置に移
動して窓が開くことになる。
【0012】上記のような窓開閉装置の窓への設置は、
窓枠及び窓本体のうちの一方に紐部材の一端を止着し、
窓枠及び窓本体のうちの他方に巻取機を取り付けること
で済むので、従来の場合よりも容易である。
【0013】また、上記巻取機の電動モータは、窓本体
の移動方向に拘わらず、常に一方向(巻取体が紐部材を
巻き取る方向)に回転し、正逆両方向に回転させる必要
がないので、その分だけ、電動モータに対する給電回路
や電動モータの構造の簡単化が図れるようになる。
【0014】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、電動モータは、直流電源により作動する直流
モータとされているものとする。そして、巻取機は、上
記の電動モータに給電するための電池を収容可能なホル
ダ部を有するものとする。
【0015】上記の構成において、電動モータは、巻取
機の直流電源部から給電されることにより作動する。よ
って、巻取機の外部に位置する外部電源が不要であり、
したがって、巻取機周りにおける電気コードの取り回し
も不要である。
【0016】請求項3の発明では、上記請求項1及び2
の発明において、巻取機は、予め入力された設定値に基
づいて電動モータの作動を制御するタイマを有するもの
とする。
【0017】上記の構成において、電動モータは、タイ
マに入力された設定値に基づいて自動的に作動する。つ
まり、例えば、タイマが時刻を設定値とするものである
場合には、予め入力された時刻に基づいて、また、時間
を設定値とするものである場合には、予め入力された時
間の経過に応じて、それぞれ、電動モータは自動的に作
動するようになる。
【0018】請求項4の発明では、上記請求項1〜3の
発明において、タイマは、設定値に基づいて電動モータ
の作動を開始した後、電動モータの作動により窓本体が
全閉位置と全開位置との間を移動するのに要する時間が
終了した時点で上記電動モータの作動を停止するように
構成されているものとする。
【0019】上記の構成において、タイマが設定値に基
づいて電動モータの作動を開始すると、その電動モータ
の作動により窓本体の開閉移動が行われる。そして、電
動モータの作動は、該電動モータの作動により窓本体が
全閉位置と全開位置との間を移動するのに要する時間が
経過した時点で、タイマにより停止される。よって、窓
本体が全閉位置や全開位置に達したことを検知するセン
サ等の検知手段を用いることなく、窓本体の開閉移動が
制御されるようになる。
【0020】請求項5の発明では、上記請求項1〜4の
発明において、紐部材上には、該紐部材上の長さ方向に
移動可能な接触子が設けられているものとする。その上
で、巻取機には、巻取体が紐部材を巻き取るときに上記
の接触子に係合して該巻取体の巻取作動を停止する係合
部が設けられているものとする。
【0021】上記の構成において、巻取機の巻取体が紐
部材を巻き取ることにより窓本体が開き方向又は閉じ方
向に移動するとき、紐部材上の接触子が巻取機側の係合
部に係合すると、上記巻取体の巻取作動は停止される。
つまり、接触子の位置に応じて窓本体の開閉方向の移動
量が定まる。よって、構造の複雑化を招くことなく、窓
本体の開閉方向の移動量を調整できるようになる。
【0022】請求項6の発明では、上記請求項1〜5の
発明において、巻取機は、窓本体に取り付けられる一
方、紐部材の一端は、窓枠の両側部に択一的に止着され
るように構成されているものとする。
【0023】上記の構成において、巻取機により紐部材
が巻き取られると、窓本体は、窓枠の両側部のうち、紐
部材の一端が止着された方の側部に向かって移動する。
つまり、紐部材の一端を窓枠の両側部間で止着し直すこ
とにより、窓本体の移動方向が切り換わることになる。
このとき、紐部材の止着位置を変更する作業は巻取機の
取付位置を変更する作業よりも容易であるので、窓本体
の移動方向は容易に切り換えられるようになる。
【0024】請求項7の発明では、上記請求項6の発明
において、窓枠の両側部に取り付けられるように設けら
れていて、該窓枠に紐部材の一端を止着するための1対
の掛止部を備えるようにする。
【0025】上記の構成において、巻取機が窓本体に取
