JP2002053118A - 軽量ボトル容器 - Google Patents

軽量ボトル容器

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JP2002053118A
JP2002053118A JP2000238758A JP2000238758A JP2002053118A JP 2002053118 A JP2002053118 A JP 2002053118A JP 2000238758 A JP2000238758 A JP 2000238758A JP 2000238758 A JP2000238758 A JP 2000238758A JP 2002053118 A JP2002053118 A JP 2002053118A
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container
bottle container
deformation
body wall
bottle
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JP2000238758A
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Tatsuo Sato
達夫 佐藤
Masaru Taguchi
賢 田口
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、容器の軽量化による容器変形を
抑制し、容器の外観が損なわれないような変形に止め得
るようにすることを課題とする。 【解決手段】 容器胴壁部に複数の螺旋状の溝を形成
し、容器の変形を螺旋に沿った捩れ状の変形として、容
器外観の大きな変形を抑制するようにしたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、ボトル容器の軽量化
のために容器の肉厚を薄く形成したとき、容器内圧の変
化に起因して容器形状が変形するのを抑制し、容器の外
観形状が損なわれないようにした軽量ボトル容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料水などを充填する液体容器と
してはいわゆるペットボトルと称される軽量ボトル容器
が多用されているが、内容物を乳化物とする化粧料等の
容器としては、商品の外観を美麗にするためにポリエチ
レン又はポリプロピレン等で成形された半透明、不透明
の容器が用いられている。これらの容器については、容
器の取り扱いの便宜のため、肉厚を薄くし軽量化が図ら
れているが、特にポリエチレンやポリプロピレンで成形
したボトルは強度が弱く、肉厚を薄くしたボトルに、内
容液を高温で充填した場合、室温まで内容液の温度が低
下すると容器内の空気の体積が収縮して容器内が減圧状
態となり、容器が変形するという欠点があった。かかる
減圧による変形力は、容器の一箇所に付加されるため、
しばしば容器の外観を大きく損ない、商品として最早販
売することが出来なくなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、容器の軽
量化による容器変形を抑制し、容器の外観が損なわれな
いような変形に止め得るようにすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明が採った手段は、容器胴壁部に複数の螺旋状
の溝を形成し、容器の変形を螺旋に沿った捩れ状の変形
として、容器外観の大きな変形を抑制するようにしたこ
とを特徴とする。
【0005】ボトル容器は薄肉のポリエチレン又はポリ
プロピレンで成形したことを特徴とする。
【0006】胴壁部に形成する螺旋状の凹部は、少なく
とも3本であり、好ましくは8本であることを特徴とす
る。
【0007】胴壁部の凹部の螺旋角度θが、45°から
75゜の範囲にあり、好ましくは凹部の螺旋角度θが、
60゜であることを特徴とする。
【0008】ボトル容器に充填される内容液は、界面活
性剤を含んだ内容液であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の好ましい実施の形態
を、以下に詳細に説明する。図1はこの発明にかかるボ
トル容器を示し、口部(1)、肩部(2)、胴壁部(3)及び
底部(4)からなり、薄肉のポリエチレン又はポリプロピ
レンで一体に成形される。口部(1)の外側面にはキャッ
プ取付けネジが形成されている。肩部(2)は口部(1)と
胴壁部(3)の間に位置し両者を連結する部位であり、断
面円形で漸次拡径している。胴壁部(3)には口部(1)か
ら底部(4)に向かって螺旋状に延びる複数の凹部(5)と
凸部(6)が交互に形成される。螺旋の角度は、ボトルの
水平線となす角度θが45゜から75゜の範囲とするの
が好ましい。螺旋の角度が、45゜より小さくなると螺
旋が水平に近くなりボトルの変形が長手方向に集中され
るため、ボトルの長さが大きく変形し複数のボトルを店
頭で陳列した際、凸凹が目立ってくる。又、螺旋の角度
が、75゜よりも大きくなると螺旋に沿った変形を期待
