JP2002054266A - 建築用合板 - Google Patents
建築用合板Info
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- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Abstract
などによる固定部における支圧破壊を防ぐのみならず、
剪断強度、曲げ剛力に優れた建築用合板を提供する。 【解決手段】 複数の板材を一体に重ね合わせてなり、
建物の構造材(11)に、釘やビス等の固定具(10)の打ち込
みによって固定される建築用合板において、少なくとも
固定具(10)の貫通部位の板材(2)(3)の間に、固定具(1
0)による板材(1)の支圧破壊を防止するための補強材
(4)(4)を介在させる。そして、この補強材(4)(4)
を、貫通部位に跨るようにして板材(2)(3)の間に連続
して介在させることで、合板全面をも補強する。
Description
の建築物において、構造材に固定されて使用される建築
用合板に関する。
合板からなる面材を取付けて、耐力壁を構成することが
行われている。この種の合板は、木材を素材としたもの
であって、薄くスライスしたり、チップ状にしたもの
を、木材の繊維方向が互い違いになるように貼り合わせ
たものであった。このような合板の軸組への固定は、一
般には釘等によって行われていた。
素材のみからなる合板は、合板に加えられる種々の力に
対して充分な強度を備えているとは言い難い。例えば、
地震や台風時の強風等により、大きな力が加わると、従
来の木製の合板(20)では、図6に示すように、強い剪断
力を負担できずに、釘(21)の貫通部周囲が支圧破壊を起
こし、大きな穴(22)ができてしまう。この結果、釘(21)
による保持力が低下して、面材としての機能を果たさな
くなることがあった。
剪断補強を図ったものはあったが、このようなもので
は、釘打ち部付近の支圧破壊は依然として起こる。現場
施工でシートを貼る場合は、作業工程を増やすこととな
った。
力に対する補強に関しては全く配慮されていなかった。
材(23)として使用した場合、加重によるたわみが大きく
なり、居住性が悪いものとなっていた。たわみを防ぐた
めには、床材(23)を支える根太(24)(24)を多く設けなけ
ればならず、施工性、経済性が悪くなる。
し、固定具の貫通部位における支圧破壊を防ぎ、しか
も、剪断力、曲げ方向の力に対しても充分な強度を備
え、施工性、居住性を向上させた建築用合板を提供する
ことを目的とする。
め、この発明は、複数の板材を一体に重ね合わせてな
り、建物の構造材に、釘やビス等の固定具の打ち込みに
よって固定される建築用合板において、少なくとも固定
具の貫通部位の板材間に、固定具による板材の支圧破壊
を防止するための補強材を介在させたことを特徴とす
る。
るようにして、板材間に補強材を連続して介在させるこ
とで、建築用合板全面も補強するようにした。
用合板の外周部に対応して、板材間に介在させるように
した。
ラス繊維シートとした。
としている。
又は鉄骨造の住宅における壁の軸組に、釘打ちによって
固定されるものとしている。
又は鉄骨造の住宅における床の根太に、釘打ちによって
固定されるものとした。
て図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2に示す
ように、この実施形態に係る建築用合板(1)は、木造建
築物の軸組(11)に釘(10)により固定されて、軸組(11)を
補強する面材として使用されている。軸組(11)は、梁(1
2)、土台(13)、柱(14)(14)、間柱(15)から構成されてい
る。
の外層板(2)(2)と、芯材となる内層板(3)と、2枚の
補強材(4)(4)とからなる。これら外層板(2)(2)、内
層板(3)、補強材(4)(4)は、互いに重ね合わされて接
着され一体に結合されている。
成された外周片(5)と、外周片(5)の上下両辺の中央を
縦方向に連結する帯状の中央片(6)とからなり、開口部
を有するシート状又は薄肉の板状に形成されている。こ
の補強材(4)の開口部分には、方形の木板(7)(7)が入
れられており、これら補強材(4)と木板(7)(7)で構成
された1枚の板材が、前記外層板(2)(2)と内層板(3)
の間にはさまれて介在され、積層されている。
に対応した外周部と中央部に、ほぼ等間隔で釘(10)(10)
…が打ち込まれるようになっている。即ち、建築用合板
(1)における釘(10)(10)…の貫通部位に跨るようにし
て、補強材(4)(4)が連続して介在されており、これに
よって、釘(10)(10)…の貫通部位のみならず、建築用合
板(1)が面全体として補強されていることとなる。補強
材(4)(4)の素材はガラス繊維からなるシートである。
ガラス繊維シートであれば、充分な強度が期待できる。
外層板(2)(2)と内層板(3)は、ベニヤ板など木質系の
板が使用される。
板(1)は、釘(10)(10)…による貫通部位が補強材(4)
(4)により補強されている。そのため、軸組(11)に取り
付けられた建築用合板(1)に、地震、台風などによる力
が加わった場合であっても、図3に示すように、貫通部
位におこる支圧破壊を防ぐことができる。その結果、釘
(10)(10)…周辺の板材が破壊されることにより、釘(10)
が外れたり、建築用合板(1)自体が外れたりすることが
ない。なお、この発明の建築用合板(1)によれば、釘に
限らず、ビスやステープラ等、建築用合板(1)を貫通し
て固定するタイプの固定具による支圧破壊を防ぐことが
できる。
用合板(1)が軸組(11)にしっかりと固定される結果、地
震等による力がまともに建築用合板(1)自体にかかるこ
ととなる。そのため、支圧破壊により、釘(10)による固
定が外れたり甘くなったりした従来に比して、建築用合
板(1)は、強い剪断力を負担することとなる。その際、
補強材(4)(4)が、建築用合板(1)の外周部及び中央部
に連続して介在されて、建築用合板(1)全体を剪断補強
しているので、このような強い剪断力を負担することが
可能となる。
(4)を設けたことが、この建築用合板(1)の曲げ方向の
力に対する剛性をも高めている。
建築用合板(1)を床材として使用した別の実施形態であ
る。(16)(16)は床を支える根太であり、建築用合板(1)
は、根太(16)(16)に釘(10)(10)…により固定される。こ
の建築用合板(1)は曲げ方向の力に対しても補強されて
いるので、地震時に必要な剛床に近い強度を実現してい
る。しかも、図4に示すように、曲げ方向の力に強くた