り付けられる場合には、紐部材の一端は、窓枠に止着さ
れる。そして、紐部材の一端が止着された側に窓本体は
移動することになる。このとき、紐部材の一端は1対の
掛止部のうちの何れかに掛止されることで窓枠に止着さ
れることになる。よって、掛止部を選択して紐部材の一
端を掛止することにより、窓本体の移動方向は一層容易
に変更されるようになる。
【0026】請求項8の発明では、上記請求項7の発明
において、窓本体における開き方向前側に位置する側面
に、該窓本体を全閉位置にロックするための錠が設けら
れている一方、窓枠に、窓本体が開き方向に移動すると
きに上記錠が該窓枠に接触しないように窓本体に当接し
て該窓本体の開き方向の移動を規制するストッパが設け
られている場合に、巻取機は、上記窓本体における錠と
同じ側の側面に配置されるようになされているものとす
る。そして、上記巻取機の窓本体の開閉方向における寸
法は、窓本体がストッパに当接したときに該窓本体と窓
枠との間に形成される水平方向の隙間寸法よりも小さく
されているものとする。
【0027】上記の構成において、窓本体の開き方向前
側の側面には、錠が位置しており、この錠により、全閉
位置に位置付けられた窓本体が該全閉位置にロックされ
る。そして、窓本体が開き位置に移動するときには、窓
枠側のストッパが窓本体に当接して該窓本体の上記側面
と窓枠との間に窓本体開閉方向の隙間を確保し、この隙
間により、窓本体の錠が窓枠に接触することは防止され
ている。
【0028】このとき、巻取機は、窓本体における上記
錠と同じ側の側面に位置しているので、窓本体の室内側
の面に位置している場合よりも室内側への突出量は小さ
く、また、窓本体開閉方向の幅寸法が上記窓枠及び窓本
体間の隙間寸法よりも小さいので、巻取機が窓枠に接触
して窓本体の開き方向の移動の邪魔になるということは
ない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。
【0030】図1〜図4は、本発明の実施形態に係る窓
開閉装置の全体構成を示しており、この窓開閉装置は、
水平方向に長い矩形状をなす窓枠1内の室内側及び室外
側にそれぞれ配置された略方形状の窓本体2,3が水平
方向に移動可能に設けられてなる引違い窓に設置される
ものであって、室内側の窓本体2を開閉移動させるため
に使用される。
【0031】上記の窓本体2,3は、矩形状の枠体4内
にガラス5が嵌め込まれてなっており、室外側の窓本体
3が窓枠1の左側部1aに接した状態で、室内側の窓本
体2が右方向に移動されることにより窓が閉じる一方、
室内側の窓本体2が左方向に移動されることにより窓が
開くようになっている。また、室外側窓本体3のさらに
室外側の右半分には、矩形状の枠体内に網部材が張設さ
れてなる網戸6が配置されている。
【0032】さらに、上記室内側窓本体2の左側部2a
の側面には、窓本体2が閉じ方向に移動して右側部2b
が窓枠1の右側部1bに接する全閉位置に位置付けられ
たときに該窓本体2を全閉位置にロックするための錠7
が設けられており、一方、窓枠1の左側部1a近傍の下
辺部上には、窓本体2が開き方向に移動されるときに該
窓本体の左側部2aの側面に当接して上記の錠7が窓枠
1の左側部1aに接するのを回避するストッパ8が設け
られている。
【0033】本窓開閉装置は、窓本体2の移動方向に沿
って配置されていて一端が窓枠1に止着される紐部材1
0と、室内側の窓本体2に取り付けられて紐部材10を
該紐部材10の他端側から巻き取る巻取機20とを備え
ている。
【0034】上記巻取機20は、直方体状をなす樹脂製
のケース21を備えており、このケース21は、長手方
向を上下方向にして窓本体2に取り付けられるようにな
されている。ケース21の室内側の面の下辺部近傍には
スリット21aが水平方向に延びる形成されている。上
記面の上辺部には、後述するタイマを操作するために2
つの操作ボタン22,22と、これら操作ボタン22,
22により入力された設定値を表示する表示部23とが
設けられている。
【0035】上記のケース21は、2つの平板部40
a,40bが互いに直交してなる断面L字状のブラケッ
ト40を介して窓本体2の左側部2aに取り付けられ