することが出来なくなるおそれがある。螺旋状凹部(5)
は、容器の外径にもよるが、少なくとも3本形成するの
が好ましい。螺旋状凹部(5)の数が少ないと凹部の面積
が大きくなりすぎ、変形が凹部の一箇所に集中するおそ
れがある。凸部(6)の幅は特に限定されないが、減圧に
より凹部(5)が変形する際、凹部の変形を支持し変形力
が凹部全面に均等に付加されるように胴壁部(3)を補強
する。
【0010】この発明のボトルに内容液を高温で充填し
た。内容液の温度低下による容器内の減圧状態に起因し
て容器は変形するが、この変形は螺旋状の凹部(5)と凸
部(6)に沿って体積が収縮するため、容器の胴壁部(3)
が全体に螺旋状に捻れるような変形となり、1箇所に集
中した変形となることがないため、容器の外観が大きく
損なわれることがなくなり、外観上商品価値を損なうよ
うな変形を回避することができる。なお、ボトルに充填
する内容液には、例えば界面活性剤を含んだ液体等があ
る。
【0011】本発明にかかるボトル容器について、減圧
変形の試験を行った。本発明のボトル容器は螺旋角度θ
を60゜とし8本の螺旋状の凹部を設けた。比較例とし
て図3に示す従来型の円筒状ボトルを用意した。この比
較例のボトルは、胴壁部に楕円型の凹部を垂直方向に8
本設けたものである。本発明品、比較例ともポリプロピ
レン樹脂で成形した容器であり、内容量220ml、重
量は10g〜20gに変化させた容器を用いた。
【0012】本発明品と比較例のボトルについて、それ
ぞれの吸収容量を比較した。ここで、吸収容量とは、容
器内の空気を吸引していって著しい変形に至った時の吸
引量をいい、吸収容量が大きいほど減圧による変形が起
こりにくいことを示す。本発明品と比較例のそれぞれの
ボトル容器について得られた吸収容量を図5に示す。図
5の表においてX軸は目付け量(容器重量)、Y軸は吸収
容量である。例えば重量10gのときに比較例のボトル
の吸収容量は20mmHgであったのに対し、本発明品では
40mmHgであり、本発明品は比較例の約2倍以上の吸収
容量を有していることが分かった。この結果から、本発
明のボトルは、容器内の空気を吸引する減圧変形の試験
において、従来型の縦状の溝を複数設けた比較例のボト
ルと比較して、吸収容量が約2倍以上あり、本発明の採
用する形状は、ボトルを薄肉、軽量化した場合であって
も減圧変形に強い形状であることが分かる。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、内容液の温度が低下
したときの容器内の減圧状態による容器の変形に対し、
胴壁部に螺旋状の凹部と凸部を設けることによって、容
器全体を螺旋状の凹部と凸部に沿って収縮させて容器の
変形を容器全体に均等に行わせ、変形が1箇所に集中す
るのを防止することが出来るため、外観上商品価値を損
なうような変形を防止することができる。また、肉厚を
薄くしても容器の減圧変形による容器の外観の変形を最
小限に止めることが出来るため、従来のボトルより更に
薄肉化が可能となり、省資源化と軽量化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すボトルの側面図
【図2】図1A−A線に沿った断面図
【図3】従来のプラスチックボトルの一例を示す側面図
【図4】図3B−B線に沿った断面図
【図5】本発明品と比較例の吸収容量を示すグラフ
【符号の説明】
(1)口部 (2)肩部 (3)胴壁部 (4)底部 (5)凹部 (6)凸部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄肉のプラスチックで成形したボトル容器
    の胴壁部に、胴壁部を螺旋状に巻回するように複数の凹
    部と凸部を交互に形成し、容器の変形を螺旋状の凹部に
    沿った捩れ状の変形として、容器外観の大きな変形を抑
    制するようにしたことを特徴とする軽量ボトル容器。
  2. 【請求項2】ボトル容器は薄肉のポリエチレン又はポリ
    プロピレンで成形したことを特徴とする請求項1記載の
    軽量ボトル容器。
  3. 【請求項3】胴壁部に形成する螺旋状の凹部は、少なく
    とも3本であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    軽量ボトル容器。
  4. 【請求項4】胴壁部の凹部の螺旋角度θが、45°から
    75゜の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3記載
    の軽量ボトル容器。
  5. 【請求項5】胴壁部の凹部が、8本形成されていること
    を特徴とする請求項1〜4記載の軽量ボトル容器。
  6. 【請求項6】胴壁部の凹部の螺旋角度θが、60゜であ
    ることを特徴とする請求項5記載の軽量ボトル容器。
  7. 【請求項7】ボトル容器に充填される内容液は、界面活
    性剤を含んだ内容液であることを特徴とする請求項1乃
    至6記載の軽量ボトル容器。
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