わみが少ないので、居住性が向上する。
のように床材を支える根太(16)(16)の間隔を開けること
ができ、根太(16)(16)の数を減らせるので経済的であっ
て施工の手間も省ける。
野地材としても使用される。この場合も、曲げ剛性が高
いので、屋根の加重によるたわみを小さくすることがで
きる。その結果、野地板を支える垂木等の数を減らすこ
とができる。
のではなく、この発明の範囲内で、この実施形態に多く
の修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、
補強材(4)(4)を、長方形状とし、合板(1)の全面に設
けてもよいし、建築用合板(1)の対角線上にX状に設け
て、面全体を補強するようにしても良い。
(10)…の貫通部位を補強し、かつ合板全面も補強すれ
ば、合板(1)全面にわたって補強材(4)を介在させた場
合に比してコストが安くなり、補強材の素材によっては
軽量化も図れる。
ば、釘(10)(10)…の支圧力を減衰して、貫通部位の支圧
破壊を防止しながら、合板(1)に対する軸組(11)の揺れ
をわずかに許容することができる。すなわち、合板にダ
ンパーとしての機能を持たせることができる。補強材
(4)(4)は、ガラス繊維シートやゴムシートに限らず、
化学繊維や金属製の板、或いは樹脂製の薄板としてもか
まわない。
や内層板(3)等の板材の枚数は必要に応じて適宜増減し
てもよい。
らず、鉄骨造の住宅において、軸組や根太等に取り付け
てもよい。
1の発明では、少なくとも固定具の貫通部位の板材間
に、補強材を介在させていることから、地震や台風によ
り強い力が加わった場合、釘等の固定具の貫通部周辺の
支圧破壊を防ぐことができ、耐力要素としての面材を維
持し、大きな剪断力を負担することができる。
めるようにした結果、合板自体に大きな力が加わること
になるが、建築用合板の固定具の貫通部位に跨るように
して補強材を連続して介在させ、板全体を補強している
ことから、合板自体が剪断破壊されることを防止し、よ
り大きな剪断力を負担することができる。
ことで、曲げ方向の力に対しても充分な剛性を与えてい
る。
造の住宅における軸組に、釘打ちにより固定した場合
は、地震時や台風時に加わる力に対して充分な強度を有
する耐力壁を得ることができる。
の根太に、釘打ちにより固定し、床材として使用した場
合は、曲げにも強い剛性をもち、地震時に必要な剛床に
近いものが得られる。板自体のたわみが少なく、その結
果、居住性が向上する。また、たわみが少なく丈夫な床
材となるので、床材を支える根太の数も減らすことがで
き、経済性もよく、施工性もよくなる。
分解斜視図である。
ある。
す縦断面図である。
た実施形態を示す縦断面図である。
た別の実施形態を示す縦断面図である。
態を示す縦断面図である。
縦断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の板材を一体に重ね合わせてなり、
建物の構造材に、釘やビス等の固定具の打ち込みによっ
て固定される建築用合板において、少なくとも固定具の
貫通部位の板材間に、固定具による板材の支圧破壊を防
止するための補強材を介在させたことを特徴とする建築
用合板。 - 【請求項2】 固定具の貫通部位に跨るようにして、板
材間に補強材を連続して介在させることで、建築用合板
全面も補強するようにした請求項1記載の建築用合板。 - 【請求項3】 前記補強材を、建築用合板の外周部に対
応して、板材間に介在させるようにした請求項1又は2
記載の建築用合板。 - 【請求項4】 前記補強材を、ガラス繊維シートとした
請求項1〜3のいずれかに記載の建築用合板。 - 【請求項5】 前記補強材を、ゴムシートとした請求項
1〜3のいずれかに記載の建築用合板。 - 【請求項6】 木造又は鉄骨造の住宅における壁の軸組
に、釘打ちによって固定される請求項1〜5のいずれか
に記載の建築用合板。 - 【請求項7】 木造又は鉄骨造の住宅における床の根太
に、釘打ちによって固定される請求項1〜5のいずれか
に記載の建築用合板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000239526A JP2002054266A (ja) | 2000-08-08 | 2000-08-08 | 建築用合板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000239526A JP2002054266A (ja) | 2000-08-08 | 2000-08-08 | 建築用合板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002054266A true JP2002054266A (ja) | 2002-02-20 |
Family
ID=18731050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000239526A Pending JP2002054266A (ja) | 2000-08-08 | 2000-08-08 | 建築用合板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002054266A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019005570A (ja) * | 2017-06-22 | 2019-01-17 | 株式会社大西 | 陳列棚用の棚板 |
CN109794994A (zh) * | 2019-03-18 | 2019-05-24 | 西南林业大学 | 一种clt板及连接装置 |
-
2000
- 2000-08-08 JP JP2000239526A patent/JP2002054266A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019005570A (ja) * | 2017-06-22 | 2019-01-17 | 株式会社大西 | 陳列棚用の棚板 |
CN109794994A (zh) * | 2019-03-18 | 2019-05-24 | 西南林业大学 | 一种clt板及连接装置 |
CN109794994B (zh) * | 2019-03-18 | 2024-06-04 | 西南林业大学 | 一种clt板及连接装置 |
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