る。このブラケット40は一方の平板部40aが窓本体
2の左側部2aの側面に、また他方の平板部40bが左
側部2aの室内側の面である正面にそれぞれ例えば両面
接着テープを介して接合される。そして、ケース21の
右側面が上記一方の平板部40aに接合されており、ケ
ース21の室内側の表面は、ブラケット40の上記他方
の平板部40bの室内側の表面と略面一になっている。
【0036】上記ケース21内の下部には、該ケース2
1の底壁部21bに平行な補助壁部21cが設けられて
おり、これら底壁部21bと補助壁部21cとの間に
は、上記の紐部材10を巻き取るための巻取体24が上
下方向の軸心回りに回転可能に設けられている。この巻
取体24は、軸部24aと、この軸部24aの軸方向両
側に設けられた1対の鍔部24b,24bとからなって
おり、軸部24aの上下両端がそれぞれ底壁部21b及
び補助壁部21cにより回転可能に保持されている。ま
た、上側の鍔部24b上には、円盤状の伝動部24cが
回転一体に設けられている。この伝動部24cは、上記
鍔部24b上に形成された円盤部の外周にOリング33
を嵌着してなっている。その際に、上記円盤部の外周に
は、Oリング33の断面形状に合わせて、断面半円形状
の溝が設けられている。
【0037】上記補助壁部21cの上方近傍には、巻取
体24を回転駆動するための電動モータ25が出力軸2
6を下向きにして配置されている。また、出力軸26の
側方には、該出力軸26のトルクを上記の巻取体24に
伝達する中間体27が上下方向の軸心回りに回転可能に
設けられている。この中間体27には、出力軸26に常
時摩擦接触する伝動部27aが設けられている。この伝
動部27aは、中間体27の軸部27bに回転一体に設
けられた円盤部の外周にOリング32を嵌着してなって
いる。その際に、円盤部の外周には、Oリング32の断
面形状に合わせて、断面半円形状の溝が設けられてい
る。また、回転体27の軸部27bは補助壁部21bを
下方に貫通しており、その下端部には、上記巻取体24
の伝動部24cが常時摩擦接触している。そして、これ
ら中間体27及び伝動部24cからなる伝動機構によ
り、電動モータ25の回転速度を減速して巻取体24に
対するトルクを増加させるようになされている。その際
に、この伝動機構が摩擦接触式のものであるので、伝動
機構がギヤ式のものである場合に比べて、伝動時の発生
音が小さくて済む。
【0038】上記ケース21内のスリット21a両側部
には係合部としての1対のガイドローラ28,28が配
置されている。各ガイドローラ28は、上下方向に延び
る軸部を有しており、各軸部の上下両端は補助壁部21
c及び底壁部21bにより回転可能に保持されている。
これら両ガイドローラ28,28間の水平方向の隙間寸
法は紐部材10の太さ寸法よりも大きくなされており、
この隙間を経由して紐部材10がケース21内に導入さ
れるようになっている。そして、紐部材10は、窓枠1
の左右両側部1a,1bのうち、左側部1aに紐部材1
0の一端が止着されたときには、左側のガイドローラ2
8に沿って、また右側部1bに止着されたときには、右
側のガイドローラ28に沿ってそれぞれ巻取体24に巻
き取られるようになっている。また、各ガイドローラ2
8の上下には、両ガイドローラ28,28間の紐部材1
0が上方又は下方に抜け出るのを防止するための鍔部2
8a,28aが設けられている。
【0039】上記の電動モータ25は、例えば1.5V
の直流電源により作動する小型の直流モータであって、
電動モータ25の側方には、例えば単三の乾電池29を
収容するためのホルダ部30が設けられており、このホ
ルダ部30内の乾電池29により電動モータ25を作動
させるようになっている。また、図示は省略するが、ケ
ース21の側壁部には開閉可能な電池入出部が設けられ
ており、この電池入出部を経由して乾電池29の交換が
行えるようになっている。
【0040】上記電動モータ25の直上には、ホルダ部
30内の乾電池29から電動モータ25への給電を制御
するタイマ31が設けられている。このタイマ31は、
上記の操作ボタン22,22により、任意の時間を選択
するとともに選択した時間を設定できるようになってい
て、その設定された時間が経過した時点で電動モータ2
5への通電を開始するようになされている。また、タイ
マ31は、通電を開始した後、電動モータ25の作動に
より窓本体2が全閉位置と全開位置との間を移動するの
に要する時間が終了した時点で上記の通電を停止するよ
うになされている。
【0041】一方、上記紐部材10の一端は、端部が折
り返されて結束具11で結束されることによりループ部
10aに形成されている。また、窓枠1の両側部1a,
1bには、紐部材10のループ部10aを掛止するため
の掛止具12がそれぞれ取り付けられる。この掛止具1
2は、窓枠1の表面に接合される平板部12aと、この
平板部12aに設けられた鉤状の掛止部12bとからな
っていて、例えば両面接着テープで窓枠1に取り付けら
れる。
【0042】さらに、上記の紐部材11には、該紐部材
11上を一定の摺動抵抗を伴いつつ長さ方向に移動可能
な接触子としてのゴムチューブ13が外嵌合されてい
る。ゴムチューブ13の外径は、巻取機20の両ガイド
ローラ28,28間の隙間寸法よりも大きくなされてお
り、紐部材10が巻取体24に巻き取られる際に、この
ゴムチューブ13が両ガイドローラ28,28間に嵌ま
り込んで、巻取体24の回転を強制的に停止させるよう
になされており、このゴムチューブ13を紐部材10の
長さ方向に移動させることで、巻取機20による紐部材
10の巻取量を変更し、それにより、窓本体2の移動
量、つまり、窓の開閉量を調整できるようになってい
る。また、ゴムチューブ13の巻取機20側の端部は円
錐状に形成されていて両ガイドローラ28,28間に嵌
まり込み易くなっている。
【0043】ここで、上記のように構成された窓開閉装
置の作動について説明する。
【0044】先ず、図5及び図6に示すように、窓を閉
じていて、所定の時間が経過した時点でその窓を開くよ
うにするには、紐部材10のループ部10aを窓枠1の
左側部1aの掛止具12に掛止し、操作ボタン22,2
2により上記の時間をタイマ31に入力する。そして、
上記の時間が経過すると、電動モータ25が作動して巻
取体24を回転駆動することにより、その巻取体24に
紐部材10が巻き取られ、それにより、図7に示すよう
に、窓本体2は窓枠1の左側部1aに向かって該窓本体
2がストッパ8に当接するまで移動することとなる。こ
のとき、ストッパ8に当接した窓本体2の左側部2aと
窓枠1の左側部1aとの間の水平方向んp隙間寸法より
も巻取機20の左右方向の寸法の方が小さいので、巻取
機20が窓枠1の左側部1aに接触する虞れはない。
【0045】一方、窓を開いていて、所定の時間が経過
した時点でその窓を閉じるようにするには、図8に示す
ように、紐部材10のループ部10aを枠体1の右側部
1bの掛止具12に掛止してタイマ31をセットする。
すると、セットされた時間が経過した時点で、上記の場
合と同様に電動モータ25が作動して巻取体24が紐部
材10を巻き取る。このとき、紐部材10のループ部1
0aは、上記の場合余は逆に、窓枠1の右側部1bの掛
止具12に掛止されているので、窓本体2は、図9に示
すように、窓枠1の右側部1bに向かって移動すること
となる。
【0046】したがって、本実施形態によれば、引違い
窓の室内側の窓本体2を開閉移動させて開閉する窓に設
置して該窓の開閉を自動的に行うようにした窓開閉装置
として、紐部材10と、この紐部材10をタイマ31に
入力した時間が経過した時点で電動モータ25が作動し
て上記の紐部材10を巻取体24に巻き取る巻取機20
とで構成し、巻取機20を窓本体2の側部2aに取り付
ける一方、紐部材10のループ部10aを窓枠1の左右
両側部1a,1bに任意に止着できるようにしたので、
窓本体の側部に巻取機を取り付けるとともに、枠体の両
側部にそれぞれ掛止具12を取り付けるだけの簡単な設
置作業で窓を自動的に開閉することができるようにな
る。
【0047】尚、上記の実施形態では、電動モータ25
のトルクを巻取体24に伝達する際に、摩擦式の伝動機
構を用いているが、ギヤ式の伝動機構を用いるようにし
てもよい。
【0048】また、上記の実施形態では、タイマ31
が、電動モータ25への通電を開始した後、所定時間の
経過した時点で上記の通電を停止するようにしている
が、例えば巻取機20にリミットスイッチを設け、この
リミットスイッチにゴムチューブ13が接触したときに
電動モータ25への通電がオフになるようにしてもよ
い。
【0049】また、上記の実施形態では、巻取機20を
窓本体2に取り付けるとともに、紐部材10のループ部
1aを窓枠1に掛止させるようにしているが、これと逆
には、巻取機2を窓枠1に取り付けるとともに、紐部材
10のループ部1aを窓本体2に掛止するようにしても
よい。
【0050】さらに、上記の実施形態では、引違い窓の
場合について説明しているが、本発明は、窓本体が1つ
である窓にも適用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、窓枠内に水平方向に移動可能に配置された窓本
体を開閉移動させるようにした窓開閉装置として、一端
が窓枠及び窓本体のうちの一方に止着される紐部材の他
端を巻取機の巻取体に止着し、電動モータで巻取体を回
転駆動して紐部材を巻き取ることで上記窓本体を開閉移
動させるようにしたので、窓枠及び窓本体に巻取機を取
り付けるとともに紐部材の一端を止着するだけで設置す
ることができ、よって、設置作業の容易な窓開閉装置を
提供することができる。
【0052】請求項2の発明によれば、上記の電動モー
タを直流モータとし、巻取機に、電池ホルダ部を設ける
ようにしたので、室内のコンセントから給電するための
電気コードは不要である。
【0053】請求項3の発明によれば、上記巻取機に、
電動モータの作動を制御するタイマを設けるようにした
ので、予め入力した設定値に基づいて窓の開閉を自動的
に行うことができる。
【0054】請求項4の発明によれば、タイマを、電動
モータの作動を開始した後、電動モータの作動により窓
本体が全閉位置と全開位置との間を移動するのに要する
時間が終了した時点で上記電動モータの作動を停止する
ようにしたので、装置の複雑化を招くことなく、電動モ
ータを効率的に作動させることができる。
【0055】請求項5の発明によれば、上記紐部材上に
長さ方向に移動可能な接触子を設ける一方、巻取機に、
上記接触子との係合により巻取体の巻取作動を停止する
係合部を設けるようにしたので、構造の複雑化を招くこ
となく窓の開閉量を調整することができる。
【0056】請求項6の発明によれば、巻取機を窓本体
に取り付けるとともに、紐部材の一端を窓枠の両側部に
択一的に止着するようにしたので、窓の開閉を容易に変
更することができる。
【0057】請求項7の発明によれば、上記窓枠の両側
部に1対の掛止部を取り付けようにしたので、掛止部を
選択して紐部材の一端を掛止することにより、窓の開閉
を一層容易に変更することができる。
【0058】請求項8の発明によれば、上記窓本体の一
側面に設けられた錠が窓枠に接触しないように窓枠のス
トッパにより該窓枠と窓本体との間に確保される空間を
利用して巻取機を配置するようにしたので、部品点数を
増やすことなく、また室内側に突出させることなく、巻
取機を窓本体に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る窓開閉装置が窓に取り
付けられた状態を示す斜視図である。
【図2】窓開閉装置を示す正面図である。
【図3】窓開閉装置を示す横断平面図である。
【図4】窓開閉装置を示す縦断右側面図である。
【図5】閉じた窓を開けるときの初期状態を示す正面図
である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】窓本体の開き方向の移動により窓が開いた状態
を示す斜視図である。
【図8】開いた窓を閉じるときの初期状態を示す正面図
である。
【図9】窓本体の閉じ方向の移動により窓が閉じた状態
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 窓枠 1a 左側部(側部) 1b 右側部(側部) 2 窓本体 2a 左側部(側部) 2b 右側部(側部) 7 錠 8 ストッパ 10 紐部材 10a ループ部(一端) 12 掛止具 13 ゴムチューブ(接触子) 20 巻取機 24 巻取体 25 電動モータ 28 ガイドローラ(係合部) 30 ホルダ部 31 タイマ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓枠内に水平方向に移動可能に配置され
    た窓本体を開閉移動させるようにした窓開閉装置であっ
    て、 上記窓本体の移動方向に沿って配置され、一端が上記窓
    枠及び窓本体のうちの一方に止着される紐部材と、 上記紐部材の他端が止着された回転可能な巻取体を有す
    るとともに、上記巻取体を該巻取体が上記紐部材を巻き
    取る方向に回転駆動する電動モータとを有し、上記窓枠
    及び窓本体のうちの他方に取り付けられる巻取機とを備
    えていることを特徴とする窓開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の窓開閉装置において、 電動モータは、直流電源により作動する直流モータであ
    り、 巻取機は、上記電動モータに給電するための電池を収容
    可能なホルダ部を有することを特徴とする窓開閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の窓開閉装置におい
    て、 巻取機は、予め入力された設定値に基づいて電動モータ
    の作動を制御するタイマを有することを特徴とする窓開
    閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の窓開閉装置に
    おいて、 タイマは、設定値に基づいて電動モータの作動を開始し
    た後、電動モータの作動により窓本体が全閉位置と全開
    位置との間を移動するのに要する時間が終了した時点で
    上記電動モータの作動を停止するように構成されている
    ことを特徴とする窓開閉装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4記載の窓開閉装
    置において、 紐部材上に、該紐部材の長さ方向に移動可能な接触子が
    設けられ、 巻取機に、巻取体が上記紐部材を巻き取るときに上記接
    触子に係合して該巻取体の巻取作動を停止する係合部が
    設けられていることを特徴とする窓開閉装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5記載の窓開
    閉装置において、 巻取機は、窓本体に取り付けられ紐部材の一端は、窓枠
    の両側部に択一的に止着されるように構成されているこ
    とを特徴とする窓開閉装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の窓開閉装置において、 窓枠の両側部に取り付けられるように設けられ、該窓枠
    に紐部材の一端を止着するための1対の掛止部を備えて
    いることを特徴とする窓開閉装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の窓開閉装置において、 窓本体における開き方向前側の側面に、該窓本体を全閉
    位置にロックするための錠が設けられ、 窓枠に、上記窓本体が開き方向に移動するときに上記錠
    が該窓枠に接触しないように窓本体に当接して該窓本体
    の開き方向の移動を規制するストッパが設けられ、 巻取機は、上記窓本体における上記錠と同じ側の側面に
    配置されるように構成され、 上記巻取機の窓本体の開閉方向における寸法は、上記窓
    本体が上記ストッパに当接したときに該窓本体と上記窓
    枠との間に形成される水平方向の隙間寸法よりも小さく
    されていることを特徴とする窓開閉装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101397187B1 (ko) * 2012-11-23 2014-05-19 광주광역시 광산구 창문 자동 닫힘장치
JP2018096101A (ja) * 2016-12-13 2018-06-21 トヨタホーム株式会社 建物の開閉体システム

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